JP2013199374A - 印刷機の折機およびウエブの折り方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】折機におけるウエブの折り位置のずれおよびウエブの断裁位置のずれを同時に検出することができ、印刷ロスを大幅に低減することができる印刷機の折機およびウエブの折り方法を提供する。
【解決手段】折機20は、三角板22により半分に折られたウエブをそれぞれ撮像する一対の撮像部50、52と、カッター胴30の位相を検出するロータリエンコーダ60と、を備えている。一対の撮像部50、52により撮像された、三角板22により半分に折られたウエブWの撮像情報、ならびにロータリエンコーダ60により検出されたカッター胴30の位相に基づいて、三角板22でのウエブの折り位置のずれ、カッター胴30でのウエブの断裁位置のずれ、およびチョッパー38でのウエブ片の折り位置のずれがそれぞれ算出される。
【選択図】図3

Description

本発明は、印刷機の折機およびウエブの折り方法に関する。
従来から、輪転印刷機には、印刷されたウエブをインラインで所定の大きさに断裁して折り畳むための折機が設けられている。このような折機では、絵柄が印刷されたウエブが、三角板、ニッピングローラ、カッター胴、折胴、くわえ胴、チョッパー等を経て、印刷折丁となるようになっている。より具体的に説明すると、絵柄が印刷された、連続的に搬送されるウエブは、当該ウエブの搬送方向に沿った折り目を形成するよう三角板により半分に折られ、三角板により半分に折られたウエブは、当該ウエブの搬送方向に直交する方向に沿ってカッター胴により断裁される。そして、くわえ胴で、断裁された折丁(ウエブ片)の中央位置をくわえ胴でチャックすることにより、カッター胴による断裁方向と平行に延びる折り目を形成するよう折丁が折られ、その後、折丁はチョッパーにより、カッター胴による断裁方向と直交する方向に延びる折り目を形成するよう更に折られる。ここで、ウエブが折機に送られた時点で、ウエブの送り位置がずれている場合には、折機によるウエブの折り位置がずれてしまい、印刷折丁が不良品になってしまうという問題がある。
ウエブの折り位置を調整する装置としては、印刷機において折機の上流側にあるウエブパス部に設置されたウエブガイドコントローラおよびカットオフコントローラが用いられるようになっている。ウエブガイドコントローラは、連続的に搬送されるウエブの端部を光学的に読み取り、ウエブの蛇行による左右方向(幅方向)の位置ずれを検知して修正するようになっている。また、カットオフコントローラは、連続的に搬送されるウエブの絵柄の送り方向におけるタイミングを光学的に読み取り、カッター胴での断裁のタイミングを修正するようになっている。しかしながら、これらのウエブガイドコントローラおよびカットオフコントローラは、印刷折丁を一度良品状態まで合わせた状態を維持するような装置であり、印刷の刷り出し時に発生する大きな位置ずれを良品状態まで戻すことはできず、操作者の目視と手動による位置合わせ作業を行う必要がある。ここで、手動による位置合わせ作業は、目視確認と調整装置の操作を繰り返して行わなければならず、印刷折丁が良品となるまでに時間がかかり、印刷ロスが発生してしまうという問題がある。
このような問題を解決するため、印刷折丁の折り見当位置を調整する方法として、特許文献1乃至4等に開示される方法が知られている。特許文献1には、折丁における印刷されたマークを折胴から排出されたタイミングで検出し、この検出情報に基づいて折丁の折り状態を判定し、マークが適正な位置となるよう見当合わせを行うような折見当自動制御装置が開示されている。また、特許文献2には、折丁の対角2箇所の隅において、マークのX方向およびY方向の位置を検出するセンサにより折丁の実寸法を計測し、正規の寸法と比較する検査装置が開示されている。また、特許文献3には、ウエブに一定間隔ごとに印刷されたマークを一定時間ごとにカメラで撮像し、撮像したマークと基準となるマークをモニタ上に表示し、操作者にずれ量を通知して位置ずれを修正する方法が開示されている。また、特許文献4には、折機内の羽根車通過後のコンベア上を刺身状に流れる折丁を検出するための検出センサを、折丁の長さ分だけ折丁の上下に分離させて設置し、検出信号の関係により断裁位置を制御する折丁の制御装置が開示されている。
特開平5−309828号公報 特開平7−277592号公報 特開平8−174804号公報 特開平10−157080号公報
しかしながら、特許文献1乃至4に開示されるような方法では、折機におけるウエブの折り位置のずれおよびウエブの断裁位置のずれを同時に検出することはできないという問題がある。すなわち、特許文献1に開示される方法では、ウエブの断裁位置のずれのみを検出するようになっている。また、特許文献2に開示される方法では、折丁の寸法を計測することができるが、折り位置や断裁位置のずれの方向の検出はできないため、折丁の不良検出を目的とする場合でしか使用できないという問題がある。また、特許文献3に開示される方法では、撮像したマークと基準となるマークをモニタ上に表示し、操作者が手動で位置ずれを修正するようになっているため、印刷ロスの削減において効果的ではないという問題がある。また、ウエブの幅が異なるとウエブの搬送方向に直交した方向における位置が変わるため、基準位置がカメラに対して一定とならず、初回のチョッパーでの折り位置のずれを検出することができないという問題がある。また、特許文献4に開示される方法では、ウエブの断裁位置のずれ検出を行うのみであり、ウエブの折り位置のずれを検出することができないという問題がある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、折機におけるウエブの折り位置のずれおよびウエブの断裁位置のずれを同時に検出することができ、操作者の目視と手動により位置合わせ作業を行う場合と比較して印刷ロスを大幅に低減することができる印刷機の折機およびウエブの折り方法を提供することを目的とする。
本発明の印刷機の折機は、連続的に搬送されるウエブを、当該ウエブの搬送方向に沿った折り目を形成するよう半分に折る三角板と、前記三角板により半分に折られたウエブを、当該ウエブの搬送方向に直交する方向に沿って断裁するカッター胴と、前記カッター胴により断裁されたウエブ片を、前記カッター胴によるウエブの断裁方向と直交する方向に延びるウエブ片の中心線に沿って半分に折るチョッパーと、前記三角板と前記カッター胴との間において前記三角板により半分に折られたウエブをそれぞれ撮像する一対の撮像部と、前記三角板から前記カッター胴に搬送されるウエブの搬送方向に直交する方向に前記撮像部が自在に移動するよう当該撮像部を案内する案内部と、前記カッター胴に設けられ、当該カッター胴の位相を検出するロータリエンコーダと、前記一対の撮像部によりそれぞれ撮像された、前記三角板により半分に折られたウエブの撮像情報、ならびに前記ロータリエンコーダにより検出された前記カッター胴の位相に基づいて、前記三角板でのウエブの折り位置のずれ、前記カッター胴でのウエブの断裁位置のずれ、および前記チョッパーでのウエブ片の折り位置のずれをそれぞれ算出するコントローラと、を備えている。
このような印刷機の折機によれば、コントローラは、一対の撮像部によりそれぞれ撮像された、三角板により半分に折られたウエブの撮像情報、ならびにロータリエンコーダにより検出されたカッター胴の位相に基づいて、三角板でのウエブの折り位置のずれ、カッター胴でのウエブの断裁位置のずれ、およびチョッパーでのウエブ片の折り位置のずれをそれぞれ算出するようになっている。このように、折機におけるウエブの折り位置のずれおよびウエブの断裁位置のずれを同時に検出することができるため、操作者の目視と手動により位置合わせ作業を行う場合と比較して印刷ロスを大幅に低減することができる。
本発明の印刷機の折機においては、前記三角板に送られるウエブには、当該ウエブの搬送方向に沿った中心線を対称とする一対のマークが付されており、前記一対の撮像部は、前記三角板と前記カッター胴との間において前記三角板により半分に折られたウエブを挟むよう設けられており、これらの撮像部は、前記三角板により半分に折られたウエブの表面および裏面をそれぞれ撮像することにより、当該ウエブの表面および裏面にそれぞれ付されたマークを検出するようになっており、前記コントローラは、前記一対の撮像部により検出された2つのマーク、ならびに前記ロータリエンコーダにより検出された前記カッター胴の位相に基づいて、前記三角板でのウエブの折り位置のずれ、前記カッター胴でのウエブの断裁位置のずれ、および前記チョッパーでのウエブ片の折り位置のずれをそれぞれ算出するようになっていてもよい。
あるいは、前記三角板に送られるウエブには、少なくとも1つのマークが付されており、前記一対の撮像部は、前記三角板と前記カッター胴との間において前記三角板により半分に折られたウエブに対して同じ側に設けられており、一方の撮像部は、前記三角板により半分に折られたウエブに付されたマークを検出し、他方の撮像部は、前記三角板により半分に折られたウエブの折り目を検出するようになっており、前記コントローラは、前記一対の撮像部により検出されたマークおよび折り目、ならびに前記ロータリエンコーダにより検出された前記カッター胴の位相に基づいて、前記三角板でのウエブの折り位置のずれ、前記カッター胴でのウエブの断裁位置のずれ、および前記チョッパーでのウエブ片の折り位置のずれをそれぞれ算出するようになっていてもよい。
本発明のウエブの折り方法は、連続的に搬送されるウエブを、当該ウエブの搬送方向に沿った折り目を形成するよう三角板により半分に折り、前記三角板により半分に折られたウエブを、当該ウエブの搬送方向に直交する方向に沿ってカッター胴により断裁し、前記カッター胴により断裁されたウエブ片を、チョッパーにより、前記カッター胴によるウエブの断裁方向と直交する方向に延びるウエブ片の中心線に沿って半分に折るような印刷機の折機によるウエブの折り方法において、前記三角板と前記カッター胴との間において前記三角板により半分に折られたウエブを一対の撮像部によりそれぞれ撮像する工程と、前記カッター胴に設けられたロータリエンコーダにより、当該カッター胴の位相を検出する工程と、前記一対の撮像部によりそれぞれ撮像された、前記三角板により半分に折られたウエブの撮像情報、ならびに前記ロータリエンコーダにより検出された前記カッター胴の位相に基づいて、前記三角板でのウエブの折り位置のずれ、前記カッター胴でのウエブの断裁位置のずれ、および前記チョッパーでのウエブ片の折り位置のずれをそれぞれ算出する工程と、を備えている。
このようなウエブの折り方法によれば、一対の撮像部によりそれぞれ撮像された、三角板により半分に折られたウエブの撮像情報、ならびにロータリエンコーダにより検出されたカッター胴の位相に基づいて、三角板でのウエブの折り位置のずれ、カッター胴でのウエブの断裁位置のずれ、およびチョッパーでのウエブ片の折り位置のずれをそれぞれ算出する。このように、折機におけるウエブの折り位置のずれおよびウエブの断裁位置のずれを同時に検出することができるため、操作者の目視と手動により位置合わせ作業を行う場合と比較して印刷ロスを大幅に低減することができる。
本発明のウエブの折り方法においては、前記三角板に送られるウエブには、当該ウエブの搬送方向に沿った中心線を対称とする一対のマークが付されており、前記一対の撮像部は、前記三角板と前記カッター胴との間において前記三角板により半分に折られたウエブを挟むよう設けられており、これらの撮像部は、前記三角板により半分に折られたウエブの表面および裏面をそれぞれ撮像することにより、当該ウエブの表面および裏面にそれぞれ付されたマークを検出するようになっており、前記一対の撮像部により検出された2つのマーク、ならびに前記ロータリエンコーダにより検出された前記カッター胴の位相に基づいて、前記三角板でのウエブの折り位置のずれ、前記カッター胴でのウエブの断裁位置のずれ、および前記チョッパーでのウエブ片の折り位置のずれをそれぞれ算出するようになっていてもよい。
あるいは、前記三角板に送られるウエブには、少なくとも1つのマークが付されており、前記一対の撮像部は、前記三角板と前記カッター胴との間において前記三角板により半分に折られたウエブに対して同じ側に設けられており、一方の撮像部は、前記三角板により半分に折られたウエブに付されたマークを検出し、他方の撮像部は、前記三角板により半分に折られたウエブの折り目を検出するようになっており、前記一対の撮像部により検出されたマークおよび折り目、ならびに前記ロータリエンコーダにより検出された前記カッター胴の位相に基づいて、前記三角板でのウエブの折り位置のずれ、前記カッター胴でのウエブの断裁位置のずれ、および前記チョッパーでのウエブ片の折り位置のずれをそれぞれ算出するようになっていてもよい。また、前記三角板により半分に折られたウエブの折り目の検出は、カメラによる撮像以外にも、レーザー式エッジセンサなどの光学的な検出器で検出してもよい。
本発明の印刷機の折機およびウエブの折り方法によれば、折機におけるウエブの折り位置のずれおよびウエブの断裁位置のずれを同時に検出することができ、操作者の目視と手動により位置合わせ作業を行う場合と比較して印刷ロスを大幅に低減することができる。
本発明の実施の形態による印刷機の全体の構成を示す概略構成図である。 図1に示す印刷機における折機の構成を示す斜視図である。 図2に示す折機の構成図である。 図2および図3に示す折機において、三角板でのウエブの折り位置のずれを算出する方法を示す図である。 図2および図3に示す折機において、チョッパーでのウエブ片の折り位置のずれを算出する方法を示す図である。 図2および図3に示す折機において、カッター胴でのウエブの断裁位置のずれを算出する方法を示す図である。 図1に示す印刷機における折機の他の構成を示す斜視図である。 図7に示す折機の構成図である。 図7および図8に示す折機において、三角板でのウエブの折り位置のずれを算出する方法を示す図である。 図7および図8に示す折機において、まだ折られていないウエブ上における、三角板でのウエブの折り位置およびマークの位置の関係を示す図である。 図7および図8に示す折機において、チョッパーでのウエブ片の折り位置のずれを算出する方法を示す図である。 図7および図8に示す折機において、カッター胴でのウエブの断裁位置のずれを算出する方法を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図6は、本実施の形態に係る印刷機およびその折機を示す図である。このうち、図1は、本発明の実施の形態による印刷機の全体の構成を示す概略構成図であり、図2は、図1に示す印刷機における折機の構成を示す斜視図であり、図3は、図2に示す折機の構成図である。また、図4乃至図6は、図2および図3に示す折機において、三角板でのウエブの折り位置のずれ、チョッパーでのウエブ片の折り位置のずれおよびカッター胴でのウエブの断裁位置のずれをそれぞれ算出する方法を示す図である。
最初に、本実施の形態における印刷機の全体の構成について図1を参照して説明する。図1に示すように、本実施の形態の印刷機1は、ウエブWを給紙する給紙部10と、給紙部10により給紙されたウエブWに各色の印刷を施す印刷ユニット12と、印刷ユニット12により各色の印刷が施されたウエブWを乾燥する乾燥装置14と、乾燥装置14により乾燥したウエブWの経路長さをコンペンセータローラ17で調整するウエブパス部16と、ウエブパス部16により経路長さが調整されたウエブWを断裁して折り畳むための折機20と、を備えている。
図1に示すように、給紙部10には、ウエブWが巻かれたロール11が設けられており、このロール11からウエブWが連続的に巻き出されるようになっている。給紙部10のロール11から巻き出されたウエブWは、印刷ユニット12により所定の絵柄がオフセット印刷されるようになっている。また、乾燥装置14の下流側には、複数のクーリングローラ15aを有するクーリング部15が設けられている。ウエブパス部16では、コンペンセータローラ17が図1における左右方向に移動自在となっており、このコンペンセータローラ17の位置を制御することによりウエブWの経路長さを調整するようになっている。
次に、折機20の具体的な構成について図2および図3を用いて説明する。
図2等に示すように、折機20には三角板(フォーマ)22が設けられており、この三角板22により、ウエブパス部16から搬送されたウエブWを、ウエブWの搬送方向に沿った折り目(図2において参照符号WNで表示)を形成するよう半分に折るようになっている。また、ウエブWの搬送方向における三角板22の下流側には折込ローラ24が設けられており、三角板22により半分に折られたウエブWは折込ローラ24により折り込まれるようになっている。また、ウエブWの搬送方向における折込ローラ24の下流側には第1ニッピングローラ26および第2ニッピングローラ28がそれぞれ設けられており、三角板22により半分に折られたウエブWは、これらのニッピングローラ26、28により挟持されながら連続的に搬送されるようになっている。
また、図2等に示すように、折機20にはカッター胴30、折胴32およびくわえ胴34が設けられている。カッター胴30は、三角板22により半分に折られたウエブWを、当該ウエブWの搬送方向に直交する方向(図2におけるカッター胴30の長手方向)に沿って断裁するようになっている。折胴32の外周面には把持部(図示せず)が設けられており、カッター胴30により断裁されたウエブ片の先端部が把持部により把持されるようになっている。また、くわえ胴34にも把持部34aが設けられており、くわえ胴34の把持部34aは、折胴32の把持部により把持されたウエブ片の中央位置をチャック(把持)することにより、カッター胴30による断裁方向と平行に延びる折り目を形成するようウエブ片が中央で折られるようになっている。くわえ胴34の把持部34aにより把持されたウエブ片W1は、搬送ベルト36により搬送される。また、折機20にはチョッパー38が設けられており、搬送ベルト36により搬送されたウエブ片W1は、チョッパー38により、カッター胴30による断裁方向と直交する方向に延びる折り目を形成するよう更に半分に折られる。チョッパー38により半分に折られたウエブ片は、折ローラ40に送られてこの折ローラ40によって折り込まれることにより最終的な印刷折丁が形成されるようになる。
また、本実施の形態の折機20には、第1ニッピングローラ26と第2ニッピングローラ28との間において、三角板22により半分に折られたウエブWを挟むよう一対の撮像カメラ50、52が設けられており、これらの一対の撮像カメラ50、52により、三角板22により半分に折られたウエブWの表面および裏面をそれぞれ撮像するようになっている。また、各撮像カメラ50、52にはリニアガイド(案内部)54、56がそれぞれ設けられており、これらのリニアガイド54、56により、三角板22からカッター胴30に搬送されるウエブWの搬送方向(図2および図3における上下方向)に直交する方向に各撮像カメラ50、52が自在に移動するようこれらの撮像カメラ50、52を案内するようになっている。すなわち、各撮像カメラ50、52は、図2におけるリニアガイド54、56の延びる方向に沿って自在に移動するよう案内されるようになっている。
また、カッター胴30にはロータリエンコーダ60が設けられており、このロータリエンコーダ60は、カッター胴30の周長を1回転とする回転信号を検出するようになっている。このようなロータリエンコーダ60により、カッター胴30の位相が検出されるようになっている。
また、図3に示すように、本実施の形態の折機20にはコントローラ70が設けられており、このコントローラ70は、各撮像カメラ50、52、各リニアガイド54、56、ロータリエンコーダ60等に接続されている。コントローラ70には、撮像カメラ50、52により撮像された、三角板22により半分に折られたウエブWの表面および裏面の撮像情報が送られるようになっている。また、コントローラ70には、リニアガイド54、56上における撮像カメラ50、52の位置情報がこれらのリニアガイド54、56から送られるようになっている。また、コントローラ70には、ロータリエンコーダ60により検出されたカッター胴30の位相が送られるようになっている。コントローラ70は、これらの各撮像カメラ50、52、各リニアガイド54、56およびロータリエンコーダ60から送られた情報に基づいて、三角板22でのウエブWの折り位置のずれ、カッター胴30でのウエブWの断裁位置のずれ、およびチョッパー38でのウエブ片W1の折り位置のずれをそれぞれ算出するようになっている。コントローラ70によるこれらの折り位置や断裁位置のずれの算出方法の詳細については後述する。
また、コントローラ70には設定部が設けられており、この設定部により、リニアガイド54、56における各撮像カメラ50、52の基準位置とチョッパー38の基準位置との間の距離、各撮像カメラ50、52がウエブW上の見当マーク(以下、マークともいう。このようなマークの詳細については後述する)を検出したときのロータリエンコーダ60によるカッター胴30の位相、ウエブWの両端近傍に付けられたマークのマーク間距離、製本を行う際に折丁を断裁する位置からのマークの距離等が設定されるようになっている。
また、図3に示すように、コントローラ70には制御装置72が接続されている。制御装置72は、コントローラ70により算出された、三角板22でのウエブWの折り位置のずれ、カッター胴30でのウエブWの断裁位置のずれ、およびチョッパー38でのウエブ片W1の折り位置のずれに基づいて、ウエブWの蛇行による左右方向(幅方向)の位置ずれを検知して修正するためのウエブガイドコントローラ(図示せず)、三角板22の位置を調整する三角板調整装置(図示せず)、チョッパー38の位置を調整するチョッパー調整装置(図示せず)、コンペンセータローラ17の位置等を制御するようになっている。より詳細には、コントローラ70により算出された、三角板22でのウエブWの折り位置のずれに基づいて、制御装置72はウエブガイドコントローラや三角板調整装置等を制御する。また、コントローラ70により算出された、カッター胴30でのウエブWの断裁位置のずれに基づいて、制御装置72はコンペンセータローラ17の位置を制御する。また、コントローラ70により算出された、チョッパー38でのウエブ片W1の折り位置のずれに基づいて、制御装置72はチョッパー調整装置等を制御する。
次に、このような構成からなる折機20の動作、具体的にはウエブWの折り方法について以下に説明する。
本実施の形態の印刷機1では、折機20に送られるウエブWに、当該ウエブWの搬送方向に沿った中心線を対称とする一対のマークが幅方向両端部近傍にそれぞれ付されるようになっている。図2において、折機20に送られたウエブWの幅方向両端部近傍に設けられた一対のマークを参照符号Mで示す。このようなマークは、例えば印刷機1の印刷ユニット12によりウエブW上に付けられるようになっている。
三角板22によりウエブWが半分に折られた後、このウエブWは第1ニッピングローラ26および第2ニッピングローラ28を経てカッター胴30に送られるが、この際に、一対の撮像カメラ50、52により、ウエブWに付けられたマークMが撮像されて当該マークMの位置が検出されるようになっている。ここで、図4に示すように、三角板22によりウエブWを半分に折った際にウエブWの折り位置にずれが生じている場合には、ウエブWの幅方向両端部近傍に設けられた一対のマークM1、M2の位置が合わなくなる。図4において、実線で示されるマークM1は、図4の紙面の手前側に位置しており、点線で示されるマークM2は、図4の紙面の奥側に位置している。また、図4乃至図6において、参照用として、チョッパー38の位置を二点鎖線で示している。また、図4において、三角板22により折られたウエブWの折り目をWNで示している。
図4において、リニアガイド54、56における左端部分が、各撮像カメラ50、52の基準位置となっている。各撮像カメラ50、52は、基準位置から右方向に移動し、三角板22により折られたウエブWの折り目WNに対向する位置まで移動する。その後、印刷ユニット12により付された一対のマークM間の距離の1/2分だけ、各撮像カメラ50、52を更に右方向に移動させる。そして、各撮像カメラ50、52により、三角板22により折られたウエブWの表面および裏面をそれぞれ撮像することにより、これらのウエブWの表面および裏面上の各マークM1、M2をそれぞれ検出する。このことにより、ウエブWの搬送方向に直交する方向(図4における左右方向)における、各撮像カメラ50、52の基準位置(リニアガイド54、56における左端部分の位置)から各マークM1、M2の位置までの距離がそれぞれ測定されるようになる。そして、コントローラ70は、マークM1と各撮像カメラ50、52の基準位置との間の距離と、マークM2と各撮像カメラ50、52の基準位置との間の距離との差を算出し、この算出値の半分を、三角板22でのウエブWの折り位置のずれ量とする。ここで、三角板22によりウエブWを半分に折った際に位置ずれが生じていない場合には、図4においてマークM1およびマークM2の位置が一致する。この場合には、コントローラ70において、マークM1と各撮像カメラ50、52の基準位置との間の距離と、マークM2と各撮像カメラ50、52の基準位置との間の距離との差が0となるため、三角板22でのウエブWの折り位置のずれ量も0であると算出される。
また、コントローラ70において、三角板22でのウエブWの折り位置のずれ量と、マークM間の距離の1/2の和を算出する。この値が、三角板22でウエブWが正規で折られた位置での折り目WNからマークMまでの距離となる。また、この値と、製本断裁トンボからマークMまでの距離との和を算出することにより、ウエブWの幅方向における断裁位置を割り出す。そして、ウエブWの幅方向における断裁位置と、断裁寸法の1/2との差分が、リニアガイド54、56の基準位置からチョッパー38の折り位置までの距離となる。
次に、図2等に示す折機20において、コントローラ70によりチョッパー38でのウエブ片W1の折り位置のずれを算出する方法を、図5を用いて説明する。図5では、三角板22によりウエブWを半分に折った際に位置ずれが生じておらず、半分に折られたウエブWの表裏にそれぞれ付されたマークMの位置が一致している場合を示している。前述したウエブWの幅方向における断裁位置と、予め設定されたリニアガイド54、56の基準位置からのチョッパー38の位置までの距離との差分により、チョッパー38の折り位置のずれが算出される。具体的には、図5において、撮像カメラ50、52による撮像情報に基づいて、予め設定された位置にあるチョッパー38による折り位置(図5において参照符号L1で表示)と、三角板22により半分に折られたウエブWの搬送方向における中心線(図5において参照符号L2で表示)との間の距離L3が算出される。なお、チョッパー38による折り位置L1は固定されている。コントローラ70において、このようにして算出された距離L3が、チョッパー38でのウエブ片W1の折り位置のずれとなる。すなわち、図5において、チョッパー38による折り位置L1と、三角板22により半分に折られたウエブWの搬送方向における中心線L2とが一致する場合には、チョッパー38でのウエブ片W1の折り位置のずれ量は0となり、チョッパー38でウエブ片W1が折られた際に折り位置のずれが生じることはない。
次に、図2等に示す折機20において、コントローラ70によりカッター胴30でのウエブWの断裁位置のずれを算出する方法を、図6を用いて説明する。図6では、三角板22によりウエブWを半分に折った際に位置ずれが生じておらず、半分に折られたウエブWの表裏にそれぞれ付されたマークMの位置が一致している場合を示している。また、図6において、カッター胴30の所定の位相において、断裁位置にずれが生じないときに撮像カメラ50、52により撮像されたマークMFの位置を点線で示している。カッター胴30でのウエブWの断裁位置のずれを算出する際に、撮像カメラ50、52がマークMを検出したときにおける、ロータリエンコーダ60によるカッター胴30の位相を検出する。そして、予め設定された、断裁位置にずれが生じないときに撮像カメラ50、52がマークMを検出したときにおける、ロータリエンコーダ60によるカッター胴30の位相との位相差を算出する。そして、コントローラ70において、この位相差に、ロータリエンコーダ60の分解能を掛け合わせることにより、カッター胴30でのウエブWの断裁位置のずれを算出する。すなわち、図6では、上述のような、位相差とロータリエンコーダ60の分解能とを掛け合わせた値が、実際に撮像カメラ50、52により検出されたマークM(図6において実線で表示)と、目標とするマークMF(図6において点線で表示)との間の距離となる。
図4乃至図6で説明したように、コントローラ70において、一対の撮像カメラ50、52により撮像された、三角板22により半分に折られたウエブWの表面および裏面の撮像情報、ならびにロータリエンコーダ60により検出されたカッター胴30の位相に基づいて、三角板22でのウエブWの折り位置のずれ(図4参照)、カッター胴30でのウエブWの断裁位置のずれ(図6参照)、およびチョッパー38でのウエブ片W1の折り位置のずれ(図5参照)がそれぞれ算出されるようになる。そして、制御装置72は、コントローラ70により算出されたこれらの折り位置や断裁位置のずれに基づいて、ウエブの蛇行による左右方向(幅方向)の位置ずれを検知して修正するためのウエブガイドコントローラ(図示せず)、三角板22の位置を調整する三角板調整装置(図示せず)、チョッパー38の位置を調整するチョッパー調整装置(図示せず)、コンペンセータローラ17の位置等を制御する。このことにより、折機20においてウエブWの折りずれや断裁ずれが発生することを抑制することができるようになる。
以上のように本実施の形態の折機20によれば、三角板22とカッター胴30との間において、一対の撮像カメラ50、52により、三角板22により半分に折られたウエブWをそれぞれ撮像し、また、カッター胴30に設けられたロータリエンコーダ60により、当該カッター胴30の位相を検出するようになっている。そして、コントローラ70は、一対の撮像カメラ50、52によりそれぞれ撮像された、三角板22により半分に折られたウエブWの撮像情報、ならびにロータリエンコーダ60により検出されたカッター胴30の位相に基づいて、三角板22でのウエブWの折り位置のずれ、カッター胴30でのウエブWの断裁位置のずれ、およびチョッパー38でのウエブ片W1の折り位置のずれをそれぞれ算出するようになっている。このことにより、折機20におけるウエブWの折り位置のずれおよびウエブWの断裁位置のずれを同時に検出することができ、操作者の目視と手動により位置合わせ作業を行う場合と比較して印刷ロスを大幅に低減することができるようになる。
また、本実施の形態の折機20においては、前述したように、三角板22に送られるウエブWには、当該ウエブWの搬送方向に沿った中心線を対称とする一対のマークMが付されており、一対の撮像カメラ50、52は、三角板22により半分に折られたウエブWの表面および裏面にそれぞれ付されたマークMを検出するようになっている。そして、コントローラ70は、一対の撮像カメラ50、52により検出された2つのマークM、ならびにロータリエンコーダ60により検出されたカッター胴30の位相に基づいて、三角板22でのウエブWの折り位置のずれ、カッター胴30でのウエブWの断裁位置のずれ、およびチョッパー38でのウエブ片W1の折り位置のずれをそれぞれ算出するようになっている。
なお、本実施の形態による印刷機1の折機20やウエブWの折り方法は、上記の態様に限定されるものではなく、様々の変更を加えることができる。
本実施の形態では、一対の撮像カメラが、三角板22により半分に折られたウエブWを挟むよう設けられた態様に限定されることはない。他の態様として、一対の撮像カメラが、三角板22により半分に折られたウエブWに対して同じ側に設けられていてもよい。以下、このような態様の折機20aについて図7乃至図11を用いて説明する。このうち、図7は、図1に示す印刷機における折機の他の構成を示す斜視図であり、図8は、図7に示す折機の構成図である。また、図9乃至図12は、図7および図8に示す折機において、三角板でのウエブの折り位置のずれ、チョッパーでのウエブ片の折り位置のずれおよびカッター胴でのウエブの断裁位置のずれをそれぞれ算出する方法を示す図である。ここで、図10は、図7等に示す折機において、まだ折られていないウエブ上における、三角板でのウエブの折り位置およびマークの位置の関係を示している。
図7等に示すような変形例に係る折機20aには、第1ニッピングローラ26と第2ニッピングローラ28との間において、三角板22により半分に折られたウエブWに対して同じ側に一対の撮像カメラ80、82が設けられており、これらの一対の撮像カメラ80、82により、三角板22により半分に折られたウエブWにおけるマーク(図7等において参照符号Mで表示)が付された面をそれぞれ撮像するようになっている。また、各撮像カメラ80、82には共通のリニアガイド(案内部)84が設けられており、このリニアガイド84により、三角板22からカッター胴30に搬送されるウエブWの搬送方向(図7および図8における上下方向)に直交する方向に各撮像カメラ80、82が自在に移動するようこれらの撮像カメラ80、82を案内するようになっている。すなわち、各撮像カメラ80、82は、図7におけるリニアガイド84の延びる方向に沿って自在に移動するようになっている。
また、図7等に示すような変形例に係る折機20aにおいて、コントローラ70には、各撮像カメラ80、82、リニアガイド84、ロータリエンコーダ60等が接続されている。そして、このコントローラ70には、撮像カメラ80、82により撮像された、三角板22により半分に折られたウエブWにおけるマークが付された面の撮像情報が送られるようになっている。また、コントローラ70には、リニアガイド84上における撮像カメラ80、82の位置情報がこれらのリニアガイド84から送られるようになっている。また、コントローラ70には、ロータリエンコーダ60により検出されたカッター胴30の位相が送られるようになっている。コントローラ70は、これらの各撮像カメラ80、82、リニアガイド84およびロータリエンコーダ60から送られた情報に基づいて、三角板22でのウエブWの折り位置のずれ、カッター胴30でのウエブWの断裁位置のずれ、およびチョッパー38でのウエブ片W1の折り位置のずれをそれぞれ算出するようになっている。コントローラ70によるこれらの折り位置や断裁位置のずれの算出方法の詳細については後述する。
次に、このような構成からなる折機20aの動作、具体的にはウエブWの折り方法について以下に説明する。
変形例に係る折機20aでは、当該折機20aに送られるウエブWの片方の端部近傍に1つのマークが付されるようになっている。図7において、折機20に送られたウエブWに設けられたマークを参照符号Mで示す。このようなマークは、例えば印刷機1の印刷ユニット12によりウエブW上に付けられるようになっている。
三角板22によりウエブWが半分に折られた後、このウエブWは第1ニッピングローラ26および第2ニッピングローラ28を経てカッター胴30に送られるが、この際に、一方の撮像カメラ80により、三角板22により半分に折られたウエブWの折り目(図7等において参照符号WNで表示)の位置が検出され、他方の撮像カメラ82により、ウエブWに付けられたマークMの位置が検出されるようになっている。
図9において、リニアガイド84における左端部分が、各撮像カメラ80、82の基準位置となっている。撮像カメラ80は、基準位置から右方向に移動し、三角板22により折られたウエブWの折り目WNに対向する位置まで移動する。また、撮像カメラ82は、マークMを検出するまで、ウエブWの折り目WNの位置から更に右方向に移動する。このようにして、一方の撮像カメラ80により、三角板22により半分に折られたウエブWの折り目WNの位置を検出するとともに、他方の撮像カメラ82により、ウエブWに付けられたマークMの位置を検出する。そして、各撮像カメラ80、82による撮像画像における折り目WNおよびマークMの位置と、撮像カメラ80、82間の距離により、三角板22でのウエブWの折り位置からマークMまでの距離を算出する。そして、各撮像カメラ80、82による撮像情報により算出された、三角板22でのウエブWの折り位置からマークMまでの距離と、三角板22でのウエブWの折り位置からマークMまでの基準寸法との差により、三角板22でのウエブWの折り位置のずれ量を算出する。この際に、図10に示すように、三角板22により半分に折られたウエブWの折り目WNと断裁位置Cとの間の寸法をL4、マークMと当該マークMに遠い側の断裁位置Cとの間の寸法をL5とすると、三角板22によるウエブWの折り位置からマークMまでの距離は、L4+L5により算出される。
三角板22により半分に折られたウエブWの折り目WNの位置の検出を行う、撮像カメラ80は、レーザー式エッジセンサなどの光学的な検出器による検出でおこなってもよい。
また、三角板22でのウエブWの折り位置のずれ量と、断裁位置からマークMまでの距離とから、チョッパー38によるウエブ片W1の折り位置を算出する。そして、このようなチョッパー38によるウエブ片W1の折り位置と、予め設定された、リニアガイド84の基準位置からのチョッパー38の位置の距離との差分により、チョッパー38によるウエブWの折り位置のずれを算出する。
チョッパー38によるウエブWの折り位置のずれの算出方法について具体的に説明すると、図11において、撮像カメラ80、82による撮像情報に基づいて、予め設定された位置にあるチョッパー38による折り位置(図11において参照符号L1で表示)と、三角板22により半分に折られたウエブWの搬送方向における中心線(図11において参照符号L2で表示)との間の距離L3が算出される。なお、チョッパー38による折り位置L1は固定されている。コントローラ70において、このようにして算出された距離L3が、チョッパー38でのウエブ片W1の折り位置のずれとなる。すなわち、図11において、チョッパー38による折り位置L1と、三角板22により半分に折られたウエブWの搬送方向における中心線L2とが一致する場合には、チョッパー38でのウエブ片W1の折り位置のずれ量は0となり、チョッパー38でウエブ片W1が折られた際に折り位置のずれが生じることはない。
次に、図7等に示す折機20aにおいて、コントローラ70によりカッター胴30でのウエブWの断裁位置のずれを算出する方法を、図12を用いて説明する。図12では、三角板22によりウエブWを半分に折った際に位置ずれが生じておらず、半分に折られたウエブWの表裏にそれぞれ付されたマークMの位置が一致している場合を示している。また、図12において、カッター胴30の所定の位相において、断裁位置にずれが生じないときに撮像カメラ80、82により撮像されたマークMFの位置を点線で示している。カッター胴30でのウエブWの断裁位置のずれを算出する際に、撮像カメラ80、82がマークMを検出したときにおける、ロータリエンコーダ60によるカッター胴30の位相を検出する。そして、予め設定された、断裁位置にずれが生じないときに撮像カメラ80、82がマークMを検出したときにおける、ロータリエンコーダ60によるカッター胴30の位相との位相差を算出する。そして、コントローラ70において、この位相差に、ロータリエンコーダ60の分解能を掛け合わせることにより、カッター胴30でのウエブWの断裁位置のずれを算出する。すなわち、図12では、上述のような、位相差とロータリエンコーダ60の分解能とを掛け合わせた値が、実際に撮像カメラ80、82により検出されたマークM(図12において実線で表示)と、目標とするマークMF(図12において点線で表示)との間の距離となる。
図9乃至図12で説明したように、コントローラ70において、一対の撮像カメラ80、82により撮像された、三角板22により半分に折られたウエブWにおけるマークMが付された面の撮像情報、ならびにロータリエンコーダ60により検出されたカッター胴30の位相に基づいて、三角板22でのウエブWの折り位置のずれ(図9参照)、カッター胴30でのウエブWの断裁位置のずれ(図12参照)、およびチョッパー38でのウエブ片W1の折り位置のずれ(図11参照)がそれぞれ算出されるようになる。そして、制御装置72は、コントローラ70により算出されたこれらの折り位置や断裁位置のずれに基づいて、ウエブの蛇行による左右方向(幅方向)の位置ずれを検知して修正するためのウエブガイドコントローラ(図示せず)、三角板22の位置を調整する三角板調整装置(図示せず)、チョッパー38の位置を調整するチョッパー調整装置(図示せず)、コンペンセータローラ17の位置等を制御する。このことにより、折機20aにおいてウエブWの折りずれや断裁ずれが発生することを抑制することができるようになる。
以上のように図7等に示すような変形例に係る折機20aによれば、三角板22とカッター胴30との間において、一対の撮像カメラ80、82により、三角板22により半分に折られたウエブWをそれぞれ撮像し、また、カッター胴30に設けられたロータリエンコーダ60により、当該カッター胴30の位相を検出するようになっている。そして、コントローラ70は、一対の撮像カメラ80、82によりそれぞれ撮像された、三角板22により半分に折られたウエブWの撮像情報、ならびにロータリエンコーダ60により検出されたカッター胴30の位相に基づいて、三角板22でのウエブWの折り位置のずれ、カッター胴30でのウエブWの断裁位置のずれ、およびチョッパー38でのウエブ片W1の折り位置のずれをそれぞれ算出するようになっている。このことにより、折機20aにおけるウエブWの折り位置のずれおよびウエブWの断裁位置のずれを同時に検出することができ、操作者の目視と手動により位置合わせ作業を行う場合と比較して印刷ロスを大幅に低減することができるようになる。
また、図7等に示すような変形例に係る折機20aにおいては、前述したように、三角板22に送られるウエブWには、1つのマークMが付されており、一対の撮像カメラ80、82は、三角板22とカッター胴30との間において三角板22により半分に折られたウエブWに対して同じ側に設けられており、一方の撮像カメラ80は、三角板22により半分に折られたウエブWの折り目WNを検出し、他方の撮像部82は、三角板22により半分に折られたウエブWに付されたマークMを算出するようになっている。そして、コントローラ70は、一対の撮像カメラ80、82により検出されたマークMおよび折り目WN、ならびにロータリエンコーダ60により検出されたカッター胴30の位相に基づいて、三角板22でのウエブWの折り位置のずれ、カッター胴30でのウエブWの断裁位置のずれ、およびチョッパー38でのウエブ片W1の折り位置のずれをそれぞれ算出する。なお、図7等に示すような変形例に係る折機20aにおいて、三角板22に送られるウエブWに、2つ以上のマークMが付されるようになっていてもよい。この場合には、撮像カメラ82は、ウエブWに付された複数のマークMのうち特定の一つのマークMを検出するようになる。
1 印刷機
10 給紙部
11 ロール
12 印刷ユニット
14 乾燥装置
15 クーリング部
15a クーリングローラ
16 ウエブパス部
17 コンペンセータローラ
20、20a 折機
22 三角板
24 折込ローラ
26 第1ニッピングローラ
28 第2ニッピングローラ
30 カッター胴
32 折胴
34 くわえ胴
34a 把持部
36 搬送ベルト
38 チョッパー
40 折ローラ
50、52 撮像カメラ
54、56 リニアガイド
60 ロータリエンコーダ
70 コントローラ
72 制御装置
80、82 撮像カメラ
84 リニアガイド

Claims (6)

  1. 連続的に搬送されるウエブを、当該ウエブの搬送方向に沿った折り目を形成するよう半分に折る三角板と、
    前記三角板により半分に折られたウエブを、当該ウエブの搬送方向に直交する方向に沿って断裁するカッター胴と、
    前記カッター胴により断裁されたウエブ片を、前記カッター胴によるウエブの断裁方向と直交する方向に延びるウエブ片の中心線に沿って半分に折るチョッパーと、
    前記三角板と前記カッター胴との間において前記三角板により半分に折られたウエブをそれぞれ撮像する一対の撮像部と、
    前記三角板から前記カッター胴に搬送されるウエブの搬送方向に直交する方向に前記撮像部が自在に移動するよう当該撮像部を案内する案内部と、
    前記カッター胴に設けられ、当該カッター胴の位相を検出するロータリエンコーダと、
    前記一対の撮像部によりそれぞれ撮像された、前記三角板により半分に折られたウエブの撮像情報、ならびに前記ロータリエンコーダにより検出された前記カッター胴の位相に基づいて、前記三角板でのウエブの折り位置のずれ、前記カッター胴でのウエブの断裁位置のずれ、および前記チョッパーでのウエブ片の折り位置のずれをそれぞれ算出するコントローラと、
    を備えた、印刷機の折機。
  2. 前記三角板に送られるウエブには、当該ウエブの搬送方向に沿った中心線を対称とする一対のマークが付されており、
    前記一対の撮像部は、前記三角板と前記カッター胴との間において前記三角板により半分に折られたウエブを挟むよう設けられており、これらの撮像部は、前記三角板により半分に折られたウエブの表面および裏面をそれぞれ撮像することにより、当該ウエブの表面および裏面にそれぞれ付されたマークを検出するようになっており、
    前記コントローラは、前記一対の撮像部により検出された2つのマーク、ならびに前記ロータリエンコーダにより検出された前記カッター胴の位相に基づいて、前記三角板でのウエブの折り位置のずれ、前記カッター胴でのウエブの断裁位置のずれ、および前記チョッパーでのウエブ片の折り位置のずれをそれぞれ算出する、請求項1記載の印刷機の折機。
  3. 前記三角板に送られるウエブには、少なくとも1つのマークが付されており、
    前記一対の撮像部は、前記三角板と前記カッター胴との間において前記三角板により半分に折られたウエブに対して同じ側に設けられており、一方の撮像部は、前記三角板により半分に折られたウエブに付されたマークを検出し、他方の撮像部は、前記三角板により半分に折られたウエブの折り目を検出するようになっており、
    前記コントローラは、前記一対の撮像部により検出されたマークおよび折り目、ならびに前記ロータリエンコーダにより検出された前記カッター胴の位相に基づいて、前記三角板でのウエブの折り位置のずれ、前記カッター胴でのウエブの断裁位置のずれ、および前記チョッパーでのウエブ片の折り位置のずれをそれぞれ算出する、請求項1記載の印刷機の折機。
  4. 連続的に搬送されるウエブを、当該ウエブの搬送方向に沿った折り目を形成するよう三角板により半分に折り、前記三角板により半分に折られたウエブを、当該ウエブの搬送方向に直交する方向に沿ってカッター胴により断裁し、前記カッター胴により断裁されたウエブ片を、チョッパーにより、前記カッター胴によるウエブの断裁方向と直交する方向に延びるウエブ片の中心線に沿って半分に折るような印刷機の折機によるウエブの折り方法において、
    前記三角板と前記カッター胴との間において前記三角板により半分に折られたウエブを一対の撮像部によりそれぞれ撮像する工程と、
    前記カッター胴に設けられたロータリエンコーダにより、当該カッター胴の位相を検出する工程と、
    前記一対の撮像部によりそれぞれ撮像された、前記三角板により半分に折られたウエブの撮像情報、ならびに前記ロータリエンコーダにより検出された前記カッター胴の位相に基づいて、前記三角板でのウエブの折り位置のずれ、前記カッター胴でのウエブの断裁位置のずれ、および前記チョッパーでのウエブ片の折り位置のずれをそれぞれ算出する工程と、
    を備えた、ウエブの折り方法。
  5. 前記三角板に送られるウエブには、当該ウエブの搬送方向に沿った中心線を対称とする一対のマークが付されており、
    前記一対の撮像部は、前記三角板と前記カッター胴との間において前記三角板により半分に折られたウエブを挟むよう設けられており、これらの撮像部は、前記三角板により半分に折られたウエブの表面および裏面をそれぞれ撮像することにより、当該ウエブの表面および裏面にそれぞれ付されたマークを検出するようになっており、
    前記一対の撮像部により検出された2つのマーク、ならびに前記ロータリエンコーダにより検出された前記カッター胴の位相に基づいて、前記三角板でのウエブの折り位置のずれ、前記カッター胴でのウエブの断裁位置のずれ、および前記チョッパーでのウエブ片の折り位置のずれをそれぞれ算出する、請求項4記載のウエブの折り方法。
  6. 前記三角板に送られるウエブには、少なくとも1つのマークが付されており、
    前記一対の撮像部は、前記三角板と前記カッター胴との間において前記三角板により半分に折られたウエブに対して同じ側に設けられており、一方の撮像部は、前記三角板により半分に折られたウエブに付されたマークを検出し、他方の撮像部は、前記三角板により半分に折られたウエブの折り目を検出するようになっており、
    前記一対の撮像部により検出されたマークおよび折り目、ならびに前記ロータリエンコーダにより検出された前記カッター胴の位相に基づいて、前記三角板でのウエブの折り位置のずれ、前記カッター胴でのウエブの断裁位置のずれ、および前記チョッパーでのウエブ片の折り位置のずれをそれぞれ算出する、請求項4記載のウエブの折り方法。
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