JP2001082814A - 冷凍サイクル装置およびそれに用いるアキュムレータ - Google Patents

冷凍サイクル装置およびそれに用いるアキュムレータ

Info

Publication number
JP2001082814A
JP2001082814A JP25614899A JP25614899A JP2001082814A JP 2001082814 A JP2001082814 A JP 2001082814A JP 25614899 A JP25614899 A JP 25614899A JP 25614899 A JP25614899 A JP 25614899A JP 2001082814 A JP2001082814 A JP 2001082814A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
compressor
accumulator
liquid
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25614899A
Other languages
English (en)
Inventor
Kurahito Yamazaki
庫人 山▲崎▼
Yuichi Shirota
雄一 城田
Koichi Saka
鉱一 坂
Yasushi Yamanaka
康司 山中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP25614899A priority Critical patent/JP2001082814A/ja
Publication of JP2001082814A publication Critical patent/JP2001082814A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B43/00Arrangements for separating or purifying gases or liquids; Arrangements for vaporising the residuum of liquid refrigerant, e.g. by heat
    • F25B43/006Accumulators
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/02Centrifugal separation of gas, liquid or oil
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2500/00Problems to be solved
    • F25B2500/01Geometry problems, e.g. for reducing size

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アキュムレータのタンク容積を低減する。 【解決手段】 圧縮機1の吐出側と凝縮器3との間を接
続するゴムホース9および圧縮機1の吸入側とアキュム
レータ8との間を接続するゴムホース10として、内面
部に低ガス透過性の樹脂層を有するゴムホースを用い、
凝縮器3として、内容積が390cc以下のものを用
い、アキュムレータ8の内部に底部の液冷媒がガス冷媒
の流れに巻き込まれるのを阻止する仕切り部材を備え、
アキュムレータ8の容積を305cc〜505ccとし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍サイクルにお
いて、圧縮機吸入側に配置されて冷媒の気液を分離し液
冷媒を溜めるアキュムレータのタンク容積の低減に関す
るもので、例えば、車両用空調装置に用いて好適であ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用空調装置の冷凍サイクルに
おいて、冷媒の気液を分離し液冷媒を溜めるタンク機能
としては、凝縮器出口側に配置される受液器方式と、圧
縮機吸入側に配置されるアキュムレータ方式とに大別さ
れる。
【0003】アキュムレータ方式によると、冷媒の気液
を分離してガス冷媒を圧縮機に吸入させることができる
ので、減圧手段としてオリフィス、ノズルのような安価
な固定絞りを使用できる利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、その反面、ア
キュムレータでは圧縮機への液戻りを防止するために、
冷媒の気液分離を確実に行う必要がある。その結果、こ
の気液分離のための空間が拡大してアキュムレータのタ
ンク容積が現状では800〜1000cc程度の大きさ
になっており、このタンク容積は受液器よりはるかに大
きい。
【0005】アキュムレータは通常車両のエンジンルー
ム内に搭載されるが、エンジンルームでは狭隘なスペー
ス内に多数の機器が密集して配置されるので、アキュム
レータが上記程度のタンク容積を持つことによりエンジ
ンルーム内への搭載性を非常に悪化させている。
【0006】本発明は上記点に鑑みて、アキュムレータ
のタンク容積の低減を図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】まず、最初にアキュムレ
ータの機能について図1により説明する。図1は従来公
知のアキュムレータタンク構造であり、簡単に説明する
と、タンク本体81の内部に上下方向に延びる2つのパ
イプ状部材101、102を2重管式に配置し、そし
て、外側パイプ状部材102の上方開口部からガス冷媒
を吸入し、このガス冷媒を外側パイプ状部材102の下
端部にてUターンさせて内側パイプ状部材101の内部
を上昇させる。
【0008】一方、タンク本体81内の底部には外側パ
イプ状部材102の下端部を閉塞し保持するキャップ部
材103を配置し、このキャップ部材103に微小なオ
イル吸入口104を設け、タンク本体81内の底部に溜
まったオイルと液冷媒をオイル吸入口104から外側パ
イプ状部材102の下端部に吸い込み、このオイルと液
冷媒を上記ガス冷媒に混合して圧縮機1に吸入させるよ
うにしている。
【0009】このようなアキュムレータの機能は、基本
的に、冷媒の気液分離機能、サイクル運転条件(負
荷)の変動による冷媒変動量の吸収機能、サイクルか
らの冷媒洩れ量を見越して予め余裕冷媒量を蓄えておく
機能、圧縮機に所定量のオイルを常に戻すために、液
冷媒を蓄えておく機能に分けられる。なお、オイルは液
冷媒中に溶け込んでいる。
【0010】図1において、〜の空間は上記4つの
機能〜を発揮するために必要な空間であり、アキュ
ムレータタンクの径Dと高さHの比率(H/D)は、タ
ンク形状の絞り加工上の理由等のために、ほぼ一定範囲
(2〜2.3)に維持される。そのため、本発明者らの
実験検討によると、〜の空間の比率はタンク容積の
変動にかかわらず、一定に保たれることが分かった。
【0011】具体的には、冷媒の気液分離に必要な空間
の比率が最も大きくて、0.42である。次に、余裕
冷媒量蓄積のための空間の比率が大きくて、0.31
である。次に、オイル戻しのための液冷媒蓄積空間の
比率で、0.15である。最後に、冷媒変動量吸収のた
めの空間の比率が最も小さくて0.12である。
【0012】本発明は上記の知見に基づいて、第1には
冷媒の気液分離に必要な空間の必要容積を効果的に低
減することにより、アキュムレータのタンク容積の低減
を図るものである。
【0013】第2には、余裕冷媒量蓄積のための空間
の必要容積を効果的に低減することにより、アキュムレ
ータのタンク容積の低減を図るものである。
【0014】第3には、上記第1または第2によるタン
ク容積の低減効果に、冷媒変動量吸収のための空間の
必要容積の低減効果を組み合わせて、タンク容積のより
一層の低減を図るものである。
【0015】なお、オイル戻しのための液冷媒蓄積空間
については、オイル戻し機能を確保するために、本発
明では容積低減の対象としていない。
【0016】請求項1に記載の発明では、圧縮機(1)
の吸入側に冷媒の気液を分離し、液冷媒を溜めるアキュ
ムレータ(8)を配置する冷凍サイクル装置において、
圧縮機(1)として、外部からの制御信号により吐出容
量を可変する外部可変容量型圧縮機を用いるとともに、
圧縮機(1)の起動時に圧縮機(1)を50%以下の容
量で起動させる制御装置(19)を備え、アキュムレー
タ(8)の容積を550cc〜750ccとしたことを
特徴としている。
【0017】これによると、圧縮機(1)が停止状態か
ら起動するときに、吐出容量を50%以下に制限するこ
とによって、圧縮機の吸入圧が急激に低下することを抑
制できる。その結果、アキュムレータ(8)の内部圧力
の急低下による液冷媒のフォーミング(泡立ち)現象を
抑制できる。従って、フォーミング現象による液冷媒分
離のための空間(前述の空間に包含される空間)を低
減でき、その結果、アキュムレータ(8)の容積を、従
来の800cc〜1000ccから550cc〜750
ccに低減でき、アキュムレータタンク容積の低減によ
り車両等へのアキュムレータ搭載性を大幅に向上でき
る。
【0018】請求項2に記載の発明では、冷媒配管を構
成するゴムホース(9、10)として、内面部に低ガス
透過性の樹脂層(14)を有するものを用い、かつ、凝
縮器(3)として、内容積が390cc以下のものを用
い、アキュムレータ(8)の容積を555cc〜755
ccとしたことを特徴としている。
【0019】これによると、低ガス透過性の樹脂層(1
4)を有するゴムホース(9、10)の使用により、ゴ
ムホースからの冷媒洩れ量を大幅に低減できるので、余
裕冷媒量蓄積のための空間の必要容積を効果的に低減
できる。
【0020】そして、サイクル運転条件の変動によりア
キュムレータ(8)から凝縮器(3)側へ持ち出される
冷媒量を、凝縮器(3)の内容積を390cc以下に規
定することにより低減できる。そのため、アキュムレー
タ(8)における冷媒変動量吸収のための空間を低減
できる。
【0021】上記の空間および空間の低減効果を組
み合わせることにより、アキュムレータ(8)の容積
を、従来の800cc〜1000ccから555cc〜
755ccに低減できる。
【0022】請求項3に記載の発明では、冷媒配管を構
成するゴムホース(9、10)として、内面部に低ガス
透過性の樹脂層(14)を有するものを用い、圧縮機
(1)として、外部からの制御信号により吐出容量を可
変する外部可変容量型圧縮機を用いるとともに、圧縮機
(1)の起動時に圧縮機(1)を50%以下の容量で起
動させる制御装置(19)を備え、アキュムレータ
(8)の容積を355cc〜555ccとしたことを特
徴としている。
【0023】これによると、低ガス透過性の樹脂層(1
4)を有するゴムホース(9、10)による余裕冷媒量
蓄積用空間の低減効果と、圧縮機(1)の起動時の容
量制限による気液冷媒分離用空間の低減効果とを組み
合わせることができ、その結果、アキュムレータ(8)
の容積を、従来の800cc〜1000ccから355
cc〜555ccに低減できる。
【0024】請求項4に記載の発明では、圧縮機(1)
として、外部からの制御信号により吐出容量を可変する
外部可変容量型圧縮機を用いるとともに、前記圧縮機
(1)の起動時に前記圧縮機(1)を50%以下の容量
で起動させる制御装置(19)を備え、凝縮器(3)と
して、内容積が390cc以下のものを用い、アキュム
レータ(8)の容積を500cc〜700ccとしたこ
とを特徴としている。
【0025】これによると、圧縮機(1)の起動時の容
量制限による気液冷媒分離用空間の低減効果と、内容
積が390cc以下の凝縮器(3)による冷媒変動量吸
収用空間の低減効果とを組み合わせることができ、そ
の結果、アキュムレータ(8)の容積を、従来の800
cc〜1000ccから500cc〜700ccに低減
できる。
【0026】請求項5に記載の発明では、圧縮機(1)
として、外部からの制御信号により吐出容量を可変する
外部可変容量型圧縮機を用いるとともに、圧縮機(1)
の起動時に圧縮機(1)を50%以下の容量で起動させ
る制御装置(19)を備え、冷媒配管を構成するゴムホ
ース(9、10)として、内面部に低ガス透過性の樹脂
層(14)を有するものを用い、凝縮器(3)として、
内容積が390cc以下のものを用い、アキュムレータ
(8)の容積を305cc〜505ccとしたことを特
徴としている。
【0027】これによると、圧縮機(1)の起動時の容
量制限による気液冷媒分離用空間の低減効果と、低ガ
ス透過性の樹脂層(14)を有するゴムホース(9、1
0)による余裕冷媒量蓄積用空間の低減効果と、内容
積が390cc以下の凝縮器(3)による冷媒変動量吸
収用空間の低減効果とを組み合わせることができ、そ
の結果、アキュムレータ(8)の容積を、従来の800
cc〜1000ccから305cc〜505ccに低減
できる。
【0028】請求項6に記載の発明では、請求項1、
3、4、5のいずれか1つにおいて、外部可変容量型圧
縮機(1)および制御装置(19)に代えて、アキュム
レータ(8)内に、底部の液冷媒が上方部のガス冷媒に
巻き込まれるのを阻止する仕切り部材(84)を備える
ことを特徴としている。
【0029】これによると、液冷媒のフォーミング現象
に伴って液冷媒がガス冷媒の流れに巻き込まれるのを仕
切り部材(84)により阻止できる。従って、フォーミ
ング現象による液冷媒分離のための空間(前述の空間
に包含される空間)を、圧縮機(1)の起動時容量制限
の場合と同様に低減できる。
【0030】請求項7に記載の発明のように、請求項1
ないし5のいずれか1つにおいて、アキュムレータ
(8)内に、底部の液冷媒が上方部のガス冷媒に巻き込
まれるのを阻止する仕切り部材(84)を備えるように
してもよい。
【0031】請求項8に記載の発明では、請求項1ない
し7のいずれか1つにおいて、アキュムレータ(8)の
内部空間に流入する冷媒に旋回流を形成して、この流入
冷媒の気液を遠心分離するようにしたことを特徴として
いる。
【0032】これによると、気液の密度差による重力方
式の分離だけでなく、旋回流による遠心力によっても気
液の分離を行うので、重力方式に比較して液冷媒が液面
へ衝突することを緩和でき、液面の泡立ちを減少でき
る。これにより、遠心式の気液分離方式では気液分離の
ための空間を重力方式よりも低減できる。
【0033】請求項9に記載の発明では、請求項8にお
いて、遠心分離式のアキュムレータ(8)のタンク径を
50〜60mmとしたことを特徴としている。
【0034】本発明者の実験検討によると、タンク径を
50〜60mmにすることにより、遠心式の気液分離性
能を良好に発揮できることを確認できた。
【0035】請求項10に記載の発明では、冷凍サイク
ルの圧縮機(1)の吸入側に配置されて冷媒の気液を分
離し、液冷媒を溜めるタンク本体部(81)を有するア
キュムレータ(8)を対象としており、冷凍サイクルの
蒸発器(5)出口からの冷媒をタンク本体部(81)内
に流入させる冷媒流入部(82)と、タンク本体部(8
1)内の上方部のガス冷媒を吸入する冷媒吸入部(8
3)と、タンク本体部(81)内の液冷媒が冷媒吸入部
(83)に巻き込まれるのを阻止する仕切り部材(8
4)とを備え、タンク本体部(81)の容積を550c
c〜750ccとしたことを特徴としている。
【0036】これによると、圧縮機(1)の起動時にタ
ンク本体部(81)内の液冷媒の急減圧によってフォー
ミング現象が発生し、液冷媒が上方へ巻き上げられて
も、液冷媒が冷媒吸入部(83)の開口部へ直接向かう
ことを仕切り部材(84)により抑制できる。従って、
フォーミング現象による液冷媒の上方への巻き上げに起
因する圧縮機(1)への液戻り、液圧縮を未然に防止で
きる。
【0037】その結果、フォーミング現象による液冷媒
分離のための空間(前述の空間に包含される空間)を
低減でき、アキュムレータ(8)の容積を、従来の80
0cc〜1000ccから550cc〜750ccに低
減できる。
【0038】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0039】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図2は第1実施
形態による車両用空調装置の冷凍サイクルであり、圧縮
機1は電磁クラッチ2を介して図示しない車両エンジン
により駆動される。圧縮機1から吐出された高圧のガス
冷媒は凝縮器3に流入し、ここで、外気と熱交換して冷
却され、凝縮される。
【0040】そして、凝縮器3で凝縮した液冷媒は次に
減圧装置4にて低圧に減圧されて霧状の気液2相状態と
なる。この減圧装置4はオリフィス、ノズルのような固
定絞り、あるいは適宜の可変絞りからなる。減圧後の低
圧冷媒は蒸発器5において、空調用送風機6の送風空気
から吸熱して蒸発する。
【0041】蒸発器5は空調ケース7内に配置され、蒸
発器5で冷却された冷風は周知のごとく図示しないヒー
タコア部で温度調整された後に車室内へ吹き出す。蒸発
器5を通過した冷媒はアキュムレータ8にて気液分離さ
れた後に圧縮機1に吸入される。
【0042】アキュムレータ8は、蒸発器5出口からの
冷媒の気液を分離し液冷媒を溜めてガス冷媒を圧縮機1
に吸入させるとともに、タンク底部側に溜まる液冷媒中
に溶け込んでいるオイルを圧縮機1に吸入させるもので
あって、より詳細には、前述した〜の4つの機能を
果たすようにアキュムレータ8のタンク容積が設定され
ている。
【0043】なお、図2において、圧縮機1は図示しな
い車両エンジン側に搭載され、他の機器(3、4、5、
8)はいずれも車体側に搭載されるので、圧縮機1とそ
の他の機器(3、4、5、8)との間では振動系が異な
る。そこで、圧縮機1の吐出口と凝縮器3との間の吐出
側冷媒配管および圧縮機1の吸入口とアキュムレータ8
との間の吸入側冷媒配管は、弾性に富んだゴムホース
9、10で構成して、異なる振動系間の変位を吸収する
ようになっている。これに対し、他の機器(3、4、
5、8)はいずれも車体側に搭載され、同一の振動系で
あるので、他の機器相互間の冷媒配管11〜13はアル
ミニュウムのような金属製の配管で構成されている。
【0044】図3〜図5は第1実施形態によるアキュム
レータ8の具体的構造を例示するもので、図4は図3の
X−X断面図で、図5は図3の上面図である。タンク本
体部81はアルミニュウム等の金属により縦長の円筒形
状に成形されている。タンク本体部81の側面上方部に
はパイプ状の冷媒流入部82が配置されている。
【0045】この冷媒流入部82は蒸発器5出口からの
冷媒をタンク本体部81内に流入させるものであって、
図5に示すように冷媒流入部82は具体的にはタンク本
体部81の円筒形状の接線方向に冷媒を流入させるよう
にタンク本体部81に対して配置されている。これによ
り、タンク本体部81内の冷媒流れに旋回流を与えて冷
媒の気液を遠心分離できるようにしている。
【0046】また、タンク本体部81の上面部の中央部
にはパイプ状の冷媒吸入部83が配置されている。この
冷媒吸入部83の上端側は圧縮機1吸入側に接続され、
下端側は所定長さだけタンク本体部81内へ突出し開口
している。冷媒吸入部83は、その下端開口部からタン
ク本体部81内の上方部のガス冷媒を吸入する。
【0047】なお、冷媒流入部82および冷媒吸入部8
3はともにアルミニュウム等の金属によりパイプ状に成
形され、溶接等の接合手段にてタンク本体部81の穴部
に固定される。
【0048】タンク本体部81内において、冷媒吸入部
83の開口部下側に板状の仕切り部材84が所定間隔を
介して対向配置されている。この仕切り部材84は冷媒
吸入部83の開口部面積より十分大きい面積を有する円
板状の形状であり、タンク本体部81内の底部(下側)
に溜まる液冷媒が冷媒吸入部83の開口部内に巻き込ま
れるのを阻止する冷媒分離部材を構成する。
【0049】仕切り部材84はタンク本体部81内の上
下方向において冷媒液面Bと冷媒流入部82の開口部と
の中間部位に位置して水平方向に配置されている。ここ
で、冷媒液面Bは冷凍サイクル内への冷媒充填量が適正
であって、通常のサイクル運転条件であるときに形成さ
れる液面高さを示している。
【0050】仕切り部材84はアルミニュウム等の金
属、あるいは適宜の樹脂で形成することができ、本例で
は、仕切り部材84の外周部において180°対称とな
る2箇所に径外方への突出部84a、84bを形成し、
この突出部84a、84bをタンク本体部81の内壁面
に圧入等の手段で固定している。仕切り部材84をアル
ミニュウム等の金属で形成する場合は溶接等の接合手段
を用いて、仕切り部材84をタンク本体部81の内壁面
に固定してもよい。
【0051】仕切り部材84の外周部とタンク本体部8
1の内壁面との間には、突出部84a、84bにより仕
切られた2箇所の間隙部が形成され、この2箇所の間隙
部によって、仕切り部材84の上下の空間を連通させる
連通路85、86が形成される。
【0052】オイル吸入管87は仕切り部材84の中心
孔84c部を貫通してタンク本体部81内の上下方向に
延びるように配置されている。オイル吸入管87もアル
ミニュウム等の金属、あるいは適宜の樹脂で形成するこ
とができ、仕切り部材84の中心孔84c部に圧入等の
手段で固定している。
【0053】オイル吸入管87の下端部はタンク本体部
81の底部付近まで垂下して側方に曲げてあり、この側
方曲げ部の開口部をオイル吸入口88として構成してい
る。このオイル吸入口88はタンク本体部81内の下方
側に溜まる液冷媒中に溶け込んでいるオイルをオイル吸
入管87内に吸入するためのものである。
【0054】一方、オイル吸入管87の上端部は所定長
さL1だけ冷媒吸入部83内に挿入され、冷媒吸入部8
3内に連通させてある。冷媒吸入部83内の流路におい
て、この所定長さL1の部分では、オイル吸入管87の
上端部の挿入により絞り通路89が形成される。
【0055】次に、上記構成において第1実施形態の作
動を説明する。図2の冷凍サイクルが運転されると、蒸
発器5を通過した気液混合の冷媒が冷媒流入部82から
タンク本体部81内の仕切り部材84上方側に流入す
る。この際、タンク本体部81内への冷媒流れに旋回流
を与えて冷媒の気液を密度差により遠心分離し、タンク
本体部81内空間の外周側に液冷媒を集め、中心側にガ
ス冷媒を集める。
【0056】タンク本体部81内空間の外周側の液冷媒
は仕切り部材84の外周部とタンク本体部81の内壁面
との間に形成される連通路85、86を通して下方へ落
下する。これにより、タンク本体部81内の下方側に液
冷媒が溜まって、仕切り部材84の下方側に冷媒液面B
を形成する。
【0057】そして、タンク本体部81内中心部の上方
側のガス冷媒を矢印dのごとく冷媒吸入部83の下端開
口部へ吸入する。ここで、冷媒吸入部83の下端側流路
には所定長さL1の絞り通路89が形成してあるので、
この絞り通路89を吸入冷媒が通過するときの圧力損失
により、絞り通路89下流のA領域の圧力Paがタンク
内圧力Pbより低くなる(Pa<Pb)。
【0058】この結果、オイル吸入管87の上端部(A
領域)と、下端側のオイル吸入口88との間に所定の圧
力差ΔP(Pb−Pa)が作用して、タンク本体部81
底部付近の液冷媒中に溶け込んでいるオイルをオイル吸
入口88からオイル吸入管87内に吸入することができ
る。
【0059】このように第1実施形態によると、冷媒吸
入部83での冷媒流れの圧力損失に基づいてオイル吸入
管87の上下両端部間に圧力差ΔPを作用させることが
でき、これにより、1本のオイル吸入管87でストロー
方式にてタンク本体部81底部付近のオイルを吸い込む
ことができる。
【0060】ところで、車両用空調装置の冷凍サイクル
において、圧縮機作動断続用エアコンスイッチのオンオ
フや、蒸発器5のフロスト防止等の制御のために、電磁
クラッチ2により圧縮機1の作動が断続制御され、圧縮
機1が停止状態から再起動されると、圧縮機1の吸入圧
が急激に低下する。その結果、アキュムレータ8のタン
ク本体81の内部圧力も急激に低下して、タンク本体8
1内の液冷媒のフォーミング現象が発生する。
【0061】このフォーミング現象によりタンク本体1
0内の液冷媒が上方へ巻き上げられるという事態が発生
するが、第1実施形態によると、タンク本体部81内に
おいて冷媒吸入部83の開口部下側に、この冷媒吸入部
83の開口部面積より十分大きい面積を有する円板状の
仕切り部材84を対向配置しているので、液冷媒が上方
へ巻き上げられても仕切り部材84の下面に液冷媒が衝
突するだけであり、液冷媒が冷媒吸入部83の開口部へ
直接向かうことを抑制できる。
【0062】従って、フォーミング現象による液冷媒の
上方への巻き上げに起因する圧縮機1への液戻り、液圧
縮を未然に防止できる。
【0063】次に、第1実施形態によるアキュムレータ
8のタンク容積低減のための具体的工夫点および効果の
数値例を説明する。
【0064】(1)冷媒の気液分離に必要な空間の低減
効果 圧縮機1の起動時にフォーミング現象により液冷媒が上
方へ巻き上げられても、第1実施形態によると、円板状
仕切り部材84により液冷媒が冷媒吸入部83の開口部
へ直接向かうことを抑制できるので、フォーミング現象
による圧縮機1への液戻りを防止できる。
【0065】従って、フォーミング現象による液冷媒分
離のための空間を低減できることになる。この「フォー
ミング現象による液冷媒分離のための空間」は、図1の
冷媒の気液分離に必要な空間に含まれるものであっ
て、本発明者の実験検討によると、円板状仕切り部材8
4による液戻り防止効果により、図1の空間の容積
(=420cc〜336cc)を250cc程度低減で
きることが分かった。
【0066】この結果、図1の空間の容積は170c
c〜86ccまで減少することになるが、この程度の容
積があれば、冷媒の気液を十分遠心分離することがで
き、気液分離機能を損なうことはない。
【0067】(2)余裕冷媒量蓄積のための空間の低減
効果 圧縮機1の吐出側配管および吸入側配管は前述のように
振動変位吸収のために、弾性に富んだゴムホース9、1
0で構成されているので、ゴム系材料を透過して冷媒洩
れが発生しやすい。その結果、従来のゴムホースを用い
た冷凍サイクルにおけるアキュムレータでは、余裕冷媒
量蓄積のための空間として、310cc〜248cc
の容積を設定している。
【0068】これに対し、第1実施形態では、圧縮機1
の吐出側冷媒配管および吸入側冷媒配管を構成するゴム
ホース9、10として、特に内面樹脂層を設けたゴムホ
ースを用いて冷媒洩れ量の低減を図っている。
【0069】すなわち、図6はこのゴムホース9、10
を例示するもので、最内層として冷媒の透過を防止する
内面樹脂層14を設けている。
【0070】この内面樹脂層14は具体的にはナイロン
等のポリアミド系の樹脂にて構成している。このポリア
ミド系の樹脂は冷媒の透過防止性、耐熱性等に優れてい
る。また、内面樹脂層14の厚さは冷媒透過防止性能お
よびホースの柔軟性確保のために0.1〜0.5mm程
度である。
【0071】中間ゴム層15は外部からの水分侵入防止
等の役割を果たすもので、アクリロニトリルブタジエン
ゴム(NBR)等により構成される。補強糸層16はゴ
ムホースの補強のためのもので、ポリエステル系樹脂の
糸を編組したものである。外面ゴム層17は耐オゾン性
に優れたゴム材料であるエチレン・プロピレン・ジエン
共重合ゴム(EPDM)等から構成されている。
【0072】本発明者の実験検討によると、図6のゴム
ホース9、10を用いると、内面樹脂層14を設けてい
ない従来の一般的なゴムホースを用いる場合に比較し
て、図7に示すように冷媒洩れ量を195cc/15年
減少できることが分かった。ここで、15年という期間
は車両寿命に相当する期間である。
【0073】この冷媒洩れ量低減効果により、その分だ
け余裕冷媒量蓄積のための空間の容積を低減できる。
なお、余裕冷媒量蓄積のための空間は図1に示すよう
に元々310cc〜248ccの容積に設定されている
ので、195ccの容積低減を行っても気液分離、冷媒
量変動吸収等の性能(最終的には冷房能力の維持)に支
障を来すことはない。
【0074】(3)冷媒変動量吸収のための空間の低減
効果 図2に示す冷凍サイクルにおいて、アキュムレータ8で
の冷媒量変動の挙動について説明すると、一般に、アキ
ュムレータサイクルでは、蒸発器5や凝縮器3の熱負荷
増加、圧縮機1の回転数上昇等が生じて、循環冷媒流量
が増加するときには、アキュムレータ8内の蓄積冷媒が
凝縮器3側へ持ち出される。逆に、サイクル運転条件の
変動により循環冷媒流量が減少するときには、凝縮器3
側からアキュムレータ8内へ冷媒が戻り、蓄えられる。
【0075】このように、サイクルの熱負荷や圧縮機回
転数といったサイクル運転条件の変動により、アキュム
レータ8に対する冷媒の入出が起こり、その結果、アキ
ュムレータ8内の冷媒液面B(図3)が上下に変動する
ので、前述の冷媒変動量吸収のための空間が必要とな
る。
【0076】ところで、上記説明から理解されるように
アキュムレータ8内の冷媒変動量は凝縮器3側へ持ち出
される液冷媒量により決まり、凝縮器3の内容積が大き
いほど液冷媒の持ち出し量が多くなる。本発明者の実験
検討によると、液冷媒の持ち出し量が多いときは凝縮器
3の内容積の65%程度を液冷媒が占め、持ち出し量の
少ないときは凝縮器内容積の15%程度を液冷媒が占め
ることが分かっている。
【0077】そこで、上記点に着目して、凝縮器3とし
て、放熱性能当たりの内容積を小さくできるマルチフロ
ー(MF)タイプの凝縮器3を用いて、アキュムレータ
8内の冷媒変動量の低減を図るようにしている。
【0078】ここで、マルチフロータイプの凝縮器3の
具体例を図8、図9により説明すると、凝縮器3は、所
定間隔を開けて配置された第1、第2の一対のヘッダタ
ンク31、32を有し、この第1、第2ヘッダタンク3
1、32は上下方向に略円筒状に延びる形状になってい
る。この第1、第2ヘッダタンク31、32の間に熱交
換用のコア部33を配置している。
【0079】コア部33は第1、第2ヘッダタンク3
1、32の間で、水平方向に冷媒を流す偏平状のチュー
ブ34を上下方向に多数並列配置し、この多数のチュー
ブ34の間に波状に折り曲げ加工されたコルゲートフィ
ン35を介在して接合している。ここで、チューブ34
は図9に示すように多数の冷媒通路穴34aをアルミニ
ウムの押し出し加工で成形した押し出し多穴偏平チュー
ブである。
【0080】チューブ34の一端部は第1ヘッダタンク
31内に連通し、他端部は第2ヘッダタンク32内に連
通している。そして、第2ヘッダタンク32の上方側に
冷媒の入口側配管ジョイント(冷媒入口部)36を配置
し接合している。また、第2ヘッダタンク32の下方側
に冷媒の出口側配管ジョイント(冷媒出口部)37を配
置し接合している。
【0081】さらに、本例においては、第2ヘッダタン
ク32内において、入口側配管ジョイント36と出口側
配管ジョイント37との間の部位に1枚のセパレータ3
8を配置することにより、第2ヘッダタンク32の内部
を上下方向に2つの空間32aと32bに仕切ってい
る。
【0082】これにより、入口側配管ジョイント36か
らの冷媒を第2ヘッダタンク32の上側空間32aを通
してコア部33の上側半分のチューブ34に流入させた
後、冷媒を第1ヘッダタンク31内で矢印aのようにU
ターンさせてコア部33の下側半分のチューブ34に流
入させる。しかるのち、第2ヘッダタンク32の下側空
間32bを通して冷媒は出口側配管ジョイント37から
外部へ流出するようになっている。
【0083】このように、冷媒はコア部33の偏平状チ
ューブ34と第1、第2ヘッダタンク31、32の間で
Uターン状に流れる間に、コルゲートフィン35を介し
て冷却空気(外気)中に放熱して凝縮する。その際、冷
媒は多数本の偏平状チューブ34の並列流路を同時に流
れるマルチフローの形態になっているから、図10に示
すサーペンタイプの凝縮器3に比較して凝縮器内容積を
大幅に低減できる。
【0084】すなわち、図10のサーペンタイプの凝縮
器3においては、1本の押し出し多穴チューブ34を蛇
行状に折り曲げ加工して、このチューブ34の蛇行状折
り曲げ部相互の間にコルゲートフィン35を配置し、接
合している。そして、チューブ34の両端部には冷媒の
入口ヘッダーパイプ31′および出口ヘッダーパイプ3
2′が接合される。
【0085】このように、蛇行状に折り曲げ加工した1
本の押し出し多穴チューブ34により冷媒流路を構成す
るので、サーペンタイプの凝縮器3では、圧損低減のた
めに押し出し多穴チューブ34の流路断面積を増大せざ
るを得ない。例えば、従来のサーペンタイプの凝縮器3
における具体的設計例として、押し出し多穴チューブ3
4の流路断面積を39.11mm2にしている。
【0086】これに対して、マルチフロータイプの凝縮
器3では、多数本の偏平状チューブ34の並列流路を冷
媒が同時に流れるから、押し出し多穴チューブ34の流
路断面積を小さくしても冷媒流路の圧損を低減できる。
その結果、サーペンタイプと同一放熱能力という条件の
下で、押し出し多穴チューブ34の流路断面積を11.
13mm2に低減できる。
【0087】以上の結果、マルチフロータイプの凝縮器
3では、サーペンタイプの凝縮器3に比較して凝縮器内
容積を大幅に低減できる。具体的には、従来のサーペン
タイプの凝縮器3の内容積が最大520cc程度である
のに対して、マルチフロータイプの凝縮器3の内容積は
最大でも390cc程度に低減できる。ここで、凝縮器
内容積とは、チューブ34の流路容積にヘッダタンク3
1、32(ヘッダーパイプ31′、32′)の容積を加
えた全体の容積である。
【0088】本発明者の実験検討によると、マルチフロ
ータイプの凝縮器3の採用による凝縮器内容積の低減に
よって、冷媒変動量吸収のための空間を50cc程度
低減できることが分かった。これにより、アキュムレー
タ8のタンク容積を図11に示すように低減できる。こ
の場合、冷媒変動量吸収のための空間は図1に示すよ
うに元々96cc〜120ccの容積に設定されている
ので、50ccの容積低減を行っても気液分離、冷媒量
変動吸収等の性能(最終的には冷房能力の維持)に支障
を来すことはない。
【0089】次に、図12は、前述の図3〜図5に示す
遠心式の気液分離方式における気液分離性とアキュムレ
ータ8のタンク径(タンク内径)との関係を示すもの
で、遠心式の気液分離方式ではタンク径を小さくする
と、タンク本体81の内壁面に沿う旋回流の速度が高く
なって、遠心力が増加するので、冷媒の気液分離性が向
上する。
【0090】しかし、あまりにタンク径を小さくする
と、気液分離のための空間が減少するとともに、冷媒流
入部82と冷媒吸入部(冷媒出口)83が接近しすぎ
て、冷媒の気液分離性を悪化させる。その結果、本発明
者の実験検討によれば、遠心式の気液分離方式ではタン
ク径を50〜60mmの範囲に設定すると、冷媒の気液
分離性が最も良好になることが分かった。
【0091】なお、従来の一般的な分離方式は、図1に
示すような気液の密度差を利用して気液の分離を重力の
みにより行う方式であって、この重力方式の場合はタン
ク上方から流入した気液混合冷媒がタンク内を流下する
ときに、冷媒の気液を密度差により分離しているので、
タンク内を流下する液冷媒が液面に強く衝突して、液面
を泡立たせる。この液面の泡立ちが、気液分離のための
空間を増加させる原因になる。
【0092】これに対して、遠心式の気液分離方式で
は、気液の密度差による重力方式の分離だけでなく、旋
回流による遠心力によっても気液の分離を行うので、液
冷媒の液面への衝突を緩和でき、液面の泡立ちを減少で
きる。これにより、遠心式の気液分離方式では気液分離
のための空間を重力方式より低減できる利点がある。
【0093】(第2実施形態)図13、図14は第2実
施形態であり、圧縮機1として外部からの制御信号によ
り吐出容量を可変する外部可変容量型圧縮機を用いてい
る。この外部可変容量型圧縮機1は公知のものであり、
例えば、斜板型圧縮機において吐出圧と吸入圧を利用し
て斜板室の圧力を制御する電磁式圧力制御装置18を備
え、斜板室の圧力を制御することにより斜板の傾斜角度
を可変してピストンのストローク、すなわち圧縮機吐出
容量を変化させることができる。
【0094】上記電磁式圧力制御装置18および電磁ク
ラッチ2の通電は電子制御装置(ECU)19により制
御される。この電子制御装置19は周知のようにマイク
ロコンピュータとその周辺回路から構成され、センサ群
20および空調操作パネル21の操作スイッチ群22か
らの入力信号に基づいて所定の演算処理を行って空調の
自動制御を行うものである。
【0095】圧縮機吐出容量の増減および電磁クラッチ
2の断続は、主として、蒸発器5のフロスト防止の制
御、あるいは蒸発器5の冷却能力制御のために行われ、
蒸発器5の温度(蒸発器吹出温度)が所定の目標温度と
なるように制御が行われる。
【0096】そして、第2実施形態では図14に示すよ
うに、電子制御装置19から電磁クラッチ2のON信号
が出力されて圧縮機1が起動するときには、必ず、吐出
容量が50%以下の状態で圧縮機1を起動させ、圧縮機
1の起動後、所定時間t0をかけて吐出容量を50%以
下の状態から100%に向けて徐々に増加させるように
している。このような吐出容量制御は、電子制御装置1
9により電磁式圧力制御装置18を制御して斜板室の圧
力を制御することにより実行できる。
【0097】これによると、圧縮機1が停止状態から起
動するときに、吐出容量を50%以下に制限することに
よって、圧縮機の吸入圧が急激に低下することを抑制で
きる。その結果、アキュムレータ8の内部圧力の急低下
による液冷媒のフォーミング現象を抑制できる。
【0098】従って、第1実施形態による円板状の仕切
り部材84を設置しなくとも、フォーミング現象による
液冷媒分離のための空間を低減でき、その空間低減効果
は仕切り部材84の場合と同様に250cc程度であ
り、図1の空間の容積を170cc〜86ccに低減
できることが分かった。なお、第1実施形態による円板
状の仕切り部材84を設置したアキュムレータ8を持つ
冷凍サイクルにおいて、第2実施形態による圧縮機1の
起動時容量制御を組み合わせてもよいことはもちろんで
ある。
【0099】(他の実施形態)なお、本発明は、上述の
第1、第2実施形態に限定されることなく、種々変形可
能である。
【0100】図7、図11では、それぞれ、内面樹脂
ホースによるタンク容積低減効果と、マルチフロー型凝
縮器3の内容積低減によるタンク容積低減効果とを単独
に示しているが、この両者による効果を組み合わせるこ
とにより、タンク容積の低減効果は195cc+50c
c=245ccになるので、タンク容積を555cc〜
755ccにすることができる。
【0101】内面樹脂ホースによるタンク容積低減効
果に、第2実施形態の外部可変容量型圧縮機31の起動
時小容量制御によるタンク容積低減効果を組み合わせる
ことにより、タンク容積の低減効果は195cc+25
0cc=445ccになるので、タンク容積を355c
c〜555ccにすることができる。
【0102】第2実施形態の外部可変容量型圧縮機3
1の起動時小容量制御によるタンク容積低減効果に、マ
ルチフロー型凝縮器3の内容積低減によるタンク容積低
減効果を組み合わせることにより、タンク容積の低減効
果は250cc+50cc=300ccになるので、タ
ンク容積を500cc〜700ccにすることができ
る。
【0103】内面樹脂ホースによるタンク容積低減効
果と、マルチフロー型凝縮器3の内容積低減によるタン
ク容積低減効果と、第2実施形態の外部可変容量型圧縮
機31の起動時小容量制御によるタンク容積低減効果と
を組み合わせることにより、タンク容積の低減効果は1
95cc+50cc+250cc=495ccになるの
で、タンク容積を305cc〜505ccにすることが
できる。
【0104】内面樹脂ホースによるタンク容積低減効
果と、マルチフロー型凝縮器3の内容積低減によるタン
ク容積低減効果と、仕切り部材84によるタンク容積低
減効果とを組み合わせることにより、タンク容積の低減
効果は195cc+50cc+250cc=495cc
になるので、タンク容積を305cc〜505ccにす
ることができる。
【0105】内面樹脂ホースによるタンク容積低減効
果に、仕切り部材84によるタンク容積低減効果を組み
合わせることにより、タンク容積の低減効果は195c
c+250cc=445ccになるので、タンク容積を
355cc〜555ccにすることができる。
【0106】仕切り部材84によるタンク容積低減効
果に、マルチフロー型凝縮器3の内容積低減によるタン
ク容積低減効果を組み合わせることにより、タンク容積
の低減効果は250cc+50cc=300ccになる
ので、タンク容積を500cc〜700ccにすること
ができる。
【0107】第1実施形態では、気液の分離を重力だ
けでなく、遠心力によっても行う遠心式の気液分離方式
について説明したが、気液の分離を重力のみにより行う
重力方式のものに本発明を適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アキュムレータの必要容積の説明図である。
【図2】本発明のアキュムレータを適用する冷凍サイク
ルの構成図である。
【図3】本発明の第1実施形態のアキュムレータを示す
縦断面図である。
【図4】図3のX−X断面図である。
【図5】図3の上面図である。
【図6】第1実施形態で用いるゴムホースの断面図であ
る。
【図7】第1実施形態で用いるゴムホースの効果の説明
図である。
【図8】第1実施形態で用いる凝縮器の正面図である。
【図9】図8の凝縮器におけるチューブの断面図であ
る。
【図10】図8の凝縮器とは別タイプの凝縮器(比較
例)の斜視図である。
【図11】図8の凝縮器による効果の説明図である。
【図12】第1実施形態で用いる遠心分離式のアキュム
レータのタンク径と気液分離性との関係の説明図であ
る。
【図13】本発明の第2実施形態を示す冷凍サイクルの
構成図である。
【図14】第2実施形態による圧縮機の容量制御の説明
図である。
【符号の説明】
1…圧縮機、3…凝縮器、5…蒸発器、8…アキュムレ
ータ、81…タンク本体部、82…冷媒流入部、83…
冷媒吸入部、84…仕切り部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂 鉱一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 山中 康司 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒を圧縮し、吐出する圧縮機(1)
    と、前記圧縮機(1)の吸入側に配置されて冷媒の気液
    を分離し、液冷媒を溜めるアキュムレータ(8)とを備
    える冷凍サイクル装置において、 前記圧縮機(1)として、外部からの制御信号により吐
    出容量を可変する外部可変容量型圧縮機を用いるととも
    に、前記圧縮機(1)の起動時に前記圧縮機(1)を5
    0%以下の容量で起動させる制御装置(19)を備え、 前記アキュムレータ(8)の容積を550cc〜750
    ccとしたことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 【請求項2】 冷媒を圧縮し、吐出する圧縮機(1)
    と、 前記圧縮機(1)の吐出側に接続され、前記圧縮機
    (1)の吐出冷媒を凝縮させる凝縮器(3)と、 前記圧縮機(1)の吸入側に配置されて冷媒の気液を分
    離し、液冷媒を溜めるアキュムレータ(8)とを備える
    冷凍サイクル装置において、 冷媒配管を構成するゴムホース(9、10)として、内
    面部に低ガス透過性の樹脂層(14)を有するものを用
    い、 前記凝縮器(3)として、内容積が390cc以下のも
    のを用い、 前記アキュムレータ(8)の容積を555cc〜755
    ccとしたことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  3. 【請求項3】 冷媒を圧縮し、吐出する圧縮機(1)
    と、前記圧縮機(1)の吸入側に配置されて冷媒の気液
    を分離し、液冷媒を溜めるアキュムレータ(8)とを備
    える冷凍サイクル装置において、 冷媒配管を構成するゴムホース(9、10)として、内
    面部に低ガス透過性の樹脂層(14)を有するものを用
    い、 前記圧縮機(1)として、外部からの制御信号により吐
    出容量を可変する外部可変容量型圧縮機を用いるととも
    に、前記圧縮機(1)の起動時に前記圧縮機(1)を5
    0%以下の容量で起動させる制御装置(19)を備え、 前記アキュムレータ(8)の容積を355cc〜555
    ccとしたことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  4. 【請求項4】 冷媒を圧縮し、吐出する圧縮機(1)
    と、 前記圧縮機(1)の吐出側に接続され、前記圧縮機
    (1)の吐出冷媒を凝縮させる凝縮器(3)と、 前記圧縮機(1)の吸入側に配置されて冷媒の気液を分
    離し、液冷媒を溜めるアキュムレータ(8)とを備える
    冷凍サイクル装置において、 前記圧縮機(1)として、外部からの制御信号により吐
    出容量を可変する外部可変容量型圧縮機を用いるととも
    に、前記圧縮機(1)の起動時に前記圧縮機(1)を5
    0%以下の容量で起動させる制御装置(19)を備え、 前記凝縮器(3)として、内容積が390cc以下のも
    のを用い、 前記アキュムレータ(8)の容積を500cc〜700
    ccとしたことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  5. 【請求項5】 冷媒を圧縮し、吐出する圧縮機(1)
    と、 前記圧縮機(1)の吐出側に接続され、前記圧縮機
    (1)の吐出冷媒を凝縮させる凝縮器(3)と、 前記圧縮機(1)の吸入側に配置されて冷媒の気液を分
    離し、液冷媒を溜めるアキュムレータ(8)とを備える
    冷凍サイクル装置において、 前記圧縮機(1)として、外部からの制御信号により吐
    出容量を可変する外部可変容量型圧縮機を用いるととも
    に、前記圧縮機(1)の起動時に前記圧縮機(1)を5
    0%以下の容量で起動させる制御装置(19)を備え、 冷媒配管を構成するゴムホース(9、10)として、内
    面部に低ガス透過性の樹脂層(14)を有するものを用
    い、 前記凝縮器(3)として、内容積が390cc以下のも
    のを用い、 前記アキュムレータ(8)の容積を305cc〜505
    ccとしたことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  6. 【請求項6】 前記外部可変容量型圧縮機(1)および
    前記制御装置(19)に代えて、前記アキュムレータ
    (8)内に、底部の液冷媒が上方部のガス冷媒に巻き込
    まれるのを阻止する仕切り部材(84)を備えることを
    特徴とする請求項1、3、4、5のいずれか1つに記載
    の冷凍サイクル装置。
  7. 【請求項7】 前記アキュムレータ(8)内に、底部の
    液冷媒が上方部のガス冷媒の流れに巻き込まれるのを阻
    止する仕切り部材(84)を備えることを特徴とする請
    求項1ないし5のいずれか1つに記載の冷凍サイクル装
    置。
  8. 【請求項8】 前記アキュムレータ(8)の内部空間に
    流入する冷媒に旋回流を形成して、この流入冷媒の気液
    を遠心分離するようにしたことを特徴とする請求項1な
    いし7のいずれか1つに記載の冷凍サイクル装置。
  9. 【請求項9】 前記遠心分離式のアキュムレータ(8)
    のタンク径を50〜60mmとしたことを特徴とする請
    求項8に記載の冷凍サイクル装置。
  10. 【請求項10】 冷凍サイクルの圧縮機(1)の吸入側
    に配置されて冷媒の気液を分離し、液冷媒を溜めるタン
    ク本体部(81)を有するアキュムレータ(8)におい
    て、 前記冷凍サイクルの蒸発器(5)出口からの冷媒を前記
    タンク本体部(81)内に流入させる冷媒流入部(8
    2)と、 前記タンク本体部(81)内の上方部のガス冷媒を吸入
    する冷媒吸入部(83)と、 前記タンク本体部(81)内の液冷媒が前記冷媒吸入部
    (83)に巻き込まれるのを阻止する仕切り部材(8
    4)とを備え、 前記タンク本体部(81)の容積を550cc〜750
    ccとしたことを特徴とするアキュムレータ。
JP25614899A 1999-09-09 1999-09-09 冷凍サイクル装置およびそれに用いるアキュムレータ Pending JP2001082814A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25614899A JP2001082814A (ja) 1999-09-09 1999-09-09 冷凍サイクル装置およびそれに用いるアキュムレータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25614899A JP2001082814A (ja) 1999-09-09 1999-09-09 冷凍サイクル装置およびそれに用いるアキュムレータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001082814A true JP2001082814A (ja) 2001-03-30

Family

ID=17288582

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25614899A Pending JP2001082814A (ja) 1999-09-09 1999-09-09 冷凍サイクル装置およびそれに用いるアキュムレータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001082814A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040101809A (ko) * 2003-05-27 2004-12-03 기아자동차주식회사 차량 에어콘 콤프레서의 소음 저감 장치
WO2005057096A1 (en) * 2003-11-20 2005-06-23 Modine Manufacturing Company Suction line heat exchanger for co2 cooling system
JP2007192429A (ja) * 2006-01-17 2007-08-02 Sanden Corp 気液分離器モジュール
JP2013200061A (ja) * 2012-03-23 2013-10-03 Toshiba Carrier Corp 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
WO2014038127A1 (ja) 2012-09-07 2014-03-13 株式会社デンソー アキュムレータ
JP2016102631A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 空気調和装置
JP2020091077A (ja) * 2018-12-06 2020-06-11 ダイキン工業株式会社 配管構造及び空調機
WO2021019836A1 (ja) * 2019-07-30 2021-02-04 横浜ゴム株式会社 自動車に搭載されるエアコンディショナー用配管システム
WO2024071140A1 (ja) * 2022-09-30 2024-04-04 ダイキン工業株式会社 熱源ユニット及び空気調和装置

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040101809A (ko) * 2003-05-27 2004-12-03 기아자동차주식회사 차량 에어콘 콤프레서의 소음 저감 장치
WO2005057096A1 (en) * 2003-11-20 2005-06-23 Modine Manufacturing Company Suction line heat exchanger for co2 cooling system
GB2420612A (en) * 2003-11-20 2006-05-31 Modine Mfg Co Suction line heat exchanger for co2 cooling system
US7261151B2 (en) 2003-11-20 2007-08-28 Modine Manufacturing Company Suction line heat exchanger for CO2 cooling system
GB2420612B (en) * 2003-11-20 2008-10-01 Modine Mfg Co Suction line heat exchanger for co2 cooling system
JP2007192429A (ja) * 2006-01-17 2007-08-02 Sanden Corp 気液分離器モジュール
JP2013200061A (ja) * 2012-03-23 2013-10-03 Toshiba Carrier Corp 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
CN104603555B (zh) * 2012-09-07 2016-08-24 株式会社电装 储液器
CN104603555A (zh) * 2012-09-07 2015-05-06 株式会社电装 储液器
WO2014038127A1 (ja) 2012-09-07 2014-03-13 株式会社デンソー アキュムレータ
US9636622B2 (en) 2012-09-07 2017-05-02 Denso Corporation Accumulator
JP2016102631A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 空気調和装置
JP2020091077A (ja) * 2018-12-06 2020-06-11 ダイキン工業株式会社 配管構造及び空調機
JP7319510B2 (ja) 2018-12-06 2023-08-02 ダイキン工業株式会社 配管構造及び空調機
WO2021019836A1 (ja) * 2019-07-30 2021-02-04 横浜ゴム株式会社 自動車に搭載されるエアコンディショナー用配管システム
JP2021020624A (ja) * 2019-07-30 2021-02-18 横浜ゴム株式会社 自動車に搭載されるエアコンディショナー用配管システム
CN114127491A (zh) * 2019-07-30 2022-03-01 横滨橡胶株式会社 搭载于汽车的空气调节器用配管系统
US11813920B2 (en) 2019-07-30 2023-11-14 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Piping system for air conditioner installed in vehicle
JP7415121B2 (ja) 2019-07-30 2024-01-17 横浜ゴム株式会社 自動車に搭載されるエアコンディショナー用配管システム
WO2024071140A1 (ja) * 2022-09-30 2024-04-04 ダイキン工業株式会社 熱源ユニット及び空気調和装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7386994B2 (en) Oil separator and cooling-cycle apparatus using the same
US6427480B1 (en) Refrigerant cycle system
US9441865B2 (en) Heat pump cycle for a vehicle utilizing a variable opening throttle valve for humidifying operation
JP4519403B2 (ja) 冷凍サイクル用レシーバタンク、レシーバタンク付き熱交換器及び冷凍サイクル用凝縮装置
JPH11304293A (ja) 冷媒凝縮器
JP2006125823A (ja) エジェクタサイクル
US6389842B1 (en) Accumulator-dehydrator assembly with anti-bump expansion chamber “J”-tube
ZA200505559B (en) Receiver tank for refrigeration cycle heat exchanger with the receiver tank and condensation device for refrigeration cycle
EP1890096B1 (en) Accumulator of air conditioner
JP2009180469A (ja) 超臨界冷凍サイクル用アキュムレータ
JP2003090643A (ja) 冷凍サイクル装置
JPH06191262A (ja) 冷凍装置
JP2001082814A (ja) 冷凍サイクル装置およびそれに用いるアキュムレータ
JP2000227265A (ja) 受液器一体型冷媒凝縮器
JP2003329336A (ja) 蒸気圧縮式冷凍サイクル用の気液分離器及びエジェクタサイクル
US6318116B1 (en) Plastic internal accumulator-dehydrator baffle
JP2002162134A (ja) 冷凍サイクル装置
JPH09250848A (ja) 冷凍装置用横長アキュムレータ
US7249467B2 (en) Gas-liquid separator for refrigerant cycle system
JP2000356439A (ja) アキュムレータ
JP3583595B2 (ja) 冷凍サイクル装置の気液分離器
US20080016887A1 (en) Pressure balancing accumulator
WO2005040701A1 (ja) 冷却装置とそれを用いた冷蔵庫
JP2007057177A (ja) 蒸気圧縮式冷凍サイクル装置
JP2000074527A (ja) 受液器一体型冷媒凝縮器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051018

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070619

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080304

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080701