JP5906852B2 - 内燃機関とその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関のトルク変動による振動を抑制するギア駆動のバランサーを備えたときに発生するギアノイズを抑制する内燃機関とその制御方法に関する。
現在、燃費低減のために、排気量のダウンサイジング及び気筒数の減筒が盛んに研究され、実用化されているが、究極となる大トルクが小気筒数エンジン(内燃機関)の実現を拒んでいる。一般的に気筒数の少ないレシプロエンジン、特に3気筒以下のレシプロエンジンでは、トルク変動によるローリング振動が問題となる。
この対策として、エンジンと逆転する慣性系を追加し、その慣性系に生じるトルク反力で、クランク周りに生ずるトルク反力を打ち消しあい、エンジンのローリング振動を低減する装置がある(例えば特許文献1参照)。この装置は所謂、ヘロンバランサーと呼ばれている装置である。この装置でエンジンと逆転する慣性系を生み出すものとしては、ジェネレータを利用したもの、新たにウェイトを追加したもの、又は1次バランサーにウェイトを追加したものがある。
また、クランクシャフトの回転中心軸と平行な回転軸として2本のバランサシャフトを配設し、少なくとも一方に発電駆動装置を配設して、発電駆動装置の制動トルク及び駆動トルクでトルク変動を相殺する装置もある(例えば、特許文献2参照)。
しかし、上記のこれらの装置はエンジンと逆転する慣性系をギア駆動することに起因して、別の問題が発生する。エンジンは、間欠な燃焼のためトルク変動を伴うトルク反力を生じる。特に気筒数が少なくなるとその値は大きくなる。結果として、そのトルク変動を伴うトルク反力によって、回転変動速度が生じ、加速時には、従動側のギアの歯面を押し付けて回転させているが、減速時には従動側は別の慣性系のため、ギアの歯面が離れ、次のギアの背面と接触する。このとき歯打ち音が発生する。
そして、次の加速時に、元の歯面と接触して従動される。このときも歯打ち音は発生する。しかも、ローリング振動を低減するために、受動側の軸にフライホイールを取り付けるため、軸のねじり振動と歯打ち音が共振して、著しいノイズを発生する。
この歯の移動する距離がギアのバックラッシュであり、ゼロとすることは出来ない。トルク反力を打ち消すために従動側の慣性モーメントを大きくすればするほど、この現象は顕著となり、また、従動側の慣性モーメントが大きければ大きいほど、この打音は大きくなる。
イギリス特許出願公開公報GB−A−121045号 特開2000−248958号公報
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、その目的は、内燃機関の振動を低減すると共に、その振動の低減に伴い発生する騒音を低減することができる内燃機関とその制御方法を提供することである。
上記の目的を解決するための本発明の内燃機関は、内燃機関のクランク軸からギア駆動装置を介して、該クランク軸の回転に対して逆転するバランサーと、該バランサーからベルト駆動装置を介して、該クランク軸の回転に対して逆転する電動機と、該電動機の回転軸に取り付けたフライホイールとを備える内燃機関において、前記ベルト駆動装置のベルトの張力を保持するテンショナーと、前記電動機を制御する制御装置と、を備え、前記テンショナーが、前記ベルトの張力に応じて位置移動自在なプーリーと、該プーリーをベルト押圧方向に付勢するスプリングと、該プーリーの位置移動に伴って容積が拡縮する高圧室と、該高圧室に連通する油圧通路と、該高圧室と該油圧通路との連通を開閉する油圧弁と、該油圧通路の油圧を調整するアキュムレーターとを有し、前記制御装置が、前記内燃機関の停止時に、前記アキュムレーターが前記高圧室に油を満たした後に、前記油圧弁を閉じて、前記プーリーの位置を固定し、前記内燃機関の始動時に、前記プーリーの位置を固定したまま、前記電動機をスターターとして駆動する制御を行い、前記内燃機関の通常走行時に、前記油圧弁を開いて、前記プーリーを位置移動可能にし、且つ、前記ベルトの張力が変動したときに、前記電動機を力行駆動から回生駆動に、又は回生駆動から力行駆動に切り換え、前記内燃機関の回転に対して逆回転する前記電動機及び前記フライホイールの少なくとも一方の回転変動を、前記内燃機関の回転変動と同期させる制御を行うように構成される。
この構成によれば、内燃機関の1次振動をギア駆動のバランサーでキャンセルし、ギア駆動のバランサーを設けることにより発生する歯打ち音などのギアノイズを、電動機を力行駆動、又は回生駆動して低減する装置において、電動機をスターターとして駆動したときに、テンショナーのプーリーの位置を固定することができるので、ベルト駆動装置のベルトの張力を保持するテンショナーに過大な力がかかり故障することを防止することができる。
これは、内燃機関の停止後、アキュムレーターの働きで高圧室に油が満たされた後に、油圧弁を閉じて、高圧室を密閉することで、テンショナーを固定のアイドラーとして機能させることができるからである。
これにより、エンジンの振動を抑制するためにギア駆動のバランサーを用いることで発生していた騒音の問題を解決して、内燃機関の振動を良好に抑制することができるので、内燃機関のダウンサイジングを図ると共に、それに用いる電動機をスターターとして使用することができる。
また、上記の内燃機関において、前記バランサーが加速しながら回転するときの前記ベルトの緩む側に、前記プーリーを押圧するように前記テンショナー配置され、前記制御装置が、前記内燃機関の通常走行時に、前記バランサーが加速しながら回転するときに、前記電動機を力行駆動し、前記バランサーが減速しながら回転するときに、前記電動機を回生駆動する手段を備えると、フライホイールの駆動トルクを伝達して、内燃機関のト
ルク変動に伴うトルク反力を半減すると共に、ギアの歯打ち音、及びベルトのスリップ音を抑制することができる。
内燃機関の始動時には、閉じていた油圧弁を、内燃機関の運転中(通常走行時)には、開けることで、テンショナーのプーリーを位置移動可能にすることができ、テンショナーにベルト駆動装置のベルト張力を保持する本来の機能を持たせることができる。
また、アキュムレーターを設けることで、内燃機関の通常走行時に、テンショナーの機能を損なうことがないので、テンショナーとして駆動するときに、プーリーが円滑に移動するので、電動機を用いた内燃機関のトルク反力を低減する、及びそれに伴う騒音を低減する装置の働きを邪魔することがない。
バランサーが加速しながら回転するときのベルトの緩む側にテンショナーを配置すると、バランサーが加速しながら回転するとき(サイクル内変動でクランク側回転が正のとき)は、テンショナーにより、電動機側に内燃機関の回転変動を伝えることができるので、電動機を力行駆動することで、ベルト駆動装置を介すことで発生する、位相の遅れと駆動トルクの低減を起因とするフライホイールのトルクの損失分を補って、トルク反力を低減すると共に、ギアノイズを低減することができる。
また、バランサーが減速しながら回転するとき(サイクル内変動でクランク側回転が負のとき)は、ベルト張力の変動により、テンショナーが動いて、ベルトの長さがながくなるので、電動機側に内燃機関の回転変動がなまされてしまう。このとき、電動機を回生駆動することで、フライホイールが内燃機関の回転変動と同期するので、トルク反力を低減することができる。また、このときベルトの長さが長くなるので、ギア駆動装置に掛かる力が低減してギアノイズを低減することができる。
さらに、フライホイールが内燃機関の回転変動と同期するので、ベルトのスリップ音も低減することができる。
なお、ベルトのバネ定数を大きく、若しくは、弾性体のバネ定数を大きくすると、張力変動時のテンショナーの動きを小さくすることができる。また、テンショナーによるベルトの初張力を電動機側の慣性モーメントを駆動するのに必要な力より大きく設定する。詳しくは、ベルト初張力をFa、電動機側の慣性モーメントをIm、バランサーと一体に回転する第1プーリーの半径をrb、電動機側の第2プーリーの半径をrm、バランサーの回転加速度を−ωa、及び第2プーリーの回転加速度をωmとすると、電動機側の回転加速度ωmの最大値は、プーリー比から(rb/rm)×ωaであるから、以下の数式(1)で表すことができる。
加えて、上記の内燃機関において、前記油圧通路を、前記内燃機関に設けられた油圧回路に接続すると、プーリーの位置移動に伴って、過剰な減衰力が働くことがなく、上記の作用効果に影響を及ぼすことを抑制することができる。例えば、ダンパーなどの密閉した油圧装置の場合は、ダンパーの伸縮に伴い減衰力が働くため、ベルト13bの張力の変動に遅れが生じ、電動機を用いて内燃機関の振動を低減する際に、タイミングがずれてしまう。その結果、ギアノイズやスリップ音が発生する。
また、上記の問題を解決するための内燃機関の制御方法は、内燃機関のクランク軸からギア駆動装置を介して、該クランク軸の回転に対して逆転するバランサーと、該バランサーからベルト駆動装置を介して、該クランク軸の回転に対して逆転する電動機と、該電動機の回転軸に取り付けたフライホイールと、前記ベルト駆動装置のベルトの張力を保持するテンショナーとを備えると共に、前記テンショナーが、前記ベルトの張力に応じて位置移動自在なプーリーと、該プーリーをベルト押圧方向に付勢するスプリングと、該プーリーの位置移動に伴って容積が拡縮する高圧室と、該高圧室に連通する油圧通路と、該高圧室と該油圧通路との連通を開閉する油圧弁と、該油圧通路の油圧を調整するアキュムレーターとを備える内燃機関の制御方法において、前記内燃機関の停止時に、前記アキュムレーターが前記高圧室に油を充たした後に、前記油圧弁を閉じて、前記プーリーの位置を固定し、前記内燃機関の始動時に、前記プーリーの位置を固定したまま、前記電動機をスターターとして駆動し、前記内燃機関の通常走行時に、前記油圧弁を開いて、前記プーリーを位置移動可能にし、且つ、前記ベルトの張力が変動したときに、前記電動機を力行駆動から回生駆動に、又は回生駆動から力行駆動に切り換え、前記内燃機関の回転に対して逆回転する前記電動機及び前記フライホイールの少なくとも一方の回転変動を、前記内燃機関の回転変動と同期させることを特徴とする方法である。
加えて、上記の内燃機関の制御方法において、前記バランサーが加速しながら回転するときの前記ベルトの緩む側に、前記プーリーを押圧するように前記テンショナーを配置し
、前記内燃機関の通常走行時に、前記油圧弁を開いて、前記プーリーを位置移動可能にし、前記電動機をクランク角速度に応じて力行又は回生駆動する。
この方法によれば、内燃機関の通常走行時に、内燃機関のトルク変動を伴うトルク反力を低減すると共に、低減する際に発生するギアノイズやベルトのスリップ音などの騒音を抑制することができ、且つ、内燃機関の始動時に、ベルトのスリップ音を防止すると共に、テンショナーに過大な力が掛かることを防止することができ、内燃機関の振動を低減するための電動機をスターターとして使用することができる。
本発明によれば、内燃機関の振動を低減すると共に、その振動の低減に伴い発生するギアノイズとベルトのスリップ音などの騒音を低減することができる。これにより、燃費低減のための、より熱効率の高い領域の使用頻度を増やし、内燃機関本体のフリクションも低減することができるダウンサイジングを図ることができる。
また、内燃機関の振動を低減するために用いる電動機をスターターとして使用することができる。
本発明に係る実施の形態の内燃機関を示した斜視図である。 図1に示すテンショナーを示し、内燃機関の始動時の状態を示した断面図である。 図1に示すテンショナーを示し、内燃機関の通常走行時の状態を示した断面図である。 図1に示すベルト駆動装置を示し、バランサーが加速しながら回転した状態を示した側面図である。 図1に示すベルト駆動装置を示し、バランサーが減速しながら回転した状態を示した側面図である。 図1に示す内燃機関に制御を示した概略図である。 本発明に係る実施の形態の内燃機関の動作を示したフローチャートである。 図1に示す内燃機関のトルク反力と慣性モーメントの関係を示した模式図である。
以下、本発明に係る実施の形態の内燃機関とその制御方法について、図面を参照しながら説明する。この実施の形態は、ディーゼルエンジンを例に説明するが、本発明はディーゼルエンジンに限定せずに、ガソリンエンジンにも適用することができる。なお、図面に関しては、構成が分かり易いように寸法を変化させており、各部材、各部品の板厚や幅や長さなどの比率も必ずしも実際に製造するものの比率とは一致させていない。また、図中の矢印は実際の動作を示し、白抜き矢印はトルクや加速度の方向を示す。
まず、本発明に係る実施の形態の内燃機関について、図1〜6を参照しながら説明する。このエンジン(内燃機関)1は、エンジン本体2、ギア駆動装置11、1次バランサー12、ベルト駆動装置13、及び電動機14に加えて、図1に示すように、副フライホイール15と、副フライホイール用クラッチ(以下、クラッチに統一する)16と、テンショナー20とを備える。
エンジン本体2は、3つのピストン3a〜3cの上下運動を回転運動に変換するクランクシャフト4と、主フライホイール5とを備える。このエンジン本体2は主フライホイール5を介して図示しない変速装置と接続されているが、主フライホイール5を必ずしも必
要としない。また、この実施の形態ではエンジン本体2を直列3気筒エンジンで説明するが、その気筒数や、気筒の配列は限定しない。
ギア駆動装置11は、駆動ギア11aと従動ギア11bとを備える。この従動ギア11bは、1次バランサー12をクランクシャフト4の回転に対して等速で逆回転させるように、駆動ギア11aと同一径のギアであり、好ましくは1次バランサー12とのバランスを考慮して、偏心させるとよい。この実施の形態では、ギアがこのギア駆動装置11の一段しか介さないので、ギアノイズの制御を容易にすることができる。
1次バランサー12は、クランクシャフト4の軸線と略平行に配置され、前述したように回転する。この1次バランサー12はクランクシャフト4と等速で逆回転することによって、1次の慣性偶力によるピッチング振動と、1.5次のトルク反力によるローリング振動を低減することができる。この1次バランサー12は周知の技術のバランサーを用いることができる。
ベルト駆動装置13は、1次バランサー12の軸先端に取り付けた第1プーリー13aの回転を、ベルト13bを介して第2プーリー13cへ伝達し、そのときに、クランクシャフト4の回転に対して、増速するように構成し、トルクを伝達するために、ベルト13bの張力を保持するテンショナー20とアイドラー13dとを備える。
テンショナー20は、図2に示すように、プーリー21、固定部22、テンションアーム23、及びテンションスプリング24を備え、プーリー21の位置の移動に伴って伸縮する伸縮装置30を備える。また、この伸縮装置30は、高圧室31、油圧通路32、連通孔33、油圧弁34、アキュムレーター35、及びリンク36を備え、油圧弁34に、チェックボール34a、スプリング34b、スプリング支持台34c、及び電磁ソレノイド34dを備える。
図3に示すように、電磁ソレノイド34dを作動すると、プランジャ34eがチェックボール34aを押し下げ、連通孔33を開放する。このとき、プーリー21の位置が移動すると、それに伴い高圧室31内の油圧を油圧通路32内の油圧と同じにしようとするので、高圧室31から油圧通路32に、又は油圧通路32から高圧室31に油が移動し、高圧室31の容積が拡縮する。これにより、伸縮装置30が伸縮する。
図2に示すように、電磁ソレノイド34dの作動を止めると、チェックボール34aがスプリング34bによって連通孔33に付勢され、連通孔33を遮蔽する。これにより、高圧室31内の油圧を逃がすことができないため、高圧室31の容積が固定する。これにより、伸縮装置30を固定することができるので、プーリー21の位置を固定することができる。
これにより、テンショナー20にベルト13bの張力を保持するテンショナーとしての機能と、固定アイドラーとしての機能を持たせることができる。
アキュムレーター35を設けることで、油圧通路32と、連通孔33が開放したときの高圧室31の油圧を略一定に保つことができるので、プーリー21が自由にストロークすることができる。また、プーリー21がストロークするときに、伸縮装置30で、ベルト13bの張力を減衰することがないため、後述する電動機14を用いたエンジン1のトルク変動に伴うトルク反力を低減する動作に影響がでない。
油圧通路32は、図示しないエンジン1の油圧回路から油圧を供給されているので、プーリー21の位置移動に伴って、過剰な減衰力が働くことがなく、ベルト13bの張力の変動に遅れが生じることを防ぐことができる。これにより、電動機14を用いてエンジン1の振動を低減する際に、タイミングがずれてしまうことを防止することができる。
この伸縮装置30は、制御が容易であることから電磁ソレノイド34dを用いた油圧弁34を備える。また、容積を拡縮可能な高圧室31を油圧通路32に摺動可能に設けたが、ダンパーなどを用いてもよい。しかし、ダンパーなどを用いると伸縮した際に、減衰力が働いてしまうため、エンジン1の油圧回路と接続される油圧通路32にアキュムレーター35を備え、アキュムレーター35で内部の油圧を略一定に保持することができる構成が好ましい。
テンショナー20は、図4に示すように、プーリー21がテンションスプリング24によって、ベルト13bに付勢されることにより、ベルト13bの張力を保持し、且つベルト13bの張力の変動により、テンションアーム23が固定部22を軸に回動して、プーリー21の位置を移動する周知の技術のテンショナーである。
また、このテンショナー20を、サイクル内変動でクランクシャフト4の回転が正のとき、つまり1次バランサー12が加速しながら回転するとき(クランクシャフト4の回転のクランク角加速度が正のときであり、図中の矢印aの方向の加速度のときを示す、以下クランクシャフト4が正で回転するときとする)に、ベルト13bの緩む側Aに配置する。
このベルト13bの緩む側Aは、クランクシャフト4が正で回転するときに緩む側であって、図5に示すように、サイクル内変動でクランクシャフト4の回転が負のとき、つまり1次バランサー12が減速しながら回転するとき(クランク角加速度が負のときであり、図中の矢印bの方向の加速度のときを示す;以下、クランクシャフト4が負で回転するときとする)には、逆にベルト13bの張る側となる側である。
ベルト13bのバネ定数を大きくすることで、即ち伸びの少ないアラミド繊維系の芯線を使ったベルト13bを用いて、そのベルト13bの初張力を600N〜800N程度とすることで、また、このプーリー21はトルク反力と同じ、回転2次に同調して移動するため、プーリー21の慣性力によって、振動が増加してしまうが、テンションスプリング24のバネ定数を大きくすることで、それぞれベルト13bの張力によるプーリー21の位置の移動距離を小さくすることができる。
さらに、図4に示すように、テンショナー20をベルト13bの緩み側Aに設けることによるベルト13bの初張力Faは、以下の数式(2)に示すように、第2プーリー13cに掛かる力より、電動機14側の慣性モーメントを駆動するために必要な力T1より大きく設定する。
この駆動するために必要な力T1は、電動機14側の慣性モーメントをIm、第2プーリー13cの角加速度をωm、第2プーリー13cの半径をrmとすると、以下の数式(3)より算出することができる。
上記の駆動するために必要な力T1は、ベルト13bのすべりを考慮しなければ、第1プーリー13aと第2プーリー13cのプーリー比から、第1プーリー13aの角加速度(1次バランサーの角加速度と同じ)を−ωa、第1プーリー13aの半径をrbとすると、以下の数式(4)で表すことができる。
よって、このテンショナー20によるベルト13bの初張力Faは、クランクシャフト4側の、つまりエンジン1の回転変動により設定することができる。
一方、アイドラー13dは、クランクシャフト4が正で回転するときに、ベルト13bの張る側Bに設けられ、ベルト13bの張力の変動があっても、移動しない固定のプーリーである。
このベルト駆動装置13は、上記の構成により、クランクシャフト4が正で回転するときに、テンショナー20がベルト13bの緩み側Aに配置されることにより、エンジン1の回転変動を電動機14側に伝達することができる。
一方、図5に示すように、クランクシャフト4が負で回転するときに電動機14側は以前の角速度で回り続けようとする。つまり、トルク反力を従動ギア11bが受けるときに、テンショナー20が設けられていた側Aが、ベルト13bの張る側Aとなり、ベルト13bの張力の変動によって、プーリー21の位置が移動して、ベルト13bが瞬間的に伸びる。これにより、荷重の一部をベルト13bの張力に負担させることで、ギアノイズを低減することができる。
電動機14は、図6に示すように、第2プーリー13cと接続され、力行駆動、及び回生駆動可能で、所謂ジェネレータ、又はスタータジェネレータと呼ばれるもので、発電可能に構成してもよい。副フライホイール15は、クラッチ16を接続、又は切断することで自身の駆動トルクを、第2プーリー13cを介してギア駆動装置11へと伝達する。
また、このエンジン1は、クランク角センサ17と、電動機14及びクラッチ16の動作を制御するECU(制御装置)18を備える。このECU18は、エンジンコントロールユニットと呼ばれる制御装置であり、電気回路によってエンジン1の制御を担当している電気的な制御を総合的に行うマイクロコントローラである。
この実施の形態では、ECU18に、電磁ソレノイド34dを作動する手段を備える。また、エンジン1の運転状況に合わせてクラッチ16を接続、又は切断し、さらにクランク角加速度a及びbに応じて、電動機14を力行制御、又は回生制御して、駆動トルクを制御する手段を備える。エンジン1に電動機14と大きな慣性モーメントを有する副フライホイール15を追加するため、クラッチ16を接続するタイミングは、エンジン1のローリング振動が問題となるときが好ましい。
クランク角加速度a及びbを算出する方法は、例えば、デジタルによる計算や、クランク角センサ17の測定値から算出されるエンジン1の回転数を周期に変換し、その周波数をF/V変換(パルス周波数を電圧に変換する方法)し、その値を微分して算出するアナログ回路を用いる方法でもよい。
次に、本発明に係る実施の形態の内燃機関のテンショナーの動作について、図2及び図3を参照しながら説明する。エンジン1の運転中(通常走行中)は、図3に示すように、ECU18が、電磁ソレノイド34dを作動して、チェックボール34aを押し下げる。これにより、高圧室31と油圧通路32が連通し、高圧室31が容積を拡縮することができ、プーリー21の位置移動を可能にすることができる。
ベルト13bの張力が変動すると、テンションスプリング24でその張力を保持しようとするので、プーリー21の位置が移動する。そして、高圧室31が、高圧室31内の油圧を油圧通路32内の油圧と同じにするため、摺動する。このとき、アキュムレーター35の働きにより、プーリー21の位置の移動を円滑にすることができる。
エンジン1が停止すると、エンジン1の回転が止まるため、それに合せてベルト13bの駆動も止まる。そして、図2に示すように、テンションスプリング24により、プーリー21がベルト13bを押圧して、ベルト13bの張力を保持しようとする。このとき、プーリー21がベルト13b側に下がるので、その移動に伴い高圧室31の容積が拡大する。その拡大した分をアキュムレーター35の働きにより油が満たされ、高圧室31と油圧通路32の油圧が等しくなる。
その後、ECU18が電磁ソレノイド34bの作動を止め、高圧室31をチェックボール34aで密閉する。これにより、高圧室31の容積が固定され、伸縮装置30を固定することができ、プーリー21の位置を固定することができる。
エンジン1の始動時に、図4に示すように、ECU18は電磁ソレノイド34bを作動させないまま、つまりプーリー21の位置を固定したまま、電動機14をスターターとして駆動する。このとき、電動機14が力行駆動して、ベルト13bの張り側Aに配置されたプーリー21に過大な力が掛かるが、プーリー21の位置が固定され、所謂アイドラーとして機能するため、テンショナー20の故障、又は破損を防止することができる。
これにより、エンジン1の始動時にテンショナー20を固定のアイドラーとして機能させることができるので、エンジン1のトルク反力を抑制し、さらにそれに伴う騒音を抑制する装置の電動機14をスターターとして使用することができる。
次に、クランク角加速度a及びbに応じて、電動機14を力行制御、又は回生制御して、エンジン1のトルク反力を抑制すると共に、それに伴う騒音を制御する方法について、図7のフローチャートを参照しながら、説明する。
まず、クランク角センサ17の検出信号から、エンジン1の回転数Nを算出し、その回転数Nから周期λを算出するステップS11を行う。次に、周期λをF/V変換し、その微分波形である電圧波形Vfを算出するステップS12を行う。
次に、その電圧波形Vfで電動機14を制御するステップS13を行う。このとき、クランクシャフト4が正で回転し、クランクギア11aがクランク角加速度aで回転するときに、電動機14を力行駆動し、クランクシャフト4が負で回転し、クランクギア11aがクランク角加速度bで回転するときに、電動機を回生駆動する。
トルク反力は、慣性モーメントにクランク角加速度を乗じたものである。そこで、クランク角センサ17の検出信号から周期λ(クランク角加速度)算出し、その周期λをF/V変換し、微分波形である電圧波形Vfを求める。この電圧波形Vfを用いて電動機14を制御すると、電動機14をクランク角加速度に完全に同期させて、つまり、エンジン1の回転に対して逆回転する電動機14、及びクラッチ16が接続されているときの副フライホイール15の回転変動を、エンジン1の回転変動に同期することができる。
この図7に示す方法によれば、クランク角加速度a及びbに合わせて、言い換えるとエンジン1のトルク変動に合せて、電動機14を制御することができ、エンジン1の運転状況に応じたトルク反力を抑制することができる。加えて、ギア駆動装置11の噛み合い力も低減することができるので、ギアノイズを抑制することができる。
なお、この方法以外に、例えば、上記の制御方法をF/Vコンバータ(若しくは、F/V変換器と呼ばれる装置)を用いた回路で行ってもよい。
特に、図4に示すように、クランクシャフト4が正で回転するときは、ベルト13bのベルト緩み側Aをテンショナー20が押圧することで、ベルト13bの張力を保持することができるので、ベルト13bを介して、副フライホイール15を取り付けた電動機14に、エンジン1の回転変動を伝達することができ、上記の制御により、ギア駆動装置11の噛み合い力も低減することができるので、ギアノイズを抑制することができる。
一方、図5に示すように、クランクシャフト4が負で回転するときは、ベルト13bのベルト張り側Aに設けたテンショナー20のプーリー21が、ベルト13bの張力により位置を移動して、ベルト13bの長さが長くなるため、電動機14側にエンジン1の回転変動を伝達することができないが、ベルト13bの長さが長くなることで、ギア駆動装置11の噛み合い力も低減するため、ギアノイズを抑制することができる。
さらにこのとき、電動機14を回生駆動することで、副フライホイール15に、エンジン1と同期した回転変動を与えることができるので、ベルト13bのベルト変動を起因とするスリップ音を低減することができる。
次に、このエンジン1のトルク反力を低減する原理について、図8を参照しながら説明する。図8に示す回転体40は、1次バランサー12と副フライホイール15とを合わせたものとして説明する。
ここで、θをクランク角、T(θ)をクランクトルク、Tをトルク反力、Iをクラ
ンクシャフト4周りの慣性モーメント、Iiをi番目の回転体40の慣性モーメント及びgをi番目の回転体40のギア比とする。トルク反力Tは次の数式(5)で表すことができる。
このとき、分母の(I+Σg )が、エンジン1の有効慣性モーメントであり、回転の向きに関係なく全て正の値である。数式(5)からトルク反力Tは、(I+Σg)が最小となるように、エンジン1とは逆回転の増速された回転体40を設け
ることで最小とすることができる。
数式(5)の分母は、クランクシャフト4周りの有効慣性モーメントであり、その大部分はクランクシャフト4、主フライホイール5、及び図示しないクラッチプレッシャープレートが占める。分子は、各軸の慣性モーメントにギア比、又はプーリー比を乗じたもので、逆転するものがあれば、その値は負となり、分子が小さくなり、トルク反力は小さくなる。
よって、本発明のエンジン1は、1次バランサー12と副フライホイール15とで、エンジン1のトルク変動に伴う反力を低減することができる。
次に、本発明に係る実施の形態のエンジン1の動作について説明する。エンジン1の動作は、大きく二つに分けることができ、プーリー21の位置移動可能な状態と、プーリー21を固定する状態とある。まず、プーリー21を固定する状態について説明する。図2に示すように、エンジン1が停止すると、アキュムレーター35の働きで高圧室31に油が満たされた後に、ECU18が電磁ソレノイド34dの作動を停止する。これにより、エンジン1の停止中は、伸縮装置30が固定されて、プーリー21の位置も固定された状態である。
次に、エンジン1の始動時は、プーリー21の位置を固定したまま、電動機14を力行駆動する。このとき、電動機14はスターターとして駆動し、クランクシャフト4に始動トルクを与える。テンショナー20の位置が固定されているので、ベルト13bのスリップなどを防止することができ、エンジン1の始動時に必要な始動トルクを電動機14からクランクシャフト4に伝達することができる。
次に、プーリー21の位置移動可能な状態について説明する。図3に示すように、エンジン1が通常走行時は、ECU18が電磁ソレノイド34dを作動させて、伸縮装置30を、プーリー21の位置移動に合せて伸縮可能にする。これにより、ベルト13bの張力の変動に合せて、プーリー21の位置を移動することができ、ベルト13bの張力を保持することができる。
このプーリー21の位置移動可能な状態、つまりエンジン1の通常走行時の動作は、さらに三つに分けることができる。まず、トルク変動の大きい走行時は、ECU18はクラッチ16を接続する。これにより、1次バランサー12と副フライホイール15とが、クランクシャフト4の回転に対して逆回転するので、エンジン1のトルク変動に伴うトルク反力を低減することができる。しかし、副フライホイール15を、ベルト駆動装置13を介して駆動することで、ベルト13bのスリップや伸縮を原因とした位相ずれとトルク低下によって、トルク反力を低減させるトルクが低減する。
そこで、クランクシャフト4が正で回転する場合は、ECU18が電動機14を力行駆動して、ベルト駆動によって低下した分(以下、効率低下分という)の駆動トルクを補うことで、トルク反力を低減することができる。このとき、副フライホイール15の駆動トルクのうち、電動機14が分担していた分の駆動トルクが低減するので、ギア駆動装置11の噛み合い力を低減することができ、ギアノイズを低減することができる。
クランクシャフト4が負で回転する場合は、ベルト13bの長さが張力の変動によりテンショナー20のプーリー21の位置の移動に伴って長くなるので、ギアノイズを低減することができ、また、それに伴い発生するスリップ音を、ECU18が電動機14を回生駆動することで、副フライホイール15をエンジン1の回転変動と同期させて、低減することができる。
上記の動作は、エンジン1の運転状況がトルク変動が大きい通常走行時のときの動作であるが、トルク変動が顕著となる低速一定走行時に限定して行ってもよい。また、ローリング振動が顕著となるエンジン1の始動時、及び停止時に限定してもよい。その他の走行時は、エンジン1の振動がそれほど大きくならないため、例えば、クラッチ16を切断し、慣性モーメントを小さくしてもよい。この通常走行時の電動機14の出力は、効率低下分の駆動トルクを補うだけのため、消費電力を小さくすることができる。
次に、エンジン1の運転状況が始動時を除く加速時の場合について説明する。加速時は、ECU18がクラッチ16を切断している状態である。エンジン1の運転状況が加速時であれば、トルク反力は小さく、ギア駆動装置11の噛み合い力も小さい。そのため、副フライホイール15の駆動トルクは必要なく、クラッチ16を切断することにより、エンジン加速時の有効慣性モーメントの増加を抑制することができ、エンジン1の加速性能を向上でき、且つ燃費を向上できる。
次に、エンジン1の運転状況がアイドル時で、且つアイドルストップが動作していない場合について説明する。アイドル時で、且つアイドルストップが動作していない場合は、ECU18がクラッチ16を切断した状態である。クランクシャフト4からの駆動トルクが副フライホイール15の駆動トルクよりも小さいため、クラッチ16を切断することにより、1次バランサー12を駆動するギア駆動装置11の噛み合い力を低減して、ギアノイズを低減することができる。
このアイドル時に電動機14を図7に示す方法で制御することで、エンジン1のトルク変動を抑制することができる。これにより、アイドル時に発生するローリング振動を、電動機14を単独で駆動して低減することができる。
さらに、クラッチ16接続時の力行、又は回生制御による吸収に比べて、電動機14を駆動させる分、燃費が悪化する可能性があるが、大部分のアイドリングは、アイドリングストップが動作中であり、その影響は少なく、アイドリングストップ中は、一種のデュアルマスフライホイールとして動作するため、トータルの燃費を向上することができる。
上記のエンジン1は、エンジン1のトルク変動による振動を、クランクシャフト4の回転に対して逆回転する1次バランサー12と副フライホイール15を設けることにより低減することができるが、ギア駆動によって1次バランサー12を駆動することで発生するギアノイズが発生する。
特に顕著に感じるアイドリング時にクラッチ16を切断し、ギア駆動装置11の噛み合い力を低減することができるので、ギアノイズの発生を抑制することができる。また、合わせてトルクバランサーとして、電動機14を力行駆動、又は、回生駆動するため、トルク反力を低減し、ローリング振動の低減を図ることができる。
また、トルク変動による振動が顕著となる低速一定走行時には、クラッチ16を接続し、さらに、ベルト駆動によって低減する効率低下分の駆動トルクを補うことができるので、トルク変動を抑制することができる。加えて、このとき、電動機14の駆動トルク分、ギア駆動装置11の噛み合い力が低減するので、ギアノイズの発生を抑制することができる。
加えて、副フライホイール15を設けることで増加した慣性モーメントを加速時には、クラッチ16を切断することで、クランクシャフト4周りの有効慣性モーメントの増加を抑制することができるので、有効慣性モーメントが増加することで発生する燃費の悪化、
及び加速応答の遅れを抑制することができる。
その上、エンジン1の回転変動を伝達するベルト13bに、ベルト13bの張力を保持するテンショナー20を備え、電動機14をエンジン1の回転変動に同期するように、つまり、クランク角加速度a及びbに応じて、力行駆動及び回生駆動することで、ギア駆動装置11のギアノイズとベルト駆動装置13のスリップ音を抑制しながら、エンジン1のトルク変動を伴うトルク反力を低減することができる。
さらに、エンジン1の始動時には、テンショナー20のプーリー21の位置を固定して、ベルト13bのスリップを防止すると共に、テンショナー20の故障を防止して、電動機14をスターターとして駆動することができる。
また、エンジン1の運転時には、電磁ソレノイド34dを作動させて、テンショナー20のプーリー21の位置を移動可能にして、ベルト13bの張力を保持することができるので、トルク反力を低減し、ローリング振動の低減を図ることができ、それに伴って発生する騒音も低減することができる。
上記の作用効果によって、特に四気筒以下のエンジンにおいては、振動問題を起因として、ダウンサイジングすることが困難であったが、本発明を適用することによって、その振動問題と、振動問題を解決するために発生していた騒音問題も解決することができるので、エンジン1をダウンサイジングすることができる。
これにより、より熱効率の高い領域の使用頻度を増やし、且つエンジン本体のフリクションも低減することができるので、燃費を低減することができる。
本発明の内燃機関は、ギア駆動のバランサーで内燃機関の振動を抑制すると共に、振動を抑制するために発生するギアノイズやベルトのスリップ音を低減することができるので、特に気筒内圧力が高く、大きなトルク変動が発生するディーゼルエンジンを搭載したトラックなどの車両に利用することができる。
1 エンジン
2 エンジン本体
3a〜3c ピストン
4 クランクシャフト(クランク軸)
11 ギア駆動装置
12 1次バランサー(バランサー)
13 ベルト駆動装置
14 電動機
15 副フライホイール(フライホイール)
16 クラッチ
17 クランク角センサ
18 ECU(制御装置)
20 テンショナー
21 プーリー
24 テンションスプリング
30 伸縮装置
31 高圧室
32 油圧通路
33 連通孔
34 油圧弁

Claims (4)

  1. 内燃機関のクランク軸からギア駆動装置を介して、該クランク軸の回転に対して逆転するバランサーと、該バランサーからベルト駆動装置を介して、該クランク軸の回転に対して逆転する電動機と、該電動機の回転軸に取り付けたフライホイールとを備える内燃機関において、
    前記ベルト駆動装置のベルトの張力を保持するテンショナーと、前記電動機を制御する制御装置と、を備え、
    前記テンショナーが、前記ベルトの張力に応じて位置移動自在なプーリーと、該プーリーをベルト押圧方向に付勢するスプリングと、該プーリーの位置移動に伴って容積が拡縮する高圧室と、該高圧室に連通する油圧通路と、該高圧室と該油圧通路との連通を開閉する油圧弁と、該油圧通路の油圧を調整するアキュムレーターとを有し、
    前記制御装置が、前記内燃機関の停止時に、前記アキュムレーターが前記高圧室に油を満たした後に、前記油圧弁を閉じて、前記プーリーの位置を固定し、前記内燃機関の始動時に、前記プーリーの位置を固定したまま、前記電動機をスターターとして駆動する制御を行い、
    前記内燃機関の通常走行時に、前記油圧弁を開いて、前記プーリーを位置移動可能にし、且つ、前記ベルトの張力が変動したときに、前記電動機を力行駆動から回生駆動に、又は回生駆動から力行駆動に切り換え、前記内燃機関の回転に対して逆回転する前記電動機及び前記フライホイールの少なくとも一方の回転変動を、前記内燃機関の回転変動と同期させる制御を行うことを特徴とする内燃機関。
  2. 前記バランサーが加速しながら回転するときの前記ベルトの緩む側に、前記プーリーを押圧するように前記テンショナー配置され、
    前記制御装置が、前記内燃機関の通常走行時に、前記バランサーが加速しながら回転するときに、前記電動機を力行駆動し、前記バランサーが減速しながら回転するときに、前記電動機を回生駆動する手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記油圧通路、前記内燃機関に設けられた油圧回路に接続されることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関。
  4. 内燃機関のクランク軸からギア駆動装置を介して、該クランク軸の回転に対して逆転す
    るバランサーと、該バランサーからベルト駆動装置を介して、該クランク軸の回転に対して逆転する電動機と、該電動機の回転軸に取り付けたフライホイールと、前記ベルト駆動装置のベルトの張力を保持するテンショナーとを備えると共に、
    前記テンショナーが、前記ベルトの張力に応じて位置移動自在なプーリーと、該プーリーをベルト押圧方向に付勢するスプリングと、該プーリーの位置移動に伴って容積が拡縮する高圧室と、該高圧室に連通する油圧通路と、該高圧室と該油圧通路との連通を開閉する油圧弁と、該油圧通路の油圧を調整するアキュムレーターとを備える内燃機関の制御方法において、
    前記内燃機関の停止時に、前記アキュムレーターが前記高圧室に油を充たした後に、前記油圧弁を閉じて、前記プーリーの位置を固定し、前記内燃機関の始動時に、前記プーリーの位置を固定したまま、前記電動機をスターターとして駆動し、
    前記内燃機関の通常走行時に、前記油圧弁を開いて、前記プーリーを位置移動可能にし、且つ、前記ベルトの張力が変動したときに、前記電動機を力行駆動から回生駆動に、又は回生駆動から力行駆動に切り換え、前記内燃機関の回転に対して逆回転する前記電動機及び前記フライホイールの少なくとも一方の回転変動を、前記内燃機関の回転変動と同期させることを特徴とする内燃機関の制御方法。
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