JP4153450B2 - 増圧式燃料噴射装置の補正方法 - Google Patents
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特許文献1の増圧式CR燃料噴射装置では、増圧装置としてコモンレールと燃料噴射弁噴射孔との間に配置された増圧ピストンを有する増圧ユニットが使用されている。増圧ピストンは大径の受圧ピストンと小径の加圧ピストンとを連結した構成とされ、受圧ピストンと加圧ピストンとの面積比に応じて燃料を加圧するものである。すなわち、増圧ピストンでは、大径の受圧ピストン側にコモンレール内の燃料圧力を作用させることにより小径の加圧ピストンで加圧室内にコモンレールから供給される燃料を加圧し、燃料噴射弁に供給する燃料圧力を大径ピストンと小径ピストンとの面積比により定まるコモンレール燃料圧力より高い圧力まで昇圧することが可能となっている。
ところが、特許文献1のような増圧式CR燃料噴射装置では、種々の要因による燃料噴射弁からの燃料噴射特性の変化が通常のコモンレール燃料噴射装置より大きく現れる場合がある。
増圧手段作動時の燃料圧力は、増圧手段の増圧特性(増圧手段作動時の燃料圧力上昇開始までの時間遅れ、圧力上昇速度等)と燃料噴射弁の噴射特性(燃料噴射量、噴射タイミング等)、燃料自体の物性値(体積弾性係数)等に影響を受ける。このため、増圧手段作動時の燃料圧力の変化は、これらの影響を反映しており燃料圧力の変化を分析することにより異常の有無、異常の原因を判別することができる。
これにより、機関運転中に容易に、燃料噴射弁と増圧装置との初期の特性ばらつき、使用による特性変化や燃料自体の物性値の変化に起因する燃料噴射特性の変化を補正して基準値に近づけることが可能となる。
判別操作では、上記により求めた標準増圧特性を燃圧センサで計測した実際の増圧特性と比較し、実際の増圧特性が標準の増圧特性から所定以上のずれがあった場合に、現在燃料噴射特性に異常が生じていると判定する。
また、前述したように、増圧手段の増圧特性は種々の要因に応じて変化するため、実際の増圧特性が標準の増圧特性からどのように変化しているかを検出することにより異常が生じた原因を判別することが可能となる。
このため、上記一方若しくは両方の場合の増圧特性に基づくことにより、異常の要因を分離して判断することができ、異常の原因の特定が容易になる。
例えば増圧手段に劣化が生じると増圧遅れ時間や昇圧速度が変化する。
また、燃料の体積弾性率などの物性値が基準となる値から変化すると昇圧速度が変化する。
また、燃料噴射率が変化すると燃料噴射実施時の昇圧速度が変化する。
このため、増圧遅れ時間、増圧時間および昇圧速度に基づいて判別を行うことにより、異常の原因が増圧装置の特性変化、燃料噴射弁の特性変化、燃料物性値の変化のいずれにあるのかを判別することが可能となる。
図1は、本発明の補正方法を実施する燃料噴射装置を自動車用ディーゼル機関に使用する場合の概略構成を示す図である。
また、ECU20はクランク角センサ25の基準パルス信号入力後の回転角パルス信号の数からクランク軸の回転位相(現在のクランク回転角)を算出する。
図2は、本実施形態における増圧ユニット付燃料噴射弁10の概略構成を説明する図である。
また、113は燃料噴射弁10のノズル部105の噴孔116を開閉するニードル、106はノズル部105内のニードル113の周囲に形成された燃料溜まりを示す。
図2に112で示すのは、後述する噴射制御室103内の油圧を受けてニードル113を図2下方向(閉弁方向)に押圧するコマンドピストン、112aで示すのはコマンドピストンとは独立してニードル113を閉弁方向に押圧するスプリングである。
一方、アクチュエータ109aが通電され、噴射制御弁109が開弁すると、制御室103内の燃料はオリフィス119を通ってドレーンに流出し、制御室103内の圧力が低下する。
増圧ユニット110は大径ピストン部104aと小径ピストン部104bとを有する増圧ピストン104を備えている。大径ピストン部104aの小径ピストン部104b側には増圧制御室114bが、また、大径ピストン部104aの増圧制御室114bと反対の側には、高圧配管11−2を介してコモンレール3に連通する油圧室114aが、それぞれ形成されている。更に、増圧ピストン104の小径ピストン部104b端部には増圧油路108に連通する増圧室114cが形成されている。
すなわち、増圧ユニット110非作動時には燃料噴射弁10の噴射圧力はコモンレール3燃料圧力となる。
すなわち、増圧ユニット110作動時には増圧油路108及び噴射油路107内の圧力、及び噴射制御室103内の圧力はコモンレール内燃料圧に増圧ピストン4の大径ピストンと小径ピストンとの面積比倍の増圧圧力まで増圧される。
また、本実施形態では増圧制御弁111に接続されたドレーン配管111aには、可変流量オリフィス121からなる昇圧速度制御装置が設けられている。
更に、ECU20は後述するように、可変流量オリフィス121の絞りを制御して増圧制御室114bから流出する燃料流量を変化させることにより、増圧ユニット110作動時の燃料圧力上昇速度を変化させる。
このため、各要素の特性の初期ばらつきや使用によるばらつき等を補正して各気筒の燃料噴射量が同一になるように各燃料噴射弁を調整する必要がある。
本実施形態では、以下に説明する方法で燃料噴射特性の異常(基準値からのずれ)の有無と、異常が生じた場合の異常原因の判別とを行う。
図3縦軸は増圧ユニット110出口(増圧油路108及び燃料噴射油路107)の燃料圧力を、横軸は増圧制御弁111に増圧指令信号を発してからの経過時間(増圧制御弁作動開始後の経過時間)を示しており、図3は、増圧ユニットによる燃料の増圧のみを行っており燃料噴射を行っていない場合について示している。
図4(A)〜(C)は、増圧ユニット付燃料噴射弁10の増圧時における代表的な燃料噴射パターンを説明する図である。
本明細書では、このように燃料圧力が増圧圧力PEに到達してから開始される燃料噴射を「矩形噴射」と称している。
矩形噴射では、増圧スロープPSの傾き(図4(A)、α1)は燃料噴射を行わない場合(図3)と同じになる。なお、ここでα1は、α1=dP/dt、すなわち増圧スロープでの昇圧速度を表す。
本明細書では、図4(B)のように、増圧スロープ上で行われる燃料噴射を総称して「デルタ噴射」と呼んでいる。
デルタ噴射では、増圧スロープの途中で燃料噴射が開始されるため、増圧スロープの傾き(昇圧速度)が燃料噴射開始時に、α1からα2に減少する。この傾きの減少幅は燃料噴射量が大きい程大きくなる。
本明細書では、図4(C)のように昇圧開始前に、すなわち遅れ時間TD(図4)中に開始される燃料噴射を総称して「ブーツ型噴射」と呼んでいる。
ブーツ型噴射では、増圧スロープの傾きは当初から図4(B)と同様α2となる。
本実施形態では、燃料噴射実行時、或いは燃料噴射非実行時の噴射油路107圧力変化を燃圧センサ26で検出し、この検出した圧力変化を、図5で説明するシミュレーションモデルを用いて求めた標準的状態の増圧特性曲線(基準増圧特性曲線)と比較することにより、異常の有無を判断するとともに異常がある場合には異常原因を判別する判別操作を行う。
図5のモデルを用いた場合、基準増圧特性曲線の増圧スロープ傾きα1(図4(A)、(B))は概略下記(1)式で表すことができる。
α1=(E/V)×(A×X) ……(1)
ここで、Aは増圧ピストン104の小径部104bの面積(すなわち増圧室114cの断面積)(m2)、Xは増圧ピストン104の移動速度(m/秒)、Vは、増圧室114cから増圧油路108、燃料噴射油路107及びノズル105内の油溜まり106を経て噴孔106に至る燃料流路の合計容積(m3)、Eは燃料の体積弾性率(Pa)である。
更に、増圧遅れ時間TD及び増圧期間TP(図4)は増圧制御弁111と増圧ピストン104の応答性により定まるが、これらも燃料噴射弁毎に出荷時に実測により求められる。これにより、燃料噴射弁毎に増圧スロープの傾斜α1の基準値を求めることができる。
ここで、E、V、A、Xは1式と同じ、Qは燃料噴射率(m3/秒)を表している。燃料噴射率Qは近似的にQ=燃料噴射量(目標値)/燃料噴射期間として算出しても良い。
これにより、燃料噴射弁が定まれば図3、図4の増圧特性曲線における増圧遅れ時間TD及び増圧期間TPが、また上記式(1)、(2)を用いることにより、増圧スロープPSの傾斜角α1、α2の基準値が、それぞれ算出される。
以下、実際の圧力変化から異常が判定された場合に異常原因を判別する方法の一例を説明する。
増圧要素特性変化の有無は、矩形噴射時またはデルタ噴射時の増圧スロープの傾きα1と、増圧遅れ時間TD、増圧期間TPとを用いて判別することができる。α1は燃料噴射が行われていない状態での増圧スロープ傾きであるため、この状態での増圧特性値変化の原因は増圧要素特性の変化か燃料物性値の変化かのいずれかである。
従って、傾きα1が増大している場合には増圧要素の特性変化が原因ではないことになる(すなわち、この場合は燃料の体積弾性率の増大が原因となる)。
しかし、前述したように増圧制御弁劣化の場合には増圧遅れ時間TDと増圧期間TPとが変化する。このため、「増圧スロープ傾きα1が減少し、かつ遅れ時間TDと増圧期間TPが変化している場合」には、増圧要素の特性変化が原因と判断することができる。
上述したように、燃料の体積弾性率が変化すると増圧特性曲線の燃料噴射非実行時の増圧スロープ傾きα1が変化する。また、増圧スロープ傾きα1が増大するのは燃料の体積弾性率が増大した場合のみである。
また、上記に説明したように、増圧スロープ傾きα1が減少するのは、体積弾性率が減少した場合と、増圧要素の特性が変化した場合である。また、この場合遅れ時間TDと増圧期間TPとが変化していなければ、増圧要素の特性は変化していない。
なお、上記に説明した方法では増圧スロープ傾きα1が減少した場合に、その原因が増圧要素特性変化によるものか、燃料体積弾性率の変化によるものなのか判断が困難な場合がある。このため、燃料体積弾性率変化の有無を別の方法を用いて特定するようにしても良い。
燃料噴射時には、ニードル113の開弁に伴って燃料溜まり106内の燃料が噴孔116から噴射されるため、燃料溜まり106内の燃料圧力はステップ状に低下する。この急激な圧力低下は圧力波となって燃料噴射油路107内を伝播し、油路107の分岐部や逆止弁117と燃料噴射弁ノズル部105と油路107の接続部との間で反射を繰り返して油路107内で往復を繰り返す。
ここで、油路107内での圧力波の進行速度は燃料の体積弾性率に応じて変化するため、燃圧センサ26で検出した燃料の圧力変化(脈動)の周期も燃料の体積弾性率に応じて変化する。従って、燃圧センサ26で検出した燃圧の脈動周期が予め計測しておいた標準の体積弾性率における脈動周期から変化している場合には、燃料物性値(体積弾性率)が変化したと判定することができる。
本実施形態では、上記の方法のいずれか1つまたはそれ以上を用いて燃料物性値の変化の有無を判定する。
燃料噴射弁要素特性変化の判別は、燃料噴射時の増圧スロープの傾きα2と燃料噴射開始時期とを用いて行うことができる。図6、3−aから3−fに示すように燃料噴射弁要素に異常が生じると燃料噴射時の増圧スロープ傾きα2は変化する。
また、上述したと同様に燃料体積弾性率が変化した場合、及び増圧要素の特性が変化した場合にも燃料噴射時の増圧スロープ傾きα2は変化する。
しかし、図6、3−dの燃料噴射開始時期の変化(遅れ)は噴射制御弁の応答性が低下した場合にのみ生じる。このため、燃料噴射開始時期の変化の有無により燃料噴射弁に異常があるか否かを判別できる。
また、増圧スロープ傾きα2は、上述したように体積弾性率の変化や増圧要素の特性変化などの他の要因の影響を受けるため、これらの要因の変化の有無を判定してからでないと傾きα2のみで燃料噴射弁要素の特性変化の有無を判定するのが困難な場合がある。
また、後述するように筒内圧センサ23の出力を用いたPV法等により、機関の発熱量を算出し、その結果に基づいて燃料噴射弁要素の特性変化の有無を判定するようにすることも可能である。
本実施形態では、上述のように増圧特性値の基準値からのずれに基づいて異常の有無及び異常の原因を判別し、異常の原因に応じた補正を行う。
以下に、異常の原因毎に行う補正操作について説明する。
上述したように、本実施形態では異常原因として増圧要素特性変化と燃料物性値ずれ(変化)とを区別して判別している。しかし、実際にはこれらの異常原因はいずれも燃料噴射非実行時の増圧特性曲線の増圧スロープ部の傾き変化となって現れる。
このため、本実施形態では増圧要素特性変化が生じた場合と燃料物性値ずれが生じた場合には、いずれも増圧ユニットの増圧特性曲線(図3)を変更することにより補正を行う。
また、増圧スロープ傾きα1は、昇圧速度制御装置(可変流量オリフィス121)の通過流量を変更することにより増減補正する。
燃料噴射弁要素の特性変化に対する補正は、噴射制御弁109の開弁時期と開弁期間とを変更することにより補正する。すなわち、噴射制御弁の開弁時期を燃料噴射開始時期が基準値に近づくように補正することにより、燃料噴射開始時期が補正され、開弁期間を補正することにより、燃料噴射量が補正される。
図7は、本実施形態で用いる筒内圧変化に基づく各気筒の燃料噴射量算出原理を説明する図である。
図7において、横軸は気筒の圧縮行程から膨張行程にかけてのクランク角(CA)を、縦軸は後述するPV値を、それぞれ示している。横軸にTDCで示すのは圧縮上死点である。
図7の実線は、実際の燃焼時におけるPV値の変化を示している。図7に示すように、PV値は燃焼開始とともに急激に増大し、最大値PVmaxに到達した後急激に低下する。
従って、PV値の最大値PVmaxは、筒内の燃焼最高温度に相当する値となる。また、実験からPVが最大値PVmaxとなるタイミング(図7、θpvmax)は筒内で噴射された燃料の燃焼が終了した時点(厳密には90パーセントの燃料が燃焼した時点)に対応することが確認されている。このため、θpvmaxは筒内での燃焼終了時を表す指標として用いることができる。
本実施形態では、前述のPV値の最大値PVmaxと、θpvmaxにおけるPVbase値との差をΔPVとして定義している(図7参照)。
θpvmaxにおけるPVbaseの値は、吸気行程終了時における筒内圧と筒内容積とθpvmaxにおける筒内容積とを用いて容易に算出することができる。
Q=K1×ΔPV
として算出することができる(K1は、PV値と燃料量との換算係数であり、予め実験等により求めておく)。
図8の操作では、まずステップ801で現在増圧噴射実施中か否かを判別する。現在増圧噴射を実施していないとき(すなわち低圧噴射実施中)である場合には、増圧要素の特性変化に影響されない燃料噴射弁要素の判定が可能となるため、ステップ803に進み低圧噴射時の燃料噴射弁要素特性変化の有無を判定する。
この判定は、燃料噴射時の燃圧の低下幅、低下速度を基準値と比較することにより行うことができる。
ステップ809では、各気筒の増圧噴射時の燃料圧力変化を所定の点数燃圧センサ26でサンプリングし、ステップ811ではそれぞれの増圧特性曲線(図4(A)から(C))の特性値α1、α2、TD、TPを算出する。
ステップ815では、ステップ813で算出した特性値の基準値とステップ811で算出した実際の特性値とを比較することにより、燃料噴射特性が変化しているか否かが判定される。
そして、ステップ815で特性値が変化していない場合には、異常は生じていないので今回の操作は終了する。
なお、この操作では、増圧特性値のみでなく、ステップ803または807での燃料噴射弁要素の特性変化の有無、或いは前述した燃料噴射時の燃料圧力脈動の周期に基づく体積弾性率の変化の有無の判定結果を併用する。
そして、上記異常原因の判別後ステップ819では判別した異常原因に応じた補正操作が行われる。
本操作では、図8ステップ817で判別された原因に応じて燃料噴射弁要素と増圧要素との特性を変化させることにより、全体としての燃料噴射特性を基準値に近づける。
また、ステップ901で異常原因がいずれでもない場合には次にステップ903に進み、図8の操作で判別された異常原因が燃料噴射弁要素の特性変化であるか否かが判別される。
3…コモンレール
5…燃料ポンプ
10(10a〜10d)…増圧ユニット付燃料噴射弁
20…電子制御ユニット(ECU)
23…筒内圧センサ
26…燃圧センサ
106…燃料噴射ノズル
109…噴射制御弁
110(110aから110d)…増圧ユニット
111…増圧制御弁
Claims (6)
- 所定圧力の燃料を貯蔵し燃料噴射弁に供給するコモンレールと、
前記コモンレールから燃料噴射弁に供給される燃料の圧力を前記所定圧力より高い増圧圧力に昇圧する増圧手段と、
前記増圧手段から燃料噴射弁に供給される昇圧された燃料の圧力を検出する燃圧センサと、を備え、
必要に応じて前記増圧手段を作動させて燃料噴射弁からの燃料噴射圧力を増大させる増圧式燃料噴射装置の、燃料噴射特性を補正する補正方法であって、
前記増圧手段作動時の燃料圧力を前記燃圧センサで検出し、
該検出した増圧手段作動時の燃料圧力の変化に基づいて前記燃料噴射特性の異常の有無を判断するとともに異常が生じている場合には異常原因を判別する判別操作を行い、
該判別した異常原因に応じて増圧手段または燃料噴射弁の少なくとも一方の作動を調整することにより燃料噴射特性を補正する、増圧式燃料噴射装置の補正方法。 - 前記判別操作は、前記増圧手段の挙動をモデル化した増圧シミュレーションモデルに基づいて燃料の物性値と、予め定めた燃料噴射量目標値とを用いて、増圧手段作動時の標準燃料増圧特性を算出し、前記燃圧センサで検出した増圧手段作動時の燃料増圧特性実測値と前記シミュレーションモデルに基づいて推定した増圧特性推定値とを比較することにより、前記燃料噴射特性の異常の有無を判断するとともに異常が生じている場合には異常原因を判別する操作を含む、請求項1に記載の増圧式燃料噴射装置の補正方法。
- 前記判別操作時に、前記燃料噴射弁作動時と非作動時との少なくとも一方の場合の増圧特性の推定値及び実測値を用いて異常有無の判断と異常原因の判別とを行う、請求項2に記載の増圧式燃料噴射装置の補正方法。
- 前記増圧特性は、増圧手段作動開始から燃料の昇圧が開始されるまでの増圧遅れ時間、燃料昇圧開始から燃料圧力が前記増圧圧力に到達するまでの増圧時間及び昇圧開始後の昇圧速度を含み、前記判別される異常原因は増圧手段の特性変化、燃料噴射弁の特性変化及び燃料物性値の変化とを含む請求項2または3に記載の増圧式燃料噴射装置の補正方法。
- 前記増圧手段は、更に増圧手段作動時の燃料昇圧開始後の昇圧速度を制御する昇圧速度制御手段を備え、前記判別操作時に、前記判別された異常原因が増圧手段の特性変化または燃料物性値の変化である場合には、前記昇圧速度を調整することにより燃料噴射特性を補正する、請求項4に記載の増圧式燃料噴射装置の補正方法。
- 前記判別操作時に、前記判別された異常原因が燃料噴射弁の特性変化である場合には、燃料噴射弁の燃料噴射開始時期または燃料噴射期間の少なくとも一方を調整することにより燃料噴射特性を補正する、請求項4に記載の燃料噴射装置の補正方法。
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