JPH08225136A

JPH08225136A - ベルトコンベヤのローラ架台

Info

Publication number: JPH08225136A
Application number: JP3488895A
Authority: JP
Inventors: Ryoichi Iizuka; 良一飯塚
Original assignee: IHI Corp
Current assignee: IHI Corp
Priority date: 1995-02-23
Filing date: 1995-02-23
Publication date: 1996-09-03

Abstract

(57)【要約】【目的】クレーン等を用いてローラ架台やエンドレス
ベルトを持ち上げる必要がなく、狭い空間に人が入る必
要がなく、安全かつ簡単に、各ローラを交換できるベル
トコンベヤのローラ架台を提供する。【構成】エンドレスベルト１を支持するための水平な
センターローラ２ａとその両側の１対のサイドローラ２
ｂとを支持しフレーム３に固定されるベルトコンベヤの
ローラ架台２において、フレームに幅方向に水平に固定
された水平支持金具１２と、サイドローラを支持するサ
イド支持部１４と、センターローラを支持するセンター
支持部１６とを備える。センター支持部とサイド支持部
は、水平支持金具上に幅方向に摺動可能に取付けられて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ベルトコンベヤに係わ
り、更に詳しくは、ベルトコンベヤのエンドレスベルト
を支持するローラ架台に関する。

【０００２】

【従来の技術】図３に例示するベルトコンベヤが、従来
から広く用いられている。このベルトコンベヤは、石
炭、バルク、等の荷を載せるエンドレスベルト１、エン
ドレスベルト１を支持する複数のローラ架台２、ローラ
架台２を支持するフレーム３、等からなる。ローラ架台
２は、その取付け座４がスペーサ５を挟んでフレーム３
に一定間隔で取付けられている。また、それぞれのロー
ラ架台２は、水平なセンターローラ２ａと、その両側に
斜めに配置された２本のサイドローラ２ｂとが本体２ｃ
に回転可能に取付けられたものであり、３本のローラ２
ａ、２ｂによりベルト１をＵ字上に保持し、ベルト１か
ら荷が横崩れして落ちないようになっている。更に、各
ローラ２ａ，２ｂは、架台本体２ｃに図３（Ｂ）に示す
ように、Ｕ字状の溝を設け、その溝に各ローラの両端部
を上から挿入して支持される。なお、この図で６は、荷
をベルトコンベア装置に供給するシュート及びスカート
であり、１ａは、エンドレスベルトの戻り側である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ベルトコンベヤを長期
間安定して使用するために、上述したローラ架台２の各
ローラを、故障時或いは定期的に個別に交換する必要が
ある。また、この交換は、エンドレスベルト１を外すこ
となく、実施する必要がある。従来、かかるローラの交
換は、スペーサ５を外してキャリヤローラ架台２を下げ
てベルト１との間に隙間を作り、交換するローラ２ａ，
２ｂを上に持ち上げて、その両端をＵ字溝から外して交
換していた。しかし、かかる交換作業では、重いロー
ラ架台２の全体（例えば重量約２００ｋｇ以上）をスペ
ーサ５を外すために持ち上げる必要がある問題点があっ
た。また、ベルトコンベヤの大型化に伴い、各ローラ
の支持荷重が増大しローラ自体が重くなっており（例え
ば約３０ｋｇ以上）、この重いローラを、例えばセンタ
ーローラでは、ベルトコンベヤの中に人が入り込み、作
業性の悪い狭い空間で、かつ手作業で扱わなければなら
ない問題点があった。

【０００４】更に、ベルトコンベヤの多くの部分で
は、スペーサ５（ウマ）がないため、ローラを交換する
ために、エンドレスベルトの一部をクレーン等で吊り上
げてローラ上部に隙間を作る必要があり、このため、作
業性が更に悪化する問題点があった。

【０００５】本発明は、かかる問題点を解決するために
創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、ク
レーン等を用いてローラ架台やエンドレスベルトを持ち
上げる必要がなく、狭い空間に人が入る必要がなく、安
全かつ簡単に、各ローラを交換できるベルトコンベヤの
ローラ架台を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、エンド
レスベルトを支持するための水平なセンターローラとそ
の両側の１対のサイドローラとを支持しフレームに固定
されるベルトコンベヤのローラ架台において、フレーム
に幅方向に水平に固定された水平支持金具と、サイドロ
ーラを支持するサイド支持部と、センターローラを支持
するセンター支持部とを備え、該センター支持部及びサ
イド支持部は、前記水平支持金具上に幅方向に摺動可能
に取付けられている、ことを特徴とするベルトコンベヤ
のローラ架台が提供される。

【０００７】本発明の好ましい実施例によれば、前記水
平支持金具は、スペーサを介してフレームに固定され
る。また、前記水平支持金具は、逆Ｖ字上面を有し、前
記サイド支持部及びセンター支持部は、該逆Ｖ字上面に
沿って幅方向に摺動しかつその一部に固定される逆Ｖ字
下面を有する。更に、前記水平支持金具は、逆Ｖ字上面
からエンドレスベルトの移動方向に前後に張り出さない
下部で、フレームに固定されている。また、前記センタ
ー支持部は、サイド支持部のいずれか一方に連結されて
いる。

【０００８】

【作用】上記本発明の構成によれば、サイドローラを支
持するサイド支持部とセンターローラを支持するセンタ
ー支持部が、水平支持金具上に幅方向に摺動可能に取付
けられているので、サイド支持部の固定（例えばボルト
等）を外し、サイド支持部を水平支持金具に沿って幅方
向に移動させることにより、クレーン等を用いることな
く、サイドローラの付いたサイド支持部をローラ架台か
ら取り外すことができる。取り外したサイド支持部から
のサイドローラの交換は、ベルトコンベヤの両側の作業
しやすい位置で、従来と同様に単にローラを上に持ち上
げてその両端をＵ字溝から外し、新しいローラの両端を
Ｕ字溝にはめることにより、安全かつ簡単に、ローラ交
換ができる。同様にサイド支持部を外した後のセンター
支持部は、幅方向に移動させることにより、ローラ架台
から取り外すことができ、かつセンターローラも単にロ
ーラを上に持ち上げて外し、新しいローラを逆の手順で
取り付けることができる。

【０００９】水平支持金具に逆Ｖ字上面を設け、サイド
支持部とセンター支持部を、その逆Ｖ字上面に沿って幅
方向に摺動しかつその一部にボルト等で固定するように
サイド支持部及びセンター支持部に逆Ｖ字下面を設けれ
ば、簡単な構造でベルトの走行方向の力を支持し、かつ
ベルトの幅方向に移動させることができる。また、逆Ｖ
字上面からエンドレスベルトの移動方向に前後に張り出
さない下部で、水平支持金具をフレームに固定すれば、
ローラ架台の取付け間隔を狭くすることができ、個々の
ローラの支持負荷容量を低減し、各ローラを軽量にする
ことができる。更に、これにより、センターローラの支
持間隔も狭くなるので、ベルトをクレーン等で持ち上げ
ることなく、特定箇所の各ローラを横移動させることが
できる。

【００１０】更に、センター支持部を、サイド支持部の
いずれか一方に連結すれば、ベルトコンベヤの中に人が
入り込んで作業することなく、安全かつ簡単に、センタ
ー支持部をサンド支持部と共に横移動させて、ローラ架
台から外すことができる。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を図面を参照
して説明する。なお、各図において共通する部分には、
同一の符号を付して使用する。図１は、本発明によるロ
ーラ架台を備えたベルトコンベヤをベルトの走行方向か
ら見た断面図（Ａ）とその部分側面図（Ｂ）である。こ
の図において、本発明のローラ架台１０は、エンドレス
ベルト１を支持するための水平なセンターローラ２ａと
その両側の１対のサイドローラ２ｂとを支持しフレーム
３に固定されるようになっている。ローラ架台１０は、
適当な高さのスペーサ５を介して、フレーム３の固定部
にボルト等で固定するのが好ましい。この構成により、
スペーサ５を外すことにより、ローラ類２ａ，２ｂとベ
ルト１との間に隙間を形成し、ローラの交換をより簡単
にすることができる。

【００１２】本発明のローラ架台１０は、フレーム３に
幅方向に水平に固定された水平支持金具１２と、サイド
ローラ２ｂを支持するサイド支持部１４と、センターロ
ーラ２ａを支持するセンター支持部１６と、を備えてい
る。また、センター支持部１６とサイド支持部１４は、
それぞれ別個に水平支持金具１２に沿って幅方向に摺動
可能に取付けられ、所定の位置でボルト等により固定さ
れている。

【００１３】図１（Ｂ）に示すように、水平支持金具１
２は、逆Ｖ字上面１２ａを有し、かつサイド支持部１４
とセンター支持部１６は、逆Ｖ字上面１２ａと同一寸法
の逆Ｖ字下面１７を有する。かかる構成により、簡単な
構造でベルトの走行方向の力を逆Ｖ字面１２ａ、１７で
支持し、かつこの逆Ｖ字面１２ａ、１７で摺動させるこ
とによりサイド支持部１４とセンター支持部１６をベル
ト１の幅方向に簡単に移動させることができる。なお、
サイド支持部１４とセンター支持部１６の水平支持金具
１２への取付けは、逆Ｖ字面１２ａ、１７を例えばＬ字
上のアングルで構成し、その一方に雌ネジ穴を設け、他
方を貫通するボルト等で締結するのがよい。

【００１４】更に、この水平支持金具１２は、図１
（Ｂ）に示すように、逆Ｖ字上面１２ａからエンドレス
ベルト１の走行方向に前後に張り出さない構造で、スペ
ーサ５を介してフレーム３にボルト等で固定されてい
る。かかる構成により、ローラ架台１０の取付け間隔を
従来の半分（例えば約２００ｍｍ程度）まで狭くするこ
とができ、個々のローラ２ａ，２ｂの支持負荷容量を低
減し、各ローラを手作業で取り扱い易い軽量（例えば２
０ｋｇ以下）にすることができる。更に、これにより、
センターローラ２ａの支持間隔が狭くなるので、ベルト
１をクレーン等で持ち上げることなく、特定箇所のセン
ター支持部１６を横移動させることができる。

【００１５】センター支持部１６は、図１に示すよう
に、サイド支持部１４のいずれか一方に連結することが
好ましい。この構成により、ベルトコンベヤの中に人が
入り込んで作業することなく、安全かつ簡単に、センタ
ー支持部１６をサンド支持部１４と共に横移動させて、
ローラ架台から外すことができる。なお、センター支持
部１６は、単独に水平支持金具１２に固定してもよい。

【００１６】上述したように、本発明のローラ架台１０
は、ベルトコンベヤ用の従来のキャリヤローラ架台をセ
ンターローラ部（センター支持部１６）と、サイドロー
ラ部（サイド支持部１４）とに分割し、サイドローラ部
を横に摺動させて抜くことができる構造としたものであ
る。また、ローラ架台の取付け座（水平支持金具１２）
を短くしローラピッチを狭くできるようにした。更に、
ベルト１とセンターローラ２ａは、常に接しているた
め、センターローラ２ａの横抜きを容易にするため、ス
ペーサ５を設けている。

【００１７】図２は、本発明のローラ架台のローラ交換
状態を示す図である。上述した構成のローラ架台１０の
ローラは、以下のようにして交換する。まず、サイド
ローラ部（サイド支持部１４）の止め（ボルト等）を外
し、図２のＡ方向に引き出し、サイドローラ２ｂを交換
し、逆の手順で元に戻す。次いで、スペーサ５を外
し、センターローラ部（センター支持部１６）を引き出
し、センターローラ２ａを交換し、逆の手順で元に戻
す。ベルト１のセンターローラ２ａによる支持間隔が
前述のように半減していることから、サイドローラ部分
２を外すことにより、ベルト３を特に緩めることなく、
ローラ交換を容易に行うことができる。

【００１８】すなわち、上述した本発明の構成によれ
ば、サイド支持部の固定（例えばボルト等）を外し、サ
イド支持部を水平支持金具に沿って幅方向に摺動させる
ことにより、クレーン等を用いることなく、サイドロー
ラの付いたサイド支持部をローラ架台から取り外すこと
ができる。取り外したサイド支持部からのサイドローラ
の交換は、ベルトコンベヤの両側の作業しやすい位置
で、従来と同様に単にローラを上に持ち上げてその両端
をＵ字溝から外し、新しいローラの両端をＵ字溝にはめ
ることにより、安全かつ簡単に、ローラ交換ができる。
同様にサイド支持部を外した後のセンター支持部は、セ
ンター支持部をサイド支持部と同様に水平支持金具に沿
って幅方向に摺動させることにより、ローラ架台から取
り外すことができ、かつセンターローラも単にローラを
上に持ち上げて外し、新しいローラを逆の手順で取り付
けることができる。

【００１９】また、上述したようにローラ架台の取付け
間隔を狭くすることができ、個々のローラの支持負荷容
量を低減し、各ローラを軽量にすることができる。更
に、これにより、センターローラの支持間隔が狭くなる
ので、ベルトをクレーン等で持ち上げることなく、特定
箇所のセンター支持部を容易に横移動させることができ
る。

【００２０】なお、本発明は上述した実施例に限定され
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々に変更できる
ことは勿論である。

【００２１】

【発明の効果】上述したように、本発明のベルトコンベ
ヤのローラ架台により、ローラ交換の際にサイド支持
部を摺動させて外すことにより、キャリヤローラ（イン
パクトローラ）架台を両側面に引き出して交換作業がで
きるため、従来のウマの外しや重量のあるローラの交換
作業から解放することができる。また、ローラピッチを
従来の約１／２にできるため、ベルトの撓みが少なく
なり、シュート部のスカートゴムとベルトの隙間から荷
がこぼれにくなり、ローラの負担荷重が少なくなり、
大荷重用ローラを使用しなくてもすみ、ローラ間の隙
間が小さくなり、異物によるベルトの縦裂きが減少す
る、等の付随効果を得ることができる。

【００２２】従って、本発明のベルトコンベヤのローラ
架台は、クレーン等を用いてローラ架台やエンドレスベ
ルトを持ち上げる必要がなく、狭い空間に人が入る必要
がなく、安全かつ簡単に、各ローラを交換できる、等の
優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるローラ架台を備えたベルトコンベ
ヤのベルト走行方向から見た断面図（Ａ）とその部分側
面図（Ｂ）である。

【図２】本発明のローラ架台のローラ交換状態を示す図
である。

【図３】従来のベルトコンベヤの構成図である。

【符号の説明】

１エンドレスベルト（ベルト）２ローラ架台２ａセンターローラ２ｂサイドローラ２ｃ本体３フレーム４取付け座５スペーサ１０ローラ架台１２水平支持金具１２ａ逆Ｖ字上面１４サイド支持部１６センター支持部１７逆Ｖ字下面

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】エンドレスベルトを支持するための水平
なセンターローラとその両側の１対のサイドローラとを
支持しフレームに固定されるベルトコンベヤのローラ架
台において、フレームに幅方向に水平に固定された水平支持金具と、
サイドローラを支持するサイド支持部と、センターロー
ラを支持するセンター支持部とを備え、該センター支持
部及びサイド支持部は、前記水平支持金具上に幅方向に
摺動可能に取付けられている、ことを特徴とするベルト
コンベヤのローラ架台。
【請求項２】前記水平支持金具は、スペーサを介して
フレームに固定される、ことを特徴とする請求項１に記
載のベルトコンベヤのローラ架台。
【請求項３】前記水平支持金具は、逆Ｖ字上面を有
し、前記サイド支持部及びセンター支持部は、該逆Ｖ字
上面に沿って幅方向に摺動しかつその一部に固定される
逆Ｖ字下面を有する、ことを特徴とする請求項１に記載
のベルトコンベヤのローラ架台。
【請求項４】前記水平支持金具は、逆Ｖ字上面からエ
ンドレスベルトの移動方向に前後に張り出さない下部
で、フレームに固定されている、ことを特徴とする請求
項１に記載のベルトコンベヤのローラ架台。
【請求項５】前記センター支持部は、サイド支持部の
いずれか一方に連結されている、ことを特徴とする請求
項１に記載のベルトコンベヤのローラ架台。