JP2013189786A - 換気框および建具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本体3dの上面に開口した上向き凹部3bの開口を、その本体3dに着脱自在に取り付けた上カバー体30で閉塞し、この上カバー体30と上向き凹部3bとで内部空間3eを形成し、この内部空間3eを室外側通気口10aで室外に連通し、かつ室内側通気口20aで室内に連通して空気が流通する内部空間とし、縦框5と分離せずに上カバー体30を取り付け、取り外しできるようにすることで、上カバー体30を簡単に取り外して内部空間3aを簡単にメンテナンスできるようにした換気框。
【選択図】図4
Description
このような換気框の内部空間には空気とともにゴミや塵が流通するので、そのゴミや塵が換気框の内部空間に付着して汚れることがある。
一方、特許文献1に開示された換気框は、框本体の室内側壁(室内側片)を別体とし、この室内側壁を室外側壁にビスで固着することで空気が流通する内部空間を構成しているので、その室内側壁を取り外すことで内部空間をメンテナンスできるから、内部空間に付着したゴミや塵を清掃することができる。
前記上向き凹部の室外側部に、内部空間を本体の室外側面に連通するための室外側の通気口を形成し、前記上向き凹部の室内側部に、内部空間を本体の室内側面に連通するための室内側の通気口を形成することで、その内部空間に空気が流通するように構成し、
前記本体の長手方向両端部と縦框を、前記上カバー体と縦框が干渉しないように連結するようにしたことを特徴とする換気框である。
前記左右のキャップを左右の縦框の内向き凹部にそれぞれ嵌合して本体と縦框を連結するようにできる。
このようにすれば、上向き凹部の左右のキャップ間に上カバー体を縦框と干渉せずに挿入したり、抜き出したりできるから、上カバー体を簡単に取り付け、取り外しできる。
この室外側被支持部を上向き凹部の室外側部の支持部で支持すると共に、室内側被支持部を上向き凹部の室内側部の支持部で支持することで、上カバー体を上方に移動可能に支持し、
前記キャップに押え部材を着脱自在に取り付け、この押え部材に上カバー体の被押え部が接することで上方に動かないようにできる。
このようにすれば、押え部材を取り付けることでカバー体を上向き凹部に取り付けでき、押え部材を取り外しすることでカバー体を上向き凹部から抜き出すようにして取り外しできる。
このようにすれば、換気をしないときに室外側通気口を閉じて内部空間に空気が流れないようにできる。
前記室外側部材を上面に開口した上向き凹部を有する金属製とすると共に、室内側部材を樹脂製として室外側部材の室内側部に取り付けて框室内側面を樹脂とし、
前記上カバー体を室外側部材に、その上向き凹部の開口を閉塞するように取り付けることができる。
このようにすれば、框の室内側面が樹脂であるから、その室内側面に結露が生じることがない。
図1においては、枠体1に室内側障子2aと室外側障子2bを引き違いに取り付けて引違い窓としてある。
障子2は、上框3と下框4と左右の縦框5を方形状に連結した框組体6に、ガラスなどのパネル体7を装着してある。
そして、室内側障子2aの上框3が換気框としてある。
換気框の框本体3aは、室外側部材10と室内側部材20とを有しており、上面に開口した上向き凹部3bと下面に開口した下向き凹部3cを有する本体3dと、その本体3dに、上向き凹部3bの開口を閉塞するように着脱自在に取り付けたカバー体30を備え、その上向き凹部3bとカバー体30との間に内部空間3eを有している。本体3dの下向き凹部3cにパネル体7が装着される。
この内部空間3eが室外側部材10の室外側通気口10aで室外側に開口すると共に、室外側材10の中間通気口18および室内側部材20の室内側通気口20aで室内側に開口し、その内部空間3eを通して室内と室外とに空気が流通する。
例えば、本体3dの長手方向両端部に左右のキャップ40をそれぞれ取り付け、この左右のキャップ40間に上カバー体30を設け、キャップ40に押え部材50を固着具、例えばビス51で固着し、この押え部材50で上カバー体30が上方に動かないように保持している。
そして、本体3dの長手方向両端部と左右のキャップ40を縦框5の面内方向内側に向けて開口した内向き凹部5a内に挿入し、縦框5からビスを本体3dに螺合して本体3dと縦框5を連結している。
そして、本体3dの上向き凹部3b内に手を入れる等して清掃すると共に、上カバー体30を清掃することで框本体3aの内部空間3eを清掃できる。
また、上カバー体30を取り付ける場合は、上カバー体30を本体3dの上向き凹部3b内に挿入し、押え部材50をキャップ40に取り付けて上カバー体30が上方に動かないように保持する。
そして、室外側部材10と上カバー30は金属製、例えば、アルミ合金の押出し形材で、室内側部材20は樹脂製、例えば樹脂の押出し形材として、換気框を金属、樹脂複合の框としてある。
例えば、縦框5を図3に示すように、金属製、例えばアルミ合金押出し形材の室外側部材5bと、樹脂製、例えば樹脂押出し形材の室内側部材5cで内向き凹部5aを有する框とし、縦框5の室外側部材5bと換気框(上框3)の室外側部材10を連結する。
このようにすることで、障子2の框組体6の室内側面が樹脂となるので、障子2の室内側面に結露が生じないようにできる。
室外側部材10は、上下方向に向かう室外側部としての室外側縦壁11と、この室外側縦壁11の室内側面11aにおける上下方向中間部に室内側に向けて水平に設けた横向壁12と、この横向壁12の室内側寄りに設けた室内側部としての室内側寄りの立上り壁13を有し、その室外側縦壁11の横向壁12よりも上方部分と、横向壁12と、立上り壁13とで上向き凹部10bを形成している。なお、横向壁12は水平に限らず、傾斜や段差を有しても良い。つまり横向壁12は室外側縦壁11と立上り壁13とにわたって室内外方向に延在する部位であれば良い。
室外側縦壁11の横向壁12よりも上方部分に室外側通気口10aが形成され、この室外側通気口10aで上向き凹部10bを室外側縦壁11の室外側面に連通している。この室外側通気口10aは縦スリット形状の複数の通気口を長手方向に間隔を置いて有する。
室外側縦壁11の室内側面11aにおける室外側通気口10aよりも上方に支持片14が室内側に向けて設けられて支持部としてあると共に、上端寄りに気密材装着用の室内側に向けて開口した凹部15が長手方向に連続して設けてある。
この凹部15に室外側横気密材16が室内側に向けて装着してある。
この下縦片13a、下横向片13bと横向壁12の室内側寄り部分とで室内側に向けて開口した凹部19を形成している。
この室内側通気口20aは前述した中間通気口18と連通し、上向き凹部10bを室内側縦壁21の室内側面に連通している。
このようであるから、室外側通気口10a、内部空間3e、中間通気口18、室内側通気口20aを通して室内と室外とに空気が流通する。つまり、前述の室外側部材10の上向き凹部10bが本体3dの上向き凹部3bで、室外側縦壁11が上向き凹部3bの室外側部で、室外側通気口10aが上向き凹部3bを本体3dの室外側面に連通するための室外側の通気口で、立上り壁13が上向き凹部3bの室内側部で、中間通気口18が上向き凹部3bを本体3dの室内側面に連通するための室内側の通気口である。
つまり、室内側縦壁21を、上下方向中間部が室内外側方向に折曲して下縦片21cと折曲片21dと上縦片21eでほぼクランク形状の板状とし、その下縦片21cの上端部に上向片21fを設けると共に、上縦片21eの上端部に下向き鉤片21gを設け、上向片21fと折曲片21dと上縦片21eの下部寄りで上向き溝部25を形成すると共に、上縦片21eの上部寄りと下向き鉤片21gとで下向き溝部26を形成している。
この通気口61は前述した室内側通気口20aと相対向している。
前述のフィルターカバー60の室外側部分にフィルター63が設けてある。
このフィルター63によって虫やゴミ等の室内空間への侵入を防いだり、内部空間3eを流通する空気を清浄化することができる。
これにより、上カバー体30は本体3dの上向き凹部3bの上下方向中間部に、上方に移動可能に支持される。例えば室内側被支持部32を上方に動かすことで室外側被支持部31と支持片14の支持部分を支点として上方に矢印a方向に回動しながら上方に移動可能に支持されている。
つまり、この実施の形態の障子2は枠1の上レールに沿って長手方向に移動するので、その上レールが入り込むように上カバー体30を前述のようにほぼ上向きコ字形状としてある。
このキャップ40は室外側部材10と室内側部材20との間に嵌合するようにして取り付けられ、そのキャップ40は室外側部材10、室内側部材20の長手方向端面よりも側方に突出し、その突出した部分と室外側部材10、室外側部材20が、図3に示すように縦框5の内向き凹部5a内に嵌合するようにしてある。
そして、室内側縦部42の上面は室内側面42aが高く、室外側面42bが低い段差を有した形状で、その室内側面42aと室外側面42bを連続する縦面42cには室外側に向かう突起44を有している。
この押え部材50の取付部52をキャップ40の室内側縦部42の室外側面42bに、その凹溝54が突起44に嵌合するように載置し、その取付部52をビス51で固着することで取り付けられ、押え部53が上カバー30に向けて突出して被押え部33の上方に位置する。
このようであるから、押え部材50を突起44をガイドとして載置できると共に、ビス51を締め付ける力で押え部材50がとも回りすることがなく、押え部材50を簡単で正しく取り付けできる。
例えば作動板70の下部横片71を横向壁12に設けた突片12aで室内外側方向に動くことなしに長手方向にスライド自在に支承し、作動板70の上部72を支持片14と室外側縦壁11の室内側面11aとの間の凹部に長手方向にスライド自在に支承してある。
この作動板70には縦スリット状の複数の補助通気口73が長手方向に間隔を置いて、室外側通気口10aと対向して形成され、その作動板70を長手方向に移動することで、補助通気口73と室外側通気口10aが連通したり、遮断するようにしてある。
前述のフィルターカバー60に設けたつまみ62と作動板70を連結手段で連結し、そのつまみ62を移動することで作動板70が左右に移動するようにしてある。
例えば、室外側縦壁11と室内側縦壁21を横向壁で一体に連結し、上向き凹部3bを有した本体3dとする。この場合には室外側縦壁11が上向き凹部3bの室外側部で、室内側縦壁21が上向き凹部3bの室内側部である。
また、前述の実施の形態では、室外側部材10と室内側部材20を別体とし、その室外側部材10のみによって上向き凹部3bを形成したが、これに限ることなく、室外側部材10と室内側部材20を別体とし、その室内側部材20のみによって上向き凹部3bを形成しても良い。なお、室外側部材10と室内側部材20を別体とし、その室外側部材10と室内側部材20によって上向き凹部3bを形成しても良い。
また、前述の実施の形態では、縦框5を金属製、例えばアルミ合金押出し形材の室外側部材5bと、樹脂製、例えば樹脂押出し形材の室内側部材5cで内向き凹部5aを有する框とし、縦框5の室外側部材5bと換気框(上框3)の室外側部材10を連結したが、これに限ることなく、例えばアルミ合金押出し形材の室外側部材5bのみで内向き凹部5aを形成し、その室内側に樹脂製、例えば樹脂押出し形材の室内側部材5cを有する框とし、縦框5の室外側部材5bと換気框(上框3)の室外側部材10を連結しても良い。
また、開き窓やすべり出し窓、嵌め殺し窓などの障子の場合には、上レールが入り込む必要がないので、上カバー体30を、ほぼ横向き直線形状などとすることができ、上カバー体30はほぼ上向きコ字形状に限ることはない。
前述の実施の形態では、上カバー体30を金属製として説明したが、これに限ることはなく、樹脂製等、他の材質であっても良い。
Claims (6)
- 上面に開口した上向き凹部を有した本体と、この本体に着脱自在に取り付けられ、上向き凹部の開口を閉塞する上カバー体を備え、その上向き凹部と上カバー体とで内部空間を有した框本体とし、
前記上向き凹部の室外側部に、内部空間を本体の室外側面に連通するための室外側の通気口を形成し、前記上向き凹部の室内側部に、内部空間を本体の室内側面に連通するための室内側の通気口を形成することで、その内部空間に空気が流通するように構成し、
前記本体の長手方向両端部と縦框を、前記上カバー体と縦框が干渉しないように連結するようにしたことを特徴とする換気框。 - 前記本体の上向き凹部の長手方向両端部に左右のキャップをそれぞれ取り付け、その上向き凹部における左右のキャップ間に上カバー体を挿入して取り付け、
前記左右のキャップを左右の縦框の内向き凹部にそれぞれ嵌合して本体と縦框を連結するようにした請求項1記載の換気框。 - 前記上カバー体は、その室外側部に室外側被支持部、室内側部に室内側被支持部、室内側寄りに被押え部をそれぞれ有し、
この室外側被支持部を上向き凹部の室外側部の支持部で支持すると共に、室内側被支持部を上向き凹部の室内側部の支持部で支持することで、上カバー体を上方に移動可能に支持し、
前記キャップに押え部材を着脱自在に取り付け、この押え部材に上カバー体の被押え部が接することで上方に動かないようにした請求項2記載の換気框。 - 前記室外側の通気口を開閉する作動板を設けた請求項1〜3いずれか1項記載の換気框。
- 前記本体は、室外側部材と室内側部材を有し、
前記室外側部材を上面に開口した上向き凹部を有する金属製とすると共に、室内側部材を樹脂製として室外側部材の室内側部に取り付けて框室内側面を樹脂とし、
前記上カバー体を室外側部材に、その上向き凹部の開口を閉塞するように取り付けた請求項1記載の換気框。 - 請求項1〜5いずれか1項記載の換気框を用いた障子を、枠体に取り付けたことを特徴とする建具。
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JP2008156976A (ja) * | 2006-12-26 | 2008-07-10 | Sahara:Kk | 窓障子装着型の換気装置 |
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