JP2013200061A - 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷凍サイクル装置においてパラレルフロー型の凝縮器を使用した場合に、回転式圧縮機に貯留される潤滑油の量を少なくする。
【解決手段】回転式圧縮機4は、底部に潤滑油が貯留された密閉ケース8内に電動機部10と圧縮機構部11とが収容された圧縮機本体2と、圧縮機構部11に連通されてこの圧縮機構部11に作動流体を供給するアキュムレータ3とを有し、密閉ケース8の内径断面積をAc(cm)とし、アキュムレータ3の作動流体が供給される吸込管25の吸込断面積をAs(cm)としたとき、As/Acが、0.02<As/Ac<0.04に設定されている。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、回転式圧縮機及びこの回転式圧縮機を備えた冷凍サイクル装置に関する。
圧縮機と凝縮器と膨張装置と蒸発器とを順次接続した冷凍サイクル装置では、クロスフィン型熱交換器からなる凝縮器を使用する場合が多いが、パラレルフロー型熱交換器からなる凝縮器を使用する場合もある(下記特許文献1参照)。
パラレルフロー型熱交換器からなる凝縮器は、クロスフィン型熱交換器からなる凝縮器に比べて熱通過率(伝熱性)が高く、通風抵抗が低いため、凝縮器を小型化することができるとともにこの凝縮器を使用した冷凍サイクル装置の冷凍能力を高めることができる。
また、パラレルフロー型熱交換器からなる凝縮器を使用した冷凍サイクル装置では、冷凍サイクル装置内に封入されるガス冷媒の量を少なくしても、ガス冷媒の循環量を多くすることにより冷凍能力を高めることができる。
そして、ガス冷媒の循環量を多くした場合には、ガス冷媒に混じって圧縮機から吐出された潤滑油が圧縮機内に戻るまでの時間を短縮することができる。このため、圧縮機内に貯留される潤滑油の量を少なくしても、圧縮機内の潤滑油が不足するという事態の発生を防止して圧縮機の信頼性を確保することができ、貯留される潤滑油の量が少なくなることにより潤滑油のコストを下げることができる。しかも、ガス冷媒と相溶性のある潤滑油を用いる場合には、貯留される潤滑油の量が少なくなることに伴って冷凍サイクル装置内に封入されるガス冷媒の量を更に少なくすることができる。
このように、冷凍サイクル装置においてパラレルフロー型熱交換器からなる凝縮器を使用した場合には、圧縮機内に貯留される潤滑油の量を少なくすることが、潤滑油やガス冷媒のコストを削減するうえで重要である。
特開2011−145029号公報
本発明の実施形態の目的は、冷凍サイクル装置においてパラレルフロー型熱交換器からなる凝縮器を使用した場合に、貯留される潤滑油の量を少なくすることができる回転式圧縮機及びこの回転式圧縮機を備えた冷凍サイクル装置を提供することである。
実施形態の回転式圧縮機は、底部に潤滑油が貯留された密閉ケース内に電動機部とこの電動機部に回転軸を介して連結された圧縮機構部とが収容された圧縮機本体と、圧縮機構部に連通されてこの圧縮機構部に作動流体を供給するアキュムレータとを有し、密閉ケースの内径断面積をAc(cm)とし、アキュムレータの作動流体が供給される吸込管の吸込断面積をAs(cm)としたとき、As/Acが、0.02<As/Ac<0.04となるように設定されている。
断面で示した回転式圧縮機を含む冷凍サイクル装置の構成図である。 パラレルフロー型熱交換器からなる凝縮器を示す正面図である。 密閉ケースの内径断面積“Ac(cm)”とアキュムレータの作動流体が供給される吸込管の吸込断面積“As(cm)”の比“As/Ac”と、アキュムレータの吸込損失“Ws/Wth”との関係の実験結果を示すグラフである。 密閉ケースの内径断面積“Ac(cm)”とアキュムレータの作動流体が供給される吸込管の吸込断面積“As(cm)”の比“As/Ac”と、密閉ケース内への潤滑油の戻り率“R2/R1”との関係の実験結果を示すグラフである。 パラレルフロー型熱交換器からなる凝縮器の容積“Vh(cm)”に対応した定格能力時のCOP(Coefficient Of Performance)と、圧縮機構部の排除容積“Vc”とパラレルフロー型熱交換器からなる凝縮器の容積“Vh”との比“Vc/Vh”との関係の実験結果を示すグラフである。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示す冷凍サイクル装置1は、圧縮機本体2とアキュムレータ3とを有し、低圧の作動流体であるガス冷媒を圧縮して高圧のガス冷媒にする回転式圧縮機4と、圧縮機本体2の吐出側に接続されて高圧のガス冷媒を凝縮して液冷媒にするパラレルフロー型熱交換器からなる凝縮器5と、凝縮器5に接続されて液冷媒を減圧する膨張装置6と、膨張装置6とアキュムレータ3との間に接続されて液冷媒を蒸発させる蒸発器7とを有している。
図2は、パラレルフロー型熱交換器からなる凝縮器5を示す正面図である。この凝縮器5は、平行に配置されて内部をガス冷媒が流れる中空状の一対のヘッダーパイプ5a、5bと、これらのヘッダーパイプ5a、5b間に平行に接続されて内部をガス冷媒が流れる中空状の複数の熱交換チューブ5cと、隣接する熱交換チューブ5cの間に溶接されて介在する放熱フィン5dとを有している。そして、一方のヘッダーパイプ5aと圧縮機本体2とが接続パイプ5eによりに接続され、他方のヘッダーパイプ5bと膨張装置6とが接続パイプ5fにより接続されている。ヘッダーパイプ5a、5bと熱交換チューブ5cとは、熱伝導性の良い材料、例えば、アルミニウムにより形成されている。
図1に戻って、圧縮機本体2は、円筒状に形成された密閉ケース8を有し、密閉ケース8内の底部に潤滑油9が貯留されている。さらに、密閉ケース8内には、上部側に位置する電動機部10と、下部側に位置する圧縮機構部11とが収容されている。これらの電動機部10と圧縮機構部11とは、上下方向の中心線を有してその中心線回りに回転する回転軸12を介して連結されている。
電動機部10は、回転軸12に固定された回転子13と、密閉ケース8に固定されて回転子13を囲む位置に配置された固定子14とを有している。回転子13には永久磁石(図示せず)が設けられ、固定子14にはコイル(図示せず)が巻かれている。
圧縮機構部11は、上部側に位置する第1シリンダ15aと、下部側に位置する第2シリンダ15bとを有している。これらの第1シリンダ15aと第2シリンダ15bとの間には、仕切板17が設けられている。また、第1シリンダ15aの上端面には回転軸12を回転可能に軸支する主軸受16aが固定され、第2シリンダ15bの下端面には回転軸12を回転可能に軸支する副軸受16bが固定されている。
回転軸12は、第1・第2シリンダ15a、15bを貫通して配置されており、この回転軸12には180°の位相差で同一直径の第1偏心部18aと第2偏心部18bとが設
けられている。第1偏心部18aには第1ローラ19aが嵌合され、第2偏心部18bには第2ローラ19bが嵌合されている。
第1シリンダ15aの内部には、両端を主軸受16aと仕切板17とに覆われた第1シリンダ室20aが形成されている。第2シリンダ15bの内部には、両端を仕切板17と副軸受16bとにより覆われた第2シリンダ室20bが形成されている。第1シリンダ室20a内には、第1偏心部18aに嵌合された第1ローラ19aが収容され、第2シリンダ室20b内には、第2偏心部18bに嵌合された第2ローラ19bが収容されている。これらの第1・第2ローラ19a、19bは、回転軸12の回転時にその外周面を第1・第2シリンダ室20a、20bの内周面に線接触させながら回転するように配置されている。
また、第1・第2シリンダ室20a、20b内には、先端部を第1・第2ローラ19a、19bの外周面に当接させ、第1・第2ローラ19a、19bの回転に伴って第1・第2シリンダ室20a、20bを容積と圧力とが変化する二つの空間に仕切るブレード(図示せず)が収容されている。
主軸受16aには第1吐出弁機構21aが設けられ、この第1吐出弁機構21aは主軸受16aに取付けられた第1マフラ22aにより覆われている。第1マフラ22aには、第1マフラ22aの内外を連通する吐出孔23が形成されている。副軸受16bには第2吐出弁機構21bが設けられ、この第2吐出弁機構21bは副軸受16bに取付けられた第2マフラ22bにより覆われている。第2マフラ22b内と第1マフラ22a内とは、副軸受16bと第2シリンダ15bと仕切板17と第1シリンダ15aと主軸受16aとを貫通して形成されたガス冷媒案内通路(図示せず)により連通されている。
アキュムレータ3は円筒状の密閉ケース24を有し、この密閉ケース24には、蒸発器7で気化されたガス冷媒、又は、蒸発器7で気化されなかった液冷媒が密閉ケース24内に流入するように蒸発器7が接続されている。また、この密閉ケース24内には、一端が密閉ケース24内の上部側で開口し、密閉ケース24内のガス冷媒のみが流入するように配置された二本の吸込管25が設けられている。これらの吸込管25の他端は、密閉ケース24の下端側から密閉ケース24外に延出し、圧縮機構部11の第1・第2シリンダ室20a、20bに連通されている。これらの吸込管25における密閉ケース24内の下部側に位置する部分には、密閉ケース24内の底部に溜まった潤滑油が流入する油戻し孔26が形成されている。
ここで、密閉ケース8の内径断面積を“Ac(cm)”とし、アキュムレータ3の2本の吸込管25の合計した吸込断面積を“As(cm)”としたとき、その比“As/
Ac”が、“0.02<As/Ac<0.04”となるように設定されている。
また、圧縮機構部11の排除容積(第1・第2シリンダ室20a、20bの合計容積)を“Vc(cm)”とし、凝縮器5の内容積を“Vh(cm)”としたとき、その比“Vc/Vh”が、“0.01<Vc/Vh<0.03”となるように設定されている。
ここで、冷凍サイクル装置1における、密閉ケース8の内径断面積“Ac(cm)”と、吸込管25の吸込断面積“As(cm)”と、圧縮機構部11の排除容積“Vc(cm)”と、凝縮器5の内容積“Vh(cm)”と、“As/Ac”と、“Vc/h”との具体的な実施例の仕様は、下記の表1に示すようになっている。
Figure 2013200061
この“As/Ac”及び“Vc/Vh”の設定について、図3及び図4の実験結果を示すグラフを用いて説明する。尚、この実験は、冷媒として“R410A”を使用し、凝縮器としてパラレルフロー型熱交換器からなる凝縮器5を使用して行われている。また、冷媒“R410A”の循環量“G(Kg/s)”を0.08(Kg/s)及び0.05(Kg/s)として行った。
まず、図3を用いて“As/Ac”の下限設定値を説明する。図3は、横軸に“As/Ac”、縦軸にアキュムレータ3の吸込管25の吸込損失(計算値)“Ws(W)”としたグラフである。なお、“Ws(W)”は、圧縮機理論仕事“Wth(W)”に対する比“Ws/Wth(%)”で表わし、無次元化している。ここで、“Ac”は、各循環量にお
ける油面確保のために必要な密閉ケースの内径断面積である。
この図3から分かるように、吸込管25の吸込損失(計算値)“Ws(W)”は、“As/Ac”が0.020以下になると急激に増加することが分かる。したがって、ガス冷
媒の循環量“G”の値に係らず、“As/Ac”の下限を“0.02<As/Ac”を満たすように設定すれば、吸込損失の急激な増大は防止することができる。
以上のように、“As/Ac”の下限は、吸込管25の吸込損失(計算値)“Ws(W
)”との関係から選択されている。
次に、図4を用いて“As/Ac”の上限設定値を説明する。図4は、横軸に“As/Ac”、縦軸に圧縮機本体2から吐出される潤滑油の吐油量“R1(cc/s)”とアキュ
ムレータ3の吸込管25から密閉ケース8内に戻される潤滑油の油戻り量“R2(cc/
s)”としたときの比“R2/R1”との関係を示したグラフである。
ここで、パラレルフロー型熱交換器からなる凝縮器5を使用する冷凍サイクル装置1で用いられる回転式圧縮機4においては、密閉ケース8内の潤滑油9の油面が低下すると、回転式圧縮機4に十分な潤滑油9が供給されなくなり、圧縮効率の低下等を引き起こすことになる。この為、密閉ケース8内の潤滑油9の油面を低下させないようにするため、圧縮機本体2から吐出される潤滑油の吐油量“R1(cc/s)”とアキュムレータ3の吸
込管25から密閉ケース8内に戻される潤滑油の油戻り量“R2(cc/s)”の比“R
2/R1”を1以上とする必要がある。
図4から“As/Ac”の値が大きくなると吸込管25内を流れるガス冷媒の流速が小
さくなるため、油戻し孔26からの油戻り量が減少することが分かる。そして、“As/
Ac”の値が0.04以上になると、“R2/R1”が1以下になり、油戻り量の減少に
伴い密閉ケース8内の潤滑油の油面が次第に低下することになる。
したがって、“As/Ac”の上限設定値を“As/Ac<0.04”とすることにより、“R2/R1<1”となることが防止され、これにより密閉ケース8内の潤滑油の油面
が次第に低下することを防止することができ、密閉ケース8内の潤滑油が不足することにより発生する不都合を防止できる信頼性の高い回転式圧縮機4を提供することができる。また、過剰な潤滑油9の貯留を必要としない為、冷凍サイクル装置内に封入されるガス冷媒の量を少なくすることができ、ガス冷媒のコストを削減することができるとともに、ガス冷媒が環境に与える負荷を軽減することができる。
以上のように、図3及び図4から分かるように、パラレルフロー型熱交換器からなる凝縮器5を使用する冷凍サイクル装置1で用いられる回転式圧縮機4においては、“As/
Ac”の値を、“0.02<As/Ac<0.04”とすることにより、密閉ケース8内
に貯留される潤滑油の量を少なくすることができるとともに吸込損失の急激な増大を防止する信頼性を高めることができ、しかも、冷凍サイクル装置1に封入されるガス冷媒の量を少なくすることができる回転式圧縮機4を提供することができる。
次に、図5を用いて、圧縮機構部11の排除容積(第1・第2シリンダ室20a、20bの合計容積)“Vc(cm)”と凝縮器5の内容積“Vh(cm)”との比“Vc/Vh”の設定について説明する。
図5は、横軸に圧縮機構部11の排除容積“Vc”とパラレルフロー型熱交換器からなる凝縮器5の容積“Vh”との比“Vc/Vh”、縦軸にパラレルフロー型の凝縮器5の
容積“Vh(cm)”に対応した定格能力時のエネルギー消費効率COP(Coefficient Of Performance)を示したグラフである。
図5から分かるように、“Vc/Vh”が0.01以下となると、エネルギー消費効率
COPは急激に低下する。これは、定格能力を出すために回転式圧縮機4の運転周波数を高くして対応することにより、圧縮されたガス冷媒が第1・第2吐出弁機構21a、21bを通過する際の通過損失や軸受損失が急増し、結果的にエネルギー消費効率COPが急激に低下することになる。
一方、“Vc/Vh”が0.03以上になると、エネルギー消費効率COPは急激に低
下する。これは、圧縮機構部11の排除容積“Vc”を大きくするために第1・第2シリンダ15a、15bの高さ寸法を大きくする必要があり、軸負荷が増大することになる。また、主軸受16aと副軸受16bとの軸受間距離が増大することに対応して回転軸12の軸径を大きくしなければならず、軸摺動損失が増大することが考えられる。さらに、第1・第2シリンダ15a、15bと第1・第2ローラ19a、19b間のシール長さが拡大して漏れ損失が増大すること等により、エネルギー消費効率COPが急激に低下することになる。
よって、“Vc/Vh”を“0.01<Vc/Vh<0.03”と設定することにより、エネルギー消費効率COPの低下を防止することができ、冷凍サイクル装置1の冷凍能力を高めることができる。
このような構成において、回転式圧縮機4においては、電動機部10に通電されることにより回転軸12と第1・第2ローラ19a、19bとが回転軸12の中心線回りに回転し、圧縮機構部11が駆動される。
圧縮機構部11が駆動された場合には、第1・第2ローラ19a、19bの回転に伴って第1・第2シリンダ室20a、20b内の二つの空間の容積と圧力とが変化する。この
容積と圧力とが変化することにより、アキュムレータ3内から低圧のガス冷媒が吸込管25を通って第1・第2シリンダ室20a、20b内に吸込まれ、吸込まれた低圧のガス冷媒が第1・第2シリンダ室20a、20b内で圧縮され、高圧のガス冷媒になる。
第1シリンダ室20a内で圧縮された高圧のガス冷媒は、第1吐出弁機構21aから第1マフラ22a内に吐出され、第1マフラ22a内から吐出孔23を通って密閉ケース8内に吐出される。また、第2シリンダ室20b内で圧縮された高圧のガス冷媒は、第2吐出弁機構21bから第2マフラ22b内に吐出され、第2マフラ22b内からガス冷媒案内通路を通って第1マフラ22a内に流入し、第1マフラ22a内から吐出孔23を通って密閉ケース8内に吐出される。
冷凍サイクル装置1においては、密閉ケース8内の高圧のガス冷媒が凝縮器5内に流入し、凝縮器5において放熱されることにより液冷媒となる。この液冷媒は、膨張装置6に流入して減圧され、減圧された後に蒸発器7内に流入して吸熱することにより蒸発してガス冷媒となる。蒸発器7内で蒸発したガス冷媒はアキュムレータ3内に流入し、アキュムレータ3の吸込管25内を通って圧縮機構部11の第1・第2シリンダ室20a、20b内に供給され、圧縮される。このようにして、圧縮機構部11での圧縮と、凝縮器5での放熱による凝縮と、蒸発器7での吸熱による蒸発とが繰り返されることにより、冷凍サイクルが行われる。
ここで、このようなパラレルフロー型熱交換器からなる凝縮器5は、熱通過率が高く、通風抵抗が低いため、小型化することができるとともにこの凝縮器5を使用する冷凍サイクル装置1の冷凍能力を高めることができる。
そして、このようなパラレルフロー型熱交換器からなる凝縮器5を使用した冷凍サイクル装置1では、冷凍サイクル装置1内に封入されるガス冷媒の量を少なくしてもガス冷媒の循環量を多くすることにより、冷凍能力を高めることができる。この場合、封入されるガス冷媒の量が少なくなることによりガス冷媒のコストを削減することができ、さらに、ガス冷媒が環境に与える負荷を軽減することができる。
また、ガス冷媒の循環量を多くすることにより、密閉ケース8内からガス冷媒と共に吐出された潤滑油が密閉ケース8内に戻るまでの時間を短縮することができる。このため、密閉ケース8内に貯留される潤滑油の量を少なくしても、密閉ケース8内の潤滑油が不足するという事態の発生を防止して回転式圧縮機4の信頼性を確保することができる。そして、貯留される潤滑油の量が少なくなることにより潤滑油のコストを下げることができる。特に、ガス冷媒と相溶性のある潤滑油を用いる場合には、貯留される潤滑油の量が少なくなることに伴って冷凍サイクル装置1内に封入されるガス冷媒の量を更に少なくすることができ、ガス冷媒のコストを更に削減することができるとともに、ガス冷媒が環境に与える負荷を更に軽減することができる。
このように、密閉ケース8内に貯留される潤滑油の量を少なくすることは、コスト面や環境面で大きなメリットになるが、図1に示すように圧縮機構部11が密閉ケース8内の下部側に位置する圧縮機本体2では、圧縮機構部11における摺動部の潤滑や圧縮機構部11におけるシール性を確保するため、圧縮機構部11の全体を潤滑油の油面より下に位置させている。
このため、密閉ケース8内における潤滑油の油面を確保しつつ、密閉ケース8内に貯留される潤滑油の量を少なくするためには、密閉ケース8の内径断面積を小さくする必要がある。密閉ケース8の内径断面積を小さくした場合には、密閉ケース8内におけるガス冷媒が収容される容積も小さくなるので、冷凍サイクル装置1内に封入されるガス冷媒の量
を更に少なくすることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…冷凍サイクル装置、2…圧縮機本体、3…アキュムレータ、4…回転式圧縮機、5…パラレルフロー型熱交換器からなる凝縮器、6…膨張装置、7…蒸発器、8…密閉ケース、9…潤滑油、10…電動機部、11…圧縮機構部、12…回転軸、25…吸込管

Claims (3)

  1. 底部に潤滑油が貯留された密閉ケース内に電動機部とこの電動機部に回転軸を介して連結された圧縮機構部とが収容された圧縮機本体と、前記圧縮機構部に連通されてこの圧縮機構部に作動流体を供給するアキュムレータとを有し、
    前記密閉ケースの内径断面積をAc(cm)とし、前記アキュムレータの前記作動流体が供給される吸込管の吸込断面積をAs(cm)としたとき、As/Acが、
    0.02<As/Ac<0.04
    となるように設定されていることを特徴とする回転式圧縮機。
  2. 請求項1記載の回転式圧縮機と、
    前記回転式圧縮機に接続されたパラレルフロー型熱交換器からなる凝縮器と、
    前記凝縮器に接続された膨張装置と、
    前記膨張装置と前記アキュムレータとの間に接続された蒸発器と、
    を備えることを特徴とする冷凍サイクル装置。
  3. 前記圧縮機構部の排除容積をVc(cm)とし、前記凝縮器の内容積をVh(cm)としたとき、Vc/Vhが、
    0.01<Vc/Vh<0.03
    となるように設定されていることを特徴とする請求項2記載の冷凍サイクル装置。
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