JP2013186910A - 光記録媒体駆動装置、クロストラック信号生成方法 - Google Patents

光記録媒体駆動装置、クロストラック信号生成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ピット列によるトラックが形成された再生専用の光記録媒体に対応して適正なクロストラック信号を得る。
【解決手段】4分割受光部についてDPD法と同様のA〜Dの分割領域を定義した場合において、領域A〜Dの受光信号の2値化信号を信号A〜Dとしたとき、信号A,Cの排他的論理和と信号B,Dの排他的論理和との和を計算してクロストラック信号を生成する。上記計算手法によれば、光記録媒体にピット列が形成される場合に対応して、トラックセンターに対応するゼロクロス点とトラックセンター間の中点に対応するゼロクロス点との区別を可能とする適正な信号が得られる。換言すれば、ピット列によるトラックが形成された再生専用の光記録媒体に対応して適正なクロストラック信号が得られるものである。
【選択図】図3

Description

本技術は、光記録媒体についての少なくとも再生を行う光記録媒体駆動装置とクロストラック信号生成方法とに関する。
特開2002−92935号公報 特開平10−269593号公報
例えばCD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu-ray Disc:登録商標)などのディスク状の光記録媒体(以下、単に光ディスクとも表記)が広く普及している。
光ディスクにおいては、トラッキングサーボの引き込み時においてクロストラック信号が用いられる場合がある。
クロストラック信号は、トラッキングエラー信号と位相が90°異なる(1/4トラックピッチ分異なる)正弦波であり、トラッキングエラー信号に得られる2つのゼロクロス点、すなわちトラックセンターに対応するゼロクロス点とトラックセンター間の中点に対応するゼロクロス点とを区別するために用いられている。
このようなクロストラック信号を用いた引き込み制御とすることで、トラックセンターに対して安定的にトラッキングサーボの引き込みを行うことができる。
ここで、上記特許文献1や特許文献2で触れられているように、従来、クロストラック信号としては全光量信号(分割ディテクタによる受光信号の和信号)を用いるものとされていた。
しかしながら、このような全光量信号がクロストラック信号として機能するのはグルーブ(連続溝)が形成された光ディスクを用いることを前提とした場合であって、グルーブが形成されずピット列によるトラックが形成された再生専用ディスクでは、全光量信号をそのままクロストラック信号として用いることはできないものとなる。
本技術は上記問題点に鑑み為されたものであり、ピット列によるトラックが形成された再生専用の光記録媒体に対応して適正なクロストラック信号を得ることをその課題とする。
上記課題の解決のため、本技術では光記録媒体駆動装置として以下のような構成を提案する。
すなわち、本技術の光記録媒体駆動装置は、光記録媒体に対して光照射を行う光照射部を備える。
また、上記光記録媒体からの反射光を受光する受光部であって、上記光記録媒体に形成されるトラックの長手方向に対応する方向に延びる線方向分割線と上記トラックの短手方向に対応する方向に延びるトラッキング方向分割線とにより第1領域、第2領域、第3領域、第4領域の4つの領域が分割形成され、上記第1領域と第2領域、及び上記第3領域と第4領域がそれぞれ上記線方向分割線で仕切られ、上記第1領域と第4領域、及び上記第2領域と第3領域がそれぞれ上記トラッキング方向分割線で仕切られ、且つ上記第1領域と第2領域が上記トラックの流れる方向を基準とした上流側、上記第3領域と第4領域が下流側にそれぞれ配置された受光部を備える。
また、上記受光部における各上記受光領域で得られた受光信号に基づく2値化信号をそれぞれ第1信号、第2信号、第3信号、第4信号として得る第1の2値化部を備える。
また、上記第1信号と上記第3信号の排他的論理和を計算する第1排他的論理和計算部を備える。
また、上記第2信号と上記第4信号の排他的論理和を計算する第2排他的論理和計算部を備える。
また、上記第1,第2排他的論理和計算部がそれぞれ計算した排他的論理和の和を計算する演算部を備える。
そして、上記第1,第2排他的論理和計算部と上記演算部とがチャネルクロックとは非同期で動作するように構成されているものである。
上記演算部で得られる「第1,第3信号の排他的論理和と第2,第4信号の排他的論理和との和」の信号は、後述もするように、トラックセンタートレース時に最小値となり、デトラック時(方向は問わず)にはデトラック量に応じて振幅が増大する傾向を示す(図5中<5>の信号を参照)。具体的には、トラックセンターで最小値、トラックセンター間の中点で最大値となる信号である。このような信号は、その位相のみについて見れば、理想的なトラッキングエラー信号に対して90度のずれ(進み)を有する信号となり、クロストラック信号として機能する。
このように生成される本技術のクロストラック信号は、ピット列によるトラックが形成された再生専用の光記録媒体において適正に生成されるものである。
上記のように本技術によれば、再生専用の光記録媒体に対応して適正なクロストラック信号を得ることができる。
実施の形態としての光記録媒体駆動装置の内部構成を示すブロック図である。 実施の形態の光記録媒体駆動装置が備える受光部の構成についての説明図である。 第1の実施の形態の光記録媒体駆動装置が備えるトラッキングエラー信号の生成系の構成を主に示したブロック図である。 従来のEXOR型位相比較器の動作(図4A)と本実施の形態のEXOR回路の動作(図4B)とを対比させた図である。 本実施の形態で生成される各信号の波形のイメージを示した図である。 クロストラック信号を用いたトラッキングサーボの引き込み制御を実現するための構成について説明するためのブロック図である。 第2の実施の形態の光記録媒体駆動装置が備えるトラッキングエラー信号の生成系の構成を主に示したブロック図である。 遅延時間・動作クロックの切り替えのための具体的な処理手順を示したフローチャートである。 非同期デジタル回路での実装例を示した図である。
以下、本技術に係る実施の形態について説明する。
なお、説明は以下の順序で行う。

<1.第1の実施の形態>
[1-1.再生装置の全体構成]
[1-2.トラッキングエラー信号生成系の構成]
[1-3.実施の形態のトラッキングエラー信号について]
[1-4.クロストラック信号の利用法について]
<2.第2の実施の形態>
<3.変形例>
<1.第1の実施の形態>
[1-1.再生装置の全体構成]

図1は、本技術の光記録媒体駆動装置に係る実施の形態としての再生装置1の内部構成を示すブロック図である。
なお、図1では、再生装置1の主に光ディスクDに記録された信号についての再生系とサーボ系(トラッキングサーボ、フォーカスサーボ)のみについて示し、他の部分については省略している。
先ず、光ディスクDは、再生信号1に設けられたターンテーブル(図示せず)に搭載された状態で、図示するスピンドルモータ(SPM)2によって所定の回転駆動方式に従って回転駆動される。このスピンドルモータ2の回転制御は、図示されないスピンドルサーボ回路によって行われる。
ここで、実施の形態の光ディスクDとしては、再生専用のROMディスクを想定しており、具体的にはBD(Blu-ray Disc:登録商標)等の高記録密度ディスクとして、例えば後述する対物レンズ3の開口率NA=0.85程度、レーザ波長405nm程度の条件により再生が行われる。
スピンドルモータ2によって回転駆動される光ディスクDに対し、図中の光ピックアップOPが記録信号の読み出しを行う。
この光ピックアップOPには、レーザ光源となるレーザダイオード(図示せず)、このレーザダイオードからのレーザ光を光ディスクDの記録面に集光・照射するための対物レンズ3、光ディスクDからの上記レーザ光の反射光を検出する4分割ディテクタ5が備えられている。
さらに、上記対物レンズ3をトラッキング方向及びフォーカス方向に変位可能に保持する二軸機構4が設けられている。この二軸機構4にはトラッキングコイル・フォーカスコイルが備えられ、後述するサーボ回路7からのトラッキングドライブ信号TD、フォーカスドライブ信号FDがこれらトラッキングコイル、フォーカスコイルに供給されることで、対物レンズ3を上記トラッキング方向及びフォーカス方向に駆動するようにされる。
確認のために述べておくと、上記トラッキング方向とは、光ディスクDに形成されるトラックの短手方向である。すなわち、光ディスクDの回転方向(上記トラックの長手方向)とは直交する関係にある方向である。
また、上記フォーカス方向は光ディスクDに接離する方向である。
ここで、光ピックアップOP内の4分割ディテクタ5における各ディテクタ(A,B,C,D)の配置について、図2を参照して説明しておく。
図2に示すように、この場合の4分割ディテクタ5は、光ディスクD上のトラックの長手方向に対応する方向に延びる線方向分割線と、上記トラックの短手方向(半径方向)に対応する方向に延びるトラッキング方向分割線とによりディテクタA,B,C,Dの4つが形成されるように領域分割が為されている。
具体的に、これらディテクタA〜Dは、ディテクタAとディテクタBの組、及びディテクタCとディテクタDの組がそれぞれ上記線方向分割線で仕切られた組となり、ディテクタAとディテクタDの組、及びディテクタBとディテクタCの組がそれぞれ上記トラッキング方向分割線で仕切られた組となる。
また、図中ではディスク回転方向を片矢印で示しているが、光ディスクDの回転に伴いトラック(ピット列)が流れる方向を基準に上流側、下流側を定義すると、ディテクタAとディテクタBの組は上流側、ディテクタCとディテクタDの組は下流側に形成された組となる。
なお確認のため述べておくと、上流側とはピットが先に到達する側を意味するものである。
説明を図1に戻す。
4分割ディテクタ5で得られた各受光信号は、マトリクス回路6に供給される。マトリクス回路6は、各受光信号に基づき再生信号RF、トラッキングエラー信号TES、フォーカスエラー信号FESを生成する。また、本例においてマトリクス回路6は、クロストラック信号CTSの生成も行う。
なお、このマトリクス回路6内における、特にトラッキングエラー信号TESやクロストラック信号の生成系の構成については後に改めて説明する。
マトリクス回路6により生成されたトラッキングエラー信号TES、フォーカスエラー信号FES、及びクロストラック信号CTSは、サーボ回路7に供給される。
サーボ回路7は、トラッキングエラー信号TES、フォーカスエラー信号FESに対し、それぞれ位相補償等のためのフィルタリングやループゲイン処理等の所定演算を行ってトラッキングサーボ信号TS、フォーカスサーボ信号FSを生成する。そして、これらトラッキングサーボ信号TS及びフォーカスサーボ信号FSに基づいてトラッキングドライブ信号TD及びフォーカスドライブ信号FDを生成し、これを光ピックアップOP内の二軸機構4のトラッキングコイル・フォーカスコイルに供給する。
ここで、このようなサーボ回路7の動作が行われることで、上述した4分割ディテクタ5、マトリクス回路6、及びサーボ回路7、二軸機構4によってトラッキングサーボループ、及びフォーカスサーボループが形成される。これらトラッキングサーボループ、及びフォーカスサーボループが形成されることで、光ディスクDに照射されるレーザ光のビームスポットが光ディスクDに形成されるトラック(ピット列)をトレースし且つ適正なフォーカス状態(合焦状態)で維持されるようになる。
またサーボ回路7は、後述するコントローラ13からのトラックジャンプ指令に応じて、トラッキングサーボループをオフとし、上記トラッキングドライブ信号TDとしてジャンプパルスを出力することで、トラックジャンプ動作を実行させる。
また、サーボ回路7は、このようなトラックジャンプ後などにおいて、再びトラッキングサーボループをオンとしてトラッキングサーボ制御を行うための引き込み制御も行うようにされる。
なお、サーボ回路7における、トラッキングサーボの引き込みのための構成については後に改めて説明する。
またサーボ回路7は、コントローラ13によるアクセス実行制御に基づいてスレッドドライブ信号SDを生成し、図中のスレッド機構SLDを駆動する。詳細な図示は省略しているが、このスレッド機構SLDは、光ピックアップOPを保持するメインシャフト、スレッドモータ、伝達ギア等による機構を有し、上記スレッドドライブ信号SDに応じてスレッドモータを駆動することで、光ピックアップOPの所要のスライド移動を行うようにされている。
またサーボ回路7は、トラッキングエラー信号TESの低域成分として得られるスレッドエラー信号SEを生成し、このスレッドエラー信号SEに基づくスレッドドライブ信号SDを生成・出力することで、いわゆるスレッドサーボ制御も行うようにされている。
PLL(Phase Locked Loop)回路12は、マトリクス回路6により生成された再生信号RFを入力し、該再生信号RFからシステムクロックSCLを生成する。PLL回路12により生成されるシステムクロックSCLは、必要な各部に対し動作クロックとして供給される。
また、マトリクス回路6にて生成された再生信号RFは、分岐してイコライザ(EQ)8に対しても供給される。そして、このイコライザ8により波形整形された再生信号RFは、ビタビ(Viterbi)復号器9に供給される。
これらイコライザ8及びビタビ復号器9によっては、いわゆるPRML(Partial Response Maximum Likelihood)によるビット検出法を利用した2値化処理が行われる。すなわち 上記イコライザ8は、ビタビ復号器9のPRクラスに適合した再生信号RFが得られるように波形整形処理を行う。そしてビタビ復号器9は、このように波形整形された再生信号RFに基づきビタビ検出法によるビット検出を行うことで、再生データ信号(2値化信号)DDを得るようにされる。
ビタビ復号器9にて得られた再生データ信号DDは、復調器10に入力される。変調器10は、RLL(1,7)PP(Parity preserve/prohibit、RLL:Run Length Limited)変調データとして得られる再生データ信号DDを復調する処理を行う。
そして、このようにRLL(1,7)PP復調されたデータは、ECCブロック11に供給されてエラー訂正処理やデインターリーブ処理等が施される。これによって、光ディスクDに記録されたデータについての再生データが得られる。
コントローラ13は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを備えたマイクロコンピュータで構成され、例えば上記ROM等の所定の記憶装置に記憶されたプログラムに従った処理を実行することで再生装置1の全体制御を行う。
例えばコントローラ13は、先に述べたようなトラックジャンプ指令を行って、サーボ回路7にトラックジャンプ動作の実現のための動作を実行させる。また、例えば光ディスクDの所定アドレスに記録されるデータについての読み出しを行うとしたときは、そのアドレスを目標としてサーボ回路7に対するシーク動作制御を行う。すなわちサーボ回路8に指令を出し、上記所定アドレスをターゲットとして光ピックアップOPが形成するビームスポットについての移動を実行させる。
[1-2.トラッキングエラー信号生成系の構成]

続いて、図3のブロック図により、図1に示したマトリクス回路6内における特にトラッキングエラー信号TESの生成系の構成について説明する。
なお、この図3では図1に示した4分割ディテクタ5と共に、マトリクス回路6内に形成されるクロストラック信号CTSの生成系も併せて示している。
マトリクス回路6において、トラッキングエラー信号TESの生成系は、図中のI/V変換アンプ15A〜15D、BPF(バンドパスフィルタ)16A〜16D、2値化回路17A〜17D、バッファ18A〜18D、遅延回路19A〜19D、EXOR(EX-OR:EXclusive OR)回路20-1〜20-4、演算部21、及びLPF(ローパスフィルタ)22を備えて構成される。
クロストラック信号CTSの生成系は、I/V変換アンプ15A〜15D、BPF16A〜16D、2値化回路17A〜17D、バッファ18A〜18Dを上記トラッキングエラー信号TESの生成系と共用した上で、さらにEXOR回路23-AC、EXOR回路23-BD、及びBPF25を備えたものとなる。
図3において、I/V変換アンプ15Aには、ディテクタAによる受光信号が入力される。以下同様に、I/V変換アンプ15BにはディテクタBの、I/V変換アンプ15CにはディテクタCの、I/V変換アンプ15DにはディテクタDの受光信号がそれぞれ入力される。
これらI/V変換アンプ15は、入力された受光信号を電圧信号に変換する。
BPF16AにはI/V変換アンプ15Aの、BPF16BにはI/V変換アンプ15Bの、BPF16CにはI/V変換アンプ15Cの、BPF16DにはI/V変換アンプ15Dの出力信号がそれぞれ入力される。
これらBPF16は、入力信号中に含まれるDC成分と再生信号周波数を超えるノイズ成分とを減衰させる。
ここで、後述もするように本実施の形態では同期回路ブロック(後述する)の動作クロックを超える入力信号周波数が許容されるため、このBPF16にアンチエリアジングフィルタとしての効果は必要ない。
また後述もするように実施の形態のトラッキングエラー検出手法によればチャタリング耐性を高めることができるため、短いマーク長信号の振幅を高めてチャタリング防止を図るためのEQ特性は必要ない。
2値化回路17AにはBPF16Aの出力信号が、2値化回路17BにはBPF16Bの出力信号が、2値化回路17CにはBPF16Cの出力信号が、2値化回路17DにはBPF16Dの出力信号がそれぞれ入力される。
これら2値化回路17は、コンパレータを備え、入力信号についての2値化を行う。
なお本実施の形態の場合、2値化回路17が有するコンパレータには、チャタリングを抑制するためのヒステリシスコンパレータを用いる必要はない。
以下、2値化回路17Aにて得られた2値化信号については「信号A」、2値化信号17Bにて得られた2値化信号については「信号B」と表記する。同様に2値化回路17Cにて得られた2値化信号については「信号C」、2値化信号17Dにて得られた2値化信号については「信号D」と表記する。
ここで、これら2値化回路17の以降、図中の破線で囲ったブロックは、共通の動作クロックに従って動作する同期回路ブロックとなる。
2値化回路17Aによる信号Aはバッファ18Aに、2値化回路17Bによる信号Bはバッファ18Bに、2値化回路17Cによる信号Cはバッファ18Cに、2値化回路17Dによる信号Dはバッファ18Dにそれぞれ入力され、これらバッファ18によってバッファされて同期がとられる。
バッファ18Aを介した信号Aは、EXOR回路20-1に入力されると共に、遅延回路19Aを介してEXOR回路20-2に対しても入力される。
またバッファ18Cを介した信号Cは、EXOR回路20-2に入力されると共に、遅延回路19Cを介してEXOR回路20-1に対しても入力される。
すなわち、EXOR回路20-1には、遅延されていない信号Aと遅延された信号Cとが入力され、EXOR回路20-2には遅延された信号Aと遅延されていない信号Cとが入力されるものである。
また、バッファ18Bを介した信号Bは、EXOR回路20-3に入力されると共に、遅延回路19Bを介してEXOR回路20-4に対しても入力される。
またバッファ18Dを介した信号Dは、EXOR回路20-4に入力されると共に、遅延回路19Dを介してEXOR回路20-3に対しても入力される。
すなわち、EXOR回路20-3には遅延されていない信号Bと遅延された信号Dとが入力され、EXOR回路20-4には遅延された信号Bと遅延されていない信号Dとが入力されるものである。
EXOR回路20-1は、バッファ18Aから入力された信号Aと遅延回路19Cを介して入力された信号Cとの排他的論理和を計算する。
またEXOR20-2は、遅延回路19Aを介して入力された信号Aとバッファ18Cから入力された信号Cとの排他的論理和を計算する。
EXOR回路20-3は、バッファ18Bから入力された信号Bと遅延回路19Dを介して入力された信号Dとの排他的論理和を計算する。
またEXOR20-4は、遅延回路19Bを介して入力された信号Bとバッファ18Dから入力された信号Dとの排他的論理和を計算する。
ここで以下、EXOR回路20-1で算出された排他的論理和を<1>、EXOR回路20-2で算出された排他的論理和を<2>と表記する。
またEXOR回路20-3で算出された排他的論理和は<3>、EXOR回路20-4で算出された排他的論理和を<4>と表記する。
演算部21には、EXOR回路20-1で得られた<1>の信号、EXOR回路20-2で得られた<2>の信号、EXOR回路20-3で得られた<3>の信号、及びEXOR回路20-4で得られた<4>の信号が入力される。
演算部21は、これらの入力信号に基づき、「<1>と<3>の和と<2>と<4>の和との差」を計算する。具体的には、

(<1>+<3>)−(<2>+<4>)

を計算する。
演算部21による上記計算で得られた信号は、LPF22を介して前述のトラッキングエラーTESとして出力される。
また、本例では、トラッキングエラー信号TESと共にクロストラック信号CTSも生成するものとされる。
具体的に、該クロストラック信号CTSは、バッファ18A〜18Dの出力を用いて生成される。
バッファ18Aによる出力信号、及びバッファ18Cによる出力信号はEXOR回路23-ACに入力され、バッファ18Bによる出力信号及びバッファ18Dによる出力信号はEXOR回路23-BDに入力される。
EXOR回路23-ACは、バッファ18Aより入力された信号Aとバッファ18Cより入力された信号Cとの排他的論理和を計算し、EXOR回路23-BDはバッファ18Bより入力された信号Bとバッファ18Dより入力された信号Dとの排他的論理和を計算する。
EXOR回路23-ACによる排他的論理和とEXOR回路23-BDによる排他的論理和は演算部24に入力される。
演算部24は、EXOR回路23-ACによる排他的論理和とEXOR回路23-BDによる排他的論理和との和を計算する。
演算部24で得られたこれら排他的論理和の和は、BPF25を介しクロストラック信号CTSとして出力される。
なお以下、演算部24で算出される和信号(信号Aと信号Cの排他的論理和と信号Bと信号Dの排他的論理和との和信号)を、<5>と表記する。
ここで、本実施の形態のトラッキングエラー信号生成系(クロストラック信号生成系も同様)における動作クロックについて説明しておく。
本実施の形態において、トラッキングエラー信号、クロストラック信号の生成系の動作クロックとしては、チャネルクロックとは非同期のクロックを用いる。また、その周波数については、後述する条件を満たす限り、チャネルクロックよりも低く設定することが可能となる。
図4は、従来のEXOR型位相比較器の動作(図4A)と本実施の形態のEXOR回路の動作(図4B)とを対比させた図である。
先ず、図4Aに示す従来のEXOR型位相比較器の場合は、チャネルクロックと同程度の比較的高い周波数で動作し、EXOR回路により信号(A+C)と信号(B+D)との位相差を検出する。
このような従来の位相比較器では、EXOR回路の出力として、トラックセンターからの誤差量に応じてパルス幅が変化する、いわばPWM(Pulse Width Modulation)的な特性を有する信号が得られるものとなる。
一方、本実施の形態の場合では、図4Bに示されるように、動作クロックはチャネルクロックとは非同期とされ、また本例ではその周波数はチャネルクロックよりも相当に低いものとされている。
図4Bでは、図3に示した同期回路ブロック(破線部)の動作クロックと、信号A(又は信号B)と信号C(又は信号D)の波形の例と、それらの排他的論理和(EXOR回路23の出力信号:遅延回路19による遅延は考慮していない)との関係を示している。
本実施の形態の場合のEXOR回路の出力は、ビームスポットがトラックセンターにあるときは、2つの入力信号の位相が一致するために、理想的には「0」となる(実際には後述するように入力信号には高記録密度化に伴うオフセットが生じる関係で「0」とはならない)。一方、ビームスポットがトラックセンターからずれた場合は、入力信号間に位相差が生じるため、これが動作クロックに基づくタイミングで検出されることで、EXOR回路の出力が「1」となる。このとき、非同期の動作クロックを用いていたとしても、トラックセンターからの誤差が大であるほど入力信号間の位相差が検出される確率が高まり、結果として、トラックセンターからの誤差が大であるほどEXOR回路の出力信号が「1」となる頻度が上昇する。換言すれば、トラックセンターからの誤差が小であるほどEXOR回路の出力は「0」となる頻度が上昇するものである。
このように、従来の位相比較器はPWM的特性を示すのに対し、本実施の形態では、トラックセンターからの誤差量に応じてパルス密度が変化する、いわばPDM(Pulse Density Modulation)的な特性を有する信号が得られるものとなる。
[1-3.実施の形態のトラッキングエラー信号について]

以上の前提を踏まえた上で、以下、実施の形態のトラッキングエラー信号TESについて説明する。
先ずは実施の形態のトラッキングエラー信号TESについて理解するために、クロストラック信号CTSについて説明する。
先の説明からも理解されるように、クロストラック信号CTSは、バッファ18Aより入力された信号Aとバッファ18Cより入力された信号Cの排他的論理和と、バッファ18Bより入力された信号Bとバッファ18Dより入力された信号Dの排他的論理和との和に相当する信号となる。換言すれば、それぞれ遅延されていない信号Aと信号Cの排他的論理和と、同様にそれぞれ遅延されていない信号Bと信号Dの排他的論理和との和に相当するものである。
ここで、実施の形態のトラッキングエラー信号TESは、前述の「<1>+<3>」としての「遅延無しのA信号と遅延有りのC信号の排他的論理和と遅延無しのB信号と遅延有りのD信号の排他的論理和との和」と、「<2>+<4>」としての「遅延有りのA信号と遅延無しのC信号の排他的論理和と遅延有りのB信号と遅延無しのD信号の排他的論理和との和」との差に相当する信号である。
この点を考慮すると、クロストラック信号CTSは、トラッキングエラー信号TESを構成する「<1>+<3>」「<2>+<4>」のそれぞれの信号について、それらの遅延を排除したものに相当するものであることが分かる。
ここで、図5に、クロストラック信号CTSに相当する「信号A・Cの排他的論理和と信号B・Dの排他的論理和との和」の信号(<5>)を始めとした、本実施の形態で生成される各信号の波形のイメージを示す。
具体的に図5では、光ディスクDの半径方向にビームスポットを移動させた際に得られる各信号波形に関して、上段から順にトラッキングエラー信号TESの波形(理想的な波形)、<5>の信号の波形、「<1>+<3>」の信号の波形、「<2>+<4>」の信号の波形、及び(<1>+<3>)−(<2>+<4>)の信号の波形のそれぞれについてのイメージを示している。
なお、図中の<5>、「<1>+<3>」、「<2>+<4>」、(<1>+<3>)−(<2>+<4>)の各信号の波形については、平均化された波形を示している。
先ず前提として、理想的なトラッキングエラー信号TESは、図中の最上段に示すように、トラックセンター(図中TCと表記)を基準として、そこから離れるに従って振幅レベルがその離れる方向に応じて正/負に振れる信号となる。このとき、トラッキングエラー信号TESは、トラックセンターCTの間の中点(図中Ct-tと表記)においてもゼロクロスするが、ここでの説明では、トラックセンターCTにおけるゼロクロスは負→正のクロスとなり、中点Ct-tにおけるゼロクロスはその逆の正→負のクロスとなることが理想であるものとする。
クロストラック信号CTSに相当する<5>の信号は、図のように、トラックセンターCTにおいて最小値、中点Ct-tにおいて最大値をとり、トラックセンターCTからの誤差が大となるに従ってその振幅が大となる傾向を示す。
このような<5>の信号は、その位相のみについて見れば、トラッキングエラー信号TESに対して90度ずれた(90度進んだ)関係となる。
ここで、<5>の信号に関して、トラックセンターCTに注目する。高記録密度化等による劣化の影響の無い理想的な2値化信号(信号A,B,C,D)が得られる場合には、トラックセンターCTにてこれらの信号は全く同じ信号となるため、振幅レベルは「0」となるはずである。しかしながら実際には、前述したようなチャタリング、パルス幅変動、局所的な信号欠落といった2値化信号の劣化の影響により、<5>の信号はトラックセンターCTでも完全に「0」とはならず、図中の「X」と示すようなDCオフセットが生じる。
このオフセットXは、2値化信号の劣化度合いに対応してそのレベルが増減するものである。
また、このような2値化信号の劣化の影響と、A+CとB+Dの信号が位相差を持っている影響により、<5>の信号の底部はなべ底型になる。このため仮に、<5>の信号の最小レベルを求めるような手法を採ったとしても、精度よくトラックセンターCTを検出することはできない。換言すれば、クロストラック信号CTS単体では適正なトラッキングエラー検出を行うことが非常に困難なものである。
理想的なトラッキングエラー信号TESを得るためには、<5>の信号について、その位相を90度遅らせ、且つオフセットXの除去ができればよい。
このため本実施の形態では、<5>の信号を構成する信号A,C及び信号B,Dに関して、信号Cと信号Dとに遅延を与えた「<1>+<3>」と、信号Aと信号Bとに遅延を与えた「<2>+<4>」の信号を生成し、これらの差である(<1>+<3>)−(<2>+<4>)を計算するものとしている。
ここで、先の図2を参照して分かるように、信号C,Dは、下流側配置のディテクタからの信号であり、信号A,Bは上流側配置のディテクタからの信号である。
この点を考慮すると、上記「<1>+<3>」の信号は、<5>の信号に関して、下流側の信号C,Dに遅延を与えた信号となり、上記「<2>+<4>」は上流側の信号に対して遅延を与えたものであることが分かる。
同じ<5>の信号について、これを構成する下流側の信号に対して遅延が与えられれば、その位相は遅延時間に応じた分遅らせることができる。一方、上流側の信号に対して遅延が与えられれば、その位相は遅延時間に応じた分進ませることができる。
このときの遅延時間を適切に設定することで、「<1>+<3>」の信号として、<5>の信号の位相を90度遅らせた信号を得ることができ、一方、「<2>+<4>」の信号については、<5>の信号の位相を90度進ませた信号を得ることができる。換言すれば、「<1>+<3>」の信号としては理想的なトラッキングエラー信号TESと位相が揃った信号を得ることができ、「<2>+<4>」の信号としては理想的なトラッキングエラー信号TESと逆位相の信号を得ることができる。
上記のように本実施の形態では「<1>+<3>」と「<2>+<4>」の差として(<1>+<3>)−(<2>+<4>)を計算する。この(<1>+<3>)−(<2>+<4>)の信号としては、図のように、理想的なトラッキングエラー信号TESとその位相が揃い、且つDCオフセットXが除去されたものとなる。つまりこの結果、理想的なトラッキングエラーTESとほぼ同様の信号を得ることができるものである。
ここで、上記のようなトラッキングエラー検出手法の実現にあたっては、各遅延回路19における遅延量(遅延時間)が重要となる。この遅延量は、次のように設定すればよい。
すなわちこの場合の遅延量は、基本的には、「トラックセンターCTと中点Ct-tとで生じる信号ずれ時間の半分の時間」に設定すればよい。このような遅延量の設定により、上述したような90度の位相ずれを実現できる。
但し、2値化信号劣化の度合いによっては、遅延量を小とすることが望ましい。具体的に、遅延量を小とすると、「<1>+<3>」と「<2>+<4>」の信号のDCオフセットが減少し、AC振幅が大となる傾向を示すことが経験的に認められる。
従ってこの点を考慮すると、遅延量については上記「トラックセンターCTと中点Ct-tとで生じる信号ずれ時間の半分の時間」よりも若干短めに設定することが望ましいものとなる。
実際に動作確認したところ、遅延量が上記「トラックセンターCTと中点Ct-tとで生じる信号ずれ時間の半分の時間」に相当するものから±3dB程度変動しても、トラッキングエラー信号TESの振幅はそれほど大きく減衰しなかった。また、遅延量を倍、又は半分としてトラッキングエラー信号TESを測定したところ、振幅の減衰は大となるものの、それらの状態にあってもトラッキングエラー信号TESのゼロクロス部分はトラックセンターCTに対応していることが確認できた。
ここで確認のため、「トラックセンターCTと中点Ct-tとで生じる信号ずれ時間の半分の時間」について補足しておく。
先ず前提として、ビームスポットがトラックセンターCT間の中点Ct-tにあるとき、信号(A+C)と信号(B+D)との位相差が最大となる。このときの位相差を最大位相差Δmaxとする。
この最大位相差Δmaxは、トラックピッチやスポットサイズ等の光学的条件や光ディスクDの回転速度(線速度)、線密度等からどの程度の値となるかが計算できる(下記参考文献1を参照)。

・参考文献1・・・特開平7−296395号公報
上記「トラックセンターCTと中点Ct-tとで生じる信号ずれ時間の半分の時間」とは、この最大位相差Δmaxの1/2に相当する時間を意味するものである。
例えばBDの場合、トラックピッチは320nm程度であり、従ってトラックセンターCTと中点Ct-tとの間の距離は160nm程度である。この160nmのトラッキング誤差に対応して生じる信号(A+C)と信号(B+D)との信号位相差(信号ずれ時間)が分かれば、その半分の時間長がおよそ設定すべき遅延時間となる。
仮に、最大位相差Δmaxが2T程度であると仮定すれば、遅延時間はその半分の1T程度に設定すればよいものである。
なお、本実施の形態では、遅延回路18は前述の動作クロックに従って動作するものとされる。この場合、動作クロックの満たす必要がある条件としては、前述のようにチャネルクロックと非同期であることに加え、さらに上記の「トラックセンターCTと中点Ct-tとで生じる信号ずれ時間の半分の時間」による遅延量を実現できるという条件が課される。
ところで、先の説明から理解されるように本実施の形態では、演算部21で算出される(<1>+<3>)−(<2>+<4>)としてPDM的な特性を有する信号が得られる。
このようなPDM的特性を有する信号に対して、図3に示したLPF22により適切なLPF処理を施すことが、トラッキングエラー検出精度の向上を図る上で重要となる。
ここで、LPF22を設けることで、上記のようにPDM的に抽出される位相関係情報についての積分効果を得ることができる。この結果、個々のパルスが有する誤差がトラッキングエラー信号TESに与える影響を低減でき、より正確なトラッキングエラー検出に資するものとなる。
LPF22の帯域については、少なくとも、実際にサーボ制御を行う後段ブロック(サーボ回路7)の動作クロックに対し、アンチエリアジング効果を持つ帯域より低く設定すべきである。
このとき、必要なサーボ帯域が得られる範囲内においてLPF帯域をさらに低く設定することで、上記の積分効果が高まり、さらに品質の良いトラッキングエラー信号TESを得ることができる。
なお、LPF22は、そのLPF処理後の信号に入力信号すべての情報を正しく反映するため、丸め誤差の影響が小さくなるようにビット精度を考慮して実装することが望ましい。
実際にBDの2倍速(チャネルクロック132MHz)、及び先に説明した動作クロック=50MHzの条件で動作確認を行った結果、LPF22として非常に実装が簡単な32bitレジスタを用いたビットシフト型のLPFを用いることで、良好なトラッキングエラー信号TESが得られた。
上記により説明したように、本実施の形態のトラッキングエラー検出手法によれば、光ディスクDの高記録密度化等に起因してパルス幅変動やチャタリング等が発生した場合であっても、その影響は信号オフセット(<1>と<3>の和の信号、及び<2>と<4>の和の信号のオフセットX)として表れ、該オフセットはトラッキングエラー信号TESの生成過程にて前述のように相殺されるものとなるため、これらパルス幅変動やチャタリング等によってトラッキングエラー検出精度が低下する事態は回避することができる。
この結果、先の[a][b]としてそれぞれ指摘した位相検出誤差の問題の発生を効果的に防止できる。換言すれば、高記録密度化に伴い劣化した受光信号から安定的にトラッキングエラー検出を行うことができるものである。
また、本実施の形態によれば、チャネルクロックと同程度の高速動作は必要とされないため、再生信号周波数の上昇に係る先の[c]の問題についても回避することができる。
また、ピット深さによってA信号とB信号、C信号とD信号にそれぞれ位相差が生じることに起因した[d]の問題については、本実施の形態では、信号Aと信号C、信号Bと信号Dを加算するものとはせず、信号Aと信号Cの位相関係(EXOR)、信号Bと信号Dの位相関係(EXOR)についての検出をそれぞれ行い、それらの情報を用いてトラッキングエラーを検出するものとしている。これにより信号Aと信号B、信号Cと信号Dにピット深さに起因した位相差が生じていても、適正にトラッキングエラーを検出することができる。
なお確認のために述べておくと、クロストラック信号CTSについても、同様に信号Aと信号C、信号Bと信号Dを加算するものとはせずに信号Aと信号Cの位相関係(EXOR)、信号Bと信号Dの位相関係(EXOR)についての検出をそれぞれ個別に行った上で信号生成を行っているので、ピット深さに起因した信号誤差の防止が図られるものである。
ここで、DPD(Differential Phase Detection)検出回路の中には、デジタル移相器を使用するものがある。移相器とは、入力信号周波数に応じて位相をシフトさせるものであるが、その実現には入力信号の周期を正確に検出する必要がある。高密度光ディスクでは、チャタリング、パルス幅の変動、局所的なパルス欠落といった現象が高頻度で発生するため、移相器の誤動作の頻度も高まってしまう。
これに対し本実施の形態では、「<1>+<3>」や「<2>+<4>」の信号生成にあたり位相シフトに似た処理を施しているものの、それらは遅延回路18により実現するものとしている。
従って本実施の形態では移相器を用いる必要性は無いので、上記のような移相器に係る問題も発生しない。
なお前述のように、本実施の形態における遅延時間は、レーザースポット径やトラックピッチ、線密度、倍速などの各種条件から定まるものである。このため、移相器を用いる場合のように入力信号に応じた動的制御は不要である。
また、近年のDPD検出回路には、信号A〜Dをそれぞれ多bitのADC(A/D変換器)によりデジタルデータに変換し、処理を行うものがある。
これら方式では、一般的な光ディスクドライブ制御LSI(集積回路)においてリードチャネル用に1個だけ使用する高速ADCと同等性能の高速ADCを、2つ乃至4つ、トラッキング信号生成専用に搭載する必要がある。この結果、上記LSIのチップ面積の増大、消費電力の増大、コストアップの要因となる。
これに対し本実施の形態では、信号A〜Dについて特にADCによるデジタル変換は不要であるため、そのような問題の発生も防止できる。
また、乗算器タイプの位相比較器を使用する場合など、A〜Dの信号振幅を揃えるためにアナログAGC(Auto Gain Control)アンプを使用するDPD検出方式が存在する。
また、2値化信号のチャタリング抑制のためにヒステリシスコンパレータを導入する場合、ヒステリシスレベルを常に適切に設定するため、入力信号のレベル検出を行うピーク・ボトムホールド回路を2個乃至4個使用する方式がある。
これらの方式で使用するアナログ回路は、シュリンクが進む光ディスクLSIチップ内で大きな面積を占め、消費電力も比較的大きなものとなる。これら回路を高倍速でも精度よく動作させることは、設計難易度を上げる要因となり得る。
これに対し本実施の形態では、上記アナログAGCアンプやヒステリシスコンパレータは不要であるため、該問題についてもその発生を防止できる。
[1-4.クロストラック信号の利用法について]

続いて、クロストラック信号CTSの利用法ついて説明する。
これまでの説明からも理解されるように、本実施の形態のクロストラック信号生成手法は、光ディスクにピット列が形成されている場合に、トラックセンターCTに対応するゼロクロス点とトラックセンター間の中点Ct-tに対応するゼロクロス点との区別を可能とする適正な信号を得ることができるものである。
ここで、前述のようにトラッキングエラー信号TESのゼロクロスポイントは1周期に2つ存在するものとなるが、これらのうち、安定してトラッキングサーボをかけることができるのは、実際のトラックセンターCTを表す一方のゼロクロスポイント(図5の例では負→正のゼロクロスポイント)である。
しかしながら、ビームスポットがトラックを横切る方向が不明である場合には、トラッキングエラー信号TESのみでは、どちらのゼロクロスポイントが真のトラックセンターCTを表すかを判別することができない。
先の図5を参照して分かるように、クロストラック信号CTSは、トラックセンターCTのみでその振幅が最小となる信号である。この性質を利用すれば、該クロストラック信号CTSを、真のトラックセンターCTであるか否かの判別に利用することができる。
具体的に本例では、クロストラック信号CTSを2値化し、該2値化したクロストラック信号CTSが「0」の区間ではトラッキングエラー信号TESに得られたゼロクロスポイントが真のトラックセンターCTを表すと判別し、逆に「1」の区間ではトラッキングエラー信号TESに得られたゼロクロスポイントが真のトラックセンターCTではないとの判別を行う。
本例では、このような判別処理を、例えばトラッキングサーボの引き込み時に対応して実行する場合を例示する。
図6は、クロストラック信号CTSを用いたトラッキングサーボの引き込み制御を実現するための構成について説明するためのブロック図である。
先ず、先の図3に示したLPF22より出力されたトラッキングエラー信号TESは、サーボ回路7内に設けられたTサーボフィルタ30(Tはトラッキングの略である)に入力される。Tサーボフィルタ30は、前述した位相補償等のためのフィルタリングやループゲイン処理等を行ってトラッキングサーボ信号TSを生成する。図のようにトラッキングサーボ信号はスイッチSWに入力される。
またトラッキングエラー信号TESは、図中の引込制御部32に対しても入力される。
引込制御部32には、先の図3に示したBPF25からのクロストラック信号CTSが、図中の2値化回路31で2値化された上で入力される。
引込制御部32は、スイッチSWの切り替えによりトラッキングサーボの引き込みを実現させる。
この場合の引込制御部32は、トラックジャンプのためのジャンプパルスの出力やブレーキパルスの出力も行うものとされる。これらの出力パルスはスイッチSWに入力される。
引込制御部32は、トラッキングエラー信号TESと2値化後のクロストラック信号CTSとに基づき引込制御を行う。具体的に引込制御部32は、トラッキングエラー信号TESの振幅と2値化後のクロストラック信号CTSとをモニタし、トラッキングエラー信号TESのゼロクロスが発生し、且つ2値化後のクロストラック信号CTSが「0」である(Lowレベルである)との条件を満たす場合に、スイッチSWにトラッキングサーボ信号TSを選択させる。換言すれば、トラックセンター間の中点Ct-tに対応したトラッキングエラー信号TESのゼロクロスが発生し且つ、ビームスポット位置がトラックセンターCTの近傍であるとみなすことができる状態となったことに応じて、トラッキングサーボの引き込みを実行させるものである。
このような構成により、安定したトラッキングサーボの引き込みが可能となる。
ここで、上記のような制御は、例えばスレッド機構SLDにより光ピックアップOPを大きく駆動する長距離シークを行った後のトラッキングサーボ引き込みや、フォーカスサーボ引き込み後のトラッキングサーボの引き込みとして行われるものである。
また、クロストラック信号CTSは、トラックジャンプ時におけるブレーキ制御にも好適に用いることができる。具体的に、ブレーキ制御時にはビームスポットの移動方向が判明していることが正確な(安定的な)ジャンプ動作の実現の上で望ましいものとなるが、クロストラック信号CTSは、このようなブレーキ制御時におけるビームスポットの移動方向を判定するための信号としても好適に用いることができる。
ここで、上記説明からも理解されるように、本例で用いるクロストラック信号CTSは、トラッキングサーボの引き込み時やトラックジャンプ動作時等において、トラックを横切る条件で得られれば十分であると言える。
この点に鑑みれば、演算部24が出力する<5>の信号については、前述したBPF25により、DC成分(オフセットX)をカットするのみで足る。
なお、必要であれば、BPF25に代えてオフセット減算回路を設けて、DC成分(オフセットX)を維持したクロストラック信号CTSを生成することも可能である。
<2.第2の実施の形態>

先の説明からも理解されるように、実施の形態で信号A〜Dに対して与えるべき遅延時間については、トラックピッチやスポットサイズ、光ディスクDの回転速度(線速度)、線密度等に応じてその時間長を設定すべきものとされる。
この点に鑑みると、遅延時間は、光ディスクDのメディア種別(例えばBD/DVD/CDなどの別)や同一メディア種別であっても線速度に応じて可変的に設定できることが望ましいものとなる。
そこで第2の実施の形態では、遅延時間を可変設定する構成を提案する。
図7は、第2の実施の形態としてのトラッキングエラー信号生成系(クロストラック信号生成系も含む)の構成を示したブロック図である。
なお図7において、既にこれまでで説明済みとなった部分と同様となる部分については同一符号を付して説明を省略する。
この場合も再生装置の全体構成(コントローラ13は除く)は図1に示したものと同様である。
先の図3と比較して分かるように、第2の実施の形態のトラッキングエラー信号生成系の構成は、第1の実施の形態のトラッキングエラー信号生成系の構成との比較で、遅延回路19A,B,C,Dに代えて遅延時間が可変の遅延回路19Av,19Bv,19Cv,19Dvが設けられると共に、遅延時間・動作クロック切替部36が追加された点が異なる。またこの場合は、コントローラ13に代えて後の図8に示す処理を実行するコントローラ35が設けられる。
ここで、本例では、遅延時間・動作クロック切替部36により、遅延時間と共に動作クロック(破線で示す同期回路ブロックの動作クロック)についての切り替えも行うものとしている。
動作クロックについては、再生装置で対応可能な最も速い倍速に対応した周波数によるクロックを設定しておくという手法を採ることも考えられるが、動作クロックについても倍速に応じて設定した方がデジタル回路の消費電力が最適化されるため、望ましいケースがある。本例ではこの点を考慮し、動作クロックについての切り替えも行うものとしている。
遅延時間・動作クロック切替部36は、コントローラ35からの指示に応じて遅延回路19Av〜19Dvの遅延時間、及び動作クロックの設定を行う。
コントローラ35による遅延時間・動作クロックの切り替えのための具体的な処理手順を図8A、図8Bに示すフローチャートにより説明する。
図8Aは、光ディスクDの装填に応じて実行されるべき処理手順の例、図8Bは光ディスクDの装填後において線速度の変更があった場合に対応して実行されるべき処理手順の例を示している。
図8Aにおいて、コントローラ35は、ステップS101において、光ディスクDが装填されるまで待機する。そして、光ディスクDが装填された場合は、ステップS102において、光ディスクDについてのメディア種別の判定を行う。このメディア種別の判定は、例えばディスクの反射率を測定した結果などに基づき行うことができる。或いは光ディスクDに記録されたメディア種別の識別情報を読み出して行うこともできる。
ステップS102にてメディア種別の判定を行った後は、ステップS103において、メディア種別及び線速度に応じた遅延時間・動作クロックを遅延時間・動作クロック切替部36に指示する。
ここで、メディア種別及び線速度に応じた遅延時間、動作クロック周波数については、それらの対応関係を表す変換テーブルを予め用意しておき、該変換テーブルを参照して設定する。
上記変換テーブルとしては、想定され得るメディア種別及び線速度の組み合わせごとに前述の「トラックセンターCTと中点Ct-tとで生じる信号ずれ時間の半分の時間」程度となる遅延時間と該遅延時間を実現できる動作クロック周波数とを求めておき、それらを対応づけた情報を、コントローラ35が読み出し可能なメモリ内に格納しておく。
コントローラ35は、ステップS102にて判定したメディア種別の情報とこれらから実行される再生動作時の倍速(線速度)の情報とに基づき上記変換テーブルから対応する遅延時間、動作クロック周波数の情報を読み出し、それらの遅延時間、動作クロック周波数が設定されるように遅延時間・動作クロック切替部36に指示を行う。
上記ステップS103の指示に応じ、遅延時間・動作クロック切替部36がメディア種別及び線速度に応じた遅延時間を遅延回路19Av〜19Dvに設定し、またメディア種別及び線速度に応じた動作クロックを設定する。
続いて、図8Bにおいて、コントローラ35は、ステップS201において線速度の変更があるまで待機する。そして、線速度の変更があったとされた場合は、ステップS202において、先のステップS103と同様にメディア種別及び線速度に応じた遅延時間・動作クロックを遅延時間・動作クロック切替部36に指示する。
なお確認のため述べておくと、メディア種別は、先の図8AのステップS102により光ディスクDの装填に応じて既に判定されているものである。
なお、光ディスクDの回転制御方式としてCAV(Constant Angular Velocity)方式が採用される場合(CLVフォーマットのディスクをCAV再生する場合)には、再生開始後も線速度が刻々と変化するので、特にその場合に図8Bに示す処理が有効となる。
<3.変形例>

以上、本技術に係る実施の形態について説明したが、本技術はこれまでで説明した具体例に限定されるべきではない。
例えばこれまでの説明では、トラッキングエラー信号TES(及びクロストラック信号CTS)の演算に係る各部(バッファ18、遅延回路19、EXOR回路20,23)を同じ動作クロックにより動作させる、すなわち同期動作させる構成を例示したが、これら信号演算に係る各部を非同期で動作させることも可能である。
図9は、非同期デジタル回路での実装例を示した図である。
この図の例では、実施の形態のトラッキングエラー信号TESの演算系の構成を非同期デジタル回路とアナログ回路との組み合わせで実現した場合を示している。
この場合、同期のためのバッファ18は省略され、信号AはEXOR回路20-1'と遅延回路19A'とに、また信号CはEXOR回路20-2'と遅延回路19C'とに、信号BはEXOR回路20-3'と遅延回路19B'とに、信号DはEXOR回路20-4'と遅延回路19D'とにそれぞれ入力される。
遅延回路19A'の出力はEXOR回路20-2'に、遅延回路19C'の出力はEXOR回路20-1'に、遅延回路19B'の出力はEXOR回路20-4'に、遅延回路19D'の出力はEXOR回路20-3'にそれぞれ入力される。
また、クロストラック信号CTSの生成系においては、信号Aと信号CはEXOR回路23-AC'に、信号Bと信号DはEXOR回路23-BD'に入力される。
ここで、EXOR回路21-1'、21-2'、21-3'、21-4'、23-AC'、23-BD'は、それぞれ入力信号の排他的論理和を出力するが、他の部位と共通の動作クロックで動作しない点が図3や図7に示したEXOR回路と異なる。また遅延回路19A'、19B'、19C'、19D'は、遅延回路19A、B、C、Dと同様に入力信号に所定量の遅延を与えて出力する点は同様となるが、これらについても他の部位と共通の動作クロックで動作しない点が異なるものとなる。
この場合、EXOR回路21-1'、21-2'、21-3'、21-4'の出力は、図のようにLPF22-1、21-2、21-3、21-4のうちそれぞれ末尾の符号の数値が同じものに対して入力される。
LPF22-1〜22-4は、それぞれ先に説明したLPF22と同様のLPF処理を施して入力信号を平滑化する。
LPF21-1〜22-4の出力は、アンプ40で所定に加減算される。具体的には、LPF21-1の出力を<1>'、LPF21-2の出力を<2>'、LPF21-3の出力を<3>'、LPF22-4の出力を<4>'とすると、「<1>'+<3>'」と「<2>'+<4>'」との差が得られるべく、(<1>'+<3>')−(<2>'+<4>')による加減算が行われる。
アンプ40の出力は、LPF41にて後段のA/D変換用にアンチエリアジングを考慮したLPF処理が施され、A/D変換器42によりA/D変換されてトラッキングエラー信号TESとして出力される。
また、クロストラック信号CTSの演算側では、EXOR回路23-AC'の出力はLPF22-ACに、またEXOR回路23-BD'の出力はLPF22-BDに入力され、それぞれ先のLPF22と同様のLPF処理で平滑化される。
そして、LPF22-AC'、LPF22-BD'の出力は、アンプ43により加算されてBPF25'にて先のBPF25'と同様のフィルタ処理(DC成分の除去)が行われてクロストラック信号CTSとして出力される。
なお、クロストラック信号CTSについては、先の図6で説明したような利用法においては、2値化回路31により2値化すればよい。
図9に示す構成の利点としては、バッファ18等の同期のための回路構成が不要であること、及び従来のDPD検出回路の実装形態に類似していること、さらには記録密度が比較的低い光ディスクDと共通回路でトラッキングエラー信号TES(及びクロストラック信号CTS)の生成を行う場合に適するという点を挙げることができる。
なお、これまでの説明では、本技術が光ディスクDについての再生のみが可能とされた再生装置に適用される場合を例示したが、本発明は光ディスクDについての記録も可能な記録再生装置にも好適に適用することができる。
また、本技術は以下に示す構成を採ることもできる。
(1)
光記録媒体に対して光照射を行う光照射部と、
上記光記録媒体からの反射光を受光する受光部であって、上記光記録媒体に形成されるトラックの長手方向に対応する方向に延びる線方向分割線と上記トラックの短手方向に対応する方向に延びるトラッキング方向分割線とにより第1領域、第2領域、第3領域、第4領域の4つの領域が分割形成され、上記第1領域と第2領域、及び上記第3領域と第4領域がそれぞれ上記線方向分割線で仕切られ、上記第1領域と第4領域、及び上記第2領域と第3領域がそれぞれ上記トラッキング方向分割線で仕切られ、且つ上記第1領域と第2領域が上記トラックの流れる方向を基準とした上流側、上記第3領域と第4領域が下流側にそれぞれ配置された受光部と、
上記受光部における各上記受光領域で得られた受光信号に基づく2値化信号をそれぞれ第1信号、第2信号、第3信号、第4信号として得る第1の2値化部と、
上記第1信号と上記第3信号の排他的論理和を計算する第1排他的論理和計算部と、
上記第2信号と上記第4信号の排他的論理和を計算する第2排他的論理和計算部と、
上記第1,第2排他的論理和計算部がそれぞれ計算した排他的論理和の和を計算する演算部と
を備え、
上記第1,第2排他的論理和計算部と上記演算部とがチャネルクロックとは非同期で動作するように構成されている
光記録媒体駆動装置。
(2)
上記演算部により得られる排他的論理和の和としての信号のDC成分を除去するDC除去部を備える
上記(1)に記載の光記録媒体駆動装置。
(3)
上記演算部により得られる上記排他的論理和の和としての信号についての2値化を行う第2の2値化部を備える上記(1)又は(2)何れかに記載の光記録媒体駆動装置。
(4)
上記第2の2値化部による2値化信号に基づきトラッキングサーボの引き込み制御を行う引き込み制御部を備える
上記(3)に記載の光記録媒体駆動装置。
1 再生装置、OP 光ピックアップ、SLD スレッド機構、2 スピンドルモータ、3 対物レンズ、4 二軸機構、5 4分割ディテクタ、6 マトリクス回路、7 サーボ回路、12 PLL回路、13,35 コントローラ、15A〜15D I/V変換アンプ、16A〜16D BPF、17A〜17D 2値化回路、18A〜18D バッファ、19A〜19D,19Av〜19Dv 遅延回路、20-1〜20-4,20-1'〜20-4',23-AC,23-BD,23-AC',23-BD' EXOR回路、21,24 演算部、22,22-1〜22-4,22-AC,22-BD LPF、25,25' BPF、31 2値化回路、32 引込制御部、36 遅延時間・動作クロック切替部、40,43 アンプ、D 光ディスク

Claims (5)

  1. 光記録媒体に対して光照射を行う光照射部と、
    上記光記録媒体からの反射光を受光する受光部であって、上記光記録媒体に形成されるトラックの長手方向に対応する方向に延びる線方向分割線と上記トラックの短手方向に対応する方向に延びるトラッキング方向分割線とにより第1領域、第2領域、第3領域、第4領域の4つの領域が分割形成され、上記第1領域と第2領域、及び上記第3領域と第4領域がそれぞれ上記線方向分割線で仕切られ、上記第1領域と第4領域、及び上記第2領域と第3領域がそれぞれ上記トラッキング方向分割線で仕切られ、且つ上記第1領域と第2領域が上記トラックの流れる方向を基準とした上流側、上記第3領域と第4領域が下流側にそれぞれ配置された受光部と、
    上記受光部における各上記受光領域で得られた受光信号に基づく2値化信号をそれぞれ第1信号、第2信号、第3信号、第4信号として得る第1の2値化部と、
    上記第1信号と上記第3信号の排他的論理和を計算する第1排他的論理和計算部と、
    上記第2信号と上記第4信号の排他的論理和を計算する第2排他的論理和計算部と、
    上記第1,第2排他的論理和計算部がそれぞれ計算した排他的論理和の和を計算する演算部と
    を備え、
    上記第1,第2排他的論理和計算部と上記演算部とがチャネルクロックとは非同期で動作するように構成されている
    光記録媒体駆動装置。
  2. 上記演算部により得られる排他的論理和の和としての信号のDC成分を除去するDC除去部を備える
    請求項1に記載の光記録媒体駆動装置。
  3. 上記演算部により得られる上記排他的論理和の和としての信号についての2値化を行う第2の2値化部を備える請求項1に記載の光記録媒体駆動装置。
  4. 上記第2の2値化部による2値化信号に基づきトラッキングサーボの引き込み制御を行う引き込み制御部を備える
    請求項3に記載の光記録媒体駆動装置。
  5. 光記録媒体に形成されるトラックの長手方向に対応する方向に延びる線方向分割線と上記トラックの短手方向に対応する方向に延びるトラッキング方向分割線とにより第1領域、第2領域、第3領域、第4領域の4つの領域が分割形成され、上記第1領域と第2領域、及び上記第3領域と第4領域がそれぞれ上記線方向分割線で仕切られ、上記第1領域と第4領域、及び上記第2領域と第3領域がそれぞれ上記トラッキング方向分割線で仕切られ、且つ上記第1領域と第2領域が上記トラックの流れる方向を基準とした上流側、上記第3領域と第4領域が下流側にそれぞれ配置された受光部により、上記光記録媒体に照射した光の反射光を受光する受光手順と、
    上記受光部における各上記受光領域で得られた受光信号に基づく2値化信号をそれぞれ第1信号、第2信号、第3信号、第4信号として得る第1の2値化手順と、
    上記第1信号と上記第3信号の排他的論理和を計算する第1排他的論理和計算手順と、
    上記第2信号と上記第4信号の排他的論理和を計算する第2排他的論理和計算手順と、
    上記第1,第2排他的論理和計算手順でそれぞれ計算した排他的論理和の和を計算する演算手順と
    を有し、
    上記第1,第2排他的論理和計算手順と上記演算手順による計算をチャネルクロックとは非同期で行う
    クロストラック信号生成方法。
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