JP2013197083A - 光学機能部材支持用複層フィルム、プリズムシート、光源ユニット及び表示装置 - Google Patents

光学機能部材支持用複層フィルム、プリズムシート、光源ユニット及び表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013197083A
JP2013197083A JP2012066712A JP2012066712A JP2013197083A JP 2013197083 A JP2013197083 A JP 2013197083A JP 2012066712 A JP2012066712 A JP 2012066712A JP 2012066712 A JP2012066712 A JP 2012066712A JP 2013197083 A JP2013197083 A JP 2013197083A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
polyester resin
multilayer film
easy
prism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012066712A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Nomura
達也 野村
Takami Ikeda
貴美 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2012066712A priority Critical patent/JP2013197083A/ja
Priority to PCT/JP2013/055164 priority patent/WO2013140965A1/ja
Publication of JP2013197083A publication Critical patent/JP2013197083A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B7/00Layered products characterised by the relation between layers; Layered products characterised by the relative orientation of features between layers, or by the relative values of a measurable parameter between layers, i.e. products comprising layers having different physical, chemical or physicochemical properties; Layered products characterised by the interconnection of layers
    • B32B7/02Physical, chemical or physicochemical properties
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B27/00Layered products comprising a layer of synthetic resin
    • B32B27/06Layered products comprising a layer of synthetic resin as the main or only constituent of a layer, which is next to another layer of the same or of a different material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B27/00Layered products comprising a layer of synthetic resin
    • B32B27/36Layered products comprising a layer of synthetic resin comprising polyesters
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B2255/00Coating on the layer surface
    • B32B2255/10Coating on the layer surface on synthetic resin layer or on natural or synthetic rubber layer
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B2307/00Properties of the layers or laminate
    • B32B2307/70Other properties
    • B32B2307/732Dimensional properties
    • B32B2307/734Dimensional stability
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B2551/00Optical elements

Abstract

【課題】低弾性率樹脂で形成された光学機能部材に対する接着力が大きい易接着層を備えた光学機能部材支持用複層フィルムを提供する。
【解決手段】第1のポリエステル樹脂から形成されているフィルムベース15の表面に、ジカルボン酸構成単位のうち10モル%以上50モル%以下の範囲が不飽和二重結合を有するジカルボン酸構成単位であり、ガラス転移温度Tgが60℃未満である第2のポリエステル樹脂を含む易接着層16を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、光学機能部材と接着する易接着層を備えた光学機能部材支持用複層フィルム、プリズムシート、光源ユニット及び表示装置に関する。
液晶ディスプレイやプラズマディスプレイなどの表示装置では、プリズムシート、反射防止シート、光拡散シート、反射シート、ハードコートシート、IR吸収シート、電磁波シールドシート、調色シート、防眩シート等といった樹脂製の光学機能シートが用いられる。光学機能シートは、シート状の光学機能部材と、光学機能部材を支持する支持フィルムとを備え、例えば、プリズムシートは、プリズム部材と、プリズム部材を支持するポリエステルフィルムとを備える。
しかしながら、光学機能部材をポリエステルフィルムにそのまま接着させた場合、ポリエステルフィルムと光学機能部材との接着力が十分でない場合も多い。そこで光学機能部材との接着力の大きい材料を含有する易接着層がポリエステルフィルムの上に設けられている。
例えば、特許文献1では、疎水性共重合ポリエステル樹脂からなる易接着層を備え、ブロッキングを防止する表面保護フィルムが提案されている。疎水性共重合ポリエステル樹脂は、ジカルボン酸成分に芳香族ジカルボン酸と脂肪族ジカルボン酸と重合性不飽和二重結合を含有するジカルボン酸とを用いて重合されたものとなっている。また、特許文献2では、光学機能部材との高温高湿下での接着力をより持続させるために、オキサゾリン基と、直鎖のジカルボン酸成分及びナフタレンジカルボン酸成分並びに直鎖のジオール成分を用いて重合されたポリエステル樹脂とを含有する易接着層を備えた複層フィルムが提案されている。
特開2010−126701号公報 特開2011−140543号公報
従来、光学機能部材の一つであるプリズム部材を形成している材料には、その正面輝度を向上させるために、屈折率が高い樹脂が用いられていた。このような樹脂の弾性率は、1000MPa以上3000MPa以下である。しかし近年では、耐傷性を改善する目的で、そのプリズム部材を形成している材料が、弾性率が10MPa以上200MPa以下であるような低い弾性率の樹脂(以降、低弾性率樹脂、と称す。)に代わってきている。このような低弾性率樹脂で形成されたプリズム部材は、他の部材と接した際に一旦は変形するが、形状が復元するために傷が付きにくい性質を持つ。また、従来の高い弾性率のプリズム部材に比べ、他の部材に対しても傷を付けにくいという性質を持つ。そのため、輸送や保管等のためにプリズム部材上へ設けられる保護フィルムが不要になるというメリットがある。
しかしながら、上記のような低弾性率樹脂により形成されたプリズム部材に対しては、特許文献1,2のような易接着層は、十分な接着力をもたない。尚、光学機能部材として、マイクロレンズ部材やレンチキュラーレンズ部材、反射シート部材、拡散部材等においても、耐傷性を改善する目的で低弾性率樹脂を使用することは可能であり、本発明は上記のような光学機能部材にも適用できるものである。
本発明はこのような課題を解決するものであり、低弾性率樹脂により形成された光学機能部材に対する接着力が大きい易接着層を備えた光学機能部材支持用複層フィルム、プリズムシート、さらにこのプリズムシートを備えた光源ユニットと表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の光学機能部材支持用複層フィルムは、第1のポリエステル樹脂から形成されているフィルムベースと、光学機能部材を前記フィルムベースに接着する易接着層とを備え、前記易接着層は、ジカルボン酸構成単位のうち10モル%以上50モル%以下の範囲が不飽和二重結合を有するジカルボン酸構成単位であり、ガラス転移温度Tgが60℃未満である第2のポリエステル樹脂を含むことを特徴とする。
前記易接着層は架橋剤を含むことが望ましい。なお、ここでは、形成後の易接着層には架橋剤としての機能を有する分子及び構造が残存していなくてもよく、易接着層を形成する塗布液に架橋剤が含まれており、易接着層を形成する際に架橋剤としての機能が果たされることを意味している。また、前記第2のポリエステル樹脂の構成単位は、下記式(2)で表されるジカルボン酸の構成単位と、下記式(3)で表されるジオールの構成単位と、のうち少なくともいずれか一方を含むことが望ましい。また、前記第2のポリエステル樹脂は、ナフタレンジカルボン酸の構成単位を含むことが望ましい。
式(2) HOOC−(CH)n―COOH (nは、4≦n≦10の整数)
式(3) HO−(CH)m―OH (mは、4≦m≦10の整数)
前記光学機能部材は、弾性率が10MPa以上200MPa以下である低弾性率樹脂である場合に特に効果がある。また、前記光学機能部材は、構造式(1)で表されるビスフェノールA系ジアクリレート樹脂からなり、前記ビスフェノールA系ジアクリレート樹脂は構造式(1)におけるn+mが5以上30以下の樹脂を20質量%以上含む場合に更に効果がある。
Figure 2013197083
本発明のプリズムシートは、上記記載の光学機能部材支持用複層フィルムと、前記易接着層上に設けられたプリズム部材とを備えたことを特徴とする。また、前記プリズム部材は、弾性率が10MPa以上200MPa以下である低弾性率樹脂である場合に特に効果がある。また、前記プリズム部材は、構造式(1)で表されるビスフェノールA系ジアクリレート樹脂からなり、前記ビスフェノールA系ジアクリレート樹脂は構造式(1)におけるn+mが5以上30以下の樹脂を20質量%以上含む場合に更に効果がある。
Figure 2013197083
本発明の光源ユニットは、上記記載のプリズムシートと、前記プリズムシートの光学機能部材支持用複層フィルム側の面に略平行に設けられた拡散シートと、前記拡散シートとほぼ同じサイズの射出面を備えた導光板と、前記導光板に光を導入する光源ランプと、を備えたことを特徴とする。
本発明の表示装置は、上記記載の光源ユニットと、液晶セルと、前記液晶セルに略平行に設けられ、前記液晶セルを挟み互いにクロスニコルとなるように配置される2枚の偏光板とを有する液晶パネルと、を備えたことを特徴とする。
本発明の光学機能部材支持用複層フィルムは、低弾性率樹脂に対する接着力が大きい易接着層を備えることができる。また、本発明のプリズムシート,光源ユニット,及び表示装置は、複層フィルムとプリズム部材との間に大きな接着力を備えることができるため、高い水準での品質の安定性を備えることができる。
第1の光学機能部材の概要を示す断面図である。 第2の光学機能部材の概要を示す断面図である。 第3の光学機能部材の概要を示す断面図である。 表示装置の概要を示す側面図である。
(プリズムシート)
図1に示すように、プリズムシート10は、光学機能部材であるプリズム部材11と、プリズム部材11を支持するプリズムシート支持用複層フィルム(以下、複層フィルムと称する)12とを備える。複層フィルム12は、フィルムベース15と、フィルムベース15の一方の表面に接着して設けられた易接着層16とを備える。易接着層16により、プリズム部材11とフィルムベース15との接着性が確保される。
(プリズム部材)
プリズム部材11は液晶ディスプレイ等に備えられたバックライトユニットの正面輝度を向上させるための光学機能部材である。プリズム部材11は透光性を有し、一方の表面には断面三角形の複数のプリズムからなるプリズムパターンが形成されている。
また、プリズム部材11は、弾性率が10MPa以上200MPa以下であるような低弾性率樹脂により形成されている。このような低い弾性率の樹脂には、例えば、ポリエチレンオキサイド鎖が比較的長く、溶剤が使用されていない型(無溶剤型、と称する。)で、活性エネルギー線が照射されることにより架橋反応や重合反応が生じて硬化する官能基を有する樹脂に、紫外線等の活性エネルギー線を照射して硬化させたものが用いられる。ただし、低弾性率樹脂はこれに限定されない。なお、本願明細書等において、「樹脂」とは、植物から分泌される混合物質の意味ではなく、人工の合成樹脂(ポリマー)のことを意味し、その原料であるモノマーなども含まれる。
この活性エネルギー線硬化樹脂には、例えば、化3に示される構造式(1)において平均付加モル数(n+m)が5以上のビスフェノールA系ジアクリレート樹脂を20質量%以上含む樹脂が用いられる。なお、平均付加モル数(n+m)は、30以下であることが好ましい。平均付加モル数(n+m)が30を超えると、屈折率低下の影響によりバックライトユニットの正面輝度が低下するという問題が生じるためである。また、平均付加モル数(n+m)は、6〜26であることが特に好ましい。
Figure 2013197083
(フィルムベース)
フィルムベース15は、ポリエステル(以下、第1のポリエステル樹脂、と称する。)製であり、添加剤を含有していてもよい。第1のポリエステル樹脂としては、特に制限されないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリブチレンナフタレート等が用いられる。中でも、コストや機械的強度の観点から、ポリエチレンテレフタレートが特に好ましい。
フィルムベース15は、機械的強度向上の観点から、延伸処理が施されたものであることが好ましく、特に2軸延伸したものが好ましい。延伸倍率には特に制限はないが、1.5倍以上7倍以下であることが好ましく、より好ましくは2倍以上5倍以下である。特に縦横方向にそれぞれ2倍以上5倍以下の延伸倍率で延伸した2軸延伸品が好ましい。延伸倍率が1.5倍よりも小さいと充分な機械的強度が得られないことがあり、逆に7倍を超えると均一な厚みを得ることが難しくなる。
フィルムベース15の厚みは、例えば、30μm以上500μm以下であり、より好ましくは50μm以上300μm以下である。フィルムベース15の厚みが30μm未満の場合には、コシがなくなり取り扱いにくくなるため好ましくない。一方で、フィルムベース15の厚みが500μmを超えるものは、光源ユニット及び表示装置の小型化や軽量化が図りづらくなる他、コスト的にも不利となる。
(易接着層)
易接着層16は、ポリエステル(以下、第2のポリエステル樹脂、と称する。)を含む。なお、易接着層16に添加剤が添加されていてもよい。易接着層16の厚みは、例えば、0.05μm以上2.5μm以下であり、0.1μm以上2.0μm以下であることが好ましい。
(第2のポリエステル樹脂)
易接着層16に含まれる第2のポリエステル樹脂のガラス転移温度Tgは60℃未満である。これにより、プリズム部材11を形成する塗布液が易接着層16上に塗布されると、この塗布層の成分が易接着層16に染み込む。この染み込みにより、易接着層16はプリズム部材11と強い接着力で接着する。易接着層16の第2のポリエステル樹脂のガラス転移温度Tgは、接着力を向上する観点では低いほど好ましく、例えば50℃以下であることが好ましい。
しかし、Tgが低すぎると、易接着層16を形成する塗布液の安定性が低下する。例えば、Tgが−20℃未満であると、易接着層16を形成する塗布液の安定性が悪い。以上のことから、易接着層16に含まれる第2のポリエステル樹脂のTgは、−20℃以上60℃未満であることが好ましく、−10℃以上50℃以下であることがより好ましい。
また、易接着層16に含まれるポリエステル樹脂は2種以上のポリエステル樹脂であっても構わない。この場合には、第2のポリエステル樹脂はガラス転移温度Tgが60℃未満のポリエステル樹脂のみからなることがより好ましい。ガラス転移温度Tgが60℃以上のポリエステル樹脂を混ぜることも出来るが、低弾性率樹脂の易接着層16に対する染み込みが小さくなるので、易接着層16が備える低弾性率樹脂に対する接着力が低下してしまう恐れがある。従って、易接着層16に含まれる第2のポリエステル樹脂にガラス転移温度Tgが60℃以上のポリエステル樹脂が含まれる場合、易接着層16に含まれる全てのポリエステル樹脂におけるガラス転移温度Tgが60℃以上のポリエステル樹脂の濃度は、10質量%以下であることが好ましく、5質量%であることがより好ましい。すなわち、易接着層16に含まれる全てのポリエステル樹脂におけるガラス転移温度Tgが60℃未満の第2のポリエステル樹脂の濃度は、90質量%以上であることが好ましく、95質量%であることがより好ましい。
ガラス転移温度Tgの測定方法は、JIS K 7121(1987)の通りである。
また、易接着層16に含まれる第2のポリエステル樹脂は、不飽和二重結合を有する構成単位を備える。そのため、易接着層16は弾性率が10MPa以上200MPa以下であるような低弾性率樹脂に対して大きな接着力を備えることができる。この理由は明確ではないが、低弾性率樹脂を易接着層に染み込み易くする効果が得られているか、あるいは紫外線などの活性エネルギー線の照射によって第2のポリエステル樹脂中の不飽和二重結合部分と低弾性率樹脂との間にラジカル反応が引き起こされ、プリズム部材11と易接着層16との界面において強固な結合が形成されることに起因すると推定している。
また、易接着層16に含まれる第2のポリエステル樹脂は、下記式(2)で表されるジカルボン酸の構成単位と、下記式(3)で表されるジオールの構成単位と、のうち少なくともいずれか一方を含むことが望ましい。
式(2) HOOC−(CH)n―COOH (nは、4≦n≦10の整数)
式(3) HO−(CH)m―OH (mは、4≦m≦10の整数)
上記構成単位を備えることで、ポリエステル樹脂のTgを低下させることができ、上述の通り、低弾性率樹脂に対して接着力を向上させることができる。
また、易接着層16に含まれる第2のポリエステル樹脂は、ナフタレン環を含有するジカルボン酸構成単位を備えることが好ましい。この場合、易接着層16の表面において、フィルムベース15からのオリゴマーの析出を防止することができる。これは、フィルムベース15からのオリゴマー成分とナフタレン環を含有する構成単位との相溶性が高いことに起因すると推定している。また、ナフタレン環を含有させることで、易接着層16の干渉ムラを低減させることも出来る。これは、ナフタレン環によりポリエステル樹脂の屈折率が向上し、その結果、易接着層16の屈折率が向上する効果に起因する。
易接着層16に使用される第2のポリエステル樹脂が上記のような性質を備えるためには、ポリエステル樹脂は、下記のジカルボン酸及びジオールを含むモノマーから重合されることが好ましい。
(ジカルボン酸)
本発明における第2のポリエステル樹脂は、ジカルボン酸の構成単位として不飽和二重結合を有している。第2のポリエステル樹脂の全てのジカルボン酸構成単位に対し、この不飽和二重結合を有するジカルボン酸の構成単位が占める割合Xは、10%以上50%以下の範囲である。Xが10%未満であると、低弾性率樹脂から形成されるプリズム層と十分な接着力で接着する易接着層が得られない。一方、Xが50%より大きければ、後述する複層フィルム12の製造工程において、易接着層16を形成する塗布液の安定性が低下するため、易接着層16の厚さムラなどが生じてしまう。複層フィルム12の製造工程の安定性を考慮すれば、Xが10%以上40%以下の範囲であることが好ましく、Xが10%以上30%以下の範囲であることが特に好ましい。
第2のポリエステル樹脂のうち、ガラス転移温度Tgが60℃未満の樹脂としては、ジカルボン酸構成単位として、下記の式(2)に示されるジカルボン酸を構成単位として有していることが望ましい。また、テレフタル酸、イソフタル酸、ビフェニルジカルボン酸、コハク酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸などをジカルボン酸構成単位に含んでいてもかまわない。この場合、低弾性率樹脂が易接着層16に染み込み易くなる。
式(2) HOOC−(CH)n−COOH (nは、4≦n≦10の整数)
また、ジカルボン酸の構成単位として、2,6−ナフタレンジカルボン酸の構成単位を有することが好ましい。第2のポリエステル樹脂の全てのジカルボン酸構成単位に対し、2,6−ナフタレンジカルボン酸の構成単位が占める割合Yは、20%以上80%以下の範囲であることが好ましい。割合Yが20%未満である場合には、オリゴマーの析出防止が十分ではない。割合Yが80%より大きい場合には、ポリエステル樹脂のガラス転移温度Tgが高くなる結果、低弾性率樹脂の易接着層16に対する染み込み量が少なくなることがあるので、易接着層16が備える低弾性率樹脂に対しての接着力が低下してしまう恐れがある。割合Yは、30%以上70%以下の範囲であることがより好ましく、40%以上65%以下の範囲であることがさらに好ましい。
割合Xが上述の範囲となるような第2のポリエステル樹脂をつくるためには、第2のポリエステル樹脂をつくるためのジカルボン酸のうち、不飽和二重結合を有するジカルボン酸の割合は、割合Xと同様に、すなわち、10モル%以上50モル%以下の範囲であることが好ましい。なお、第2のポリエステル樹脂をつくるためのジカルボン酸のうち、不飽和二重結合を有するジカルボン酸が占める割合は、10モル%以上40モル%以下の範囲であることがより好ましく、Xが10モル%以上30モル%以下の範囲であることが特に好ましい。
割合Yが上述の範囲となるような第2のポリエステル樹脂をつくるためには、第2のポリエステル樹脂をつくるためのジカルボン酸のうち、ナフタレン環を含むジカルボン酸が占める割合は、割合Yと同様に、すなわち、20モル%以上80モル%以下の範囲が好ましい。なお、第2のポリエステル樹脂をつくるためのジカルボン酸のうち、ナフタレン環を含むジカルボン酸が占める割合は、30モル%以上70モル%以下の範囲がより好ましく、40モル%以上65モル%以下の範囲がさらに好ましい。
(ジオール)
第2のポリエステル樹脂のジオール成分としては、第2のポリエステル樹脂のガラス転移温度Tgが低くなるような成分が好ましく、例えば、下記の式(3)に示されるジオールのほか、エチレングリコールやジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノールなどがある。この場合、低弾性率樹脂が易接着層16に染み込む易くなる。
式(3) HO−(CH)m−OH (mは、4≦m≦10の整数)
第2のポリエステル樹脂の全てのジオール構成単位に対し、式(3)のジオールの構成単位が占める割合Zは、10%以上95%の範囲が好ましく、20%以上90%以下の範囲がより好ましく、30%以上85%以下の範囲がさらに好ましい。割合Zが10%未満では、第2のポリエステル樹脂のガラス転移温度Tgが高くなってしまうため、低弾性率樹脂の易接着層16に対する染み込み量が少なくなることがあるので、易接着層16が備える低弾性率樹脂に対しての接着力が低下してしまう恐れがある。一方、割合Zが95%より大きいと易接着層16に含まれる第2のポリエステル樹脂の重合性が低下する場合がある。
割合Zが上述の範囲となるような第2のポリエステル樹脂をつくるためには、第2のポリエステル樹脂をつくるためのジオールのうち、式(3)のジオールが占める割合は、割合Zと同様に、すなわち、10モル%以上95モル%の範囲が好ましい。なお、ポリエステル樹脂をつくるためのジオールのうち、式(3)のジオールが占める割合は、20モル%以上90モル%以下の範囲がより好ましく、30モル%以上85モル%以下の範囲がさらに好ましい。
(架橋剤)
本発明では、65℃95%RH環境下といった高温高湿環境下に、240hrsといった長い時間さらされた場合でも、易接着層16と低弾性率樹脂との接着力を保持することを目的として、易接着層16を形成する塗布液に架橋剤を添加することが好ましい。本発明における架橋剤は、イソシアネート系、オキサゾリン系、カルボジイミド系、メラミン系、尿素系、エポキシ系等が挙げられる。これらの中で、塗布液の経時安定性、高温高湿処理後の密着性の観点から、オキサゾリン系、カルボジイミド系が好ましい。また、上記の架橋剤のいずれか1つを用いても良いし、上記の架橋剤のうち2つ以上を用いても良い。
オキサゾリン基を有する化合物としては2−ビニル−2−オキサゾリン、2−ビニル−4−メチル−2−オキサゾリン、2−ビニル−5−メチル−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−4−メチル−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−5−メチル−2−オキサゾリン等を挙げることができ、これらの1種または2種以上の混合物を使用することができる。また、オキサゾリン基を有する化合物は、例えば、エポクロスK−2020E、エポクロスK−2010E、エポクロスK−2030E、エポクロスWS−300、エポクロスWS−500、エポクロスWS−700等の市販品(日本触媒(株)製)としても入手可能である。
オキサゾリン基を有する化合物は第2のポリエステル樹脂に対して5〜50質量%の範囲で添加することが好ましく、より好ましくは10〜40質量%の範囲で添加することである。オキサゾリン基を有する化合物を前記範囲で添加することで、高温下、高温高湿下での経時後であっても、フィルムベース15との接着力が低下することなく高い接着性を保持することができる。これに対して、添加量が5質量%未満の場合には高温下、高温高湿下での経時後の接着力が低下してしまう。一方で、添加量が50質量%を超えると、塗布液の安定性が低下してしまう。
カルボジイミド構造を有する化合物は、分子内に複数のカルボジイミド基を有する化合物であれば、特に制限なく使用することができる。ポリカルボジイミドは、通常、有機ジイソシアネートの縮合反応により合成されるが、この合成に用いられる有機ジイソシアネートの有機基は特に限定されず、芳香族系、脂肪族系のいずれか、あるいはそれらの混合系も使用可能である。ただし、反応性の観点から脂肪族系が特に好ましい。合成原料としては、有機イソシアネート、有機ジイソシアネート、有機トリイソシアネート等が使用される。
有機イソシアネートの例としては、芳香族イソシアネート、脂肪族イソシアネート、及び、それらの混合物が使用可能である。具体的には、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4−ジフェニルジメチルメタンジイソシアネート、1,4−フェニレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、4,4′−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、1,3−フェニレンジイソシアネート等が用いられ、また、有機モノイソシアネートとしては、イソホロンイソシアネート、フェニルイソシアネート、シクロヘキシルイソシアネート、ブチルイソシアネート、ナフチルイソシアネート等が使用される。また、本発明に用いうるカルボジイミド系化合物は、例えば、カルボジライトV−02−L2、カルボジライトV−02、カルボジライトV−04、カルボジライトV−06、カルボジライトE−01、カルボジライトE−02、カルボジライトE−03A、カルボジライトE−04等の市販品(日清紡(株)製)としても入手可能である。
カルボジイミド系化合物は第2のポリエステル樹脂に対して15〜80質量%の範囲で添加することが好ましく、より好ましくは20〜75質量%の範囲で添加することである。カルボジイミド系化合物を前記範囲で添加することで、高温下、高温高湿下での経時後であっても、フィルムベース15との接着力が低下することなく高い接着性を保持することができる。これに対して、添加量が15質量%未満の場合には高温下、高温高湿下での経時後の接着力が低下してしまう。一方で、添加量が80質量%を超えると、特に弊害はないがコストがかかりすぎてしまう。
(添加剤)
添加剤としては、マット剤、界面活性剤、滑り剤、防腐剤などを適宜用いても良い。
マット剤としては、有機又は無機の微粒子のいずれでもよい。たとえばポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、シリコーン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂などの樹脂微粒子やシリカ、炭酸カルシウム、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウムなどの無機微粒子を用いることができる。これらの中でポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、シリカはすべり性改良効果、コストの観点から好ましい。
マット剤の平均粒径は0.01〜12μmが好ましく、より好ましくは0.03〜9μmの範囲である。これら範囲内の平均粒径とすることで、表示装置の表示品位の低下をきたすことなく、すべり性改良効果を充分に得ることができる。また平均粒径の異なるマット剤を2種類以上用いることもできる。
マット剤の添加量は、平均粒径によっても異なるが、0.1〜100mg/mが好ましく、より好ましくは0.5〜50mg/mの範囲である。これら範囲内の添加量とすることで、表示装置の表示品位の低下をきたすことなく、すべり性改良効果を充分に得ることができる。
界面活性剤としては、公知のアニオン系、ノニオン系、カチオン系の界面活性剤を用いることができる。界面活性剤については例えば「界面活性剤便覧」(西 一郎、今井 怡知一郎、笠井 正蔵編 産業図書(株) 1960年発行)に記載されている。界面活性剤の添加量としては0.1〜30mg/mが好ましく、より好ましくは0.2〜10mg/mの範囲である。これら範囲内の添加量とすることで、ハジキを発生させることなく、面状を良好にすることができる。
滑り剤としては、合成又は天然ワックス、シリコーン化合物、R−O−SOM(ただしRは置換又は無置換のアルキル基、アルキル基の炭素数は3から20の整数、Mは一価の金属原子を表す)。
滑り剤の具体例としてはセロゾール524、428、732−B、920、B−495、ハイドリンP−7、D−757、Z−7−30、E−366、F−115、D−336、D−337、ポリロンA、393、H−481、ハイミクロンG−110F、930、G−270(以上中京油脂(株)製)、ケミパールW100、W200、W300、W400、W500、W950(以上三井化学(株)製)などのワックス系、KF−412、413、414、393、859、8002、6001、6002、857、410、910、851、X−22−162A、X−22−161A、X−22−162C、X−22−160AS、X−22−164B、X−22−164C、X−22−170B、X−22−800、X−22−819、X−22−820、X−22−821、(以上信越化学工業(株))などのシリコーン系、C1633−O−SONa、C1837−O−SONaなどの上記一般式で表される化合物などを挙げることができる。これらのすべり剤は0.1から50mg/mの範囲で添加することが好ましく、1〜20mg/mの範囲で添加することがより好ましい。これら範囲内で添加することで、面状を良好にしつつ、すべり性を充分に得ることができる。
(複層フィルムの製造方法)
溶融した第1のポリエステル樹脂の押し出しにより、フィルムベース15を得る。次に、フィルムベース15を二軸方向に延伸する。延伸方向は、互いに直交することが好ましい。次に、易接着層16の原料となる第2のポリエステル樹脂、架橋剤、添加剤を溶媒に溶かしてなる塗布液を、少なくとも一軸方向に延伸されたフィルムベース15の少なくとも一方の面に塗布し、フィルム面上に塗布膜を形成する。そして、塗布膜から溶媒を蒸発させて、易接着層16をフィルム面に有するフィルムベース15、すなわち複層フィルム12が得られる。
塗布液の塗布方法には特に制限はなく、例えば、バーコーター塗布、スライドコーター塗布などの公知の方法が用いられる。溶媒も水、トルエン、メチルアルコール、イソプロピルアルコール、メチルエチルケトンなど、及びこれらの混合系などの水系、有機溶剤系の塗布溶媒を用いることができる。これらのうちで水を塗布溶媒として用いる方法は、コスト及び製造の簡便さを考えると好ましい。
(プリズムシートの製造方法)
複層フィルム12のうち易接着層16側のフィルム面に、プリズム部材用の活性エネルギー線硬化樹脂からなる塗工液を塗工する。次に、プリズムシート用の金型を塗工面に押し当てた後、フィルムベース15側から紫外線を照射して、活性エネルギー線硬化樹脂を硬化させる。これにより、複層フィルム12とプリズム部材11とを備えたプリズムシート10が得られる。
なお、プリズムシート用の金型に対してプリズム部材用の活性エネルギー線硬化樹脂からなる塗工液を流し込み、その上に複層フィルム12の易接着層16面を金型側に重ねた後、フィルムベース15側から紫外線を照射して活性エネルギー線硬化樹脂を硬化させ、複層フィルム12とプリズム部材11とを備えたプリズムシート10を得ても構わない。また、同様の工程であれば、適宜工程を変更してもかまわない。
また、図2に示すように、単層の易接着層16に代えて、複層の易接着層51を設けても良い。易接着層51は、フィルムベース15に接着して設けられたフィルム接着層51Aと、フィルム接着層51Aに重なって接着し、プリズム部材11の接着面を有する部材接着層51Bとを備える。プリズム部材11は、部材接着層51Bを介して、フィルム接着層51A及びフィルムベース15と接着する。
この場合、部材接着層51Bに易接着層16に含まれる第2のポリエステル樹脂が含まれる。また、部材接着層51Bには第2のポリエステル樹脂以外の樹脂が含まれていてもかまわない。
プリズム部材11との接着力向上の観点から、次の(I),(II)を満たす必要がある。更なる接着力向上の観点から、(III)を満たすことが好ましい。
(I)部材接着層51Bに含まれるポリエステル樹脂は、易接着層16に含まれる第2のポリエステル樹脂と同じく、不飽和二重結合を有するジカルボン酸の構成単位を含有すること
(II)部材接着層51Bに含まれるポリエステル樹脂のガラス転移温度Tgは、易接着層16に含まれる第2のポリエステル樹脂と同じく、60℃未満であること
(III)部材接着層51Bに含まれるポリエステル樹脂は、易接着層16に含まれる第2のポリエステル樹脂と同じく、下記式(2)で表されるジカルボン酸の構成単位か、下記式(3)で表されるジオールの構成単位か、のうちいずれか一方または両方を含有すること
式(2) HOOC−(CH)n―COOH (nは、4≦n≦10の整数)
式(3) HO−(CH)m―OH (mは、4≦m≦10の整数)
(I)については、部材接着層51Bにおける割合Xは、易接着層16に含まれる第2のポリエステル樹脂と同じく、それぞれ10%以上50%以下の範囲であり、10%以上40%以下の範囲であることが好ましく、10%以上30%以下の範囲であることが特に好ましい。
また、オリゴマー析出防止の観点から、次の(IV)を満たすことが好ましい。更なるオリゴマー析出防止の観点から、(V)を満たすことが好ましい。
(IV)部材接着層51Bに含まれるポリエステル樹脂は、易接着層16に含まれる第2のポリエステル樹脂と同じく、ナフタレンジカルボン酸の構成単位を含有すること
(V)フィルム接着層51Aに含まれるポリエステル樹脂は、易接着層16に含まれる第2のポリエステル樹脂とは異なり、ナフタレンジカルボン酸の構成単位を含有し、ガラス転移温度Tgが高いこと
(V)については、フィルム接着層51Aにおける割合Yは、20%以上80%未満の範囲であることが好ましい。フィルム接着層51Aに含まれるポリエステル樹脂のガラス転移温度Tgは、複層フィルム12やプリズムシート10の保管温度や環境試験における温度よりも高いことが好ましい。また、部材接着層51Bに含まれる第2のポリエステル樹脂のガラス転移温度Tgよりも高いことが好ましい。フィルム接着層51Aに含まれるポリエステル樹脂のガラス転移温度Tgは、例えば、70℃以上である。
(V)によりオリゴマーの析出防止効果が確実に得られるプロセスは、次のように考えられる。ポリエステル樹脂のガラス転移温度Tgが高くなると、ポリエステル分子の振動が起こりにくくなる。このため、フィルムベース15からのオリゴマーがフィルム接着層51A中を浸透しにくくなる結果、フィルムベース15からのオリゴマーの析出が防止される。
なお、図2に示す複層フィルム12の製造方法は、フィルムベース15の一方の表面にフィルム接着層51A用の塗布液を塗布するフィルム接着層用塗布工程と、前記塗布された塗布液から溶媒を蒸発させてフィルム接着層51Aを形成するフィルム接着層形成工程と、フィルム接着層に部材接着層51B用の塗布液を塗布する部材接着層用塗布工程と、前記塗布された塗布液から溶媒を蒸発させて部材接着層51Bを形成する部材接着層形成工程とを有する。ここで、フィルム接着層51A用の塗布液中の固形分におけるポリエステル樹脂の質量濃度は、部材接着層51B用の塗布液中の固形分におけるポリエステル樹脂の質量濃度よりも大きい方が好ましい。
なお、図3に示すように、フィルムベース15の両方のフィルム面に易接着層16、55を設けても良い。プリズム部材11と反対側に設けられた易接着層55は、他の光学機能部材との接着性を高めることができる。
プリズム部材11と反対側に設けられる他の光学機能部材としては、特開平10−300908に記載されている干渉縞防止層、特表2007−529780に記載されている損傷防止層、特開2010−49243に記載されているプリズム層頂点の接触痕防止層、さらには、虹ムラ改良層等が挙げられる。虹ムラ改良層とは、近年、部材削減のために、プリズムシート上の上拡散フィルムを外すことが検討されているが、上拡散フィルムを外すことで確認される虹ムラを改良するための拡散層であり、ヘイズが5%以上50%以下の範囲のマット層である。
なお、フィルムベース15の両方のフィルム面に易接着層16、55を設ける場合には、フィルムベース15の両方のフィルム面に塗布液を塗布すればよい。また、易接着層16、55のうちいずれか一方、または両方は、図2に示す易接着層51のように、複層構造を有していても良い。
上記実施形態では、光学機能部材としてプリズム部材11を用いたが、光学機能部材として、マイクロレンズ部材、レンチキュラーレンズ部材、拡散部材など他の光学機能部材を用いても良い。
図4に示すように、液晶表示装置60は、液晶パネル61と光源ユニット62とを備える。液晶パネル61は、光源ユニット62から出射された光の透過・遮断を画素単位で制御するためのものであり、液晶セル63と、2枚の偏光板64,65を有する。液晶セル63は、透明なガラス基板の間に液晶を封入したものであり、各ガラス基板の内面に形成された透明電極間に電圧を印加することによって、透過する光の偏光状態を画素単位で変化させる。偏光板64は、偏光膜64Aと、その両面に密着させた一対の保護膜64B,64Cとを備える。偏光板65についても、偏光板64と同じ構成であり、偏光膜65Aと保護膜65B,65Cとを備える。各偏光板64,65は、互いにクロスニコルとなるように配置される。各偏光板64,65の間には液晶セル63が配される。
光源ユニット62は、液晶パネル61を背後から照明するものであり、光源ランプ67と、導光板68と、拡散シート69と、プリズムシート10とを備える。光源ランプ67と導光板68とで、バックライトユニットを構成している。光源ランプ67は、例えば蛍光管(CCFL)やLEDを用いており、楔形状の導光板68の端部(エッジ)に沿うように配してある。この光源ランプ67から放出される照明光は、直接、またはリフレクタ67Aに反射されて、導光板68の端部から内部に入射する。導光板68は、入射した照明光を、その内部で反射することにより、液晶パネル61とほぼ同じサイズの射出面68Aから射出する。なお、これに限ることはなく、本発明の光源ユニットは、平行平板状の導光板において液晶パネルに対して反対側に光源ランプを配置してバックライトユニットを構成するようなタイプのものであっても構わない。
拡散シート69は、液晶パネル61の全面を均一に照明するためのものであり、射出面68Aに近接させて配してある。図4においては、拡散シート69は、1枚構成としているが、点光源であるLED光源を使用する際に発生するランプムラを消失させる目的等により、2枚構成としても良い。この拡散シート69は、射出面68Aから射出される照明光を透過する際に散乱・拡散させる。このような拡散シート69としては、例えば透明なシートの表面にビーズ状の光拡散材料を分散したもの、シート内部に光拡散材料を分散させたもの、あるいは複数のレンズ状の型を用い活性エネルギー線硬化樹脂を硬化成型した、いわゆるマイクロレンズ等を用いることができる。
プリズムシート10は、液晶パネル61と拡散シート69との間に配され、正面輝度を向上させる。すなわち、プリズムシート10は、液晶パネル61の法線方向に射出される照明光の光量を大きくするように照明光の分布を制御する。プリズムシート10のサイズは液晶パネル61の背面とほぼ同じである。拡散シート69で拡散された照明光は、プリズムシート10に入射し、プリズムシート10から射出される照明光が液晶パネル61に入射する。図4において、プリズムシート10は1枚構成としているが、2枚構成としても良い。
本発明の効果を確認するために、以下の実験1〜10を行なった。
(実験1)
(第2のポリエステル樹脂の重合)
得られるポリエステル樹脂が表1に示すモル濃度(%)となるように、表1に示すジカルボン酸成分およびジオール成分をエステル交換器に仕込み、シュウ酸チタン酸カリウム存在化のもと、窒素雰囲気下で250℃まで昇温することで、エステル交換反応を行った。次いで反応器の温度を225〜260℃まで昇温後、圧力を1mmHgまで徐々に減圧させ、重縮合反応を進行させた。重縮合反応により得られたポリエステル樹脂25質量部を、蒸留水65質量部と親水性溶媒(エチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル)10質量部中に溶解若しくは分散させて、ポリエステル樹脂(A−1)〜(A−8)の水分散液(PA−1)〜(PA−8)を得た。各水分散液(PA−1)〜(PA−8)における水分散液全体の質量を100%とした時のポリエステル樹脂の固形分濃度は、それぞれ25%であった。なお、表1に示すジカルボン酸成分の項目におけるモル濃度(%)の欄には、ジカルボン酸成分全体を100%としたときの、当該欄の左に記載の物質名の含有モル比率(%)を記載した。また、表1に示すジオール成分の項目におけるモル濃度(%)の欄には、ジオール成分の項目については、ジオール成分全体を100%としたときの、当該欄の左に記載の物質名の含有モル比率(%)を記載した。また、各物質を各モル濃度(%)含んだポリエステル樹脂の種類名を、その行のポリエステル樹脂の欄の種類名の欄に記載した。また、各ポリエステル樹脂を固形分濃度(%)含んだポリエステル樹脂水分散液の種類名を、その行のポリエステル樹脂水分散液の欄の種類名の欄に記載した。
Figure 2013197083
(フィルムベースの作製)
以下の手順により、複層フィルム12用のフィルムベース15を作製した。先ず、Ti化合物を触媒として重縮合した固有粘度0.64のポリエチレンテレフタレート(以下、PETと記載する)を含水率50ppm以下に乾燥させ、ヒーター温度が280〜300℃設定温度の押し出し機内で溶融させた。溶融させたPETをダイ部より静電印加されたチルロール上に押し出して、帯状の非結晶ベースを得た。得られた非結晶ベースを長手方向に3.3倍に延伸した後、幅方向に対して3.8倍に延伸し、厚さ188μmのフィルムベース15を得た。
フィルムベース15を搬送速度60m/分で搬送し、両面を730J/mの条件でコロナ放電処理を行った後、下記の塗布液Aをバーコート法により一方の表面に塗布した。そして、これを145℃で1分乾燥して、フィルムベース15の片面に易接着層16が設けられた複層フィルム12を得た。易接着層16の厚み(表1では、膜厚、と称する)は0.8μmであった。なお、それぞれの樹脂及び架橋剤がフィルムベース15に塗布される量を、その当該樹脂の単位面積当たりの質量に換算し、表1の層1m当たりの塗布量(g/m)の欄にそれぞれ数値で記載した。
(塗布液A)
塗布液Aの組成は次の通りである。
ポリエステル樹脂水分散液(PA−1) 248.2質量部
架橋剤(オキサゾリン化合物) 69.9質量部
(日本触媒(株)製 エポクロスK−2020E 固形分40%)
界面活性剤A 29.7質量部
(三洋化成工業(株)製 ナロアクティーCL−95の1%水溶液)
界面活性剤B 12.3質量部
(日本油脂(株)製 ラピゾールB−90の1%水溶液)
PMMA粒子 1.0質量部
(綜研化学(株)製 MR−2G 水分散物 固形分15%)
滑り剤 2.9質量部
(中京油脂(株)製 カルバナワックス分散物セロゾール524 固形分30%)
防腐剤 1.1質量部
(大東化学(株)製、AF−337、固形分3.5%メタノール溶媒)
蒸留水 α 質量部
(α;塗布液Aの全体が1000質量部になるように量を調節した)
得られた易接着層16上に、下記の塗工液(以下、プリズム部材用塗工液、と称する。)を、バーコート法によりワイヤーバー#10バー(ワイヤー径250μm)で塗工した。プリズム部材用塗工液は、活性エネルギー線で硬化する樹脂を含む。そして、プリズムパターンを形成するための金型を塗工面に押し当て、フィルムベース15側からUV光(ウシオ電機(株)製メタルハライドランプUVL−1500M2)を450mJ/cmの条件で照射し、活性エネルギー線で硬化する樹脂を硬化させた。前記金型から複層フィルム12を引き剥がし、頂角90°、ピッチ60μm、高さが30μmのプリズム部材11を備える複層フィルム12、すなわちプリズムシート10を得た。
(プリズム部材用塗工液)
プリズム部材用塗工液の組成は次の通りである。
ビスフェノールA型ジアクリレート樹脂 21.35質量部
(新中村化学(株)製、NKエステル A−BPE−10)
エトキシ化o−フェニルフェノールアクリレート樹脂 2.4質量部
(新中村化学(株)製、NKエステル A−LEN−10)
開始剤 1.25質量部
(IRGACURE184)
ここで、実験1に用いたビスフェノールA型ジアクリレート樹脂は、化3における構造式(1)に示される化合物であり、(n+m)の値が10である。
(実験2)
実験1の塗布液Aにおいて、ポリエステル樹脂水分散液PA−1を、PA−2に変更する以外は実験1と同様にしてプリズムシート10をつくった。
(実験3)
実験1の塗布液Aにおいて、ポリエステル樹脂水分散液PA−1を、PA−3に変更する以外は実験1と同様にしてプリズムシート10をつくった。
(実験4)
実験1の塗布液Aにおいて、ポリエステル樹脂水分散液PA−1を、PA−4に変更する以外は実験1と同様にしてプリズムシート10をつくった。
(実験5)
実験1の塗布液Aを、塗布液Bに変更する以外は実験1と同様にしてプリズムシート10をつくった。
(塗布液B)
塗布液Bの組成は次の通りである。
ポリエステル樹脂水分散液(PA−4) 124.1質量部
ポリウレタン樹脂(ポリエステル系ポリウレタン樹脂) 163.2質量部
(第一工業製薬(株)製 スーパーフレックス150HS 固形分38% Tg=32℃)
架橋剤(オキサゾリン化合物) 69.9質量部
(日本触媒(株)製 エポクロスK−2020E 固形分40%)
界面活性剤A 29.7質量部
(三洋化成工業(株)製 ナロアクティーCL−95の1%水溶液)
界面活性剤B 12.3質量部
(日本油脂(株)製 ラピゾールB−90の1%水溶液)
PMMA粒子 1.0質量部
(綜研化学(株)製 MR−2G 水分散物 固形分15%)
滑り剤 2.9質量部
(中京油脂(株)製 カルバナワックス分散物セロゾール524 固形分30%)
防腐剤 1.1質量部
(大東化学(株)製、AF−337、固形分 3.5%メタノール溶媒)
蒸留水 α 質量部
(α;塗布液Bの全体が1000質量部になるように量を調節した)
(実験6)
実験1の塗布液Aを、塗布液Cに変更する以外は実験1と同様にしてプリズムシート10をつくった。
(塗布液C)
塗布液Cの組成は次の通りである。
ポリエステル樹脂水分散液(PA−4) 360.1質量部
界面活性剤A 29.7質量部
(三洋化成工業(株)製 ナロアクティーCL−95の1%水溶液)
界面活性剤B 12.3質量部
(日本油脂(株)製 ラピゾールB−90の1%水溶液)
PMMA粒子 1.0質量部
(綜研化学(株)製 MR−2HG 水分散物 固形分15%)
滑り剤 2.9質量部
(中京油脂(株)製 カルバナワックス分散物セロゾール524 固形分30%)
防腐剤 1.1質量部
(大東化学(株)製、AF−337、固形分3.5%メタノール溶媒)
蒸留水 α 質量部
(α;塗布液Cの全体が1000質量部になるように量を調節した)
(実験7)
実験1の塗布液Aにおいて、ポリエステル樹脂水分散液PA−1を、PA−5に変更する以外は実験1と同様にしてプリズムシート10をつくった。
(実験8)
実験1の塗布液Aにおいて、ポリエステル樹脂水分散液PA−1を、PA−6に変更する以外は実験1と同様にしてプリズムシート10をつくった。
(実験9)
実験1の塗布液Aにおいて、ポリエステル樹脂水分散液PA−1を、PA−7に変更する以外は実験1と同様にしてプリズムシート10をつくった。
(実験10)
実験1の塗布液Aにおいて、ポリエステル樹脂水分散液PA−1を、PA−8に変更する以外は実験1と同様にしてプリズムシート10をつくった。
(評価)
上記実験1〜10で得られたプリズムシート10について、以下の評価を行った。なお、各実験条件について、表2には次に説明するように記載した。表2の各行にはそれぞれ一番左の欄にその実験番号を記載し、その右側には左の実験番号に合うように実験条件及び評価結果を記載した。ポリエステル樹脂の欄にはその樹脂種類及びガラス転移温度Tg(℃)及び層1m当たりの塗布量(g/m)をそれぞれの欄に記載した。その他樹脂の欄には、ポリエステル樹脂以外の樹脂を用いた場合には、その樹脂種類及びガラス転移温度Tg(℃)及び層1m当たりの塗布量(g/m)をそれぞれの欄に記載し、ポリエステル樹脂以外の樹脂を用いていない場合には、それぞれの欄に「−」「−」「0」と記載した。架橋剤の欄には、架橋剤を用いた場合には架橋剤種類及び層1m当たりの塗布量(g/m)をそれぞれの欄に記載し、架橋剤を用いていない場合には、それぞれの欄に「−」「0」と記載した。
[製造直後の接着性の評価]
プリズム部材11上を片刃カミソリにて縦横それぞれ11本のキズを付け100個の升目を形成した後に、粘着テープ(3M社製600)を貼り付けた。そしてテープの上を消しゴムで擦って完全に付着させた後、水平面に対して90度方向に剥離させ剥離した升目の数を求めることで活性エネルギー線硬化樹脂との接着強度の高さを下記A〜Eの5段階で以下のように評価した。なお、この評価結果は、表2の製造直後の接着性の項目に記載した。
A:剥がれなしの場合
B:剥離した升目の数が1以上5未満の場合
C:剥離した升目の数が5以上15未満の場合
D:剥離した升目の数が15以上30未満の場合
E:剥離した升目の数が30以上の場合
なお、上記A及びBは製品上問題のないレベルである。
[サーモ処理後の接着性の評価]
上記実験1〜12で得られたプリズムシート10を65℃95%RH環境下に240hrs放置するサーモ処理を実施した。サーモ処理後に接着性の評価を実施した。サーモ処理後の接着性の評価基準は、プリズムシート製造後の接着性のものと同様である。なお、サーモ処理後のことを表2ではサーモ後と表記した。また、この評価結果は、表2のサーモ後の接着性の項目に記載した。
[易接着層の厚み]
プリズム部材11を形成する前の複層フィルム12において、ミクロトーム(Leica社製RM2255)を使用し、断面切削を実施した。得られた断面を走査電子顕微鏡(HITACHI社製S−4700)にて観察することで、易接着層16の膜厚を測定した。なお、この測定結果は、表2の膜厚(μm)の項目に記載した。
[ヘイズ、全光線透過率]
両面に易接着層が形成された複層フィルム形態において、ヘイズメーター(NDH−5000、日本電色工業(株))を用い、JIS−K−7105に準じて、ヘイズ、全光線透過率を測定した。なお、この測定結果は、それぞれ表2のヘイズ(%)及び全光線透過率(%)の項目に記載した。
[オリゴマー析出の有無]
実験1〜12で得られた複層フィルム12からサンプルフィルムを切り出した。サンプルフィルムを、高温環境(温度70℃、湿度10%RH)下に24時間置く高温処理を行なった。高温処理の前後におけるサンプルフィルムのヘイズから、ヘイズの増加ΔHを求めた。ここで、高温処理前におけるサンプルフィルムのヘイズをHb、及び高温処理後におけるサンプルフィルムのヘイズをHaとすると、ヘイズの増加ΔHは、次の式で表される。
ΔH=Ha−Hb
ここで、オリゴマーが析出するとヘイズの増加ΔHが大きくなる傾向を利用して、求められたヘイズの増加を以下基準に基づいて評価した。なお、この評価結果は、それぞれ表2のオリゴマー析出の有無の項目に記載した。
○:ヘイズの増加ΔHが0.2%未満
△:ヘイズの増加ΔHが0.2%以上0.5%未満
×:ヘイズの増加ΔHが0.5%以上
各評価結果は、表2に示すとおりである。
Figure 2013197083
10 プリズムシート
11 プリズム部材
12 複層フィルム
15 フィルムベース
16,51,55 易接着層
51A フィルム接着層
51B 部材接着層
60 液晶表示装置
62 光源ユニット

Claims (11)

  1. 第1のポリエステル樹脂から形成されているフィルムベースと、光学機能部材を前記フィルムベースに接着する易接着層とを備え、前記易接着層は、
    ジカルボン酸構成単位のうち10モル%以上50モル%以下の範囲が不飽和二重結合を有するジカルボン酸構成単位であり、ガラス転移温度Tgが60℃未満である第2のポリエステル樹脂を含むことを特徴とする光学機能部材支持用複層フィルム。
  2. 前記易接着層は架橋剤を含むことを特徴とする請求項1記載の光学機能部材支持用複層フィルム。
  3. 前記第2のポリエステル樹脂の構成単位は、下記式(2)で表されるジカルボン酸の構成単位と、下記式(3)で表されるジオールの構成単位と、のうち少なくともいずれか一方を含むことを特徴とする請求項1または2記載の光学機能部材支持用複層フィルム。
    式(2) HOOC−(CH)n―COOH (nは、4≦n≦10の整数)
    式(3) HO−(CH)m―OH (mは、4≦m≦10の整数)
  4. 前記第2のポリエステル樹脂は、ナフタレンジカルボン酸の構成単位を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つ記載の光学機能部材支持用複層フィルム。
  5. 前記光学機能部材は、弾性率が10MPa以上200MPa以下である低弾性率樹脂であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つ記載の光学機能部材支持用複層フィルム。
  6. 前記光学機能部材は、構造式(1)で表されるビスフェノールA系ジアクリレート樹脂からなり、
    前記ビスフェノールA系ジアクリレート樹脂は構造式(1)におけるn+mが5以上30以下の樹脂を20質量%以上含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つ記載の光学機能部材支持用複層フィルム。
    Figure 2013197083
  7. 請求項1〜6のいずれか1つ記載の光学機能部材支持用複層フィルムと、
    前記易接着層上に設けられたプリズム部材とを備えたことを特徴とするプリズムシート。
  8. 前記プリズム部材は、弾性率が10MPa以上200MPa以下である低弾性率樹脂であることを特徴とする請求項7記載のプリズムシート。
  9. 前記プリズム部材は、構造式(1)で表されるビスフェノールA系ジアクリレート樹脂からなり、
    前記ビスフェノールA系ジアクリレート樹脂は構造式(1)におけるn+mが5以上30以下の樹脂を20質量%以上含むことを特徴とする請求項7または8記載のプリズムシート。
    Figure 2013197083
  10. 請求項7〜9のいずれか一つ記載のプリズムシートと、
    前記プリズムシートの光学機能部材支持用複層フィルム側の面に略平行に設けられた拡散シートと、
    前記拡散シートとほぼ同じサイズの射出面を備えた導光板と、
    前記導光板に光を導入する光源ランプと、
    を備えたことを特徴とする光源ユニット。
  11. 請求項10記載の光源ユニットと、
    液晶セルと、前記液晶セルに略平行に設けられ、前記液晶セルを挟み互いにクロスニコルとなるように配置される2枚の偏光板とを有する液晶パネルと、
    を備えたことを特徴とする表示装置。
JP2012066712A 2012-03-23 2012-03-23 光学機能部材支持用複層フィルム、プリズムシート、光源ユニット及び表示装置 Pending JP2013197083A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012066712A JP2013197083A (ja) 2012-03-23 2012-03-23 光学機能部材支持用複層フィルム、プリズムシート、光源ユニット及び表示装置
PCT/JP2013/055164 WO2013140965A1 (ja) 2012-03-23 2013-02-27 光学機能部材支持用複層フィルム、プリズムシート、光源ユニット及び表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012066712A JP2013197083A (ja) 2012-03-23 2012-03-23 光学機能部材支持用複層フィルム、プリズムシート、光源ユニット及び表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013197083A true JP2013197083A (ja) 2013-09-30

Family

ID=49222428

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012066712A Pending JP2013197083A (ja) 2012-03-23 2012-03-23 光学機能部材支持用複層フィルム、プリズムシート、光源ユニット及び表示装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2013197083A (ja)
WO (1) WO2013140965A1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106646722A (zh) * 2016-12-01 2017-05-10 广州创维平面显示科技有限公司 一种玻璃导光板及其制作方法
JP2017083587A (ja) * 2015-10-26 2017-05-18 大日本印刷株式会社 光学部材の製造方法
JP2017120427A (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 積水化学工業株式会社 プリズムシート用表面保護フィルム及びプリズムシート用表面保護フィルム付きプリズムシート
CN106970435A (zh) * 2017-05-04 2017-07-21 华显光电技术(惠州)有限公司 增光膜及其制作方法、背光模组及显示设备
JP2018518796A (ja) * 2015-04-03 2018-07-12 サン−ゴバン グラス フランス 建造物、装備品又は公共輸送機関用の照明ガラスパネル

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107709484B (zh) * 2015-06-26 2020-12-01 三菱化学株式会社 底漆组合物、及使用其而成的聚酯系水性液、底漆层、带底漆层的基材薄膜、层叠薄膜、棱镜片材、以及聚酯系树脂的制造方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001002769A (ja) * 1999-06-25 2001-01-09 Takeda Chem Ind Ltd リン含有不飽和ポリエステル樹脂およびそれを含む樹脂組成物
JP2008019330A (ja) * 2006-07-12 2008-01-31 Toyobo Co Ltd 不飽和ポリエステル樹脂および不飽和ポリエステル樹脂組成物とそれらの製造方法
JP4250197B2 (ja) * 2007-05-25 2009-04-08 日立マクセル株式会社 輝度向上シート及びその製造方法
JP2012002829A (ja) * 2010-05-20 2012-01-05 Dainippon Printing Co Ltd 光学シート、面光源装置及び液晶表示装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018518796A (ja) * 2015-04-03 2018-07-12 サン−ゴバン グラス フランス 建造物、装備品又は公共輸送機関用の照明ガラスパネル
JP2017083587A (ja) * 2015-10-26 2017-05-18 大日本印刷株式会社 光学部材の製造方法
JP2017120427A (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 積水化学工業株式会社 プリズムシート用表面保護フィルム及びプリズムシート用表面保護フィルム付きプリズムシート
CN106646722A (zh) * 2016-12-01 2017-05-10 广州创维平面显示科技有限公司 一种玻璃导光板及其制作方法
CN106970435A (zh) * 2017-05-04 2017-07-21 华显光电技术(惠州)有限公司 增光膜及其制作方法、背光模组及显示设备

Also Published As

Publication number Publication date
WO2013140965A1 (ja) 2013-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5752522B2 (ja) 光学機能部材支持用積層フィルム及びその製造方法、シート及びその製造方法、プリズムシート
JP5934533B2 (ja) 複層フィルム及び光学シート
US7867602B2 (en) Scratch-resistant optical film
WO2013140965A1 (ja) 光学機能部材支持用複層フィルム、プリズムシート、光源ユニット及び表示装置
EP2975439B1 (en) Laminated film and display device
JP2008176318A (ja) 耐傷性薄膜
JP2010163535A (ja) アンチブロッキング性硬化性樹脂組成物、アンチブロッキング性ハードコートフィルム、アンチブロッキング性層状構造体、アンチブロッキング性層状構造体を含む表示装置およびそれらの製造方法
JP2008183882A (ja) 光学用積層フィルム及びその製造方法、反射防止フィルム並びに画像表示装置
JP2009107171A (ja) 光学用積層シート及びその製造方法
JP2007203712A (ja) 積層フィルム及びその製造方法、並びに積層フィルムを用いた光学シート及び表示装置
JP2019025739A (ja) 積層体、および樹脂フィルム
JP7424020B2 (ja) 離型フィルム
JP2008018652A (ja) 積層フィルム及び画像表示装置
JP5380896B2 (ja) 接着性改質基材フィルムおよびハードコートフィルム
TWI676551B (zh) 積層薄膜
JP2009199002A (ja) 拡散シート用積層フィルム、拡散シート、及び表示装置
JP2008208310A (ja) 光学用易接着フィルム及び光学シート並びに表示装置
JP2009220316A (ja) 積層フィルム及び表示装置
JP5287451B2 (ja) 光拡散性フィルム
KR20080074102A (ko) 적층필름과 그 제조방법, 적층필름을 사용한 광학시트, 및표시장치
WO2022065498A1 (ja) 画像表示用導光板
JP2013063624A (ja) 光学機能部材支持用積層フィルム及びその製造方法、光学機能シート、並びに表示装置
CN113365743B (zh) 易粘聚酯膜及其制备方法
JP2007203635A (ja) 積層フィルム及びその製造方法、並びに積層フィルムを用いた光学シート及び表示装置
JP5521378B2 (ja) 光拡散性フィルム