JP2013188586A - 遊技機 - Google Patents

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Wataru Oshimi
渉 押見
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Abstract

【課題】透明板の設置作業が容易であるとともに透明板の設置状態が良好である遊技機を提供すること。
【解決手段】補強部材107L,Rに取り付けられた上側押さえ部材120,下側押さえ部材121が、前側板ガラス101を前方の突条部105に押し付け、後側板ガラス102を後方の対向部110に押し付ける。これにより、板ガラス101,102の設置作業が容易になるとともに、板ガラス101,102を良好な状態で設置することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、遊技機に関するものである。
例えば、パチンコ機等の遊技機においては、遊技領域を前方から視認可能に開口した開口部に透明板を取り付けた前面扉が、遊技機本体に対して開放可能に設けられている。
透明板として、例えば、2枚のガラスを一体に形成した複層ガラスを採用している遊技機や、前後に並べて設置された板ガラスを採用している遊技機等が提案されている。
これらの遊技機における透明板の設置態様として、例えば、ガラス取り付け枠に溝を設け、その溝に板ガラスを挿入させているものがある。
特開平06−134122号公報
上記のような、板ガラスを前面扉の取り付け枠の溝に挿入する遊技機においては、各板ガラスの取り付け作業を容易にするために溝の幅を板ガラスの厚さに対して充分に大きくすることも考えられる。しかし、設置した後は溝内で板ガラスが前後に動きやすくガタつきが生じ、例えば、パチンコ球がガラスに衝突した際に大きな衝突音が発生することが考えられる。
一方、上記のようなガタつきを抑えるために、溝の幅と板ガラスの厚さとをほぼ同一にすることも考えられるが、溝に板ガラスを挿入する作業が困難になることが推測される。
なお、上記問題は、パチンコ機に限って発生するものではなく、透明板が設けられた前面扉を有する他の遊技機、例えばスロットマシン等にも同様に発生し得る。
本発明は、上記例示した事情等に鑑みてなされたものであり、透明板の設置作業が容易であるとともに透明板の設置状態が良好である遊技機を提供することを目的とするものである。
本発明は、
遊技機前面に配置されるとともに前方へ開放可能に設けられた前面扉を備えている遊技機において、
前記前面扉は、
前記前面扉より後方に配置されている遊技部品を前記遊技機の前方から視認可能とする開口部と、
前記開口部を覆うように前後に並べて配設された前側透明板および後側透明板と、
前記前側透明板の前面側が当接した前側当接部と、
前記前側当接部に対向して形成され、前記後側透明板の後面側が当接した後側当接部と、
前記前側当接部から前記前側透明板の厚さより小さい間隔をあけて、前記前側当接部に対向して設けられた弾性変形可能な前側押圧部と、
前記後側当接部から前記後側透明板の厚さより小さい間隔をあけて、前記後側当接部に対向して設けられた弾性変形可能な後側押圧部と、
前後方向において前記前側透明板と前記後側透明板との間の位置に設けられた押さえ部材固定部と、
前記押さえ部材固定部に固定され、前側に前記前側押圧部が形成され後側に前記後側押圧部が形成された押さえ部材と、
を備え、
前記前側透明板は、前記前側押圧部と前記前側当接部との間に挿入されており、かつ、前記前側押圧部により前記前側当接部に押し付けられており、
前記後側透明板は、前記後側押圧部と前記後側当接部との間に挿入されており、かつ、前記後側押圧部により前記後側当接部に押し付けられており、
前記押さえ部材は、前記後側当接部の前記後側透明板が挿入される側の端部より、前記後側透明板が挿入される側に、一部が突き出した位置に設けられていることを特徴とする。
遊技機への透明板の設置作業が容易であるとともに透明板の設置状態を良好にすることができる。
パチンコ機の正面図 パチンコ機の主要な構成を展開して示す斜視図 前面扉の背面図 前面扉の組立斜視図 図3における前面扉のA−A線分部断面図 図3における前面扉のB−B線分部断面図 図3におけるC部拡大図 (a)上側押さえ部材の背面図、(b)図8(a)におけるD−D線分部断面図 上側押さえ部材の組み付け斜視図 (a)カバー部材の正面図、(b)カバー部材の斜視図 (a)上側押さえ部材の動作を示す側面模式図、(b)上側押さえ部材の動作を示す側面模式図
以下、遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という)の一実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1はパチンコ機の正面図、図2はパチンコ機の主要な構成を展開して示す斜視図である。なお、図1及び図2では便宜上パチンコ機の遊技領域内の構成を省略している。
パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に対して前方に回動可能に取り付けられた遊技機主部12とを有する。外枠11は木製の板材を四辺に連結し構成されるものであって矩形枠状をなしている。パチンコ機10は、外枠11を島設備に取り付け固定することにより、遊技ホールに設置される。
遊技機主部12は、ベース体としての本体枠13と、その本体枠13の前方に配置される前面扉14と、本体枠13の後方に配置される裏パックユニット15とを備えている。遊技機主部12のうち本体枠13が外枠11に対して回動可能に支持されている。詳細には、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として本体枠13が前方へ回動可能とされている。
本体枠13には、図2に示すように、前面扉14が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として前方へ回動可能とされている。また、本体枠13には裏パックユニット15が回動可能に支持されている。
本体枠13は、外形が外枠11とほぼ同一形状をなす枠部71に遊技盤81が前面からはめ込まれることにより構成されている。遊技盤81は合板よりなり、遊技盤81の前面には遊技領域PEが、円弧状に取り付けられた内,外レール部95,96および円弧状の面を有する球規制部76により形成されている。
枠部71における遊技盤81の下方には、手前側へ突出するようにして遊技球発射ハンドル41、遊技球発射機構90が取り付けられている。遊技球発射ハンドル41が操作されることにより、遊技球発射機構90から遊技球が発射される。
遊技球発射機構90は、球送り機構91によって発射レール92上に置かれた遊技球を打ち出す。打ち出された遊技球は遊技盤81に取り付けられた内,外レール部95,96の間を通過し、遊技領域PEに打ち出される。
次に、前面扉14について説明する。なお、以下の説明では、図1、図2を参照するとともに、前面扉14の詳細な構成については図3乃至図6を参照する。図3は前面扉の背面図、図4は背面側からみた前面扉の組立斜視図、図5は図3におけるA−A線分部断面図、図6は図3におけるB−B線分部断面図である。なお、図5及び図6においては、便宜上、各種ランプ等の前面扉前面側の構成を省略している。
前面扉14は、本体枠13に回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として前方へ回動可能とされている。具体的には、図1に示すように、前面扉14の回動基端側の上部には突起軸61が設けられ、下端部には軸孔が形成された被支持部材62が設けられている。また、図1及び図2に示すように、本体枠13の回動基端側の上部には軸孔が形成された支持部材63が設けられ、下端部には突起軸が設けられた支持部材64が設けられている。前面扉14の突起軸61が本体枠13の支持部材63に設けられた軸孔に挿入され、前面扉14の被支持部材62に設けられた軸孔に本体枠13の支持部材64に設けられた突起軸が挿入されることにより、本体枠13に対して前面扉14が回動可能に支持されている。
また、前面扉14の背面における回動先端側には、鋼材よりなる先端側補強部材107Lが上下に延ばして固定されており、回動基端側には、鋼材よりなる基端側補強部材107Rが上下に延ばして固定されている。先端側補強部材107L及び基端側補強部材R(以下、適宜、補強部材107L,Rと表現する)はそれぞれの固定部108を前面扉14に固定されることにより、前面扉14に固定されている。前面扉14の背面における両側部に補強部材107L,Rを固定することにより、前面扉14にかかる種々の荷重に対する耐久性の向上が図られている。
先端側補強部材107Lの固定部108には後方に延びる前面扉側鉤金具65が上下に並設されている。一方、本体枠13の回動先端側には、図2に示すように、当該前面扉側鉤金具65と係合させるための本体枠側鉤金具66がそれぞれ設けられており、前面扉側鉤金具65と本体枠側鉤金具66とが係合されることによって、前面扉14が本体枠13に対して開放不能に施錠される。前面扉14が本体枠13に対して施錠されている状態で、前面扉14を無理やり前方へ解放しようとする力がはたらいた場合、前面扉側鉤金具65は先端側補強部材107Lの固定部108に固定されているので、前面扉14に直接固定される場合と比較して、前面扉側鉤金具65が前面扉14側から外れてしまう不都合が生じる可能性を低減させることができる。
本体枠13の右下隅部には、施錠装置の解錠操作を行うためのシリンダ錠67が設置されている。シリンダ錠67は施錠装置に一体化されており、シリンダ錠67の鍵穴に差し込んだキーを右に回すと、前面扉側鉤金具65と本体枠側鉤金具66とが非係合状態となり、本体枠13に対する前面扉14の施錠が解かれるようになっている。
前面扉14は本体枠13の前面側全体を覆うようにして設けられている。前面扉14には遊技領域PEのほぼ全域を前方から視認することができるようにした開口部21が形成されている。開口部21は、略楕円形状をなし、透明性を有する前側板ガラス101及び後側板ガラス102(以下、適宜、板ガラス101,102と表現する)が前後に並べて嵌め込まれている。開口部21の周囲には、各種ランプ等の発光手段が設けられており、例えば、開口部21の周縁に沿ってLED等の発光手段を内蔵した環状電飾部23が設けられている。環状電飾部23では、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて点灯や点滅が行われる。また、環状電飾部23の上部には所定のエラー時に点灯するエラー表示ランプ部24が設けられ、さらにその左右側方には遊技状態に応じた効果音などが出力されるスピーカー部25が設けられている。
前面扉14の前面における開口部21の下方には、手前側へ膨出した上側膨出部31と下側膨出部32とが上下に並設されている。上側膨出部31内側には上方に開口した上皿33が設けられており、下側膨出部32内側には同じく上方に開口した下皿34が設けられている。上皿33は、払出装置より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら遊技球発射機構90側へ導くための機能を有する。また、下皿34は、上皿33内にて余剰となった遊技球を貯留する機能を有する。
前面扉14の背面下部には、図2及び図3に示すように、通路形成ユニット50が取り付けられている。通路形成ユニット50は、合成樹脂により成形されており、上皿33に通じる前扉側上皿通路と、下皿34に通じる前扉側下皿通路とが形成されている。通路形成ユニット50において、その上側隅部には後方に突出し上方に開放された受口部53が形成されており、当該受口部53を仕切壁54によって左右に仕切ることで前扉側上皿通路の入口部分51と前扉側下皿通路の入口部分52とが形成されている。前扉側上皿通路の入口部分51に入った遊技球は上皿33に導かれ、前扉側下皿通路の入口部分52に入った遊技球は下皿34に導かれる。また、通路形成ユニット50には上方に開口したファール球通路55が配設されている。本体枠13の発射レール92と遊技盤81に取り付けられた内,外レール部95,96との間には所定間隔の隙間があり、この隙間から下方に落下する遊技球(いわゆるファール球)はファール球通路55内に入る。ファール球通路55は前扉側下皿通路に通じており、ファール球通路55に入った遊技球は下皿34に排出される。
前面扉14の背面における、遊技盤81の内,外レール部95,96に対応する位置には、前面扉14の背面の凹凸部を覆うようにして発射球規制部材200が設けられている。発射球規制部材200は、内,外レール部95,96の隙間を覆う形状を有する蓋部201と、蓋部201から後方に延ばして設けられた立設部202,203を備える。前面扉14が本体枠13に対して閉められた状態で、蓋部201は内,外レール部95,96の隙間を覆った状態となり、立設部202,203は内,外レール部95,96の外側に位置した状態となる。立設部202,203は、蓋部201と内,外レール部95,96との隙間を覆う機能と、蓋部201を補強する機能と、を有する。発射球規制部材200を有することにより、遊技球発射機構90から発射された遊技球は後側板ガラス102に衝突するのを抑制されながら、かつ、前面扉14の背面の凹凸部に動作を制限されることなく、遊技領域PEに打ち出される。
図4に示すように、前面扉14の背面における開口部21の周縁には、当該周縁に沿って後方に突出したリブ部104が形成されている。リブ部104は周縁にわたって面一の突出面を有し、前側板ガラス101の前面との間に隙間が出来ないように、かつ開口部21の周縁を補強するように構成されている。リブ部104の周辺には、突条部105がリブ部104を囲むようにして後方に突出して形成されている。突条部105は四辺からなり、各辺の中程とリブ部104の一部は連通している。また、突条部105の上辺における左右の位置には、スピーカー収容部106が円形状に後方に突出して形成されている。スピーカー収容部106の前面側にはスピーカーの後端(図示せず)が収容される空間が形成されている。
リブ部104、突条部105及びスピーカー収容部106の後端部は、前側板ガラス101の前面を安定して当接させるために、同一平面上に位置するように形成されている。
前述のように、前面扉14の背面における両側には、前面扉14の左右の辺に沿って上下に延びた補強部材107L,Rが固定されている。補強部材107L,Rは、それぞれ折曲加工された鋼材からなり、前面扉14に固定された固定部108と、固定部108の開口部21側端部から後方に折曲されて延びる後延部109と、後延部109の後端から開口部21側に折曲されて延びる対向部110と、を有している。両側の補強部材107L,Rの後延部109同士は対向している。また、補強部材107L,Rの対向部110は、それぞれ自己に対応する前面扉14の突条部105の左右辺部に対向しており、この対向した突条部105と対向部110との間に、板ガラス101,102の縁部が挿入されている。前側板ガラス101及び後側板ガラス102の縁部間には、一端側が後延部109の上下に固定された上側押さえ部材120、下側押さえ部材121(以下、適宜、押さえ部材120,121と表現する)が挟まれている。押さえ部材120,121により、前側板ガラス101は突条部105側に押圧され、後側板ガラス102は対向部110側に押圧されている。なお、押さえ部材120,121の詳細については後述する。
また、後延部109には、切り込みを入れて開口部21側に張り出させた規制部111が上下に複数並設されている。規制部111は、板ガラス101,102の側部の間に位置しており、板ガラス101,102の側部が上方から挿入される際に、板ガラス101,102が前後方向にブレるのを規制している。
前面扉14の背面における開口部21の下方には、左右に延びた鋼材よりなる下側支持枠112が固定されており、下側支持枠112の両端は、補強部材107L,Rの下端部付近にそれぞれ位置している。図4及び図6に示すように、下側支持枠112は左右方向にわたって後方に突出して形成されており、その後部には後側板ガラス102の下部の縁部が挿入された溝部が形成されている。また、下側支持枠112と突条部105の下辺部との間に前側板ガラス101の下部の縁部が挿入された溝部が形成されている。
前面扉14の背面における開口部21の上方には、前面扉14の上縁部に沿って左右に延びる上側補強枠113が固定されている。上側補強枠113は上下部が前方に曲折された鋼材からなる。上側補強枠113、下側支持枠112、補強部材107L,Rが開口部21を囲むようして、前面扉14の背面に固定したことにより、前面扉14の強度向上に貢献している。
板ガラス101,102の上端部には、当該上端部およびこれらの間隙を覆うようにして、カバー部材140が設置されている。図7は図3におけるC部拡大図である。図7に示すように、カバー部材140は、カバー部材140のU字状係合部141の上向き係合片142を上側押さえ部材120の下向き係合片122に係合させることにより設置される。カバー部材140を設置することにより、板ガラス101,102間の隙間を塞ぐとともに、板ガラス101,102が上方にずり上がるのを抑制している。なお、カバー部材140の詳細については後述する。
(押さえ部材の説明)
次に、上側押さえ部材120について詳細に説明する。なお、以下の説明では図6乃至図9を参照する。図8(a)は上側押さえ部材の背面図、図8(b)は図8(a)におけるD−D線分部断面図、図9は上側押さえ部材の組み付け斜視図である。
上側押さえ部材120は、弾性を有する合成樹脂製であり直方体状に形成されている。上側押さえ部材120の一側面には、突部126が上下に並べて形成されており、突部126は補強部材107L,Rの後延部109の突部用孔114に挿入されている。また、上側押さえ部材120の突部126が形成された側面には、ネジ孔123が上下に2つずつ並べて形成されており、ネジ孔123はネジ挿入筒124に連通している。
突部用孔114に突部126を挿入した状態で、後延部109のネジ孔115を介してネジ挿入筒124に(横方向に)ネジ119を螺合することにより、上側押さえ部材120は後延部109に固定されている。これにより、上側押さえ部材120は、図7に示すように、ネジ119で固定された部分(上側のネジ挿入筒124)を含む一部が補強部材107L,Rの対向部110の上端より上方に突き出した状態に固定されている。
なお、上側押さえ部材120にはネジ孔123及びネジ挿入筒124が4つずつ形成されているが、締結させるネジ孔123及びその数は、必要とされる締結度合によって適宜選択可能である。
上側押さえ部材120の中程には、前後に張り出した押圧部125,125がそれぞれ形成されている。具体的には、前後の押圧部125、125は、上側押さえ部材120の上下方向の中程の位置で、かつ上下のネジ挿入筒124に挟まれた位置に形成されている。押圧部125,125は、前後にそれぞれ張り出したアーチ状に形成され、下方にいくほど各々対向した突条部105側または対向部110側へ突出する滑らかな曲面部を有する。また、押圧部125,125は、上端側が上側押さえ部材120に固定された固定端であり、下端側は自由端である。
図6に示すように、押圧部125,125は、板ガラス101,102の表面に押されることにより弾性変形し、その復元力によって、板ガラス101,102をそれぞれ突条部105および対向部110に押し付けている。
また、上側押さえ部材120の自由端側の側面上部には、下向き係合片122が形成されている。図7に示すように、この下向き係合片122は、係合面がほぼ下向きに形成されており、カバー部材140の上向き係合片142と係合されている。
上側押さえ部材120の上面には挿入ピン127が突出して設けられており、この挿入ピン127は、カバー部材140の挿入孔143に挿入されている。
なお、下側押さえ部材121は、下端部が前後方向に大きく形成されていること(図6参照)、下向き係合片122及び挿入ピン127を備えていないこと、を除いては上側押さえ部材120と同様の構成なので、その説明を省略する。
(カバー部材の説明)
次に、カバー部材140について詳細に説明する。なお、以下の説明では図3、図6、図7、図10(a)(b)を参照する。図10(a)はカバー部材の正面図、図10(b)はカバー部材の斜視図である。
カバー部材140は、合成樹脂製で左右方向に延びた形状に形成されている。
カバー部材140は、板ガラス101,102の上辺よりわずかに長く左右方向に延ばして形成されたカバー部144を有する。カバー部144の下面が、板ガラス101,102の上端と、それらの間隙を覆っている。
カバー部144の下面には、左右に延びた間隙挿入部146が下方に突出して形成されており、間隙挿入部146には嵌め込み部147が左右方向に並べて複数形成されている。嵌め込み部147は前後に張り出した形状である。間隙挿入部146が板ガラス101,102間に挿入された状態で、嵌め込み部147は、板ガラス101,102に前後から挟まれて押圧されている。これにより、嵌め込み部147の上方への移動が抑制されており、カバー部材140の抜けが防止される。
また、間隙挿入部146の両端の下面にはU字状係合部141が固定されている。U字状係合部141は、間隙挿入部146の下面から下方に延びて外側に曲折し、上方に反り返るU字状に形成されている。U字状係合部141の一端は、間隙挿入部146の下面に固定された固定端であり、他端は自由端である。カバー部144の両側には上下方向に貫通して開口された緩挿孔145が形成されており、U字状係合部141の自由端側は緩挿孔145に挿入されてカバー部144上方に突き出している。緩挿孔145はU字状係合部141の自由端側が上側押さえ部材120から離間する方向に移動可能なように大きく開口されている。
U字状係合部141の自由端側(上側押さえ部材120側)には上向き係合片142が形成されている。この上向き係合片142は、上向きの係合面を有しており、上側押さえ部材120の下向き係合片122に係合されている。
また、カバー部144の両側には上下に貫通した挿入孔143が開口されている。挿入孔143には上側押さえ部材120の挿入ピン127が挿入されている。
(設置作業)
次に、各部材の組立作業について、押さえ部材120,121の取り付け、前側板ガラス101の設置、後側板ガラス102の設置、カバー部材140の取り付けの順に説明する。
(押さえ部材120,121の取り付け)
まず、上側押さえ部材120の取り付け作業について説明する。なお、以下の説明では図5乃至図9を参照する。
上側押さえ部材120は、図9に示すように、補強部材107L,R(基端側補強部材107Rについては図示省略)の後延部109のネジ孔115を通されたネジ119を、上側押さえ部材120のネジ孔123に挿入してネジ挿入筒124に螺合させることにより、補強部材107L,Rの後延部109に固定される。
この場合、図7に示すように上側押さえ部材120は、補強部材107L,R(基端側補強部材107Rについては図示省略)の対向部110の上端より上方に突き出した位置に固定される。
上側押さえ部材120を取り付けると、上側押さえ部材120の前側の押圧部125と前面扉14背面の突条部105との間に前側板ガラス101が挿入される空間が形成される。また、上側押さえ部材120の後側の押圧部125と補強部材107L,Rの対向部110との間に後側板ガラス102が挿入される空間が形成される。
なお、下側押さえ部材121の取り付け作業は上側押さえ部材120と同様なので省略する。
(前側板ガラス101の設置)
次いで、前側板ガラス101の設置作業について説明する。なお、以下の説明では、図4及び図11(a)を参照する。
図11(a)は前側板ガラスが挿入される際の上側押さえ部材の動作を示す側面模式図である。
前側板ガラス101を設置するにあたって、まず、前側板ガラス101の両側縁部の下部を、両側の補強部材107L,Rの上方から挿入する。
この際、前側板ガラス101は前側に配置されるので、両側縁部が前面扉14背面に形成された突条部105と押さえ部材120,121の前側の押圧部125との間を通るように挿入する。
前側板ガラス101の先端部が上側押さえ部材120の前方側の押圧部125に接触後、さらに前側板ガラス101を挿入させると、押圧部125は、前側板ガラス101の後面によって後方へ押されて弾性変形をする。具体的には、図11(a)の矢印Eで示すように、押圧部125の固定端を基端として自由端側が後方へ移動する。これにより、前面扉14背面の突条部105と前側の押圧部125との間隙が広がり円滑に挿入される。さらに、前側板ガラス101は、下端部が下側支持枠112の前側の溝部に支持されるまで挿入される。この際、前側板ガラス101の挿入先端側(下方側)は規制部111によって後方へ移動するのを規制されながら、前側板ガラス101は挿入される。また、下側押さえ部材121の押圧部125は、上側押さえ部材120の押圧部125と同様に前側板ガラス101に作用する。
下端部が下側支持枠112に支持された状態で、前側板ガラス101の縁部は、押さえ部材120,121の押圧部125の復元力(図11(a)の矢印Eと反対方向の力)により前方に押され前面扉14背面の突条部105に押し付けられる。また、前側板ガラス101の下部側は、前後方向に大きく形成された下側押さえ部材121の下部によっても前方に押され、突条部105に押し付けられる。
(後側板ガラス102の設置)
次いで、後側板ガラス102の設置作業について説明する。以下の説明では、図4および図11(b)を参照する。図11(b)は後側板ガラスが挿入される際の上側押さえ部材の動作を示す側面模式図である。
後側板ガラス102を設置するにあたって、まず、後側板ガラス102の両側縁部の下部を、補強部材107L,Rの上方から上側押さえ部材120の上部(対向部110より上方に位置する部分)に沿わせながら挿入する。
この際、後側板ガラス102の両側縁部が上側押さえ部材120の後方側の押圧部125と補強部材107L,Rの対向部110との間を通るように挿入する。後側板ガラス102の先端部が上側押さえ部材120の後方側の押圧部125に接触後、さらに後側板ガラス102を挿入させると、押圧部125は、後側板ガラス102の前面によって前方へ押されて弾性変形をする。具体的には、図11(b)の矢印Fで示すように、押圧部125の固定端を基端として自由端側が前方へ移動する。これにより、補強部材107L,Rの対向部110と後側の押圧部125との間隙が広がり、後側板ガラス102は円滑に挿入される。さらに、後側板ガラス102は、下端部が下側支持枠112と突条部105との間に形成された溝部に支持されるまで挿入される。この際、後側板ガラス102の挿入先端側(下方側)が規制部111によって前方へ移動するのを規制されながら、後側板ガラス102は挿入される。また、下側押さえ部材121の押圧部125は、上側押さえ部材120の押圧部125と同様に、後側板ガラス102に作用する。
下端部が下側支持枠112に支持された状態で、後側板ガラス102の縁部は、押さえ部材120,121の押圧部125の復元力(図11(b)の矢印Fと反対方向の力)により後方に押され補強部材107L,Rの対向部110に押し付けられる。また、後側板ガラス102の下部側は、前後方向に大きく形成された下側押さえ部材121の下部によっても後方に押され、対向部110に押し付けられる。
(カバー部材140の取り付け)
次いで、カバー部材140の取り付け作業について説明する。以下の説明では、図4、図7、図10(a)(b)を参照する。
板ガラス101,102の設置後、それらの上端および間隙を覆うようにカバー部材140を設置する。
詳しくは、まず、前側板ガラス101と後側板ガラス102との間の空間に、上方から嵌め込み部147が形成された間隙挿入部146及び両側のU字状係合部141,141を挿入する。この際、カバー部144の挿入孔143に上側押さえ部材120の挿入ピン127を挿入させながら、かつカバー部144の下面で、前側板ガラス101の上端、後側板ガラス102の上端およびそれらの間隙を覆うようにしてカバー部144を下ろしていく。この際、嵌め込み部147は板ガラス101,102間に挟みこまれるようにして挿入される。嵌め込み部147は弾性変形可能に前後に張り出して形成されているので、板ガラス101,102はそれぞれ前後に押圧される。
また、カバー部144を下ろしていく過程において、両側のU字状係合部141の上向き係合片142が、上側押さえ部材120の下向き係合片122に押圧されることにより、U字状係合部141は間隙挿入部146側へ撓む。カバー部144の下面が、板ガラス101,102の上面に当接する程度まで、カバー部材140が下げられると、U字状係合部141の上向き係合片142は、上側押さえ部材120の下向き係合片122の押圧から解放される。U字状係合部141は、上側押さえ部材120の下向き係合片122の押圧から解放されると、自己の復元力により元の位置に復帰し、上向き係合片142が、上側押さえ部材120の下向き係合片122の下方に滑り込む。これにより、U字状係合部141の上向き係合片142が上側押さえ部材120の下向き係合片122に係合され、これらの係合面同士が向かい合って当接した状態(図7に示す状態)となる。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
押さえ部材120,121は前側の押圧部125を、前面扉14の背面に形成された突条部105に対向させて設けられている。よって、押さえ部材120,121の押圧部125により前方へ押圧された前側板ガラス101の側縁部は、突条部105に押し付けられ、押さえ部材120,121の押圧部125と突条部105との間に挟まれて保持される。
また、押さえ部材120,121は後側の押圧部125を補強部材107L,Rの対向部110に対向させて設けられている。よって、押さえ部材120,121の押圧部125により後方へ押圧された後側板ガラス102の側縁部は、補強部材107L,Rの対向部110に押し付けられ、押さえ部材120,121の押圧部125と対向部110との間に挟まれて保持される。
また、下側押さえ部材121の下端部は前後に張り出して形成されているので、板ガラス101,102の側縁部の下端部は、それぞれ前後に押圧される。
また、前側板ガラス101と後側板ガラス102の間に上側押さえ部材120が存在するので、前側板ガラス101と後側板ガラス102は一定の間隔を保ったまま保持される。
また、押さえ部材120,121は、前面扉14背面の突条部105に対向する前側の押圧部125、及び補強部材107L,Rの対向部110に対向する後側の押圧部125の両方を有しているので、ひとつの押さえ部材120,121で前側板ガラス101および後側板ガラス102を押圧することが可能である。
よって、板ガラス101,102は確実に、かつ効率的に前面扉14に設置され、板ガラス101,102のガタつき等を抑えることができる。
前側板ガラス101を挿入する際に主な障害となるものは、前面扉14背面の突条部105および押さえ部材120,121だけであり、後側板ガラス102を挿入する際に主な障害となるものは補強部材107L,Rの対向部110と押さえ部材120,121だけである。押さえ部材120,121が設けられた状態で前側板ガラス101を挿入させると、押圧部125は前側板ガラス101に押され、後方へ弾性変形する。これにより、押圧部125と突条部105との間隔が広がる。また、押さえ部材120,121が設けられた状態で後側板ガラス102を挿入させると、押圧部125は後側板ガラス102に押され、前方へ弾性変形する。これにより、押圧部125と対向部110との間隔が広がる。
よって、従来考えられているような、幅が板ガラスの厚さとほぼ同一に形成されている溝部に透明板を挿入する際に両内側壁が障害となる場合と比較して、板ガラス101,102の挿入通路の幅を広げることができるので、容易に挿入作業を行うことができる。
また、例えば、パチンコ機10は、板ガラスの破損防止のために板ガラスが外された状態で遊技場等に搬送される場合もある。この場合は、押さえ部材120,121は取り付けた状態で搬送することもでき、遊技場等において押さえ部材120,121の取り付け作業を行う必要がなく、円滑に板ガラス101,102を取り付けることができる。
突条部105は、開口部21にかからない程度に前面扉14の背面の広い部分に形成することも可能である。よって、前側板ガラス101の縁部の広い面積を、突条部105の面積に対応させた大型の押さえ部材の押圧部で押さえつけることも可能であり、前面扉14に前側板ガラス101を確実に保持させることができる。
上側押さえ部材120より、下側押さえ部材121の方が、前後方向に厚く形成されているので、板ガラス101,102を挿入する際に、挿入開始時の板ガラス101,102がまだ不安定な状態では上側押さえ部材120により比較的小さい押圧力で押圧され、挿入していくと下側押さえ部材121により比較的大きい力で押圧される。よって、挿入時は板ガラス101,102を挿入しやすく、かつ、挿入後は板ガラス101,102を安定させて設置することができる。
前面扉14の背面に形成された突条部105を、前側板ガラス101の前面を押し付ける部位として利用している。よって、別部材の用意等をする必要がなく生産性に優れる。
補強部材107L,R、上側補強枠113、下側支持枠112が協働して、開口部21を囲繞するように前面扉14の背面に固定されているので、前面扉14の曲げ等に対する強度を向上させ、前面扉14の変形や破損を防止することができる。
前面扉14背面の開口部21の周縁にはリブ部104が形成されているので、開口部21の周囲のひびや欠け等の破損を防止することができる。
前面扉14の背面に形成されたリブ部104,突条部105,スピーカー収容部106の後端は同一平面上に位置するように形成されている。よって、前側板ガラス101の前面は、開口部21の周囲に対応する箇所がリブ部104に当接し、縁部が突条部105,スピーカー収容部106に当接する。よって、リブ部104やスピーカー収容部106を設けた遊技機においても、開口部21の周縁と前側板ガラス101前面との間に隙間ができることを防止することができる。よって、当該隙間から器具等を挿入されて不正行為が行われる等の不都合を解消することができる。
突条部105とスピーカー収容部106の後端は同一平面上に位置するように形成され、かつスピーカー収容部106の上部側は上側押さえ部材120より上方に形成されている。前側板ガラス101を挿入する際は、スピーカー収容部106に前側板ガラス101の前面を沿わせるように挿入することにより、前側板ガラス101は突条部105と上側押さえ部材120との間に案内され、前側板ガラス101を円滑に挿入することができる。すなわち、前側当接部と同一平面上に位置する部分(案内部分)が、前側押圧部(または押さえ部材)の前側透明板が挿入される側の端部より、前側透明板が挿入される側に突き出した位置に設けられている。これにより、前側透明板は当該案内部分に案内されて前側当接部と前側押圧部との間に挿入され、前側透明板を円滑に挿入させることができる。
上側押さえ部材120は、補強部材107L,Rの対向部110の上端部より、上方に突き出した位置に設けられている。後側板ガラス102を上方から挿入する際に、後側板ガラス102の左右の下端部を、上方に突き出した上側押さえ部材120の上部に沿わせながら挿入させる。後側板ガラス102を押し下げていくと、後側板ガラス102の縁部の下端部が上側押さえ部材120と対向部110との間に案内される。よって、後側板ガラス102の左右の縁部は上側押さえ部材120に案内され、円滑に上側押さえ部材120と対向部110との間に挿入される。
よって、上側押さえ部材120に、板ガラス101,102を保持するための押圧機能を持たせながらも、上記のように後側板ガラス102の案内機能を併せて持たせることができる。
前側板ガラス101が挿入される際は、規制部111によって挿入先端側(下部側)が後方へ移動することが規制され、後側板ガラス102が挿入される際は、規制部111によって挿入先端側(下部側)が前方へ移動することが規制される。
よって、板ガラス101,102は予定された正規の挿入方向に円滑に挿入される。
押さえ部材120,121は、側方から補強部材107L,Rの後延部109を介してネジ119が挿入されることにより一端が後延部109に固定されており、他端は自由端に形成されている。また、板ガラス101,102はネジ119の挿入方向とほぼ垂直である上方から挿入される。
板ガラス101,102が挿入される際に、押さえ部材120,121は、これらの板ガラス101、102に押されることにより下方向および前後方向への力を受ける。一般的に、ネジ119は、引き抜かれる方向(本実施例においては側方)の力に対しては、他の方向の力と比較して大きな締結力を発揮できない場合がある。しかし、本実施例における押さえ部材120,121は、板ガラス101,102の挿入方向(下方向)および前後方向に対して垂直方向(左右方向)に挿入されているネジ119によって、後延部109に固定されており、ネジ119を引き抜く方向(左右方向)には大きな力がかかりにくい。よって、ネジ119が引き抜かれて、押さえ部材120,121が後延部109から外れる等の不都合が生じる可能性を低減させることができる。
押さえ部材120,121は、押圧部125を挟んだ上部および下部がネジ119により、後延部109に固定されている。よって、ネジ119が押圧部125の変形の妨げにならないので、板ガラス101,102から力を受けた際に、押圧部125は好適に弾性変形することができる。また、押さえ部材120,121は、偏った位置ではなく上側および下側を(上下方向において重心からほぼ均等な位置を)ネジ119に固定されているので、押さえ部材120,121自体が大きく歪むことを低減でき、押さえ部材120,121の破損や外れ等の不都合が生じる可能性を低減させることができる。
上側押さえ部材120の対向部110から上方に突き出した部分がネジ119により固定されている。すなわち後側板ガラス102を挿入させる際に後側板ガラス102を沿わせる当該部分がネジ119により固定されているので、後側板ガラス102は安定して上側押さえ部材120に案内され、さらに円滑な挿入作業に貢献できる。
板ガラス101,102を挿入する際の挿入先端側が当接する押圧部125の曲面部が、突条部105または対向部110側へ突出する滑らかな曲面部を有しているので、板ガラス101,102は挿入先端側が押圧部125に当接してから、挿入されるにともない、それぞれ突条部105側及び対向部110側に近づけられるようにして、円滑に挿入される。
押圧部125は、上端が押さえ部材120,121に固定された固定端であり、下端が自由端である。これにより、押圧部125は変形し易くなり、板ガラス101,102を挿入する際に、板ガラス101,102に押圧部125が押され、押圧部125の下端側(自由端)が固定端側を基端にして、挿入された板ガラス101,102と反対側に移動する。
よって、板ガラス101,102の挿入通路を広く確保することができ、板ガラス101,102の挿入を円滑にさせることができる。
また、押さえ部材120,121の押圧部125は、板ガラス101,102の挿入方向の上流側(上端)が固定端であり、下端側(下端)が自由端である。よって、板ガラス101,102が挿入される際は、固定端側から挿入されるので押圧部125が固定端側を基端として自由端側が挿入された板ガラスと反対側に円滑に移動する。よって、板ガラス101,102を挿入する際に押圧部125にかかる無用な力(押圧部125を縦方向に押しつぶす力等)を低減させることができ、板ガラス101,102の挿入を円滑に行うことができる。
カバー部材140は、U字状係合部141の上方を向いた面を有する上向き係合片142と、上側押さえ部材120の下方を向いた係合面を有する下向き係合片122を係合させることにより、板ガラス101,102の上端面に設置される。すなわち、カバー部材140を脱着する上下方向に対してほぼ垂直な係合面を有する係合片122,142同士が係合している。板ガラス101,102の上端部によってカバー部144が上方に押される等してカバー部材140を外す方向の力がかかると、上向き係合片142および下向き係合片122の係合面同士が、係合面に対して押し合うことになる(U字状係合部141の上向き係合片142と上側押さえ部材120の下向き係合片122とは、互いに引っ張り合うことになる)。よって、係合片122,142同士の係合が解かれる可能性を低減させることができるので、カバー部材140が外れるのを防止でき、ひいては前側板ガラス101や後側板ガラス102が上方にずり上がることを防止することができる。
また、前側板ガラス101および後側板ガラス102の間にできた隙間を覆うことができるので、その隙間から埃が入ったり悪戯により異物が投入されたりすること等を防止することができる。
U字状係合部141は、U字状の撓みやすい形状に形成されており、かつその自由端側に上向き係合片142が形成されている。よって、上向き係合片142の移動範囲が広がり、上側押さえ部材120の下向き係合片122に円滑に係合させることができる。
また、U字状係合部141自体が撓みやすい形状に形成されているので、U字状係合部141と間隙挿入部146との間に生じる剪断力や曲げモーメント等を抑制することができ、U字状係合部141と間隙挿入部146の境目が破断等する可能性を減じることができる。
上側押さえ部材120に下向き係合片122が形成されているので、上側押さえ部材120自体の位置を調整することにより、U字状係合部141の上向き係合片142との係合の程度の強弱を調整することができる。
U字状係合部141は、上側押さえ部材120を介して補強部材107L,Rの後延部109と対向した位置にある。U字状係合部141は、自己の弾性変形からの復元力により上側押さえ部材120側へ付勢されており、上側押さえ部材120を後延部109側に押し付けている。これにより、上側押さえ部材120が、補強部材107L,Rの後延部109から外れて離間する方向へ移動することを防止することができる。
カバー部材140のカバー部144の緩挿孔145から突き出したU字状係合部141の先端側を、上側押さえ部材120と離間する方向(内側方向)に移動させる。これにより、U字状係合部141自体が上側押さえ部材120と離間する方向に撓み、U字状係合部141の上向き係合片142を、上側押さえ部材120に形成された下向き係合片122から外すことができる。係合片122,142同士が外れた状態で、カバー部材140を上方に上げると、カバー部材140が取り外せる。つまり、U字状係合部141の自由端側を内側に押しながら、カバー部144を上方に持ち上げることにより、カバー部材140を取り外すことができる。
前面扉14にカバー部材140を設置する際に、上側押さえ部材120の挿入ピン127をカバー部144の挿入孔143に挿入させながら設置することにより、カバー部144の設置位置が案内されるので、カバー部材140を容易に設置できる。
発射球規制部材200が設けられているので、内,外レール部95,96間に発射された遊技球が前面扉14側の凹部に落ち込むのを防止できるとともに、前面扉14側の遊技部品による凹凸部を覆っているので発射された遊技球が当該凹凸部に衝突して減勢されることを防止できる。
また、発射球規制部材200を設けることにより、発射された遊技球を前面扉14側の上記凹凸部を避けて通過させる必要性がなくなるので、内,外レール部95,96を上記必要性に制限されることなく外側に配置することができ、遊技領域PEを大きく確保することができる。
なお、上述した実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。ちなみに、以下の別形態の構成を、上記実施の形態における構成に対して、個別に適用してもよく、相互に組み合わせて適用してもよい。
(1)上記実施の形態では、押さえ部材120,121の形状を略直方体状としたが、これに限定されるものではない。例えば、球形状や卵形状に成型してもよい。この場合は実際に前側板ガラス101および後側板ガラス102に当接した部位を押圧部とみなすことも可能である。
また、押圧部125の形状は、押さえ部材120,121からアーチ状に張り出した形状としたが、押さえ部材の表面に形成された凹凸形状や半球形状、斜め下方に傾斜させて張り出した形状等を採用することも可能である。
これらの場合、前側板ガラス101および後側板ガラス102の間隔を保った状態で押圧することが可能となるように、押さえ部材120,121およびその押圧部125の形状(厚み等)や材質も併せて変更することが好ましい。
(2)上記実施の形態では、押さえ部材120,121は、補強部材107L,Rの後延部109の上下に2つずつ合計4つ固定したが、固定する押さえ部材の数量は、押さえ部材や押圧部の形状や材質等に応じて適宜変更可能である。
また、上記実施の形態では、上側には上側押さえ部材120、下側には下側押さえ部材121を固定したが、上側及び下側に上側押さえ部材120を用いて低コストでの遊技機を実現してもよい。
(3)上記実施の形態では、押さえ部材120,121の上下方向の長さは、補強部材107L,Rの後延部109に対してかなり短い(少なくとも後延部109に押さえ部材120,121が2つ固定できる程度に短い)形状としたが、これを変更し、押さえ部材を補強部材107L,Rの後延部109とほぼ同一の長さにして、押圧部を当該押さえ部材の好適な位置に形成(例えば、上部と下部に形成、または上下方向に所定間隔で3箇所以上に形成)するようにしてもよい。但し、この場合は、押さえ部材を合成樹脂により成型するにあたって金型の大型化や原料の増加を招来することが想定できる。故に、望ましくは、上記実施の形態に示すように、押さえ部材120,121を補強部材107L,Rと比較して小型に形成する構成とした方がよい。
(4)上記実施の形態では、押圧部125の上端側が押さえ部材120,121に固定された固定端であり、下端側が自由端である構成としたが、これを変更し、押圧部125の上端側が自由端であり、下流側が押さえ部材120,121に固定された固定端である構成としてもよい。但し、このような変更を行った場合は、板ガラスが自由端側から挿入されることになるので、押圧部の形状によっては、板ガラスが押圧部の自由端側を固定端側に押し込んでいくことが想定される。この場合、押圧部に無用な力(押圧部を縦方向に押しつぶす力等)がかかり、押圧部が塑性変形や破損等する不都合が生じる可能性がある。故に、好ましくは、上記実施の形態に示したように押圧部125の上端側を押さえ部材120,121に固定された固定端とし、下端側を自由端とする構成とするとよい。
(5)上記実施の形態では、押さえ部材120,121はネジ119により後延部109に固定される構成としたが、釘やボルト等で固定する構成としてもよい。また、後延部109に押さえ部材120,121の一端面を接着により固定する構成としてもよい。但し、接着により固定する構成とした場合は、左右方向から棒状の締結具(ネジ、釘、ボルト等)を挿入させて締結する場合と比較して、押さえ部材120,121に特に大きくかかる上下方向および前後方向の力に対して締結力が弱いことが想定される。故に、棒状の締結具を左右方向から挿入させて締結する構成とすることが望ましい。
(6)上記実施の形態では、ひとつの押さえ部材120,121によって前後の押圧部125、125が一体化された構成としたが、前側板ガラス101用の押さえ部材と後側板ガラス102用の押さえ部材とを別々に備える構成としてもよい。しかし、このような構成を採用した場合は、押さえ部材の設置工数が増加することが想定される。故に、上記実施の形態に示すようにひとつの押さえ部材に前後の押圧部125,125を有する構成とすることが望ましい。
なお、上記のように押さえ部材を別々に備える場合は、前側板ガラス101用の押さえ部材が固定される部材と後側板ガラス102用の押さえ部材が固定される部材とを別々に構成してもよい。例えば、上記実施の形態で後延部109にあたる部材をそれぞれの押さえ部材用に別々に構成してもよい。
(7)上記実施の形態では、押さえ部材120,121自体の撓みについては言及しなかったが、押圧部125を弾性変形させることに併せて押さえ部材120,121自体も前後に撓む(弾性変形する)ように構成することも可能である。この場合の前側板ガラス101および後側板ガラス102設置時の作用について説明する。
この場合、前側板ガラス101を挿入する際は、前側の押圧部125は、前側板ガラス101の前面によって後方へ押され、弾性変形をする。また、押さえ部材120,121全体としても、固定端側を基端として自由端側が後方へ移動して撓み変形させられ、前方側の押圧部125と突条部105との間の空間が広がる。これにより、前側板ガラス101は、押圧部125と押さえ部材120,121の復元力により前方に押されながらも、円滑に挿入される。
後側板ガラス102を挿入する際は、後側の押圧部125は、後側板ガラス102の後面によって前方へ押され弾性変形をする。しかし、押さえ部材120,121全体としては、既に設置されている前側板ガラス101に妨げられて前方へはほとんど撓むことができない。よって、前側板ガラス101を挿入する場合のようには挿入する空間(後方側の押圧部125と対向部110との間の空間)は広がらず、押圧部125を変形させることによって挿入する空間を広げる必要がある。これにより、後側板ガラス102は、前側板ガラス101を挿入する場合と比較して、押圧部125によって強い力で対向部110に押し付けられる。よって、後側板ガラス102を挿入していく際は、一定の力を加えながら挿入していく必要がある。後側板ガラス102は下端部が下側支持枠112に支持されるまで挿入される。
後側板ガラス102の挿入作業においては、前側板ガラス101が作業の妨げになる場合があり、誤って手を放して後側板ガラス102を落下させる不都合も考えられる。しかし、上記のように後側板ガラス102は押圧部125により一定以上の力で対向部110に押し付けられながら挿入されるので、後側板ガラス102が無抵抗状態で落下することがなく、上記不都合が生じる可能性を低減させることができる。
(8)上記実施の形態では、押さえ部材120,121は補強部材107L,Rの対向部110に一端が固定されている構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、押さえ部材の一端を補強部材107L,Rの後延部109に前後に回動可能に支持させることも可能である。
この場合、上記(7)のように押さえ部材自体が撓まなくとも、自由端側が前後に移動することが可能である。この自由端側は撓みではなく回動により移動するので、板ガラスを挿入する前は、突条部105と補強部材107L,Rの対向部110との間を大きく移動する。これに伴い、押さえ部材120,121と突条部105と補強部材107L,Rの対向部110との間隔は広がったり狭まったりする。上記間隔が狭まった状態では、前後の板ガラス101、102を円滑に挿入することができず、作業に手間取ることが想定される。故に、望ましくは、上記実施の形態に示すように後延部109に押さえ部材120,121の一端を固定する構成とした方がよい。
(9)上記(7)または(8)のような構成とした場合は、板ガラス挿入時の押さえ部材の撓みまたは回動を一定の範囲内に収めるために、押さえ部材を介して当接部(突条部105または対向部110)と対向させた位置に撓み(または回動)を抑制する抑制部を形成してもよい。これにより、押さえ部材が板ガラスと反対側にある程度撓む(または回動)と抑制部に接触し撓み(または回動)を抑制することが可能であるので、押さえ部材の過度の撓み(または回動)による破損や作業性の悪化等を抑制することができる。
(10)上記実施の形態では、カバー部材140は、前側板ガラス101の上端部、後側板ガラス102上端部、およびそれらの間隙を覆う構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、前側板ガラス101及び後側板ガラス102のいずれかの上端部のみを覆うように構成してガラス板の外れ防止を目的とする構成としてもよい。しかし、このような構成を採用した場合は、当該間隙を覆う構成を他に追加する必要が生じることが想定される。故に、上記実施の形態に示すように前側板ガラス101の上端部、後側板ガラス102上端部、およびそれらの間隙を覆う構成とすることが望ましい。
ただし、上記間隙のない構成(例えば、1枚の透明板を設置する場合や複数枚のガラスがユニット化された複層ガラス等の透明板を設置する構成)の場合は、カバー部材140を透明板の上端部を覆うように設置し、透明板の外れを防止する構成とすることが好ましい。
(11)上記実施の形態では、カバー部材140のU字状係合部141の形状はU字状としたが、好適に弾性変形できるものであればよい。具体的には、係合部を間隙挿入部146又はカバー部144の下面から直線的にまたはゆるく曲げて垂下させて形成し、当該係合部の先端側に係合片を形成してもよい。
これらの場合、係合部が上側押さえ部材120の下向き係合片122と係合する際に弾性変形可能となるように、係合部の形状(厚み等)や材質も併せて変更することが好ましい。
(12)上記実施の形態では、U字状係合部141は間隙挿入部146の下面から延びる構成としたが、カバー部144の下面から延びる構成としてもよい。
(13)上記実施の形態では、前側板ガラス101および後側板ガラス102の2枚を前後に並べる構成としてが、これに限られるものではない。例えば、1枚の透明板を設置する場合や複数枚のガラスがユニット化された複層ガラス等の透明板を設置する場合等にも適用可能である。これらの場合は、透明板の縁部の一方の表面を前方または後方に押圧する押圧部と、押圧部によって押圧された透明板の他方の表面が当接する当接部を備える構成としてもよい。具体的には、例えば、押さえ部材120,121の押圧部125を前側の1つにし、それによって押し付けられた板ガラスを受け止める対向部を備える構成としてもよい。
(14)上記実施の形態では、前面扉14背面の突条部105、補強部材107L,Rの後延部109および対向部110によって、前側板ガラス101および後側板ガラス102の縁部が挿入される空間を形成したが、これを変更し、溝部を形成してその溝内を当該空間としてもよい。具体的には、例えば、内底面を開口部21側に向けて溝鋼を左右に固定して当該空間を形成してもよい。この場合は、前側板ガラス101の縁部の前面は上記溝鋼の前側の内側壁に当接し、後側板ガラス102の縁部の後面は上記溝鋼の後側の内側壁に当接し、押さえ部材120,121は上記溝鋼の内底面に固定される。また、前面扉14の背面に合成樹脂により一体に溝部を形成してもよい。この場合も上記溝鋼を採用した場合と同様に、前側板ガラス101の縁部の前面は上記溝部の前側の内側壁に当接し、後側板ガラス102の縁部の後面は上記溝部の後側の内側壁に当接し、押さえ部材120,121は上記溝部の内底面に固定される。
(15)上記実施の形態では、突条部105、補強部材107L,Rを前面扉14背面の左右に配置して上方から前側板ガラス101および後側板ガラス102を挿入するように構成したが、これを変更し、突条部105、補強部材107L,Rを前面扉14背面の上下に配置して左右のいずれか一方から前側板ガラス101および後側板ガラス102を挿入するようにしてもよい。
(16)上記実施の形態では、発射球規制部材200は前面扉14に固定された構成としてが、内,外レール部95,96に直接取り付けて内,外レール部95,96間を覆うように構成してもよい。この場合は、内,外レール部95,96の間隙のメンテナンスに手間がかかることが想定される。故に、上記実施の形態に示すように、発射球規制部材200は前面扉14に固定し、前面扉14が開放された場合は内,外レール部95,96の間隙も開放されるように構成することが好ましい。
<上記実施の形態から抽出される発明群について>
以下、上述した各実施形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記各実施形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
特徴1.遊技機(パチンコ機10)前面に配置されるとともに前方へ開放可能に設けられた前面扉(前面扉14)を備えている遊技機において、
前記前面扉は、
前記前面扉より後方に配置されている遊技部品を前記遊技機の前方から視認可能とする開口部(開口部21)と、
前記開口部を覆うように前後に並べて配設された前側透明板(前側板ガラス101)および後側透明板(後側板ガラス102)と、
前記前側透明板の前面側が当接した前側当接部(突条部105)と、
前記前側当接部に対向して形成され、前記後側透明板の後面側が当接した後側当接部(対向部110)と、
前記前側当接部から前記前側透明板の厚さより小さい間隔をあけて、前記前側当接部に対向して設けられた弾性変形可能な前側押圧部(押圧部125)と、
前記後側当接部から前記後側透明板の厚さより小さい間隔をあけて、前記後側当接部に対向して設けられた弾性変形可能な後側押圧部(押圧部125)と、
を備え、
前記前側透明板は、前記前側押圧部と前記前側当接部との間に挿入されており、かつ、前記前側押圧部により前記前側当接部に押し付けられており、
前記後側透明板は、前記後側押圧部と前記後側当接部との間に挿入されており、かつ、前記後側押圧部により前記後側当接部に押し付けられていることを特徴とする遊技機。
特徴1の遊技機では、前側押圧部が前側当接部に対向させて設けられているので、前側押圧部により前方へ押圧された前側透明板は、前側当接部に押し付けられ、前側押圧部と前側当接部との間に挟まれて保持される。また、後側押圧部は後側当接部に対向させて設けられているので、後側押圧部により後方へ押圧された後側透明板は、後側当接部に押し付けられ、後側押圧部と後側当接部との間に挟まれて保持される。また、前側透明板は前方へ押圧され、後側透明板は後方へ押圧されるので、前後の透明板は一定の間隔を保ったまま保持される。
よって、前側透明板および後側透明板は一定の間隔を保った状態で確実に前面扉に設置され、透明板のガタつき等を抑えることができる。
透明板の設置作業を行うにあたって主な障害となるものは、各々の透明板に対応した当接部と押圧部だけである。押圧部が設けられた状態で透明板を挿入させると、押圧部は透明板に押され、当接部と離間する方向へ弾性変形する。これにより、当接部と押圧部との間隔が広がる。よって、従来考えられているような、幅が透明板の厚さとほぼ同一に形成されている溝部に透明板を挿入する際に、両内側壁が障害となる場合と比較して、容易に透明板を挿入することができる。
当接部と離間する方向へ弾性変形した押圧部は初期状態に復帰しようとするので、この押圧部により透明板は当接部に押し付けられ、透明板は確実に前面扉に設置される。
また、例えば、遊技機は、透明板の破損防止のために透明板が外された状態で遊技場等に搬送される場合もある。この場合は、各押圧部を取り付けた状態で搬送することもでき、遊技場等において押圧部の取り付け作業を行う必要がなく透明板を差し込むだけで透明板が前扉に固定されるので、円滑に作業をすすめることができる。
また、従来のように前側透明板用と後側透明板用の溝部を前後に並べて2条形成することが必須ではなく、前後の透明板がそれぞれ接触する当接部を形成すればよいので設計の自由度および生産性が向上する。
なお、パチンコ球が後側透明板に衝突する等により、後側透明板に衝撃力が働く場合がある。この場合、後側透明板は前方側への衝撃力を受け、その衝撃力は後側押圧部に伝播される。後側押圧部は弾性変形可能であるので、衝撃力の大きさによっては弾性変形することによりその衝撃力を吸収する緩衝機能も期待することができる。この場合は、後側透明板にかかる衝撃力を減じることができ、後側透明板の耐久性の向上に貢献できる。
一方、前側透明板も前方から遊技客によって叩かれる等の衝撃力を受けることがあるが、この衝撃力についても上記後側押圧部と同様の前側押圧部の作用によって減じることができ、前側透明板の耐久性の向上に貢献できる。
透明板としては、板ガラスやアクリル板等が用いられる。特に、板ガラスを前後に並べて配置する場合は、遊技機への磁石等による不正行為や、パチンコ球が透明板に衝突することによる騒音等の不都合を低コストで生じにくくすることができる。
押圧部の形状としては、半球状やアーチ状の当接部に向かって張り出した形状が好ましい。
当接部としては、例えば、面一の面を有するものや同一突出量の突部が複数配列されたもの等が採用される。
なお、透明板において当接部が当接する位置は、透明板に開口部を投影した領域の外側の位置が好ましい。開口部後方に配置されている遊技部品の視認性を向上させるためである。
また、透明板において当接部が当接する位置は、透明板の両側部の位置が好ましい。前扉に透明板を安定して支持させることができるためである。
特徴2.前記前面扉は、
前後方向において前記前側透明板と前記後側透明板との間の位置に設けられた押さえ部材固定部(後延部109)と、
前記押さえ部材固定部に固定され、前側に前記前側押圧部が形成され後側に前記後側押圧部が形成された押さえ部材(押さえ部材120,121)と、
を備えていることを特徴とする特徴1に記載の遊技機。
特徴2によれば、押さえ部材に、前側押圧部および後側押圧部が形成されているので、ひとつの押さえ部材で前側透明板および後側透明板を押圧することが可能である。よって、押さえ部材を設けることにより前後の押圧部を設けることができるので、設置作業の工数を減じることができる。
なお、押さえ部材自体が前後に撓むことが可能である場合は、以下のような作用を有する。
透明板を挿入する作業において、1枚目の透明板を挿入する際は、押さえ部材は透明板に押されて透明板と反対側に撓み(例えば、前側透明板を挿入する際は、後方に撓み)、押さえ部材と当接部との間隙が広がるので、円滑に透明板を挿入することができる。
一方、1枚目の透明板が挿入された後は、挿入された透明板側への押さえ部材の撓みはその透明板によって抑制される。よって、2枚目の透明板を挿入する際は、押さえ部材と当接部との間隙が広がることが抑制され、2枚目の透明板は押圧部により一定以上の力で当接部へ押圧されながら挿入される。2枚目の透明板の挿入作業においては、1枚目の透明板が作業の妨げになる場合があり、誤って手を放して2枚目の透明板を落下させる不都合も考えられる。しかし、上記のように2枚目の透明板は押圧部により一定以上の力で当接部に押し付けられながら挿入されるので、透明板が無抵抗状態で落下することがなく、上記不都合が生じる可能性を低減させることができる。
前後の透明板を挿入した後は、押さえ部材の前後方向の撓みは抑制され、前後の透明板はそれぞれの当接部と押圧部とによって好適に保持される。
これにより、透明板の円滑な挿入作業が可能になるととともに、設置後は透明板を確実に保持させることができる。
特徴3.内底面を前記開口部側に向けて前記前面扉の背面に設けられ、前記前側透明板及び前記後側透明板が挿入された溝部を備え、
前記溝部の前側の内側面の少なくとも一部を前記前側当接部とし、前記溝部の後側の内側面の少なくとも一部を前記後側当接部とし、前記溝部の内底面の少なくとも一部を前記押さえ部材固定部とすることを特徴とする特徴2に記載の遊技機。
特徴3によれば、押さえ部材の前側押圧部により前側透明板は溝部の前側の内側面に押し付けられ、押さえ部材の後側押圧部により後側透明板は溝部の後側の内側面に押し付けられる。また、押さえ部材の一端は内底面に固定されている。同じ溝部に前側透明板、押さえ部材、後側透明板を設ければよいので、従来のように前側透明板用と後側透明板用の溝部を前後に並べて2条形成する必要がなく、1条の溝部を形成するだけでもよいので設計の自由度が向上する。
また、1条の溝部に前後の透明板が挿入されるので、2条の溝部に前後の透明板をそれぞれ挿入させる場合と比較して溝部を広く形成できるので、透明板を挿入させる際に、透明板の前後に存在する溝部の壁が妨げになる可能性を減じることができる。
溝部としては、例えば、前面扉と一体に成型された合成樹脂製のものや、前面扉の背面に透明板に沿って鋼材が固定されたもの等が採用される。
特徴4.前記前面扉の背面に当接部材(補強部材107L,R)が固定され、
前記当接部材は、
前記前面扉の背面側から後方へ延びる後延部(後延部109)と、その後端から前記開口部側へ延びて前記背面と対向する対向部(対向部110)と、
を備え、
前記後延部の少なくとも一部が前記押さえ部材固定部であり、前記対向部の少なくとも一部が前記後側当接部であり、前記前面扉の背面の少なくとも一部が前記前側当接部であることを特徴とする特徴2又は3に記載の遊技機。
特徴4によれば、押さえ部材の前側押圧部により前側透明板は前面扉の背面に押し付けられ、押さえ部材の後側押圧部により後側透明板は当接部材の対向部に押し付けられる。また、押さえ部材は当接部材の後延部に固定されている。
これにより、前面扉の背面を前側当接部として面積を広く(例えば、開口部にかからない程度に広く)利用することもできる。よって、前側透明板の広い面積を大型の前側押圧部で押さえつけることも可能であり、前面扉に透明板を確実に保持させることができる。
また、前面扉の背面を前側当接部として利用しているので、別部材の用意等をする必要がなく、生産性に優れる。
なお、当接部材としては、前面扉の背面の左右に上下方向に延ばして固定したり、前面扉の背面の上下に左右方向に伸ばして固定したりする等して、前面扉を補強する機能を持たせることができる。
特徴5.前記前面扉の背面の前記開口部の周縁にはリブ部(リブ部104)が形成されており、
前記前側当接部は、
その後端部が前記リブ部の後端部と同一平面上に位置するように形成されていること(突条部105)を特徴とする特徴1乃至4のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴5によれば、前面扉の背面の開口部の周縁にはリブ部が形成されているので、開口部の周囲のひびや欠け等の破損を防止することができる。
また、前面扉の背面に設けられた前側当接部はリブ部の透明板に接触する面と同一平面上に形成されているので、前側透明板の前面は、開口部の周縁に対応する箇所がリブ部に接触し、その他の一部(例えば、縁部)が前側当接部に接触する。よって、開口部の周縁にリブ部を設けた遊技機において安定して前側透明板を設置することができ、前側透明板が傾く等することがない。よって、開口部の周縁と前側透明板の間に隙間ができ、当該隙間から不正を行うための器具等が侵入する等の不都合を解消することができる。
なお、前側当接部とリブ部とは一部が面一に連通している場合もある。この場合は、前側透明板に当接する前面扉の背面部分が増えるので、さらなる前側透明板の設置安定性の向上を期待することができる。
特徴6.前記押さえ部材は、前記後側当接部の前記後側透明板が挿入される側の端部より、前記後側透明板が挿入される側に、一部が突き出した位置に設けられていることを特徴とする特徴2乃至5のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴6によれば、透明板を挿入する際に、透明板の先に挿入する端部を、押さえ部材の突き出している部分に沿わせながら挿入することにより、透明板が押さえ部材と当接部との間に案内されるので、透明板の挿入作業を円滑に行うことができる。具体的には、例えば、透明板が上方から挿入され、透明板の左右の縁部が押さえ部材と縁部当接部との間に挿入される場合は、まず、透明板の下端の左右の縁部を上方に突き出した押さえ部材に沿わせる。次いで、透明板を下方に押し下げて行くことにより、透明板の左右の縁部は押さえ部材に案内され、円滑に押さえ部材と縁部当接部との間に挿入される。
特徴7.前記押さえ部材は、棒状の締結具(ネジ119)により前記押さえ部材固定部に固定されており、
前記締結具は、前記前側透明板および前記後側透明板の挿入方向とほぼ直交し、かつ前記前側透明板および前記後側透明板にほぼ平行となる方向へ延びていることを特徴とする特徴2乃至6のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴7によれば、透明板が挿入される際に、押さえ部材は、透明板との摩擦力等により透明板の挿入方向の力を受ける。また、前後の透明板により前後方向の力を受ける。
一般的に、棒状の締結具は、その締結具を引き抜く方向の力に対しては、他の方向の力と比較して大きな締結力を発揮できない場合がある。しかし、本特徴における押さえ部材は棒状の締結具で固定されており、前記締結具は、透明板の挿入方向に対してほぼ直交し透明板にほぼ平行となる方向へ延びているので、締結具を引き抜く方向に大きな力がかかりにくい。
よって、押さえ部材が押さえ部材固定面から外れる等の不都合が生じる可能性を低減させることができる。
具体的には、例えば、透明板が上方から挿入され、左右の縁部が押さえ部材と縁部当接部との間に挿入される場合は、押さえ部材は左右方向に挿入されている締結具によって、押さえ部材固定部に固定されている。押さえ部材が透明板に押されることに伴い、棒状の締結具には主に下方向および前後方向の力がかかり、その締結具を引き抜く方向(この場合は左右方向)には、他の方向の力と比較して大きな力はかからない。よって、上記のように押さえ部材が押さえ部材固定面から外れる等の不都合が生じる可能性を低減させることができる。
特徴8.前記押さえ部材の、前記前側押圧部および前記後側押圧部を挟んだ両側が、前記押さえ部材固定部に締結具で固定されていることを特徴とする特徴2乃至7のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴8によれば、押さえ部材は、前側押圧部および後側押圧部を挟んだ両側を固定されており、締結具が押圧部の変形の妨げにならないので、透明板から力を受けた際に、押圧部は好適に弾性変形することができる。
また、押さえ部材は、両側を締結具に固定されているので、押さえ部材自体が大きく歪むことを低減でき、押さえ部材の破損や外れ等の不都合が生じる可能性を低減させることができる。
なお、特徴6における押さえ部材の突き出した位置に該当する部分が締結具により固定されているように構成すると、透明板を挿入させる際に透明板を沿わせる当該部分が締結具により固定されているので、透明板は安定して押さえ部材に案内され、さらに円滑な挿入作業に貢献できる。
特徴9.以下の(1)(2)のうち、少なくとも一方の構成を備えたことを特徴とする特徴1乃至8のいずれか1つに記載の遊技機。
(1)前記前側押圧部は、前記前側透明板の挿入される方向の下流側へいくほど前記前側当接部側へ突出する滑らかな曲面部を有し、
前記前側透明板が挿入される場合には、前記前側透明板の挿入先端側の端部が前記前側押圧部の前記曲面部に当接する構成。
(2)前記後側押圧部は、前記後側透明板の挿入される方向の下流側へいくほど前記後側当接部側へ突出する滑らかな曲面部を有し、
前記後側透明板が挿入される場合には、前記後側透明板の挿入先端側の端部が前記後側押圧部の前記曲面部に当接する構成。
特徴9によれば、透明板を挿入する際に透明板の挿入先端側が当接する押圧部の曲面部が、当接部側へ突出する滑らかな曲面部を有しているので、透明板は挿入先端側が押圧部に当接してから、挿入されるにともない、当接部側に近づけられるようにして、円滑に挿入される。
特徴10.前記押さえ部材は、前記透明板の挿入方向に並べて複数設けられており(押さえ部材120,121)、
前記挿入方向の上流側に設けられた押さえ部材(押さえ部材120)より、前記挿入方向の下流側に設けられた押さえ部材(押さえ部材121)の方が、前後方向に厚く形成されていることを特徴とする特徴2乃至9のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴10によれば、透明板の挿入方向の上流側に設けられた押さえ部材より、その下流側に設けられた押さえ部材の方が、前後方向に厚く形成されている。このように構成されているので、透明板を挿入する際に、挿入開始時の透明板がまだ不安定な状態では上流側の押さえ部材により比較的小さい押圧力で押圧され、挿入していくと下流側の押さえ部材により比較的大きい力で押圧される。よって、挿入時は透明板を挿入しやすく、かつ、挿入後は透明板を安定させて設置することができる。
なお、下流側の押さえ部材は、上流側の押さえ部材より全体的に厚く形成しても、一部分のみを厚く形成してもよい。
また、押さえ部材が挿入方向に3つ以上並べて設けられている場合は、下流側にいくにつれて押さえ部材を厚く形成してもよいし、最も上流側に設けられている押さえ部材より厚く形成されている押さえ部材を下流側に少なくとも1つ設けてもよい。
特徴11.前記前側押圧部および前記後側押圧部のうち少なくとも一方は、
前記前側透明板および前記後側透明板のうち対応する透明板が挿入される際の挿入方向の一端側が前記押さえ部材に固定された固定端であり、他端側が自由端であることを特徴とする特徴2乃至10のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴11によれば、透明板を挿入する際に、透明板に押圧部が押され、押圧部の自由端側が固定端側を基端にして移動する。これにより、押圧部を変形させることができ、透明板の挿入を円滑にさせることができる。
特徴12.前記前側押圧部および前記後側押圧部のうち少なくとも一方は、
前記挿入方向の上流側の端部が前記固定端であり、下流側の端部が前記自由端であることを特徴とする特徴11に記載の遊技機。
特徴12によれば、透明板が挿入される際は、固定端側から透明板が挿入されるので、押圧部が固定端側を基端として自由端側が透明板と反対側に円滑に移動する(図11(a)中の矢印E、図11(b)中の矢印F)。よって、透明板を挿入する際に押圧部にかかる無用な力(押圧部を縦方向に押しつぶす力等)を低減させることができ、透明板の挿入を円滑に行うことができる。すなわち、逆に、透明板が自由端側から挿入される場合は、押圧部の形状によっては、透明板が押圧部の自由端側を固定端側に押し込んでいくことになる。この場合、押圧部に無用な力(押圧部を透明板の挿入方向に押しつぶす力等)がかかり、押圧部が塑性変形や破損等する不都合が生じる可能性があるが、このような可能性を低減させることができる。
特徴13.前記前側当接部、前記後側当接部、前記押さえ部材固定部および前記押さえ部材のいずれかに設けられ、係合面が前記前側透明板および前記後側透明板の挿入方向の下流側を向いた第1の係合片(下向き係合片122)と、
前記挿入方向の上流側にあたる前記前側透明板および前記後側透明板の端部に設けられたカバー部材(カバー部材140)と、
を備え、前記カバー部材は、
前記前側透明板および前記後側透明板の前記端部に配置された本体部(カバー部144,間隙挿入部146)と、
前記第1の係合片と逆向きの係合面を有し、前記第1の係合片に係合された第2の係合片(上向き係合片142)と、
を備えていることを特徴とする特徴1乃至12のいずれか1つに遊技機。
特徴13によれば、前記カバー部材は、挿入方向の下流側を向いた係合面を有する第1の係合片と、第1の係合片と逆向きの係合面を有する第2の係合片を係合させることにより、透明板の端部に設置される。すなわち、当該挿入方向の上流側を向いた係合面と下流側を向いた係合面とが当接している。よって、透明板の端部によって本体部が押される等してカバー部材を外す方向の力(透明板の挿入方向の下流側方向への力)がかかると、係合面同士が、係合面に対して押し合うことになる(係合片同士は互いに引っ張り合うことになる)。よって、係合片同士の係合が解かれる可能性を低減させ、カバー部材が外れるのを防止でき、ひいては透明板が前面枠から抜ける(透明板の挿入方向の下流側へ移動する)のを防止することができる。
また、カバー部材を前側透明板および後側透明板の縁部に覆うように設置した場合は、前後の透明板の間にできた隙間を覆うことができ、その隙間から埃が入ったり悪戯により異物が投入されたりすることを防止することができる。
特徴14.前記第1の係合片は前記押さえ部材に設けられていることを特徴とする特徴13に記載の遊技機。
特徴14によれば、第1の係合片が押さえ部材に形成されているので、押さえ部材自体の位置を調整することにより、第1の係合片の位置を、第2の係合片と係合するのに好適な位置に調整することができる。
また、押さえ部材を設けることにより第1の係合片を設けることができるので、設置作業の工数を減じることができる。
特徴15.前記カバー部材は、前記本体部から前記開口部側に延びた係合部(U字状係合部141)を備え、
前記第2の係合片は前記係合部に設けられており、
前記押さえ部材の前記第1の係合片は前記係合部側に設けられており、
前記押さえ部材は、前記押さえ部材固定部と前記係合部とに挟まれた位置にあることを特徴とする特徴14に記載の遊技機。
特徴15によれば、押さえ部材は押さえ部材固定部と係合部に挟まれた位置にあるので、押さえ部材が押さえ部材固定部から離間する方向へ移動することを防止することができ、ひいては押さえ部材が押さえ部材固定部から外れることを防止できる。
特に、特徴7のような、押さえ部材固定部から離間する方向の締結具の締結力が他の方向と比較して強いとはいえない場合のある構成に適用した場合は、当該方向への押さえ部材の移動を防止できるので好適である。
特徴16.前記係合部は、前記押さえ部材側へ付勢されていることを特徴とする特徴15に記載の遊技機。
特徴16によれば、押さえ部材は、係合部により押さえ部材固定部側に押し付けられるので、特徴15と比較して、さらに、押さえ部材が押さえ部材固定部から離間する方向へ移動することを防止できる。
特徴17.前記係合部は、
前記本体部から前記開口部側へ延びて前記押さえ部材の前記第1の係合片側に曲折し、先端側が前記本体部側へ反り返る自由端であるU字状に形成され、
前記係合部の前記自由端側に前記第2の係合片が設けられていることを特徴とする特徴15又は16に記載の遊技機。
特徴17によれば、係合部は、U字状の撓みやすい形状に形成されており、かつその自由端側に第2の係合片が形成されている。よって、係合部が撓むことにより第2の係合片の移動範囲が広がり、第1の係合片に円滑に係合させることができる。また、係合部自体が撓みやすい形状に形成されているので、係合部と本体部との間に生じる剪断力や曲げモーメントを抑制することができ、係合部と本体部の境目が破断等する可能性を減じることができる。
特徴18.前記本体部には、前記U字状に形成された前記係合部の先端側に対応する部分に緩挿孔(緩挿孔145)が開口して形成されており、
前記U字状に形成された前記係合部の先端側は、前記緩挿孔から突き出しており、かつ前記緩挿孔内を前記押さえ部材の前記第1の係合片から離間する方向に移動可能であることを特徴とする特徴17に記載の遊技機。
特徴18によれば、本体部の緩挿孔から突き出した係合部の先端側を、押さえ部材と離間する方向に移動させることによって、係合部自体が押さえ部材と離間する方向に撓み、第2の係合片を第1の係合片から外すことができる。よって、係合部の先端側を移動させることにより、容易にカバー部材を取り外すことができる。
特徴19.前記押さえ部材の前記カバー部材側および前記カバー部材の前記押さえ部材側のいずれか一方には挿入ピン(挿入ピン127)が突設されており、
他方には、前記挿入ピンに対応する部位に挿入孔(挿入孔143)が形成されており、
前記挿入ピンは前記挿入孔に挿入されていることを特徴とする特徴14乃至18のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴19によれば、前面扉にカバー部材を設置する際に、挿入ピンを挿入孔に挿入させながら設置することにより、カバー部材の設置位置が案内されるので、カバー部材を容易に設置することができる。
特徴20.前記遊技部品は、弾球が飛翔する遊技領域(遊技領域PE)が形成された遊技盤(遊技盤81)であることを特徴とする特徴1乃至19のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴20によれば、弾球が後側透明板に衝突するために騒音発生等の不都合が生じやすく透明板のガタツキが特に問題とされる遊技機(例えば、パチンコ機)に特徴1乃至特徴19の構成を適用できるので好適である。
特徴21.遊技機前面に配置されるとともに前方へ開放可能に設けられた前面扉を備えている遊技機において、
前記前面扉は、
前記前面扉より後方に配置されている遊技部品を前記遊技機の前方から視認可能とする開口部と、
前記開口部を覆うように配設された透明板と、
前記透明板の前面側または後面側が当接した当接部と、
前記当接部から前記透明板の厚さより小さい間隔をあけて、前記当接部に対向して設けられた弾性変形可能な押圧部と、
を備え、
前記透明板は、前記押圧部と前記当接部との間に挿入されており、かつ、前記押圧部により前記当接部に押し付けられていることを特徴とする遊技機。
特徴21の遊技機では、押圧部が当接部に対向させて設けられているので、押圧部により押圧された透明板は、当接部に押し付けられ、押圧部と当接部との間に挟まれて保持される。
よって、透明板は確実に前面扉に設置され、透明板のガタつき等を抑えることができる。
透明板の設置作業を行うにあたって主な障害となるものは、透明板に対応した当接部と押圧部だけである。押圧部が設けられた状態で透明板を挿入させると、押圧部は透明板に押され、当接部と離間する方向へ弾性変形する。これにより、当接部と押圧部との間隔が広がる。よって、従来考えられているような、幅が透明板の厚さとほぼ同一に形成されている溝部に透明板を挿入する際に、両内側壁が障害となる場合と比較して、容易に透明板を挿入することができる。
当接部と離間する方向へ弾性変形した押圧部は初期状態に復帰しようとするので、この押圧部により透明板は当接部に押し付けられ、透明板は確実に前面扉に設置される。
また、例えば、遊技機は、透明板の破損防止のために透明板が外された状態で遊技場等に搬送される場合もある。この場合は、各押圧部を取り付けた状態で搬送することもでき、遊技場等において押圧部の取り付け作業を行う必要がなく透明板を差し込むだけで透明板が前扉に固定されるので、円滑に作業をすすめることができる。
透明板としては、板ガラスやアクリル板等が用いられる。特に、板ガラスを前後に並べて配置する場合は、遊技機への磁石等による不正行為や、パチンコ球が透明板に衝突することによる騒音等の不都合を低コストで生じにくくすることができる。
押圧部の形状としては、半球状やアーチ状の当接部に向かって張り出した形状が好ましい。
透明板としては、板ガラスやアクリル板等が用いられる。
当接部としては、例えば、面一の面を有するものや同一突出量の突部が複数配列されたもの等が採用される。
特徴22.遊技機前面に配置されるとともに前方へ開放可能に設けられた前面扉を備えている遊技機において、
前記前面扉は、
前記前面扉より後方に配置されている遊技部品を前記遊技機の前方から視認可能とする開口部と、
前記開口部を覆うように配設された透明板と、
前記透明板の対向する縁部が挿入される一対の縁部挿入部と、
前記縁部挿入部に設けられ、係合面が前記透明板の挿入方向の下流側を向いた第1の係合片と、
前記挿入方向の上流側にあたる前記透明板の端部に設けられたカバー部材と、
を備え、前記カバー部材は、
前記透明板の前記端部に配置された本体部と、
前記第1の係合片と逆向きの係合面を有し、前記第1の係合片に係合された第2の係合片と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴22の遊技機では、前記カバー部材は、挿入方向の下流側を向いた係合面を有する第1の係合片と、第1の係合片と逆向きの係合面を有する第2の係合片を係合させることにより、透明板の端部に設置される。すなわち、カバー部材を透明板の端部へ脱着する方向に対してほぼ垂直な係合面を有する係合片同士が係合している。よって、透明板の端部によって本体部が押される等してカバー部材を外す方向の力(透明板の挿入方向の下流側への力)がかかると、係合面同士が、係合面に対してほぼ垂直方向に押し合うことになる(係合片同士は互いに引っ張り合うことになる)。よって、係合片同士の係合が解かれる可能性を低減させ、カバー部材が外れるのを防止でき、ひいては透明板が前面枠から抜ける(透明板の挿入方向の下流側へ移動する)のを防止することができる。
特徴23.遊技機前面に配置されるとともに前方へ開放可能に設けられた前面扉(前面扉14)と、発射された遊技球が通過する発射球通路と、を備えている遊技機(パチンコ機10)において、
前記発射球通路の少なくとも一部は前記前面扉に設けられた前面扉側発射球通路(発射球規制部材200)であり、前記前面扉側発射球通路以外の前記発射球通路は、前記前面扉より後方に設けられた後方側発射球通路(内,外レール部95,96)であり、
前記前面扉側発射球通路は、前記前面扉の背面側の一部を覆うようにして設けられていることを特徴とする遊技機。
特徴23の遊技機では、発射球通路の一部である前面扉側発射球通路が前面扉の背面に設けられているので、前面扉を前方へ開放した場合に、発射球通路が前面扉側発射球通路と後方側発射球通路とに分離する。よって、上記各発射球通路の清掃等が行いやすくメンテナンス性の向上に貢献できる。
また、前面扉側発射球通路は、前面扉の背面側の一部を覆うようにして設けられているので、たとえ前面扉の背面に凹凸部が存在していたとしても、発射された遊技球が前面扉側の凹部に落ち込むのを防止できるとともに、発射された遊技球が当該凹凸部に衝突して減勢されることを防止することができる。
また、前面扉側発射球通路を設けることにより、発射された遊技球を前面扉側の上記凹凸部を避けて通過させる必要性がなくなるので、後方側発射球通路を上記必要性に制限されることなく配置することができ、設計の自由度の向上に貢献することができる。
従来では、例えば、パチンコ機等の遊技機においては、発射球通路に対応する前面扉の部位は凹凸部を少なくするためにガラス部分の面積を広くする等していた。(例えば、特開2006−192017号公報)
しかし、発射球通路に対応させてガラス部分の形状等を設計する必要があることも考えられ、設計の自由度を圧迫していることが想定されていた。
因みに、特徴2乃至特徴20のいずれか1つを、上記特徴21に適用してもよい。
この場合、特徴2を適用する場合は、特徴2の「前記前側透明板と前記後側透明板との間の位置」を「前記当接部から透明板を挟んだ位置」と、「前側に前記前側押圧部が形成され後側に前記後側押圧部が」を「前後のいずれか一方に前記押圧部が」と読み替える。
特徴3を適用する場合は、特徴3の「前記溝部の前側の内側面を前記前側当接部とし、前記溝部の後側の内側面を前記後側当接部とし」を「前記溝部の前後の内側面のいずれか一方を前記当接部とし」と読み替える。
特徴4を適用する場合は、特徴4の「前記対向部が前記後側当接部であり、前記前面扉の背面が前記前側当接部である」を「前記対向部および前記前面扉の背面のいずれか一方が前記当接部である」と読み替える。
特徴5を適用する場合は、特徴5の「前記前側当接部は、前記前面扉の背面の前記前側押圧部に」を「前記当接部は、前記前面扉の背面の前記押圧部に」と読み替える。
特徴6を適用する場合は、特徴6の「前記後側当接部」を「前記当接部」に、「前記後側透明板」を「前記透明板」に読み替える。
特徴7を適用する場合は、特徴7の「前記前側透明板および前記後側透明板」を「前記透明板」に読み替える。
特徴8を適用する場合は、特徴8の「前記前側押圧部および前記後側押圧部」を「前記押圧部」に読み替える。
特徴9を適用する場合は、特徴9の全部を「前記押圧部は、前記透明板の挿入される方向の下流側へいくほど前記当接部側へ突出する滑らかな曲面部を有し、前記透明板が挿入される場合には、前記透明板の挿入先端側の端部が前記押圧部の前記曲面部に当接することを特徴する遊技機」に読み替える。
特徴10を適用する場合は、特徴10の「前後方向に厚く形成されている」を「前記当接部との間隔を狭く形成されている」と読み替える。
特徴11を適用する場合は、特徴11の「前記前側押圧部および前記後側押圧部のうち少なくとも一方は、前記前側透明板および前記後側透明板のうち対応する透明板が」を「前記押圧部は、前記透明板が」に読み替える。
特徴12を適用する場合は、特徴12の「前記前側押圧部および前記後側押圧部のうち少なくとも一方は」を「前記押圧部は」に読み替える。
特徴13を適用する場合は、特徴13の「前記前側当接部、前記後側当接部」を「前記当接部」に、「前記前側透明板および前記後側透明板」を「前記透明板」に読み替える。
また、特徴17乃至特徴21のいずれか1つを上記特徴22に適用してもよい。
この場合、特徴17を適用する場合は、特徴17の「前記係合部は」を「前記カバー部材は係合部を備え、前記係合部は」と、「前記押さえ部材の前記第1の係合片側に」を「前記第1の係合片側に」と読み替える。
特徴18及び19を適用する場合は、特徴18及び19の「押さえ部材」を「縁部挿入部」と読み替える。
また、特徴1乃至特徴22のいずれか1つを上記特徴23に適用してもよい。
以下に、以上の各特徴を適用し得る各種遊技機の基本構成を示す。
パチンコ遊技機:遊技者が操作する操作手段と、その操作手段の操作に基づいて遊技球を発射する遊技球発射手段と、その発射された遊技球を所定の遊技領域に導く球通路と、遊技領域内に配置された各遊技部品とを備え、それら各遊技部品のうち所定の通過部を遊技球が通過した場合に遊技者に特典を付与する遊技機。
スロットマシン等の回胴式遊技機:複数の絵柄を可変表示させる絵柄表示装置を備え、始動操作手段の操作に起因して前記複数の絵柄の可変表示が開始され、停止操作手段の操作に起因して前記複数の絵柄の可変表示が停止され、その停止後の絵柄に応じて遊技者に特典を付与する遊技機。
10…パチンコ機(遊技機)、13…本体枠、14…前面扉、21…開口部、61…突起軸、62…被支持部材、63…支持部材、81…遊技盤、95…内レール部、96…外レール部、101…前側板ガラス(前側透明板)、102…後側板ガラス(後側透明板)、104…リブ部、105…突条部(前側当接部)、106…スピーカー収容部、107L…先端側補強部材、107R…基端側補強部材、108…固定部、109…後延部(押さえ部材固定部)、110…対向部(後側当接部)、112…下側支持枠、113…上側補強枠、115…ネジ孔、119…ネジ(棒状の締結具)、120…上側押さえ部材、121…下側押さえ部材、122…係合片(第1の係合片)、123…ネジ孔、124…ネジ挿入筒、125…押圧部、127…挿入ピン、140…カバー部材、141…U字状係合部、142…係合片(第2の係合片)、143…挿入孔、144…カバー部(本体)、145…緩挿孔、146…間隙挿入部(本体)、147…嵌め込み部、200…発射球規制部材、201…蓋部、202…立設部、203…立設部、PE…遊技領域

Claims (1)

  1. 遊技機前面に配置されるとともに前方へ開放可能に設けられた前面扉を備えている遊技機において、
    前記前面扉は、
    前記前面扉より後方に配置されている遊技部品を前記遊技機の前方から視認可能とする開口部と、
    前記開口部を覆うように前後に並べて配設された前側透明板および後側透明板と、
    前記前側透明板の前面側が当接した前側当接部と、
    前記前側当接部に対向して形成され、前記後側透明板の後面側が当接した後側当接部と、
    前記前側当接部から前記前側透明板の厚さより小さい間隔をあけて、前記前側当接部に対向して設けられた弾性変形可能な前側押圧部と、
    前記後側当接部から前記後側透明板の厚さより小さい間隔をあけて、前記後側当接部に対向して設けられた弾性変形可能な後側押圧部と、
    前後方向において前記前側透明板と前記後側透明板との間の位置に設けられた押さえ部材固定部と、
    前記押さえ部材固定部に固定され、前側に前記前側押圧部が形成され後側に前記後側押圧部が形成された押さえ部材と、
    を備え、
    前記前側透明板は、前記前側押圧部と前記前側当接部との間に挿入されており、かつ、前記前側押圧部により前記前側当接部に押し付けられており、
    前記後側透明板は、前記後側押圧部と前記後側当接部との間に挿入されており、かつ、前記後側押圧部により前記後側当接部に押し付けられており、
    前記押さえ部材は、前記後側当接部の前記後側透明板が挿入される側の端部より、前記後側透明板が挿入される側に、一部が突き出した位置に設けられていることを特徴とする遊技機。
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