JP2013185610A - ホースの敷設方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来では敷設作業が困難であった環境下においても、ホースを容易且つ迅速に敷設することが可能な、ホース敷設方法を提供すること。
【解決手段】ホース5の一端部を裏返して固定した状態で、このホース5の裏返された部分の内側に加圧エアの圧力を作用させる。これにより、ホース5の表裏を反転させつつ、反転の先端部分5aを加圧エアの圧力によって進出させることで、ホース5を敷設する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ホースの敷設方法に関し、特に、敷設場所の地面の状態が悪い場合など敷設作業が困難な条件下に特に好適なホース敷設方法に関する。
従来から、地震、火災、台風等の様々な災害を受けた被災現場において、給水用ホース、消防ホース、あるいは、排水ホース等の様々な用途のホースを迅速に敷設することが求められることがある。
例えば、原子力発電所や化学プラント等が地震や火災等によって被災した場合には、工業用水の供給が停止し、その結果、設備に多大な被害がもたらされることがある。そこで、このような緊急の状況が発生したときには、1日、1時間を争って、出来る限り早急に水を供給するシステムを再構築することが必要である。しかしながら、一般的なプラントにおいては、付近を流れる河川から取水した水を工業用水管によって供給されるようになっているが、このような工業用水管は、地面に埋設して設置されていることも多く、地震等によって工業用水管が損傷して給水が停止した場合には、復旧にかなりの時間がかかる。このような場合には、水源からプラント等の給水先へ向けてホースを敷設することにより、被災現場において給水システムを早期に構築することが可能である。
また、地震や大雨等による土砂崩れが発生したときに、流れ出した土砂が堆積して川の水が堰き止められると、堰止湖が形成されることがある。そして、さらなる大雨や川の増水によって堰止湖の水位が上昇すると、水を堰き止めている部分(堰止湖の堤防部)が決壊し、下流側に大きな被害をもたらしかねない。このような場合には、堰止湖の水を速やかに排水するために、堤防部の堰止湖と反対側から堰止湖まで、排水ホースを迅速に敷設して排水路を構築することが求められる。
このような緊急時のホースの敷設に関して、特許文献1には、消防ホース等を敷設するための自走式の装置が開示されている。この特許文献1の装置は、自走可能な台車と、この台車に回転自在に設置されたリールと、リールを回転駆動するリール駆動機構を備えている。そして、台車にホースが巻取られたリールが設置された状態で、前記リールを回転させてホースを引き出しながら、台車を目的地まで走行させる。これにより、重量の大きなホースを、水源から離れた目的地まで容易且つ迅速に敷設することが可能となる。
特開2006−289号公報
特許文献1の自走式の装置は、確かに、重量の大きなホースを速やかに敷設する場合に好適なものではあるが、あくまで、このような装置が走行可能な、平坦な平地での敷設を想定したものである。従って、地震等の発生によって凹凸や瓦礫等が存在するような、敷設場所の地面の状態が悪い場合や、敷設場所が急斜面である場合に、このような自走式の装置を走行させながらホースを敷設することはかなり困難である。そうなると、人力でホースを敷設することになるが、被災現場において、重量の大きいホースを人力で敷設する作業は、現実には困難を極める。
例えば、地震などの災害時には、ホースの敷設場所において地面の隆起あるいは沈降によって凹凸や亀裂が生じたり、あるいは、建物の倒壊によって発生した瓦礫が多数散乱していたりする。このような場合、地面の凹凸や亀裂を避け、また、瓦礫を撤去しつつ、敷設作業を行うことが必要となる。そのため、ホースの敷設に、数日、場合によっては数ヶ月という、かなり長い時間を要することになる。
また、堰止湖から排水するための排水用のホースを敷設する場合においては、堤防部の急な斜面に沿ってホースを敷設する必要がある。また、堰止湖の堤防部の斜面には、土砂崩れによって崩れ落ちてきた岩や倒木等が存在し、また地面の状態も平坦でなく凹凸が至る所に形成されているのが普通である。さらに、地滑りが発生しやすい状況でもある。このような条件下で、重量の大きなホースを、人力によって短時間で敷設することはまず不可能である。
本発明の目的は、従来では敷設作業が困難であった環境下においても、ホースを迅速に敷設することが可能な、ホース敷設方法を提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
第1の発明のホースの敷設方法は、ホースの一端部を裏返して固定し、前記ホースの裏返された部分の内側に流体圧力を作用させて前記ホースの表裏を反転させつつ、反転の先端部分を前記流体圧力によって進出させることによって、前記ホースを敷設することを特徴とするものである。
ホースの一端部を裏返して固定した状態で、その裏返された部分の内側に流体圧力を作用させると、ホースの、固定された一端部に連なる部分の表裏が順次反転しつつ、その反転位置(反転の先端部分)が前方へ移動する。
本発明では、ホースの表裏を反転させつつ、その反転の先端部分を連続的に進出させることによって敷設していくため、ホースを引っ張る必要がなく、また、ホースを敷設するための装置を敷設場所内で走行させる必要もない。また、地面の状態が悪い場合や障害物があってもその上を乗り越えるようにホースを敷設することができ、ホースを迅速且つ容易に敷設することができる。また、ホースの未反転部分が反転済みのホースの内側において繰り出されていくため、地面との間に摩擦が生じず、ホースに損傷が生じにくい。
また、地面の状態が悪い部分や障害物をどうしても避けざるを得ない場合であっても、ホースの、反転の先端部分の向きを変えるだけで、ホースの敷設方向を容易に変更することができる。また、ホースは曲げたり、扁平に押し潰したりすることができる。そのため、樹木等の大きな障害物が存在する場所において、ホースを敷設するための大きな空間を確保できず、比較的小さな空間しかない場合でも、ホースを曲げたり扁平に押し潰したりしてそのような小さな空間に通すことができ、障害物を避けることなくホースを敷設することも可能である。
このように、本発明によれば、凹凸や瓦礫等が存在するような敷設場所の地面の状態が悪い場合や、障害物が存在する場合、あるいは、敷設場所が急斜面である場合など、従来では敷設作業が困難であった環境下においても、ホースを容易且つ迅速に敷設することができる。
第2の発明のホースの敷設方法は、前記第1の発明において、前記ホースに加圧エアを供給し、この加圧エアの圧力によって前記ホースの表裏を反転させることを特徴とするものである。
加圧エアの圧力でホースを反転させる場合には、水などの液体を使用する場合と比べて、反転中のホースの重量が大きくならず、反転の先端部分の向きを変えて敷設方向を変更する、あるいは、反転の先端部分が障害物等にひっかかった場合に持ち上げるといった、ホースの取り回しが容易になる。また、敷設場所が斜面である場合に水頭圧が作用しないため、斜面上方に敷設することも容易である。
第3の発明のホースの敷設方法は、前記第1又は第2の発明において、前記ホースを敷設する領域の所定位置にガイドを設置し、前記所定位置において前記反転の先端部分の向きを変え、前記ガイドによって前記ホースを曲げながら敷設することを特徴とするものである。
本発明によれば、予めガイドを設置しておくことにより、このガイドによってホースを曲げながら敷設しやすくなり、地面の状態が悪い部分や障害物等を避けつつ、所定の経路に沿ってホースを敷設することが容易になる。
第4の発明のホースの敷設方法は、前記第1〜第3の何れかの発明において、2本の前記ホースを連結し、一方のホースを、流体圧力によって表裏を反転させながら前記反転の先端部分を進出させ、前記一方のホースと他方のホースとの連結部が、前記反転の先端部分に到達したときに、流体圧力による前記一方のホースの反転を停止させてから、前記反転の先端部分を切断して2本のホースを一旦切り離し、切り離された前記2本のホースの端部を、前記ホース内に前記流体圧力が作用したときにその流体が漏れないように接続した後、前記流体圧力によって前記他方のホースの反転を開始することを特徴とするものである。
本発明によれば、2以上の複数のホースを次々に繋いでいくことによって長い距離にわたっての敷設が可能となる。また、一方のホースを反転させて敷設したときに、このホースに引っ張られて次に接続される他方のホースが接続位置まで移動してきていることから、次のホースを別途運搬する必要がない。
第5の発明のホースの敷設方法は、前記第1〜第4の何れかの発明において、先に、前記ホースよりも径の大きな保護筒体を、流体圧力により表裏を反転させながら敷設し、前記保護筒体の敷設後に、前記保護筒体の内側において、前記ホースを、流体圧力により表裏を反転させながら前記保護筒体内に挿入することを特徴とするものである。
本発明では、ホースが保護筒体内に挿入されることにより、ホースが保護筒体に保護され、ホースが傷つくことが防止される。また、保護筒体を、流体圧力によって反転させつつ敷設することから、ホースよりも大径の保護筒体の敷設作業が容易になる。また、長尺な保護筒体内に、同じく長尺なホースを、引き込みによって挿入するのは困難な場合もあるが、本発明では、ホースを、保護筒体の内側において加圧エアによって反転させることによって、保護筒体内に挿入することから、長尺な保護筒体内に、同じく長尺なホースを挿入することが非常に容易となる。
第6の発明のホースの敷設方法は、前記第1〜第5の何れかの発明において、反転前の前記ホースにはベルトが挿通され、前記ベルトを牽引しながら前記ホースの表裏を反転させることにより、前記反転の先端部分を、前記ベルトの牽引方向に誘導することを特徴とするものである。
本発明によれば、ホースの反転の先端部分をベルトによって誘導するため、ホースが進出する向きを制御できる。また、ベルトを牽引しながら反転を行うことで、ホースの反転速度(即ち、敷設速度)を制御することも可能となる。
第7の発明のホースの敷設方法は、前記第1〜第6の何れかの発明において、前記ホースの反転を一旦停止させてから前記ホースの未反転部分を引っ張り、前記反転の先端部分を後退させた後に、前記反転の先端部分の向きを変更することを特徴とするものである。
本発明によれば、ホースが間違った方向に敷設されてしまった場合でも、反転を一旦停止させて反転の先端部分を後退させてから、反転の先端部分の向きを変更することで、敷設方向を正しい方向に修正することができる。
本発明の第1実施形態に係る、給水用ホースの敷設工程を示す図である。 反転によってホースを敷設する途中の状態を示す図である。 反転時におけるホースの断面図である。 水中ポンプを用いた給水工程を示す図である。 ポンプ車を用いた給水工程を示す図である。 第1実施形態の変更形態に係る、ホースの敷設工程を示す図である。 別の変更形態に係るホースの断面図であり、2本のホースを繋ぎながら敷設する工程を説明する図である。 さらに別の変更形態に係る、ホース反転挿入時における保護筒体とホースの断面図である。 本発明の第2実施形態に係る、堰止湖へのホースの敷設工程を示す図である。 ホース敷設後の堰止湖からの排水工程を示す図である。 第2実施形態の変更形態に係る、ホースと水中ポンプとの接続を示す図である。 別の変更形態に係るホースの敷設工程を示す図である。
(第1実施形態)
次に、本発明の第1実施形態について説明する。この第1実施形態では、地震等の災害発生によって工場への水の供給が停止したときに、給水システムを臨時に構築するために工場敷地内に給水用ホースを敷設する。図1は、第1実施形態に係る給水用ホースの敷設工程を示す図である。図1に示すように、第1実施形態では、工場敷地に隣接する水源100(例えば、川や海)から工場敷地内の建屋200へ向けて、給水用のホース5を敷設する。
水源100近くにはホース敷設装置1が配置されている。このホース敷設装置1は、自走可能な台車2と、台車2に回転自在に設置されたリール3を有する。そして、ホース敷設装置1は、リール3を回転させることによって、このリール3に巻き付けられたホース5を引き出す。尚、ホース5は、後述する反転のために必要な気密性と可撓性を備えたものであれば、その構造は特に限定されるものではないが、例えば、筒状織物からなるジャケットの内外面に合成樹脂のコーティングがなされたものを使用できる。また、ホース5の口径は、建屋200で必要とする水の量にもよるが、例えば、200〜1000mmのものを使用する。さらに言えば、短い時間で大量の水を送る必要があることから、例えば、口径が500〜1000mmの比較的口径の大きなものを使用することが好ましい。尚、工業用水を建屋200へ供給するのであれば、耐圧力が1MPa以上のホース5を使用することが好ましい。
また、筒状織物からなるジャケットとしては、以下のような仕様のものを用いることができる。
経糸:ポリエステル糸1220dtex/10本×600本
緯糸:ポリエステル糸1100dtex/10本×2×23P/10cm
このホース敷設装置1は自走式であることから、平時であれば、ホース敷設装置1自身を敷地内で走行させてホース5を敷設することが可能である。しかしながら、災害発生時に、敷地内において地面の凹凸や瓦礫の散乱などが生じて、ホース敷設装置1を敷地内に進入させることが困難な場合には、ホース敷設装置1は水源100近くに待機させておく。そして、ホース敷設装置1から引き出されたホース5を、以下のように表裏を反転させることによって敷設する。
ホース敷設装置1の前方には、ホース敷設装置1から引き出されたホース5の表裏を反転させる反転金具10と、この反転金具10に反転用の加圧エアを供給するエアポンプ11が設置されている。
図2は、ホースの敷設途中の状態を示す図である。また、図3は、反転時におけるホース5の断面図である。図3に示すように、反転金具10は、円板状の板部材12と、この板部材12の外周部にボルトで連結された筒部材13を有する。
板部材12の中央部には、ホース5が挿通される挿通孔12aが形成されている。また、板部材12には、エアポンプ11と接続されるエア注入口12bも形成されている。そして、ホース敷設装置1から引き出されたホース5は、偏平に折り畳まれた状態で板部材12の挿通孔12aに挿通される。さらに、挿通孔12aを通過したホース5の先端部は裏返されて、筒部材13の外周面にバンド14で固定される。また、板部材12の中央部には、挿通孔12a内のホース5の通過を許容しつつ、挿通孔12aとホース5との間を気密に保持するシール部材15が取り付けられている。
図3のように、ホース5の先端部が裏返されて筒部材13に固定された状態では、ホース5、板部材12、及び、筒部材13の内側に密閉空間16が形成される。そして、エア注入口12bに接続されたエアポンプ11から、前記空間16内に加圧エアが供給されると、裏返されたホース5の先端部の内側にエアの圧力(流体圧力)が作用する。このエアの圧力により、ホース5の、固定された先端部に続く部分が挿通孔12aから引き出されながら表裏が反転されていく。このとき、図2に示すように、ホース5の反転が行われている部分(反転の先端部分5a)が前方へ進出することになる。
そして、本実施形態では、このホース5の表裏反転の際の先端部分5aの進出を利用して、敷地内にホース5を敷設する。つまり、ホース5に加圧エアを供給して反転を進めていくにつれて、反転の先端部分5aが前方へ進出するために、ホース5の敷設が自然に進行することになる。
次に、敷地内におけるホース5の敷設から建屋200への給水に至るまでの、一連の作業について順を追って説明する。
まず、敷地内にホース5を敷設するために、図1に示すように、ホース5が巻き付けられたリール3を搭載したホース敷設装置1を、川や海などの水源100近くに設置する。また、敷地内の、ホース5を敷設する領域の所定位置に、大きな凹凸や瓦礫が存在する部分(図1のハッチング部分)、あるいは、樹木等の大きな障害物を避けてホース5を敷設することができるように、敷設予定経路に沿って複数のガイド20を設置する。尚、ガイド20の設置は、例えば、地面に杭を打ってもよいし、ドラム缶などの工場内の備品に水を入れて重量を増やしたものを置くだけでもよい。
次に、図2、図3に示すように、ホース5の先端部を裏返した状態で反転金具10に固定する。そして、ホース敷設装置1のリール3を回転させてリール3からホース5を引き出しながら、エアポンプ11から供給された加圧エアの圧力によって、ホース5の表裏を反転させつつ反転の先端部分5aを進出させて、ホース5の敷設を開始する。尚、反転金具10に供給する加圧エアの圧力は、敷設するホース5の仕様に応じて決定される。例えば、上述したように、口径が200〜1000mm、耐圧力が1MPa程度のホースの場合であれば、適切な加圧エアの圧力は0.05〜0.3MPaであり、この範囲内であれば、かなり長尺のホース5であっても反転による敷設が可能である。
このように、加圧エアの圧力によってホース5の表裏を反転させつつ、その反転の先端部分5aを連続的に進出させることによって敷設していくため、ホース5を引っ張る必要がなく、また、ホース敷設装置1を敷設内で走行させる必要もない。また、地面に凹凸や亀裂、あるいは、瓦礫等が存在する状態であっても、凹凸や亀裂を避けたり、瓦礫を排除することなくその上を乗り越えてホース5を迅速に敷設できる。また、図2、図3からわかるように、反転時に、ホース5の未反転部分5bが、反転済みの部分の内側において繰り出されていくことから、この繰り出されていく未反転部分5bと地面との間に摩擦が生じず、引っ張って敷設する場合と比べてホース5に損傷が生じにくい。
但し、大きな凹凸、亀裂、あるいは、瓦礫が存在する(図1のハッチング部分)、あるいは、樹木や施設等の様々な障害物が設置されているなど、どうしても避けざるを得ない場所が敷地内に存在する場合には、ホース5の敷設方向を変更する必要がある。このようなときでも、作業者が、ホース5の反転の先端部分5aの向きを変えるだけで、ホース5の敷設方向を容易に変更することができる。また、敷地内の所定位置に予めガイド20を設置しておくことで、敷設方向を変える際にホース5を曲げやすくなる。これにより、地面の状態が悪い部分や障害物等を避けつつ、所定の経路に沿ってホース5を敷設することが容易になる。
また、万が一、ホース5を曲げる位置を間違えたり、あるいは、違った方向に曲げてしまったりして、ホース5が間違った方向に敷設されてしまった場合には、以下のようにして、ホース5の敷設方向を容易に修正できる。まず、ホース5の膨張状態を維持できる程度の圧力まで加圧エアの圧力を低下させ、反転の先端部分5aの進出を一旦停止(反転を停止)させる。次に、ホース5の未反転部分5bをリール3側から引っ張って、反転の先端部分5aを後退させる。そして、ホース5を曲げる位置まで先端部分5aを戻したら、その位置で改めて先端部分5aの向きを正しい方向に向け、加圧エアの圧力を上げて反転を再開する。このように、ホース5が間違った方向に敷設されてしまった場合でも、加圧エアの圧力を低下させて反転の先端部分5aを後退させてから、その向きを変更することで、敷設方向を正しい方向に修正することができる。
また、ホース5は可撓性を有するものであって、曲げたり、扁平に押し潰したりすることができる。そのため、大きな障害物が存在する場所において、ホース5を敷設するための大きな空間を確保できず、比較的小さな空間しかない場合でも、ホース5を曲げたり扁平に押し潰したりしてそのような小さな空間に通すことで、障害物を避けることなくホース5を敷設することもできる。
尚、人命に危険が及ぶような、敷設場所に作業者が立ち入ることが困難な環境でホース5を敷設する場合には、進出する反転の先端部分5aと併走する機械やロボット等を用いて、ホース5の敷設方向の変更を行ってもよい。
以上のように、従来では敷設作業が困難であった、凹凸や亀裂、あるいは、瓦礫等が存在するような敷地内の地面の状態が悪い場合や、敷地内に障害物が存在する場合であっても、ホース5を容易且つ迅速に敷設することができる。例えば、敷設距離が数百mであれば数時間で敷設でき、数kmであっても2,3日で敷設することが可能である。
また、この第1実施形態では、加圧エアの圧力でホース5の表裏を反転させている。反転に使用する流体としては、水などの液体であってもよいのだが、加圧エアを使用することで、液体を使用した場合と比べて反転中のホース5の重量が大きくならない。従って、反転の先端部分5aの向きを変えて敷設方向を変更する、あるいは、反転の先端部分5aが障害物等にひっかかった場合に持ち上げるといった、ホース5の取り回しが容易になる。
以上のようにして、建屋200までのホース5の敷設が完了すると、ホース5を、水源100から水を汲み上げる給水ポンプに接続する。尚、図3に示すように、反転金具10の板部材12は、ホース5の端部が固定されている筒部材13とボルトで連結されており、板部材12を筒部材13から簡単に取り外すことができるようになっている。従って、筒部材13にホース5の端部が固定されたままで板部材12を筒部材13から外して、代わりに、筒部材13に、給水ポンプと接続するための金具を取り付けることができるため、ホース5と給水ポンプとの接続が容易である。具体的には、例えば、図4に示すように、反転金具10に水中ポンプ17を接続する。あるいは、図5に示すように、水中ポンプを備えたポンプ車18を反転金具10に接続する。このように、ホース5を給水ポンプと接続した後は、給水ポンプによって水源100の水を汲み上げ、ホース5を介して建屋200へ給水する。
尚、上の説明では、建屋200に給水を行うためのホース5を敷設する場合を例に挙げて説明したが、建屋200において火災が発生した場合に、この建屋200へ消防ホースを敷設する場合についても、同様の作業を行うことによって実現できる。
次に、第1実施形態の変更形態について説明する。但し、前記第1実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
1]図6に示すように、偏平に折り畳まれたホース5に、このホース5よりも長いベルト6が挿通されており、ホース5の全長にわたってベルト6が密着していてもよい。この場合、ホース5の反転敷設時に、作業者がベルト6を牽引しながらホース5の反転を行い、反転の先端部分5aをベルト6の牽引方向に誘導することができる。これにより、ホース5から離れた場所からベルト6を操作して、敷設時のホース5の向き(先端部分5aの進出方向)を制御できる。また、ベルト6によってホース5の反転速度(即ち、敷設速度)を制御することもできる。さらに、反転の先端部分5aが障害物にひっかかったときに、ベルト6を上下、あるいは、左右に振るなど操作することによって、そのひっかかった状態を解消することも可能である。
また、ホース5の敷設方向を修正する際に、このベルト6のホース敷設装置1側の端部を後へ引っ張ることで、反転の先端部分5aを簡単に後退させることができる。また、ベルト6のホース敷設装置1側の端部をリール3に固定しておけば、リール3からホース5がある程度引き出されたときに、加圧エアの圧力によってホース5が前に飛び出してしまうことが抑制できる。
尚、上記のベルト6の代わりに、ロープやワイヤ等の線材を用いても同様の作用効果が得られる。但し、幅広のベルトを用いた場合は、ロープ等と比較して、牽引時にホース5がねじれにくいという利点や、ホース5に密着したときの摩擦力が大きく、ホース5との間にすべりが生じにくいという利点がある。
2]2以上の複数のホース5を繋いで敷設することも可能である。但し、敷設場所の地面の状態が悪い場合には、各々のホース5を接続位置までトラック等に積んで敷地内で運搬することは難しい。そこで、下記のような手順で敷設作業を行うことが好ましい。
まず、図7(a)に示すように、敷設前に、2本のホース5A,5Bの端部を連結しておく。尚、この段階では、2本のホース5A,5Bの端部を気密状に接続する必要は全くなく、一方のホース5Aが移動したときに他方のホース5Bが一体的に移動できる程度の連結であればよい。例えば、2本のホース5A,5Bを、例えば、布やゴム等の可撓性シートからなる連結部材30で連結すれば十分である。
次に、一方のホース5Aの端部を裏返した状態で反転金具10に固定し、加圧エアの圧力によってこの一方のホース5Aを反転させる。このとき、反転の先端部分5aの進出に伴って、連結部5c、及び、他方のホース5Bも移動することになる。そして、図7(b)に示すように、2本のホース5A,5Bの連結部5cが反転の先端部分5aに到達したときには、エアポンプ11からの加圧エアの供給を止めて反転を停止し、切断線Cにおいて連結部5cを含む先端部分5aを切断、除去する。次に、図7(c)に示すように、切り離された2本のホース5A,5Bの端部に接続金具31,32を取り付けて、改めて、2本のホース5A,5Bを、加圧エアが漏れないように気密状に接続する。その後、再びエアポンプ11からホース5内の空間16に加圧エアを供給すると、この加圧エアの圧力によって他方のホース5Bの反転が開始されて、この他方のホース5Bの敷設が行われる。
上記のようにして、1本のホース5Aの敷設が終わり次第、別のホース5Bを接続し、複数のホース5を次々に繋いでいくことによって、長い距離にわたっての敷設が可能となる。また、一方のホース5Aを反転させて敷設したときに、このホース5Aに引っ張られて次に接続されるホース5Bが接続位置まで移動してきていることから、次に敷設するホース5Bを、別途トラック等で接続位置まで運搬する必要がない。
3]敷設場所に瓦礫が散乱している等、地面の状態が悪い部分において、ホース5を敷設する場合には、予め、不織布等をかぶせ、その上にホース5を敷設するようにすれば、ホース5の損傷を確実に防止できる。
また、ホース5の外側を、別の保護用の筒体(保護筒体40)で覆うようにしてもよい。但し、ホース5よりも大径で、且つ、長尺の保護筒体40を敷設し、さらに、この保護筒体40内に同じく長尺のホース5を引き込んで挿入することは、かなり困難な作業となることから、例えば、以下のような方法を採用することが好ましい。
図8に示すように、まず、ホース5よりも径の大きな保護筒体40を反転させつつ敷設する。即ち、保護筒体40の端部を裏返した状態で反転金具41に固定し、加圧エアの圧力によって保護筒体40の表裏を反転させながら敷設する。保護筒体40の敷設後、この保護筒体40の内側において、反転金具10を用いてホース5を加圧エアの圧力によって表裏を反転させて反転の先端部分5aを進出させ、保護筒体40内に挿入させる。
この形態では、ホース5が保護筒体40内に挿入されることにより、ホース5が保護筒体40に保護され、ホース5が傷つくことが防止される。また、保護筒体40を、加圧エアによって反転させつつ敷設することから、ホース5よりも大径の保護筒体40の敷設作業が容易になる。さらに、ホース5も同様に加圧エアによって反転させつつ保護筒体40内に挿入することから、長尺な保護筒体40内に、同じく長尺なホース5を挿入することが非常に容易となる。
尚、保護筒体40は、ホース5を保護する機能を備えていればよいのだが、上記のように加圧エアによる反転によって敷設するのであれば、ホース5と同様に、自身が反転するための可撓性と、加圧エアを漏らさないための気密性を少なくとも備えていることが必要である。例えば、縫製等により筒状に形成された不織布を好適に使用できる。
4]前記実施形態では加圧エアによってホース5を反転させていたが、反転のためにホース5に供給する流体は気体には限られず、水などの液体を用いてもよい。
5]ホース5を反転させる反転装置としては前述の反転金具10には限られない。例えば、長尺なホース5が巻取られたリールを収容し、且つ、加圧エアが供給される圧力容器を備えた、大型の反転装置を用いてもよい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。前記第1実施形態は、敷設場所が平地である場合を想定して本発明を適用した例であるが、この第2実施形態は、急な斜面においてホースを敷設する場合に適用した例である。より具体的には、土砂崩れ等によって流れ出した土砂が堆積し、水が堰き止められることによって形成された堰止湖へ、排水用のホースを敷設する例を挙げる。図9は、第2実施形態に係る、堰止湖への排水ホースの敷設工程を示す図である。
図9に示すように、土砂崩れ等によって流れ出した土砂が堆積して堤防部56をなし、この堤防部56によって川の水が堰き止められると、川の上流側に堰止湖57が形成される。この第2実施形態では、堤防部56の堰止湖57とは反対側(図中右側:以下、裾側ともいう)から、堤防部56の急な斜面に沿って頂部56aを越えて図中左側の堰止湖57までホース55を敷設する。その際に、前述の第1実施形態と同様に、ホース55の表裏を反転させながら、反転の先端部分55aを進出させることによって、堤防部56の斜面に沿ってホース55の敷設を行う。
まず、堤防部56の裾側の比較的平坦な場所に、ホース敷設装置51を設置する。図には、ホース敷設装置51としては、第1実施形態と同様に、リール53が設置された台車52を有する自走式のものが開示されている。そして、ホース敷設装置51は、リール52を回転させることによって、このリール53に巻き付けられたホース55を引き出す。
この排水用のホース55としては、前記第1実施形態の給水用のホース5と同様、例えば、筒状織物からなるジャケットの内外面に合成樹脂のコーティングがなされたものを使用できる。尚、前述した第1実施形態と同様に、口径が200〜1000mmの範囲のホースを使用できるが、堤防部56の斜面は足場が悪く、前記第1実施形態の図7(c)で例示したように複数のホース55を接続する作業が難しくなることから、長尺のホースを使用して接続作業をできるだけ減らすとともに、口径は小さいものを採用する。具体的には、口径200〜400mmで、耐圧力が0.5MPaのものを好適に使用できる。尚、ジャケットとしては、以下のような仕様のものを用いることができる。
(口径:200mm)
経糸:ポリエステル糸1100T/3×704本
緯糸:アラミド繊維1670T/2 45P/10cm
(口径:150mm)
経糸:ポリエステル糸1000T/3×656本
緯糸:アラミド繊維1670T/1 61P/10cm
また、ホース敷設装置51の近くに、ホース55の表裏を反転させる反転金具60と、この反転金具60に加圧エアを供給するエアポンプ61とを設置する。尚、反転金具60及びエアポンプ61は、前記第1実施形態と同様のもの(図1〜図3参照)を使用できる。
反転によるホース55の敷設は、前記第1実施形態と同様であるので詳細な説明は省略するが、以下のようにして行う。まず、リール53から引き出したホース55の先端部を、裏返した状態で反転金具60に固定する。そして、リール53を回転させてホース55を引き出しながら、エアポンプ61から供給された加圧エアの圧力によって、ホース55の表裏を反転させつつ反転の先端部分55aを進出させて、ホース55の敷設を開始する。尚、反転金具10に供給する加圧エアの圧力は、ホース55の仕様に応じて決定する。例えば、口径が200〜400mm、耐圧力が0.5MPa程度のホースの場合であれば、加圧エアの圧力を0.05〜0.3MPaとすることで、かなり長尺のホース55であっても反転による敷設が可能である。
この第2実施形態においても、ホース55の表裏を反転させつつ、その反転の先端部分55aを進出させることによってホース55を敷設していくため、敷設場所において重量の大きなホース55を引っ張る必要がなく、また、ホース敷設装置51を走行させる必要もない。従って、急な斜面であっても、容易且つ迅速にホース55を敷設することができる。
また、堤防部56の斜面は倒木や岩などの障害物が多数存在し、また、堰止湖57の周辺においては流木等も存在する可能性がある。しかし、反転による敷設では、このような障害物の上を乗り越えてホース55を迅速に敷設でき、また、障害物の事前撤去も不要で敷設作業が容易になる。また、ホース55の未反転部分が反転済みの部分の内側において繰り出され、地面との間に摩擦が生じないため、引っ張って敷設する場合と比べてホース55に損傷が生じにくい。
尚、樹木や大岩など、乗り越えることが不可能な障害物が存在する場合には、ホース55の敷設方向を変更する必要があるが、その際には、反転の先端部分55aの向きを変えるだけでよい。ここで、この敷設方向の変更は、敷設場所に作業者が立ち入って行ってもよいが、作業者の立ち入りが難しい場合にはロボット等を用いて行ってもよい。また、ホース55は曲げたり、押し潰して扁平にしたりすることが可能である。従って、例えば、樹木が林立する山中に敷設する場合でも、ホース55を扁平にして樹木の間の隙間に通すことで、樹木を迂回したり切り倒したりする必要がなく、その分、敷設時間を短縮できる。
また、加圧エアの圧力によってホース55を反転させることで、水などの液体の圧力を使用する場合と比較して、ホース55の重量が大きくならず、上述した敷設方向の変更が容易になる。また、反転の先端部分55aが障害物にひっかかったときに、持ち上げてその状態を解消することも容易である。さらに、この第2実施形態では、堤防部56の斜面に沿ってホース55を敷設するため、液体を使用すれば、頂部56aに向けて斜面に沿って上方へ敷設する場合に裾側において水頭圧が作用することになり、その分だけ、ポンプで余計に昇圧する必要がある。この点、加圧エアを使用すれば水頭圧は作用しないことから小さなエアポンプ61でも反転が可能になり、敷設が容易になる。
図10は、ホース敷設後の排水工程を説明する図である。上述した排水ホース5の敷設と並行して、排水ポンプ58を堰止湖57まで搬送する。そして、ホース55の敷設が完了した時点で、図10に示すように、ホース55に排水ポンプ58を接続して、堰止湖57の水を排水ポンプ58で汲み上げ、ホース55によって堤防部56の裾側へ排水する。
より具体的には、まず、図10に示すように、堤防部56の裾側において、ホース55の端部を反転金具60から取り外す。そして、取り外したホース55の端部を、河川(図示省略)に連通した排水桝59の中に入れる。
また、堰止湖57側に設置する排水ポンプ58としては水中ポンプを採用することができる。この場合、敷設が完了したホース55の、堰止湖57側の端部に排水ポンプ58を接続し、この排水ポンプ58を堰止湖57内に水没させて堰止湖57内の水を汲み上げる。尚、排水ポンプ58が、堰止湖57内で深く沈んだり、あるいは、遠くまで流されたりしないように、図10に示すように、ワイヤ63等によって排水ポンプ58を堤防部56に連結しておくことが好ましい。排水ポンプ58で堰止湖57から汲み上げられた水は、ホース55を通って裾側に設置された排水桝59へ排出され、さらに河川へ流される。このように、排水ポンプ58として、堰止湖57内に水没させて使用する水中ポンプを採用すれば、排水ポンプ58を堰止湖57の近くや堤防部56に設置する必要がないから、排水ポンプ58の設置場所を確保することが難しい場合でも、堰止湖57からの水の汲み上げが可能となる。
尚、敷設が完了したホース55から反転金具60を取り外した後、別のホース55の端部をこの反転金具60に接続することにより、同じ反転金具60を用いて、複数のホース55を続けて敷設してもよい。これにより、複数のホース55を1つの反転金具60で敷設できる。そして、複数のホース55を敷設して同時に排水を行うことで、堰止湖57からの排水量が増え、堰止湖57の水位を早急に低下させることができる。また、同じ反転金具60を繰り返し使用することで、複数のホース55を敷設するために、現場へ反転金具60を1つ搬入すれば済む。
次に、この第2実施形態の変更形態について説明する。但し、前記第2実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
1]前記第1実施形態に対する変更と同様に、この第2実施形態においても、予めホース55にベルトを挿通し、このベルトで牽引しながらホース55を反転させてもよい。特に、この第2実施形態において、堤防部56の裾側から頂部56aに向けて斜面に沿って上方へホース55を敷設する際に、頂部56a側からベルトを牽引することで、ホース55の反転の先端部分55aが重力に抗して頂部56aに到達することを補助できる。尚、ベルトを、堤防部56の頂部56aから牽引するには、ホース55の敷設前に、ベルトの端部を裾側から頂部56aまで渡しておく必要があるが、例えば、救助索を遠く離れた場所に架け渡す際に使用される、救助索発射銃を用いれば簡単に行える。
2]堰止湖57への搬送のしやすさという観点からは、水中ポンプは小型のものを用いることが好ましいが、小型の水中ポンプは排水量が少ないのが難点である。そこで、図11に示すように、堰止湖57まで敷設された1本のホース55の端部に、接続具65を介して複数の排水ポンプ58(水中ポンプ)を接続してもよい。このように、1本のホース55に複数の排水ポンプ58を接続することで、個々の排水ポンプ58としては小型の水中ポンプを採用しつつ、全体の排水量は一定以上に確保して堰止湖57の水位を早期に低下させることができる。
3]排水ポンプ58は、堰止湖57に水没させて使用する水中ポンプには限られず、陸上に設置されるものであってもよい。例えば、図12に示すように、堤防部56の頂部56aに排水ポンプ58を設置し、この排水ポンプ58を、裾側から頂部56aまで敷設したホース55Aと、頂部56aから堰止湖57まで敷設したホース55Bとそれぞれ接続してもよい。
4]その他、前記第1実施形態と同様に、この第2実施形態においても、複数のホース55を繋いで敷設する(図7参照)、ホース55を保護する保護筒体を先に敷設する(図8参照)、ホース55の反転に水等の液体を使用する、等々の変更を加えてもよい。
以上、本発明の実施形態として、災害時に工場の建屋へ給水用ホースを敷設する場合(第1実施形態)と、堰止湖へ排水用ホースを敷設する場合(第2実施形態)に、本発明をそれぞれ適用した例を挙げたが、本発明はこれら以外の状況においても適用することは可能である。例えば、河川の氾濫時に、浸水地域に排水用ホースを敷設する場合や、山火事発生時に山間部に消防ホースを敷設する場合など、緊急を要するものの敷設場所の状態が悪く、敷設作業が困難を極める場合に適用することが特に望まれる。
5 ホース
5a 先端部分
5b 未反転部分
6 ベルト
10 反転金具
20 ガイド
40 保護筒体
55 ホース
60 反転金具

Claims (7)

  1. ホースの一端部を裏返して固定し、
    前記ホースの裏返された部分の内側に流体圧力を作用させて前記ホースの表裏を反転させつつ、反転の先端部分を前記流体圧力によって進出させることによって、前記ホースを敷設することを特徴とするホースの敷設方法。
  2. 前記ホースに加圧エアを供給し、この加圧エアの圧力によって前記ホースの表裏を反転させることを特徴とする請求項1に記載のホースの敷設方法。
  3. 前記ホースを敷設する領域の所定位置にガイドを設置し、
    前記所定位置において前記反転の先端部分の向きを変え、前記ガイドによって前記ホースを曲げながら敷設することを特徴とする請求項1又は2に記載のホースの敷設方法。
  4. 2本の前記ホースを連結し、
    一方のホースを、流体圧力によって表裏を反転させながら前記反転の先端部分を進出させ、
    前記一方のホースと他方のホースとの連結部が、前記反転の先端部分に到達したときに、流体圧力による前記一方のホースの反転を停止させてから、前記反転の先端部分を切断して2本のホースを一旦切り離し、
    切り離された前記2本のホースの端部を、前記ホース内に前記流体圧力が作用したときにその流体が漏れないように接続した後、
    前記流体圧力によって前記他方のホースの反転を開始することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のホースの敷設方法。
  5. 先に、前記ホースよりも径の大きな保護筒体を、流体圧力により表裏を反転させながら敷設し、
    前記保護筒体の敷設後に、前記保護筒体の内側において、前記ホースを、流体圧力により表裏を反転させながら前記保護筒体内に挿入することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のホースの敷設方法。
  6. 反転前の前記ホースにはベルトが挿通され、
    前記ベルトを牽引しながら前記ホースの表裏を反転させることにより、前記反転の先端部分を、前記ベルトの牽引方向に誘導することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のホースの敷設方法。
  7. 前記ホースの反転を一旦停止させてから前記ホースの未反転部分を引っ張り、前記反転の先端部分を後退させた後に、前記反転の先端部分の向きを変更することを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のホースの敷設方法。
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