JP2013192328A - 回転機制御装置およびファン装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストの増加を抑制しつつ、回転機が回転している状態で起動制御を実行する際、回転方向が起動方向と一致している場合に比較的短い時間で回転機を起動する。
【解決手段】回転機制御装置は、回転機の回転子位置に応じた位置検出信号を出力する位置検出手段と、位置検出信号に基づいて回転機の回転速度を検出する回転速度検出手段と、回転機の駆動を制御する制御手段とを備える。制御手段は、起動制御および定常制御を実行可能に構成される。制御手段は、回転機が回転している状態で起動制御を実行する際、起動開始時点において検出された回転速度に同期させるように強制転流を行い、強制転流が行われる際に検出される回転速度に変化が無い場合には起動前の回転方向が起動方向と同じであると判断し、回転速度に変化が有る場合には起動前の回転方向が起動方向と異なると判断する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、回転機制御装置と、その回転機制御装置を備えるファン装置とに関する。
近年、エアコンなどに用いられるコンプレッサ用モータやファン用モータ、電気自動車に用いられる駆動用モータなどの回転機を駆動する回転機制御装置に対しては、より広い範囲の可変速制御の実現、電力消費量の低減、メンテナンス性の改善などが強く求められている。このような要望に対応するため、ホールICなどの位置センサを取り付けることなく(位置センサレス制御)、インバータ装置を使用して永久磁石を回転子に用いた永久磁石モータをベクトル制御する方式が広く採用されるようになっている。
ところが、モータ負荷に対してモータトルクに余裕が無い場合、強制転流を用いる位置センサレス制御においては、起動不良が発生することがある。特に、シーリングファンに用いられるモータのように慣性モーメントの大きなモータの起動においては、例えば惰性や外力により、回転させたい方向(起動方向)に対して反対方向にモータが回転している状態では起動することができない。
そこで、ホールICなどのモータの回転子位置を検出する位置センサを1つ取り付け、次のようにして上記起動不良の発生を回避することが考えられている。すなわち、位置センサの検出信号に基づいて検出されるモータの回転速度が所定値以上の場合、短絡ブレーキなどにより回転を停止させた後、位置決め制御を経てモータの起動を行う。つまり、惰性などによるモータの回転を一旦停止させてからモータを起動することにより、起動不良の発生を回避することができる。この場合、惰性などによるモータの回転方向が起動方向と一致しているか否かにかかわらず、起動に要する時間が概ね一定となる。
特開2000−125584号公報
そこで、製造コストの増加を抑制しつつ、回転機が回転している状態で起動制御を実行する際、その回転方向が起動方向と一致している場合に比較的短い時間で回転機を起動することができる回転機制御装置と、その回転機制御装置を備えたファン装置とを提供する。
本実施形態の回転機制御装置は、回転機の回転子位置に応じた位置検出信号を出力する位置検出手段と、位置検出信号に基づいて回転機の回転速度を検出する回転速度検出手段と、回転機の駆動を制御する制御手段と、を備える。制御手段は、強制転流により回転機を所定の起動方向に回転させる起動制御と、検出された回転速度が指令回転速度に一致するように回転機の駆動を制御する定常制御とを実行可能に構成される。制御手段は、回転機が回転している状態で起動制御を実行する際、起動方向および位置検出信号に基づいて回転子位置を決定した上で回転機の起動開始時点において検出された回転速度に同期させるように強制転流を行う。制御手段は、強制転流が行われる際に検出される回転速度に変化が無い場合には起動前における回転機の回転方向が起動方向と同じであると判断し、回転速度に変化が有る場合には起動前における回転機の回転方向が起動方向と異なると判断する。
第1の実施形態を示すもので、ファン装置の電気構成を示すブロック図 位置センサから出力される位置検出信号の一例を示す図 モータ駆動装置の制御内容を示すフローチャート 強制転流実行時における発生トルク、巻線電流および誘起電圧を示す図 強制転流実行時における検出回転速度、指令回転速度、回転位置、位置検出信号および巻線電流を示す図 第2の実施形態を示す図3相当図 第3の実施形態を示す図3相当図
以下、ファン装置の複数の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態について図1〜図5を参照して説明する。
図1に示すファン装置1は、ファン2、ファンモータ3およびモータ駆動装置4を備えている。ファンモータ3(回転機に相当)は、永久磁石モータであり、例えばシーリングファンなどのファン2を回転駆動する。ファンモータ3のステータ3sには、三相の巻線3u、3v、3wが巻装されており、ロータ3r(回転子に相当)には永久磁石3mが配設されている。モータ駆動装置4は、ファンモータ3を駆動するものであり、直流電源回路5、インバータ6、駆動回路7、制御回路8および位置センサ9を備えている。
直流電源回路5は、ダイオードをブリッジの形態に接続してなる整流回路および平滑用のコンデンサ(いずれも図示せず)を備えている。直流電源回路5は、交流電源10より供給される交流を整流および平滑して出力する。直流電源回路5の各出力端子は直流電源線11、12に接続されている。
インバータ6は、直流電源線11、12間に6つのスイッチング素子Tuh、Tul、Tvh、Tvl、Twh、Twlを三相フルブリッジ接続してなる電圧形三相インバータとして構成されている。スイッチング素子Tuh〜Twlは、コレクタ・エミッタ間に還流ダイオードが接続されたIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)である。なお、スイッチング素子Tuh〜Twlとしては、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)やバイポーラトランジスタなどを用いてもよい。
スイッチング素子Tuh〜Tulのゲートには、駆動回路7から出力されるゲート信号Guh、Gul、Gvh、Gvl、Gwh、Gwlが与えられる。駆動回路7は、制御回路8から与えられる3相の電圧指令Vu、Vv、Vwに基づいてパルス幅変調されたゲート信号Guh〜Gwl(PWM信号)を生成して出力する。
制御回路8(制御手段に相当)は、例えばワンチップの半導体集積回路装置(IC)として構成されている。具体的には、高速演算可能なプロセッサを備え、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリから制御プログラムを順次読み出して実行するマイクロコンピュータシステムとして構成してもよいし、プロセッサを搭載せずに各機能回路(アナログ回路、論理回路など)の集合体として構成してもよい。
位置センサ9(位置検出手段に相当)は、例えば、ホール素子、増幅回路、コンパレータなどを備えたホールICにより構成されている。位置センサ9は、例えば、ステータ3sの巻線3u(U相巻線)の付近に取り付けられている。位置センサ9は、ファンモータ3のロータ3rの位置に応じた位置検出信号Saを出力する。図2に示すように、位置検出信号Saは、ロータ3rが特定の位置に到達すると反転するパルス信号である。本実施形態では、−90°(電気角)および90°(電気角)が上述した特定の位置に相当する。なお、上記特定の位置は、位置センサ9の取り付け位置などの条件により適宜変更されるものである。
制御回路8は、位置検出信号Saに基づいてファンモータ3の回転速度を検出する機能(回転速度検出手段に相当)を有する。具体的には、制御回路8は、位置検出信号Saのエッジ(HレベルからLレベルになる時点またはLレベルからHレベルになる時点)を検出し、そのエッジの検出間隔(エッジ間時間)を計算し、そのエッジ間時間から回転速度を求める。
制御回路8は、外部の上位制御装置から与えられる指令回転速度ωr、位置検出信号Sa、検出されたファンモータ3の回転速度などを用いて、インバータ6によるファンモータ3の駆動を制御する。具体的には、制御回路8は、ファンモータ3を起動(始動)する際、強制転流によりファンモータ3を所定の起動方向に回転させる起動制御を実行する。また、制御回路8は、ファンモータ3が起動された後、検出された回転速度が指令回転速度ωrに一致するようにインバータ6によるファンモータ3の駆動をフィードバック制御する定常制御を実行する。定常制御では、ステータ3sの巻線3u、3v、3wに対して正弦波状の電圧が印加されるように通電が行われる(正弦波駆動)。なお、本実施形態においては、制御回路8および位置センサ9により回転機制御装置13が構成されている。
また、制御回路8は、短絡ブレーキおよび制動制御のいずれか一方または双方を実行可能に構成されている。短絡ブレーキ(停止制御に相当)は、上アーム側のスイッチング素子Tuh、Tvh、Twhをいずれもオフした状態で下アーム側のスイッチング素子Tul、Tvl、Twlをいずれもオンすることにより、発電電流を還流させてファンモータ3の回転を妨げて減速させるものである。なお、短絡ブレーキは、下アーム側のスイッチング素子Tul、Tvl、Twlをいずれもオフした状態で上アーム側のスイッチング素子Tuh、Tvh、Twhをいずれもオンしてもよい。
制動制御(停止制御に相当)は、上アーム側および下アーム側のいずれか一方のスイッチング素子の1つをPWM通電するとともに、他方のスイッチング素子の2つをPWM通電してPWM電流をステータ3sの巻線3u、3v、3wに流し、所定方向の磁界を発生させてロータ3rを停止させるものである。
次に、上記構成のファン装置1におけるファンモータ3の駆動方法について説明する。
図3は、ファンモータ3が駆動される際における制御回路8の制御内容を示している。ファンモータ3が起動される際、最初に、例えば惰性や外力などによりファンモータ3が回転しているか否かが判断される(ステップS1)。この場合、位置検出信号Saに基づいて検出される回転速度(検出回転速度ωd)が所定値未満である場合に回転中ではないと判断され、所定値以上である場合に回転中であると判断される。
ファンモータ3が回転中ではないと判断されると(ステップS1で「NO」)、ステップS2に進む。ステップS2では、ステータ3sの所定の巻線に直流通電する直流励磁によりロータ3rが所定の位置に位置決めされる(位置決め制御)。続くステップS3では、ロータ3rが所定の起動方向に所定の加速パターンに従って加速するように巻線3u、3v、3wに通電する強制転流が行われる。その後、回転速度が所定の切換速度に達した時点において、指令回転速度ωrおよび検出回転速度ωdに基づく定常制御が開始される(ステップS4)。なお、定常制御が実行される際には、ファンモータ3の回転方向が起動方向に一致しているため、位置検出信号Saに基づいてロータ3rの回転位置が正確に判断される。
一方、ファンモータ3が回転中であると判断されると(ステップS1で「YES」)、ステップS5に進む。ステップS5では、位置検出信号Saのエッジ検出が検出されたか否かが判断される。そして、位置検出信号Saのエッジが検出されると(ステップS5で「YES」)、ステップS6に進む。ステップS6では、位置検出信号Sa(センサ出力)に基づいてロータ3rの回転速度が検出されるとともに、ロータ3rの回転位置(回転角度)が推定される。ロータ3rの回転位置は、次のようにして推定される。
すなわち、起動させようとする方向(起動方向)が時計回り(CW)である場合、ロータ3rの回転位置は、位置検出信号SaがLレベルからHレベルに転じた時点において「−90°」であると推定され、HレベルからLレベルに転じた時点において「90°」であると推定される(図2(a)参照)。また、起動方向が反時計回り(CCW)である場合、ロータ3rの回転位置は、位置検出信号SaがLレベルからHレベルに転じた時点において「90°」であると推定され、HレベルからLレベルに転じた時点において「−90°」であると推定される(図2(b)参照)。
上記推定方法によれば、起動方向と、起動時点においてファンモータ3が実際に回転している方向(実回転方向)とが同じである場合、推定されたロータ3rの回転位置は、実際のロータ3rの回転位置に概ね一致する。しかし、起動方向および実回転方向が異なる場合、推定されたロータ3rの回転位置は、実際のロータ3rの回転位置とは異なるものとなる。具体的には、推定されたロータ3rの回転位置は、実際のロータ3rの回転位置に対し、180°ずれたものとなる。
ステップS7では、推定されたロータ3rの回転位置を起動開始位置に決定するとともに、検出された回転速度に同期するような通電パターンでもって強制転流が実行される。さて、図4は、上述した強制転流が行われる際における発生トルクT、U相電流Iu、V相電流Iv、W相電流Iw、U相誘起電圧Eu、V相誘起電圧EvおよびW相誘起電圧Ewを示している。図5は、上述した強制転流が行われる際における検出回転速度ωd、強制転流の指令回転速度ωr、強制転流の推定回転位置θe(角度)、位置検出信号SaおよびU相電流Iuを示している。
上記強制転流が行われる際、起動方向および実回転方向が同じ場合、ステップS6における回転位置の推定が正しいため、図4(a)に示すように、正のトルクが発生する(平均トルク>0)。従って、この場合、図5(a)に示すように、検出回転速度ωdが指令回転速度ωrに一致した状態となる。すなわち、ロータ3rの回転速度は変化していない(低下しない)。一方、起動方向および実回転方向が異なる場合、ステップS6における回転位置の推定が誤っているため、図4(b)に示すように、正のトルクが得られない(平均トルク≒0)。従って、この場合、図5(b)に示すように、検出回転速度ωdが指令回転速度ωrに一致しない状態となる。すなわち、ロータ3rの回転速度が変化している(低下する)。
このように、ロータ3rの回転速度が変化しているか否かに基づいて、起動方向および実回転方向が一致しているか否かを判断することができる。そこで、ステップS8では、指令回転速度ωrおよび検出回転速度ωdの差の絶対値が、所定の判定閾値未満であるか否かが判断される。上記差が判定閾値未満である場合(ステップS8で「YES」)、回転速度が変化していないと判断され、ステップS3に進む。つまり、起動方向および実回転方向が一致していると判断された場合、位置決め制御が行われることなく、ファンモータ3が回転したまま、定常制御に移行する。
一方、上記差が判定閾値以上である場合(ステップS8で「NO」)、回転速度が変化していると判断され、ステップS9に進む。ステップS9では、短絡ブレーキまたは制動制御が実行される。そして、ステップS10では、ファンモータ3が回転しているか否かが判断される。短絡ブレーキまたは制動制御によりファンモータ3の回転が停止されると(ステップS10で「NO」)、ステップS2に進む。つまり、起動方向および実回転方向が一致していないと判断された場合、一旦ロータ3rの回転が停止されて位置決め制御が行われ、その後に定常制御に移行する。
以上説明したように、制御回路8は、回転中のファンモータ3を起動する際、その起動方向と単一の位置センサ9により位置検出信号Saとに基づいて推定されたロータ3rの回転位置を起動開始位置に決定するとともに、上記位置検出信号Saに基づいて検出された回転速度に同期するような通電パターンでもって強制転流を実行する。制御回路8は、強制転流が行われる際に検出される回転速度に変化が無い場合には起動前におけるロータ3rの回転方向(実回転方向)が起動方向と同じであると判断し、そのまま強制転流を継続して加速させた後、定常制御に移行する。つまり、本実施形態によれば、惰性や外力により回転している状態のファンモータ3を起動する際において、起動方向と実回転方向とが一致する場合には、位置決め制御が行われることなくファンモータ3を回転させたまま定常制御に移行するので、比較的短い時間でファンモータ3を起動することができる。
また、モータ駆動装置4は、強制転流が行われる際に検出される回転速度に変化が有る場合には起動前におけるロータ3rの回転方向(実回転方向)が起動方向と異なると判断し、一旦ロータ3rの回転を停止して位置決め制御を行い、その後に定常制御に移行する。つまり、本実施形態によれば、惰性や外力により回転している状態のファンモータ3を起動する際において、起動方向と実回転方向とが異なる場合には、惰性などによるロータ3rの回転を一旦停止させてからファンモータ3を起動するので、起動不良の発生を回避することができる。また、上述したように、制御回路8は、単一の位置センサ9から出力される位置検出信号Saに基づいて起動方向が実回転方向に一致しているか否かを判断することができる。つまり、本実施形態によれば、1つの位置センサ9を備える構成により上述した各効果を得ることができるので、例えば2つ以上の位置センサを備える構成に比べ、モータ駆動装置4の製造コストが低く抑えられるという効果が得られる。
(第2の実施形態)
以下、第1の実施形態に対して起動時の制御内容を変更した第2の実施形態について、図6を参照して説明する。
図6に示すように、本実施形態の制御内容は、図3に示した制御内容に対し、ステップT1が追加されている点が異なる。ステップT1は、ステップS6の後に実行される。ステップT1では、検出回転速度ωdに基づいて、ステップS8において用いられる判定閾値が決定される。具体的には、判定閾値は、検出回転速度ωd、つまり起動時点におけるロータ3rの回転速度が低いほど小さい値に設定され、ロータ3rの回転速度が高いほど大きい値に設定される。ステップT1が実行された後は、ステップS7に移行する。
さて、起動時点におけるロータ3rの回転速度に対し、判定閾値がむやみに小さい値である場合、ロータ3rの回転速度にほとんど変化が無い場合であっても、変化が有ると誤判定される可能性がある。また、起動時点におけるロータ3rの回転速度に対し、判定閾値がむやみに大きい値である場合、ロータ3rの回転速度が大きく変化する場合であっても、変化が無いと誤判定される可能性がある。
これに対し、本実施形態によれば、ステップT1において、判定閾値は、検出回転速度ωdに応じてロータ3rの回転速度に対して適切な値に決定されるので、ステップS8における回転速度の変化有無の判断の精度が向上する。従って、本実施形態によれば、起動方向が実回転方向に一致しているか否かの判定精度が向上するという効果が得られる。
(第3の実施形態)
以下、第1の実施形態に対して起動時の制御内容を変更した第3の実施形態について、図7を参照して説明する。
図7に示すように、本実施形態の制御内容は、図3に示した制御内容に対し、ステップU1〜U3が追加されている点が異なる。本実施形態では、ステップS8において、指令回転速度ωrおよび検出回転速度ωdの差の絶対値が判定閾値未満であると判断された場合(YES)、ステップS3に移行せず、ステップU1〜U3が実行される。
ステップU1では、強制転流における指令回転速度が所定値αだけ増加される。ステップU2では、ステップU1にて増加された指令回転速度に同期するような通電パターンでもって強制転流が実行される。ステップU3では、ステップS8と同様に、指令回転速度ωrおよび検出回転速度ωdの差の絶対値が判定閾値未満であるか否かが判断される。上記差が判定閾値未満である場合(ステップU3で「YES」)、回転速度が変化していないと判断され、ステップS3に進む。一方、上記差が判定閾値以上である場合(ステップU3で「NO」)、回転速度が変化していると判断され、ステップS9に進む。
このように、本実施形態では、ステップS8において回転速度に変化が無いと判断された場合、指令回転速度を所定値αだけ増加させて再び強制転流を行い、回転速度の変化の有無を再度判断する。このような制御によれば、起動時点において惰性などによりロータ3rが回転している方向(実回転方向)と起動方向とが異なる場合において、惰性などによる回転の回転速度と強制転流の回転速度とが一致するレアなケースに対応することができる。
すなわち、このような場合、ステップS8において、一旦、回転速度に変化が無いと判断される可能性がある。しかし、その後、指令回転速度を所定値αだけ増加させて行われる強制転流の際、検出回転速度ωd(ロータ3rの回転速度)は指令回転速度ωrに追従せず、変化する(低下する)。そのため、ステップU3において、回転速度に変化が有ると判断され、起動方向および実回転方向が一致していないという正しい判断が行われる。なお、実際に起動方向および実回転方向が一致している場合には、指令回転速度を所定値αだけ増加させて行われる強制転流の際、検出回転速度ωdは指令回転速度ωrに追従する。そのため、ステップU3において、回転速度に変化が無いと判断され、起動方向および実回転方向が一致しているという正しい判断が行われる。
以上説明したように、本実施形態によれば、実回転方向および起動方向が異なる場合において、惰性などによる回転の回転速度と強制転流の回転速度とが一致するレアなケースであっても、起動方向および実回転方向が一致しているか否かを正しく判断することができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これら実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
位置センサ9は、ホールICに限らずともよく、回転子位置に応じた位置検出信号を出力する構成であればよい。
モータ駆動装置4は、シーリングファンであるファン2を回転駆動するファンモータ3を駆動するものに限らず、例えばエアコンの室外側熱交換器に送風するためのファンを駆動するモータなど、種々のモータを駆動する用途に対して広く適用できる。特に、慣性モーメントの大きなモータ、風力などの外力が作用するモータであって、起動時にロータが所定の位置に停止しにくいモータに好適である。
これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、1はファン装置、2はファン、3はファンモータ(回転機)、3rはロータ(回転子)、8は制御回路(制御手段、回転速度検出手段)、9は位置センサ(位置検出手段)、13は回転機制御装置を示す。

Claims (4)

  1. 回転機の回転子位置に応じた位置検出信号を出力する位置検出手段と、
    前記位置検出信号に基づいて前記回転機の回転速度を検出する回転速度検出手段と、
    前記回転機の駆動を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    強制転流により前記回転機を所定の起動方向に回転させる起動制御と、前記検出された回転速度が指令回転速度に一致するように前記回転機の駆動を制御する定常制御とを実行可能に構成され、
    前記回転機が回転している状態で前記起動制御を実行する際、
    前記起動方向と前記位置検出信号とに基づいて前記回転子位置を決定した上で前記回転機の起動開始時点において検出された回転速度に同期させるように前記強制転流を行い、
    前記強制転流が行われる際に検出される回転速度に変化が無い場合には前記起動前における前記回転機の回転方向が前記起動方向と同じであると判断し、前記回転速度に変化が有る場合には前記起動前における前記回転機の回転方向が前記起動方向と異なると判断することを特徴とする回転機制御装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記強制転流における回転速度指令および前記検出される回転速度の差が所定の判定閾値未満である場合には前記強制転流が行われる際に検出される回転速度に変化が無いと判断し、前記差が前記判定閾値以上である場合には前記変化が有ると判断し、
    前記判定閾値は、前記起動開始時点において検出された回転速度に応じた値に設定されることを特徴とする請求項1に記載の回転機制御装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記強制転流が行われる際に検出される回転速度に変化が無い場合、前記強制転流における回転速度指令を所定値だけ上昇させて前記強制転流を再度行い、
    前記強制転流が再度行われる際に検出される回転速度に変化が無い場合には前記起動前における前記回転機の回転方向が前記起動方向と同じであると判断し、前記回転速度に変化が有る場合には前記起動前における前記回転機の回転方向が前記起動方向と異なると判断することを特徴とする請求項1または2に記載の回転機制御装置。
  4. ファンと、
    前記ファンを回転駆動する回転機と、
    請求項1〜3のいずれか一つに記載の回転機制御装置と、
    を備えたファン装置であって、
    前記制御手段は、
    前記起動前における前記回転機の回転方向が前記起動方向と同じであると判断すると、前記定常制御を実行する状態に移行し、
    前記起動前における前記回転機の回転方向が前記起動方向と異なると判断すると、前記回転機の回転を停止する停止制御を実行する状態に移行することを特徴とするファン装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107702294A (zh) * 2017-11-03 2018-02-16 珠海格力电器股份有限公司 变频空调外风机的逆风启动控制方法、电路、及其空调器

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