JP2013187006A - 電気コネクタの誤挿入防止構造 - Google Patents

Abstract

【課題】本発明は、電気コネクタの誤挿入防止構造に関し、従来の電気コネクタの誤挿入防止構造においては、キー識別の種類が限られていて、機器に複数個のコネクタを搭載するときに、選択するコネクタの選択肢が狭くなることが課題であって、それを解決することである。
【解決手段】絶縁ハウジングと該絶縁ハウジングに位置決めして固定されるコンタクトとでなるプラグとレセプタクルとの嵌合構造において、前記絶縁ハウジング同士の嵌合部におけるキー構造の異なる組合せと、前記コンタクトの上下方向のピッチの異なる組合せと、前記コンタクトの左右方向のピッチの異なる組合せとで、得られる嵌合可能なプラグとレセプタクルとの組合せのうちで、互いに異なる任意数のプラグとレセプタクルとの組合せを選択する電気コネクタの誤挿入防止構造１とするものである。
【選択図】図１

Description

本発明は、電気コネクタの誤挿入防止構造に関するものである。

従来、電気コネクタにおいてプラグとレセプタクルとの嵌合構造においては、例えば、一方にキー突起を設けて他方に勘合するキー溝を設けることで、嵌合の位置合わせをしている。また、特許文献１に記載されているように、一対の誤嵌合防止用のキーを設けたようなものが知られている。

特開２０１０−１６５６２４号公報

従来の電気コネクタの誤挿入防止構造を有していても、例えば、図４に示すように、同じコネクタを複数搭載する場合には、プラグとレセプタクルとの絶縁ハウジングに凹２０，凸２１を付けて、他のコネクタとの区別のためにキー識別をしている。しかしながら、これでは、絶縁ハウジングのスペース上、キーの種類を増やすことは限られてしまう。本発明に係る電気コネクタの誤挿入防止構造は、このような課題を解決するために提案されたものである。

本発明に係る電気コネクタの誤挿入防止構造の上記課題を解決して目的を達成するための要旨は、絶縁ハウジングと該絶縁ハウジングに位置決めして固定されるコンタクトとでなるプラグとレセプタクルとの嵌合構造において、前記絶縁ハウジング同士の嵌合部におけるキー構造の異なる組合せと、前記コンタクトの上下方向のピッチの異なる組合せと、前記コンタクトの左右方向のピッチの異なる組合せとで、得られる嵌合可能なプラグとレセプタクルとの組合せのうちで、互いに異なる任意数のプラグとレセプタクルとの組合せを選択することである。

前記コンタクトのピッチを広くずらした場合において、当該広くずらしたプラグ側のコンタクトに太線ケーブルを接続することを含むものである。

本発明の電気コネクタの誤挿入防止構造によれば、絶縁ハウジングのキー構造の組合せの数だけでなく、これ等とコンタクトの左右・上下の方向のピッチの相違による組合せ数による多数の組合せが生じて、コネクタのキー識別を容易にする。よって、同じコネクタを複数個搭載する場合において、コネクタの高さや幅を従来と変えることなく、選択肢が広がって、機器などに搭載するコネクタを容易に選択することができる、と言う優れた効果を奏するものである。

本発明に係る電気コネクタの誤挿入防止構造の実施例を示す正面図である。 同本発明の電気コネクタの誤挿入防止構造の例を示す説明図である。 同本発明の電気コネクタの誤挿入防止構造１において、ピッチを広くずらした場合に太線ケーブルを配置できることを示す、従来例の断面図（Ａ）と正面図（Ｂ）、実施例に係る断面図（Ｃ）と正面図（Ｄ）である。 従来例に係る、複数のコネクタを搭載する場合に、絶縁ハウジングの凹部で３種類のキー識別する例を示す説明図である。

本発明に係る電気コネクタの誤挿入防止構造１は、図１に示すように、プラグとレセプタクルとの絶縁ハウジングにおけるキー形状だけでなく、コンタクトのピッチを変えることでキー種類を増加させるものである。

本発明に係る電気コネクタの誤挿入防止構造１は、図１に示すように、絶縁ハウジング２ａ，３ａと該絶縁ハウジング２ａ，３ａに位置決めして固定されるコンタクト６，７，８とでなるレセプタクル２とプラグ３との嵌合構造において、前記絶縁ハウジング２ａ，３ａ同士の嵌合部におけるキー構造の異なる組合せを用意する。

前記絶縁ハウジング２ａ，３ａのキー構造は、例えば、レセプタクル２側の絶縁ハウジング２における嵌合孔２ｃにおいて、図１に示すように、嵌合孔２ｃの中心軸ａに対して図面視で左側にずれた位置にキー溝としての凹部２ｂが設けられる。

勿論、図１に示す凹部２ｂは一実施例に過ぎないものであり、このほか、前記中心軸ａの位置に設けたり、中心軸ａの右側にずらした位置に設けたりして、キー溝の配置だけで、３通りの組合せがある。

前記レセプタクル２の嵌合孔２ｃにおける凹部２ｂに対応して、プラグ３側の嵌合突起３ａに、対称位置にキー突起３ｂが設けられる。

更に、前記レセプタクル２，４側の嵌合孔２ｃ，４ｃにおける、コンタクト６，７，８において、配置の組合せを行う。すなわち、図１のキー形状Ａに示すように、嵌合孔２ｃの中心軸ａに対して、左側に例えば、コンタクト６，７を配置し、右側にコンタクト８を配置する。

また、中心軸ａに対して、前述とは逆に、例えば、左側にコンタクト６として配置し、右側にコンタクト７，８として配置することで、種類を増やすことができる。こうして、中心軸ａを中心にして均等に左右方向に配置した場合を含めて、3通りの組合せができる。

また、図２に示すように、キー形状Ｃでは、レセプタクル９における絶縁ハウジング９ａの凹部９ｂが中心軸ａの左側にあり、４芯のコンタクトが中心軸ａを中心に左右均等に配置されている。これに対して、キー形状Ｄでは、凹部１１ｂが中心軸ａの左側であって、４芯のコンタクトのうち上位置の２芯のコンタクトが広いピッチｐにして配置されている。また、キー形状Ｅにおいては、絶縁ハウジング１３ａの凹部１３ｂが中心軸ａの中心に位置し、４芯のコンタクトのうち、下位置の２芯のコンタクトが広いピッチｐにして配置されている。

このように、３芯以上のコンタクトでは、一対のペアごとの配置を換えたり、個々のコンタクトの配置を変えたりすることができる。

また、同様にして、３芯以上のコンタクトにおいて、その配置を上下方向のピッチの異なる組合せで、複数種類の組合せにすることができる。

このように、絶縁ハウジングの凹部２ｂ，４ｂ，９ｂ，１１ｂ，１３ｂの位置と、コンタクト６，７，８等の中心軸ａに対する左右方向の位置と同じく上下方向の位置とで、多数の異なる配置のレセプタクル２，４，９…とプラグ３，５，１０…との嵌合構造が得られる。

こうして、得られる嵌合可能なプラグとレセプタクルとの組合せのうちで、互いに異なる任意数のプラグとレセプタクルとの組合せを任意に選択して、複数のコネクタを誤挿入のおそれのない、互いに異なるコネクタを機器に搭載することが容易となる。

図３（Ａ）〜（Ｄ）に示すように、キー形状Ａの場合（図１参照）におけるプラグ３では、中心軸ａに対して、左右均等にコンタクト６ａ，８ａを配置した図３（Ａ），（Ｂ）に対し、真ん中のコンタクト７ａを中心軸ａに対して右にずらしたことで、図３（Ｃ），（Ｄ）に示すように、前記コンタクト７ａとコンタクト８ａとのピッチが広くなり、当該広くずらしたプラグ側のコンタクト８ａに太線ケーブルを接続できるようになる。これは、図３（Ａ）の断面図で示すコンタクト用の装着孔１５のＡに対して、図３（Ｃ）の断面図で示す装着孔１５ａのＢを、Ａ＞Ｂとなるように、大きく設定することができるからである。

このように、コンタクトのピッチを変えて、キー識別の種類を増やすだけでなく、ケーブルの太さも追従して太くしたりすることができる。

本発明に係る電気コネクタの誤挿入防止構造は、コネクタ構造に広く応用できるものである。

１ 電気コネクタの誤挿入防止構造、
２ レセプタクル、 ２ａ 絶縁ハウジング、
２ｂ 凹部、 ２ｃ 嵌合孔、
３ プラグ、 ３ａ 絶縁ハウジング、
３ｂ キー突起、
４ レセプタクル、 ４ａ 絶縁ハウジング、
４ｃ 嵌合孔、
５ プラグ、 ５ａ 絶縁ハウジング、
５ｂ キー突起、
６，６ａ コンタクト、
７，７ａ コンタクト、
８，８ａ コンタクト、
９ レセプタクル、 ９ａ 絶縁ハウジング、
９ｂ 凹部、 ９ｃ 嵌合孔、
１０ プラグ、
１０ａ，１２ａ，１４ａ 絶縁ハウジング、
１０ｂ，１２ｂ，１４ｂ キー突起、
１１，１３ レセプタクル、
１２，１４ プラグ、
１３ａ 絶縁ハウジング、 １３ｂ 凹部、
１５，１５ａ 装着孔。
１６，１６ａ コンタクト、
２０ 凹、
２１ 凸、
ａ 中心軸。

Claims (2)

1. 絶縁ハウジングと該絶縁ハウジングに位置決めして固定されるコンタクトとでなるプラグとレセプタクルとの嵌合構造において、
   前記絶縁ハウジング同士の嵌合部におけるキー構造の異なる組合せと、
   前記コンタクトの上下方向のピッチの異なる組合せと、
   前記コンタクトの左右方向のピッチの異なる組合せとで、
   得られる嵌合可能なプラグとレセプタクルとの組合せのうちで、互いに異なる任意数のプラグとレセプタクルとの組合せを選択すること、
   を特徴とする電気コネクタの誤挿入防止構造。
2. コンタクトのピッチを広くずらした場合において、当該広くずらしたプラグ側のコンタクトに太線ケーブルを接続すること、
   を特徴とする請求項１に記載の電気コネクタの誤挿入防止構造。

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