JP2013194410A - 水洗大便器 - Google Patents

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Abstract

【課題】便器本体の製造効率を改善することができ、製造コストを抑えることができる水洗大便器を提供する。
【解決手段】本発明の水洗大便器1は、ボウル形状のボウル部8と、このボウル部の上縁部に形成されたリム部16と、を備えた便器本体2を有し、この便器本体のリム部は、その下端部16k及び内周面17がほぼ鉛直方向に立ち上がるように形成され、且つ便器本体のボウル部は、その上端部8aがほぼ鉛直方向に立ち上がるように形成され、便器本体のリム部及びボウル部は、互いに別々に成形された後にリム部の下端部とボウル部の上端部とを接着して便器本体を製造する別体製造工程、及び互いに一体に成形されたリム部及びボウル部により便器本体を製造する一体製造工程のうちの何れの製造工程によっても便器本体を製造することが可能であることを特徴とする。
【選択図】図13

Description

本発明は、水洗大便器に係り、特に、洗浄水供給源から供給される洗浄水により便器本体を洗浄して汚物を排出する水洗大便器に関する。
従来から、便器を洗浄して汚物を排出する水洗大便器として、特許文献1に記載されているように、水洗大便器のボウル部の上縁に形成されたリム部の内周が垂直又は外側に広がる形状に形成されているものが知られている。
また、このような特許文献1に記載されている水洗大便器においては、リム部とリム部を除くボウル部を予め別々に成形し、両者を接着することにより、便器本体を製造している。
一方、特許文献2に記載されているように、複数の成形型により、リム部と、このリム部を除くボウル部とが一体的に成形された水洗大便器についても知られている。
特開2005−98003号公報 特開平9−158296号公報
しかしながら、上述した特許文献1及び2に記載されている従来の水洗大便器においては、一種類の水洗大便器に対して、それに適合する一種類の製造方法で製造されており、その製造方法に必要となる生産設備を備えた製造拠点のみでしか製造することができないという問題がある。したがって、水洗大便器の製造効率が低下し、製造コストが高くなってしまうという問題がある。
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題を解決するためになされたものであり、便器本体の製造効率を改善することができ、製造コストを抑えることができる水洗大便器を提供することを目的としている。
上述した目的を達成するために、本発明は、洗浄水源から供給される洗浄水により便器本体を洗浄して汚物を排出する水洗大便器であって、ボウル形状のボウル部と、このボウル部の上縁部に形成されたリム部と、を備えた便器本体を有し、この便器本体のリム部は、その下端部及び内周面がほぼ鉛直方向に立ち上がるように形成され、且つ上記便器本体のボウル部は、その上端部がほぼ鉛直方向に立ち上がるように形成され、上記便器本体のリム部及びボウル部は、互いに別々に成形された後に上記リム部の下端部と上記ボウル部の上端部とを接着して便器本体を製造する別体製造工程、及び、互いに一体に成形されたリム部及びボウル部により便器本体を製造する一体製造工程のうちの何れの製造工程によっても便器本体を製造することが可能であることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、便器本体のリム部の下端部及び内周面がほぼ鉛直方向に立ち上がるように形成され、且つ便器本体のボウル部の上端部がほぼ鉛直方向に立ち上がるように形成されていることにより、互いに別々に成形された後にリム部の下端部とボウル部の上端部とを接着して便器本体を製造する別体製造工程、及び、互いに一体に成形されたリム部及びボウル部により便器本体を製造する一体製造工程のうちの何れの製造工程によっても便器本体を製造することが可能となる。したがって、便器本体の製造効率を改善することができ、水洗大便器の製造コストを抑えることができる。特に、互いに別々に成形されたリム部の下端部とボウル部の上端部とを接着する作業を行う際には、ほぼ鉛直方向に立ち上がるように形成されたリム部の下端部とボウル部の上端部により、互いの接着位置が見やすく、リム部とボウル部との位置合わせを容易に行うことができる。
本発明において、好ましくは、上記便器本体は、更に、上記ボウル部の後方に形成されて上記リム部を下方から上方に向かって支持する補強部を備えている。
このように構成された本発明においては、便器本体のボウル部の後方に形成されてリム部を下方から上方に向かって支持する補強部により、リム部の傾きを抑制することができるため、便器本体の製造効率を改善することができ、水洗大便器の製造コストを抑えることができる。
本発明において、好ましくは、上記便器本体の補強部の内部には、上記便器本体の製造工程において成形型により成形された成形体の内部の泥しょうを外部へ排出する排泥通路が形成されている。
このように構成された本発明においては、便器本体の補強部が、リム部を下方から上方に向かって支持してリム部の傾きを抑制すると共に、便器本体の製造工程において成形型により成形された成形体の内部の泥しょうを外部へ排出する排泥通路を形成しているため、互いに別々に成形された後にリム部の下端部とボウル部の上端部とを接着して便器本体を製造する別体製造工程、及び互いに一体に成形されたリム部及びボウル部により便器本体を製造する一体製造工程のうちの何れの製造工程によっても便器本体を製造することが可能となる。したがって、便器本体の製造効率を改善することができ、水洗大便器の製造コストを抑えることができる。
本発明において、好ましくは、上記便器本体のリム部の前端付近には、上記ボウル部に洗浄水を吐水する吐水口が形成されている。
このように構成された本発明においては、便器本体のリム部の前端付近に吐水口が形成されていることにより、便器本体の製造中にリム部の吐水口以外の部分(例えば、リム部の両側)を持ちやすくすることができ、作業性を向上することができる。したがって、便器本体の製造効率を改善することができ、水洗大便器の製造コストを抑えることができる。
本発明の水洗大便器によれば、便器本体の製造効率を改善することができ、製造コストを抑えることができる。
本発明の一実施形態による水洗大便器を示す概略斜視図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器において便座及び便蓋を省略した状態の側面断面図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器からの便器本体を示す平面図である。 図3のIV−IV線に沿って見た断面図である。 図3のV−V線に沿って見た断面図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器のボウル部内の前側領域のリム吐水口を後方側斜め下方から見た拡大斜視図である。 図3に示す本発明の一実施形態による水洗大便器の前方部分を拡大した部分拡大平面図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器の便器本体において、別体に成形されたリム部とボウル部により製造される水洗大便器の一連の製造工程を概略的に示す工程図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器における接着工程前の状態の便器本体を示す側面図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器における接着工程前の状態の便器本体を示す正面断面図である。 図10に示す本発明の一実施形態による水洗大便器の接着工程前の状態の便器本体を示す正面断面図において、リム部とボウル部との接着部を拡大した拡大図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器の便器本体において、一体に成形されたリム部とボウル部により製造される水洗大便器の一連の製造工程を概略的に示す工程図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器において、一体成形中の便器本体の状態を示す正面断面図である。
以下、本発明の一実施形態による水洗大便器について添付図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態による水洗大便器を示す概略斜視図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態による水洗大便器1は、ボウル部内の水の落差による流水作用で汚物を押し流す、いわゆる、洗い落し式の水洗大便器であり、陶器製の便器本体2と、この便器本体2の上面に配置された便座(図示せず)を覆う便蓋4と、便器本体2の後部に取り付けられ、便器洗浄に使用される洗浄水を貯水して便器本体2へ給水する洗浄水源である重力給水式の貯水タンク6とを備えている。
なお、便器本体2へ洗浄水を供給する洗浄水源としては、本実施形態で示した重力給水式の貯水タンク6のようなタンク式のものに限定されず、水道水の給水圧を直接利用した水道直圧式のものや、フラッシュバルブ式のものや、ポンプの補圧を利用して洗浄水を供給するものであってもよい。
図2は本発明の一実施形態による水洗大便器において便座及び便蓋を省略した状態の側面断面図であり、図3は本発明の一実施形態による水洗大便器を示す平面図である。
図2及び図3に示すように、便器本体2の前方上部にはボウル部8が形成されている。 また、便器本体2の後方上部には、貯水タンク6から供給された洗浄水をボウル部8に吐水する導水路10が形成されている。
さらに、ボウル部8の下方には、ボウル部8内の汚物を排出する排水路である排水トラップ管路12が形成されている。
ボウル部8は、ボウル形状の汚物受け面14と、ボウル部8の上縁部に沿って形成されたリム部16と、これら汚物受け面14とリム部16との間に形成された棚部18を備えている。
また、ボウル部8は、汚物受け面14よりも下方の領域に形成されて排水トラップ管路12に接続される凹部20を備え、この凹部20は、底面20aと、この底面20aと汚物受け面14の下縁部14aとを接続する壁面20bを備えている。
さらに、ボウル部8の左右方向を二等分する中心線A1(図3参照)に対して便器本体2の前方側から見て凹部20の左側の側壁面20bにはゼット吐水口22が形成され、このゼット吐水口22は、導水路10の共通導水路10aから分岐したゼット導水路10bに接続されており、ゼット吐水口22から吐水された洗浄水の主流が凹部20内で旋回するようになっている。これにより、ゼット吐水口22から洗浄水が吐水された際、ゼット吐水の旋回流によりボウル部8の凹部20内の溜水が外側に広がりにくくなり、浮遊系汚物を凹部20内の溜水のほぼ中央に集めて確実に排出することができるようになっている。また、ボウル部8の凹部20内から洗浄水が外側へ飛び出そうとするときに、後述するリム吐水口26から吐水されて旋回したリム吐水がボウル部8を流下して衝突することにより生ずる水撥ねをより効果的に抑制することができるようになっている。
また、ボウル部8の汚物受け面14の凹部20の後方且つ下方には、上述した排水トラップ管路12の入口12aが開口し、この入口12aから上昇路12bが後方に延びている。この上昇路12bには下降路12cが連続し、下降路12cの下端は排水ソケット24を介して床下の排出管(図示せず)に接続されている。
なお、本実施形態の水洗大便器1においては、排水トラップ管路12の下降路12cの下端が床下の排出管(図示せず)に接続されている床排水形の水洗大便器を一例として説明しているが、このような形態に限定されず、下降路12cの末端が水洗大便器の後壁側に配置されて床上の排出管と接続される床上排水形の水洗大便器においても適用可能である。
つぎに、図2〜図5を参照して、水洗大便器1の導水路10の詳細について説明する。
図4は、図3のIV−IV線に沿って見た断面図であり、図5は、図3のV−V線に沿って見た断面図である。
図2〜図5に示すように、導水路10は、貯水タンク6の排水口6aに接続される入口部10cからボウル部8の背面側近傍まで延びる共通導水路10aと、この共通導水路10のボウル部8の背面側近傍においてそれぞれ分岐するゼット導水路10bとリム導水路10dを備えている。
リム導水路10dは、ボウル部8の背面側近傍で共通導水路10aから分岐し、ボウル部8の左右方向を二等分する中心線A1(図3参照)に対して便器本体2の前方側から見て左側に位置するリム部16の内部に沿って前方へ延び、リム部16の前方側領域F内の便器本体2の前方側から見て左側に配置されている単一のリム吐水口26(詳細は後述する)まで延びている。
ゼット導水路10bは、ボウル部8の背面側近傍で共通導水路10aから分岐し、ボウル部8の左右方向を二等分する中心線A1(図3参照)に対して便器本体2の前方側から見てボウル部8の凹部20の左側壁面20bの外側を迂回するように前方へ延び、凹部20の左側壁面20bに形成されたゼット吐水口22まで延びている。このゼット吐水口22は、ボウル部8を前後方向且つ左右方向にそれぞれ等分したときに、リム部16のリム吐水口26に対して後方側且つボウル部8を前方から見て左側に配置されている。
なお、リム吐水口26とゼット吐水口22は、ボウル部8の左右の何れか一方の同側に形成されていればよい。
さらに、共通導水路10aからリム導水路10dを経てリム吐水口26に導水された洗浄水のリム吐水が開始する前に、共通導水路10aからゼット導水路10bを経てゼット吐水口22に導水された洗浄水のゼット吐水が開始するように吐水のタイミングを設定するための手段として、リム導水路10dの経路長さL1が、ゼット導水路10bの経路長さL2よりも長くなるように設定されている。
つぎに、図2〜図7を参照して、水洗大便器1の便器本体2のボウル部8、リム部16、棚部18及びリム吐水口26の詳細について説明する。
図6は、本発明の一実施形態による水洗大便器のボウル部内の前側領域のリム吐水口を後方側斜め下方から見た拡大斜視図であり、図7は、図3に示す本発明の一実施形態による水洗大便器の前方部分を拡大した部分拡大平面図である。
図3及び図7に示すように、ボウル部8は、このボウル部8の左右方向に延びた中心線A2(図3参照)によりボウル部8を前後方向に二等分される前方側領域Fと後方側領域Rを備えている。
また、ボウル部8の前方側領域Fは、中心線A1及びリム部16の内周面17の前端部16a(内周側前端部16a)に対して左右対称に配置され且つ前端部16aを含む領域F1と、この領域F1よりも後方側に位置する領域F2と、この領域F2よりもさらに後方側に位置する領域F3を備えている。
リム部16の前方側領域F1内の前端部16aがリム部16の全周の中で最小の曲率半径ρ1を備え、リム吐水口26は、リム部16の前方側領域F1内の前端部16aよりも後方側に位置する前方側領域F2内に形成されており、この前端部16aに向けて洗浄水が吐水されるようになっている。
すなわち、リム吐水口26が、リム部16の前端部16aに位置する曲率半径最小部の近傍に配置され、この曲率半径最小部に向けて洗浄水を吐水することにより、リム吐水口26から吐水された洗浄水の吐水方向ベクトルと水勢を安定化させることができ、比較的強い水勢を維持した状態で、リム部16の前端部16aを経由した後、リム部16の後方側領域Rへ旋回することができるようになっている。それにより、汚れやすいボウル部8の後方側領域Rをしっかり洗浄することができ、後方側領域Rを通過後の洗浄水は勢いを保った状態で旋回を続けるため、リム部16の前端部16a付近も旋回することができずに洗浄不良となることを防ぐことができるようになっている。
また、リム吐水口26から吐水された洗浄水は、リム部16の前端部16aの曲率半径最小部を通過した後にリム部16に沿って第1周目の旋回を行うが、このリム部16の曲率半径最小部を通過したときにリム部16の外側に作用する遠心力の影響により、リム吐水口26から棚部18に流下する洗浄水の流れが抑制されるため、すでに第1周目を旋回し終えて第2周目の旋回に差しかかろうとする棚部18上の旋回流との衝突を抑制することができるようになっている。
また、リム吐水口26は、便器本体2のリム部16の前方側領域F1内の前端部16aに対して、便器本体2の前方側から見て左側に隣接し且つ後方から前方に向って曲率半径ρ2が大きな曲率半径から小さな曲率半径に変化している部分である前方側領域F2内に形成されている。これにより、リム吐水口26から吐水された洗浄水が、強い水勢を維持した状態で、直ちにリム部16の前端部16aに到達し、その後、リム部16の後方側領域Rへ旋回することができるため、最小の曲率半径のリム部16の前端部16aにおいて洗浄水が旋回することができずに洗浄不良となることを防ぐことができるようになっている。さらに、リム吐水口26からリム部16の前方側領域F1内の前端部16aに向けて強い水勢で吐水される洗浄水は、最小曲率半径ρ1により形成されたリム部16の前方側領域F1内の前端を通過する際に生ずる適度なエネルギー損失により、水勢が適度に抑制され、洗浄水が、勢いが強すぎることにより便器の外側に飛び出すことを防ぐことができるようになっている。
さらに、ボウル部8の棚部18の後方側領域Rは、その大部分が一定の半径(曲率半径ρ3)を備えた正円の一部(円弧形状)を形成している。これにより、便器本体2のリム部16の後方側領域Rの大部分において曲率半径ρ3(正円の半径)が変化しないため、リム部16の後方側領域Rを通過する際の洗浄水のエネルギー損失を抑制することができ、洗浄水をより確実に旋回させることができるようになっており、リム部16の後方側領域Rまで比較的強い水勢を維持した状態で旋回することができるため、汚れやすいボウル部8の後方側領域Rも確実に洗浄することができるようになっている。
便器本体2のリム部16は、前方側領域F内において、曲率半径ρ2と等しく且つ後方側領域Rの曲率半径ρ3よりも大きい曲率半径ρ4(ρ4=ρ2>ρ3)により形成された前方側領域F3を備え、この前方側領域F3は、前方側領域F1内の前端部16aの付近に近接しており、前方側領域F2と後方側領域Rとの間に配置されている。これにより、リム吐水口26から吐水されてリム部16の前端部16aを通過した洗浄水は、便器本体2のリム部16の前方側領域F1内の前端部16a付近に近接する領域F2を経て領域F3に比較的強い水勢を維持した状態で流れるようになっている。この洗浄水は、リム部16の後方側領域Rの曲率半径ρ3よりも大きい曲率半径ρ4により形成されたリム部16の前方側領域F3を流れることにより、前方側領域F3よりも前方側のリム部16の前方側領域F1,F2からの洗浄水の比較的強い水勢を維持しつつ安定した状態でリム部16の後方側領域Rに滑らかに流れることができようになっており、リム部16の内周面17がほぼ鉛直方向に立ち上がる形状であっても、リム部16を流れる洗浄水が便器1の外側に飛び出すことを防ぐことができるようになっている。
図6及び図7に示すように、便器本体2のリム部16は、前方側領域F2内のリム吐水口26から前方側に向ってリム部16の前方側領域F1内の前端部16a付近までの部分の上縁部が局所的に内方へ突出するオーバーハングした形状に形成されたオーバーハング部16bを備え、このオーバーハング部16bにより、リム吐水口26の上方が覆われるようになっている。また、便器本体2のリム部16は、オーバーハング部16b以外の内周面17の領域がほぼ鉛直方向に立ち上がる形状となっている立ち上がり部16cを備えている。
このように、リム部16の内周面17の前端部16a付近の前方側領域F1,F2ではオーバーハング部16bにより内方に向かってオーバーハングした形状に形成され、リム部16の前端部16a付近以外の前方側領域F3及び後方側領域Rでは、ほぼ鉛直方向に立ち上がる形状に形成されているので、最小の曲率半径ρ1のリム部16の前端部16a付近において、便器1の外部への水飛びが発生することがなく、リム吐水口26から吐水された洗浄水の水勢を高めることができるようになっている。また、リム部16の後方側領域Rまで比較的強い水勢を十分に維持した状態で旋回することができ、汚れやすいボウル部16の後方側領域Rもより確実に洗浄することができるようになっている。
また、リム部16の前端部16a付近の前方側領域F1,F2のオーバーハング部16bにより、特に水飛びが発生しやすいリム部16のリム吐水口26近傍において、水撥ねが発生したとしても、この水撥ねがリム部16のオーバーハング部16bの上縁部に当たるため、便器1の外部への水飛びを防ぐことができるようになっている。
さらに、便器本体2のリム部16の内周面17は、前端部16a付近以外ではほぼ鉛直方向に立ち上がる形状に形成されているので、万一汚れが付着したとしても、拭き取りやすくなっている。
さらに、図6及び図7に示すように、リム吐水口26は、ボウル部8の棚部18の内縁部18aよりも外側(棚部18の外縁部18b側)に位置するリム部16に形成されている。
また、リム部16の前方側領域F1,F2のオーバーハング部16bは、リム吐水口26から前方側に向ってリム部16の前方側領域F1内の前端部16aまで延び、この前端部16aから連続形成部26cまで延びており、ボウル部8内を上方から見てリム部16の前端部16aに対して左右対称に配置されている。このように、リム吐水口26がリム部16の前端部16a付近に形成され、リム部16のオーバーハング部16bがリム吐水口26を覆うので、使用者は、前方斜め上方から見たときに、リム吐水口26を視認することができないようになっている。
特に、図6及び図7に示すように、リム吐水口26は、便器本体2のリム部16の前端部16a付近に形成され、リム部16の前方側領域F1内の内周面17が、リム部16の前端部16a付近において、鉛直面17aとこの鉛直面17aから内方に向かって延びる水平面17bとによりオーバーハングした形状に形成されている。そして、この鉛直面17aと水平面17bとにより、リム部16の内周側前端部16a付近の棚部18上に前方に突出した凹み空間Bを形成し、この凹み空間B内において、リム吐水口26とリム部16の鉛直面17aとが面一となるように連続して形成されている。
すなわち、リム吐水口26は、便器本体2のリム部16の前方側領域F1,F2において、便器本体2のリム部16の後方側領域R及び前方側領域F3のほぼ鉛直方向に立ち上がる立ち上がり部16cを形成する内周面17と面一となる仮想面16dに対して前方に且つ左右方向に所定の幅で突出するように形成された凹み空間B内に形成されている。この凹み空間Bの上縁部は、オーバーハング部16bと一致し、凹み空間B内の内周面16fの前端部16aの下端は、棚部18の外縁部18bの前端18cと一致している。
また、リム吐水口26は、凹み空間Bの上縁部16bの後縁16eよりも前方に且つ棚部18の外縁部18bの前端18cよりも後方に位置し、凹み空間B内には、リム吐水口26の口縁部26dの後端から凹み空間B内の内周面16fに沿って前端部16a付近まで延びる通水路26aが形成され、この通水路26aから凹み空間B内の内周面16fの最前部16aを通過して延びた延長部分は、凹み空間B内からその後方側のリム部内周面16cの連続形成部26cにかけて連続的に形成されている。これにより、ボウル部8を前方斜め上方から見た使用者がリム吐水口26を視認し難くなっている。
つぎに、図8〜図13を参照して、本発明の一実施形態による水洗大便器1の陶器製の便器本体2の製造方法について説明する。
図8は、本発明の一実施形態による水洗大便器の便器本体において、別体に成形されたリム部とボウル部により製造される水洗大便器の一連の製造工程を概略的に示す工程図である。
また、図9は、本発明の一実施形態による水洗大便器における接着工程前の状態の便器本体を示す側面図であり、図10は、本発明の一実施形態による水洗大便器における接着工程前の状態の便器本体を示す正面断面図であり、図11は、図10に示す本発明の一実施形態による水洗大便器の接着工程前の状態の便器本体を示す正面断面図において、リム部とボウル部との接着部を拡大した拡大図である。
さらに、図12は、本発明の一実施形態による水洗大便器の便器本体において、一体に成形されたリム部とボウル部により製造される水洗大便器の一連の製造工程を概略的に示す工程図であり、図13は、本発明の一実施形態による水洗大便器において、一体成形中の便器本体の状態を示す正面断面図である。
本実施形態の水洗大便器1の便器本体2は、リム部16とボウル部8とが別々に成形加工された後に、リム部16の下端部とボウル部8の上端部とを接着して便器本体2を製造する製造工程(以下「別体製造工程」)、及び、リム部16とボウル部8とを一体成形加工することにより便器本体2を製造する製造工程(以下「一体製造工程」)のうちの何れの製造工程によっても便器本体2を製造することが可能となっている。
まず、図8〜図11を参照して、本実施形態の水洗大便器1の便器本体2の別体製造工程について具体的に説明する。
図8に示すように、本実施形態の水洗大便器1の便器本体2の別体製造工程では、まず、工程S1(原料工程)において陶器製の便器本体2の原料となる陶石や長石、粘土等を準備した後、工程S2(調製工程)において原料と水をシリンダーミルの中で数十時間回転させ、細かく粉砕し、泥しょう(泥水)を作り、調製を行う。
つぎに、図8の工程S3(造型工程)において、図9に示す陶器製の便器本体2のボウル部8を形成する下側便器本体部2aと、図9に示す陶器製の便器本体2のリム部16を形成する上側便器本体部2bとをそれぞれ成形するためのボウル部成形用の型枠とリム部成形用の型枠をそれぞれ石膏又は樹脂で造る造型作業が行われる。
つぎに、図8の工程S4(別体成形工程)において、工程S3で造られたボウル部成形用の型枠とリム部成形用の型枠のぞれぞれの中に泥しょうを流し込み、便器本体2の下側便器本体部2a(ボウル部8)の陶器の成形体と便器本体2の上側便器本体部2b(リム部16)の陶器の成形体をそれぞれ成形する。
つぎに、図8の工程S5(排泥・脱型工程)において、便器本体2の下側便器本体部2a(ボウル部8)の陶器の成形体と便器本体2の上側便器本体部2b(リム部16)の陶器の成形体のそれぞれの内部に残されている泥しょうを外部へ排出する排泥作業が行われた後、ボウル部成形用の型枠とリム部成形用の型枠からそれぞれの成形体を取り外す脱型作業が行われる。
ここで、図9に示すように、便器本体2の下側便器本体部2aの後方側の側面には、便器本体2の製造後に、便器本体2の上側便器本体部2b(リム部16)を下方から上方に向って支持し且つリム部16の傾きを抑制するための補強部28が形成されている。また、この補強部28の内部には、図8の工程S5において排泥作業を行う際に、便器本体2の下側便器本体部2a(ボウル部8)の陶器の成形体の内部の泥しょうを外部へ排出するための排泥通路28aが形成されている。
つぎに、図8の工程S6(接着工程)において、脱型された図9に示す便器本体2の下側便器本体部2aの上端部2cと、その上方の上側便器本体部2bの下端部2dとを互いに全周に亘って接着させる接着作業が行われる。
ここで、図10及び図11に示すように、便器本体2の上側便器本体部2bのリム部16は、このリム部16の内周及び外周をそれぞれ形成するリム内壁部16g及びリム外壁部16hと、これらリム内壁部16gとリム外壁部16hの両下端部を結合するリム底面部16iと、リム内壁部16gとリム外壁部16hの両上端部を結合するリム上面部16jを備え、これらリム内壁部16g、リム外壁部16h、リム底面部16i及びリム上面部16jによりリム導水路10dが形成されている。これにより、リム部16のリム内壁部16g、リム外壁部16h、リム底面部16i及びリム上面部16jにより形成された空間をリム導水路10dとして利用することにより、別途導水路を設ける必要がなく、便器本体2を簡易な構造にすることができるようになっている。さらに、このリム導水路10dは、リム部16のリム内壁部16g、リム外壁部16h、リム底面部16i及びリム上面部16jにより一体に形成されていることにより、例えば、リム導水路の断面の途中で上下方向に別体に成形されて接着されるリム導水路に比べて、リム導水路10dの断面積が製品毎に均一になるように精度良く成形されるようになっている。
また、便器本体2の下側便器本体部2aの上端部2cと、その上方の上側便器本体部2bの下端部2dとの接着作業の際、図5〜図7に示すように、リム吐水口26がボウル部8の前方位置にあるリム内壁部16gに形成されていると共に、図10及び図11に示すように、リム部16のリム外壁部16h、リム底面部16i及びリム上面部16jが外側へ突出して形成されていることにより、便器本体2の上側便器本体部2bのリム部16の両側を持ちやすく、接着作業を行いやすくなっている。
さらに、本実施形態では、便器本体2の下側便器本体部2aの上端部2cと、その上方の上側便器本体部2bの下端部2dとの接着作業の際、図10及び図11に示すように、便器本体2の上側便器本体部2bのリム部16のリム内壁部16gの周面とその下端部16kが、ほぼ鉛直方向に立ち上がるように形成されていると共に、便器本体2の下側便器本体部2aのボウル部8の上端部8aが鉛直方向に立ち上がるように形成されていることにより、リム内壁部16gの下端部16kとボウル部8の上端部8aとの互いの接着位置が見やすく、リム部とボウル部との位置合わせを容易に行うことができるようになっている。
また、本実施形態では、便器本体2の下側便器本体部2aの上端部2cと、その上方の上側便器本体部2bの下端部2dとの接着作業の際、図4及び図10に示すように、下側便器本体部2aのボウル部8と上側便器本体部2bのリム部16との接着部である接着ラインCは、接着工程においてボウル部8の上端部8aとリム内壁部16gの下端部16kとが線接触することにより、ボウル部8とリム部16との境界線を形成し、この境界線は、ボウル部8及びリム部16の内側から視認可能となっている。これにより、便器本体2の製造時にリム部16とボウル部8とを接着させる際に、リム内壁部16gの下端部とボウル部8の上端部8aとが線接触することにより形成される境界線(接着ラインC)が、ボウル部8の内側から視認可能となり、便器本体2の製造におけるリム部16とボウル部8との接着作業を容易に行うことができるようになっている。
つぎに、図8の工程S6(接着工程)の後の工程S7(乾燥工程)において、便器本体2の下側便器本体部2aの上端部2cと上側便器本体部2bの下端部2dとが互いに接着された便器本体2を所定時間乾燥させた後、成形された便器本体2にキズやヒビがないか肉眼検査が行われる。
つぎに、図8の工程S8(施釉工程)において、乾燥後の便器本体2に釉薬を吹き付けることにより、便器本体2の色付けと艶出しを行う。
その後、図8の工程S9(焼成工程)において、便器本体2がトンネル窯でゆっくりと焼き上げられる。
そして、最終的には、図8の工程S10(製品検査工程)において、便器本体2は、目視と機械による陶器検査が行われた後、包装されて出荷となる。
つぎに、図12及び図13を参照して、本実施形態の水洗大便器1の便器本体2の一体製造工程について具体的に説明する。
図12に示すように、本実施形態の水洗大便器1の便器本体2の一体製造工程では、まず、工程S101(原料工程)において、上述した工程S1と同様に、陶器製の便器本体2の原料となる陶石や長石、粘土等を準備した後、工程S102(調製工程)において、上述した工程S2と同様な調製を行う。
つぎに、図12の工程S103(造型工程)において、図13に示すような便器本体2のリム部16とボウル部8とを一体成形するための便器本体一体成形用の下側の型枠30と上側の型枠32をそれぞれ石膏又は樹脂で造る造型作業が行われる。
つぎに、図12及び図13に示すように、図12の工程104(一体成形工程)において、工程S103で造られた下側の型枠30と上側の型枠32との間に形成される成形体用のスペースに泥しょうを流し込み、便器本体2の下側便器本体部2a(ボウル部8)と便器本体2の上側便器本体部2b(リム部16)とが一体に成形された成形体を成形する。
つぎに、図12の工程105(排泥・脱型工程)において、上述した工程S5と同様に、便器本体2の下側便器本体部2a(ボウル部8)と便器本体2の上側便器本体部2b(リム部16)とが一体に成形された成形体の排泥作業が行われた後、上側の型枠32を上方に取り外した後、下側の型枠30から便器本体2の成形体を取り出す脱型作業が行われる。
つぎに、工程S106〜S109のそれぞれにおいて、上述した工程S7〜S10のそれぞれと同様に、乾燥作業、施釉作業、焼成作業、及び製品検査作業がそれぞれ行われた後、包装されて出荷となる。
上述した本発明の一実施形態による水洗大便器1によれば、便器本体2の上側便器本体部2bのリム部16の内壁部16gの周面及びその下端部16kがほぼ鉛直方向に立ち上がるように形成されていると共に、便器本体2の下側便器本体部2aのボウル部8の上端部8aが鉛直方向に立ち上がるように形成されていることにより、互いに別々に成形された後にリム部16の下端部16kとボウル部8の上端部8aとを接着して便器本体2を製造する別体製造工程(図8〜図11参照)、及び、互いに一体に成形されたリム部16及びボウル部16により便器本体を製造する一体製造工程(図12及び図13参照)のうちの何れの製造工程によっても便器本体2を製造することが可能となる。
したがって、便器本体2の製造効率を改善することができ、水洗大便器1の製造コストを抑えることができる。特に、互いに別々に成形されたリム部16の下端部16kとボウル部8の上端部8aとを接着する作業を行う際には、ほぼ鉛直方向に立ち上がるように形成されたリム部16の下端部16kとボウル部8の上端部8aにより、互いの接着位置が見やすく、便器本体2の上側便器本体部2bの下端部2dと便器本体2の下側便器本体部2aとの位置合わせを容易に行うことができる。
また、本実施形態による水洗大便器1によれば、便器本体2のボウル部8の後方に形成されてリム部16を下方から上方に向かって支持する補強部28により、リム部16の傾きを抑制することができるため、便器本体2の製造効率を改善することができ、水洗大便器の製造コストを抑えることができる。
さらに、本実施形態による水洗大便器1によれば、便器本体2の補強部28が、リム部16を下方から上方に向かって支持してリム部16の傾きを抑制すると共に、便器本体2の製造工程S5,S105において成形体の内部の泥しょうを外部へ排出する排泥通路28aを形成しているため、互いに別々に成形された後に便器本体2の上側便器本体部2bのリム部16の下端部16kと便器本体2の下側便器本体部2aのボウル部8の上端部aとを接着して便器本体2を製造する別体製造工程(図8〜図11参照)、及び、互いに一体に成形されたリム部16及びボウル部8により便器本体2を製造する一体製造工程(図12及び図13参照)のうちの何れの製造工程によっても便器本体2を製造することが可能となる。したがって、便器本体2の製造効率を改善することができ、水洗大便器1の製造コストを抑えることができる。
また、本実施形態による水洗大便器1によれば、便器本体2のリム部16の前端部16a付近にリム吐水口26が形成されていることにより、便器本体2の製造中にリム部16のリム吐水口26以外の部分(例えば、リム部の両側)を持ちやすくすることができ、作業性を向上することができる。したがって、便器本体2の製造効率を改善することができ、水洗大便器1の製造コストを抑えることができる。
なお、上述した本実施形態による水洗大便器1においては、例として、洗い落し式の水洗大便器について説明したが、サイホン作用を利用してボウル部内の汚物を吸い込んで排水トラップ管路から一気に外部に排出する、いわゆる、サイホン式の水洗大便器であってもよい。
また、上述した本実施形態による水洗大便器1においては、ゼット導水路10b及びゼット吐水口22によるゼット吐水を行うと共に、リム導水路10d及びリム吐水口26によるリム吐水を行うような形態について説明したが、このような形態に限定されず、ゼット導水路10b及びゼット吐水口22によるゼット吐水を省略し、リム導水路10d及びリム吐水口26によるリム吐水のみを行うような形態についても適用可能である。
1 水洗大便器
2 便器本体
2a 下側便器本体部
2b 上側便器本体部
2c 下側便器本体部の上端部
2d 上側便器本体部の下端部
4 便蓋
6 貯水タンク
6a 貯水タンクの排水口
8 ボウル部
8a ボウル部の上端部
10 導水路
10a 共通導水路
10b ゼット導水路
10c 導水路の入口部
10d リム導水路
12 排水トラップ管路
12a 排水トラップ管路の入口
12b 排水トラップ管路の上昇路
12c 排水トラップ管路の下降路
14 汚物受け面
14a 汚物受け面の下縁部
16 リム部
16a リム部の前端部
16b リム部のオーバーハング部
16c リム部の立ち上がり部
16d リム部の立ち上がり部の内周面と面一となる仮想面
16e リム部のオーバーハング部の後縁
16f リム部の凹み空間内の内周面
16g リム部内壁部
16h リム部外壁部
16i リム部底面部
16j リム部上面部
16k リム部内壁部の下端部
17 リム部の内周面
17a 鉛直面
17b 水平面
18 棚部
18a 棚部の内縁部
18b 棚部の外縁部
18c 棚部の外縁部の前端
20 凹部
20a 凹部の底面
20b 凹部の壁面
22 ゼット吐水口
24 排水ソケット
26 リム吐水口
26a リム吐水口内の通水路
26b リム吐水口内の通水路の上縁部
26c 連続形成部
26d リム吐水口の口縁部
28 補強部
28a 排泥通路
30 下側の型枠
32 上側の型枠
A1 ボウル部の前後方向中心線
A2 ボウル部の左右方向中心線
B 凹み空間
C 接着ライン
F ボウル部の前方側領域
F1 ボウル部の前方側領域
F2 ボウル部の前方側領域
F3 ボウル部の前方側領域
R ボウル部の後方側領域

Claims (4)

  1. 洗浄水源から供給される洗浄水により便器本体を洗浄して汚物を排出する水洗大便器であって、
    ボウル形状のボウル部と、このボウル部の上縁部に形成されたリム部と、を備えた便器本体を有し、
    この便器本体のリム部は、その下端部及び内周面がほぼ鉛直方向に立ち上がるように形成され、且つ上記便器本体のボウル部は、その上端部がほぼ鉛直方向に立ち上がるように形成され、
    上記便器本体のリム部及びボウル部は、互いに別々に成形された後に上記リム部の下端部と上記ボウル部の上端部とを接着して便器本体を製造する別体製造工程、及び、互いに一体に成形されたリム部及びボウル部により便器本体を製造する一体製造工程のうちの何れの製造工程によっても便器本体を製造することが可能であることを特徴とする水洗大便器。
  2. 上記便器本体は、更に、上記ボウル部の後方に形成されて上記リム部を下方から上方に向かって支持する補強部を備えている請求項1記載の水洗大便器。
  3. 上記便器本体の補強部の内部には、上記便器本体の製造工程において成形型により成形された成形体の内部の泥しょうを外部へ排出する排泥通路が形成されている請求項2に記載の水洗大便器。
  4. 上記便器本体のリム部の前端付近には、上記ボウル部に洗浄水を吐水する吐水口が形成されている請求項1乃至4の何れか1項に記載の水洗大便器。
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