JP2006012283A - ディスクドライブ装置、復調装置、復調方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ウォブル信号に含まれるMSK変調、STW変調の両方を良好に復調する。
【解決手段】
ウォブル信号に含まれるMSK変調信号については、振幅調整(12)が行われて復調処理(21)が実行されることで、その復調性能を向上させ、またSTW変調信号については、振幅調整を行わずに復調処理(22)が実行されるようにすることで、振幅調整によって復調性能が悪化することを防止する。これにより、両方の復調結果を用いてアドレスの読み取り性能を向上させる効果を最大限に得る。
【選択図】 図6
【解決手段】
ウォブル信号に含まれるMSK変調信号については、振幅調整(12)が行われて復調処理(21)が実行されることで、その復調性能を向上させ、またSTW変調信号については、振幅調整を行わずに復調処理(22)が実行されるようにすることで、振幅調整によって復調性能が悪化することを防止する。これにより、両方の復調結果を用いてアドレスの読み取り性能を向上させる効果を最大限に得る。
【選択図】 図6
Description
本発明は光ディスク等のディスク記録媒体に対するディスクスクドライブ装置、及び第1,第2の変調信号を含む信号に対する復調装置、復調方法に関するものである。
デジタルデータを記録・再生するための技術として、例えば、CD(Compact Disk),MD(Mini-Disk),DVD(Digital Versatile Disk)などの、光ディスク(光磁気ディスクを含む)を記録メディアに用いたデータ記録技術がある。光ディスクとは、金属薄板をプラスチックで保護した円盤に、レーザ光を照射し、その反射光の変化で信号を読み取る記録メディアの総称である。
光ディスクには、例えばCD、CD−ROM、DVD−ROMなどとして知られているように再生専用タイプのものと、MD、CD−R、CD−RW、DVD−R、DVD−RW、DVD+RW、DVD−RAMなどで知られているようにユーザーデータが記録可能なタイプがある。記録可能タイプのものは、光磁気記録方式、相変化記録方式、色素膜変化記録方式などが利用されることで、データが記録可能とされる。色素膜変化記録方式はライトワンス記録方式とも呼ばれ、一度だけデータ記録が可能で書換不能であるため、データ保存用途などに好適とされる。一方、光磁気記録方式や相変化記録方式は、データの書換が可能であり音楽、映像、ゲーム、アプリケーションプログラム等の各種コンテンツデータの記録を始めとして各種用途に利用される。
更に近年、ブルーレイディスク(Blu-Ray Disc)と呼ばれる高密度光ディスクが開発され、著しい大容量化が図られている。
光ディスクには、例えばCD、CD−ROM、DVD−ROMなどとして知られているように再生専用タイプのものと、MD、CD−R、CD−RW、DVD−R、DVD−RW、DVD+RW、DVD−RAMなどで知られているようにユーザーデータが記録可能なタイプがある。記録可能タイプのものは、光磁気記録方式、相変化記録方式、色素膜変化記録方式などが利用されることで、データが記録可能とされる。色素膜変化記録方式はライトワンス記録方式とも呼ばれ、一度だけデータ記録が可能で書換不能であるため、データ保存用途などに好適とされる。一方、光磁気記録方式や相変化記録方式は、データの書換が可能であり音楽、映像、ゲーム、アプリケーションプログラム等の各種コンテンツデータの記録を始めとして各種用途に利用される。
更に近年、ブルーレイディスク(Blu-Ray Disc)と呼ばれる高密度光ディスクが開発され、著しい大容量化が図られている。
光磁気記録方式、色素膜変化記録方式、相変化記録方式などの記録可能なディスクに対してデータを記録するには、データトラックに対するトラッキングを行うための案内手段が必要になり、このために、プリグルーブとして予め溝(グルーブ)を形成し、そのグルーブもしくはランド(グルーブとグルーブに挟まれる断面台地状の部位)をデータトラックとすることが行われている。
またデータトラック上の所定の位置にデータを記録することができるようにアドレス情報を記録する必要もあるが、このアドレス情報は、グルーブをウォブリング(蛇行)させることで記録される場合がある。
またデータトラック上の所定の位置にデータを記録することができるようにアドレス情報を記録する必要もあるが、このアドレス情報は、グルーブをウォブリング(蛇行)させることで記録される場合がある。
すなわち、データを記録するトラックが例えばプリグループとして予め形成されるが、このプリグループの側壁をアドレス情報に対応してウォブリングさせる。
このようにすると、記録時や再生時に、反射光情報として得られるウォブリング情報からアドレスを読み取ることができ、例えばアドレスを示すピットデータ等を予めトラック上に形成しておかなくても、所望の位置にデータを記録再生することができる。
このようにウォブリンググルーブとしてアドレス情報を付加することで、例えばトラック上に離散的にアドレスエリアを設けて例えばピットデータとしてアドレスを記録することが不要となり、そのアドレスエリアが不要となる分、実データの記録容量を増大させることができる。
なお、このようなウォブリングされたグルーブにより表現される絶対時間(アドレス)情報は、ATIP(Absolute Time In Pregroove)又はADIP(Adress In Pregroove)と呼ばれる。
このようにすると、記録時や再生時に、反射光情報として得られるウォブリング情報からアドレスを読み取ることができ、例えばアドレスを示すピットデータ等を予めトラック上に形成しておかなくても、所望の位置にデータを記録再生することができる。
このようにウォブリンググルーブとしてアドレス情報を付加することで、例えばトラック上に離散的にアドレスエリアを設けて例えばピットデータとしてアドレスを記録することが不要となり、そのアドレスエリアが不要となる分、実データの記録容量を増大させることができる。
なお、このようなウォブリングされたグルーブにより表現される絶対時間(アドレス)情報は、ATIP(Absolute Time In Pregroove)又はADIP(Adress In Pregroove)と呼ばれる。
上記ブルーレイディスクの場合、MSK(Minimum Shift Keying)変調とSTW(Saw Tooth Wobble)変調を組み合わせた変調波形に基づいてグルーブがウォブリングされる。
このMSK変調とSTW変調、及びこれらを組み合わせて形成されるADIP情報について詳しくは後述するが、MSK変調は、位相が連続したFSK(Frequency Shift Keying)変調のうちの変調指数が0.5のものである。
またSTW変調は、ウォブル基本波に対して2倍の高調波を加算又は減算することで、鋸歯状波形のような変調波形を生成する変調方式である。
ブルーレイディスクに対応するディスクドライブ装置では、このようなADIP情報を再生するために、MSK復調器、STW復調器が搭載されることになる。
特にMSK/STW変調信号の復調及びADIP情報のデコードに関する技術は上記特許文献1,2,3に開示されている。
このMSK変調とSTW変調、及びこれらを組み合わせて形成されるADIP情報について詳しくは後述するが、MSK変調は、位相が連続したFSK(Frequency Shift Keying)変調のうちの変調指数が0.5のものである。
またSTW変調は、ウォブル基本波に対して2倍の高調波を加算又は減算することで、鋸歯状波形のような変調波形を生成する変調方式である。
ブルーレイディスクに対応するディスクドライブ装置では、このようなADIP情報を再生するために、MSK復調器、STW復調器が搭載されることになる。
特にMSK/STW変調信号の復調及びADIP情報のデコードに関する技術は上記特許文献1,2,3に開示されている。
ところで、ディスク上のウォブリンググルーブから読み出されるウォブル信号は、隣接トラックからのクロストーク、記録前と記録後の出力振幅の違い、ディスクの品質ばらつきなどにより、そのウォブル信号振幅が変動してしまい、アドレスの復調に悪影響を及ぼしてしまう。
そこで、このウォブルの振幅変化を避ける方式としてウォブル信号の振幅を制限させる方式が上記特許文献2,3などにおいて記載されている。
そこで、このウォブルの振幅変化を避ける方式としてウォブル信号の振幅を制限させる方式が上記特許文献2,3などにおいて記載されている。
ここで上記ブルーレイディスクフォーマットを考える。ブルーレイディスクの場合、ADIPとしてのアドレス情報をMSK変調、STW変調の2種類のウォブル変調方式でエリアを分けて記録しており、両方の復調結果を用いることによってアドレスの読み取り性能を向上させている。
そしてMSK変調に関しては、上記のウォブル信号の振幅を制限させる方式が有効に作用して、復調性能を向上させることができる。
ところがSTW変調においては、上記のウォブル信号の振幅を制限させる方式を用いると、逆に復調に悪影響があり、正しく復調できなくなることがある。よって、単純にウォブル信号の振幅を制限させるだけでは、STW変調の復調が困難になるため、2種類のウォブル変調方式を用いることによってアドレスの読み取り性能を向上させるという利点が得られなくなってしまう。
そしてMSK変調に関しては、上記のウォブル信号の振幅を制限させる方式が有効に作用して、復調性能を向上させることができる。
ところがSTW変調においては、上記のウォブル信号の振幅を制限させる方式を用いると、逆に復調に悪影響があり、正しく復調できなくなることがある。よって、単純にウォブル信号の振幅を制限させるだけでは、STW変調の復調が困難になるため、2種類のウォブル変調方式を用いることによってアドレスの読み取り性能を向上させるという利点が得られなくなってしまう。
そこで本発明はこのような問題に鑑み、第1,第2の変調信号を含む入力信号(ウォブル信号)に対して、両変調信号の復調を良好に実行できるようにすることを目的とする。
本発明のディスクスクドライブ装置は、ディスク記録媒体上でウォブリンググルーブとして記録された、第1の変調信号と第2の変調信号を含むウォブル信号を読み出す読出手段と、上記読出手段で読み出された上記ウォブル信号について振幅レベルを調整する振幅調整手段と、少なくとも上記ウォブル信号における上記第1の変調信号の信号期間において、上記振幅調整手段の処理を介したウォブル信号の復調処理を行い、上記第1の変調信号の復調信号を得る第1の復調手段と、少なくとも上記ウォブル信号における上記第2の変調信号の信号期間において、上記振幅調整手段で処理されないウォブル信号の復調処理を行い、上記第2の変調信号の復調信号を得る第2の復調手段と、上記第1,第2の復調手段で得られた復調信号に対してデコード処理を行い、上記ウォブリンググルーブとして記録された情報を得るデコード手段とを備える。
上記デコード手段は、上記ウォブリンググルーブとして記録された情報として、ディスク記録媒体上のアドレス情報を得る。
また上記第1の変調信号は、変調信号波形のゼロクロス点に変調情報を有する変調方式の変調信号、又は変調信号波形の振幅方向に変調情報を持たない変調方式の変調信号である。
上記第2の変調信号は、変調信号波形のゼロクロス点以外に変調情報を有する変調方式の変調信号、又は変調信号波形の振幅方向に変調情報を持つ変調方式の変調信号である。
また上記第1の変調信号とはMSK変調信号、上記第2の変調信号とはSTW変調信号である。
上記デコード手段は、上記ウォブリンググルーブとして記録された情報として、ディスク記録媒体上のアドレス情報を得る。
また上記第1の変調信号は、変調信号波形のゼロクロス点に変調情報を有する変調方式の変調信号、又は変調信号波形の振幅方向に変調情報を持たない変調方式の変調信号である。
上記第2の変調信号は、変調信号波形のゼロクロス点以外に変調情報を有する変調方式の変調信号、又は変調信号波形の振幅方向に変調情報を持つ変調方式の変調信号である。
また上記第1の変調信号とはMSK変調信号、上記第2の変調信号とはSTW変調信号である。
本発明の復調装置は、第1の変調信号と第2の変調信号を含む入力信号に対して復調を行う復調装置である。そして、上記入力信号について振幅レベルを調整する振幅調整手段と、少なくとも上記入力信号における上記第1の変調信号の信号期間において、上記振幅調整手段の処理を介した入力信号の復調処理を行い、上記第1の変調信号の復調信号を得る第1の復調手段と、少なくとも上記入力信号における上記第2の変調信号の信号期間において、上記振幅調整手段で処理されない入力信号の復調処理を行い、上記第2の変調信号の復調信号を得る第2の復調手段とを備える。
本発明の復調方法は、MSK変調信号とSTW変調信号を含む入力信号に対して復調を行う復調方法である。そして、上記入力信号について振幅レベルを調整する振幅調整ステップと、少なくとも上記入力信号における上記MSK変調信号の信号期間において、上記振幅調整ステップの処理を介した入力信号の復調処理を行い、上記MSK変調信号の復調信号を得るMSK復調ステップと、少なくとも上記入力信号における上記STW変調信号の信号期間において、上記振幅調整ステップで処理されない入力信号の復調処理を行い、上記STW変調信号の復調信号を得るSTW復調ステップとを備える。
即ち本発明は、入力信号(例えばウォブル信号)の一方の変調信号(例えばMSK変調信号)については、振幅調整が行われて復調処理が実行されることで、その復調性能を向上させ、また他方の変調信号(例えばSTW変調信号)については、振幅調整を行わずに復調処理が実行されるようにすることで、振幅調整によって復調性能が悪化することを防止する。
本発明によれば、第1の変調信号(例えばMSK変調信号)については、振幅調整が行われて復調処理が実行されることで、その復調性能を向上させ、また第2の変調信号(例えばSTW変調信号)については、振幅調整を行わずに復調処理が実行されるようにすることで、振幅調整によって復調性能が悪化しないようにしている。これによって入力信号に含まれる第1,第2の変調信号を共に良好に復調できるという効果がある。
ディスクドライブ装置の場合、第1,第2の変調信号(例えばMSK、STW)が含まれるウォブル信号について、これらの復調性能が向上されることになるため、両方の復調結果を用いてアドレスの読み取り性能を向上させる効果を最大限に得ることができる。
またウォブリンググルーブに記録されたアドレス情報の読取性能が向上されることによって、隣接トラックからのクロストーク、書き込み後の反射率の低下、ディスクスキュー等の外乱等に対しても安定してアドレスを読み取ることができ、ばらつきの大きい記録再生メディアに対しても安定して記録再生することができるという効果が得られる。
ディスクドライブ装置の場合、第1,第2の変調信号(例えばMSK、STW)が含まれるウォブル信号について、これらの復調性能が向上されることになるため、両方の復調結果を用いてアドレスの読み取り性能を向上させる効果を最大限に得ることができる。
またウォブリンググルーブに記録されたアドレス情報の読取性能が向上されることによって、隣接トラックからのクロストーク、書き込み後の反射率の低下、ディスクスキュー等の外乱等に対しても安定してアドレスを読み取ることができ、ばらつきの大きい記録再生メディアに対しても安定して記録再生することができるという効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を次の順序で説明する。
1.MSK変調、STW変調、及びADIP
2.ディスクドライブ装置の構成
3.ADIP復調系の構成
4.変形例
1.MSK変調、STW変調、及びADIP
2.ディスクドライブ装置の構成
3.ADIP復調系の構成
4.変形例
1.MSK変調、STW変調、及びADIP
本発明の実施の形態に対応する光ディスク1は、図1(a)に示すように、記録トラックとなるグルーブGVが形成されている。このグルーブGVは、内周側から外周側へスパイラル状に形成されている。そのため、この光ディスク1の半径方向の切断面を見ると、図1(b)に示すように、凸状のランドLと、凹状のグルーブGVとが交互に形成されることとなる。
本発明の実施の形態に対応する光ディスク1は、図1(a)に示すように、記録トラックとなるグルーブGVが形成されている。このグルーブGVは、内周側から外周側へスパイラル状に形成されている。そのため、この光ディスク1の半径方向の切断面を見ると、図1(b)に示すように、凸状のランドLと、凹状のグルーブGVとが交互に形成されることとなる。
光ディスク1のグルーブGVは、図1(b)に示すように、接線方向に対して蛇行形成されている。このグルーブGVの蛇行形状は、ウォブル信号に応じた形状となっている。そのため、光ディスクドライブでは、グルーブGVに照射したレーザスポットLSの反射光からそのグルーブGVの両エッジ位置を検出し、レーザスポットLSを記録トラックに沿って移動させていった際におけるその両エッジ位置のディスク半径方向に対する変動成分を抽出することにより、ウォブル信号を再生することができる。
このウォブル信号には、その記録位置における記録トラックのアドレス情報(物理アドレスやその他の付加情報等)が変調されている。そのため、光ディスクドライブでは、このウォブル信号からアドレス情報等を復調することによって、データの記録や再生の際のアドレス制御等を行うことができる。
このウォブル信号には、その記録位置における記録トラックのアドレス情報(物理アドレスやその他の付加情報等)が変調されている。そのため、光ディスクドライブでは、このウォブル信号からアドレス情報等を復調することによって、データの記録や再生の際のアドレス制御等を行うことができる。
なお、本発明の実施の形態では、グルーブ記録がされる光ディスクについて説明をするが、本発明はこのようなグルーブ記録の光ディスクに限らず、ランドにデータを記録するランド記録を行う光ディスクに適用することも可能であるし、また、グルーブ及びランドにデータを記録するランドグルーブ記録の光ディスクにも適用することも可能である。
ここで、本実施の形態の光ディスク1では、2つの変調方式を用いて、ウォブル信号に対してアドレス情報を変調している。一つは、MSK(Minimum Shift Keying)変調方式である。もう一つは、正弦波のキャリア信号に対して偶数次の高調波信号を付加し、被変調データの符号に応じて当該高調波信号の極性を変化させることによって変調するSTW(Saw Tooth Wobble)変調方式である。
本実施の形態の光ディスク1では、図3(a)に示すように、所定周波数の正弦波の基準キャリア信号波形が所定周期連続したブロックを構成し、このブロック内に、MSK変調されたアドレス情報が挿入されるMSK変調部と、STW変調されたアドレス情報が挿入されるSTW変調部とを設けたウォブル信号を生成する。すなわち、MSK変調されたアドレス情報と、STW変調されたアドレス情報とを、ブロック内の異なる位置に挿入している。さらに、MSK変調で用いられる2つの正弦波のキャリア信号のうちの一方のキャリア信号と、STW変調のキャリア信号とを、上記の基準キャリア信号としている。また、MSK変調部とSTW変調部とは、それぞれブロック内の異なる位置に配置するものとし、MSK変調部とSTW変調部との間には、1周期以上の基準キャリア信号が配置されるものとしている。
なお、なんらデータの変調がされておらず、基準キャリア信号の周波数成分だけが現れる無変調部分を、以下モノトーンウォブルと呼ぶ。また、以下では、基準キャリア信号として用いる正弦波信号は、Cos(ωt)であるものとする。また、基準キャリア信号の1周期を1ウォブル周期と呼ぶ。また、基準キャリア信号の周波数は、光ディスク1の内周から外周まで一定であり、レーザスポットが記録トラックに沿って移動する際の線速度との関係に応じて定まる。
以下、MSK変調及びSTW変調の変調方法についてさらに詳細に説明をする。まず、MSK変調方式を用いたアドレス情報の変調方式について説明をする。
MSK変調は、位相が連続したFSK(Frequency Shift Keying)変調のうちの変調指数が0.5のものである。FSK変調は、周波数f1と周波数f2の2つのキャリア信号に対して、被変調データの符号の“0”,“1”をそれぞれ対応させて変調する方式である。つまり、被変調データが“0”であれば周波数f1の正弦波波形を出力し、被変調データが“1”であれば周波数f1の正弦波波形を出力する変調方式である。さらに、位相が連続したFSK変調の場合には、被変調データの符号の切り換えタイミングにおいて、2つのキャリア信号の位相が連続する。
このFSK変調では、変調指数mというものが定義される。この変調指数mは、
m=|f1−f2|T
で定義される。ここで、Tは、被変調データの伝送速度(1/最短の符号長の時間)である。このmが0.5の場合の位相連続FSK変調のことを、MSK変調という。
MSK変調は、位相が連続したFSK(Frequency Shift Keying)変調のうちの変調指数が0.5のものである。FSK変調は、周波数f1と周波数f2の2つのキャリア信号に対して、被変調データの符号の“0”,“1”をそれぞれ対応させて変調する方式である。つまり、被変調データが“0”であれば周波数f1の正弦波波形を出力し、被変調データが“1”であれば周波数f1の正弦波波形を出力する変調方式である。さらに、位相が連続したFSK変調の場合には、被変調データの符号の切り換えタイミングにおいて、2つのキャリア信号の位相が連続する。
このFSK変調では、変調指数mというものが定義される。この変調指数mは、
m=|f1−f2|T
で定義される。ここで、Tは、被変調データの伝送速度(1/最短の符号長の時間)である。このmが0.5の場合の位相連続FSK変調のことを、MSK変調という。
MSK変調波形を図2(a)に示す。図2(a)においては、モノトーンウォブルMWに挟まれた3ウォブル周期の領域にMSK変調波形(MM1,MM2,MM3)が存在している状態を示している。
上記のようにモノトーンウォブルをCos(ωt)と表現すると、MSK変調に用いられる2つの周波数は、一方を基準キャリア信号と同一の周波数とし、他方を基準キャリア信号の1.5倍の周波数とするため、MSK変調に用いられる信号波形は、一方がCos(ωt)又は−Cos(ωt)となり、他方がCos(1.5ωt)又は−Cos(1.5ωt)となる。
そして図2(a)の波形では、2つのモノトーンウォブルと、MSK変調領域と、2つのモノトーンウォブルを示しており、その場合、MSKストリームの信号波形は、1ウォブル周期毎に、Cos(wt),Cos(wt),Cos(1.5wt),-Cos(wt),-Cos(1.5wt),Cos(wt)といった波形となる。なお図面では、モノトーンウォブルのCos(ωt)=cos{2π・(fwob)・t}として示しており(fwobは基準キャリア周波数)、従って、MSK変調領域としての3ウォブル期間は、MM1=cos{2π・(1.5・fwob)・t}、MM2=−cos{2π・(fwob)・t}、MM3=−cos{2π・(1.5・fwob)・t}となる。
このように1個目のウォブル周期期間(MM1)はモノトーンウォブルの1.5倍の周波数、2個目(MM2)はモノトーンウォブルと同じ周波数、3個目(MM3)はモノトーンウォブルの1.5倍の周波数とされ、この3ウォブル期間で位相が戻る。つまり前後のモノトーンウォブルと位相が連続した状態であり、しかも2個目のウォブル(MM2)はモノトーンウォブルに対して極性が反転したものとなる。
上記のようにモノトーンウォブルをCos(ωt)と表現すると、MSK変調に用いられる2つの周波数は、一方を基準キャリア信号と同一の周波数とし、他方を基準キャリア信号の1.5倍の周波数とするため、MSK変調に用いられる信号波形は、一方がCos(ωt)又は−Cos(ωt)となり、他方がCos(1.5ωt)又は−Cos(1.5ωt)となる。
そして図2(a)の波形では、2つのモノトーンウォブルと、MSK変調領域と、2つのモノトーンウォブルを示しており、その場合、MSKストリームの信号波形は、1ウォブル周期毎に、Cos(wt),Cos(wt),Cos(1.5wt),-Cos(wt),-Cos(1.5wt),Cos(wt)といった波形となる。なお図面では、モノトーンウォブルのCos(ωt)=cos{2π・(fwob)・t}として示しており(fwobは基準キャリア周波数)、従って、MSK変調領域としての3ウォブル期間は、MM1=cos{2π・(1.5・fwob)・t}、MM2=−cos{2π・(fwob)・t}、MM3=−cos{2π・(1.5・fwob)・t}となる。
このように1個目のウォブル周期期間(MM1)はモノトーンウォブルの1.5倍の周波数、2個目(MM2)はモノトーンウォブルと同じ周波数、3個目(MM3)はモノトーンウォブルの1.5倍の周波数とされ、この3ウォブル期間で位相が戻る。つまり前後のモノトーンウォブルと位相が連続した状態であり、しかも2個目のウォブル(MM2)はモノトーンウォブルに対して極性が反転したものとなる。
光ディスク1では、ウォブル信号を以上のようなMSKストリームとすることによって、ウォブル信号にアドレス情報を変調しており、このMSK変調信号は以下の理由により同期検波が可能なものとなる。
光ディスク1のウォブル信号にMSK変調方式で被変調データを挿入する場合、まず、被変調データのデータストリームに対して、ウォブル周期に対応するクロック単位で差動符号化処理をする。すなわち、被変調データのストリームと、基準キャリア信号の1周期分遅延させた遅延データとを差分演算する。この差動符号化処理をしたデータを、プリコードデータとする。続いて、このプリコードデータをMSK変調して、上記のようなMSKストリームを生成する。
光ディスク1のウォブル信号にMSK変調方式で被変調データを挿入する場合、まず、被変調データのデータストリームに対して、ウォブル周期に対応するクロック単位で差動符号化処理をする。すなわち、被変調データのストリームと、基準キャリア信号の1周期分遅延させた遅延データとを差分演算する。この差動符号化処理をしたデータを、プリコードデータとする。続いて、このプリコードデータをMSK変調して、上記のようなMSKストリームを生成する。
上記差動符号化データ(プリコードデータ)は、被変調データの符号変化点でビットが立つ(“1”となる)。被変調データの符号長がウォブル周期の2倍以上とされているので、被変調データの符号長の後半部分には、必ず基準キャリア信号(Cos(ωt))又はその反転信号(−Cos(ωt))が挿入されることとなる。プリコードデータのビットが“1”となると、基準キャリア信号に対して1.5倍の周波数の波形が挿入され、さらに、符号の切り換え点においては位相を合わせて波形が接続される。従って、被変調データの符号長の後半部分に挿入される信号波形は、被変調データが“0”であれば、必ず基準キャリア信号波形(Cos(ωt))となり、被変調データが“1”であれば必ずその反転信号波形(−Cos(ωt))となる。同期検波出力は、キャリア信号に対して位相が合っていれば、プラス側の値になり、位相が反転していればマイナス側の値となるので、以上のようなMSK変調した信号を基準キャリア信号により同期検波すれば、被変調データの復調が可能となるものである。
続いてSTW変調について説明する。
STW変調は、上述のように正弦波のキャリア信号に対して偶数次の高調波信号を付加し、当該高調波信号の極性を被変調データの符号に応じて変化させることによってデジタル符号を変調する変調方式である。
光ディスク1では、STW変調のキャリア信号は、上記MSK変調のキャリア信号である基準キャリア信号(Cos(ωt))と同一周波数及び位相の信号としている。付加する偶数次の高調波信号は、基準キャリア信号(Cos(ωt))の2次高調波であるSin(2ωt)、−Sin(2ωt)とし、その振幅は、基準キャリア信号の振幅に対して−12dBの振幅としている。被変調データの最小符号長は、ウォブル周期(基準キャリア信号の周期)の2倍としている。
そして、被変調データの符号が“1”のときにはSin(2ωt)をキャリア信号に付加し、“0”のときには−Sin(2ωt)をキャリア信号に付加して変調を行うものとする。
STW変調は、上述のように正弦波のキャリア信号に対して偶数次の高調波信号を付加し、当該高調波信号の極性を被変調データの符号に応じて変化させることによってデジタル符号を変調する変調方式である。
光ディスク1では、STW変調のキャリア信号は、上記MSK変調のキャリア信号である基準キャリア信号(Cos(ωt))と同一周波数及び位相の信号としている。付加する偶数次の高調波信号は、基準キャリア信号(Cos(ωt))の2次高調波であるSin(2ωt)、−Sin(2ωt)とし、その振幅は、基準キャリア信号の振幅に対して−12dBの振幅としている。被変調データの最小符号長は、ウォブル周期(基準キャリア信号の周期)の2倍としている。
そして、被変調データの符号が“1”のときにはSin(2ωt)をキャリア信号に付加し、“0”のときには−Sin(2ωt)をキャリア信号に付加して変調を行うものとする。
以上のような方式でウォブル信号を変調した場合の信号波形を図2(b)に示す。図2(b)においては、中央のウォブル期間に基準キャリア信号(Cos(ωt))のモノトーンウォブルMWの信号波形を示している。そしてその前の2つのウォブル期間において、基準キャリア信号(Cos(ωt))に対してSin(2ωt)が付加された信号波形、即ち、被変調データが“1”のときの信号波形を示している。またモノトーンウォブルMWの後の2ウォブル期間において、基準キャリア信号(Cos(ωt))に対して−Sin(2ωt)が付加された信号波形、即ち、被変調データが“0”のときの信号波形を示している。
なお図面では、モノトーンウォブルのCos(ωt)=cos{2π・(fwob)・t}として示しており、従って、STW変調信号は、被変調データが“1”の場合、cos{2π・(fwob)・t}+a・sin{2π・(2・fwob)・t}となり、被変調データが“0”の場合、cos{2π・(fwob)・t}−a・sin{2π・(2・fwob)・t}となるとして示している。
図からわかるように、このSTW信号波形は、ディスク外周側に急峻に立ち上がり、内周側に緩やかに戻る波形と、その逆にディスク外周側に緩い傾斜で立ち上がって急峻に戻る波形となり、これによって「1」「0」の値が表現される。またどちらの波形の場合も、破線で示すモノトーンウォブルMWと共通のゼロクロスポイントを有するものとなる。従ってMSK方式のモノトーンウォブルMWの部分と共通の基本波成分からクロックを抽出するに当たって、その位相に影響を与えない。
なお図面では、モノトーンウォブルのCos(ωt)=cos{2π・(fwob)・t}として示しており、従って、STW変調信号は、被変調データが“1”の場合、cos{2π・(fwob)・t}+a・sin{2π・(2・fwob)・t}となり、被変調データが“0”の場合、cos{2π・(fwob)・t}−a・sin{2π・(2・fwob)・t}となるとして示している。
図からわかるように、このSTW信号波形は、ディスク外周側に急峻に立ち上がり、内周側に緩やかに戻る波形と、その逆にディスク外周側に緩い傾斜で立ち上がって急峻に戻る波形となり、これによって「1」「0」の値が表現される。またどちらの波形の場合も、破線で示すモノトーンウォブルMWと共通のゼロクロスポイントを有するものとなる。従ってMSK方式のモノトーンウォブルMWの部分と共通の基本波成分からクロックを抽出するに当たって、その位相に影響を与えない。
そしてこのように基準キャリア信号に対して正負の偶数次の高調波信号を付加した場合には、その生成波形の特性から、この高調波信号により同期検波して、被変調データの符号長時間その同期検波出力を積分することによって、被変調データを復調することが可能である。
なお、光ディスク1では、キャリア信号に加える高調波信号を2次高調波としているが、2次高調波に限らず、偶数次の高調波であればどのような信号を加算してもよい。また光ディスク1では、2次高調波のみを加算しているが、2次高調波と4次高調波との両者を同時に加算するといったように複数の高調波信号を同時に加算しても良い。
なお、光ディスク1では、キャリア信号に加える高調波信号を2次高調波としているが、2次高調波に限らず、偶数次の高調波であればどのような信号を加算してもよい。また光ディスク1では、2次高調波のみを加算しているが、2次高調波と4次高調波との両者を同時に加算するといったように複数の高調波信号を同時に加算しても良い。
以上のようなMSK変調、STW変調を含むADIP構造を説明する。ADIP情報としての1つのユニット(ADIPユニット)は、56ウォブルから構成される。
図3(b)に8種類のADIPユニットを示す。8種類とは、モノトーンユニット、リファレンスユニット、シンク0ユニット、シンク1ユニット、シンク2ユニット、シンク3ユニット、データ1ユニット、データ0ユニットである。
8種類の全てのADIPユニットでは、先頭のウォブル番号0,1,2はMSKマークとされる。
モノトーンユニットは、MSKマークに続くウォブル番号4〜55が全てモノトーンウォブルで構成される。
リファレンスユニットは、ウォブル番号18〜54が、0値を示すSTW変調ウォブルとなる。
シンク0ユニット、シンク1ユニット、シンク2ユニット、シンク3ユニットは、それぞれシンク情報の為のADIPユニットであり、図示するようにそれぞれ所定ウォブル番号位置にMSKマークが配置される。
データ1ユニットは値「1」を表現し、またデータ0ユニットは値「0」を表現するユニットである。データ1ユニットの場合、ウォブル番号12〜14にMSKマークが配され、またウォブル番号18〜54が、値「1」のSTW変調ウォブルとされる。データ0ユニットの場合、ウォブル番号14〜16にMSKマークが配され、またウォブル番号18〜54が、値「0」のSTW変調ウォブルとされる。
図3(b)に8種類のADIPユニットを示す。8種類とは、モノトーンユニット、リファレンスユニット、シンク0ユニット、シンク1ユニット、シンク2ユニット、シンク3ユニット、データ1ユニット、データ0ユニットである。
8種類の全てのADIPユニットでは、先頭のウォブル番号0,1,2はMSKマークとされる。
モノトーンユニットは、MSKマークに続くウォブル番号4〜55が全てモノトーンウォブルで構成される。
リファレンスユニットは、ウォブル番号18〜54が、0値を示すSTW変調ウォブルとなる。
シンク0ユニット、シンク1ユニット、シンク2ユニット、シンク3ユニットは、それぞれシンク情報の為のADIPユニットであり、図示するようにそれぞれ所定ウォブル番号位置にMSKマークが配置される。
データ1ユニットは値「1」を表現し、またデータ0ユニットは値「0」を表現するユニットである。データ1ユニットの場合、ウォブル番号12〜14にMSKマークが配され、またウォブル番号18〜54が、値「1」のSTW変調ウォブルとされる。データ0ユニットの場合、ウォブル番号14〜16にMSKマークが配され、またウォブル番号18〜54が、値「0」のSTW変調ウォブルとされる。
このようなADIPユニットが83個集められることによって、1つのADIP情報(アドレス情報)が形成される。
即ち図4に示すように、ADIP情報の1単位は、ADIPユニット0〜82により形成される。そしてADIPユニットナンバ0から7が、モノトーンユニット、シンク0ユニット、モノトーンユニット、シンク1ユニット、モノトーンユニット、シンク2ユニット、モノトーンユニット、シンク3ユニットとされる。
ADIPユニットナンバ8以降は、リファレンスユニット及び4ビット分のデータユニットとしての5つのユニットが繰り返し配される。そして各データユニット(例えばdata[0]、data[1]、data[2]、data[3]・・・data[59])は、上記データ1ユニット、データ0ユニットのいずれかとされることで、ADIP情報としての60ビットの値が示される。この60ビットには、アドレス値、付加情報、ECCパリティ等が含まれる。
即ち図4に示すように、ADIP情報の1単位は、ADIPユニット0〜82により形成される。そしてADIPユニットナンバ0から7が、モノトーンユニット、シンク0ユニット、モノトーンユニット、シンク1ユニット、モノトーンユニット、シンク2ユニット、モノトーンユニット、シンク3ユニットとされる。
ADIPユニットナンバ8以降は、リファレンスユニット及び4ビット分のデータユニットとしての5つのユニットが繰り返し配される。そして各データユニット(例えばdata[0]、data[1]、data[2]、data[3]・・・data[59])は、上記データ1ユニット、データ0ユニットのいずれかとされることで、ADIP情報としての60ビットの値が示される。この60ビットには、アドレス値、付加情報、ECCパリティ等が含まれる。
2.ディスクドライブ装置の構成
次に、上記のようなディスク1に対応して記録/再生を行うことのできるディスクドライブ装置を説明する。図5はディスクドライブ装置の構成を示す。
ディスク1は、図示しないターンテーブルに積載され、記録/再生動作時においてスピンドルモータ52によって一定線速度(CLV)で回転駆動される。
そして光学ピックアップ(光学ヘッド)51によってディスク1上のグルーブトラックのウォブリングとして埋め込まれたADIP情報の読み出しがおこなわれる。
なお、ディスク1上には、再生専用の管理情報として例えばディスクの物理情報等がエンボスピット又はウォブリンググルーブによって記録されるが、これらの情報の読出もピックアップ51により行われる。
またデータ記録時には光学ピックアップによってトラックにユーザーデータがフェイズチェンジマークとして記録され、再生時には光学ピックアップによって記録されたマークの読出が行われる。
次に、上記のようなディスク1に対応して記録/再生を行うことのできるディスクドライブ装置を説明する。図5はディスクドライブ装置の構成を示す。
ディスク1は、図示しないターンテーブルに積載され、記録/再生動作時においてスピンドルモータ52によって一定線速度(CLV)で回転駆動される。
そして光学ピックアップ(光学ヘッド)51によってディスク1上のグルーブトラックのウォブリングとして埋め込まれたADIP情報の読み出しがおこなわれる。
なお、ディスク1上には、再生専用の管理情報として例えばディスクの物理情報等がエンボスピット又はウォブリンググルーブによって記録されるが、これらの情報の読出もピックアップ51により行われる。
またデータ記録時には光学ピックアップによってトラックにユーザーデータがフェイズチェンジマークとして記録され、再生時には光学ピックアップによって記録されたマークの読出が行われる。
ピックアップ51内には、レーザ光源となるレーザダイオードや、反射光を検出するためのフォトディテクタ、レーザ光の出力端となる対物レンズ、レーザ光を対物レンズを介してディスク記録面に照射し、またその反射光をフォトディテクタに導く光学系(図示せず)が形成される。レーザダイオードは、例えば波長405nmのいわゆる青色レーザを出力する。また光学系によるNAは0.85である。
ピックアップ51内において対物レンズは二軸機構によってトラッキング方向及びフォーカス方向に移動可能に保持されている。
またピックアップ51全体はスレッド機構53によりディスク半径方向に移動可能とされている。
またピックアップ51におけるレーザダイオードはレーザドライバ63からのドライブ信号(ドライブ電流)によってレーザ発光駆動される。
またピックアップ51全体はスレッド機構53によりディスク半径方向に移動可能とされている。
またピックアップ51におけるレーザダイオードはレーザドライバ63からのドライブ信号(ドライブ電流)によってレーザ発光駆動される。
ディスク1からの反射光情報はフォトディテクタによって検出され、受光光量に応じた電気信号とされてマトリクス回路54に供給される。
マトリクス回路54には、フォトディテクタとしての複数の受光素子からの出力電流に対応して電流電圧変換回路、マトリクス演算/増幅回路等を備え、マトリクス演算処理により必要な信号を生成する。
例えば再生データに相当する高周波信号(再生データ信号)、サーボ制御のためのフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号などを生成する。
さらに、グルーブのウォブリングに係る信号、即ちウォブリングを検出する信号としてプッシュプル信号を生成する。
マトリクス回路54から出力される再生データ信号はデータ信号処理回路55へ、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号は光学ブロックサーボ回路61へ、プッシュプル信号はウォブル信号処理回路65へ、それぞれ供給される。
マトリクス回路54には、フォトディテクタとしての複数の受光素子からの出力電流に対応して電流電圧変換回路、マトリクス演算/増幅回路等を備え、マトリクス演算処理により必要な信号を生成する。
例えば再生データに相当する高周波信号(再生データ信号)、サーボ制御のためのフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号などを生成する。
さらに、グルーブのウォブリングに係る信号、即ちウォブリングを検出する信号としてプッシュプル信号を生成する。
マトリクス回路54から出力される再生データ信号はデータ信号処理回路55へ、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号は光学ブロックサーボ回路61へ、プッシュプル信号はウォブル信号処理回路65へ、それぞれ供給される。
データ信号処理回路55は、再生データ信号に対して2値化処理、PLLによる再生クロック生成処理等を行い、例えばフェイズチェンジマークとして読み出されたデータを再生して、データ復調回路56に供給する。
データ復調回路56は、再生時におけるデコード処理として、再生クロックに基づいてランレングスリミテッドコードの復調処理を行う。復調処理されたデータはECCエンコーダ/デコーダ57に供給される。
ECCエンコーダ/デコーダ57は、記録時にエラー訂正コードを付加するECCエンコード処理と、再生時にエラー訂正を行うECCデコード処理を行う。
再生時には、データ復調回路56で復調されたデータを内部メモリに取り込んで、エラー検出/訂正処理及びデインターリーブ等の処理を行い、再生データを得る。
ECCエンコーダ/デコーダ57で再生データにまでデコードされたデータは、システムコントローラ60の指示に基づいて読み出され、AV(Audio-Visual)システム120に転送される。
データ復調回路56は、再生時におけるデコード処理として、再生クロックに基づいてランレングスリミテッドコードの復調処理を行う。復調処理されたデータはECCエンコーダ/デコーダ57に供給される。
ECCエンコーダ/デコーダ57は、記録時にエラー訂正コードを付加するECCエンコード処理と、再生時にエラー訂正を行うECCデコード処理を行う。
再生時には、データ復調回路56で復調されたデータを内部メモリに取り込んで、エラー検出/訂正処理及びデインターリーブ等の処理を行い、再生データを得る。
ECCエンコーダ/デコーダ57で再生データにまでデコードされたデータは、システムコントローラ60の指示に基づいて読み出され、AV(Audio-Visual)システム120に転送される。
グルーブのウォブリングに係る信号としてマトリクス回路54から出力されるプッシュプル信号は、ウォブル信号処理回路65においてデジタル化されたウォブルデータとされる。またPLL処理によりプッシュプル信号に同期したクロック(後述するウォブルクロックWCK、マスタークロックMCK)が生成される。
ウォブルデータはADIP復調回路66でMSK復調、STW復調され、ADIPアドレスを構成するデータストリームに復調されてアドレスデコーダ59に供給される。
アドレスデコーダ59は、供給されるデータについてのデコードを行い、アドレス値を得て、システムコントローラ60に供給する。
ウォブルデータはADIP復調回路66でMSK復調、STW復調され、ADIPアドレスを構成するデータストリームに復調されてアドレスデコーダ59に供給される。
アドレスデコーダ59は、供給されるデータについてのデコードを行い、アドレス値を得て、システムコントローラ60に供給する。
記録時には、AVシステム120から記録データが転送されてくるが、その記録データはECCエンコーダ/デコーダ57におけるメモリに送られてバッファリングされる。
この場合ECCエンコーダ/デコーダ57は、バファリングされた記録データのエンコード処理として、エラー訂正コード付加やインターリーブ、サブコード等の付加を行う。
またECCエンコードされたデータは、記録パルス変換回路64においてRLL(1−7)PP方式(RLL;Run Length Limited、PP:Parity preserve/Prohibit rmtr(repeated minimum transition runlength))の変調が施される。なお、記録時においてこれらのエンコード処理のための基準クロックとなるエンコードクロックはウォブル信号から生成したクロックを用いる。
この場合ECCエンコーダ/デコーダ57は、バファリングされた記録データのエンコード処理として、エラー訂正コード付加やインターリーブ、サブコード等の付加を行う。
またECCエンコードされたデータは、記録パルス変換回路64においてRLL(1−7)PP方式(RLL;Run Length Limited、PP:Parity preserve/Prohibit rmtr(repeated minimum transition runlength))の変調が施される。なお、記録時においてこれらのエンコード処理のための基準クロックとなるエンコードクロックはウォブル信号から生成したクロックを用いる。
記録パルス変換回路64でのエンコード処理により生成された記録データは、レーザドライバ63で、記録補償処理として、記録層の特性、レーザー光のスポット形状、記録線速度等に対する最適記録パワーの微調整やレーザドライブパルス波形の調整などが行われる。そしてレーザドライバ63は、記録補償処理したレーザドライブパルスをピックアップ51内のレーザダイオードに与えてレーザ発光駆動を実行させる。これによりディスク1に記録データに応じたピット(フェイズチェンジマーク)が形成されることになる。
なお、レーザドライバ63は、いわゆるAPC回路(Auto Power Control)を備え、ピックアップ51内に設けられたレーザパワーのモニタ用ディテクタの出力によりレーザ出力パワーをモニターしながらレーザーの出力が温度などによらず一定になるように制御する。記録時及び再生時のレーザー出力の目標値はシステムコントローラ60から与えられ、記録時及び再生時にはそれぞれレーザ出力レベルが、その目標値になるように制御する。
光学ブロックサーボ回路61は、マトリクス回路54からのフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号から、フォーカス、トラッキング、スレッドの各種サーボドライブ信号を生成しサーボ動作を実行させる。
即ちフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号に応じてフォーカスドライブ信号、トラッキングドライブ信号を生成し、二軸ドライバ68によりピックアップ51内の二軸機構のフォーカスコイル、トラッキングコイルを駆動することになる。これによってピックアップ51、マトリクス回路54、光学ブロックサーボ回路61、二軸ドライバ68、二軸機構によるトラッキングサーボループ及びフォーカスサーボループが形成される。
また光学ブロックサーボ回路61は、システムコントローラ60からのトラックジャンプ指令に応じて、トラッキングサーボループをオフとし、ジャンプドライブ信号を出力することで、トラックジャンプ動作を実行させる。
また光学ブロックサーボ回路61は、トラッキングエラー信号の低域成分として得られるスレッドエラー信号や、システムコントローラ60からのアクセス実行制御などに基づいてスレッドドライブ信号を生成し、スレッドドライバ69によりスレッド機構53を駆動する。スレッド機構53には、図示しないが、ピックアップ51を保持するメインシャフト、スレッドモータ、伝達ギア等による機構を有し、スレッドドライブ信号に応じてスレッドモータを駆動することで、ピックアップ51の所要のスライド移動が行なわれる。
即ちフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号に応じてフォーカスドライブ信号、トラッキングドライブ信号を生成し、二軸ドライバ68によりピックアップ51内の二軸機構のフォーカスコイル、トラッキングコイルを駆動することになる。これによってピックアップ51、マトリクス回路54、光学ブロックサーボ回路61、二軸ドライバ68、二軸機構によるトラッキングサーボループ及びフォーカスサーボループが形成される。
また光学ブロックサーボ回路61は、システムコントローラ60からのトラックジャンプ指令に応じて、トラッキングサーボループをオフとし、ジャンプドライブ信号を出力することで、トラックジャンプ動作を実行させる。
また光学ブロックサーボ回路61は、トラッキングエラー信号の低域成分として得られるスレッドエラー信号や、システムコントローラ60からのアクセス実行制御などに基づいてスレッドドライブ信号を生成し、スレッドドライバ69によりスレッド機構53を駆動する。スレッド機構53には、図示しないが、ピックアップ51を保持するメインシャフト、スレッドモータ、伝達ギア等による機構を有し、スレッドドライブ信号に応じてスレッドモータを駆動することで、ピックアップ51の所要のスライド移動が行なわれる。
スピンドルサーボ回路62はスピンドルモータ52をCLV回転させる制御を行う。
スピンドルサーボ回路62は、ウォブル信号に対するPLL処理で生成されるクロックを、現在のスピンドルモータ52の回転速度情報として得、これを所定のCLV基準速度情報と比較することで、スピンドルエラー信号を生成する。
またデータ再生時においては、データ信号処理回路55内のPLLによって生成される再生クロック(デコード処理の基準となるクロック)が、現在のスピンドルモータ52の回転速度情報となるため、これを所定のCLV基準速度情報と比較することでスピンドルエラー信号を生成することもできる。
そしてスピンドルサーボ回路62は、スピンドルエラー信号に応じて生成したスピンドルドライブ信号を出力し、スピンドルドライバ67によりスピンドルモータ52のCLV回転を実行させる。
またスピンドルサーボ回路62は、システムコントローラ60からのスピンドルキック/ブレーキ制御信号に応じてスピンドルドライブ信号を発生させ、スピンドルモータ52の起動、停止、加速、減速などの動作も実行させる。
スピンドルサーボ回路62は、ウォブル信号に対するPLL処理で生成されるクロックを、現在のスピンドルモータ52の回転速度情報として得、これを所定のCLV基準速度情報と比較することで、スピンドルエラー信号を生成する。
またデータ再生時においては、データ信号処理回路55内のPLLによって生成される再生クロック(デコード処理の基準となるクロック)が、現在のスピンドルモータ52の回転速度情報となるため、これを所定のCLV基準速度情報と比較することでスピンドルエラー信号を生成することもできる。
そしてスピンドルサーボ回路62は、スピンドルエラー信号に応じて生成したスピンドルドライブ信号を出力し、スピンドルドライバ67によりスピンドルモータ52のCLV回転を実行させる。
またスピンドルサーボ回路62は、システムコントローラ60からのスピンドルキック/ブレーキ制御信号に応じてスピンドルドライブ信号を発生させ、スピンドルモータ52の起動、停止、加速、減速などの動作も実行させる。
以上のようなサーボ系及び記録再生系の各種動作はマイクロコンピュータによって形成されたシステムコントローラ60により制御される。
システムコントローラ60は、AVシステム120からのコマンドに応じて各種処理を実行する。
例えばAVシステム120から書込命令(ライトコマンド)が出されると、システムコントローラ60は、まず書き込むべきアドレスにピックアップ51を移動させる。そしてECCエンコーダ/デコーダ57、記録パルス変換回路64により、AVシステム120から転送されてきたデータ(例えばMPEG2などの各種方式のビデオデータや、オーディオデータ等)について上述したようにエンコード処理を実行させる。そして上記のようにエンコードされたデータに応じてレーザドライバ63がレーザ発光駆動することで記録が実行される。
システムコントローラ60は、AVシステム120からのコマンドに応じて各種処理を実行する。
例えばAVシステム120から書込命令(ライトコマンド)が出されると、システムコントローラ60は、まず書き込むべきアドレスにピックアップ51を移動させる。そしてECCエンコーダ/デコーダ57、記録パルス変換回路64により、AVシステム120から転送されてきたデータ(例えばMPEG2などの各種方式のビデオデータや、オーディオデータ等)について上述したようにエンコード処理を実行させる。そして上記のようにエンコードされたデータに応じてレーザドライバ63がレーザ発光駆動することで記録が実行される。
また例えばAVシステム120から、ディスク1に記録されている或るデータ(MPEG2ビデオデータ等)の転送を求めるリードコマンドが供給された場合は、まず指示されたアドレスを目的としてシーク動作制御を行う。即ち光学ブロックサーボ回路61に指令を出し、シークコマンドにより指定されたアドレスをターゲットとするピックアップ51のアクセス動作を実行させる。
その後、その指示されたデータ区間のデータをAVシステム120に転送するために必要な動作制御を行う。即ちディスク1からのデータ読出を行い、データ信号処理回路55、データ復調回路56、ECCエンコーダ/デコーダ57におけるデコード/バファリング等を実行させ、要求されたデータを転送する。
その後、その指示されたデータ区間のデータをAVシステム120に転送するために必要な動作制御を行う。即ちディスク1からのデータ読出を行い、データ信号処理回路55、データ復調回路56、ECCエンコーダ/デコーダ57におけるデコード/バファリング等を実行させ、要求されたデータを転送する。
なお、これらのフェイズチェンジマークによるデータの記録再生時には、システムコントローラ60は、ウォブル信号処理回路65,ADIP復調回路66、及びアドレスデコーダ59によって検出されるADIPアドレスを用いてアクセスや記録再生動作の制御を行う。
ところで、この図5の例は、AVシステム120に接続されるディスクドライブ装置としたが、本発明のディスクドライブ装置としては例えばパーソナルコンピュータ等と接続されるものとしてもよい。
さらには他の機器に接続されない形態もあり得る。その場合は、操作部や表示部が設けられたり、データ入出力のインターフェース部位の構成が、図5とは異なるものとなる。つまり、ユーザーの操作に応じて記録や再生が行われるとともに、各種データの入出力のための端子部が形成されればよい。
もちろん構成例としては他にも多様に考えられ、例えば記録専用装置、再生専用装置としての例も考えられる。
さらには他の機器に接続されない形態もあり得る。その場合は、操作部や表示部が設けられたり、データ入出力のインターフェース部位の構成が、図5とは異なるものとなる。つまり、ユーザーの操作に応じて記録や再生が行われるとともに、各種データの入出力のための端子部が形成されればよい。
もちろん構成例としては他にも多様に考えられ、例えば記録専用装置、再生専用装置としての例も考えられる。
3.ADIP復調系の構成
図6は、上記図5の構成の内で、ウォブル信号を復調しADIP情報を得るための回路系のみを示している。上記もしたようにマトリクス回路54からのプッシュプル信号P/Pがウォブル信号処理回路65に供給される。
ウォブル信号処理回路65は、バンドパスフィルタ10、A/D変換器11、振幅調整回路12,選択回路13、クロック生成部14を有する。
図6は、上記図5の構成の内で、ウォブル信号を復調しADIP情報を得るための回路系のみを示している。上記もしたようにマトリクス回路54からのプッシュプル信号P/Pがウォブル信号処理回路65に供給される。
ウォブル信号処理回路65は、バンドパスフィルタ10、A/D変換器11、振幅調整回路12,選択回路13、クロック生成部14を有する。
ウォブリンググルーブの変調信号(ウォブル信号)として上述したマトリクス回路54から入力されるプッシュプル信号P/Pは、ウォブル信号処理回路65において、バンドパスフィルタ10で帯域制限された後、A/D変換器11でデジタルデータに変換される。バンドパスフィルタ10は、ウォブル信号帯域のみを通すフィルタとされ、これによって、DC成分と高周波帯域のノイズ成分が除去されてからA/D変換されるものとなる。
A/D変換器11でサンプリングされたデータ(ウォブルデータWD)はクロック生成部14に送られ、クロック生成部14でのPLL処理により、ウォブル信号の基本周波数にロックして、ウォブル信号の基本周波数に相当するクロックWOBCLKと、そのN倍周波数であるクロックWCLKが生成される。
クロックWCLKを得るための分周比Nは、ブルーレイディスクフォーマットから考えた場合は、N=69とするのが一般的であるが、整数であれば69でなくてもよい。
クロックWOBCLKは後段のADIP復調回路66に送られてウォブルデータWDの復調に用いられる。またクロックWCLKはA/D変換器11のサンプリングクロックとして用いられ、ウォブルデータWDとともに後段のADIP復調回路66に送られる。
A/D変換器11でサンプリングされたデータ(ウォブルデータWD)はクロック生成部14に送られ、クロック生成部14でのPLL処理により、ウォブル信号の基本周波数にロックして、ウォブル信号の基本周波数に相当するクロックWOBCLKと、そのN倍周波数であるクロックWCLKが生成される。
クロックWCLKを得るための分周比Nは、ブルーレイディスクフォーマットから考えた場合は、N=69とするのが一般的であるが、整数であれば69でなくてもよい。
クロックWOBCLKは後段のADIP復調回路66に送られてウォブルデータWDの復調に用いられる。またクロックWCLKはA/D変換器11のサンプリングクロックとして用いられ、ウォブルデータWDとともに後段のADIP復調回路66に送られる。
A/D変換器11からのウォブルデータWDは、振幅調整回路12及び選択回路13に供給される。
振幅調整回路12は、アンプ及びリミッタ回路からなり、アンプによりウォブルデータ振幅を増幅した後、リミッタ回路で所定レベルで振幅制限(波形クリップ)を行うことにより、ウォブルデータWDの振幅レベルを一定レベルに調整する。
選択回路13は、振幅調整回路12で振幅調整処理されたウォブルデータWDか、振幅調整回路12を通らないウォブルデータWDを選択してADIP復調回路66に出力する。
振幅調整回路12は、アンプ及びリミッタ回路からなり、アンプによりウォブルデータ振幅を増幅した後、リミッタ回路で所定レベルで振幅制限(波形クリップ)を行うことにより、ウォブルデータWDの振幅レベルを一定レベルに調整する。
選択回路13は、振幅調整回路12で振幅調整処理されたウォブルデータWDか、振幅調整回路12を通らないウォブルデータWDを選択してADIP復調回路66に出力する。
ADIP復調回路66には、MSK復調回路21,STW復調回路22が設けられている。
MSK復調回路21は、入力されるウォブルデータWDについて、クロックWCLK、WOBCLKを用いて復調し、MSK復調信号を出力する。このMSK復調回路21では、図3で説明したようにMSKマークが入ったウォブルデータWDに対して、ウォブル周波数と同一周波数の内部基準波(サイン波又はコサイン波)を、位相を合わせて乗算積分する。積分は1ウォブル期間毎に行う。その場合、積分値は、入力されるウォブルデータにおいてウォブル基本波の区間では正方向に推移し、一方、MSK変調された区間では負方向に推移するため、これを正負判定して、MSKマークと基本波を判別するMSK復調信号を得る。
MSK復調回路21は、入力されるウォブルデータWDについて、クロックWCLK、WOBCLKを用いて復調し、MSK復調信号を出力する。このMSK復調回路21では、図3で説明したようにMSKマークが入ったウォブルデータWDに対して、ウォブル周波数と同一周波数の内部基準波(サイン波又はコサイン波)を、位相を合わせて乗算積分する。積分は1ウォブル期間毎に行う。その場合、積分値は、入力されるウォブルデータにおいてウォブル基本波の区間では正方向に推移し、一方、MSK変調された区間では負方向に推移するため、これを正負判定して、MSKマークと基本波を判別するMSK復調信号を得る。
STW復調回路22は、入力されるウォブルデータWDについて、クロックWCLK、WOBCLKを用いて復調し、STW復調信号を出力する。このSTW復調回路22では、図3で説明したようにSTW変調期間を含むウォブルデータWDに対して、ウォブル周波数の二次高調波の内部基準波(サイン波又はコサイン波)を、位相を合わせて乗算積分する。積分は、1ウォブル基本波形の期間ではなく、ウォブル信号においてSTW変調がなされている複数ウォブル期間において行われる。この場合、その積分値は、入力されるウォブルデータにおいて「1」値のSTW変調波の区間では正方向に推移し、「0」値のSTW変調波の区間では負方向に推移する。またモノトーンウォブル区間では、ほぼゼロレベルで推移する。従って、積分値を正負判定することで、STW復調信号を得ることができる。
このADIP復調回路66で復調されたMSK復調信号及びSTW復調信号がアドレスデコーダ59に供給される。そしてアドレスデコーダ59によってデコード及びエラー訂正されてADIP情報が得られ、これがシステムコントローラ60に供給される。
なお、アドレスデコーダ59からSTW復調回路22及び選択回路13には、図3で示したSTW変調区間を示すSTWエリア信号が供給される。STW復調回路22は、そのSTWエリア信号に基づいてSTW変調データの復調を行う。また本例の場合、STWエリア信号によって、選択回路13の選択動作が制御される。
アドレスデコーダ59は、MSK復調信号に基づいて図3(b)の各ユニットの同期(ビットシンク)をとり、その後、シンク0ユニット〜シンク3ユニットのワードシンクを確認して同期を確立する。つまり各ユニットの先頭のMSKマーク(ウォブル番号0,1,2)を検出することで、各ユニットの同期をとった後、図4に示した83ユニットのADIP情報単位の先頭に配置されるシンク0ユニット〜シンク3ユニットを検出することによって、ADIPアドレス全体の同期が確立する。それによってデータ0ユニット、データ1ユニットのMSKマーク位置と、データ0ユニット、データ1ユニット及びリファレンスユニットのSTW変調位置が確立されて、アドレスデータの読み取りが行われる。
またアドレスデコーダ59は、このように同期が確立されてSTW変調区間がわかることで、上記STWエリア信号を発生させることができる。
なお、アドレスデコーダ59からSTW復調回路22及び選択回路13には、図3で示したSTW変調区間を示すSTWエリア信号が供給される。STW復調回路22は、そのSTWエリア信号に基づいてSTW変調データの復調を行う。また本例の場合、STWエリア信号によって、選択回路13の選択動作が制御される。
アドレスデコーダ59は、MSK復調信号に基づいて図3(b)の各ユニットの同期(ビットシンク)をとり、その後、シンク0ユニット〜シンク3ユニットのワードシンクを確認して同期を確立する。つまり各ユニットの先頭のMSKマーク(ウォブル番号0,1,2)を検出することで、各ユニットの同期をとった後、図4に示した83ユニットのADIP情報単位の先頭に配置されるシンク0ユニット〜シンク3ユニットを検出することによって、ADIPアドレス全体の同期が確立する。それによってデータ0ユニット、データ1ユニットのMSKマーク位置と、データ0ユニット、データ1ユニット及びリファレンスユニットのSTW変調位置が確立されて、アドレスデータの読み取りが行われる。
またアドレスデコーダ59は、このように同期が確立されてSTW変調区間がわかることで、上記STWエリア信号を発生させることができる。
この図6のADIP復調系において、ADIP復調回路66に送られるウォブルデータWDは、アドレスデコーダ59でアドレス全体の同期が確立してウォブル変調の位置が確定する前の段階では、STWエリア信号が「H」レベルとされている。その場合、選択回路13は振幅調整回路12により振幅調整されたウォブルデータWDを選択してADIP復調回路66に出力する。これによって、MSK変調信号の復調に有利な状態で、MSK復調回路21で復調処理が行われる。つまり、アドレス同期の確立のためには、上記のようにまずMSKマークを検出することが必要となるためである。
なお、振幅調整回路12で振幅調整することでMSK復調が有利になるのは、次の理由による。
上述したように、ディスク1上のウォブリンググルーブから読み出されるウォブル信号(プッシュプル信号P/P)は、隣接トラックからのクロストーク、記録前と記録後の出力振幅の違い、ディスクの品質ばらつきなどにより、そのウォブル信号振幅が変動してしまう。この振幅変動に対して振幅調整を行い、振幅を安定化することで、MSK復調処理において乗算積分結果が良好となる。また、MSK変調信号の復調にはゼロクロス位相が重要となり、波形クリップを行って振幅調整しても、ゼロクロス位相は変動しないため、復調に支障はない。
一方、STW変調信号の復調には、振幅調整を行うと、逆に復調性能が低下する。図2(b)で説明したように、STW変調波系はモノトーンウォブル波形に対して2次高調波が重畳された波形であって、波形上で、振幅の大きい部分にも変調成分が含まれている。これに対して増幅及び波形クリップを行って振幅調整してしまうと、そのクリップされた部分で変調成分が失われてしまうためである。
上述したように、ディスク1上のウォブリンググルーブから読み出されるウォブル信号(プッシュプル信号P/P)は、隣接トラックからのクロストーク、記録前と記録後の出力振幅の違い、ディスクの品質ばらつきなどにより、そのウォブル信号振幅が変動してしまう。この振幅変動に対して振幅調整を行い、振幅を安定化することで、MSK復調処理において乗算積分結果が良好となる。また、MSK変調信号の復調にはゼロクロス位相が重要となり、波形クリップを行って振幅調整しても、ゼロクロス位相は変動しないため、復調に支障はない。
一方、STW変調信号の復調には、振幅調整を行うと、逆に復調性能が低下する。図2(b)で説明したように、STW変調波系はモノトーンウォブル波形に対して2次高調波が重畳された波形であって、波形上で、振幅の大きい部分にも変調成分が含まれている。これに対して増幅及び波形クリップを行って振幅調整してしまうと、そのクリップされた部分で変調成分が失われてしまうためである。
そこで本例では、ADIP情報の同期が確立された後は、STW変調区間においては振幅調整処理をしていないウォブルデータWDがSTW復調回路22に供給されるようにする。
即ち、同期確立後は、アドレスデコーダ59から出力されるSTWエリア信号はSTW変調区間では「L」レベルとなるが、このSTWエリア信号が「L」レベルとなっている期間は、選択回路13は振幅調整回路12を介さないウォブルデータWDを選択してSTW復調回路22に供給する。STW復調回路22は、同じくSTWエリア信号が「L」レベルとされている期間においてSTW復調処理(乗算積分及び正負判定)を行う。
もちろん、同期確立後も、STW変調区間以外では、STWエリア信号は「H」レベルとなるが、その期間は、選択回路13は振幅調整回路12で振幅調整されたウォブルデータWDを選択してMSK変調回路21に供給するため、MSK復調は良好に行われる。
即ち、同期確立後は、アドレスデコーダ59から出力されるSTWエリア信号はSTW変調区間では「L」レベルとなるが、このSTWエリア信号が「L」レベルとなっている期間は、選択回路13は振幅調整回路12を介さないウォブルデータWDを選択してSTW復調回路22に供給する。STW復調回路22は、同じくSTWエリア信号が「L」レベルとされている期間においてSTW復調処理(乗算積分及び正負判定)を行う。
もちろん、同期確立後も、STW変調区間以外では、STWエリア信号は「H」レベルとなるが、その期間は、選択回路13は振幅調整回路12で振幅調整されたウォブルデータWDを選択してMSK変調回路21に供給するため、MSK復調は良好に行われる。
図7に実際のウォブルデータ波形の一例を示す。図7(a)(b)(c)は、それぞれ選択回路13から出力されるウォブルデータWDと、STWエリア信号と、同期確立信号を示している。同期確立信号とは、アドレスデコーダ59においてADIP全体の同期が確立された時点で「H」レベルとなる信号である。
図7(a)の期間TWSは、STWエリア信号が「H」レベルであるが、これはワードシンク区間であり、つまり図4のADIPユニットナンバ0〜7の区間(STW変調区間が存在しない区間)である。
図7(a)の期間t1を拡大して図7(b)に示し、また図7(b)のt2期間を拡大して図7(c)に示している。
図7(a)の期間TWSは、STWエリア信号が「H」レベルであるが、これはワードシンク区間であり、つまり図4のADIPユニットナンバ0〜7の区間(STW変調区間が存在しない区間)である。
図7(a)の期間t1を拡大して図7(b)に示し、また図7(b)のt2期間を拡大して図7(c)に示している。
これらの図に見られるように、STW変調信号が存在する区間、つまりSTWエリア信号が「L」レベルとなる期間TSTWでは、図面上、ウォブルデータWDの振幅が小さくなっているが、これは、A/D変換器11でデジタル化された波形である。
STWエリア信号が「H」レベルである部分のウォブルデータWDは、振幅調整回路12で、増幅された後リミッタがかけられて振幅レベルが調整されている波形である。
そしてこのように、選択回路13からADIP復調回路66に出力されるウォブルデータWDは、STW変調区間においては振幅調整処理がされていない信号となる。
STWエリア信号が「H」レベルである部分のウォブルデータWDは、振幅調整回路12で、増幅された後リミッタがかけられて振幅レベルが調整されている波形である。
そしてこのように、選択回路13からADIP復調回路66に出力されるウォブルデータWDは、STW変調区間においては振幅調整処理がされていない信号となる。
以上のように、MSK変調信号区間では振幅調整処理されたウォブルデータWDがADIP復調回路66に出力されてMSK復調回路21でMSK復調が行われ、一方、STW変調区間では、振幅調整処理されていないウォブルデータWDがADIP復調回路66に出力されてSTW復調回路22でSTW復調が行われる。このため、MSK変調信号、STW変調信号の両方を正しく復調でき、MSK、STW両方の復調結果を用いることによってアドレスの読み取り性能を向上させる効果を最大限に得ることができる。
そしてADIPアドレスの読み取り性能が向上することによって、隣接トラックからのクロストーク、書き込み後の反射率の低下、ディスクスキュー等の外乱等に対しても安定してアドレスを読み取ることができ、ばらつきの大きい記録再生メディアに対しても安定して記録再生することができるようになる。
そしてADIPアドレスの読み取り性能が向上することによって、隣接トラックからのクロストーク、書き込み後の反射率の低下、ディスクスキュー等の外乱等に対しても安定してアドレスを読み取ることができ、ばらつきの大きい記録再生メディアに対しても安定して記録再生することができるようになる。
4.変形例
以上、実施の形態について説明したが、本発明の変形例は多様に考えられる。
図6の構成例では、選択回路13によってADIP復調回路66に供給するウォブルデータWDを切り換えているが、図8に示すように、選択回路13を設けない構成も考えられる。
即ち、A/D変換器11の出力段階でのウォブルデータWDをSTW復調回路22に供給し、一方、振幅調整回路12で処理されたウォブルデータWDをMSK復調回路22に供給する。STW復調回路22は、STWエリア信号に従って復調処理を行う。
このような構成でも、振幅調整されたウォブルデータWDがMSK復調され、また振幅調整されないウォブルデータWDがSTW復調されるものとなり、上記例と同様の効果を得ることができる。
なお、図6の構成の場合は、例えばウォブル信号処理回路65とADIP復調回路66が別のチップ構成の場合において、チップ間のウォブルデータWDの信号伝送配線を1本にできるという点で、回路実装上、有利である。一方、図8の構成の場合は、選択回路13を省略できるという点で、回路構成の簡略化に有利である。
以上、実施の形態について説明したが、本発明の変形例は多様に考えられる。
図6の構成例では、選択回路13によってADIP復調回路66に供給するウォブルデータWDを切り換えているが、図8に示すように、選択回路13を設けない構成も考えられる。
即ち、A/D変換器11の出力段階でのウォブルデータWDをSTW復調回路22に供給し、一方、振幅調整回路12で処理されたウォブルデータWDをMSK復調回路22に供給する。STW復調回路22は、STWエリア信号に従って復調処理を行う。
このような構成でも、振幅調整されたウォブルデータWDがMSK復調され、また振幅調整されないウォブルデータWDがSTW復調されるものとなり、上記例と同様の効果を得ることができる。
なお、図6の構成の場合は、例えばウォブル信号処理回路65とADIP復調回路66が別のチップ構成の場合において、チップ間のウォブルデータWDの信号伝送配線を1本にできるという点で、回路実装上、有利である。一方、図8の構成の場合は、選択回路13を省略できるという点で、回路構成の簡略化に有利である。
また上記例では相変化記録方式のディスクのウォブリンググルーブによる情報の復調装置としての例を挙げたが、本発明は、色素膜変化方式、光磁気記録方式など、他の記録方式のディスクのウォブリンググルーブ復調にも適用できる。
また、本例で示した復調方式は多様な装置に適用できる。即ち上記のように光ディスクのウォブルアドレス復調に応用できるだけでなく、MSK変調、STW変調を用いた信号伝送系の復調装置などにも適用できる。
また、例えば複数種類の記録媒体に対応できる記録再生装置(コンパチブルレコーダ/プレーヤ)等で、或る記録媒体では第1の変調信号(例えばMSK)の復調が必要で、他の記録媒体では第2の変調信号(例えばSTW)の復調が必要となるようなシステムにおいて、本発明を適用することは当然に考えられる。
同様に、第1,第2の変調信号が伝送信号上に存在する伝送システムの受信装置などにおいても適用できる。
また、本例で示した復調方式は多様な装置に適用できる。即ち上記のように光ディスクのウォブルアドレス復調に応用できるだけでなく、MSK変調、STW変調を用いた信号伝送系の復調装置などにも適用できる。
また、例えば複数種類の記録媒体に対応できる記録再生装置(コンパチブルレコーダ/プレーヤ)等で、或る記録媒体では第1の変調信号(例えばMSK)の復調が必要で、他の記録媒体では第2の変調信号(例えばSTW)の復調が必要となるようなシステムにおいて、本発明を適用することは当然に考えられる。
同様に、第1,第2の変調信号が伝送信号上に存在する伝送システムの受信装置などにおいても適用できる。
また、本発明で言う第1,第2の変調信号は、MSK変調信号とSTW変調信号に限られない。特に第1の変調信号が振幅調整処理をした方が復調処理に好適な変調信号であり、一方、第2の変調信号が振幅調整によって変調成分の減失する変調信号である場合に、本発明は好適である。
特に言えば、変調信号波形のゼロクロス点が重要な(ゼロクロス位相に変調情報が存在する)変調方式、又は変調波形の振幅方向に情報を持たない変調方式の場合は、その変調信号について振幅調整処理をした方が復調処理に好適といえる。具体的には、第1の変調信号としては、上記MSK変調信号の他に、PSK変調信号(Phase Shift Keying:位相偏移変調)が挙げられる。
また逆に、変調信号波形のゼロクロス以外にも変調情報を持っている変調方式、又は変調波形の振幅方向に情報を持つ変調方式の場合は、その変調信号について振幅調整処理を行わない方が復調処理に好適であり、具体的には、第2の変調信号としては、上記STW変調信号の他に、ASK変調信号(Amplitude Shift Keying:振幅偏移変調)が挙げられる。
特に言えば、変調信号波形のゼロクロス点が重要な(ゼロクロス位相に変調情報が存在する)変調方式、又は変調波形の振幅方向に情報を持たない変調方式の場合は、その変調信号について振幅調整処理をした方が復調処理に好適といえる。具体的には、第1の変調信号としては、上記MSK変調信号の他に、PSK変調信号(Phase Shift Keying:位相偏移変調)が挙げられる。
また逆に、変調信号波形のゼロクロス以外にも変調情報を持っている変調方式、又は変調波形の振幅方向に情報を持つ変調方式の場合は、その変調信号について振幅調整処理を行わない方が復調処理に好適であり、具体的には、第2の変調信号としては、上記STW変調信号の他に、ASK変調信号(Amplitude Shift Keying:振幅偏移変調)が挙げられる。
1 ディスク、10 バンドパスフィルタ、11 A/D変換器、12 振幅調整回路、13 選択回路、14 クロック生成部、21 MSK復調回路、22 STW復調回路、51 ピックアップ、52 スピンドルモータ、53 スレッド機構、54 マトリクス回路、59 アドレスデコーダ、65 ウォブル信号処理回路、66 ADIP復調回路、60 システムコントローラ
Claims (12)
- ディスク記録媒体上でウォブリンググルーブとして記録された、第1の変調信号と第2の変調信号を含むウォブル信号を読み出す読出手段と、
上記読出手段で読み出された上記ウォブル信号について振幅レベルを調整する振幅調整手段と、
少なくとも上記ウォブル信号における上記第1の変調信号の信号期間において、上記振幅調整手段の処理を介したウォブル信号の復調処理を行い、上記第1の変調信号の復調信号を得る第1の復調手段と、
少なくとも上記ウォブル信号における上記第2の変調信号の信号期間において、上記振幅調整手段で処理されないウォブル信号の復調処理を行い、上記第2の変調信号の復調信号を得る第2の復調手段と、
上記第1,第2の復調手段で得られた復調信号に対してデコード処理を行い、上記ウォブリンググルーブとして記録された情報を得るデコード手段と、
を備えたことを特徴とするディスクドライブ装置。 - 上記デコード手段は、上記ウォブリンググルーブとして記録された情報として、ディスク記録媒体上のアドレス情報を得ることを特徴とする請求項1に記載のディスクドライブ装置。
- 上記第1の変調信号は、変調信号波形のゼロクロス点に変調情報を有する変調方式の変調信号、又は変調信号波形の振幅方向に変調情報を持たない変調方式の変調信号であることを特徴とする請求項1に記載のディスクドライブ装置。
- 上記第2の変調信号は、変調信号波形のゼロクロス点以外に変調情報を有する変調方式の変調信号、又は変調信号波形の振幅方向に変調情報を持つ変調方式の変調信号であることを特徴とする請求項1に記載のディスクドライブ装置。
- 上記第1の変調信号とはMSK変調信号であることを特徴とする請求項1に記載のディスクドライブ装置。
- 上記第2の変調信号とはSTW変調信号であることを特徴とする請求項1に記載のディスクドライブ装置。
- 第1の変調信号と第2の変調信号を含む入力信号に対して復調を行う復調装置として、
上記入力信号について振幅レベルを調整する振幅調整手段と、
少なくとも上記入力信号における上記第1の変調信号の信号期間において、上記振幅調整手段の処理を介した入力信号の復調処理を行い、上記第1の変調信号の復調信号を得る第1の復調手段と、
少なくとも上記入力信号における上記第2の変調信号の信号期間において、上記振幅調整手段で処理されない入力信号の復調処理を行い、上記第2の変調信号の復調信号を得る第2の復調手段と、
を備えたことを特徴とする復調装置。 - 上記第1の変調信号は、変調信号波形のゼロクロス点に変調情報を有する変調方式の変調信号、又は変調信号波形の振幅方向に変調情報を持たない変調方式の変調信号であることを特徴とする請求項7に記載の復調装置。
- 上記第2の変調信号は、変調信号波形のゼロクロス点以外に変調情報を有する変調方式の変調信号、又は変調信号波形の振幅方向に変調情報を持つ変調方式の変調信号であることを特徴とする請求項7に記載の復調装置。
- 上記第1の変調信号とはMSK変調信号であることを特徴とする請求項7に記載の復調装置。
- 上記第2の変調信号とはSTW変調信号であることを特徴とする請求項7に記載の復調装置。
- MSK変調信号とSTW変調信号を含む入力信号に対して復調を行う復調方法として、
上記入力信号について振幅レベルを調整する振幅調整ステップと、
少なくとも上記入力信号における上記MSK変調信号の信号期間において、上記振幅調整ステップの処理を介した入力信号の復調処理を行い、上記MSK変調信号の復調信号を得るMSK復調ステップと、
少なくとも上記入力信号における上記STW変調信号の信号期間において、上記振幅調整ステップで処理されない入力信号の復調処理を行い、上記STW変調信号の復調信号を得るSTW復調ステップと、
を備えたことを特徴とする復調方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004187490A JP2006012283A (ja) | 2004-06-25 | 2004-06-25 | ディスクドライブ装置、復調装置、復調方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
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ID=35779351
Family Applications (1)
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JP2004187490A Pending JP2006012283A (ja) | 2004-06-25 | 2004-06-25 | ディスクドライブ装置、復調装置、復調方法 |
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JP (1) | JP2006012283A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2013179745A1 (ja) * | 2012-05-30 | 2016-01-18 | ソニー株式会社 | 光情報記録媒体および光情報記録媒体再生装置 |
-
2004
- 2004-06-25 JP JP2004187490A patent/JP2006012283A/ja active Pending
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