JP2013190605A - 弾性部材、プロセスカートリッジおよび画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】優れた離型性を有する弾性部材を提供する。
【解決手段】反応性基を有するジメチルシリコーン化合物と反応性基を有するフルオロアルキル化合物との架橋生成物を含む樹脂層を有する弾性部材である。
【選択図】なし
【解決手段】反応性基を有するジメチルシリコーン化合物と反応性基を有するフルオロアルキル化合物との架橋生成物を含む樹脂層を有する弾性部材である。
【選択図】なし
Description
本発明は、弾性部材、プロセスカートリッジおよび画像形成装置に関する。
例えば、特許文献1には、ローラ状基材の外面に、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)と、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を含有するフッ素樹脂混合物を形成してなる定着ローラが開示されている。
特許文献2には、芯金と、この芯金の外周に塗布されたプライマー層と、このプライマー層の外周に塗布されたフッ素樹脂製のトップ層とを具備し、前記プライマー層およびトップ層の少なくとも一方には、ガラス粒子が混入されている定着用ローラが開示されている。
特許文献3には、弾性体としてフッ素ゴムを用いた定着部材が開示されている。
特許文献4には、フッ素ゴムなどの耐熱性エラストマにフルオロアルキルシランを混合して得られた組成物を用いた定着用ローラが開示されている。
また、トナー像を転写させるための転写方式としては種々のものが採用されており、例えば、コロトロン放電方式、接触転写方式等が知られている。接触転写方式において、カーボン等の導電性粒子を分散したポリウレタン等の導電性ローラやベルト等の弾性部材を使用する方式が開発されている。
本発明の目的は、優れた離型性を有する弾性部材、その弾性部材を備えるプロセスカートリッジおよび画像形成装置を提供することにある。
請求項1に係る発明は、反応性基を有するジメチルシリコーン化合物と反応性基を有するフルオロアルキル化合物との架橋生成物を含む樹脂層を有する弾性部材である。
請求項2に係る発明は、前記反応性基を有するジメチルシリコーン化合物が、反応性基を有する直鎖状のジメチルシリコーン化合物および反応性基を有する分岐状のジメチルシリコーン化合物である、請求項1に記載の弾性部材である。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の弾性部材を備えるプロセスカートリッジである。
請求項4に係る発明は、請求項1または2に記載の弾性部材を備える画像形成装置である。
請求項1に係る発明によれば、フッ素ゴムのみを含む樹脂層を有する場合に比べて、優れた離型性を有する弾性部材が提供される。
請求項2に係る発明によれば、前記反応性基を有するジメチルシリコーン化合物として、反応性基を有する直鎖状のジメチルシリコーン化合物および反応性基を有する分岐状のジメチルシリコーン化合物を併用しない場合に比べて、優れた離型性を有する弾性部材が提供される。
請求項3に係る発明によれば、フッ素ゴムのみを含む樹脂層を有する場合に比べて、優れた離型性を有する弾性部材を備えるプロセスカートリッジが提供される。
請求項4に係る発明によれば、フッ素ゴムのみを含む樹脂層を有する場合に比べて、優れた離型性を有する弾性部材を備える画像形成装置が提供される。
本発明の実施の形態について以下説明する。本実施形態は本発明を実施する一例であって、本発明は本実施形態に限定されるものではない。
<弾性部材>
本発明の実施形態に係る弾性部材は、反応性基を有するジメチルシリコーン化合物と反応性基を有するフルオロアルキル化合物との架橋生成物を含む樹脂層を有する。本実施形態に係る弾性部材は、通常、基材上に表面層として上記樹脂層を有するものである。
本発明の実施形態に係る弾性部材は、反応性基を有するジメチルシリコーン化合物と反応性基を有するフルオロアルキル化合物との架橋生成物を含む樹脂層を有する。本実施形態に係る弾性部材は、通常、基材上に表面層として上記樹脂層を有するものである。
本実施形態において、樹脂層に、反応性基を有するジメチルシリコーン化合物と反応性基を有するフルオロアルキル化合物との架橋生成物を用いることで、フッ素原子とシリコン原子を含有するため、優れた離型性を有する弾性部材が得られる。また、樹脂層が適度な弾性を有することでエンボス紙等の表面の凹凸が大きい特殊な用紙を用いても高いトナー定着性、転写性等が実現される。さらに、ジメチルシリコーン化合物を用いることで架橋反応前の組成物において反応性基を有するフルオロアルキル化合物との相溶性が良好となる。架橋生成物において、主に、ジメチルシリコーン部分が弾性、トナーの離型剤等との親和性に寄与し、フルオロアルキル部分が用紙、トナーとの離型性に寄与すると考えられる。
反応性基を有するジメチルシリコーン化合物としては、例えば、ヒドロキシル基、アルコキシ基、ビニル基、H基(水素原子)、チオール基、エポキシ基、カルボキシル基、アミノ基等の反応性基を有する直鎖状または分岐状のジメチルシリコーン化合物が挙げられる。アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基等の炭素数1以上10以下の直鎖、分岐のアルコキシ基が挙げられる。反応性基を有するジメチルシリコーン化合物は、1種を用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。また、反応性基を有する直鎖状のジメチルシリコーン化合物と、反応性基を有する分岐状のジメチルシリコーン化合物とを併用することにより、網目構造となり架橋生成物の強度が向上し、耐久性が向上する。
反応性基を有する直鎖状のジメチルシリコーン化合物としては、例えば、下記一般式(1)の構造のものが挙げられる。ジメチルシリコーン化合物の数平均分子量としては、例えば250以上100,000以下であり、500以上50,000以下であってもよい。
(1)
一般式(1)において、R1,R2,R3,R5,R6,R7,R8,R9は、水素原子、炭素数1以上10以下のアルキル基、フェニル基、ビニル基、カルボキシル基、チオール基、アミノ基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アルキルアミノ基、アルキルヒドロキシル基、アルキルアルコキシ基、アルキルメタクリレート、またはアルキルアクリレートを、R4はメチル基、またはエチル基を表し、mは1以上の整数、nは0以上の整数を表す。R1,R2,R3,R5,R6,R7,R8,R9はそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
反応性基を有する分岐状のジメチルシリコーン化合物としては、例えば、下記一般式(2)の構造のものが挙げられる。
(2)
一般式(2)において、R10はメチル基、またはエチル基を表し、R11はビニル基、カルボキシル基、チオール基、アミノ基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アルキルアミノ基、アルキルヒドロキシル基、アルキルアルコキシ基、アルキルメタクリレート、またはアルキルアクリレートを表す。xは0から2の整数、yは1から3の整数、x+yは4未満であり、zは3以上の整数である。
反応性基を有するジメチルシリコーン化合物としては、例えば、末端に反応性基を有する直鎖状のジメチルシリコーン化合物であるYF3905、YF3804、YF3905、YF3057、YF3807、XC96−723、XC96−C2813(以上、モメンティブ社製)、KF9701、KF8008、KF8010、KF6001(以上、信越シリコーン社製)、HMS−301、HMS−151、HMS−501、HMS−082、DMS−H21、DMS−H25、DMS−H31(以上、アズマックス社製)、末端に反応性基を有する分岐状のジメチルシリコーン化合物であるXC96−B0446、XC31−B1410、XR31−B2733(以上、モメンティブ社製)等、側鎖にビニル基を有する直鎖状のジメチルシリコーン化合物であるVDT−731、VDT−431、VDT−163、DMS−V25、DMS−V31、DMS−V33、DMS−V35、DMS−V41、DMS−V42(以上、アズマックス社製)等が市販品として入手可能である。
反応性基を有するジメチルシリコーン化合物として、反応性基を有する直鎖状のジメチルシリコーン化合物および反応性基を有する分岐状のジメチルシリコーン化合物を併用することが好ましい。例えば、末端にヒドロキシル基等の反応性基を有する直鎖状のジメチルシリコーン化合物と、末端にアルコキシ基等の反応性基を有する分岐状のジメチルシリコーン化合物とを併用することにより、網目構造となり架橋生成物の強度が向上し、耐久性が向上する。また、例えば、末端にH基を有する直鎖状のジメチルシリコーン化合物と、側鎖にビニル基を有する直鎖状のジメチルシリコーン化合物とを併用することにより、網目構造となり架橋生成物の強度が向上し、耐久性が向上する。
架橋生成物における、直鎖状のジメチルシリコーン化合物と分岐状のジメチルシリコーン化合物との比率は、モル比として、例えば、95:5以上10:90以下の範囲であり、90:10以上60:40以下の範囲であることが好ましい。
架橋生成物における、末端にH基を有する直鎖状のジメチルシリコーン化合物と側鎖にビニル基を有する直鎖状のジメチルシリコーン化合物との比率は、モル比として、例えば、95:5以上10:90以下の範囲であり、90:10以上60:40以下の範囲であることが好ましい。
反応性基を有するフルオロアルキル化合物としては、下記一般式(3)の構造のものが挙げられる。
(3)
一般式(3)において、Yはエステル結合、エーテル結合、チオエステル結合、チオエーテル結合、アミド結合、アミノ結合、ウレタン結合を有してもよいアルキルビニル基、アルキル基を有してもよいアルコキシシリル基、アルキル基を有してもよいハロゲン化シリル基、イソシアネート基、水酸基、またはチオール基を表し、oは1以上10以下の整数、pは0以上10以下の整数を表す。
フルオロアルキルシラン化合物としては、具体的には、CF3(CF2)5CH2CH2Si(OCH3)3、CF3(CF2)5CH2CH2SiCH3(OCH3)2、CF3(CF2)5CH2CH2Si(CH3)2(OCH3)、CF3(CF2)3CH2CH2Si(OCH3)3、CF3(CF2)3CH2CH2SiCH3(OCH3)2、CF3(CF2)3CH2CH2Si(CH3)2(OCH3)、CF3(CF2)5CH2CH2SiCl3、CF3(CF2)5CH2CH2Si(CH3)Cl2、CF3(CF2)5CH2CH2Si(CH3)2Cl、CF3(CF2)3CH2CH2SiCl3、CF3(CF2)3CH2CH2Si(CH3)Cl2、CF3(CF2)3CH2CH2Si(CH3)2Cl等が挙げられる。
フルオロアルキルビニル化合物としては、具体的には、2−(パーフルオロヘキシル)エチルアクリレート、2−(パーフルオロヘキシル)エチルメタクリレート、パーフルオロヘキシルエチレン、パーフルオロヘキシルビニルエーテル、パーフルオロヘキシルエタノール、2−(パーフルオロブチル)エチルアクリレート、2−(パーフルオロブチル)エチルメタクリレート、パーフルオロブチルエチレン、パーフルオロブチルビニルエーテル、パーフルオロブチルエタノール、2−(パーフルオロプロピル)エチルアクリレート、2−(パーフルオロプロピル)エチルメタクリレート、パーフルオロプロピルエチレン、パーフルオロプロピルビニルエーテル、パーフルオロプロピルエタノール、ヘキサフルオロイソプロピルアクリレート、ヘキサフルオロイソプロピルメタクリレート、ヘキサフルオロイソプロパノール等が挙げられる。
反応性基を有するフルオロアルキル化合物のうちいずれか1つを用いてもよいし、2つを併用してもよい。また、フルオロアルキルシラン化合物は、1種を用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。フルオロアルキルアクリレート化合物は、1種を用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
架橋生成物における、反応性基を有するジメチルシリコーン化合物と反応性基を有するフルオロアルキル化合物との比率は、モル比として、例えば、95:5以上50:50以下の範囲であり、90:10以上60:40以下の範囲であることが好ましい。前記比率が95:5未満であると、離型性の維持性が悪化する場合があり、50:50を超えると、初期の離型性が悪化する場合ある。
樹脂層は、反応性基を有するジメチルシリコーン化合物と、反応性基を有するフルオロアルキル化合物と、必要に応じて触媒とを含む組成物を基材上に塗布して、塗膜を形成し、加熱硬化させることにより形成される。架橋は、例えば、末端にヒドロキシル基等の反応性基を有する直鎖状のジメチルシリコーン化合物と末端にアルコキシ基等の反応性基を有する分岐状のジメチルシリコーン化合物との間では、付加反応により進行して網目構造となり、また、末端にH基を有する直鎖状のジメチルシリコーン化合物と側鎖にビニル基を有する直鎖状のジメチルシリコーン化合物との間では、縮合反応により進行して網目構造となる。また、架橋は、ヒドロキシル基、アルコキシ基等の反応性基を有するジメチルシリコーン化合物とフルオロアルキルシラン化合物との間では、付加反応により進行し、ビニル基等の反応性基を有するジメチルシリコーン化合物とフルオロアルキルアクリレート化合物のうち少なくとも1つとの間では、共重合反応によって進行する。
触媒としては、例えば、白金、アルミニウム、チタニウム、ジルコニウム、スズ等の有機金属化合物、および蟻酸、酢酸、シュウ酸、クエン酸、トリフルオロ酢酸、パラトルエンスルホン酸、塩酸、硫酸、リン酸等の有機酸等が挙げられる。用いる触媒の量は、例えば、全固形分量に対して、0.1質量%以上20質量%以下の範囲とすればよい。
樹脂層の強度、導電性、放熱性の向上等、用途に応じて、樹脂層中にフィラーを分散させてもよい。上記フィラーとして用いられる材料としては、具体的には、例えば、金属(例えば、金、銀、銅等)、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、硫酸バリウム、ホウ酸アルミニウム、チタン酸カリウム、酸化スズ、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、シリカ等の無機材料、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、カーボンファイバ、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)粒子、ポリエチレン粒子、シリコーン粒子、真球状シリコーントスパール等の有機材料等が挙げられる。用いるフィラーの量は、例えば、樹脂体積に対して、1体積%以上70体積%以下が好ましく、5体積%以上50体積%以下がより好ましい。
加熱温度、加熱時間は、架橋反応が進行すればよく、特に制限はないが、例えば、50℃以上300℃以下の範囲、1分以上120分以下の範囲とすればよい。
基材としては、多様な材料のものが挙げられ、例えば、プラスチック材料、金属材料、非磁性金属材料、ゴム材料等が挙げられる。
プラスチック材料としては、一般にエンジニアリングプラスチックと呼ばれるものが挙げられ、例えば、ポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリベンズイミダゾール(PBI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリサルフォン(PSU)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルイミド(PEI)、全芳香族ポリエステル(液晶ポリマ)等が挙げられる。
上記プラスチック材料の基材を用いた弾性部材は、例えば、画像形成装置の画像定着装置に用いられる定着ベルト等において適用される。なお、定着ベルトとして用いる場合には、前記プラスチック材料の中でも熱硬化性ポリイミド、熱可塑性ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド等が好ましい。また、上記プラスチック材料の基材を用いた弾性部材は、例えば、画像形成装置の画像定着装置に用いられる定着ロール等において適用される。
金属材料としては、各種金属や合金材料等が挙げられ、例えば、SUS、アルミニウム、ニッケル、銅、鉄や、これらの合金等が挙げられる。
上記金属材料の基材を用いた弾性部材は、例えば、画像形成装置の画像定着装置に用いられる定着ベルト等において適用される。なお、定着ベルトとして用いる場合には、前述のプラスチック材料や前記金属材料を複数積層してもよい。また、上記金属材料の基材を用いた弾性部材は、例えば、画像形成装置の画像定着装置に用いられる定着ロール等において適用される。
非磁性金属材料としては、例えば、金、銀、銅、アルミニウム、亜鉛、錫、鉛、ビスマス、ベリリュウム、アンチモン、およびこれらの合金(これらを含む合金)等の非磁性金属材料が挙げられる。
上記非磁性金属材料の基材を用いた弾性部材としては、例えば、前述のプラスチック材料や金属材料等による層(基層)の上にさらに上記非磁性金属材料の層(発熱層)を積層し、さらに該発熱層上に内側および外側ウレタン樹脂層(保護層)を積層した態様で、電磁誘導方式の画像定着装置における定着ベルト等として適用される。
ゴム材料としては、例えば、ウレタンゴム、エチレン・プロピレンゴム(EPM)、シリコーンゴム、フッ素ゴム(FKM)等が挙げられる。該シリコーンゴムとしては、例えば、RTVシリコーンゴム、HTVシリコーンゴム等が挙げられ、具体的には、ポリジメチルシリコーンゴム(MQ)、メチルビニルシリコーンゴム(VMQ)、メチルフェニルシリコーンゴム(PMQ)、フルオロシリコーンゴム(FVMQ)等が挙げられる。
上記ゴム材料の基材を用いた弾性部材としては、例えば、前述のプラスチック材料や金属材料等による層(基層)の上にさらに上記ゴム材料の層(弾性層)を積層し、さらに該弾性層上に内側および外側ウレタン樹脂層(保護層)を積層した態様で、画像形成装置の画像定着装置に用いられる定着ベルト等において適用される。
また、上記ゴム材料の基材を用いたウレタン樹脂積層体としては、例えば、前述のプラスチック材料や金属材料等による円筒状芯材の上にさらに上記ゴム材料の層(弾性層)を積層し、さらに該弾性層上に内側および外側ウレタン樹脂層(保護層)を積層した態様で、画像形成装置の画像定着装置に用いられる定着ロール等において適用される。
本実施形態に係る弾性部材がベルト状の定着ベルトである場合は、基材は環状(無端状)であればつなぎ目があってもなくてもよい。また、基材の厚さは、例えば、0.1mm以上5mm以下の範囲である。ベルト状の定着部材は、環状(無端状)の基材と、基材の表面に積層された表面層として前記樹脂層とを有するものである。樹脂層の厚みは、例えば、5μm以上500μm以下の範囲である。
本実施形態に係る弾性部材がロール状の定着ロールである場合には、基材は円筒状であればよい。また、基材の厚さは、例えば、1mm以上10mm以下の範囲である。ロール状の定着部材は、円筒状の基材と、基材の表面に積層された表面層として前記樹脂層とを有するものである。樹脂層の厚みは、例えば、10μm以上300μm以下の範囲である。
本実施形態に係る弾性部材がベルト状の転写ベルトである場合は、基材は環状(無端状)であればつなぎ目があってもなくてもよい。また、基材の厚さは、例えば、0.1mm以上5mm以下の範囲である。ベルト状の転写部材は、環状(無端状)の基材と、基材の表面に積層された表面層として前記樹脂層とを有するものである。樹脂層の厚みは、例えば、10μm以上300μm以下の範囲である。
本実施形態に係る転写部材がロール状の転写ロールである場合には、基材は円筒状であればよい。また、基材の厚さは、例えば、1mm以上10mm以下の範囲である。ロール状の転写部材は、円筒状の基材と、基材の表面に積層された表面層として前記樹脂層とを有するものである。樹脂層の厚みは、例えば、10μm以上300μm以下の範囲である。
本実施形態に係る弾性部材の樹脂層のヘキサデカンでの接触角は、30度以上70度以下の範囲であることが好ましく、35度以上65度以下の範囲であることがより好ましい。接触角が30度未満であると、離型性の維持性が得られない場合があり、70度を超えると、初期の離型性が得られない場合がある。
なお、接触角は、前記架橋生成物に含有されるフッ素原子の量、シリコン原子の量等を制御することにより調整される。
接触角は、20℃において接触角計(協和界面科学社製、型番:CA−S−ルガタ)を用いて、θ/2法で測定される。
<プロセスカートリッジ、画像形成装置>
本実施形態に係る画像形成装置は、例えば、像保持体(以下、「感光体」という場合がある)と、像保持体の表面を帯電する帯電手段と、像保持体の表面に潜像(静電潜像)を形成する潜像形成手段と、像保持体の表面に形成された潜像を現像剤により現像して、トナー像を形成する現像手段と、像保持体の表面に形成されたトナー像を記録媒体上に転写する転写手段と、記録媒体に転写されたトナー像を記録媒体に定着させて定着画像を形成する定着手段と、を備える。
本実施形態に係る画像形成装置は、例えば、像保持体(以下、「感光体」という場合がある)と、像保持体の表面を帯電する帯電手段と、像保持体の表面に潜像(静電潜像)を形成する潜像形成手段と、像保持体の表面に形成された潜像を現像剤により現像して、トナー像を形成する現像手段と、像保持体の表面に形成されたトナー像を記録媒体上に転写する転写手段と、記録媒体に転写されたトナー像を記録媒体に定着させて定着画像を形成する定着手段と、を備える。
上記画像形成装置において、例えば現像手段を含む部分が、画像形成装置本体に対して脱着するカートリッジ構造(プロセスカートリッジ)であってもよい。このプロセスカートリッジとしては、上記本実施形態に係る弾性部材を備えるものであればよく、特に制限はない。プロセスカートリッジは、例えば、定着部材として上記本実施形態に係る弾性部材と、像保持体上に形成された潜像を液体現像剤により現像してトナー像を形成する現像手段とを備え、画像形成装置に着脱されるものである。
本実施形態に係る画像形成装置は、前記弾性部材を備える。図1は、前記弾性部材を定着ロール、中間転写ベルトおよび転写ロールのうち少なくとも1つとして備えたタンデム式の、画像形成装置の要部を説明する概略構成図である。
具体的には、画像形成装置1は、感光体26(静電潜像保持体)と、感光体26の表面を帯電する帯電ロール34と、感光体26の表面を露光し静電潜像を形成するレーザー発生装置24(静電潜像形成手段)と、感光体26表面に形成された潜像を、現像剤を用いて現像し、トナー像を形成する現像器38(現像手段)と、現像器38により形成されたトナー像が感光体26から転写される中間転写ベルト40(中間転写体)と、トナー像を中間転写ベルト40に転写する1次転写ロール28(一次転写手段)と、感光体26に付着したトナーやゴミ等を除去する感光体清掃部材36と、中間転写ベルト40上のトナー像を記録媒体に転写する2次転写ロール18(二次転写手段)と、記録媒体上のトナー像を定着する定着ロールを有する定着装置12(定着手段)と、を含んで構成されている。感光体26と1次転写ロール28は、図1に示すとおり感光体26直上に配置していてもよく、感光体26直上からずれた位置に配置していてもよい。
さらに、図1に示す画像形成装置1の構成について詳細に説明する。画像形成装置1においては、感光体26の周囲に、反時計回りに帯電ロール34、現像器38、中間転写ベルト40を介して配置された1次転写ロール28、感光体清掃部材36が配置され、これら1組の部材が、1つの色に対応した現像ユニットを形成している。また、この現像ユニット毎に、現像器38に現像剤を補充するトナーカートリッジ10がそれぞれ設けられており、各現像ユニットの感光体26に対して、帯電ロール34(感光体26の回転方向)の下流側であって現像器38の上流側の感光体26表面に画像情報に応じたレーザー光を照射するレーザー発生装置24が設けられている。
4つの色(例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)に対応した4つの現像ユニットは、画像形成装置1内において水平方向に直列に配置されており、4つの現像ユニットの感光体26と1次転写ロール28との転写領域を挿通するように中間転写ベルト40が設けられている。中間転写ベルト40は、その内面側に以下の順序で反時計回りに設けられた、支持ロール14、支持ロール16、および駆動ロール30により張架され、ベルト張架装置42を形成している。なお、4つの1次転写ロールは支持ロール14(中間転写ベルト40の回転方向)の下流側であって支持ロール16の上流側に位置する。また、中間転写ベルト40を介して駆動ロール30の反対側には中間転写ベルト40の外周面を清掃する転写清掃部材32が駆動ロール30に対して接触するように設けられている。
また、中間転写ベルト40を介して支持ロール14の反対側には用紙供給部22から用紙経路20を経由して搬送される記録用紙の表面に、中間転写ベルト40の外周面に形成されたトナー像を転写するための2次転写ロール18が、支持ロール14に対して接触するように設けられている。
また、画像形成装置1の底部には記録媒体を収容する用紙供給部22が設けられ、用紙供給部22から用紙経路20を経由して2次転写部を構成する支持ロール14と2次転写ロール18との接触部を通過するように、記録媒体が供給される。この接触部を通過した記録媒体は、さらに定着装置12の接触部を挿通するように不図示の搬送手段により搬送され、最終的に画像形成装置1の外へと排出される。
次に、図1に示す画像形成装置1を用いた画像形成方法について説明する。トナー像の形成は現像ユニットごとに行われ、帯電ロール34により反時計方向に回転する感光体26表面を帯電した後に、レーザー発生装置24(露光装置)により帯電された感光体26表面に潜像(静電潜像)を形成し、次に、この潜像を現像器38から供給される現像剤により現像してトナー像を形成し、1次転写ロール28と感光体26との接触部に運ばれたトナー像を矢印C方向に回転する中間転写ベルト40の外周面に転写する。なお、トナー像を転写した後の感光体26は、その表面に付着したトナーやゴミ等が感光体清掃部材36により清掃され、次のトナー像の形成に備える。
各色の現像ユニット毎に現像されたトナー像は、画像情報に対応するように中間転写ベルト40の外周面上に順次重ね合わされた状態で、2次転写部に運ばれ2次転写ロール18により、用紙供給部22から用紙経路20を経由して搬送されてきた記録用紙表面に転写される。トナー像が転写された記録用紙は、さらに定着装置12の接触部を通過する際に加圧加熱されることにより定着され、記録媒体表面に画像が形成された後、画像形成装置外へと排出される。
以下、実施例および比較例を挙げ、本発明をより具体的に詳細に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。なお、以下において「部」および「%」は、特に断りのない限り質量基準である。
[サンプル調製方法]
(実施例1)
<樹脂層サンプルA1の形成>
末端にヒドロキシル基を有する直鎖状のジメチルシリコーン化合物 YF3905(モメンティブ社製)16質量部、末端にメトキシ基を有する分岐状のジメチルシリコーン化合物 XC96−B0446(モメンティブ社製)4質量部、フルオロアルキルシラン化合物であるトリエトキシ−1H,1H,2H,2H−トリデカフルオロ−n−オクチルシラン2質量部、触媒CE611(モメンティブ社製)0.02質量部を混合した。混合液を用いて塗膜を形成し、200℃で4時間硬化させ、樹脂層サンプルA1を得た(膜厚50μm)。
(実施例1)
<樹脂層サンプルA1の形成>
末端にヒドロキシル基を有する直鎖状のジメチルシリコーン化合物 YF3905(モメンティブ社製)16質量部、末端にメトキシ基を有する分岐状のジメチルシリコーン化合物 XC96−B0446(モメンティブ社製)4質量部、フルオロアルキルシラン化合物であるトリエトキシ−1H,1H,2H,2H−トリデカフルオロ−n−オクチルシラン2質量部、触媒CE611(モメンティブ社製)0.02質量部を混合した。混合液を用いて塗膜を形成し、200℃で4時間硬化させ、樹脂層サンプルA1を得た(膜厚50μm)。
(実施例2)
<樹脂層サンプルA2の形成>
ジメチルシリコーン化合物 YF3905(モメンティブ社製)16質量部、XC96−B0446(モメンティブ社製)4質量部、トリエトキシ−1H,1H,2H,2H−トリデカフルオロ−n−オクチルシラン4質量部、触媒CE611(モメンティブ社製)0.02質量部を混合した。混合液を用いて塗膜を形成し、200℃/4時間で硬化させ、樹脂層サンプルA2を得た(膜厚50μm)。
<樹脂層サンプルA2の形成>
ジメチルシリコーン化合物 YF3905(モメンティブ社製)16質量部、XC96−B0446(モメンティブ社製)4質量部、トリエトキシ−1H,1H,2H,2H−トリデカフルオロ−n−オクチルシラン4質量部、触媒CE611(モメンティブ社製)0.02質量部を混合した。混合液を用いて塗膜を形成し、200℃/4時間で硬化させ、樹脂層サンプルA2を得た(膜厚50μm)。
(実施例3)
<樹脂層サンプルA3の形成>
ジメチルシリコーン化合物 YF3905(モメンティブ社製)16質量部、XC96−B0446(モメンティブ社製)4質量部、トリエトキシ−1H,1H,2H,2H−トリデカフルオロ−n−オクチルシラン6質量部、触媒CE611(モメンティブ社製)0.02質量部を混合した。混合液を用いて塗膜を形成し、200℃/4時間で硬化させ、樹脂層サンプルA3を得た(膜厚50μm)。
<樹脂層サンプルA3の形成>
ジメチルシリコーン化合物 YF3905(モメンティブ社製)16質量部、XC96−B0446(モメンティブ社製)4質量部、トリエトキシ−1H,1H,2H,2H−トリデカフルオロ−n−オクチルシラン6質量部、触媒CE611(モメンティブ社製)0.02質量部を混合した。混合液を用いて塗膜を形成し、200℃/4時間で硬化させ、樹脂層サンプルA3を得た(膜厚50μm)。
(実施例4)
<樹脂層サンプルA4の形成>
ジメチルシリコーン化合物 YF3905(モメンティブ社製)18質量部、XC96−B0446(モメンティブ社製)2質量部、トリエトキシ−1H,1H,2H,2H−トリデカフルオロ−n−オクチルシラン2質量部、触媒CE611(モメンティブ社製)0.02質量部を混合した。混合液を用いて塗膜を形成し、200℃/4時間で硬化させ、樹脂層サンプルA4を得た(膜厚50μm)。
<樹脂層サンプルA4の形成>
ジメチルシリコーン化合物 YF3905(モメンティブ社製)18質量部、XC96−B0446(モメンティブ社製)2質量部、トリエトキシ−1H,1H,2H,2H−トリデカフルオロ−n−オクチルシラン2質量部、触媒CE611(モメンティブ社製)0.02質量部を混合した。混合液を用いて塗膜を形成し、200℃/4時間で硬化させ、樹脂層サンプルA4を得た(膜厚50μm)。
(実施例5)
<樹脂層サンプルA5の形成>
ジメチルシリコーン化合物 YF3905(モメンティブ社製)14質量部、XC96−B0446(モメンティブ社製)6質量部、トリエトキシ−1H,1H,2H,2H−トリデカフルオロ−n−オクチルシラン2質量部、触媒CE611(モメンティブ社製)0.02質量部を混合した。混合液を用いて塗膜を形成し、200℃/4時間で硬化させ、樹脂層サンプルA5を得た(膜厚50μm)。
<樹脂層サンプルA5の形成>
ジメチルシリコーン化合物 YF3905(モメンティブ社製)14質量部、XC96−B0446(モメンティブ社製)6質量部、トリエトキシ−1H,1H,2H,2H−トリデカフルオロ−n−オクチルシラン2質量部、触媒CE611(モメンティブ社製)0.02質量部を混合した。混合液を用いて塗膜を形成し、200℃/4時間で硬化させ、樹脂層サンプルA5を得た(膜厚50μm)。
(実施例6)
<樹脂層サンプルA6の形成>
側鎖にビニル基を有する直鎖状のジメチルシリコーン化合物 VDT−731(アズマックス社製)10質量部、末端にH基を有する直鎖状のジメチルシリコーン化合物 HMS−301(アズマックス社製)5質量部、フルオロアルキルアクリレート化合物である2−(パーフルオロヘキシル)エチルアクリレート1.5質量部、白金触媒0.02質量部を混合した。混合液を用いて塗膜を形成し、150℃/2時間で硬化させ、樹脂層サンプルA6を得た(膜厚50μm)。
<樹脂層サンプルA6の形成>
側鎖にビニル基を有する直鎖状のジメチルシリコーン化合物 VDT−731(アズマックス社製)10質量部、末端にH基を有する直鎖状のジメチルシリコーン化合物 HMS−301(アズマックス社製)5質量部、フルオロアルキルアクリレート化合物である2−(パーフルオロヘキシル)エチルアクリレート1.5質量部、白金触媒0.02質量部を混合した。混合液を用いて塗膜を形成し、150℃/2時間で硬化させ、樹脂層サンプルA6を得た(膜厚50μm)。
(実施例7)
<樹脂層サンプルA7の形成>
末端にヒドロキシル基を有する直鎖状のジメチルシリコーン化合物 YF3905(モメンティブ社製)16質量部、フルオロアルキルシラン化合物であるトリエトキシ−1H,1H,2H,2H−トリデカフルオロ−n−オクチルシラン2質量部、触媒 CE611(モメンティブ社製)0.02質量部を混合した。混合液を用いて塗膜を形成し、200℃で4時間硬化させ、樹脂層サンプルA7を得た(膜厚50μm)。
<樹脂層サンプルA7の形成>
末端にヒドロキシル基を有する直鎖状のジメチルシリコーン化合物 YF3905(モメンティブ社製)16質量部、フルオロアルキルシラン化合物であるトリエトキシ−1H,1H,2H,2H−トリデカフルオロ−n−オクチルシラン2質量部、触媒 CE611(モメンティブ社製)0.02質量部を混合した。混合液を用いて塗膜を形成し、200℃で4時間硬化させ、樹脂層サンプルA7を得た(膜厚50μm)。
(実施例8)
<樹脂層サンプルA8の形成>
側鎖にビニル基を有する直鎖状のジメチルシリコーン化合物 VDT−731(アズマックス社製)10質量部、フルオロアルキルアクリレート化合物である2−(パーフルオロヘキシル)エチルアクリレート1.5質量部、白金触媒0.02質量部を混合した。混合液を用いて塗膜を形成し、150℃/2時間で硬化させ、樹脂層サンプルA8を得た(膜厚45μm)。
<樹脂層サンプルA8の形成>
側鎖にビニル基を有する直鎖状のジメチルシリコーン化合物 VDT−731(アズマックス社製)10質量部、フルオロアルキルアクリレート化合物である2−(パーフルオロヘキシル)エチルアクリレート1.5質量部、白金触媒0.02質量部を混合した。混合液を用いて塗膜を形成し、150℃/2時間で硬化させ、樹脂層サンプルA8を得た(膜厚45μm)。
(実施例9)
<樹脂層サンプルA9の形成>
ジメチルシリコーン化合物 YF3905(モメンティブ社製)14質量部、XC96−B0446(モメンティブ社製)6質量部、トリエトキシ−1H,1H,2H,2H−トリデカフルオロ−n−オクチルシラン2質量部、真球状シリコーントスパール120 5質量部、触媒CE611(モメンティブ社製)0.02質量部を混合した。混合液を用いて塗膜を形成し、200℃/4時間で硬化させ、樹脂層サンプルA9を得た(膜厚50μm)。
<樹脂層サンプルA9の形成>
ジメチルシリコーン化合物 YF3905(モメンティブ社製)14質量部、XC96−B0446(モメンティブ社製)6質量部、トリエトキシ−1H,1H,2H,2H−トリデカフルオロ−n−オクチルシラン2質量部、真球状シリコーントスパール120 5質量部、触媒CE611(モメンティブ社製)0.02質量部を混合した。混合液を用いて塗膜を形成し、200℃/4時間で硬化させ、樹脂層サンプルA9を得た(膜厚50μm)。
(比較例1)
<樹脂層サンプルB1の形成>
フッ素ゴム(ダイキン社製、DC−1060)を170℃で30分間プレス加硫(1次加硫)して、ゴムシートを作製した。このゴムシートを230℃で24時間の条件で2次加硫して、樹脂層サンプルB1とした(膜厚50μm)。
<樹脂層サンプルB1の形成>
フッ素ゴム(ダイキン社製、DC−1060)を170℃で30分間プレス加硫(1次加硫)して、ゴムシートを作製した。このゴムシートを230℃で24時間の条件で2次加硫して、樹脂層サンプルB1とした(膜厚50μm)。
(比較例2)
<樹脂層サンプルB2の形成>
ヒドロキシル基を有するジメチルシリコーン化合物 YF3905(モメンティブ社製)16質量部、メトキシ基を有するジメチルシリコーン化合物 XC96−B0446(モメンティブ社製)4質量部、触媒CE611(モメンティブ社製)0.02質量部を混合した。混合液を用いて塗膜を形成し、200℃/4時間で硬化させ、樹脂層サンプルB2を得た(膜厚50μm)。
<樹脂層サンプルB2の形成>
ヒドロキシル基を有するジメチルシリコーン化合物 YF3905(モメンティブ社製)16質量部、メトキシ基を有するジメチルシリコーン化合物 XC96−B0446(モメンティブ社製)4質量部、触媒CE611(モメンティブ社製)0.02質量部を混合した。混合液を用いて塗膜を形成し、200℃/4時間で硬化させ、樹脂層サンプルB2を得た(膜厚50μm)。
[評価]
(接触角の測定)
上記実施例および比較例で得られた樹脂層サンプルを、水またはヘキサデカンを用いて、接触角を測定した。なお、上記接触角の測定は20℃においてθ/2法で行った。結果を表に示す。なお接触角の測定は、接触角計(協和界面科学社製、型番:CA−S−ルガタ)を用いて行った。結果を表1に示す。
(接触角の測定)
上記実施例および比較例で得られた樹脂層サンプルを、水またはヘキサデカンを用いて、接触角を測定した。なお、上記接触角の測定は20℃においてθ/2法で行った。結果を表に示す。なお接触角の測定は、接触角計(協和界面科学社製、型番:CA−S−ルガタ)を用いて行った。結果を表1に示す。
(離型性試験)
以下の方法により、樹脂層サンプルについて離型性を評価した。具体的には、樹脂層サンプルを定着ロール(基材:アルミ)に塗布し(膜厚40μm)、定着装置に装着して、黒の未定着ベタ画像を通紙して定着性を確認した。また、5,000枚通紙後の定着性を確認した。上記定着装置として富士ゼロックス社製の商品名:DocuCentre C2101を用いた。評価基準は以下の通りであり、結果を表1に示す。
G1:樹脂層サンプルの前面にトナー付着
G2:樹脂層サンプルの半分にトナー付着
G3:樹脂層サンプルの2割にトナー付着
G4:樹脂層サンプルにトナー付着なし
以下の方法により、樹脂層サンプルについて離型性を評価した。具体的には、樹脂層サンプルを定着ロール(基材:アルミ)に塗布し(膜厚40μm)、定着装置に装着して、黒の未定着ベタ画像を通紙して定着性を確認した。また、5,000枚通紙後の定着性を確認した。上記定着装置として富士ゼロックス社製の商品名:DocuCentre C2101を用いた。評価基準は以下の通りであり、結果を表1に示す。
G1:樹脂層サンプルの前面にトナー付着
G2:樹脂層サンプルの半分にトナー付着
G3:樹脂層サンプルの2割にトナー付着
G4:樹脂層サンプルにトナー付着なし
このように、実施例では、比較例に比べて、優れた離型性を有していた。比較例1では、ヘキサデカンの接触角が高すぎるために、離型性が悪化したと考えられる。また、比較例2では、ヘキサデカンの接触角が低すぎるために、離型性が5,000枚通紙後に悪化したと考えられる。
1 画像形成装置、10 トナーカートリッジ、12 定着装置、14,16 支持ロール、18 2次転写ロール、20 用紙経路、22 用紙供給部、24 レーザー発生装置、26 感光体、28 1次転写ロール、30 駆動ロール、32 転写清掃部材、34 帯電ロール、36 感光体清掃部材、38 現像器、40 中間転写ベルト、42ベルト張架装置。
Claims (4)
- 反応性基を有するジメチルシリコーン化合物と反応性基を有するフルオロアルキル化合物との架橋生成物を含む樹脂層を有することを特徴とする弾性部材。
- 前記反応性基を有するジメチルシリコーン化合物が、反応性基を有する直鎖状のジメチルシリコーン化合物および反応性基を有する分岐状のジメチルシリコーン化合物であることを特徴とする、請求項1に記載の弾性部材。
- 請求項1または2に記載の弾性部材を備えることを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 請求項1または2に記載の弾性部材を備えることを特徴とする画像形成装置。
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