JP2013192850A - 薬液投与装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、装置を小型化する。
【解決手段】本発明は、薬液が貯蔵される薬液貯蔵部2から生体内へ薬液が流れる流路を形成する流路部3に接続されるシリンダ部11内でピストン12を摺動させるステッピングモータに所定数のパルス信号を供給することによりモータ軸を回転させ、その後に所定時間だけパルス信号を供給せずにステッピングモータを停止させることにより、ステッピングモータ22を高い駆動周波数で駆動させて消費電流量を低減させると共に、全体としてピストン12の移動速度が遅くなるので流路部3内の内部圧力の上昇を低減させることができる。
【選択図】図8

Description

本発明は、薬液投与装置に関し、例えばインスリンを体内に投与する場合に適用して好適なものである。
従来、薬液(インスリン)を投与する装置として、患者の皮膚に付着させて用いられる携帯型の装置であって、外筒内に充填された薬液をプランジャーを介して押し出すことにより体内に投与する、所謂シリンジポンプ型の薬液投与装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特表2010−501283公報
ところで、薬液投与装置では、例えばモータを用いた所謂ピストンポンプ型の送出部により薬液を体内に送出することも考えられる。
一方、患者の皮膚に貼り付けられて長時間に保持させる薬液投与装置ではより小型化することが求められる。装置を小型化する場合、内部に搭載される電源も小さくしなければならないので、ピストンポンプ型の送出部においてモータを使用する際には該モータの消費電流量を減らす必要がある。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、装置を小型化し得る薬液投与装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明は、生体の皮膚に貼着されて使用される薬液投与装置であって、薬液が貯蔵される薬液貯蔵部と、薬液貯蔵部から生体内へ薬液が流れる流路を形成する流路部と、流路部に接続されるシリンダ部内で摺動し、最も押し切られた押切位置から最も引き戻された引戻位置に移動する際に薬液貯蔵部から薬液を流路部を介して吸出し、引戻位置から押切位置に移動する際に吸出された薬液を流路部を介して生体内に送出するピストンと、モータ軸に接続されるピストンを該モータ軸が回転することによりシリンダ部内で摺動させるステッピングモータと、設定されたピストン動作速度で薬液を投与する際に、設定された動作速度で駆動させるのに必要な駆動周波数よりも高い駆動周波数でステッピングモータを所定時間だけ駆動させてモータ軸を回転させ、その後に所定時間だけステッピングモータを停止させる動作を繰り返し行わせることで設定された投与速度で薬液を生体内に投与する制御部と、ステッピングモータに電気を供給する電源部とを有する。
これにより、設定されたピストン動作速度で薬液を投与する際に、設定された動作速度で駆動させるのに必要な駆動周波数よりも高い駆動周波数でステッピングモータを短時間だけ駆動させることにより該ステッピングモータの消費電流量を低減させることができると共に、全体としてピストンの移動速度が遅くなるので流路部内の内部圧力の上昇を低減させることができる。
本発明によれば、設定されたピストン動作速度で薬液を投与する際に、設定された動作速度で駆動させるのに必要な駆動周波数よりも高い駆動周波数でステッピングモータを短時間だけ駆動させることにより該ステッピングモータの消費電流量を低減させることができると共に、全体としてピストンの移動速度が遅くなるので内径の細い流路部に対しても流路部内の内部圧力の上昇を低減させることができることでモータの負荷を減らすことができ、かくして装置を小型化することができる。
薬液投与装置の構成を示す略線図である。 ポンプ部の構成を示す略線図である。 駆動部の構成を示す略線図である。 ステッピングモータの構成を示す略線図である。 従来のステッピングモータの回転制御を示す略線図である。 ステッピングモータの駆動周波数と発生トルクの関係を示す略線図である。 ステッピングモータの駆動周波数及びコイル抵抗と発生トルクを示す略線図である。 ステッピングモータに供給する信号(1)及びステッピングモータの動作を示す略線図である。 発生力の測定を示す略線図である。 ステッピングモータに供給する信号(2)を示す略線図である。 他の実施の形態における薬液投与装置を示す略線図である。
以下に、図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
〔1.薬液投与装置の全体構成〕
図1に示すように、薬液投与装置1は、患者の皮膚に貼り付けることにより保持されて使用される携帯型の装置であり、薬液貯蔵部2、流路部3、ポンプ部4、駆動部5、制御部6及び電源部7を含む構成とされる。
薬液貯蔵部2は、柔軟性を有する材料により形成された容器である。薬液貯蔵部2を構成する材質としては、例えば、ポリオレフィンを含むものであるのが好ましく、特に好ましいものとして、ポリエチレンまたはポリプロピレンに、スチレン−ブタジエン共重合体やスチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体等のスチレン系熱可塑性エラストマーあるいはエチレン−プロピレン共重合体やエチレン−ブテン共重合体、プロピレン−αオレフィン共重合体等のオレフィン系熱可塑性エラストマーをブレンドし柔軟化した軟質樹脂を挙げることができる。そして、薬液貯蔵部2には薬液が外部から充填される。薬液貯蔵部2に貯蔵される薬液としては、例えばインスリンや各種ホルモン、モルヒネなどの鎮痛薬、あるいは抗炎症薬剤などが挙げられる。
流路部3は、吸込流路部3A、送出流路部3B、ポンプ部4に形成される流路13A、14A、11A及び11Bを含み、薬液貯蔵部2から体内までの薬液が流れる流路を形成する。吸込流路部3Aは、薬液貯蔵部2とポンプ部4に形成される流路13Aとを連通させる。送出流路部3Bは、ポンプ部4に形成される流路14Aに連通する。
ポンプ部4は、薬液貯蔵部2に貯蔵された薬液を流路部3を介して使用者の体内へ送出する。具体的にポンプ部4は、図2に示すように、シリンダ部11、ピストン12、蓋部13、14及び一方向弁15、16を含む構成とされる。
ピストン12は、駆動部5により駆動されてシリンダ部11に形成された略円筒形状の内部空間11A内で内壁に接して所定のストロークで摺動する。ピストン12の材質としては、例えば、ステンレス鋼、銅合金、アルミ合金、チタン材、ポリプロピレンやポリカーボネートなどの熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
シリンダ部11は、一端からピストン12が挿入されて摺動する内部空間11Aが設けられ、該内部空間11Aの他端に連通するようにして、蓋部13の流路13Aと蓋部14の流路14Aとを連通させて薬液が流れる流路を形成する流路11Bが形成される。
一方向弁15は、流路13Aと流路11Bとの間に設けられ、流路13Aから流路11Bへ流れる薬液を通過させ、流路11Bから流路13Aへは薬液を通過させないものであり、例えばアンブレラ弁が適応される。
一方向弁16は、流路11Bと流路14Aとの間に設けられ、流路11Bから流路14Aへ流れる薬液を通過させ、流路14Aから流路11Bへは薬液を通過させないものであり、例えばアンブレラ弁が適応される。
このような構成でなるポンプ部4は、ピストン12が押切位置から引戻位置まで移動される際に薬液貯蔵部2に貯蔵された薬液を吸込流路部3A、蓋部13の流路13A及びシリンダ部11の流路11Bを介して内部空間11A内に吸い出す。
そしてポンプ部4は、ピストン12が引戻位置から押切位置まで移動される際に薬液貯蔵部2から吸い出された薬液をシリンダ部11の流路11B、蓋部14の流路14A及び送出流路部3Bを介して体内に送り出す。
駆動部5は、制御部6の制御に基づいてピストン12をシリンダ部11の内部空間11A内で摺動させる。具体的に駆動部5は、図3に示すように、土台部21、ステッピングモータ22、モータ支持部24、モータ固定板25、固定板支持部26、動作変換部27、カップリング28、軸受支持部29を含む構成とされる。
駆動部5は、土台部21の上に各部が配される。ステッピングモータ22は、モータ支持部24と固定板支持部26に支持されるモータ固定板25とにより挟持されて土台部21に固定される。
ステッピングモータ22は、モータ固定板25側の側面から突出するモータ軸23が設けられる。モータ軸23の側面にはネジ溝23Aが形成される。
動作変換部27は、ステッピングモータ22の軸方向に沿って細長い略直方体状で内部が中空に形成される。動作変換部27は、略直方体状の短辺に相当する側面中央に、ステッピングモータ22のモータ軸23が貫通して配されてネジ溝23Aと螺合するネジ孔27Aが設けられる。
動作変換部27は、略直方体状の短辺に相当してネジ孔27Aが設けられた側面と対向する側面にカップリング28を介してピストン12がモータ軸23と同軸上に接続される。また、動作変換部27は、軸受支持部29に支持される。なお、カップリング28は、例えば、モータ軸23とピストン12との軸方向のずれを抑制するものが適応される。
駆動部5は、ステッピングモータ22が駆動されることによりモータ軸23が回転し、該回転に応じてモータ軸23に螺合された動作変換部27が軸方向に移動してピストン12を軸方向に往復動させる。これにより駆動部5は、ピストン12をシリンダ部11の内部空間11A内で摺動させる。なお図3(A)においてはピストン12が最も引戻された位置(以下、これを引戻位置とも呼ぶ)にあり、図3(B)においてはピストン12が最も押し出された位置(以下、これを押切位置とも呼ぶ)にある。
制御部6は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の回路を含むマイクロコンピュータにより構成され、CPUがROMに格納される各種プログラムをRAMに展開して実行することにより各種処理を実行する。
電源部7は、乾電池や充電式の電池等が適応され、駆動部5のステッピングモータ22や制御部6に電力を供給する。
〔2.ステッピングモータの制御〕
ステッピングモータ22は、図4に示すように、例えば2相励磁式のステッピングモータであって、モータ軸23の周縁に固定された磁石31と、該磁石31の外周に所定角度毎に設けられる複数のコイル32(A相コイル32A、B相コイル32B)を有する。
そしてステッピングモータ22は、コイル32に対してパルス状の電流を供給することにより該コイル32に磁力が発生し(励磁され)、磁石31が引き付けられる。このときにA相コイル32A、B相コイル32Bに流れる電流のON,OFF及び電流の方向をパルスごとに切り替えることで該コイル32から発生する磁力の方向を切り替える。これにより磁石31が引き付けられる方向が変化し、この繰り返しにより一定の角度毎に磁石31及びモータ軸23が回転する。なお、ステッピングモータ22は、2相励磁式に限られず、1−2相励磁式のものであっても良い。
ところで従来のステッピングモータの制御方法は、図5(A)に示すように、高速回転時(高駆動周波数時)にはコイル32に流す電流パターンを短いパルス時間で切り替えるで、磁石31が引き付けられる方向が短い時間で変化し、モータ軸が高速で回転する。なお図5において、ハッチングが施されているコイル32に電流が印可されており、矢印はコイル32で発生している磁界及び磁石31の向きを示している。
一方、低速回転時(低駆動周波数時)には、図5(B)に示すように、コイル32に流す電流パターンを切り替える間隔(パルス時間を)長くすることで、磁石31が引き付けられる方向が変化する時間が長くなり、モータ軸23が低速で回転する。
そして、従来の制御方法における駆動周波数に対する発生トルク及び消費電流量を図6に示すように、ステッピングモータは、駆動周波数が高くなる(高速回転になる)に連れて発生トルクが減少する。一方で、一度のパルスで電流を流す時間が短くなり、消費電流量が減少する。
そして、駆動周波数を変えた場合におけるピストン速度、消費電流量及び流路内圧の関係のシミュレーション結果を図7に示すように、駆動周波数を高くすると流路部3内の流路の内部圧力が増加する一方で消費電流量は減少し、駆動周波数を低くすると流路部3内の流路の内部圧力が減少する一方で消費電流量は増加する。
このように駆動周波数を高くしてピストン12の速度を早くすることにより消費電流量を減少させることができる。一方で、流路部3の先端が生体内に挿入されるために細く形成されているので、駆動周波数を高くしてピストン12の速度を早くすると流路部3の内部圧力が増加してしまう。流路部3の流路の内部圧力が増加すると、その分だけピストン12に加えられる圧力が増大してステッピングモータ22に負荷がかかり、消費電流量が増大することになる。
すなわち薬液投与装置1では、駆動周波数を高くしての消費電流量の低減とピストン12を低速移動させて流路部3の内部圧力の低減との両立が求められる。
特に、患者の皮膚に貼り付けることにより保持されて使用される携帯型の薬液投与装置は、使用者の負担を減少させるためにより小型化することが要求されるので、消費電流量の増加に伴う電源部の大型化が問題となる。
そこで薬液投与装置1は、駆動周波数を高くしての消費電流量の低減とピストン12の低速移動による流路部3の内供圧力の低減とを両立するように、制御部6がステッピングモータ22を制御してピストン12を駆動させる。
次に具体例として、図7で説明した各駆動周波数に対するピストン速度、消費電流量及び内部圧力の関係を用いて、薬液投与量が2μl/sに設定されている場合について具体的に説明する。なお、従来の制御方法においては2μl/sで薬液を送出するために必要な駆動周波数が160PPSであるとする。すなわち、160PPSでパルス信号を連続的にステッピングモータに供給して駆動させ、薬液投与量を2μl/sで体内に投与する。
一方、制御部6は、図8に示すように、従来における連続的にパルス信号を供給する場合の駆動周波数である160PPSよりも周波数が高い例えば400PPSの高駆動周波数で例えば8パルス分(0.02秒)のパルス信号を供給してステッピングモータ22を駆動させる。その後、制御部6は、例えば0.03秒だけパルス信号を供給せずにステッピングモータ22を停止させる。
制御部6は、この動作を繰り返し行わせることで全体として2μl/sで薬液を投与することができる。
なお図8(B)において、ハッチングが施されているコイル32が電流を供給されて磁励されている状態であることを示し、ハッチングが施されているコイル32がない状態ではステッピングモータ22が停止していることを示す。
ここで制御部6において一度にステッピングモータ22に印加する電流パルスの数について述べる。発明者らは図9(A)に示す発生力測定装置40を用いて、一度に連続して供給されるパルス数を変えてピストン12の発生力の変化を測定した。
発生力測定装置40は、ドライバ回路41から所定数のパルス信号を連続してステッピングモータ22に供給し、その際にステッピングモータ22に発生するトルクに応じたピストン12の発生力を、モータ軸23、動作変換部27及びカップリング28を介して接続されたピストン12に当接されたフォースゲージ42により測定する。
測定結果を図9(B)に示すように、連続パルス数が1回の場合にはピストン12に発生力が発生せず、連続パルス数が2回以上の場合にはピストン12に発生力が生じ、連続パルス数が3回以上の場合にはピストン12にほぼ一定の発生力が生じる結果となった。
従って図10(A)に示すように、ステッピングモータ22に1パルスの信号を供給した後、所定時間ステッピングモータ22を停止させる動作を繰り返すような場合には、薬液が送り出せない可能性がある。
そこで制御部6は、ピストン12に発生力が生じる連続パルス数(この実験結果からでは2回以上、図10(B)においては3パルス数)の信号を高駆動周波数で供給して該ステッピングモータ22を駆動させた後、ステッピングモータ22を所定時間だけ停止させる。
従って制御部6は、ステッピングモータ22を高駆動周波数で一定時間(所定パルス数)駆動させ、その後にステッピングモータ22を一定時間停止させる。すなわち制御部6は、ステッピングモータ22を断続的に動作せることにより、ステッピングモータ22を高駆動周波数で駆動させて消費電流量を低減させると共に、全体としてピストン12の移動速度が遅くなるので流路部3の内部圧力の上昇を低減させることができる。
これにより薬液投与装置1は、消費電流量を低減させることができると共に、流路部3の内部圧力の上昇を低減させることができるので、全体として消費電流量を低減させることができ、電源部7を小型化することができる。かくして薬液投与装置1は、装置全体を小型化することができる。
〔3.他の実施の形態〕
〔3−1.他の実施の形態1〕
上述した実施の形態においては、流路部3に内部圧力を抑制させる部分が設けられていない場合について述べたが、本発明はこれにかぎらず、流路部3に内部圧力を抑制させる部分を設けるようにしてもよい。
具体的には図11に示すように、薬液投与装置100は、流路部103におけるポンプ部4の下流側である送出流路部130Bの所定位置に、該流路部103の内部圧力を抑制させる抑制部103Cが設けられる。抑制部103Cは、例えば加えられる圧力に応じて弾性的に変形する材質でなる。なお薬液投与装置100において流路部103以外の構成は薬液投与装置1と同様である。
薬液投与装置100は、制御部6の制御に基づいて駆動部5のステッピングモータ22が駆動してピストン12がシリンダ部11内で摺動する。このとき制御部6は、薬液投与装置1の場合と同様に、ステッピングモータ22を高駆動周波数で一定時間駆動させ、その後にステッピングモータ22を一定時間停止させる。
従って薬液投与装置100では、ピストン12が高速で移動している際に流路部103の内部圧力が上昇するが、流路部103に抑制部103Cが設けられていることにより、内部圧力の上昇に応じて抑制部103Cが膨らむように変形して圧力上昇を低減させる。
これにより薬液投与装置100は、薬液投与装置1と比して、駆動周波数を高くすることによる消費電流量の低減と流路部103の内部圧力の上昇低減とをより両立することができ、より一層の装置全体を小型化することができる。
すなわち薬液投与装置100は、流路部103に抑制部103Cが設けられていることにより圧力上昇をより低減させることができるので、ステッピングモータ22をより高い駆動周波数で駆動させても流路部103の内部圧力の上昇を低減させることができ、高駆動周波数時の消費電流量を低減できる。
また薬液投与装置100は、ステッピングモータ22をより高い駆動周波数で駆動させることにより該ステッピングモータ22の停止時間を長くすることができ、その分だけ消費電流量を低減できる。
〔3−2.他の実施の形態2〕
上述した実施の形態においては、設定された投与速度となるように、制御部6が高駆動周波数で所定回数のパルス信号を供給してステッピングモータ22を駆動させ、その後、所定時間だけパルス信号を供給せずにステッピングモータ22を停止させる動作を繰り返すようにした場合について述べた。
しかしながら本発明はこれにかぎらず、制御部6は、ピストン12が引戻位置から押切位置に移動する際に、高駆動周波数で所定回数のパルス信号を供給してステッピングモータ22を駆動させ、その後、所定時間だけパルス信号を供給せずにステッピングモータ22を停止させる。
そして制御部6は、ピストン12が押切位置から引戻位置に移動する際には、流路部3の内部圧力を上昇させることは無いので、ステッピングモータ22を高駆動周波数(例えば400PPS)で駆動させてピストン12が押切位置から引戻位置に一度で移動させる。
これにより薬液投与装置1では、ピストン12が引戻位置から押切位置に移動する際には上述したようにステッピングモータ22を高い駆動周波数で駆動させて消費電流量を低減させると共に、全体としてピストン12の移動速度を遅くして流路部3の内部圧力の上昇を低減させ、ピストン12が押切位置から引戻位置に移動する際には高駆動周波数でステッピングモータ22を駆動して消費電流量を低減させる。これにより薬液投与装置1では、さらに消費電流量を低減させることができ、かくして装置をより小型化することができる。
本発明は、例えば医療分野に適用することができる。
1……薬液投与装置、2……薬液貯蔵部、3……流路部、4……ポンプ部、5……駆動部、6……制御部、7……電源部、11……シリンダ部、12……ピストン、13、14……蓋部、15、16……一方向弁、21……土台部、22……ステッピングモータ、23……モータ軸、27……動作変換部、28……カップリング、31……磁石、32……コイル。

Claims (4)

  1. 生体の皮膚に貼着されて使用される薬液投与装置であって、
    薬液が貯蔵される薬液貯蔵部と、
    前記薬液貯蔵部から生体内へ薬液が流れる流路を形成する流路部と、
    前記流路部に接続されるシリンダ部内で摺動し、最も押し切られた押切位置から最も引き戻された引戻位置に移動する際に前記薬液貯蔵部から薬液を前記流路部を介して吸出し、前記引戻位置から前記押切位置に移動する際に吸出された薬液を前記流路部を介して生体内に送出するピストンと、
    モータ軸に接続される前記ピストンを該モータ軸が回転することにより前記シリンダ部内で摺動させるステッピングモータと、
    設定されたピストン動作速度で薬液を投与する際に、設定された動作速度で駆動させるのに必要な駆動周波数よりも高い駆動周波数でステッピングモータを所定時間だけ駆動させてモータ軸を回転させ、その後に所定時間だけ前記ステッピングモータを停止させる動作を繰り返し行わせることで設定された投与速度で薬液を生体内に投与する制御部と、
    前記ステッピングモータに電気を供給する電源部と
    を有する薬液投与装置。
  2. 前記制御部は、
    前記ステッピングモータに対して、前記高い駆動周波数で前記ピストンに推力が生じるだけのパルス数以上の信号を供給してモータ軸を回転させ、その後に該ステッピングモータを停止させる動作を繰り返し行わせる
    ことを特徴とする請求項1に記載の薬液投与装置。
  3. 前記流路部は、
    前記シリンダ部が接続される位置よりも下流側に、内部圧力の変化に応じて変形することにより該内部圧力の変化を抑制させる抑制部を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の薬液投与装置。
  4. 前記制御部は、
    前記ピストンを前記引戻位置から前記押切位置に移動させる際には、前記高い駆動周波数でステッピングモータを所定時間だけ駆動させてモータ軸を回転させ、その後に所定時間だけ前記ステッピングモータを停止させる動作を繰り返し行わせ、前記ピストンを押切位置から前記引戻位置に移動させる際には前記ステッピングモータを連続的に駆動させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の薬液投与装置。
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