JP2013195908A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ニップ部への異物の侵入を抑制する定着装置を提供する。
【解決手段】回転可能な加熱ロール61と、加熱ロール61に接触しながら移動可能な加圧ベルト62と、加圧ベルト62を介して対向するように配置され、加圧ベルト62を加熱ロール61に圧接させて加熱ロール61と加圧ベルト62との間に記録媒体56が通過するニップ部Nを形成する加圧パッド64と、記録媒体56の通過方向の上流側から加圧パッド64と加圧ベルト62との間にわたって配置される摺動シート部材68と、を備え、摺動シート部材68の加圧ベルト62側の面が凹凸形状を有し、記録媒体56の通過方向の上流側と下流側とで凹凸形状の粗密状態に変化があり、かつ、上流側が粗状態、下流側が密状態となっている定着装置である。
【選択図】図1
【解決手段】回転可能な加熱ロール61と、加熱ロール61に接触しながら移動可能な加圧ベルト62と、加圧ベルト62を介して対向するように配置され、加圧ベルト62を加熱ロール61に圧接させて加熱ロール61と加圧ベルト62との間に記録媒体56が通過するニップ部Nを形成する加圧パッド64と、記録媒体56の通過方向の上流側から加圧パッド64と加圧ベルト62との間にわたって配置される摺動シート部材68と、を備え、摺動シート部材68の加圧ベルト62側の面が凹凸形状を有し、記録媒体56の通過方向の上流側と下流側とで凹凸形状の粗密状態に変化があり、かつ、上流側が粗状態、下流側が密状態となっている定着装置である。
【選択図】図1
Description
本発明は、定着装置および画像形成装置に関する。
電子写真方式を用いた複写機、プリンタ等の画像形成装置では、記録紙等の記録媒体に形成された未定着トナー像を定着装置によって定着して画像形成を行っている。このような画像形成装置に用いられる定着装置としては、画像形成装置の高速化等に対応させるために、表面が弾性変形する回転可能な回転ロールと、この回転ロールに接触して走行可能なベルト部材と、このベルト部材の内側に非回転状態で配置された圧力パッドとを備え、圧力パッドによって回転ロールとの接触面が形成されるようにベルト部材を回転ロールに圧接させて構成し、ベルト部材と回転ロールとの間に記録媒体を通過させるようにニップ部を設けるとともに、回転ロールの表面のうち、記録媒体の出口側を局部的に弾性変形させるようにしたベルトニップ方式と呼ばれる定着装置に関する技術がある。
このようなベルトニップ方式の定着装置に関して、例えば、特許文献1には、所定方向に走行してトナー像を加熱、溶融するとともに、可撓性を有する無端状のベルト部材と、ベルト部材の内周面側に固設されて、ベルト部材を介して加圧回転体に圧接して記録媒体が搬送されるニップ部を形成する固定部材と、ベルト部材の内周面に対向するように固設されてベルト部材を加熱するとともに、加圧回転体に対向する位置に開口部を有する加熱部材とを備える定着装置において、開口部から加熱部材の内部に異物が侵入しないようにシール部材を設けることにより、加熱部材の内部に潤滑剤等の異物が侵入することなく、加熱部材を薄肉化したり加圧回転体による加圧力を大きく設定したりベルト部材に対して加圧回転体の接離動作を行う場合であっても加熱部材が変形することのない定着装置が記載されている。
本発明の目的は、ニップ部への異物の侵入を抑制する定着装置およびその定着装置を備える画像形成装置を提供することにある。
請求項1に係る発明は、回転可能な回転部材と、前記回転部材に接触しながら移動可能なベルト部材と、前記ベルト部材を介して対向するように配置され、前記ベルト部材を前記回転部材に圧接させて前記回転部材と前記ベルト部材との間に記録媒体が通過するニップ部を形成するニップ部形成部材と、前記記録媒体の通過方向の上流側から前記ニップ部形成部材と前記ベルト部材との間にわたって配置される摺動シート部材と、を備え、前記摺動シート部材の前記ベルト部材側の面が凹凸形状を有し、前記記録媒体の通過方向の上流側と下流側とで前記凹凸形状の粗密状態に変化があり、かつ、前記上流側が粗状態、前記下流側が密状態となっている定着装置である。
請求項2に係る発明は、少なくとも、記録媒体に未定着トナー像を保持させるトナー像形成手段と、請求項1に記載の定着装置とを備えることを特徴とする画像形成装置である。
請求項1に係る発明によると、摺動シート部材の前記ベルト部材側の面の形状が、上流側が粗状態、下流側が密状態となっていない場合に比較して、ニップ部への異物の侵入を抑制する定着装置が提供される。
請求項2に係る発明によると、摺動シート部材の前記ベルト部材側の面の形状が、上流側が粗状態、下流側が密状態となっていない場合に比較して、ニップ部への異物の侵入を抑制する定着装置を備える画像形成装置が提供される。
本発明の実施の形態について以下説明する。本実施形態は本発明を実施する一例であって、本発明は本実施形態に限定されるものではない。
<定着装置>
まず、本実施形態に係る定着装置の構成について説明する。本実施形態に係る定着装置は、回転可能な回転部材と、回転部材に接触しながら移動可能なベルト部材と、ベルト部材を介して対向するように配置され、ベルト部材を回転部材に圧接させて回転部材とベルト部材との間に記録媒体が通過するニップ部を形成するニップ部形成部材と、記録媒体の通過方向の上流側からニップ部形成部材とベルト部材との間にわたって配置される摺動シート部材と、を備えるものである。摺動シート部材のベルト部材側の面が凹凸形状を有し、記録媒体の通過方向の上流側と下流側とで凹凸形状の粗密状態に変化があり、かつ、上流側が粗状態、下流側が密状態となっている。
まず、本実施形態に係る定着装置の構成について説明する。本実施形態に係る定着装置は、回転可能な回転部材と、回転部材に接触しながら移動可能なベルト部材と、ベルト部材を介して対向するように配置され、ベルト部材を回転部材に圧接させて回転部材とベルト部材との間に記録媒体が通過するニップ部を形成するニップ部形成部材と、記録媒体の通過方向の上流側からニップ部形成部材とベルト部材との間にわたって配置される摺動シート部材と、を備えるものである。摺動シート部材のベルト部材側の面が凹凸形状を有し、記録媒体の通過方向の上流側と下流側とで凹凸形状の粗密状態に変化があり、かつ、上流側が粗状態、下流側が密状態となっている。
図1は、本実施形態に係る定着装置60の構成の一例の概略を示す側断面図である。図1に示す定着装置60は、回転可能な回転部材の一例としての加熱ロール61と、加熱ロール61に接触しながら移動可能なベルト部材の一例としての加圧ベルト62と、加圧ベルト62を介して対向するように配置され、加圧ベルト62を加熱ロール61に圧接させて加熱ロール61と加圧ベルト62との間に記録媒体が通過するニップ部を形成するニップ部形成部材の一例としての加圧パッド64と、記録媒体の通過方向の上流側から加圧パッド64と加圧ベルト62との間にわたって配置される摺動シート部材68と、により主要部が構成されている。
図1に示す定着装置60は、ベルトを張架するための支持ロールや加圧ロールを有さず、後述するベルト走行ガイド63に沿ってガイドされ、加熱ロール61からの駆動力を受けることで加圧ベルト62を従動させている。このようなベルト型の定着装置は、支持ロールや加圧ロールを有するタイプと区別するために、フリーベルト型定着装置と呼ばれる場合がある。
加熱ロール61は、金属製等のコア(円筒状芯金)611の周囲に弾性体層612、および離型層613を積層して構成された円筒状ロールであり、回転自在に支持されている。また、加熱ロール61の内部には、発熱源として、例えば、ヒータランプ66等の加熱手段が設けられている。また、加熱ロール61の周辺には、定着後の記録媒体を剥離するための剥離部材70、ロール表面の温度を制御するための温度センサ69が設けられている。剥離部材70は、加熱ロール61の回転方向Cと対向する向き(カウンタ方向)に、加熱ロール61と近接する状態で配置される剥離バッフル71と、剥離バッフル71を保持するホルダ72とで構成されている。
加圧ベルト62は、加圧ベルト62の内部に配置された加圧パッド64とベルト走行ガイド63とによって回転自在に支持されている。加圧ベルト62は、出力画像に継ぎ目に起因する欠陥が生じないように、原形が円筒形状に形成された継ぎ目がない無端ベルトであることが好ましいが、無端ベルトに限定されるものではなく、例えばベルトに継ぎ目(シーム)があるもの等であってもよい。
加圧パッド64は、加圧ベルト62の内側において金属製等のホルダ65に支持されている。そして、加圧パッド64は加圧ベルト62を介して加熱ロール61と対向するように配置され、加圧ベルト62を加熱ロール61に圧接させて加熱ロール61と加圧ベルト62との間に記録媒体56が通過するニップ部Nを形成している。加圧パッド64は、記録媒体56の通過方向に沿って、異なる硬度の2つの加圧部としてプレニップ部材64aと、剥離ニップ部材64bとを有する。記録媒体突入側(上流側)のプレニップ部材64aをゴム状弾性部材等から構成させ、記録媒体排出側(下流側)の剥離ニップ部材64bを金属等の硬い圧力付与部材から構成させ、ニップ部Nの圧力を記録媒体突入側より記録媒体排出側が高くなるようにしている。この構成により、例えば、記録媒体56の剥離性が向上される。プレニップ部材64a、剥離ニップ部材64bは、ホルダ65により支持され、テフロン(登録商標)等を含むガラス繊維シートやフッ素樹脂シート等の低摩擦層を有する摺動シート部材68を介して加圧ベルト62の内周面から加熱ロール61を押圧している。
ホルダ65には、定着装置60の長手方向にわたって、潤滑剤塗布部材67が配置されている。潤滑剤塗布部材67は、加圧ベルト62の内周面に対して接触するように配置され、アミノ変性シリコーンオイル等の潤滑剤が供給される。これにより、加圧ベルト62と摺動シート部材68との摺動部に潤滑剤が供給され、摺動シート部材68を介した加圧ベルト62と加圧パッド64との間の摺動抵抗が低減される。
図1に示す定着装置60では、加熱ロール61が図示しない駆動モータに連結されて矢印C方向に回転し、この回転に従動して加圧ベルト62も加熱ロール61と同じ方向に回転する。図1に示した画像形成装置の二次転写部20においてトナー像が静電転写された記録媒体56は、不図示の搬送手段によって、加熱ロール61と加圧ベルト62とが圧接して形成されたニップ部Nに搬送される。そして、記録媒体56がニップ部Nを通過した際に、記録媒体56上のトナー像Pはニップ部Nに作用する圧力、加熱ロール61から供給される熱等が記録媒体56に加えられ、未定着トナー像Pが記録媒体56上に定着される。定着後の記録媒体56は、ニップ部Nを通過後、剥離部材70により加熱ロール61から剥離され、定着装置60から排出される。このようにして定着処理が行われる。
摺動シート部材68は、記録媒体56の通過方向の上流側から加圧パッド64と加圧ベルト62との間にわたって配置される。摺動シート部材68を介した加圧ベルト62と加圧パッド64との間の摺動抵抗を小さくする等の点で、摺動シート部材68は、加圧パッド64と加圧ベルト62との間の全域にわたって配置されることが好ましい。ニップ部Nより上流側の摺動シート部材68の少なくとも一部は、不図示の固定部材等によってホルダ65に固定されている。本実施形態では、ホルダ65がニップ部Nより上流側の摺動シート部材68の被固定部となっているが、特にホルダ65に限定されるものではなく、ニップ部Nより上流側に配置され、摺動シート部材68が固定可能な面積を有する部材であればよい。また、記録媒体56の通過方向の下流側の摺動シート部材68は、摺動シート部材68の歪みを抑制する等の点で、被固定部等に固定されず自由端(フリー)の状態に設定されることが好ましい。このような摺動シート部材68により、加圧ベルト62の回転に伴って発生する摺動シート部材68を介した加圧ベルト62と加圧パッド64との間の摺動抵抗等が低減される。
本実施形態では、加圧ベルト62との接触面積を減らし、加圧ベルト62の回転に伴って発生する摺動抵抗をより低減させる点、潤滑剤の保持性を向上させ、加圧ベルト62の回転に伴って発生する摺動抵抗をより低減させる点等から、摺動シート部材68の加圧ベルト62との接触面は凹凸形状を有する。摺動シート部材68の加圧ベルト62側の面に凹凸形状で形成される凹凸部は、予め定めたニップ部Nの幅よりも長手方向に長く形成されている。すなわち、加圧ベルト62と加圧パッド64とに挟持されているニップ部Nの摺動シート部材68の加圧ベルト62との接触面だけではなく、記録媒体56の通過方向のニップ部Nより上流側の摺動シート部材68の加圧ベルト62側の面にも凹凸部が形成されている。摺動シート部材68表面の凹凸部は、例えば、加熱圧縮成型等により形成される。
従来の摺動シート部材は、長期間使用していると摺動シート部材と加圧ベルトの裏面との間に異物等の堆積により性能の低下が発生し、性能維持のために、頻繁な清掃もしくは交換が必要であった。本実施形態では、摺動シート部材68の加圧ベルト62側の面の形状を、記録媒体56の通過方向の上流側と下流側とで粗密状態を変化させ、摺動シート部材68の入口部位で異物を堰き止める機能を持たせることにより、安定した性能が維持される。また、複雑もしくは高価となる異物侵入防止機構を備えなくてもよいため、装置の小型化と低コスト等が実現される。
従来の摺動シート部材における異物侵入による摺動シート部材の機能喪失の機構については、以下の通りと考えられる。異物はまず外部から侵入し、異物侵入防止機能を有さない摺動シート部材では、異物がニップ部にまで達し、摺動シート部材の加圧ベルト側の面に形成された凹凸形状が崩されやすくなる。凹凸形状が崩されると、潤滑剤の保持機能を満しにくくなり、摺動抵抗が増大する。増加した摺動抵抗により、加圧ベルトの裏面には過大なストレスが加わり摺動シート部材と加圧ベルトの接触面からの摩耗が発生する。この摩耗による摩耗粉は次第に増加し、やがては摺動シート部材全体に堆積して機能が果されにくくなると考えられる。
そこで、本実施形態では、摺動シート部材68の加圧ベルト62側の面の形状が、記録媒体56の通過方向の上流側と下流側とで粗密状態に変化があり、かつ、上流側が粗状態、下流側が密状態となっている。すなわち、摺動シート部材68の上流側は、加圧ベルト62との接触面よりも凹凸部の配置間隔が広くなっている。この部位は、加圧ベルト62との接触面と比べて凹凸部の配置間隔が粗状態となっているため、潤滑剤の保持および摺動抵抗等は接触面部位より劣るが、凹凸部が異物のニップ部Nへの侵入を堰き止め、抑制する機能を有している。図2は、本実施形態における摺動シート部材68部分の拡大図である。また、図3は、摺動シート部材68の表面の粗密状態の一例を示す概略図である。凹凸部の配置間隔が粗状態である粗部分80が異物侵入を防ぐ領域である。この部分は接触面である密部分82と一体成型で連続しており、つなぎ目を有さないものであることが好ましい。
凹凸部の形状としては、特に制限はないが、例えば、四角錐形状、四角錐の頂部が平坦になっている形状、円錐形状、円錐の頂部が平坦になっている形状等が挙げられる。
図3における粗部分80における凹凸部の配置間隔、すなわち粗部分80における凸部の頂上の間隔Aは、密部分82における凸部の頂上の間隔Bの例えば1.0倍以上1.5倍以下程度であればよい。粗部分80における凸部の頂上の間隔としては、特に制限はなく、想定される異物の大きさ等に応じて設定すればよい。粗部分80における凸部の頂上の間隔は、想定される異物の大きさの例えば1.5倍以上2.0倍以下程度の大きさとすればよい。すなわち、想定される異物が例えば0.1mm以上0.15mm以下程度の大きさであれば、粗部分80における凸部の頂上の間隔を例えば1.5mm以上2.0mm以下程度とすればよい。密部分82における凸部の頂上の間隔は、特に制限はないが、想定している異物の大きさに応じて設定すればよい。
凹凸部の凸部の高さとしては、特に制限はないが、例えば、想定している異物の大きさに応じて設定すればよい。凹凸部の凸部の高さは、例えば0.05mm以上0.1mm以下程度である。
図3の例では、摺動シート部材68は、加圧ベルト62側の面に四角錐形状の凹凸形状を有し、粗部分80における凸部の頂上の間隔Aは、密部分82における凸部の頂上の間隔Aの1.5倍程度となっている。密部分82における凸部は加圧ベルト62の裏面と接触し、凹部には潤滑剤が保持される。
本実施形態の摺動シート部材68は、耐摩耗性、潤滑剤保持性等の点から、例えばフッ素系樹脂により形成されることが好ましい。ここで、フッ素系樹脂により形成された摺動シート部材とは、フッ素系樹脂シート以外にも、ガラスクロス等の基材にフッ素系樹脂をコーティングしたものや、ガラスクロス等の基材上にフッ素系樹脂シートを積層したもの等も含まれる。フッ素系樹脂には、例えば、4フッ化エチレン樹脂(PTFE)、3フッ化塩化エチレン樹脂、6フッ化プロピレン樹脂、フッ化ビニル樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、2フッ化2塩化エチレン樹脂、およびそれらの共重合体等が挙げられ、これらのうち、例えば、耐摩耗性の観点から4フッ化エチレン樹脂を用いることが好ましい。
摺動シート部材68の凹凸形状は、例えば、架橋PTFE等を金型等を用いる加熱圧縮成形により成形することにより得られる。
潤滑剤としては、例えば、フッ素系潤滑油を含んだシリコーンオイル、信越化学工業製X−22−9446オイル 動粘度240〜330mm2/s(JIS Z 8803)等が挙げられる。
以下に、定着装置60を構成するその他の部材について説明する。
まず、加熱ロール61のコア611は、例えば、鉄、アルミニウム(例えば、A−5052材)、SUS、銅等の熱伝導率の高い金属または合金、セラミックス、FRM(繊維強化メタル)等で形成される。
また、加熱ロール61の弾性体層612の材質は、例えば、シリコーンゴム等が挙げられる。シリコーンゴムとしては、例えば、RTVシリコーンゴム、HTVシリコーンゴムなどが挙げられ、具体的には、ポリジメチルシリコーンゴム(MQ)、メチルビニルシリコーンゴム(VMQ)、メチルフェニルシリコーンゴム(PMQ)、フルオロシリコーンゴム(FVMQ)等が挙げられる。
また、加熱ロール61の離型層613の材質は、例えば、フッ素樹脂等が挙げられる。フッ素樹脂としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロメチルビニルエーテル共重合体(MFA)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロエチルビニルエーテル共重合体(EFA)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロプロピルビニルエーテル共重合体等のテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)等が挙げられる。
加圧パッド64を構成するプレニップ部材64aには、例えば、シリコーンゴムやフッ素ゴム等の弾性体や板バネ等が用いられる。また、加圧パッド64を構成する剥離ニップ部材64bは、例えば、ポリフェニレンスルファイド(PPS)、ポリイミド、ポリエステル、ポリアミド等の耐熱性を有する樹脂、または鉄、アルミニウム、SUS等の金属等で形成されている。
<画像形成装置>
次に、本実施形態に係る定着装置を備えた画像形成装置の構成について説明する。本実施形態に係る画像形成装置は、少なくとも、記録媒体に未定着トナー像を保持させるトナー像形成手段と、上記定着装置とを備えるものである。本実施形態に係る画像形成装置は、例えば、像保持体と、像保持体の表面を帯電する帯電手段と、帯電された像保持体の表面に静電潜像を形成する潜像形成手段と、静電潜像を現像剤により現像しトナー像を形成する現像手段と、現像されたトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、上記定着装置と、を備えるものである。
次に、本実施形態に係る定着装置を備えた画像形成装置の構成について説明する。本実施形態に係る画像形成装置は、少なくとも、記録媒体に未定着トナー像を保持させるトナー像形成手段と、上記定着装置とを備えるものである。本実施形態に係る画像形成装置は、例えば、像保持体と、像保持体の表面を帯電する帯電手段と、帯電された像保持体の表面に静電潜像を形成する潜像形成手段と、静電潜像を現像剤により現像しトナー像を形成する現像手段と、現像されたトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、上記定着装置と、を備えるものである。
以下、図面を参照しつつ本実施形態に係る画像形成装置の構成を説明するが、本発明は下記実施形態に限定されるものではない。
図4は、本実施形態に係る画像形成装置の構成の一例を示す概略構成図である。図4に示された画像形成装置3は、電子写真方式により各色成分のトナー像が形成される複数の画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kと、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kにより形成された各色成分トナー像を中間転写ベルト15に順次転写(一次転写)させる一次転写部10と、中間転写ベルト15上に転写された重畳トナー像を記録媒体(記録紙)56に一括転写(二次転写)させる二次転写部20と、二次転写された画像を記録媒体56上に定着させる定着装置60と、を備えている。また、各装置(各部)の動作を制御する制御部40を有している。
本実施形態において、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kには、矢印A方向に回転する感光体ドラム11の周囲に、これらの感光体ドラム11を帯電する帯電器12と、感光体ドラム11上に静電潜像を書込むレーザ露光器13(図4中、露光ビームを符号Bmで示す)と、各色成分トナーが収容されて感光体ドラム11上の静電潜像をトナーにより可視像化する現像器14と、感光体ドラム11上に形成された各色成分トナー像を一次転写部10にて中間転写ベルト15に転写する一次転写ロール16と、感光体ドラム11上の残留トナーが除去されるドラムクリーナ17等の電子写真用デバイスが順次配設されている。これらの画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、中間転写ベルト15の上流側から、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の順に、略直線状に配置されている。
中間転写体である中間転写ベルト15は、例えば、ポリイミドあるいはポリアミド等の樹脂にカーボンブラック等の帯電防止剤を適当量含有させたフィルム状の無端ベルト(エンドレスベルト)で構成されている。そして、中間転写ベルト15の体積抵抗率は、例えば、106Ωcm以上1014Ωcm以下となるように形成されており、その厚さは、例えば、0.1mm程度に構成されている。中間転写ベルト15は、各種ロールによって、図1に示すB方向に予め定めた速度で循環駆動(回転駆動)されている。本実施形態では、各種ロールとして、定速性に優れたモータ(図示せず)等により駆動されて中間転写ベルト15を回転させる駆動ロール31と、各感光体ドラム11の配列方向に沿って延びる中間転写ベルト15を支持する支持ロール32と、中間転写ベルト15に対して張力を与えると共に中間転写ベルト15の蛇行等を防止する補正ロールとして機能するテンションロール33と、二次転写部20に設けられるバックアップロール25と、中間転写ベルト15上の残留トナーを掻き取るクリーニング部に設けられるクリーニングバックアップロール34とを有している。
一次転写部10は、中間転写ベルト15を挟んで感光体ドラム11に対向して配置される一次転写ロール16により構成されている。一次転写ロール16は、例えば、シャフト(不図示)と、シャフトの周囲に固着された弾性層としてのスポンジ層(不図示)とで構成されている。シャフトは、例えば、鉄、SUS等の金属で構成された円柱棒である。スポンジ層は、例えば、カーボンブラック等の導電剤を配合したアクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)とスチレン−ブタジエンゴム(SBR)とエチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)とのブレンドゴムで形成され、体積抵抗率が例えば107Ωcm以上109Ωcm以下のスポンジ状の円筒ロールである。そして、一次転写ロール16は、中間転写ベルト15を挟んで感光体ドラム11に圧接して配置され、さらに一次転写ロール16には、トナーの帯電極性(マイナス極性とする。以下同様。)と逆極性の電圧(一次転写バイアス)が印加されるようになっている。これにより、各々の感光体ドラム11上のトナー像が中間転写ベルト15に順次、静電吸引され、中間転写ベルト15上において重畳されたトナー像が形成されるようになっている。
二次転写部20は、中間転写ベルト15のトナー像保持面側に配置される二次転写ロール22と、バックアップロール25とによって構成される。バックアップロール25は、表面が例えばカーボン等を分散したEPDMゴムとNBRのブレンドゴムのチューブ、内部は例えばEPDMゴムで構成されている。そして、その表面抵抗率は、例えば、107Ω/□以上1010Ω/□以下となるように形成され、硬度は、例えば70°(アスカーC:高分子計器社製、以下同様)に設定されている。このバックアップロール25は、中間転写ベルト15の裏面側に配置されて二次転写ロール22の対向電極をなし、二次転写バイアスを印加する金属製等の給電ロール26が接触配置されている。
一方、二次転写ロール22は、例えば、シャフト(不図示)と、シャフトの周囲に固着された弾性層としてのスポンジ層(不図示)とで構成されている。シャフトは、例えば、鉄、SUS等の金属等で構成された円柱状等の棒である。スポンジ層は、例えば、カーボンブラック等の導電剤を配合したNBRとSBRとEPDMとのブレンドゴム等で形成され、体積抵抗率が例えば107Ωcm以上109Ωcm以下のスポンジ状等の円筒状等のロールである。そして、二次転写ロール22は、中間転写ベルト15を挟んでバックアップロール25に圧接して配置され、さらに二次転写ロール22は接地されてバックアップロール25との間に二次転写バイアスが形成され、二次転写部20に搬送される記録媒体56上にトナー像が二次転写される。
また、中間転写ベルト15の二次転写部20の下流側には、二次転写後の中間転写ベルト15上の残留トナーや紙粉等を除去し、中間転写ベルト15の表面をクリーニングする中間転写ベルトクリーナ35が接離自在に設けられている。また、本実施形態では、イエローの画像形成ユニット1Yの上流側に、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kにおける画像形成タイミングをとるための基準信号を発生する基準センサ(ホームポジションセンサ)42が配設されている。また、黒の画像形成ユニット1Kの下流側には、画質調整を行うための画像濃度センサ43が配設されている。この基準センサ42は、中間転写ベルト15の裏側に設けられたマークを認識して基準信号を発生しており、この基準信号の認識に基づく制御部40からの指示により、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは画像形成を開始するように構成されている。
さらに、本実施形態の画像形成装置3では、用紙搬送系として、例えば、記録媒体56を収容する用紙トレイ50と、この用紙トレイ50に集積された記録媒体56を取り出して搬送するピックアップロール51と、ピックアップロール51により繰り出された記録媒体56を搬送する搬送ロール52と、搬送ロール52により搬送された記録媒体56を二次転写部20へと送り込む搬送シュート53と、二次転写ロール22により二次転写された後に搬送される記録媒体56を定着装置60へと搬送する搬送ベルト55と、記録媒体56を定着装置60に導く定着入口ガイド57とを備えている。
次に、本実施形態に係る画像形成装置3の基本的な作像プロセスについて説明する。図4に示すような画像形成装置3では、画像読取装置(IIT)(図示せず)やパーソナルコンピュータ(PC)(図示せず)等から出力される画像データは、画像処理装置(IPS)(図示せず)により画像処理が施された後、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kによって作像作業が実行される。具体的には、IPSでは、入力された反射率データに対して、シェーディング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消しや色編集、移動編集等の各種画像編集等の所定の画像処理が施される。そして、画像処理が施された画像データは、Y,M,C,Kの4色の色材階調データに変換され、レーザ露光器13に出力される。
レーザ露光器13では、入力された色材階調データに応じて、例えば、半導体レーザから出射された露光ビームBmが、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの各々の感光体ドラム11に照射される。画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの各感光体ドラム11では、帯電器12によって表面が帯電された後、このレーザ露光器13によって表面が走査露光され、静電潜像が形成される。形成された静電潜像は、各々の画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kによって、Y、M、C、Kの各色のトナー像として現像される。
画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの感光体ドラム11上に形成されたトナー像は、各感光体ドラム11と中間転写ベルト15とが接触する一次転写部10において、中間転写ベルト15上に転写される。より具体的には、一次転写部10において、一次転写ロール16により、中間転写ベルト15の基材に対し、トナーの帯電極性(マイナス極性)と逆極性の電圧(一次転写バイアス)が付加され、トナー像を中間転写ベルト15の表面に順次重ね合わせて一次転写が行われる。
トナー像が中間転写ベルト15の表面に順次一次転写された後、中間転写ベルト15は移動してトナー像が二次転写部20に搬送される。トナー像が二次転写部20に搬送されると、用紙搬送系では、トナー像が二次転写部20に搬送されるタイミングに合わせてピックアップロール51が回転し、用紙トレイ50から予め定めたサイズの用紙である記録媒体56が供給される。ピックアップロール51により供給された記録媒体56は、搬送ロール52により搬送され、搬送シュート53を経て二次転写部20に到達する。この二次転写部20に到達する前に、記録媒体56は一旦停止され、トナー像が保持された中間転写ベルト15の移動タイミングに合わせてレジストロール(図示せず)が回転することで、記録媒体56の位置とトナー像の位置との位置合わせがなされる。
二次転写部20では、中間転写ベルト15を介して、二次転写ロール22がバックアップロール25に押圧される。このとき、タイミングを合わせて搬送された記録媒体56は、中間転写ベルト15と二次転写ロール22との間に挟み込まれる。その際に、給電ロール26からトナーの帯電極性(マイナス極性)と同極性の電圧(二次転写バイアス)が印加されると、二次転写ロール22とバックアップロール25との間に転写電界が形成される。そして、中間転写ベルト15上に保持された未定着トナー像は、二次転写ロール22およびバックアップロール25によって押圧される二次転写部20にて、記録媒体56上に一括して静電転写される。
その後、トナー像が静電転写された記録媒体56は、二次転写ロール22によって中間転写ベルト15から剥離された状態でそのまま搬送され、二次転写ロール22の用紙搬送方向下流側に設けられた搬送ベルト55へと搬送される。搬送ベルト55では、定着装置60における最適な搬送速度に合わせて、記録媒体56が定着装置60まで搬送される。
定着装置60に搬送された記録媒体56上の未定着トナー像は、上述したように、定着装置60によって熱および圧力で定着処理を受けることで記録媒体56上に定着される。そして定着画像が形成された記録媒体56は、画像形成装置の排出部に設けられた排紙載置部に搬送される。
一方、記録媒体56への転写が終了した後、中間転写ベルト15上に残った残留トナー等は、中間転写ベルト15の回転に伴ってクリーニング部まで搬送され、クリーニングバックアップロール34および中間転写ベルトクリーナ35によって中間転写ベルト15上から除去される。
以下、実施例および比較例を挙げ、本発明をより具体的に詳細に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
架橋PTFEを金型を用いて加熱圧縮成形することにより、加圧ベルト側の面に凹凸部を有する摺動シート部材を成形した。凹凸形状は四角錐形状とし、粗部分の凸部の頂上の間隔を1.5mmとし、密部分の凸部の頂上の間隔を1mmとした(粗部分の凸部の頂上の間隔は、密部分の凸部の頂上の間隔の1.5倍)。凹凸部の凸部の高さは0.16mm以上0.18mm以下とした。潤滑剤としては、信越化学社製のX−22−9446を用いた。なお、想定される摩耗粉の大きさは0.1mm以上0.20mm以下程度である。
架橋PTFEを金型を用いて加熱圧縮成形することにより、加圧ベルト側の面に凹凸部を有する摺動シート部材を成形した。凹凸形状は四角錐形状とし、粗部分の凸部の頂上の間隔を1.5mmとし、密部分の凸部の頂上の間隔を1mmとした(粗部分の凸部の頂上の間隔は、密部分の凸部の頂上の間隔の1.5倍)。凹凸部の凸部の高さは0.16mm以上0.18mm以下とした。潤滑剤としては、信越化学社製のX−22−9446を用いた。なお、想定される摩耗粉の大きさは0.1mm以上0.20mm以下程度である。
この摺動シート部材を富士ゼロックス社製の画像形成装置(Color1000Press)の定着装置に装着し、140ページ/分の画像形成速度に変更した条件でA−4サイズ、25000枚の画像形成を行った。摺動シート部材と加圧ベルトの接触面を目視により観察したところ、摺動シート部材と加圧ベルトの接触面には摩耗粉はほとんど観察されなかった。
<比較例1>
架橋PTFEを金型を用いて加熱圧縮成形することにより、加圧ベルト側の面に凹凸部を有する摺動シート部材を成形した。凹凸形状は四角錐形状とし、全体の凸部の頂上の間隔を1mmとした。凹凸部の凸部の高さは0.16〜0.18mmとした。潤滑剤としては、信越化学社製のX−22−9446を用いた。
架橋PTFEを金型を用いて加熱圧縮成形することにより、加圧ベルト側の面に凹凸部を有する摺動シート部材を成形した。凹凸形状は四角錐形状とし、全体の凸部の頂上の間隔を1mmとした。凹凸部の凸部の高さは0.16〜0.18mmとした。潤滑剤としては、信越化学社製のX−22−9446を用いた。
この摺動シート部材を実施例1と同様にして画像形成を行い、摺動シート部材と加圧ベルトの接触面を目視により観察したところ、摺動シート部材と加圧ベルトの接触面の全体に加圧ベルト裏面からの摩耗粉が堆積していた。このような状態になると、もはや摺動シート部材はその機能を果たすことがほとんどできず、交換が必要であった。
<比較例2>
架橋PTFEを金型を用いて加熱圧縮成形することにより、加圧ベルト側の面に凹凸部を有する摺動シート部材を成形した。凹凸形状は四角錐形状とし、全体の凸部の頂上の間隔を1.5mmとした。凹凸部の凸部の高さは0.16〜0.18mmとした。潤滑剤としては、信越化学社製のX−22−9446を用いた。
架橋PTFEを金型を用いて加熱圧縮成形することにより、加圧ベルト側の面に凹凸部を有する摺動シート部材を成形した。凹凸形状は四角錐形状とし、全体の凸部の頂上の間隔を1.5mmとした。凹凸部の凸部の高さは0.16〜0.18mmとした。潤滑剤としては、信越化学社製のX−22−9446を用いた。
この摺動シート部材を実施例1と同様にして画像形成を行い、摺動シート部材と加圧ベルトの接触面を目視により観察したところ、摺動シート部材と加圧ベルトとの摩耗が著しく、もはや摺動シート部材はその機能を果たすことがほとんどできず、交換が必要であった。
このように、記録媒体の通過方向の上流側と下流側とで凹凸形状の粗密状態に変化があり、かつ、上流側が粗状態、下流側が密状態となっている摺動シート部材を用いた実施例1では、比較例1の摺動シート部材に比べて、ニップ部への異物の侵入が抑制された。また、比較例2の摺動シート部材に比べて、摩耗が抑制された。
1Y,1M,1C,1K 画像形成ユニット、3 画像形成装置、10 一次転写部、11 感光体ドラム、12 帯電器、13 レーザ露光器、14 現像器、15 中間転写ベルト、16 一次転写ロール、17 ドラムクリーナ、20 二次転写部、22 二次転写ロール、25 バックアップロール、26 給電ロール、31 駆動ロール、32 支持ロール、33 テンションロール、34 クリーニングバックアップロール、35 中間転写ベルトクリーナ、40 制御部、42 基準センサ、43 画像濃度センサ、50 用紙トレイ、51 ピックアップロール、52 搬送ロール、53 搬送シュート、55 搬送ベルト、56 記録媒体、57 定着入口ガイド、60 定着装置、61 加熱ロール、62 加圧ベルト、63 ベルト走行ガイド、64 加圧パッド、64a プレニップ部材、64b 剥離ニップ部材、65 ホルダ、66 ヒータランプ、67 潤滑剤塗布部材、68 摺動シート部材、69 温度センサ、70 剥離部材、71 剥離バッフル、72 ホルダ、80 粗部分、82 密部分、611 中空芯金属コア、612 弾性体層、613 離型層、P 未定着トナー像、Bm 露光ビーム。
Claims (2)
- 回転可能な回転部材と、前記回転部材に接触しながら移動可能なベルト部材と、前記ベルト部材を介して対向するように配置され、前記ベルト部材を前記回転部材に圧接させて前記回転部材と前記ベルト部材との間に記録媒体が通過するニップ部を形成するニップ部形成部材と、前記記録媒体の通過方向の上流側から前記ニップ部形成部材と前記ベルト部材との間にわたって配置される摺動シート部材と、を備え、
前記摺動シート部材の前記ベルト部材側の面が凹凸形状を有し、前記記録媒体の通過方向の上流側と下流側とで前記凹凸形状の粗密状態に変化があり、かつ、前記上流側が粗状態、前記下流側が密状態となっていることを特徴とする定着装置。 - 少なくとも、記録媒体に未定着トナー像を保持させるトナー像形成手段と、請求項1に記載の定着装置とを備えることを特徴とする画像形成装置。
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