JP2013190674A - プロジェクター - Google Patents
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Abstract
【課題】熱損傷や熱劣化の発生を抑制することができ信頼性に優れたプロジェクターを提供する。
【解決手段】第1光源部50Aと、第1光学素子60Aと、を備え、第1光学素子60Aは、第1光入射面SA1と、第2光入射面SA2と、第1光射出面SB1と、第1光入射面SA1と斜めに対峙する第1反射膜601Aと、第2光入射面SA2と斜めに対峙する第2反射膜602Aと、を備え、第1反射膜601Aは、第1光入射面SA1を透過した第1の光線束L1を第2反射膜602Aに向けて反射させ、第2反射膜602Aは、第2光入射面SA2を透過した第2の光線束L2を透過させるとともに、第1反射膜601Aにより反射された第1の光線束L1を第1光射出面SB1に向けて反射させ、第2反射膜602Aによって反射された第1の光線束L1と第2反射膜602Aを透過した第2の光線束L2とが第1光射出面SB1から互いに異なる方向に射出される。
【選択図】図3
【解決手段】第1光源部50Aと、第1光学素子60Aと、を備え、第1光学素子60Aは、第1光入射面SA1と、第2光入射面SA2と、第1光射出面SB1と、第1光入射面SA1と斜めに対峙する第1反射膜601Aと、第2光入射面SA2と斜めに対峙する第2反射膜602Aと、を備え、第1反射膜601Aは、第1光入射面SA1を透過した第1の光線束L1を第2反射膜602Aに向けて反射させ、第2反射膜602Aは、第2光入射面SA2を透過した第2の光線束L2を透過させるとともに、第1反射膜601Aにより反射された第1の光線束L1を第1光射出面SB1に向けて反射させ、第2反射膜602Aによって反射された第1の光線束L1と第2反射膜602Aを透過した第2の光線束L2とが第1光射出面SB1から互いに異なる方向に射出される。
【選択図】図3
Description
本発明は、プロジェクターに関するものである。
プロジェクターは、光源部から射出される光を、光変調装置で画像情報に応じて変調し、得られた画像を投写レンズによって拡大投写するものである。
このようなプロジェクターとして、例えば、第1の光線束を射出する第1光源部と第2の光線束を射出する第2光源部と、第1光源部から射出された第1の光線束と第2光源部から射出された第2の光線束とを合成して射出する光学素子と、光学素子から射出された光を集光する集光レンズと、集光レンズにより集光された光を拡散する光拡散部と、を備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このプロジェクターによれば、2つの光源部から射出された2つの光線束が1つの光線束に集光された状態で光拡散部に入射する。そのため、集光レンズを小さくすることができるとともに集光レンズと拡散部材との間の距離を短くすることができる。その結果、プロジェクターの小型化を図ることができる。
しかしながら、2つの光線束が1つの光線束に集光された状態で光拡散部に入射すると、光拡散部の集光領域に過大な熱的負荷がかかり、光拡散部が熱損傷したり熱劣化したりする場合がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、熱損傷や熱劣化の発生を抑制することができ信頼性に優れたプロジェクターを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明のプロジェクターは、第1の光線束と第2の光線束とを射出する第1光源部と、前記第1光源部から射出された前記第1の光線束と前記第2の光線束とを合成して射出する第1光学素子と、を備え、前記第1光学素子は、前記第1光源部から射出された前記第1の光線束が入射する第1光入射面と、前記第1光源部から射出された前記第2の光線束が入射する第2光入射面と、前記第2光入射面に入射する前記第2の光線束の光軸と平行な方向から視て前記第2光入射面と重なる位置に配置され、前記第1光入射面から入射した前記第1の光線束と前記第2光入射面から入射した前記第2の光線束とを射出する第1光射出面と、前記第1光入射面と斜めに対峙するように配置された第1反射膜と、前記第2光入射面と斜めに対峙するように配置された第2反射膜と、を備え、前記第1反射膜は、前記第1光入射面を透過した前記第1の光線束を前記第2反射膜に向けて反射させ、前記第2反射膜は、前記第2光入射面を透過した前記第2の光線束を透過させるとともに、前記第1反射膜により反射された前記第1の光線束を前記第1光射出面に向けて反射させ、前記第2反射膜によって反射された前記第1の光線束と前記第2反射膜を透過した前記第2の光線束とが前記第1光射出面から互いに異なる方向に射出されることを特徴とする。
この構成によれば、第1光源部から射出された第1の光線束と第2の光線束とからなる光線束が第1光学素子により入射前よりも細い光線束に変換されて射出される。また、第1光学素子から射出される第1の光線束と第2の光線束とは互いに進行方向が若干ずれた状態で射出されるため、第1光学素子から射出される合成光は照射対象において複数の照射領域に分散して照射されることとなる(デフォーカス効果)。そのため、第1光学素子から射出される光が照射対象において一箇所に集中して照射されることが抑制され、照射対象に過大な熱負荷がかかることが抑制される。よって、熱損傷や熱劣化の発生を抑制することができ信頼性に優れたプロジェクターが提供される。
前記プロジェクターにおいて、前記第1の光線束は、第1の方向に偏光した直線偏光として前記第2反射膜に入射し、前記第2の光線束は、前記第1の方向とは異なる第2の方向に偏光した直線偏光として前記第2反射膜に入射してもよい。
この構成によれば、第1光源部から射出された第1の光線束と第2の光線束とからなる光線束を第2反射膜によって効率的に合成できる。
前記プロジェクターにおいて、前記第1光源部は、前記第1の方向に偏光した直線偏光を前記第1の光線束として射出する第1固体光源と、前記第1の方向に偏光した直線偏光を前記第2の光線束として射出する第2固体光源と、を備え、前記第1の光線束の前記第1固体光源と前記第2反射膜との間の光路上および前記第2の光線束の前記第2固体光源と前記第2反射膜との間の光路上のうち一方に位相差板が設けられ、前記第2反射膜によって反射された前記第1の光線束と前記第2反射膜を透過した前記第2の光線束とが前記第1光射出面から互いに異なる方向に射出されるよう、前記第1の光線束の前記第1固体光源と前記第1光入射面との間の光路上および前記第2の光線束の前記第2固体光源と前記第2光入射面との間の光路上のうち少なくとも一方に屈折部材が設けられていてもよい。
この構成によれば、第1光源部から射出された第1の光線束と第2の光線束とからなる光線束を第2反射膜によって効率的に合成できる。さらに、屈折部材により、第2反射膜によって反射された第1の光線束と第2反射膜を透過した第2の光線束とが第1光射出面から互いに異なる方向に射出される。そのため、屈折部材の屈折率、形状、及び配置角度などを適宜調整することにより、第2反射膜によって反射された第1の光線束と第2反射膜を透過した第2の光線束とが第1光射出面から射出される方向を所望の方向に調整することができる。よって、第1光学素子から射出される合成光が照射対象に入射するときの入射角度を所望の角度に設定することが容易となる。
前記プロジェクターにおいて、前記第1の光線束の前記第1固体光源と前記第2反射膜との間の光路上および前記第2の光線束の前記第2固体光源と前記第2反射膜との間の光路上のうち一方に位相差板が設けられ、前記第2反射膜を透過した前記第2の光線束と前記第2反射膜によって反射された前記第1の光線束とが前記第1光射出面から互いに異なる方向に射出されるよう、前記第1反射膜の前記第1光入射面に対する配置角度と前記第2反射膜の前記第2光入射面に対する配置角度とが互いに異なっていてもよい。
この構成によれば、第1反射膜の第1光入射面に対する配置角度と第2反射膜の第2光入射面に対する配置角度が互いに異なることにより、第2反射膜を透過した第2の光線束と第2反射膜によって反射された第1の光線束とが第1光射出面から互いに異なる方向に射出される。そのため、第1反射膜の第1光入射面に対する配置角度と第2反射膜の第2光入射面に対する配置角度を適宜調整することにより、第2反射膜を透過した第2の光線束と第2反射膜によって反射された第1の光線束とが第1光射出面から射出される方向を所望の方向に調整することができる。よって、第1光学素子から射出される合成光が照射対象に入射するときの入射角度を所望の角度に設定することが容易となる。
前記プロジェクターにおいて、第3の光線束と第4の光線束とを射出する第2光源部と、前記第2光源部から射出された前記第3の光線束と前記第4の光線束とを合成して射出する第2光学素子と、をさらに備え、前記第2光学素子は、前記第2光源部から射出された前記第3の光線束が入射する第3光入射面と、前記第2光源部から射出された前記第4の光線束が入射する第4光入射面と、前記第3光入射面に入射する前記第3の光線束の光軸と平行な方向から視て前記第3光入射面と重なる位置に配置され、前記第3光入射面から入射した前記第3の光線束と前記第4光入射面から入射した前記第4の光線束とを射出する第2光射出面と、を備え、前記第1光学素子と前記第2光学素子とは、前記第2光入射面に入射する前記第2の光線束の光軸と平行な方向から視て前記第1光射出面と前記第2光射出面とが互いに隣り合うように配置されていてもよい。
この構成によれば、第1光源部から射出された第1の光線束と第2の光線束とからなる光線束が第1光学素子により入射前よりも細い光線束に変換されて射出される。また、第1光学素子から射出される第1の光線束と第2の光線束とは互いに進行方向が若干ずれた状態で射出される。一方、第2光源部から射出された第3の光線束と第4の光線束とからなる光線束が第2光学素子により入射前よりも細い光線束に変換されて射出される。また、第2光学素子から射出される第3の光線束と第4の光線束とは互いに進行方向が若干ずれた状態で射出される。よって、第1光学素子と第2光学素子とから射出される光が照射対象において一箇所に集中して照射されることが抑制され、照射対象に過大な熱負荷がかかることが抑制される。
前記プロジェクターにおいて、前記第1光源部は、複数の前記第1固体光源と複数の前記第2固体光源とを備え、前記複数の第1固体光源と前記複数の第2固体光源のそれぞれは、前記第1固体光源から射出される前記第1の光線束の光軸と平行な方向から視て整然と配置されていてもよい。
この構成によれば、複数の第1固体光源と複数の第2固体光源が整然と配置されているため、光学素子から射出される合成光は照射対象において複数の照射領域に分散して照射されるとともに、その照射領域も整然と配置されることとなる。よって、光学素子から射出される光が照射対象において局所的に集中して照射されることが抑制され、照射対象に過大な熱負荷がかかることが抑制される。
前記プロジェクターにおいて、前記第1光源部は、第1の方向に偏光した直線偏光を前記第1の光線束として射出する第1固体光源と、前記第1の方向とは異なる第2の方向に偏光した直線偏光を前記第2の光線束として射出する第2固体光源と、を備えていてもよい。
前記プロジェクターにおいて、前記第2反射膜によって反射された前記第1の光線束と前記第2反射膜を透過した前記第2の光線束とが前記第1光射出面から互いに異なる方向に射出されるよう、前記第1の光線束の前記第1固体光源と前記第1光入射面との間の光路上に第1屈折部材が設けられ、前記第2の光線束の前記第2固体光源と前記第2光入射面との間の光路上に第2屈折部材が設けられていてもよい。
この構成によれば、第1屈折部材及び第2屈折部材により、第2反射膜によって反射された第1の光線束と第2反射膜を透過した第2の光線束とが第1光射出面から互いに異なる方向に射出される。そのため、第1屈折部材及び第2屈折部材の屈折率、形状、及び配置角度などを適宜調整することにより、第2反射膜によって反射された第1の光線束と第2反射膜を透過した第2の光線束とが第1光射出面から射出される方向を所望の方向に調整することができる。よって、第1光学素子から射出される合成光が照射対象に入射するときの入射角度を所望の角度に設定することが容易となる。
前記プロジェクターにおいて、第3の光線束と第4の光線束とを射出する第2光源部をさらに備え、前記第1光学素子は、前記第2光源部から射出された前記第3の光線束が入射する第3光入射面と前記第2光源部から射出された前記第4の光線束が入射する第4光入射面とをさらに備え、前記第1光学素子は、前記第1の光線束と前記第2の光線束と前記第3の光線束と前記第4の光線束とを合成して前記第1光射出面から射出してもよい。
この構成によれば、第1光源部から射出された第1の光線束と第2の光線束と、第2光源部から射出された第3の光線束と第4の光線束とからなる光線束が第1光学素子により入射前よりも細い光線束に変換されて射出される。また、第1光学素子から射出される第1の光線束と第2の光線束と第3の光線束と第4の光線束とはそれぞれ進行方向が若干ずれた状態で射出される。このため、第1光学素子から射出される光が照射対象において一箇所に集中して照射されることが抑制され、照射対象に過大な熱負荷がかかることが抑制される。よって、熱損傷や熱劣化の発生を抑制することができ信頼性に優れたプロジェクターが提供される。
前記プロジェクターにおいて、前記第2光源部は、前記第1の方向に偏光した直線偏光を前記第3の光線束として射出する第3固体光源と、前記第2の方向に偏光した直線偏光を前記第4の光線束として射出する第4固体光源と、を備えていてもよい。
前記プロジェクターにおいて、前記第1光学素子は、前記第3入射面と斜めに対峙するよう配置され、前記第2光入射面を透過した前記第2の光線束を透過させるとともに前記第3光入射面を透過した前記第3の光線束を反射させる第3反射膜と、前記第3の光線束の前記第3固体光源と前記第2反射膜との間の光路上に配置された第1位相差板と、前記第4の光線束の前記第4固体光源と前記第2反射膜との間の光路上に配置された第2位相差板と、をさらに備え、前記第1反射膜は、前記第4光入射面を透過した前記第4の光線束を透過させるとともに前記第1光入射面を透過した前記第1の光線束を反射させ、前記第2反射膜は、前記第3反射膜を透過した前記第2の光線束と前記第3反射膜、前記第1位相差板を経由した前記第3の光線束とを透過させるとともに前記第1反射膜により反射された前記第1の光線束と前記第1反射膜、前記第2位相差板を経由した前記第4の光線束とを前記光射出面に向けて反射させてもよい。
前記プロジェクターにおいて、前記第2反射膜によって反射された前記第4の光線束と前記第2反射膜を透過した前記第3の光線束とが前記第1光射出面から互いに異なる方向に射出されるよう、前記第3の光線束の前記第3固体光源と前記第3光入射面との間の光路上に第3屈折部材が設けられ、前記第4の光線束の前記第4固体光源と前記第4光入射面との間の光路上に第4屈折部材が設けられていてもよい。
この構成によれば、第3屈折部材及び第4屈折部材により、第2反射膜によって反射された第4の光線束と第2反射膜を透過した第3の光線束とが第1光射出面から互いに異なる方向に射出される。そのため、第3屈折部材及び第4屈折部材の屈折率、形状、及び配置角度などを適宜調整することにより、第2反射膜によって反射された第4の光線束と第2反射膜を透過した第3の光線束とが第1光射出面から射出される方向を所望の方向に調整することができる。よって、第1光学素子から射出される合成光が照射対象に入射するときの入射角度を所望の角度に設定することが容易となる。
前記プロジェクターにおいて、前記第1光源部と前記第1光学素子との間の光路上に、前記第1光源部から射出された前記第1の光線束と前記第2の光線束とをそれぞれ平行化して前記第1光入射面と前記第2光入射面とに入射させる光学手段が設けられていてもよい。
この構成によれば、第1光源部と第1光学素子との間の光路上に、第1光源部から射出された第1の光線束と第2の光線束とをそれぞれ平行化して第1光入射面と第2光入射面とに入射させる光学手段が設けられているため、第1の光線束と第2の光線束とを光射出面から互いに異なる方向に確実に射出させることができる。よって、第1光学素子から射出される光が照射対象において一箇所に集中して照射されることが抑制され、照射対象に過大な熱負荷がかかることが抑制される。
前記プロジェクターにおいて、前記第1光学素子から射出された光を拡散する拡散素子を備え、前記拡散素子に入射する光の入射位置を移動させる移動手段が設けられていてもよい。
この構成によれば、拡散素子に照射される光の熱を光の入射位置の移動方向に沿った広い領域に放散させることができる。そのため、拡散素子の熱劣化を抑え、拡散素子の寿命を長寿命化することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。かかる実施の形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等が異なっている。
(第1実施形態)
本発明のプロジェクターの一実施形態について、図1から図4を参照して説明する。
本実施形態においては、プロジェクター1000として光変調素子で生成された画像情報を含む色光を投写光学系を介してスクリーン(被投写面)上に投写する投写型のプロジェクターを例に挙げて説明する。
本発明のプロジェクターの一実施形態について、図1から図4を参照して説明する。
本実施形態においては、プロジェクター1000として光変調素子で生成された画像情報を含む色光を投写光学系を介してスクリーン(被投写面)上に投写する投写型のプロジェクターを例に挙げて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るプロジェクター1000の光学系を示す模式図である。
図1に示すように、プロジェクター1000は、照明装置100と、色分離導光光学系200と、光変調装置400R、光変調装置400G、光変調装置400Bと、クロスダイクロイックプリズム500と、投写光学系600と、を備えている。
照明装置100は、第1光源アレイ50、第1コリメーターレンズアレイ53、光学素子60、集光レンズ54、回転拡散板70、第1ピックアップ光学系80、第2光源アレイ10、第2コリメーターレンズアレイ13、光学素子20、ダイクロイックミラー22、第2ピックアップ光学系40、回転蛍光板30、フライアイインテグレーター90、偏光変換素子93および第2平行化レンズ94を備えている。
第1光源アレイ50は、第1基台51と、第1基台51上に並べて配置された複数の固体光源52とを備えている。固体光源52は、ダイクロイックミラー22によって反射可能な青色光を射出する光源である。本実施形態の場合、固体光源52は、青色(発光強度のピーク:465nm付近)のレーザー光を射出する半導体レーザーである。尚、固体光源52は、ダイクロイックミラー22で反射される波長の光であれば、465nm以外のピーク波長を有する光を射出するものであっても構わない。
図2は、固体光源52の構成と第1基台51上での設置状態を示す図である。
図2(a)、図2(b)は、固体光源52の概略構成を示す模式図である。図2(c)は、第1基台51上に設置された複数の固体光源52の設置状態を示す平面図である。尚、図2(a)では、簡略化のために、第1基台51に設置されている複数の固体光源52のうち1個の固体光源52を図示している。
図2(a)、図2(b)は、固体光源52の概略構成を示す模式図である。図2(c)は、第1基台51上に設置された複数の固体光源52の設置状態を示す平面図である。尚、図2(a)では、簡略化のために、第1基台51に設置されている複数の固体光源52のうち1個の固体光源52を図示している。
図2(a)及び図2(b)に示すように、固体光源52は、射出される光Lの光軸方向から視て長手方向W1と短手方向W2とを有する細長い矩形の半導体レーザーである。固体光源52は、長手方向W1と平行な偏光方向を有する光(直線偏光)Lを射出する。光Lは、長手方向W1の幅を維持したまま、短手方向W2に広がる。そのため、光Lの光軸と直交する平面内で見た光Lの断面形状BSは、W2を長手方向とする矩形形状若しくは楕円形状となる。本実施形態の場合、固体光源52の長手方向W1の幅は18μmであり、固体光源52の短手方向W2の幅は2μmであるが、固体光源52の形状はこれに限定されない。
図2(c)に示すように、第1基台51の面51a上には、8個の固体光源52が1列に配置されている。尚、本実施形態の第1光源アレイ50においては、8個の固体光源52が配置されているが、配置数は8個に限定されない。第1基台51の中心C1は、図1に示した第1ピックアップ光学系80の光軸(図3に示す照明光軸50ax)と一致する。
固体光源52は、光学素子60の光入射面に対してS偏光(第1の直線偏光)として入射する青色光を射出させる。
尚、第1光源アレイ50からの青色光がS偏光として光学素子60に入射する構成としては、上記のようにS偏光を射出する固体光源を用いる構成に限らない。例えば、光学素子60の光入射面に対してP偏光(第2の直線偏光)として入射する青色光を射出する固体光源とλ/2板とを用いてもよい。
8個の固体光源52は、その長手方向が、平面視矩形形状を有する第1基台51の一辺(図2中に示す左右の辺)と平行になるように整然と配置されている。そのため、複数の固体光源52から射出される複数の光は、互いに偏光方向V1が揃った光となる。
図1に戻り、第1コリメーターレンズアレイ53は、各固体光源52と1対1に対応した複数の第1マイクロレンズ530を備えている。各第1マイクロレンズ530は、対応する固体光源52から射出される青色光の光軸上に設置され、当該青色光を平行化する。第1コリメーターレンズアレイ53から射出された青色光は、光学素子60に入射する。
第1コリメーターレンズアレイ53は、第1光源アレイ50と光学素子60との間の光路上に配置されている。第1コリメーターレンズアレイ53は、第1光源アレイ50から射出された直線偏光を平行化して光学素子60に入射させる光学手段として機能する。本実施形態の構成によれば、第1コリメーターレンズアレイ53から射出された直線偏光は光学素子60の光入射面に対して概ね垂直に入射する。
光学素子60は、第1コリメーターレンズアレイ53から射出された光を合成して射出するものである。光学素子60は、第1コリメーターレンズアレイ53から入射する青色光の光線束(複数の光線束からなる光線束)の広がりを狭めて集光レンズ54に射出する。尚、光学素子60の構成については、後に詳述する。
光学素子60から射出された青色光は、凸レンズからなる集光レンズ54で集光される。第1コリメーターレンズアレイ53、光学素子60、及び集光レンズ54によって、第1光源アレイ50から射出された複数の青色光を集光する第1集光光学系55が形成されている。
回転拡散板70は、入射した青色光を拡散して入射側とは反対側の面から射出する透過型の回転拡散板である。回転拡散板70は、回転駆動機構としてのモーター(移動手段)73により回転駆動される拡散素子としての基板71を備えている。基板71としては、公知の拡散板、例えば、磨りガラスや、ホログラフィックディフューザー、透明基板の表面にブラスト処理を施したもの、透明基板の内部にビーズのような散乱材を分散させ、散乱材によって光を散乱させるものなどを用いることができる。本実施形態では基板71として円板を用いているが、基板71の形状は円板に限られない。回転拡散板70では、基板71を回転駆動することによって、青色光が照射された部分(被照射部分)が円を描くように、青色光が照射される領域(光照射領域)S1に対して相対的に移動する。
回転拡散板70から射出された光は、第1ピックアップ光学系80で平行化され、ダイクロイックミラー22に入射する。ダイクロイックミラー22は、その表面が、第1光源アレイ50の発光面に対して約45°の角度をなすように、第1光源アレイ50の発光面と対峙して配置されている。ダイクロイックミラー22は、第1ピックアップ光学系80から入射する青色光を90°折り曲げてフライアイインテグレーター90側に反射する。
尚、第1ピックアップ光学系80は、回転拡散板70から射出される青色光の広がりに応じて、使用するレンズの屈折率や形状が決められる。また、レンズの数も2つに限らず、1つ又は3つ以上の複数個とすることもできる。
回転拡散板70に入射した光は、回転拡散板70で拡散されることで、放射状に広がる光となる。当該光は第1ピックアップ光学系の第1レンズ81の光入射面に入射する。第1レンズ81は、回転拡散板70から射出された光を屈折させて、第2レンズ82に入射させる。第1レンズ81を透過し第2レンズ82に入射した光は、ダイクロイックミラー22で反射され、色分離導光光学系200に入射して光変調装置400Bの照明光として利用される。
第2光源アレイ10は、第2基台11と、第2基台11上に並べて配置された複数の励起用固体光源12とを備えている。励起用固体光源12は、回転蛍光板30に備えられた蛍光体層32を励起させる励起光を射出する光源である。本実施形態の場合、励起用固体光源12は、励起光として青色(発光強度のピーク:446nm付近)のレーザー光を射出する半導体レーザーである。励起光として、発光強度のピークが440nm〜450nmの青色光を射出する半導体レーザーからなる固体光源を用いることにより、蛍光体層において、青色光から蛍光を発する効率を向上させることが可能となる。尚、励起用固体光源12は、蛍光体層32を励起させることができる波長の光であれば、446nm以外のピーク波長を有する光を射出するものであっても構わない。
第2基台11上には、8個の励起用固体光源12が1列に配置されている。第2基台11の中心は、第2ピックアップ光学系40の光軸と一致する。励起用固体光源12の構成は、図2(a)および図2(b)に示した固体光源52の構成と同じである。すなわち、励起用固体光源12は、射出される光の光軸方向から視て長手方向と短手方向とを有する細長い矩形の半導体レーザーである。励起用固体光源12は、その長手方向と平行な偏光方向を有する光(直線偏光)を射出する。
励起用固体光源12は、光学素子20の光入射面に対してS偏光として入射する励起光を射出する。
尚、第2光源アレイ10からの励起光がS偏光として光学素子20に入射する構成としては、上記のようにS偏光を射出する固体光源を用いる構成に限らない。例えば、光学素子20の光入射面に対してP偏光として入射する励起光を射出する固体光源とλ/2板とを用いてもよい。
第2コリメーターレンズアレイ13は、各励起用固体光源12と1対1に対応した複数の第2マイクロレンズ130を備えている。各第2マイクロレンズ130は、対応する励起用固体光源12から射出される励起光の光軸上に設置され、当該励起光を平行化する。第2コリメーターレンズアレイ13から射出された励起光は、光学素子20に入射する。
光学素子20は、第2コリメーターレンズアレイ13から入射する励起光の光線束(複数の光線束からなる光線束)の広がりを狭めてダイクロイックミラー22に射出する。
ダイクロイックミラー22は、その表面が、第2光源アレイ10の発光面及び蛍光体層32の表面に対して約45°の角度をなすように、これら各面と対峙して配置されている。ダイクロイックミラー22は、光学素子20から入射する励起光(青色光成分)を90°折り曲げて第2ピックアップ光学系40側に反射するとともに、第2ピックアップ光学系40から入射する蛍光(赤色光成分及び緑色光成分)を透過させる。
第2ピックアップ光学系40は、ダイクロイックミラー22と回転蛍光板30との間の励起光および蛍光の光路上に配置されている。第2ピックアップ光学系40は、回転蛍光板30からの蛍光の広がりを抑える第1レンズ41と、第1レンズ41から入射される蛍光を平行化する第2レンズ42とを含んで構成されている。第1レンズ41は、例えば、回転蛍光板30側が平面状、これと反対側が凸の曲面状をなす平凸レンズからなり、第2レンズ42は、例えば凸レンズからなる。
第2ピックアップ光学系40は、回転蛍光板30からの蛍光を略平行化した状態でダイクロイックミラー22に入射させる。また、第2ピックアップ光学系40の第1レンズ41及び第2レンズ42は、ダイクロイックミラー22から入射する励起光を集光する機能を兼ねており、励起光を集光させた状態で回転蛍光板30に入射させる。すなわち、第2コリメーターレンズアレイ13と光学素子20とダイクロイックミラー22と第2ピックアップ光学系40によって、第2光源アレイ10から射出された複数の励起光を集光する第2集光光学系15が形成されている。
尚、第2ピックアップ光学系40は、回転蛍光板30から射出される蛍光の広がりに応じて、使用するレンズの屈折率や形状が決められ、レンズの数も2つに限らず、1つ又は3つ以上の複数個とすることもできる。
回転蛍光板30は、励起光の入射方向と同じ方向に蛍光を射出させる反射型の回転蛍光板である。回転蛍光板30は、モーター(回転駆動機構)33により回転駆動される基板31と、基板31の表面に形成された蛍光体層32とを備えている。基板31は、蛍光体層32が発する蛍光を反射する材料よりなる。基板31は、Al等の熱伝導率の高い金属材料等からなることが好ましく、これにより基板31を放熱板として機能させることができる。蛍光体層32は、励起光が入射する領域に対応して、基板31の回転方向に沿ってリング状に形成されている。本実施形態では基板31として円板を用いているが、基板31の形状は円板に限られない。
蛍光体層32は、励起用固体光源12から射出される励起光を吸収し、蛍光を発する粒子状の蛍光物質(蛍光体粒子)を有する。蛍光体層32は、波長が約450nmの励起光(青色光)を吸収し、概ね490〜750nm(発光強度のピーク:570nm)の蛍光に変換して射出する機能を有する。蛍光には、緑色光(波長530nm付近)及び赤色光(波長630nm付近)が含まれる。
蛍光体粒子としては、通常知られたYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系蛍光体を用いることができる。例えば、平均粒径が10μmの(Y,Gd)3(Al,Ga)5O12:Ceで示される組成のYAG系蛍光体を用いることができる。尚、蛍光体粒子の形成材料は、1種であっても良く、2種以上の形成材料を用いて形成されている粒子を混合したものを蛍光体粒子として用いることとしても良い。
回転蛍光板30には、第1レンズ41及び第2レンズ42によって集光された励起光(青色光)が、蛍光体層32の表面から入射する。回転蛍光板30は、励起光が入射する側と同じ側に向けて、蛍光体層32が発した赤色光及び緑色光(蛍光)を射出する。回転蛍光板30では、基板31を回転駆動することによって、蛍光体層32の励起光が照射された部分(被照射部分)が円を描くように、励起光が照射される領域(光照射領域)S2に対して相対的に移動する。
回転蛍光板30から射出された光は、第2ピックアップ光学系40で平行化され、ダイクロイックミラー22に入射する。ダイクロイックミラー22は、第2ピックアップ光学系40から入射する光のうち、励起光(青色光)を反射して除去し、緑色光及び赤色光を透過させる。ダイクロイックミラー22には、第2ピックアップ光学系40からの光が入射する入射面と反対側の表面に、第1光源アレイ50から射出された青色光が入射し、第2ピックアップ光学系40から射出された光の光軸と平行な方向に反射される。これにより、第2ピックアップ光学系40から射出された緑色光および赤色光と、第1ピックアップ光学系80から射出された青色光とが合成されて白色光となる。
ダイクロイックミラー22で合成された緑色光、赤色光及び青色光は、第1フライアイレンズアレイ91及び第2フライアイレンズアレイ92からなるフライアイインテグレーター90に入射し、光量分布が均一化される。フライアイインテグレーター90から射出された緑色光、赤色光及び青色光は、偏光変換素子93によって偏光方向が一方向に揃えられた直線偏光に変換される。偏光変換素子93から射出された緑色光、赤色光及び青色光は、第2平行化レンズ94により平行化され、照明装置100から射出される。
色分離導光光学系200は、ダイクロイックミラー210、ダイクロイックミラー220、反射ミラー230、反射ミラー240、反射ミラー250及びリレーレンズ260を備えている。色分離導光光学系200は、照明装置100からの光を赤色光、緑色光及び青色光に分離し、赤色光、緑色光及び青色光をそれぞれ光変調装置400R、光変調装置400G、光変調装置400Bに導光する機能を有する。
色分離導光光学系200と、光変調装置400R、光変調装置400G、光変調装置400Bとの間には、それぞれ集光レンズ300R、集光レンズ300G、集光レンズ300Bが配置されている。
ダイクロイックミラー210、ダイクロイックミラー220は、基板上に、所定の波長領域の光を反射して、他の波長領域の光を透過させる誘電体多層膜からなる波長選択透過膜が形成されたミラーである。具体的には、ダイクロイックミラー210は、青色光成分を透過させ、赤色光成分及び緑色光成分を反射する。ダイクロイックミラー220は、緑色光成分を反射して、赤色光成分を透過させる。
反射ミラー230、反射ミラー240、反射ミラー250は、入射した光を反射するミラーである。具体的には、反射ミラー230は、ダイクロイックミラー210を透過した青色光成分を反射する。反射ミラー240、反射ミラー250は、ダイクロイックミラー220を透過した赤色光成分を反射する。
ダイクロイックミラー210を透過した青色光は、反射ミラー230で反射され、集光レンズ300Bを通過して、青色光用の光変調装置400Bの画像形成領域に入射する。
ダイクロイックミラー210で反射された緑色光は、ダイクロイックミラー220でさらに反射され、集光レンズ300Gを通過して、緑色光用の光変調装置400Gの画像形成領域に入射する。
ダイクロイックミラー220を透過した赤色光は、入射側の反射ミラー240、リレーレンズ260、射出側の反射ミラー250、集光レンズ300Rを経て赤色光用の光変調装置400Rの画像形成領域に入射する。
光変調装置400R、光変調装置400G、光変調装置400Bは、通常知られたものを用いることができ、例えば、液晶素子410と液晶素子410を挟持する入射側偏光素子420、射出側偏光素子430とを有した、透過型の液晶ライトバルブ等の光変調装置により構成される。入射側偏光素子420、射出側偏光素子430は、例えば透過軸が互いに直交する構成(クロスニコル配置)となっている。
光変調装置400R、光変調装置400G、光変調装置400Bは、入射された色光を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成するものであり、照明装置100の照明対象となる。光変調装置400R、光変調装置400G及び光変調装置400Bによって、入射された各色光の光変調が行われる。
例えば、光変調装置400R、光変調装置400G、光変調装置400Bは、一対の透明基板に液晶を密閉封入した透過型の光変調装置であり、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として、与えられた画像情報に応じて、入射側偏光素子420から射出された1種類の直線偏光の偏光方向を変調する。
クロスダイクロイックプリズム500は、射出側偏光素子430から射出された色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成する光学素子である。クロスダイクロイックプリズム500は、4つの直角プリズムを貼り合せた平面視略正方形状をなしている。直角プリズムを貼り合せた略X字状の界面には、誘電体多層膜が形成されている。略X字状の一方の界面に形成された誘電体多層膜は、赤色光を反射するものであり、他方の界面に形成された誘電体多層膜は、青色光を反射するものである。これらの誘電体多層膜によって赤色光及び青色光は曲折され、緑色光の進行方向が揃えられることにより、3つの色光が合成される。
クロスダイクロイックプリズム500から射出されたカラー画像は、投写光学系600によって拡大投写され、スクリーンSCR上に画像が形成される。
次に、本実施形態の光学素子60について説明する。尚、光学素子20の構成は光学素子60の構成と同様であるため、詳細な説明は省略する。
図3は、プロジェクター1000の光学系を示す概略図である。図3においては、便宜上、第2光源アレイ10、第2コリメーターレンズアレイ13、光学素子20、ダイクロイックミラー22などの部材の図示を省略している。
光学素子60は、第1コリメーターレンズアレイ53から入射する青色光の光線束(複数の光線束からなる光線束)の広がりを狭めて集光レンズ54に射出するものである。図3に示すように、光学素子60は、第1光学素子60Aと第2光学素子60Bとを有している。第1光学素子60Aの構成は第2光学素子60Bの構成と同様である。
第1光学素子60Aは、第1光入射面SA1と、第2光入射面SA2と、第1光射出面SB1と、第1反射膜601Aと、第2反射膜602Aと、位相差板603Aと、屈折部材604Aと、備えている。
尚、図3において、第1コリメーターレンズアレイ53から射出された複数の光線束のうち第1光入射面SA1に入射する光線束を第1の光線束L1とする。また、第1コリメーターレンズアレイ53から射出された複数の光線束のうち第2光入射面SA2に入射する光線束を第2の光線束L2とする。また、第1光源アレイ50のうち第1の光線束L1と第2の光線束L2とを射出する部分を第1光源部50Aとする。また、第1光源部50Aが備える複数の固体光源52のうち、第1の光線束L1を射出する固体光源52が第1固体光源に相当し、第1光源部50Aが備える複数の固体光源52のうち、第2の光線束L2を射出する固体光源52が第2固体光源に相当する。
第1光学素子60Aと第2光学素子60Bとは、照明光軸50axに対して対称に配置されている。第1光学素子60Aと第2光学素子60Bとは、第2光入射面SA2に入射する第2の光線束L2の光軸と平行な方向から視て第1光射出面SB1と第2光射出面SB2とが互いに隣り合うように配置されている。また、第1光学素子60Aと第2光学素子60Bとは、第2光入射面SA2に入射する第2の光線束L2の光軸と平行な方向から視て第2光入射面SA2と第3光入射面SA3とが互いに隣り合うように配置されている。
第1光入射面SA1と第2光入射面SA2とは、互いに隣り合う位置に配置されている。第1光射出面SB1は、第2光入射面SA2に入射する第2の光線束L2の光軸と平行な方向から視て第2光入射面SA2と重なる位置に配置されている。
第1反射膜601Aは、その表面が、第1光入射面SA1に対して約45°の角度をなすように、第1光入射面SA1と対峙して配置されている。第1反射膜601Aは、第1光入射面SA1を透過した第1の光線束L1を第2反射膜602Aに向けて反射する。
位相差板603Aは、第2光入射面SA2に配置されている。位相差板603Aは、第1コリメーターレンズアレイ53から射出されたS偏光LS(図3中に示す破線の矢印)をP偏光LP(図3中に示す実線の矢印)に変換して射出する。
尚、位相差板603Aの配置位置は第2光入射面SA2に限らない。例えば、位相差板603Aは、第2の光線束L2の第2固体光源と第2反射膜602Aとの間の光路上に配置されていればよい。
第2反射膜602Aは、その表面が、第2光入射面SA2に対して約45°の角度をなすように、第2光入射面SA2と対峙して配置されている。第2反射膜602Aは、位相差板603Aから射出された第2の光線束L2(P偏光LP)を透過させるとともに、第1反射膜601Aにより反射された第1の光線束L1(S偏光LS)を第1光射出面SB1に向けて反射させる。
屈折部材604Aは、第1光入射面SA1に配置されている。屈折部材604Aは、第2反射膜602Aによって反射された第1の光線束L1(S偏光LS)と第2反射膜602Aを透過した第2の光線束L2(P偏光LP)とが第1光射出面SB1から互いに異なる方向に射出されるよう第1の光線束L1を屈折させて第1反射膜601Aに向けて射出する。
尚、屈折部材604Aの配置位置はこれに限らない。例えば、屈折部材604Aは、第2光入射面SA2に配置されていてもよいし、第1光入射面SA1及び第2光入射面SA2の双方に配置されていてもよい。すなわち、屈折部材604Aは、第2反射膜602Aによって反射された第1の光線束L1(S偏光LS)と第2反射膜602Aを透過した第2の光線束L2(P偏光LP)とが第1光射出面SB1から互いに異なる方向に射出されるよう、第1の光線束L1の第1固体光源と第1光入射面SA1との間の光路上及び第2の光線束L2の第2固体光源と第2光入射面SA2との間の光路上のうち少なくとも一方に配置されていればよい。
一方、第2光学素子60Bは、第3光入射面SA3と、第4光入射面SA4と、第2光射出面SB2と、第1反射膜601Bと、第2反射膜602Bと、位相差板603Bと、屈折部材604Bと、備えている。
尚、図3において、第1コリメーターレンズアレイ53から射出された複数の光線束のうち第3光入射面SA3に入射する光線束を第3の光線束L3とする。また、第1コリメーターレンズアレイ53から射出された複数の光線束のうち第4光入射面SA4に入射する光線束を第4の光線束L4とする。また、第1光源アレイ50のうち第3の光線束L3と第4の光線束L4とを射出する部分を第2光源部50Bとする。また、第2光源部50Bが備える複数の固体光源52のうち、第3の光線束L3を射出する固体光源52が第1固体光源に相当し、第2光源部50Bが備える複数の固体光源52のうち、第4の光線束L4を射出する固体光源52が第2固体光源に相当する。
第3光入射面SA3と第4光入射面SA4とは、互いに隣り合う位置に配置されている。第2光射出面SB2は、第3光入射面SA3に入射する第3の光線束L3の光軸と平行な方向から視て第3光入射面SA3と重なる位置に配置されている。
第1反射膜601Bは、その表面が、第4光入射面SA4に対して約45°の角度をなすように、第4光入射面SA4と対峙して配置されている。第1反射膜601Bは、第4光入射面SA4を透過した第4の光線束L4を第2反射膜602Bに向けて反射する。
位相差板603Bは、第3光入射面SA3に配置されている。位相差板603Bは、第1コリメーターレンズアレイ53から射出されたS偏光LS(図3中に示す破線の矢印)をP偏光LP(図3中に示す実線の矢印)に変換して射出する。
尚、位相差板603Bの配置位置は第3光入射面SA3に限らない。例えば、位相差板603Bは、第3の光線束L3の第1固体光源と第2反射膜602Bとの間の光路上に配置されていればよい。
第2反射膜602Bは、その表面が、第3光入射面SA3に対して約45°の角度をなすように、第3光入射面SA3と対峙して配置されている。第2反射膜602Bは、位相差板603Bから射出された第3の光線束L3(P偏光LP)を透過させるとともに、第1反射膜601Bにより反射された第4の光線束L4(S偏光LS)を第2光射出面SB2に向けて反射させる。
屈折部材604Bは、第4光入射面SA4に配置されている。屈折部材604Bは、第2反射膜602Bによって反射された第4の光線束L4(S偏光LS)と第2反射膜602Bを透過した第3の光線束L3(P偏光LP)とが第2光射出面SB2から互いに異なる方向に射出されるよう第4の光線束L4を屈折させて第1反射膜601Bに向けて射出する。
尚、屈折部材604Bの配置位置はこれに限らない。例えば、屈折部材604Bは、第3光入射面SA3に配置されていてもよいし、第3光入射面SA3及び第4光入射面SA4の双方に配置されていてもよい。すなわち、屈折部材604Bは、第2反射膜602Bによって反射された第4の光線束L4(S偏光LS)と第2反射膜602Bを透過した第3の光線束L3(P偏光LP)とが第2光射出面SB2から互いに異なる方向に射出されるよう、第3の光線束L3の第1固体光源と第3光入射面SA3との間の光路上及び第4の光線束L4の第2固体光源と第4光入射面SA4との間の光路上のうち少なくとも一方に配置されていればよい。
このような構成により、第1光源部50Aから射出された第1の光線束L1と第2の光線束L2とからなる光線束が第1光学素子60Aにより入射前よりも細い光線束に変換されて射出される。また、第1光学素子60Aから射出される第1の光線束L1と第2の光線束L2とは第2反射膜602Aによって合成され、第1光学素子60Aの光入射面よりも小さい光射出面から互いに進行方向が若干ずれた状態で射出される。
第2光源部50Bから射出された第3の光線束L3と第4の光線束L4とからなる光線束が第2光学素子60Bにより入射前よりも細い光線束に変換されて射出される。また、第2光学素子60Bから射出される第3の光線束L3と第4の光線束L4とは第2反射膜602Bによって合成され、第2光学素子60Bの光入射面よりも小さい光射出面から互いに進行方向が若干ずれた状態で射出される。
本実施形態の第1光源アレイ50においては、8個の固体光源52が配置されているため、光学素子60の光射出面(第1光射出面SB1及び第2光射出面SB2)からは8つの光線束(4つのS偏光LS、4つのP偏光LP)が射出される。
図4は、光学素子60の作用を説明するための図である。図4において、符号ARSは光学素子60から射出されて回転拡散板70の光入射面(照明対象)を照射する合成光のうちS偏光LSの照射領域である。符号ARPは光学素子60から射出されて回転拡散板70の光入射面を照射する合成光のうちP偏光LPの照射領域である。
図4に示すように、本実施形態の光学素子60から射出されて回転拡散板70に照射された光の照射像を見ると、3つの照射領域が分散して配置されている。3つの照射領域は、光学素子60から射出された8つの光線束が集光レンズ54により集光されて、回転拡散板70の光入射面において一部重なり合ったものである。
これら3つの照射領域は、図4中の左側から、S偏光LSの照射領域ARS、P偏光LPの照射領域ARP、S偏光LSの照射領域ARSの順に並んで配置されている。S偏光LSの照射領域ARSとP偏光LPの照射領域ARPとは互いに隣接して配置されている。
例えば、図4中の左側のS偏光LSの照射領域ARSは、光学素子60から射出された複数の光線束のうち第1光射出面SB1から射出された第1の光線束L1(S偏光LS)が照射される領域に対応する。また、図4中の右側のS偏光LSの照射領域ARSは、光学素子60から射出された複数の光線束のうち第2光射出面SB2から射出された第4の光線束L4(S偏光LS)が照射される領域に対応する。また、図4中の中央部のP偏光LPの照射領域ARPは、光学素子60から射出された複数の光線束のうち第1光射出面SB1から射出された第2の光線束L2(P偏光LP)と第2光射出面SB2から射出された第3の光線束L3(P偏光LP)とが照射される領域に対応する。
このように、光学素子60により、第1光源アレイ50から射出された第1の光線束L1および第4の光線束L4は、第2の光線束L2および第3の光線束L3とは異なる方向に射出される。そして、光学素子60から射出された8つの光線束が集光レンズ54により集光されることにより、回転拡散板70の光入射面において3つの照明領域に分散された照明像が得られる。
以上のように、本実施形態のプロジェクター1000によれば、第1光源部50Aから射出された第1の光線束L1と第2の光線束L2とからなる光線束が光学素子60により入射前よりも細い光線束に変換されて射出される。また、光学素子60から射出される第1の光線束L1と第2の光線束L2とは互いに進行方向が若干ずれた状態で射出されるため、光学素子60から射出される合成光は回転拡散板70の光入射面において複数の照射領域に分散して照射されることとなる(デフォーカス効果)。そのため、光学素子60から射出される光が回転拡散板70の光入射面において一箇所に集中して照射されることが抑制され、回転拡散板70の光入射面に過大な熱負荷がかかることが抑制される。よって、熱損傷や熱劣化の発生を抑制することができ信頼性に優れたプロジェクター1000が提供される。
半導体レーザーのように干渉性の高い光を射出する固体光源を用いて表示を行うと、スクリーンSCRなどの散乱体で光の干渉が生じ、明点と暗点が縞模様あるいは斑模様に分布する、いわゆるスペックルと呼ばれる現象が発生する場合がある。しかしながら、本実施形態においては光学素子60から射出される合成光が回転拡散板70の光入射面において複数の照射領域に分散して照射される。これにより、スペックルのパターンが複数の照射領域に対応して分散するため、スペックルが認識されにくくなる。よって、表示品質の高い画像表示が可能となる。
また、この構成によれば、第1光源アレイ50から射出された第1の光線束L1、第2の光線束L2、第3の光線束L3、及び第4の光線束L4からなる光線束の広がりが狭められた状態で集光レンズ54に入射する。そのため、集光レンズ54を小さくすることができるとともに集光レンズ54と回転拡散板70との間の距離を短くすることができる。よって、プロジェクター1000の小型化を図ることができる。
また、この構成によれば、第1光源部50Aから射出された第1の光線束L1と第2の光線束L2とからなる光線束が第1光学素子60Aにより入射前よりも細い光線束に変換されて射出される。また、第1光学素子60Aから射出される第1の光線束L1と第2の光線束L2とは互いに進行方向が若干ずれた状態で射出される。一方、第2光源部50Bから射出された第3の光線束L3と第4の光線束L4とからなる光線束が第2光学素子60Bにより入射前よりも細い光線束に変換されて射出される。また、第2光学素子60Bから射出される第3の光線束L3と第2の光線束L3とは互いに進行方向が若干ずれた状態で射出される。よって、光学素子60から射出される光が回転拡散板70の光入射面において一箇所に集中して照射されることが抑制され、回転拡散板70の光入射面に過大な熱負荷がかかることが抑制される。
また、この構成によれば、第1の光線束L1はS偏光LSとして前記第2反射膜に入射し、第2の光線束L2はP偏光LPとして第2反射膜602Aに入射する。よって、第1光源部50Aから射出された第1の光線束L1と第2の光線束L2とからなる光線束を第2反射膜602Aによって効率的に合成できる。
また、この構成によれば、屈折部材604Aにより、第2反射膜602Aによって反射された第1の光線束L1と第2反射膜602Aを透過した第2の光線束L2とが第1光射出面SB1から互いに異なる方向に射出される。また、屈折部材604Bにより、第2反射膜602Bによって反射された第4の光線束L4と第2反射膜602Bを透過した第3の光線束L3とが第2光射出面SB2から互いに異なる方向に射出される。そのため、屈折部材604Aの屈折率、形状、及び配置角度などを適宜調整することにより、第2反射膜602Aによって反射された第1の光線束L1と第2反射膜602Aを透過した第2の光線束L2とが第1光射出面SB1から射出される方向を所望の方向に調整することができる。また、屈折部材604Bの屈折率、形状、及び配置角度などを適宜調整することにより、第2反射膜602Bによって反射された第4の光線束L4と第2反射膜602Bを透過した第3の光線束L3とが第2光射出面SB2から射出される方向を所望の方向に調整することができる。よって、光学素子60から射出される合成光が回転拡散板70の光入射面に入射するときの入射角度を所望の角度に設定することが容易となる。
また、この構成によれば、複数の固体光源52が整然と配置されているため、光学素子60から射出される合成光は回転拡散板70において複数の照射領域に分散して照射されるとともに、その照射領域も整然と配置されることとなる。よって、光学素子60から射出される光が回転拡散板70において局所的に集中して照射されることが抑制され、回転拡散板70に過大な熱負荷がかかることが抑制される。
また、この構成によれば、第1光源アレイ50から射出された直線偏光を平行化して光学素子60に入射させる光学手段として機能する第1コリメーターレンズアレイ53が設けられているため、第1の光線束L1、第2の光線束L2、第3の光線束L3、及び第4の光線束L4を光射出面(第1光射出面SB1及び第2光射出面SB2)から互いに異なる方向に確実に射出させることができる。よって、光学素子60から射出される光が照射対象において一箇所に集中して照射されることが抑制され、回転拡散板70に過大な熱負荷がかかることが抑制される。
また、この構成によれば、基板71がモーター73によって回転するため、基板71の回転に伴って、回転拡散板70に照射される光の熱を光の入射位置の移動方向に沿った広い領域に放散させることができる。そのため、回転拡散板70の熱劣化を抑え、回転拡散板70の寿命を長寿命化することができる。
また、基板71の回転に伴って、第1集光光学系55で集光された複数の青色光が基板71に入射する位置が時間的に変動する。このように、基板71を回転させると、スペックルのパターンが時間的に変動する。そのため、それらが時間的に重畳され平均化されることで、スペックルが認識されにくくなる。よって、表示品質の高い画像表示が可能となる。
尚、本実施形態のプロジェクター1000では、第1光源アレイ50として、第1の光線束L1と第2の光線束L2とを射出する第1光源部50Aと、第3の光線束L3と第4の光線束L4とを射出する第2光源部50Bとを有する構成を例に挙げて説明したが、これに限らない。例えば、第1の光線束L1と第2の光線束L2とを射出する光源アレイと、第3の光線束L3と第4の光線束L4とを射出する光源アレイとを備えた構成においても本発明を適用することができる。
また、本実施形態のプロジェクター1000では、第1光源部50Aとして、複数の固体光源52を備えた構成を例に挙げて説明したが、これに限らない。例えば、第1光源部として1つの固体光源を備えた構成においても本発明を適用することができる。この場合、1つの固体光源から射出される光の光線束のうちの第1の部分光線束を第1光入射面に入射させるとともに第2の部分光線束を第2光入射面に入射させることにより、本発明の効果を奏することができる。
また、本実施形態のプロジェクター1000では、固体光源52から射出された光を拡散させる拡散素子として回転拡散板70を用いたが、拡散素子はこれに限らない。例えば、固体光源52から射出された光をその入射方向に対して交差する方向に振動可能な拡散板を用いてもよい。
また、本実施形態のプロジェクター1000では、蛍光体層32が形成された基板として回転板31を用いたが、これに限らない。例えば、蛍光体層が形成された基板として励起光が入射する方向に対して交差する方向に振動可能な基板を用いてもよい。
また、本実施形態のプロジェクター1000では、励起光として青色光を射出する固体光源12と、青色光から赤色光及び緑色光を含む蛍光を発する蛍光体層32を用いたが、これに限らない。例えば、励起光として紫色光又は紫外光を射出する各固体光源と、紫色光又は紫外光から赤色光、緑色光及び青色光を含む色光を発する蛍光体層とを用いてもよい。
また、本実施形態のプロジェクター1000では、光変調装置として液晶光変調装置を用いたが、これに限定らない。光変調装置としては、画像情報に応じて入射光を変調するものであればよく、マイクロミラー型光変調装置等を用いてもよい。マイクロミラー型光変調装置としては、例えば、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス)(TI社の商標)を用いることができる。
また、本実施形態のプロジェクター1000では、液晶光変調装置として3つの液晶光変調装置を用いたが、これに限らない。1つ、2つ又は4つ以上の液晶光変調装置を用いたプロジェクターにも適用可能である。
また、本実施形態のプロジェクター1000では、透過型のプロジェクターを用いたが、これに限らない。例えば、反射型のプロジェクターを用いてもよい。ここで、「透過型」とは、透過型の液晶表示装置等のように光変調手段としての光変調装置が光を透過するタイプであることを意味している。「反射型」とは、反射型の液晶表示装置等のように光変調手段としての光変調装置が光を反射するタイプであることを意味している。反射型のプロジェクターに本発明を適用した場合にも、透過型のプロジェクターと同様の効果を奏することができる。
(第2実施形態)
図5は、本発明の第2実施形態に係る光学素子61を示す概略図である。尚、図5においては、便宜上、光学素子61に加えて、第1光源アレイ50、第1コリメーターレンズアレイ53を図示している。
図5は、本発明の第2実施形態に係る光学素子61を示す概略図である。尚、図5においては、便宜上、光学素子61に加えて、第1光源アレイ50、第1コリメーターレンズアレイ53を図示している。
図5に示すように、本実施形態に係る光学素子61は、位相差板613A、位相差板613Bの配置位置と、屈折部材614A、屈折部材614Bの配置位置とが上述の第1実施形態に係る光学素子60と異なっている。その他の点は上述の構成と同様であるので、図3と同様の要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
第1実施形態の光学素子60は、第1光入射面SA1に配置された屈折部材604Aと第2光入射面SA2に配置された位相差板603Aとを備えた第1光学素子60Aと、第3光入射面SA3に配置された位相差板603Bと第4光入射面SA4に配置された屈折部材604Bとを備えた第2光学素子60Bと、を有していた。この構成では、図4に示したように、光学素子60から射出されて回転拡散板70に照射された光の照射像は、3つの照射領域が分散して配置される。これら3つの照射領域は、図4中の左側から、S偏光LSの照射領域ARS、P偏光LPの照射領域ARP、S偏光LSの照射領域ARSの順に並んで配置される。
これに対し、本実施形態の光学素子61は、第1光入射面SA1に配置された位相差板613Aと第2光入射面SA2に配置された屈折部材614Aとを備えた第1光学素子61Aと、第3光入射面SA3に配置された屈折部材614Bと第4光入射面SA4に配置された位相差板613Bとを備えた第2光学素子61Bと、を有している。
本実施形態において、屈折部材614Aは、第2反射膜612Aによって反射された第1の光線束L1(S偏光LS)と第2反射膜612Aを透過した第2の光線束L2(P偏光LP)とが第1光射出面SB1から互いに異なる方向に射出されるよう第2の光線束L2を屈折させて第2反射膜612Aに向けて射出する。
尚、屈折部材614Aの配置位置はこれに限らない。例えば、屈折部材614Aは、第1光入射面SA1に配置されていてもよいし、第1光入射面SA1及び第2光入射面SA2の双方に配置されていてもよい。すなわち、屈折部材614Aは、第2反射膜612Aによって反射された第1の光線束L1(S偏光LS)と第2反射膜612Aを透過した第2の光線束L2(P偏光LP)とが第1光射出面SB1から互いに異なる方向に射出されるよう、第1の光線束L1の第1固体光源と第1光入射面SA1との間の光路上及び第2の光線束L2の第2固体光源と第2光入射面SA2との間の光路上のうち少なくとも一方に配置されていればよい。
一方、屈折部材614Bは、第2反射膜612Bによって反射された第4の光線束L4(S偏光LS)と第2反射膜612Bを透過した第3の光線束L3(P偏光LP)とが第2光射出面SB2から互いに異なる方向に射出されるよう第3の光線束L3を屈折させて第2反射膜612Bに向けて射出する。
尚、屈折部材614Bの配置位置はこれに限らない。例えば、屈折部材614Bは、第4光入射面SA4に配置されていてもよいし、第3光入射面SA3及び第4光入射面SA4の双方に配置されていてもよい。すなわち、屈折部材614Bは、第2反射膜612Bによって反射された第4の光線束L4(S偏光LS)と第2反射膜612Bを透過した第3の光線束L3(P偏光LP)とが第2光射出面SB2から互いに異なる方向に射出されるよう、第3の光線束L3の第1固体光源と第3光入射面SA3との間の光路上及び第4の光線束L4の第2固体光源と第4光入射面SA4との間の光路上のうち少なくとも一方に配置されていればよい。
図6は、図4に対応した、本実施形態に係る光学素子61の作用を説明するための図である。図6において、符号ARSは光学素子61から射出されて回転拡散板70の光入射面(照明対象)を照射する合成光のうちS偏光LSの照射領域である。符号ARPは光学素子61から射出されて回転拡散板70の光入射面を照射する合成光のうちP偏光LPの照射領域である。
図6に示すように、本実施形態の光学素子61から射出されて回転拡散板70に照射された光の照射像を見ると、3つの照射領域が分散して配置されている。3つの照射領域は、光学素子61から射出された8つの光線束が集光レンズ54により集光されて、回転拡散板70の光入射面において一部重なり合ったものである。
これら3つの照射領域は、図6中の左側から、P偏光LPの照射領域ARP、S偏光LSの照射領域ARS、P偏光LPの照射領域ARPの順に並んで配置されている。S偏光LSの照射領域ARSとP偏光LPの照射領域ARPとは互いに隣接して配置されている。
例えば、図6中の左側のP偏光LPの照射領域ARPは、光学素子61から射出された複数の光線束のうち第1光射出面SB1から射出された第2の光線束L2(P偏光LP)が照射される領域に対応する。また、図6中の右側のP偏光LPの照射領域ARPは、光学素子61から射出された複数の光線束のうち第2光射出面SB2から射出された第3の光線束L3(P偏光LP)が照射される領域に対応する。また、図6中の中央部のS偏光LSの照射領域ARSは、光学素子61から射出された複数の光線束のうち第1光射出面SB1から射出された第1の光線束L1(S偏光LS)と第2光射出面SB2から射出された第4の光線束L4(S偏光LS)とが照射される領域に対応する。
このように、光学素子61により、第1光源アレイ50から射出された第1の光線束L1および第4の光線束L4は、第2の光線束L2および第3の光線束L3とは異なる方向に射出される。そして、光学素子61から射出された8つの光線束が集光レンズ54により集光されることにより、回転拡散板70の光入射面において3つの照明領域に分散された照明像が得られる。
本実施形態の構成においても、光学素子61から射出される光が回転拡散板70の光入射面において一箇所に集中して照射されることが抑制され、回転拡散板70の光入射面に過大な熱負荷がかかることが抑制される。また、光学素子61から射出される合成光が回転拡散板70の光入射面に入射するときの入射角度を所望の角度に設定することが容易となる。
(第3実施形態)
図7は、図5に対応した、本発明の第3実施形態に係る光学素子62を示す概略図である。尚、図5においては、便宜上、光学素子62に加えて、第1光源アレイ50、第1コリメーターレンズアレイ53を図示している。
図7は、図5に対応した、本発明の第3実施形態に係る光学素子62を示す概略図である。尚、図5においては、便宜上、光学素子62に加えて、第1光源アレイ50、第1コリメーターレンズアレイ53を図示している。
図7に示すように、本実施形態に係る光学素子62は、屈折部材が設けられていない点、第1反射膜621Aの第1光入射面SA1に対する配置角度θ1と第2反射膜622Aの第2光入射面SA2に対する配置角度θ2とが互いに異なっている点、第1反射膜621Bの第4光入射面SA4に対する配置角度θ4と第2反射膜622Bの第3光入射面SA3に対する配置角度θ3とが互いに異なっている点、が上述の第2実施形態に係る光学素子61と異なっている。その他の点は上述の構成と同様であるので、図5と同様の要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
尚、第1反射膜621Aの第1光入射面SA1に対する配置角度θ1とは、第1反射膜621Aの光反射面と第1光入射面SA1とのなす角度である。また、第2反射膜622Aの第2光入射面SA2に対する配置角度θ2とは、第2反射膜622Aの光反射面と第2光入射面SA2とのなす角度である。また、第1反射膜621Bの第4光入射面SA4に対する配置角度θ4とは、第1反射膜621Bの光反射面と第4光入射面SA4とのなす角度である。また、第2反射膜622Bの第3光入射面SA3に対する配置角度θ3とは、第2反射膜622Bの光反射面と第3光入射面SA3とのなす角度である。
第2実施形態の光学素子61は、第1光入射面SA1に配置された位相差板613Aと第2光入射面SA2に配置された屈折部材614Aとを備えた第1光学素子61Aと、第3光入射面SA3に配置された屈折部材614Bと第4光入射面SA4に配置された位相差板613Bとを備えた第2光学素子61Bと、を有していた。この構成では、図6に示したように、光学素子61から射出されて回転拡散板70に照射される光の照射像は、3つの照射領域が分散して配置される。これら3つの照射領域は、図6中の左側から、P偏光LPの照射領域ARP、S偏光LSの照射領域ARS、P偏光LPの照射領域ARPの順に並んで配置される。
これに対し、本実施形態の光学素子62は、第1光入射面SA1に配置された位相差板623Aを備えた第1光学素子62Aと、第4光入射面SA4に配置された位相差板623Bとを備えた第2光学素子62Bと、を有している。すなわち、本実施形態の光学素子62は、第2光入射面SA2と第3光入射面SA3とに屈折部材が配置されていない。
しかしながら、本実施形態の光学素子62を構成する、第1光学素子62Aにおいては、第2反射膜622Aによって反射された第1の光線束L1(S偏光LS)と第2反射膜622Aを透過した第2の光線束L2(P偏光LP)とが第1光射出面SB1から互いに異なる方向に射出されるよう、第1反射膜621Aの第1光入射面SA1に対する配置角度θ1と第2反射膜622Aの第2光入射面SA2に対する配置角度θ2とが互いに異なっている。
一方、第2光学素子62Bにおいては、第2反射膜622Bによって反射された第4の光線束L4(S偏光LS)と第2反射膜622Bを透過した第3の光線束L3(P偏光LP)とが第2光射出面SB2から互いに異なる方向に射出されるよう、第1反射膜621Bの第4光入射面SA4に対する配置角度θ4と第2反射膜622Bの第3光入射面SA3に対する配置角度θ3とが互いに異なっている。
本実施形態の光学素子62から射出されて回転拡散板70に照射された光の照射像は、第2実施形態におけるものと同様、図6に示すように、3つの照射領域が分散して配置される。これら3つの照射領域は、図6中の左側から、P偏光LPの照射領域ARP、S偏光LSの照射領域ARS、P偏光LPの照射領域ARPの順に並んで配置される。
例えば、図6中の左側のP偏光LPの照射領域ARPは、光学素子62から射出された複数の光線束のうち第1光射出面SB1から射出された第2の光線束L2(P偏光LP)が照射される領域に対応する。また、図6中の右側のP偏光LPの照射領域ARPは、光学素子62から射出された複数の光線束のうち第3光射出面SB3から射出された第3の光線束L3(P偏光LP)が照射される領域に対応する。また、図6中の中央部のS偏光LSの照射領域ARSは、光学素子62から射出された複数の光線束のうち第1光射出面SB1から射出された第1の光線束L1(S偏光LS)と第2光射出面SB2から射出された第4の光線束L4(S偏光LS)とが照射される領域に対応する。
このように、光学素子62により、第1光源アレイ50から射出された第1の光線束L1および第4の光線束L4は、第2の光線束L2および第3の光線束L3とは異なる方向に射出される。そして、光学素子62から射出された8つの光線束が集光レンズ54により集光されることにより、回転拡散板70の光入射面において3つの照明領域に分散された照明像が得られる。
本実施形態の構成によれば、第1反射膜621Aの第1光入射面SA1に対する配置角度θ1と第2反射膜622Aの第2光入射面SA2に対する配置角度θ2とが互いに異なることにより、第2反射膜622Aによって反射された第1の光線束L1(S偏光LS)と第2反射膜622Aを透過した第2の光線束L2(P偏光LP)とが第1光射出面SB1から互いに異なる方向に射出される。また、第1反射膜621Bの第4光入射面SA4に対する配置角度θ4と第2反射膜622Bの第3光入射面SA3に対する配置角度θ3とが互いに異なることにより、第2反射膜622Bによって反射された第4の光線束L4(S偏光LS)と第2反射膜622Bを透過した第3の光線束L3(P偏光LP)とが第2光射出面SB2から互いに異なる方向に射出される。そのため、前記配置角度θ1と前記配置角度θ2とを適宜調整することにより、第2反射膜622Aによって反射された第1の光線束L1(S偏光LS)と第2反射膜622Aを透過した第2の光線束L2(P偏光LP)とが第1光射出面SB1から射出される方向を所望の方向に調整することができる。また、前記配置角度θ3と前記配置角度θ4とを適宜調整することにより、第2反射膜622Bによって反射された第4の光線束L4(S偏光LS)と第2反射膜622Bを透過した第3の光線束L3(P偏光LP)とが第2光射出面SB2から射出される方向を所望の方向に調整することができる。よって、光学素子62から射出される合成光が回転拡散板70の光入射面に入射するときの入射角度を所望の角度に設定することが容易となる。
なお、本実施形態では、位相差板623Aは第1光入射面SA1に設けられ、位相差板623Bは第4光入射面SA4に設けられていた。しかし、第1光源アレイ50からS偏光を射出させ、位相差板623Aを第2光入射面SA2に設け、位相差板623Bを第3光入射面SA3に設けてもよい。
(第4実施形態)
図8は、本発明の第4実施形態に係る光学素子63(第1光学素子)を示す概略図である。尚、図8においては、便宜上、光学素子63に加えて、第1光源アレイ50、第1コリメーターレンズアレイ53を図示している。
図8は、本発明の第4実施形態に係る光学素子63(第1光学素子)を示す概略図である。尚、図8においては、便宜上、光学素子63に加えて、第1光源アレイ50、第1コリメーターレンズアレイ53を図示している。
尚、前記第1実施形態においては、第1光源アレイ50として、第1の光線束L1と第2の光線束L2とを射出する第1光源部50Aと、第3の光線束L3と第4の光線束L4とを射出する第2光源部50Bとを有する構成を例に挙げて説明したが、本実施形態においては、第1光源アレイ50として、第1の光線束L1と第2の光線束L2とを射出する第1光源部50Aのみを有する構成を挙げて説明する。
図8に示すように、本実施形態に係る光学素子63は、1つの光学素子からなる点が上述の第1実施形態に係る光学素子60と異なっている。その他の点は上述の構成と同様であるので、図3と同様の要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
第1実施形態の光学素子60は、第1光入射面SA1に配置された屈折部材604Aと第2光入射面SA2に配置された位相差板603Aとを備えた第1光学素子60Aと、第3光入射面SA3に配置された位相差板603Bと第4光入射面SA4に配置された屈折部材604Bとを備えた第2光学素子60Bと、を有していた。また、第1光学素子60Aと第2光学素子60Bとは、照明光軸50axに対して対称に配置されていた。この構成では、図4に示したように、光学素子60から射出されて回転拡散板70に照射された光の照射像は、3つの照射領域が分散して配置される。これら3つの照射領域は、図4中の左側から、S偏光LSの照射領域ARS、P偏光LPの照射領域ARP、S偏光LSの照射領域ARSの順に並んで配置される。
これに対し、本実施形態の光学素子63は、第1光入射面SA1に配置された屈折部材634と第2光入射面SA2に配置された位相差板633とを備えた1つの光学素子からなる。また、光学素子63は、光射出面SBの中心が照明光軸50axと一致するように構成されている。
本実施形態において、屈折部材634は、第2反射膜632によって反射された第1の光線束L1(S偏光LS)と第2反射膜632を透過した第2の光線束L2(P偏光LP)とが光射出面SBから互いに異なる方向に射出されるよう第1の光線束L1を屈折させて第1反射膜631に向けて射出する。
図9は、図4に対応した、本実施形態に係る光学素子63の作用を説明するための図である。図9において、符号ARSは光学素子63から射出されて回転拡散板70の光入射面(照明対象)を照射する合成光のうちS偏光LSの照射領域である。符号ARPは光学素子63から射出されて回転拡散板70の光入射面を照射する合成光のうちP偏光LPの照射領域である。
図9に示すように、本実施形態の光学素子63から射出されて回転拡散板70に照射された光の照射像を見ると、2つの照射領域が分散して配置されている。2つの照射領域は、光学素子63から射出された8つの光線束が集光レンズ54により集光されて、回転拡散板70の光入射面において一部重なり合ったものである。
これら2つの照射領域は、図9中の左側から、P偏光LPの照射領域ARP、S偏光LSの照射領域ARSの順に並んで配置されている。P偏光LPの照射領域ARPとS偏光LSの照射領域ARSとは互いに隣接して配置されている。
例えば、図9中の左側のP偏光LPの照射領域ARPは、光学素子63から射出された複数の光線束のうち光射出面SBから射出された第2の光線束L2(P偏光LP)が照射される領域に対応する。また、図9中の右側のS偏光LSの照射領域ARSは、光学素子63から射出された複数の光線束のうち光射出面SBから射出された第1の光線束L1(S偏光LS)が照射される領域に対応する。
このように、光学素子63により、第1光源アレイ50から射出された第1の光線束L1が第2の光線束L2と異なる方向に射出される。そして、光学素子63から射出された8つの光線束が集光レンズ54により集光されることにより、回転拡散板70の光入射面において2つの照明領域に分散された照明像が得られる。
本実施形態の構成においても、光学素子63から射出される合成光が回転拡散板70の光入射面に入射するときの入射角度を所望の角度に設定することが容易となる。さらに、本実施形態の構成によれば、光学素子63が1つの光学素子からなるため、光学素子63の構成の簡素化を図ることができる。
(第5実施形態)
図10は、本発明の第5実施形態に係る光学素子64(第1光学素子)を示す概略図である。尚、図10においては、便宜上、光学素子64に加えて、第1光源アレイ50、第1コリメーターレンズアレイ53を図示している。
図10は、本発明の第5実施形態に係る光学素子64(第1光学素子)を示す概略図である。尚、図10においては、便宜上、光学素子64に加えて、第1光源アレイ50、第1コリメーターレンズアレイ53を図示している。
図10に示すように、本実施形態に係る光学素子64は、位相差板643の配置位置と、屈折部材644の配置位置とが上述の第4実施形態に係る光学素子63と異なっている。その他の点は上述の構成と同様であるので、光学素子63と同様の要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
第4実施形態の光学素子63は、第1光入射面SA1に配置された屈折部材634と第2光入射面SA2に配置された位相差板633とを備えた1つの光学素子からなっていた。この構成では、図9に示したように、光学素子63から射出されて回転拡散板70に照射された光の照射像は、2つの照射領域が分散して配置される。これら2つの照射領域は、図9中の左側から、P偏光LPの照射領域ARP、S偏光LSの照射領域ARSの順に並んで配置される。
これに対し、本実施形態の光学素子64は、第1光入射面SA1に配置された位相差板643と第2光入射面SA2に配置された屈折部材644とを備えた光学素子からなっている。
本実施形態において、屈折部材644は、第2反射膜642によって反射された第1の光線束L1(S偏光LS)と第2反射膜642を透過した第2の光線束L2(P偏光LP)とが光射出面SBから互いに異なる方向に射出されるよう第2の光線束L2を屈折させて第2反射膜642に向けて射出する。
本実施形態の光学素子64から射出されて回転拡散板70に照射された光の照射像は、第4実施形態におけるものと同様、図9に示すように、2つの照射領域が分散して配置される。これら2つの照射領域は、図9中の左側から、P偏光LPの照射領域ARP、S偏光LSの照射領域ARSの順に並んで配置される。
例えば、図9中の左側のP偏光LPの照射領域ARPは、光学素子64から射出された複数の光線束のうち光射出面SBから射出された第2の光線束L2(P偏光LP)が照射される領域に対応する。また、図9中の右側のS偏光LSの照射領域ARSは、光学素子64から射出された複数の光線束のうち光射出面SBから射出された第1の光線束L1(S偏光LS)が照射される領域に対応する。
このように、光学素子64により、第1光源アレイ50から射出された第1の光線束L1が第2の光線束L2と異なる方向に射出される。そして、光学素子64から射出された8つの光線束が集光レンズ54により集光されることにより、回転拡散板70の光入射面において2つの照明領域に分散された照明像が得られる。
本実施形態の構成においても、光学素子64から射出される合成光が回転拡散板70の光入射面に入射するときの入射角度を所望の角度に設定することが容易となる。また、光学素子64が1つの光学素子からなるため、光学素子64の構成の簡素化を図ることができる。
(第6実施形態)
図11は、図8に対応した、本発明の第6実施形態に係る光学素子65(第1光学素子)を示す概略図である。尚、図11においては、便宜上、光学素子65に加えて、第1光源アレイ50、第1コリメーターレンズアレイ53を図示している。
図11は、図8に対応した、本発明の第6実施形態に係る光学素子65(第1光学素子)を示す概略図である。尚、図11においては、便宜上、光学素子65に加えて、第1光源アレイ50、第1コリメーターレンズアレイ53を図示している。
図11に示すように、本実施形態に係る光学素子65は、屈折部材が設けられていない点、第1反射膜651の第1光入射面SA1に対する配置角度θ1と第2反射膜652の第2光入射面SA2に対する配置角度θ2とが互いに異なっている点、が上述の第4実施形態に係る光学素子63と異なっている。その他の点は上述の構成と同様であるので、図8と同様の要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
尚、第1反射膜651の第1光入射面SA1に対する配置角度θ1とは、第1反射膜651の光反射面と第1光入射面SA1とのなす角度である。また、第2反射膜652の第2光入射面SA2に対する配置角度θ2とは、第2反射膜652の光反射面と第2光入射面SA2とのなす角度である。
第4実施形態の光学素子63は、第1光入射面SA1に配置された屈折部材634と第2光入射面SA2に配置された位相差板633とを備えていた。この構成では、図9に示したように、光学素子63から射出されて回転拡散板70に照射される光の照射像は、2つの照射領域が分散して配置される。これら2つの照射領域は、図9中の左側から、P偏光LPの照射領域ARP、S偏光LSの照射領域ARSの順に並んで配置される。
これに対し、本実施形態の光学素子65は、第2光入射面SA2に配置された位相差板653を備えている。すなわち、本実施形態の光学素子65は、第1光入射面SA1に屈折部材が配置されていない。
しかしながら、本実施形態の光学素子65においては、第2反射膜652によって反射された第1の光線束L1(S偏光LS)と第2反射膜652を透過した第2の光線束L2(P偏光LP)とが光射出面SBから互いに異なる方向に射出されるよう、第1反射膜651の第1光入射面SA1に対する配置角度θ1と第2反射膜652の第2光入射面SA2に対する配置角度θ2とが互いに異なっている。
本実施形態の光学素子65から射出されて回転拡散板70に照射された光の照射像は、第4実施形態におけるものと同様、図9に示すように、2つの照射領域が分散して配置される。これら2つの照射領域は、図9中の左側から、P偏光LPの照射領域ARP、S偏光LSの照射領域ARSの順に並んで配置される。
例えば、図9中の左側のP偏光LPの照射領域ARPは、光学素子65から射出された複数の光線束のうち光射出面SBから射出された第2の光線束L2(P偏光LP)が照射される領域に対応する。また、図9中の右側のS偏光LSの照射領域ARSは、光学素子65から射出された複数の光線束のうち光射出面SBから射出された第1の光線束L1(S偏光LS)が照射される領域に対応する。
このように、光学素子65により、第1光源アレイ50から射出された第1の光線束L1が第2の光線束L2と異なる方向に射出される。そして、光学素子65から射出された8つの光線束が集光レンズ54により集光されることにより、回転拡散板70の光入射面において2つの照明領域に分散された照明像が得られる。
本実施形態の構成においても、光学素子65から射出される合成光が回転拡散板70の光入射面に入射するときの入射角度を所望の角度に設定することが容易となる。また、光学素子65が1つの光学素子からなるため、光学素子65の構成の簡素化を図ることができる。
(第7実施形態)
図12は、図10に対応した、本発明の第7実施形態に係る光学素子66(第1光学素子)を示す概略図である。尚、図12においては、便宜上、光学素子66に加えて、第1光源アレイ50、第1コリメーターレンズアレイ53を図示している。
図12は、図10に対応した、本発明の第7実施形態に係る光学素子66(第1光学素子)を示す概略図である。尚、図12においては、便宜上、光学素子66に加えて、第1光源アレイ50、第1コリメーターレンズアレイ53を図示している。
図12に示すように、本実施形態に係る光学素子66は、屈折部材が設けられていない点、第1反射膜661の第1光入射面SA1に対する配置角度θ1と第2反射膜662の第2光入射面SA2に対する配置角度θ2とが互いに異なっている点、が上述の第5実施形態に係る光学素子64と異なっている。その他の点は上述の構成と同様であるので、図10と同様の要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
尚、第1反射膜661の第1光入射面SA1に対する配置角度θ1とは、第1反射膜661の光反射面と第1光入射面SA1とのなす角度である。また、第2反射膜662の第2光入射面SA2に対する配置角度θ2とは、第2反射膜662の光反射面と第2光入射面SA2とのなす角度である。
第5実施形態の光学素子64は、第1光入射面SA1に配置された位相差板643と第2光入射面SA2に配置された屈折部材644とを備えていた。この構成では、図9に示したように、光学素子64から射出されて回転拡散板70に照射される光の照射像は、2つの照射領域が分散して配置される。これら2つの照射領域は、図9中の左側から、P偏光LPの照射領域ARP、S偏光LSの照射領域ARSの順に並んで配置される。
これに対し、本実施形態の光学素子66は、第1光入射面SA1に配置された位相差板663を備えている。すなわち、本実施形態の光学素子66は、第2光入射面SA2に屈折部材が配置されていない。
しかしながら、本実施形態の光学素子66においては、第2反射膜662によって反射された第1の光線束L1(S偏光LS)と第2反射膜662を透過した第2の光線束L2(P偏光LP)とが光射出面SBから互いに異なる方向に射出されるよう、第1反射膜661の第1光入射面SA1に対する配置角度θ1と第2反射膜662の第2光入射面SA2に対する配置角度θ2とが互いに異なっている。
本実施形態の光学素子66から射出されて回転拡散板70に照射された光の照射像は、第5実施形態におけるものと同様、図9に示すように、2つの照射領域が分散して配置される。これら2つの照射領域は、図9中の左側から、P偏光LPの照射領域ARP、S偏光LSの照射領域ARSの順に並んで配置される。
例えば、図9中の左側のP偏光LPの照射領域ARPは、光学素子66から射出された複数の光線束のうち光射出面SBから射出された第2の光線束L2(P偏光LP)が照射される領域に対応する。また、図9中の右側のS偏光LSの照射領域ARSは、光学素子66から射出された複数の光線束のうち光射出面SBから射出された第1の光線束L1(S偏光LS)が照射される領域に対応する。
このように、光学素子66により、第1光源アレイ50から射出された第1の光線束L1が第2の光線束L2と異なる方向に射出される。そして、光学素子66から射出された8つの光線束が集光レンズ54により集光されることにより、回転拡散板70の光入射面において2つの照明領域に分散された照明像が得られる。
本実施形態の構成においても、光学素子66から射出される合成光が回転拡散板70の光入射面に入射するときの入射角度を所望の角度に設定することが容易となる。また、光学素子66が1つの光学素子からなるため、光学素子66の構成の簡素化を図ることができる。
(第8実施形態)
図13は、本発明の第8実施形態に係る光学素子67を示す概略図である。尚、図13においては、便宜上、光学素子67に加えて、第1光源アレイ50、第1コリメーターレンズアレイ53を図示している。
図13は、本発明の第8実施形態に係る光学素子67を示す概略図である。尚、図13においては、便宜上、光学素子67に加えて、第1光源アレイ50、第1コリメーターレンズアレイ53を図示している。
図13に示すように、本実施形態に係る光学素子67は、屈折部材の配置数と、位相差板の配置位置とが上述の第1実施形態に係る光学素子60と異なっている。その他の点は上述の構成と同様であるので、図3と同様の要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
第1実施形態の光学素子60は、第1光入射面SA1に配置された屈折部材604Aと第2光入射面SA2に配置された位相差板603Aとを備えた第1光学素子60Aと、第3光入射面SA3に配置された位相差板603Bと第4光入射面SA4に配置された屈折部材604Bとを備えた第2光学素子60Bと、を有していた。この構成では、図4に示したように、光学素子60から射出されて回転拡散板70に照射された光の照射像は、3つの照射領域が分散して配置される。これら3つの照射領域は、図4中の左側から、S偏光LSの照射領域ARS、P偏光LPの照射領域ARP、S偏光LSの照射領域ARSの順に並んで配置される。
これに対し、本実施形態の光学素子67は、第1光入射面SA1に配置された屈折部材674Aと屈折部材674Aの光入射面に配置された位相差板673Aと第2光入射面SA2に配置された屈折部材675Aとを備えた第1光学素子67Aと、第3光入射面SA3に配置された屈折部材675Bと第4光入射面SA4に配置された屈折部材674Bと屈折部材674Bの光入射面に配置された位相差板673Bとを備えた第2光学素子67Bと、を有している。
本実施形態において、屈折部材674A、屈折部材675Aは、第2反射膜672Aによって反射された第1の光線束L1(S偏光LS)と第2反射膜672Aを透過した第2の光線束L2(P偏光LP)とが第1光射出面SB1から互いに異なる方向に射出されるよう、第1の光線束L1、第2の光線束L2を屈折させる。
また、屈折部材674Aの光入射面の傾斜角度γ1と屈折部材675Aの光入射面の傾斜角度γ2とが互いに異なっている。例えば、傾斜角度γ1は3°程度に設定され、傾斜角度γ2は5°程度に設定される。
尚、屈折部材674Aの光入射面の傾斜角度γ1とは、屈折部材674Aの光入射面と第1光入射面SA1とのなす角度である。また、屈折部材675Aの光入射面の傾斜角度γ2とは、屈折部材675Aの光入射面と第2光入射面SA2とのなす角度である。
一方、屈折部材674B、屈折部材675Bは、第2反射膜672Bによって反射された第4の光線束L4(S偏光LS)と第2反射膜672Bを透過した第3の光線束L3(P偏光LP)とが第2光射出面SB2から互いに異なる方向に射出されるよう、第4の光線束L4、第3の光線束L3、を屈折させる。
また、屈折部材674Bの光入射面の傾斜角度γ3と屈折部材675Bの光入射面の傾斜角度γ4とが互いに異なっている。例えば、傾斜角度γ3は3°程度に設定され、傾斜角度γ4は5°程度に設定される。
尚、屈折部材674Bの光入射面の傾斜角度γ3とは、屈折部材674Bの光入射面と第4光入射面SA4とのなす角度である。また、屈折部材675Bの光入射面の傾斜角度γ4とは、屈折部材675Bの光入射面と第3光入射面SA3とのなす角度である。
図14は、図4に対応した、本実施形態に係る光学素子67の作用を説明するための図である。図14において、符号ARSは光学素子67から射出されて回転拡散板70の光入射面(照明対象)を照射する合成光のうちS偏光LSの照射領域である。符号ARPは光学素子67から射出されて回転拡散板70の光入射面を照射する合成光のうちP偏光LPの照射領域である。
図14に示すように、本実施形態の光学素子67から射出されて回転拡散板70に照射された光の照射像を見ると、4つの照射領域が分散して配置されている。4つの照射領域は、光学素子67から射出された8つの光線束が集光レンズ54により集光されて、回転拡散板70の光入射面において一部重なり合ったものである。
これら4つの照射領域は、図14中の左側から、S偏光LSの照射領域ARS、P偏光LPの照射領域ARP、P偏光LPの照射領域ARP、S偏光LSの照射領域ARS、の順に並んで配置されている。S偏光LSの照射領域ARSとP偏光LPの照射領域ARPとは互いに一部重なり合って配置されている。
例えば、図14中の最も左側のS偏光LSの照射領域ARSは、光学素子67から射出された複数の光線束のうち第1光射出面SB1から射出された第1の光線束L1(S偏光LS)が照射される領域に対応する。また、図14中の最も右側のS偏光LSの照射領域ARSは、光学素子67から射出された複数の光線束のうち第2光射出面SB2から射出された第4の光線束L4(S偏光LS)が照射される領域に対応する。また、図14中の左側から2番目のP偏光LPの照射領域ARPは、光学素子67から射出された複数の光線束のうち第1光射出面SB1から射出された第2の光線束L2(P偏光LP)が照射される領域に対応する。また、図14中の右側から2番目のP偏光LPの照射領域ARPは、光学素子67から射出された複数の光線束のうち第2光射出面SB2から射出された第3の光線束L3(P偏光LP)が照射される領域に対応する。
このように、光学素子67により、第1光源アレイ50から射出された第1の光線束L1、第2の光線束L2、第3の光線束L3、及び第4の光線束L4が互いに異なる方向に射出される。そして、光学素子67から射出された8つの光線束が集光レンズ54により集光されることにより、回転拡散板70の光入射面において4つの照明領域に分散された照明像が得られる。
本実施形態の構成においても、光学素子67から射出される合成光が回転拡散板70の光入射面に入射するときの入射角度を所望の角度に設定することが容易となる。さらに、本実施形態の構成によれば、互いに傾斜角度が異なる屈折部材を備えているため、光学素子67から射出されて回転拡散板70の光入射面に照射された光の照射像における照射領域の重なり度合いを微調整しやすくなる。よって、回転拡散板70の光入射面に照射される光の面内強度分布を均一化しやすくなる。
尚、本実施形態においては、光学素子67として、互いに傾斜角度が異なる屈折部材を有する構成を例に挙げて説明したが、これに限らない。例えば、互いに傾斜角度が異なる屈折部材を有する構成に加えて、第1反射膜の光入射面に対する配置角度と第2反射膜の光入射面に対する配置角度とが互いに異なる構成を付加した構成においても本発明を適用することができる。
(第9実施形態)
図15は、本発明の第9実施形態に係る光学素子68(第1光学素子)を示す概略図である。尚、図15においては、便宜上、光学素子68に加えて、第1光源部150A、第2光源部150B、第1コリメーターレンズアレイ153A1、第2コリメーターレンズアレイ153A2、第3コリメーターレンズアレイ153B1、第4コリメーターレンズアレイ153B2を図示している。また、第1光源部150A、第2光源部150Bから射出された複数の光線束のうち一部の光線束の図示を省略している。
図15は、本発明の第9実施形態に係る光学素子68(第1光学素子)を示す概略図である。尚、図15においては、便宜上、光学素子68に加えて、第1光源部150A、第2光源部150B、第1コリメーターレンズアレイ153A1、第2コリメーターレンズアレイ153A2、第3コリメーターレンズアレイ153B1、第4コリメーターレンズアレイ153B2を図示している。また、第1光源部150A、第2光源部150Bから射出された複数の光線束のうち一部の光線束の図示を省略している。
尚、図15において、第1コリメーターレンズアレイ153A1から射出され、第1光入射面SA1に入射する光線束を第1の光線束L1とする。また、第2コリメーターレンズアレイ153A2から射出され、第2光入射面SA2に入射する光線束を第2の光線束L2とする。また、第3コリメーターレンズアレイ153B1から射出され、第3光入射面SA3に入射する光線束を第3の光線束L3とする。また、第4コリメーターレンズアレイ153B2から射出され、第4光入射面SA4に入射する光線束を第4の光線束L4とする。
また、第1の光線束L1と第2の光線束L2とを射出する光源部を第1光源部150Aとする。第3の光線束L3と第4の光線束L4とを射出する光源部を第2光源部150Bとする。
図15に示すように、本実施形態に係るプロジェクターは、第1光源部150Aと第2光源部150Bとを備えている。第1光源部150Aは、第1光源アレイ150A1と第2光源アレイ150A2とを備えている。第2光源部150Bは、第3光源アレイ150B1と第4光源アレイ150B2とを備えている。
第1光源アレイ150A1は、第1基台151A1と、第1基台151A1上に並べて配置された複数の第1固体光源152A1とを備えている。
図16(a)は、第1固体光源152A1の第1基台151A1上での設置状態を示す図である。
図16(a)に示すように、第1基台151A1の面151A1a上には、4個の第1固体光源152A1が1列に配置されている。尚、本実施形態の第1光源アレイ150A1においては、4個の第1固体光源152A1が配置されているが、配置数は4個に限定されない。
第1固体光源152A1は、光学素子68の第1光入射面SA1に対してS偏光LS(第1の直線偏光)として入射する青色光を射出させる。
尚、第1光源アレイ150A1からの青色光がS偏光として光学素子68に入射する構成としては、上記のようにS偏光を射出する固体光源を用いる構成に限らない。例えば、光学素子68の第1光入射面SA1に対してP偏光(第2の直線偏光)として入射する青色光を射出する固体光源とλ/2板とを用いてもよい。
4個の第1固体光源152A1は、その長手方向が、平面視矩形形状を有する第1基台151A1の一辺(図16(a)中に示す左右の辺)と平行になるように整然と配置されている。そのため、複数の第1固体光源152A1から射出される複数の光は、互いに偏光方向が揃った光となる。
第2光源アレイ150A2は、第1基台151A2と、第1基台151A2上に並べて配置された複数の第2固体光源152A2とを備えている。
図16(b)は、第2固体光源152A2の第1基台151A2上での設置状態を示す図である。
図16(b)に示すように、第1基台151A2の面151A2a上には、4個の第2固体光源152A2が1列に配置されている。尚、本実施形態の第2光源アレイ150A2においては、4個の第2固体光源152A2が配置されているが、配置数は4個に限定されない。第1基台151A2の中心C2は、照明光軸50axと一致する。
第2固体光源152A2は、光学素子68の第2光入射面SA2に対してP偏光LP(第2の直線偏光)として入射する青色光を射出させる。
尚、第2光源アレイ150A2からの青色光がP偏光として光学素子68に入射する構成としては、上記のようにP偏光を射出する固体光源を用いる構成に限らない。例えば、光学素子68の第2光入射面SA2に対してS偏光(第1の直線偏光)として入射する青色光を射出する固体光源とλ/2板とを用いてもよい。
4個の第2固体光源152A2は、その長手方向が、平面視矩形形状を有する第1基台151A2の一辺(図16(a)中に示す左右の辺)と直交するように整然と配置されている。そのため、複数の第2固体光源152A2から射出される複数の光は、互いに偏光方向が揃った光となる。
このように、第2固体光源152A2は、第1固体光源152A1に対して長手方向が直交するように第1基台151A2の面151A2a内において相対的に回転された状態で設置されている。第1固体光源152A1と第2固体光源152A2とは、光学素子68に対して互いに直交する直線偏光を入射させるようになっている。
第3光源アレイ150B1は、前記第1光源アレイ150A1と同様の構成となっており、第1基台151B1と、第1基台151B1上に並べて配置された複数の第3固体光源152B1とを備えている。
第3固体光源152B1は、光学素子68の第3光入射面SA3に対するS偏光LS(第1の直線偏光)からなる青色光を射出させる。
尚、第3光源アレイ150B1からの青色光がS偏光として光学素子68に入射する構成としては、上記のようにS偏光を射出する固体光源を用いる構成に限らない。例えば、光学素子68の第3光入射面SA3に対してP偏光(第2の直線偏光)として入射する青色光を射出する固体光源とλ/2板とを用いてもよい。
第4光源アレイ150B2は、前記第2光源アレイ150A2と同様の構成となっており、第1基台151B2と、第1基台151B2上に並べて配置された複数の第4固体光源152B2とを備えている。
第4固体光源152B2は、光学素子68の第4光入射面SA4に対するP偏光LP(第2の直線偏光)からなる青色光を射出させる。
尚、第4光源アレイ150B2からの青色光がP偏光として光学素子68に入射する構成としては、上記のようにP偏光を射出する固体光源を用いる構成に限らない。例えば、光学素子68の第4光入射面SA4に対してS偏光(第1の直線偏光)として入射する青色光を射出する固体光源とλ/2板とを用いてもよい。
第1コリメーターレンズアレイ153A1は、第1光源アレイ150A1と光学素子68の第1光入射面SA1との間の光路上に配置されている。第1コリメーターレンズアレイ153A1は、第1光源アレイ150A1から射出された直線偏光を平行化して光学素子68に入射させる光学手段として機能する。第1コリメーターレンズアレイ153A1から射出された直線偏光は光学素子68の第1光入射面SA1に対して概ね垂直に入射する。
第2コリメーターレンズアレイ153A2は、第2光源アレイ150A2と光学素子68の第2光入射面SA2との間の光路上に配置されている。第2コリメーターレンズアレイ153A2は、第2光源アレイ150A2から射出された直線偏光を平行化して光学素子68に入射させる光学手段として機能する。第2コリメーターレンズアレイ153A2から射出された直線偏光は光学素子68の第2光入射面SA2に対して概ね垂直に入射する。
第3コリメーターレンズアレイ153B1は、第3光源アレイ150B1と光学素子68の第3光入射面SA3との間の光路上に配置されている。第3コリメーターレンズアレイ153B1は、第3光源アレイ150B1から射出された直線偏光を平行化して光学素子68に入射させる光学手段として機能する。第3コリメーターレンズアレイ153B1から射出された直線偏光は光学素子68の第3光入射面SA3に対して概ね垂直に入射する。
第4コリメーターレンズアレイ153B2は、第4光源アレイ150B2と光学素子68の第4光入射面SA4との間の光路上に配置されている。第4コリメーターレンズアレイ153B2は、第4光源アレイ150B2から射出された直線偏光を平行化して光学素子68に入射させる光学手段として機能する。第4コリメーターレンズアレイ153B2から射出された直線偏光は光学素子68の第4光入射面SA4に対して概ね垂直に入射する。
光学素子68は、第1光入射面SA1と、第2光入射面SA2と、第3光入射面SA3と、第4光入射面SA4と、光射出面SBと、第1反射膜681と、第2反射膜682と、第3反射膜683と、第1位相差板684と、第2位相差板685と、第1屈折部材686と、第2屈折部材687と、第3屈折部材688と、第4屈折部材689と、備えている。
第1光入射面SA1と第2光入射面SA2とは、互いに平行に配置されている。第1光入射面SA1と第3光入射面SA3とは、互いに直交して配置されている。第3光入射面SA3と第4光入射面SA4とは、互いに平行に配置されている。光射出面SBは、第2光入射面SA2に入射する第2の光線束L2と平行な方向から視て第2光入射面SA2と重なる位置に配置されている。
第1反射膜681は、その表面が、第1光入射面SA1に対して約45°の角度をなすように、第1光入射面SA1と対峙して配置されている。第1反射膜681は、第1光入射面SA1を透過した第1の光線束L1を第2反射膜682に向けて反射するとともに、第4光入射面SA4を透過した第4の光線束L4を透過させる。
第3反射膜683は、その表面が、第3光入射面SA3に対して約45°の角度をなすように、第3光入射面SA3と対峙して配置されている。第3反射膜683は、第3光入射面SA3を透過した第3の光線束L3を第2反射膜682に向けて反射するとともに、第2光入射面SA2を透過した第2の光線束L2を透過させる。
第1位相差板684は、第3コリメーターレンズアレイ153B1と第2反射膜682との間の光路上に配置されている。第1位相差板684は、第3コリメーターレンズアレイ153B1から射出されたS偏光LS(図15中に示す破線の矢印)をP偏光LP(図15中に示す実線の矢印)に変換して射出する。
第2位相差板685は、第4コリメーターレンズアレイ153B2と第2反射膜682との間の光路上に配置されている。第2位相差板685は、第4コリメーターレンズアレイ153B2から射出されたP偏光LP(図15中に示す実線の矢印)をS偏光LS(図15中に示す破線の矢印)に変換して射出する。
第2反射膜682は、その表面が、第2光入射面SA2に対して約45°の角度をなすように、第2光入射面SA2と対峙して配置されている。第2反射膜682は、第3反射膜683を透過した第2の光線束L2(P偏光LP)と、第3反射膜683、第1位相差板684を経由した第3の光線束L3(P偏光LP)を透過させる。さらに、第2反射膜682は、第1反射膜681により反射された第1の光線束L1(S偏光LS)と第1反射膜681、第2位相差板685を経由した第4の光線束(S偏光LS)とを光射出面SBに向けて反射させる。
第1屈折部材686は、第1光入射面SA1に配置されている。第1屈折部材686は、第2反射膜682によって反射された第1の光線束L1(S偏光LS)と、第2反射膜682を透過した第2の光線束L2(P偏光LP)とが光射出面SBから互いに異なる方向に射出されるよう、第1の光線束L1を屈折させて第1反射膜681に向けて射出させる。
第2屈折部材687は、第2光入射面SA2に配置されている。第2屈折部材687は、第2反射膜682によって反射された第1の光線束L1(S偏光LS)と、第2反射膜682を透過した第2の光線束L2(P偏光LP)とが光射出面SBから互いに異なる方向に射出されるよう、第2の光線束L2を屈折させて第3反射膜683に向けて射出させる。
第3屈折部材688は、第3光入射面SA3に配置されている。第3屈折部材688は、第2反射膜682によって反射された第4の光線束L4(S偏光LS)と、第2反射膜682を透過した第3の光線束L3(P偏光LP)とが光射出面SBから互いに異なる方向に射出されるよう、第3の光線束L3を屈折させて第3反射膜683に向けて射出させる。
第4屈折部材689は、第4光入射面SA4に配置されている。第4屈折部材689は、第2反射膜682によって反射された第4の光線束L4(S偏光LS)と、第2反射膜682を透過した第3の光線束L3(P偏光LP)とが光射出面SBから互いに異なる方向に射出されるよう、第4の光線束L4を屈折させて第1反射膜681に向けて射出させる。
このような構成により、光射出面SBからは、第1光入射面SA1から入射した第1の光線束L1と、第2光入射面SA2から入射した第2の光線束L2と、第3光入射面SA3から入射した第3の光線束L3と、第4光入射面SA4から入射した第4の光線束L4とからなる光線束が光学素子68により入射前よりも細い光線束に変換されて射出される。また、光学素子68から射出される第1の光線束L1と第2の光線束L2と第3の光線束L3と第4の光線束L4とはそれぞれ進行方向が若干ずれた状態で射出される。
本実施形態の第1光源アレイ150A及び第2光源アレイ150Bの双方の光源アレイには、計16個の固体光源が配置されている。このため、光学素子68の光射出面SBからは16の光線束(8つのS偏光LS、8つのP偏光LP)が射出される。尚、図15においては、これら16の光線束のうちの一部の光線束の図示を省略している。
図17は、光学素子68の作用を説明するための図である。図17において、符号ARSは光学素子68から射出されて回転拡散板70の光入射面(照明対象)を照射する合成光のうちS偏光LSの照射領域である。符号ARPは光学素子68から射出されて回転拡散板70の光入射面を照射する合成光のうちP偏光LPの照射領域である。
図17に示すように、本実施形態の光学素子68から射出されて回転拡散板70に照射された光の照射像を見ると、4つの照射領域が分散して配置されている。4つの照射領域は、光学素子68から射出された16の光線束が集光レンズ54により集光されて、回転拡散板70の光入射面において一部重なり合ったものである。
これら4つの照射領域は、図17中の左側から、2つのP偏光LPの照射領域ARPが交差して配置された領域、2つのS偏光LSの照射領域ARSが交差して配置された領域の順に並んで配置されている。図17において、横方向に長手を有するP偏光LPの照射領域ARPと横方向に長手を有するS偏光LSの照射領域ARSとは一部重なり合って配置されている。
例えば、図17中の左側の2つのP偏光LPの照射領域ARPが交差して配置された領域のうち縦方向に長手を有するP偏光LPの照射領域ARPは、光学素子68から射出された複数の光線束のうち光射出面SBから射出された第3の光線束L3(P偏光LP)が照射される領域に対応する。また、横方向に長手を有するP偏光LPの照射領域ARPは、光学素子68から射出された複数の光線束のうち光射出面SBから射出された第2の光線束L2(P偏光LP)が照射される領域に対応する。一方、図17中の右側の2つのS偏光LSの照射領域ARSが交差して配置された領域のうち縦方向に長手を有するS偏光LSの照射領域ARSは、光学素子68から射出された複数の光線束のうち光射出面SBから射出された第1の光線束L1(S偏光LS)が照射される領域に対応する。また、横方向に長手を有するS偏光LSの照射領域ARSは、光学素子68から射出された複数の光線束のうち光射出面SBから射出された第4の光線束L4(S偏光LS)が照射される領域に対応する。
このように、光学素子68により、第1光源部150Aから射出された第1の光線束L1、第2の光線束L2、第2光源部150Bから射出された第3の光線束L3、第4の光線束L4が異なる方向に射出される。そして、光学素子68から射出された16の光線束が集光レンズ54により集光されることにより、回転拡散板70の光入射面において4つの照明領域に分散された照明像が得られる。
本実施形態の構成においても、光学素子68から射出される光が回転拡散板70の光入射面において一箇所に集中して照射されることが抑制され、回転拡散板70の光入射面に過大な熱負荷がかかることが抑制される。また、光学素子68から射出される合成光が回転拡散板70の光入射面に入射するときの入射角度を所望の角度に設定することが容易となる。
図18(a)は、第1固体光源152C1の第1基台151C1上での設置状態の変形例を示す図である。
図18(a)に示すように、第1基台151C1の面151C1a上には、16個の第1固体光源152C1が4行4列のマトリクス状に配置されている。尚、本実施形態の第1光源アレイ150C1においては、16個の第1固体光源152C1が配置されているが、配置数は16個に限定されない。
16個の第1固体光源152C1は、その長手方向が、平面視矩形形状を有する第1基台151C1の一辺(図18(a)中に示す左右の辺)と平行になるように整然と配置されている。そのため、複数の第1固体光源152C1から射出される複数の光は、互いに偏光方向が揃った光となる。
図18(b)は、第2固体光源152C2の第1基台151C2上での設置状態の変形例を示す図である。
図18(b)に示すように、第1基台151C2の面151C2a上には、16個の第2固体光源152C2が4行4列のマトリクス状に配置されている。尚、本実施形態の第2光源アレイ150C2においては、16個の第2固体光源152C2が配置されているが、配置数は16個に限定されない。また、第1基台151C2の中心C3は、照明光軸50axと一致する。
16個の第2固体光源152C2は、その長手方向が、平面視矩形形状を有する第1基台151C2の一辺(図18(b)中に示す左右の辺)と直交するように整然と配置されている。そのため、複数の第2固体光源152C2から射出される複数の光は、互いに偏光方向が揃った光となる。
このような構成においても、複数の第1固体光源152C1、複数の第2固体光源152C2がそれぞれ整然と配置されているため、光学素子68から射出される合成光は回転拡散板70において複数の照射領域に分散して照射されるとともに、その照射領域も整然と配置されることとなる。よって、光学素子68から射出される光が回転拡散板70において局所的に集中して照射されることが抑制され、回転拡散板70に過大な熱負荷がかかることが抑制される。
本発明は、投写画像を観察する側から投写するフロント投写型プロジェクターに適用する場合にも、投写画像を観察する側とは反対の側から投写するリア投写型プロジェクターに適用する場合にも、適用することができる。
上記各実施形態においては、本発明の光源装置をプロジェクターに適用した例について説明したが、これに限らない。例えば、本発明の光源装置を他の光学機器(例えば、自動車のヘッドランプ、照明機器等)に適用することも可能である。
20,60,61,62,67…光学素子、50A,150A…第1光源部、50B,150B…第2光源部、52,152A1,152C1…第1固体光源、52,152A2,152C2…第2固体光源、152B1…第3固体光源、152B2…第4固体光源、153…第1コリメーターレンズアレイ(光学手段)、60A,61A,62A,67A…第1光学素子、60B,61B,62B,67B…第2光学素子、63,64,65,66,68…光学素子(第1光学素子)、70…回転拡散板(拡散素子)、73…モーター(移動手段)、601A,601B,611A,611B,621A,621B,631,641,651,661,671A,671B,681…第1反射膜、602A,602B,612A,612B,622A,622B,632,642,652,662,672A,672B,682…第2反射膜、603A,603B,613A,613B,623A,623B,633,643,653,663,673A,673B…位相差板、604A,604B,614A,614B,634,644,674A,674B,675A,675B…屈折部材、683…第3反射膜、684…第1位相差板、685…第2位相差板、686…第1屈折部材、687…第2屈折部材、688…第3屈折部材、689…第4屈折部材、1000…プロジェクター、L1…第1の光線束、L2…第2の光線束、L3…第3の光線束、L4…第4の光線束、LP…P偏光、LS…S偏光、SA1…第1光入射面、SA2…第2光入射面、SA3…第3光入射面、SA4…第4光入射面、SB…光射出面、SB1…第1光射出面、SB2…第2光射出面、V1…偏光方向、θ1…第1反射膜の第1光入射面に対する配置角度、θ2…第2反射膜の第2光入射面に対する配置角度
Claims (14)
- 第1の光線束と第2の光線束とを射出する第1光源部と、
前記第1光源部から射出された前記第1の光線束と前記第2の光線束とを合成して射出する第1光学素子と、を備え、
前記第1光学素子は、
前記第1光源部から射出された前記第1の光線束が入射する第1光入射面と、
前記第1光源部から射出された前記第2の光線束が入射する第2光入射面と、
前記第2光入射面に入射する前記第2の光線束の光軸と平行な方向から視て前記第2光入射面と重なる位置に配置され、前記第1光入射面から入射した前記第1の光線束と前記第2光入射面から入射した前記第2の光線束とを射出する第1光射出面と、
前記第1光入射面と斜めに対峙するように配置された第1反射膜と、
前記第2光入射面と斜めに対峙するように配置された第2反射膜と、を備え、
前記第1反射膜は、前記第1光入射面を透過した前記第1の光線束を前記第2反射膜に向けて反射させ、
前記第2反射膜は、前記第2光入射面を透過した前記第2の光線束を透過させるとともに、前記第1反射膜により反射された前記第1の光線束を前記第1光射出面に向けて反射させ、
前記第2反射膜によって反射された前記第1の光線束と前記第2反射膜を透過した前記第2の光線束とが前記第1光射出面から互いに異なる方向に射出されるプロジェクター。 - 前記第1の光線束は、第1の方向に偏光した直線偏光として前記第2反射膜に入射し、
前記第2の光線束は、前記第1の方向とは異なる第2の方向に偏光した直線偏光として前記第2反射膜に入射する請求項1に記載のプロジェクター。 - 前記第1光源部は、前記第1の方向に偏光した直線偏光を前記第1の光線束として射出する第1固体光源と、前記第1の方向に偏光した直線偏光を前記第2の光線束として射出する第2固体光源と、を備え、
前記第1の光線束の前記第1固体光源と前記第2反射膜との間の光路上および前記第2の光線束の前記第2固体光源と前記第2反射膜との間の光路上のうち一方に位相差板が設けられ、
前記第2反射膜によって反射された前記第1の光線束と前記第2反射膜を透過した前記第2の光線束とが前記第1光射出面から互いに異なる方向に射出されるよう、前記第1の光線束の前記第1固体光源と前記第1光入射面との間の光路上および前記第2の光線束の前記第2固体光源と前記第2光入射面との間の光路上のうち少なくとも一方に屈折部材が設けられている請求項1または2に記載のプロジェクター。 - 前記第1の光線束の前記第1固体光源と前記第2反射膜との間の光路上および前記第2の光線束の前記第2固体光源と前記第2反射膜との間の光路上のうち一方に位相差板が設けられ、
前記第2反射膜を透過した前記第2の光線束と前記第2反射膜によって反射された前記第1の光線束とが前記第1光射出面から互いに異なる方向に射出されるよう、前記第1反射膜の前記第1光入射面に対する配置角度と前記第2反射膜の前記第2光入射面に対する配置角度とが互いに異なっている請求項2に記載のプロジェクター。 - 第3の光線束と第4の光線束とを射出する第2光源部と、
前記第2光源部から射出された前記第3の光線束と前記第4の光線束とを合成して射出する第2光学素子と、をさらに備え、
前記第2光学素子は、
前記第2光源部から射出された前記第3の光線束が入射する第3光入射面と、
前記第2光源部から射出された前記第4の光線束が入射する第4光入射面と、
前記第3光入射面に入射する前記第3の光線束の光軸と平行な方向から視て前記第3光入射面と重なる位置に配置され、前記第3光入射面から入射した前記第3の光線束と前記第4光入射面から入射した前記第4の光線束とを射出する第2光射出面と、を備え、
前記第1光学素子と前記第2光学素子とは、前記第2光入射面に入射する前記第2の光線束の光軸と平行な方向から視て前記第1光射出面と前記第2光射出面とが互いに隣り合うように配置されている請求項1ないし4のいずれか一項に記載のプロジェクター。 - 前記第1光源部は、複数の前記第1固体光源と複数の前記第2固体光源とを備え、
前記複数の第1固体光源と前記複数の第2固体光源のそれぞれは、前記第1固体光源から射出される前記第1の光線束の光軸と平行な方向から視て整然と配置されている請求項3ないし5のいずれか一項に記載のプロジェクター。 - 前記第1光源部は、第1の方向に偏光した直線偏光を前記第1の光線束として射出する第1固体光源と、前記第1の方向とは異なる第2の方向に偏光した直線偏光を前記第2の光線束として射出する第2固体光源と、を備えている請求項1に記載のプロジェクター。
- 前記第2反射膜によって反射された前記第1の光線束と前記第2反射膜を透過した前記第2の光線束とが前記第1光射出面から互いに異なる方向に射出されるよう、前記第1の光線束の前記第1固体光源と前記第1光入射面との間の光路上に第1屈折部材が設けられ、前記第2の光線束の前記第2固体光源と前記第2光入射面との間の光路上に第2屈折部材が設けられている請求項7に記載のプロジェクター。
- 第3の光線束と第4の光線束とを射出する第2光源部をさらに備え、
前記第1光学素子は、前記第2光源部から射出された前記第3の光線束が入射する第3光入射面と前記第2光源部から射出された前記第4の光線束が入射する第4光入射面とをさらに備え、
前記第1光学素子は、前記第1の光線束と前記第2の光線束と前記第3の光線束と前記第4の光線束とを合成して前記第1光射出面から射出する請求項7または8に記載のプロジェクター。 - 前記第2光源部は、前記第1の方向に偏光した直線偏光を前記第3の光線束として射出する第3固体光源と、前記第2の方向に偏光した直線偏光を前記第4の光線束として射出する第4固体光源と、を備えている請求項9に記載のプロジェクター。
- 前記第1光学素子は、
前記第3入射面と斜めに対峙するよう配置され、前記第2光入射面を透過した前記第2の光線束を透過させるとともに前記第3光入射面を透過した前記第3の光線束を反射させる第3反射膜と、
前記第3の光線束の前記第3固体光源と前記第2反射膜との間の光路上に配置された第1位相差板と、
前記第4の光線束の前記第4固体光源と前記第2反射膜との間の光路上に配置された第2位相差板と、をさらに備え、
前記第1反射膜は、前記第4光入射面を透過した前記第4の光線束を透過させるとともに前記第1光入射面を透過した前記第1の光線束を反射させ、
前記第2反射膜は、前記第3反射膜を透過した前記第2の光線束と前記第3反射膜、前記第1位相差板を経由した前記第3の光線束とを透過させるとともに前記第1反射膜により反射された前記第1の光線束と前記第1反射膜、前記第2位相差板を経由した前記第4の光線束とを前記光射出面に向けて反射させる請求項10に記載のプロジェクター。 - 前記第2反射膜によって反射された前記第4の光線束と前記第2反射膜を透過した前記第3の光線束とが前記第1光射出面から互いに異なる方向に射出されるよう、前記第3の光線束の前記第3固体光源と前記第3光入射面との間の光路上に第3屈折部材が設けられ、前記第4の光線束の前記第4固体光源と前記第4光入射面との間の光路上に第4屈折部材が設けられている請求項11に記載のプロジェクター。
- 前記第1光源部と前記第1光学素子との間の光路上に、前記第1光源部から射出された前記第1の光線束と前記第2の光線束とをそれぞれ平行化して前記第1光入射面と前記第2光入射面とに入射させる光学手段が設けられている請求項1ないし12のいずれか一項に記載のプロジェクター。
- 前記第1光学素子から射出された光を拡散する拡散素子を備え、
前記拡散素子に入射する光の入射位置を移動させる移動手段が設けられている請求項1ないし13のいずれか一項に記載のプロジェクター。
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