JP2013194591A - 内燃機関とその制御方法 - Google Patents

内燃機関とその制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013194591A
JP2013194591A JP2012062005A JP2012062005A JP2013194591A JP 2013194591 A JP2013194591 A JP 2013194591A JP 2012062005 A JP2012062005 A JP 2012062005A JP 2012062005 A JP2012062005 A JP 2012062005A JP 2013194591 A JP2013194591 A JP 2013194591A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
internal combustion
combustion engine
electric motor
balancer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012062005A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5831317B2 (ja
Inventor
Hiroshi Tsunoda
宏 角田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP2012062005A priority Critical patent/JP5831317B2/ja
Publication of JP2013194591A publication Critical patent/JP2013194591A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5831317B2 publication Critical patent/JP5831317B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

【課題】クランク軸からギア駆動のバランサーを備えて、内燃機関の振動を抑制すると共に、ギア駆動によるギアノイズを低減する内燃機関とその制御方法を提供する。
【解決手段】クランクシャフト4からギア駆動装置11を介して、クランクシャフト4の回転に対して逆転する1次バランサー12と、1次バランサー12からベルト駆動装置13を介して、クランクシャフト4の回転に対して逆転する電動機14と、電動機14の回転軸にクラッチ16を介して副フライホイール15と、ベルト駆動装置13のベルト13bの張力を保持するテンショナー20を備えると共に、ベルト13bの張力の変動したときに、電動機13を力行駆動から回生駆動に、又は回生駆動から力行駆動に切り換え、エンジン1の回転に対して逆回転する電動機14及び副フライホイール15の少なくとも一方の回転変動を、エンジン1の回転変動と同期させるECU18を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関のトルク変動による振動を抑制するギア駆動のバランサーを備えたときに発生するギアノイズを抑制する内燃機関とその制御方法に関する。
現在、燃費低減のために、排気量のダウンサイジング及び気筒数の減筒が盛んに研究され、実用化されているが、究極となる大トルクが小気筒数エンジン(内燃機関)の実現を拒んでいる。一般的に気筒数の少ないレシプロエンジン、特に3気筒以下のレシプロエンジンでは、トルク変動によるローリング振動が問題となる。
この対策として、エンジンと逆転する慣性系を追加し、その慣性系に生じるトルク反力で、クランク周りに生ずるトルク反力を打ち消しあい、エンジンのローリング振動を低減する装置がある(例えば特許文献1参照)。この装置は所謂、ヘロンバランサーと呼ばれている装置である。この装置でエンジンと逆転する慣性系を生み出すものとしては、ジェネレータを利用したもの、新たにウェイトを追加したもの、又は1次バランサーにウェイトを追加したものがある。
また、クランクシャフトの回転中心軸と平行な回転軸として2本のバランサシャフトを配設し、少なくとも一方に発電駆動装置を配設して、発電駆動装置の制動トルク及び駆動トルクでトルク変動を相殺する装置もある(例えば、特許文献2参照)。
しかし、上記のこれらの装置はエンジンと逆転する慣性系をギア駆動することに起因して、別の問題が発生する。エンジンは、間欠な燃焼のためトルク変動を伴うトルク反力を生じる。特に気筒数が少なくなるとその値は大きくなる。結果として、そのトルク変動を伴うトルク反力によって、回転変動速度が生じ、加速時には、従動側のギアの歯面を押し付けて回転させているが、減速時には従動側は別の慣性系のため、ギアの歯面が離れ、次のギアの背面と接触する。このとき歯打ち音が発生する。
そして、次の加速時に、元の歯面と接触して従動される。このときも歯打ち音は発生する。しかも、ローリング振動を低減するために、受動側の軸にフライホイールを取り付けるため、軸のねじり振動と歯打ち音が共振して、著しいノイズを発生する。
この歯の移動する距離がギアのバックラッシュであり、ゼロとすることは出来ない。トルク反力を打ち消すために従動側の慣性モーメントを大きくすればするほど、この現象は顕著となり、また、従動側の慣性モーメントが大きければ大きいほど、この打音は大きくなる。
イギリス特許出願公開公報GB−A−121045号 特開2000−248958号公報
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、その目的は、内燃機関の振動を低減すると共に、その振動の低減に伴い発生する騒音を低減することができる内燃機関とその制御方法を提供することである。
上記の目的を解決するための本発明の内燃機関は、内燃機関のクランク軸からギア駆動装置を介して、該クランク軸の回転に対して逆転するバランサーと、該バランサーからベルト駆動装置を介して、該クランク軸の回転に対して逆転する電動機と、該電動機の回転軸に取り付けたフライホイールとを備える内燃機関において、前記ベルト駆動装置のベルトの張力を保持するテンショナーを備えると共に、前記ベルトの張力が変動したときに、前記電動機を力行駆動から回生駆動に、又は回生駆動から力行駆動に切り換え、前記内燃機関の回転に対して逆回転する前記電動機及び前記フライホイールの少なくとも一方の回転変動を、前記内燃機関の回転変動と同期させる制御装置を備えて構成される。
この構成によれば、内燃機関の1次振動をギア駆動のバランサーでキャンセルし、ギア駆動のバランサーを設けることにより発生する歯打ち音などのギアノイズを、電動機を力行駆動、又は回生駆動して低減する装置において、ベルトの張力が変動したとき、つまり内燃機関の回転が変動したときに、電動機とフライホイールに内燃機関の回転変動と同期した回転変動を与えることができるので、ベルト張力の変動によって発生するベルトのスリップ音を抑制することができる。
これにより、エンジンの振動を抑制するためにギア駆動のバランサーを用いることで発生していた騒音の問題を解決して、内燃機関の振動を良好に抑制することができるので、内燃機関のダウンサイジングを図ることができる。
また、上記の内燃機関において、前記テンショナーが、前記ベルトの張力に応じて移動可能なプーリーと、該プーリーを前記ベルトの押圧方向に付勢するスプリングとを備え、前記バランサーが加速しながら回転するときの前記ベルトの緩む側に、前記プーリーを押圧するように前記テンショナーを配置すると共に、前記制御装置が、前記バランサーが加速しながら回転するときに、前記電動機を力行駆動し、前記バランサーが減速しながら回転するときに、前記電動機を回生駆動する手段を備えると、フライホイールの駆動トルクを伝達して、内燃機関のトルク変動に伴うトルク反力を半減すると共に、ギアの歯打ち音、及びベルトのスリップ音を抑制することができる。
バランサーが加速しながら回転するときのベルトの緩む側にテンショナーを配置すると、バランサーが加速しながら回転するとき(サイクル内変動でクランク側回転が正のとき)は、テンショナーにより、電動機側に内燃機関の回転変動を伝えることができるので、電動機を力行駆動することで、ベルト駆動装置を介すことで発生する、位相の遅れと駆動トルクの低減を起因とするフライホイールのトルクの損失分を補って、トルク反力を低減すると共に、ギアノイズを低減することができる。
また、バランサーが減速しながら回転するとき(サイクル内変動でクランク側回転が負のとき)は、ベルト張力の変動により、テンショナーのプーリーの位置が動いて、その分だけベルトの長さが長くなるので、電動機側に内燃機関の回転変動がなまされてしまう。このとき、電動機を回生駆動することで、フライホイールが内燃機関の回転変動と同期するので、トルク反力を低減することができる。
加えて、このときベルトの長さが長くなるので、ギア駆動装置に掛かる力が低減してギアノイズを低減することができる。さらに、フライホイールが内燃機関の回転変動と同期するので、ベルトのスリップ音も低減することができる。
なお、ベルトのバネ定数を大きく、若しくは、弾性体のバネ定数を大きくすると、張力変動時のテンショナーの動きを小さくすることができる。また、テンショナーによるベル
トの初張力を電動機側の慣性モーメントを駆動するのに必要な力より大きく設定する。詳しくは、ベルト初張力をFa、電動機側の慣性モーメントをIm、バランサーと一体に回転する第1プーリーの半径をrb、電動機側の第2プーリーの半径をrm、バランサーの回転加速度を−ωa、及び第2プーリーの回転加速度をωmとすると、電動機側の回転加速度ωmの最大値は、プーリー比から(rb/rm)×ωaであるから、以下の数式(1)で表すことができる。
また、上記の問題を解決するための内燃機関の制御方法は、内燃機関のクランク軸からギアにより駆動され、該クランク軸の回転に対して逆転するバランサーと、該バランサーからベルトにより駆動され、該クランク軸の回転に対して逆転する電動機と、該電動機の回転軸に取り付けたフライホイールと、前記ベルトの張力を保持するテンショナーとを備える内燃機関の制御方法において、前記ベルトの張力が変動したときに、前記電動機を力行駆動から回生駆動に、又は回生駆動から力行駆動に切り換え、前記内燃機関の回転に対して逆回転する前記電動機及び前記フライホイールの少なくとも一方の回転変動を、前記内燃機関の回転変動と同期させることを特徴とする方法である。
加えて、上記の内燃機関の制御方法において、前記バランサーが加速しながら回転するときの前記ベルトの緩む側に、前記テンショナーを配置し、前記バランサーが加速しながら回転するときに、前記電動機を力行駆動し、前記バランサーが減速しながら回転するときに、前記電動機を回生駆動する。
この方法によれば、テンショナーがベルトの張力により動いて、ベルトが伸び、電動機側にトルクを伝達することができないときに、電動機を回生駆動することで、フライホイールに内燃機関と同期した回転変動を与えることができるので、ギアの歯打ち音と、ベルトのスリップ音を防止しながら、燃焼に起因するトルク反力を抑制することができる。
本発明によれば、内燃機関の振動を低減すると共に、その振動の低減に伴い発生するギアノイズとベルトのスリップ音などの騒音を低減することができる。これにより、燃費低減のための、より熱効率の高い領域の使用頻度を増やし、内燃機関本体のフリクションも低減することができるダウンサイジングを図ることができる。
本発明に係る実施の形態の内燃機関を示した斜視図である。 図1に示すベルト駆動装置を示し、バランサーが加速しながら回転した状態を示した側面図である。 図1に示すベルト駆動装置を示し、バランサーが減速しながら回転した状態を示した側面図である。 図1に示す内燃機関に制御を示した概略図である。 本発明に係る実施の形態の内燃機関の動作を示したフローチャートである。 図1に示す内燃機関の電動機とフライホイールの回転変動と内燃機関の回転変動を比較したグラフであり、(a)は電動機の制御が無い状態を示し、(b)は電動機の制御がある状態を示す。 図1に示す内燃機関のトルク反力と慣性モーメントの関係を示した模式図である。
以下、本発明に係る実施の形態の内燃機関とその制御方法について、図面を参照しながら説明する。この実施の形態は、ディーゼルエンジンを例に説明するが、本発明はディーゼルエンジンに限定せずに、ガソリンエンジンにも適用することができる。なお、図面に関しては、構成が分かり易いように寸法を変化させており、各部材、各部品の板厚や幅や長さなどの比率も必ずしも実際に製造するものの比率とは一致させていない。また、図中の矢印は実際の動作を示し、白抜き矢印はトルクや加速度の方向を示す。
まず、本発明に係る実施の形態の内燃機関について、図1〜4を参照しながら説明する。このエンジン(内燃機関)1は、エンジン本体2、ギア駆動装置11、1次バランサー12、ベルト駆動装置13、及び電動機14に加えて、図1に示すように、副フライホイール15と、副フライホイール用クラッチ(以下、クラッチに統一する)16と、テンショナー20とを備える。
エンジン本体2は、3つのピストン3a〜3cの上下運動を回転運動に変換するクランクシャフト4と、主フライホイール5とを備える。このエンジン本体2は主フライホイール5を介して図示しない変速装置と接続されているが、主フライホイール5を必ずしも必要としない。また、この実施の形態ではエンジン本体2を直列3気筒エンジンで説明するが、その気筒数や、気筒の配列は限定しない。
ギア駆動装置11は、駆動ギア11aと従動ギア11bとを備える。この従動ギア11bは、1次バランサー12をクランクシャフト4の回転に対して等速で逆回転させるように、駆動ギア11aと同一径のギアであり、好ましくは1次バランサー12とのバランスを考慮して、偏心させるとよい。この実施の形態では、ギアがこのギア駆動装置11の一段しか介さないので、ギアノイズの制御を容易にすることができる。
1次バランサー12は、クランクシャフト4の軸線と略平行に配置され、前述したように回転する。この1次バランサー12はクランクシャフト4と等速で逆回転することによって、1次の慣性偶力によるピッチング振動と、1.5次のトルク反力によるローリング振動を低減することができる。この1次バランサー12は周知の技術のバランサーを用いることができる。
ベルト駆動装置13は、1次バランサー12の軸先端に取り付けた第1プーリー13aの回転を、ベルト13bを介して第2プーリー13cへ伝達し、そのときに、クランクシャフト4の回転に対して、増速するように構成し、また、トルクを伝達するために、ベルト13bの張力を保持するテンショナー20とアイドラー13dとを備える。
テンショナー20は、図2に示すように、プーリー21、固定部22、テンションアーム23、及びテンションスプリング24を備える。このテンショナー20は、プーリー21がテンションスプリング24によって、ベルト13bに付勢されることにより、ベルト13bの張力を保持し、且つベルト13bの張力の変動により、テンションアーム23が固定部22を軸に回動して、プーリー21の位置を移動する周知の技術のテンショナーである。
また、このテンショナー20を、サイクル内変動でクランクシャフト4の回転が正のとき、つまり1次バランサー12が加速しながら回転するとき(クランクシャフト4の回転のクランク角加速度が正のときであり、図中の矢印aの方向の加速度のときを示す、以下クランクシャフト4が正で回転するときとする)に、ベルト13bの緩む側Aに配置する。
このベルト13bの緩む側Aは、クランクシャフト4が正で回転するときに緩む側であって、図3に示すように、サイクル内変動でクランクシャフト4の回転が負のとき、つまり1次バランサー12が減速しながら回転するとき(クランク角加速度が負のときであり、図中の矢印bの方向の加速度のときを示す;以下、クランクシャフト4が負で回転するときとする)には、逆にベルト13bの張る側となる側である。
ベルト13bのバネ定数を大きくすることで、即ち伸びの少ないアラミド繊維系の芯線を使ったベルト13bを用いて、そのベルト13bの初張力を600N〜800N程度とすることで、また、このプーリー21はトルク反力と同じ、回転2次に同調して移動するため、プーリー21の慣性力によって、振動が増加してしまうが、テンションスプリング24のバネ定数を大きくすることで、それぞれベルト13bの張力によるプーリー21の位置の移動距離を小さくすることができる。
さらに、図2に示すように、テンショナー20をベルト13bの緩み側Aに設けることによるベルト13bの初張力Faは、以下の数式(2)に示すように、第2プーリー13cに掛かる力より、電動機14側の慣性モーメントを駆動するために必要な力T1より大きく設定する。
この駆動するために必要な力T1は、電動機14側の慣性モーメントをIm、第2プーリー13cの角加速度をωm、第2プーリー13cの半径をrmとすると、以下の数式(3)より算出することができる。
上記の駆動するために必要な力T1は、ベルト13bのすべりを考慮しなければ、第1プーリー13aと第2プーリー13cのプーリー比から、第1プーリー13aの角加速度(1次バランサーの角加速度と同じ)を−ωa、第1プーリー13aの半径をrbとすると、以下の数式(4)で表すことができる。
よって、このテンショナー20によるベルト13bの初張力Faは、クランクシャフト4側の、つまりエンジン1の回転変動により設定することができる。
一方、アイドラー13dは、クランクシャフト4が正で回転するときに、ベルト13bの張る側Bに設けられ、ベルト13bの張力の変動があっても、移動しない固定のプーリーである。
このベルト駆動装置13は、上記の構成により、クランクシャフト4が正で回転するときに、テンショナー20がベルト13bの緩み側Aに配置されることにより、エンジン1の回転変動を電動機14側に伝達することができる。
一方、図3に示すように、クランクシャフト4が負で回転するときに電動機14側は以前の角速度で回り続けようとする。つまり、トルク反力を従動ギア11bが受けるときに、テンショナー20が設けられていた側Aが、ベルト13bの張る側Aとなり、ベルト13bの張力の変動によって、プーリー21の位置が移動して、ベルト13bが瞬間的に伸びる。これにより、荷重の一部をベルト13bの張力に負担させることで、ギアノイズを低減することができる。
電動機14は、図4に示すように、第2プーリー13cと接続され、力行駆動、及び回生駆動可能で、所謂ジェネレータ、又はスタータジェネレータと呼ばれるもので、発電可能に構成してもよい。副フライホイール15は、クラッチ16を接続、又は切断することで自身の駆動トルクを、第2プーリー13cを介してギア駆動装置11へと伝達する。
また、このエンジン1は、クランク角センサ17と、電動機14及びクラッチ16の動作を制御するECU(制御装置)18を備える。このECU18は、エンジンコントロールユニットと呼ばれる制御装置であり、電気回路によってエンジン1の制御を担当している電気的な制御を総合的に行うマイクロコントローラである。
この実施の形態では、ECU18に、エンジン1の運転状況に合わせてクラッチ16を接続、又は切断し、さらにクランク角加速度a及びbに応じて、電動機14を力行制御、又は回生制御して、駆動トルクを制御する手段を備える。エンジン1に電動機14と大きな慣性モーメントを有する副フライホイール15を追加するため、クラッチ16を接続するタイミングは、エンジン1のローリング振動が問題となるときが好ましい。
クランク角加速度a及びbを算出する方法は、例えば、デジタルによる計算や、クランク角センサ17の測定値から算出されるエンジン1の回転数を周期に変換し、その周波数をF/V変換(パルス周波数を電圧に変換する方法)し、その値を微分して算出するアナログ回路を用いる方法でもよい。
次に、クランク角加速度a及びbに応じて、電動機14を力行制御、又は回生制御して、エンジン1のトルク反力を抑制すると共に、それに伴う騒音を制御する方法について、図5のフローチャートを参照しながら、説明する。
まず、クランク角センサ17の検出信号から、算出した回転数Nから周期λを算出するステップS11を行う。次に、周期λをF/V変換し、その微分波形である電圧波形Vfを算出するステップS12を行う。
次に、その電圧波形Vfで電動機14を制御するステップS13を行う。このとき、クランクシャフト4が正で回転し、クランクギア11aがクランク角加速度aで回転するときに、電動機14を力行駆動し、クランクシャフト4が負で回転し、クランクギア11aがクランク角加速度bで回転するときに、電動機を回生駆動する。
トルク反力は、慣性モーメントにクランク角加速度を乗じたものである。そこで、クランク角センサ17の検出信号から周期λ(クランク角加速度)算出し、その周期λをF/V変換し、微分波形である電圧波形Vfを求める。この電圧波形Vfを用いて電動機14を制御すると、電動機14をクランク角加速度に完全に同期させて、つまり、エンジン1の回転に対して逆回転する電動機14、及びクラッチ16が接続されているときの副フラ
イホイール15の回転変動を、エンジン1の回転変動に同期することができる。
この図5に示す方法によれば、クランク角加速度a及びbに合わせて、言い換えるとエンジン1のトルク変動に合せて、電動機14を制御することができ、エンジン1の運転状況に応じたトルク反力を抑制することができる。加えて、ギア駆動装置11の噛み合い力も低減することができるので、ギアノイズを抑制することができる。
なお、この方法以外に、例えば、上記の制御方法をF/Vコンバータ(若しくは、F/V変換器と呼ばれる装置)を用いた回路で行ってもよい。
特に、図2に示すように、クランクシャフト4が正で回転するときは、ベルト13bのベルト緩み側Aをテンショナー20が押圧することで、ベルト13bの張力を保持することができるので、ベルト13bを介して、副フライホイール15を取り付けた電動機14に、エンジン1の回転変動を伝達することができ、上記の制御により、ギア駆動装置11の噛み合い力も低減することができるので、ギアノイズを抑制することができる。
一方、図3に示すように、クランクシャフト4が負で回転するときは、ベルト13bのベルト張り側Aに設けたテンショナー20のプーリー21が、ベルト13bの張力により位置を移動して、ベルト13bの長さが長くなるため、電動機14側にエンジン1の回転変動を伝達することができないが、ベルト13bの長さが長くなることで、ギア駆動装置11の噛み合い力も低減するため、ギアノイズを抑制することができる。
さらにこのとき、電動機14を回生駆動することで、副フライホイール15に、エンジン1と同期した回転変動を与えることができるので、ベルト13bのベルト変動を起因とするスリップ音を低減することができる。
結果として、図6の電動機14と副フライホイール15の回転変動とエンジン1の回転変動を比較したグラフに示すように、ベルト13bの張力を保持するテンショナー20を設け、電動機14の制御が無い場合と、電動機14の制御がある場合では、特に、クランク角加速度bで回転するときに大きな違いが現れている。
図6の(a)に比べて、図6の(b)に示すように、テンショナー20を、1次バランサー12が加速しながら回転するときに、ベルト13bが緩む側Aに配置し、1次バランサー12が減速しながら回転するときに、電動機14を回生駆動すると、電動機14側(副フライホイールを含む)の回転変動を、エンジン1の回転変動と同期させることができる。これにより、エンジン1のトルク変動を伴うトルク反力を低減すると共に、それに伴って発生するギア駆動装置11のギアノイズやベルト13bのスリップ音を低減することができる。
次に、このエンジン1のトルク反力を低減する原理について、図7を参照しながら説明する。図7に示す回転体30は、1次バランサー12と副フライホイール15とを合わせたものとして説明する。
ここで、θをクランク角、T(θ)をクランクトルク、Tをトルク反力、Iをクラ
ンクシャフト4周りの慣性モーメント、Iiをi番目の回転体30の慣性モーメント及びgをi番目の回転体30のギア比とする。トルク反力Tは次の数式(5)で表すことができる。
このとき、分母の(I+Σg )が、エンジン1の有効慣性モーメントであり、回転の向きに関係なく全て正の値である。数式(5)からトルク反力Tは、(I+Σg)が最小となるように、エンジン1とは逆回転の増速された回転体30を設けることで最小とすることができる。
数式(5)の分母は、クランクシャフト4周りの有効慣性モーメントであり、その大部分はクランクシャフト4、主フライホイール5、及び図示しないクラッチプレッシャープレートが占める。分子は、各軸の慣性モーメントにギア比、又はプーリー比を乗じたもので、逆転するものがあれば、その値は負となり、分子が小さくなり、トルク反力は小さくなる。
よって、本発明のエンジン1は、1次バランサー12と副フライホイール15とで、エンジン1のトルク変動に伴う反力を低減することができる。
次に、本発明に係る実施の形態のエンジン1の動作について説明する。まず、エンジン1の運転状況が通常走行時の場合について説明する。通常走行時は、ECU18がクラッチ16を接続した状態であり、1次バランサー12と副フライホイール15とが、クランクシャフト4の回転に対して逆回転するので、エンジン1のトルク変動に伴うトルク反力を低減することができる。しかし、副フライホイール15を、ベルト駆動装置13を介して駆動することで、ベルト13bのスリップや伸縮を原因とした位相ずれとトルク低下によって、トルク反力を低減させるトルクが低減する。
そこで、クランクシャフト4が正で回転する場合は、ECU18が電動機14を力行駆動して、ベルト駆動によって低下した分(以下、効率低下分という)の駆動トルクを補うことで、トルク反力を低減することができる。このとき、副フライホイール15の駆動トルクのうち、電動機14が分担していた分の駆動トルクが低減するので、ギア駆動装置11の噛み合い力を低減することができ、ギアノイズを低減することができる。
クランクシャフト4が負で回転する場合は、ベルト13bの長さが張力の変動によりテンショナー20のプーリー21の位置の移動に伴って長くなるので、ギアノイズを低減することができ、また、それに伴い発生するスリップ音を、ECU18が電動機14を回生駆動することで、副フライホイール15をエンジン1の回転変動と同期させて、低減することができる。
上記の動作は、トルク変動が顕著となる低速一定走行時に限定して行ってもよい。また、ローリング振動が顕著となるエンジン1の始動時、及び停止時に限定してもよい。その他の走行時は、エンジン1の振動がそれほど大きくならないため、例えば、クラッチ16を切断し、慣性モーメントを小さくしてもよい。この通常走行時の電動機14の出力は、効率低下分の駆動トルクを補うだけのため、消費電力を小さくすることができる。
次に、エンジン1の運転状況が始動時を除く加速時の場合について説明する。加速時は、ECU18がクラッチ16を切断した状態である。エンジン1の運転状況が加速時であれば、トルク反力は小さく、ギア駆動装置11の噛み合い力も小さい。そのため、副フライホイール15の駆動トルクは必要なく、クラッチ16を切断することにより、エンジン加速時の有効慣性モーメントの増加を抑制することができ、エンジン1の加速性能を向上でき、且つ燃費を向上できる。
次に、エンジン1の運転状況がアイドル時で、且つアイドルストップが動作していない場合について説明する。アイドル時で、且つアイドルストップが動作していない場合は、ECU18がクラッチ16を切断した状態である。クランクシャフト4からの駆動トルクが副フライホイール15の駆動トルクよりも小さいため、クラッチ16を切断することにより、1次バランサー12を駆動するギア駆動装置11の噛み合い力を低減して、ギアノイズを低減することができる。
このアイドル時に電動機14を図5に示す方法で制御することで、エンジン1のトルク変動を抑制することができる。これにより、アイドル時に発生するローリング振動を、電動機14を単独で駆動して低減することができる。
さらに、クラッチ16接続時の力行、又は回生制御による吸収に比べて、電動機14を駆動させる分、燃費が悪化する可能性があるが、大部分のアイドリングは、アイドリングストップが動作中であり、その影響は少なく、アイドリングストップ中は、一種のデュアルマスフライホイールとして動作するため、トータルの燃費を向上することができる。
上記のエンジン1は、エンジン1のトルク変動による振動を、クランクシャフト4の回転に対して逆回転する1次バランサー12と副フライホイール15を設けることにより低減することができるが、ギア駆動によって1次バランサー12を駆動することで発生するギアノイズが発生する。
特に顕著に感じるアイドリング時にクラッチ16を切断し、ギア駆動装置11の噛み合い力を低減することができるので、ギアノイズの発生を抑制することができる。また、合わせてトルクバランサーとして、電動機14を力行駆動、又は、回生駆動するため、トルク反力を低減し、ローリング振動の低減を図ることができる。
また、トルク変動による振動が顕著となる低速一定走行時には、クラッチ16を接続し、さらに、ベルト駆動によって低減する効率低下分の駆動トルクを補うことができるので、トルク変動を抑制することができる。加えて、このとき、電動機14の駆動トルク分、ギア駆動装置11の噛み合い力が低減するので、ギアノイズの発生を抑制することができる。
加えて、副フライホイール15を設けることで増加した慣性モーメントを加速時には、クラッチ16を切断することで、クランクシャフト4周りの有効慣性モーメントの増加を抑制することができるので、有効慣性モーメントが増加することで発生する燃費の悪化、及び加速応答の遅れを抑制することができる。
その上、エンジン1の回転変動を伝達するベルト13bに、ベルト13bの張力を保持するテンショナー20を備え、電動機14をエンジン1の回転変動に同期するように、つまり、クランク角加速度a及びbに応じて、力行駆動及び回生駆動することで、ギア駆動装置11のギアノイズとベルト駆動装置13のスリップ音を抑制しながら、エンジン1のトルク変動を伴うトルク反力を低減することができる。
上記の作用効果によって、特に四気筒以下のエンジンにおいては、振動問題を起因として、ダウンサイジングすることが困難であったが、本発明を適用することによって、その振動問題と、振動問題を解決するために発生していた騒音問題も解決することができるので、エンジン1をダウンサイジングすることができる。
これにより、より熱効率の高い領域の使用頻度を増やし、且つエンジン本体のフリクションも低減することができるので、燃費を低減することができる。
本発明の内燃機関は、ギア駆動のバランサーで内燃機関の振動を抑制すると共に、振動を抑制するために発生するギアノイズやベルトのスリップ音を低減することができるので、特に気筒内圧力が高く、大きなトルク変動が発生するディーゼルエンジンを搭載したトラックなどの車両に利用することができる。
1 エンジン
2 エンジン本体
3a〜3c ピストン
4 クランクシャフト(クランク軸)
11 ギア駆動装置
12 1次バランサー(バランサー)
13 ベルト駆動装置
14 電動機
15 副フライホイール(フライホイール)
16 クラッチ
17 クランク角センサ
18 ECU(制御装置)
20 テンショナー
21 プーリー
22 固定部
23 テンションアーム
24 テンションスプリング

Claims (4)

  1. 内燃機関のクランク軸からギア駆動装置を介して、該クランク軸の回転に対して逆転するバランサーと、該バランサーからベルト駆動装置を介して、該クランク軸の回転に対して逆転する電動機と、該電動機の回転軸に取り付けたフライホイールとを備える内燃機関において、
    前記ベルト駆動装置のベルトの張力を保持するテンショナーを備えると共に、
    前記ベルトの張力が変動したときに、前記電動機を力行駆動から回生駆動に、又は回生駆動から力行駆動に切り換え、前記内燃機関の回転に対して逆回転する前記電動機及び前記フライホイールの少なくとも一方の回転変動を、前記内燃機関の回転変動と同期させる制御装置を備えることを特徴とする内燃機関。
  2. 前記テンショナーが、前記ベルトの張力に応じて移動可能なプーリーと、該プーリーを前記ベルトの押圧方向に付勢するスプリングとを備え、
    前記バランサーが加速しながら回転するときの前記ベルトの緩む側に、前記プーリーを押圧するように前記テンショナーを配置すると共に、
    前記制御装置が、前記バランサーが加速しながら回転するときに、前記電動機を力行駆動し、前記バランサーが減速しながら回転するときに、前記電動機を回生駆動する手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 内燃機関のクランク軸からギアにより駆動され、該クランク軸の回転に対して逆転するバランサーと、該バランサーからベルトにより駆動され、該クランク軸の回転に対して逆転する電動機と、該電動機の回転軸に取り付けたフライホイールと、前記ベルトの張力を保持するテンショナーとを備える内燃機関の制御方法において、
    前記ベルトの張力が変動したときに、前記電動機を力行駆動から回生駆動に、又は回生駆動から力行駆動に切り換え、前記内燃機関の回転に対して逆回転する前記電動機及び前記フライホイールの少なくとも一方の回転変動を、前記内燃機関の回転変動と同期させることを特徴とする内燃機関の制御方法。
  4. 前記バランサーが加速しながら回転するときの前記ベルトの緩む側に、前記テンショナーを配置し、
    前記バランサーが加速しながら回転するときに、前記電動機を力行駆動し、前記バランサーが減速しながら回転するときに、前記電動機を回生駆動することを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の制御方法。
JP2012062005A 2012-03-19 2012-03-19 内燃機関とその制御方法 Expired - Fee Related JP5831317B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012062005A JP5831317B2 (ja) 2012-03-19 2012-03-19 内燃機関とその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012062005A JP5831317B2 (ja) 2012-03-19 2012-03-19 内燃機関とその制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013194591A true JP2013194591A (ja) 2013-09-30
JP5831317B2 JP5831317B2 (ja) 2015-12-09

Family

ID=49393873

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012062005A Expired - Fee Related JP5831317B2 (ja) 2012-03-19 2012-03-19 内燃機関とその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5831317B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015081574A (ja) * 2013-10-23 2015-04-27 いすゞ自動車株式会社 振動低減装置、内燃機関、及び内燃機関の制御方法
JP2015147454A (ja) * 2014-02-05 2015-08-20 株式会社日本自動車部品総合研究所 伝動システム
JP2018501420A (ja) * 2014-10-16 2018-01-18 オブリスト テクノロジーズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング パワーユニット
GB2579808A (en) * 2018-12-14 2020-07-08 Perkins Engines Co Ltd Belt driven flywheel system
WO2022039252A1 (ja) * 2020-08-20 2022-02-24 ヤマハ発動機株式会社 Mt型ストラドルドビークル

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015081574A (ja) * 2013-10-23 2015-04-27 いすゞ自動車株式会社 振動低減装置、内燃機関、及び内燃機関の制御方法
JP2015147454A (ja) * 2014-02-05 2015-08-20 株式会社日本自動車部品総合研究所 伝動システム
JP2018501420A (ja) * 2014-10-16 2018-01-18 オブリスト テクノロジーズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング パワーユニット
GB2579808A (en) * 2018-12-14 2020-07-08 Perkins Engines Co Ltd Belt driven flywheel system
GB2579808B (en) * 2018-12-14 2021-12-29 Perkins Engines Co Ltd Belt driven flywheel system
WO2022039252A1 (ja) * 2020-08-20 2022-02-24 ヤマハ発動機株式会社 Mt型ストラドルドビークル
JPWO2022039252A1 (ja) * 2020-08-20 2022-02-24
WO2022038749A1 (ja) * 2020-08-20 2022-02-24 ヤマハ発動機株式会社 Mt型ストラドルドビークル
JP7269445B2 (ja) 2020-08-20 2023-05-08 ヤマハ発動機株式会社 Mt型ストラドルドビークル

Also Published As

Publication number Publication date
JP5831317B2 (ja) 2015-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5880067B2 (ja) 内燃機関とその制御方法
JP5831317B2 (ja) 内燃機関とその制御方法
CN103298637B (zh) 混合动力车辆的驱动装置
WO2014039846A2 (en) Active torque ripple rectifier
JP5482966B2 (ja) ダイナミックダンパ装置
WO2013114569A1 (ja) 制振制御装置
JP2013075591A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP2010023790A (ja) 電動機の制御装置
JP2015205638A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
WO2014174355A2 (en) Control apparatus for hybrid vehicle and control method therefor
JP6036990B2 (ja) 内燃機関の停止制御装置
EP2636921B1 (en) Dynamic damper device
JP2006232162A (ja) ハイブリッド車両
JP5906852B2 (ja) 内燃機関とその制御方法
US20150061291A1 (en) Vibration damping for a range-extender
WO2019150854A1 (ja) ハイブリッド車両
JP6194746B2 (ja) 振動低減装置、内燃機関、及び内燃機関の制御方法
US8840516B2 (en) Dynamic damper device
JP2016187976A (ja) ワンウェイクラッチを備える駆動制御装置
JP2010274876A (ja) ハイブリッド車両の振動制御装置
JPH1182094A (ja) エンジンのトルク変動低減装置
JP5810977B2 (ja) 車両の制御装置
JP6447344B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
WO2015020061A1 (ja) ハイブリッドシステム、ハイブリッド車両、及びハイブリッドシステムの動力伝達方法
JP2021037822A (ja) ハイブリッド車両のクランク角の検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150225

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150928

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150929

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151012

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5831317

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees