JP2013185319A - 施錠装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハンドル操作によりウイングを確実、且つ、静粛に開閉及び施錠・解錠することができる。
【解決手段】ウイング10の裏面に突設したリンク機構支持プレート20と、ラッチ受け40に係合してウイング10を施錠するラッチバー31と、リンク機構支持プレート20に枢軸35を中心に回動可能な操作アーム33cと、操作アーム33cに第1浮動軸37にて回動可能に設けリンクプレート32、リンクプレート32に第2浮動軸38にて回動可能に設けたラッチバー32及び付勢部材40とを備え、ラッチバー32の直線状ガイド孔31c及びリンクプレート32の円弧状ガイド孔32dに枢軸35が挿通している。施錠時には、筐体の開口の周縁に配置されているパッキンをウイング10を押し潰して前記開口を密閉する。
【選択図】図1

Description

本発明は、施錠装置に関わり、詳しくは、筐体にヒンジを介して取り付けられて筐体の開口を開閉するウイングの施錠装置に関するものである。
従来、施錠装置として、箱本体(筐体)の前面開口に周設した枠部の外側に設けた係止部に、箱本体の前面開口を開閉する扉(ウイング)に起伏自在に設けた操作ハンドルにリンクプレートを介して連設した鎖錠部を係合して前面開口を閉塞するとともに、操作ハンドルを引き起こして、リンクプレートを介して係止部を鎖錠部から外すことにより、前面開口部を開くようにした鎖錠用ハンドル機構があった(例えば、特許文献1参照。)。
一方、試料に含まれる水分を蒸発捕集する真空乾燥器のように、庫内の気密性を保つために、真空乾燥器の前面開口をウイングにて閉塞する場合に、前面開口の周縁に設けたパッキンを前面開口を閉塞したウイングによって押し潰して密閉していた。しかしながら、パッキンの反力に負けないようにウイングを閉めて施錠する場合に、ウイングを勢いよく閉じなければならないため、庫内に収容した試料が振動で揺れ動くという不都合が生じ、あるいは、真空乾燥器が移動してしまうことがあった。
このため、ウイングを軽く押していってパッキンに突き当たったところから、完全に気密閉鎖できる施錠装置が望まれていた。
特開2003−328604号公報
ところが、上述の特許文献1に示された鎖錠用ハンドル機構では、ウイングを閉める際に、操作ハンドルが引き出された状態でウイングを閉じて、パッキンを押し潰しながら操作ハンドルを倒伏させることによって、鎖錠部が係止部に係止することはできるが、操作ハンドルを倒伏させた状態でウイングを閉じると、鎖錠部が係止部に突き当たってウイングを閉じることができなかった。
そこで本発明は、ハンドル操作を行うことによりウイングの施錠・解錠が円滑にできる施錠装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の施錠装置は、筐体の開口を開閉するウイングの施錠装置であって、該施錠装置は、前記ウイングの裏面に突設したリンク機構支持プレートと、該リンク機構支持プレートに支持されたリンク機構とを備え、該リンク機構は、前記筐体に設置されているラッチ受けに係合して前記ウイングを施錠するラッチバーと、リンクプレートを介して前記ラッチバーを操作する操作ハンドルと、前記ラッチバーを施錠方向に押動する付勢部材とで構成され、前記操作ハンドルは、把手部と、該把手部の基部後面に突設した操作アームとを有し、該操作アームは、前記リンク機構支持プレートに沿って並行に配設されて、先端を前記リンク機構支持プレートに設けた枢軸に回動可能に軸支することにより前記ウイングの表面板に対して起伏可能に配設され、前記ラッチバーは、テーパ状ガイド面、前記ラッチ受けに係合可能な係合溝及び長手方向の直線状ガイド孔が長手方向先端部から後端部に亘って順次形成され、該直線状ガイド孔に前記枢軸を挿通させて前記ラッチ受け方向と前記操作ハンドル方向とに移動可能及び前記枢軸を中心に回動可能に設けられ、前記リンクプレートは、前記リンク機構支持プレートに並行に配設され、基部を前記操作アームの基部と共に第1浮動軸に回動可能に設けるとともに、先端部を前記ラッチバーの中間部と共に第2浮動軸に回動可能に設け、中間部に前記第1浮動軸を中心とする円弧状ガイド孔を形成し、該円弧状ガイド孔に前記枢軸を挿通し、前記付勢部材は、一端を前記第2浮動軸に回動可能に設けるとともに他端を前記リンク機構支持プレートのフランジ部に形成した挿通孔に挿通し、前記付勢部材の中間部に形成された係合段部と前記フランジ部との間に前記ラッチバーを施錠方向に押動せしめるコイルバネを縮設し、前記リンク機構支持プレートに前記ラッチバーの定位置規制ストッパを設けている。
そして、施錠状態の場合は、前記把手部は、前記ウイングに沿った倒伏位置にあり、前記リンクプレートは、前記円弧状ガイド孔の付勢部材の付勢方向の端部側に前記枢軸が位置した施錠位置にあり、前記ラッチバーは、前記直線状ガイド孔の係合溝方向の端部側に前記枢軸が位置した施錠位置にあり、前記係合溝が前記付勢部材の付勢力にて前記ラッチ受けに係合し、この係合しているときに、前記筐体の開口の周縁又は該周縁に対応する前記ウイングの裏面の何れか一方又は双方に装着されたパッキンを前記ウイングが押し潰して前記筐体の開口を密閉する。
また、施錠状態から解錠状態にする場合は、前記把手部が倒伏状態から起立方向に引き出されると、第1段階にて、前記操作ハンドルは前記枢軸を中心に回動し、この回動に連れて前記第1浮動軸が回動することにより、前記リンクプレートは、前記円弧状ガイド孔の付勢部材の反付勢方向の端部側に前記枢軸が位置するまで回動し、前記ラッチバーは、前記直線状ガイド孔の前記操作ハンドル方向の端部側に前記枢軸が位置するまで前進し、前記ウイングにて押し潰されていた前記パッキンによる密閉状態が解除され、前記把手部がさらに起立方向に引き出された第2段階にて、前記リンクプレート及び前記ラッチバーは、付勢部材の付勢力に抗して前記操作ハンドルと一体に枢軸を中心に前記把手部の回動方向に回動されて、前記係合溝が前記ラッチ受けから離脱して解錠状態になり、前記ウイングを開くことができる。
さらに、解錠状態から施錠状態にする第1の場合は、起立状態の前記把手部を前記ウイングの表面板に沿った倒伏状態に回動すると、前記リンクプレート及び前記ラッチバーは施錠位置になり、この施錠位置で前記ウイングの閉じ操作を行うと、前記テーパ状ガイド面が前記ラッチ受けに案内されて、前記ラッチバーは付勢部材の付勢力に抗して前記枢軸を中心に回動し、前記定位置規制ストッパから離れ、前記ウイングがさらに押し込まれると前記付勢部材の付勢力にて前記係合溝が前記ラッチ受けに係合するとともに、前記パッキンが前記ウイングにて押し潰されて閉じ状態のウイングにて前記筐体の開口を密閉する。
解錠状態から施錠状態にする第2の場合は、前記ラッチバーが前進した前記第1段階にて前記ウイングの閉じ操作を行うと、前記テーパ状ガイド面が前記ラッチ受けに案内されて、前記ラッチバーは前記付勢部材の付勢力に抗して前記枢軸を中心に回動し、前記定位置規制ストッパから離れ、前記ウイングがさらに押し込まれると前記付勢部材の付勢力にて前記係合溝が前記ラッチ受けに係合し、この状態で前記把手部を前記ウイングの表面板に沿った倒伏状態にして、前記円弧状ガイド孔の前記付勢部材の付勢方向の端部側に前記枢軸が位置する施錠位置に前記リンクプレートを復帰させ、前記係合溝が前記ラッチ受けに係合した状態で、前記直線状ガイド孔の前記係合溝方向の端部側に前記枢軸が位置する施錠位置に前記ラッチバーが後退することにより前記ウイングが前記開口側に引き寄せられて、前記パッキンが前記ウイングにて押し潰されて閉じ状態のウイングにて前記筐体の開口を密閉する。
解錠状態から施錠状態にする第3の場合は、前記リンクプレート及び前記ラッチバーが前記付勢部材の付勢力に抗して前記操作ハンドルと一体に枢軸を中心に回動している第2の段階で前記ウイングの閉じ操作を行うと、前記ラッチバーの係合溝がラッチ受けに対向する位置まで前記ウイングが押し込まれ、前記把手部が前記表面板に沿った位置まで倒伏されると、前記係合溝が前記ラッチ受けに係合し、前記円弧状ガイド孔の付勢部材の付勢方向の端部側に前記枢軸が位置する施錠位置に前記リンクプレートが復帰し、前記直線状ガイド孔の係合溝方向の端部側に前記枢軸が位置する施錠位置に前記ラッチバーが後退し、前記ウイングが前記開口側に引き寄せられて、前記ウイングにて前記パッキンを押し潰して前記筐体の開口を密閉する。
また、前記施錠状態では、前記第1浮動軸の中心が前記枢軸の中心と前記第2浮動軸の中心とを結ぶ線よりも倒伏状態の前記把手部の先端側に位置していること、前記操作アームは、前記把手部の裏面の基部から先端に亘って延びるブラケットを介して設けられていること、前記リンク機構支持プレートは、並行な一対の支持プレートであって、両支持プレートの間には、前記枢軸、前記ラッチバーの直線状ガイド部、前記操作ハンドルの操作アーム、前記リンクプレートの円弧状ガイド孔及び前記付勢部材が配設されていること、前記ウイングに前記操作ハンドルの出没用開口部を形成し、前記ウイングの裏面に前記操作ハンドルの収納凹部を形成するハウジングを設置し、該ハウジングは、前記表面板の裏面側に配設されて前記出没用開口部を覆う基板と、該基板の縁部に連設された側板とで形成され、該側板を前記表面板裏面の前記開口部周縁に取り付けて前記収納凹部を形成し、前記操作アームを前記基板に形成した貫通孔を貫通させて前記基板の裏面側に突設するとともに、前記リンク機構支持プレートを前記基板の裏面に突設したことを特徴としている。さらに、前記基板の裏面に突設した前記リンク機構支持プレートは、前記貫通孔の両側縁に並行に設けられている一対の支持プレートであること、また、前記基板には、前記収納凹部に収納された前記操作ハンドルの裏面が当接する緩衝材が取り付けられていること、及び、前記基板には、前記ブラケットが当接する緩衝材が取り付けられていることを特徴としている。さらにまた、前記ウイングは、筐体である真空乾燥器にヒンジにて開閉可能に設けられていることを特徴としている。
本発明の施錠装置によれば、施錠状態では、枢軸が円弧状ガイド孔の付勢部材の付勢方向の端部側及び直線状ガイド孔の係合溝方向の端部側に位置した状態で係合溝がラッチ受けに係合していることにより、ウイングの裏面にてパッキンが押し潰されて筐体の開口を気密に密閉することができる。
また、この施錠状態から解錠状態にするには、把手部を起立方向に引き出すと、操作ハンドルが枢軸を中心に回動し、この回動に連れて第1浮動軸も枢軸を中心に回動して、リンクプレートが、第1浮動軸を中心に操作ハンドルの回動方向とは反対方向に回動し、枢軸が円弧状ガイド孔の付勢部材の反付勢方向の端部側に位置するとともに、第2浮動軸を中心に操作ハンドルの回動方向に回動して第2浮動軸を介してラッチバーを押動する。ラッチバーが押動されると、ウイングにて押し潰されていたパッキンによる密閉状態が解除されるとともに、枢軸が直線状ガイド孔の操作ハンドル方向の端部側に位置する。この第1段階のハンドル操作から、前記把手部をさらに起立方向に引き出す第2段階のハンドル操作を行うと、リンクプレート及びラッチバーが、付勢部材の付勢力に抗して操作ハンドルと一体に枢軸を中心に把手部の回動方向に回動されて、係合溝がラッチ受けから離脱する。これにより、ウイングの解錠及び開き操作が容易且つ円滑に行うことができる。
次に、開いているウイングを施錠状態にする第1の場合は、起立している把手部をウイングの表面板に沿った状態に倒伏する。これにより、円弧状ガイド孔の付勢部材の付勢方向の端部側に枢軸が位置するとともに、ラッチバーが後退して直線状ガイド孔の係合溝方向の端部側にも枢軸が位置し、付勢部材の付勢力にてラッチバーが施錠状態の位置に復帰し、ラッチバーの中間部が定位置規制ストッパに当接した状態になる。この状態でウイングを閉じると、テーパ状ガイド面がラッチ受けに案内されて、ラッチバーは付勢部材の付勢力に抗して前記定位置規制ストッパから離れ、ウイングがさらに押し込まれると付勢部材の付勢力にて係合溝がラッチ受けに係合するとともに、ウイングがパッキンを押し潰して筐体の開口を密閉する。
また、開いているウイングを施錠状態にする第2の場合は、前記第1段階における起立位置の把手部を持ってウイングの閉じ操作を行うと、テーパ状ガイド面がラッチ受けに案内されてラッチバーが付勢部材の付勢力に抗して枢軸を中心に回動し、ウイングがさらに押し込まれると付勢部材の付勢力にて係合溝がラッチ受けに係合する。そして、把手部をウイングの表面板に沿った状態に倒伏すると、枢軸が円弧状ガイド孔の付勢部材の付勢方向の端部側に位置してリンクプレートが施錠位置に復帰し、また、直線状ガイド孔の係合溝方向の端部側に枢軸が位置して係合溝がラッチ受けに係合した状態でラッチバーが後退する。この後退により、ウイングが筐体側に引き寄せられてパッキンを押し潰して、筐体の開口を密閉する。
さらに、開いているウイングを施錠状態にする第3の場合は、前記第2段階における起立した状態の把手部を持ってウイングの閉じ操作を行っても、ラッチバーの係合溝がラッチ受けに係合することにより、ウイングが筐体側に引き寄せられてパッキンを押し潰して、筐体の開口を密閉する。
このように、ウイングを閉じる場合は、把手部が倒伏している状態(前記第1の場合)ても、また、第1段階や第2段階に起立している状態(前記第2の場合又は第3の場合)でも、ラッチ受けにラッチバーの係合溝が係合されて、付勢部材の付勢力にて施錠と密閉をほぼ同時に行うことができ、ウイングの施錠操作及び閉じ操作が円滑かつ静粛に行える。
また、ウイングに操作ハンドルの出没用開口を形成し、ウイングの裏面に操作ハンドルの収納凹部を形成するハウジングを、ウイングの裏面側に配設されて出没用開口部を覆う基板と、該基板の縁部に連設された側板とで形成し、側板をウイングの裏面の前記開口部周縁に取り付けて収納凹部を形成し、操作アームを基板に形成した貫通孔を貫通させて基板の裏面側に突設させることにより、操作ハンドルの把手部をウイングの前面と同一面に配設することができ、把手部がウイングの前面から飛び出すことがなく、操作ハンドルが人や物に干渉することを抑制できる。
さらに、施錠状態において、第1浮動軸の中心が枢軸の中心と第2浮動軸の中心とを結ぶ線よりも倒伏状態の把手部の先端側に位置している場合は、トグルリンクの特性によるロック作用が働くため、施錠時における操作ハンドルの跳ね上がりが抑制され、付勢部材の付勢力の強度を抑えることができる。また、操作ハンドルの把手部の裏面又は把手部の裏面に設けたブラケットが当接する緩衝材をハウジングの基板に設けることにより、操作ハンドルの基板への当接による衝撃音を軽減させることができる。
また、本発明は、解錠操作では、ラッチバーの前進によってラッチ溝とラッチ受けとの係合が弛んで、パッキンによる密閉状態が開放され、しかる後、ラッチバーが回動してラッチ受けから完全に離脱するので、ウイングの開き操作が操作ハンドルの引き寄せ・押し戻しの操作にて円滑にでき、施錠操作では、ラッチ溝とラッチ受けとの仮係合が行われた後、ラッチバーがウイング側に引き寄せられ、ウイングによるパッキンの押し潰しによる密封操作とラッチ溝とラッチ受けとの係合が確実に行うことができる。したがって、ウイングを真空乾燥器の開口部開閉する扉として用いた場合は、扉の解錠・施錠操作及び扉の開閉操作が円滑に行うことができ、これらの操作による庫内の試料の振動を極力抑えることができる。
図7のI-I断面図である。 解錠状態(第1段階)にする途中を示す断面図である。 解除状態(第2段階)の断面図である。 操作ハンドルを倒伏させた状態で施錠にする途中を示す断面図である。 操作ハンドルを第1段階の起立状態にして施錠する途中を示す断面図である。 図1のVI-VI断面図である。 図1の左側面図である。 図1の右側面図である。
本発明を実施するための一形態例について、図を参照しながら説明する。本発明は、ハンドル操作により、リンク機構をを介してラッチバーをラッチ受けに係脱させて、筐体に対してウイングを施錠又は解錠させる施錠装置に関するものである。
本形態例に係る施錠装置は、ウイング10の表面板10aの裏面に突設したリンク機構支持プレート20と、該リンク機構支持プレート20に支持されたリンク機構30とを備えている。なお、前記表面板10aは、本発明の施錠装置をウイングに設置することができるものであればよく、例えば、表面板の一部に溶接、ネジ止め等の固定手段で取り付けることができる所定の大きさの取付板等も含まれる。
前記リンク機構30は、筐体に設置されているラッチ受け40に係合して前記ウイング10を施錠するラッチバー31と、リンクプレート32を介して前記ラッチバー31を操作する操作ハンドル33と、前記ラッチバー31を施錠方向に押動する付勢部材34とで構成されている。
前記ウイング10の表面板10aには、前記操作ハンドル33の出没用開口部10bが形成されている。前記表面板10aの裏面には、前記操作ハンドル33の収納凹部10cを形成するハウジング11が設置されている。該ハウジング11は、前記ウイング10の裏面側に配設されて前記出没用開口部10bを覆う基板11aと、該基板11aの縁部に連設された側板11bとで形成され、該側板11bを前記ウイング10の裏面の出没用開口部10bの周縁にボルト11c及びナット11dにて取り付けられて前記収納凹部10cを形成している。前記基板11aには、後記する操作アーム33cが貫通する貫通孔11e及び操作ハンドル33が起立した際に後記する把手部33aの基部33d側が待避可能な開口部11fが形成されている。
前記操作ハンドル33は、長尺状の把手部33aと、ブラケット33bを介して前記把手部33aの裏面に設けられた操作アーム33cとを有している。前記ブラケット33bは、前記把手部33aの基部33dから先端部33eに亘って延在している。前記操作アーム33cは、前記ブラケット33bの基部側から突出して前記貫通孔11eを貫通して前記リンク機構支持プレート20に沿って並行に配設され、先端33fをリンク機構支持プレート20に設けた枢軸35に回動可能に軸支され、倒伏状態の前記把手部33aが前記収納凹部12内に収納され、前記把手部33aの前面33gが前記ウイング10の表面板10aの前面10dと面一に配設される。前記ハウジング11の基板11aには、把手部33aの倒伏時のブラケット33bが当接する緩衝材36が取り付けられていて、倒伏させた際のブラケット33bと前記ハウジング11の基板11aとの衝突音を軽減している。
前記ラッチバー31は、前記ラッチ受け40に案内されて前記ラッチバー31を回動するテーパ状ガイド面31a、前記ラッチ受け40に係合可能な鈎状の係合溝31b及び長手方向の直線状ガイド孔31cが長手方向先端部31dから後端部31eに亘って順次形成されており、該直線状ガイド孔31cに前記枢軸35を挿通させてラッチ受け方向と操作ハンドル方向とに移動可能及び前記枢軸35を中心に回動可能に設けられている。
前記リンクプレート32は、前記リンク機構支持プレート20に並行に配設され、基部32aを前記操作アーム33eの基部33hと共に第1浮動軸37に回動可能に設けるとともに、先端部32bを前記ラッチバー31の中間部31fと共に第2浮動軸38に回動可能に設け、中間部32cに前記第1浮動軸37を中心とする円弧状ガイド孔32dを形成し、該円弧状ガイド孔32dに前記枢軸35を挿通している。
前記付勢部材34は、一端34aを前記第2浮動軸38に回動可能に設けるとともに他端34bを前記リンク機構支持プレート20のフランジ部20cに形成した挿通孔20dに挿通している。前記付勢部材34の中間部に形成された係合段部34cと前記フランジ部20cとの間に前記ラッチバー31を施錠方向に押動せしめるコイルバネ34dが縮設されている。
前記リンク機構支持プレート20は、前記基板13aの前記貫通孔16の両側縁に沿って並行に設けられた一対の支持プレート20a、20bを備え、両支持プレート20a,20bの間に、前記枢軸35、前記ラッチバー31の直線状ガイド部31c、前記操作ハンドル33の操作アーム33e、前記リンクプレート32の円弧状ガイド孔32d及び前記付勢部材34が配設されている。また、施錠状態では、前記第1浮動軸37の中心O1が前記枢軸35の中心Oと第2浮動軸38の中心O2とを結ぶ線Lよりも倒伏状態の前記把手部33aの先端33e側に位置している。
前記一方の支持プレート20aの下端を他方の支持プレート20bの下部側に屈曲させて支持プレート20aの下端に前記フランジ部20cを形成し、該フランジ部20cに前記挿通孔20dを形成している。また、両支持プレート20a,20bの先端側を一方向に屈曲させて、屈曲部20e,20fの重ね合った端部同士をネジ20g、20gにて一体に結合して、両支持プレート20a,20bの先端部に位置する一方の支持プレート20aの屈曲部20eに、前記ラッチバー31の中間部31f、前記リンクプレート32の先端部32b、前記付勢部材34の一端及び第2浮動軸37が突出できる切り欠き部20hを形成するとともに、前記ラッチバー31の中間部31fが前記コイルバネ34dの付勢力によって当接するラッチバー31の定位置規制ストッパ20iが設けられている。
施錠状態の場合では、倒伏状態にある前記把手部33aが前記収納凹部10cに収納されて、前記把手部33aの前面33gが前記表面板10aの前面10dと面一な状態にあり、前記リンクプレート32は、前記円弧状ガイド孔32dの前記付勢部材34の付勢方向の端部側32eに前記枢軸35が位置した施錠位置にあり、前記ラッチバー31は、前記直線状ガイド孔31cの係合溝方向の端部側31gに前記枢軸35が位置した施錠位置にあり、前記係合溝31bが前記付勢部材34の付勢力にて前記ラッチ受け40に係合し、この係合しているときに、前記筐体の開口の周縁又は該周縁に対応する前記ウイング10の裏面の何れか一方又は双方に装着されたパッキン(図示せず)を前記ウイング10が押し潰して前記筐体の開口を密閉している。
施錠状態から解錠状態にする場合は、前記把手部33aが倒伏状態から起立方向に引き出されると、第1段階にて、前記操作ハンドル33は前記枢軸35を中心に回動し、この回動に連れて前記第1浮動軸37が回動する。この回動により、前記リンクプレート32は、前記円弧状ガイド孔32dの付勢部材34の反付勢方向の端部側32fに前記枢軸35が位置するまで回動し、前記ラッチバー31は、前記直線状ガイド孔31cの操作ハンドル33方向の端部側31hに前記枢軸35が位置するまで前進し、前記ウイング10にて押し潰されていた前記パッキンによる密閉状態が解除される。
そして、前記把手部33がさらに起立方向に引き出された第2段階にて、前記リンクプレート32及び前記ラッチバー31は、前記付勢部材34の付勢力に抗して前記操作ハンドル33と一体に枢軸35を中心に前記把手部33aの回動方向に回動されて、前記係合溝31bが前記ラッチ受け40から離脱して解錠状態になり、前記ウイング10を開くことができる。
解錠状態から施錠状態にする第1の場合は、起立状態の前記把手部33aを前記ウイング10の表面板10aに沿った倒伏状態に回動すると、前記リンクプレート32及び前記ラッチバー31は施錠位置になり、この施錠位置で前記ウイング10の閉じ操作を行うと、前記テーパ状ガイド面31aが前記ラッチ受け40に案内されて、前記ラッチバー31は前記付勢部材34の付勢力に抗して前記枢軸35を中心に回動し、前記定位置規制ストッパ20iから離れ、前記ウイング10がさらに押し込まれると前記付勢部材34の付勢力にて前記係合溝31bが前記ラッチ受け40に係合するとともに、前記パッキンが前記ウイング10にて押し潰されて閉じ状態のウイング10にて前記筐体の開口を密閉する。
また、解錠状態から施錠状態にする第2の場合は、前記ラッチバー31が前進した第1段階にて前記ウイング10の閉じ操作を行うと、前記テーパ状ガイド面31aが前記ラッチ受け40に案内されて、前記ラッチバー31は前記付勢部材34の付勢力に抗して前記枢軸35を中心に回動し、前記定位置規制ストッパ20iから離れる。前記ウイング10がさらに押し込まれると、前記付勢部材34の付勢力にて前記係合溝31bが前記ラッチ受け40に係合する。この状態で前記把手部33aを前記ウイング10の表面板10aに沿った倒伏状態にして、前記円弧状ガイド孔32dの付勢部材34の付勢方向の端部側32eに前記枢軸35が位置する施錠位置に前記リンクプレート32を復帰させ、前記係合溝31bが前記ラッチ受け40に係合した状態で、前記直線状ガイド孔31cの係合溝31b方向の端部側31gに前記枢軸35が位置する施錠位置に前記ラッチバー31が後退することにより前記ウイング10が前記開口側に引き寄せられて、前記パッキンが前記ウイング10にて押し潰されて閉じ状態のウイング10にて前記筐体の開口を密閉する。
さらに、解錠状態から施錠状態にする第3の場合は、前記リンクプレート32及び前記ラッチバー31が前記付勢部材34の付勢力に抗して前記操作ハンドル33と一体に枢軸35を中心に回動している第2の段階で前記ウイングの閉じ操作を行うと、前記ラッチバー31の係合溝31bがラッチ受け40に対向する位置まで前記ウイング10が押し込まれる。この状態で、前記把手部33aが前記表面板10aに沿った位置まで倒伏されると、前記係合溝31bが前記ラッチ受け40に係合し、前記円弧状ガイド孔32dの付勢部材34の付勢方向の端部側32eに前記枢軸35が位置する施錠位置に前記リンクプレート32が復帰し、前記直線状ガイド孔31cの係合溝方向の端部側31gに前記枢軸35が位置する施錠位置に前記ラッチバー31が後退し、前記ウイング10が前記開口側に引き寄せられて、前記ウイング10にて前記パッキンを押し潰して前記筐体の開口を密閉する。
したがって、ウイング10の筐体の開口に対する開閉操作に伴う施錠及び解錠を、操作ハンドル33の起伏操作によって、施錠及び解錠操作に伴う筐体の開口の密封及び機密解除を一連の流れで円滑且つ静粛に行うことができる。しかも、施錠するに際しては、把手部33aが、倒伏位置に、前記第1段階又は第2段階の起伏位置にあっても、ウイングの閉じ操作が円滑且つ静粛に行うことができる。
さらに、施錠状態において、第1浮動軸37の中心O1が枢軸35の中心Oと第2浮動軸38の中心O2とを結ぶ線よりも倒伏状態の把手部33aの先端側に位置させることにより、倒伏時の操作ハンドルのガタツキを抑制できる。
また、操作ハンドル33に設けたブラケット33bが当接する緩衝材36が取り付けられているから、操作ハンドル33の操作時に、ブラケット33bの当接音を軽減させることができる。なお、把手部33aにブラケット33bを設けていない場合でも、把手部33aの裏面との当接音を軽減させることができる。
さらに、操作ハンドル33の把手部33aがウイング10の表面板10bよりも飛び出ていても施錠機能の低下はきたさないが、ウイング10に操作ハンドル33の収納凹部10cを設け、該収納凹部10cに操作ハンドル33の把手部33aを収納して、把手部33aの前面33gをウイング10の表面板10aの前面33gと面一にすることにより、把手部33aが操作者や他の装置等に干渉することを抑制できる。
また、一枚構成のリンク機構支持プレート20をウイング10の表面板10a又はハウジング11の基板10aの裏面に設けてもよいが、本形態例の如く、並行な一対の支持プレート20a,20bの2枚構成にすると、両支持プレート20a、20bの間に、枢軸35、ラッチバー31の直線状ガイド部31c、操作ハンドル33の操作アーム33a、リンクプレート32の円弧状ガイド孔32d及び付勢部材40が安定して配設できるとともに、付勢部材40の挿通孔20dや切り欠き部20hを容易に作成することができる。
10…ウイング、10a…表面板、10b…出没溶解後部、10c…収納用凹部、10d…前面、11…ハウジング、11a…基板、11b…側板、11c…ボルト、11d…ナット、11e…貫通孔、11f…開口部、20…リンク機構支持プレート、20a,20b…支持プレート、20c…フランジ部、20d…挿通孔、20e,20f…屈曲部、20g…ネジ、20h…切り欠き部、20i…定位置規制ストッパ、30…リンク機構、31…ラッチバー、31a…テーパ状ガイド面、31b…係合溝、31c…直線状ガイド孔、31d…先端部、31e…後端部、31f…中間部、31g…係合溝方向の端部側、31h…操作ハンドル方向の端部側、32…リンクプレート、32a…基部、32b…先端部、32c…中間部、32d…円弧状ガイド孔、32e…付勢方向の端部側、32f…反付勢方向の端部側、33…操作ハンドル、33a…把手部、33b…ブラケット、33c…操作アーム、33d…基部、33e…先端部、33f…先端、33g…前面、33hh…操作アーム33cの基部、34…付勢部材、34a…一端、34b…他端、34c…係合段部、34d…コイルバネ、35…枢軸、36…緩衝部材、37…第1浮動軸、38…第2浮動軸、40…ラッチ受け、L…枢軸35の中心Oと第2浮動軸38の中心O2とを結ぶ線

Claims (9)

  1. 筐体の開口を開閉するウイングの施錠装置であって、
    該施錠装置は、前記ウイングの裏面に突設したリンク機構支持プレートと、該リンク機構支持プレートに支持されたリンク機構とを備え、
    該リンク機構は、前記筐体に設置されているラッチ受けに係合して前記ウイングを施錠するラッチバーと、リンクプレートを介して前記ラッチバーを操作する操作ハンドルと、前記ラッチバーを施錠方向に押動する付勢部材とで構成され、
    前記操作ハンドルは、把手部と、該把手部の基部後面に突設した操作アームとを有し、該操作アームは、前記リンク機構支持プレートに沿って並行に配設されて、先端を前記リンク機構支持プレートに設けた枢軸に回動可能に軸支することにより前記ウイングの表面板に対して起伏可能に配設され、
    前記ラッチバーは、テーパ状ガイド面、前記ラッチ受けに係合可能な係合溝及び長手方向の直線状ガイド孔が長手方向先端部から後端部に亘って順次形成され、該直線状ガイド孔に前記枢軸を挿通させて前記ラッチ受け方向と前記操作ハンドル方向とに移動可能及び前記枢軸を中心に回動可能に設けられ、
    前記リンクプレートは、前記リンク機構支持プレートに並行に配設され、基部を前記操作アームの基部と共に第1浮動軸に回動可能に設けるとともに、先端部を前記ラッチバーの中間部と共に第2浮動軸に回動可能に設け、中間部に前記第1浮動軸を中心とする円弧状ガイド孔を形成し、該円弧状ガイド孔に前記枢軸を挿通し、
    前記付勢部材は、一端を前記第2浮動軸に回動可能に設けるとともに他端を前記リンク機構支持プレートのフランジ部に形成した挿通孔に挿通し、前記付勢部材の中間部に形成された係合段部と前記フランジ部との間に前記ラッチバーを施錠方向に押動せしめるコイルバネを縮設し、
    前記リンク機構支持プレートに前記ラッチバーの定位置規制ストッパを設け、
    施錠状態の場合は、前記把手部は、前記ウイングに沿った倒伏位置にあり、前記リンクプレートは、前記円弧状ガイド孔の付勢部材の付勢方向の端部側に前記枢軸が位置した施錠位置にあり、前記ラッチバーは、前記直線状ガイド孔の係合溝方向の端部側に前記枢軸が位置した施錠位置にあり、前記係合溝が前記付勢部材の付勢力にて前記ラッチ受けに係合し、この係合しているときに、前記筐体の開口の周縁又は該周縁に対応する前記ウイングの裏面の何れか一方又は双方に装着されたパッキンを前記ウイングが押し潰して前記筐体の開口を密閉し、
    施錠状態から解錠状態にする場合は、前記把手部が倒伏状態から起立方向に引き出されると、第1段階にて、前記操作ハンドルは前記枢軸を中心に回動し、この回動に連れて前記第1浮動軸が回動することにより、前記リンクプレートは、前記円弧状ガイド孔の付勢部材の反付勢方向の端部側に前記枢軸が位置するまで回動し、前記ラッチバーは、前記直線状ガイド孔の前記操作ハンドル方向の端部側に前記枢軸が位置するまで前進し、前記ウイングにて押し潰されていた前記パッキンによる密閉状態が解除され、前記把手部がさらに起立方向に引き出された第2段階にて、前記リンクプレート及び前記ラッチバーは、付勢部材の付勢力に抗して前記操作ハンドルと一体に枢軸を中心に前記把手部の回動方向に回動されて、前記係合溝が前記ラッチ受けから離脱して解錠状態になり、前記ウイングを開くことができ、
    解錠状態から施錠状態にする第1の場合は、起立状態の前記把手部を前記ウイングの表面板に沿った倒伏状態に回動すると、前記リンクプレート及び前記ラッチバーは施錠位置になり、この施錠位置で前記ウイングの閉じ操作を行うと、前記テーパ状ガイド面が前記ラッチ受けに案内されて、前記ラッチバーは付勢部材の付勢力に抗して前記枢軸を中心に回動し、前記定位置規制ストッパから離れ、前記ウイングがさらに押し込まれると前記付勢部材の付勢力にて前記係合溝が前記ラッチ受けに係合するとともに、前記パッキンが前記ウイングにて押し潰されて閉じ状態のウイングにて前記筐体の開口を密閉し、
    解錠状態から施錠状態にする第2の場合は、前記ラッチバーが前進した前記第1段階にて前記ウイングの閉じ操作を行うと、前記テーパ状ガイド面が前記ラッチ受けに案内されて、前記ラッチバーは前記付勢部材の付勢力に抗して前記枢軸を中心に回動し、前記定位置規制ストッパから離れ、前記ウイングがさらに押し込まれると前記付勢部材の付勢力にて前記係合溝が前記ラッチ受けに係合し、この状態で前記把手部を前記ウイングの表面板に沿った倒伏状態にして、前記円弧状ガイド孔の前記付勢部材の付勢方向の端部側に前記枢軸が位置する施錠位置に前記リンクプレートを復帰させ、前記係合溝が前記ラッチ受けに係合した状態で、前記直線状ガイド孔の前記係合溝方向の端部側に前記枢軸が位置する施錠位置に前記ラッチバーが後退することにより前記ウイングが前記開口側に引き寄せられて、前記パッキンが前記ウイングにて押し潰されて閉じ状態のウイングにて前記筐体の開口を密閉し、
    解錠状態から施錠状態にする第3の場合は、前記リンクプレート及び前記ラッチバーが前記付勢部材の付勢力に抗して前記操作ハンドルと一体に枢軸を中心に回動している第2の段階で前記ウイングの閉じ操作を行うと、前記ラッチバーの係合溝がラッチ受けに対向する位置まで前記ウイングが押し込まれ、前記把手部が前記表面板に沿った位置まで倒伏されると、前記係合溝が前記ラッチ受けに係合し、前記円弧状ガイド孔の付勢部材の付勢方向の端部側に前記枢軸が位置する施錠位置に前記リンクプレートが復帰し、前記直線状ガイド孔の係合溝方向の端部側に前記枢軸が位置する施錠位置に前記ラッチバーが後退し、前記ウイングが前記開口側に引き寄せられて、前記ウイングにて前記パッキンを押し潰して前記筐体の開口を密閉する
    ことを特徴とする施錠装置。
  2. 前記施錠状態では、前記第1浮動軸の中心が前記枢軸の中心と前記第2浮動軸の中心とを結ぶ線よりも倒伏状態の前記把手部の先端側に位置していることを特徴とする請求項1記載の施錠装置。
  3. 前記操作アームは、前記把手部の裏面の基部から先端に亘って延びるブラケットを介して設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の施錠装置。
  4. 前記リンク機構支持プレートは、並行な一対の支持プレートであって、両支持プレートの間には、前記枢軸、前記ラッチバーの直線状ガイド部、前記操作ハンドルの操作アーム、前記リンクプレートの円弧状ガイド孔及び前記付勢部材が配設されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の施錠装置。
  5. 前記ウイングに前記操作ハンドルの出没用開口部を形成し、前記ウイングの裏面に前記操作ハンドルの収納凹部を形成するハウジングを設置し、該ハウジングは、前記ウイングの裏面側に配設されて前記出没用開口部を覆う基板と、該基板の縁部に連設された側板とで形成され、該側板を前記ウイングの裏面の前記開口部周縁に取り付けて前記収納凹部を形成し、前記操作アームを前記基板に形成した貫通孔を貫通させて前記基板の裏面側に突設するとともに、前記リンク機構支持プレートを前記基板の裏面に突設したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の施錠装置。
  6. 前記基板の裏面に突設した前記リンク機構支持プレートは、前記貫通孔の両側縁に並行に設けられている一対の支持プレートであることを特徴とする請求項5記載の施錠装置。
  7. 前記基板には、前記収納凹部に収納された前記操作ハンドルの裏面が当接する緩衝材が取り付けられていることを特徴とする請求項5又は6記載の施錠装置。
  8. 前記基板には、前記ブラケットが当接する緩衝材が取り付けられていることを特徴とする請求項5又は6記載の施錠装置。
  9. 前記ウイングは、筐体である真空乾燥器にヒンジにて開閉可能に設けられていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項記載の施錠装置。
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