JP4813604B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、弾球遊技機等の遊技機に関し、ヒンジを利用して開閉扉の基部側の撓み、変形等を少なくして、遊技機本体と開閉扉との隙間からピアノ線を挿入する等の不正行為を防止するようにしたものである。
遊技球を使用してゲームを行う遊技機には、パチンコ機に代表される弾球遊技機等がある。この種の遊技機は、外枠と、基部側が外枠に開閉自在に枢着された内枠とにより遊技機本体を構成し、その内枠の上部前面に、遊技盤を前側から覆う開閉式のガラス扉を配置し、また内枠の下部前面に、遊技盤へと遊技球を発射する発射手段等を前側から覆う開閉式の前面扉を設けている。
通常、ガラス扉はその上下両端部に配置された上下一対のヒンジを介して内枠に開閉、着脱自在に取り付けられている。しかし、ガラス扉の基部側と内枠との間に隙間があれば、その隙間から遊技盤の遊技領域へとピアノ線、セル板等の不正部材を挿入して、遊技釘を曲げたり遊技球を入賞手段へと案内したりする不正行為を招く惧れがある。
そこで、従来は内枠とガラス扉との夫々に、相手側に突出し且つガラス扉を閉じたときに左右に接近して重なる突出壁を設けたり(特許文献1)、内枠とガラス扉との一方に溝を、他方にガラス扉を閉じたときに先端部が溝に嵌合する突出壁を夫々設けたりして(特許文献2)、内枠とガラス扉との間に極力隙間ができないようにしている。
特開2005−168717号公報 特開2004−65935号公報
従来の構造では、ヒンジはガラス扉の上下両端部のみであるため、内枠とガラス扉との隙間にドライバ等を挿入して、このドライバ等を梃子としてガラス扉の基部側に前方向の外力を加えると、その上下方向の中央部分が前方へと突出するようにガラス扉自体の基部側が弓なりに湾曲して、内枠とガラス扉との間に隙間ができ、その隙間からピアノ線、セル板等を挿入される惧れがある。
また突出壁の高さを大にして、ガラス扉が多少湾曲しても隙間が生じないようにすることも可能であるが、突出壁の高さが大になれば、突出壁がガラス扉の裏面から後方へと大きく突出するため、この突出壁が損傷し易くなるという問題がある。
従って、従来の構造は何れの場合にも種々の問題があり、不正行為の十分な防止対策とはなり得ないものである。
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、ヒンジを利用して開閉扉の基部側の撓み、変形等を少なくし、遊技機本体と開閉扉との隙間からの不正行為を防止できる遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、遊技機本体に開閉扉をヒンジにより縦軸心廻りに開閉、着脱自在に取り付けた遊技機において、ヒンジピンとピン孔との挿脱部が互いに独立する前記ヒンジを前記開閉扉の上下両端部とその中間部とに配置し、前記ヒンジピンが前記遊技機本体と前記開閉扉の一方側にある複数の前記ヒンジの前記ヒンジピンを上下方向の連結部材により上下動自在に連結し、該複数のヒンジの前記ヒンジピンは前記連結部材を介して前記ピン孔に挿入した挿入状態と前記ピン孔から離脱した離脱状態とに保持可能にしたものである。
本発明では、ヒンジを利用して開閉扉の基部側の撓み、変形等を少なくし、遊技機本体と開閉扉との隙間からの不正行為を防止できる利点がある。
本発明の第1の実施例を示すパチンコ機の斜視図である。 同遊技機本体側の一部破断正面図である。 同遊技機本体側の平面断面図である。 同要部の拡大断面図である。 同ガラス扉の背面図である。 同ヒンジ部分の正面図である。 同ヒンジ部分の説明図である。 同保持手段の側面図である。 本発明の第2の実施例を示すヒンジ部分の正面図である。 同ヒンジ部分の斜視図である。 本発明の第3の実施例を示す要部の拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図8は本発明をパチンコ機に採用した第1の実施例を例示している。図1〜図3において、遊技機本体1は、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側に配置された内枠3とを備えている。内枠3は基部側が外枠2の前側で上下一対のヒンジ4により縦軸心廻りに開閉、着脱自在に枢着され、基部側と反対の遊端側が閉状態で施錠手段5により外枠2に施錠されている。内枠3の前側には、ガラス扉6と前面扉7とが上下に配置されている。
ガラス扉6、前面扉7は開閉扉の一例を示し、そのガラス扉6は基部側がヒンジ4と略同一軸心上の上下方向に複数のヒンジ8〜13(図6、図7参照)により内枠3に開閉、着脱自在に枢着され、基部側と反対の遊端側が閉状態で施錠手段(図示省略)により内枠3に施錠されている。なお、前面扉7もガラス扉6と同様に複数のヒンジ(図示省略)により内枠3に開閉、着脱自在に枢着され、基部側と反対の遊端側が閉状態で施錠手段(図示省略)により内枠3に施錠されている。
内枠3には遊技盤14が着脱自在に装着され、その遊技盤14がガラス扉6により前側から覆われている。ガラス扉6は遊技盤14の遊技領域15に対応する窓孔16を有し、その窓孔16の外周が化粧カバー17により前側から覆われている。なお、化粧カバー17の上部側の左右隅部には、スピーカ18用の音出し口19が設けられている。前面扉7の前面には、発射用の遊技球を貯留する受け皿20、発射手段21用の発射ハンドル22、灰皿23等が設けられている。なお、発射ハンドル22の基部周辺にスピーカ24用の音出し口25が設けられている。
内枠3は合成樹脂製の一体成型品であって、図3、図4に示すように、外枠2内に嵌合する胴部30の他に、胴部30の前端側から外側に突出して外枠2の前面側に対応する前側枠部26及び前上枠部27を一体に備えている。
胴部30は正面視矩形状で、図3に示すように後端側が遊技盤14の裏側を覆う裏カバー30aにより閉塞されている。そして、胴部30には、その前後方向の中間の遊技盤14が前側から当接する段部30bが設けられ、この段部30bから前側の内周が、遊技盤14を前側から着脱自在に装着するための装着部29となっている。装着部29には回動式の締結具31がその上壁側、下壁側から夫々突出して設けられ、装着部29内に嵌め込まれた遊技盤14をその締結具31により固定するようになっている。
前側枠部26は図2に示すように外枠2の左右両側の前面に対応して左右一対あり、その上端間に前上枠部27が、下端間に外枠2の下前板部2aの上面に対応する前下枠部28が夫々設けられ、全体として正面視矩形状に構成されている。また各前側枠部26と前上枠部27との内側の左右上隅部には隅板部32が、内側の下部に支持板部33が一体に設けられている。隅板部32にはスピーカ18等が設けられている。
左右の前側枠部26は図3、図4に示すように、胴部30の前端側から外枠2の前端面、遊技盤14等と略平行に外側へと突出する板状の後縁部26aと、この後縁部26aの外端から前側に屈曲する板状の側縁部26bとを有し、後縁部26aの内端側から前側に突出するリブ状の補強部26cが設けられている。
また基部側の前側枠部26には、その上下の略全長にわたる板金製の枠補強板35が装着され、この枠補強板35により前側枠部26が補強されている。枠補強板35は後縁部26aの裏面に当接する後壁部36と、この後壁部36の外端から側縁部26bの外側面に沿って前側に屈曲し当接する側壁部37と、この側壁部37の前端から内側に屈曲する前壁部38とを有し、内枠3の前側枠部26を覆うように後壁部36がネジ等で前側枠部26に固定されている。そして、枠補強板35のガラス扉6及び前面扉7に対応する範囲には、前壁部38の内端から前側に屈曲する不正阻止壁兼用のヒンジ取付壁39が設けられている。
遊技盤14には図2、図3に示すように、発射手段21からの遊技球を案内するガイドレール40が設けられ、このガイドレール40の内側が略円形状の遊技領域15となっている。遊技盤14は胴部30内の装着部29に前側から着脱自在に嵌合され、段部30bに当接した状態で上下の締結具31により固定されている。なお、遊技領域15には、図示省略した液晶表示手段、大入賞手段、遊技釘等の複数の遊技部品が装着されている。
支持板部33は内枠3の遊技盤14から下側に左右の前側枠部26、前下枠部28と一体に形成されている。支持板部33の左右方向の中央部には、その前面に配置された発射レール41、打撃槌42等を有する発射手段21が設けられ、遊技者が発射ハンドル22を操作したときに、発射レール41上に供給される遊技球を打撃槌42で打撃して遊技盤14のガイドレール40側へと発射させるようになっている。また支持板部33にはその裏側にスピーカ24が装着されている。
ガラス扉6は遊技盤14の遊技領域15に対応する窓孔16を有し、図3〜図5に示すように扉枠43と、この扉枠43の裏面に装着された扉補強板44と、扉補強板44の裏面に着脱自在に装着されたガラスユニット45と、扉枠43の前面に装着された化粧カバー17とを備え、化粧カバー17の内部に発光表示手段が組み込まれている。扉枠43は合成樹脂製の平板状であって、裏面に装着された板金製の扉補強板44により補強されている。
扉補強板44は扉枠43と略同形状であり、この扉補強板44の基部側には、前側に屈曲する挿入阻止壁47を介して凹入状のヒンジ取付壁48が上下の略全長に設けられている。挿入阻止壁47はガラス扉6を閉じたときに、枠補強板35のヒンジ取付壁39の前端の内側に接近して左右に重なり、内枠3とガラス扉6との間から遊技領域15側へのピアノ線その他の不正部材の挿入を阻止するようになっている。
ヒンジ8〜13は図3〜図7に示すように、ガラス扉6の上下両端部とその中間部とに上下方向に略等間隔をおいて配置されている。即ち、ガラス扉6の上下両端部に2個のヒンジ8,9があり、その中間部分に1個以上、例えば複数の4個(複数)のヒンジ10〜13があり、ガラス扉6は合計6個のヒンジ8〜13により内枠3に開閉、着脱自在に取り付けられている。
各ヒンジ8〜13は図6、図7に示すように、上側に配置されたピン孔8d〜13d付きのヒンジ金具8a〜13aと、このヒンジ金具8a〜13aの下側に配置されたヒンジ金具8b〜13bと、下側のヒンジ金具8b〜13bに保持され且つピン孔8d〜13dに対して下側から挿脱、回動自在に挿入されるヒンジピン8c〜13cとを有し、ヒンジピン8c〜13cとピン孔8d〜13dとの挿脱部分が互いに独立した構造になっている。
これらのヒンジ8〜13は、ヒンジピン9c,10c,12cを内枠3側に備えたヒンジ9,10,12と、ヒンジピン8c,11c,13cをガラス扉6側に備えたヒンジ8,11,13とが上下方向に交互となるように配置されている。
下端部側のヒンジ9を除く各ヒンジ8,10〜13は、そのヒンジピン8c,10c〜13cがヒンジ金具8b,10b〜13bにより摺動自在に保持されている。各ヒンジピン8c,10c〜13cはピン孔8d,10d〜13dに対して挿脱できるように、内枠3側とガラス扉6側とに分けて、その側方近傍で上下方向に配置された連結部材50,51により連結されている。
またヒンジピン8c,10c〜13cをピン孔8d,10d〜13dに対して挿入方向に付勢するバネ52,53と、このバネ52,53に抗してピン孔8d,10d〜13dから離脱する離脱位置にヒンジピン8c,10c〜13cを保持する保持手段54,55とが設けられている。
上端部のヒンジ8の上側のヒンジ金具8a、下端部のヒンジ9の下側のヒンジ金具9bは、内枠3の枠補強板35の前壁部38及び/又はヒンジ取付壁39に固定され、この両ヒンジ金具8a,9b間に、内枠3側のヒンジ板56が設けられている。ヒンジ板56は内枠3側のヒンジ金具8a,9b及びヒンジ取付壁39に固定されている。
ガラス扉6側にもヒンジ板57があり、内枠3側のヒンジ板56に対応して扉補強板44のヒンジ取付壁48に固定されている。両ヒンジ板56,57には、噛み合い可能に相対応する凹部58と凸部59とが上下両端のヒンジ金具8a,9b間に交互に形成されている。そして、各ヒンジ板56,57の凸部59には、その上側にヒンジピン8c,10c〜13cを保持するヒンジ金具8b,10b〜13bが、その下側にピン孔9d〜13d用のヒンジ金具9a〜13aが夫々設けられている。
各ヒンジ金具9a〜13a,8b,10b〜13bは凸部59の先端を円形状に巻き込んで形成するか、筒体を溶接等で固定してもよい。またこれ以外の構造でもよい。ヒンジ9は、ヒンジ金具9aにヒンジピン9cを固定し、ヒンジ金具9bにピン孔9dを形成してもよい。
各ヒンジピン8c,10c〜13cは、ヒンジ金具8b,10b〜13bの下側で側方に屈曲する屈曲部8e,10e〜13eを有し、その屈曲部8e,10e〜13eが連結部材50,51に連結されている。バネ52,53は引っ張りバネであり、ヒンジ板56,57のバネ掛け部52a,53aと屈曲部8e,10e,13eとの間に設けられている。
なお、バネ52,53は各ヒンジピン8c,10c〜13cに対応して夫々設けてもよいが、ヒンジピン10c,12cが連結部材50により、ヒンジピン8c,11c,13cが連結部材51により夫々連結状態にあるため、内枠3側、ガラス扉6側に夫々1個あれば十分である。連結部材50,51は屈曲部8e,10e〜13eを操作部として操作してもよいが、図6に二点鎖線で示すように、上下方向の適当箇所に操作摘まみ等の操作部50a,51aを設けてもよい。
保持手段54,55はヒンジ板56,57に設けられた突起54a,55aにより構成され、連結部材50,51を離脱位置でヒンジピン8c,10c〜13c廻りに回動させて何れかの屈曲部12e,11eを突起54a,55aに係脱するようになっている。突起54a,55aには下降時に屈曲部12e,11eを下側へと案内する傾斜案内面54b,55bが上側に形成され、また屈曲部12e,11e用の係合部54c,55cが下側に形成されている。なお、係合部54c,55cは凹入状になっている。
突起54a,55aの下側にはストッパー54d,55dが設けられ、屈曲部12e,11eが当接することによりヒンジピン8c,10c〜13cを下降限に規制するようになている。なお、このストッパー54d,55dは、他の箇所でヒンジ板56,57に設けてもよい。
ガラスユニット45は合成樹脂製の環状の保持枠60と、この保持枠60の前後に装着された2枚のガラス板61,62とを備えた中空状であり、扉補強板44の裏側に設けられた複数の固定手段63により、その保持枠60側が扉補強板44の裏面に着脱自在に固定されている。
このような構成の弾球遊技機では、ガラス扉6の上下両端部のヒンジ8,9の他、その中間部に略等間隔で配置された4個のヒンジ10〜13があり、これらのヒンジ8〜13によりガラス扉6の基部側を内枠3に取り付けており、上下の各ヒンジ8〜13間の間隔が短くなっているため、隣り合うヒンジ8〜13相互間でのガラス扉6の撓みを少なくできる。
従って、内枠3とガラス扉6との間にドライバ等を挿入してガラス扉6に前方向へと外力を加えても、従来のようにガラス扉6の基部が前側へと弓なりに湾曲し又は変形するようなことはない。このためガラス扉6を湾曲し又は変形させて行う不正行為は未然に防止できる。
また内枠3側のヒンジ板56とガラス扉6側のヒンジ板57とに相対応する凹部58、凸部59を形成し、この両ヒンジ板56,57に、ヒンジピン8c〜13cが内枠3側とガラス扉6側で交互となるように各ヒンジ8〜13を配置しているので、凹部58、凸部59の上下両側にヒンジ8〜13の挿脱部分があり、各ヒンジ板56,57の凹部58、凸部59が噛み合う形状であることと相俟って、ヒンジ8〜13側での隙間を極力少なくできる。
更にヒンジ8〜13の内側では内枠3側の枠補強板35のヒンジ取付壁39の前端が、ガラス扉6側の扉補強板44の挿入阻止壁47に左右に重なっているため、その間から遊技領域15側へのピアノ線等の挿入も未然に防止できる。
ガラス扉6を取り外す場合には、先ずガラス扉6をヒンジピン8c〜13c廻りに開放する。すると内枠3側の枠補強板35とガラス扉6側の扉補強板44との間に開放空間ができ、各ヒンジ8〜13が外部に露出する。そこで、両補強板35,44の間から各連結部材50,51等を操作してバネ52,53に抗しながら離脱位置までヒンジピン8c,10c〜13cを下降させ、ヒンジピン8c,10c〜13cをヒンジ金具8a,10a〜13aのピン孔8d,10d〜13dから抜き、ヒンジ8,10〜13によるガラス扉6の枢着を解除する。
通常、連結部材50,51はバネ52,53の付勢によりヒンジ板56,57又はヒンジ取付壁48に当接状態にある。その状態から連結部材50,51を下方に押し下げると、ヒンジ板56,57に沿って下降した後、屈曲部12e,11eが突起54a,55aの傾斜案内面54b,55bに案内されてヒンジピン8c〜13c廻りに回動しながら下降する。
そして、傾斜案内面54b,55bを通過すると、連結部材50,51をヒンジピン8c〜13c廻りに突起54a,55aの下側へと回動させて、屈曲部12e,11eを係合部54c,55cに係止する。これによって各ヒンジピン8c,10c〜13cを離脱状態に保持できる。
各連結部材50,51を操作して各ヒンジ8,10〜13を解除した後、下端部のヒンジ9のヒンジピン9cをヒンジ金具9aのピン孔9dから抜き取りながら、ガラス扉6を内枠3から取り外す。このためガラス扉6を多数のヒンジ8〜13で取り付けているにも拘らず、ガラス扉6を取り外す場合には簡単な操作で容易に取り外すことができる。
ガラス扉6を取り付ける場合には、各ヒンジピン8c,10c〜13cを離脱位置に保持しておく。そして、下端部のヒンジ9のピン孔9dをヒンジピン9cに合わせ、ヒンジピン9cをピン孔9dに挿入する。そして、ヒンジ金具9b上にヒンジ金具9aを載せた状態で、他の各ヒンジ8,10〜13のヒンジピン8c,10c〜13cをピン孔8d,10d〜13dに一致させた後、各ヒンジピン8c,10c〜13cの離脱位置での係止を解除し、連結部材50,51を上昇させてヒンジピン8c,10c〜13cをピン孔8d,10d〜13dに挿入する。従って、多くのヒンジ8〜13があるにも拘わらず、ヒンジ8〜13を介してガラス扉6を内枠3に容易に取り付けることができる。
図9、図10は本発明の第2の実施例を例示する。この実施例では、上下両端に突出部を有するコの字状のヒンジ金具8b,10b〜13bと、下端に突出部を有するL字状のヒンジ金具9a〜13aとが使用され、そのコの字状のヒンジ金具8b,10b〜13bの突出部にヒンジピン8c,10c〜13cが挿入され、L字状のヒンジ金具9a〜13aの突出部にピン孔9d〜13dが形成されている。
またヒンジピン8c,10c〜13cには、ヒンジ金具8b,10b〜13bの下側の突出部とその上側でヒンジピン8c,10c〜13cに設けられたバネ受け52b,53bとの間に圧縮式のバネ52,53が套嵌されている。保持手段54,55は、ヒンジ金具11b,12bの下側の突出部の先端から下方へと屈曲状に突起54a,55aが設けられており、下側に係合部54c,55cと規制部54d,55dとを有する。その他は、第1の実施例と同様である。
ガラス扉6を取り外す場合には、連結部材50,51を介して各ヒンジピン8c,10c,13cを離脱位置まで下降させた後、屈曲部12e,11eを保持手段54,55の係合部54c,55cにより係止する。また離脱位置での保持を解除する場合には、連結部材50,51をヒンジピン8c〜13c廻りに規制部54d,55dと反対側に回動させると、屈曲部12e,11eが係合部54c,55cから離脱してヒンジピン8c,10c,13cがバネ52,53により上昇する。このように構成しても第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
図11は本発明の第3の実施例を例示する。この実施例では、第2の実施例とは異なり、ヒンジ板56,57が省略されており、コ字状のヒンジ金具8b,10b〜13b、L字状のヒンジ金具10a〜13aが枠補強板35のヒンジ取付壁39、扉補強板44のヒンジ取付壁48に取り付けられている。内枠3はその前側枠部26の裏側に枠補強板35を有し、また前側枠部26の側縁部26bはガラス扉6の基部側の外側まで突出し、その前端部に内側に屈曲する屈曲縁26dが設けられている。そして、ガラス扉6の基部側では、ガラス扉6を閉じたときに、その化粧カバー17の外端部17aが屈曲縁26dの裏側に近接するようになっている。
このような構成の場合にも、ガラス扉6の変形等を防止できる。また各ヒンジ8〜13部分に隙間ができるが、ガラス扉6の化粧カバー17の外端部17aが内枠3の屈曲縁26dの裏側に近接し、しかも挿入阻止壁47とヒンジ取付壁39との重なり部分があるため、この部分で遊技領域15側へのピアノ線等の挿入を阻止できる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、中間部のヒンジは1個でもよいし、2個以上の複数でもよい。また実施例では、ヒンジピン8c〜13cがガラス扉6側と内枠3側とに交互に配置されるようになっているが、上下両端部のヒンジ8,9を除く中間部のヒンジ10〜13は、そのヒンジピン10c〜13cが内枠3とガラス扉6との一方のみとなるように構成してもよい。この場合、上端部のヒンジピン8cはガラス扉6側にある方が望ましいことを考慮すれば、ヒンジピン10c〜13cはガラス扉6側とすることが望ましい。各ヒンジ8〜9は他の構造のものでもよい。
ヒンジピン8c〜13cは上側から下側のピン孔8d〜13に対して挿脱するようにしても良い。バネ52,53は他の部分に設けても良い。また設ける位置、構造等によっては、バネ52,53につる巻きバネ等を使用することもできる。
実施例では開閉扉としてガラス扉6を例示しているが、ガラス扉6の下側に配置された前面扉7、内枠3の裏側に開閉自在に配置される裏機構板等でも同様に実施可能である。また実施例の遊技機本体1は外枠2と内枠3とから構成しているが、1個の枠体でもよい。その他、本発明はパチンコ機に限らず、アレンジボール機、雀球遊技機等の各種の弾球遊技機、更にはその他の遊技機においても同様に実施可能である。
1遊技機本体
3内枠
6ガラス扉(開閉扉)
7前面扉(開閉扉)
8〜13ヒンジ
8a〜13aヒンジ金具
8b〜13bヒンジ金具
8c〜13cヒンジピン
8d〜13dピン孔
52,53バネ
54,55保持手段

Claims (1)

  1. 遊技機本体に開閉扉をヒンジにより縦軸心廻りに開閉、着脱自在に取り付けた遊技機において、ヒンジピンとピン孔との挿脱部が互いに独立する前記ヒンジを前記開閉扉の上下両端部とその中間部とに配置し、前記ヒンジピンが前記遊技機本体と前記開閉扉の一方側にある複数の前記ヒンジの前記ヒンジピンを上下方向の連結部材により上下動自在に連結し、該複数のヒンジの前記ヒンジピンは前記連結部材を介して前記ピン孔に挿入した挿入状態と前記ピン孔から離脱した離脱状態とに保持可能であることを特徴とする遊技機。
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