JP2009208881A - 折機及び輪転印刷機 - Google Patents

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Abstract

【課題】折機及び輪転印刷機において、シートのずれを適正に検出して適正位置でチョッパ折りすることで製品品質の向上を図る。
【解決手段】チョッパブレード43へ搬送される折帖Sの幅方向位置を検出するエリアセンサ51,52と、折帖Sに対するチョッパブレード43の幅方向における相対位置を調整するチョッパ移動機構47を設け、制御装置53は、エリアセンサ51,52が検出した折帖Sの幅方向位置及びこの幅方向位置に基づいて算出された折帖Sの幅に応じて折帖Sの幅方向におけるずれ補正量を算出し、このずれ補正量に基づいてチョッパ移動機構47を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、チョッパブレードによりチョッパ折りされるシートの幅方向位置を調整可能な折機、並びに、この折機を有する輪転印刷機に関するものである。
一般に、オフセット輪転印刷機は、給紙装置とインフィード装置と印刷装置と乾燥装置と冷却装置とウェブパス装置と折り装置と排紙装置とから構成されている。給紙装置は、2つの巻取体(ウェブロール)が装着されるリールスタンドを有しており、一方の巻取体から引き出されて走行しているウェブを、他方の巻取体のウェブに接続することで、連続的にウェブを供給可能な印刷機を有している。インフィード装置は、給紙装置の巻取体から引き出されたウェブを所定のテンションで印刷装置に供給するものである。印刷装置は、一般的にブラック、シアン、マゼンダ、イエローの4色それぞれに対応した4組の印刷ユニットがウェブ走行方向に沿って並設されている。乾燥装置は、印刷装置により印刷が施されたウェブ上のインキを乾燥させるためのものであり、冷却装置は、乾燥装置での乾燥後の過剰な熱を蓄えるウェブを適当な温度まで冷却するものである。ウェブパス装置は、乾燥されて冷却されたウェブを搬送するものであり、折り装置は、ウェブを縦折りされた後に断裁し、所定の大きさに折り畳んで折帖を形成するものであり、排紙装置は、折り畳まれた折帖を機外へ搬出するものである。
従って、給紙装置により巻取体からロール状のウェブが引き出され、このウェブがインフィード装置により所定のテンションで印刷装置に供給され、この印刷装置における各印刷ユニットにより多色印刷が施され、印刷されたウェブは、乾燥装置でインキが乾燥され、冷却装置で冷却され、ウェブパス装置を経て搬送された折り装置により折帖が作成され、排紙装置により搬出される。
このようなオフセット輪転印刷機にて、折り装置には、ウェブを縦折して断裁した折帖を更に折り畳むチョッパ折り装置が設けられている。このチョッパ折り装置は、縦折して断裁された折帖(断裁用紙)を搬送する搬送コンベアの途中に設けられ、この搬送コンベア上の折帖を搬送方向と平行に4つ折りに折り畳むものである。
即ち、このチョッパ折り装置は、搬送コンベアに連続してスリットを有するチョッパテーブルと、ストッパに当接した折帖の中央部に接触してスリット内に押し込むチョッパブレードと、スリットから下降した折帖をニップ圧により挟み込んで折り曲げる一対の折込ローラとから構成されている。従って、搬送コンベアにより搬送される折帖がチョッパテーブル上に搬送されながら、チョッパブレードが下降して折帖の中央部分をチョッパテーブルのスリットに押し込み、一対の折込ローラがこの折帖を折り曲げながら通過させることで、この折帖がチョッパ折りされる。
ところで、上述した折り装置にて、搬送されるウェブや折帖は、その搬送途中で姿勢がずれることがあり、この場合、チョッパブレードによる折帖のチョッパ折り位置が安定しない。そのため、チョッパ折り装置へ搬送される折帖に対するチョッパブレードの位置を調整するものとして、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1に記載された折機のチョッパ折り装置は、センサにより折工程前の折帖の横ずれ量を検出し、制御装置は、センサからの信号に基づいて横ずれ調整機構を駆動制御することで、チョッパユニットを横移動させるようにしている。従って、折帖は、その搬送途中で姿勢がずれた場合、この折帖に対してチョッパユニットを横移動させることで、チョッパ折り位置を高精度に調整できる。
特許第3404079号公報
ところで、チョッパ折り装置へ搬送される折帖は、三角板により縦折りして断裁された状態にあるものの、ウェブの中心で縦折りされているとは限らない。そのため、三角板に搬送されるウェブが幅方向にずれていた場合、このウェブは、三角板によりその中心で縦折りすることができず、縦折して断裁された折帖は、その幅がばらつく可能性がある。
上述した従来のチョッパ折り装置では、センサにより折帖の横ずれ量を検出し、横ずれ調整機構によりチョッパユニットを横移動させている。ところが、ウェブが中心で縦折されずに幅がばらついた折帖の場合、センサは、この折帖の位置を適正に検出することができない。そのため、制御装置は、折帖の正しい横ずれ量を把握することができず、高精度なチョッパ折りを実現することができず、製品品質が低下してしまうという問題がある。
本発明は上述した課題を解決するものであり、シートのずれを適正に検出して適正位置でチョッパ折りすることで製品品質の向上を図る折機及び輪転印刷機を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための請求項1の発明の折機は、シートを挟持して搬送する第1、第2搬送ベルトと、該第1、第2搬送ベルトにより搬送されるシートを所定の位置でチョッパ折りするチョッパブレードと、該チョッパブレードによりチョッパ折りされたシートをニップ部で折り込んで折帖を形成する一対の折込ローラと、前記チョッパブレードに搬送されるシートの幅方向位置を検出するエリアセンサと、前記チョッパブレードとシートとのシート幅方向における相対位置を調整する位置調整手段と、前記エリアセンサが検出したシートの幅方向位置及びこの幅方向位置に基づいて算出されたシートの幅に応じてシートの幅方向におけるずれ補正量を算出し、このずれ補正量に基づいて前記位置調整手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とするものである。
請求項2の発明の折機では、シートは、シート搬送方向に沿って折目を有する折帖であって、前記制御手段は、折帖における搬送基準位置と実際の搬送位置との位置偏差、折帖における基準幅と実際の幅との幅偏差に基づいて折帖の幅方向におけるずれ補正量を算出することを特徴としている。
請求項3の発明の折機では、前記位置調整手段は、前記チョッパブレードをシート幅方向に移動調整するチョッパ移動機構であることを特徴としている。
請求項4の発明の折機では、前記チョッパブレードよりシート搬送方向の上流側にシートを縦折する三角板が配設されると共に、該三角板により縦折されたシートを所定の長さで断裁する断裁装置が配設され、前記位置調整手段は、前記三角板を縦折されたシートの幅方向に移動する三角板移動機構であることを特徴としている。
請求項5の発明の折機では、前記三角板よりシート搬送方向の上流側に、前記断裁装置によるシートの断裁位置を調整するコンペンセータローラが設けられ、前記三角板移動機構により前記三角板を縦折されたシートの幅方向に移動するとき、その移動量に応じて前記コンペンセータローラによりシートの断裁位置を調整することを特徴としている。
請求項6の発明の折機では、前記チョッパブレードよりシート搬送方向の上流側にシートを縦折する三角板が配設され、前記位置調整手段は、前記三角板により縦折されるシートの幅方向位置を調整するガイド機構であることを特徴としている。
請求項7の発明の折機では、前記エリアセンサは、シートの幅方向における所定領域にて、シートの有無を検出するものであることを特徴としている。
請求項8の発明の輪転印刷機は、ウェブを供給する給紙装置と、該給紙装置から供給されたウェブに対して印刷を施す印刷装置と、該印刷装置により印刷が施されたウェブのインキを乾燥する乾燥装置と、該乾燥装置によりインキが乾燥したウェブを断裁して所定の折帖を形成する折り装置と、該折り装置により折り畳まれた印刷物を排出する排紙装置と、を備える輪転印刷機において、前記折り装置は、シートを挟持して搬送する第1、第2搬送ベルトと、該第1、第2搬送ベルトにより搬送されるシートを所定の位置でチョッパ折りするチョッパブレードと、該チョッパブレードによりチョッパ折りされたシートをニップ部で折り込んで折帖を形成する一対の折込ローラと、前記チョッパブレードに搬送されるシートの幅方向位置を検出するエリアセンサと、前記チョッパブレードとシートとのシート幅方向における相対位置を調整する位置調整手段と、前記エリアセンサが検出したシートの幅方向位置及びこの幅方向位置に基づいて算出されたシートの幅に応じてシートの幅方向におけるずれ補正量を算出し、このずれ補正量に基づいて前記位置調整手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とするものである。
請求項1の発明の折機によれば、チョッパブレードに搬送されるシートの幅方向位置を検出するエリアセンサと、チョッパブレードとシートとのシート幅方向における相対位置を調整する位置調整手段とを設け、制御手段は、エリアセンサが検出したシートの幅方向位置及びこの幅方向位置に基づいて算出されたシートの幅に応じてシートの幅方向におけるずれ補正量を算出し、このずれ補正量に基づいて位置調整手段を制御している。従って、制御手段は、エリアセンサの検出結果からシートの幅方向位置及び幅に応じてずれ補正量を算出し、このずれ補正量に基づいてチョッパブレードとシートとの相対位置を調整することとなる。そのため、シートの幅方向位置に加えて、シートの幅がずれた場合であっても、このずれ量を適正に把握することができ、シートのずれを適正に検出して適正位置でチョッパ折りすることで、製品品質の向上を図ることができる。
請求項2の発明の折機によれば、シートをシート搬送方向に沿って折目を有する折帖とし、制御手段は、折帖における搬送基準位置と実際の搬送位置との位置偏差、折帖における基準幅と実際の幅との幅偏差に基づいて折帖の幅方向におけるずれ補正量を算出するので、予め折帖の搬送基準位置と基準幅を記憶するだけで、折帖の幅方向におけるずれ補正量を短時間で容易に算出することができる。
請求項3の発明の折機によれば、位置調整手段として、チョッパブレードをシート幅方向に移動調整するチョッパ移動機構を設けるので、制御手段は、エリアセンサの検出結果からシートの幅方向位置及び幅に応じてずれ補正量を算出し、このずれ補正量に基づいてチョッパブレードをシート幅方向に移動調整することとなり、シートに対してチョッパブレードを適正位置に容易に調整することができる。
請求項4の発明の折機によれば、チョッパブレードよりシート搬送方向の上流側にシートを縦折する三角板を配設すると共に、三角板により縦折されたシートを所定の長さで断裁する断裁装置を配設し、位置調整手段として、三角板を縦折されたシートの幅方向に移動する三角板移動機構を設けるので、制御手段は、エリアセンサの検出結果からシートの幅方向位置及び幅に応じてずれ補正量を算出し、このずれ補正量に基づいて三角板をシート幅方向に移動してシートの位置を調整することとなり、チョッパブレードに対してシートを適正位置に容易に調整することができる。
請求項5の発明の折機によれば、三角板よりシート搬送方向の上流側に、断裁装置によるシートの断裁位置を調整するコンペンセータローラを設け、三角板移動機構により三角板を縦折されたシートの幅方向に移動するとき、その移動量に応じてコンペンセータローラによりシートの断裁位置を調整するので、シートのずれ補正量に基づいて三角板を移動してシートの位置を調整するとき、その移動量に応じてコンペンセータローラによりシートの断裁位置を調整するため、チョッパブレードに対してシートを適正位置に調整することができると共に、シートの断裁位置の位置ずれを抑制することができる。
請求項6の発明の折機によれば、チョッパブレードよりシート搬送方向の上流側にシートを縦折する三角板を配設し、位置調整手段として、前記三角板により縦折されるシートの幅方向位置を調整するガイド機構を設けるので、制御手段は、エリアセンサの検出結果からシートの幅方向位置及び幅に応じてずれ補正量を算出し、このずれ補正量に基づいてガイド機構によりシートの幅方向位置を調整することとなり、シートを三角板により適正位置で縦折することができると共に、チョッパブレードによりシートを適正位置でチョッパ折りすることができる。
請求項7の発明の折機によれば、エリアセンサは、シートの幅方向における所定領域のシートの有無を検出するので、制御手段は、エリアセンサの検出結果からシートの幅方向位置及び幅に応じたずれ補正量を容易に算出することができる。
請求項8の発明の輪転印刷機によれば、給紙装置と印刷装置と乾燥装置と折り装置と排紙装置により構成し、折り装置として、第1、第2搬送ベルトとチョッパブレードと折込ローラを設けると共にチョッパブレードに搬送されるシートの幅方向位置を検出するエリアセンサと、チョッパブレードとシートとのシート幅方向における相対位置を調整する位置調整手段とを設け、制御手段は、エリアセンサが検出したシートの幅方向位置及びこの幅方向位置に基づいて算出されたシートの幅に応じてシートの幅方向におけるずれ補正量を算出し、このずれ補正量に基づいて位置調整手段を制御している。従って、制御手段は、エリアセンサの検出結果からシートの幅方向位置及び幅に応じてずれ補正量を算出し、このずれ補正量に基づいてチョッパブレードとシートとの相対位置を調整することとなる。そのため、シートの幅方向位置に加えて、シートの幅がずれた場合であっても、このずれ量を適正に把握することができ、シートのずれを適正に検出して適正位置でチョッパ折りすることで、製品品質の向上を図ることができる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る折機及び輪転印刷機の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施例1に係る折機の概略図、図2は、実施例1の折機におけるチョッパ折り装置の平面図、図3は、実施例1の折機におけるチョッパ折り装置を表す図2のIII−III断面図、図4は、実施例1の折機における折込ローラの概略図、図5は、実施例1の折機におけるずれ量補正制御を表すフローチャート、図6は、折帖のずれ補正量を説明するための概略図、図7は、本実施例の折機が適用されたオフセット輪転印刷機を表す概略図である。
本実施例の印刷機は、商業用オフセット輪転印刷機であって、図7に示すように、給紙装置11と、インフィード装置12と、印刷装置13と、乾燥装置14と、冷却装置15と、ウェブパス装置16と、折り装置17と、排紙装置18とから構成されている。
給紙装置11は、2つの巻取体(ウェブロール)が装着されるリールスタンドを有しており、一方の巻取体から引き出されて走行しているウェブWを、他方の巻取体のウェブWに接続することで、連続的にウェブWを供給可能となっている。インフィード装置12は、給紙装置11のウェブWを印刷装置13側に供給するものである。印刷装置13は、4つのインキ色である藍(Cyan)、紅(Magenta)、黄(yellow)、墨(Black)ごとの4個の印刷ユニット21,22,23,24がウェブ走行方向に沿って並設されて構成されている。乾燥装置14は、印刷装置13により印刷が施されたウェブW上のインキを乾燥させるためのものであり、冷却装置15は、乾燥装置14での乾燥後の過剰な熱を蓄えるウェブWを適当な温度まで冷却するものである。ウェブパス装置16は、乾燥されて冷却されたウェブWを搬送するものであり、折り装置17は、ウェブWを縦折りされた後に断裁し、所定の大きさに折り畳んで折帖を形成するものであり、排紙装置18は、折り畳まれた折帖を機外へ搬出するものである。
従って、給紙装置11により巻取体からロール状のウェブWが引き出され、インフィード装置12により印刷装置13に供給され、この印刷装置13にて、各印刷ユニット21,22,23,24により多色印刷が施され、印刷されたウェブWは、乾燥装置14でインキが乾燥され、冷却装置15で冷却され、ウェブパス装置16を経て搬送された折り装置17により折帖が作成され、排紙装置18により搬出される。
また、本実施例のオフセット輪転印刷機における折り装置17において、図1に示すように、最上部には、ウェブWを縦折りするフォーマ(三角板)31が設けられ、このフォーマ31の下方には、一対のリードインローラ32、一対のニッピングローラ33が設けられている。そして、一対のニッピングローラ33の下方には、鋸胴34と折胴35と咥胴36が順に対接して配設されている。
鋸胴34は、その周面に図示しない鋸刃が設けられており、縦折りされたウェブWを所定の長さで断裁することができる。折胴35は、その周面に図示しない針装置が設けられており、この針装置は折胴35の回転に連動して作動し、所定の位置で針を外方に突出することで、断裁されたウェブWの走行方向における先端部を保持する一方、所定の位置で針を戻すことで、ウェブWの先端部の保持を解除することができる。また、折胴35は、その周面に図示しない差し刃が設けられており、所定の位置で差し刃を外方に突き出すことで、断裁されたウェブWをその搬送方向における中央部で横折りすることができる。咥胴36は、その周面に図示しない咥え装置が設けられており、この咥え装置は咥胴36の回転に連動して作動し、折胴35の周面から差し刃により突き出されたウェブWの中央部をこの咥え機構により咥えて横折りすることができる。
従って、ウェブWは、フォーマ31により縦折りが施された後、リードインローラ32及びニッピングローラ33によりガイドされて搬送され、鋸胴34と折胴35の間に入ると、所定の位置で、針装置が作動して針を外方に突出することで、ウェブWの先端部を突き刺して保持する。この状態で、折胴35が回転し続けると、ウェブWは折胴35の周面に保持されたまま移動する。そして、所定の位置で、鋸刃によりウェブWが横断裁される。続いて、針装置が作動して針を戻すことで、ウェブWの先端部の保持を解除すると共に、差し刃が折胴35の周面から外方に突出することで、ウェブWが折胴35の周面から引き剥がされる。すると、折胴35の周面から突出したウェブWは、咥胴36の咥え装置により咥えられることで折帖Sが形成される。
咥胴36に隣接して折帖Sをチョッパ折りするチョッパ折り装置37が設けられている。このチョッパ折り装置37において、図1乃至図4に示すように、チョッパテーブル38が水平に配設され、このチョッパテーブル38は、図示しないガイドレールにより折帖Sの搬送方向に直行する水平方向、つまり、折帖Sの幅方向に沿って移動自在に支持されている。このチョッパテーブル38の上方には、上搬送コンベア39が配置されると共に、下搬送コンベア40が配置されている。各搬送コンベア39,40は、無端の搬送ベルトと複数のガイドローラと駆動モータとを有し、咥胴36が解除した折帖Sを上下から挟持してチョッパテーブル38上の所定の位置までに搬送することができる。
チョッパテーブル38は、その所定の位置にスリット41が形成されると共に、スリット41より折帖Sの搬送方向の下流側に隣接してストッパ42が設けられている。このストッパ42は、搬送コンベア39,40により搬送される折帖Sの先端部が当接することで、そのチョッパ折り位置を規定するものである。スリット41の上方には、ストッパ42に当接した折帖Sの中央部に接触してスリット41内に押し込むチョッパブレード43が配設されている。チョッパテーブル38の側部には、取付ブラケット44によりチョッパアーム45の基端部が上下方向に沿って回動自在に支持されており、このチョッパアーム45の先端部にチョッパブレード43が装着されている。チョッパアーム45は、駆動装置46により回動可能であり、チョッパブレード43を上下方向に沿って移動可能となっている。
この場合、上述した搬送コンベア39,40の搬送ベルトは、折帖Sの幅方向に所定隙間をもって複数並設されており、中央部の隙間に対応してスリット41が形成されている。そして、搬送コンベア39,40の下方に位置するチョッパテーブル38は、チョッパ移動機構47により折帖Sの幅方向に移動可能であり、搬送される折帖Sに応じてチョッパブレード43の位置を調整可能となっている。
そして、チョッパテーブル38の下方には、スリット41の下方に対向して、このスリット41から下降した折帖Sをニップ圧により挟み込んで折り曲げる一対の折込ローラ48が回転可能に設けられている。この折込ローラ48は、外周面に周方向に沿って溝部49が形成されており、一対の紙ガイド50の上端部がこの溝部49内に配置されている。
従って、折胴35及び咥胴36により4つ折り状になった折帖Sは、上下の搬送コンベア39,40によりチョッパテーブル38上を搬送され、先端部がストッパ42に当接した位置で停止する。すると、駆動装置46により、チョッパテーブル38上の基準位置で停止する折帖Sに対してチョッパブレード43が下降し、折帖Sの中央部分がチョッパテーブル38のスリット41に押し込まれ、一対の折込ローラ48は、この折帖Sを挟持して折り曲げながら通過させることで、この折帖Sが8つ折りに折り畳まれる。
ところで、折り装置17に送られるウェブWは、その幅方向の位置が調整されながら搬送されるものの、チョッパ折り装置37へ搬送される折帖Sは、フォーマ31により縦折して鋸胴34により断裁されるとき、ウェブWの幅方向における中心で縦折されているとは限らない。そのため、フォーマ31に搬送されるウェブWが幅方向にずれていた場合、このウェブWは、フォーマ31によりその幅方向の中心で縦折りすることができず、縦折りされて断裁された折帖Sは、その幅がばらつく可能性がある。
即ち、フォーマ31に搬送されるウェブWが幅方向にずれずに適正位置にあるとき、フォーマ31ではウェブWその幅方向の中心で縦折りすることとなり、図6に示すように、折帖Sは、その幅Wsが適正なものとなり、適正な中心Csでチョッパ折りすることができる。一方、フォーマ31に搬送されるウェブWが幅方向にずれた位置にあるとき、フォーマ31ではウェブWその幅方向の中心で縦折りすることができず、折帖Sは、その幅Wdが適正なものとはならず、適正でない中心Cdでチョッパ折りすることとなり、不良となるおそれがある。
そこで、本実施例の折り装置17では、図1乃至図3に示すように、チョッパブレード43に搬送される折帖(シート)Sの幅方向位置を検出するエリアセンサ51,52と、チョッパブレード43と折帖Sとの幅方向における相対位置を調整する位置調整手段としてチョッパ移動機構47と、エリアセンサ51,52が検出した折帖Sの幅方向位置及びこの幅方向位置に基づいて算出された折帖Sの幅に応じて折帖Sの幅方向におけるずれ補正量を算出し、このずれ補正量に基づいてチョッパ移動機構47を制御する制御装置53を設けている。
即ち、チョッパテーブル38の上方で、且つ、チョッパブレード43より折帖Sの搬送方向の上流側には、取付ブラケット54,55を介してエリアセンサ51,52が装着されている。このエリアセンサ51,52は、チョッパテーブル38上を搬送される折帖Sの幅方向の端部に対応して、幅方向に沿った所定領域を通過する折帖Sの有無を検出するものである。つまり、このエリアセンサ51,52は、光センサであって、図示しないが、発光部と受光部を有し、チョッパテーブル38上方にある折帖Sの上方に発光部を配置し、下方に受光部を配置するが、逆であってもよい。また、反射式の光センサであってもよい。この場合、エリアセンサ51,52が検出可能な所定領域は、折帖Sの基準幅に対して所定幅を加味して設定すればよく、検出可能な領域の広い一つのエリアセンサであってもよい。
そして、制御装置53は、折帖Sにおける搬送基準位置と実際の搬送位置との位置偏差、折帖Sにおける基準幅と実際の幅との幅偏差に基づいて折帖Sの幅方向におけるずれ補正量を算出するようにしている。この場合、折帖Sにおける搬送基準位置と基準幅は、使用するウェブWに応じて設定されるものであり、搬送基準位置とは、ウェブWがその幅方向の中心で適正に縦折りされて形成された折帖Sの幅方向の中心が、チョッパテーブル38上の幅方向の中心を移動したときの幅方向各端部の位置である。また、基準幅とは、このときの折帖Sの幅である。
ここで、本実施例の折機における折帖Sのずれ量を補正する制御について、図5のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
折帖Sのずれ量を補正する制御において、図5示すように、ステップS11にて、使用するウェブWに応じて設定される折帖Sの搬送基準位置と搬送基準幅を制御装置53に入力する。ステップS12にて、搬送ベルト39,40によりチョッパテーブル38上を搬送される折帖Sの幅方向各端部の位置を、各エリアセンサ51,52により検出する。この場合、制御装置53は、例えば、各エリアセンサ51,52が検出した折帖Sの幅方向各端部の位置を、チョッパテーブル38の幅方向中心からの距離として認識し、これから折帖Sの幅を算出する。
ステップS13にて、制御装置53は、予め入力された折帖Sにおける搬送基準位置と、エリアセンサ51,52の検出結果から算出した実際の搬送位置との位置偏差を算出する。即ち、図6に示すように、折帖Sの搬送基準位置Ws,Wsであるとき、ずれた位置にある折帖Sの実際の基準位置Wd,Wdであり、位置偏差WD,WDである。また、ステップS14にて、制御装置53は、予め入力された折帖Sにおける搬送基準幅と、エリアセンサ51,52の検出結果から算出した実際の搬送幅との幅偏差を算出する。即ち、図6に示すように、折帖Sの搬送基準幅Wsであるとき、ずれた位置にある折帖Sの実際の基準幅Wdであり、幅偏差WDは、WD+WDである。
ステップS15では、この位置偏差WD,WDと幅偏差WD(WD+WD)に基づいて折帖Sの幅方向におけるずれ補正量Aを下記数式に基づいて算出する。
A=WD/2=(WD+WD)/2
そして、ステップS16にて、制御装置53は、算出した折帖Sのずれ補正量Aに基づいてチョッパ移動機構47を制御する。つまり、チョッパ移動機構47によりチョッパテーブル38を幅方向の一方側に移動することで、幅方向にずれた折帖Sに対してチョッパブレード43の位置を調整する。この場合、位置偏差WD,WDの大小関係によりチョッパテーブル38の移動方向を決定する。
このように実施例1の折機にあっては、チョッパブレード43へ搬送される折帖Sの幅方向位置を検出するエリアセンサ51,52と、折帖Sに対するチョッパブレード43の幅方向における相対位置を調整するチョッパ移動機構47を設け、制御装置53は、エリアセンサ51,52が検出した折帖Sの幅方向位置及びこの幅方向位置に基づいて算出された折帖Sの幅に応じて折帖Sの幅方向におけるずれ補正量を算出し、このずれ補正量に基づいてチョッパ移動機構47を制御している。
従って、制御装置53は、エリアセンサ51,52の検出結果から折帖Sの幅方向位置及び幅に応じてずれ補正量を算出し、このずれ補正量に基づいてチョッパブレード43の位置を調整することとなる。そのため、折帖Sの幅方向位置に加えて、折帖Sの幅がずれた場合であっても、このずれ量を適正に把握することができ、折帖Sのずれを適正に検出して適正位置でチョッパ折りすることで、製品品質の向上を図ることができる。
また、実施例1の折機では、エリアセンサ51,52は、折帖Sの幅方向における所定領域の折帖Sの有無を検出している。従って、制御装置53は、エリアセンサ51,52の検出結果から折帖Sの幅方向位置及び幅に応じたずれ補正量を容易に算出することができる。
また、実施例1の折機では、制御装置53は、折帖Sにおける搬送基準位置と実際の搬送位置との位置偏差、折帖Sにおける基準幅と実際の幅との幅偏差に基づいて折帖の幅方向におけるずれ補正量を算出している。従って、予め折帖Sの搬送基準位置と基準幅を記憶するだけで、折帖Sの幅方向におけるずれ補正量を短時間で容易に算出することができる。
また、実施例1の折機では、チョッパブレード43を折帖Sの幅方向に移動調整するチョッパ移動機構47により折帖Sのずれを補正している。従って、制御装置53は、エリアセンサ51,52の検出結果から折帖Sの幅方向位置及び幅に応じてずれ補正量を算出し、このずれ補正量に基づいてチョッパブレード43を折帖Sの幅方向に移動調整することとなり、折帖Sに対してチョッパブレード43を適正位置に容易に調整することができ、既存の構成を適用することで、コストアップを抑制することができる。
図8は、本発明の実施例2に係る折機の要部を表す概略図、図9は、実施例2の折機におけるずれ量補正制御を表すフローチャートである。なお、本実施例の折機が適用されたオフセット輪転印刷機における全体構成は、上述した実施例1とほぼ同様であり、図1及び図7を用いて説明すると共に、この実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図1及び図7、図8に示すように、本実施例のオフセット輪転印刷機におけるウェブパス装置16から折り装置17に至る経路上に、ウェブWを支持するガイドローラ61、コンペンセータタローラ62、ガイドローラ63,64、ドラグローラ65、ガイドローラ66が千鳥状に配設されており、このガイドローラ66より下流側にフォーマ31が配設されている。コンペンセータローラ62は、ローラ移動機構67によりその回転軸を径方向に平行移動させることで、ガイドローラ61からガイドローラ63までの距離を調整可能である。即ち、コンペンセータローラ62とガイドローラ61,63との距離を調整することで、ウェブWと絵柄との位置を調整すると共に、断裁位置を調整することができる。また、フォーマ31は、フォーマ移動機構68によりウェブWの搬送方向に移動可能となっている。即ち、フォーマ移動機構68によりフォーマ31をウェブWの搬送方向に移動することで、ここで縦折された折帖Sを幅方向に移動することができる。
そして、本実施例の折り装置17では、チョッパブレード43に搬送される折帖Sの幅方向位置を検出するエリアセンサ51,52と、チョッパブレード43と折帖Sとの幅方向における相対位置を調整する位置調整手段としてフォーマ移動機構68と、エリアセンサ51,52が検出した折帖Sの幅方向位置及びこの幅方向位置に基づいて算出された折帖Sの幅に応じて折帖Sの幅方向におけるずれ補正量を算出し、このずれ補正量に基づいてフォーマ移動機構68を制御する制御装置53を設けている。
また、本実施例の折り装置17では、フォーマ31よりウェブW搬送方向の上流側に、シートの断裁位置を調整するコンペンセータローラ62が設けられ、フォーマ移動機構68によりフォーマ31を折帖Sの幅方向に移動するとき、その移動量に応じてコンペンセータローラ62により折帖Sの断裁位置を調整するようにしている。
ここで、本実施例の折機における折帖Sのずれ量を補正する制御について、図9のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
折帖Sのずれ量を補正する制御において、図9に示すように、ステップS21にて、使用するウェブWに応じて設定される折帖Sの搬送基準位置と搬送基準幅を制御装置53に入力する。ステップS22にて、搬送ベルト39,40によりチョッパテーブル38上を搬送される折帖Sの幅方向各端部の位置を、各エリアセンサ51,52により検出する。この場合、制御装置53は、例えば、各エリアセンサ51,52が検出した折帖Sの幅方向各端部の位置を、チョッパテーブル38の幅方向中心からの距離として認識し、これから折帖Sの幅を算出する。
ステップS23にて、制御装置53は、予め入力された折帖Sにおける搬送基準位置と、エリアセンサ51,52の検出結果から算出した実際の搬送位置との位置偏差を算出する。また、ステップS24にて、制御装置53は、予め入力された折帖Sにおける搬送基準幅と、エリアセンサ51,52の検出結果から算出した実際の搬送幅との幅偏差を算出する。ステップS25では、この位置偏差と幅偏差に基づいて折帖Sの幅方向におけるずれ補正量Aを算出する。なお、折帖Sの位置偏差と幅偏差に基づいて折帖Sの幅方向におけるずれ補正量Aを算出する具体的な手法については、上述した実施例1と同様であるため、説明は省略する。
ステップS26にて、制御装置53は、算出した折帖Sのずれ補正量に基づいてフォーマ移動機構68を制御する。つまり、フォーマ移動機構68によりフォーマ31を折帖Sの幅方向の一方側に移動することで、幅方向にずれた折帖Sの位置を直接調整する。続いて、ステップS27にて、制御装置53は、算出した折帖Sのずれ補正量、または、フォーマ31の移動量に基づいてローラ移動機構67を制御する。つまり、ローラ移動機構67によりコンペンセータローラ62をウェブWの搬送方向の一方側に移動することで、搬送方向に断裁位置がずれた折帖Sの位置を調整する。
このように実施例2の折機にあっては、チョッパブレード43へ搬送される折帖Sの幅方向位置を検出するエリアセンサ51,52と、チョッパブレード43に対する折帖Sの幅方向における相対位置を調整するフォーマ移動機構68を設け、制御装置53は、エリアセンサ51,52が検出した折帖Sの幅方向位置及びこの幅方向位置に基づいて算出された折帖Sの幅に応じて折帖Sの幅方向におけるずれ補正量を算出し、このずれ補正量に基づいてフォーマ移動機構68を制御している。
従って、制御装置53は、エリアセンサ51,52の検出結果から折帖Sの幅方向位置及び幅に応じてずれ補正量を算出し、このずれ補正量に基づいて折帖Sの位置を調整することとなる。そのため、折帖Sの幅方向位置に加えて、折帖Sの幅がずれた場合であっても、このずれ量を適正に把握することができ、折帖Sのずれを適正に検出して適正位置でチョッパ折りすることで、製品品質の向上を図ることができる。
また、実施例2の折機では、フォーマ31よりウェブWの搬送方向の上流側に、鋸胴34による折帖Sの断裁位置を調整するコンペンセータローラ62と、このコンペンセータローラ62を移動するローラ移動機構67を設け、フォーマ移動機構68によりフォーマを折帖Sの幅方向に移動するとき、その移動量に応じてローラ移動機構67によりコンペンセータローラ62を移動し、ウェブWをその搬送方向に移動して断裁位置を調整している。従って、折帖Sのずれ補正量に基づいてフォーマ31を移動して折帖Sの幅方向位置を調整するとき、その移動量に応じてコンペンセータローラ62により折帖Sの断裁位置を調整するため、チョッパブレード43に対して折帖Sを適正位置に調整することができると共に、折帖Sの断裁位置の位置ずれを抑制することができる。
図10は、本発明の実施例3に係るウェブパス装置の要部を表す概略図、図11は、実施例3の折機におけるずれ量補正制御を表すフローチャートである。なお、本実施例の折機が適用されたオフセット輪転印刷機における全体構成は、上述した実施例1とほぼ同様であり、図1及び図7を用いて説明すると共に、この実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図1及び図7、図10に示すように、本実施例のオフセット輪転印刷機におけるウェブパス装置16には、ウェブWにおける幅方向の位置を調整するウェブガイド(ガイド機構)71が配設されている。このウェブガイド71は、ガイドローラ72,73と、一方のガイドローラ72を移動するローラ移動機構74とを有している。従って、ローラ移動機構74によりガイドローラ72における一方の軸端を移動することで、ガイドローラ72を傾斜させることでウェブWを幅方向に移動し、ウェブWの搬送位置を調整することができる。
そして、本実施例の折り装置17では、チョッパブレード43に搬送される折帖Sの幅方向位置を検出するエリアセンサ51,52と、チョッパブレード43と折帖Sとの幅方向における相対位置を調整する位置調整手段としてウェブガイド71と、エリアセンサ51,52が検出した折帖Sの幅方向位置及びこの幅方向位置に基づいて算出された折帖Sの幅に応じて折帖Sの幅方向におけるずれ補正量を算出し、このずれ補正量に基づいてウェブガイド71を制御する制御装置53を設けている。
ここで、本実施例の折機における折帖Sのずれ量を補正する制御について、図11のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
折帖Sのずれ量を補正する制御において、図11に示すように、ステップS31にて、使用するウェブWに応じて設定される折帖Sの搬送基準位置と搬送基準幅を制御装置53に入力する。ステップS32にて、搬送ベルト39,40によりチョッパテーブル38上を搬送される折帖Sの幅方向各端部の位置を、各エリアセンサ51,52により検出する。この場合、制御装置53は、例えば、各エリアセンサ51,52が検出した折帖Sの幅方向各端部の位置を、チョッパテーブル38の幅方向中心からの距離として認識し、これから折帖Sの幅を算出する。
ステップS33にて、制御装置53は、予め入力された折帖Sにおける搬送基準位置と、エリアセンサ51,52の検出結果から算出した実際の搬送位置との位置偏差を算出する。また、ステップS34にて、制御装置53は、予め入力された折帖Sにおける搬送基準幅と、エリアセンサ51,52の検出結果から算出した実際の搬送幅との幅偏差を算出する。ステップS35では、この位置偏差と幅偏差に基づいて折帖Sの幅方向におけるずれ補正量Aを算出する。なお、折帖Sの位置偏差と幅偏差に基づいて折帖Sの幅方向におけるずれ補正量Aを算出する具体的な手法については、上述した実施例1と同様であるため、説明は省略する。
ステップS36にて、制御装置53は、算出した折帖Sのずれ補正量に基づいてウェブガイド71のローラ移動機構74を制御する。つまり、ローラ移動機構74によりガイドローラ72を一方方向に傾斜させることで、幅方向にずれた折帖Sに対応してウェブWの位置を調整する。ステップS37にて、制御装置53は、折帖Sの位置偏差と幅偏差が拡大しているかどうかを判定する。ここで、折帖Sの位置偏差と幅偏差が拡大していないと判定されたら、制御を終了する。一方、折帖Sの位置偏差と幅偏差が拡大していると判定されたら、ステップS38にて、算出した折帖Sのずれ補正量に基づいてウェブガイド71のローラ移動機構74を逆に制御する。つまり、ローラ移動機構74によりガイドローラ72を前述とは逆の他方方向に傾斜させることで、ウェブWの位置を前述とは逆方向に移動する。そして、ステップS37に戻り、制御装置53は、折帖Sの位置偏差と幅偏差が拡大しているかどうかを判定する。ここで、折帖Sの位置偏差と幅偏差が拡大していないと判定されたら、制御を終了する。
このように実施例3の折機にあっては、チョッパブレード43へ搬送される折帖Sの幅方向位置を検出するエリアセンサ51,52と、チョッパブレード43に対する折帖Sの幅方向における相対位置を調整するウェブガイド71を設け、制御装置53は、エリアセンサ51,52が検出した折帖Sの幅方向位置及びこの幅方向位置に基づいて算出された折帖Sの幅に応じて折帖Sの幅方向におけるずれ補正量を算出し、このずれ補正量に基づいてウェブガイド71を制御している。
従って、制御装置53は、エリアセンサ51,52の検出結果から折帖Sの幅方向位置及び幅に応じてずれ補正量を算出し、このずれ補正量に基づいてウェブWの位置を調整することで折帖Sの位置を調整することとなる。そのため、折帖Sの幅方向位置に加えて、折帖Sの幅がずれた場合であっても、このずれ量を適正に把握することができ、折帖Sのずれを適正に検出して適正位置でチョッパ折りすることで、製品品質の向上を図ることができる。
また、実施例3の折機では、制御装置53が折帖Sの幅方向位置及び幅に応じてずれ補正量を算出し、このずれ補正量に基づいて縦折りする前のウェブWの幅方向における位置を調整することから、フォーマ31によるウェブWの縦折り位置の修正が可能となる。そのため、上述した実施例1または実施例2の構成にこの実施例3の構成を付加することで、折帖Sを適正位置で縦折りすることができると共に、適正位置でチョッパ折りすることができる。
なお、上述した各実施例では、搬送される折帖Sが幅方向にずれた場合に、その幅方向の中心でチョッパ折りされるようにチョッパブレード43、折帖S、ウェブWの位置を調整するようにしたが、その調整位置は、幅方向の中心に限らず、折帖Sの種類などに応じて適正位置に調整すればよいものである。
本発明に係る折機及び輪転印刷機は、シートにおける幅方向の位置ずれを適正に検出して適正位置でチョッパ折りすることで製品品質の向上を図るものであり、いずれの印刷機にも適用することができる。
本発明の実施例1に係る折機の概略図である。 実施例1の折機におけるチョッパ折り装置の平面図である。 実施例1の折機におけるチョッパ折り装置を表す図2のIII−III断面図である。 実施例1の折機における折込ローラの概略図である。 実施例1の折機におけるずれ量補正制御を表すフローチャートである。 折帖のずれ補正量を説明するための概略図である。 本実施例の折機が適用されたオフセット輪転印刷機を表す概略図である。 本発明の実施例2に係る折機の要部を表す概略図である。 実施例2の折機におけるずれ量補正制御を表すフローチャートである。 本発明の実施例3に係るウェブパス装置の要部を表す概略図である。 実施例3の折機におけるずれ量補正制御を表すフローチャートである。
符号の説明
11 給紙装置
12 インフィード装置
13 印刷装置
14 乾燥装置
15 冷却装置
16 ウェブパス装置
17 折り装置(折機)
18 排紙装置
37 チョッパ折り装置
38 チョッパテーブル
39 上搬送コンベア(第1搬送コンベア)
40 下搬送コンベア(第2搬送コンベア)
41 スリット
43 チョッパブレード
47 チョッパ移動機構(位置調整手段)
48 折込ローラ
51,52 エリアセンサ
53 制御装置
62 コンペンセータローラ
67 ローラ移動機構(位置調整手段)
68 フォーマ移動機構(三角板調整手段)
71 ウェブガイド(ガイド機構、位置調整手段)
W ウェブ(シート)
S 折帖(シート)

Claims (8)

  1. シートを挟持して搬送する第1、第2搬送ベルトと、
    該第1、第2搬送ベルトにより搬送されるシートを所定の位置でチョッパ折りするチョッパブレードと、
    該チョッパブレードによりチョッパ折りされたシートをニップ部で折り込んで折帖を形成する一対の折込ローラと、
    前記チョッパブレードに搬送されるシートの幅方向位置を検出するエリアセンサと、
    前記チョッパブレードとシートとのシート幅方向における相対位置を調整する位置調整手段と、
    前記エリアセンサが検出したシートの幅方向位置及びこの幅方向位置に基づいて算出されたシートの幅に応じてシートの幅方向におけるずれ補正量を算出し、このずれ補正量に基づいて前記位置調整手段を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする折機。
  2. シートは、シート搬送方向に沿って折目を有する折帖であって、前記制御手段は、折帖における搬送基準位置と実際の搬送位置との位置偏差、折帖における基準幅と実際の幅との幅偏差に基づいて折帖の幅方向におけるずれ補正量を算出することを特徴とする請求項1に記載の折機。
  3. 前記位置調整手段は、前記チョッパブレードをシート幅方向に移動調整するチョッパ移動機構であることを特徴とする請求項1または2に記載の折機。
  4. 前記チョッパブレードよりシート搬送方向の上流側にシートを縦折する三角板が配設されると共に、該三角板により縦折されたシートを所定の長さで断裁する断裁装置が配設され、前記位置調整手段は、前記三角板を縦折されたシートの幅方向に移動する三角板移動機構であることを特徴とする請求項1または2に記載の折機。
  5. 前記三角板よりシート搬送方向の上流側に、前記断裁装置によるシートの断裁位置を調整するコンペンセータローラが設けられ、前記三角板移動機構により前記三角板を縦折されたシートの幅方向に移動するとき、その移動量に応じて前記コンペンセータローラによりシートの断裁位置を調整することを特徴とする請求項4に記載の折機。
  6. 前記チョッパブレードよりシート搬送方向の上流側にシートを縦折する三角板が配設され、前記位置調整手段は、前記三角板により縦折されるシートの幅方向位置を調整するガイド機構であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の折機。
  7. 前記エリアセンサは、シートの幅方向における所定領域にて、シートの有無を検出するものであることを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載の折機。
  8. ウェブを供給する給紙装置と、
    該給紙装置から供給されたウェブに対して印刷を施す印刷装置と、
    該印刷装置により印刷が施されたウェブのインキを乾燥する乾燥装置と、
    該乾燥装置によりインキが乾燥したウェブを断裁して所定の折帖を形成する折り装置と、
    該折り装置により折り畳まれた印刷物を排出する排紙装置と、
    を備える輪転印刷機において、
    前記折り装置は、
    シートを挟持して搬送する第1、第2搬送ベルトと、
    該第1、第2搬送ベルトにより搬送されるシートを所定の位置でチョッパ折りするチョッパブレードと、
    該チョッパブレードによりチョッパ折りされたシートをニップ部で折り込んで折帖を形成する一対の折込ローラと、
    前記チョッパブレードに搬送されるシートの幅方向位置を検出するエリアセンサと、
    前記チョッパブレードとシートとのシート幅方向における相対位置を調整する位置調整手段と、
    前記エリアセンサが検出したシートの幅方向位置及びこの幅方向位置に基づいて算出されたシートの幅に応じてシートの幅方向におけるずれ補正量を算出し、このずれ補正量に基づいて前記位置調整手段を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする輪転印刷機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2039638A3 (en) * 2007-09-20 2010-03-17 Komori Corporation Control method and apparatus for strip-shaped material printing press
CN114162659A (zh) * 2021-12-17 2022-03-11 杭州罗伯特机器人有限公司 一种ro膜片折叠机

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