JP2007084140A - ガラス乾板用包装箱及びその開梱方法並びにガラス乾板包装方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガラス乾板の包装及び開梱の負担を軽減するガラス乾板用包装箱及びその開梱方法並びにガラス乾板包装方法の提供。
【解決手段】ガラス乾板11の4辺にスペーサ21〜24を取り付ける。中間箱13の底内面13aの中央部に予めセットされている緩衝マット26の上にガラス乾板11のベース面11bを載置するように、ガラス乾板11を中間箱13内に入れる。中間箱13の周壁部13bとスペーサ21〜24との隙間に内箱12の周壁部12aを挿入し、内箱12をガラス乾板11及びスペーサ21〜24の上に被せる。中間箱13の周壁部13bと内箱12の底外面12bとに架け渡すように粘着テープを張り付ける。内箱12には予め一対のテープ16が取り付けられ、各端部16aは底外面12bに弱シールされている。内箱12及び中間箱13の上に外箱14を被せてから、外箱14の周壁部と中間箱13の底外面とに架け渡すように粘着テープを張り付ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガラス乾板用包装箱及びその開梱方法並びにガラス乾板包装方法に関し、更に詳しくは超大型のガラス乾板を光密に包装するためのガラス乾板用包装箱及びその開梱方法並びにガラス乾板包装方法に関するものである。
CRTのシャドウマスク、プラズマディスプレイの背面電極パターン、電子機器に使用されるプリント基板等を作成する際に、ガラス乾板が用いられる。このガラス乾板は、通常の写真フイルムなどと異なり、平面保持性が優れているので、歪みのない正確な投影パターンが得られる。このようなガラス乾板は、厚み5mmで面サイズが813×1379mmや914×1114mmであり、重量が12Kg程度である。
このようなガラス乾板を光密に包装する包装箱としては、内箱,中間箱,外箱からなる三重遮光箱が周知である。この三重遮光箱は、内箱,中間箱,外箱の順に寸法が大きくなっており、内箱の中に2枚のガラス乾板を各乳剤面が向かい合わせとなるように収納している。前記向かい合った乳剤面が互いに接触しないように、ガラス乾板の縁部にスペーサを設けてある。
このような三重遮光箱にガラス乾板を収納するには、セーフライトが点灯した暗室にて、スペーサを2枚のガラス乾板の縁部に取り付ける。次に、このスペーサ付きのガラス乾板を2人の作業員が持ち上げて内箱の中に入れる。この上から中間箱を被せ、粘着テープで中間箱を内箱に固定する。次に、この中間箱を2人の作業員が持ち上げて天地を反対にする反転を行う。更に、この上に外箱を被せてから、粘着テープで外箱を中間箱に固定し、三重遮光箱が完成する。
このような三重遮光箱を開梱するには、暗室にて2人の作業員が三重遮光箱を外箱が下側になるように反転させてから、外箱を中間箱に固定している粘着テープをカッターで切断する。次に、三重遮光箱を外箱が上側になるように反転させてから、外箱を持ち上げて中間箱から外す。次に、中間箱を内箱に固定している粘着テープをカッターで切断する。そして、中間箱が上側になるように反転させてから、中間箱を内箱から外す。この後、ガラス乾板を内箱から持ち上げて取り出す。
ところで、最近では、コスト面で有利な超大型のガラス乾板が用いられるようになってきている。この超大型のガラス乾板は、厚み5mmで面サイズが980mm×1670mm,1100mm×1550mm,1100mm×1350mm等で厚み5mm,重さ約20Kg程度である。このようなガラス乾板を従来通りに2枚ずつ包装すると、ガラス乾板のみの重量だけでも約40Kg程度となり、上述したように、包装箱は包装時及び開梱時に数回反転させる必要が有る関係上、作業員の負担が非常に大きくなる。
また、包装箱にガラス乾板を1枚のみ収納することも考えられるが、ガラス乾板の乳剤面に箱の底内面が接触しないように、ガラス乾板の縁部に装着される通常のスペーサの他に、乳剤面側に余分なスペーサを必要とする。このスペーサとしては、通常のスペーサと当接する位置の箱の内壁に接着された細長い台座が知られている。しかしながら、このような台座は、箱の内壁から剥がれ落ちてガラス乾板の乳剤面にダメージを与えるおそれがあるという問題がある。また、1枚のガラス乾板を収納する包装箱でも、1枚あたりの重量が増加し、かつ反転作業が必要であるため、作業員の負担はほとんど減少しないという問題点がある。
本発明は、包装及び開梱の負担を軽減するガラス乾板用包装箱及びその開梱方法並びにガラス乾板包装方法を提供することを目的とする。
本発明のガラス乾板用包装箱は、内箱,中間箱,外箱の順に寸法が大きくなる内箱,中間箱,外箱からなり、ガラス乾板を光密に包装するガラス乾板用包装箱において、前記ガラス乾板の縁部に着脱自在に装着され、前記内箱の底内面とガラス乾板の乳剤面とを離間して、前記内箱の底内面がガラス乾板の乳剤面に接触するのを防止するスペーサと、前記内箱に設けられ、前記内箱を中間箱から引っ張り上げる際の手掛かりとを設けたことを特徴とする。
また、前記手掛かりは、前記内箱のほぼ対角線上の2箇所に設けられ、一端側が内箱から外方へ突出されるように他端側が内箱の周壁部の内壁面から外壁面にかけて貼り付けられた短冊状のテープであることを特徴とする。また、前記手掛かりは、前記内箱の底外面を横切るように、前記内箱の周壁部の対向する辺同士に架け渡されたバンドであることを特徴とする。また、前記スペーサは、細長い筒状部と、この筒状部との間にガラス乾板の縁部を挟持するクリップ部とからなり、前記クリップ部の端部は、前記筒状部の幅よりも長く、前記筒状部の外郭よりも外側に突出していることを特徴とする。
本発明のガラス乾板用包装箱の開梱方法は、内箱の底内面がガラス乾板の乳剤面に接触するのを防止するスペーサが着脱自在に装着されたガラス乾板を収納し、内箱,中間箱,外箱の順に寸法が大きくなる内箱,中間箱,外箱からなるガラス乾板用包装箱を開梱するガラス乾板用包装箱の開梱方法において、前記外箱の底外面が上側になるようにガラス乾板用包装箱を机上に置き、前記外箱を取り外す第1工程と、次に、前記内箱に設けられた手掛かりを用いて内箱を中間箱から引っ張り上げた後、前記内箱を保持して中間箱から取り外す第2工程と、次に、前記スペーサが装着されたガラス乾板を中間箱から持ち上げ、前記中間箱を取り外す第3工程と、次に、前記ガラス乾板の縁部からスペーサを取り外す第4工程とからなることを特徴とする。
本発明のガラス乾板包装方法は、内箱,中間箱,外箱の順に寸法が大きくなる内箱,中間箱,外箱からなるガラス乾板用包装箱にガラス乾板を光密に収納するガラス乾板包装方法おいて、前記内箱の底内面とガラス乾板の乳剤面とを離間して内箱の底内面がガラス乾板の乳剤面に接触するのを防止するスペーサをガラス乾板の縁部に着脱自在に装着する第1工程と、次に、前記スペーサが装着されたガラス乾板を中間箱の中に収納する第2工程と、次に、前記中間箱の周壁部とスペーサとの隙間に内箱の周壁部を挿入して、前記内箱をガラス乾板及びスペーサの上に被せる第3工程と、次に、前記内箱及び中間箱の上に外箱を被せる第4工程とからなることを特徴とする。
本発明のガラス乾板用包装箱によれば、内箱を中間箱から引っ張り上げる際の手掛かりを内箱に設けたので、包装箱の反転作業をほとんど無くすことができ、包装及び開梱の負担を軽減できる。また、内箱の底内面とガラス乾板の乳剤面とを離間して内箱の底内面がガラス乾板の乳剤面に接触するのを防止するスペーサをガラス乾板の四辺の縁にそれぞれ着脱自在に装着したので、箱の内壁から剥がれ落ちてガラス乾板の乳剤面にダメージを与えるおそれがある台座を設けることなく、1枚のガラス乾板を安全確実に収納することができる。
また、前記手掛かりは、内箱のほぼ対角線上の2箇所に設けられ、一端側が内箱から外方へ突出されるように他端側が内箱の周壁部の内壁面から外壁面にかけて貼り付けられた短冊状のテープとしたので、一方の手でテープを持つことにより、空いた他方の手を内箱と中間箱との間に差し入れて内箱を保持でき、テープを引っ張っている途中で手を滑らせて内箱を落としても、内箱が直接にガラス乾板の乳剤面の上に落下するのを防止することができる。また、使用しない時には、内箱の底外面にテープの端部を弱シールしておけば、邪魔にならず、また使用時には、簡単に剥がして使用することができるという利点がある。
また、前記手掛かりは、前記内箱の底外面を横切るように、前記内箱の周壁部の対向する辺同士に架け渡されたバンドとしたので、内箱の底外面とバンドとの間に手を差し込むことにより、手がバンドに引っかかるため、バンド自体をしっかり把持できなくても、内箱を落とすおそれが少ない。
また、前記スペーサは、細長い筒状部と、この筒状部との間にガラス乾板の縁部を挟持するクリップ部とからなり、前記クリップ部の端部は、前記筒状部の幅よりも長く、前記筒状部の外郭よりも外側に突出しているので、スペーサをガラス乾板の縁部に装着する際に、まずクリップ部の端部をガラス乾板のベース面に当接させてから、筒状部側を中心としてクリップ部を揺動させながらガラス乾板側に押すと、クリップ部の端部がガイドとなって、筒状部とクリップ部との間にガラス乾板の縁部を容易に挟み込ませることができる。また、クリップ部の端部が筒状部の外郭よりも外側に突出していることにより、スペーサがより安定してガラス乾板に装着され、脱落し難くなる。
本発明のガラス乾板用包装箱の開梱方法によれば、外箱の底外面が上側になるようにガラス乾板用包装箱を机上に置き、外箱を取り外す第1工程と、次に、内箱に設けられた手掛かりを用いて内箱を中間箱から引っ張り上げた後、内箱を保持して中間箱から取り外す第2工程と、次に、スペーサが装着されたガラス乾板を中間箱から持ち上げ、中間箱を取り外す第3工程と、次に、ガラス乾板の縁部からスペーサを取り外す第4工程とからなるので、各工程中及び工程間でガラス乾板や箱を反転させる作業がなく、ガラス乾板用包装箱の開梱作業の負担を軽減できる。
本発明のガラス乾板包装方法によれば、内箱の底内面とガラス乾板の乳剤面とを離間して内箱の底内面がガラス乾板の乳剤面に接触するのを防止するスペーサをガラス乾板の四辺の縁にそれぞれ着脱自在に装着する第1工程と、次に、スペーサが装着されたガラス乾板を中間箱の中に収納する第2工程と、次に、中間箱の周壁部とスペーサとの隙間に内箱の周壁部を挿入して、内箱をガラス乾板及びスペーサの上に被せる第3工程と、次に、内箱及び中間箱の上に外箱を被せる第4工程とからなるので、各工程中及び工程間でガラス乾板や箱を反転させる作業がなく、ガラス乾板包装の作業負担を軽減できる。
本発明の実施形態を示す図1において、矩形状をした大型のガラス乾板11を収納する包装箱10は、内箱12,中間箱13,外箱14からなる三重の遮光箱である。内箱12,中間箱13,外箱14は、寸法が内箱12,中間箱13,外箱14の順に大きくなる。この包装箱10の内部は密閉構造となり、外部からの光が入り込まず、また塵埃等が侵入しないようになっている。なお、内箱12,中間箱13,外箱14は、1m2あたり2〜3Kg程度の重量を有するクラフトボール紙等の丈夫な紙から形成されている。また、この紙には、不透明度の高い光吸収性の黒色,灰色,青色等の染料又は顔料の少なくとも一種類を含む遮光性層を形成するのが好ましい。
また、前記ガラス乾板11は、周知のように、ガラス板の片面が乳剤を塗布した乳剤面11aになっており、例えばサイズは、980mm×1670mm,1100mm×1550mm,1100mm×1350mmの3種類で厚み5mm,重さ20Kg程度であるが、これに限定されるものではない。なお、本実施形態では、前記ガラス乾板11のサイズを980mm×1670mm×5mmとする。
前記内箱12のほぼ対角線上に、幅50〜100mm程度,長さ150〜300mm程度の短冊状の一対のテープ16が、図2に示すように、内箱12の周壁部12aの内壁面から外壁面にかけて貼り付けられており、各端部16aが底外面12bから外方へ50〜150mm程度の長さPで突出している。このテープ16の端部16aは、詳しくは後述するように、包装箱10を開梱する際に、包装箱10を反転することなく、内箱12を中間箱13から引っ張り上げる際の手掛かりとして把持される。
また、テープ16の片面全体(周壁部12aに貼着される側)には予め粘着剤が塗布されており、テープ16の端部16aを折り返して二重とすることにより、端部16aの粘着面どおしを貼り合わせている。また、これにより、端部16aの厚みが2倍になって持ちやすくなるとともに端部16aの強度も向上する。また、端部16aは、包装箱10の組立時には、二点鎖線で示すように、底外面12bに弱シールされており、開梱時には、底外面12bから剥がされる。なお、テープ16としては、引っ張り強度が強い、例えば梱包等に用いられるポリプロピレン樹脂製の結束バンドを長さ150〜300mm程度に切ったものが用いられる。
なお、前記テープ16を4箇所に設けていないのは、1人の作業員が左右の手でそれぞれ1つのテープ16を持ち、両方の手を塞いでしまった場合、一方の手でも滑らせると、内箱12の落下を止める手段がなく、内箱12がガラス乾板11の乳剤面11aに傷をつけるおそれがあるためである。すなわち、一方の手でテープ16を持つことにより、空いた他方の手を内箱12と中間箱13との間に差し入れて内箱12を保持でき、テープ16を引っ張っている途中で手を滑らせて内箱12を落としても、内箱12が直接にガラス乾板11の乳剤面11aに落下するのを防止することができる。
前記ガラス乾板11の4辺の縁には、内箱12の底内面がガラス乾板11の乳剤面11aに接触することを防止するスペーサ21〜24がそれぞれ着脱自在に取り付けられる。ガラス乾板11の長辺用のスペーサ21,22は、例えば長さ1350mm、短辺用のスペーサ23,24は、例えば長さ500mmとする。
また、前記ガラス乾板11の縁部を把持し易くするために、図3に示すように、短辺側の場合には、ガラス乾板11の角からスペーサ23,24までの距離L1を例えば100mmとしてあるが、長辺側に適用しても良い。また、ガラス乾板11が収納される中間箱13の底内面13aには、ガラス乾板11の乳剤面11aと反対側のベース面11bを支持する緩衝マット26が載置されている。この緩衝マット26は、ガラス乾板11よりもややサイズが小さい、例えば発泡ポリエチレン等から形成されたクッション材であり、前記ベース面11bが傷つかないように保護する。なお、前記緩衝マットとしては、株式会社JSP製の「ミラマット」(商品名)が使用できる。
また、図4に示すように、内箱12の4辺の周壁部内面には、それぞれ中実または中空の細長いボックス形状からなるパッド28L,28Sが貼り付けられている。内箱12を中間箱13に挿入した際には、図5に示すように、パッド28L,28Sがスペーサ21〜24に当接される。内箱12の短辺部12c,12dのパッド28Sは、長辺部12e,12fのパッド28Lよりも幅が大きくなっており、包装箱10の開梱作業で短辺側の内箱12を中間箱13から持ち上げた際に、中間箱13の短辺側の周壁部13bとガラス乾板11との隙間が大きくとれるようにしている。これは、中間箱13の短辺側の周壁部13bとガラス乾板11との隙間から手を挿入してガラス乾板11の端部を把持しやすくするためであるが、長辺側に適用しても良い。
前記スペーサ21の端面を示す図6において、スペーサ21は、軟質合成樹脂,例えば軟質ポリエチレンから形成されており、図面に対して垂直方向に長く伸びた筒状部21aと、この筒状部21aとの間にガラス乾板11の縁部を挟持するクリップ部21bとからなる。筒状部21aの高さd1は、例えば30mmであり、クリップ部21bを含むスペーサ21全体の高さd2は、例えば38mmである。なお、スペーサの成形材料としては、弾性,柔軟性,耐磨耗性,加工性等の観点から、軟質ポリエチレンに限らず、ポリプロピレン,ABSナチュラル等が好適である。
また、筒状部21aの幅d3は、例えば18mmであり、クリップ部21bの端部21cは筒状部21aの幅d3よりも5mm突出して、スペーサ21全体の幅d4は23mmに形成されている。これにより、図7に示すように、スペーサ21をガラス乾板11の縁部に装着する際に、まずクリップ部21bの端部21cをガラス乾板11のベース面11bに当接させてから、筒状部21a側を中心としてクリップ部21bを揺動させながらガラス乾板11側に押すと、クリップ部21bの端部21cがガイドとなって(A)、筒状部21aとクリップ部21bとの間にガラス乾板11の縁部を容易に挟み込ませることができる(B)。また、クリップ部21bの端部21cが5mm長くなっていることにより、スペーサ21がより安定してガラス乾板11に装着され、脱落し難くなる。
また、筒状部21aはガラス乾板11の乳剤面11a側に位置しており、スペーサ21〜24だけでガラス乾板11の乳剤面11aと内箱12の底内面との間に十分なスペースを確保できるため、内箱12が万一変形等を起こしてもガラス乾板11の乳剤面11aに接触することがない。
また、筒状部21aとクリップ部21bとでガラス乾板11の縁部を挟む深さd5は、例えば10mmである。また、筒状部21aは、クリップ部21bの根元から外方にd6(約6mm)出っ張っており、図8に示すように、中間箱13の周壁部13b内面とスペーサ21との隙間L2(約10mm)と合わせて、ガラス乾板11の端部を把持するために手を挿入するのに十分なスペースを確保できる。
また、筒状部21aの出っ張り部分21dの下部をテーパー状に形成し、厚みを薄くすることでクリップ部21bの根元に柔軟性を持たせ、筒状部21aとクリップ部21bとでガラス乾板11を挟み易くする。また、出っ張り部分21dの上部をテーパー状に形成しているため、内箱12の周壁部12aを隙間L2に挿入するのが容易にできる。なお、スペーサ22〜24の構成は、スペーサ21と同様であるから、説明を省略する。
このように構成された包装箱10でガラス乾板11を包装するには、セーフライトを点灯した暗室内で2人の作業員が包装箱10を挟んで対峙し、協同して作業を行う。図9に示すように、まずガラス乾板11の4辺にスペーサ21〜24を取り付ける(A)。次に、中間箱13の底内面13aの中央部に予めセットされている緩衝マット26の上にガラス乾板11のベース面11bを載置するように、ガラス乾板11を中間箱13内に入れる(B)。
次に、中間箱13の周壁部13bとスペーサ21〜24との隙間に、内箱12の周壁部12aを挿入して、内箱12をガラス乾板11及びスペーサ21〜24の上に被せる。そして、中間箱13の周壁部13bと内箱12の底外面12bとに架け渡すように粘着テープ29を張り付ける(C)。安全面から、中間箱13の周壁部13bと内箱12の底外面12b、更に中間箱13の底外面13cまで粘着テープ29を張り付けるとより好ましい。なお、内箱12には予め一対のテープ16が取り付けられ、各端部16aは底外面12bに弱シールされている。
更に、内箱12及び中間箱13の上に外箱14を被せてから、外箱14の周壁部14aと中間箱13の底外面13cとに架け渡すように粘着テープ30を張り付け、包装箱10が完成する(D)。なお、安全面から、中間箱13の底外面13cと外箱14の周壁部14a、更に外箱14の底外面14bまで粘着テープ30を張り付けるとより好ましい。また、外箱14の底外面14bには、商品名等が印刷されたレーベルが貼着される。また、完成した包装箱10の寸法は、例えば1054mm×1820mm×55mmで、総重量は約39.0Kgとなる。なお、ガラス乾板11のサイズを1100mm×1550mm×5mmとすると、包装箱10の寸法は1175mm×1695mm×55mmとなり、総重量は約41.3Kgになる。
本実施形態の包装工程においては、重量があるガラス乾板11や内箱12,中間箱13,外箱14の天地を反対にする反転作業が不要になるから、作業員の負荷を著しく低減できる。
このように完成した包装箱10を開梱するには、包装時と同様に、セーフライトを点灯した暗室内で2人の作業員が包装箱10を挟んで対峙し、協同して作業を行う。図10に示すように、まず、前記レーベルを目印にして外箱14の底外面14bが下側になるように包装箱10を机上に置き、粘着テープ30をカッター32で切断する(A)。次に、外箱14の底外面14bが上側になるように包装箱10を反転してから(B)、外箱14を取り外し、この後、粘着テープ29をカッター32で切断する(C)。
次に、各作業員は内箱12の底外面12bに弱シールされているテープ16の端部16aを底外面12bから剥がし、これを一方の手で把持して内箱12を引っ張り上げる。内箱12と中間箱13との間に隙間ができたら、各作業員はこの隙間から他方の手を差し入れて内箱12を保持する。この後、一方の手もテープ16の端部16aから離して内箱12と中間箱13との隙間から差し入れ、両手で内箱12を持ち上げ、2人の作業員が協同して内箱12を取り外す(D)。
次に、中間箱13の周壁部13bとスペーサ21〜24との隙間から手を入れ、ガラス乾板11の縁部を把持して、スペーサ21〜24が付いたままガラス乾板11を持ち上げ、中間箱13を取り外す(E)。この後、ガラス乾板11の縁部からスペーサ21〜24を取り外す(F)。
このように、包装箱10の開梱作業では、反転作業は最初の1回のみで済むため、作業員の負荷を著しく低減できる。なお、例えば、包装箱10を載置する作業机を包装箱10よりもやや小さいサイズのものとしたり、包装箱10をずらして作業机から包装箱10の端部を突出させるなどの工夫により、下方から粘着テープ30を切断できれば、反転作業を1回も行うことなく、最初から外箱14の底外面14bを上側にした状態で包装箱10を作業机に載置して開梱作業を行うこともできる。
以上説明した実施形態では、手掛かりを短冊状のテープとしたが、本発明はこれに限定されることなく、図11に示すように、内箱12の対向する辺同士に架け渡される一対のバンド36としてもよい。このバンド36は、内箱12の底外面12bとの間に手を差し込むことにより、バンド36自体をしっかり把持できなくても、手がバンド36に引っかかるため、内箱12を落とすおそれが少ないという利点がある。なお、このバンド36は、薄く切れにくいところから、ポリプロピレン樹脂製とするのが好ましい。
また、上記手掛かりは、上述したようなテープやバンドに限らず、折り畳み式に形成されたプラスチック製の取っ手でもよく、内箱に一体的に設けて使用時に引き出される取っ手等でもよく、また内箱に形成された開口や凹みでもよい。また、手掛かりの数や配置も限定されない。
本発明の包装箱の構成を示す分解斜視図である。 手掛かりとしてのテープと内箱との関係を示す説明図である。 中間箱,ガラス乾板,スペーサ及び緩衝マットの関係を示す説明図である。 内箱とパッドとの関係を示す説明図である。 図3のVa−Va断面図(A)及びVb−Vb断面図(B)である。 スペーサの構成を示す端面図である。 スペーサをガラス乾板の縁部に装着する様子を示す説明図である。 中間箱の周壁部とスペーサとの隙間に内箱の周壁部を挿入する様子を示す説明図である。 ガラス乾板を包装箱で包装する様子を示す説明図である。 包装箱を開梱する様子を示す説明図である。 手掛かりとしてバンドを用いた別の実施形態を示す説明図である。
符号の説明
10 包装箱
11 ガラス乾板
12 内箱
13 中間箱
14 外箱
16 テープ
21〜24 スペーサ
26 緩衝マット
28L,28S パッド
29,30 粘着テープ
36 バンド

Claims (6)

  1. 内箱,中間箱,外箱の順に寸法が大きくなる内箱,中間箱,外箱からなり、ガラス乾板を光密に包装するガラス乾板用包装箱において、
    前記ガラス乾板の縁部に着脱自在に装着され、前記内箱の底内面とガラス乾板の乳剤面とを離間して、前記内箱の底内面がガラス乾板の乳剤面に接触するのを防止するスペーサと、
    前記内箱に設けられ、前記内箱を中間箱から引っ張り上げる際の手掛かりと
    を設けたことを特徴とするガラス乾板用包装箱。
  2. 前記手掛かりは、前記内箱のほぼ対角線上の2箇所に設けられ、一端側が内箱から外方へ突出されるように他端側が内箱の周壁部の内壁面から外壁面にかけて貼り付けられた短冊状のテープであることを特徴とする請求項1記載のガラス乾板用包装箱。
  3. 前記手掛かりは、前記内箱の底外面を横切るように、前記内箱の周壁部の対向する辺同士に架け渡されたバンドであることを特徴とする請求項1記載のガラス乾板用包装箱。
  4. 前記スペーサは、細長い筒状部と、この筒状部との間にガラス乾板の縁部を挟持するクリップ部とからなり、前記クリップ部の端部は、前記筒状部の幅よりも長く、前記筒状部の外郭よりも外側に突出していることを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載のガラス乾板用包装箱。
  5. 内箱の底内面がガラス乾板の乳剤面に接触するのを防止するスペーサが着脱自在に装着されたガラス乾板を収納し、内箱,中間箱,外箱の順に寸法が大きくなる内箱,中間箱,外箱からなるガラス乾板用包装箱を開梱するガラス乾板用包装箱の開梱方法において、
    前記外箱の底外面が上側になるようにガラス乾板用包装箱を机上に置き、前記外箱を取り外す第1工程と、
    次に、前記内箱に設けられた手掛かりを用いて内箱を中間箱から引っ張り上げた後、前記内箱を保持して中間箱から取り外す第2工程と、
    次に、前記スペーサが装着されたガラス乾板を中間箱から持ち上げ、前記中間箱を取り外す第3工程と、
    次に、前記ガラス乾板の縁部からスペーサを取り外す第4工程と
    からなることを特徴とするガラス乾板用包装箱の開梱方法。
  6. 内箱,中間箱,外箱の順に寸法が大きくなる内箱,中間箱,外箱からなるガラス乾板用包装箱にガラス乾板を光密に収納するガラス乾板包装方法おいて、
    前記内箱の底内面とガラス乾板の乳剤面とを離間して内箱の底内面がガラス乾板の乳剤面に接触するのを防止するスペーサをガラス乾板の縁部に着脱自在に装着する第1工程と、
    次に、前記スペーサが装着されたガラス乾板を中間箱の中に収納する第2工程と、
    次に、前記中間箱の周壁部とスペーサとの隙間に内箱の周壁部を挿入して、前記内箱をガラス乾板及びスペーサの上に被せる第3工程と、
    次に、前記内箱及び中間箱の上に外箱を被せる第4工程と
    からなることを特徴とするガラス乾板包装方法。
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