JP2013189282A - キャリアローラスタンド及びベルトコンベア - Google Patents

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Abstract

【課題】キャリアローラスタンドの交換作業において、互いに隣接するキャリアローラスタンド同士の干渉及びキャリアローラと搬送用ベルトとの干渉が回避可能であり、キャリアローラスタンドの交換作業をベルトコンベアの片側側面のみから行う技術を提供する。
【解決手段】キャリアローラスタンド20は、スライドビーム22と、前記スライドビーム22上をスライド可能であるとともに水平ローラ48を回転自在に支持する水平ローラ支持部34と、前記スライドビーム22の端部に配置されたストッパ30と、スライド可能であるとともに前記ストッパ30に当接するスライダ62と、前記スライダ62にピン結合されたリンク部材64と、傾斜ローラ56を回転自在に支持するとともに、一端が前記水平ローラ支持部34にピン結合され、他端が前記リンク部材64の自由端側にピン結合された傾斜ローラ支持部50と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、キャリアローラスタンド及びベルトコンベアに関し、特にキャリアローラスタンドの交換において作業スペースを小さくし、且つ交換を短時間で容易に行うことが可能なキャリアローラスタンド及びベルトコンベアに関する。
ベルトコンベアは、搬送用ベルトの周回運動を利用して、鉱石や石炭、砂等の搬送物を搬送するものである。図15に従来技術のベルトコンベアの断面図、図16はベルトコンベアの側面図を示す。また、図17に、従来技術のベルトコンベアを搬送物が乗り継ぎ可能となるように上下段に配置し、上段のベルトコンベアと下段のベルトコンベアとの間に乗り継ぎ部を配置した模式図を示す。
図17に示すように、ベルトコンベア100は、ベルトコンベア100の骨組みとなるフレーム102の長手方向の両端に搬送ローラ124を取り付け、搬送ローラ124に対して搬送用ベルト116を巻き掛けたものとなっている。そして搬送ローラ124のいずれか一方には、搬送ローラ124を回転させて搬送用ベルト116を周回させるモータ(不図示)が取り付けられている。これにより、搬送用ベルト116上に載置された搬送物を搬送用ベルト116の周回運動によりフレーム102の長手方向に搬送することができる。
図15乃至図17に示すように、搬送用ベルト116の搬送物による撓み変形を防止するため。フレーム102の上面には搬送用ベルト116と転接するキャリアローラ(水平ローラ106、傾斜ローラ108)がフレーム102の長手方向の所定の間隔で配置されている。またフレーム102の下面にはリターンローラ114が取り付けられている。
図15、図16に示すように、キャリアローラは、搬送用ベルト116の幅方向の中央部118で転接する水平ローラ106とその両側で搬送用ベルト116の傾斜部120に転接する傾斜ローラ108により構成される。そして、傾斜ローラ108は、その回転軸を水平ローラ106側に傾斜させている。これにより搬送用ベルト116は、図15に示すように断面が皿型となり、搬送物が搬送用ベルト116の側面からこぼれ落ちることを防止している。
そして、フレーム102にキャリアローラを取り付ける場合は、水平ローラ106と、傾斜ローラ108と、水平ローラ106及び傾斜ローラ108を回転自在に支持する軸受部110と、軸受部110が立設される支持ビーム112と、が一体となったキャリアローラスタンド101を構築し、これをフレーム102に取り付ける態様で行なわれる。なお、同様にリターンローラ114、軸受部110、支持ビーム112により構築したキャリアローラスタンドをフレーム102の下面に取り付けている。
ところで、ベルトコンベア100を長期間使用することにより水平ローラ106及び傾斜ローラ108は磨耗や腐食により劣化するため、定期的にキャリアローラを交換する必要がある。
上記構成によるキャリアローラを交換する場合は、傾斜ローラ108と搬送用ベルト116との干渉を回避しつつ交換する必要があるため、キャリアローラスタンド101をフレーム102から取り外すとともにフレーム102の長手方向に倒し、フレーム102の側面の一方からキャリアローラスタンド101を引き抜いている。これに関連する技術は特許文献1にも開示されている。
また特許文献2では、キャリアローラスタンドを、傾斜ローラを支持するキャリアローラスタンドと、水平ローラ及び傾斜ローラの他方を支持するキャリアローラスタンドと、に分割し、各キャリアローラスタンドの搬送用ベルトの側面側となる部分をフレームに回動自在となるようにピン結合した構成が開示されている。そして、キャリアローラを使用するときはキャリアローラスタンド同士を結合させ、キャリアローラを取り外すときは各キャリアローラスタンドを搬送用ベルトのフレーム側に回動させてピン結合部分を取り外す、またはキャリアローラスタンドからキャリアローラを取り外すようになっている。
しかし、図17に示すように、ベルトコンベア100は、複数のベルトコンベア100を用いて搬送物の乗り継ぎを行なう場合が多い。このとき、上端のベルトコンベア100の搬送物の排出側と前記排出側の下部に配置された下段のベルトコンベア100の搬送物の導入側とをベルトコンベア100の側面から挟むように乗り継ぎ部122が配置される。しかし、下段のベルトコンベア100の搬送物が落下する部分は、上段のベルトコンベア100から搬送物が落下し、落下の衝撃によりキャリアローラが破損する虞がある。このため、下段のベルトコンベア100の乗り継ぎ部122に対応する部分においては、キャリアローラスタンド101を他の部分よりフレーム102の長手方向に密に配置し、キャリアローラの破損を防止している。
一方、上記特許文献1、2の構成では、キャリアローラスタンドの間にキャリアローラスタンドを倒すための領域や回転させるための領域を必要とする。このため、特許文献1、2のキャリアローラスタンドを図17のように密に配置した場合であって、間に挟まれた交換対象のキャリアローラスタンドを取り外す場合は、隣にあるキャリアローラスタンドを取り外してからそのキャリアローラスタンドを取り外すか、または交換対象のキャリアローラスタンドを切断してフレームの両側面から取り出す必要があり作業が煩雑となる。
この問題を解決するため、特許文献3においては、一方の傾斜ローラを有するキャリアローラスタンドと他方の傾斜ローラ有するキャリアローラスタンドに分割し、各キャリアローラスタンドをベルトコンベアのフレームの幅方向にスライドさせて搬送用ベルトの側面から各キャリアローラスタンド取り出すようにしている。これにより、図17のように密に配置しても、交換作業時に互いに隣接するキャリアローラスタンド同士の干渉が回避可能となる。
特開平11−189319号公報 特開2001−122424号公報 特開平9−188412号公報
しかし、上記特許文献3の構成では、ベルトコンベアの両側面からキャリアローラスタンドの取り出しを行なわなければならない。したがって、高所に配置されたベルトコンベア等、足場がベルトコンベアの片側の側面にのみ配置されている場合は、仮設の足場を反対側の側面にも配置する必要があり、ベルトコンベアの配置によっては仮設の足場の建設に危険が伴う場合があるとともに、交換作業に時間がかかるといった問題があった。
そこで、本発明は、上記問題点に着目し、ベルトコンベアの搬送用ベルトの搬送方向にキャリアローラスタンドを蜜に配置した場合であっても、キャリアローラスタンドの交換作業において、互いに隣接するキャリアローラスタンド同士の干渉及びキャリアローラと搬送用ベルトとの干渉が回避可能であり、さらに、キャリアローラスタンドの交換作業をベルトコンベアの片側側面のみから行うことが可能なキャリアローラスタンド、及びこれを用いたベルトコンベアを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るキャリアローラスタンドは、スライドビームと、前記スライドビーム上をスライド可能であるとともに水平ローラを回転自在に支持する水平ローラ支持部と、前記スライドビームの端部に配置されたストッパと、前記スライドビーム上をスライド可能であるとともに前記ストッパに当接するスライダと、前記スライダにピン結合されたリンク部材と、傾斜ローラを回転自在に支持するとともに、一端が前記水平ローラ支持部にピン結合され、他端が前記リンク部材の自由端側にピン結合された傾斜ローラ支持部と、を備えたことを特徴とする。
上記構成において、スライダをストッパに当接させた状態で、水平ローラ支持部をスライダ側にスライドさせる。すると、水平ローラ支持部とスライダとの間隔が小さくなり、リンク部材と傾斜ローラ支持部とのピン結合部の高さが高くなる。これにより傾斜ローラ支持部の傾斜角度が高くなるため傾斜ローラの高さが高くなるとともに傾斜ローラの傾斜角度が大きくなる。逆に水平ローラ支持部をストッパから離れる方向にスライドさせると、前述のピン結合部の高さが低くなるため、傾斜ローラの高さが低くなるとともに傾斜角度が小さくなる。
よって、傾斜ローラが、傾斜ローラの取り付け位置にあるときは、傾斜ローラを搬送用ベルトの側面の外側のほうが高くなるように傾斜させて搬送ローラに転接させることができ、傾斜ローラが、水平ローラの取り付け位置を通過するときは、傾斜ローラの傾斜を小さくするとともに傾斜ローラの高さを水平ローラの高さよりも低くして、傾斜ローラを、搬送ローラの水平ローラが転接していた部分の下を潜らせることができる。
したがって、搬送用ベルトと干渉することなく、水平ローラ及び傾斜ローラをベルトコンベアの一方の側面から出し入れすることができ、水平ローラ及び傾斜ローラの交換作業を効率的に行うことができる。また、交換作業に必要な足場はベルトコンベアのフレームの片側側面のみで済むので、工場内におけるベルトコンベアの占有面積が小さくなり、ベルトコンベアを用いた工場の設計が容易となる。
そして、リンク部材及び傾斜ローラ支持部が回動しても、これらが傾斜ローラ及び水平ローラが並べられた方向以外の方向にはみ出ることはない。よって、ベルトコンベアのローラの交換作業において、ベルトコンベア内のローラの使用時の占有領域以外の領域を占有することはない。したがって、キャリアローラスタンドをベルトコンベアのフレームの長手方向に密に配置してもキャリアローラスタンドに隣接する他のキャリアローラスタンドと干渉することなく交換することができる。
また、本発明に係るキャリアローラスタンドは、スライドビームと、前記スライドビーム上をスライド可能なスライダと、前記スライダ上をスライド可能であるとともに水平ローラを回転自在に支持する水平ローラ支持部と、前記スライダにピン結合されたリンク部材と、傾斜ローラを回転自在に支持するとともに、一端が前記水平ローラ支持部にピン結合され、他端が前記リンク部材の自由端側にピン結合された傾斜ローラ支持部と、を備えたことを特徴とする。
上記構成により、スライダと水平ローラ支持部との相対位置を固定した状態で傾斜ローラと水平ローラ支持部との一体物をスライドビームでスライドさせることができる。よって、傾斜ローラをベルトコンベアに挿入する段階でスライダとスライドビームとの間の摩擦力により前記相対位置が互いに近づいて傾斜ローラの高さが高くなること、及び傾斜ローラの傾斜角度が大きくなることを防止して効率的に傾斜ローラをベルトコンベアに取り付けることができる。
前記スライドビームの端部には前記スライダが当接するストッパが配置されていることを特徴とする。
上記構成により、スライダと水平ローラ支持部との間隔を容易に変化させることができ、傾斜ローラの傾斜角度の調整を容易に行うことができる。
前記スライドビーム、前記スライダ、前記水平ローラ支持部の少なくともいずれか一つに取り付けられ、前記スライダ及び前記水平ローラ支持部が前記スライドビームの側面方向にずれることを防止する第2のストッパが設けられていることを特徴とする。
これにより、キャリアローラスタンドの使用時にローラ支持部及びスライドビームが搬送用ベルトの進行方向にずれることを防止することができる。
前記リンク部材が前記傾斜ローラ支持部を傾斜させた状態で支持した配置で、前記水平ローラ支持部を前記スライドビームに対して固定する固定手段が設けられていることを特徴とする。これにより、傾斜ローラの傾斜支持を安定的に行なうことができる。
前記水平ローラ支持部は、前記傾斜ローラの前記水平ローラを挟んだ反対側で第2の傾斜ローラを回転自在に支持していることを特徴とする。
これにより、傾斜ローラと、水平ローラ、第2の傾斜ローラと、を有するキャリアローラスタンドの交換作業を搬送用ベルトと干渉することなく容易に行うことができる。
一方、本発明のベルトコンベアは、前記キャリアローラスタンドを備えたことを特徴とする。これにより、傾斜ローラと、水平ローラ、第2の傾斜ローラと、を有するキャリアローラスタンドの交換作業において、ベルトコンベアの搬送用ベルトの搬送方向にキャリアローラスタンドを蜜に配置した場合であっても、キャリアローラスタンドの交換作業において、互いに隣接するキャリアローラスタンド同士の干渉及びキャリアローラと搬送用ベルトとの干渉が回避可能であり、さらに、キャリアローラスタンドの交換作業をベルトコンベアの片側側面のみから行うことが可能となる。
本発明に係るキャリアローラスタンド、及びベルトコンベアによれば、ベルトコンベアの搬送用ベルトの搬送方向にキャリアローラスタンドを蜜に配置した場合であっても、キャリアローラスタンドの交換作業において、互いに隣接するキャリアローラスタンド同士の干渉及びキャリアローラと搬送用ベルトとの干渉が回避可能であり、さらに、キャリアローラスタンドの交換作業をベルトコンベアの片側側面のみから行うことが可能となる。
第1実施形態のキャリアローラスタンドの断面図である。 第1実施形態のキャリアローラスタンドの左側面図である。 第1実施形態のキャリアローラスタンドの右側面図と部分拡大図である。 図1のA−A線断面図である。 第1実施形態のキャリアローラスタンドの取り付け工程(スライドビーム取り付け工程)を示す図である。 第1実施形態のキャリアローラスタンドの取り付け工程(スライダ、傾斜ローラ支持部、水平ローラ支持部挿入工程)を示す図である。 第1実施形態のキャリアローラスタンドの取り付け工程(スライダのストッパ当接時)を示す図である。 第1実施形態のキャリアローラスタンドの取り付け工程(傾斜ローラの傾斜時)を示す図である。 図1のA−A線断面図であって第2のストッパの変形例を示す図である。 第2実施形態のキャリアローラスタンドの断面図である。 第2実施形態のキャリアローラスタンドの左側面図である。 第2実施形態のキャリアローラスタンドの右側面図と部分拡大図である。 図10の矢印の方向から見た部分平面図であって、スライダとストッパとが互いに離間し、且つピン結合部と切り込み部が互いに離間した状態の図である。 図10の矢印の方向から見た部分平面図であって、スライダがストッパに当接し、且つピン結合部が切り込み部に係合した状態の図である。 従来技術のベルトコンベアの断面図である。 従来技術のベルトコンベアの側面図である。 従来技術のベルトコンベアを搬送物が乗り継ぎ可能となるように上下段に配置し、上段のベルトコンベアと下段のベルトコンベアとの間に乗り継ぎ部を配置した模式図である。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1に、第1実施形態のキャリアローラスタンドの断面図を示す。また、図2に、第1実施形態のキャリアローラスタンドの左側面図を示し、図3に、第1実施形態のキャリアローラスタンドの右側面図と部分拡大図を示す。そして、図4に、図1のA−A線断面図を示す。
本実施形態のキャリアローラスタンド20は、ベルトコンベア10に組み込まれるものである。ベルトコンベア10は、ベルトコンベア10の骨組みとなるフレーム12と、フレーム12の上面に配置され水平ローラ48及び傾斜ローラ56,58を支持するキャリアローラスタンド20と、フレーム12の下面に配置されたリターンローラ(不図示)を支持するリターンローラスタンド(不図示)を有する。キャリアローラスタンド20及びリターンローラスタンド(不図示)は、それぞれフレーム12の長手方向に一定の間隔で複数配置されている。
また前述同様に、ベルトコンベア10には、搬送ローラ(不図示)、モータ(不図示)が取り付けられ、水平ローラ48、傾斜ローラ56,58、リターンローラ(不図示)、搬送ローラ(不図示)には搬送用ベルト14が巻きかけられている。
キャリアローラスタンド20において、傾斜ローラ56,58は、水平ローラ48を挟むように配置され、傾斜ローラ56,58は、搬送用ベルト14の幅方向の側面側が高くなるように傾斜している。搬送用ベルト14は、この水平ローラ48と傾斜ローラ56,58に転接されるため、断面形状が皿型になり、前述同様に、水平な中央部16と中央部16側に傾斜した傾斜部18A,18Bが形成される。
第1実施形態のキャリアローラスタンド20は、主に、フレーム12に固定されるスライドビーム22と、スライドビーム22上に配置される水平ローラ支持部34及び傾斜ローラ支持部50を有している。また、スライドビーム22上にはスライダ62が配置され、スライダ62、リンク部材64、傾斜ローラ支持部50、水平ローラ支持部34によりリンク機構が構築されている。そして、スライダ62と、水平ローラ支持部34との相対位置の変化により、傾斜ローラ支持部50とリンク部材64の傾斜角度が変化し、これにより傾斜ローラ56の傾斜角度が変化するようになっている。
スライドビーム22は、その長手方向がベルトコンベア10のフレーム12の長手方向と直交した配置で、図2、3に示すようにフレーム12の長手方向に所定の間隔で取り付けられるものである。
図1に示すように、スライドビーム22の長手方向の左側の端部には、ストッパ30(本実施形態では三角形状)が取り付けられている。ストッパ30は、スライダ62に当接してスライダ62の移動を制止するものである。
スライドビーム22は、スライドビーム22の長手方向に沿った長手方向を有するマウントビーム32上に配置されている。これにより、スライドビーム22に取り付けられた後述の第2のストッパ46の下端が、フレーム12(後述の止め部材24)よりも高くなり、スライドビーム22に水平ローラ支持部34を配置する際に、後述の第2のストッパ46とスライドビーム22との干渉を回避することができる。
図1乃至図3に示すように、マウントビーム32の長手方向の両端の下端となる位置には止め部材24が取り付けられている。そして、ボルト26を、止め部材24及びフレーム12を連通する貫通孔に挿通し、ボルト26、ナット28によるボルト締めによりスライドビーム22(マウントビーム32)がフレーム12に固定される。なお、ボルト締め以外に、溶接によりスライドビーム22(マウントビーム32)をフレーム12に固定してもよい。
水平ローラ支持部34は、土台となる支持ビーム36上に、軸受部38、軸受部40、軸受部42が支柱のように一列に立設したものである。支持ビーム36は、スライドビーム22の長手方向に沿った長手方向を有し、スライドビーム22上をスライドビーム22の長手方向にスライド可能な部材となっている。
軸受部38は、水平ローラ48の回転軸の一方を回転自在に支持するものである。軸受部40は、水平ローラ48の回転軸の他方と傾斜ローラ58(第2の傾斜ローラ)の回転軸の一方を回転自在に支持するものである。軸受部42は、傾斜ローラ58の回転軸の他方を回転自在に支持するものである。なお、軸受部42には把手44が取り付けられている。
支持ビーム36の側面には第2のストッパ46が設けられている。第2のストッパ46は、図4に示すように、支持ビーム36の両側面から延出してコの字型にスライドビーム22を囲むように折れ曲がった形状を有している。これにより、水平ローラ支持部34がスライドビーム22の長手方向に垂直な方向、すなわち搬送用ベルト14の進行方向(周回方向)にずれることを防止している。支持ビーム36をスライドビーム22上に配置する場合は、第2のストッパ46のコの字に折れ曲がった部分の内側にスライドビーム22が入るように、スライドビーム22のストッパ30が配置された端部と反対側の端部から支持ビーム36の端部を導入して支持ビーム36をスライドビーム22上でスライドさせる。なお、この配置方法は、後述のスライダ62においても同様である。
水平ローラ支持部34をスライドビーム22上に配置する際に、設計により第2のストッパ46とスライドビーム22が互いに干渉しない場合には、マウントビーム32は不要である。この場合、スライドビーム22の長手方向の両端の下端に止め部材24を取り付ければよい。
水平ローラ48は、支持ビーム36の長手方向に沿った回転軸を有し、スライドビーム22の長手方向のほぼ中央となる位置で回転軸を水平とした状態で、その回転軸が軸受部38、軸受部40により回転自在に支持され、搬送用ベルト14の中央部16の下面に転接している。
傾斜ローラ58(第2の傾斜ローラ)は、図1において支持ビーム36の長手方向の右側に配置されている。そして、その回転軸が搬送用ベルト14の側面側が高くなるように傾斜した状態で軸受部40、軸受部42により回転自在となるように支持され、搬送用ベルト14の傾斜部18Bの下面に転接している。
傾斜ローラ支持部50は、図1において支持ビーム36とスライダ62を跨ぐように配置されている。また、傾斜ローラ支持部50は、傾斜ローラ56を回転自在に支持するものであり、支持腕52と、支持腕52の長手方向の両側に設けられた軸受部54A,54Bを有する。
傾斜ローラ支持部50(支持腕52)の長手方向の一端は、支持ビーム36(または軸受部38)にピン結合されて支持ビーム36との間で第1のピン結合部60を形成している。
傾斜ローラ56は、その回転軸が搬送用ベルト14の側面側が高くなるように傾斜した状態で軸受部54A及び軸受部54Bにより回転自在となるように傾斜ローラ支持部50に支持され、搬送用ベルト14の傾斜部18Aの下面に転接している。
第1のピン結合部60の回転軸は、鉛直方向及びスライドビーム22の長手方向に垂直な方向となっている。よって、傾斜ローラ支持部50は、第1のピン結合部60を中心としてスライドビーム22の長手方向に回動する。したがって、傾斜ローラ支持部50は傾斜ローラ56を支持するとともに第1のピン結合部60を固定端として傾斜ローラ56の傾斜角度を変化させることができる。
また軸受部54A,54Bは、第1のピン結合部60よりも支持腕52の自由端側に配置されているため、傾斜ローラ支持部50は、自らが回動することにより、傾斜ローラ56の傾斜角度のみならず傾斜ローラ56の高さ位置も変化させることができる。
スライドビーム22上にはスライダ62が配置されている。スライダ62は、支持ビームと同様にスライドビーム22の長手方向にスライド可能な部材である。スライダ62は、スライドビーム22に取り付けられたストッパ30と支持ビーム36との間となる位置に配置されており、図1においては、ストッパ30及び支持ビーム36に当接している。
なお、スライダ62の両側面にも前述の第2のストッパ46が設けられ、第2のストッパ46は、スライダ62がスライドビーム22から搬送用ベルト14の搬送方向にずれないようにしている。
スライダ62と傾斜ローラ支持部50とは一対のリンク部材64(図2参照)により連結されている。リンク部材64は、その長手方向の一端(固定端)でスライダ62との間で一対の第2のピン結合部66を形成しており、他端(自由端)と傾斜ローラ支持部50(支持腕52)の長手方向の他端(自由端)との間で一対の第3のピン結合部68を形成している。第2のピン結合部66、第3のピン結合部68の回転軸の方向は第1のピン結合部60の回転軸の方向と平行である。
本実施形態では、傾斜ローラ支持部50が傾斜ローラ56を傾斜部18Aに転接するように傾斜支持した状態で、支持ビーム36をスライドビーム22に対して固定する固定手段が設けられている。すなわち、スライドビーム22、支持ビーム36の、それぞれ長手方向右側となる位置には、それぞれ貫通孔70A,70B(固定手段)が形成されている(図3)。そして貫通孔70A,70Bは、スライダ62がストッパ30に当接し、且つ支持ビーム36がスライダ62に当接したときに互いに連通するように配置されている(図1)。そしてこの連通した貫通孔70A,70Bには固定ピン72(固定手段)が挿入可能となっている。
固定ピン72を貫通孔70A,70Bに挿入することにより、スライドビーム22に支持ビーム36が固定される。そして、支持ビーム36が固定されることにより、ストッパ30と支持ビーム36に挟まれたスライダ62も固定され、傾斜ローラ56の高さ及び傾斜角度を固定することができる。
傾斜ローラ56は、スライダ62及び支持ビーム36が固定手段により固定される配置となったときに、水平ローラ48を挟んで傾斜ローラ58と左右対称な配置となるとともに、傾斜部18Aと転接するように傾斜ローラ支持部50に支持されることになる。一方、その状態から傾斜ローラ支持部50の傾斜を小さくしていくと、傾斜ローラ56は傾斜部18Aから離間する。そして、傾斜ローラ56の回転軸がほぼ水平となったときに、傾斜ローラ56の上面の高さと水平ローラ48の上面の高さが同じとなるか、またはそれ以下となるように傾斜ローラ支持部50に支持されている。
本実施形態では、水平ローラ支持部34(支持ビーム36)、傾斜ローラ支持部50、リンク部材64、スライダ62により、傾斜ローラ56の高さ及び傾斜角度を変化させるリンク機構を形成している。すなわち、水平ローラ支持部34とスライダ62との間を狭くすると、リンク部材64及び傾斜ローラ支持部50の傾斜角度が大きくなり、逆に広くすると、リンク部材64及び傾斜ローラ支持部50の傾斜角度が小さくなる。
また本実施形態では、スライドビーム22の端部にストッパ30が設けられている。よってスライダ62をストッパ30に当接させた状態で水平ローラ支持部34をストッパ30側にスライドさせることにより、水平ローラ支持部34とスライダ62との間が狭くなり、リンク部材64及び傾斜ローラ支持部50の傾斜角度が大きくなる。
図1の配置において、水平ローラ支持部34をスライドビーム22に対して右側にスライドさせると傾斜ローラ支持部50の傾斜角度が小さくなり。これにより傾斜ローラ56の傾斜角度が小さくなるとともに傾斜ローラ56の高さが低くなる。そして傾斜ローラ支持部50の支持腕52がほぼ水平となったところで、ストッパ30からスライダ62が離れ、傾斜ローラ56は搬送用ベルト14の中央部16の下を潜り抜けることができる。
なお、リンク部材64は、上述のように支持腕52がほぼ水平となった場合でも第3のピン結合部68の高さが第2のピン結合部66の高さより高くなるように傾斜している。これにより、水平ローラ支持部34がスライダ62に近づくとリンク部材64の第3のピン結合部68側(自由端)側が第2のピン結合部66より高くなるように回動し、傾斜ローラ支持部50の傾斜角度を大きくすることができる。
スライドビーム22、支持ビーム36、スライダ62は、例えばアングル材(それぞれ同一の頂角)のようにL字の断面形状を有し直線状に延びた部材により形成され、アングルの頂点を上向きとしそれぞれの長手方向の向きを一致させて重ねられている。よって、支持ビーム36及びスライダ62は、スライドビーム22の長手方向に沿ってスライドビーム22上をスライド可能となっている。なお、各部材のスライド面にはグリース等の潤滑剤を塗布し、支持ビーム36、スライダ62がスライドビーム22上を容易にスライドできるようにすることが望ましい。
次に、第1実施形態のキャリアローラスタンド20の取り付け工程について説明する。図5乃至図8に、第1実施形態のキャリアローラスタンドの取り付け工程を示す。
ここで、本実施形態においては、図2、3に示すように複数あるキャリアローラスタンド20のうちの一つについて取り付け・取り外しを行なうことを想定している。よって、搬送用ベルト14は使用時の状態、すなわち中央部16および傾斜部18A,18Bを有した状態を維持しているものとする。
また、図5乃至図8においては、ベルトコンベア10の右側側面に作業者が作業可能な足場(不図示)が配置され、キャリアローラスタンド20をベルトコンベア10の右側側面(手前)から挿入して取り付けるものとする。
図5に示すように、ベルトコンベア10のフレーム12にスライドビーム22を取り付ける(図2、図3参照)。このとき、図5に示すようにストッパ30が左側(奥)となるように取り付ける。また必要に応じてマウントビーム32を用いる。
図6に示すように、水平ローラ支持部34、傾斜ローラ支持部50、リンク部材64、スライダ62等が一体になった構造物を手前(右側)から挿入して、支持ビーム36及びスライダ62をスライドビーム22上で奥(左側)にスライドさせる。
このとき、スライダ62は、スライダ62と支持ビーム36との間が狭くなる方向の摩擦力をスライドビーム22から受けるが、傾斜ローラ56及び傾斜ローラ支持部50の荷重により傾斜ローラ支持部50の支持腕52がほぼ水平となった状態を維持し、リンク部材64も傾斜が小さくなった状態を維持する。よって、スライダ62と支持ビーム36との間でほぼ一定の距離を維持した状態でスライダ62及び支持ビーム36はスライドビーム22上をスライドする。したがって、傾斜ローラ56は、水平ローラ48よりも高さが低い状態を維持しつつ、搬送用ベルト14の中央部16の下を潜り抜け、奥に進むことができる。
図7に示すように、スライダ62を奥へさらにスライドさせると、スライダ62の端部がストッパ30に当接する。
図8に示すように、水平ローラ支持部34をスライドビーム22上で更に奥にスライドさせる。すると、リンク機構により第1のピン結合部60(水平ローラ支持部34)と第2のピン結合部66(スライダ62)との間隔が短くなり、第3のピン結合部68の高さが高くなる。このとき、傾斜ローラ56は奥に移動していくが、傾斜ローラ56の第3のピン結合部68側の端部が第1のピン結合部60側の端部より高くなる態様で、傾斜ローラ56は水平ローラ48側に傾斜していき、傾斜ローラ56の高さも高くなっていく。
そして、支持ビーム36がスライダ62に当接することにより、水平ローラ支持部34のスライドビーム22のストッパ30側へのこれ以上のスライドが制止されるとともに、傾斜ローラ56は搬送用ベルト14の傾斜部18Aに転接する。このとき、水平ローラ48は搬送用ベルト14の中央部16に転接し、傾斜ローラ58も搬送用ベルト14の傾斜部18Bに転接する。
この状態で連通した貫通孔70A,70B(図3)に固定ピン72を挿入することにより、スライドビーム22に対してスライダ62、水平ローラ支持部34はそれぞれ固定され、傾斜ローラ56、水平ローラ48、傾斜ローラ58の位置が固定され、傾斜ローラ56の高さ及び回転軸の傾斜角度も固定される。これによりキャリアローラスタンド20の取り付け工程が終了する。
そして、ベルトコンベア10の使用時には、第2のストッパ46が水平ローラ支持部34及びスライダ62(傾斜ローラ支持部50)の搬送用ベルト14の搬送方向のずれを防止する。
次に、ベルトコンベア10から水平ローラ48及び傾斜ローラ56,58を交換する工程について説明する。まず、図8の状態で固定ピン72を抜き、把手44を持って水平ローラ支持部34を手前に引く。すると、水平ローラ支持部34がスライドビーム22上を手前側にスライドするため、リンク機構により、傾斜ローラ56は手前側に移動するとともにその高さが低くなり、且つ傾斜が小さくなる。
そして、リンク部材64の傾斜角度が一定の角度にまで小さくなり、支持腕52がほぼ水平となったところでスライダ62もストッパ30から離れて手前側にスライドし始める(図6、図7参照)。よって、傾斜ローラ56は、搬送用ベルト14の傾斜部18A及び中央部16と干渉することなく、搬送用ベルト14の下を潜り抜けることができる。よって、水平ローラ支持部34及び傾斜ローラ支持部50等が一体となった構造物をベルトコンベア10のフレーム12の側面から取り出すことができる。
そして、水平ローラ48、傾斜ローラ56,58を新たなものに交換し、水平ローラ支持部34と傾斜ローラ支持部50等が一体となった構造物を再びスライドビーム22上に配置して奥にスライドさせることにより、水平ローラ48、傾斜ローラ56,58の交換作業を容易に交換することができる。
よって、本実施形態のキャリアローラスタンド20のスライドビーム22以外の部分となる前述の構造物の出し入れを行なう場合、ベルトコンベア10のフレーム12の手前となる側面から前記構造物を挿入してスライドビーム22上をスライドさせるだけで、奥に配置される傾斜ローラ56が搬送用ベルト14の中央部16との干渉を回避しつつ所定の位置で傾斜して搬送用ベルト14の傾斜部18Aに転接させることができる。また、その状態で前記構造物を手前に引くだけで、傾斜ローラ56の高さが低くなるとともにほぼ水平となって搬送用ベルト14の傾斜部18Aと中央部16との干渉を回避しつつ前記構造物を取り出すことができる。
また、リンク機構が動作しても、傾斜ローラ支持部50及びリンク部材64は、フレーム12の長手方向にはみ出ることはないので、キャリアローラスタンド20の水平ローラ48及び傾斜ローラ56,58の交換時において、ベルトコンベア10内のキャリアローラスタンド20の使用時の占有領域以外の領域の占有を回避することができる。
よって、キャリアローラスタンド20をフレーム12の長手方向に密に配置した場合であっても、交換作業において、隣接する他のキャリアローラスタンド20との干渉及び傾斜ローラ56と搬送用ベルト14との干渉を回避し、ベルトコンベア10の片側側面から交換作業が可能なキャリアローラスタンド20、及びこれを用いたベルトコンベア10となる。
図9に、図1のA−A線断面図であって第2のストッパの変形例を示す図である。上述のように、第2のストッパ46は、水平ローラ支持部34、スライダ62から延出した部材であった。しかし、図9に示すように、変形例に係る第2のストッパ74は、スライドビーム22の側面から上方に延出し、延出した部分から一定の高さのところで支持ビーム36側及びスライダ62側に折り曲げられた形状を有している。このような構成とすることにより、第1実施形態のマウントビーム32を用いてスライドビーム22をフレーム12に対して浮かせた状態で支持せずとも、スライダ62及び支持ビーム36のスライドビーム22への配置時に、第2のストッパ74とスライドビーム22との干渉を回避することができる。
図10に、第2実施形態のキャリアローラスタンドの断面図を示す。また、図11に、第2実施形態のキャリアローラスタンドの左側面図を示し、図12に、第2実施形態のキャリアローラスタンドの右側面図と部分拡大図を示す。そして、図13に、図10の矢印の方向から見た部分平面図であって、スライダとストッパとが互いに離間し、且つピン結合部と切り込み部が互いに離間した状態の図を示し、図14に、図10の矢印の方向から見た部分平面図であって、スライダがストッパに当接し、且つピン結合部が切り込み部に係合した状態の図を示す。なお、以下の説明において、第1実施形態と共通の構成要素については同一番号を付し、必要な場合を除いてその説明を省略する。
第2実施形態のキャリアローラスタンド20Aの基本構成は、第1実施形態のキャリアローラスタンド20と共通するが、スライダ62Aは水平ローラ支持部34Aを載置させるために十分長く設計され、水平ローラ支持部34Aがスライダ62A上をスライドするようになっている。またストッパ30Aは、スライドビーム22等と同一のアングル材により形成され、スライドビーム22上の長手方向の左側の端部側に配置されている。
水平ローラ支持部34Aのストッパ30A側には切り込み部76が形成され、この切り込み部76に第2のピン結合部66を有しスライダ62Aに接合する部材66aが係合して傾斜ローラ支持部50の傾斜角度を固定するようになっている。また、スライダ62Aの貫通孔70A、貫通孔70Bに対向する位置には貫通孔70Cが形成され、固定ピン72が貫通孔70A、貫通孔70C、貫通孔70Bを挿通できるようにしている。
キャリアローラスタンド20Aの傾斜ローラ支持部50の動作は、第1実施形態と同様である。しかし、本実施形態では、キャリアローラスタンド20Aをスライドビーム22上に配置するときでもスライダ62Aが、水平ローラ支持部34Aの把手44の近傍にまで延出している。よって、スライダ62Aを手やクランプなどで水平ローラ支持部34Aに対して固定する等により、スライダ62Aと水平ローラ支持部34Aとの相対位置を固定した状態で傾斜ローラ支持部50と水平ローラ支持部34Aとが一体となった構造物をスライドビーム22上でスライドさせることができる。よって、前記構造物をベルトコンベア10に挿入する段階でスライダ62Aとスライドビーム22との間の摩擦力により前記相対位置が互いに近づいて傾斜ローラ56の高さが高くなること、及び傾斜ローラ56の傾斜角度が大きくなることを防止して効率的に傾斜ローラ56をベルトコンベア10に取り付けることができる。
なお、第2実施形態においては、スライダ62Aがスライドビーム22上でスライド可能であるとともに、水平ローラ支持部34Aがスライダ62A上でスライド可能である。そして、貫通孔70A、貫通孔70C、貫通孔70Bが連通した状態で固定ピン72を貫通孔70A,70C,70Bに挿通して、スライドビーム22に対してスライダ62A及び水平ローラ支持部34Aを固定するとともに、傾斜ローラ支持部50の傾斜角度を固定できる。したがって、ストッパ30Aは省略してもよく、また、切り込み部76及び支持ビーム36の第1のピン結合部60より第2のピン結合部66側となる部分を切除してもよい。逆に、ストッパ30を有する限り、スライダ62Aの貫通孔70Cを形成する部分を切除し、水平ローラ支持部34A及びスライドビーム22に固定ピン72を挿通するようにしてもよい。
第2実施形態ではスライドビーム22は必ずしも必要ではない。例えば、図10等のフレーム12の左側(奥側)にスライダ62Aの長手方向の端部が嵌め込まれるスリット(不図示)を配置し、このスリット(不図示)にスライダ62Aの端部を嵌め込むとともに、傾斜ローラ56を傾斜支持した状態で水平ローラ支持部34Aをスライダ62Aに対して固定するようにしてもよい。
一方、第1実施形態においては、スライダ62に水平ローラ支持部34が載置されることはなく、スライダ62を短い部材として設計することができるので、第2実施形態よりも全体の重量が軽減されている。
いずれの実施形態において、固定手段として貫通孔70A,70B,70Cと固定ピン72を挙げたが、これに限定されず、例えば、スライドビーム22、水平ローラ支持部34(第2実施形態ではさらにスライダ62A)をまとめて挟持するクランプ等を用いてもよい。
さらに、ベルトコンベア10の両側面に足場が配置されている場合には、スライダ62およびリンク部材64を省略し、リンク部材64に対応する部材(不図示)を、傾斜ローラ支持部50が傾斜した状態で傾斜ローラ支持部50及び支持ビーム36に対して着脱自在となるように接続し、各ローラの交換時に、この部材(不図示)を取り外して傾斜ローラ支持部50を水平に倒すようにしてもよい。
ベルトコンベアのキャリアローラを支持するキャリアローラスタンドにおいて、搬送用ベルトの搬送方向に蜜に配置した場合であっても、交換作業において、隣接するキャリアローラスタンドとの干渉及びキャリアローラと搬送用ベルトとの干渉を回避し、ベルトコンベアの片側側面から交換作業が可能なキャリアローラスタンド、及びこれを用いたベルトコンベアとして利用できる。
10………ベルトコンベア、12………フレーム、14………搬送用ベルト、16………中央部、18A、18B………傾斜部、20………キャリアローラスタンド、22………スライドビーム、24………止め部材、26………ボルト、28………ナット、30,30A………ストッパ、32………マウントビーム、34,34A………水平ローラ支持部、36………支持ビーム、38………軸受部、40………軸受部、42………軸受部、44………把手、46………第2のストッパ、48………水平ローラ、50………傾斜ローラ支持部、52………支持腕、54A、54B………軸受部、56………傾斜ローラ、58………傾斜ローラ、60………第1のピン結合部、62,62A………スライダ、64………リンク部材、66………第2のピン結合部、68………第3のピン結合部、70A,70B………貫通孔、72………固定ピン、74………第2のストッパ、76………切り込み部、100………ベルトコンベア、101………キャリアローラスタンド、102………フレーム、106………水平ローラ、108………傾斜ローラ、110………軸受部、112………支持ビーム、114………リターンローラ、116………搬送用ベルト、118………中央部、120………傾斜部、122………乗り継ぎ部、124………搬送ローラ。
上記目的を達成するため、本発明に係るキャリアローラスタンドは、スライドビームと、前記スライドビーム上をスライド可能であるとともに水平ローラを回転自在に支持する水平ローラ支持部と、記スライドビーム上スライド可能スライダと、前記スライダにピン結合されたリンク部材と、傾斜ローラを回転自在に支持するとともに、一端が前記水平ローラ支持部にピン結合され、他端が前記リンク部材の自由端側にピン結合された傾斜ローラ支持部と、を備え、前記リンク部材が前記傾斜ローラ支持部を傾斜させて支持した状態から前記水平ローラ支持部を前記リンク部材から遠ざかる方向にスライドさせることにより前記傾斜ローラ支持部の傾斜を小さくさせて前記傾斜ローラの高さを前記水平ローラの高さ以下にすることが可能なリンク機構と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係るキャリアローラスタンドは、スライドビームと、前記スライドビーム上をスライド可能なスライダと、前記スライダ上をスライド可能であるとともに水平ローラを回転自在に支持する水平ローラ支持部と、前記スライダにピン結合されたリンク部材と、傾斜ローラを回転自在に支持するとともに、一端が前記水平ローラ支持部にピン結合され、他端が前記リンク部材の自由端側にピン結合された傾斜ローラ支持部と、を備え、前記リンク部材が前記傾斜ローラ支持部を傾斜させて支持した状態から前記水平ローラ支持部を前記リンク部材から遠ざかる方向にスライドさせることにより前記傾斜ローラ支持部の傾斜を小さくさせて前記傾斜ローラの高さを前記水平ローラの高さ以下にすることが可能なリンク機構と、を有することを特徴とする。
前記水平ローラ支持部の前記リンク機構を挟んだ反対側にある前記スライドビームの端部には、前記スライダが当接するストッパが設けられていることを特徴とする。
上記構成により、スライダと水平ローラ支持部との間隔を容易に変化させることができ、傾斜ローラの傾斜角度の調整を容易に行うことができる。
前記リンク部材が前記傾斜ローラ支持部を傾斜させて支持した状態で、前記水平ローラ支持部を前記スライドビームに対して固定する固定手段が設けられていることを特徴とするこれにより、傾斜ローラの傾斜支持を安定的に行なうことができる。
なお、第2実施形態においては、スライダ62Aがスライドビーム22上でスライド可能であるとともに、水平ローラ支持部34Aがスライダ62A上でスライド可能である。そして、貫通孔70A、貫通孔70C、貫通孔70Bが連通した状態で固定ピン72を貫通孔70A,70C,70Bに挿通して、スライドビーム22に対してスライダ62A及び水平ローラ支持部34Aを固定するとともに、傾斜ローラ支持部50の傾斜角度を固定できる。したがって、ストッパ30Aは省略してもよく、また、切り込み部76及び支持ビーム36の第1のピン結合部60より第2のピン結合部66側となる部分を切除してもよい。逆に、ストッパ30を有する限り、スライダ62Aの貫通孔70Cを形成する部分を切除し、水平ローラ支持部34A及びスライドビーム22に固定ピン72を挿通するようにしてもよい。

Claims (7)

  1. スライドビームと、
    前記スライドビーム上をスライド可能であるとともに水平ローラを回転自在に支持する水平ローラ支持部と、
    前記スライドビームの端部に配置されたストッパと、
    前記スライドビーム上をスライド可能であるとともに前記ストッパに当接するスライダと、
    前記スライダにピン結合されたリンク部材と、
    傾斜ローラを回転自在に支持するとともに、一端が前記水平ローラ支持部にピン結合され、他端が前記リンク部材の自由端側にピン結合された傾斜ローラ支持部と、を備えたことを特徴とするキャリアローラスタンド。
  2. スライドビームと、
    前記スライドビーム上をスライド可能なスライダと、
    前記スライダ上をスライド可能であるとともに水平ローラを回転自在に支持する水平ローラ支持部と、
    前記スライダにピン結合されたリンク部材と、
    傾斜ローラを回転自在に支持するとともに、一端が前記水平ローラ支持部にピン結合され、他端が前記リンク部材の自由端側にピン結合された傾斜ローラ支持部と、を備えたことを特徴とするキャリアローラスタンド。
  3. 前記スライドビームの端部には前記スライダが当接するストッパが配置されていることを特徴とする請求項2に記載のキャリアローラスタンド。
  4. 前記スライドビーム、前記スライダ、前記水平ローラ支持部の少なくともいずれか一つに取り付けられ、前記スライダ及び前記水平ローラ支持部が前記スライドビームの側面方向にずれることを防止する第2のストッパが設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のキャリアローラスタンド。
  5. 前記リンク部材が前記傾斜ローラ支持部を傾斜させた状態で支持した配置で、前記水平ローラ支持部を前記スライドビームに対して固定する固定手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のキャリアローラスタンド。
  6. 前記水平ローラ支持部は、前記傾斜ローラの前記水平ローラを挟んだ反対側で第2の傾斜ローラを回転自在に支持していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のキャリアローラスタンド。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のキャリアローラスタンドを備えたことを特徴とするベルトコンベア。
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