JP5269438B2 - 大型ペリクルの保護フィルム及び大型ペリクルの収納方法 - Google Patents

大型ペリクルの保護フィルム及び大型ペリクルの収納方法 Download PDF

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Description

本発明は、LSI、液晶ディスプレイ(LCD)を構成する薄膜トランジスタ(TFT)やカラーフィルター(CF)等を製造する際のリソグラフィー工程で使用されるフォトマスクやレティクルに異物が付着することを防止するために用いられるペリクルの収納方法及びその収納構造体に関し、特に液晶用大型ペリクルの収納方法及びその収納構造体で用いる保護フィルムに関するものであって、面積1000cm以上、特に面積5000cm以上、更には面積10000cm以上の大型ペリクルの収納方法及び保護フィルムに関する。
本発明はペリクルを収納する方法及びその収納構造体に関する技術であるが、先ず、収納すべきペリクルについて説明する。
従来、半導体回路パターン等の製造に於いては、一般にペリクルと呼ばれる防塵手段を用いて、フォトマスクやレティクルへの異物の付着を防止することが行われている。ペリクルはフォトマスク或いはレティクルの形状に合わせた形状を有する厚さ数ミリ程度の枠体の上縁面に、厚さ10μm以下のニトロセルロース或いはセルロース誘導体或いはフッ素ポリマーなどの透明な高分子膜(以下、ペリクル膜という)を展張して接着し、かつ該枠体の下縁面に粘着材を塗着すると共に、この粘着材上に所定の接着力で保護フィルムを粘着させたものである。
前記粘着材は、ペリクルをフォトマスク或いはレティクルに固着するためのものであり、また、保護フィルムは該粘着材がその用に供するまで該粘着材の接着力を維持するために、該粘着材の接着面を保護するものである。
このようなペリクルは、一般的には、ペリクルを製造するメーカーと最終的にペリクルをマスク等に貼付するマスク等のメーカーとが地理的に離れている場合が多く、ペリクルメーカーからマスク等のメーカーへの運搬作業が必須となっている。その為、ペリクルの運搬作業では、ペリクル膜等に異物が付着するのを防ぎ、或いはペリクルが損傷するのを防ぐために、該ペリクルをトレイと蓋とからなる収納容器に収納し、更に防塵袋等に収納して運搬するのが一般的である。
以上のような収納容器は、ペリクルに塵埃を付着させないための密封性と、ペリクル膜に非接触な状態で確実に保持しうる保持性とが要求されることはもちろん、当然に、収納容器内でペリクルが確実に固定されていることが要求される。
このような要求に対して、従来、大型ペリクルの収納に関しては、トレイと蓋とからなる収納容器のトレイの中央部に、ペリクルの枠体に接着し、かつ、枠体の四隅を除く外周縁の一部又は枠体の外周縁の全部を外側に突出させた保護フィルムの押さえ代を、トレイにペリクルを搭載した際に、粘着テープを用いて押さえ代をトレイに粘着することによって、ペリクルをトレイの中央部に保持固定した後、蓋をかぶせた状態とすることが採用されている(例えば特許文献1を参照。)。
特に、近年は、マスク等のメーカーがペリクルを収納容器から取り出したら直接マスクに取り付けられるよう、収納容器からペリクルを取り出す際に、保護フィルムをトレイに貼着させた状態で、保護フィルムと粘着材の界面からペリクルを取り出す方法が採用されており、取り出しの際にペリクルに歪み撓みを生じさせることなく取り出す方法が要求されている(例えば特許文献2を参照。)。
WO2006/59388号公報 特開2007‐017811号公報
特許文献1の方法は、大型ペリクルをトレイに搭載した際にペリクルを安定して確実にトレイに保持固定できる点では出願時の技術水準に対して優れた技術といえる。しかし、今後、大型ペリクルが普及するにつれて表面化すると考えられる課題、すなわちマスク等のメーカーがペリクルを収納容器から取り出す際の取り出し易さについては改善する余地があるものと考えられてきた。
取り出し方法については、例えば、矩形の枠体の辺の中央部近傍に配置された保護フィルムに相当するタブ(押さえ代)を接着テープでペリクル収納容器に固定したペリクルをペリクル保持具によって保持しながら、かつ、ペリクル保持具にかかる荷重を検出しながら保持具と収納容器との距離を離してペリクルを剥離させる方法もある(例えば特許文献2)。しかし、この方法では、大型ペリクルの場合、辺の中央部に配置されたタブ(押さえ代)が接着テープで収納容器に保持されているため、たとえ、荷重を検出しながら剥離させたとしても、枠体のたわみを避けることができないと考えられる(特許文献2の図9を参照。)。
また、大型ペリクルにおいては、ペリクルの大きさに伴う枠体幅を、剛性が充分得られる程度に大きく出来ない為、枠体のたわみ量は大きくなる傾向にある。即ち、ペリクルの収納・運搬・保管に際しては、確実な保持固定に加えて、その後の収納容器からのペリクルの取り出しに際し、枠体にたわみやねじれを生じさせることなく、取り出すことができる方法が要求されているのである。そして、特に、面積1000cm以上の大型ペリクルにおいては、ペリクル自体の重さが大きくなり、ハンドリングも困難となるため、収納・運搬・保管に際しては、確実な保持固定はもちろん、収納容器からの取り出しの際、取り出し後直接マスク等に貼り付けられるよう、保護フィルムと粘着材の界面からペリクルの歪み撓みを生じさせることなく取り出す方法が要求されている。面積が5000cm以上、更には面積10000cm以上の大型ペリクルにおいては、それらの要求がますます強くなる傾向にある。
即ち、本発明は、収納・移送・保管時にはトレイに確実な保持固定が可能であり、かつ、フォトマスク等に貼り付ける際には簡単に歪みやたわみを発生させることなく収納容器からペリクルを取り出すことを可能とせしめる保護フィルムを提供するものである。また、その保護フィルムを使用した大型ペリクルの収納方法を提供する。
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意検討した結果、収納容器にペリクルを保持固定するために利用する保護フィルムの押さえ代の位置と、押さえ代の単位長さ当りに掛かる荷重を特定することで、前記課題を解決せしめた。すなわち、本発明に係る大型ペリクルの保護フィルムは、枠体と、該枠体の上縁面に接着されたペリクル膜と、前記枠体の下縁面に塗着された粘着材とからなり、前記ペリクル膜の面積が1000cm以上である大型ペリクルの前記粘着材を保護するために前記枠体の下面に粘着された大型ペリクルの保護フィルムにおいて、前記保護フィルムは、前記枠体より外側に突出させた押さえ代を有し、かつ、該押さえ代を利用して粘着テープを介して平板上に前記大型ペリクルを固定した時の前記大型ペリクルの重さによって前記押さえ代の単位長さ当りに掛かる荷重が0.42g/mm以下であって、前記枠体は矩形の形状を有し、前記押さえ代は前記枠体を構成する辺に配置されており、前記押さえ代の始点が前記枠体の矩形を構成する四隅の頂点からいずれも30mm以上離れ、前記押さえ代の終点が前記始点と前記辺の中央部までの間に配置され、かつ、前記枠体を構成する四隅のいずれの頂点にも前記保護フィルムの押さえ代が独立して配置されていることを特徴とする。
本発明に係る大型ペリクルの保護フィルムでは四隅に集中的に荷重がかかりやすくなるため保護フィルムと粘着材との界面から剥がそうとする力を効率よく利用することができる。
ここで、前記枠体を構成する四辺中少なくとも一辺に配置されている押さえ代が、矩形を構成する四隅の頂点から30mm以上70mm以内の位置を始点として配置されていることがより好ましい。四隅近傍に押さえ代を設けることで、四隅のバタつきがなくなり、より安定して大型ペリクルを保持・固定することができる。
本発明に係る大型ペリクルの収納方法は、本発明に係る大型ペリクルの保護フィルムを有する大型ペリクルを、トレイと蓋とからなるペリクル収納容器に収納する方法であって、前記大型ペリクルの保護フィルムの押さえ代を利用して粘着テープを介して前記トレイに前記大型ペリクルを固定した後、前記蓋をすることによって前記大型ペリクルを収納することを特徴とする。
本発明の保護フィルムによって、収納・移送・保管時には収納容器を構成するトレイにペリクルの確実な保持固定が可能であり、かつ、ペリクルをフォトマスク等に貼り付ける際には簡単に、かつ、ペリクルに歪み撓みを生じさせることなく収納容器から取り出すことが可能となった。
添付の図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。以下に説明する実施の形態は本発明の構成の例であり、本発明は、以下の実施の形態に制限されるものではない。
図1は本発明に係る大型ペリクルとその大型ペリクルを収納するための収納容器が表されており、実際に大型ペリクルが収納容器に収納された状態の縦断面説明図である。図2は、図1の大型ペリクルが収納されている要部の拡大説明図である。図3〜図5は、図1の大型ペリクルに用いられる本発明に係る保護フィルムの形態例を示す平面図である。
図1及び図2において大型ペリクルAは、ペリクル膜3の面積が1000cm以上の大型ペリクルである。本発明は、ペリクル膜3の面積が大きければ大きいほど顕著な効果があらわれ、特に5000cm以上、更には10000cm以上であるとより顕著な効果が現れる。
大型ペリクルAは、枠体1と、枠体1の上縁面に接着されたペリクル膜3と、枠体1の下縁面に塗着された粘着材4とからなる。ここでペリクル膜3は枠体1の上縁面に接着剤2を介して接着されている。さらに大型ペリクルAは、枠体1の下縁面に、粘着材4を介して保護フィルム5が粘着された構造を有している。なお、ペリクル膜3の面積は、枠体1の外形面積に相当する。
ここでいう粘着材4の材質・形状・粘着力は、公知のものを用いることが可能である。一般的には、粘着材として、スチレンエチレンブチレンスチレン、スチレンエチレンプロピレンスチレン、オレフィン系等のホットメルト粘着材、または、シリコーン系粘着材、或いは発泡テープ品を用いることが可能である。ホットメルト粘着材に関しては、通常のシリンジ等を用いる押出し塗布によって枠体1に配置することができる。さらに、押出し塗布後、熱、圧力をかけながら平面板のような成型盤でプレス等行っても良い。
本発明では、保護フィルム5は、枠体1より外側に突出させた押さえ代5aを有し、かつ、押さえ代5aを利用して粘着テープ9を介して平板上に大型ペリクルAを固定した時の押さえ代5aの単位長さ当りに掛かる荷重が0.42g/mm以下となるように調整されていることを特徴とする。なお、図1において、トレイ6が前記平板に相当する。
大型ペリクルAには前述したように収納・移送・保管に際し、収納容器Bに確実に保持固定されており、かつ、取り出し時に大型ペリクルAに変形・歪が生じることなく取り出しやすいことが要求される。これらの点を満足するには、保護フィルム5の枠体1より外側に突出させた押さえ代5aを利用して粘着テープ9を介して収納容器Bのトレイ6表面のような平板上に固定した時の押さえ代5aの単位長さ当りに掛かる荷重が0.42g/mm以下とすることが必要である。そしてこのような条件を満足するペリクルは、これまで本発明者らが試行した収納・移送・保管の工程においてペリクルが脱落することがなく、取り出しも通常の取り出し方法で容易に取り出すことが達成できた。押さえ代5aの単位長さ当りに掛かる荷重が0.42g/mmを超えると、収納・移送・保管の工程において突発的に高い衝撃を受けた際、保護フィルムと粘着材とが剥がれ易くなる傾向が見られるため、ペリクルが脱落する可能性がある。ここで、本発明の効果を引き出すには、荷重の上限は0.28g/mm以下とすることが好ましい。一方、荷重の下限については、0.05g/mm以上とすることが好ましい。
本発明は、上記の荷重の条件を満足するものであれば、ペリクルの枠体1の形状(例えば、矩形以外に円、楕円、多角形といったマスク等の形状に対応した様々な形状)、材質に影響されることなく、品質の安定したペリクルをマスク等メーカーに供給せしめた点において特徴を有するものである。そして、保護フィルム5自体の形状も、枠体1の全周に押さえ代5aを突出させることも可能であるし、収納する収納容器Bの形態に適応させて、枠体1の特定の箇所に特定の形状の押さえ代を突出させることも可能である。
上記のように、大型ペリクルAの保護フィルム5の形状はマスク等の様々な形状、収納容器の様々な態様に対応することは可能であるが、本発明では、矩形の枠体を用いた場合、以下に説明する条件を満足すると、より効果を奏するので、以下に説明する。
本発明では、大型ペリクルAの枠体1に矩形の枠体を用いた場合、押さえ代5aの始点が、矩形を構成する四隅の頂点からいずれも30mm以上の領域に、配置されているように保護フィルム5を形成することによって、より保持固定に関して効果を奏する。
ここに、押さえ代5aの始点Xは、例えば図3(a)に示すように、四隅の頂点Cを基点として辺部11の中央部Zに向かう方向に沿って、押さえ代5aが始まる境界で表される。換言すると、矩形のペリクル枠体の四隅の頂点付近に押さえ代が存在しないことを意味する。これは、発明者らが様々な態様で試行錯誤した結果、押さえ代5aが、四隅の頂点Cに位置する場合と、それ以外の場所(辺部11)の場合とでは、効果が異なるという知見を得たことに基づく。なお、図3(a)の長辺のように、中央部Zを超えて押さえ代が延びている場合、終端は、Zを対称軸として始点Xと対称の位置にあり、始点Xと同等であることから終点も符号Xを付した。
ここで上記効果の差異について、説明の便宜上、本実施形態に含まれない保護フィルムの形態例を示して説明する。図6は、本実施形態に含まれない保護フィルムの形態例を示す平面図であり、押さえ代の単位長さ当りに掛かる荷重が0.42g/mmを超える形態例である。図6(a)に示すように、四隅の頂点Cに押さえ代5b(四隅の頂点Cにある押さえ代を5b、辺部11にある押さえ代を5aと表記する)が存在すると、輸送時に突発的に高い衝撃を受けた際、四隅に位置する粘着材4の曲がり部分の頂点Cに集中的に荷重がかかり易くなり、保護フィルム5と粘着材4が剥がれ易くなる傾向が見られる。一方、四隅の頂点Cに押さえ代がない場合(辺部11にある場合)、すなわち、不図示であるが例えば図3(a)において四隅の頂点Cの押さえ代5bを設けていない形態の場合には、輸送時に突発的に高い衝撃を受けたとしても、押さえ代5aは辺部11に位置し、曲がり部分には位置しないため、荷重が辺部11に分散してかかるため、保護フィルム5と粘着材4の界面から剥がれる可能性が四隅に位置するよりも低減されるというものである。
以上のことから、本発明の保護フィルム5では、矩形のペリクルの枠体1を用いた場合には十分なペリクルの保持・固定を達成するには押さえ代5aは、四辺中少なくとも一辺に配置されている押さえ代が、矩形を構成する四隅の頂点Cから30mm以上70mm以内の位置を始点として配置されていることが好ましい。さらに四隅の頂点Cから、いずれの辺においても30mm以上70mm以下の位置が始点Xになることが好ましく、より好ましくは30mm以上50mm以下である。例えば、図4(a)の長辺、図4(b)の短辺、図4(c)〜(e)の長短辺で示した保護フィルムは、押さえ代5aの始点Xが、四隅の頂点Cからいずれも30mm以70mm以内に位置する形態例である。
さらに、保護フィルム5の押さえ代5aの終点Yが辺部11の中央部Zまでの間に配置されていると、よりペリクルの取り出しやすさに関して効果を奏する。ここに、押さえ代5aの終点Yは、図4(a)に示すように、四隅の頂点Cを基点として辺の中央部Zに向かう方向に沿って、押さえ代5aが終わる境界で表される。換言すると、矩形のペリクル枠体の辺の中央付近に押さえ代が存在しないことを意味する。これは、発明者らが様々な態様で試行錯誤した結果、押さえ代5aが、辺部11の中央付近に位置する場合と、位置しない場合とでは、効果が異なるという知見を得たことに基づく。
即ち、図6(b)に示すように、辺部11の中央付近に押さえ代5aが存在し、その押さえ代5aを、粘着テープを介して収納容器のトレイの表面に粘着固定している場合を考える。保護フィルム5をトレイに貼着させた状態で保護フィルム5と粘着材との界面から大型ペリクルを取り出す際、ペリクルの枠体の辺の中央部付近は四隅付近よりも剛性が低いため、保護フィルム5と粘着材との界面を剥離させるための力によって、剥離が開始される前に、ペリクルの枠体1の辺の中央部付近に歪み撓みが生じることとなる。ペリクルの枠体1の辺の中央部付近に歪み撓みが生じた状態で保護フィルム5と粘着材との界面の剥離が開始されると、歪み撓みによる応力が突然開放され、ペリクルの枠体がバタツキ、ペリクル膜3が揺らぐので、大型ペリクルAの製品品質維持の観点から好ましくない。
一方、図4(a)に示すように、辺部11の中央付近に押さえ代が存在せず、辺部11の中央付近ではなく四隅付近(例えば頂点から30mm以上70mm以下離れた箇所)の押さえ代5aを、粘着テープを介して収納容器のトレイの表面に粘着固定している場合を考える。保護フィルム5をトレイに貼着させた状態で保護フィルム5と粘着材の界面からペリクルを取り出す際、ペリクルの枠体の辺の四隅付近は中央部付近よりも剛性が高いため、保護フィルム5と粘着材の界面を剥離させるための力により、剥離が開始される前に、ペリクルの枠体の辺の四隅付近の歪み撓みは生じにくい。さらに、辺の中央部に設けた押さえ代よりも四隅付近に設けた押さえ代のほうが、大型ペリクルの保持・固定について効果が高い。このような保護フィルム5として、例えば、図4(a)、(c)、(d)の長辺のほか、図4(b)、(e)の短辺及び図5(a)(c)の長辺、図5(b)の短辺は、いずれも、辺部11の中央付近に押さえ代が存在せず、四隅付近に押さえ代を設けた形態例である。
ここで本実施形態に係る保護フィルムは、四辺中少なくとも一辺の押さえ代の終点が始点と辺の中央部までの間に配置されている形態を含むが、四辺全ての押さえ代の終点が始点と辺の中央部までの間に配置されている形態、すなわち、全ての辺において中央付近に押さえ代が存在しない形態(例えば図4(c)、図5(c)で示される形態)がより好ましい。大型ペリクルの保持・固定具合及び取り外し性について方向依存性が少なくなり、取り扱い性が向上する。
ところで本発明では、大型ペリクルを収納容器に保持・固定する点において顕著な効果を奏するには、上記の要件を満足すれば十分であるが、大型ペリクルをトレイから歪み、ひずみに関係なく容易に取り出すことを考えると、矩形の四隅のいずれの頂点にも押さえ代が独立して位置しているほうがさらに好ましい。
このことは、先にも述べたように、押さえ代が四隅の頂点に存在するときに突発的に高い衝撃を受けた場合には、四隅の頂点に集中的に荷重がかかりやすくなるため保護フィルムと粘着材との界面から剥がそうとする力を効率よく利用することができるからである。
したがって、本発明において、大型ペリクルの輸送時の保持・固定および、取り出しやすさを満足するためには、保護フィルムの単位長さあたりに掛かる荷重を特定の数値以下とし、保護フィルムの押さえ代を配置する場所を前述の特定の位置とすることがより好ましい。さらに、歪み、たわみを生じさせることなく大型ペリクルをより取り出しやすくするには、矩形のペリクルであれば、四隅のいずれの頂点にも保護フィルムの押さえ代を独立して設けることが必要である。例えば、図3(a)〜(c)及び図5(a)〜(c)で示した保護フィルムは、四隅のいずれの頂点にも保護フィルムの押さえ代(頂点に設けた押さえ代を符号5bで表す)を独立して設けた形態例である。
ここで本実施形態に係る保護フィルムは、四隅の頂点に押さえ代5bを設ける場合は四隅のいずれの頂点にも押さえ代5bを設ける必要がある。歪み、たわみを生じさせることなく大型ペリクルをより取り出しやすくすることができる。
なお、収納容器からペリクルを取り出す際に、まず粘着テープを剥がした後、枠体を浮かせて保護フィルムを剥がす場合、剥がし代10(例えば、図4(a)〜(e))を設けて、剥がし代10を起点として保護フィルムを剥がす。この場合、剥がし代10は、ペリクルを保持・固定するために設けている押さえ代5bとは役割が異なり、粘着テープで収納容器のトレイに固定されることはない。したがって、四隅の頂点のうち1箇所に剥がし代を設ければ足りる。図4(a)〜(e)の形態の保護フィルムでは、剥がし代10には粘着テープ8が貼られない。なお、剥がし代10は、四隅の頂点の1箇所に設けられれば良い点で、四隅のいずれの頂点にも設けられる押さえ代5bとは区別される。さらに、剥がし代10は保護フィルム5の剥がす起点となれば良いのであるから、その大きさは引っ掛りとなる大きさで充分であり、粘着テープ8に対する貼り代としての大きさを有していなくても良い。
なお、四隅の頂点の保護フィルムの押さえ代は、上述のように独立して設けることが好ましいが、四隅の頂点の保護フィルムの押さえ代の長さを頂点から30mm以上とすることで、実質的に、辺部の保護フィルムの押さえ代と一体化してしまっても、効果の上では問題はない。例えば図5(d)と(e)で示した形態である。
即ち、本発明では、矩形のペリクルの場合、保護フィルムの押さえ代の始点が頂点以外にあり、特に、保護フィルムの押さえ代の始点が頂点近傍(30mm以上70mm以下)にある場合には、保持・固定に効力を示し、一方、頂点に押さえ代が独立してあり、かつ、押さえ代の終点が始点と辺の中央部までの間にある場合は、ペリクルの取り出しやすさに効力を示す。例えば、図5(a)〜(c)で示される形態である。
以上、大型ペリクルA及び本発明の保護フィルムについて説明を行った。尚、保護フィルムの押さえ代の単位長さあたりに掛かる荷重は、ペリクルの質量を該ペリクルに用いた保護フィルムの押さえ代長さの合計で割ることから求めることができる。押さえ代の長さとは、枠体の長辺に設けた押さえ代においては、押さえ代の長辺方向成分の長さであり、また、枠体の短辺に設けた押さえ代においては、押さえ代の短辺方向成分の長さであり、る。そして、押さえ代長さの合計とは、押さえ代の長辺方向成分の長さと押さえ代の短辺方向成分の長さの合計である。なお、頂点に設けた押さえ代における長さは、長辺方向成分の長さと短辺方向成分の長さがいずれもゼロであるから、押さえ代長さの合計には含まれないこととなる。
押さえ代の単位長さあたりに掛かる荷重に対し、粘着材と保護フィルムの間の接着力の強弱が、輸送時に突発的に高い衝撃を受けた際の保護フィルムと粘着材が剥がれる可能性を左右するものである。ここで、マスクに対して必要とするペリクルの粘着材の粘着力の範囲において、発明者らが鋭意検討した結果、本計算方法による押さえ代の単位長さあたりに掛かる荷重により、保護フィルム形状を設定することができることが確認された。
また、本発明で用いるペリクルの枠体の材質、ペリクル膜の材質は、従来一般的に用いられているものである。例えば、ペリクルの枠体の材質については、アルミニウムやその合金、或いは、鉄や鉄系合金といったペリクルに一般的に用いられる物であれば構わないが、大型化による自重の増加を考慮すれば、軽量で、かつ、剛性を有するものを用いることが好ましく、例えば、アルミニウムやその合金が好ましい。
次に、大型ペリクルの収納方法、及び、取り出し方法について図を参照して説明する。 図1及び図2(a)及び(b)においては、大型ペリクルAは、既に詳述したようにペリクル膜3の面積が1000cm以上、特に5000cm以上、更には10000cm以上の大型ペリクルであり、枠体1と、枠体1の上縁面に接着剤2を会して接着されたペリクル膜3と、枠体1の下縁面に塗着された粘着材4と、粘着材4を保護するために粘着材4に粘着された保護フィルム5から構成されている。
前記実施形態においては、枠体1の下縁面に粘着材4を塗着したが、予め粘着材4と保護フィルム5が層状に形成された層状粘着材を使用する場合には、単に枠体1の下縁面に層状粘着材を積層して粘着するのみでよい。しかし、本明細書においては、このような場合も含めて単に「塗着する」と称する。次に、前述のように構成された大型ペリクルAは、トレイ6と蓋7とからなる収納容器Bに収納されている。蓋7とトレイ6との嵌合面は全周にわたり、テープ8でシールするか、または、トレイ6と蓋7とのコーナー部にクリップを取り付けてもよい。
大型ペリクルAの保護フィルム5の外周縁の外側には粘着テープ9によってトレイ6の表面に粘着固定される押さえ代5aが突設されている。この押さえ代5aの寸法は、本発明者等が種々の実験を重ねた結果、単位長さあたりにかかる荷重の条件を満足した上で、さらに、図2(b)で示す幅wが6mm以上で、好ましくは12mm以上であることが明らかになった。このような寸法を持った押さえ代5aは粘着テープ9を介してトレイ6の表面に安定した状態で容易に粘着固定することができた。
本発明の大型ペリクルの収納方法及びその収納構造体を実施するに当っては、前述の図1及び図2に示すごとく、収納容器Bのトレイ6の中央部に大型ペリクルAを搭載し、かつ、大型ペリクルAの枠体1の外方に突出している保護フィルム5の押さえ代5aを、所定の巾の粘着テープ9を用いてトレイ6の表面に粘着することによって、大型ペリクルAをトレイ6の中央部に極めて安定した状態で簡単かつ確実に保持固定することができる。ここに、粘着テープの巾は、12mm以上が好ましく、より好ましくは24mm以上である。
本発明の大型ペリクルの収納方法及びその収納構造体においては、前述のように、大型ペリクルAの枠体1の外方に突出する保護フィルム5の柔軟性を有する押さえ代5aを、柔軟性に富む粘着テープ9を介して収納容器Bのトレイ6の表面に粘着固定するので、仮に、収納容器Bのトレイ6の成形精度が十分でなく、或いは、トレイ6に反りが生じていても、これらの問題に関係なく、大型ペリクルAをトレイ6に安定した状態で簡単に固定することができる。
尚、粘着テープ9は押さえ代5a全面を覆うように貼着されることが好ましいが、粘着固定の効果が得られるなら、押さえ代5aの幅方向あるいは長さ方向に対し部分的に覆う態様でもよい。
大型ペリクルの第1の取り出し方法は、特許文献2に記載の方法、つまり、粘着材と保護フィルムとの界面で剥離させる方法である。保護フィルムは、収納容器に貼付されたままとなる。
大型ペリクルの第2の取り出し方法は、従来からの方法、つまり、最初に粘着材と保護フィルムとの界面で剥離させずに、まず保護フィルムをつけたまま収納容器から取り出す方法である。すなわち、まず粘着テープを剥がす。次に四隅の頂点のいずれか一つの頂点に設けた「剥がし代」(例えば図4(a)〜(e)の剥がし代10)或いは本発明の押さえ代5bを使って、粘着材と保護フィルムとの界面で剥離させる。保護フィルムを辺方向に沿って順次剥離させ、枠体を1周させれば、全てを剥がすことができる。
本発明に用いられる保護フィルム5の材質としては、好ましくは、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレン樹脂等が使用される。また、保護フィルムの厚みとしては、好ましくは30μm〜500μmのものが使用される。
本発明に用いられる収納容器Bの材質は、ポリエチレンテレフタレート樹脂や、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂等の樹脂が使用できる。また、帯電防止タイプの樹脂を用いてもよい。特に、アウトガスの発生量が少ないものを使用することが好ましい。
また、本発明に用いられる粘着テープ9の基材としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニルや不織布などが使用できる。また、粘着テープの糊としては、例えば、アクリル系のものやポリビニルアルコール等を使用することができる。さらに、粘着テープ9としては、アウトガスの発生量が少ないものが好ましい。また、帯電防止処理を施したものでもよい。
図3(a)及び図5(a)〜(c)において押さえ代5bのうち1つを、丸みを持たせずに先端をカットした形状としたこと、図3(b)(c)において押さえ代5bのうち一つの向きを変えたこと、図4(a)〜(e)において剥がし代10を四隅の頂点のうち一つの頂点のみに設けたこと、及び図5(d)(e)において一体化した押さえ代5a(5b)のうち1つを、丸みを持たせずに先端をカットした形状としたことの理由は、保護フィルムの裏表を識別するための印とするためである。
本発明者らは、前述のような構成を有する本発明の大型ペリクルの収納方法及び保護フィルムを用いて実験をした結果、次のような実施例に示すような好結果が得られた。
[実施例1]
質量が480gで外形寸法が1366mm×1146mmであり、保護フィルム5の長辺の中央部に寸法がW10mm×L900mmの押さえ代5aを、保護フィルム5の短辺の中央部に寸法がW10mm×L750mmの押さえ代5aを、保護フィルム5の四隅の頂点に頂点を中心に半径10mmの押さえ代5bをそれぞれ設けた保護フィルム5(例えば図3(a)に類似する形状)を粘着させた大型ペリクルAを、ABS樹脂材で真空成形された収納容器Bのトレイ6の上に搭載し、前記押さえ代5aを粘着テープ9(テープサイズ:長辺15mm×940mm、短辺15mm×790mm、四隅15mm×60mm)を介してトレイ6に粘着固定した後で、該トレイ6上に蓋7を被蓋し、これらのトレイ6と蓋7との外周部にテープ8を取り付けて両者を固定した。
[実施例2]
保護フィルム5の長辺の押さえ代5aを、中央部ではなく、両四隅から30mmの位置を始点として、寸法がW10mm×L450mmの押さえ代5aを2箇所にし、保護フィルム5の四隅の頂点の押さえ代はなくした他は、前記実施例1と同様に構成した。保護フィルム5の形状は例えば図4(a)の保護フィルムに類似する形状である。
[実施例3]
保護フィルム5の長辺の押さえ代5aを、中央部ではなく、両四隅から30mmの位置を始点として、寸法がW10mm×L450mmの押さえ代5aを2箇所にした他は、前記実施例1と同様に構成した。保護フィルム5の形状は例えば図5(a)に類似する形状である。
[比較例1]
保護フィルム5の長辺、短辺各々の中央部の押さえ代の寸法をW10mm×L100mmにし、保護フィルム5の四隅の頂点の押さえ代はなくし、押さえ代の単位長さ当りに掛かる荷重を1.20g/mmとした他は、前記実施例1と同様に構成した。保護フィルム5の形状は例えば図6(b)に類似する形状である。
[比較例2]
保護フィルム5の長辺、短辺各々の中央部の押さえ代はなくし、保護フィルム5の四隅の頂点の押さえ代のみとした他は、前記実施例1と同様に構成した。保護フィルム5の形状は例えば図6(a)に類似する形状である。なお。押さえ代の長さはゼロとして扱う。
以下の表1に上記実施例1〜3と、比較例1〜2についての評価結果を示す。以下の表1に示す保持・固定具合評価では、最大衝撃値が10Gである長距離輸送テスト後の保護フィルムと粘着材の界面の剥がれ状態について、全く剥がれがない場合を「◎」、長さが5mm未満の極部分的な剥がれがあった場合を「○」、長さが5mm以上の10mm未満の部分的な剥がれがあったが実用上問題でない下限レベルの場合を「△」、長さが10mm以上の剥がれがあり、実用上問題である場合を「×」で示す。
また、取り出しやすさ評価では、例えば、レーザーテック株式会社製のペリクル検査・貼り付けシステム(製品名:51PA)を用いて、保護フィルムの剥がれやすさについては、取り出し動作開始から3秒未満に保護フィルムと粘着材の界面が剥がれ始め、その後、剥がれが進行する場合を「◎」、取り出し動作開始から3秒以上10秒未満に保護フィルムと粘着材の界面が剥がれ始め、その後、剥がれが進行する場合を「○」、取り出し動作開始から10秒以上30秒未満に保護フィルムと粘着材の界面が剥がれ始め、その後、剥がれが進行するが、実用上問題でない下限レベルの場合を「△」、取り出し動作開始から10秒以上30秒未満に保護フィルムと粘着材の界面が剥がれ始めるが、その後、剥がれが進行せず、実用上問題である場合を「×」で示す。ペリクル枠体のたわみ防止については、最初に保護フィルムと粘着材の界面の剥がれるペリクル枠体の辺において、保護フィルムと粘着材の界面が完全に剥がれる直前のペリクル枠体の辺のたわみ量が10mm未満の場合を「◎」、10mm以上15mm未満の場合を「○」、15mm以上20mm未満の場合を「△」(実用上問題でない下限レベル)、20mm以上の場合を「×」(実用上問題であるレベル)で示す。

Figure 0005269438
実施例1と比較例1とを比べると、比較例1では、矩形の四隅に押さえ代がないため、保護フィルムを剥がし難く、ペリクル枠体のたわみが防止できなかった。実施例1と比較例2とを比べると、比較例2では、矩形の辺の中央部に押さえ代がないため、保持・固定具合に問題があった。
特に実施例3は、ペリクルの保持・固定具合と取り出しやすさが高いレベルで両立されており、大型ペリクルへの適性が高い。
なお、実施例1〜3の類似形状の保護フィルムであって、押さえ代の単位長さ当りに掛かる荷重が0.42g/mmを超えるように押さえ代の長さを短くした場合、保持・固定具合が不良となりやすかった。
大型ペリクルが収納容器に収納された状態の縦断面説明図である。 図1の大型ペリクルが収納容器に収納された状態の要部の拡大説明図であり、(a)は押さえ代を設けた箇所での縦断面拡大図、(b)は押さえ代を設けた箇所での拡大平面図である。 本実施形態に係る保護フィルムの形態例を示す平面図である。 本実施形態に係る保護フィルムの形態例を示す平面図である。 本実施形態に係る保護フィルムの形態例を示す平面図である。 本実施形態に含まれない保護フィルムの形態例を示す平面図である。
符号の説明
A 大型ペリクル
B 収納容器
1 枠体
2 接着剤
3 ペリクル膜
4 粘着材
5 保護フィルム
5a 押さえ代
5b (四隅の)押さえ代
6 トレイ
7 蓋
8 テープ
9 粘着テープ
10 剥がし代
11 辺部
X 始点
Y 終点
Z 辺の中央部
W 押さえ代の幅
L 押さえ代の長さ
C 四隅の頂点

Claims (3)

  1. 枠体と、該枠体の上縁面に接着されたペリクル膜と、前記枠体の下縁面に塗着された粘着材とからなり、前記ペリクル膜の面積が1000cm以上である大型ペリクルの前記粘着材を保護するために前記枠体の下面に粘着された大型ペリクルの保護フィルムにおいて、
    前記保護フィルムは、前記枠体より外側に突出させた押さえ代を有し、かつ、該押さえ代を利用して粘着テープを介して平板上に前記大型ペリクルを固定した時の前記大型ペリクルの重さによって前記押さえ代の単位長さ当りに掛かる荷重が0.42g/mm以下であって、前記枠体は矩形の形状を有し、前記押さえ代は前記枠体を構成する辺に配置されており、前記押さえ代の始点が前記枠体の矩形を構成する四隅の頂点からいずれも30mm以上離れ、前記押さえ代の終点が前記始点と前記辺の中央部までの間に配置され、かつ、前記枠体を構成する四隅のいずれの頂点にも前記保護フィルムの押さえ代が独立して配置されていることを特徴とする大型ペリクルの保護フィルム。
  2. 前記枠体を構成する四辺中少なくとも一辺に配置されている押さえ代が、矩形を構成する四隅の頂点から30mm以上70mm以内の位置を始点として配置されていることを特徴とする請求項に記載の大型ペリクルの保護フィルム。
  3. 請求項1又は2に記載の大型ペリクルの保護フィルムを有する大型ペリクルを、トレイと蓋とからなるペリクル収納容器に収納する方法であって、前記大型ペリクルの保護フィルムの押さえ代を利用して粘着テープを介して前記トレイに前記大型ペリクルを固定した後、前記蓋をすることによって前記大型ペリクルを収納することを特徴とする大型ペリクルの収納方法。
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