JP2013191132A - 制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】制御システムにおける消費電力を低減できる制御装置を提供する。
【解決手段】制御装置は、マスター制御部と、マスター制御部と通信ラインを介して接続される少なくとも1つのスレーブ制御部とを含む。マスター制御部は、アップリンクを介したスレーブ制御部からのデータ送信が完了すると、アップリンクを非アクティブ化するための指令を、ダウンリンクを介してスレーブ制御部へ送信する手段と、スレーブ制御部からデータを取得すべき場合に、アップリンクをアクティブ化するための指令を、ダウンリンクを介してスレーブ制御部へ送信する手段とを含む。スレーブ制御部は、ダウンリンクをアクティブに維持するとともに、ダウンリンクを介して送信されるマスター制御部からの指令に従って、アップリンクをアクティブ化/非アクティブ化する手段を含む。
【選択図】図9

Description

本発明は、機械や設備などの動作を制御するために用いられる制御システムにおけるデータ通信に関する。
多くの生産現場で使用される機械や設備は、典型的には、プログラマブルコントローラ(Programmable Logic Controller;以下「PLC」とも称す)などからなる制御システムによって制御される。このような制御システムは、外部のスイッチやセンサからの信号入力および外部のリレーやアクチュエータへの信号出力を担当するIO(Input Output)ユニットを含む。このようなIOユニットは、生産現場の様々な場所に配置されることが予定されている。
このようなIOユニットは、プロセッサなどを含む処理ユニットとの間で所定の通信ラインを介して接続されている。このような通信ラインとしては、内部バスとして構成されることが多い。このような内部バスを用いた場合には、伝送能力(伝送速度および伝送帯域など)を高めるために、クロック周波数(伝送周波数)が比較的高いことが多い。
そのため、特開2011−192068号公報(特許文献1)には、データ通信をする場合にノイズの影響を考慮して、PLCを構成するユニット間の通信を確実かつ高速に行うための構成を開示する。
特開2011−192068号公報
PLCのシステムが大規模化すると、より多くのIOユニットを配置する必要がある。一方で、PLCのような産業用装置に対しても低消費電力化の要求が高まっている。
本発明の目的は、制御システムにおける消費電力を低減できる制御装置を提供することである。
本発明のある局面によれば、制御システムの少なくとも一部を構成する制御装置が提供される。制御装置は、マスター制御部と、マスター制御部と通信ラインを介して接続される少なくとも1つのスレーブ制御部とを含む。通信ラインは、マスター制御部からスレーブ制御部へデータを伝送するためのダウンリンクと、スレーブ制御部からマスター制御部へデータを伝送するためのアップリンクとを含む。マスター制御部は、アップリンクを介したスレーブ制御部からのデータ送信が完了すると、アップリンクを非アクティブ化するための指令を、ダウンリンクを介してスレーブ制御部へ送信する手段と、スレーブ制御部からデータを取得すべき場合に、アップリンクをアクティブ化するための指令を、ダウンリンクを介してスレーブ制御部へ送信する手段とを含む。スレーブ制御部は、ダウンリンクをアクティブに維持するとともに、ダウンリンクを介して送信されるマスター制御部からの指令に従って、アップリンクをアクティブ化/非アクティブ化する手段を含む。
好ましくは、マスター制御部は、アップリンクをアクティブ化するための指令に引き続いて、スレーブ制御部へ渡すデータを、ダウンリンクを介してスレーブ制御部へ送信する手段をさらに含む。
好ましくは、マスター制御部は、アップリンクをアクティブ化するための指令を周期的および/またはイベント的に発生する手段をさらに含む。
好ましくは、通信ラインは、マスター制御部からスレーブ制御部へデータを伝送するための第1および第2のダウンリンクと、スレーブ制御部からマスター制御部へデータを伝送するための第1および第2のアップリンクとをさらに含む。マスター制御部は、第2のダウンリンクおよび第2のアップリンクをアクティブ化/非アクティブ化するための指令を、第1のダウンリンクを介してスレーブ制御部へ送信する手段をさらに含む。
好ましくは、通信ラインは、マスター制御部からスレーブ制御部へデータを伝送するための第1および第2のダウンリンクと、スレーブ制御部からマスター制御部へデータを伝送するための第1および第2のアップリンクとをさらに含む。スレーブ制御部は、第1および第2のダウンリンクをいずれもアクティブに維持するとともに、第1または第2のダウンリンクを介して送信されるマスター制御部からの指令に従って、対応するアップリンクをアクティブ化/非アクティブ化する手段を含む。
好ましくは、スレーブ制御部は、アップリンクを伝送する信号を変換する変換回路を含み、アップリンクを非アクティブ化は、変換回路への電源遮断を含む。
好ましくは、マスター制御部は、アップリンクを伝送する信号を受信する受信回路を含み、マスター制御部は、アップリンクが非アクティブ化されている期間、受信回路の電源を遮断する。
本発明のある局面に係る制御装置によれば、制御システムにおける消費電力を低減できる。
本発明の実施の形態に係るPLCシステムの全体構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態に従うリモートIO装置の接続構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態に従うリモートIO装置を構成するマスターユニットのハードウェア構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態に従うリモートIO装置のIOユニットのハードウェア構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態に従うメイン処理装置の接続構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態に従うメイン処理装置を構成するCPUユニットのハードウェア構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に従うリモートIO装置における低消費電力化の実現方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態1に従うリモートIO装置における通信手順を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態1の変形例に従うリモートIO装置における通信手順を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態2に従うリモートIO装置の接続構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態2に従うリモートIO装置に実装される割込み用バス55の転送に係る論理回路を示す模式図である。 本発明の実施の形態2に従うリモートIO装置における通信手順を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態3に従うリモートIO装置における通信手順を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態4に従うメイン処理装置における通信手順を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態5に従うメイン処理装置の接続構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態5に従うメイン処理装置における通信手順を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態6に従うメイン処理装置の接続構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態6に従うメイン処理装置における通信手順を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態5の転用例に係るリモートIO装置の接続構成を示す模式図である。 本発明のある実施の形態に従う低消費電力化の実現方法を説明するための図である。 本発明のある実施の形態に従う低消費電力化の実現方法を説明するための図である。 本発明のある実施の形態に従う低消費電力化の実現方法を説明するための図である。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰り返さない。
本発明の実施の形態においては、制御システムの一例として、PLCを中心とするシステムについて例示する。但し、このような制御システムとしては、PLCだけではなく、各種の産業用コンピュータを中心として構成を採用することもできる。さらに、技術に進展によって、新たな処理装置(演算装置)が開発された場合には、そのような新たな処理装置を採用することもできる。
<A.PLCシステムの全体構成>
まず、本実施の形態に係るPLCシステムの全体構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るPLCシステム1の全体構成を示す模式図である。
図1を参照して、PLCシステム1は、メイン処理装置2と、1つ以上のリモートIO装置3とを含む。メイン処理装置2は、フィールドバス4を介して、リモートIO装置3と接続されている。リモートIO装置3の各々は、フィールドバス4と接続するための通信モジュール12を有している。
メイン処理装置2は、制御プログラムを実行し、外部のスイッチやセンサからの入力信号に応答して、外部のリレーやアクチュエータへの出力信号を算出する。
より具体的には、メイン処理装置2は、電源ユニット30と、CPUユニット40と、IOユニット20とを含む。CPUユニット40およびIOユニット20は、内部バス5を介して互いにデータ通信可能に接続されている。
電源ユニット30は、CPUユニット40およびIOユニット20へ適切な電圧の電力を供給する。CPUユニット40は、制御プログラムを実行するためのプロセッサおよびメインメモリを含む演算主体である。IOユニット20は、外部のスイッチやセンサからの信号入力および外部のリレーやアクチュエータへの信号出力を担当する。
CPUユニット40は、フィールドバス4を介して、リモートIO装置3との間でデータを遣り取りするための通信モジュール42を含む。フィールドバス4は、予め定められた制御周期で通信可能な(リアルタイム通信可能な)通信方式が好ましい。言い換えれば、本実施の形態に従うフィールドバス4は、定時性が確保されていることが好ましい。
このようなフィールドバス4としては、典型的には、各種の産業用イーサネット(登録商標)を用いることができる。産業用イーサネット(登録商標)としては、例えば、EtherCAT(登録商標)、Profinet IRT、MECHATROLINK(登録商標)−III、Powerlink、SERCOS(登録商標)−III、CIP Motionなどが知られており、これらのうちのいずれを採用してもよい。さらに、産業用イーサネット(登録商標)以外のフィールドネットワークを用いてもよい。例えば、DeviceNet、CompoNet/IP(登録商標)などを用いてもよい。
リモートIO装置3は、PLCシステム1の少なくとも一部を構成する制御装置である。リモートIO装置3は、外部のスイッチやセンサからの入力信号を受信し、フィールドバス4を介して、その受信した入力信号をメイン処理装置2へ送信するとともに、メイン処理装置2からフィールドバス4を介して受信した信号を、外部のリレーやアクチュエータへ出力する。
より具体的には、リモートIO装置3は、マスターユニット10と、1つ以上のIOユニット20とを含む。マスターユニット10およびIOユニット20は、内部バス5を介して互いにデータ通信可能に接続されている。
マスターユニット10は、主として、IOユニット20の動作(IOデータの更新タイミングなど)を制御するとともに、メイン処理装置2との間のデータ通信を制御する。マスターユニット10の詳細については、後述する。
IOユニット20は、マスターユニット10(または、CPUユニット40)と内部バス5を介してデータ通信する機能に加えて、一般的な入出力処理の機能を有する。典型的には、IOユニット20は、オン/オフといった2値化されたデータを入力/出力する。例えば、IOユニット20は、検出センサから、何らかの対象物を検出している状態(オン)および何らの対象物も検出していない状態(オフ)のいずれであるかという情報を収集する。また、IOユニット20は、リレーやアクチュエータといった出力先に対して、アクティブ化(活性化)するための指令(オン)および非アクティブ化(非活性化)するための指令(オフ)のいずれかを与える。
上述の説明では、IOユニット20の各々が入出力処理を行う構成について例示したが、入力処理に特化した構成(入力ユニット)または出力処理に特化した構成(出力ユニット)であってもよい。
<B.本実施の形態における低消費電力化について>
本実施の形態に従うPLCシステム1の内部バス5では、機器同士がデジチェーン接続されている。より具体的には、内部バス5は、マスター/スレーブ構成になっており、マスター側からスレーブ側へデータを送信するダウンリンク(Down Link:以下「DL」とも記す。)と、スレーブ側からマスター側へデータを送信するアップリンク(Up Link:以下「UL」とも記す。)とが対になった通信チャネルからなる。なお、この通信チャネルは、1回線であってもよいし、さらに多くの回線が用意されていてもよい。
本実施の形態においては、アップリンク/ダウンリンクからなる通信チャネルの一方のリンクを非通信時には休止(非アクティブ)する。そして、通信時および非通信時にかかわらず、他方のリンクについては基本的にアクティブにしておき、必要に応じて、他方のリンクを使用して休止中の一方のリンクをアクティブ化する。マスター側からスレーブ側への指令の伝達の容易性から、一例として、アップリンクを必要に応じてアクティブ化する。
より具体的には、本実施の形態に従うPLCシステム1において、マスターとして機能する装置は、アップリンクを介したスレーブである装置からのデータ送信が完了すると、アップリンクを非アクティブ化するための指令を、ダウンリンクを介してスレーブ側へ送信するとともに、スレーブ制御部からデータを取得すべき場合に、アップリンクをアクティブ化するための指令を、ダウンリンクを介してスレーブ側へ送信する。一方、スレーブとして機能する装置は、ダウンリンクをアクティブに維持するとともに、アップリンクを介して送信されるマスター側からの指令に従って、アップリンクをアクティブ化/非アクティブ化する。
このように非アクティブ化された期間は、通信に係る電力を消費しないので、低消費電力化を実現できる。
<C.リモートIO装置3のハードウェア構成>
まず、本実施の形態に従うPLCシステム1の一部を構成する制御装置であるリモートIO装置3のハードウェア構成について説明する。
図2は、本発明の実施の形態に従うリモートIO装置3の接続構成を示す模式図である。図3は、本発明の実施の形態に従うリモートIO装置3を構成するマスターユニット10のハードウェア構成を示す模式図である。図4は、本発明の実施の形態に従うリモートIO装置3のIOユニット20のハードウェア構成を示す模式図である。
《c1:接続構成》
図2を参照して、リモートIO装置3では、マスターユニット10および1つ以上のIOユニット20−1,20−2,20−3(以下「IOユニット20」と総称する場合もある。)が通信ラインである内部バス5(ダウンリンク51およびアップリンク52)を介して互いにデータ通信可能に接続されている。一例として、ダウンリンク51およびアップリンク52では、シリアル通信が採用されており、対象のデータは、時系列に一列に並べられた形で伝送する。すなわち、ダウンリンク51では、マスター制御部として機能するマスターユニット10からスレーブ制御部として機能するIOユニット20へ向けて、ダウンリンク51を介して一方向にデータが送信される。一方、アップリンク52では、いずれかのIOユニット20からマスターユニット10へ向けて、アップリンク52を介して一方向にデータが送信される。
IOユニット20の各々は、ダウンリンク51またはアップリンク52を伝送する信号列を受信すると、その信号列を復号した上で、必要な処理を実行する。そして、IOユニット20の各々は、信号列を再生成した上で、次段のIOユニット20へ再送出(フォワード)する。このようなデータの順次転送を実現するために、各IOユニット20は、ダウンリンク51に関して、受信部(以下「RX」とも記す。)210aおよび送信部(以下「TX」とも記す。)210bを含むとともに、アップリンク52に関して、受信部220aおよび送信部220bを含む。
各IOユニット20は、プロセッサ200を含み、プロセッサ200がこれらのデータの処理を制御する。
マスターユニット10は、プロセッサ100と、フィールドバス制御部110と、受信部112と、送信部114と、内部バス制御部130とを含む。すなわち、マスターユニット10は、内部バス5(ダウンリンク51およびアップリンク52)と接続されるだけではなく、受信部112および送信部114を介して、上位通信ネットワークであるフィールドバス4とも接続される。フィールドバス制御部110は、フィールドバス4を介したデータ通信を管理し、内部バス制御部130は、内部バス5を介したデータ通信を管理する。
《c2:マスターユニット10の構成》
図3を参照して、リモートIO装置3のマスターユニット10は、プロセッサ100と、フィールドバス制御部110と、受信部112と、送信部114と、内部バス制御部130とを含む。
受信部112は、メイン処理装置2からフィールドバス4を介して送信される上位通信フレームを受信してデータへ復号した上で、フィールドバス制御部110へ出力する。送信部114は、フィールドバス制御部110から出力されるデータから上位通信フレームを再構成してフィールドバス4を介して再送出(フォワード)する。
フィールドバス制御部110は、受信部112および送信部114と協働して、フィールドバス4を介して予め定められた制御周期(以下「制御周期T1」とする。)毎に他の装置(メイン処理装置2および他のリモートIO装置3)との間でデータを送受信する。より具体的には、フィールドバス制御部110は、上位通信コントローラ120と、メモリコントローラ122と、FIFO(First In First Out)メモリ124と、受信バッファ126と、送信バッファ128とを含む。
上位通信コントローラ120は、メイン処理装置2からフィールドバス4を介して送信されるコマンドなどを解釈して、フィールドバス4を介した通信を実現するために必要な処理を実行する。また、上位通信コントローラ120は、FIFOメモリ124に順次格納される上位通信フレームからのデータコピー、および上位通信フレームに対するデータ書込みの処理を行う。
メモリコントローラ122は、DMA(Dynamic Memory Access)などの機能を実現する制御回路であり、FIFOメモリ124、受信バッファ126および送信バッファ128などへのデータの書込み/読出しを制御する。
FIFOメモリ124は、フィールドバス4を介して受信された上位通信フレームを一時的に格納するとともに、その格納された順序に従って上位通信フレームを順次出力する。受信バッファ126は、FIFOメモリ124に順次格納される上位通信フレームに含まれるデータのうち、自装置に接続されているIOユニット20の出力部から出力すべき状態値を示すデータ(以下「OUTデータ」とも称す。)を抽出して一時的に格納する。また、送信バッファ128は、IOユニット20の入力部で検出された状態値を示すプロセスデータであって、FIFOメモリ124に順次格納される上位通信フレームの所定領域に書込むべきデータ(以下「INデータ」とも称す。)を一時的に格納する。
プロセッサ100は、フィールドバス制御部110および内部バス制御部130に対して指示を与えるとともに、フィールドバス制御部110と内部バス制御部130との間のデータ転送などを制御する。すなわち、プロセッサ100は、フィールドバス制御部110のバッファメモリと内部バス制御部130のバッファメモリとの間でデータ転送を制御する転送回路としても機能する。
内部バス制御部130は、フィールドバス4における制御周期(制御周期T1)より短い時間内で、内部バス5(ダウンリンク51およびアップリンク52)を介してIOユニット20との間でデータを送受信する。例えば、制御周期T1は125μsecに設定され、内部バス5を介したマスターユニット10とIOユニット20との間でのデータ送信に要する時間は数〜10数μsecである。
より具体的には、内部バス制御部130は、内部バス通信コントローラ132と、送信回路142と、受信回路144と、記憶部160とを含む。
内部バス通信コントローラ132は、内部バス5を介したデータ通信を主体的に(マスターとして)管理する。例えば、内部バス通信コントローラ132は、プロセッサ100からの指示に従って、IOユニット20に対してINデータを要求するコマンド(トリガー)を含むデータフレーム(以下「TRG_frame(IN)」とも称す。)、または、IOユニット20に対して反映すべきOUTデータを含むデータフレーム(以下「OUT_frame」とも称す。)を内部バス5上に送出する。TRG_frame(IN)に応答して、各IOユニット20は、自ユニットの入力部をリフレッシュした後、そのリフレッシュ後の状態値(INデータ)を含むデータフレーム(以下「IN_frame」とも称す。)を内部バス5を介して返送する。なお、TRG_frame(IN)またはOUT_frameは、特定のIOユニット20に対して送信されてもよいし、内部バス5に接続されているすべてのIOユニット20に対して送信(マルチキャスト/ブロードキャスト)されてもよい。
送信回路142は、内部バス通信コントローラ132からの指示に従って、内部バス5のダウンリンク上を流れるデータフレームを生成して送信する。受信回路144は、内部バス5のアップリンク上を流れるデータフレームを受信して、内部バス通信コントローラ132へ出力する。
記憶部160は、内部バス5を伝送するデータを格納するバッファメモリに相当する。より具体的には、記憶部160は、共有メモリ162と、受信メモリ164と、送信メモリ166とを含む。共有メモリ162は、フィールドバス制御部110と内部バス制御部130との間で遣り取りされるデータを一時的に格納する。受信メモリ164は、内部バス5を介してIOユニット20から受信したINデータを一時的に格納する。送信メモリ166は、フィールドバス制御部110で受信された上位通信フレームに含まれるOUTデータを一時的に格納する。
《c3:IOユニット20の構成》
図4を参照して、リモートIO装置3のIOユニット20の各々は、逆シリアル変換器(de-serializer:以下「DES部」とも称す。)212,222と、シリアル変換器(SER:serializer:以下「SER部」とも称す。)216,226と、リピート部214,224とを含む。さらに、IOユニット20の各々は、バス250を介して互いに接続された、受信処理部230と、送信処理部240と、プロセッサ200と、共有メモリ202と、IOモジュール206と、不揮発性メモリ208とを含む。
DES部212、リピート部214およびSER部216は、図2に示すダウンリンク51についての受信部210aおよび送信部210bに対応する。すなわち、これらの部分は、ダウンリンク51を流れるデータ(データフレーム)の送受信に係る処理を実行する。同様に、DES部222、リピート部224およびSER部226は、図2に示すアップリンク52についての受信部220aおよび送信部220bに対応する。
本実施の形態では、例えば、状況に応じて、DES部222、リピート部224およびSER部226の動作が停止される。特に、内部バス5のクロック周波数が相対的に高い(例えば、GHzオーダー)であれば、これらのコンポーネントでの消費電力が相対的に大きくなるので、停止することで電力消費を抑制する。後述するように、ダウンリンク51を介して送信される指令に応答して、プロセッサ200がこれらのコンポーネントに対して、動作および停止を指示する(active/standby指令)。
すなわち、スレーブ制御部として機能するIOユニット20は、アップリンク52を伝送する信号を変換する変換回路(DES部222、リピート部224およびSER部226)を含む。そして、アップリンク52の非アクティブ化は、これらの変換回路への電源遮断を含む。
より具体的には、受信処理部230は、復号部232と、CRCチェック部234とを含む。復号部232は、受信されたデータフレームを所定のアルゴリズムに従って復号しデータを生成する。CRCチェック部234は、復号されたデータに対して誤りチェック(例えば、CRC(Cyclic Redundancy Check)符号)を行う。そして、誤りチェックで正常と判定されたデータは、プロセッサ200などへ出力される。
送信処理部240は、リピート部214および224に接続され、プロセッサ200などからの指示に従って、次段のIOユニット20へ再送出(フォワード)するデータフレームの構成およびタイミングなどを制御する。より具体的には、送信処理部240は、CRC生成部242と、符号化部244とを含む。CRC生成部242は、プロセッサ200などからのデータに対して誤り制御符号(CRC)を算出して、当該データに付加する。符号化部244は、CRC生成部242からのデータを符号化し、対応するリピート部へ出力する。
プロセッサ200は、IOユニット20を主体的に制御する演算主体である。より具体的には、プロセッサ200は、予め格納されたプログラムなどを実行することによって、受信処理部230を介して受信されたデータフレームを共有メモリ202に格納し、あるいは共有メモリ202から所定のデータを読み出してデータフレームを生成するために送信処理部240へ出力する。
共有メモリ202は、受信処理部230を介して受信されたデータフレームを一時的に格納するための受信バッファ203と、送信処理部240へ介して送信するためのデータフレームを一時的に格納するための送信バッファ204とを含む。また、共有メモリ202は、各種データを格納するための領域を含む。
IOモジュール206は、外部のスイッチやセンサからの入力信号を受信し、その値を共有メモリ202に書込むとともに、共有メモリ202の対応する領域に書込まれた値に従って、その信号を外部のリレーやアクチュエータへ出力する。すなわち、IOモジュール206は、外部入力される信号の状態値(INデータ)を収集する入力部、および、指定された状態値(OUTデータ)の信号を出力する出力部の少なくとも一方を含む。
不揮発性メモリ208は、各種データを不揮発的に格納する。より具体的には、不揮発性メモリ208は、各IOユニット20の設定値を記述する設定情報(configuration)などを保持する。
《c4:その他》
リモートIO装置3を構成するマスターユニット10およびIOユニット20の各コンポーネントは、処理高速化の観点から、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)などのハードウェアなどを実現することが好ましい。但し、一部または全部のコンポーネントをソフトウェアとして実装してもよい。例えば、図2に示す受信部210a,220aおよび送信部210b,220bに相当する部分のみをASICなどの物理的な回路を用いて実装し、その他の部分については、プロセッサがプログラムを実行することで実現してもよい。
<D.メイン処理装置2のハードウェア構成>
次に、本実施の形態に従うPLCシステム1の一部を構成する制御装置であるメイン処理装置2のハードウェア構成について説明する。
図5は、本発明の実施の形態に従うメイン処理装置2の接続構成を示す模式図である。図6は、本発明の実施の形態に従うメイン処理装置2を構成するCPUユニット40のハードウェア構成を示す模式図である。
《d1:接続構成》
図5を参照して、メイン処理装置2においても、上述のリモートIO装置3(図2参照)と同様に、CPUユニット40および1つ以上のIOユニット20−1,20−2,20−3が通信ラインである内部バス5(ダウンリンク51およびアップリンク52)を介して互いにデータ通信可能に接続されている。すなわち、ダウンリンク51では、マスター制御部として機能するCPUユニット40からスレーブ制御部として機能するIOユニット20へ向けて、ダウンリンク51を介して一方向にデータが送信される。一方、アップリンク52では、いずれかのIOユニット20からCPUユニット40へ向けて、アップリンク52を介して一方向にデータが送信される。
IOユニット20の各々は、ダウンリンク51またはアップリンク52を伝送するデータを受信すると、そのデータを復号した上で、必要な処理を実行する。そして、IOユニット20の各々は、データを再生成した上で、次段のIOユニット20へ再送出(フォワード)する。このようなデータの順次転送を実現するために、各IOユニット20は、ダウンリンク51に関して、受信部(RX)210aおよび送信部(TX)210bを含むとともに、アップリンク52に関して、受信部220aおよび送信部220bを含む。
CPUユニット40は、プロセッサ150と、フィールドバス制御部110と、受信部112と、送信部114と、内部バス制御部130とを含む。
《d2:CPUユニット40の構成》
図6を参照して、メイン処理装置2のCPUユニット40は、プロセッサ150と、主メモリ152と、不揮発性メモリ154と、フィールドバス制御部110と、受信部112と、送信部114と、内部バス制御部130とを含む。CPUユニット40のデータ通信に係る基本的な構成は、上述のマスターユニット10(図2)と同様であるので、対応する部分(同一の参照符号を付している)についての説明は繰り返さない。
一方で、CPUユニット40のプロセッサ150は、対象の制御に係るユーザプログラムを実行する。より具体的には、CPUユニット40は、不揮発性メモリ154などからユーザプログラム156を読み出すとともに、主メモリ152に展開して実行する。このユーザプログラムの実行によって、IOユニット20の入力部によって検出された状態値に基づいて、IOユニット20の出力部から出力すべき状態値が順次算出される。
《d3:IOユニット20の構成》
メイン処理装置2のIOユニット20の構成については、上述したリモートIO装置3のIOユニット20の構成(図4参照)と同様であるので、詳細な説明は繰り返さない。
《d4:その他》
メイン処理装置2を構成するCPUユニット40およびIOユニット20の各コンポーネントについても、処理高速化の観点から、ASICやFPGAなどのハードウェアなどを実現することが好ましい。但し、一部または全部のコンポーネントをソフトウェアとして実装してもよい。
<E.内部バスにおける転送方式>
本実施の形態に従う内部バス5においては、典型的には、以下のような転送方式が可能である。
(1)マスター制御部に接続されているすべてのスレーブ制御部に対して、一斉にデータを転送する方式(マルチキャストまたはブロードキャスト)。この転送方式では、マスター制御部がダウンリンク51を介して送信したデータフレームは、すべてのスレーブ制御部の間で転送される。上述した、TRG_frame(IN)およびOUT_frameをこの方法で転送することが可能である。
(2)マスター制御部に接続されている特定のスレーブ制御部に対して、データを転送する方式(宛先指定転送)。この転送方式では、マスター制御部がダウンリンク51を介して送信したデータフレームは、宛先のスレーブ制御部に到達するまで転送され続けるが、宛先のスレーブ制御部に到達した時点で、次段のスレーブ制御部へは転送されない。上述した、TRG_frame(IN)およびOUT_frameをこの方法で転送することが可能である。また、メッセージなどもこの方法で転送される(メッセージ転送)。
(3)マスター制御部からの要求に応答して、スレーブ制御部がマスター制御部に対して、データを転送する方式(通常転送)。この転送方式では、いずれかのスレーブ制御部がアップリンク52を介して送信したデータフレームは、マスター制御部まで転送される。
(4)マスター制御部から送信権を与えられたことを条件として、スレーブ制御部がマスター制御部に対して、データを転送する方式(メッセージ転送)。なお、マスター制御部からスレーブ制御部に対して送信権を与えるコマンド(トリガー)を含むデータフレーム(以下「TRG_frame(MSG)」とも称す。)が送信される。この転送方式では、先にマスター制御部がいずれかのスレーブ制御部に対してアップリンク52についての送信権を付与する。送信権を付与されたスレーブ制御部がアップリンク52を介して送信したデータフレームは、マスター制御部まで転送される。
以下、内部バスを低消費電力化するための手順について説明する。
<F.実施の形態1>
実施の形態1として、内部バス5が1チャネル(1つのダウンリンク51および1つのアップリンク52)で構成される例について説明する。実施の形態1では、リモートIO装置3の内部バス5に適用した例を説明する。
実施の形態1においては、ダウンリンク51をアクティブに維持するともに、アップリンク52(図2に示す受信部220aおよび送信部220b)を必要な期間に限ってアクティブにする方法を説明する。
図7は、本発明の実施の形態1に従うリモートIO装置3における低消費電力化の実現方法を説明するための図である。図7(a)には、ダウンリンク51およびアップリンク52のいずれもがアクティブである状態を示し、図7(b)には、ダウンリンク51がアクティブに維持される一方で、アップリンク52が休止している状態を示す。
このとき、マスター制御部として機能するマスターユニット10は、アップリンク52を伝送する信号を受信する受信回路(内部バス制御部130内の受信回路144)を含み、アップリンク52が非アクティブ化されている期間、当該受信回路144の電源も遮断される。これによって、IOユニット20だけでなく、CPUユニット40においても消費電力を低減できる。
実施の形態1においては、可能な限り図7(b)に示すような状態を維持することで、消費電力を低減する。一方で、ダウンリンク51については、アクティブな状態に維持することで、アップリンク52のアクティブ化/休止の制御を容易化する。
リモートIO装置3は、上位通信ネットワークであるフィールドバス4を通じて、メイン処理装置2からOUTデータを受信するとともに、自装置の入力部で収集した状態値(INデータ)をメイン処理装置2へ送信する。また、フィールドバス4上では、上位通信フレームが周期的に伝送される。
実施の形態1においては、この上位通信フレームが到達するタイミングを基準として、データ更新を行う。より具体的には、到達した上位通信フレームに含まれるOUTデータに基づいて、IOモジュール206(図4)の出力値が更新される(以下「OUTデータリフレッシュ」とも称す。)。また、次の上位通信フレームが到達する前に、IOモジュール206(図4)で検出されている最新の状態値(INデータ)がマスターユニット10へ転送される(以下「INデータリフレッシュ」とも称す。)。これによって、上位通信フレームが到達したときに、最新の状態値(INデータ)をその上位通信フレームに書込むことができる。
上述のようなアップリンク52のアクティブ/非アクティブについては、マスター制御部がダウンリンク51を介して制御する。より具体的には、マスター制御部として機能するマスターユニット10は、ダウンリンク51を介して、休止状態の受信部220aおよび送信部220bをアクティブ化するための指令を含むデータフレーム(以下「WakeUP_frame」とも称す。)、および、アクティブ状態の受信部220aおよび送信部220bを休止するための指令を含むデータフレーム(以下「PowerDown_frame」とも称す。)をスケジュールに従って送信する。いずれかのデータフレームを受信したIOユニット20は、指定された処理(受信部220aおよび送信部220bのアクティブ化/休止)を実行する。
以下、タイムチャートを参照しつつ、実施の形態1における内部バス5における通信スケジュールについて説明する。
図8は、本発明の実施の形態1に従うリモートIO装置3における通信手順を示すタイムチャートである。図8には、上位通信フレーム300の到着ごとに、OUTデータリフレッシュおよびINデータリフレッシュが実行される場合の通信手順を示す。そのため、図8に示す通信手順は、フィールドバス4の制御周期であるT1ごとに繰り返される。上位通信フレーム300の到着直前においては、アップリンク52は休止状態であるとする。
図8(a)は、上位通信ネットワークであるフィールドバス4を伝送されるデータフレームを示す。図8(b)は、マスターユニット10と1番目のIOユニット20−1との間のダウンリンク51を伝送されるデータフレームを示す。図8(c)は、1番目のIOユニット20−1とマスターユニット10との間のアップリンク52を伝送されるデータフレームを示す。図8(d)は、1番目のIOユニット20−1と2番目のIOユニット20−2との間のダウンリンク51を伝送されるデータフレームを示す。図8(e)は、2番目のIOユニット20−2と1番目のIOユニット20−1との間のアップリンク52を伝送されるデータフレームを示す。
まず、上位通信フレーム300が到着し、その受信が完了すると、マスターユニット10は、ダウンリンク51を介してWakeUP_frame402を送信し、休止状態のアップリンク52(受信部220aおよび送信部220b)をアクティブ化する。すなわち、マスターユニット10は、IOユニット20からデータを取得すべき場合に、アップリンク52をアクティブ化するための指令(WakeUP_frame402)を、ダウンリンク51を介してIOユニット20へ送信する。このWakeUP_frame402は、マルチキャストまたはブロードキャストで送信される。そのため、図8(b)および(d)に示すように、マスターユニット10からIOユニット20−1へ転送された後、IOユニット20−1からIOユニット20−2へさらに転送される。なお、図8においては、転送に要する時間は極めて短いとして、無視している。
図8(c)および(e)に示すように、WakeUP_frame402を受信したIOユニット20は、その受信部220aおよび送信部220b(図4に示すDES部222、リピート部224およびSER部226)をアクティブ化するとともに、近接するマスターユニット10またはIOユニット20の受信部220aまたは送信部220bに対して自ユニットの存在を通知するために、トレーニング信号502を送信する。このトレーニング信号502は、基本的には意味の無い雑音信号であり、自ユニットがアクティブ化していることを他のユニットに知らせるためのものである。すなわち、IOユニット20は、アップリンク52をアクティブ化するための指令(WakeUP_frame402)に応答して、予め定められた期間に亘ってアップリンク52上にダミー信号を送信する。
続いて、図8(b)に示すように、マスターユニット10は、ダウンリンク51を介してOUT_frame404を送信する。このOUT_frame404は、上位通信フレームから取り出されたOUTデータを含む。OUT_frame404を受信したIOユニット20は、それに含まれるOUTデータに基づいて、IOモジュール206の出力値を更新する。
さらに、マスターユニット10は、特定のIOユニット20に対して、メッセージ406を送信する。このメッセージ406がIOユニット20−1に向けられたものである場合には、IOユニット20−1はこのメッセージ406を次段へは転送しない(図8(d)参照)。
このように、マスターユニット10は、アップリンク52をアクティブ化するための指令(WakeUP_frame402)に引き続いて、IOユニット20へ渡すデータを、ダウンリンク51を介してIOユニット20へ送信する。
一方、IOユニット20の各々は、トレーニング信号の送信が完了(トレーニング期間が終了)すると、マスターユニット10へのデータ転送を開始する。例えば、IOユニット20−1に対して送信権が与えられていれば、図8(b)に示すように、IOユニット20−1は、メッセージ504をマスターユニット10へ送信する。
続いて、IOユニット20の各々は、INデータリフレッシュを実行する。すなわち、IOユニット20の各々は、IOモジュール206に入力されている最新の状態値を取得し、その最新の状態値を含むIN_frame506をマスターユニット10へ送信する。このIN_frame506は、それぞれのIOユニット20から順次マスターユニット10へ順次送信される。
IN_frame506を受信したマスターユニット10は、OUTデータリフレッシュおよびINデータリフレッシュの実行が完了したと判断し、ダウンリンク51を介してPowerDown_frame408を送信し、アクティブ状態のアップリンク52(受信部220aおよび送信部220b)を休止させる。すなわち、マスター制御部として機能するマスターユニット10は、アップリンク52を介したスレーブ制御部として機能するIOユニット20からのデータ送信が完了すると、アップリンク52を非アクティブ化するための指令(PowerDown_frame408)を、ダウンリンク51を介してIOユニット20へ送信する。
このアップリンク52の休止状態は、後続の上位通信フレームが到着するまで継続される。
上述のように、実施の形態1においては、マスターユニット10は、アップリンク52を介したIOユニット20からのデータ受信(INデータリフレッシュ)が完了すると、アップリンク52を非アクティブ化するための指令(PowerDown_frame)を、ダウンリンク51を介してIOユニット20へ送信する。
また、IOユニット20は、ダウンリンク51をアクティブに維持するとともに、ダウンリンク51を介して送信されるマスターユニット10からの指令(WakeUP_frame402/PowerDown_frame408)に従って、アップリンク52をアクティブ化/非アクティブ化する。
<G.実施の形態1の変形例>
上述の実施の形態1においては、アップリンク52がアクティブ化された後、IOユニット20からのメッセージ504の送信後、続けてIN_frame506が送信される例を示した。しかしながら、メッセージ504の送信は必ずしも必要ではなく、またメッセージ504とIN_frame506とを連続して送信する必要もない。
以下に示す実施の形態1の変形例においては、メッセージ504およびIN_frame506をそれぞれ異なるタイミングで送信する場合について説明する。
図9は、本発明の実施の形態1の変形例に従うリモートIO装置3における通信手順を示すタイムチャートである。図9には、上位通信フレーム300の到着ごとに、OUTデータリフレッシュおよびINデータリフレッシュが実行される場合の通信手順を示す。上位通信フレーム300の到着直前においては、アップリンク52は休止状態であるとする。
図9(a)は、上位通信ネットワークであるフィールドバス4を伝送されるデータフレームを示す。図9(b)は、マスターユニット10と1番目のIOユニット20−1との間のダウンリンク51を伝送されるデータフレームを示す。図9(c)は、1番目のIOユニット20−1とマスターユニット10との間のアップリンク52を伝送されるデータフレームを示す。図9(d)は、1番目のIOユニット20−1と2番目のIOユニット20−2との間のダウンリンク51を伝送されるデータフレームを示す。図9(e)は、2番目のIOユニット20−2と1番目のIOユニット20−1との間のアップリンク52を伝送されるデータフレームを示す。
図8に示す通信手順に比較して、図9に示す通信手順においては、ある上位通信フレームが到着すると、その直後にINデータリフレッシュが実行されるのではなく、後続の上位通信フレームの到着に間に合うようにINデータリフレッシュが実行される点が異なっている。
まず、上位通信フレーム300が到着し、その受信が完了すると、マスターユニット10は、ダウンリンク51を介してWakeUP_frame402を送信し、休止状態のアップリンク52(受信部220aおよび送信部220b)をアクティブ化する。すなわち、マスターユニット10は、IOユニット20からデータを取得すべき場合に、アップリンク52をアクティブ化するための指令(WakeUP_frame402)を、ダウンリンク51を介してIOユニット20へ送信する。
図9(c)および(e)に示すように、WakeUP_frame402を受信したIOユニット20は、その受信部220aおよび送信部220b(図4に示すDES部222、リピート部224およびSER部226)をアクティブ化するとともに、近接するマスターユニット10またはIOユニット20の受信部220aまたは送信部220bに対して自ユニットの存在を通知するために、トレーニング信号502を送信する。すなわち、IOユニット20は、アップリンク52をアクティブ化するための指令(WakeUP_frame402)に応答して、予め定められた期間に亘ってアップリンク52上にダミー信号を送信する。
図9(b)に示すように、マスターユニット10は、続いて、ダウンリンク51を介してOUT_frame404を送信する。このOUT_frame404は、上位通信フレームから取り出されたOUTデータを含む。OUT_frame404を受信したIOユニット20は、それに含まれるOUTデータに基づいて、IOモジュール206の出力値を更新する。さらに、マスターユニット10は、特定のIOユニット20に対して、メッセージ406を送信する。
このように、マスターユニット10は、アップリンク52をアクティブ化するための指令(WakeUP_frame402)に引き続いて、IOユニット20へ渡すデータを、ダウンリンク51を介してIOユニット20へ送信する。
一方、IOユニット20の各々は、トレーニング信号の送信が完了(トレーニング期間が終了)すると、マスターユニット10へのデータ転送を開始する。例えば、IOユニット20−1に対して送信権が与えられていれば、図9(b)に示すように、IOユニット20−1は、メッセージ504をマスターユニット10へ送信する。
IOユニット20からのメッセージ504を受信したマスターユニット10は、ダウンリンク51を介してPowerDown_frame408を送信し、アクティブ状態のアップリンク52(受信部220aおよび送信部220b)を一旦休止させる。
その後、マスターユニット10は、後続の上位通信フレームの到着に間に合うように、INデータリフレッシュを実行させる。すなわち、図9(b)に示すように、マスターユニット10は、ダウンリンク51を介してWakeUP_frame402を送信し、休止状態のアップリンク52(受信部220aおよび送信部220b)を再度アクティブ化する。図9(c)および(e)に示すように、WakeUP_frame402を受信したIOユニット20は、その受信部220aおよび送信部220b(図4に示すDES部222、リピート部224およびSER部226)をアクティブ化するとともに、トレーニング信号502を送信する。続いて、IOユニット20の各々は、INデータリフレッシュを実行する。すなわち、IOユニット20の各々は、IOモジュール206に入力されている最新の状態値を取得し、その最新の状態値を含むIN_frame506をマスターユニット10へ送信する。このIN_frame506は、それぞれのIOユニット20から順次マスターユニット10へ順次送信される。
IN_frame506を受信したマスターユニット10は、ダウンリンク51を介してPowerDown_frame408を送信し、アクティブ状態のアップリンク52(受信部220aおよび送信部220b)を再度休止させる。
このアップリンク52の休止状態は、後続の上位通信フレームが到着するまで継続される。
上述のように、実施の形態1の変形例においては、マスターユニット10は、アップリンク52を介したIOユニット20からのデータ送信(OUTデータリフレッシュ)が完了すると、アップリンク52を非アクティブ化するための指令(PowerDown_frame)を、ダウンリンク51を介してIOユニット20へ送信する。
また、IOユニット20は、ダウンリンク51をアクティブに維持するとともに、ダウンリンク51を介して送信されるマスターユニット10からの指令(WakeUP_frame402/PowerDown_frame408)に従って、アップリンク52をアクティブ化/非アクティブ化する。
<H.実施の形態2>
上述の実施の形態1およびその変形例においては、アップリンク52は可能な限り休止状態に維持される。アップリンク52が休止状態に維持されている場合、いずれかのIOユニット20において何らかの事象が発生したときには、それをマスターユニット10へ伝達する手段がない。
そこで、実施の形態2においては、いずれかのIOユニット20で割込み要因(イベント)が発生したことに応答して、マスターユニット10で何らかの処理を実行させることができる構成について説明する。
図10は、本発明の実施の形態2に従うリモートIO装置3の接続構成を示す模式図である。図10を参照して、実施の形態2に従うリモートIO装置3においては、図2に示す接続構成に比較して、割込み用バス55が追加されている点が異なっている。この割込み用バス55は、各IOユニット20において発生した割込み要因をマスターユニット10へ伝送するための通信ラインである。
図11は、本発明の実施の形態2に従うリモートIO装置3に実装される割込み用バス55の転送に係る論理回路を示す模式図である。図11を参照して、実施の形態2において、各IOユニット20は、割込み用バス55に対して挿入された論理和回路(OR回路)を含む。すなわち、この論理和回路の一方の入力ポートには割込み用バス55を介して転送される信号が入力され、他方の入力ポートには対応するIOユニット20で割込み要因の発生を示す信号が入力される。そして、割込み用バス55の終端は、マスターユニット10の内部バス制御部130にあるバス割込み入力ポートに接続される。このような構成を採用することで、それぞれのIOユニット20で発生した割込み要因の論理和を示す情報がマスターユニット10へ入力されることになる。すなわち、いずれのIOユニット20で割込み要因が発生しても、その発生したことがマスターユニット10へ通知される。マスターユニット10は、この割込み要因の発生を示す信号に応答して、イベント的に処理を実行することができる。
割込み用バス55をアップリンク52とは別に設けているので、アップリンク52を休止した状態であっても、いずれかのIOユニット20で発生した割込み要因を検知することができる。割込み用バス55は、ON/OFFの信号を伝達できればよいので、内部バス5のようにクロック周波数(伝送周波数)を高める必要はない。そのため、割込み用バス55を設けた場合であっても、アップリンク52を休止することにより低消費電力化の効果が得られる。
図12は、本発明の実施の形態2に従うリモートIO装置3における通信手順を示すタイムチャートである。図12には、いずれかのIOユニット20で割込み要因が生じたことが割込み用バス55を介して伝達されると、マスターユニット10が割込み処理を実行する例を想定している。
より具体的には、図12に示すタイムチャートは、図8に示すタイムチャートに比較して、割込み用バス55上がONに駆動された場合の処理が異なっている。そのため、主として、これらに関する処理について説明し、図8と同様の処理についての詳細な説明は繰り返さない。
図12に示すように、先行の上位通信フレームが到着し、OUTデータリフレッシュおよびINデータリフレッシュが実行されて、アップリンク52が休止状態になった後に、割込み用バス55がONに駆動されたとする。この割込み用バス55がONに駆動されたことに応答して、マスターユニット10では、割込み処理が実行される。この割込み処理の一例としては、フィールドバス4を介してメイン処理装置2へイベント的に情報を通知するような処理である。
この割込み処理の実行にあわせて、IOユニット20では割込み処理に係るINデータおよびOUTデータが更新される。以下、これらのデータ更新をイベント的に発生することから、「都度リフレッシュ」とも称す。
より具体的には、割込み用バス55上がONに駆動されると(図12(d)参照)、マスターユニット10は、ダウンリンク51を介してWakeUP_frame402を送信し、休止状態のアップリンク52(受信部220aおよび送信部220b)をアクティブ化する。すなわち、マスターユニット10は、IOユニット20からデータを取得すべき場合に、アップリンク52をアクティブ化するための指令(WakeUP_frame402)を、ダウンリンク51を介してIOユニット20へ送信する。
図12(c)に示すように、WakeUP_frame402を受信したIOユニット20は、その受信部220aおよび送信部220b(図4に示すDES部222、リピート部224およびSER部226)をアクティブ化するとともに、トレーニング信号502を送信する。すなわち、IOユニット20は、アップリンク52をアクティブ化するための指令(WakeUP_frame402)に応答して、予め定められた期間に亘ってアップリンク52上にダミー信号を送信する。
続いて、IOユニット20は、割込みフレームを用いて、メッセージ510をマスターユニット10へ送信する。さらに、IOユニット20は、INデータの都度リフレッシュを実行する。すなわち、IOユニット20は、IOモジュール206に入力されている特定の入力に関する最新の状態値を取得し、その最新の状態値を含むIN_frame512をマスターユニット10へ送信する。
一方、IN_frame512を受信したマスターユニット10は、OUTデータの都度リフレッシュを実行する。すなわち、マスターユニット10は、ダウンリンク51を介して、割込み処理に係るOUTデータを含むOUT_frame410を送信し、続いて、PowerDown_frame408を送信し、アクティブ状態のアップリンク52(受信部220aおよび送信部220b)を再度休止させる。
このアップリンク52の休止状態は、後続の上位通信フレームが到着するまで継続される。
上述のように、実施の形態2においては、マスターユニット10は、アップリンク52を介したIOユニット20からのデータ受信(INデータリフレッシュ)が完了すると、アップリンク52を非アクティブ化するための指令(PowerDown_frame)を、ダウンリンク51を介してIOユニット20へ送信する。図12に示すように、マスターユニット10は、アップリンク52をアクティブ化するための指令(PowerDown_frame)を周期的および/またはイベント的に発生する。
また、IOユニット20は、ダウンリンク51をアクティブに維持するとともに、ダウンリンク51を介して送信されるマスターユニット10からの指令(WakeUP_frame402/PowerDown_frame408)に従って、アップリンク52をアクティブ化/非アクティブ化する。
<I.実施の形態3>
実施の形態3においては、マスター制御部とスレーブ制御部との間で、一種のコマンド/レスポンス方式のような遣り取りを行う構成について例示する。実施の形態3においては、スレーブ制御部がWakeUP_frameを受信してアクティブ化した場合であっても、アップリンク52上にダミー信号を送信しない。それに代えて、マスター制御部から何らかのコマンド(指令)を正しく受信した場合には、スレーブ制御部は肯定応答(ACK:acknowledgement)を返答する。このような方式を採用することで、予め定められた通信手順を確実に行うことができる。
図13は、本発明の実施の形態3に従うリモートIO装置3における通信手順を示すタイムチャートである。図13には、一例として、上述の図10に示す実施の形態2に従うリモートIO装置3における通信手順を示す。より具体的には、図13には、上述の実施の形態2と同様に、いずれかのIOユニット20で割込み要因が生じたことが割込み用バス55を介して伝達されると、マスターユニット10が割込み処理を実行する例を想定している。すなわち、図13に示すタイムチャートでは、上位通信フレーム300の到着ごとに、OUTデータリフレッシュおよびINデータリフレッシュが周期的に実行されるとともに、割込み要因が生じたことで、メッセージ転送がイベント的に実行される例を示す。
図13(a)を参照して、まず、上位通信フレーム300が到着し、その受信が完了すると、マスターユニット10は、ダウンリンク51を介してWakeUP_frame402を送信し(図13(b)参照)、休止状態のアップリンク52(受信部220aおよび送信部220b)をアクティブ化する(図13(c)参照)。すなわち、マスターユニット10は、IOユニット20からデータを取得すべき場合に、アップリンク52をアクティブ化するための指令(WakeUP_frame402)を、ダウンリンク51を介してIOユニット20へ送信する。
図13(c)に示すように、WakeUP_frame402を受信したIOユニット20は、その受信部220aおよび送信部220b(図4に示すDES部222、リピート部224およびSER部226)をアクティブ化するとともに、肯定応答であるACK522をマスターユニット10へ送信する。ACK522を受信したマスターユニット10は、図13(b)に示すように、ダウンリンク51を介してOUT_frame404を送信する。続いて、マスターユニット10は、INデータリフレッシュを実行するためのTRG_frame(IN)420を、ダウンリンク51を介してIOユニット20へ送信する。
図13(c)に示すように、TRG_frame(IN)420を受信したIOユニット20は、IOモジュール206に入力されている最新の状態値を取得し、その最新の状態値を含むIN_frame506をマスターユニット10へ送信する。
図13(b)に示すように、IN_frame506を受信したマスターユニット10は、OUTデータリフレッシュおよびINデータリフレッシュの実行が完了したと判断し、ダウンリンク51を介してPowerDown_frame408を送信し、アクティブ状態のアップリンク52(受信部220aおよび送信部220b)を休止させる。
その後、割込み用バス55上がONに駆動されると(図13(d)参照)、マスターユニット10は、ダウンリンク51を介してWakeUP_frame402を送信し、休止状態のアップリンク52(受信部220aおよび送信部220b)をアクティブ化する。すなわち、マスターユニット10は、IOユニット20からデータを取得すべき場合に、アップリンク52をアクティブ化するための指令(WakeUP_frame402)を、ダウンリンク51を介してIOユニット20へ送信する。
図13(c)に示すように、WakeUP_frame402を受信したIOユニット20は、その受信部220aおよび送信部220b(図4に示すDES部222、リピート部224およびSER部226)をアクティブ化するとともに、肯定応答であるACK522をマスターユニット10へ送信する。ACK522を受信したマスターユニット10は、図13(b)に示すように、ダウンリンク51を介してメッセージ406を送信する。続いて、マスターユニット10は、IOユニット20からのメッセージ504を要求するためのTRG_frame(MSG)424を、ダウンリンク51を介してIOユニット20へ送信する。TRG_frame(MSG)424を受信したIOユニット20は、メッセージ504をマスターユニット10へ送信する(図13(c)参照)。
メッセージ504を受信したマスターユニット10は、メッセージ転送が完了したと判断し、ダウンリンク51を介してPowerDown_frame408を送信し(図13(b)参照)、アクティブ状態のアップリンク52(受信部220aおよび送信部220b)を再度休止させる。
このように、マスター制御部として機能するマスターユニット10は、アップリンク52を介したスレーブ制御部として機能するIOユニット20からのデータ送信が完了すると、アップリンク52を非アクティブ化するための指令(PowerDown_frame408)を、ダウンリンク51を介してIOユニット20へ送信する。
このアップリンク52の休止状態は、後続の上位通信フレームが到着するまで継続される。
上述のように、実施の形態3においては、マスターユニット10は、アップリンク52を介したIOユニット20からのデータ受信(INデータリフレッシュ)が完了すると、アップリンク52を非アクティブ化するための指令(PowerDown_frame)を、ダウンリンク51を介してIOユニット20へ送信する。図13に示すように、マスターユニット10は、アップリンク52をアクティブ化するための指令(PowerDown_frame)を周期的および/またはイベント的に発生する。
また、IOユニット20は、ダウンリンク51をアクティブに維持するとともに、ダウンリンク51を介して送信されるマスターユニット10からの指令(WakeUP_frame402/PowerDown_frame408)に従って、アップリンク52をアクティブ化/非アクティブ化する。
<J.実施の形態4>
上述の実施の形態1〜3においては、リモートIO装置3の内部バス5における通信手順について例示したが、メイン処理装置2の内部バス5にも適用することが可能である。以下、メイン処理装置2の内部バス5における通信手順について説明する。
メイン処理装置2の内部バス5についても、リモートIO装置3の内部バス5と同様の通信手順を実行可能であるが、メイン処理装置2では、CPUユニット40におけるユーザプログラムの実行タイミングが基準となって、OUTデータリフレッシュおよびINデータリフレッシュが実行される点が異なっている。
実施の形態4に従うメイン処理装置2の接続構成については、図5を参照して説明したので、同様の説明は繰り返さない。また、メイン処理装置2のCPUユニット40のハードウェア構成については、図6を参照して説明したので、同様の説明は繰り返さない。
図14は、本発明の実施の形態4に従うメイン処理装置2における通信手順を示すタイムチャートである。図14には、CPUユニット40でユーザプログラム800の実行が完了するごとに、OUTデータリフレッシュおよびINデータリフレッシュが実行される場合の通信手順を示す。そのため、図14に示す通信手順は、ユーザプログラム800の実行周期であるPLC演算サイクルT2ごとに繰り返される。このユーザプログラム800の実行直前および実行中においては、アップリンク52は休止状態であるとする。
図14(a)は、CPUユニット40でのプログラム実行状態を示す。図14(b)は、CPUユニット40と1番目のIOユニット20−1との間のダウンリンク51を伝送されるデータフレームを示す。図14(c)は、1番目のIOユニット20−1とCPUユニット40との間のアップリンク52を伝送されるデータフレームを示す。図14(d)は、1番目のIOユニット20−1と2番目のIOユニット20−2との間のダウンリンク51を伝送されるデータフレームを示す。図14(e)は、2番目のIOユニット20−2と1番目のIOユニット20−1との間のアップリンク52を伝送されるデータフレームを示す。
まず、図14(a)に示すように、CPUユニット40でのユーザプログラムの実行が完了すると、図14(b)に示すように、CPUユニット40は、ダウンリンク51を介してWakeUP_frame402を送信する。すなわち、マスター制御部として機能するCPUユニット40は、IOユニット20からデータを取得すべき場合に、アップリンク52をアクティブ化するための指令(WakeUP_frame402)を、ダウンリンク51を介してIOユニット20へ送信する。
図14(c)および(e)に示すように、WakeUP_frame402を受信したIOユニット20は、その受信部220aおよび送信部220b(図4に示すDES部222、リピート部224およびSER部226)をアクティブ化するとともに、近接するCPUユニット40またはIOユニット20の受信部220aまたは送信部220bに対して自ユニットの存在を通知するために、トレーニング信号502を送信する。すなわち、IOユニット20は、アップリンク52をアクティブ化するための指令(WakeUP_frame402)に応答して、予め定められた期間に亘ってアップリンク52上にダミー信号を送信する。
続いて、図14(b)に示すように、CPUユニット40は、ダウンリンク51を介してOUT_frame404を送信する。このOUT_frame404は、ユーザプログラムの実行によって得られた算出結果などのOUTデータを含む。OUT_frame404を受信したIOユニット20は、それに含まれるOUTデータに基づいて、IOモジュール206の出力値を更新する。
さらに、図14(b)に示すように、CPUユニット40は、特定のIOユニット20に対して、メッセージ406を送信する。
このように、CPUユニット40は、アップリンク52をアクティブ化するための指令(WakeUP_frame402)に引き続いて、IOユニット20へ渡すデータを、ダウンリンク51を介してIOユニット20へ送信する。
一方、IOユニット20の各々は、トレーニング信号の送信が完了(トレーニング期間が終了)すると、CPUユニット40へのデータ転送を開始する。例えば、IOユニット20−1に対して送信権が与えられていれば、図14(b)に示すように、IOユニット20−1は、メッセージ504をCPUユニット40へ送信する。
続いて、IOユニット20の各々は、INデータリフレッシュを実行する。すなわち、IOユニット20の各々は、IOモジュール206に入力されている最新の状態値を取得し、図14(c)および(e)に示すように、その最新の状態値を含むIN_frame506をCPUユニット40へ送信する。
IN_frame506を受信したCPUユニット40は、OUTデータリフレッシュおよびINデータリフレッシュの実行が完了したと判断し、ダウンリンク51を介してPowerDown_frame408を送信し、アクティブ状態のアップリンク52(受信部220aおよび送信部220b)を休止させる。
このアップリンク52の休止状態は、次のPLC演算サイクルが開始されるまでは継続される。
図14に示す通信手順に代えて、上述の図9に示すような通信手順を採用することもできる。すなわち、アップリンク52がアクティブ化された後、IOユニット20からのメッセージ504の送信と、IN_frame506の送信とを別々に行うようにしてもよい。
上述のように、実施の形態4においては、CPUユニット40は、アップリンク52を介したIOユニット20からのデータ受信(INデータリフレッシュ)が完了すると、アップリンク52を非アクティブ化するための指令(PowerDown_frame)を、ダウンリンク51を介してIOユニット20へ送信する。
また、IOユニット20は、ダウンリンク51をアクティブに維持するとともに、ダウンリンク51を介して送信されるCPUユニット40からの指令(WakeUP_frame402/PowerDown_frame408)に従って、アップリンク52をアクティブ化/非アクティブ化する。
<K.実施の形態5>
上述の実施の形態4においては、内部バス5が1チャネル(1つのダウンリンク51および1つのアップリンク52)で構成される例について説明した。これに対して、実施の形態5においては、内部バス5が複数チャネルで構成される例について説明する。
図15は、本発明の実施の形態5に従うメイン処理装置2#の接続構成を示す模式図である。図15を参照して、実施の形態5に従うメイン処理装置2#においては、図5に示す接続構成に比較して、ダウンリンク51およびアップリンク52に加えて、ダウンリンク53およびアップリンク54が追加されている点が異なっている。以下の説明では、便宜上、ダウンリンク51およびアップリンク52を1チャネル(1ch)と称し、ダウンリンク53およびアップリンク54を2チャネル(2ch)と称する。すなわち、実施の形態5に従う通信ラインは、マスター制御部として機能するCPUユニット40からスレーブ制御部として機能するIOユニット20へデータを伝送するための2つのダウンリンク51,53と、IOユニット20からCPUユニット40へデータを伝送するための2つのアップリンク52,54とを含む。
このように内部バス5が複数チャネルで構成されることに伴って、IOユニット20#−1,20#−2,20#−3の各々は、2チャネル用の受信部(RX)230a,240aおよび送信部(TX)230b,240bをさらに含む。その他の構成については、上述したので、詳細な説明は繰り返さない。
実施の形態5においては、1チャネルおよび2チャネルを併用して、データ通信を行う。この際、それぞれのチャネルにおいて、アップリンク52,54は可能な限り休止状態に維持される。そして、CPUユニット40#は、1チャネルのダウンリンク51を介して、1チャネルのアップリンク52をアクティブ化/非アクティブ化するための指令を送信し、2チャネルのダウンリンク53を介して、2チャネルのアップリンク54をアクティブ化/非アクティブ化するための指令を送信する。
内部バス5を複数チャネル化することによって、内部バス5におけるデータ通信の速度を複数倍にすることができる。
図16は、本発明の実施の形態5に従うメイン処理装置2#における通信手順を示すタイムチャートである。図16には、2つのチャネルを使用して、周期的なOUTデータリフレッシュおよびINデータリフレッシュを並列的に行う例を示す。OUTデータリフレッシュおよびINデータリフレッシュは、PLC演算サイクルT2ごとに繰り返される。実施の形態5においては、OUTデータリフレッシュにおいて、IOユニット20#は、OUTデータを含むOUT_frameの受信が成功すると、CPUユニット40#に対して、肯定応答(ACK)を返答する。
ユーザプログラム800の実行開始直前においては、アップリンク52および54は休止状態であるとする。
図16(a)は、CPUユニット40#でのプログラム実行状態を示す。図16(b)は、CPUユニット40#とIOユニット20#との間のダウンリンク51(1チャネル)を伝送されるデータフレームを示す。図16(c)は、IOユニット20#とCPUユニット40#との間のアップリンク52(1チャネル)を伝送されるデータフレームを示す。図16(d)は、CPUユニット40#とIOユニット20#との間のダウンリンク53(2チャネル)を伝送されるデータフレームを示す。図16(e)は、IOユニット20#とCPUユニット40#との間のアップリンク54(2チャネル)を伝送されるデータフレームを示す。
まず、CPUユニット40#でのユーザプログラム800の実行が完了すると、図16(b)に示すように、CPUユニット40#は、1チャネルのダウンリンク51を介してWakeUP_frame402を送信し、休止状態の1チャネルのアップリンク52(受信部220aおよび送信部220b)をアクティブ化する。並行して、図16(d)に示すように、CPUユニット40#は、2チャネルのダウンリンク53を介してWakeUP_frame602を送信し、休止状態の2チャネルのアップリンク54(受信部240aおよび送信部240b)をアクティブ化する。
すなわち、CPUユニット40#は、IOユニット20#からデータを取得すべき場合に、アップリンク52および54をアクティブ化するための指令(WakeUP_frame402および604)を、ダウンリンク51および53を介してIOユニット20#へそれぞれ送信する。
続いて、図16(c)に示すように、WakeUP_frame402を受信したIOユニット20#は、その受信部220aおよび送信部220bをアクティブ化するとともに、近接するCPUユニット40#またはIOユニット20#の受信部220aまたは送信部220bに対して自ユニットの存在を通知するために、トレーニング信号502を送信する。並行して、図16(e)に示すように、WakeUP_frame602を受信したIOユニット20#は、その受信部240aおよび送信部240bをアクティブ化するとともに、近接するCPUユニット40#またはIOユニット20#の受信部240aまたは送信部240bに対して自ユニットの存在を通知するために、トレーニング信号702を送信する。
すなわち、IOユニット20#は、アップリンク52および54をアクティブ化するための指令(WakeUP_frame402)に応答して、予め定められた期間に亘ってアップリンク52および54上にダミー信号をそれぞれ送信する。
図16(b)に示すように、CPUユニット40#は、続いて、1チャネルのダウンリンク51を介してOUT_frame404を送信するとともに、2チャネルのダウンリンク53を介してOUT_frame604を送信する。
OUT_frame404を受信したIOユニット20#は、それに含まれるOUTデータに基づいて、IOモジュール206の出力値を更新する。並行して、OUT_frame604を受信したIOユニット20#は、それに含まれるOUTデータに基づいて、IOモジュール206の出力値を更新する。
続いて、図16(c)および(e)に示すように、IOユニット20#は、ACK520およびSCK720をCPUユニット40#へそれぞれ送信する。ACK520を受信したCPUユニット40#は、図16(b)に示すように、1チャネルのダウンリンク51を介してPowerDown_frame408を送信し、アクティブ状態のアップリンク52(受信部220aおよび送信部220b)を一旦休止させる。並行して、ACK720を受信したCPUユニット40#は、図16(d)に示すように、2チャネルのダウンリンク53を介してPowerDown_frame608を送信し、アクティブ状態のアップリンク54(受信部240aおよび送信部240b)を一旦休止させる。
その後、CPUユニット40#は、後続の上位通信フレームの到着に間に合うように、INデータリフレッシュを実行させる。すなわち、図16(b)に示すように、CPUユニット40#は、1チャネルのダウンリンク51を介してWakeUP_frame402を送信し、休止状態の1チャネルのアップリンク52(受信部220aおよび送信部220b)を再度アクティブ化する。並行して、図16(d)に示すように、CPUユニット40#は、2チャネルのダウンリンク53を介してWakeUP_frame602を送信し、休止状態の2チャネルのアップリンク54(受信部240aおよび送信部240b)を再度アクティブ化する。
図16(c)に示すように、WakeUP_frame402を受信したIOユニット20#は、その受信部220aおよび送信部220bを再度アクティブ化するとともに、トレーニング信号502を送信する。並行して、図16(e)に示すように、WakeUP_frame602を受信したIOユニット20#は、その受信部240aおよび送信部240bをアクティブ化するとともに、近接するCPUユニット40#またはIOユニット20#の受信部240aまたは送信部240bに対して自ユニットの存在を通知するために、トレーニング信号702を送信する。
そして、図16(b)および(d)に示すように、CPUユニット40#は、1チャネルのダウンリンク51を介してIOユニット20#に対してINデータを要求するTRG_frame(IN)420を送信するとともに、2チャネルのダウンリンク53を介してIOユニット20#に対してINデータを要求するTRG_frame(IN)620を送信する。
TRG_frame(IN)420および620をそれぞれ受信したIOユニット20#は、対応するINデータリフレッシュをそれぞれ実行する。すなわち、IOユニット20#は、IOモジュール206に入力されている最新の状態値を取得し、その最新の状態値を含むIN_frame530および730をCPUユニット40#へ送信する。
IN_frame506を受信したCPUユニット40#は、1チャネルのダウンリンク51を介してPowerDown_frame408を送信し、アクティブ状態の1チャネルのアップリンク52(受信部220aおよび送信部220b)を再度休止させる。並行して、IN_frame706を受信したCPUユニット40#は、2チャネルのダウンリンク53を介してPowerDown_frame608を送信し、アクティブ状態の2チャネルのアップリンク54(受信部240aおよび送信部240b)を再度休止させる。
上述のように、実施の形態5においては、通信ラインとしての内部バス5は、マスター制御部であるCPUユニット40#からスレーブ制御部であるIOユニット20へデータを伝送するためのダウンリンク51および53と、IOユニット20からCPUユニット40#へデータを伝送するためのアップリンク52および54とを含む。IOユニット20は、ダウンリンク51および53をいずれもアクティブに維持するとともに、アップリンク52または54を介して送信されるCPUユニット40#からの指令に従って、対応するアップリンクをアクティブ化/非アクティブ化する。
実施の形態5において、CPUユニット40#は、2チャネルのダウンリンク53およびアップリンク54をアクティブ化/非アクティブ化するための指令(WakeUP_frame402,604/PowerDown_frame408,608)を、ダウンリンク51,53を介してIOユニット20#へそれぞれ送信する。図16に示すように、CPUユニット40#は、アップリンク52,54をアクティブ化するための指令(PowerDown_frame)を周期的および/またはイベント的に発生する。
また、IOユニット20#は、ダウンリンク51をアクティブに維持するとともに、ダウンリンク51を介して送信されるCPUユニット40#からの指令(WakeUP_frame402,604/PowerDown_frame408,608)に従って、アップリンク52,54をアクティブ化/非アクティブ化する。
<L.実施の形態6>
上述の実施の形態4においては、アップリンク52は可能な限り休止状態に維持される。アップリンク52が休止状態に維持されている場合、いずれかのIOユニット20において何らかの事象が発生したときには、それをCPUユニット40へ伝達する手段がない。
そこで、実施の形態6においては、いずれかのIOユニット20で割込み要因(イベント)が発生したことに応答して、CPUユニット40で何らかの処理を実行させることができる構成について説明する。
図17は、本発明の実施の形態6に従うメイン処理装置2の接続構成を示す模式図である。図17を参照して、実施の形態6に従うメイン処理装置2においては、図5に示す接続構成に比較して、IRQバス56が追加されている点が異なっている。このIRQバス56は、各IOユニット20において発生した割込みをCPUユニット40へ伝送するための通信ラインである。いずれのIOユニット20で割込みが発生すると、割込みを示す特定のIRQがCPUユニット40へ通知される。CPUユニット40は、このIRQの入力に応答して、イベント的に処理を実行することができる。
図18は、本発明の実施の形態6に従うメイン処理装置2における通信手順を示すタイムチャートである。図18には、いずれかのIOユニット20で割込みが生じたことがIRQバス56を介して伝達されると、CPUユニット40が割込み処理を実行する例を想定している。
より具体的には、図18に示すタイムチャートは、図16に示すタイムチャートに比較して、CPUユニット40が予めプログラムされたメッセージ処理810および割込み処理820をイベント的に実行するのではなく、IRQバス56を介した割込みが通知されることで、割込み処理が実行される点が異なっている。そのため、主として、これらに関する処理について説明し、図16と同様の処理についての詳細な説明は繰り返さない。
図18に示すように、CPUユニット40においてユーザプログラム800の実行完了に応答して、OUTデータリフレッシュおよびINデータリフレッシュが実行されて、アップリンク52が休止状態になった後に、IRQバス56を介して割込みが入力されたとする。このIRQバス56を介して割込みが入力されたことに応答して、CPUユニット40は、IRQに係る割込み入力処理822を実行するとともに、指定された割込み処理824を実行する。
この割込み入力処理822の実行にあわせて、CPUユニット40と特定のIOユニット20との間で都度リフレッシュが実行される。より具体的には、IRQバス56を介して割込入力が与えられると(図18(d)参照)、CPUユニット40は、ダウンリンク51を介してWakeUP_frame402を送信し、休止状態のアップリンク52(受信部220aおよび送信部220b)をアクティブ化する。
図18(c)に示すように、WakeUP_frame402を受信したIOユニット20は、その受信部220aおよび送信部220b(図4に示すDES部222、リピート部224およびSER部226)をアクティブ化するとともに、近接するCPUユニット40またはIOユニット20の受信部220aまたは送信部220bに対して自ユニットの存在を通知するために、トレーニング信号502を送信する。
続いて、図18(b)に示すように、CPUユニット40は、IOユニット20からのメッセージ504を要求するためのTRG_frame(MSG)424を、ダウンリンク51を介してIOユニット20へ送信する。TRG_frame(MSG)424を受信したIOユニット20は、メッセージ504をCPUユニット40へ送信する(図18(c)参照)。
メッセージ504を受信したCPUユニット40は、メッセージ転送が完了したと判断し、ダウンリンク51を介してPowerDown_frame408を送信し(図18(b)参照)、アクティブ状態のアップリンク52(受信部220aおよび送信部220b)を再度休止させる。
上述のように、実施の形態6においては、CPUユニット40は、アップリンク52をアクティブ化/非アクティブ化するための指令(WakeUP_frame402)を、ダウンリンク51を介してIOユニット20へ送信する。図18に示すように、CPUユニット40は、アップリンク52をアクティブ化するための指令(PowerDown_frame)を周期的および/またはイベント的に発生する。
また、IOユニット20は、ダウンリンク51をアクティブに維持するとともに、ダウンリンク51を介して送信されるマスターユニット10からの指令(WakeUP_frame402/PowerDown_frame408)に従って、アップリンク52をアクティブ化/非アクティブ化する。
<M:実施の形態5の転用例>
上述の実施の形態5において説明した複数チャネルからなる内部バス5の構成については、実施の形態1〜3に示すリモートIO装置にも転用が可能である。
図19は、本発明の実施の形態5の転用例に係るリモートIO装置の接続構成を示す模式図である。図19に示すように、本転用例に係るリモートIO装置3#は、図2に示す接続構成に比較して、ダウンリンク51およびアップリンク52に加えて、ダウンリンク53およびアップリンク54が追加されている点が異なっている。実施の形態5の転用例に係る通信ラインは、マスター制御部として機能するマスターユニット10#からスレーブ制御部として機能するIOユニット20#へデータを伝送するための2つのダウンリンク51,53と、IOユニット20#からマスターユニット10#へデータを伝送するための2つのアップリンク52,54とを含む。
このように内部バス5が複数チャネルで構成されることに伴って、IOユニット20#−1,20#−2,20#−3の各々は、2チャネル用の受信部(RX)230a,240aおよび送信部(TX)230b,240bをさらに含む。
その他の構成および通信手順などについては、上述したので、詳細な説明は繰り返さない。
<N.その他の形態>
上述した実施の形態1〜6以外、または実施の形態1〜6と組み合わせることで、さらに消費電力を低減できる構成を以下に示す。
《n1:ダウンリンクの一部休止》
上述の実施の形態1〜6においては、ダウンリンクについては基本的にアクティブに維持される。但し、本実施の形態に従う内部バス5は、典型的には、機器同士がデジチェーン接続された構成が採用されるので、各IOユニットの次段側(送信部)については、動作を停止してもよい。すなわち、各種の指令やデータは、前段側から伝送されるので、前段側からの信号を受信する受信部だけをアクティブに維持しておけば、何らかの指令やデータが送信されたことを検知できる。この検知に応答して、次段側の送信部をアクティブ化することで、本来の状態に容易に復帰できる。
図20は、本発明のある実施の形態に従う低消費電力化の実現方法を説明するための図である。図20(a)には、ダウンリンク51およびアップリンク52がアクティブである状態を示し、図20(b)には、ダウンリンク51の一部が休止するとともに、アップリンク52が休止している状態を示す。
図20(b)に示すように、IOユニット20の各々においては、ダウンリンク51の受信部210aのみが動作しており、前段側からのデータフレームの受信有無を監視する。マスターユニット10がダウンリンク51を介して何らかのデータフレームを送信すると、まず、当該データフレームは、1番目のIOユニット20−1の受信部210aによって受信される。IOユニット20−1は、マスターユニット10からのデータフレームを受信すると、送信部210bの動作を開始して、後段のIOユニット20−1へ受信したデータフレームを、次段のIOユニット20へ再送出(フォワード)する。IOユニット20の各々は、以下同様の動作を行って、本来の状態へ復帰する。
また、マスターユニット10からのデータフレームがアップリンク52に対するWakeUP_frameであった場合には、IOユニット20の各々は、アップリンク52に係る受信部220aおよび送信部220bについてもその動作を開始する。
このような手続きによって、図10(a)に示すような本来の動作状態へ復帰できる。
なお、図20には、典型例として、リモートIO装置3の内部バス5に適用した場合の動作を示すが、メイン処理装置2の内部バス5にも同様に適用できる。
《n2:WakeUPバスの利用》
上述の実施の形態1〜6においては、ダウンリンクを介して、アップリンクをアクティブ化/非アクティブ化するための指令を送信する構成について例示したが、これらの指令を送信するための専用の回路(バス)を設けてもよい。このような構成を採用することで、IOユニット20の送信部および受信部のアクティブ/非アクティブをより高い自由度で制御することができる。例えば、図21および図22に示すような構成を採用することができる。
図21および図22は、本発明のある実施の形態に従う低消費電力化の実現方法を説明するための図である。より具体的には、図21および図22には、マスターユニット10と複数のIOユニット20との間にWakeUPバス57を配置した構成を示す。このWakeUPバス57を介して、マスターユニット10から各IOユニット20に対して、休止状態の送信部および/または受信部をアクティブ化するための指令が送信される。このようなWakeUPバス57を用いて、図21(b)に示すように、ダウンリンク51およびアップリンク52のいずれもが休止している状態から、図21(a)に示すように、ダウンリンク51およびアップリンク52をアクティブ化させることができる。
あるいは、図22(b)に示すように、ダウンリンク51をアクティブに維持するとともに、ダウンリンク51を休止してもよい。図22(b)に示すような状態では、IOユニット20の各々が自立的に(マスターユニット10からの指示なく)INデータを送信するような場合に好適である。
WakeUPバス57を用いて、図22(b)に示すような状態から図22(a)に示すような状態へ容易に復帰できる。
なお、図21および図22には、典型例として、リモートIO装置3の内部バス5に適用した場合の動作を示すが、メイン処理装置2の内部バス5にも同様に適用できる。
<O.利点>
本実施の形態によれば、内部バス5を介してデジチェーン接続されたマスター制御部(マスターユニット10/CPUユニット40)と1つ以上のIOユニット20とからなるPLCシステムにおいて、消費電力を低減することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 PLCシステム、2 メイン処理装置、3 リモートIO装置、4 フィールドバス、5 内部バス、10 マスターユニット、12,42 通信モジュール、20 IOユニット、30 電源ユニット、40 CPUユニット、51,53 ダウンリンク、52,54 アップリンク、55 割込み用バス、56 IRQバス、57 WakeUPバス、100,150,200 プロセッサ、110 フィールドバス制御部、112,210a,220a,230a,240a 受信部、114,210b,220b,230b,240b 送信部、120 上位通信コントローラ、122 メモリコントローラ、124 FIFOメモリ、126,203 受信バッファ、128,204 送信バッファ、130 内部バス制御部、132 内部バス通信コントローラ、142 送信回路、144 受信回路、152 主メモリ、154,208 不揮発性メモリ、156 ユーザプログラム、160 記憶部、162,202 共有メモリ、164 受信メモリ、166 送信メモリ、206 モジュール、212,222 DES部、214,224 リピート部、216,226 SER部、230 受信処理部、232 復号部、234 CRCチェック部、240 送信処理部、242 CRC生成部、244 符号化部、250 バス、300 上位通信フレーム。

Claims (7)

  1. 制御システムの少なくとも一部を構成する制御装置であって、
    マスター制御部と、
    前記マスター制御部と通信ラインを介して接続される少なくとも1つのスレーブ制御部とを備え、前記通信ラインは、前記マスター制御部から前記スレーブ制御部へデータを伝送するためのダウンリンクと、前記スレーブ制御部から前記マスター制御部へデータを伝送するためのアップリンクとを含み、
    前記マスター制御部は、
    前記アップリンクを介した前記スレーブ制御部からのデータ送信が完了すると、前記アップリンクを非アクティブ化するための指令を、前記ダウンリンクを介して前記スレーブ制御部へ送信する手段と、
    前記スレーブ制御部からデータを取得すべき場合に、前記アップリンクをアクティブ化するための指令を、前記ダウンリンクを介して前記スレーブ制御部へ送信する手段とを含み、
    前記スレーブ制御部は、
    前記ダウンリンクをアクティブに維持するとともに、前記ダウンリンク介して送信される前記マスター制御部からの指令に従って、前記アップリンクをアクティブ化/非アクティブ化する手段を含む、制御装置。
  2. 前記マスター制御部は、
    前記アップリンクをアクティブ化するための指令に引き続いて、前記スレーブ制御部へ渡すデータを、前記ダウンリンクを介して前記スレーブ制御部へ送信する手段をさらに含む、請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記マスター制御部は、
    前記アップリンクをアクティブ化するための指令を周期的またはイベント的に発生する手段をさらに含む、請求項1または2に記載の制御装置。
  4. 前記通信ラインは、前記マスター制御部から前記スレーブ制御部へデータを伝送するための第1および第2のダウンリンクと、前記スレーブ制御部から前記マスター制御部へデータを伝送するための第1および第2のアップリンクとをさらに含み、
    前記マスター制御部は、
    前記第2のダウンリンクおよび前記第2のアップリンクをアクティブ化/非アクティブ化するための指令を、前記第1のダウンリンクを介して前記スレーブ制御部へ送信する手段をさらに含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の制御装置。
  5. 前記通信ラインは、前記マスター制御部から前記スレーブ制御部へデータを伝送するための第1および第2のダウンリンクと、前記スレーブ制御部から前記マスター制御部へデータを伝送するための第1および第2のアップリンクとをさらに含み、
    前記スレーブ制御部は、
    前記第1および第2のダウンリンクをいずれもアクティブに維持するとともに、前記第1または第2のダウンリンク介して送信される前記マスター制御部からの指令に従って、対応するアップリンクをアクティブ化/非アクティブ化する手段を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の制御装置。
  6. 前記スレーブ制御部は、前記アップリンクを伝送する信号を変換する変換回路を含み、
    前記アップリンクを非アクティブ化は、前記変換回路への電源遮断を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の制御装置。
  7. 前記マスター制御部は、前記アップリンクを伝送する信号を受信する受信回路を含み、
    前記マスター制御部は、前記アップリンクが非アクティブ化されている期間、前記受信回路の電源を遮断する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の制御装置。
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