JP2011099315A - 越水防止装置 - Google Patents

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Tomoyuki Abe
知之 阿部
Kenji Sato
謙司 佐藤
Takayuki Masuo
孝之 桝尾
Masato Yamamoto
正人 山本
Masatoshi Ishida
正利 石田
Koji Yamamoto
浩二 山本
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Abstract

【課題】 軽量で容易に持ち運ぶことができ、設置作業の労力を低減した越水防止装置を提供する。
【解決手段】 防水シートにより構成され、内部に水を収容する空間が形成された本体21,22,23を備える。本体21,22,23には、水を注入するための注水口21aと、水を排出するための排水口21bとが形成されている。本体21,22,23の両端部には、長手方向に隣接して配された越水防止装置20と接続するための接続手段が設けられている。本体21,22,23の内部には、本体21,22,23の長手方向と略直交する方向に配され、本体の断面形状を三角形に拘束する、複数の形状保持膜24が設けられている。そして内部に水が注入された複数の越水防止装置20を接続手段により一列に接続して載置する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、洪水時に堤防天端等に運ばれて設置され、越水をせき止める越水防止装置に関する。
従来、堤防の越水対策としては、堤防自体を高規格のものに改修したり、河川の増水時に堤防の天端に土嚢を積みあげて越水を防止する土嚢工が採用されてきた。高規格な堤防に改修する場合、越水対策として恒久的な対策となりうるが、改修費用がかかり施工できる範囲は限られたものとなる。また、土嚢工は、土嚢を積み上げる作業に多くの人員を必要とし、手間と時間を費やすという問題がある。
このような、堤防の越水対策としては、様々な工法や装置が開発されている。特許文献1には、垂直方向に延在する壁で構成される枠体を複数連設させた越水防止装置が開示されている。この越水防止装置は、構成が簡単で軽量であるため、河川の増水時に容易かつ敏速に設置作業を行うことができる。また、特許文献2には、歩行者や自転車のための防護柵を、水をせき止める防水柵として機能させる防水防護柵が開示されている。この防水防護柵は、通常の使用時には、一部の堰板を跳ね上げておくことで閉塞感を与えることがなく、また、河川が増水して洪水のおそれがあるときは、跳ね上げた堰板を人力で下ろすことにより、防水機能を発揮することができる。
特開2008−303664号公報 特開2001−182027号公報
しかしながら、特許文献1に記載の越水防止装置は、軽量な材料から構成されているものの、設置距離が長くなるとパネル材等の総重量は相当重くなる。また、堤防天端での組み立て作業にも手間と時間を費やしてしまう。
また、特許文献2に記載の防水防護柵は、越水防止効果を得るために歩行者や自転車のための防護柵を必要としない箇所にも設置しなければならず、渇水期等に防水機能を発揮させる必要がないときであっても、常に堤防の天端に設置されていることとなる。そのため、河川の利用に支障をきたすと共に、景観を悪化させるという問題がある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、越水防止装置をより軽量、かつ容易に持ち運ぶことができる構成にするとともに、設置作業の労力を低減することができる越水防止装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る越水防水装置は、越水を防止するために設置される越水防止装置において、膜材により構成され、内部に水を収容する空間が形成された本体と、前記本体に形成された注水口、及び排水口と、前記本端の両側部に設けられ、長手方向に隣接して配された前記越水防止装置を接続する接続手段と、前記本体内部に前記長手方向と略直交する方向に配された形状保持膜と、を備え、前記形状保持膜は、その外周が前記本体の内周面と接続されていることにより、内部に水が注入された前記本体の断面形状を自身の形状に拘束し、内部に注入された複数の前記越水防止装置が前記接続手段により一列に接続されて、越水を防止することを特徴とする。
前記越水防止装置の断面形状は、略三角形としてもよい。
また、前記形状保持膜は、所定の間隔をあけて複数枚設けられており、複数枚設けられた前記形状保持膜には、前記本体内部に注入された水を通過させる通水孔を形成してもよい。
また、前記形状保持膜は、三角形の各頂点がカットされており、前記形状保持膜のカット面により前記通水孔を形成してもよい。
また、一列に接続された複数の前記越水防止装置のうち、所定基数の前記越水防止装置の前記注水口と隣接する前記越水防止装置の前記排水口とが注排水ホースで接続されることにより、隣接する前記越水防止装置間で通水を可能としてもよい。
また、前記接続手段は、間隔をあけて平行に配された前記越水防止装置に取り付けられた取付部と、前記取付部を接続する複数の紐体とを有するラダーベルトを有し、隣接する前記越水防止装置の前記紐体を所定の間隔ごとに結束してもよい。
また、前記越水防止装置は、上部が下部に比べ長手方向に長く製作されてもよい。
本発明によれば、より軽量で容易に持ち運ぶことができるとともに、設置作業の労力を低減できる越水防止装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る越水防止装置が、堤防の天端に設置されている様子を示した斜視図。 本発明の第1の実施形態に係る越水防止装置を示した斜視図。 本発明の第1の実施形態に係る越水防止装置を長手方向から見た側面図。 本発明の第1の実施形態に係る越水防止装置により水がせき止められている様子を示した断面図。 本発明の第2の実施形態に係る越水防止装置を示した斜視図。 本発明の第3の実施形態に係る越水防止装置を示した斜視図。 本発明の第3の実施形態に係る1基の越水防止装置に着目した詳細図であり、(a)は斜視図、(b)は図7(a)中の“b”部の側面図。 本発明の第3の実施形態に係る越水防止装置の接続部に着目した側面図。 本発明の第3の実施形態に係る越水防止装置に水が注入された際の形状を示した図であり、(a)は側面図、(b)は平面図。 本発明の第3の実施形態に係る越水防止装置に水が注入された際の、隣接する越水防止装置の接続部に着目した側面図。 本発明の第4の実施形態に係る越水防止装置を示した図であり、(a)は側面図、(b)は平面図。 本発明の越水防止装置に設けられた流木対策工の一例を示した側面図。
以下、本発明の実施形態に係る越水防止装置を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る越水防止装置が、堤防の天端に設置されている様子を示した斜視図であり、図2は、第1の実施形態に係る越水防止装置の斜視図であり、図3は、第1の実施形態に係る越水防止装置を長手方向から見た側面図である。越水防止装置20は、堤防10の天端に沿った所定の区間に設置されるが、図1においては図面の都合上、越水防止装置20が設置された堤防10の一部区間のみを図示している。また、図2は、越水防止装置20の内部構造を示すため、越水防止装置20の外面を構成する部材を一部省略している。
図1に示すように、河川15の岸には盛土でかさ上げされた堤防10が築造されており、洪水による氾濫や陸域の侵食の防止が図られている。このような堤防10の天端は、一般に、マラソンコースやサイクリングコースなど、人々のレクリエーションの場として活用されている。そのため、本実施形態に係る越水防止装置20は、洪水の恐れがある場合にのみ堤防10の天端に設置され、洪水の恐れがない場合は、河川利用者の支障となることがないように、撤去され倉庫等に保管される。
越水防止装置20は、図に示すように、複数の越水防止装置20が一列に接続されて堤防10の天端に設置される。詳細は後述するが、各越水防止装置20内は河川15から導かれた水で満たされており、これらの水の重量により越水防止装置20の下面と堤防10の天端との間に十分な摩擦抵抗が得られている。
ここで、越水防止装置20の構造について具体的に説明する。図2、図3に示すように、越水防止装置20は、長手方向から見て三角形の断面形状が形成されるように、2枚の側膜21と1枚の底膜22とが貼り合わされており、その両端部には、三角形に形成された密閉膜23が設けられて、本体部が形成されている。このように形成された越水防止装置20の本体内部には、後述する形状保持膜24に仕切られた複数の収容空間30が形成される。この収容空間30は、外部から注入された水を収容する空間である。また、越水防止装置20の内部には、三角形状の形状保持膜24が間隔をあけて複数枚設けられている。この形状保持膜24は、その外周が越水防止装置20本体の内周面に接続されている。そのため、越水防止装置20に水が注入され膨張する際、複数の形状保持膜24は、それぞれの取り付け位置で越水防止装置20の断面形状を自身の形状である三角形に拘束しようとする。これにより、図2に示すように、内部に水が注入された越水防止装置20の断面形状は、全長にわたって略三角形となる。なお、形状保持膜24には、その中央下端部に半円の通水孔24aが形成されている。そのため、注水口21aから注入された水は、この通水孔24aを通り、越水防止装置20の複数の収容空間30に行き渡らせることができる。形状保持膜24は、合成樹脂シート材料以外に合成樹脂紐を編んだ所定目合いの網状体(ネット)を三角形状とし、その外周を帯状のテープで保形し、このテープを介して網状体を越水防止装置20本体の内周面に接続してもよい。この場合には、各収容空間30間の通水がきわめて円滑になるとともに、越水防止装置20を畳んだときの厚さを薄くすることができる。
越水防止装置20を形成する側膜21、底膜22、密閉膜23、及び形状保持膜24は、例えば、ポリエステル系の織布に塩化ビニル樹脂が含浸コーティングされた被覆層を有する、厚さが0.5mm程度の防水シートから構成されている。そのため、側膜21等の膜体自体は非常に柔らかく折り曲げ自在な材料であり、このような膜体から形成された越水防止装置20も柔軟で、かつ軽量なものである。そのため、越水防止装置20を使用しない場合には、小さく折り畳んで倉庫等に保管することが可能であり、搬出入の際も容易に持ち運びすることが可能である。防水シートは越水防水装置20の使用部位や規模にもよるが、重量は6kg/m程度、生地強度は1962N/3cm以上、厚さは耐久性を考慮して0.5〜2.0mm程度とし、好ましくは0.5〜1.0mm程度とすることが好ましい。また、基布としては、ポリエステル系の他、ポリアミド系、ポリアラミド系、ポリビニルアルコール系又はオレフィン系樹脂の合成繊維糸やケナフ等の天然繊維糸の織布を用いることができる。また、被覆層としては、フッ素樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、クロロプレンゴム、クロロスルフォン化ポリエチレンゴム又はオレフィン樹脂等で構成してもよい。
また、図2に示すように、側膜21の中央付近には、河川15等から導いた水を注入するための注水口21aと、越水防止装置20の内部に満たされた水を排出するための排水口21bとが形成されている。注水口21aは、越水防止装置20の側膜21の上方に設けられており、水を送り出すためのポンプ(不図示)と接続可能なプラグが取り付けられている。また、排水口21bは、越水防止装置20の内部に満たされた水が自然に排出されるように、側膜21の下方に設けられている。なお排水口21bには、流路の開閉を行うためのコック(不図示)が取り付けられている。なお、注水口21aは側膜21の下方に設けると、注水時の越水防止装置20が注水に応じて自立することができる。この場合には、注水口21aを側膜21下方の一方の隅部、排水口21bを側膜21下方の他方の隅部に設置してもよい。
さらに、図2に示すように、側膜21には、隣り合う越水防止装置20と接続するためのファスナ25が取り付けられている。このファスナ25には、一般に使用されている防水性のファスナを用いることができる。このように、ファスナ25を用いて越水防止装置20を接続することができるため、所定の長さに接続した越水防止装置20を簡単に形成することができる。また、防水性のファスナが使用されることにより、接続部からの漏水を防止することができる。上述した、スライダを移動させて接合切り離しを行うファスナと同等の機能を有する接続部材として、いわゆる面ファスナ(たとえばマジックテープ、ベルクロテープ(登録商標))を用いて越水防止装置20同士を接続してもよい。
次に、このような越水防止装置20の設置手順について具体的に説明する。
河川15が増水して洪水の恐れがあると判断すると、倉庫等に保管されている複数の越水防止装置20を堤防10の天端まで搬出する。そして、搬出した越水防止装置20を、その長手方向が堤防10に沿うように並べていく。次に、上述したファスナ25を用いて越水防止装置20を接続し、一連の越水防止装置を形成する。なお、この段階では、越水防止装置20の内部には水が注入されていないため、各越水防止装置20は萎んだ状態にある。
続いて、ポンプ(不図示)を用いて、近くを流れる河川15から取水し、注水口21aを介して越水防止装置20の内部に水を注入する。注水口21aから注入された水は、形状保持膜24に形成された通水孔24aを通過して、やがて越水防止装置20の内に形成された複数の収容空間30に行き渡るようになる。このように河川15から取水した水が、越水防止装置20の内部に取り込まれていくと、越水防止装置20は、萎んだ状態から徐々に膨らんでいく。やがて越水防止装置20は、長手方向から見て三角形の形状にまで起立する。このように、内部に水が注入されて越水防止装置20が徐々に膨らんでいく間、形状保持膜24はその形成位置で、側膜21、及び底膜22のはらみ出しを防止し、越水防止装置20の断面形状を略三角形とする。そして、越水防止装置20内が水により満たされたことを確認すると、ポンプによる注入を停止して、注水口21aに取り付けられたノズル(図示せず)を閉める。同様に、堤防10の天端上で接続された複数の越水防止装置20にも順次、河川水を注入し、越水防止装置20の設置が完了する。なお、注水口21aに取り付けるノズルには注水経路とともに排気経路を設け、注水時における内部空気の排気を行えるようになっている。また、側膜21の一部に逆止排気弁(不図示)を設けることも好ましい。
このようにして形成される各越水防止装置20の寸法、及び形状について説明する。越水防止装置20は、想定される河川15の水位や流速に加え、越水防止装置20を設置作業を効率的に行なえるように、その寸法、及び形状が決定されるのが良い。例えば、越水防止装置20は、起立したときの高さが1m程度、単体の越水防止装置20の長手方向の長さが5〜10m程度とすることで、堤防10天端上での設置及び撤去作業を効率的に行うことができる。また、越水防止装置20の断面形状は、越水防止装置20の下面と堤防10の天端との間の摩擦抵抗が十分にとれ、また、越水防止装置20が自立した際にバランスがよい正三角形から底辺が斜辺より長い二等辺三角形とすることが好ましい。
続いて、堤防10の天端に設置された越水防止装置20の撤去方法について説明する。河川15の水位が低下し洪水の恐れがなくなったと判断すると、側膜21の下方にある排水口21bのコックを開き、越水防止装置20内の水を排出する。望ましくは、排出する水をホース等で河川15まで導くのがよい。そして、越水防止装置20内の水が排出されると、ファスナ25により隣接した越水防止装置20間の接続を解除する。次に、越水防止装置20内に残存した水をできるだけ抜いて、保管に適した形状に折り畳み、倉庫に収納する。なお、越水防止装置20からの排水する際に、排水口21bにポンプ等を接続して強制的に排水してもよい。こうすることで、越水防止装置20内の水を短時間に排水できるとともに、越水防止装置20内に残存する水を少なくすることができ、作業効率の向上を図ることができる。
次に、上述した実施形態に係る越水防止装置20の作用、及び効果について詳述する。上述した側膜21、底膜22は、ポリエステル製の織布からなる基布の両面に塩化ビニル樹脂を含浸コーティングによる被覆層を有した、厚さ0.5mmの防水シートからなる。そのため、越水防止装置20自体も柔軟、かつ軽量である。そのため、越水防止装置20を使用しない場合は、小さく折り畳んだ状態で倉庫等に保管することが可能である。また、越水防止装置20が非常に軽量であるため、搬出入や設置作業等の負担を小さくすることができる。
また、越水防止装置20の内部に注入する水は、近くを流れる河川15から取水できるため、例えば、越水防止装置20内を満たすための材料(例えば、土や水等)を別途準備する必要がない。また、越水防止装置20内の水は河川15に直接排水できるため、越水防止装置20内を満たすための材料を処理する特別な設備も必要としない。
また、越水防止装置は、その断面形状が形状保持膜24により三角形に拘束されるため、越水防止装置20の下面と堤防10の天端との間に所定の接触面積が確保されるとともに、越水防止装置20を所定の高さ位置まで起立させることができる。また、このように接触面積を確保した上で、越水防止装置20内に満たされた水による重量が載荷されることにより、越水防止装置20と堤防10の天端との間に河川の流れに耐えうる十分な摩擦抵抗が得られる。さらに、越水防止装置20の断面形状が三角形であるため、越水防止装置20の転がりや転倒の可能性を低くすることができる。そのため、図4に示すように、越水防止装置20を安定させた状態で堤防10の天端に設置できる。
また、越水防止装置20の断面形状を三角形とすることにより、例えば四角形とする場合に比べ、注入する水の量が少なくて済む。そのため、越水防止装置20の設置作業を敏速に行える。また、転がりや転倒の可能性も小さくすることができる。なお、断面形状は、上述したように、正三角形の場合には底膜22のシート厚さを厚くして安定性を図ることも好ましく、一方、斜辺としての側膜21を長くして縦長の二等辺三角形とすると、越水防止高さを高めることができる。
さらに、長手方向に隣接した越水防止装置20を、側膜21に設けられた防水性のファスナ25で接続する構成としているため、簡単かつ敏速に越水防止装置20を接続していくことができるとともに、接続部における止水性も確保することができる。
なお、図4に示すように、越水防止装置20をより安定させて設置するため、必要に応じて越水防止装置20の裾部20aをアンカーピン26で固定してもよい。なお、裾部20aに設けるアンカーピン26用の孔は、熱処理により周縁部が補強されたヒート孔からなる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る越水防止装置について説明する。図5は、本発明の第2の実施形態に係る越水防止装置20を示した斜視図である。本実施形態に係る越水防止装置20が、上述した第1の実施形態に係る越水防止装置20と異なる点は、図2に示した越水防止装置20内に配された形状保持膜24に変えて、側膜21の外面に変形防止用の形状保持材27を取り付けている点にある。なお、他の構成については、上述の越水防止装置20と同様であるため、詳細な説明を省略するとともに、共通する部材については同じ符号を用いている。
図5に示すように、側膜21の外面には、越水防止装置20の三角形状を保持するための複数の形状保持材27と、この形状保持材27を収納するための保持材収納袋28が形成されている。なお、越水防止装置20の向こう側に形成された側膜にも同様に、形状保持材が取り付けられている。形状保持材27は、例えば、木、竹、合成樹脂パイプ、金属パイプ等を所定径、長さの棒状に加工したもので、図5に示すように側膜21の傾斜方向に沿って取り付けられた保持材収納袋28内に上部開口から挿入され収容されている。
この形状保持材27は、上述した形状補強膜と同様に、内部に水が注入されることにより越水防止装置20が徐々に膨らんでいく間、形状保持材27はその形成位置で、側膜21のはらみ出しを防止して、越水防止装置20の断面形状が三角形となるよう越水防止装置20の変形を拘束する。これにより、越水防止装置20の断面形状を三角形とすることができる。なお、本実施形態に係る越水防止装置20の他の作用、効果については、上述した実施形態と同様である。
次に本発明の第3の実施形態に係る越水防止装置40について説明する。図6は、本発明の第3の実施形態に係る越水防止装置40を示した斜視図である。また、図7は、本発明の第3の実施形態に係る1つの越水防止装置40に着目した詳細斜視図である。
図6に示すように、本実施形態においても、複数基の越水防止装置40が長手方向に接続され、堤防の天端等に設置される。また、上記実施形態と同様に、越水防止装置40は、側膜41、底膜42、及び密閉膜43が、注水後に長手方向から見て三角形の形状となるようにそれぞれが貼り合わされている。越水防止装置40を長手方向からみた三角形は、底辺が斜辺よりも長い二等辺三角形であり、例えば、底辺が1.6m、高さが1.3m(有効高さ1mを想定)に設定されている。このように越水防止装置40の断面形状を、底辺を大きくした二等辺三角形とすることにより、正三角形の断面形状を有する上記第1の実施系形態に係る越水防止装置20(図1)と比べて、接地面積を大きくすることで、摩擦抵抗を大きくすることができるとともに、重心を低くすることができる。そのため、転がりや転倒および滑動の可能性を低くすることができる。なお、1基の越水防止装置40の長手方向の長さは例えば4mで、人力で運搬できる重量として約25kg程度に設定されている。
図6に示すように、越水防止装置40の図中手前側の側膜41には、注水口41aと、注排水ホース45と、エア抜き46と、注水確認窓47とが設けられている。注水口41aは、第1の実施形態と異なり、側膜41における下側の隅部に設けられている。また、側膜41における下側のもう一方の隅部には、注排水ホース45が接続されている。このように、注水口41aが側膜41の上側ではなく下側に設けられていることにより、注水口41aに接続されたホースの重量による越水防止装置40の折れ曲がりが抑制され、スムーズな注水作業が実現される。
注水口41aは、サクションホースや消防ホース等が接続可能なホース受口を備えており、接続されたホースから注入された水を越水防止装置40の内部に導く。
注排水ホース45は、隣接する越水防止装置40間を接続して、越水防止装置40内に注入された水を、隣接する越水防止装置40へと導く機能を有している。また、越水防止装置40内に注入された水を外部へと排出するための機能も有している。注排水ホース45の一端は、越水防止装置40の内部に通じており、他端は隣接する越水防止装置40の注水口41aに接続可能な接続口が形成されている。図6に示すように、越水防止装置40の注排水ホース45を、隣接する越水防止装置40の注水口41aに接続することにより、越水防止装置40に注入された水は、自動的に隣接する越水防止装置40内へと導かれる。本実施形態においては、隣接する5基の越水防止装置40を1セットとして、注排水ホース45が隣接する越水防止装置40の注水口41aに接続されている。
このように、所定基数の越水防止装置40の注排水ホース45と注水口41aとを接続することにより、最も端部に配された越水防止装置40の注水口41aから注水することにより、所定基数の越水防止装置40全体に水を行き渡らせることができる。例えば、図6に示す複数基の越水防止装置40が各々注排水ホース45により接続された1セットであるとした場合、最も右側にある越水防止装置40の注水口41aから注水することにより、複数基の越水防止装置40の内部に水を注入することが可能となる。このように、本実施形態に係る越水防止装置40では、一度の注水作業で、複数基の越水防止装置40に水を注入することができ、注水作業を簡略化できるとともに、少数のポンプ等の注水手段で注水作業を完了することができる。
なお、注排水ホース45に、ホースクリップ45aやコック(不図示)を取り付け、注排水ホース45における水の流路を開閉する手段を取り付けてもよい。これにより、一部の越水防止装置40に水位低下が生じた場合にも、注排水ホース45の流路を閉じることにより、他の越水防止装置40の水位低下を防止することができる。
なお、注排水ホース45により連続的に接続する越水防止装置40の基数は必ずしも5基である必要はなく、越水防止装置40の設置場所や、設置規模等を考慮して、適当な接続数を決定することができる。
なお、越水防止装置40内には、上述の実施形態と同様に、等間隔に形状保持膜44が設置されている。この形状保持膜44は、三角形の頂点の所定範囲がカットされ形成された3箇所の通水孔44aを有している。このように、形状保持膜44の3箇所に通水孔44aを設けることにより、越水防止装置40内部での通水を円滑にすることができる。
エア抜き46は、越水防止装置40の内部に通じるパイプであり、側膜41の上部に設けられている。エア抜き46は、越水防止装置40の内に水が注入された場合に、越水防止装置40内に存在する空気の抜け道となる。また、エア抜き46は、越水防止装置40内への注水が完了した後に、さらに注水する必要があると判断した場合に追加の水を注入するための注水口としても利用することができる。
注水確認窓47は、側膜41にあけられた円孔に透明のビニルシートが貼りつけられて形成されている。注水確認窓47は、越水防止装置40内に注入された水の量を確認するための窓として用いられる。
次に、越水防止装置40を接続するための構成について説明する。図7は、本発明の第3の実施形態に係る1基の越水防止装置40に着目した詳細図であり、(a)は斜視図、(b)は(a)中の“b”部の側面図である。また、図8は、本発明の第3の実施形態に係る越水防止装置40の接続部に着目した側面図である。
越水防止装置40には、図6,図7(a)に示すように、隣接する越水防止装置40を接続するためのラダーベルト50及び面ファスナ51と、隣接する越水防止装置40間における漏水を防止する防水ファスナ52と、底膜42の端部に溶着された固定用タブ53とが設けられている。
図7(a)に示すように、越水防止装置40の側膜41には、短辺41bに沿ってラダーベルト50及び面ファスナ51が取り付けられている。このラダーベルト50、及び面ファスナ51は、側膜41の両側の短辺41b近傍にそれぞれに取り付けられており、短辺41b側からラダーベルト50、面ファスナ51の順に取り付けられている。ラダーベルト50は、図8に示すように、側膜41に取り付けるための溶着縁部50aと、この溶着縁部50aと端縁部50cとの間に編み込まれた多数段の紐体からなるラダー部50bからなる。溶着縁部50aは塩化ビニル製溶着面を有し、この部分の熱溶着により、ラダーベルト50は側膜41に固定されている。一方、ラダー部50bは、端縁部50c、側膜41に溶着されていない。そのため、隣接した越水防止装置40のそれぞれに取り付けられたラダーベルト50のうち、近接したラダーベルト50の端縁部50c、ラダー部50bをそれぞれ掴むことで、隣接する越水防止装置40を容易に密着させることができる。このようにして密着された越水防止装置40のラダー部50b間は、所定の高さ方向に間隔をあけた結束バンド54で結束されている。結束バンド54は、例えば200mmピッチで取り付けられている。
面ファスナ51は、ラダーベルト50に沿って側膜41に熱溶着されている。面ファスナ51は、例えばメス型で、防水ファスナ52に取り付けられた面ファスナ52aと結合する。
防水ファスナ52は、例えば、越水防止装置40の側膜41等と同材料のシート材から形成されている。防水ファスナ52は、隣接する越水防止装置40のそれぞれにラップする幅と、越水防止装置40の底膜42の略中央から側膜41の上辺にまで到達する程度の長さとを有している。防水ファスナ52には、2本のオス型の面ファスナ52aが溶着されている。この2本の面ファスナ52aが、隣接する越水防止装置40に取り付けられた面ファスナ51と結合することにより、越水防止装置40の接続部が防水ファスナ52により覆われ、漏水が防止される。なお後述するように、防水ファスナ52には、固定用タブ53に形成されたハトメ53cに対応する箇所にハトメ(不図示)が取り付けられている。
図7(a)に示すように、固定用タブ53は底膜42に溶着され、その一部が短辺42aから突出している。固定用タブ53は矩形状であり、短辺42aの中央部、及び短辺42aの両端部近傍の3箇所、1基の越水防止装置40では、反対の短辺42aに取り付けられたものをあわせると、6つの固定用タブ53が取り付けられている。
なお、底膜42と固定用タブ53との溶着は、図7(b)に示すように短辺42aまで溶着されている。また、固定用タブ53には、後述する越水防止装置40を固定するためのペグ55が挿入されるハトメ53cが設けられている。固定用タブ53は、ハトメ53cが短辺42aに接するように、短辺42aから突出した状態で取り付けられている。
越水防止装置40に取り付けられた固定用タブ53は、図8に示したように、隣接する越水防止装置40の固定用タブ53のハトメ53c位置が一致するように重ね合わされる。また、前述したように、防水ファスナ52に設けられたハトメ(不図示)も、固定用タブ53のハトメ53cと重ねあわされている。このように重ねあわされたハトメ53cにペグ55が貫通され、地面57に打ち込まれ、固定用タブ53が地面に固定される。なお、ペグの頭部55aは、隣接する越水防止装置40の密閉膜43の下端の隙間(図8では、下端の隙間を説明するために、ラダーベルト50で密着された状態において、下端の隙間のみが図示されている。)に位置する。ペグの頭部55aがこの隙間に位置するように、ペグ55はT形やL形であることが好ましい。このように、ペグ55が地面57に打ち込まれていることにより、越水防止装置40を確実に地面57に定着させることができる。
また、前述したように、固定用タブ53のハトメ53cが越水防止装置40に接する位置に取り付けられているため、図8に示すように、重ね合わされたハトメ53c位置は越水防止装置40の接続位置56と一致する。そのため、隣接する越水防止装置40を十分に引き付けた状態で地面57に固定することが可能となる。これにより、隣接する越水防止装置40を密着させることができ、越水防止装置40の接続部からの漏水を抑制することができる。
なお、越水防止装置40を、例えば、河川の堤防の天端に設置する場合、増水した河川水と接する側膜41は、注排水ホース45等が設置された面とは反対側の側膜(図6においては、図示されている側膜41とは反対側の面)とするのがよい。これは、増水した河川の水流により注排水ホース45が損傷するのを防止するためである。なお、注入口は、河川水と面する側膜に設置してもよい。これにより、河川水からの水の取水を容易に行なうことができる。
本実施形態に係る越水防止装置40が奏する効果は、第1の実施形態に係る越水防止装置40と同様である。また、本実施形態に係る越水防止装置40においては、5基の越水防止装置40の注排水ホース45と注水口41aとを接続することにより、最も端部に配された越水防止装置40の注水口41aから注水することにより、所定基数の越水防止装置40全体に水を行き渡らせることができる。そのため、一度の注水作業で、複数基の越水防止装置40に水を注入することができ、注水作業を簡略化できるとともに、多くのポンプ等の注水手段を準備することなく注水作業を完了させることができる。
次に、第4の実施形態に係る越水防止装置40について説明する前に、第3の実施形態に係る越水防止装置40を一例に、内部に水が注入された際の越水防止装置40の形状について説明する。
図9は、本発明の第3の実施形態に係る越水防止装置40に水が注入された際の形状を示した図であり、(a)は側面図、(b)は平面図である。また、図10は、本発明の第3の実施形態に係る越水防止装置40の内部に水が注入された際の、隣接する越水防止装置40の接続部に着目した側面図である。なお、図9に示した実線は水が充填された越水防止装置40の実際の形状を示しており、二点鎖線は、越水防止装置40の理想の形状(越水防止装置40に膨らみ等が存在しない)を示している。
越水防止装置40の内部が水により充満されると、越水防止装置40の内部から外側に向かって水圧が作用する。この水圧は水深が深い越水防止装置40の下部ほど大きく、上部につれて小さくなる。そのため、内部に水が充填された越水防止装置40は、図9に示すように、越水防止装置40の密閉膜43の下部は外側にはらみだし、上部は内側に引き寄せられることとなる。このような状態で、越水防止装置40が隣接した状態にすると、図10に示すように、密閉膜43の上部が大きく開いた状態となる。このような状態では、隣接する越水防止装置40間からの漏水を防ぐことはできない。一方、上述の第3の実施形態に係る越水防止装置40では、越水防止装置40に溶着されたラダーベルト50(図8)と、結束バンド54(図8)とが用いられ、隣接する越水防止装置40が引き合わせられて密閉膜43の密着が確保されている。さらに、越水防止装置40の接続部を覆う防水ファスナ52も取り付けられており、越水防止装置40の接続部での漏水が防止されている。
図11は、本発明の第4の実施形態に係る越水防止装置40を示した図であり、(a)は側面図、(b)は平面図を示している。なお、第4の実施形態に係る越水防止装置40の基本構成は、第3の実施形態に係る越水防止装置40と同様のため、図11中の符号は第3の実施形態を説明した際に用いた符号と同様のものを使用する。
第4の実施形態に係る越水防止装置40は、密閉膜43の上部が内側に引き寄せられるという現象を予め考慮され、密閉膜43の上部を外側に倒れた状態となるように越水防止装置40は製作されている。すなわち、側膜41に、上部に向けて外側に傾斜した部位(図中斜線部)を形成することで、予め密閉膜43を外側に倒れた状態で製作することができる。
このように、越水防止装置40が、密閉膜43上部の内側への引き寄せを補償する形で製作されることで、越水防止装置40への水の注入後も、図10に示すような密閉膜43上部の開きが抑制される。これにより、隣接する越水防止装置40の密閉膜43同士を十分に密着させることも可能となり、第3の実施形態において説明した連結部材(例えば、ラダーベルト50(図6)、防水ファスナ52(図6)等)の取り付けを省略することも可能である。
図12は、以上に説明した越水防止装置20,40(以下、40)の河川側に設けられた流木対策工の一例を示した側面図である。洪水時(出水時)には河川表面を上流から流木等が流下してくることが考えられる。これら流木等は出水時河川の急な流れに乗って流下するため、流木等が越水防止装置40の河川側の側膜41に衝突した場合でも、越水防止装置40を設置場所からずらす程の力は作用しない。しかし、鋭利な流木が越水防止装置40の側膜41の膜材を傷つけ、膜材が破損するおそれが皆無ではない。
そこで、図12に示したように、越水防止装置40を設置する際に、河川側に緩衝部を有する流木対策工60を敷設することが好ましい。この流木対策工60は、防水ファスナ52と同等材料からなる防水シート61の上半部分に不織布からなる緩衝防護面62が形成された膜材からなる。この流木対策工60を越水防止装置40へ取り付けるには、まず流木対策工60の頂部を、越水防止装置40の頂部に長手方向に配設されたロープラッキング等の公知の連結部材63で保持させ、防水シート61を越水防止装置40の河川側の側膜41に沿って垂下させて、その下端が堤頂の一部を覆うように敷設して、端部をペグ64等で地面に固定する。流木対策工60を図12のように設置することにより、出水時に水面付近を流れる流木は、流木対策工60の緩衝防護面62に当たり、下流に流れていくので、流木等が衝突しても膜材を傷つけることがない。
本発明は上述した実施形態に限られず、様々な応用が可能である。上述した実施形態では、越水防止装置の形状、越水防止装置の接続手段、水の注水手段等に関して種々の態様について説明したが、越水防止装置の設置場所や規模等を勘案して、これらを適当に組み合わせることが可能である。
また、上述した実施形態では、越水防止装置を堤防の天端に設置する場合について説明したが、設置場所は特に限定されるものではなく様々な場所に設置することができる。例えば、地下街や地下室への出入口、一般家庭における玄関先などに設置することができる。この場合、倉庫等に折り畳んで収納した越水防止装置を設置場所にまで運んで、設置してもよい。また、予め、設置箇所に設けた窪みに折り畳んだ越水防止装置を収納しておき、洪水時に覆いをとって越水防止装置を起立させるようにしてもよい。
10 堤防
15 河川
20、40 越水防止装置
21、41 側膜
21a、41a 注水口
21b 排水口
22、42 底膜
23、43 密閉膜
24、44 形状保持膜
24a、44a 通水孔
25 ファスナ
26 アンカーピン
27 形状保持材
28 保持材収納袋
45 注排水ホース45
45a ホースクリップ
46 エア抜き
47 注水確認窓
50 ラダーベルト
51 面ファスナ
52 防水ファスナ
52a 面ファスナ
53 固定用タブ
53c ハトメ
54 結束バンド
55,64 ペグ
60 流木対策工

Claims (7)

  1. 越水を防止するために設置される越水防止装置において、
    膜材により構成され、内部に水を収容する空間が形成された本体と、
    前記本体に形成された注水口、及び排水口と、
    前記本端の両側部に設けられ、長手方向に隣接して配された前記越水防止装置を接続する接続手段と、
    前記本体内部に前記長手方向と略直交する方向に配された形状保持膜と、を備え、
    前記形状保持膜は、その外周が前記本体の内周面と接続されていることにより、内部に水が注入された前記本体の断面形状を自身の形状に拘束し、
    内部に注入された複数の前記越水防止装置が前記接続手段により一列に接続されて、越水を防止することを特徴とする越水防止装置。
  2. 前記越水防止装置の断面形状は、略三角形であることを特徴とする請求項1に記載の越水防止装置。
  3. 前記形状保持膜は、所定の間隔をあけて複数枚設けられており、
    複数枚設けられた前記形状保持膜には、前記本体内部に注入された水を通過させる通水孔が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の越水防止装置。
  4. 前記形状保持膜は、三角形の各頂点がカットされており、
    前記形状保持膜のカット部により前記通水孔が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の越水防止装置。
  5. 一列に接続された複数の前記越水防止装置のうち、所定基数の前記越水防止装置の前記注水口と隣接する前記越水防止装置の前記排水口とが注排水ホースで接続されることにより、隣接する前記越水防止装置間で通水が可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の越水防止装置。
  6. 前記接続手段は、間隔をあけて平行に配された前記越水防止装置に取り付けられた取付部と、前記取付部を接続する複数の紐体とを有するラダーベルトを有し、
    隣接する前記越水防止装置の前記紐体が所定の間隔ごとに結束されていることを特徴とする請求項1に記載の越水防止装置。
  7. 前記越水防止装置は、上部が下部に比べ長手方向に長く製作されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の越水防止装置。
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