JP2013185478A - 内燃機関の噴射異常判定装置 - Google Patents

内燃機関の噴射異常判定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】少なくとも噴孔の拡大による噴射異常の可能性を含むかたちで、噴孔の拡大による噴射異常の有無を判定可能な内燃機関の噴射異常判定装置を提供する。
【解決手段】ECU10は燃料を圧送するサプライポンプ3と、サプライポンプ3から圧送される燃料の圧力を蓄圧するコモンレール4と、コモンレール4から燃料が供給されるとともに、噴孔71dを介して筒内に燃料を噴射する燃料噴射弁7と、燃料噴射弁7の燃料噴射に応じて低下する燃料の圧力を検知する燃圧センサ9とを備える燃料噴射装置1が設けられている内燃機関50とともに用いられている。ECU10は燃料噴射弁7の燃料噴射に応じて変化する燃料噴射率dQに応じて噴孔71dの経時変化による噴射異常の有無を判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は内燃機関の噴射異常判定装置に関する。
内燃機関の燃料噴射異常の判定に関し、本発明と関連性があると考えられる技術が例えば特許文献1から3で開示されている。特許文献1では各噴射弁に異常が発生しているかどうかを判断するにあたり、開弁指令直前から閉弁指令直後までの蓄圧室内の実際の燃料圧力降下量と推測される燃料圧力降下量とを比較する内燃機関の燃料噴射装置が開示されている。
特許文献2では燃料噴射前後の蓄圧室内における燃料圧力変動の推定値と実際値との偏差に基づいて燃料噴射系統の異常を検出する内燃機関の燃料噴射装置が開示されている。特許文献3では燃料蓄圧部から燃料噴射弁に燃料を供給する燃料供給通路に配置されたオリフィスの上流側および下流側の差圧を検出する差圧センサを備えるとともに、差圧センサからの信号にもとづいて算出される実燃料噴射量と、実噴射指令時間を基に取得される参照燃料噴射量との差分値が所定の閾値以上である場合に、燃料噴射弁が異常であると判定する燃料噴射装置が開示されている。
特開平8−4577号公報 特開平10−299557号公報 特開2010−101245号公報
近年、ディーゼルエンジン等の内燃機関においては燃料の噴射技術が高度化しており、筒内に噴射する燃料の噴霧形状を所望の形状にすることや、1燃焼サイクルの間にメイン噴射に加えて様々なタイミングで少量の燃料を噴射することが行われている。そして、このような噴射技術の高度化に伴い噴孔の小型化や精密化も進んでいる。一方、内燃機関では燃焼で発生するSOxやNOxが筒内で水分に溶け込むことで強酸を形成し、噴孔を腐食する事態が発生することがある。この点、腐食による噴孔の拡大は燃料の噴射技術の高度化に伴い、噴霧形状や燃料噴射量に大きな影響を及ぼす新たな要因となりつつある。
本発明は上記課題に鑑み、少なくとも噴孔の拡大による噴射異常の可能性を含むかたちで、噴孔の拡大による噴射異常の有無を判定可能な内燃機関の噴射異常判定装置を提供することを目的とする。
本発明は燃料を圧送する燃料圧送部と、前記燃料圧送部から圧送される燃料の圧力を蓄圧する蓄圧部と、前記蓄圧部から燃料が供給されるとともに、噴孔を介して筒内に燃料を噴射する燃料噴射弁と、前記燃料噴射弁の燃料噴射に応じて低下する燃料の圧力を検知する燃圧検知部とを備える燃料噴射装置が設けられている内燃機関とともに用いられ、前記燃料噴射弁が噴射する燃料の実噴射量或いは噴射率に応じて、前記噴孔の拡大による噴射異常の有無を判定する異常判定部を備える内燃機関の噴射異常判定装置である。
本発明は前記異常判定部が前記燃料噴射弁の燃料噴射に応じて変化する燃料噴射率に応じて、前記噴孔の経時変化による噴射異常の有無を判定することで、前記噴孔の拡大による噴射異常の有無を判定する構成とすることができる。
本発明は前記異常判定部が前記燃料噴射弁の燃料噴射の際に前記燃圧検知部が検知する燃料の圧力、或いは前記燃圧検知部が検知する燃料の圧力に基づき算出される燃料噴射率に基づき、前記噴孔の経時変化による噴射異常の有無を判定し、前記燃圧検知部が前記燃料噴射弁の燃料噴射時に前記蓄圧部よりも下流側で前記噴孔に通じる燃料通路における燃料の圧力を検知する構成とすることができる。
本発明は前記異常判定部が前記噴孔の拡大による噴射異常が発生していると判定した場合に、前記内燃機関の筒内に供給する燃料を制限する供給燃料制限部と、前記異常判定部が前記噴孔の拡大による噴射異常が発生していると判定した場合に、当該噴射異常が発生していることを告知する警告部と、のうち少なくともいずれかを備える構成とすることができる。
本発明は前記警告部が警告灯を介して告知を行う構成とすることができる。
本発明によれば、少なくとも噴孔の拡大による噴射異常の可能性を含むかたちで、噴孔の拡大による噴射異常の有無を判定できる。
燃料噴射装置の概略構成図である。 燃料噴射弁の概略構成図である。 燃料噴射弁の動作説明図である。 燃料噴射に応じた各種の変化を示す図である。 検出可能領域を示す図である。 除外領域を示す図である。 ECUの動作をフローチャートで示す図である。 噴射異常判定の説明図である。 実噴射量と噴射期間との関係を示す図である。
図面を用いて、本発明の実施例について説明する。
図1は燃料噴射装置1の概略構成図である。図1では燃料噴射装置1とともにECU10と内燃機関50とを示している。図1に示す各構成は図示しない車両に搭載されている。燃料噴射装置1は内燃機関50に設けられている。内燃機関50は多気筒(ここでは4気筒)の筒内燃料直接噴射式の内燃機関であり、具体的にはディーゼルエンジンとなっている。内燃機関50はEGR(排気再循環)が行われる内燃機関となっている。また、各気筒において1燃焼サイクルの間に複数回の燃料噴射を行う多段噴射を行う内燃機関となっている。EGRや多段噴射は例えば機関運転状態に応じて適宜行われるようになっている。さらに内燃機関50は過給が行われる内燃機関となっている。
燃料噴射装置1は上流部2とサプライポンプ3とコモンレール4とレール圧センサ5と接続配管6と燃料噴射弁7とオリフィス8と燃圧センサ9とを備えている。この点、燃料噴射装置1は具体的には燃料噴射弁7など一部の構成を内燃機関50と共有するかたちで内燃機関50に設けられている。
上流部2は燃料タンク2aとフィルタ2bとフィードポンプ2cと調圧弁2dとを備えている。燃料タンク2aは燃料を貯留する。フィルタ2bは燃料に含まれる異物を除去する。フィードポンプ2cは低圧ポンプであり、フィルタ2bを介して燃料タンク2aからサプライポンプ3に燃料を供給する。フィードポンプ2cは電動ポンプとなっている。調圧弁2dはフィードポンプ2cが供給する燃料の圧力が所定の圧力を超えた場合に開弁する。そしてこれにより、燃料の一部を燃料タンク2aに戻すことで、フィードポンプ2cが供給する燃料の圧力を調整する。
サプライポンプ3は高圧ポンプであり、コモンレール4に燃料を圧送する。サプライポンプ3は内燃機関50の動力で駆動する一方、内蔵する電磁弁で吐出量を制御できるようになっている。サプライポンプ3は燃料圧送部に相当する。燃料圧送部はさらにフィードポンプ2cを含む構成として把握されてもよい。コモンレール4は蓄圧部であり、サプライポンプ3から圧送された燃料の圧力を蓄圧する。コモンレール4にはレール圧センサ5が設けられている。レール圧センサ5はコモンレール4内の燃料の圧力であるレール圧を検知する。接続配管6は高圧配管であり、コモンレール4と燃料噴射弁7とを接続する。この点、接続配管6は内燃機関50が気筒毎に備える複数の燃料噴射弁7それぞれを気筒毎にコモンレール4に接続しており、コモンレール4からは各燃料噴射弁7に燃料が供給される。各燃料噴射弁7は対応する気筒において内燃機関50の筒内に燃料を噴射する。
接続配管6にはオリフィス8と燃圧センサ9とが設けられている。オリフィス8と燃圧センサ9とはともに接続配管6毎に設けられている。各オリフィス8は対応する接続配管6において接続配管6側からコモンレール4に燃料の脈動が伝播することを抑制する。各燃圧センサ9は対応する接続配管6において接続配管6を介してコモンレール4から燃料噴射弁7に供給される燃料の圧力を検知する。各燃圧センサ9は具体的には対応する接続配管6においてオリフィス8よりも下流側の部分に設けられている。レール圧センサ5と各燃圧センサ9とはともに燃料噴射弁7の燃料噴射に応じて低下する燃料の圧力を検知することができる。
図2は燃料噴射弁7の概略構成図である。燃料噴射弁7はボディ71とニードル72とスプリング73と制御弁74とを備えている。ボディ71には収容部71aとシート部71bとサック部71cと噴孔71dと燃料供給通路71eと連通路71fと燃料リターン通路71gと絞り部71hとが設けられている。ボディ71は複数の部材によって構成されていてよい。収容部71aは円柱状の内部空間を形成している。収容部71aにはニードル72が軸方向に沿って摺動自在に収容されている。ニードル72の背後には制御室Rが形成されている。シート部71bは先端側から収容部71aに隣接して設けられている。シート部71bは円錐内面状の壁面を形成する壁部で構成されており、シート部71bにはニードル72が着座する。
サック部71cは先端側からシート部71bに隣接して設けられている。サック部71cはニードル72がシート部71bから離間した状態で、燃料供給通路71eや連通路71fと連通する内部空間を形成している。噴孔71dはサック部71cに設けられており、サック部71cの内外を連通している。噴孔71dはサック部71cに1ないし複数設けることができ、ここでは複数(例えば8個から10個)設けられている。
燃料供給通路71eはコモンレール4から供給される燃料を流通させる。連通路71fは制御弁74非通電時に制御室Rと連通する。燃料供給通路71eと連通路71fとは収容部71aとニードル72との間に形成される燃料通路を介して互いに連通しており、当該燃料通路とともに開弁時に噴孔71dに通じる燃料通路となっている。燃料リターン通路71gは制御弁74通電時に制御室Rと連通する。この点、制御室Rは制御弁74によって連通路71fまたは燃料リターン通路71gと連通するようになっている。絞り部71hは燃料リタ−ン通路71gに設けられており、燃料リターン通路71gを流通する燃料の流量を制限する。燃料リターン通路71gは燃料タンク2aに接続される。
ニードル72はシート部71bを対象とする離間、着座に応じて、噴孔71dを開閉する。具体的にはニードル72はシート部71bに着座した状態で噴孔71dを閉じるとともに、シート部71bから離間した状態で噴孔71dを開く。スプリング73は制御室Rに設けられており、ニードル72を閉弁方向に付勢する。制御弁74は電磁弁であり、非通電時に連通路71fと制御室Rとを連通するとともに、燃料リターン通路71gと制御室Rとの連通を遮断する。また、通電時に連通路71fと制御室Rとの連通を遮断するとともに、燃料リターン通路71gと制御室Rとを連通する。
図3は燃料噴射弁7の動作説明図である。図3(a)は燃料噴射弁7の第1の状態、図3(b)は燃料噴射弁7の第2の状態、図3(c)は燃料噴射弁7の第3の状態を示す。第1の状態は燃料噴射弁7閉弁時、且つ制御弁74非通電時の状態となっている。第2の状態は第1の状態に続く状態であり、燃料噴射弁7開弁時、且つ制御弁74通電時の状態となっている。第3の状態は第2の状態に続く状態であり、燃料噴射弁7開弁時、且つ制御弁74非通電時の状態となっている。
図3(a)に示すように、第1の状態において制御弁74は連通路71fと制御室Rとを連通するとともに、燃料リターン通路71gと制御室Rとの連通を遮断している。このため、第1の状態において燃料は燃料供給通路71eと連通路71fと制御室Rとに供給され、これらの間で燃料の圧力は同じとなる。結果、閉弁方向および開弁方向に作用する燃料の圧力のバランスと閉弁方向に作用するスプリング73の付勢力との関係上、開弁方向よりも開弁方向に作用する力が上回ることで、ニードル72はシート部71bに着座する。結果、噴孔71dが閉じられることで、燃料噴射弁7が閉弁する。
図3(b)に示すように、第2の状態において制御弁74は連通路71fと制御室Rとの連通を遮断するとともに、燃料リターン通路71gと制御室Rとを連通する。このため、制御室Rでは燃料が燃料リターン通路71gに流出することで、燃料の圧力が低下する。結果、閉弁方向および開弁方向に作用する燃料の圧力のバランスと閉弁方向に作用するスプリング73の付勢力との関係上、閉弁方向よりも開弁方向に作用する力が上回ることで、ニードル72はシート部71bから離間(上昇)する。結果、噴孔71dが開かれることで、燃料噴射弁7が開弁し燃料供給通路71eと連通路71fとが噴孔71dと連通する。そしてこれにより燃料が噴射される。
図3(c)に示すように、第3の状態において制御弁74は連通路71fと制御室Rとを連通するとともに、燃料リターン通路71gと制御室Rとの連通を遮断する。このため、制御室Rには燃料が連通路71fから燃料が流入することで、燃料の圧力が上昇する。結果、閉弁方向および開弁方向に作用する燃料の圧力のバランスと閉弁方向に作用するスプリング73の付勢力との関係上、開弁方向よりも閉弁方向に作用する力が上回ることで、ニードル72はシート部71bに接近(下降)する。そしてその後、ニードル72がシート部71bに着座することで第1の状態に戻り、燃料噴射弁7が閉弁する。
図1に戻り、ECU10は内燃機関の噴射異常判定装置(以下、噴射異常判定装置と称す)に相当する電子制御装置であり、内燃機関50とともに用いられる。ECU10にはレール圧センサ5や各燃圧センサ9や内燃機関50の運転状態を検出可能なセンサ群55がセンサ・スイッチ類として電気的に接続されている。また、フィードポンプ2cやサプライポンプ3や各燃料噴射弁7や警告灯60が制御対象として電気的に接続されている。
各燃料噴射弁7は具体的には制御弁74がECU10に通電可能に接続されることで制御対象として接続されている。センサ群55は内燃機関50の回転数を検出可能なクランクセンサや、内燃機関50の吸入空気量を計測可能なエアフロメータや、内燃機関50に対して加速要求を行うアクセルペダルの踏み込み量を検知するアクセル開度センサや、内燃機関50の始動を行うイグニッションスイッチを含む。センサ群55の出力やセンサ群55の出力に基づく各種の情報は例えば内燃機関50制御用のECUを介して取得されてもよい。警告灯60は具体的には内燃機関50を搭載する車両に設けられており、運転者に対して警告を行うことが可能となっている。
ECU10ではCPUがROMに格納されたプログラムに基づき、必要に応じてRAMの一時記憶領域を利用しつつ処理を実行することで、各種の機能部が実現される。この点、ECU10では例えば以下に示す異常判定部が機能的に実現される。
異常判定部は燃料噴射弁7が噴射する燃料の噴射率に応じて、噴孔71dの拡大による噴射異常の有無を判定する。この点、異常判定部は各燃料噴射弁7のうちいずれかを対象として、複数の噴孔71dのうち、少なくともいずれかの拡大による噴射異常の有無を判定するかたちで、噴孔71dの拡大による噴射異常の有無を判定する。異常判定部は具体的には燃料噴射弁7の燃料噴射に応じて変化する燃料噴射率dQに応じて、噴孔71dの経時変化による噴射異常の有無を判定することで、噴孔71dの拡大による噴射異常の有無を判定する。
異常判定部はさらに具体的には燃料噴射率dQそのものに基づき、噴孔71dの経時変化による噴射異常の有無を判定する。これに対し、ECU10では異常判定部が噴孔71dの経時変化による噴射異常の有無を判定するにあたり、さらに燃料噴射率dQを算出する燃料噴射率算出部が機能的に実現される。燃料噴射率算出部は具体的には次のように燃料噴射率dQを算出する。
図4は燃料噴射に応じた各種の変化としてニードル72のリフト量、燃料噴射率dQおよび燃圧の変化を示す図である。燃圧は燃圧センサ9が検知する燃料の圧力を示す。期間Aは燃料噴射弁7が第1の状態にある期間を、期間Bは燃料噴射弁7が第2の状態にある期間を、期間Cは燃料噴射弁7が第3の状態にある期間を示す。
期間Aではニードル72がシート部71bに着座していることから、リフト量はゼロとなる。このため、燃圧は所定値で安定しており、燃料噴射率dQはゼロとなる。期間Aから期間Bに移行するとニードル72が上昇するため、リフト量が増加する。そしてこれに応じた燃料噴射が行われる結果、燃圧が低下するとともに燃料噴射率dQが上昇する。そして、期間Bから期間Cに移行するとニードル72が下降するため、リフト量が減少する。そしてこれに応じた燃料噴射が行われる結果、燃圧が上昇するとともに燃料噴射率dQが低下する。そして、その後再び期間Aに移行すると、リフト量がゼロとなる結果、燃圧は安定し、燃料噴射率dQとはゼロとなる。
したがって、燃料噴射時の燃圧と燃料噴射率dQとの間には燃圧が低下すると燃料噴射率dQが高まり、燃圧が上昇すると燃料噴射率dQが低下するという相関関係がある。このため、燃料噴射率算出部は具体的にはかかる相関関係を利用することで、燃圧センサ9が検知する燃料の圧力に基づき、燃料噴射率dQを算出する。そして、異常判定部は燃料噴射率算出部が算出する燃料噴射率dQに基づき、噴孔71dの経時変化による噴射異常の有無を判定する。
異常判定部は噴孔71dの経時変化による噴射異常の有無として、具体的には噴孔71dの拡大による噴射異常の有無と噴孔71dの縮小による噴射異常の有無とを判定する。この点、異常判定部は具体的には次に示すように判定を行う。
すなわち、異常判定部は燃料噴射率算出部が算出する燃料噴射率dQが所定値αを超えた場合に噴孔71dの拡大による噴射異常が発生していると判定する。また、燃料噴射率算出部が算出する燃料噴射率dQが所定値αより小さい所定値α´を超えなかった場合に噴孔71dの縮小による噴射異常が発生していると判定する。そして、燃料噴射率算出部が算出する燃料噴射率dQが所定値α´を超え、且つ所定値αを超えなかった場合に噴孔71dの経時変化による噴射異常はないと判定する。
燃料噴射率算出部と異常判定部とはさらに具体的には次のように算出、判定を行う。すなわち、燃料噴射率算出部は燃圧センサ9が検知する燃料の圧力に基づき、燃料噴射弁7の燃料噴射に応じて変化する燃料噴射率dQそれぞれ(燃料噴射弁7の燃料噴射に応じて変化する時々の燃料噴射率dQ)を算出する。そしてこれにより、燃料噴射弁7の燃料噴射に応じて変化する燃料噴射率dQの変動態様を算出する。
異常判定部は燃料噴射率算出部が算出する燃料噴射率dQそれぞれのうち、いずれかが所定値αを超えた場合に噴孔71dの拡大による噴射異常が発生していると判定する。また、燃料噴射率算出部が算出する燃料噴射率dQそれぞれのうち、すべてが所定値α´を超えなかった場合に噴孔71dの縮小による噴射異常が発生していると判定する。そして、燃料噴射率算出部が算出する燃料噴射率dQそれぞれのうち、いずれかが所定値α´を超え、且つすべてが所定値αを超えなかった場合に噴孔71dの経時変化による噴射異常はないと判定する。これらは具体的には例えば燃料噴射率算出部が算出する燃料噴射率dQそれぞれのうち、ピーク値を用いることで判定できる。
なお、所定値αは噴孔71dの拡大による噴射異常が発生していると判定する場合と、噴孔71dの経時変化による噴射異常はないと判定する場合とのうち、いずれかの場合に含むことができる。所定値α´も噴孔71dの縮小による噴射異常が発生していると判定する場合と、噴孔71dの経時変化による噴射異常はないと判定する場合とのうち、いずれかの場合に含むことができる。
この点、ECU10では燃料噴射率算出部が算出する燃料噴射率dQが所定値αになった場合にも噴孔71dの拡大による噴射異常が発生していると判定する。また、燃料噴射率算出部が算出する燃料噴射率dQが所定値α´になった場合にも噴孔71dの縮小による噴射異常が発生していると判定する。すなわち、超えた或いは超えなかったという表現は例えばこれらを除外する趣旨ではない。これは、以下においても同様である。
所定値α、α´は燃料噴射弁7の初期状態についての学習値であり、燃料噴射弁7の噴射条件を規定するパラメータ(例えばレール圧と通電期間)、或いは当該パラメータを規定するパラメータ(例えば内燃機関50の回転数および負荷)に応じて設定することができる。この点、ECU10では所定値α、α´がレール圧と通電期間とに応じてマップデータで予め設定されている。そして、レール圧と通電期間とは内燃機関50の回転数および負荷に応じてマップデータで予め設定されている。
このため、異常判定部が噴射異常の有無を判定するにあたり、ECU10ではさらに具体的には上記のいずれかのパラメータ(ここではレール圧と通電期間)に基づき所定値α、α´を決定する学習値決定部が実現される。異常判定部が噴射異常の有無を判定するにあたり、学習値決定部は具体的には機関運転状態に応じて決定されたレール圧と通電期間とを取得するとともに、取得したレール圧と通電期間とに対応する所定値α、α´をマップデータから読み込む。そしてこれにより、異常判定部が判定を行う際のレール圧と通電期間とに対応する所定値α、α´を決定する。
学習値は例えば燃料噴射弁7の初期状態における燃料噴射率dQのピーク値である燃料噴射率dQ´であってもよい。この場合、所定値α、α´と同様に燃料噴射量dQ´を設定するとともに、所定値α、α´の代わりに燃料噴射率dQ´を決定するように学習値決定部を実現した上で、燃料噴射率算出部が算出する燃料噴射率dQそれぞれのうち、ピーク値と学習値決定部が決定した燃料噴射率dQ´との差分を算出する差分算出部をさらに実現することで、異常判定部は次のように判定を行うことができる。
すなわち、この場合には異常判定部は差分算出部が算出する差分に基づき、燃料噴射率dQ´に対する燃料噴射率dQのピーク値の増加幅が所定値βよりも大きい場合(ここでは所定値β以上である場合)に噴孔71dの拡大による噴射異常が発生していると判定することができる。また、燃料噴射率dQ´に対する燃料噴射率dQのピーク値の減少幅が所定値β´よりも大きい場合(ここでは所定値β´以上である場合)に噴孔71dの縮小による噴射異常が発生していると判定することができる。そして、当該増加幅が所定値βより小さいか、或いは当該減少幅が所定値β´より小さい場合に噴孔71dの経時変化による噴射異常はないと判定することができる。
この点、所定値αと所定値βとの間には燃料噴射率dQ´に所定値βを足すことで所定値αになるという関係がある。また、所定値α´と所定値β´との間には燃料噴射率dQ´から所定値β´を引くことで所定値α´になるという関係がある。このため、所定値α、α´は燃料噴射率dQ´を含むかたちで学習値として機能している。学習値は例えばマップデータで予め設定された所定値α、α´や燃料噴射率dQ´に対し、さらに個々の内燃機関50に応じた適合のための補正を所定値α、α´や燃料噴射率dQ´に加えた値とすることができる。
ECU10では燃料噴射率算出部が燃料噴射率dQを算出するにあたり、さらにレール圧と通電期間とが噴孔71dの影響を反映する燃料噴射率dQを検出可能な所定の領域である検出可能領域D1にあるか否かを判定する検出条件判定部が実現される。
図5は検出可能領域D1を示す図である。縦軸はレール圧、横軸は通電期間を示す。検出可能領域D1はレール圧と通電期間とに応じて、曲線C1よりもレール圧が低い領域として設定されている。曲線C1は通電期間が長い場合ほどレール圧が高くなる下に凸の曲線となっている。このように設定された検出可能領域D1はニードル72のリフト量が十分大きくなる領域として設定されている。そしてこれにより、燃料噴射率dQの変動態様においてピーク値前後にフラットな部分が形成され易くなるようにしている。これは次の理由による。
ここで、燃料噴射率dQは瞬時燃料噴射量に相当する燃料噴射率であり、噴孔71dの上流側圧力であるサック部71c内圧力をp1、噴孔71dの下流側圧力である筒内圧力をp0、噴孔71dの断面積をA、流量係数をC、燃料密度をρとして次の式(1)で表される。
dQ=CA√{2×(p1−p0)/ρ}} ・・・(1)
そして、燃料噴射率dQに基づき噴孔71dの経時変化による噴射異常の有無を判定するにあたって、式(1)において重要となるのが流量係数Cと断面積Aとの積の部分である。したがって、判定の実行条件はサック部71c内圧力p1と筒内圧力p0と燃料密度ρとが安定している条件であることが求められる。この点、筒内圧p0や燃料密度ρは噴射期間中に大きく変化しないとみなすことができる。
一方、サック部71c内圧力p1はニードル72のリフト量が小さい場合には、シート部71bが絞りとして機能することで大きく変化するところ、ニードル72のリフト量が大きい場合ほど、絞りとして機能するシート部71bの影響を受け難くなる。このため、ニードル72のリフト量が十分大きい場合、燃料噴射率dQには絞りとして機能する噴孔71dの影響が大きく反映されることになる。この場合、燃料噴射率dQの変動態様ではピーク値周辺にフラットな部分が形成され易くなり、この部分が噴孔71dの影響を反映する部分となる。
燃料噴射率算出部は具体的には検出条件判定部がレール圧と通電期間とが検出可能領域D1にあると判定した場合に、燃料噴射率dQを算出することで、レール圧と通電期間とが検出可能領域D1に入るまでの間、検出機会を待つ。この場合、噴射期間が長くなる内燃機関50の高負荷時や内燃機関50の始動時に検出機会が得られ易いと言える。一方、検出機会が得られない場合を考慮し、ECU10ではさらにレール圧と通電期間とが検出可能領域D1に含まれるようにする検出促進制御部を機能的に実現してもよい。
検出促進制御部は具体的にはレール圧と通電期間とが制御可能領域D2にある場合にレール圧を低下させることで、レール圧と通電期間とが検出可能領域D1に含まれるようにすることができる。この点、制御可能領域D2は曲線C1と曲線C2とに挟まれた領域として設定されている。曲線C2は曲線C1と同様の傾向で変化し、且つ同じ通電期間で曲線C1よりレール圧が高くなるように設定された曲線となっている。レール圧を低下させるにあたり、検出促進制御部は具体的には排気への影響が小さい場合にレール圧を低下させることができる。
図6は除外領域D3を示す図である。縦軸は内燃機関50の負荷、横軸は内燃機関50の回転数を示す。図6では内燃機関50の回転数および負荷に応じて除外領域D3とともに検出可能領域D1および制御可能領域D2を示す。図6に示すように除外領域D3は例えば中回転数、中負荷領域とすることができる。この点、このように設定された除外領域D3では内燃機関50において過給は行われない一方で、EGRが行われる場合がある。そして、この場合にはレール圧を低下させるとスモークの発生量が増加するなど排気への影響が大きくなることがある。このため、検出促進制御部はレール圧と通電期間とが制御可能領域D2にある場合で、且つ除外領域D3にない場合にレール圧を低下させることができる。検出促進制御部は例えばフューエルカット制御に移行した場合に検出可能領域D1に含まれるレール圧と噴射期間とで燃料を噴射する制御であってもよい。
このように噴射異常の有無を判定するにあたり、ECU10ではさらに異常判定部が行う判定の実行条件が成立したか否かを判定する実行条件判定部が実現される。したがって、異常判定部はさらに実行条件判定部が判定の実行条件が成立したと判定した場合に噴射異常の有無を判定することになる。そして、異常判定部が噴射異常の有無を判定するにあたっては、まず燃料噴射率算出部が燃料噴射率dQを算出することになり、このとき燃料噴射率算出部は検出条件判定部がレール圧と通電期間とが検出可能領域D1にあると判定した場合に、燃料噴射率dQを算出することになる。
実行条件判定部は具体的には噴孔71dの経時変化による噴射異常の発生が疑われる場合であるか否かを判定することで、判定の実行条件が成立したか否かを判定する。噴孔71dの経時変化による噴射異常の発生が疑われる場合は具体的には例えば排気エミッションが悪化した場合である。噴孔71dの経時変化による噴射異常の発生が疑われる場合は例えば燃焼騒音が悪化した場合や、筒内圧や筒内で発生する熱が異常値となった場合や、内燃機関50の回転変動に異常が生じた場合であってもよい。
排気エミッションが悪化した場合は例えばスモーク、NOx、COおよびHCのうちいずれか、或いはこれらのうちいずれかに応じて変化するパラメータをセンサで検出するとともに、検出した検出値と、機関運転状態や必要な環境条件(例えば高度)に応じて設定した適合値のうち、検出時の機関運転状態および必要な環境条件に対応する値とが所定の大きさを超えて異なる場合とすることができる。この点、スモークに関して言えば、例えばスモークに応じて変化するパラメータとして内燃機関50の排気系に設けられるDPF(ディーゼルパティキュレートフィルタ)の前後差圧を検出することができる。そして、燃焼騒音が悪化した場合などその他の場合についても、燃焼騒音等の対象そのもの或いは当該対象に応じて変化するパラメータをセンサで検出することで、検出値と適合値との比較によって同様に規定できる。
このほか、噴孔71dの経時変化による噴射異常の発生が疑われる場合は例えば内燃機関50のトルク検出値が要求値と異なる場合であってもよい。また、例えば走行距離と走行距離に応じた燃料タンク2a内の燃料の減少量とに基づき検出した実燃費が所定の燃費より悪化した場合や、所定の機関運転状態において筒内を撮影することで検出した噴霧形状がマッチング等の手法によって所定の形状とは異なると判断される場合であってもよい。
ECU10ではさらに噴孔71dに生成されるデポジットを剥離するデポジット剥離制御を行う剥離制御実行部が機能的に実現される。剥離制御実行部は具体的にはレール圧を高めるようにサプライポンプ3を制御することで、デポジット剥離制御を行う。この場合、噴孔71dを流通する燃料にキャビテーションを発生させることで、噴孔71dに生成されるデポジットを剥離することができる。剥離制御実行部は異常判定部が噴孔71dの縮小による噴射異常が発生している判定した場合にデポジット剥離制御を行う。また、異常判定部が噴孔71dの経時変化による噴射異常はないと判定した場合でも、デポジット剥離制御が所定期間を超えて行われていない場合にデポジット剥離制御を行う。
ECU10ではこのほか異常判定部が噴孔71dの拡大による噴射異常が発生していると判定した場合に、内燃機関50の筒内に供給する燃料を制限する供給燃料制限部と、異常判定部が噴孔71dの拡大による噴射異常が発生していると判定した場合に、当該噴射異常が発生していることを告知する警告部とが機能的に実現される。警告部は具体的には警告灯60を介して告知を行うように実現される。
次にECU10の動作を図7に示すフローチャートを用いて説明する。ECU10は判定の実行条件が成立したか否かを判定する(ステップS1)。ステップS1では具体的には噴孔71dの経時変化による噴射異常が疑われる場合であるか否かを判定する。否定判定であれば本フローチャートを一旦終了する。肯定判定であればECU10は機関運転状態に応じて決定されたレール圧と通電期間とを取得するとともに(ステップS2)、取得したレール圧と通電期間とが検出可能領域D1にあるか否かを判定する(ステップS3)。そして、否定判定であれば本フローチャートを一旦終了し、肯定判定であれば燃圧センサ9の出力に基づく燃料の圧力を検出するとともに(ステップS4)、燃料噴射率dQを算出する(ステップS5)。
続いてECU10は取得したレール圧と通電期間とに応じた燃料噴射が終了したか否かを判定する(ステップS6)。否定判定であればステップS4に戻る。そしてこれにより、ステップS6で肯定判定されるまでの間、ステップS4、S5を繰り返すことで、燃料噴射に応じた燃料噴射率dQがその都度算出される。また、その都度算出された燃料噴射率dQそれぞれからなる燃料噴射率dQの変動態様が算出される。なお、燃料噴射はステップS4、S5を繰り返している間に所定のタイミングで開始されるようになっている。
ステップS6で肯定判定であれば、ECU10は取得したレール圧と通電期間とに対応する所定値α、α´をマップデータから読み込む(ステップS7)。そして、算出した燃料噴射率dQそれぞれのピーク値が所定値α以上であるか否かを判定する(ステップS8)。ステップ8で肯定判定であれば、ECU10は噴孔71dの拡大による噴射異常が発生していると判定する。このため、ステップS8で肯定判定であればECU10は警告灯60を点灯する(ステップS9)。また、内燃機関50の筒内に供給する燃料を制限する制御を実行する(ステップS10)。当該制御としては具体的には例えばレール圧を低下させる補正制御や通電期間を短くする補正制御を行うことができる。ステップS10の後には本フローチャートを終了する。
ステップS8で否定判定であれば、ECU10は算出した燃料噴射率dQそれぞれのピーク値が所定値α´以下であるか否かを判定する(ステップS11)。ステップS11で肯定判定であれば、ECU10は噴孔71dの縮小による噴射異常が発生していると判定する。このため、ステップS11で肯定判定であればECU10はデポジット剥離制御を行う(ステップS12)。ステップS12の後には本フローチャートを一旦終了する。
一方、ステップS11で否定判定であれば、ECU10は噴孔71dの経時変化による噴射異常はないと判定する。このため、ステップS11で肯定判定であれば、ECU10はデポジット剥離制御が所定期間を超えて行われていないか否かを判定する(ステップS13)。そして、否定判定であれば本フローチャートを一旦終了し、肯定判定であればステップS12に進む。
次にECU10の主な作用効果について説明する。図8は噴射異常判定の説明図である。図8(a)から図8(e)はレール圧と通電期間とが互いに同じ場合の燃料噴射率dQの変動態様を示す。図8(a)から図8(e)において、縦軸は燃料噴射率dQ、横軸は時間を示す。図8(a)は初期の燃料噴射率dQの変動態様を示す。図8(b)は噴孔71dの拡大による噴射異常発生時の燃料噴射率dQの変動態様を示す。図8(c)は噴孔71dの縮小による噴射異常発生時の燃料噴射率dQの変動態様を示す。図8(d)はニードル72の摺動不良による噴射異常発生時の燃料噴射率dQの変動態様を示す。図8(e)は燃料噴射弁7の通電開始時期が遅れた場合の燃料噴射率dQの変動態様を示す。図8(b)から図8(e)では図8(a)に示す初期の燃料噴射率dQの変動態様を破線で合わせて示す。
図8(a)に示すように燃料噴射率dQの変動態様には、ニードル72の挙動に応じて決まる部分と噴孔71dの流量特性で決まる部分とがある。すなわち、燃料噴射率dQの変動態様の幅はニードル72の上昇および下降期間に応じて決まってくる一方、燃料噴射率dQの変動態様の高さは噴孔71dの流量特性に応じて決まってくる。
このため、噴孔71dの拡大による噴射異常が発生すると、図8(b)に示すように噴孔71dを流通する燃料の流量が増大することから、燃料噴射率dQの変動態様のピーク値が初期のピーク値と比較して高くなる。また、噴孔71dの縮小による噴射異常が発生すると、図8(c)に示すように噴孔71dを流通する燃料の流量が減少することから、燃料噴射率dQの変動態様のピーク値が初期のピーク値と比較して低くなる。
さらに、ニードル72の摺動不良による噴射異常発生時には、図8(d)に示すように実噴射期間の延長によって燃料噴射率dQの積分値で表される実噴射量Qが増加する。この点、実噴射量Qは噴孔71dの拡大による噴射異常発生時にも増加するところ、燃料噴射率dQによれば噴孔71dの拡大による噴射異常をニードル72の摺動不良による噴射異常と区別することができる。また、燃料噴射弁7の通電開始時期が遅れた場合には、図8(e)に示すように噴射期間がずれるところ、燃料噴射率dQによればこのようなニードル72の挙動不良を噴孔71dの経時変化による噴射異常の判定と誤判定せずに済む。
このため、ECU10は燃料噴射率dQに応じて噴孔71dの経時変化による噴射異常を判定することで、噴孔71dの拡大による噴射異常を判定できる。そしてこれにより、噴孔71dの拡大が噴霧形状や燃料噴射量に影響を及ぼすことで、燃焼や排気エミッションが悪化することに対処できるようにすることができる。この点、ECU10は燃料噴射弁7が筒内に燃料を噴射する内燃機関50に対して設けられることで、噴孔71dの拡大による噴射異常が燃料噴射量のみならず、噴霧形状に影響を及ぼす結果、燃焼や排気エミッションが悪化することに対処可能にすることができる。
また、このように噴射異常を判定するECU10は噴孔71dの経時変化による噴射異常として、噴孔71dの縮小による噴射異常と噴孔71dの拡大による噴射異常とを判定できるとともに、これらの噴射異常をニードル72の挙動不良による噴射異常と切り分けて判定できる点で、噴孔71dの拡大による噴射異常を好適に判定できる。
ECU10は具体的には燃圧センサ9を燃圧検知部とし、燃圧センサ9が検知する燃料の圧力に基づき算出される燃料噴射率dQに基づいて、噴孔71dの経時変化による噴射異常の有無を判定する構成とすることができる。この点、ECU10は例えば燃圧センサ9の代わりにレール圧センサ5を燃圧検知部とすることもできるところ、この場合には、例えば各燃料噴射弁7のうち、判定対象とする燃料噴射弁以外の燃料噴射弁の燃料噴射によってもレール圧が変化するなど、外乱が影響する分、判定精度が低下する虞がある。このため、ECU10はかかる構成であることが判定精度の観点から好適である。
ECU10は噴孔71dの拡大による噴射異常が発生していると判定した場合に、当該噴射異常が発生していることを告知する。そしてこれにより、拡大した噴孔71dが初期の正常な状態に戻らないことに照らして、点検修理を受けるといった適切な対処を可能にすることができる。また、ECU10は車両が運転者に対する警告灯60を一般に有することに鑑み、警告灯60を介して告知を行うことで内燃機関50を搭載する車両においてコストの上昇を抑制することもできる。
ECU10は噴孔71dの拡大による噴射異常が発生していると判定した場合に、内燃機関50の筒内に供給する燃料を制限することで、噴孔71dの拡大が燃料噴射量に影響を及ぼす結果、燃焼や排気エミッションが悪化することも抑制できる。この点、拡大した噴孔71dが正常な初期の状態に戻らないことに鑑み、ECU10は噴孔71dの拡大による噴射異常が発生していると判定した場合に、当該噴射異常の発生を告知するとともに燃料を制限することが好適である。これにより、異常に気付いたユーザが点検修理を受けるまでの間、燃焼や排気エミッションが悪化することを抑制できる。
ECU10は噴孔71dの経時変化による噴射異常はないと判定した場合でも、デポジット剥離制御が所定期間以上行われていない場合にデポジット剥離制御を行う。そしてこれにより、デポジットの堆積による噴孔71dの縮小と腐食による噴孔71dの拡大とが同時発生している結果、仮に噴孔71dの経時変化による噴射異常はないと判定してしまった場合でも、その後の判定で噴孔71dの拡大による噴射異常が発生していることを発見できる。
ECU10は燃料噴射弁7の噴射条件を規定するパラメータ(ここではレール圧と噴射期間)、或いは当該パラメータを規定するパラメータ(例えば内燃機関50の回転数および負荷)が噴孔71dの影響を反映する燃料噴射率dQを検出可能な所定の領域である検出可能領域D1にある場合に、燃料噴射弁7の燃料噴射に応じて変化する燃料の圧力(ここでは燃圧センサ9が検知する圧力)を検出するとともに燃料噴射率dQを算出する。そしてこれにより、燃料噴射率dQの性質に照らして判定精度を高めることができる。また、ECU10は噴孔71dの経時変化による噴射異常の発生が疑われる場合に、噴孔71dの経時変化による噴射異常の有無を判定することで、判定を必要以上に繰り返し行わずに済ませることができる点で、合理的に判定を行うことができる。
内燃機関50ではEGR実行時に炭化水素の燃焼で発生する水分が排気とともに内燃機関50の筒内に還流され、同時に筒内温度も低下することから、噴孔71dへの水分の付着が発生し易くなる。そして、内燃機関50では噴孔71dへの水分の付着が発生し易い分、噴孔71dに付着した水分にSOxやNOxが溶け込むことで強酸を形成し、噴孔71dを腐食する事態が発生し易くなる。このため、ECU10は内燃機関50がEGRが行われる内燃機関である場合に好適である。この点、EGRは例えば筒内を介して排気系から吸気系に排気を還流する内部EGRに限られず、筒内を介することなく排気系から吸気系に排気を還流する外部EGRであってもよい。
ECU10は噴孔71dが上述したように腐食によって拡大することに照らし、燃料性状および燃焼方式の観点から内燃機関50がディーゼルエンジン等の圧縮着火式の内燃機関である場合に好適である。また、内燃機関50では多段噴射を行うところ、噴孔71dの拡大による噴射異常は多段噴射において単発の燃料噴射よりも少量の燃料を噴射する場合の噴射精度に大きな影響を及ぼすことになる。このため、ECU10は内燃機関50が多段噴射を行う内燃機関である場合に好適である。
次に異常判定の変形例について説明する。燃料噴射率dQに応じた判定として、異常判定部は例えば燃料噴射弁7の燃料噴射の際に燃圧センサ9(或いはレール圧センサ5)が検知する燃料の圧力に基づき、噴孔71dの経時変化による噴射異常の有無を判定してもよい。この場合には、例えば燃料噴射率算出部の代わりに燃圧センサ9(或いはレール圧センサ5)が検知する燃料の圧力に基づき、燃料噴射弁7の燃料噴射に応じて低下する燃料の圧力低下幅を算出する低下幅算出部を機能的に実現することで、異常判定部は低下幅算出部が算出する圧力低下幅に基づき、次のように判定を行うことができる。
すなわち、異常判定部は低下幅算出部が算出する圧力低下幅が所定値γを超えた場合に、噴孔71dの拡大による噴射異常が発生していると判定することができる。また、低下幅算出部が算出する圧力低下幅が所定値γよりも小さい所定値γ´を超えなかった場合に、噴孔71dの縮小による噴射異常が発生していると判定することができる。そして、低下幅算出部が算出する圧力低下幅が所定値γ´を超え、且つ所定値γを超えなかった場合に噴孔71dの経時変化による噴射異常はないと判定することができる。
この場合にはこれらの点以外、前述したのと同じ要領で異常判定部等を実現することができる。またこの場合には、所定値γ、γ´が学習値であるところ、学習値は例えば燃料噴射率dQと燃料噴射率dQ´との関係と同様、初期状態における圧力低下幅であってもよい。この場合にも前述したのと同じ要領で異常判定部等を実現できる。
異常判定部は例えば次に示すように判定を行うこともできる。図9は燃料噴射弁7が噴射する燃料の実噴射量Qと噴射期間との関係を示す図である。線L1はノズル流量が低い場合、線L2は線L1よりもノズル流量が高い場合を示す。実噴射量Qは噴射期間に応じて変化する。この点、噴射期間が所定値τ1から所定値τ1よりも長い所定値τ2に変化した場合の実噴射量Qの変化量は線L1、L2で示されるようにノズル流量に応じて異なってくる。そして、噴射期間は把握可能な通電期間に応じて変化するところ、通電期間の変化に対する実噴射量Qの変化量の大きさは通電期間が互いに異なる各燃料噴射間における実噴射量Qをもとに算出可能な(すなわち、巨視的な手法で算出可能な)燃料噴射率を示す。
このため、異常判定部は例えばかかる変化量の大きさに基づき、噴孔71dの経時変化による噴射異常の有無を判定することもできる。そしてこれにより、実噴射量Qに基づき算出可能な燃料噴射率に応じて、噴孔71dの経時変化による噴射異常の有無を判定することもできる。この場合には燃料噴射弁7から内燃機関50の筒内に供給される燃料の実噴射量Qを算出する実噴射量算出部をさらに実現するとともに、燃料噴射率算出部の代わりにかかる変化量を算出する変化量算出部を機能的に実現することで、異常判定部は具体的には次のように判定を行うことができる。
すなわち、異常判定部は変化量算出部が算出する変化量の大きさが所定値δを超えた場合に、噴孔71dの拡大による噴射異常が発生していると判定することができる。また、変化量算出部が算出する変化量の大きさが所定値δより小さい所定値δ´を超えなかった場合に、噴孔71dの縮小による噴射異常が発生していると判定することができる。そして、変化量算出部が算出する変化量の大きさが所定値γ´を超え、且つ所定値γを超えなかった場合に噴孔71dの経時変化による噴射異常はないと判定することができる。
この場合、実噴射量算出部はレール圧が互いに等しく、且つ通電期間が互いに異なる2以上の燃料噴射において実噴射量Qを算出することができる。実噴射量Qは例えば燃料噴射に応じた内燃機関50の回転変動に基づき算出することができる。但し、この場合には変化量算出部が算出する変化量に噴射期間の要素が含まれることから、実噴射期間が通電時間に応じた本来の噴射期間となっていない場合に判定精度が低下する可能性がある。この点、燃料噴射率dQに応じて噴孔71dの経時変化による噴射異常を判定する場合には、燃料噴射率dQに噴射期間の要素が含まれない分、高い判定精度を得ることができる。
異常判定部は例えば実噴射量Qに応じて判定を行うこともできる。この場合、噴射異常判定装置は異常判定部に加えてさらに噴射制御により指令される燃料噴射弁7への通電時間に応じた燃料の指令噴射量を算出する指令噴射量算出部と、燃料噴射弁7から内燃機関50の筒内に供給される燃料の実噴射量Qを算出する実噴射量算出部と、互いに対応する実噴射量Qと指令噴射量との差分を算出する乖離噴射量算出部と、乖離噴射量算出部が算出する差分に応じて燃料噴射弁7への通電時間を補正する補正量を算出する補正量算出部と、補正量算出部が算出する補正量に応じて燃料噴射弁7への通電時間を補正する補正制御部とのうち、いずれかを適宜備える構成とすることができる。
そしてこの場合、異常判定部は例えば実噴射量算出部が算出する実噴射量Qが燃料噴射弁7の噴射条件を規定するパラメータ(或いは当該パラメータを規定するパラメータ)に応じて設定された判定値のうち、実噴射量Q算出時のパラメータに対応する値を超えた場合に、噴孔71dの拡大による噴射異常が発生していると判定することができる。また、例えば乖離噴射量算出部が算出する差分が上記同様に設定された判定値のうち、指令噴射量および実噴射量Q算出時のパラメータに対応する値を超えた場合に、噴孔71dの拡大による噴射異常が発生していると判定することができる。また、例えば補正算出部が算出する補正量が予め設定された判定値を超えた場合に、噴孔71dの拡大による噴射異常が発生していると判定することができる。
但しこの場合には、実噴射量Qを同程度に増加させる噴孔71dの拡大による噴射異常とニードル72の摺動不良による噴射異常とを区別できない。すなわち、この場合には少なくとも噴孔71dの拡大による噴射異常の可能性を含むかたちで、噴孔71dの拡大による噴射異常の有無を判定することから、ニードル72の摺動不良による噴射異常ではないことを別途確認する必要が生じる。この点、燃料噴射率dQに応じて噴孔71dの経時変化による噴射異常を判定する場合には、かかる確認が不要である点でも噴孔71dの拡大による噴射異常を好適に判定できる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
燃料噴射装置 1
サプライポンプ 3
コモンレール 4
レール圧センサ 5
燃料噴射弁 7
噴孔 71d
ECU 10
内燃機関 50

Claims (5)

  1. 燃料を圧送する燃料圧送部と、前記燃料圧送部から圧送される燃料の圧力を蓄圧する蓄圧部と、前記蓄圧部から燃料が供給されるとともに、噴孔を介して筒内に燃料を噴射する燃料噴射弁と、前記燃料噴射弁の燃料噴射に応じて低下する燃料の圧力を検知する燃圧検知部とを備える燃料噴射装置が設けられている内燃機関とともに用いられ、
    前記燃料噴射弁が噴射する燃料の実噴射量或いは噴射率に応じて、前記噴孔の拡大による噴射異常の有無を判定する異常判定部を備える内燃機関の噴射異常判定装置。
  2. 前記異常判定部が前記燃料噴射弁の燃料噴射に応じて変化する燃料噴射率に応じて、前記噴孔の経時変化による噴射異常の有無を判定することで、前記噴孔の拡大による噴射異常の有無を判定する請求項1記載の内燃機関の噴射異常判定装置。
  3. 前記異常判定部が前記燃料噴射弁の燃料噴射の際に前記燃圧検知部が検知する燃料の圧力、或いは前記燃圧検知部が検知する燃料の圧力に基づき算出される燃料噴射率に基づき、前記噴孔の経時変化による噴射異常の有無を判定し、
    前記燃圧検知部が前記燃料噴射弁の燃料噴射時に前記蓄圧部よりも下流側で前記噴孔に通じる燃料通路における燃料の圧力を検知する請求項2記載の内燃機関の噴射異常判定装置。
  4. 前記異常判定部が前記噴孔の拡大による噴射異常が発生していると判定した場合に、前記内燃機関の筒内に供給する燃料を制限する供給燃料制限部と、前記異常判定部が前記噴孔の拡大による噴射異常が発生していると判定した場合に、当該噴射異常が発生していることを告知する警告部と、のうち少なくともいずれかを備える請求項1または2記載の内燃機関の噴射異常判定装置。
  5. 前記警告部が警告灯を介して告知を行う請求項4記載の内燃機関の噴射異常判定装置。
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