JP2013199109A - 配送用シール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】剥離基材面上に粘着剤層を介して紙基材が積層された材料からなり、紙基材2に配送物に貼付される四角形状の配送物貼付シール部12が形成された速達、通常何れかの取扱種別を選択して使用できる配送用シール1であって、前記貼付シール部12は対向する二つの角の外側に突出したつまみ3a,3bを伴って紙基材を貫通するシール周縁切込み13によって区画され、さらに、前記貼付シール部は、貼付シール部の短辺に平行に形成され紙基材を貫通する二本の切取ミシン14a,14bによって主シール部121とその両側の副シール部12a,12bに分断され、前記一方のつまみを摘んで配送物貼付シール部12をシール周縁切込み13に沿って引き剥がした際に、引き剥がした側の副シール部が主シール部を伴って剥がされ、他方のつまみが形成された側の副シール部が顧客控に残される。
【選択図】 図1
Description
この「メール便」は、配送業者が送り主から直接引き取り、集荷した配送物を配達地域別に仕分けして発送し、受取人の郵便受け等に配送物を投函して配送を完了するもので、配送物が投函可能な大きさのものに制限されている。また、このシステムでは、従来から実施されている宅配便とは異なり、配送物を受け渡す際に受取人から受領印や、サインを貰う、いわゆる判取りは行なわない。
そこで、配送物に届け先(受取人)の住所のみを記載し、併せて機械読取り用のコードだけが印刷されたラベルを貼付する配送システムが提供されている。
このシステムにおいては、受取人の確認は前述の機械読取り用のコードを携帯端末で読取ることによって、コードに紐付けされた受取人名を携帯端末の表示部に表示させることによって確認するというものである(例えば、特許文献1参照)。
また、近年では、通常条件で送付される通常メール便のほかに、速達扱いの速達メール便も出現している。
そこで本発明は、宛先情報が記載されたラベル等とともに配送物に貼付され、小口の顧客向けの通常メール便、速達メール便の何れの取扱種別をも選択して使用できる配送用シールを提供することを目的とするものである。
前記四角形状の配送物貼付シール部は、外枠となる顧客控からシール周縁切込みによって区画されるとともに、該配送物貼付シール部の左右の辺に平行に形成された2本の切取ミシンによって、該2本の切取ミシン間の主シール部と、その両側の左右の副シール部とを有するようにされ、さらに該配送物貼付シール部の対向する角部であって前記左右の副シール部から突出する二つのつまみが形成されている形態において、
前記二つのつまみの内、一方のつまみを摘んでシール周縁切込みに沿って配送物貼付シール部を前記剥離基材から引き剥がした際に、引き剥がしを開始した側の副シール部を伴って引き剥がされ、対向する他方のつまみが形成された側の副シール部が顧客控に残るようにされていることを特徴とする、ものである。
さらに、配送物貼付シールの引き剥がし部(つまみ)が明確になっていて、正確、かつ、スピーディーに引き剥がし作業を行なうことができる。
(2)本発明の配送用シール(請求項2)は、2本の切取ミシンに近接する主シール部と副シール部には配送物の取扱種別を示す標識が表示され、さらに前記それぞれの切取ミシンを跨ぐように配送物の大きさまたは厚みを示す文字及びマークガイドが印刷されていることによって、配送物に配送物貼付シール部が貼付された状態でその配送物がどのような取扱種別のものかが明確に判別できる。また、副シール部にも取扱種別がわかる標識が残されるため、顧客が確認するのに便利である。
(4)また、本発明の配送用シール(請求項4,5)においては、前記2本の切取ミシンは、それぞれ複数の補助カット部とアンカット部を有するようにし、前記周縁切込みに、アンカット部が形成されていることによって、シールの自然剥離を防止するとともに予定したシールの切取りを確実にすることができる。
図1の平面図のように、本実施形態の配送用シール1は、長方形状等の紙基材2の内側に四角形状の配送物貼付シール部12と問い合せ番号シール21を有している。
配送物貼付シール部12は、外枠となる顧客控11からシール周縁切込み13によって区画されている。該シール周縁切込み13内には、左右の辺に平行な2本の切取ミシン14a,14bがさらに形成されている。
この切取ミシン14a,14bにより、配送物貼付シール部12は、管理コード(バーコードと数字)22を有する中央の主シール部121と、その両側の副シール部12a,12bの域に分割され、それぞれ分離可能にされている。
また、配送物貼付シール部12には、通常便と速達便を区別する配送物の取扱種別表示24と、配送物の大きさや厚み、送料を表示する配送情報23、および該文字を囲むマークガイド25が設けられている。マークガイド25は長円の鎖線等であり、その線に沿ってマークすることを促すものである。
なお、取扱種別表示24は、文字表示に代えて、記号やマーク、色彩等であってもよい。要するに種別を認識できる標識となるものであればよいものである。
紙基材2には、配送物貼付シール部12の形状や文字、模様が印刷され、抜き刃型によりシール周縁切込み13や切取ミシン14a,14b、および問い合せ番号シール21の形状が形成されている。抜き刃型形状は、外観的には殆ど目に見えないものである。
なお、配送物貼付シール部12の四角形状には、長方形状や角丸長方形状を含み、上記のようにつまみ3a,3bのような突起形状等の付属形状による多少の変形を伴うものをも包含するものとする。
問い合せ番号シール21には、管理コード22と同一の問い合わせ番号が印字されており、必要により剥離して別途の管理に使用することができる。
この配送物貼付シール部12は、前記のように、主シール部121とその両側の副シール部12a,12bに分離可能にされているが、主シール部121と副シール部12a,12bが切取り前に剥離しないように、切取ミシン14a,14bにも、0.5〜1.2mm程度長さのアンカット部を複数箇所形成する。剥離後も、一方の副シール部が主シール部に連接している必要があることと、連続したカット線の場合は、シールが自然に剥離し脱落することが生じ得るが、アンカット部はこれを防止するからでもある。
なお、製造現場では、シール周縁切込み13につながるアンカット部を「つなぎ」と云い、それ以外のアンカット部を「とめ」として区別する場合もある。
上述の配送物の大きさまたは厚みを示す文字には、配送物の大きさを示すA4、B4などの文字、および、1cm、2cmなど配送物の厚さを示す数字などが含まれる。これらの配送情報23は、送り主に配送料金を請求するときに利用される。
送り主または取扱店の店員は配送物に応じた表示を選択し、マークガイド25に沿って筆記具でマーク4(図3参照)を付する。
図2図示の配送用シールの基本形態は、図1の配送用シールと同様であり、四角形状の配送物貼付シール部12を有し、それを区画するシール周縁切込み13や切取ミシン14a,14b、つまみ3a,3b、および問い合せ番号シール21を有している。
上記において、「辺に近接する」とは、双方の取扱種別表示24が、シール周縁切込みから0.5〜2.0cm程度の距離内にあることは、図1の場合と同様である。
取扱種別表示24とそのつまみを含む領域を、同一の色彩で統一することで間違いを少なくできる。例えば、「速達」の文字とつまみ3aの領域を緑色または緑色白抜き文字にし、「通常」の文字とつまみ3bの領域を赤色または赤色白抜き文字にして、統一するように印刷する場合である。
このように、取扱種別表示24やマークガイド25をシール周縁切込み13の左右の辺近くに設ける場合は、副シール部12a,12bが切取られても、顧客控11には、取扱種別表示24の一部とマーク4が残る利点がある。
図3は、図1の実施形態の配送用シールが速達メール便に使用される場合について説明する図である。
取扱店では配送物の配送依頼があったときに、まず、集荷票(図示せず)に配送物の受取人欄に氏名を、品名欄にチェックマークを記載し、出荷票の金額記載欄に金額を、日付記載欄に受取日を記載する。
次に、配送物を確認して、配送用シール1の配送情報23が印刷されている位置を確認し、マークガイド25に沿って筆記具でマーク4を記載する。
配送物が「速達」扱いで依頼された場合は、配送用シール1に印刷されている「速達」の取扱種別表示24に近く印刷されている配送情報23の周囲のマークガイド25に沿ってマーク4を記載する。
送り主が配送物を速達扱いでの配送を希望している場合は、取扱店では、左下側のつまみ3bを摘んで配送物貼付シール部1の剥離を開始する。つまみ3bによって剥離基材から配送物貼付シール部12を引き剥がしてゆくと、つまみ3b側の副シール部12bに主シール部121が連接した状態で剥離し、つまみ3bの逆側の切取ミシン14aのカット部(切取ミシン14aとシール周縁切込み13の下辺との交点部のカット部)で主シール部121と右側の副シール部12aを分離し、さらに切取ミシン14aの複数のアンカット部を切断し、副シール部12bは主シール部121を伴って剥離する。従って、副シール部12aは、顧客控11側に残る。
配送物貼付シール部12が剥離された顧客控11は、図4(a)に、黒色で示すように剥離基材5が露出した状態で残される。
また、図4(a)(b)に示すように、副シール部12aと主シール部121にそれぞれマーク4の半分が残される。それにより、お問い合せ番号が「1123−4567−8901」の配送物は「速達」扱いで、大きさが「A4」サイズ(サイズを示す文字の横に表示された「230」は、配送料金を示す数字である。)の配送物であることが判る。
配送物の大きさを示す文字の「A4」には併せて、または代えて配送物の厚さの目安数字が表示される場合もある。
配送物6には、宛先情報7が記載されており、図4(b)のようにして剥離された配送物貼付シール部12は、配送物6の宛先情報7以外の部分に貼付される。
配送担当者は、配送物を受取人の郵便受け等に投函する前に携帯端末で光学読取管理コード221を読取って、携帯端末の配送済みリスト(メモリ)にこの配送物が配送済みであることを記録する。
従って、マーク4は、シール周縁切込み13の右辺の配送情報23部分に付され、マーク4の半分も当該辺部分に残ることになる。また、図2の実施形態の場合は、顧客控11には、「通常サービス」と「速達サービス」の双方の文字が残るが、マーク4の付されている右辺側の「速達サービス」の文字が取扱種別を示すことになる。
また、他の配送物に損害を及ぼす毒物、動植物などもメール便では扱われない。なお、軽量とは、およそ2kg程度以内のものである。
また、本実施形態の配送物貼付シール部12では、切取ミシン14a,14bは、副シール12a,12b側に突き出た波型の形状のジッパーミシン(日本包装学会編「包装事典」参照)の片側の形状になっているが、この形状に限られるものではない。
図6は、図1〜図3のシール周縁切込みと切取ミシンを拡大図示したもので、シールの打ち抜き刃型形状に相当するものである。
シール周縁切込み13の上側の切込み線と切取ミシン14aの交点近くにアンカット部n1とu1を設け、シール周縁切込み13の下側の切込み線と切取ミシン14bの交点近くにアンカット部n4とu10を設けている。
また、切取ミシン14aには5箇所の補助カット部(h1〜h5)が、切取ミシン14aから副シール部12a側に角度αで屈折するように形成されている。そして、この屈折部を起点としてアンカット部u1〜u5が形成されている。切取ミシン14b側にも5箇所の補助カット部(h8〜h12)が、切取ミシン14bから副シール部12b側に角度αで屈折するように形成され、該屈折部を起点としてアンカット部u6〜u10が形成されている。各補助カット部の先端にはかぎ状カットkが形成されている。
補助カット部h6,h7は、シール輪郭の外側に突出して屈曲しているが特別な効果を有する。すなわち、例えば、つまみ3aから配送物貼付シール部12の紙基材2を剥離基材5から剥がし、副シール部12aと主シール部121を剥離した際に、主シール部121の上辺の屈曲点において周縁切込み13の延長方向へ向かう力を、補助カット部h7があるためにその方向を下側に反らす効果をすることである。アンカット部n3も上記延長方向への切断を妨げている。そのため、切取ミシン14bのアンカット部が切断され、副シール部12aと配送物貼付シール部12の主シール部121のみが連接して剥離することになる。
対向するつまみ3bから剥離を開始した場合も、補助カット部h6とアンカット部n2の効果により、副シール部12bと配送物貼付シール部12の主シール部121とを連接した状態で剥離することができる。
図7に示す例は、シール周縁切込み13の上側の切込み線と切取ミシン14aの交点の近く、およびシール周縁切込み13の下側の切込み線と切取ミシン14bの交点の近くにアンカット部と補助カット部を設けていないことが、図6のものと相違している。
アンカット部n1,n2と補助カット部h5,h6を設けるのは、図6と同様であって、図6と同様の効果を有している。その他の構成も図6と同様である。
図6の場合も、図7の場合も、配送物貼付シール部12の中心Pを点対称の中心として刃型形状がつくられている。
配送用シールの製造は、紙基材2と粘着剤を塗工した剥離基材5とをラミネートした後、該紙基材2に配送用シールの形状や文字、模様を印刷する。印刷とインラインの工程で、抜き刃型によりシール周縁切込み13や切取ミシン14a,14b、補助カット部、問い合せ番号シール21を打ち抜く工程行う。打ち抜きは紙基材2(と粘着剤層)を切断するようにするが、剥離基材5までを切断しないようにする。
ここまでの工程は、マージナルゾーンに送り孔を有する連続紙の状態で行う。その後、ロット毎に、管理コード22や問い合せ番号の印字を行う。この印字工程は、簡易プリンタによるものであって良い。印字工程は枚葉にして行ってもよい。
紙基材2には、十分な強度と印字適性および搬送適性を有するものであれば使用でき、例えば、上質紙、インクジェット紙、複写用紙、コート紙、等を使用できる。
紙厚175μm(坪量165g/m2程度)の上質系インクジェット用紙2と剥離基材5とを粘着剤層を介してラミネートした後、インクジェット用紙2面に、顧客控11や配送物貼付シール部12の所定の文言等を印刷し、同時の工程で、シール周縁切込み13や切取ミシン14a,14b、問い合せ番号シール21の打ち抜きを行った。
シール周縁切込み13や切取ミシン14a,14bの打ち抜き刃型には、図6図示の形状のものを使用した。その際の配送物貼付シール部12の長さL1は、66mm、幅L2は、33mm、L3は、10mmとし、各アンカット部の長さは、1.2mmとし、補助カット部hの長さは、3.5mmとした。
補助カット部の角度αは135°、角度βは150°とした。
その後、インキジェットプリンタを用いて、ロット毎に、問い合せ番号や管理コード22の印字を行った。
紙厚175μm(坪量165g/m2程度)の上質系インクジェット用紙2と剥離基材5とを粘着剤層を介してラミネートした後、インクジェット用紙2面に、顧客控11や配送物貼付シール部12の所定の文言等を印刷し、同時の工程で、シール周縁切込み13や切取ミシン14a,14b、問い合せ番号シール21の打ち抜きを行った。
シール周縁切込み13や切取ミシン14a,14bの打ち抜き刃型には、図7図示の形状のものを使用した。その際の配送物貼付シール部12の長さL1は、70mm、幅L2は、35mm、L3は、12mmとし、各アンカット部の長さは、1.0mmとし、補助カット部hの長さは、3mmとした。
補助カット部の角度αは140°、角度βは145°とした。
その後、レーザービームプリンタを用いて、ロット毎に、問い合せ番号や管理コード22の印字を行った。
2 紙基材
3a,3b つまみ
4 マーク
5 剥離基材
6 配送物
7 宛先情報
11 顧客控
12 配送物貼付シール部
121 主シール部
12a,12b 副シール部
13 シール周縁切込み
14a,14b 切取ミシン
21 問い合せ番号シール
22 管理コード
221 光学読取管理コード
23 配送情報
24 取扱種別情報
25 マークガイド
n,n1,n2,n3,n4 アンカット部
u,u1〜u10 アンカット部
h,h1〜h12 補助カット部
Claims (5)
- 内側に四角形状の配送物貼付シール部を有する顧客控が紙基材に形成され、当該紙基材が粘着剤層を介して剥離基材の剥離処理面上に積層されている配送用シールであって、
前記四角形状の配送物貼付シール部は、外枠となる顧客控からシール周縁切込みによって区画されるとともに、該配送物貼付シール部の左右の辺に平行に形成された2本の切取ミシンによって、該2本の切取ミシン間の主シール部と、その両側の左右の副シール部とを有するようにされ、さらに該配送物貼付シール部の対向する角部であって前記左右の副シール部から突出する二つのつまみが形成されている形態において、
前記二つのつまみの内、一方のつまみを摘んでシール周縁切込みに沿って配送物貼付シール部を前記剥離基材から引き剥がした際に、引き剥がしを開始した側の副シール部を伴って引き剥がされ、対向する他方のつまみが形成された側の副シール部が顧客控に残るようにされていることを特徴とする配送用シール。 - 一方の切取ミシンに近接する主シール部と副シール部には配送物の取扱種別を示す二種類の標識の一つが、他方の切取ミシンに近接する主シール部と副シール部には配送物の取扱種別を示す二種類の標識の他の一つが印刷によって表示され、さらに前記それぞれの切取ミシンを跨ぐように配送物の大きさまたは厚みを示す文字及び該文字を囲むようにしたマークガイドが印刷されていることを特徴とする請求項1記載の配送用シール。
- シール周縁切込みの左側の辺に近接する副シール部と顧客控には配送物の取扱種別を示す二種類の標識の一つが、シール周縁切込みの右側の辺に近接する副シール部と顧客控には配送物の取扱種別を示す二種類の標識の他の一つが印刷によって表示され、さらに前記それぞれ左右のシール周縁切込みの辺を跨ぐように配送物の大きさまたは厚みを示す文字及び該文字を囲むようにしたマークガイドが印刷されていることを特徴とする請求項1記載の配送用シール。
- 前記2本の切取ミシンは、それぞれ複数の補助カット部とアンカット部を有することを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1の請求項記載の配送用シール。
- 前記シール周縁切込みに、アンカット部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れか1の請求項記載の配送用シール。
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