JPH058056U - クラツチマスタシリンダ - Google Patents

クラツチマスタシリンダ

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JPH058056U
JPH058056U JP5657891U JP5657891U JPH058056U JP H058056 U JPH058056 U JP H058056U JP 5657891 U JP5657891 U JP 5657891U JP 5657891 U JP5657891 U JP 5657891U JP H058056 U JPH058056 U JP H058056U
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Japan
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cylinder
diameter
small
clutch
piston
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JP5657891U
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嘉彦 乙竹
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クラッチペタルの踏み力の緩和と、クラッチ
ペタルの半クラッチ状態時の踏み込みストローク範囲の
拡大が図れて、クラッチペダルの操作性が良いクラッチ
マスタシリンダを提供することにある。 【構成】 シリンダ14の基端側に大径室14aを、こ
れより先端側に小径室14bを設け、ピストン15はシ
リンダ14の大径室14aにオイルシール16を介し往
復動自在に摺嵌する大径ピストン部15bと、この先端
側に延出して前記シリンダ14の大径室14a内から小
径室14bにオイルシール17を介し往復動自在に摺嵌
する小径ピストン部15cとを備え、この小径ピストン
部15cの長手方向途中の周面に一端を開口し他端を該
小径ピストン部15cの先端に開口する油孔19を設け
て構成したことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車等のクラッチマスタシリンダに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車等においては、図4に示す如く、エンジン(図示せず)から動 力を受けるトランスミッション1のクラッチ装置を「切」動作させるクラッチマ スタシリンダ2が設けられている。このクラッチマスタシリンダ2は、クラッチ 装置と油配管3を介し連通したシリンダ4と、このシリンダ4内に往復動可能に 摺嵌したピストン5とを備え、このピストン5がクラッチペダル6の踏み込み操 作に連動し該シリンダ4内の油をクラッチ装置のレリースシリンダ7に圧送して 、該クラッチ装置を「切」動作させるようになっている。
【0003】 なお、そのクラッチマスタシリンダ2は図5に示す断面構造とされている。つ まり、シリンダ4がこの基端側から先端側に亘り内径を同一径大にした直管形状 のもので、このシリンダ4の基端側から前記ピストン5がオイルシール8を介し 摺動可能に挿入され、このピストンロッド5aが前述のクラッチペダル6に連結 されている。またシリンダ4内のピストン5の先端側には復帰用スプリング9が 内蔵されていると共に、前記油配管3の接続口10が設けられ、更にシリンダ4 の先端側にはオイルリザーブタンク11が取り付けられている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、前述の従来のクラッチマスタシリンダ2では、シリンダ4が長手方 向に亘り内径を同一径大にした直管形状のものであることから、これにオイルシ ール8を介し摺嵌して油を圧送するピストン5の有効断面積が常に一定である。 このために、クラッチペダル6の踏み込みストロークとクラッチ装置の「切」動 作ストロークがリニア(比例的)であって、双方のストローク量から半クラッチ を使える範囲と踏み力の関係が決定されてしまう。つまり、クラッチペダル6の 踏み力はその踏み込み量に応じ大きくなる一方、そのクラッチペタル6の踏み込 み量に比例的にクラッチ装置が動作するので、その踏み込み途中の半クラッチを 使えるストローク範囲が狭く、かつその半クラッチ範囲での踏み力が大きく必要 である。このために、クラッチペタル6の踏み込み操作性が悪く、クラッチ装置 のON,OFF切換コントロールがなかなかスムーズにできないと共に、渋滞中 におけるのろのろ走行時や坂道発進など半クラッチを多用する場合に足が疲れる などの欠点があった。
【0005】 本考案は、前記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、ク ラッチペタルの踏み力の緩和が図れると共に、そのクラッチペタルの半クラッチ 状態時の踏み込みストローク範囲を広くすることができ、クラッチペダルの操作 性が良くなるクラッチマスタシリンダを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案のクラッチマスタシリンダは、前記目的を達成するために、シリンダの 基端側に内径が大きい大径室を設けると共に、これより先端側に内径が小さい小 径室を設け、ピストンはシリンダの大径室にオイルシールを介し往復動自在に摺 嵌する大径ピストン部と、この先端側に延出して前記シリンダの大径室内から小 径室にオイルシールを介し往復動自在に摺嵌する小径ピストン部とを備え、且つ この小径ピストン部の長手方向途中の周面に一端を開口し他端を該小径ピストン 部の先端に開口する油孔を設け、この油孔がクラッチペタルの踏み込み初期操作 時にはシリンダの大径室内から小径室への油の流れを可能にしてピストンの有効 断面積を大きくし、その踏み込み操作途中からは該油孔の一端開口がシリンダの 小径室内のオイルシールより先端側に移動してシリンダの大径室から小径室への 油の流れを阻止することでピストンの有効断面積を小さくする構成としたことを 特徴とする。
【0007】
【作用】
前記構成のクラッチマスタシリンダによれば、クラッチペダルの踏み込み初期 段階では、ピストンの移動に伴い、この大径ピストン部によりシリンダの大径室 内の圧油が小径ピストン部の油孔を通して小径室内先端方に圧送されると同時に 、小径ピストン部により小径室内の圧油が先端方に圧送されて、その両者が油圧 配管からクラッチ装置に送られる。つまり、クラッチペダルの踏み込み初期段階 ではピストンの有効断面積が大径ピストン部と小径ピストン部との合計で大きく 、踏み込みストロークの割りには多量の圧油をクラッチ装置に圧送するようにな る。そしてクラッチペダルをあるストローク踏み込むと、前記油孔の一端開口が シリンダの小径室内のオイルシールより先端側に移動し、シリンダの大径室から 小径室への油の流れを阻止する。これで以後、小径ピストン部のみにより小径室 内の圧油が先端方に圧送されて油圧配管からクラッチ装置に送られることになる 。つまり、クラッチペダルの踏み込み途中からはピストンの有効断面積が小径ピ ストン部のみで小さく、これにてクラッチペタルの踏み込みストロークの割りに はクラッチ装置に圧送する圧油の量が少なくなり、これでクラッチペダルの踏み 力が軽減されると共に、クラッチペタルの半クラッチ状態時の踏み込みストロー ク範囲が広くなって、クラッチペダルの操作性が良くなり、クラッチ装置のON ,OFF切換コントロールがスムーズにできると共に、渋滞中におけるのろのろ 走行時や坂道発進など半クラッチを多用する場合に足の疲れが軽減されるように なる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案のクラッチマスタシリンダの一実施例を図1乃至図3に基づいて 説明する。なお、図1及び図2にクラッチマスタシリンダの要部中間部分のみの 拡大断面を示し、それ以外の周辺機構部は図4及び図5で示したと略同様である ので図示省略する。
【0009】 まず、図1(a)において、図中14はシリンダ、15はピストンである。そ のシリンダ14は基端側に内径が大きい大径室14aを設けると共に、これより 先端側に連続して内径が小さい小径室14bを設けた構成である。なお、そのシ リンダ14の大径室14aと小径室14bとの間には該大径室14aより更に内 径が一段大径な逃げ室14cが設けられている。
【0010】 一方、前記ピストン15は、前記シリンダ14の基端側(図面上右側)から挿 入されたもので、ピストンロッド15aの先端に大径ピストン部15bを設け、 この先端中央から更に先端側に延出して小径ピストン部15cを設けた構成であ る。
【0011】 その大径ピストン部15bは、外周にOリングなどのオイルシール16を有し 、前記シリンダ14の大径室14a内に密に往復動自在に摺嵌すると共に、所定 ストローク以上前進すると図2に示す如くその先の逃げ室14cに遊嵌状態に侵 入するようになっている。またこの大径ピストン部15bには外周寄り部にこの 基端側面から先端側面への圧油の流れを許容する逆止弁17が設けられている。
【0012】 前記小径ピストン部15cは、シリンダ14の小径室14b内にOリングなど のオイルシール18を介し密に往復動自在に摺嵌するようになっている。なおそ のオイルシール18は小径室14bの内周面の基端側寄り部に取付け固定したも のである。
【0013】 また、この小径ピストン部15cには、この長手方向略中間途中の周面に一端 を開口19aし、他端を該小径ピストン部15cの先端に開口19bした細い油 孔19が設けられている。この油孔19がクラッチペタルの踏み込み初期操作時 にはシリンダ14の大径室14a内から小径室14bへの油の流れを可能にして ピストン15の有効断面積を図1(b)にMで示す如く大きくし、その踏み込み 操作途中からは該油孔19の一端開口19aがシリンダ14の小径室14b内の オイルシール18より先端側に移動してシリンダ14の大径室14aから小径室 14bへの油の流れを阻止することでピストン15の有効断面積を図2(b)に Nで示す如く小さくする構成とされている。
【0014】 しかして、前述のように構成したクラッチマスタシリンダを用いれば、クラッ チペダルの踏み込み初期段階では、図1に示す如く、ピストン15の移動に伴い 、この大径ピストン部15bによりシリンダ14の大径室14a内の圧油が小径 ピストン部15cの油孔19を通して小径室14b内先端方に圧送されると同時 に、小径ピストン部15cにより小径室14b内の圧油が先端方に圧送されて、 その両者が油圧配管からクラッチ装置に送られる。つまり、クラッチペダルの踏 み込み初期段階ではピストン15の有効断面積が大径ピストン部15bと小径ピ ストン部15cとの合計Mとなって大きく、踏み込みストロークの割りには多量 の圧油をクラッチ装置に圧送するようになる。
【0015】 そして、クラッチペダルをあるストローク踏み込むと、図2に示す如く、前記 油孔19の一端開口がシリンダ14の小径室14b内のオイルシール19より先 端側に移動し、シリンダ14の大径室14aから小径室14bへの油の流れを阻 止する。これで以後、小径ピストン部15cのみにより小径室14b内の圧油が 先端方に圧送されて油圧配管からクラッチ装置に送られることになる。つまり、 クラッチペダルの踏み込み途中からはピストン15の有効断面積が小径ピストン 部15cのみでNで示す如く小さく、これにてクラッチペタルの踏み込みストロ ークの割りにはクラッチ装置に圧送する圧油の量が少なくなり、これでクラッチ ペダルの踏み力が軽減されると共に、クラッチペタルの半クラッチ状態時の踏み 込みストローク範囲が広くなって、クラッチペダルの操作性が良くなり、クラッ チ装置のON,OFF切換コントロールがスムーズにできると共に、渋滞中にお けるのろのろ走行時や坂道発進など半クラッチを多用する場合に足の疲れが軽減 されるようになる。
【0016】 図3にクラッチ踏み力とピストンのストロークとの関係を示す。実線が前述し た動作をする本発明の特性図で、破線が従来の特性図である。本発明のクラッチ マスターシリンダを用いた場合は、ペタル踏み込み初期段階ではピストン15の 有効断面積が大きく、想像線で示す従来品より踏み力が高くなり、クラッチペダ ルの踏み込み途中からはピストン15の有効断面積が小さくなり、これにて踏み 力が従来品よりかなり軽減されると共に、クラッチペタルの半クラッチ状態時の 踏み込みストローク範囲Bが従来のAストロークより広くなって、クラッチペダ ルの操作性が良くなる。
【0017】
【考案の効果】
本考案のクラッチマスタシリンダは、前述の如く構成したから、クラッチペタ ルの踏み込み初期段階と途中からとでピストンの有効断面積を大小変化差せるこ とができるので、クラッチペタルの半クラッチ状態時の踏み込みストローク範囲 を広くすることができると共に、その際のクラッチペタルの踏み力の緩和が図れ 、クラッチペダルの操作性が非常に良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のクラッチマスタシリンダの一実施例を
示し、(a)は要部断面図、(b)は大径ピストン部の
断面図。
【図2】同上実施例の踏み込み作動状態を示し、(a)
は要部断面図、(b)は小径ピストン部の断面図。
【図3】同上実施例のペタル踏み力とピストンストロー
クとの関係をグラフで示す特性図。
【図4】従来のクラッチマスタシリンダの装着例を示す
斜視図。
【図5】同上従来のクラッチマスタシリンダの断面図。
【符号の説明】
3…油圧配管、6…クラッチペダル、14…シリンダ、
14a…大径室、14b…小径室、15…ピストン、1
5b…大径ピストン部、15C…小径ピストン部、16
…オイルシール、17…オイルシール、19…油孔、1
9a…一端開口、19b…先端開口。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 クラッチ装置と油圧配管を介し連通した
    シリンダと、このシリンダ内に往復動可能に摺嵌したピ
    ストンとを備え、このピストンがクラッチペダルの踏み
    込み操作に連動し該シリンダ内の油を圧送してクラッチ
    装置の「切」動作を行うクラッチマスタシリンダにおい
    て、前記シリンダの基端側に内径が大きい大径室を設け
    ると共に、これより先端側に内径が小さい小径室を設
    け、前記ピストンは前記シリンダの大径室にオイルシー
    ルを介し往復動自在に摺嵌する大径ピストン部と、この
    先端側に延出して前記シリンダの大径室内から小径室に
    オイルシールを介し往復動自在に摺嵌する小径ピストン
    部とを備え、且つこの小径ピストン部の長手方向途中の
    周面に一端を開口し他端を該小径ピストン部の先端に開
    口する油孔を設け、この油孔がクラッチペタルの踏み込
    み初期操作時にはシリンダの大径室内から小径室への油
    の流れを可能にしてピストンの有効断面積を大きくし、
    その踏み込み操作途中からは該油孔の一端開口がシリン
    ダの小径室内のオイルシールより先端側に移動してシリ
    ンダの大径室から小径室への油の流れを阻止することで
    ピストンの有効断面積を小さくする構成としたことを特
    徴とするクラッチマスタシリンダ。
JP5657891U 1991-07-19 1991-07-19 クラツチマスタシリンダ Withdrawn JPH058056U (ja)

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JP5657891U Withdrawn JPH058056U (ja) 1991-07-19 1991-07-19 クラツチマスタシリンダ

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100844704B1 (ko) * 2006-10-31 2008-07-07 기아자동차주식회사 차량용 클러치 마스터 실린더 장치
JP2013185684A (ja) * 2012-03-09 2013-09-19 Toyota Motor Corp クラッチマスタシリンダ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100844704B1 (ko) * 2006-10-31 2008-07-07 기아자동차주식회사 차량용 클러치 마스터 실린더 장치
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Effective date: 19951102