JP2013198831A - 塗布装置 - Google Patents

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浩一 河村
Mitsuyuki Otake
潤之 大竹
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Abstract

【課題】スリットコート法による塗布作業の効率を向上させる。
【解決手段】塗布装置が有するノズル本体20には、吐出口21、吐出口21に塗布液を供給するキャビティ26、およびキャビティ26と吐出口21を連通する連通路27が形成される。また、ノズル本体20は、樹脂から成る部材22と、金属から成る部材23と、を備え、部材22と部材23が対向するように連結固定されている。また、吐出口21は、部材22と部材23の対向面の間に部材22および部材23の長手方向に沿って延びるように配置される。また、部材23の対向面のうち吐出口21および連通路27を構成する第1部分は、部材22の対向面のうち吐出口21および連通路27を構成する第2部分よりも平坦度が高い。
【選択図】図8

Description

本発明は、塗布成膜技術に関し、特に、スリット状に形成された吐出口から塗布液を吐出することで、基板上に成膜する塗布装置に適用して有効な技術に関する。
特開2002-239436号公報(特許文献1)には、複数の横長の金属部材を連結固定して、スリット状の吐出口を形成する塗布装置が記載されている。
特開2002-239436号公報
基板上に塗布液を塗布することで成膜する塗布成膜技術として、スリット状に形成された吐出口から被処理基板に向かって塗布液を吐出する、スリットコート法がある。スリットコート法は、例えば数m程度の大きな面積に成膜する際に、他の成膜方法よりも膜厚の面内分布を揃えることができる。また、大きな面積に成膜する他の方法としてスクリーン印刷法があるが、スリットコート法は下記の点でスクリーン印刷法よりも優れている。
例えば、スリットコート法は、スクリーン印刷法よりも製造設備(塗布装置)の構造を簡単にすることができる。また、スリットコート法は、スクリーン印刷法よりも塗布液の使用効率が高いので、原料を効率的に使用することができる。
本願発明者は、スリットコート法による塗布成膜技術について検討し、以下の課題を見出した。スリットコート法では、スリット状に形成された吐出口を有するスリットノズルを被処理基板上に配置して、被処理基板と吐出口の位置を相対的に移動させながら塗布液を吐出する。
ここで、前記したように、スリットコート法は大きな面積に塗布(成膜)する場合に適用して特に有効であるが、塗布面積が大きくなると、それに伴ってスリットノズルの寸法が大きくなる。そしてスリットノズルが大きくなれば、スリットノズルの重さも増大する。このため、スリットノズルの交換作業や洗浄作業が煩雑になり、塗布作業の効率が低下する。
そこで、本願発明者は、スリットノズルを軽量化する方法として樹脂製のスリットノズルについて検討したが、スリットノズル全体を樹脂製にすると、樹脂に対する加工精度の限界に起因して、塗布量の面均一性が低下することが判った。塗布量の面均一性が低下すると、塗布液の使用効率の低下、スループットの低下等の原因になり、結局塗布作業の効率が低下してしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、スリットコート法による塗布作業の効率を向上させる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的な形態の概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
すなわち、一実施の形態である塗布装置は、吐出口から基板に向かって塗布液を吐出することで、前記基板上に塗布膜を形成する。前記塗布装置が有するノズル本体には、前記吐出口、前記吐出口に前記塗布液を供給するキャビティ、および前記キャビティと前記吐出口を連通する連通路が形成される。また、前記ノズル本体は、樹脂から成る第1部材と、金属から成る第2部材と、を備え、前記第1部材と前記第2部材が対向するように連結固定されている。また、前記吐出口は、前記第1部材と前記2部材の対向面の間に前記第1部材および前記第2部材の長手方向に沿って延びるように配置される。また、前記第2の面のうち前記吐出口および前記連通路を構成する第2部分は、前記第1の面のうち前記吐出口および前記連通路を構成する第1部分よりも平坦度が高いものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下の通りである。
すなわち、スリットコート法による塗布作業の効率を向上させることができる。
一実施の形態である塗布装置の基本構成例を模式的に示す側面図である。 図1に示す各構成の平面的位置関係を示す平面図である。 図1および図2に示す基板上に塗布膜が形成された状態を示す平面図である。 図3のA−A線に沿った断面図である。 図1に示す基板とノズル本体の相対的な位置関係を変化させた後の状態を示す説明図である。 図5に示すノズル本体から基板に向かって塗布液を吐出した状態を模式的に示す説明図である。 図1に示すノズル本体の斜視図である。 図7のA−A線に沿った断面図である。 図7のB−B線に沿った断面図である。 図7のC−C線に沿った断面図である。 図7のノズル本体の組立て方法を示す立体組立図である。 図7に示すノズル本体を下面側からみた状態を示す平面図である。 図7に示す樹脂製部材の内面(金属製部材との対向面)を示す側面図である。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではない。
同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうではないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。なお、図面をわかりやすくするために平面図であってもハッチングを付す場合がある。
<塗布装置の全体構成例>
まず、本実施の形態の塗布装置の全体構成例、および本実施の形態の塗布装置を用いた塗布工程の例について説明する。図1は、本実施の形態の塗布装置の基本構成例を模式的に示す側面図、図2は図1に示す各構成の平面的位置関係を示す平面図である。また、図3は図1および図2に示す基板上に塗布膜が形成された状態を示す平面図、図4は図3のA−A線に沿った断面図である。
図1および図2に示す、本実施の形態の塗布装置(塗布成膜装置、スリットコータ)10は、ノズル本体(スリットノズル、吐出ヘッド、吐出装置)20の吐出口から、基板1に向かって塗布液(塗布材料、膜原料)を吐出することで、基板1上に塗布膜2(図3および図4参照)を形成する塗布成膜装置である。塗布装置10は、基板1とノズル本体20の位置を相対的に移動させながら塗布液を吐出することで、基板1上に、例えば四角形の塗布膜を形成する用途で使用される。塗布装置10の用途は下記に限定されないが、例えばディスプレイパネルの製造工程において、ガラス基板またはフィルム状の樹脂基板上に樹脂膜や導電膜を形成する工程に用いることができる。また例えば、太陽電池モジュールの製造工程において、ガラス基板または樹脂基板上に樹脂膜や導電膜を形成する工程に用いることができる。
また、本実施の形態の塗布装置10は、広範囲に塗布する場合でも膜厚の面内分布を揃えやすいので、比較的面積の大きい塗布膜を形成する用途に利用して好適である。例えば本実施の形態では図3および図4に示すように、基板1上に一辺の長さが1mよりも大きい四角形を成す塗布膜2を形成する例を取り上げて説明する。
図1に示すように塗布装置10は、基板1を支持(固定)するステージ(基板支持部、固定テーブル、定盤)11、および基板1に向かって塗布液(塗布材料)を吐出するノズル本体20を有する。また塗布装置10は、ノズル本体20に塗布材料を供給する材料供給機構(塗布材料供給機構、例えばポンプ)12、塗布材料を貯蔵するタンク(塗布材料供給タンク)13および基板1とノズル本体20の位置関係や塗布材料の吐出量などを制御する制御部CTを備えている。材料供給機構12とノズル本体20は配管(塗布材料供給配管)14を介して接続されている。
ステージ11は、基板1の表面1aよりも大きい上面11aを有し、上面11a上に表面1aまたは裏面1bを対向させた状態で基板1を固定する固定機構部(図示は省略)を有している。基板1の保持方法は以下に限定されないが、例えば、基板1の表面1aまたは裏面1b(上面11aとの対向面)側から吸引して基板1を上面11a上に固定する、所謂、吸着(真空吸着)機構部により基板1をステージ11上で保持することができる。ステージ11の上面11aは基板1の表面1aまたは裏面1bの全体を覆うので、基板1の厚さが薄い場合(例えば100μm以下)であっても、基板1全体をしっかりと固定することができる。また、吸着固定方式の場合、基板1に反りが生じていた場合であってもこれを矯正することができる。したがって、基板1上に塗布材料を塗布する際に、基板1の被塗布面の平坦性を向上させることができる。
また、ステージ11には、駆動部(ステージ駆動部)15が取り付けられ、駆動部15の動力により、ステージ11上に固定された基板1の位置を移動させることができる。駆動部15の動力は特に限定されず、例えば電動機、あるいは油圧器を用いることができる。駆動部15によるステージ11の移動方向は、例えば図1および図2に示すX方向に移動させることができる。少なくとも、X方向にステージを移動させることができれば、塗布工程において、基板1とノズル本体20の相対的位置を変化させながら塗布液(吐出材料)を塗布することができる。ただし、駆動部15によるステージ11の移動方向は、上記には限定されず、例えば、図2に示すX方向、X方向と直交するY方向、およびX−Y平面における角度であるθ方向の3方向に移動可能とすることができる。これにより、基板1とノズル本体20の位置合わせを高精度で行うことができる。基板1とノズル本体20の相対的な位置関係、および相対的位置関係の変位速度(移動速度)は、制御部CTにより制御される。
また、ノズル本体20は、塗布液(塗布材料)を吐出する吐出口21を備えている。ノズル本体20は、支持部(Z軸ガイド)30に支持され、ノズル本体20に取り付けられた駆動部(Z軸駆動部)31を介して、図1に示すZ方向に移動させる昇降機構を備えている。これにより、基板1の表面1aまたは裏面1b(上面11aとの対向面の反対側の面)と、吐出口21の下端とのギャップ(クリアランス、隙間)の距離を制御することができる。ノズル本体20のZ方向への移動は、例えば図示しないレーザ変位計測量等を使用したクローズドループにより制御することができる。つまり、制御部CTには、例えばレーザ光を用いた高さ計から基板1の高さデータが伝送される。そして、制御部CTからノズル本体20の駆動部31に座標データ(Z方向の制御信号)が伝送される。そして駆動部31は座標データに基づいてノズル本体20をZ方向に沿って移動させる。これにより、ノズル本体20の吐出口21と基板1の被塗布面(表面1aまたは裏面1b)とのギャップ(クリアランス、隙間)を調整することができる。
また、ノズル本体20の支持部30は、ノズル本体20を挟んで両隣に延びる2本のフレーム33を跨ぐように配置され、フレーム33上に固定される。詳しくはフレーム33上には、フレーム33の延びる方向(X方向)に沿って延びるガイド(X軸ガイド)34が固定され、フレーム33と支持部30の対向面において、ガイド34が支持部30に挟まれるようにすることで、支持部30を固定している。なお、フレーム33およびガイド34はX方向に沿って長く延びるので、ノズル本体20の位置はX方向に沿って調整することができる。
なお、本実施の形態では、X方向にステージ11を移動させて基板1と吐出口21の平面的位置関係を調整し、Z方向のノズル本体20を移動させて基板1と吐出口21の高さを調整する実施態様を例示的に示したが、基板1と吐出口21の相対的な位置関係(平面位置および高さ)が調整することができれば、ステージ11およびノズル本体20のどちらをどの方向に移動させるかは限定されない。例えば、ノズル本体20をX方向に移動させて位置合わせを行う場合には、駆動部31の動力により、ノズル本体20をガイド34に沿って移動させることができる。ただし、ノズル本体20からの塗布材料の吐出精度を安定化させる観点からは、ノズル本体20の移動距離は少なくすることが好ましい。したがってこの観点からは、本実施の形態のように、X方向にステージ11を移動させて基板1と吐出口21の平面的位置関係を調整することが好ましい。
次に塗布装置10を用いた塗布工程の例について説明する。図5は図1に示す基板とノズル本体の相対的な位置関係を変化させた後の状態を示す説明図である。また、図6は図5に示すノズル本体から基板に向かって塗布液を吐出した状態を模式的に示す説明図である。
塗布装置10を用いた塗布工程では、まず、基板配置工程として図2に示すように平面視において、X方向に沿ってノズル本体20と対向する位置に配置されたステージ11上に基板1を固定する。
次に、位置合わせ工程として、ステージ11上の基板1とノズル本体20の位置合わせを行う。本工程では、例えば図5に示すように、側面視において、基板1の被塗布面(表面1aまたは裏面1b)がノズル本体20の吐出面(ノズル本体20の下面)の下方に位置するように、基板1とノズル本体20の相対的な位置関係を調整する。
次に吐出工程として図6に示すように吐出口21から基板1に向かって塗布液2aを吐出する。本工程では、例えば図6に示すX方向に沿って基板1とノズル本体20の相対的な位置関係を変化させながら塗布液2aを塗布する。これにより、図3に示すように基板1上に平面視において四角形を成す塗布膜2を形成することができる。
上記した本実施の形態の塗布方法によれば、図3に示す塗布膜2のY方向に沿った辺の長さは、図2に示す吐出口21の長手方向の開口長さにより制御される。一方、図3に示す塗布膜2のX方向に沿った辺の長さは、図2に示す基板1とノズル本体20の相対的位置関係の変化量により制御される。また、図4に示す塗布膜2の厚さは、図2に示す基板1とノズル本体20の相対的位置関係の変化速度、および図6に示す吐出口21から吐出される塗布液2aの吐出速度により制御される。本実施の形態では、図3に示す塗布膜2のY方向に沿った辺の長さが例えば1mよりも大きい。このため、図2に示す吐出口21の長手方向の開口長さは1mよりも大きくなっている。
<ノズル本体の詳細構造>
次に、図1および図2に示すノズル本体20の詳細な構造について説明する。図7は、図1に示すノズル本体の斜視図、図8は、図7のA−A線に沿った断面図、図9は図7のB−B線に沿った断面図、図10は図7のC−C線に沿った断面図である。また、図11は、図7のノズル本体の組立て方法を示す立体組立図である。
図7に示すように、ノズル本体20は、樹脂製の部材(樹脂部材、樹脂本体部)22、金属製の部材(金属部材、金属本体部)23、および部材22と部材23を連結固定する固定部24を備える。また、ノズル本体20は、部材22と部材23の間に挟まれ、部材22、部材23と共に固定部24により連結固定されるシム板25(図11参照)を備える。
また、図8〜図10に示すように、ノズル本体20には、吐出口21、吐出口21に塗布液を供給するキャビティ26、およびキャビティ26と吐出口21を連通する連通路27が形成される。また、キャビティ26上には、キャビティ26に塗布液(塗布材料)を供給する開口部(塗布材料供給口)28が形成され、開口部28は、キャビティ26に連通する。開口部28の数および位置は、図7に示す態様には限定されないが、図7に示す例では、ノズル本体20(詳しくは部材22)の上面に、ノズル本体20の長手方向に沿って、両端部と中央部の合計3箇所に開口部28が形成されている。このようにノズル本体20の長手方向に沿って複数箇所に開口部28を形成することで、長細いキャビティ26内に一様に塗布液を供給することができる。
前記した塗布工程では、塗布液は、図1に示す材料供給機構12から図8に示す開口部28を経由してキャビティ26内にストックされる。キャビティ26にストックされた塗布液は、キャビティ26内の圧力によって、キャビティ26の外部に押し出され、連通路27を介して吐出口21に到達する。そして図6に示すようにノズル本体20の吐出口21から下方に向かって塗布液2aが吐出される。この時、塗布液2aの吐出速度(単位時間当たりの吐出量)は、塗布液2aの吐出圧力、および吐出口21のクリアランス量(図8に示す面22aと面23aの間の距離G1)により制御される。面22aと面23aの間の距離G1(クリアランス量)は、図8に示す例では、面22aと面23aの間に配置されるシム板(スペーサ部材)25の厚さにより規定される。このようにスリット状に形成された開口部(吐出口21および連通路27)から塗布液を吐出させて図4に示すように基板1上に塗布膜を形成する方法をスリットコート法と呼ぶ。
スリットコート法は、大きな面積に塗布(成膜)する場合でも膜厚を一様にすることができるので、前述したように、大きな面積に塗布(成膜)する場合に適用して特に有効である。また、大きな面積で塗布膜を形成することができれば、製造効率を向上させることができる。したがって、スリットコート法に用いるノズル本体20は、吐出口21の長手方向の開口長さを長くすることが好ましい。前記したように、本実施の形態では、吐出口21の長手方向の開口長さは例えば1mよりも大きいので、ノズル本体20の長手方向の長さ(例えば図7に示す長さL1)は1mよりも大きい。
このようにノズル本体20を大型化する場合、ノズル本体20の重さが増大するので、塗布工程において、ノズル本体20の交換作業や洗浄作業が煩雑になり、塗布作業の効率が低下する。特に、ノズル本体20を全て金属製の部材で構成し、吐出口21の長手方向の開口長さを例えば1mよりも大きくすると、ハンドリング性が低下する。
一方、ノズル本体20の軽量化を図る観点からは、ノズル本体20を全て樹脂製の部材で構成することが好ましいが、樹脂製部材の場合、金属製部材と比較して加工精度を向上させ難い。特に、吐出口21および連通路27を構成する面は、金属製の部材に加工する場合と比較して、平坦度が低下する。例えば、金属板の場合、鏡面加工などの加工法により、金属板表面の凹凸の差を0.01mm以下(以下この凹凸の差を平面度の指標として用いる)とすることができる。一方、樹脂製の板の場合、樹脂体表面の凹凸の差(平面度)は、高精度の加工を施した場合でも0.1mm以下程度に留まり、金属板のように0.01mm以下の平坦度にすることが難しい。このため、吐出口21のクリアランス量(面22aと面23aの間の距離)の制御性が難しくなり、塗布膜2(図3参照)の厚さの面分布にばらつきが生じる。塗布膜2の厚さの面分布にばらつきが生じると、塗布液の使用効率の低下、スループットの低下等の原因になり、結局、塗布作業の効率が低下してしまう。
そこで、本実施の形態のノズル本体20は、図8に示すように樹脂製の部材22と金属製の部材23の部材を連結固定して、部材22と部材23の間に、吐出口21および連通路27を形成する構成としている。詳しくは、樹脂製の部材22は、部材23と対向する面22aを有し、金属製の部材23は部材22と対向する面23aを有する。そして部材22と部材23は、面22aと面23aを対向させた状態で連結固定される。また、吐出口21および連通路27は、面22aと面23aの間に、部材22および部材23の長手方向(図7に示すY方向)に沿って延びるように配置される。また、面23aのうち吐出口21および連通路27を構成する部分は、面22aのうち吐出口21および連通路27を構成する部分よりも平坦度が高い。例えば、樹脂製の部材22の面22aの平坦度(面22aの凹凸の差)は0.1mm〜0.5mm程度であるが、金属製の部材23の面23aの平坦度(面23aの凹凸の差)は、0.01mm以下となっている。
つまり、本実施の形態によれば、吐出口21および連通路27を構成する面のうち、一方の面は、金属製の部材23の面23aで構成されるため、ノズル本体20を全て樹脂製とした場合と比較して、吐出口21のクリアランス量(面22aと面23aの間の距離)が制御し易くなる。このため図3に示す塗布膜2の厚さの面分布のばらつきを抑制できる。この結果、塗布液の使用効率を向上させることができる。また、塗布工程における良品率が上昇するので、スループットが向上し、塗布作業の効率を向上させることができる。
金属製の部材23の面23aの平坦度(面23aの凹凸の差)は、出来る限り小さくすることが好ましく、0.01mm以下が特に好ましい。一方、面22aのうち吐出口21および連通路27を構成する部分の平坦度は、0.1mm〜0.5mm程度の範囲で設定できるが、図8に示す距離G1の値以下とすることが好ましく、距離G1の10%以下にすることが特に好ましい。
また、本実施の形態によれば、ノズル本体20の一部は樹脂製の部材22から成る。このため、ノズル本体20を全て金属製とした場合と比較して、ノズル本体20の重量を低減することができる。このため、例えば図7に示すノズル本体20の長手方向の長さL1を1mよりも大きくした場合でも、ノズル本体20の交換作業や洗浄作業を容易に行うことができるので、塗布作業の効率を向上させることができる。
また、塗布工程時にノズル本体20の吐出口21以外の部分から塗布液が漏れ出ることを抑制する観点からは、部材22と部材23(およびシム板25)をしっかりと固定する必要がある。また、前記したように、塗布液2a(図6参照)の吐出速度(単位時間当たりの吐出量)は、塗布液2aの吐出圧力、および吐出口21のクリアランス量(図8に示す面22aと面23aの間の距離G1)により制御される。このため、吐出圧力を高精度で制御する観点から、部材22と部材23(およびシム板25)を予め設定された位置関係で保持することが必要になる。一方、ノズル本体20の洗浄性やハンドリングを考慮すると、部材22と部材23は容易に分離可能にすることが好ましい。
そこで、本実施の形態では、図7および図11に示すように、部材22と部材23は、複数のボルト24bでネジ止めされることにより連結固定される。詳しくは、図11に示すように、部材22には、複数の貫通孔22hが形成されている。図10に示すように貫通孔22hは、部材22の面22aと面22bのうち、一方の面から他方の面まで貫通するように形成される。また、貫通孔22h内にボルト24bのシャフト部分(軸部)が挿入されている。また、図11に示すように、シム板25には、複数の貫通孔25hが形成され、図10に示すように貫通孔25hにはボルト24bのシャフト部分(軸部)が挿入されている。また、図11に示すように、部材23には、複数のネジ孔(開口部)23hが形成されている。図10に示すようにネジ孔23hは、部材23の面23a側から面23b側に向かって形成される。なお、図10では、ネジ孔23hは面23bまで貫通しない例を示しているが、変形例としては、ネジ孔23hを面23bまで貫通させることもできる。また、図10に示すようにネジ孔23hの内面には、ボルト24bを締結するネジ溝が形成され、このネジ溝にボルト24bのシャフト部分(軸部)が締結されている。
図10に示すように、部材22の貫通孔22h、シム板25の貫通孔25hを貫通するようにボルト24bを挿入し、先端部分を部材23のネジ孔23hに締結することで、部材22、23、およびシム板25の位置関係を制御することができる。また、ボルト24bの締め付けの程度により、キャビティ26、連通路27、および吐出口21の開口部以外の気密性を調整することができる。また、ネジ止めによる固定方式は、着脱が容易なので、例えばノズル本体20を洗浄する際や交換する際に、部材22、23、およびシム板25を容易に分解することができる。
また、部材22と部材23をボルト24bにより連結固定する場合、図10に対する変形例として、部材22側にもネジ溝を形成し、ボルト24bを締結する態様にすることができる。ただし、本実施の形態では部材22は樹脂製の部材なので、部材22にネジを締結すると、締結トルク(締結力)を大きくすることができない。樹脂部材に対する締結トルクを大きくすると、締結部が破損する懸念があるからである。また、締結トルクを大きくできない場合には、樹脂の締結部が外力に対して変形し易く、ゆるみ易い。この結果、部材22と部材23の位置関係がずれてしまう懸念がある。そこで、本実施の形態では、部材22の貫通孔22hにはネジ溝を形成せず、ボルト24bのシャフト部(軸部)を貫通させる平坦な孔(所謂、キリ孔)にしている。言い換えれば、部材22に形成された複数の貫通孔22hの孔径(貫通孔の直径)は、ボルト24bの軸径(シャフト部の直径)よりも大きい。また、複数の貫通孔22hの内面は部材23のネジ孔23hの内面よりも平坦な面になっている。そして、部材22はボルト24bを部材23に締結する際の締め付け力により保持される。このような構成にすれば、ボルト24bの着脱を繰り返し行っても、貫通孔22hの変形を抑制できる。つまり、貫通孔22hの変形により、部材22と部材23の位置関係がずれることを抑制できる。
ところで、本実施の形態のように長手方向の長さが1mを越えるような、所謂長尺の吐出口21から吐出する場合、吐出口21の位置による吐出量のバラツキが新たな課題として生じる。以下、図12および図13を用いて、吐出口21の位置による吐出量のバラツキとその対策について説明する。図12は、図7に示すノズル本体を下面側からみた状態を示す平面図、図13は図7に示す樹脂製部材の内面(金属製部材との対向面)を示す側面図である。
図12に示すように、吐出口21は、Y方向に沿って細長い形状を成す。吐出口21の長手方向の長さL1は、シム板25に設けられた開口部の長さにより規定され、本実施の形態では例えば1m〜3m程度である。一方、吐出口21のクリアランス量(面22aと面23aの間の距離G1)はシム板25の厚さで規定され、本実施の形態では、例えば、0.1mm〜5mm程度である。ここで図12に示すように、ノズル本体20の長手方向に対して吐出口21の一方の端部に位置する吐出口21の領域を吐出領域21aと定義する。また、ノズル本体20の長手方向に対して吐出口21の中央部に位置する吐出口21の領域を吐出領域21bと定義する。また、ノズル本体20の長手方向に対して吐出口21の他方の端部に位置する吐出口21の領域を吐出領域21cと定義する。この時、吐出領域21a、21b、21cのそれぞれにおいて距離G1を一定にしても、吐出領域毎に単位時間当たりの吐出量(吐出速度)がばらつく場合がある。詳しくは、吐出領域21bにおける吐出速度は、吐出領域21a、21cにおける吐出速度よりも早くなり易い。
この吐出速度のバラツキは、吐出領域21a、21b、21cのそれぞれに至る塗布液の流路(図8〜図10に示す連通路27)における流動抵抗が可となるために発生すると考えられる。すなわち、吐出口21の両端部はシム板25と接しているので、吐出領域21a、21cに至る塗布液の流路(図8および図10に示す連通路27)では流動抵抗が大きい。一方、吐出領域21bは、吐出領域21a、21cよりもシム板25までの距離が遠いため、流速抵抗が小さくなる。この結果、吐出領域21bにおける吐出速度は、吐出領域21a、21cにおける吐出速度よりも早くなると考えられる。この傾向は、吐出口の長さL2を長くする程顕在化し、バラツキの程度が大きくなる。
そこで、本願発明者は、吐出領域21a、21b、21cのそれぞれにおける流速抵抗を一様に揃える技術について検討し、本実施の形態の構成を見出した。すなわち、図13に示すように、キャビティ26から吐出領域21aに至る距離(経路距離)D1はキャビティ26から吐出領域21bに至る距離(経路距離)D2よりも短くする。また、キャビティ26から吐出領域21cに至る距離(経路距離)D3はキャビティ26から吐出領域21bに至る距離(経路距離)D2よりも短くする。逆に言えば、キャビティ26から吐出領域21bに至る距離(経路距離)D2は、距離D1、D3よりも長くする。
このようにキャビティ26と吐出口21を連通する連通路27の距離を長くすると、静圧の影響により、塗布液の流動抵抗が上昇する。つまり、本実施の形態によればキャビティ26から吐出領域21bに至る連通路27の経路の距離D2を吐出領域21a、21cにおける距離D1、D3よりも長くすることで、吐出速度のバラツキを抑制することができる。距離D1、D2、D3の値は、塗布液の粘度および吐出口21のクリアランス距離G1(図8参照)、および長さL1により決定することができるが、例えば、距離D1、D3を5mm程度し、距離D2を10mm〜20mm程度とすることができる。
また、本実施の形態では、距離D2を距離D1、D3よりも長くする方法としてキャビティ26の底面をアーチ状に形成している。図13に対する変形例としては、キャビティ26の底面を階段状に形成する方法も考えられるが、角部を形成すると、角部において流動抵抗が大きくなる懸念があるので、図13に示すようにキャビティ26の底面をアーチ状の曲面にすることが特に好ましい。
また、ノズル本体20の軽量化を図る観点から、図8に示すように、金属製の部材23の厚さW2は、樹脂製の部材22の厚さW1よりも薄くすることが好ましい。詳しくは、部材22は、面22aの反対側に位置する面22bを有し、部材23は面23aの反対側に位置する面23bを有する。そして部材23の面23aから面23bまでの厚さW2は、部材22の面22aから面22bまでの厚さW1よりも小さい。具体的な値は、塗布液の吐出圧力により変化するが、金属製の部材23は樹脂製の部材22よりも耐圧性能が高いので、厚さW2をW1よりも薄くすることができる。
例えば、塗布液の粘度が0.00089Pa・s(25℃の水の粘度)〜10Pa・s程度で、図8に示す距離G1が0.1mm〜5mm程度の範囲であれば、厚さW2は25mm〜100mm程度、厚さW1は50mm〜200mm程度とすることができる。なお、厚さW1、W2をさらに厚くして、さらに図7に示す固定部24の固定強度も向上させればさらに高粘度の塗布液も塗布することができるが、その場合、ノズル本体20が大型化してしまうため、上記の範囲の塗布液を用いることが好ましい。
また、部材22、23を構成する部材は以下には限定されないが、例えば以下の材料をそれぞれ例示することができる。金属製の部材23は、耐腐食性を向上させる観点からステンレス鋼を用いることが好ましい。また、部材23の軽量化を図る観点からは、アルミニウム製の部材23を用いることができる。ただし、アルミニウムを用いる場合は、耐腐食性を向上させる観点から部材23の表面にアルマイト処理(陽極酸化処理)を施すことが好ましい。なお、金属の表面処理方法として、芯材の表面に例えばめっき膜を形成する方法がある。この場合、めっき膜の特性により、耐腐食性を向上させることができるので、芯材については選択の自由度が上がる。ただし、芯材の表面に芯材とは異なる金属から成る金属膜を形成する場合、面23aの平坦度が低下する懸念がある。したがって、面23aの平坦度を向上させる観点からは、部材23全体をステンレス鋼製、あるいはアルミニウム製とすることが好ましい。
一方、樹脂製の部材22は、例えば、耐熱性、耐薬品性で優れたフッ素系樹脂(ポリテトラフルオロエチレンなど)を用いることができる。他に、ポリ塩化ビニル(polyvinyl chloride)、アクリル樹脂やポリカーボネートなどを用いることができる。ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂、あるいはポリカーボネート製の部材22を用いれば、ノズル本体20の外部からキャビティ26内の塗布液を視認可能な透明度とすることができる。このため、キャビティ26内で塗布液が固まった場合、あるいは詰まりが発生した場合に、早期に発見できる点で好ましい。また上記樹脂材料は、金属に加工を施す場合よりも容易に加工できるので、予備の部材22を容易に準備しておくことができる。この場合、例えば、キャビティ26内で塗布液が固まるなどの不具合が生じた時に、予備の部材22とすぐに交換することができるので、不具合による停止時間を短くして作業を効率化することができる。
また、図8に示すキャビティ26は、連通路27に接続されていれば良いので、図8に対する変形例としては、部材22、部材23のいずれか一方、若しくは両方に形成する方法も考えられる。しかし、部材23にキャビティ26を形成すると、面23aの鏡面化加工が煩雑になるので、容易に加工できる樹脂製の部材22にキャビティ26を形成する方がより好ましい。また、前記したように、キャビティ26内の塗布液の状態を確認する場合、部材22にキャビティ26を形成した方が、塗布液の視認性が向上する点で好ましい。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態では、図8に示す吐出口21のクリアランス量(面22aと面23aの間の距離G1)を規定する部材として、シム板25を部材22と部材23の間に配置する実施態様について説明したが、シム板25は必須ではなく、例えば、部材22、あるいは部材23に連通路27を形成しておくことができる。この場合ノズル本体20の部品点数を低減できるので、管理が容易になる。
ただし、吐出口21のクリアランス量(面22aと面23aの間の距離G1)を規定する部材としてシム板25を用いれば、板厚の異なるシム板25を準備しておくことで、容易に吐出口21のクリアランス量(面22aと面23aの間の距離G1)を変更することができる。つまり、ノズル本体20の汎用性を向上させる観点からは、前記実施の形態で説明したように部材22と部材23の間に、面22aと面23aの離間距離(距離G1)を規定するシム板(スペーサ部材)25を配置することが好ましい。
また例えば、前記実施の形態で説明した各変形例を適宜組み合わせて適用することができる。
本発明は、例えば、塗布装置および塗布装置を用いた製品に幅広く利用可能である。
1 基板
1a 表面
1b 裏面
2 塗布膜
2a 塗布液(塗布材料、膜原料)
10 塗布装置(塗布成膜装置、スリットコータ)
11 ステージ(基板支持部、固定テーブル、定盤)
11a 上面
12 材料供給機構(塗布材料供給機構、ポンプ)
13 タンク(塗布材料供給タンク)
14 配管(塗布材料供給配管)
15 駆動部(ステージ駆動部)
20 ノズル本体(スリットノズル、吐出ヘッド、吐出装置)
21 吐出口
21a、21b、21c 吐出領域
22 部材(樹脂部材、樹脂本体部)
22a、23a 面(内面)
22b、23b 面(外面)
22h、25h 貫通孔
23 部材(金属部材、金属本体部)
23h ネジ孔
24 固定部
24b ボルト
25 シム板(スペーサ部材)
26 キャビティ
27 連通路
28 開口部(塗布材料供給口)
30 支持部
31 駆動部
33 フレーム
34 ガイド
CT 制御部
D1、D2、D3、G1 距離
L1、L2 長さ
W1、W2 厚さ

Claims (8)

  1. 吐出口から基板に向かって塗布液を吐出することで、前記基板上に塗布膜を形成する塗布装置であって、
    前記吐出口、前記吐出口上に配置され前記吐出口に前記塗布液を供給するキャビティ、および前記吐出口と前記キャビティを連通する連通路が形成されたノズル本体を有し、
    前記ノズル本体は、
    樹脂から成り、第1の面を有する第1部材と、
    金属から成り、前記第1部材の前記第1の面と対向する第2の面を有する第2部材と、
    前記第1部材の前記第1の面と前記第2部材の前記第2の面を対向させた状態で連結固定する固定部と、
    を備え、
    前記吐出口および前記連通路は、前記第1の面と前記第2の面の間に前記第1部材および前記第2部材の長手方向に沿って延びるように配置され、
    前記第2の面のうち前記吐出口および前記連通路を構成する第2部分は、前記第1の面のうち前記吐出口および前記連通路を構成する第1部分よりも平坦度が高いことを特徴とする塗布装置。
  2. 請求項1に記載の塗布装置において、
    前記吐出口には、前記長手方向に対して前記吐出口の一方の端部に位置する第1吐出領域、前記長手方向に対して前記吐出口の中央部に位置する第2吐出領域、および前記長手方向に対して前記吐出口の他方の端部に位置する第3吐出領域が含まれ、
    前記キャビティから前記吐出口に至る前記連通路の経路距離は、
    前記キャビティから前記第1吐出領域に至る第1経路距離は前記キャビティから前記第2吐出領域に至る第2経路距離よりも短く、かつ、前記キャビティから前記第3吐出領域に至る第3経路距離は前記第2経路距離よりも短いことを特徴とする塗布装置。
  3. 請求項1に記載の塗布装置において、
    前記第1部材は、前記第1の面の反対側に位置する第3の面を有し、
    前記第2部材は、前記第2の面の反対側に位置する第4の面を有し、
    前記第2部材の前記第2の面から前記第4の面までの厚さは、前記第1部材の前記第1の面から前記第3の面までの厚さよりも小さいことを特徴とする塗布装置。
  4. 請求項1に記載の塗布装置において、
    前記第1部材は、前記ノズル本体の外部から前記キャビティ内の前記塗布液を視認可能な透明度を有することを特徴とする塗布装置。
  5. 請求項1に記載の塗布装置において、
    前記キャビティは、前記第1部材に形成されていることを特徴とする塗布装置。
  6. 請求項1に記載の塗布装置において、
    前記第1部材と前記第2部材の間には、前記第1の面と前記第2の面の離間距離を規定するスペーサ部材が配置されていることを特徴とする塗布装置。
  7. 請求項1に記載の塗布装置において、
    前記第1部材と前記第2部材は、複数のボルトでネジ止めされることにより連結固定され、
    前記第1部材には前記複数のボルトが挿入された複数の貫通孔が形成され、
    前記第2部材には、前記複数のボルトを締結するネジ溝が形成された複数のネジ孔が形成されていることを特徴とする塗布装置。
  8. 請求項7に記載の塗布装置において、
    前記第1部材に形成された前記複数の貫通孔の孔径は、前記ボルトの軸径よりも大きく、かつ、前記複数の貫通孔の内面は前記第2部材の前記複数のネジ孔の内面よりも平坦な面になっていることを特徴とする塗布装置。
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