JP2016102639A - ロータリ型圧縮機、および、それを用いた空気調和機 - Google Patents

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弘毅 上石田
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Abstract

【課題】小型化またはコストダウンを行うロータリ型圧縮機および空気調和機を提供する。【解決手段】ロータリ型圧縮機30Aは、重量A[g]のR32冷媒を循環させる冷媒回路に設けられる。ロータリ型圧縮機30Aは、密閉容器310と、モータ320と、流体圧縮機構340Aと、クランク軸330と、潤滑油貯留部350と、を備える。流体圧縮機構340Aは、R32冷媒を圧縮するための、少なくとも1組のシリンダ341bおよびピストン342bを有する。クランク軸330は、回転可能に設置され、モータ320の動力を前記ピストン342bに伝達する。潤滑油貯留部350は、体積L[ml]の潤滑油を貯留する。潤滑油の体積L[ml]とR32冷媒の重量A[g]との比率RL[ml/g]=L/Aは、0.15≦RL≦0.36の条件を満たす。【選択図】図1

Description

本発明は、ロータリ型圧縮機、および、それを用いた空気調和機に関する。
空気調和機の冷媒回路には、通常、圧縮機、減圧装置、室内熱交換器、室外熱交換器、四路切換弁、アキュームレータなどが搭載される。特許文献1(特開2014−129761号公報)は、空気調和機に搭載されるロータリ圧縮機の一例を開示している。
日本で使用される空気調和機の多くは、冷房機能と暖房機能の両方を有する。通常、空気調和機においては、冷房運転時よりも暖房運転時の方が、圧縮機のクランク軸をより高速で回転させる必要がある。このため、圧縮機の密閉容器内には、暖房運転時の高速回転に備えて多量の潤滑油を貯留しておく必要がある。
温暖な国々においては、空気調和機の暖房機能は、一年のうちの限られた時期にしか必要とされないことがある。その場合に必要とされる暖房能力も、日本で要求される水準より低いことが多い。
あるいは、さらに温暖な国々においては、暖房機能が不要である場合もある。
したがって、日本国内向けの空気調和機用に製造された圧縮機は、これらの国々に向けた空気調和機に搭載するには、不必要なまでに高い回転性能を有していることが多い。このことは、潤滑油の過剰な量の貯留と、機器のコストアップをもたらす。
本発明の課題は、冷房機能のみを有する空気調和機、および、冷房機能に加えて低い能力水準の暖房機能を有する空気調和機において、圧縮機の性能を最適化することによって必要な潤滑油の量を減少させるとともに、機器のコストダウンを図ることである。
本発明の第1観点に係るロータリ型圧縮機は、冷媒回路に設けられる。冷媒回路は、重量A[g]のR32冷媒を循環させる。ロータリ型圧縮機は、R32冷媒を圧縮する。ロータリ型圧縮機は、密閉容器と、モータと、流体圧縮機構と、クランク軸と、潤滑油貯留部と、を備える。モータは、密閉容器の中に設置される。流体圧縮機構は、密閉容器の中に設置される。流体圧縮機構は、少なくとも1組のシリンダおよびピストンを有する。少なくとも1組のシリンダおよびピストンは、R32冷媒を圧縮するためのものである。クランク軸は、密閉容器の中に回転可能に設置される。クランク軸は、モータの動力をピストンに伝達する。潤滑油貯留部は、密閉容器の中に設置される。潤滑油貯留部は、体積L[ml]の潤滑油を貯留する。潤滑油の体積L[ml]とR32冷媒の重量A[g]との比率RL[ml/g]が、RL=L/Aで定義される。このとき、0.15≦RL≦0.36の条件を満たす。
この構成によれば、比率RL=L/A(L:潤滑油の体積、A:冷媒の重量)が0.36以下であるR32冷媒用ロータリ型圧縮機が提供される。したがって、使用される潤滑油の体積が小さいので、ロータリ型圧縮機の小型化またはコストダウンをしやすい。
本発明の第2観点に係るロータリ型圧縮機は、冷媒回路に設けられる。冷媒回路は、重量A[g]のR32冷媒を循環させる。ロータリ型圧縮機は、R32冷媒を圧縮する。ロータリ型圧縮機は、密閉容器と、モータと、流体圧縮機構と、クランク軸と、潤滑油貯留部と、を備える。モータは、密閉容器の中に設置される。流体圧縮機構は、密閉容器の中に設置される。流体圧縮機構は、1組のみのシリンダおよびピストンを有する。1組のみのシリンダおよびピストンは、R32冷媒を圧縮するためのものである。クランク軸は、密閉容器の中に回転可能に設置される。クランク軸は、モータの動力をピストンに伝達する。潤滑油貯留部は、密閉容器の中に設置される。潤滑油貯留部は、体積L[ml]の潤滑油を貯留する。潤滑油の体積L[ml]とR32冷媒の重量A[g]との比率RL[ml/g]が、RL=L/Aで定義される。このとき、0.15≦RL≦0.41の条件を満たす。
この構成によれば、比率RL=L/A(L:潤滑油の体積、A:冷媒の重量)が0.41以下であるR32冷媒用1シリンダ・ロータリ型圧縮機が提供される。したがって、使用される潤滑油の体積が小さいので、ロータリ型圧縮機の小型化またはコストダウンをしやすい。
本発明の第3観点に係るロータリ型圧縮機は、冷媒回路に設けられる。冷媒回路は、重量A[g]の冷媒を循環させる。ロータリ型圧縮機は、冷媒を圧縮する。ロータリ型圧縮機は、密閉容器と、モータと、流体圧縮機構と、クランク軸と、潤滑油貯留部と、を備える。モータは、密閉容器の中に設置される。流体圧縮機構は、密閉容器の中に設置される。流体圧縮機構は、1組のみのシリンダおよびピストンを有する。1組のみのシリンダおよびピストンは、冷媒を圧縮するためのものである。クランク軸は、密閉容器の中に回転可能に設置される。クランク軸は、モータの動力をピストンに伝達する。潤滑油貯留部は、密閉容器の中に設置される。潤滑油貯留部は、体積L[ml]の潤滑油を貯留する。潤滑油の体積L[ml]と冷媒の重量A[g]との比率RL[ml/g]が、RL=L/A
で定義される。このとき、0.15≦RL≦0.31の条件を満たす。
この構成によれば、比率RL=L/A(L:潤滑油の体積、A:冷媒の重量)が0.31以下である1シリンダ・ロータリ型圧縮機が提供される。したがって、使用される潤滑油の体積が小さいので、ロータリ型圧縮機の小型化またはコストダウンをしやすい。
本発明の第4観点に係るロータリ型圧縮機は、第1観点から第3観点のいずれか1つに係るロータリ型圧縮機において、クランク軸にらせんポンプが形成されている。らせんポンプは、潤滑油貯留部から潤滑油を汲み上げ、流体圧縮機構へ供給する。
この構成によれば、クランク軸にはらせんポンプが形成されている。したがって、潤滑油を汲み上げる機構が簡素なので、ロータリ型圧縮機のコストダウンが図れる。
本発明の第5観点に係るロータリ型圧縮機は、第1観点から第4観点のいずれか1つに係るロータリ型圧縮機において、密閉容器に上げ底部が形成されている。上げ底部は、潤滑油の量を削減するためのものである。
この構成によれば、密閉容器には上げ底部が形成されている。したがって、油面を所望の高さ水準に到達させるのに必要となる潤滑油の体積を小さくできる。
本発明の第6観点に係る空気調和機は、第1観点から第5観点のいずれか1つに係るロータリ型圧縮機と、室外熱交換機と、減圧装置と、室内熱交換機と、四路切換弁と、を備える。
この構成によれば、四路切換弁とロータリ型圧縮機とを搭載した空気調和機が提供される。このロータリ型圧縮機は小型または低価格であるので、冷房機能に加えて低い能力水準の暖房機能を有する空気調和機の小型化またはコストダウンを実現することができる。
本発明の第7観点に係る空気調和機は、第1観点から第5観点のいずれか1つに係るロータリ型圧縮機と、室外熱交換機と、減圧装置、室内熱交換機と、を備える。空気調和機は、冷房機能を有し、暖房機能を有しない。
この構成によれば、ロータリ型圧縮機を搭載した空気調和機が提供される。このロータリ型圧縮機は小型または低価格であるので、冷房機能を有し、暖房機能を有しない空気調和機の小型化またはコストダウンを実現することができる。
本発明の第8観点に係る空気調和機は、第6観点または第7観点に係る空気調和機において、有効容積C[ml]を有するアキュームレータ(20)をさらに備える。有効容積C[ml]と重量A[g]との比率RC[ml/g]が、RC=C/A、で定義される。このとき、A≦1250、かつ、0.20≦RC≦0.30、の条件を満たす。
この構成によれば、小型化されたロータリ圧縮機の性能に合わせて、アキュームレータもまた小型化することができる。したがって、空気調和機のさらなる小型化またはコストダウンを実現することができる。
本発明の第1観点から第3観点に係るロータリ型圧縮機は、小型または低価格なものになり得る。
本発明の第4観点および第5観点に係るロータリ型圧縮機によれば、使用する潤滑油の体積を少なくできる。
本発明の第6観点から第8観点に係る空気調和機は、小型または低価格なものになり得る。
本発明の第1実施形態に係るロータリ型圧縮機を示す断面図である。 らせんポンプを示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るロータリ型圧縮機を示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係る空気調和機の構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態に係る空気調和機に搭載されるアキュームレータの断面図である。 図5のアキュームレータの有効容積C[ml]を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る空気調和機の構成を示すブロック図である。
<第1実施形態>
(1)全体構成
図1は、本発明の第1実施形態に係るロータリ型圧縮機30Aを示す。ロータリ型圧縮機30Aは、重量A[g]のR32冷媒が循環する冷媒回路の一部を構成する。ロータリ型圧縮機30Aは、低圧のR32気体冷媒を圧縮して、高圧のR32気体冷媒を排出するためのものである。図中の矢印は、R32冷媒の流れを表している。
ロータリ型圧縮機30Aは、密閉容器310、モータ320、クランク軸330、流体圧縮機構340A、潤滑油貯留部350、第1軸受部材361、第2軸受部材362、吸入管370、吐出管380を有する。
(2)詳細構成
(2−1)密閉容器310
密閉容器310は、各種部品を収容する。密閉容器310の底部には、上げ底部311が形成されている。
(2−2)モータ320
モータ320は、ステータ321およびロータ322を有する。ステータ321は密閉容器310に固定されている。ロータ322は、ステータ321と磁気的に相互作用することにより回転する。
(2−3)クランク軸330、第1軸受部材361、第2軸受部材362
クランク軸330は、ロータ322に固定されている。さらに、クランク軸330は、第1軸受部材361および第2軸受部材362によって、回転軸心RAを中心として回転できるように支持されている。
クランク軸330は第1偏心部331aおよび第2偏心部331bを有している。
さらに、クランク軸330には、潤滑油貯留部350から潤滑油を汲み上げ、流体圧縮機構340Aへ供給するためのらせんポンプ332が形成されている。
図2は、らせんポンプ332の構造を示す。らせんポンプ332は、空洞部333を設けられたクランク軸330と、当該空洞部333の中に配置された芯棒部334およびらせん部335からなる。クランク軸330が回転することにより、らせんポンプ332は潤滑油を汲み上げることができる。
(2−4)流体圧縮機構340A
図1に戻り、流体圧縮機構340Aは、第1シリンダ341aと、当該第1シリンダ341aの中に設置された第1ピストン342aを有する。さらに、流体圧縮機構340Aは、第2シリンダ341bと、当該第2シリンダ341bの中に設置された第2ピストン342bを有する。
第1シリンダ341aおよび第2シリンダ341bは、密閉容器310に直接的または間接的に固定されている。
第1ピストン342aは、クランク軸330の第1偏心部331aに設置されている。第2ピストン342bは、クランク軸330の第2偏心部331bに設置されている。
第1シリンダ341aおよび第1ピストン342aは、第1圧縮室343aを規定する。第2シリンダ341bおよび第2ピストン342bは、第2圧縮室343bを規定する。
ロータ322の回転は、第1偏心部331aおよび第2偏心部331bを介して、第1ピストン342aおよび第2ピストン342bを公転させる。この公転に伴って、第1圧縮室343aおよび第2圧縮室343bの容積が変動することにより、R32気体冷媒が圧縮される。
シリンダおよびピストンの数は2つに限られず、それ以外のものであってもよい。
(2−5)潤滑油貯留部350
密閉容器310の下部には、潤滑油貯留部350が設けられている。潤滑油貯留部350には、流体圧縮機構340Aを潤滑するための潤滑油が体積L[ml]だけ貯留されている。油面Sより下にある機構は、潤滑油の中に浸かっている。
(2−6)吸入管370、吐出管380
R32気体冷媒は、吸入管370から入る。吸入管370は、第1吸入管370aおよび第2吸入管370bを含んでいる。その後、R32気体冷媒は、第1圧縮室343aおよび第2圧縮室343bで圧縮される。圧縮されたR32気体冷媒は、ステータ321とロータ322との間のギャップおよびその他の箇所を通過して、密閉容器310の上方に設置された吐出管380から吐出される。
(3)特徴
(3−1)必要な潤滑油の体積L
潤滑油貯留部350に貯留しておくべき潤滑油の体積L[ml]は、主に2つの要因により決定される。
第一に、クランク軸330に要求される回転速度が大きいほど、流体圧縮機構340Aを保護するために必要な潤滑油の体積は増加する。したがって、実現したい暖房機能が低い能力水準である場合、必要な潤滑油の体積L[ml]は減少する。
第二に、流体圧縮機構340Aを潤滑油の中に浸しておくために、潤滑油貯留部350に貯留される潤滑油の油面Sを所定の高さ水準以上に保つ必要がある。油面Sを当該高さ水準に到達させるのに必要な潤滑油の体積は、密閉容器310、流体圧縮機構340A、および、その他の部品の構造によって決定される。
(3−2)潤滑油の体積Lと冷媒の重量Aとの比率RL
本実施形態に係るロータリ型圧縮機30Aが設置される冷媒回路には、重量A[g]のR32冷媒が循環する。
貯留されている潤滑油の体積L[ml]とR32冷媒の重量A[g]の比率RL[ml/g]は、
L=L/A
で定義され、当該比率RLの範囲は、
0.15≦RL≦0.36
となるように構成されている。
この構成によれば、ロータリ型圧縮機30Aが必要とする潤滑油の体積L[ml]は小さい。しかし、この小さい体積L[ml]は、低い能力水準の暖房能力からの要求を十分満たしうる。これにより、ロータリ型圧縮機30Aの小型化またはコストダウンを実現できる。
このロータリ型圧縮機30Aを用いることによって、例えば、定格能力の小さな空気調和機の小型化またはコストダウンを図ることができる。
(3−3)上げ底部
密閉容器310には、上げ底部311が形成されている。したがって、油面Sを所定の高さ水準にまで到達させるために必要な潤滑油の体積L[ml]をより小さくできる。
(3−4)らせんポンプ
クランク軸330には、らせんポンプ332が形成されている。したがって、潤滑油を汲み上げる機構が簡素なので、ロータリ型圧縮機のコストダウンが図れる。
加えて、らせんポンプ332はクランク軸330の内部に形成されている。したがって、潤滑油を汲み上げる機構がクランク軸330の外部の空間を占拠しないので、上げ底部311の形成を阻害しない。
<第2実施形態>
(1)全体構成
図3は、本発明の第2実施形態に係るロータリ型圧縮機30Bを示す。
本実施形態に係るロータリ型圧縮機30Bは、2組のシリンダおよびピストンを有する流体圧縮機構340Aに代えて、1組のシリンダ341およびピストン342を有する流体圧縮機構340Bが設けられている点が、第1実施形態に係るロータリ型圧縮機30Aとは異なる。
さらに、本実施形態に係るロータリ型圧縮機30Bは、第1吸入管370aおよび第2吸入管370bからなる吸入管370に代えて、単一の吸入管370が設けられている点が、第1実施形態に係るロータリ型圧縮機30Aとは異なる。
図中の矢印は、R32冷媒の流れを表している。
(2)詳細構成
(2−1)流体圧縮機構340B
流体圧縮機構340Bは、シリンダ341と、当該シリンダ341の中に設置されたピストン342を有する。シリンダ341は、密閉容器310に直接的または間接的に固定されている。ピストン342は、クランク軸330の偏心部331に設置されている。シリンダ341およびピストン342は、圧縮室343を規定する。ロータ322の回転は、偏心部331を介して、ピストン342を公転させる。この公転に伴って、圧縮室343の容積が変動することにより、R32気体冷媒が圧縮される。
(2−2)吸入管370
シリンダ341に連通する単一の吸入管370が設けられている。
(2−3)その他の構成
第2実施形態に係るロータリ型圧縮機30Bのその他の構成に関しては、第1実施形態に係るロータリ型圧縮機30Aと同様である。
(3)特徴
本実施形態に係るロータリ型圧縮機30Bが設置される冷媒回路には、重量A[g]のR32冷媒が循環する。
貯留されている潤滑油の体積L[ml]とR32冷媒の重量A[g]の比率RL[ml/g]は、
L=L/A
で定義され、当該比率RLの範囲は、
0.15≦RL≦0.41
となるように構成されている。
この構成によれば、ロータリ型圧縮機30Bが必要とする潤滑油の体積L[ml]は小さい。しかし、この小さい体積L[ml]は、低い能力水準の暖房能力からの要求を十分満たしうる。これにより、ロータリ型圧縮機30Bの小型化またはコストダウンを実現できる。
このロータリ型圧縮機30Bを用いることによって、例えば、定格能力の小さな空気調和機の小型化またはコストダウンを図ることができる。
(4)変形例2A
本実施形態の変形例2Aとして、ロータリ型圧縮機30Bは、R32冷媒以外の冷媒を圧縮することもできる。ロータリ型圧縮機30Bが扱う冷媒の種類としては、R32のほかに、例えば、R410Aまたは二酸化炭素が挙げられる。
本変形例2Aに係るロータリ型圧縮機30Bが設置される冷媒回路には、重量A[g]の冷媒が循環する。
貯留されている潤滑油の体積L[ml]と冷媒の重量A[g]の比率RL[ml/g]は、
L=L/A
で定義され、当該比率RLの範囲は、
0.15≦RL≦0.31
となるように構成されている。
これにより、ロータリ型圧縮機30Bの小型化またはコストダウンを実現できる。
<第3実施形態>
(1)全体構成
図4は、本発明の第3実施形態に係る空気調和機1Aを示す。空気調和機1Aは冷房専用の機種であり、冷媒回路10Aを有する。冷媒回路10Aは、室外機2、室内機3、および、それらを結ぶ冷媒連絡配管4にわたって構成されている。
この冷媒回路10Aには、重量A[g]の冷媒が循環している。
(2)詳細構成
(2−1)室外機2
室外機2は、アキュームレータ20、ロータリ型圧縮機30、室外熱交換器40、室外ファン41、減圧装置50を有する。
(2−1−1)アキュームレータ20
アキュームレータ20は、冷媒入口管210と、冷媒出口管220とを有する。冷媒入口管210から導入された気液2相状態にある冷媒は、液体冷媒と気体冷媒に分離される。液体冷媒から分離された気体冷媒は、冷媒出口管220から排出される。
図5は、アキュームレータ20の構造を示す。アキュームレータ20は、冷媒入口管210と、冷媒出口管220と、内部管230と、フィルタアセンブリ240と、ケーシング250と、を有する。
気液二相状態にある冷媒は、冷媒入口管210からケーシング250の中へ入り、フィルタアセンブリ240に到達する。冷媒がフィルタアセンブリ240を通過するときに、冷媒の中に混入しているゴミが除去される。さらに、フィルタアセンブリ240の構造は、液体冷媒が内部管230の中に入ることを抑制するとともに、液体冷媒がケーシング250の底部に貯留されることを促す。一方、気体冷媒は内部管230の中に入り、当該内部管230に接続された冷媒出口管220を通って、ロータリ型圧縮機30へと流れる。
図6の斜線部分はアキュームレータ20の有効容積C[ml]を示す。ケーシング250の中に有効容積Cを超える量の液体冷媒が保持されると、その超過分が内部管230の上端から内部管230の内側へ入り込み、冷媒出口管220からアキュームレータ20の外部へ流出してしまう、というオーバーフローが発生してしまう。オーバーフローの発生を防止するため、有効容積C[ml]は、冷媒の重量A[g]およびその他の条件を考慮して適切に設計される必要がある。
設計の一例を示すと、前記有効容積C[ml]と前記重量A[g]との比率RC[ml/g]が、
C=C/A
で定義されるとき、
A≦1250、かつ、
0.20≦RC≦0.30
の条件を満たせば、低価格な空気調和機1Aの能力を確保しつつ、アキュームレータ20のオーバーフローの発生を抑制できると考えられる。
(2−1−2)ロータリ型圧縮機30
図4に戻り、ロータリ型圧縮機30は、前述の第1実施形態に係るロータリ型圧縮機30A、または、第2実施形態またはその変形例に係るロータリ型圧縮機30Bである。
(2−1−3)室外熱交換器40
室外熱交換器40は、冷媒と外気との熱交換を行う。具体的には、室外熱交換器40は、ロータリ型圧縮機30が排出した圧縮された気体冷媒を凝縮させる凝縮機として機能し、冷媒の熱を外気へ放出する。
(2−1−4)室外ファン41
室外ファン41は、室外熱交換器40の熱交換を促進する。
(2−1−5)減圧装置50
減圧装置50は、室外熱交換器40が排出した凝縮された冷媒を減圧するものであり、例えば膨張弁からなる。
(2−2)室内機3
室内機3は、室内熱交換器60、室内ファン61を有する。
(2−2−1)室内熱交換器60
室内熱交換器60は、冷媒と室内空気との熱交換を行う。具体的には、室内熱交換器60は、減圧装置50が排出した冷媒を蒸発させる蒸発機として機能し、室内空気の熱を冷媒へ吸収させる。
室内熱交換器60が排出した冷媒は、アキュームレータ20へ送られる。
(2−2−2)室内ファン61
室内ファン61は、室内熱交換器60の熱交換を促進する。
(2−3)冷媒連絡配管4
冷媒連絡配管4は、ガス冷媒連絡配管81、液冷媒連絡配管82を有する。
(3)特徴
冷房専用の空気調和機1Aは、ロータリ型圧縮機30の利用により、小型化またはコストダウンを実現しやすい。
<第4実施形態>
(1)全体構成
図7は、本発明の第4実施形態に係る空気調和機1Bを示す。空気調和機1Bは、冷房機能および低い能力水準の暖房機能を有する機種であり、冷媒回路10Bを有する。冷媒回路10Bは、室外機2、室内機3、および、それらを結ぶ冷媒連絡配管4にわたって構成されている。
冷媒回路10Bは、アキュームレータ20、ロータリ型圧縮機30、室外熱交換器40、減圧装置50、室内熱交換器60に加えて、室外機2に設置された四路切換弁70を有する点で、本発明の第3実施形態に係る冷媒回路10Aとは異なっている。
この冷媒回路10Bには、重量A[g]の冷媒が循環している。
ロータリ型圧縮機30は、前述の第1実施形態に係るロータリ型圧縮機30A、または、第2実施形態またはその変形例に係るロータリ型圧縮機30Bである。
(2)冷房運転
四路切換弁70が、図7に実線で示すように、ロータリ型圧縮機30の吐出管380を室外熱交換器40と連通させるとともに、アキュームレータ20の冷媒入口管210を室内熱交換器60と連通させる場合、空気調和機1Bは冷房装置として機能する。このときの各部品の動作は、第3実施形態に係る空気調和機1Aと同じである。
(3)暖房運転
四路切換弁70が、図7に破線で示すように、ロータリ型圧縮機30の吐出管380を室内熱交換器60と連通させるとともに、アキュームレータ20の冷媒入口管210を室外熱交換器40と連通させる場合、空気調和機1Bは暖房装置として機能する。
この時、室外熱交換器40は、減圧装置50が排出した冷媒を蒸発させる蒸発機として機能し、外気の熱を冷媒へ吸収させる。一方、室内熱交換器60は、ロータリ型圧縮機30が排出した圧縮された気体冷媒を凝縮させる凝縮機として機能し、冷媒の熱を室内空気へ放出する。
(4)特徴
冷房機能および低い能力水準の暖房機能を有する空気調和機1Bは、ロータリ型圧縮機30の利用により、小型化またはコストダウンを実現しやすい。
1A 空気調和機
1B 空気調和機
2 室外機
3 室内機
4 冷媒連絡配管
10A 冷媒回路
10B 冷媒回路
20 アキュームレータ
30、30A、30B 圧縮機
40 室外熱交換器
50 減圧装置
60 室内熱交換器
70 四路切換弁
310 密閉容器
311 上げ底部
320 モータ
330 クランク軸
332 らせんポンプ
340A、340B 流体圧縮機構
350 潤滑油貯留部
特開2014−129761号公報

Claims (8)

  1. 重量A[g]のR32冷媒を循環させる冷媒回路(10A、10B)に設けられ、前記R32冷媒を圧縮するロータリ型圧縮機(30A)であって、
    密閉容器(310)と、
    前記密閉容器の中に設置されるモータ(320)と、
    前記密閉容器の中に設置され、前記R32冷媒を圧縮するための、少なくとも1組のシリンダおよびピストンを有する流体圧縮機構(340A)と、
    前記密閉容器の中に回転可能に設置され、前記モータの動力を前記ピストンに伝達するクランク軸(330)と、
    前記密閉容器の中に設置され、体積L[ml]の潤滑油を貯留する潤滑油貯留部(350)と、
    を備え、
    前記潤滑油の前記体積L[ml]と前記R32冷媒の前記重量A[g]との比率RL[ml/g]が
    L=L/A
    で定義されるとき、
    0.15≦RL≦0.36
    の条件を満たす、
    ロータリ型圧縮機(30A)。
  2. 重量A[g]のR32冷媒を循環させる冷媒回路(10A、10B)に設けられ、前記R32冷媒を圧縮するロータリ型圧縮機(30B)であって、
    密閉容器(310)と、
    前記密閉容器の中に設置されるモータ(320)と、
    前記密閉容器の中に設置され、前記R32冷媒を圧縮するための、1組のみのシリンダおよびピストンを有する流体圧縮機構(340B)と、
    前記密閉容器の中に回転可能に設置され、前記モータの動力を前記ピストンに伝達するクランク軸(330)と、
    前記密閉容器の中に設置され、体積L[ml]の潤滑油を貯留する潤滑油貯留部(350)と、
    を備え、
    前記潤滑油の前記体積L[ml]と前記R32冷媒の前記重量A[g]との比率RL[ml/g]が
    L=L/A
    で定義されるとき、
    0.15≦RL≦0.41
    の条件を満たす、
    ロータリ型圧縮機(30B)。
  3. 重量A[g]の冷媒を循環させる冷媒回路(10A、10B)に設けられ、前記冷媒を圧縮するロータリ型圧縮機(30B)であって、
    密閉容器(310)と、
    前記密閉容器の中に設置されるモータ(320)と、
    前記密閉容器の中に設置され、前記冷媒を圧縮するための、1組のみのシリンダおよびピストンを有する流体圧縮機構(340B)と、
    前記密閉容器の中に回転可能に設置され、前記モータの動力を前記ピストンに伝達するクランク軸(330)と、
    前記密閉容器の中に設置され、体積L[ml]の潤滑油を貯留する潤滑油貯留部(350)と、
    を備え、
    前記潤滑油の前記体積L[ml]と前記冷媒の前記重量A[g]との比率RL[ml/g]が
    L=L/A
    で定義されるとき、
    0.15≦RL≦0.31
    の条件を満たす、
    ロータリ型圧縮機(30B)。
  4. 前記クランク軸には、前記潤滑油貯留部から前記潤滑油を汲み上げ、前記流体圧縮機構へ供給するらせんポンプ(332)が形成されている、
    請求項1から3のいずれか1つに記載のロータリ型圧縮機。
  5. 前記密閉容器には、前記潤滑油の量を削減するための上げ底部(311)が形成されている、請求項1から4のいずれか1つに記載のロータリ型圧縮機。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載のロータリ型圧縮機と、
    室外熱交換機(40)と、
    減圧装置(50)と、
    室内熱交換機(60)と、
    四路切換弁(70)と、
    を備える、空気調和機(1B)。
  7. 請求項1から5のいずれか1つに記載のロータリ型圧縮機と、
    室外熱交換機(40)と、
    減圧装置(50)と、
    室内熱交換機(60)と、
    を備え、
    冷房機能を有し、暖房機能を有しない、
    空気調和機(1A)。
  8. 有効容積C[ml]を有するアキュームレータ(20)と、
    をさらに備え、
    前記有効容積C[ml]と前記重量A[g]との比率RC[ml/g]が
    C=C/A
    で定義されるとき、
    A≦1250、かつ、
    0.20≦RC≦0.30
    の条件を満たす、
    請求項6または請求項7に記載の空気調和機(1A、1B)。
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