JP2013185684A - クラッチマスタシリンダ - Google Patents

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Abstract

【課題】クラッチマスタシリンダを備えたクラッチ装置の操作性を向上させる。
【解決手段】クラッチペダル20の踏み込み操作量に応じてクラッチの係合・解放動作を行うクラッチ装置10に備えられるクラッチマスタシリンダ30は、シリンダボディ31と、シリンダボディ31内に設けられ、クラッチペダル20の踏み込み操作量に応じてシリンダ軸方向に沿って移動可能なピストン32とを備える。シリンダボディ31の一端部には、シリンダボディ31の内部に設けられる油室31aと、シリンダボディ31の外部に設けられるフレキシブルホース40とを連通する貫通孔31cが設けられ、ピストン32の先端部には、クラッチペダル20の踏み込み操作によって貫通孔31c内に挿入される突起32aが設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、マニュアルトランスミッション(手動式変速機)が搭載された自動車において、駆動力源からマニュアルトランスミッションへの駆動力の伝達・遮断を行うクラッチ装置に備えられるクラッチマスタシリンダに関する。
マニュアルトランスミッションが搭載された自動車においては、自動車を発進させる場合や、マニュアルトランスミッションの変速段を切り替える場合には、クラッチペダルの踏み込み操作量(ペダルストローク)に応じてクラッチの係合・解放を行い、駆動力源(例えばエンジン)とマニュアルトランスミッションとの間のトルクの伝達を行っている。このようなクラッチを係合・解放させるためのクラッチ装置として、例えば、クラッチマスタシリンダや、クラッチレリーズシリンダ等の油圧シリンダを備えたものが知られている。クラッチマスタシリンダを備えたクラッチ装置では、クラッチの係合・解放は、流体圧(例えば油圧)により行われる。具体的には、クラッチペダルの踏み込み操作量に応じて、クラッチマスタシリンダで発生する油圧が変化する。これにともなって、クラッチの係合度合い(クラッチ係合力)が変化するようになっている。このようなクラッチ装置に設けられるクラッチマスタシリンダの従来技術としては、例えば、特許文献1に記載されたようなものがある。
特開2002−250365号公報
ところで、上述したようなクラッチマスタシリンダを備えたクラッチ装置では、運転者がクラッチペダルの踏み込みを解除することによって、クラッチペダルが戻されるとともに、クラッチの係合動作が行われる。しかし、クラッチペダルの踏み込み解除操作の際、クラッチペダルの戻り速度が一律であれば、運転者による半クラッチ操作が困難となり、クラッチ装置の操作性が悪化する可能性がある。
本発明は、そのような問題点に鑑みてなされたものであり、クラッチマスタシリンダを備えたクラッチ装置の操作性を向上させることを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するための手段を以下のように構成している。すなわち、本発明は、クラッチペダルの踏み込み操作量に応じてクラッチの係合・解放動作を行うクラッチ装置に備えられるクラッチマスタシリンダであって、シリンダボディと、前記シリンダボディ内に設けられ、前記クラッチペダルの踏み込み操作量に応じてシリンダ軸方向に沿って移動可能なピストンとを備え、前記シリンダボディの一端部には、当該シリンダボディの内部と、シリンダボディの外部に設けられる油圧配管とを連通する連通孔が設けられ、前記ピストンの先端部には、前記クラッチペダルの踏み込み操作によって前記連通孔内に挿入される突起が設けられていることを特徴としている。
上記構成によれば、クラッチペダルの踏み込み解除操作の際(クラッチの係合動作の際)、油圧配管から連通孔を介してオイルがシリンダボディ内に流入される。この場合、突起が連通孔内に挿入されているので、突起を設けない場合よりも、オイルの流通面積が小さくなり、シリンダボディ内へのオイルの流入速度が遅くなる。これにより、クラッチペダルの踏み込み解除操作の初期において、クラッチペダルの戻り速度が、突起を設けない場合よりも遅くなり、運転者による半クラッチ操作を容易に行うことができ、その結果、クラッチ装置の操作性を向上させることができる。
本発明において、前記シリンダボディの内壁面には、前記ピストンがシリンダ軸方向の最も他端側に位置するときに当該ピストンとシリンダ軸方向で重なり合う位置に、内径側に突出する突起が設けられていることが好ましい。
上記構成によれば、クラッチペダルの踏み込み解除操作の際、ピストンがシリンダボディ内でシリンダ軸方向の最も右端側に到達する直前で、シリンダボディの突起とピストンとがシリンダ軸方向で重なり始める。このため、シリンダボディの突起とピストンとの間のオイルの流通面積が突起を設けない場合よりも小さくなり、オイルの戻り速度が遅くなる。これにより、クラッチペダルの踏み込み解除操作の際、ピストンがシリンダボディ内でシリンダ軸方向の最も右端側に到達する直前において、シリンダボディに突起を設けない場合よりも、ピストンの移動速度を遅くすることができ、ピストンがシリンダボディに衝突する際の衝撃を低減することができる。
本発明によれば、クラッチペダルの踏み込み解除操作の際、油圧配管から連通孔を介してオイルがシリンダボディ内に流入される。この場合、突起が連通孔内に挿入されているので、突起を設けない場合よりも、オイルの流通面積が小さくなり、シリンダボディ内へのオイルの流入速度が遅くなる。これにより、クラッチペダルの踏み込み解除操作の初期において、クラッチペダルの戻り速度が、突起を設けない場合よりも遅くなり、運転者による半クラッチ操作を容易に行うことができ、その結果、クラッチ装置の操作性を向上させることができる。
本発明の実施形態に係るクラッチマスタシリンダを備えるクラッチ装置の概略構成を示す斜視図である。 クラッチマスタシリンダの概略構成を示す断面図である。 ピストンがシリンダボディ内でシリンダ軸方向の最も左端側に位置したときのクラッチマスタシリンダの一部を拡大した図である。 クラッチペダルの踏み込み操作を解除する際、図3の状態よりも後の時点でのクラッチマスタシリンダの一部を拡大した図である。 クラッチペダルの踏み込み操作量と、クラッチペダルの踏み込み力との関係を示す図である。 クラッチマスタシリンダの変形例を示す断面図である。 ピストンがシリンダボディ内でシリンダ軸方向の最も右端側に位置する直前の時点でのクラッチマスタシリンダの一部を拡大した図である。 クラッチペダルの踏み込み操作を解除する際、図7の状態よりも前の時点でのクラッチマスタシリンダの一部を拡大した図である。
本発明を具体化した実施形態について添付図面を参照しながら説明する。以下では、マニュアルトランスミッションが搭載された自動車において、エンジンからマニュアルトランスミッションへの駆動力の伝達・遮断を行うクラッチ装置に備えられるクラッチマスタシリンダに、本発明を適用した例について説明する。
図1に示すように、クラッチ装置10は、クラッチペダル20と、クラッチマスタシリンダ30と、クラッチカバー50と、クラッチレリーズシリンダ60と、レリーズフォーク70とを備えている。
クラッチペダル20は、ペダルレバー22の下端部に踏み込み部であるペダル部23が一体形成されて構成されている。そして、車室内とエンジンルーム内とを区画するダッシュパネルに取り付けられた図示しないクラッチペダルブラケットによってペダルレバー22の上端近傍位置が水平軸回りに回動自在に支持されている。ペダルレバー22には、リターンスプリング21によって手前側(運転者側)に向かう回動方向への付勢力が付与されている。このリターンスプリング21の付勢力に抗して運転者がペダル部23の踏み込み操作を行うことにより、クラッチの解放動作が行われるようになっている。また、運転者がペダル部23の踏み込み操作を解除することにより、クラッチの係合動作が行われるようになっている。
クラッチマスタシリンダ30は、シリンダボディ31の内部に図示しないピストン32(図2参照)等が組み込まれた構成となっている。このピストン32の車室内側の端面には、プッシュロッド33の一端が接続されており、このプッシュロッド33の他端(車室内側の端部)がペダルレバー22の中間部に接続されている。シリンダボディ31の車室内側の端部の外周囲には、フランジ34が設けられており、このフランジ34がダッシュパネルにボルト止めされることで、クラッチマスタシリンダ30が車体に支持されている。シリンダボディ31の上部には、このシリンダボディ31内へ動作流体であるクラッチフルード(オイル)を供給するリザーブタンク35が設けられている。
クラッチマスタシリンダ30は、運転者によるクラッチペダル20の踏み込み操作による操作力を受けることで、シリンダボディ31内でピストン32が軸方向(シリンダ軸方向)に移動することにより油圧を発生するようになっている。このとき、運転者の踏み込み操作力がペダルレバー22の中間部からプッシュロッド33に伝達されてシリンダボディ31内で油圧が発生する。クラッチマスタシリンダ30で発生する油圧は、シリンダボディ31内のピストンのストローク位置(軸方向位置)に応じて変更されるようになっている。なお、クラッチマスタシリンダ30の内部の構造については後述する。
クラッチマスタシリンダ30によって発生する油圧は、油圧配管であるフレキシブルホース40内のオイルによってクラッチレリーズシリンダ60へ伝達される。クラッチレリーズシリンダ60は、上述のクラッチマスタシリンダ30と同様に、シリンダボディの内部にピストン等が組み込まれた構成となっている。クラッチレリーズシリンダ60のピストンのストローク位置は、このピストンが受ける油圧に応じて変更されるようになっている。クラッチレリーズシリンダ60は、フレキシブルホース40を介してクラッチマスタシリンダ30から圧送されるオイルによって油圧を受け、これにともなって、レリーズフォーク70を作動させる。これにより、クラッチカバー50が図示しないクラッチディスクに対し進退移動することで、クラッチの係合・解放が行われる。
クラッチ装置10に設けられるクラッチの一例としては、一般的に周知の乾式単板式クラッチなどが挙げられる。ここで、クラッチの係合・解放動作について簡単に説明する。
まず、運転者がクラッチペダル20の踏み込み操作を行うと、その踏み込み操作量(ペダルストローク)に応じてクラッチマスタシリンダ30で油圧が発生する。具体的には、クラッチペダル20の踏み込み操作量が大きいほど、プッシュロッド33を介してピストンに伝達されるクラッチペダル20の踏み込み操作力が大きくなり、クラッチマスタシリンダ30で発生する油圧が大きくなる。このとき、クラッチマスタシリンダ30からクラッチレリーズシリンダ60へオイルが送られる。そして、クラッチレリーズシリンダ60のピストンが受ける油圧が大きくなると、レリーズフォーク70がクラッチカバー50をクラッチディスクから切り離す方向へ移動する。このレリーズフォーク70の動作にともなって、クラッチカバー50がクラッチディスクから徐々に切り離され、クラッチの解放動作が行われる。この場合、クラッチペダル20の踏み込み操作量が所定量を超えると、クラッチが完全に切り離される完全解放状態になる。
一方、クラッチペダル20の踏み込み操作量が小さいほど、プッシュロッド33を介してピストンに伝達されるクラッチペダル20の踏み込み操作力が小さくなり、クラッチマスタシリンダ30で発生する油圧が小さくなる。このとき、クラッチレリーズシリンダ60からクラッチマスタシリンダ30へオイルが戻される。そして、クラッチレリーズシリンダ60のピストンが受ける油圧が小さくなると、レリーズフォーク70がクラッチカバー50をクラッチディスクに係合する方向へ移動する。このレリーズフォーク70の動作にともなって、クラッチカバー50がクラッチディスクに徐々に係合され、クラッチの係合動作が行われる。この場合、クラッチペダル20の踏み込み操作量が所定量を下回ると、クラッチが完全に係合される完全係合状態になる。
次に、クラッチマスタシリンダ30の内部の構造について説明する。図2に示すように、クラッチマスタシリンダ30は、シリンダボディ31の内部にピストン32等が組み込まれた構成となっている。シリンダボディ31の内部の、ピストン32のプッシュロッド33が接続された側とは反対側の空間が油室31aとなっている。つまり、シリンダボディ31の内部が、ピストン32によって油室31aとプッシュロッド33が配置される空間とに区画されている。油室31a内には、給油ポート35aおよびシリンダボディ31に形成された油孔31eを介してリザーブタンク35からオイルが供給されるようになっている。
この実施形態では、クラッチマスタシリンダ30のシリンダ軸方向の一端側(図2では左端側)にフレキシブルホース40が接続されている。具体的には、シリンダボディ31のシリンダ軸方向の左端側の壁部31bに、貫通孔(連通孔)31cが形成されている。壁部31bは、油室31aのピストン32とはシリンダ軸方向の反対側に位置している。貫通孔31cは、例えば、断面円形に形成されている。この貫通孔31cを介して、油室31aとフレキシブルホース40とが連通されている。
ピストン32は、運転者によるクラッチペダル20の踏み込み操作量に応じて、シリンダボディ31内をシリンダ軸方向に沿って移動可能となっている。具体的には、ピストン32は、運転者によるクラッチペダル20の踏み込み操作の際、つまり、クラッチの解放動作の際、シリンダボディ31内をシリンダ軸方向の左端側へ向けて移動する。クラッチの完全解放状態のとき、ピストン32は、シリンダボディ31内の最も左端側に位置する(図3参照)。
一方、ピストン32は、運転者によるクラッチペダル20の踏み込み解除操作の際、つまり、クラッチの係合動作の際、シリンダボディ31内をシリンダ軸方向の右端側へ向けて移動する。クラッチの完全係合状態のとき、ピストン32は、シリンダボディ31内の最も右端側に位置する(図2参照)。
ピストン32の先端部(シリンダボディ31の壁部31bに対向する側の端部)には、突起32aが一体的に設けられている。突起32aは、シリンダボディ31の壁部31bの貫通孔31cに対向する位置に設けられている。突起32aは、ピストン32とともにシリンダボディ31内をシリンダ軸方向に沿って移動する。突起32aは、例えば、断面円形に形成されており、シリンダボディ31の貫通孔31cよりも小径に形成されている。なお、突起32aの形状は、貫通孔31c内に入り込むことが可能な形状であれば特に限定されない。ピストン32の先端部を小径に絞ることによって突起32aを形成してもよい。
そして、この実施形態では、図3に示すように、突起32aは、クラッチペダル20の踏み込み操作の際(クラッチの解放動作の際)、貫通孔31c内に挿入されるようになっている。つまり、突起32aと貫通孔31cとがシリンダ軸方向で重なり合うようになっている。
詳細には、ピストン32がシリンダ軸方向の最も右端側に位置した状態(図2の状態)では、突起32aは貫通孔31c内に挿入されてない。クラッチペダル20の踏み込み操作にともなって、ピストン32が左端側へ移動していくと、ピストン32がシリンダ軸方向の最も左端側に到達する直前で、突起32aが貫通孔31c内に挿入され始める。そして、ピストン32がシリンダ軸方向の最も左端側に到達した状態(図3の状態)では、突起32aの略全体が貫通孔31c内に挿入される一方で、ピストン32の先端部の突起32a以外の部分32bが、シリンダボディ31の壁部31bに接触しないようになっている。このとき、貫通孔31cの内周面と、突起32aの外周面との間には、隙間C1が設けられており、また、シリンダボディ31の壁部31bの内壁面と、ピストン32先端部の上記部分32bの先端面との間には、隙間C2が設けられている。
一方、クラッチペダル20の踏み込み解除操作の際(クラッチの係合動作の際)、ピストン32は、シリンダ軸方向の最も左端側に到達した状態(図3の状態)から、右端側へ向けて移動する。この際、オイルが、フレキシブルホース40から貫通孔31cを介して油室31a内に流入される(戻される)。
上述したように、図3の状態では、突起32aが貫通孔31c内に挿入されているので、オイルの流通面積が、突起32aを設けない場合よりも小さくなっている。このため、この実施形態では、油室31a内へのオイルの流入速度(戻り速度)が、突起32aを設けない場合よりも遅くなる。これにより、クラッチペダル20の踏み込み解除操作(クラッチの係合動作)の初期において、クラッチペダル20の戻り速度が、突起32aを設けない場合よりも遅くなり(緩やかになり)、運転者による半クラッチ操作を容易に行うことができるようになり、その結果、クラッチ装置10の操作性を向上させることができる。
図5は、クラッチペダル20の踏み込み操作量(ペダルストローク)と、クラッチペダル20の踏み込み力(ペダル踏み込み力)との関係を示す図である。この図5の実線L1はクラッチペダル20の踏み込み解除操作時(クラッチの係合動作時)を示し、破線L2はクラッチペダル20の踏み込み操作時(クラッチの解放動作時)を示している。図5のP1が、図3の状態に対応しており、具体的には、ピストン32がシリンダ軸方向の最も左端側に位置して、突起32aが貫通孔31c内に挿入されている。この図3の状態からクラッチペダル20の踏み込み解除操作を行うと、図5のP1から実線L1で示すように、クラッチペダル20の踏み込み操作量が小さくなっていき、クラッチペダル20が戻されていく。
この実施形態では、上述したように、クラッチペダル20の踏み込み解除操作の初期において、オイルの流通面積を一時的に絞ることによって、クラッチペダル20の戻り速度を比較的遅くできる。これにより、クラッチペダル20の半クラッチ操作を実行可能な期間(例えば、図5でP2の範囲)として比較的長い期間を確保でき、クラッチペダル20の半クラッチ操作を容易に行うことができるようになり、その結果、クラッチ装置10の操作性を向上させることができる。
なお、クラッチペダル20の踏み込み解除操作の際、ピストン32の右端側への移動にともない、図4に示すように、ピストン32の突起32aが貫通孔31cから抜け出る。このため、突起32aが貫通孔31cから抜け出た後は、突起32aを設けない場合と同等のオイルの流通面積を確保でき、突起32aを設けない場合と同等のクラッチペダル20の戻り速度を確保できる。このように、クラッチペダル20の踏み込み解除操作の開始から完了までの間、クラッチペダル20の戻り速度を一律に遅くするのではなく、クラッチペダル20の半クラッチ操作を実行可能な期間において一時的に遅くするようにして、クラッチ装置10の操作性の悪化を抑制している。
続いて、この実施形態の変形例について、図6を参照して説明する。
図6の変形例では、上記実施形態(図2参照)のクラッチマスタシリンダ30のシリンダボディ31に対し、突起31dが追加されている。突起31dは、シリンダボディ31の内周面(内壁面)に円環状に形成されており、シリンダボディ31の内周面から内径側へ向けて突出されている。つまり、シリンダボディ31の内部は、突起31dが設けられた部分において小径に絞られている。突起31dは、リザーブタンク35に連通する上述した油孔31eよりもシリンダ軸方向の左方側に設けられている。
また、図6の変形例では、上記実施形態(図2参照)のクラッチマスタシリンダ30のピストン32に対し、大径部32cおよび小径部32dが追加されている。大径部32cは、ピストン32の先端部(図6では左端部)に設けられており、この大径部32cの左端側に上記実施形態の突起32aが設けられている。大径部32cの外径は、シリンダボディ31の突起31dの内径よりも小さくなっている。小径部32dは、大径部32cの右端側に設けられている。つまり、ピストン32の先端側から順に、突起32a、大径部32c、および小径部32dが配置されている。
そして、図6に示すように、シリンダボディ31内でピストン32がシリンダ軸方向の最も右端側に位置するとき、シリンダボディ31の突起31dとピストン32の大径部32cとがシリンダ軸方向で重なり合うようになっている。これにより、次のような効果が得られる。
すなわち、クラッチペダル20の踏み込み操作を解除する際(クラッチの係合動作の際)、ピストン32が、シリンダボディ31内でシリンダ軸方向に沿って他端側(右端側)に移動し、また、油室31a内のオイルが油孔31eを介してリザーブタンク35に戻される。そして、ピストン32がシリンダボディ31内でシリンダ軸方向の最も右端側に到達すると、ピストン32の左端部(基端部)がシリンダボディ31の右端側の壁部31fに衝突する。この衝突による衝撃を緩和するため、緩衝材31gがシリンダボディ31の壁部31fの近傍に設けられている。
この変形例では、クラッチペダル20の踏み込み解除操作の際、ピストン32がシリンダボディ31内でシリンダ軸方向の最も右端側に到達する直前で、図7に示すように、シリンダボディ31の突起31dとピストン32の大径部32cとがシリンダ軸方向で重なり始める。このため、シリンダボディ31とピストン32との間を通過してリザーブタンク35に戻されるオイルの量が低減される。つまり、シリンダボディ31の突起31dとピストン32の大径部32cとの間のオイルの流通面積が、突起31dを設けない場合よりも小さくなり、リザーブタンク35へのオイルの戻り速度が、突起31dを設けない場合よりも遅くなる。これにより、クラッチペダル20の踏み込み解除操作の際、ピストン32がシリンダボディ31内でシリンダ軸方向の最も右端側に到達する直前において、突起31dを設けない場合よりも、ピストン32の移動速度が遅くなる(緩やかになる)。つまり、クラッチペダル20の踏み込み解除操作の終期(完了直前)において、オイルの流通面積を一時的に絞ることによって、ピストン32の移動速度を比較的遅くでき、ピストン32の左端部がシリンダボディ31の壁部31f(緩衝材31g)に衝突する際の衝撃を低減することができる。
なお、図7の状態よりも前の時点では、図8に示すように、シリンダボディ31の突起31dは、ピストン32の大径部32cではなく、小径部32dとシリンダ軸方向で重なり合う。このため、ピストン32がシリンダボディ31内でシリンダ軸方向の最も右端側に到達する直前までは、突起31dを設けない場合と同等のオイルの流通面積を確保でき、突起31dを設けない場合と同等のピストン32の移動速度を確保できる。このように、クラッチペダル20の踏み込み解除操作の開始から完了までの間、ピストン32の移動速度を一律に遅くするのではなく、ピストン32がシリンダボディ31内でシリンダ軸方向の最も右端側に到達する直前において一時的に遅くするようにして、クラッチ装置10の操作性の悪化を抑制している。
本発明は、マニュアルトランスミッションが搭載された自動車において、駆動力源からマニュアルトランスミッションへの駆動力の伝達・遮断を行うクラッチ装置に備えられるクラッチマスタシリンダに利用可能である。
10 クラッチ装置
20 クラッチペダル
30 クラッチマスタシリンダ
31 シリンダボディ
31c 貫通孔(連通孔)
32 ピストン
32a 突起
40 フレキシブルホース(油圧配管)

Claims (2)

  1. クラッチペダルの踏み込み操作量に応じてクラッチの係合・解放動作を行うクラッチ装置に備えられるクラッチマスタシリンダであって、
    シリンダボディと、
    前記シリンダボディ内に設けられ、前記クラッチペダルの踏み込み操作量に応じてシリンダ軸方向に沿って移動可能なピストンとを備え、
    前記シリンダボディの一端部には、当該シリンダボディの内部と、シリンダボディの外部に設けられる油圧配管とを連通する連通孔が設けられ、
    前記ピストンの先端部には、前記クラッチペダルの踏み込み操作によって前記連通孔内に挿入される突起が設けられていることを特徴とするクラッチマスタシリンダ。
  2. 請求項1に記載のクラッチマスタシリンダであって、
    前記シリンダボディの内壁面には、前記ピストンがシリンダ軸方向の最も他端側に位置するときに当該ピストンとシリンダ軸方向で重なり合う位置に、内径側に突出する突起が設けられていることを特徴とするクラッチマスタシリンダ。
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