JP2013185683A - コア嵌設装置及びその方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】コアが穿孔に嵌設された状態のまま弁体から容易に取り外すことができるとともに、嵌設にかかる作業の自由度が高いコア嵌設装置及びその方法を提供すること。
【解決手段】流体管1に穿設された穿孔Qに連通し流体管1の外周を密封状に被覆したケース2と、穿孔Qに嵌設される略筒状体のコア40と、ケース2内でコア40を介して進退移動し流体管1内を開閉する弁体5と、を備えたコア嵌設装置10であって、弁体5の先端部に、弁体5にコア40を取り付ける取付け部が設けられており、コア40は、弁体5が進行移動することで穿孔Qに嵌設状態とされるとともに、嵌設状態のまま弁体5が進行若しくは退行移動することで弁体5から取り外される。
【選択図】図4

Description

本発明は、流体管に穿設された穿孔に連通し該流体管の外周を密封状に被覆したケースと、前記穿孔に嵌設される略筒状体のコアと、前記ケース内で前記コアを介して進退移動し流体管内を開閉する弁体と、を備えたコア嵌設装置及びその方法に関する。
従来のコア嵌設装置及びその方法は、流体管に穿孔装置により穿孔を穿設後、穿孔装置に替えて弁体を配設し、この弁体が流路を遮断するときに、弁体のくびれ部に取り外し可能に取り付けられたコアが穿孔にアプローチし、コアが流体管内面に係合することで穿孔に嵌設される。また、弁体が流路を開放するときに、コアが穿孔に嵌設された状態のまま弁体から取り外される(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−247362号公報(第3頁、第6、8図)
しかしながら、特許文献1にあっては、弁体により流路を遮断しない限り、コアが穿孔に嵌設されないため、流路内の流体が断流状態となり、コアの穿孔への嵌設にかかる作業の自由度が低いという問題があった。更に、コアが穿孔に嵌設された状態のまま弁体から取り外すには、弁体によって流路を遮断及び開放する一連の工程が必要であるため、かかる作業が煩雑であった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、コアが穿孔に嵌設された状態のまま弁体から容易に取り外すことができるとともに、嵌設にかかる作業の自由度が高いコア嵌設装置及びその方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明のコア嵌設装置は、
流体管に穿設された穿孔に連通し該流体管の外周を密封状に被覆したケースと、前記穿孔に嵌設される略筒状体のコアと、前記ケース内で前記コアを介して進退移動し流体管内を開閉する弁体と、を備えたコア嵌設装置であって、
前記弁体の先端部に、該弁体に前記コアを取り付ける取付け部が設けられており、前記コアは、該弁体が進行移動することで前記穿孔に嵌設状態とされるとともに、該嵌設状態のまま前記弁体が進行若しくは退行移動することで該弁体から取り外されることを特徴としている。
この特徴によれば、弁体の先端部の取付け部にコアが取り付けられることにより、特段のコアの嵌設手段を要さずに、弁体を穿孔に向けて進行移動させることのみでコアを穿孔にアプローチし、流路を遮断する前にコアが穿孔に嵌設状態となるため、不断流状態でコアを穿孔に嵌設することができるとともに、嵌設状態のまま弁体を進行若しくは退行移動させることにより、コアを取付け部から取り外すことができ、かかる作業の自由度が向上する。
本発明のコア嵌設装置は、
前記取付け部は、前記コアの嵌設状態において前記弁体の進行若しくは退行方向の力が作用することによって破断される脆弱部を有した接続部材からなることを特徴としている。
この特徴によれば、コアが嵌設状態のときに弁体の進退移動に伴う進退方向の力が作用することで接続部材の脆弱部が破断されるようになり、コアを極めて容易に取付け部から取り外すことができる。
本発明のコア嵌設装置は、
前記ケースには、前記嵌設状態を保持する嵌設保持部が設けられることを特徴としている。
この特徴によれば、嵌設保持部がコアの嵌設状態を保持しているため、コアの内側面を摺動しながら弁体が進退移動してもコアが外れることがない。
本発明のコア嵌設装置は、
前記コアは、前記穿孔の略全内周面に亘り当接する防錆部材を備えていることを特徴としている。
この特徴によれば、コアの防錆部材を穿孔の略全内周面に亘り当接させることで、穿孔の防錆を確実にできる。
本発明のコア嵌設方法は、
流体管に穿設された穿孔に連通し該流体管の外周を密封状に被覆したケースと、前記穿孔に嵌設される略筒状体のコアと、前記ケース内で前記コアを介して進退移動し流体管内を開閉する弁体と、を用いたコア嵌設方法であって、
前記弁体の先端部に設けた取付け部を介して該弁体に前記コアを取り付け、
該弁体を前記穿孔に向けて進行させ、前記コアを前記穿孔に嵌設状態とし、
該嵌設状態のまま前記弁体を進行若しくは退行移動させることで該弁体から該コアを取り外すことを特徴としている。
この特徴によれば、弁体の先端部の取付け部にコアが取り付けられることにより、特段のコアの嵌設手段を要さずに、弁体を穿孔に向けて進行移動させることのみで、コアを穿孔にアプローチし、流路を遮断する前にコアが穿孔に嵌設状態となるため、不断流状態でコアを穿孔に嵌設することができるとともに、嵌設状態から弁体を進行若しくは退行移動させることにより、コアを取付け部から取り外すことができ、かかる作業の自由度が向上する。
実施例1における穿孔装置により穿孔を穿設している態様を示す正面断面図である。 実施例1における弁体及び弁蓋を分岐管に設置する態様を示す正面断面図である。 実施例1におけるコアの穿孔への嵌設状態を示す正面断面図である。 図3と同じく側断面図である。 実施例1における弁体を退行移動させてコアを取り外した状態を示す正面断面図である。 実施例2におけるコアの穿孔への嵌設状態を示す正面断面図である。 実施例3におけるコアの穿孔への嵌設状態を示す正面断面図である。
本発明に係るコア嵌設装置及びその方法を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例1に係るコア嵌設装置及びその方法につき、図1から図5を参照して説明する。図3,4に示されるように、本発明のコア嵌設装置10は、主として、内部を上水が流れる流体管1の上部に穿設される穿孔Qに連通し流体管1の外周を密封状に被覆したケース2と、後述のように穿孔Qに嵌設される略筒状体のコア40と、ケース2内でコア40を介して進退移動し流体管1内を開閉する弁体5と、を備えている。
本実施例の流体管1は、断面視略円形状に形成されたダクタイル鋳鉄、その他鋳鉄、鋼等の金属製管から成り、内周面がモルタル層で被覆されている。尚、流体管の内周面はモルタル層に限らず、例えばエポキシ樹脂等により被覆されてもよく、若しくは適宜の材料を粉体塗装により流体管の内周面に被覆してもよい。また、本実施例では流体管1内の流体は上水であるが、流体管の内部を流れる流体は必ずしも上水に限らず、例えば工業用水であってもよいし、また気体や気液混合状態の流体が流れる流体管であっても構わない。
流体管1の外周面に固定に取り付けられるケース2は、いわゆる割T字管であって、流体管1の管軸と略直交方向に延設される分岐管12を備え、流体管1の外周の上側を被覆する第1カバー11aと、流体管1の外周の下側を被覆する第2カバー11bと、からなり、第1カバー11a及び第2カバー11bを流体管1を挟む位置で対向させ、ボルト・ナット13により締結される。また、後述するように穿設する穿孔Qの外周には、穿孔Qを介し流体管1内からの溢流が生じることを防止するゴムリング22が分岐管12の内面と流体管1の外面との間に予め介設されている。尚、流体管1に第1カバー11a、第2カバー11bを取り付けた後に、分岐管12内に流体圧を加えることで、流体管1の外面と分岐管12の内面との間隙の密封性を適宜確認してもよい。
先ず、図1に示されるように、分岐管12の上フランジ12aには、内部に作業弁36を配設した作業弁ケース35を密封状に接続し、この作業弁ケース35の上方には穿孔装置50を接続する。穿孔装置50は、図示しない駆動手段に接続され分岐管12内を流体管1に向け軸方向に伸出するとともに軸周りに回転する軸部材51と、軸部材51の先端に固設され流体管1を穿設する穿孔刃52aを備えたカッタ部材52と、から主として構成されており、カッタ部材52を流体管1の外面にアプローチして穿孔Qを穿設する。
そして、穿孔装置50による穿孔Qの穿設後、作業弁36によって分岐管12内を閉塞するとともに、図2に示されるように、穿孔装置50に替えて、挿入機38を外ケース37内に配設する。この挿入機38の先端には、外周面に予めコア40を取り付けておいた弁体5と、弁体5が回転ネジ4の各部材を介して内設された弁蓋3とを接続する。この弁体5及びコア40の取り付けについては、後述にて詳しく説明する。
この挿入機38を不断流状態で分岐管12内に向けて挿入することで、分岐管12の内周面に弁蓋3を密封状に当接させる。このときには、分岐管12から分岐するホース39を介し、流体管1から流入する流体が外ケース37内へ排出され、作業弁36を境にした分岐管12側と外ケース37側とを等圧とすることができるため、挿入機38の挿入が容易である。
そして、図3、図4に示されるように、弁蓋3を分岐管12に対し定置させるよう、リング状のフランジ9を弁蓋3の外周面に係合させ、固定ボルト16で弁蓋3の位置固定を行いながら、ボルト・ナット14でフランジ9と分岐管12とを締結する。このとき、弁蓋3は、分岐管12の上端部の内径より小径の外径を有しており、弁蓋3の下部の外周に沿ってOリング19が設けられていることにより、分岐管12の内周面に沿って密封状に嵌挿されている。さらに、フランジ9は、その内周部が弁蓋3の外周部に係合することで、弁蓋3を上下方向に規制している。
より詳しく説明すると、弁蓋3の頂部に貫通して穿設された挿通孔32には、上端部を弁蓋3の外部に突出した回転ネジ4が回転自在に取り付けられている。押え板33は、弁蓋3の上端面にボルト34で固定され、回転ネジ4の抜出しを阻止している。上記構成により、回転ネジ4は弁蓋3に対し正逆両方向に回転自在であるが上下動はしない。4bは、回転ネジ4の上端部を除いて略全長に亘ってその周面が螺設されたネジ部である。ネジこま25は、後述する弁体5の上端部に形成されたガイド溝21に嵌合するとともに、ネジ部4bに螺合しており、回転ネジ4の上端部に形成された回転操作部4aの回転に応じネジ部4bが回転することで、ネジ部4bに沿って螺挿するネジこま25に追随して弁体5が上下動可能となっている。
弁体5は、鋳物や鋼材などにより形成された図示しない弁本体と、前記弁本体の略全面に亘り被覆して弾性材から成るゴム体7とを備える。更に弁体5には、回転ネジ4のネジ部4bを挿入する挿入孔31が形成されている。弁体5における上下流側の外面には、上下方向に沿った張出部8、8が延設されており、弁蓋3及び分岐管12の内面に設けられた溝部3a、3a’に沿って摺動可能になっている。上記のように構成された張出部8、8が溝部3a、3a’に摺動することで、回転ネジ4の回転に伴う弁体5の回転を規制できる。
また、弁体5の進行方向の先端部には、前記した弁本体の内周面が雌ネジ状に螺設されたネジ凹部5a、5aが穿設されているとともに、コア40には、ネジ凹部5a、5aの位置に対応し、後述する筒状体41に貫通孔40a、40aが穿設されている。そして、ネジ凹部5a、5aには、本発明の取付け部である接続部材6が貫通孔40a、40aを介してそれぞれ螺挿されることで弁体5にコア40が取り付けられる。尚、ネジ凹部及び貫通孔は、本実施例に限らず弁体及びコアに対し3箇所以上に複数設けられてもよい。
接続部材6は、後述のようにコア40が穿孔Qに嵌合したときに弁体5の進退方向へ移動することに伴う力が作用することによって破断される脆弱部6aと、弁体5側に配設され外周面が雄ネジ状に螺設された内方部6bと、コア40側に配設される外方部6cと、を有しており、内方部6b及び外方部6cが脆弱部6aを介して連結されている。また脆弱部6aは、ネジ凹部5a内に位置するように成っている。
また、図3、図4に示されるように、前述したコア40は、本実施例において流体管1の管壁を穿孔形成した穿孔Qを防錆するために用いられる。詳述するとコア40は、平面視略円形状の周壁を有し内部が貫通形成された筒状体41と、この筒状体41の外周面に配設された防錆部材42と、から構成されている。
更に、筒状体41は比較的硬質であって縮径方向に変形可能な弾性を有する例えばポリエチレン等の樹脂材から成るとともに、防錆部材42は筒状体41と同等種の若しくは異種であって筒状体41よりも軟質で弾性を有する樹脂材から成る。尚、防錆部材は、例えば筒状体の外周面に熱溶着されていてもよい。
筒状体41は、自然状態で穿孔Qよりも外径方向に突出形成され、縮径変形することで穿孔Qを通過し流体管1の内部に配置される先端部41bと、先端部41bに連続して延設され、穿孔Qよりも外径方向に膨出した後端部41cと、から成る。
先端部41bは、断面視略円形状の流体管1に径方向に穿設された穿孔Qの内周面形状に沿うように、流体管1の内周面と略同じ曲率の曲形状を有している。更に先端部41bの外周部には、穿孔Qよりも大径であって後述する係合部41aよりも外径方向に突出した鍔部が形成されている。
また、筒状体41には、後端部41cから先端部41b側に後述する間隔離間した位置に、流体管1における穿孔Q近傍の内周面に係合する係合部41aが設けられており、この係合部41aは、流体管1の管頂を含む近傍に配置される周方向の所定部分に穿孔Qよりも外径方向に突出して形成されている。したがって、図4の点線囲い部に示されるように、後端部41cと係合部41aとに架けて、流体管1の管壁を挟むように断面視略コ字形状となっている。
詳述すると、この係合部41aは、本実施例において後端部41cから先端部41b側に流体管1の管壁の厚み幅だけ離間した位置に形成されており、この係合部41aと後端部41cとの間隙部分が流体管1に対し嵌設されるようになっている。尚、係合部は、本実施例において後端部から先端部側に流体管の管壁の厚み幅だけ離間した位置に形成されているが、例えば、流体管の管壁の厚み幅より若干縮小した幅に離間させた位置に係合部を形成し、係合部と後端部とを弾性変形させながら前記管壁に嵌設されてもよく、流体管1が嵌設可能であれば構わない。
このように形成された筒状体41の外周面に防錆部材42が図示しない接着材により接着されており、この防錆部材42は、穿孔Qの略全内周面に亘り当接するように成っている。このようにコア40の防錆部材42を穿孔Qの略全内周面に亘り当接させることで、穿孔Qの防錆を確実にできる。
上記構成を有するコア嵌設装置10において、コア40の穿孔Qへの嵌設について説明する。図1に示したように穿孔装置50により流体管1に穿孔Qを穿設した後に、図2に示すように、先ず、弁体5の先端部に接続部材6を介しコア40を取り付け、挿入機38により、この弁体5及び弁蓋3を分岐管12に取り付ける。その後、図3、4に示すように弁体5が非上昇の回転ネジ4の回転により、ケース2内部をコア40とともに進行移動する。このように、弁体5の先端部に接続部材6を介しコア40が取り付けられることにより、コア40を嵌設するための特段の嵌設手段を要さずに、弁体5を穿孔Qに向けて進行移動させることのみでコア40を穿孔Qにアプローチできる。
コア40は、先端部41bを縮径変形させつつ穿孔Q内に挿入され、やがて係合部41aが穿孔Q近傍の内周面に当接するようになるとともに、後端部41cが穿孔Q近傍の外周面に係止されるようになる。したがって、後端部41cと係合部41aとの間に流体管1の管壁が配設されるようになり、コア40が穿孔Qに嵌設状態と成る。これによれば、弁体5の先端部にコア40が取り付けられていることにより、弁体5が流路を遮断する前の位置でコア40が穿孔Qに嵌設状態となるため、不断流状態でコア40を穿孔Qに嵌設することができる。また、コア40は流体管1の金属素地が露出した穿孔Qの内周面に亘り防錆部材42が当接することで、穿孔Qを防錆するように成っている。
次いで当該嵌設状態において、図5に示すように弁体5を退行移動させる。このことにより、弁体5に取付けられたコア40に対し退行方向に向かう引き上げ力が作用するが、コア40の係合部41aが穿孔Q近傍の流体管1の内周面に係合している係合力が反力として作用するため(図4点線囲い部参照)、コア40は、前記引き上げ力に抗して穿孔Qへの嵌設状態を維持するとともに、弁体5の前記引き上げ力が作用することで接続部材6の脆弱部6aがせん断力によって破断され、すなわちコア40は弁体5の先端部から取外されることになる。換言すれば、脆弱部6aの破断に要するせん断力は、コア40の係合部41aが流体管1に係合する係合力よりも小さくなるように設計されている。
尚、本実施例では、コア40の嵌設状態において弁体5を上方移動つまり退行移動させることで、弁体5からコア40を取り外すように成っているが、これに限られず、例えば、コア40の嵌設状態において弁体5を下方移動つまり進行移動させることで弁体5からコア40を取り外すようにしてもよい(図示せず)。このとき、弁体5からコア40を取り外すとともに、流体管1の流路を遮断せず開放状態を維持する程度に弁体5を進行移動させてもよいし、若しくは弁体5を更に進行移動させ流体管1の流路を遮断するようにしても構わない。
このときには、弁体5に取付けられたコア40に対し進行方向に向かう押し下げ力が作用するが、コア40の後端部41cが穿孔Q近傍の流体管1の外周面に係止している係止力が反力として作用するため、コア40は、前記押し下げ力に抗して穿孔Qへの嵌設状態を維持するとともに、弁体5の前記押し下げ力が作用することで接続部材6の脆弱部6aがせん断力によって破断され、すなわちコア40は弁体5の先端部から取外されることになる。換言すれば、脆弱部6aの破断に要するせん断力は、コア40の後端部41cが流体管1に係止する係止力よりも小さくなるように設計されている。
更に、前述したように脆弱部6aは、ネジ凹部5a内に位置するように成っているため、破断された後は、内方部6bがネジ凹部5a内に残置されるとともに、弁体5のゴム体7の弾性復元によってネジ凹部5aの開口が被覆され、一方でコア40は、外方部6cを筒状体41の貫通孔40a内に取り付けた状態が維持される(図5参照)。これによれば、コア40の嵌設後に弁体5によって流体管1内の流路を遮断する際に、破断された脆弱部6aが弁体5の密封性を阻害することがない。
このように、コア40の嵌設状態から弁体5を進退移動させることにより、コア40を弁体5から取り外すことができ、かかる作業の自由度が向上する。また、当該嵌設状態のときにコア40に対し弁体5の進退移動に伴う進退方向の力が作用することで接続部材6の脆弱部6aが破断されるようになり、コア40を極めて容易に弁体5から取り外すことができる。
以降、コア40が穿孔Qに嵌設状態、すなわちコア40が穿孔Qを防錆している状態を維持したまま、使用者が任意で回転ネジ4を回転することにより、弁体5が進行移動することで流体管1の管路を遮断し、若しくは弁体5が退行移動することで流路を開放できるように成る。尚、流体の流れ等の影響でコア40に対し設計値を超える引き上げ力が作用し、係合部41aが穿孔Qから外れたとしても、先端部41bの内周部が穿孔Q近傍の流体管1の内周面に係止するようになり、したがってコア40の穿孔Qへの嵌設状態が維持される。
以上説明したように本発明のコア嵌設装置は、流体管1に穿設された穿孔Qに連通し流体管1の外周を密封状に被覆したケース2と、穿孔Qに嵌設される略筒状体のコア40と、ケース2内でコア40を介して進退移動し流体管1内を開閉する弁体5と、を備えたコア嵌設装置10であって、弁体5の先端部に、弁体5にコア40を取り付ける取付け部が設けられており、コア40は、弁体5が進行移動することで穿孔Qに嵌設状態とされるとともに、該嵌設状態のまま弁体5が進行若しくは退行移動することで弁体5から取り外される。これによれば、弁体5の先端部の取付け部にコア40が取り付けられることにより、特段のコア40の嵌設手段を要さずに、弁体5を穿孔Qに向けて進行移動させることのみでコア40を穿孔Qにアプローチし、流路を遮断する前にコア40が穿孔Qに嵌設状態となるため、不断流状態でコア40を穿孔Qに嵌設することができるとともに、嵌設状態から弁体5を進退移動させることにより、コア40を弁体5から取り外すことができ、かかる作業の自由度が向上する。
また、本発明のコア嵌設方法は、流体管1に穿設された穿孔Qに連通し流体管1の外周を密封状に被覆したケース2と、穿孔Qに嵌設される略筒状体のコア40と、ケース2内でコア40を介して進退移動し流体管1内を開閉する弁体5と、を用いたコア嵌設方法であって、弁体5の先端部に設けた取付け部を介して弁体5にコア40を取り付け、弁体5を穿孔Qに向けて進行させ、コア40を穿孔Qに嵌設状態とし、該嵌設状態のまま弁体5を進行若しくは退行移動させることで弁体5からコア40を取り外す。これによれば、弁体5の先端部の取付け部にコア40が取り付けられることにより、特段のコア40の嵌設手段を要さずに、弁体5を穿孔Qに向けて進行移動させることのみでコア40を穿孔Qにアプローチし、流路を遮断する前にコア40が穿孔Qに嵌設状態となるため、不断流状態でコア40を穿孔Qに嵌設することができるとともに、嵌設状態から弁体5を進退移動させることにより、コア40を弁体5から取り外すことができ、かかる作業の自由度が向上する。
次に、実施例2に係るコア嵌設装置及びその方法につき、図6を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する説明を省略する。
本実施例のコア嵌設装置10’及びその方法は、ケース2’の構造が前記実施例1と相違している。詳しくは、図6に示すようにケース2’の分岐管12’には、弁体5の進退方向と直交方向に連通するネジ孔23が対向して2箇所穿設されている。このネジ孔23には、本発明の嵌設保持部として係止ボルト24が螺挿可能となっている。尚、これ等ネジ孔及び係止ボルトは、2箇所に限られるものでなく、1箇所、若しくは3箇所以上の複数に設けられてもよい。
前記実施例1と同様にコア40が穿孔Qへ嵌設状態とし、その後、ネジ孔23,23に対し係止ボルト24をそれぞれケース2’内方に螺挿することで、係止ボルト24がコア40の後端面を係止する。これによれば、係止ボルト24は、穿孔Qに嵌設したコア40の内周面に弁体5が摺動しながら退行移動しても、穿孔Qからコア40が外れることを防止する。
尚、コアの穿孔Qへの嵌設状態を保持する嵌設保持部は、係止ボルトに限られず、例えば分岐管の管壁と一体に形成され内周面から凸設された部位を嵌設保持部とし、コアに係止させてもよいし、若しくはコアを内径方向へ圧接し、コアの進退方向への移動を防止する嵌設保持部でも構わない。
次に、実施例3に係るコア嵌設装置及びその方法につき、図7を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する説明を省略する。
本実施例のコア嵌設装置20及びその方法は、弁体15の取付け部の構成が前記実施例1と相違している。詳しくは、図7に示すように弁体15の先端部には、コア40’の内径よりも大径に膨出した本発明の取付け部としての凸部15aを有しており、この凸部15aの外周面にコア40’が嵌着されて配設されている。詳しくは、このコア40’の内周面には、凸部15aに外嵌可能な凹形状である内周部40bが形成されており、この内周部40bが凸部15aに外嵌することによって、弁体15にコア40’が取り付けられている。また、コア40’の凸部15aへの嵌着力は、コア40’の穿孔Qへの嵌設力よりも低くなるように設計されている。
このように、コア40’が凸部15aに外嵌された弁体15を、前記実施例1と同様に穿孔Qに向けて進行移動させ嵌設状態とする。その後、弁体15を進行移動、若しくは退行移動させる。前記したように、コア40’の凸部15aへの嵌着力がコア40の穿孔Qへの嵌設力よりも低くなるように設計されているため、弁体15を進行移動、若しくは退行移動によって凸部15aからコア40’が容易に取り外されるようになる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、弁体としての弁体5は、ケース2内で回転ネジ4の軸方向に操作される仕切弁であったが、本発明の弁体は、これに限られず、例えば軸回りに回転操作されることで流路を遮断するいわゆるバタフライ弁等であってもよい。
また例えば、前記実施例では、流体管1が金属製の管であって、コア40が流体管1に穿設された穿孔Qを防錆する防錆部材42を備えた防錆用のコアであるが、流体管の材質若しくはコアの用途は必ずしも本実施例に限られず、例えば流体管が塩ビ管等の樹脂製の管であるとともに、コアが前記樹脂製の管に穿設された穿孔の周囲管壁の強度を増進する用途で設けられるステンレス製等のコアであっても構わない。
また例えば、前記実施例では、コア40が、ポリエチレン等の樹脂材から成っているが、コアを構成する部材の材質は、例えばゴム材であってもよいし、エラストマー等の他の材料から成るものでも構わない。
1 流体管
2,2’ ケース
4 回転ネジ
5,15 弁体
5a ネジ凹部
6 接続部材(取付け部)
6a 脆弱部
6b 内方部
6c 外方部
10,10’,20 コア嵌設装置
12,12’ 分岐管
15a 凸部(取付け部)
24 係止ボルト(嵌設保持部)
40,40’ コア
40a 貫通孔
40b 内周部
41 筒状体
41a 係合部
41b 先端部
41c 後端部
42 防錆部材
50 穿孔装置

Claims (5)

  1. 流体管に穿設された穿孔に連通し該流体管の外周を密封状に被覆したケースと、前記穿孔に嵌設される略筒状体のコアと、前記ケース内で前記コアを介して進退移動し流体管内を開閉する弁体と、を備えたコア嵌設装置であって、
    前記弁体の先端部に、該弁体に前記コアを取り付ける取付け部が設けられており、前記コアは、該弁体が進行移動することで前記穿孔に嵌設状態とされるとともに、該嵌設状態のまま前記弁体が進行若しくは退行移動することで該弁体から取り外されることを特徴とするコア嵌設装置。
  2. 前記取付け部は、前記コアの嵌設状態において前記弁体の進行若しくは退行方向の力が作用することによって破断される脆弱部を有した接続部材からなることを特徴とする請求項1に記載のコア嵌設装置。
  3. 前記ケースには、前記嵌設状態を保持する嵌設保持部が設けられることを特徴とする請求項1または2に記載のコア嵌設装置。
  4. 前記コアは、前記穿孔の略全内周面に亘り当接する防錆部材を備えていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のコア嵌設装置。
  5. 流体管に穿設された穿孔に連通し該流体管の外周を密封状に被覆したケースと、前記穿孔に嵌設される略筒状体のコアと、前記ケース内で前記コアを介して進退移動し流体管内を開閉する弁体と、を用いたコア嵌設方法であって、
    前記弁体の先端部に設けた取付け部を介して該弁体に前記コアを取り付け、
    該弁体を前記穿孔に向けて進行させ、前記コアを前記穿孔に嵌設状態とし、
    該嵌設状態のまま前記弁体を進行若しくは退行移動させることで該弁体から該コアを取り外すことを特徴とするコア嵌設方法。
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