JP2013133844A - 防錆装置 - Google Patents

防錆装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013133844A
JP2013133844A JP2011283222A JP2011283222A JP2013133844A JP 2013133844 A JP2013133844 A JP 2013133844A JP 2011283222 A JP2011283222 A JP 2011283222A JP 2011283222 A JP2011283222 A JP 2011283222A JP 2013133844 A JP2013133844 A JP 2013133844A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
perforation
rust preventive
fluid pipe
valve
rust
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011283222A
Other languages
English (en)
Inventor
Kensuke Nakazato
謙介 中里
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Cosmo Koki Co Ltd
Original Assignee
Cosmo Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Cosmo Koki Co Ltd filed Critical Cosmo Koki Co Ltd
Priority to JP2011283222A priority Critical patent/JP2013133844A/ja
Publication of JP2013133844A publication Critical patent/JP2013133844A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】穿孔を防錆する作業を容易に行うことができるとともに、作業時間を短縮することができる防錆装置を提供すること。
【解決手段】流体管1に対し密封状に取り付けられる筐体2と、管径方向に延びる筐体2の分岐部3aを閉塞可能な作業弁8aと、分岐部3aを介し進行する穿設手段9によって流体管1に穿設された穿孔1cに嵌着され穿孔1cを防錆する防錆具15と、を備える防錆装置であって、防錆具15は、防錆具15を穿孔1cに嵌着させる嵌着手段12を介して作業弁8aに取り付けられており、作業弁8aは、分岐部3aを閉塞することで、防錆具15を、嵌着手段12により穿孔1cに嵌着可能となる穿孔1cとの対向位置に配置すること。
【選択図】図9

Description

本発明は、流体管に対し密封状に取り付けられる筐体と、管径方向に延びる筐体の分岐部を閉塞可能な作業弁と、分岐部を介し進行する穿設手段によって流体管に穿設された穿孔に嵌着され穿孔を防錆する防錆具と、を備える防錆装置に関する。
従来の防錆装置は、流体管に密閉ケース(筐体)を密封状に取り付けるとともに、この密閉ケースの第1分岐状部(分岐部)に取り付けられた穿孔機(穿孔手段)によって切削溝(穿孔)を穿設する。次に、防錆装置は、第1分岐状部に設けられた第1オペレーションバルブ(作業弁)を閉塞することで流体管内を流れる流体が切削溝から密閉ケース外へ漏出しないようにした後に、第1分岐状部に、穿孔機に替えて切削溝を防錆するための防錆具を備えた防錆アセンブリを取り付け、防錆具を切削溝に向けて押圧することで切削溝を防錆している(例えば、特許文献1参照)。
特許4516666号公報(第7頁、第12図)
しかしながら、特許文献1にあっては、切削溝を防錆するには、第1分岐状部から穿孔機を取り外した後に、第1分岐状部に新たに防錆アセンブリを設置する必要があるため、第1分岐部から穿孔機を取り外す作業と、第1分岐部に防錆アセンブリを設置する作業の双方を行う必要があり、切削溝の防錆を行うための手順が煩雑且つ作業時間が長くかかってしまうという問題がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、穿孔を防錆する作業を容易に行うことができるとともに、作業時間を短縮することができる防錆装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の防錆装置は、
流体管に対し密封状に取り付けられる筐体と、管径方向に延びる前記筐体の分岐部を閉塞可能な作業弁と、前記分岐部を介し進行する穿設手段によって流体管に穿設された穿孔に嵌着され該穿孔を防錆する防錆具と、を備える防錆装置であって、
前記防錆具は、該防錆具を前記穿孔に嵌着させる嵌着手段を介して前記作業弁に取り付けられており、前記作業弁は、前記分岐部を閉塞することで、前記防錆具を、前記嵌着手段により前記穿孔に嵌着可能となる前記穿孔との対向位置に配置することを特徴としている。
この特徴によれば、作業弁によって分岐部を閉塞するのみで防錆具を穿孔と対向する対向位置に位置決めすることができるとともに、この状態から嵌着手段により防錆具を流体管に向けて移動させることで、防錆具を穿孔に嵌着させることができるので、穿孔への防錆具の嵌着を容易に行うことができるばかりか、防錆具を内蔵した別体のケース体を用意する必要がなく、作業弁に取り付けた嵌着手段を用いるのみで穿孔を防錆可能なため、穿孔の防錆に伴う手間を簡略化しつつ作業時間を短縮することができる。
本発明の防錆装置は、
前記作業弁は、前記筐体と一体に構成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、分岐部を作業弁によって閉塞することで、防錆具を対向位置における穿孔の近傍に配置することができるので、防錆具の穿孔への移動量を少なくしながら、防錆具を穿孔に嵌着させることができる。
本発明の防錆装置は、
前記嵌着手段は、前記防錆具を、前記分岐部を閉塞した前記作業弁の外方から移動操作可能な被操作部を備えていることを特徴としている。
この特徴によれば、防錆具の穿孔への嵌着を作業者が筐体の外方から被操作部を介して直接操作することができるので、防錆具の穿孔への嵌着の確実性を高めることができる。
本発明の防錆装置は、
前記被操作部は、前記作業弁内に設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、作業弁による分岐部の閉塞時に、作業弁を被操作部が筐体に当接すること無く移動させることが可能となるので、作業弁の流体管の拡径側端部と筐体との間に、流体管内を流れる流体の流体圧によって作業弁と筐体とに密着するシール部材を配置することが可能となる。
本発明の防錆装置は、
前記嵌着手段は、前記防錆具を前記穿孔に向けて案内する案内手段を有していることを特徴としている。
この特徴によれば、穿孔に対して移動する防錆具に穿孔への移動方向とは異なる方向から力がはたらいても、案内手段により防錆具を穿孔に沿う状態のまま確実に穿孔に嵌着させることができる。
本発明の防錆装置は、
前記嵌着手段は、前記防錆具を前記穿孔に対する嵌着位置で停止させる停止部材を有していることを特徴としている。
この特徴によれば、防錆具の嵌着手段による穿孔への移動が、停止部材によって穿孔に対する嵌着位置で確実に停止されるので、防錆具の穿孔に対する移動量を微調整する必要が無く、作業効率を上昇させることができる。
実施例におけるエンドミルによる流体管への穿孔の穿設を示す正面断面図である。 エンドミルによる流体管への穿孔の穿設を示す側断面図である。 筐体に弁筐体が取り付けられた状態を示す正面断面図である。 筐体に弁筐体が取り付けられた状態を示す側断面図である。 流体管の流路を弁体により閉塞した状態を示す正面断面図である。 作業弁により分岐部を閉塞した状態を示す正面断面である。 作業弁により分岐部を閉塞した状態を示す側断面である。 穿孔に防錆具を嵌着した状態を示す正面断面図である。 穿孔に防錆具を嵌着した状態を示す側断面図である。 変形例における穿孔に防錆具を嵌着した状態を示す側断面図である。
本発明に係る防錆装置を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例に係る防錆装置につき、図1から図10を参照して説明する。図1に示すように、本実施例の流体管1は、例えば、地中に埋設される上水道用のダクタイル鋳鉄製であり、断面視略円形状に形成され、内周面がモルタル層1bで被覆されている。尚、本発明に係る流体管は、その他鋳鉄、鋼等の金属製管であってもよい。更に尚、本実施例では流体管1内の流体は上水であるが、流体管の内部を流れる流体は必ずしも上水に限らず、例えば工業用水や農業用水、下水等の他、ガスやガスと液体との気液混合体であっても構わない。
本実施例では、図4,5に示すように、このように構成された流体管1に内部に弁体14を有する弁筐体13を設置するとともに、弁体14を操作することで流体管1内の流体の流路を遮断するようになっている。以下、本実施例では流体管1への弁筐体13の設置について工程順に説明していく。
先ず、図1及び図2に示すように、流体管1の外周面1aには、筐体2が密封状に取り付けられる。この筐体2はいわゆる割T字管であって、流体管1に対して上方から配設され、流体管1の外周の上側を被覆する第1ケース3と、流体管1に対して下方から配設され、流体管1の外周の下側を被覆する第2ケース4と、から構成されている。これら第1ケース3及び第2ケース4は、鋳鉄等の金属材により構成されている。尚、筐体は、3体以上のケースからなる分割構造であっても構わない。更に尚、筐体の材質は、当該筐体が取付けられる流体管の材質に応じて適用されるものであれば、上記で説明した流体管と同様に種々の材質であってもよい。
このうち第1ケース3は、内壁の一部で流体管1の外周面1aに当接するようになっているとともに、第1ケース3の流体管1における管軸方向の略中央部には、上方に向けて分岐部3aが形成されている。この分岐部3aは、流体管1の径方向を向く幅寸法が、流体管1の管軸方向を向く幅寸法よりも長寸な非円形状に形成されており、分岐部3aの上端部には、分岐部3aと同様に流体管1の径方向を向く幅寸法が、流体管1の管軸方向を向く幅寸法よりも長寸な非円形状の開口フランジ部3bが形成されている。尚、開口フランジ部3bには、開口フランジ部3bの周方向に沿って等間隔に複数のボルトネジ孔3dが形成されている。
また、第1ケース3における流体管1の周方向側の両端部からは、流体管1の外径方向に向けて対向する一対のフランジ3c,3cが突出形成されており、第1ケース3の流体管1の管軸方向における両端部の内壁には、第1ケース3が流体管1に上方から配設されることで流体管1の外周面1aに密着するシール部材3fが、第1ケース3の周方向の全長に亘って配設されている。
更に、第1ケース3は、分岐部3aから流体管1の管軸方向に向けて膨出し、分岐部3aに連通する膨出部3eが形成されており、この膨出部3eの内部は、膨出部3eの内周面から流体管1の外周面1aにかけて中空の空隙部3gが形成されている。膨出部3eには、流体管1の管軸方向を向く送りネジ8bが設けられている。この送りネジ8bの一端側は、外方に露出し、膨出部3eに対して回動可能に枢支される作業弁操作部8cと成っており、送りネジ8bの他端側は、雄ネジが螺設され空隙部3g内の上部に配置されている。
このように配置された送りネジ8bには、分岐部3aの流路を一時的に遮断及び開放する作業弁8aが取り付けられる。より詳しくは作業弁8aの一端側の上部には、流体管1の管軸方向を向くネジ孔8jが形成されており、このネジ孔8jに対して送りネジ8bが螺挿されることで、後述のように作業弁8aがスライド移動可能に設置されている。
図2及び図3に示すように、第1ケース3には、送りネジ8bの略直下の位置において、分岐部3a及び膨出部3eの内周面に架けて凹状のスライド溝3hが水平方向に開口形成されており、このスライド溝3h内には、送りネジ8bの延設方向における作業弁8aの両側端部が、嵌入配置されている。作業弁8aの上面における周端縁部には、周端縁部の全長に亘ってシール部材8dが配設されている。
このため本実施例における作業弁8aは、送りネジ8bを作業弁操作部8cによって回動操作することでシール部材8dをスライド溝3hの上面に摺接させながら空隙部3g内と分岐部3a内とをスライド移動可能となっている。つまり、本実施例における作業弁8aは、第1ケース3(筐体2)と一体の構成となっている。尚、作業弁8aは、分岐部3a内へのスライド移動を完了することで、スライド溝3hの上面を含む第1ケース3の上面にシール部材8dを密着させ、分岐部3aを密封することが可能となっている。
また、作業弁8aの下面には、流体管1における管軸方向に沿って本発明の案内手段としての一対の案内棒17,17が上下方向を向いた状態で固定に取り付けられている。作業弁8aにおけるこれら案内棒17,17の間には、上方に向けて開口する凹部8fが図示しない平面視で円形状に形成されている。更に、この凹部8fには、作業弁8aを上下方向に貫通する貫通孔8gが、図示しない平面視で凹部8fよりも小径の円形状に形成されている。
更に、作業弁8aには、これら凹部8f及び貫通孔8gを介して送りボルト12が設けられている。具体的には、図2及び図3に示すように、送りボルト12は貫通孔8gと略同一径の軸部12aと、軸部12aの上端部に凹部8fと略同一径に形成された頭頂部12bと、から構成されており、貫通孔8gに軸部12aが挿通されるとともに頭頂部12bが凹部8f内に配置されることで、送りボルト12は両案内棒17,17間において作業弁8aに対して水平方向に回動可能に吊持される。
このうち頭頂部12bの上面には、上方に向けて図示しない平面視で六角形状の六角穴12cが凹設されている。また、凹部8fの内壁には、全周に渡って送りボルト12の頭頂部12bの外周面に密着する密封部材12eが配設されており、送りボルト12と作業弁8aとの密封がなされている。更に、作業弁8aには、押え板12dがねじにより固定されており、この押え板12dによって送りボルト12の凹部8f及び貫通孔8gからの抜け出しが防止されている。尚、作業弁8aの上面と押え板12dの上面とは、略面一となっており、頭頂部12bはこれら作業弁8aの上面及び押え板12dの上面よりも下方、つまり作業弁8a内に配置されている。このことにより、作業弁8aの開閉時において頭頂部12bが第1ケース3の内壁と干渉し、作業弁8aのスライド移動が阻害されることがない。
このように作業弁8aに配置された送りボルト12には、後述する流体管1の穿孔1cに嵌着され穿孔1cを防錆する本発明の防錆具15が予め両案内棒17,17に渡って取り付けられている。より詳しくは、この防錆具15は、当該穿孔1cに沿って非円形状に形成された環状部材15aと後述する防錆部材16とを備えており、この環状部材15aの上端部には外径方向に張り出す係止部15bが形成されている。また環状部材15aには、平面視で環状部材15aの内周部を流体管1の管軸方向に横断する梁部15dが架設されており、この梁部15dの中央部には、送りボルト12の軸部12aを挿通する挿通ネジ孔20が上下方向に貫通形成されている。また、梁部15dには、挿通ネジ孔20からそれぞれ所定間隔離間した位置に両案内棒17,17を挿通する挿通孔19、19が上下方向に貫通形成されている。更に、係止部15bは、環状部材15aの上端部から穿孔1cよりも大径に張り出している。尚、防錆部材を構成する環状部材は、例えば円形状でもよいし、楕円形状若しくは略矩形状等の非円形状であっても構わない。
また防錆具15の防錆部材16は、この環状部材15aの外周面と係止部15bの下面とに亘って固着され、ゴムや合成樹脂等から成る比較的弾性変形し易い柔軟な材質の部材から形成されている。このように構成された防錆具15は、梁部15dの挿通ネジ孔20に送りボルト12が螺挿されるとともに、両案内棒17,17が挿通孔19、19に挿通されることで、送りボルト12を介して作業弁8aに取り付けられている。
一方、第2ケース4は、第1ケース3と略同一の流体管1における管軸方向の寸法に形成されており、内壁で流体管1の外周面1aに当接するようになっている。また、第2ケース4における流体管1の周方向側の両端部からは、流体管1の外径方向に向けて対向する一対のフランジ4c,4cが突出形成されており、これらフランジ4c,4cの内側には、第2ケース4の流体管1における略全長に亘るとともに、連続して第2ケース4の流体管1の管軸方向における両端部の内壁には、第2ケース4が流体管1に下方から配設されることで流体管1の外周面1aに密着するシール部材4fが配設されている。
このように構成された第1ケース3及び第2ケース4は、それぞれのフランジ3c,4cをボルト・ナットにより緊締することで、シール部材3fが流体管1の外周面1aと第1ケース3の内壁と、シール部材4fが流体管1の外周面1aと第2ケースの内壁と、それぞれ密着するとともに、シール部材4fが第1ケース3と第2ケース4のフランジ3c,4cよりも内側で第1ケース3と第2ケース4の流体管1の管軸方向における略全長に亘って密着する。更に、シール部材3fの流体管1における周方向側の両端部がシール部材4fの流体管1における周方向側の両端部に密着することで、筐体2が流体管1に密封状に取り付けられる。
流体管1に密封状に取り付けられた筐体2の開口フランジ部3bには、本発明における穿設手段としての切削装置9を上方から配設する。図1及び図2に示すように、切削装置9の下端部には、開口フランジ部3bの形状に沿うように非円形状に形成された鍔部9gが形成されており、この鍔部9gには、開口フランジ部3bのボルトネジ孔3dと対応する挿通孔が穿設されている。開口フランジ部3bと鍔部9gとは、前記各挿通孔から各ボルトネジ孔3dに向けてそれぞれボルト24を螺挿し緊締する。この鍔部9gの前記各挿通孔よりも内径側には、環状のシール材9jが設けられており、これにより、切削装置9が開口フランジ部3bに対して密封状に取り付け固定される。
切削装置9について詳述すると、図1に示されるように、切削装置9は、上下方向に貫通形成され下端部に鍔部9gが設けられる切削ケース9dと、切削ケース9dの上端部に流体管1の横断方向に水平に設けられたレール9eと、切削ケース9dの上端部を密封しつつレール9e上をスライド移動可能なスライド台9fと、上端部がスライド台9fに回動可能に枢支されている(図示せず)とともに、スライド台9fの上端部に設けられた図示しない駆動手段に接続され切削ケース9d内から分岐部3a内を流体管1に向け軸方向に進行する軸部材9aと、軸部材9aの下端部に接続されたエンドミル9bと、切削装置9の外部から操作することで軸部材9a及びエンドミル9bを、流体管1を横断するように水平移動させることが可能なハンドリング部9cと、から構成されている。このうちエンドミル9bは円筒形状に形成されているとともに、底部及び側面に切削刃が設けられた穿孔軸であり、前記駆動手段により軸部材9a周りに回転することによって、これら切削刃により流体管1の切削が可能となっている。
更に、切削ケース9dには、外方に向けて連通口9hが貫通形成されている。この連通口9hには、切削ケース9dの外方から連通弁7が密封状に接続されている。この連通弁7は、作業者がレバー7aを操作することで連通口9hを介して切削ケース9dの内外を連通させることが可能な弁体(図示せず)を備えている。
切削装置9は、軸部材9aを介してエンドミル9bを流体管1に向けて軸部材9aの軸方向に進行させることで、筐体2内においてエンドミル9bの底部の切削刃により流体管1の上端部の一部を切削していく。この切削の際には、連通弁7の前記弁体を開放することで、切削時に発生する切粉を筐体2及び切削ケース9d外に排出する。
そして、エンドミル9bの底部の切削刃により流体管1の上端部を所定量切削して貫通した後、作業者がハンドリング部9cを操作することで、スライド台9fをレール9eに沿って流体管1の横断方向に水平移動させる。このスライド台9fのスライド移動によって、エンドミル9bの高さ位置を維持したまま、分岐部3aの幅寸法を限度に流体管1を横断するように水平移動させ、エンドミル9bの側面の切削刃により流体管1を切削していく。このように、エンドミル9bを軸部材9aを介して流体管1に向けて軸部材9aの軸方向に進行させた後、エンドミル9bの高さ位置を維持したまま、ハンドリング部9cにより流体管1を横断するように水平移動させることで、流体管1の上部に、管径方向の幅寸法が管軸方向の幅寸法よりも長寸な非円形状の穿孔1c(図3、4参照)が穿設される。
このようにエンドミル9bにより穿孔1cを穿設した後、軸部材9a及びエンドミル9bを筐体2内から退行させるとともに、作業弁8aを操作して一時的に分岐部3aを密封する。分岐部3aを作業弁8aによって密封する手順は、作業弁操作部8cに図示しない工具を装着し軸回りに回転させることで、送りネジ8bが設置された位置で軸回りに回転する。この送りネジ8bの軸回りの回転によって、作業弁8aがスライド溝3hに沿って空隙部3gから分岐部3a内へスライド移動するようになり、やがて分岐部3aの流路を遮断する。作業弁8aにより分岐部3aの流路が遮断された状態においては、シール部材8dがスライド溝3hの上面に当接し、流体管1内の流体圧によってスライド溝3hの上面と作業弁8aとに狭圧されることで密封状に遮断される。
そして、特に図示しないが、軸部材9aにエンドミル9bに換えて、清掃手段としてのブラシを取り付け、作業弁8aを操作して分岐部3aを開放した後に軸部材9a及びブラシを穿孔1cに向けて進行させ、当該ブラシを駆動手段により回動させながらハンドリング部9cの操作により流体管1の径方向に向けて水平移動させることで、穿孔1cの切削面に付着した切粉等の夾雑物を除去する。
前記ブラシによる穿孔1cからの夾雑物の除去後は、軸部材9a及び前記ブラシを筐体2内から退行させるとともに作業弁8aを操作して一時的に分岐部3aを密封する。そして、ボルト24を一旦取り外し、切削装置9を開口フランジ部3bから取り外すとともに、図4に示すように、予め穿孔1cを介して流体管1の管路を遮断若しくは開放するための弁体14が内部に配設された弁筐体13を開口フランジ部3bに設置する。弁筐体13の下端部には、開口フランジ部3bのボルトネジ孔3dと対応する挿通孔13jが形成されており、各挿通孔13jから各ボルトネジ孔3dに向けてそれぞれボルト24を螺挿し緊締するとともに、弁筐体13と開口フランジ部3bとの間隙には、環状の密封リング13hが介設されているため、密封状に接続される。
回転ネジ13dは、弁筐体13の頂部に穿設された図示しない挿通孔に回転自在に貫通して、上端部を弁筐体13の外部に突出して取り付けられている。押え板13eは、弁筐体13の上端面にボルトで固定され、回転ネジ13dの前記挿通孔からの抜出しを阻止している。上記構成により、回転ネジ13dは弁筐体13に対し正逆両方向に回転自在であるが上下動はしない。13fは、回転ネジ13dの上端部を除いて略全長に亘ってその周面が螺設されたネジ部である。
ネジこま13gは、弁体14の上端部に形成されたガイド溝14aに嵌合するとともに、ネジ部13fに螺合しており、回転ネジ13dの上端部に形成された回転操作部13bの回転に応じネジ部13fが回転することで、ネジ部13fに沿って螺挿するネジこま13gに追随して弁体14が上下動可能となる。弁体14には、回転ネジ13dのネジ部13fを挿入する挿入孔14bが形成されている。
以後、弁体14は、図5に示すように、図示しないハンドルによる回転操作部13bの回転によって下方に移動することで流体管1の内周面に弾性変形しながら密封状に当接して流体管1の管路を遮断するとともに、前記ハンドルによる回転操作部13bの回転によって上方に移動することで流体管1の管路を開放するようになる。尚、弁体14は、流体管1の管路を遮断するために弾性変形する際、穿孔1cの切削面に密着することにより、当該切削面を防錆しながら、より確実に流体管1の管路を遮断する。
このように、弁体14によって流体管1の管路を遮断した状態で、当該遮断箇所よりも下流側若しくは上流側において流体管交換等の所定の作業を行うことができる。そして、所定の作業を施した後には、弁体14を弁筐体13内に退行させ、作業弁8aを操作して一時的に分岐部3aを密封し、挿通孔13j及びボルトネジ孔3dからボルト24を取り外して弁体14を開口フランジ部3bから弁筐体13とともに取り外すことで、弁体14によって流体管1内の流体の流路を遮断する作業が完了する。
そして、流体管1において前記所定の作業が完了した後は、先ず、図4に示すように、回動操作部13bを操作することで弁体14を流体管1内から弁筐体13内に引き戻す。そして、前述したように送りネジ8bを作業弁操作部8cによって回動操作することで防錆具15を伴う作業弁8aをスライド溝3hに沿ってスライド移動させ、分岐部3aを作業弁8aにより閉塞する。このように作業弁8aが分岐部3aを閉塞した位置で、防錆具15は、穿孔1cと上下方向で対向する対向位置に配置される。
次に、図6及び図7に示すように、開口フランジ部3bから弁筐体13を取り外し、作業弁8aの上面を分岐部3aの上部を介して筐体2の外方に向けて露出させる。この状態で、分岐部3aの上部から作業弁8aの上面に露出している六角穴12cに、図示しない六角レンチ等の工具を挿嵌して該工具を水平方向に回動させる。該工具の回動により送りボルト12の回動操作が開始されることで、防錆具15は、案内棒17,17に沿って穿孔1cに対する対向姿勢を維持しながら穿孔1cに向けて下方に移動する。つまり、本実施例における頭頂部12bは、本発明における被操作部として機能する。
そして、図8及び図9に示すように、続けて送りボルト12を回動操作していくことで、防錆具15の下部側から防錆部材16を穿孔1cの穿孔面に当接させていき、防錆部材16を穿孔面の略全面に亘って当接させることで、防錆具15の穿孔1cへの嵌着がなされ、穿孔1cの防錆が完了する。すなわち、上記した送りボルト12及び案内棒17,17は、本発明の嵌着手段を構成する。この際には、防錆具15の環状部材15aが穿孔1cに導入されることに伴って、防錆部材16が環状部材15aと穿孔1cの穿孔面とに狭圧されながら漸次摺動され、防錆部材16が弾性変形して穿孔1cの金属素地が露出した穿孔面に被覆するようになり、やがて係止部15bが穿孔1cより外径方向の流体管1の外周面1aに係止する。
尚、この防錆具15が穿孔1cに嵌着している状態では、防錆具15の挿通孔19、19は両案内棒17,17の下端部から抜け出している。一方、送りボルト12は、下端部が防錆具15の挿通ネジ孔20に螺着された状態を維持する。このため、防錆具15が穿孔1cに嵌着された状態では、防錆具15は送りボルト12を介して作業弁8aに保持されるようになっており、防錆具15が流体管1内を流れる流体圧を受けることによって穿孔1cから外れてしまうことを防止している。
このように、本実施例では、分岐部3aを作業弁8aにより閉塞するのみで、穿孔1cに対して穿孔1cの穿孔面を防錆するための防錆具15を穿孔1cに嵌着可能な対向位置に配置することができる上、六角レンチ等の工具により送りボルト12を回動操作することで、流体管1の不断流状態を維持したまま穿孔1cに防錆具15を嵌着することが可能となっている。以降、穿孔1cの防錆が完了した後は、開口フランジ部3bに上方から蓋体31を配設することで、分岐部3aの上端部を密封し、作業を完了する。
尚、本実施例では、前述したように、穿孔1cに防錆具15が嵌着することで両案内棒17,17の下端部は防錆具15の挿通孔19、19から抜け出すが、本発明の変形例として図10に示すように、挿通孔19,19の下部に僅かに拡径した挿通凹部19a、19aを形成するとともに、両案内棒17,17の下端部に挿通凹部19a、19aに係合する、本発明における嵌着手段を構成する停止部材18、18を配設し、穿孔1cに防錆具15が嵌着された際に停止部材18が各挿通凹部19aの上面に係止されるようにしてもよい。
このようにすることで、送りボルト12を過剰に回動操作することにより防錆具15を穿孔1cに嵌着される嵌着位置よりも更に下方に移動させ、流体管1内に防錆具15が落下してしまうことを防止することができる。
以上、本実施例における防錆装置にあっては、防錆具15は、防錆具15を穿孔1cに嵌着させる送りボルト12及び案内棒17、17を介して作業弁8aに取り付けられており、作業弁8aは、分岐部3aを閉塞することで、防錆具15を、送りボルト12及び案内棒17、17により穿孔1cに嵌着可能となる穿孔1cとの対向位置に配置するので、作業弁8aによって分岐部3aを閉塞するのみで防錆具15を穿孔1cと対向する対向位置に位置決めすることができるとともに、この状態から送りボルト12及び案内棒17、17により防錆具15を流体管1に向けて移動させることで、防錆具15を穿孔1cに嵌着させることができるので、穿孔1cへの防錆具15の嵌着を容易に行うことができるばかりか、防錆具15を内蔵した別体のケース体を用意する必要がなく、作業弁8aに取り付けた送りボルト12及び案内棒17、17を用いるのみで穿孔1cを防錆可能なため、穿孔1cの防錆に伴う手間を簡略化しつつ作業時間を短縮することができる。
また、作業弁8aは、筐体2と一体に構成されているので、分岐部3aを作業弁8aによって閉塞することで、防錆具15を対向位置における穿孔1cの近傍に配置することができるので、防錆具15の穿孔1cへの移動量を少なくしながら、防錆具15を穿孔1cに嵌着させることができる。
また、嵌着手段は、防錆具15を、分岐部3aを閉塞した作業弁8aの外方から移動操作可能な頭頂部12bを備えているので、防錆具15の穿孔1cへの嵌着を作業者が筐体2の外方から頭頂部12bを介して直接操作することができるので、防錆具15の穿孔1cへの嵌着の確実性を高めることができる。
また、頭頂部12bは、作業弁8a内に設けられているので、作業弁8aによる分岐部3aの閉塞時に、作業弁8aを頭頂部12bが筐体2に当接すること無く移動させることが可能となるので、作業弁8aの流体管1の拡径側端部と筐体2との間に、流体管1内を流れる流体の流体圧によって作業弁8aと筐体2とに密着するシール部材8dを配置することが可能となる。
また、嵌着手段は、防錆具15を穿孔1cに向けて案内する案内棒17を有しているので、穿孔1cに対して移動する防錆具15に穿孔1cへの移動方向とは異なる方向から力がはたらいても、案内棒17により防錆具15を穿孔1cに沿う状態のまま確実に穿孔1cに嵌着させることができる。
また、送りボルト12は、防錆具15を穿孔1cに対する嵌着位置で停止させる停止部材18を有しているので、防錆具15の送りボルト12による穿孔1cへの移動が、停止部材18によって穿孔1cに対する嵌着位置で確実に停止されるので、防錆具15の穿孔1cに対する移動量を微調整する必要が無く、作業効率を上昇させることができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、弁体14は、図示しないハンドルによる回転操作部13bの回転によって下方に移動することで流体管1の内周面に弾性変形しながら密封状に当接して流体管1の管路を遮断し、前記ハンドルによる回転操作部13bの回転によって上方に移動することで流体管1の管路を開放する切換弁として説明したが、弁体は、バタフライ弁、ゲート弁、プラグ、緊急遮断弁等であってもよい。
また、前記実施例では、エンドミル9bにより穿孔1cを管径方向の幅寸法が管軸方向の幅寸法よりも長寸な非円形状に形成するとともに、防錆具15を穿孔1cに沿う形状に形成したが、穿孔1cは、上方からホールソーを流体管1に向けて進行させることで平面視で円形状となるように形成してもよく、また、この平面視で円形状に形成された穿孔1cに沿うように防錆具15の形状を形成するようにしてもよい。
また、前記実施例では、防錆具15が環状部材15aによって環状に形成されているが、これに限らず、穿孔の穿設形状に沿う形状等に形成されてもよい。
1 流体管
1c 穿孔
2 筐体
3a 分岐部
8a 作業弁
8b 送りネジ
9 切削装置(穿孔手段)
9a 軸部材
9b エンドミル
12 送りボルト(嵌着手段)
12a 軸部
12b 頭頂部(被操作部)
12c 六角穴
13 弁筐体
14 弁体
15 防錆具
15a 環状部材
16 防錆部材
17 案内棒(嵌着手段、案内手段)
18 停止部材(嵌着手段)
19 挿通孔
20 挿通ネジ孔

Claims (6)

  1. 流体管に対し密封状に取り付けられる筐体と、管径方向に延びる前記筐体の分岐部を閉塞可能な作業弁と、前記分岐部を介し進行する穿設手段によって流体管に穿設された穿孔に嵌着され該穿孔を防錆する防錆具と、を備える防錆装置であって、
    前記防錆具は、該防錆具を前記穿孔に嵌着させる嵌着手段を介して前記作業弁に取り付けられており、前記作業弁は、前記分岐部を閉塞することで、前記防錆具を、前記嵌着手段により前記穿孔に嵌着可能となる前記穿孔との対向位置に配置することを特徴とする防錆装置。
  2. 前記作業弁は、前記筐体と一体に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の防錆装置。
  3. 前記嵌着手段は、前記防錆具を、前記分岐部を閉塞した前記作業弁の外方から移動操作可能な被操作部を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の防錆装置。
  4. 前記被操作部は、前記作業弁内に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の防錆装置。
  5. 前記嵌着手段は、前記防錆具を前記穿孔に向けて案内する案内手段を有していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の防錆装置。
  6. 前記嵌着手段は、前記防錆具を前記穿孔に対する嵌着位置で停止させる停止部材を有していることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の防錆装置。
JP2011283222A 2011-12-26 2011-12-26 防錆装置 Pending JP2013133844A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011283222A JP2013133844A (ja) 2011-12-26 2011-12-26 防錆装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011283222A JP2013133844A (ja) 2011-12-26 2011-12-26 防錆装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013133844A true JP2013133844A (ja) 2013-07-08

Family

ID=48910696

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011283222A Pending JP2013133844A (ja) 2011-12-26 2011-12-26 防錆装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013133844A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8720465B2 (en) Device for work implementation without stopping flow, and method for work implementation without stopping flow
WO2019116617A1 (ja) 流体管路構造の弁撤去方法と流体管路構造及び弁装置
JP5124310B2 (ja) 制水体設置装置
JP2006250295A (ja) 既設流体管の不断水仕切弁設置方法及び仕切弁設置装置
JP6118881B2 (ja) 取付構造
JP5813492B2 (ja) 防錆装置
JP5944705B2 (ja) 分岐開口連通方法
JP5843389B2 (ja) 取付構造
JP2013133844A (ja) 防錆装置
JP5964574B2 (ja) 作業具導入方法及びその際に用いられる取付具
JP2023024545A (ja) 流体管の切除方法
JP5596366B2 (ja) 制流弁
JP2013117295A (ja) 弁筐体設置方法
JP5845074B2 (ja) 弁筐体設置方法
JP6396140B2 (ja) 弁本体取付構造
JP2013130252A (ja) 流体管穿設方法
JP2013170641A (ja) 流体管分岐装置及び流体分岐方法
JP5913961B2 (ja) 流体管穿設方法
JP6291105B2 (ja) 取付構造
JP2015064074A (ja) 止流体装置取替方法
JP2013130253A (ja) 流体管穿設防錆方法及び流体管穿設防錆装置
JP5663217B2 (ja) 制流弁
JP5882513B2 (ja) 作業具設置方法
JP5947581B2 (ja) コア組付装置及びそれを用いたコア嵌設方法
JP6691463B2 (ja) 設置体取付構造