JP2013194827A - 電磁弁 - Google Patents

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敏一 三輪
Shigenobu Nishida
成伸 西田
Yuki Mihara
由極 三原
Keisuke Kato
啓介 加藤
Tokuhide Nawata
徳秀 縄田
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Abstract

【課題】固定鉄心に対して可動鉄心が傾くことを抑制することのできる電磁弁を提供する。
【解決手段】電磁弁10は、内部に流体の流路及び弁座部の設けられた流路ブロック11と、コイル64A,64Bと、コイル64Aの内部に挿入され、弁座部の方向に延びる固定鉄心65Aとを備える。電磁弁10は、弁座部に対向して設けられた弁体24と、弁体24を弁座部の方向へ付勢する板ばね21と、固定鉄心65Aに対向するように弁体24に取り付けられ、弁体24から固定鉄心65Aの方向へ延びる可動鉄心26と、可動鉄心26を囲んで可動鉄心26の延びる方向に延び且つ可動鉄心26の外周面に対向する対向部を有する外周コア31と、を備える。可動鉄心26の延びる方向において、固定鉄心65A側での可動鉄心26の外周面と対向部の内周面との距離が、弁体24側での可動鉄心26の外周面と対向部の内周面との距離よりも長くされている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、流体の流路を連通状態と遮断状態とに切り替える電磁弁に関する。
従来、この種の電磁弁として、弁体の取り付けられた可動鉄心と固定鉄心とが、弁座部と同軸上に配設されたものがある(例えば、特許文献1参照)。そして、コイルへの通電により、板ばねの付勢力に抗して可動鉄心が固定鉄心側へ引き付けられ、弁座部から弁体が離間させられる。
特開2011−12700号公報
ところで、特許文献1に記載の電磁弁では、可動鉄心は、固定鉄心に対向するように弁体に取り付けられ、弁体から固定鉄心の方向へ延びている。また、固定鉄心に非磁性体部を介して接続され、可動鉄心を囲んで可動鉄心の延びる方向に延び且つ可動鉄心の外周面に対向する対向部を有する可動鉄心ガイド部を備えている。
上記構成では、コイルに通電されると、可動鉄心と対向部との間を通る磁束により、可動鉄心が対向部側へ引き付けられる。ここで、可動鉄心において弁体から離れた固定鉄心側の部分が、対向部側へ引き付けられると、固定鉄心に対して可動鉄心が傾き易くなる。その結果、固定鉄心に可動鉄心が繰り返し当接させられることに伴って、固定鉄心及び可動鉄心に偏摩耗が生じるおそれがある。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、固定鉄心に対して可動鉄心が傾くことを抑制することのできる電磁弁を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。
第1の手段は、電磁弁であって、内部に流体の流路及び弁座部の設けられた本体と、コイルと、前記コイルの内部に挿入され、前記弁座部の方向に延びる固定鉄心と、前記弁座部に対向して設けられた弁体と、前記弁体を前記弁座部の方向へ付勢する第1付勢部と、前記固定鉄心に対向するように前記弁体に取り付けられ、前記弁体から前記固定鉄心の方向へ延びる可動鉄心と、前記固定鉄心に非磁性体部を介して接続され、前記可動鉄心を囲んで前記可動鉄心の延びる方向に延び且つ前記可動鉄心の外周面に対向する対向部を有する磁性体部と、を備え、前記可動鉄心の延びる方向において、前記固定鉄心側での前記可動鉄心の前記外周面と前記対向部の内周面との距離が、前記弁体側での前記可動鉄心の前記外周面と前記対向部の前記内周面との距離よりも長くされていることを特徴とする。
上記構成によれば、コイルに通電されていない状態では、第1付勢部により弁体が弁座部の方向へ付勢され、弁体が弁座部に近付けられた状態となる。そして、コイルに通電されると、コイルの内部に挿入された固定鉄心に磁束が通される。これにより、固定鉄心に対向する可動鉄心、及び可動鉄心を囲んで可動鉄心の延びる方向に延び且つ可動鉄心の外周面に対向する対向部を有する磁性体部を、磁束が通ることとなる。なお、磁性体部は固定鉄心に非磁性体部を介して接続されているため、固定鉄心から直接磁性体部へ磁束が進むことはない。このため、可動鉄心が固定鉄心側へ引き付けられて、弁座部から弁体が離間させられるとともに、可動鉄心が対向部側へ引き付けられる。
ここで、可動鉄心は、弁体に取り付けられ、弁体から固定鉄心の方向へ延びている。そして、可動鉄心の延びる方向において、固定鉄心側での可動鉄心の外周面と対向部の内周面との距離が、弁体側での可動鉄心の外周面と対向部の内周面との距離よりも長くされている。このため、可動鉄心において固定鉄心側の部分が対向部に引き付けられる力を、可動鉄心において弁体側の部分が対向部に引き付けられる力よりも小さくすることができる。したがって、固定鉄心に対して可動鉄心が傾くことを抑制することができ、固定鉄心に可動鉄心が繰り返し当接させられることに伴って、固定鉄心及び可動鉄心に偏摩耗が生じることを抑制することができる。しかも、可動鉄心において弁体側の部分と対向部との間を通る磁束を、可動鉄心において固定鉄心側の部分と対向部との間を通る磁束よりも多くすることができる。その結果、可動鉄心と対向部との間を通る磁束が減少することを抑制することができ、可動鉄心が固定鉄心側に引き付けられる力が低下することを、抑制することができる。
具体的には、第2の手段のように、前記可動鉄心及び前記対向部の少なくとも一方には、前記可動鉄心の延びる方向において前記固定鉄心側ほど、前記可動鉄心の前記外周面と前記対向部の前記内周面との距離が長くなるように傾斜する傾斜部が形成されているといった構成を、採用することができる。
また、具体的には、第3の手段のように、前記可動鉄心及び前記対向部の少なくとも一方には、前記可動鉄心の延びる方向において、前記固定鉄心側での前記可動鉄心の前記外周面と前記対向部の前記内周面との距離が、前記弁体側での前記可動鉄心の前記外周面と前記対向部の前記内周面との距離よりも長くなるように凹む凹部が形成されているといった構成を、採用することができる。
第4の手段では、前記固定鉄心と前記可動鉄心との間に緩衝部材が設けられ、前記緩衝部材の外縁部が前記対向部に当接している。
上記構成によれば、固定鉄心と可動鉄心との間に緩衝部材が設けられている。このため、固定鉄心に可動鉄心が繰り返し当接させられることに伴って、固定鉄心及び可動鉄心が摩耗することや、パーティクルが発生することを抑制することができる。さらに、緩衝部材の外縁部を対向部に当接させることにより、磁性体部に緩衝部材を容易に組み付けることができるとともに、磁性体部から緩衝部材が外れることを抑制することができる。
第5の手段では、前記固定鉄心は、前記非磁性体部に接続された第1部分と、前記第1部分に対向するとともに前記流体に非接触の第2部分とに分割され、前記第1部分は、前記流体に対して耐腐食性を有する材質で形成され、前記第2部分は、前記第1部分よりも透磁率の高い材質で形成されており、前記第2部分を前記第1部分の方向に付勢する第2付勢部を備える。
上記構成によれば、非磁性体部に接続された第1部分は、流体に対して耐腐食性を有する材質で形成されているため、流体による腐食を抑制することができる。一方、流体に非接触の第2部分は、第1部分よりも透磁率の高い材質で形成されているため、第2部分を通る磁束を、第1部分を通る磁束よりも多くすることができる。このため、可動鉄心が固定鉄心に引き付けられる力が低下することを、抑制することができる。
さらに、第2付勢部により第2部分が第1部分の方向に付勢されることで、第1部分と第2部分とが密着させられる。このため、第1部分及び第2部分の構成を簡素にすることができ、第1部分及び第2部分の加工を容易に行うことができる。しかも、第1部分と第2部分との相対位置が第2付勢部により調整されるため、第1部分及び第2部分の寸法公差を大きくすることができるとともに、第1部分と第2部分との間で過大な力が作用することを抑制することができる。
第6の手段では、前記コイルは第1コイルであり、通電されることにより前記固定鉄心に磁束を通す第2コイルを備え、前記第1コイルと前記第2コイルとが並列に配置されている。
上記構成によれば、第2コイルに通電されることにより、固定鉄心に磁束が通される。このため、第1コイルのみの場合と比較して、固定鉄心を通る磁束を増加させることができ、可動鉄心が固定鉄心側に引き付けられる力を増大させることができる。しかも、第1コイルと第2コイルとが並列に配置されているため、第1コイルの巻き数を増加させる場合と比較して、コイルの径を小さくすることができる。その結果、電磁弁を薄型にすることができる。
第1コイルと第2コイルとが並列に配置された構成では、第1コイルと第2コイルとの並び方向において、対向部の第2コイル側の部分を通る磁束が、対向部の第2コイル側と反対側の部分を通る磁束よりも多くなる。このため、第2コイル側において可動鉄心が対向部に引き付けられる力が、第2コイル側と反対側において可動鉄心が対向部に引き付けられる力よりも大きくなる。その結果、第1コイルと第2コイルとの並び方向において、可動鉄心が第2コイル側へ傾き易くなる。
この点、第7の手段では、前記第1コイルと前記第2コイルとの並び方向において、前記第2コイル側での前記可動鉄心の前記外周面と前記対向部の内周面との距離が、前記第2コイル側と反対側での前記可動鉄心の前記外周面と前記対向部の内周面との距離よりも長くされている。このため、第2コイル側において可動鉄心が対向部に引き付けられる力を低下させることができ、可動鉄心が第2コイル側へ傾くことを抑制することができる。
第8の手段では、前記第1コイル及び前記第2コイルを収容するとともに、切り欠き部の形成されたケースと、前記本体と前記ケースとの間に配置された基台と、前記本体側から前記基台と前記ケースとを締結する第1締結部材と、前記切り欠き部において、前記ケース側から前記基台と前記本体とを締結する第2締結部材と、を備える。
上記構成によれば、本体、基台、及びケースの組み付けにおいて、第1締結部材により本体側から基台とケースとが締結されており、第2締結部材により切り欠き部においてケース側から基台と本体とが締結されている。このため、第1締結部材及び第2締結部材を締結するための部分を、第1コイル及び第2コイルを収容するケースよりも外側へ張り出させて形成する必要がない。したがって、電磁弁を小型化することができる。
第9の手段では、前記第1コイルに通電されるとともに、前記第2コイルに第1方向の電流を流すように通電されることで、前記可動鉄心を前記固定鉄心側へ引き付ける磁力を発生させ、前記第1コイルに通電されるとともに、前記第2コイルに前記第1方向と反対の第2方向の電流を流すように通電されることで、前記可動鉄心を前記固定鉄心側へ引き付ける磁力を消滅させる。
上記構成によれば、第1コイルに通電されるとともに、第2コイルに第1方向の電流を流すように通電されることで、固定鉄心に通される磁束が互いに強められ、可動鉄心を固定鉄心側へ引き付ける磁力が発生する。一方、第1コイルに通電されるとともに、第2コイルに第2方向の電流を流すように通電されることで、固定鉄心に通される磁束が互いに弱められ、可動鉄心を固定鉄心側へ引き付ける磁力が消滅する。このため、可動鉄心を固定鉄心側へ引き付ける磁力を発生させる場合及び消滅させる場合の双方で、第1コイル及び第2コイルの双方に通電される。したがって、第1コイル及び第2コイルへの通電が停止する場合と比較して、第1コイル及び第2コイルへの通電量の合計が変化することを抑制することができる。その結果、コイルへの通電による発熱量の変化に起因して、電磁弁の温度が変化することを抑制することができる。
電磁弁を示す正面図。 図1の電磁弁の側面図。 図1の電磁弁の上面図。 図2の4−4線断面図。 可動鉄心周辺を示す拡大断面図。 電磁弁の変形例を示す上面図。 可動鉄心周辺の変形例を示す拡大断面図。 可動鉄心周辺の他の変形例を示す拡大断面図。 可動鉄心周辺の他の変形例を示す拡大断面図。 可動鉄心周辺の他の変形例を示す拡大断面図。 可動鉄心周辺の他の変形例を示す拡大断面図。 可動鉄心周辺の他の変形例を示す拡大断面図。
以下、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、半導体製造装置等において、プロセスガスの流路を連通状態と遮断状態とに切り替える電磁弁として具体化している。この電磁弁は、ダブルソレノイドを備える常閉式の電磁弁として具体化されている。
図1,2に示すように、電磁弁10は、流路ブロック11、ベース41、フレーム51、コイル64A,64B、基板71、コネクタ75等を備えている。
流路ブロック11(本体)は、耐薬品性を有するステンレス等により、薄型の直方体状に形成されている。流路ブロック11では、縦方向(図2の左右方向)の長さが、横方向(図1の左右方向)の長さに対して短く設定され、高さ方向(図1,2の上下方向)の長さに対して略等しく設定されている。なお、高さ方向の一方(図1,2の下方)を下方と称し、高さ方向の他方(図1,2の上方)を上方と称する。
ベース41(基台)は、透磁率の高い磁性軟鉄等により、薄型の直方体状に形成されている。ベース41では、縦方向(図2の左右方向)の長さが、横方向(図1の左右方向)の長さに対して短く設定されている。さらに、ベース41では、高さ方向(図1,2の上下方向)の長さが、縦方向の長さ及び横方向の長さに対して短く設定されている。流路ブロック11とベース41とは、縦方向の長さが略一致している。
フレーム51(ケース)は、熱伝導率の高い金属等により、直角の「U」字状に形成されている。フレーム51は、「U」字状の底部を上側にして配置されている。フレーム51では、縦方向(図2の左右方向)の長さが、横方向(図1の左右方向)の長さ、及び高さ方向(図1,2の上下方向)の長さに対して短く設定されている。ベース41とフレーム51とは、それぞれの縦方向の長さが略一致するとともに、それぞれの横方向の長さが略一致している。
フレーム51の内部には、コイル64A,64Bが収容されている。コイル64A(第1コイル),64B(第2コイル)は、円筒状に形成されており、フレーム51の高さ方向に延びるように配置されている。コイル64A,64Bは、並列に配置されており、フレーム51の横方向に並んでいる。
フレーム51には、2つの切り欠き部52が形成されている。切り欠き部52は、フレーム51の縦方向の端部に形成されており、フレーム51の高さ方向において、フレーム51の中間から下端まで延びている。2つの切り欠き部52は、フレーム51の対角位置に形成されている。
ベース41の上面とフレーム51の下面とが位置合わせされており、ねじ57(第1締結部材)によってベース41とフレーム51とが締結されている。ねじ57は、フレーム51の縦方向において、切り欠き部52と反対側の端部でベース41とフレーム51とを締結している。ねじ57は、ベース41及びフレーム51の高さ方向に延びるように配置されている。
流路ブロック11及びベース41の縦方向の端部が位置合わせされており、流路ブロック11の横方向の中央にベース41が配置されている。ベース41は、流路ブロック11とフレーム51との間に配置されている。このため、ねじ57は、流路ブロック11側(下方)からベース41とフレーム51とを締結している。そして、フレーム51の切り欠き部52において、ねじ58(第2締結部材)がフレーム51側(上方)からベース41と流路ブロック11とを締結している。
ねじ57とねじ58との間において、ベース41の上面には下方へ延びるピン穴44が形成されており、フレーム51の下面には上方へ延びるピン穴54が形成されている。ピン穴44とピン穴54とは連通しており、ピン穴44,54にピン56が挿入されている。これにより、ベース41の上面に沿ってフレーム51が回転することを抑制することができる。
基板71は、矩形板状に形成されている。基板71では、縦方向(図2の左右方向)の長さが、横方向(図1の左右方向)の長さに対して短く設定されている。フレーム51の上面と基板71の下面とは略同寸法に形成されており、フレーム51の上面にねじ77により基板71が取り付けられている。基板71には、コネクタ75が取り付けられている。コネクタ75は、端子72A,72Bを有している。
図3を併せて参照して、コイル64A,64Bと端子72A,72Bとの接続について説明する。コイル64Aの両端は端子73A,74Aにそれぞれ接続されており、コイル64Bの両端は端子73B,74Bにそれぞれ接続されている。基板71上において、コネクタ75の端子72Aとコイル64Aの端子73Aとが接続されている。基板71上において、コイル64Aの端子74Aとコイル64Bの端子74Bとが接続されている。そして、基板71上において、コイル64Bの端子73Bとコネクタ75の端子72Bとが接続されている。すなわち、コイル64Aとコイル64Bとは、電気的に直列に接続されている。そして、コイル64Aとコイル64Bとは、通電により発生させる磁束が互いに強め合うように配線されている。
こうした構成において、コネクタ75の端子72Aと端子72Bとの間に電圧が印加されると、コネクタ75の端子72Aからコイル64Aの端子73Aへ電流が流れる。そして、コイル64Aを電流が流れた後、コイル64Aの端子74Aからコイル64Bの端子74Bへ電流が流れる。さらに、コイル64Bを電流が流れた後、コイル64Bの端子73Bからコネクタ75の端子72Bへ電流が流れる。このように、コイル64A,64Bに通電されることにより、電磁弁10が開かれた状態となる。なお、コイル64A,64Bに通電されていない状態では、電磁弁10は閉じられた状態となる。
次に、電磁弁10の詳細な構成について説明する。図4は、図2の4−4線断面図である。図5は、可動鉄心周辺を示す拡大断面図である。
同図に示すように、流路ブロック11には、プロセスガスが流入する流入通路12、弁体24を収容する弁室13、及びプロセスガスが流出する流出通路15が形成されている。流入通路12(流路)及び流出通路15(流路)は、流路ブロック11の下面(取付面)に開口している。流入通路12と流出通路15とは、弁室13を介して連通している。弁室13(流路)は、円柱状に形成されており、流路ブロック11の高さ方向に直線状に延びている。弁室13は、流路ブロック11の上面に開口している。弁室13は、流路ブロック11の縦方向において略全長にわたって形成されている。流入通路12と弁室13との接続部には、円環状の弁座部14が形成されている。
流路ブロック11において横方向の両端部には、図示しないボルト等を挿入する挿入孔17が形成されている。挿入孔17は、流路ブロック11を高さ方向に貫通している。電磁弁10は、挿入孔17にボルト等を挿入して締め付けることにより、他の流路ブロック等に取り付けられる。そして、流入通路12にプロセスガスの上流側の流路が接続され、流出通路15にプロセスガスの下流側の流路が接続される。なお、流路ブロック11を他の流路ブロックに取り付けることに代えて、流路ブロック11と他の流路ブロック11とを一体で形成してもよい。
図5に示すように、弁室13内には、弁体24が収容されている。弁体24は、耐薬品性を有するフッ素樹脂等により、円板状に形成されている。弁体24は弁座部14に対向している。弁体24は、上記弁座部14に対応した寸法で形成されており、弁座部14に当接することで流入通路12と弁室13との連通を遮断する。
弁体24には、板ばね21が取り付けられている。板ばね21(第1付勢部)は、耐薬品性を有するばね鋼等により、円板状に形成されている。板ばね21には、複数の貫通孔が形成されており、それらの貫通孔を通じて流体の流通を可能としている。板ばね21の内縁部は弁体24の外縁部に接続されており、板ばね21の外縁部は流路ブロック11に固定されている。板ばね21は、弁体24を下方(弁座部14の方向)へ付勢している。
弁体24及び板ばね21には、可動鉄心26が取り付けられている。可動鉄心26は、耐薬品性を有するフェライト系のステンレス等により、円柱状に形成されている。可動鉄心26は、弁体24及び板ばね21に対して弁座部14と反対側に取り付けられており、弁体24及び板ばね21から上方(弁座部14と反対側)へ延びている。
可動鉄心26の外周には、外周コア31が設けられている。外周コア31(磁性体部)は、耐薬品性を有するフェライト系のステンレス等により、円筒状に形成されている。外周コア31は、流路ブロック11の高さ方向に延びるように配置されている。流路ブロック11と外周コア31とで板ばね21の外縁部を挟持した状態で、外周コア31が流路ブロック11に溶接されている。これにより、流路ブロック11と外周コア31とに溶接部39が形成されており、流路ブロック11と外周コア31との間が溶接部39によりシールされている。
外周コア31には、非磁性体部33を介して固定鉄心65A(図4参照)の第1部分35が接続されている。非磁性体部33は、耐薬品性を有する非磁性体材料により、円環状に形成されている。第1部分35(固定鉄心)は、耐薬品性を有するフェライト系のステンレス等により、円柱状に形成されている。そして、非磁性体部33の外縁部が外周コア31の内縁部に溶接されており、非磁性体部33の内縁部が第1部分35の外縁部に溶接されている。これらの溶接により、外周コア31と非磁性体部33との間、及び非磁性体部33と第1部分35との間がシールされている。
非磁性体部33の下面と第1部分35の下面とは、同一平面上に配置されている。可動鉄心26の上面と、非磁性体部33及び第1部分35の下面とが対向している。可動鉄心26の上面と、非磁性体部33及び第1部分35の下面とは、所定の間隔をおいて平行に配置されている。可動鉄心26は、弁体24及び板ばね21から第1部分35の方向(上方)へ延びている。
可動鉄心26の上面と、非磁性体部33及び第1部分35の下面との間には、緩衝シート37が設けられている。緩衝シート37(緩衝部材)は、耐薬品性を有するフッ素樹脂等により、シート状に形成されている。緩衝シート37は、可動鉄心26及び第1部分35にそれぞれ対向している。緩衝シート37は、非磁性体部33及び第1部分35の下面に張り付いている。
ここで、外周コア31は、可動鉄心26を囲んで可動鉄心26の延びる方向に延び且つ可動鉄心26の外周面26aに対向する対向部31aを有している。対向部31aは、外周コア31の内周部のうち、可動鉄心26の外周面26aに対向する部分である。可動鉄心26と対向部31aとの間を通る磁束を多くするために、対向部31aと可動鉄心26との距離は、外周コア31のうち対向部31a以外の部分と可動鉄心26との距離よりも短くなっている。
さらに、可動鉄心26の延びる方向において、第1部分35側での可動鉄心26の外周面26aと対向部31aの内周面との距離が、弁体24側での可動鉄心26の外周面26aと対向部31aの内周面との距離よりも長くされている。具体的には、対向部31aには、可動鉄心26の延びる方向において第1部分35側ほど、可動鉄心26の外周面26aからの距離が長くなるように傾斜する傾斜部31bが形成されている。傾斜部31bは、可動鉄心26の上部(第1部分35側の部分)の外周に、円環状に設けられている。
緩衝シート37は、流路ブロック11と外周コア31とを溶接する前に、外周コア31に組み付けられる。この際に、緩衝シート37の外縁部37aを傾斜部31b(対向部31a)に当接させることにより、外周コア31に緩衝シート37を容易に組み付けることができる。さらに、緩衝シート37が非磁性体部33及び第1部分35の下面から剥がれた場合に、外周コア31から緩衝シート37が外れることを傾斜部31bにより抑制することができる。
図4に示すように、フレーム51内には、連絡コア61、コイル64A,64B、固定鉄心65A,65B、及び圧縮ばね67が収容されている。
コイル64B内には、固定鉄心65Bが挿入されている。固定鉄心65Bは、円柱状に形成されており、フレーム51の高さ方向に延びるように配置されている。固定鉄心65Bの下端部は、ベース41に形成された貫通孔42に挿入されており、流路ブロック11の上面に当接している。固定鉄心65Bの上端部は、連絡コア61に形成された貫通孔61Bに挿入されている。連絡コア61は、透磁率の高い磁性軟鉄等により形成されている。
コイル64A内には、固定鉄心65Aが挿入されている。固定鉄心65Aは、第1部分35と第2部分36とに分割されている。第2部分36は、第1部分35と同一の径で円柱状に形成されており、第1部分35に対向して配置されている。すなわち、固定鉄心65Aは、フレーム51の高さ方向(弁座部14の方向)に延びるように配置されている。第2部分36は、プロセスガス(流体)に非接触であるため、透磁率の高い磁性軟鉄等により形成されている。すなわち、第2部分36は、第1部分35よりも透磁率の高い材質で形成されている。外周コア31は、ベース41に形成された貫通孔43に挿入されている。固定鉄心65A上端部は、連絡コア61に形成された貫通孔61Aに挿入されている。固定鉄心65Aの第2部分36は、コイル64A及び連絡コア61に対して摺動可能となっている。
第2部分36の上面には、係合部66が形成されている。圧縮ばね67の下端部は係合部66と係合しており、圧縮ばね67の上端部はフレーム51に当接している。圧縮ばね67(第2付勢部)は、第2部分36を第1部分35の方向に付勢している。これにより、第1部分35と第2部分36とが密着させられている。
次に、図4,5を参照して、電磁弁10の動作態様を説明する。
コイル64A,64Bに通電していない状態では、板ばね21により弁体24が弁座部14の方向へ付勢されているため、弁体24が弁座部14に当接させられている。このため、流入通路12から流出通路15へのプロセスガスの流通は遮断されている。
そして、コイル64A,64Bに通電されると、コイル64A,64Bの内部に挿入された固定鉄心65A,65Bに磁束が通される。このとき、コイル64Aが固定鉄心65A,65B、連絡コア61、及びベース41に通す磁束と、コイル64Bが固定鉄心65A,65B、連絡コア61、及びベース41に通す磁束とが互いに強められる。これにより、固定鉄心65Aに対向する可動鉄心26、及び対向部31aを有する外周コア31を、磁束が通ることとなる。なお、外周コア31は固定鉄心65Aの第1部分に非磁性体部33を介して接続されているため、第1部分35から直接外周コア31へ磁束が進むことはない。このため、可動鉄心26が第1部分35側へ引き付けられて、弁座部14から弁体24が離間させられるとともに、可動鉄心26は対向部31a側へも引き付けられる。
ここで、可動鉄心26は、弁体24に取り付けられ、弁体24から第1部分35の方向へ延びている。そして、可動鉄心26の延びる方向において、第1部分35側での可動鉄心26の外周面26aと対向部31aの内周面との距離が、弁体24側での可動鉄心26の外周面26aと対向部31aの内周面との距離よりも長くされている。このため、可動鉄心26において第1部分35側の部分が対向部31aに引き付けられる力を、可動鉄心26において弁体24側の部分が対向部31aに引き付けられる力よりも小さくすることができる。なお、可動鉄心26は、弁体24及び板ばね21に取り付けられているため、弁体24側の部分が対向部31aに引き付けられる力によっては傾きにくい。
したがって、第1部分35に対して可動鉄心26が傾くことを抑制することができ、第1部分35に可動鉄心26が繰り返し当接させられることに伴って、第1部分35及び可動鉄心26に偏摩耗が生じることを抑制することができる。しかも、可動鉄心26において弁体24側の部分と対向部31aとの間を通る磁束を、可動鉄心26において第1部分35側の部分と傾斜部31bとの間を通る磁束よりも多くすることができる。その結果、可動鉄心26と対向部31aとの間を通る磁束が減少することを抑制することができ、可動鉄心26が第1部分35側に引き付けられる力が低下することを、抑制することができる。
また、第1部分35と可動鉄心26との間に緩衝シート37が設けられているため、第1部分35に可動鉄心26が繰り返し当接させられることに伴って、第1部分35及び可動鉄心26が摩耗することや、パーティクルが発生することを抑制することができる。
以上詳述した本実施形態は以下の利点を有する。
・対向部31aには、可動鉄心26の延びる方向において固定鉄心65Aの第1部分35側ほど、可動鉄心26の外周面26aからの距離が長くなるように傾斜する傾斜部31bが形成されている。このため、可動鉄心26に傾斜部を形成する必要がなく、一般的な形状の可動鉄心26を用いることができる。
・非磁性体部33に接続された第1部分35は、プロセスガスに対して耐腐食性を有するフェライト系のステンレス等で形成されている。このため、プロセスガスに接する第1部分35の腐食を抑制することができる。一方、プロセスガスに非接触の第2部分36は、第1部分35よりも透磁率の高い磁性軟鉄等で形成されている。このため、第2部分36を通る磁束を、第1部分35を通る磁束よりも多くすることができる。したがって、可動鉄心26が固定鉄心65Aに引き付けられる力が低下することを、抑制することができる。
・圧縮ばね67により第2部分36が第1部分35の方向に付勢されることで、第1部分35と第2部分36とが密着させられている。このため、第1部分35と第2部分36とをねじで締結する構成等と比較して、第1部分35及び第2部分36の構成を簡素にすることができる。したがって、第1部分35及び第2部分36の加工を、容易に行うことができる。しかも、第1部分35と第2部分36とをねじで締結する構成等と比較して、第1部分35と第2部分36とが密着する面積を大きくすることができる。このため、第1部分35と第2部分36との間を通る磁束が減少することを抑制することができる。また、第1部分35と第2部分36との相対位置が圧縮ばね67により調整されるため、第1部分35及び第2部分36の寸法公差を大きくすることができる。しかも、第1部分35と第2部分36との間で過大な力が作用することを抑制することができる。
・コイル64Bに通電されることにより、固定鉄心65Aに磁束が通される。このため、コイル64Aのみの場合と比較して、固定鉄心65Aを通る磁束を増加させることができ、可動鉄心26が固定鉄心65A側に引き付けられる力を増大させることができる。しかも、コイル64Aとコイル64Bとが並列に配置されているため、コイル64Aの巻き数を増加させる場合と比較して、コイル64Aの径を小さくすることができる。その結果、電磁弁10を薄型にすることができる。
・流路ブロック11、ベース41、及びフレーム51の組み付けにおいて、ねじ57により流路ブロック11側からベース41とフレーム51とが締結されている。そして、フレーム51の切り欠き部52において、ねじ58によりフレーム51側からベース41と流路ブロック11とが締結されている。このため、ねじ57及びねじ58を締結するための部分を、フレーム51よりも外側へ張り出させて形成する必要がない。したがって、電磁弁10を小型化することができる。
なお、上記実施形態に限定されず、例えば次のように実施することもできる。上記実施形態と同一の部材については、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
・図6に示すように、コネクタ75に代えて、端子173A,174A,173B,174Bを有するコネクタ175を採用してもよい。上記実施形態と同様に、コイル64Aの両端は端子73A,74Aにそれぞれ接続されており、コイル64Bの両端は端子73B,74Bにそれぞれ接続されている。そして、基板171上において、コネクタ175の端子173Aとコイル64Aの端子73Aとを接続し、コネクタ175の端子174Aとコイル64Aの端子74Aとを接続する。また、基板171上において、コネクタ175の端子173Bとコイル64Bの端子73Bとを接続し、コネクタ175の端子174Bとコイル64Bの端子74Bとを接続する。すなわち、コイル64Aとコイル64Bとを、電気的に並列に接続する。
そして、コネクタ175の端子173Aと端子174Aとの間に電圧を印加して、コイル64Aに通電する。それと共に、コネクタ175の端子173Bと端子174Bとの間に電圧を印加して、コイル64Bに第1方向の電流を流すように通電する。これにより、可動鉄心26を固定鉄心65A側へ引き付ける磁力を発生させる。一方、コイル64Aに通電するとともに、コイル64Bに第1方向と反対の第2方向の電流を流すように通電する。これにより、可動鉄心26を固定鉄心65A側へ引き付ける磁力を消滅させる。
こうした構成によれば、可動鉄心26を固定鉄心65A側へ引き付ける磁力を発生させる場合及び消滅させる場合の双方で、コイル64A及びコイル64Bの双方に通電される。したがって、コイル64A及びコイル64Bへの通電が停止する場合と比較して、コイル64A及びコイル64Bへの通電量の合計が変化することを抑制することができる。その結果、コイル64A,64Bへの通電による発熱量の変化に起因して、電磁弁10の温度が変化することを抑制することができる。
・図7に示すように、外周コア31の傾斜部31bを省略するとともに、可動鉄心226に、可動鉄心226の延びる方向において第1部分35側ほど、対向部31aからの距離が長くなるように傾斜する傾斜部226aを形成することもできる。また、図8に示すように、図7の傾斜部226aに代えて、可動鉄心226に、可動鉄心226の延びる方向において、第1部分35側での可動鉄心226の外周面と対向部31aの内周面との距離が、弁体24側での可動鉄心226の外周面と対向部31aの内周面との距離よりも長くなるように凹む凹部226bを形成することもできる。同様にして、図9に示すように、図5の傾斜部31bに代えて、対向部31aに、可動鉄心26の延びる方向において、第1部分35側での可動鉄心26の外周面26aと対向部31aの内周面との距離が、弁体24側での可動鉄心26の外周面26aと対向部31aの内周面との距離よりも長くなるように凹む凹部226cを形成することもできる。これらの構成によっても、可動鉄心226の延びる方向において、第1部分35側での可動鉄心226の外周面と対向部31aの内周面との距離を、弁体24側での可動鉄心226の外周面と対向部31aの内周面との距離よりも長くすることができる。なお、図7,8に示すように、緩衝シート37を省略することもできる。
・図10に示すように、外周コア31に傾斜部31bを形成するとともに、可動鉄心326に、可動鉄心326の延びる方向において第1部分35側ほど、対向部31aからの距離が長くなるように傾斜する傾斜部326aを形成することもできる。こうした構成によっても、可動鉄心326の延びる方向において、第1部分35側での可動鉄心326の外周面と対向部31aの内周面との距離を、弁体24側での可動鉄心326の外周面と対向部31aの内周面との距離よりも長くすることができる。
・コイル64Aとコイル64Bとが並列に配置された構成(図4,5参照)では、コイル64Aとコイル64Bとの並び方向(図4の左右方向)において、対向部31aのコイル64B側(図5の右側)の部分を通る磁束が、対向部31aのコイル64B側と反対側(図5の左側)の部分を通る磁束よりも多くなる。このため、コイル64B側において可動鉄心26が対向部31aに引き付けられる力が、コイル64B側と反対側において可動鉄心26が対向部31aに引き付けられる力よりも大きくなる。その結果、コイル64Aとコイル64Bとの並び方向において、可動鉄心26がコイル64B側へ傾き易くなる。
これに対して、図11に示すように、コイル64Aとコイル64Bとの並び方向(図11の左右方向)において、コイル64B側(図11の右側)での可動鉄心26の外周面26aと対向部31aの内周面との距離を、コイル64B側と反対側(図11の左側)での可動鉄心26の外周面26aと対向部31aの内周面との距離よりも長くしてもよい。具体的には、コイル64B側の傾斜部431bを、コイル64B側と反対側の傾斜部31bよりも大きくしてもよい。あるいは、図12に示すように、可動鉄心26においてコイル64B側のみに傾斜部426aを形成してもよい。傾斜部426aは、可動鉄心26の延びる方向において第1部分35側に形成されている。この場合、外周コア31の傾斜部31b,431bを省略してもよい。これらの構成によれば、コイル64B側において可動鉄心26が対向部31aに引き付けられる力を低下させることができ、可動鉄心26がコイル64B側へ傾くことを抑制することができる。さらに、同様の作用効果を奏する範囲で、傾斜部431b,426aと上述した変形例の構成とを組み合わせてもよい。なお、図11に示すように、傾斜部431bの断面が曲面となるようにしてもよい。また、緩衝シート437の外縁部が外周コア31に当接しないようにするとともに、緩衝シート437を第1部分35及び非磁性体部33の下面に接着するようにしてもよい。
・固定鉄心65Aにおいて、第1部分35と第2部分36とを、接着又は締結部材により締結することもできる。また、固定鉄心65Aにおいて、第1部分35と第2部分36とを一体に形成することもできる。その場合には、固定鉄心65Aを、耐薬品性を有するフェライト系のステンレス等、又は透磁率の高い磁性軟鉄等により形成することができる。なお、これらの場合は圧縮ばね67を省略することができる。
・固定鉄心65A,65B、及び可動鉄心26は、円柱状に限らず、六角柱状等、その他の柱状を採用することもできる。
・コイル64Bを省略して、コイル64Aのみを備える構成、すなわちシングルソレノイドを備える電磁弁として具体化することもできる。
・プロセスガスの流通方向を、上記実施形態と反対にすることもできる。すなわち、流出通路15からプロセスガスを流入させ、流入通路12からプロセスガスを流出させることもできる。
・電磁弁10を、薬液等の液体の流路を連通状態と遮断状態とに切り替える電磁弁として具体化することもできる。
10…電磁弁、11…流路ブロック、14…弁座部、21…板ばね(第1付勢部)、24…弁体、26…可動鉄心、26a…外周面、31…外周コア(磁性体部)、31a…対向部、31b…傾斜部、33…非磁性体部、35…第1部分(固定鉄心)、36…第2部分(固定鉄心)、37…緩衝シート(緩衝部材)、37a…外縁部、41…ベース(基台)、51…フレーム(ケース)、52…切り欠き部、64A…コイル(第1コイル)、64B…コイル(第2コイル)、65A…固定鉄心、65B…固定鉄心、67…圧縮ばね(第2付勢部)、226…可動鉄心、226a…傾斜部、226b…凹部、226c…凹部、326…可動鉄心、326a…傾斜部、426a…傾斜部、431b…傾斜部、437…緩衝シート(緩衝部材)。

Claims (9)

  1. 内部に流体の流路及び弁座部の設けられた本体と、
    コイルと、
    前記コイルの内部に挿入され、前記弁座部の方向に延びる固定鉄心と、
    前記弁座部に対向して設けられた弁体と、
    前記弁体を前記弁座部の方向へ付勢する第1付勢部と、
    前記固定鉄心に対向するように前記弁体に取り付けられ、前記弁体から前記固定鉄心の方向へ延びる可動鉄心と、
    前記固定鉄心に非磁性体部を介して接続され、前記可動鉄心を囲んで前記可動鉄心の延びる方向に延び且つ前記可動鉄心の外周面に対向する対向部を有する磁性体部と、
    を備え、
    前記可動鉄心の延びる方向において、前記固定鉄心側での前記可動鉄心の前記外周面と前記対向部の内周面との距離が、前記弁体側での前記可動鉄心の前記外周面と前記対向部の前記内周面との距離よりも長くされていることを特徴とする電磁弁。
  2. 前記可動鉄心及び前記対向部の少なくとも一方には、前記可動鉄心の延びる方向において前記固定鉄心側ほど、前記可動鉄心の前記外周面と前記対向部の前記内周面との距離が長くなるように傾斜する傾斜部が形成されている請求項1に記載の電磁弁。
  3. 前記可動鉄心及び前記対向部の少なくとも一方には、前記可動鉄心の延びる方向において、前記固定鉄心側での前記可動鉄心の前記外周面と前記対向部の前記内周面との距離が、前記弁体側での前記可動鉄心の前記外周面と前記対向部の前記内周面との距離よりも長くなるように凹む凹部が形成されている請求項1に記載の電磁弁。
  4. 前記固定鉄心と前記可動鉄心との間に緩衝部材が設けられ、前記緩衝部材の外縁部が前記対向部に当接している請求項1〜3のいずれか1項に記載の電磁弁。
  5. 前記固定鉄心は、前記非磁性体部に接続された第1部分と、前記第1部分に対向するとともに前記流体に非接触の第2部分とに分割され、
    前記第1部分は、前記流体に対して耐腐食性を有する材質で形成され、
    前記第2部分は、前記第1部分よりも透磁率の高い材質で形成されており、
    前記第2部分を前記第1部分の方向に付勢する第2付勢部を備える請求項1〜4のいずれか1項に記載の電磁弁。
  6. 前記コイルは第1コイルであり、
    通電されることにより前記固定鉄心に磁束を通す第2コイルを備え、
    前記第1コイルと前記第2コイルとが並列に配置されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の電磁弁。
  7. 前記第1コイルと前記第2コイルとの並び方向において、前記第2コイル側での前記可動鉄心の前記外周面と前記対向部の内周面との距離が、前記第2コイル側と反対側での前記可動鉄心の前記外周面と前記対向部の内周面との距離よりも長くされている請求項6に記載の電磁弁。
  8. 前記第1コイル及び前記第2コイルを収容するとともに、切り欠き部の形成されたケースと、
    前記本体と前記ケースとの間に配置された基台と、
    前記本体側から前記基台と前記ケースとを締結する第1締結部材と、
    前記切り欠き部において、前記ケース側から前記基台と前記本体とを締結する第2締結部材と、
    を備える請求項6又は7に記載の電磁弁。
  9. 前記第1コイルに通電されるとともに、前記第2コイルに第1方向の電流を流すように通電されることで、前記可動鉄心を前記固定鉄心側へ引き付ける磁力を発生させ、
    前記第1コイルに通電されるとともに、前記第2コイルに前記第1方向と反対の第2方向の電流を流すように通電されることで、前記可動鉄心を前記固定鉄心側へ引き付ける磁力を消滅させる請求項6〜8のいずれか1項に記載の電磁弁。
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