JP2013184392A - インクジェット記録装置、画像処理装置及び方法、並びにプログラム - Google Patents

インクジェット記録装置、画像処理装置及び方法、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】インクジェットヘッドの吐出方向ズレに起因するスジムラの視認性を低減する。また、レジズレによる色ムラの発生を抑制する。
【解決手段】複数のインク色の各色に対応した複数のインクジェットヘッド(20K,20C,20M,20Y)を備えるインクジェット記録装置(10)において、異なる色のヘッド間に、相対的な記録位置のズレ量を設定するレジズレ量設定手段(26)と、各色の階調値を表す画像データのうち、ズレ量が設定されたインクジェットヘッドのインク色の画像データからズレ量に応じて補間画像を生成する補間画像生成手段(44)と、補間画像を含む色毎の階調値を表す画像データから色別のハーフトーン画像を生成するハーフトーニング処理手段(46)と、ハーフトーン画像に基づいて各色のインクジェットヘッドによる吐出動作を制御する吐出制御手段(32,34,36)を備える。
【選択図】図1

Description

本発明はインクジェット記録装置に係り、特に複数色のインクに対応した色別の記録ヘッドを用いてカラー画像を形成するインクジェット記録装置及びこれに用いる画像処理技術に関する。
複数色のインクを用いてカラー画像の印刷を行う通常のインクジェットシステムは、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K或いはBkと表記)など、複数のインク色に対応して色別の記録ヘッド(インクジェットヘッド)を備えている。各記録ヘッドはインク吐出用のノズルが複数配列されたノズル列を有しており、当該ノズル列に対して記録媒体を相対的に移動させながら、画像データに基づいて各ノズルからの吐出が制御され、記録媒体上に画像が形成される。
使用されるインクの種類毎に設けられた複数の記録ヘッドは、記録媒体上の同一箇所に各色のドットを打滴できるように、ヘッド間でノズル位置や打滴タイミングの調整が行われる。そして、このようなノズル位置の調整や打滴タイミングの調整が適切に行われているとの前提の下で、印刷対象となる画像データのハーフトーニング処理が実施され、生成されたドットデータに基づいて各ヘッドのインク吐出制御が行われる。
特開平9−248922号公報 特開平7−256933号公報
しかしながら、実際の装置においては、記録ヘッドの各ノズルは様々な要因で吐出方向のズレが発生し、インク滴の着弾位置は設計上の理想位置、或いは調整時に想定した位置からずれてしまうことがある。このようなインク滴の着弾位置ずれが原因となって、記録媒体上に意図せぬインクの濃淡の分布が生成され、これが結果的にスジムラとして視認される。
特に、本来インク滴が存在するべき場所にインク滴が存在せず、記録媒体の下地(例えば、白い用紙を用いる場合の紙白)が見えるほどの着弾位置ズレが発生した箇所では、スジムラが顕著に視認されてしまい、画像欠陥となる。
このような事情に鑑み、本発明が解決しようとしている第1の課題は、インクジェットのノズルの吐出方向誤差(着弾位置ずれ)により発生するスジムラを低減することにある。
また、記録媒体上の同一箇所に各色のドットを打滴できるように複数のヘッドの位置を調整した場合でも、ヘッドを使い続けるうちに複数のヘッド間で想定外のレジストレーションのズレ(「レジズレ」という。)が発生し得る。例えば、インクジェットヘッドは、吐出性能を維持するために、適宜のタイミングでノズル面の清掃や加圧パージ(予備吐出)、ノズル吸引などのメンテナンス(ヘッドクーニング)が行われる。このメンテナンス時には、ヘッドを記録媒体と対面する描画位置から描画領域外のヘッドメンテナンス位置に移動(退避)させ、メンテナンス処理後に再びヘッドを描画位置に戻す動作が行われる。このようなヘッド移動を繰り返すうちに、ヘッド間でレジズレが発生し得る。
既述のとおり、インクジェット印刷システムでは、通常、レジズレが無いように各ヘッドの位置を調整し、その前提で画像処理や印字を行っているため、複数ヘッド間で予期せぬレジズレが発生すると、色ムラとして視認される。
このような事情に鑑み本発明が解決しようとする第2の課題は、インクジェットヘッドにおけるレジズレによって生じる色ムラを低減することである。
本発明は上記した課題の少なくとも1つを解決し、良好な画像形成を実現し得るインクジェット記録装置、画像処理装置及び方法、プログラムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明に係るインクジェット記録装置は、複数色のインクの各色に対応して設けられた複数のインクジェットヘッドと、複数のインクジェットヘッドから吐出されたインク滴を付着させる記録媒体と複数のインクジェットヘッドとを第1方向に相対移動させる相対移動手段と、第1方向と直交する第2方向に沿ったインクジェットヘッドのノズル列方向について、複数のインクジェットヘッドにおける異なる色のヘッド間に、相対的な記録位置のズレ量を設定するレジズレ量設定手段と、各色の階調値を表す画像データのうち、ズレ量が設定されたインクジェットヘッドのインク色の画像データから、ズレ量に応じて補間画像を生成する補間画像生成手段と、補間画像を含む色毎の階調値を表す画像データに対してハーフトーニング処理を行い、色別のハーフトーン画像を生成するハーフトーニング処理手段と、ハーフトーニング処理手段により生成された色別のハーフトーン画像に基づいて、対応する各色のインクジェットヘッドによる吐出動作を制御する吐出制御手段と、を備える。
本発明によれば、インクの種類(色)毎に設けられた複数のインクジェットヘッドを備えるインクジェット記録装置において、異なる色のヘッド間でノズル列方向にレジズレ量を設定しておき、これら異なる色間でそれぞれのヘッドによる打滴点の位置を異ならせる。このような構成によれば、ノズルの吐出方向ズレ(着弾位置ズレ)が発生して本来の場所にインク滴を配置できない場合であっても、他の色のノズルによるインク滴がその近くに存在するドット配置となるため、スジムラが目立ちにくくなる。
また、本発明によれば、各色の階調値を表す画像データに対して行うハーフトーニング処理の前に、予め把握されているヘッド間のレジズレ量に応じて、その量を考慮した補間画像を生成するため、レジズレによる色ムラの発生を抑制することができる。
本発明の一態様として、複数色は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)の4色を含むものとすることができる。
複数色のうち、相対的に視認性の高い色についてレジズレを設定しておくことによりスジムラの低減効果を高めることができる。
他の態様として、レジズレ量設定手段により設定されるズレ量は、インクジェットヘッドの第2方向の記録解像度から規定される第2方向の画素ピッチよりも小さいズレ量とすることができる。
他の態様として、レジズレ量設定手段により設定されるズレ量は、インクジェットヘッドの第2方向の記録解像度から規定される第2方向の画素ピッチをn等分する量(ただし、nは2以上の整数)とすることができる。
例えば、レジズレ量設定手段は、複数のインクジェットヘッドのうち、黒(K)インクを吐出する黒ヘッドと、マゼンタ(M)インクを吐出するマゼンタ(M)ヘッドとを第2方向に相対的に1/2画素ピッチずらすズレ量を設定する態様がある。
他の態様として、レジズレ量設定手段は、複数のインクジェットヘッドのうち、黒(K)インクを吐出する黒ヘッドと、シアン(C)インクを吐出するシアン(C)ヘッドとを第2方向に相対的に1/2画素ピッチずらすズレ量を設定することができる。
他の態様として、レジズレ量設定手段は、複数のインクジェットヘッドのうち、マゼンタ(M)インクを吐出するマゼンタ(M)ヘッドと、シアン(C)インクを吐出するシアン(C)ヘッドとを第2方向に相対的に1/2画素ピッチずらすズレ量を設定することができる。
2つのヘッド間にレジズレ量を設定する態様に限らす、3ヘッドや4ヘッドでレジズレ量を設定することもできる。n本のヘッドについて互いにレジズレ量を与える場合、ノズル列方向の画素ピッチ(ノズルピッチ)をn等分した1/nピッチずつレジズレ量を設定する構成を採用することが好ましい。
例えば、レジズレ量設定手段は、複数のインクジェットヘッドのうち、黒(K)インクを吐出する黒ヘッドと、マゼンタ(M)インクを吐出するマゼンタ(M)ヘッドと、シアン(C)インクを吐出するシアン(C)ヘッドとを第2方向に相対的に1/3画素ピッチずつずらすように、ヘッド間のズレ量を設定することができる。
他の態様として、レジズレ量設定手段は、複数のインクジェットヘッドのうち、黒(K)インクを吐出する黒ヘッドと、マゼンタ(M)インクを吐出するマゼンタ(M)ヘッドと、シアン(C)インクを吐出するシアン(C)ヘッドと、イエロー(Y)インクを吐出するイエロー(Y)ヘッドとを第2方向に相対的に1/4画素ピッチずつずらすように、ヘッド間のズレ量を設定することができる。
また、本発明の他の態様として、補正画像生成手段は、ズレ量と第2方向の記録解像度の情報に基づき元の画像データから補間処理を行い、ズレ量を考慮した補間位置で再サンプリングした階調値を表す補間画像を生成する構成とすることができる。
前記目的を達成するために、本発明に係る画像処理装置は、複数色のインクの各色に対応して設けられた複数のインクジェットヘッドから吐出されたインク滴を付着させる記録媒体と複数のインクジェットヘッドとの相対移動方向と直交するインクジェットヘッドのノズル列方向について、複数のインクジェットヘッドのうち異なる色のヘッド間に与えられている相対的な記録位置のズレ量を記憶しておくレジズレ量記憶手段と、各色の階調値を表す画像データのうち、ズレ量が設定されたインクジェットヘッドのインク色の画像データから、ズレ量に応じて補間画像を生成する補間画像生成手段と、補間画像を含む色毎の階調値を表す画像データに対してハーフトーニング処理を行い、色別のハーフトーン画像を生成するハーフトーニング処理手段と、を備える。
レジズレ量記憶手段に記憶させるズレ量の情報は、スジムラの視認性低減の目的で予めヘッド間に設定したズレ量の情報とすることができる。また、このように意図して設定したズレ量の情報を記憶させる態様に代えて、又はこれと組み合わせて、ヘッド間のレジズレを実際に測定し、その測定結果が示すズレ量の情報をレジズレ量記憶手段に記憶させる態様も可能である。
また、本発明に係る画像処理方法は、複数色のインクの各色に対応して設けられた複数のインクジェットヘッドから吐出されたインク滴を付着させる記録媒体と複数のインクジェットヘッドとの相対移動方向と直交するインクジェットヘッドのノズル列方向について、複数のインクジェットヘッドのうち少なくとも2つの異色のヘッド間に与えられている相対的な記録位置のズレ量を記憶手段に記憶させておくレジズレ量記憶工程と、各色の階調値を表す画像データのうち、ズレ量が設定されたインクジェットヘッドのインク色の画像データから、ズレ量に応じて補間画像を生成する補間画像生成工程と、補間画像を含む色毎の階調値を表す画像データに対してハーフトーニング処理を行い、色別のハーフトーン画像を生成するハーフトーニング処理工程と、を有する。
レジズレ量記憶工程は、スジムラの視認性低減の目的で予めヘッド間に設定したズレ量の情報を記憶させるものとすることができる。また、このように意図して設定したズレ量の情報を記録する態様に代えて、又はこれと組み合わせて、ヘッド間のレジズレを実際に測定する工程(ズレ量測定工程)を実施し、その測定結果が示すズレ量の情報をレジズレ量記憶手段に記憶させる態様も可能である。
また、本発明は、コンピュータを、複数色のインクの各色に対応して設けられた複数のインクジェットヘッドから吐出されたインク滴を付着させる記録媒体と複数のインクジェットヘッドとの相対移動方向と直交するインクジェットヘッドのノズル列方向について、複数のインクジェットヘッドのうち少なくとも2つの異色のヘッド間に与えられている相対的な記録位置のズレ量を記憶しておくレジズレ量記憶手段と、各色の階調値を表す画像データのうち、ズレ量が設定されたインクジェットヘッドのインク色の画像データから、ズレ量に応じて補間画像を生成する補間画像生成手段と、補間画像を含む色毎の階調値を表す画像データに対してハーフトーニング処理を行い、色別のハーフトーン画像を生成するハーフトーニング処理手段、として機能させるためのプログラムを提供する。
本発明によれば、吐出方向ズレによって発生するスジムラの視認性を低減することができる。また、本発明によれば、ヘッド間のレジズレに起因する色ムラを抑制することができる。
本発明の実施形態に係るインクジェット印刷システムの構成を示すブロック図 図2(a)は従来のインクジェット記録装置の印字例を模式的に示した説明図であり、図2(b)は従来のインクジェット印字で発生するスジムラの問題を模式的に示した説明図 図3(a)は本実施形態による解決手段の説明図であり、図3(b)は本実施形態によるスジムラ視認性低減効果の説明図 レジズレの設定例を示す説明図 レジズレの他の設定例を示す説明図 従来のインクジェット印字においてレジズレによって色ムラが発生する原因の説明図 本実施形態による画像処理の説明図 再現目標画像におけるC、M、Y、K各色の分版画像データの例を示す説明図 図8の分版画像データに対してMヘッドがレジズレを起こしている場合の描画結果を示す説明図 レジズレ量を考慮したMの補間画像を含む分版画像データの例を示す説明図 Mの分版画像の例を示す説明図 補間画像を生成する際の補間処理の説明図 補間画像を生成する際の補間処理の説明図 画像処理装置における画像処理の手順を示したブロック図 本実施形態の画像処理の手順を示したフローチャート
以下、添付図面にしたがって本発明を実施するための形態について詳説する。
〔第1実施形態〕
<インクジェット印刷システムの構成>
図1は本発明の実施形態に係るインクジェット印刷システムの構成を示すブロック図である。このインクジェット印刷システム10(「インクジェット記録装置」に相当)は、インク吐出機構12と、メディア搬送機構14と、制御装置16と、を備える。インク吐出機構12は、複数のインク色の各色にそれぞれ対応した複数のインクジェットヘッド(以下「ヘッド」という。)20K、20C、20M、20Yを備える。本例では、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)の4色のインクを用い、色別に各色のインクを吐出するためのヘッドを備える例を説明するが、インクの色数やその組み合わせはこの例に限らない。例えば、CMYK4色の他に、ライトシアン(LC)、ライトマゼンタ(LM)などの淡色インクを加える態様や、赤、緑などの特別色のインクを用いる態様なども可能である。なお、以下の説明において、色別のヘッド20K、20C、20M、20Yに関して、各ヘッドに共通の事項(説明上、インク色を特定する必要が無い事項)については、符号20を付して「ヘッド20」として説明する。
本例のインクジェット印刷システム10は、いわゆるシングルパス方式の印刷装置であり、各ヘッド20は、被印刷媒体としてのメディア24(「記録媒体」に相当、「用紙」という場合がある。)の搬送方向(「第1方向」に相当、「副走査方向」或いは「y方向」という。)と直交する紙幅方向(「第2方向」に相当、「主走査方向」或いは「x方向」という。)の描画領域の全域(画像形成領域の最大幅)に対応する長さにわたって複数のインク吐出用のノズルが配列されたノズル列を有する。なお、本発明の適用範囲は、シングルパス方式に限らず、マルチパス方式の装置にも本発明を適用できる。
各ヘッド20におけるノズルの配列形態については、主走査方向に所定の記録解像度を実現できるように、多数のノズルが一定の間隔で直線上に(一列に)並ぶ一次元ノズル配列であってもよいし、2本のノズル列を互いにそれぞれのノズル列内におけるノズル間隔(ノズル間ピッチ)の1/2ピッチだけノズル列方向にずらして配置した、いわゆる千鳥状配列であってもよい。特に、高記録解像度を実現するためには、3本以上のノズル列を並べるマトリクス配列など、インク吐出面に多数のノズルを二次元的に配列させる構成が好ましい。
二次元ノズル配列を有するインクジェットヘッドの場合、当該二次元ノズル配列における各ノズルを紙送り方向(媒体搬送方向、或いは副走査方向に相当)と直交する方向(紙幅方向、或いは主走査方向に相当)に沿って並ぶように投影(正射影)した投影ノズル列は、主走査方向(媒体幅方向)について、記録解像度を達成するノズル密度でノズルが概ね等間隔で並ぶ一列のノズル列と等価なものと考えることができる。ここでいう「等間隔」とは、インクジェット印刷システムで記録可能な打滴点として実質的に等間隔であることを意味している。例えば、製造上の誤差や着弾干渉による媒体上での液滴の移動を考慮して僅かに間隔を異ならせたものなどが含まれている場合も「等間隔」の概念に含まれる。投影ノズル列(「実質的なノズル列」ともいう。)を考慮すると、主走査方向に沿って並ぶ投影ノズルの並び順に、ノズル位置(ノズル番号)を対応付けることができる。以下の説明で「ノズル位置」という場合、この実質的なノズル列におけるノズルの位置を指す。この実質的なノズル列のノズル間隔が「第2方向の記録解像度から規定される第2方向の画素ピッチ」に相当する。
ヘッド20の詳細な構造は図示しないが、ヘッド20は各ノズルに対応してインク吐出に必要な吐出エネルギーを発生させる吐出エネルギー発生素子(例えば、圧電素子や発熱素子)を備えており、入力された信号値に従い、オンデマンドでインク液滴を吐出する。
本例のインク吐出機構12には、異なる色のヘッド間に、ノズル列方向(主走査方向)の相対的な記録位置のズレ量(「レジズレ量」という。)を設定できる手段として、レジズレ設定機構26を備える。レジズレ設定機構26は、インク吐出機構12における少なくとも1つのヘッド20を主走査方向(紙幅方向)に移動させる機構を備え、ヘッド20の主走査方向の位置を微調整することができる。
色別のすべてのヘッド20についてそれぞれ個々にヘッド位置(すなわち、メディア24に対する記録位置)を調整できる機構(ヘッド位置調整機構)を備えてもよいし、特定の1つ又は複数のヘッドのみにヘッド位置を調整できる機構を備え、他のヘッドに対して相対的な位置を変更することができる構成としてもよい。ヘッド毎に個別に位置調整機構を備えていれば、すべての色ヘッドの適宜の組み合わせについてレジズレ量の設定が可能である。その一方、一部のヘッドのみに位置調整機構が設けられている場合には、レジズレ量の設定に一定の制約はあるものの、色ムラ等の視認性低減効果の高いインク色のヘッドのみに位置調整機構を設けるなどの態様により、装置構成の簡略化、低コスト化を実現できる。
メディア搬送機構14は、印刷用紙などの被印刷媒体たるメディア24を搬送する手段である。ここでは、インク吐出機構12のヘッド20の長手方向に対して、これと直交する副走査方向にメディア24を一定速度で搬送するものである。メディア搬送機構14には、ドラム搬送方式、ベルト搬送方式、ニップ搬送方式など各種の方式を採用することができる。メディア搬送機構14の詳細な構造は図示しないが、給紙ローラ、搬送モータ、モータ駆動回路などを含む。メディア搬送機構14によってメディア24を一定方向に搬送することでヘッド20とメディア24とが相対移動することになるため、シングルパス方式のインクジェット印刷システム10においては、メディア搬送機構14が「相対移動手段」に相当する。
制御装置16は、インク吐出機構12の各ヘッド20の吐出動作とメディア搬送機構14とを制御する手段として機能するとともに、印刷用の画像信号を処理する手段、並びに各種の演算を行う演算装置として機能する。すなわち、制御装置16は、図示せぬホストコンピュータ等から受信した画像データや制御信号等に基づいてメディア搬送機構14や各ヘッド20を制御し、メディア24上に画像を印刷する制御を行う。
制御装置16は、画像データを取り込むための画像入力インターフェース部30と、取り込んだ画像データを処理する画像処理装置32と、画像処理装置32によって生成したデータに基づき吐出制御用の信号を生成するヘッドドライバ34と、システムの全体的な制御を司るシステム制御部36と、入力装置38及び表示装置39とを備える。
制御装置16は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)のハードウェア構成と目的の機能を実現するプログラム(ソフトウェア)とによって実現できる。
制御装置16は、RGB又はCMYKなどの入力画像データを受け取り、ヘッド間のレジズレ量を考慮した補間画像を生成し、最終的にはインク液の各色毎の所謂ハーフトーン(網点)信号を生成し、インク吐出機構12に吐出のタイミング、色、滴サイズ(ドットサイズ)の信号を出力する。
画像データの入力部として機能する画像入力インターフェース部30は、有線又は無線の通信インターフェース部を採用してもよいし、メモリカードなどの外部記憶媒体(リムーバブルディスク)の読み書きを行うメディアインターフェース部を採用してもよく、これらの組み合わせであってもよい。
画像処理装置32は、分版処理部42、レジズレ補正処理部44、ハーフトーニング処理部46を備える。分版処理部42は、入力がされた画像データからカラーマッチングや像構造画質を考慮した各色のインク量データを生成する。本例では、CMYK4色のインクを用いるため、C、M、Y、Kの4種類のインク色別の画像データが生成される。なお、CMYKの4色に加えて、ライトシアン(LC)、ライトマゼンタ(LM)のインクを用いる場合には、LC、LMを含む6色(C、M、Y、K、LC、LM)の各色のインク量データが生成される。
分版処理に際して、入力画像の色空間とインク吐出機構12で再現する色空間に差がある場合や、入力画像の解像度と本システムによる出力解像度に差がある場合などには、公知の色変換処理や解像度変換処理が行われる。例えば、入力される元の画像データがRGBフルカラー24ビット(各色8ビット)の画像データである場合、RGBの色空間からCMYKの色空間への色変換処理が行われ、C、M、Y、Kの色別の連続階調データ(4面のデータ)が生成される。入力された元の画像データがCMYの連続階調データである場合には、CMYの色空間からCMYKの色空間への色変換処理が行われ、C、M、Y、Kの色別の連続階調データ(4面のデータ)が生成される。入力された元の画像データがCMYKの連続階調データである場合には、色変換処理を省略して、C、M、Y、Kの色別の連続階調データ(以下、「分版画像データ」という。)に分版することができる。
なお、分版処理の際には、必要に応じて濃度補正処理が実施されてもよい。色変換処理前、若しくは色変換処理後、又は、分版処理後に濃度補正処理を行うことができる。
上記のように、分版処理部42は、画像入力インターフェース部30を介して入力されたカラー画像データをインク吐出機構12における使用インク色毎の画像データに分版する処理を行う。
レジズレ補正処理部44は、分版画像データに対し、インク吐出機構12におけるヘッド間のレジズレ量の情報と、インク吐出機構12のノズル列方向(主走査方向)の解像度情報とに基づき、ヘッド間のレジズレによるスジムラ、色ムラの発生を抑制するための画像信号の補正処理(補間画像の生成)を行う。詳細な処理内容は後述するが、レジズレ量と解像度情報から分版画像データの補間処理を行い、レジズレ量を考慮した補間画像を生成する。
ヘッド間のレジズレ量の情報は、予めレジズレ量情報記憶部48に記憶されており、レジズレ補正処理の際にその情報が参照される。レジズレ量の情報は、レジズレ設定機構26によってヘッド間にレジズレ量を与える調整した際にそのレジズレ量の情報を保存しておいてもよいし、適宜のタイミングでレジズレ量を測定(実測)し、その測定値を記憶させてもよい。例えば、レジズレ設定機構26によって設定されたレジズレ量の情報が自動的にレジズレ量情報記憶部48に格納される構成とすることができる。或いはまた、テストチャートの印刷結果をスキャナで読み取るなどしてレジズレ量を測定したり、磁気センサや光学センサなどを用いてレジズレ量を測定した場合には、その測定結果の情報がレジズレ量情報記憶部48に格納される構成とすることができる。もちろん、このような自動記憶保存の機能に代えて、或いはこれと組み合わせて、オペレータが入力装置38からレジズレ量の情報を入力する構成でもよい。いずれにしても、レジズレ量の情報は、既知の情報としてレジズレ量情報記憶部48に格納されており、この記憶された情報を基にレジズレ補正処理(補間画像の生成)が行われる。
ノズル列方向の解像度の情報は、レジズレ量情報記憶部48にレジズレ量の情報と共に記憶されていてもよいし、別の記憶手段に記憶されていてもよい。例えば、解像度の情報は、システムの設計情報として予めメモリ等に記憶保存されているものとすることができる。
ハーフトーニング処理部46は、各色の連続階調(例えば、1色当たり8ビット256階調)の画像信号を画素単位で、インク吐出する/しないの2値、若しくは、インク径(滴サイズ)が複数選択できる場合はどの滴種を吐出するかの多値の信号に変換する。一般的には、M値(Mは3以上の整数)の多階調画像データをN値(Nは2以上M未満の整数)のデータに変換する処理を行う。一例として、インク吐出機構12において、小滴、中滴、大滴の3種類の滴サイズ(ドットサイズ)を打ち分けることができるものとすると、この場合、ハーフトーニング処理部46は、多階調(例えば256階調)の各色の分版画像データから、「大滴インクを吐出する」、「中滴インクを吐出する」、「小滴インクを吐出する」、「吐出しない」の4値の信号に変換する。このようなハーフトーニング処理には、ディザ法、誤差拡散法、濃度パターン法など、を適用できる。
本例の場合、レジズレ量に応じてレジズレ補正処理を行ったインク色についてはレジズレ補正処理部44にて生成された補間画像に対してハーフトーニング処理が行われ、ハーフトーン(網点)信号が生成される。その一方、レジズレ補正処理を行わないインク色については、サンプリング位置を変更しない元の分版画像データに対してハーフトーニング処理が行われる。
こうして生成されたハーフトーン画像(ドット配置を表すドット画像データ)を元に、ヘッドドライバ34を経由して各ヘッド20に吐出のタイミング、色、サイズの信号が出力される。ヘッドドライバ34は、アンプ回路を含み、画像処理装置32から与えられるハーフトーン画像のデータ(インク吐出データ)や駆動波形の信号に基づき、ヘッド20の各ノズルに対応する吐出エネルギー発生素子を作動させるための駆動信号を出力する。なお、ヘッドドライバ34にはヘッドの駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
ヘッドドライバ34から出力された駆動信号がヘッド20に与えられることによって、該当するノズルからインクが吐出される。メディア24の搬送速度に同期してヘッド20からのインク吐出を制御することにより、メディア24上に画像が形成される。
上記のように、画像処理装置32における所要の信号処理を経て生成されたインク吐出データに基づき、ヘッドドライバ34を介して各ノズルからのインク液滴の吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、メディア24に所望のドットサイズやドット配置が実現される。
上述のとおり、制御装置16は、入力された画像データに応じて各ヘッド20の各ノズルに対応した吐出エネルギー発生素子の駆動を制御するための吐出制御信号(印刷データ)を生成し、この吐出制御信号を各ヘッド20に供給するとともに、メディア24の搬送を制御する。制御装置16は、メディア24を一定の速度で搬送しながら、不図示のエンコーダ等によってメディア24の位置を検知し、各ノズルの吐出タイミングを制御する。制御装置16のヘッドドライバ34から各ヘッド20に与えられる吐出制御信号にしたがってノズルからの吐出が行われ、メディア24上に画像が形成される。システム制御部36とヘッドドライバ34の組み合わせが「吐出制御手段」に相当する。
入力装置38及び表示装置39は、ユーザーインターフェース(UI)として機能する。入力装置38は、キーボード、マウス、タッチパネル、トラックボールなど、各種の手段を採用することができ、これらの適宜の組み合わせであってもよい。オペレータは、表示装置39の画面に表示される内容を見ながら入力装置38を使って各種情報や指令の入力を行うことができる。また、オペレータは表示装置39を通じてシステムの状態等を把握、確認することが可能である。
<従来のインクジェットシステムにおける課題>
ここで、従来のインクジェットシステムの課題の一つを説明する。図2(a)(b)は、従来のインクジェット印字で発生する問題を模式的に示した図である。ここでは、説明の便宜上、黒インクを吐出する黒ヘッド120Kとマゼンタインクを吐出するマゼンタヘッド120Mの2つのヘッドの関係を説明するが、他の色の組み合わせについても同様である。
図2(a)はヘッド間にレジズレが無く、かつ各ノズルに吐出方向ずれ(着弾位置ずれ)が発生しない理想的な打滴の例である。図2(b)は、ヘッド間にレジズレが無い状態で、黒ヘッド120Kの特定のノズル(符号Nzk3、Nzk4)に吐出方向ずれ(着弾位置ずれ)が発生した場合の打滴の例である。
図2(a)に示したように、ヘッド間にレジズレが無く、かつ各ノズルに吐出方向ずれ(着弾位置ずれ)が発生しない理想的な打滴による印字結果は、各ノズルから吐出された液滴が正しい位置に着弾し、画像データに対応した目的のドット配置が得られる。
しかし、実際のインクジェット印字では、ノズルの吐出方向ずれ(着弾位置ずれ)などが発生し、理想のドット配置にならない場合がある。図2(b)では、黒ヘッド120Kにおける符号Nzk3で示すノズルの着弾位置が左側にずれ、符号Nzk4のノズルの着弾位置が右側にずれる吐出方向ずれが発生する様子が示され、その結果、図2(b)中の矢印Aで示す位置に縦スジ(紙送り方向に沿った縦方向のスジ)が発生する様子が示されている。図2(b)に示すように、実際の系ではノズルの吐出方向ずれによってスジムラが発生する。
<本実施形態による解決手段1>
図2(b)で説明した課題に対し、本実施形態では次の手段によって課題を解決する。
図3(a)、(b)は、本実施形態による解決手段の説明図である。図3(a)に示すように、黒ヘッド220Kのノズル列とマゼンタヘッド220Mのノズル列の位置関係をノズル列方向に相対的にずらしたヘッド配置とする。ここでは、ノズル列のノズル間ピッチ(打滴ピッチ、すなわちノズル列方向の画素ピッチ)をPとし、ヘッド間のノズル列方向のズレ量はその打滴ピッチPの半分(P/2)とした。
このように黒ヘッド220Kとマゼンタヘッド220Mとで元々ノズル列方向に1/2ピッチのレジズレを設定して、両ヘッドの位置を調整してある。かかるヘッド配置において、各ノズルに吐出方向ずれ(着弾位置ずれ)が発生していない場合の理想的な打滴による印字結果は、各ノズルから吐出された液滴が正しい位置に着弾し、画像データに対応した目的のドット配置が得られる。
図3(b)は、黒ヘッド220Kとマゼンタヘッド220Mとで元々ノズル列方向に1/2ピッチのレジズレを設定して、両ヘッドの位置を調整したヘッド配置において、黒ヘッド220Kの特定のノズル(符号Nzk3、Nzk4)に吐出方向ずれ(着弾位置ずれ)が発生した場合の打滴の例である。図3(b)では、黒ヘッド220Kにおける符号Nzk3で示すノズルの着弾位置が左側にずれ、符号Nzk4のノズルの着弾位置が右側にずれる吐出方向ずれが発生する様子が示されている。図3(b)に示すように、吐出方向ずれが発生したノズルNzk3からの打滴ドットと、ノズルNzk4からの打滴ドットとの間(矢印Bの位置)にマゼンタの打滴点が存在することになるため、吐出方向ずれによる縦スジが目立ちにくいという利点がある。
このように、予めヘッド間にノズル列方向の画素ピッチ(ノズル列方向の打滴ピッチ)よりも小さいズレ量のレジズレを与えておくことで、ノズルの吐出方向ずれ(着弾位置ずれ)によるスジムラの視認性を抑制することができる。
<ヘッド間のレジズレ量の設定例>
つまり、吐出方向ずれによるスジムラが目立ちにくい画像(吐出方向ずれに対してロバスト性が高い画像)を得る観点から、ヘッド20のレジ位置を積極的にずらすヘッド配置を採用することが好ましい。このときのずらし量(ズレ量)は、元々のシステムにおけるノズル列方向の打滴ピッチをn等分するように(ただし、nは2以上の整数)レジズレ量を調節することが好ましい。さらには、色として視認されやすい黒の位置を基準に、シアン又はマゼンタを黒の打滴ピッチの丁度中間に打滴するようにレジズレ量を調整することが好ましい。
スジムラの視認性低減効果が高いヘッド間のレジズレ量の設定例を説明する。
(例1)
図4(a)は第1例を示す。図示のとおり、KヘッドとMヘッドを印字方向(同図のy方向)と直交する方向(ノズル列方向、x方向)に、相対的にノズルピッチPの丁度半分(半ピッチ)ずらすように両ヘッド間でのレジズレ量を設定する。なお、この場合、シアンインクを吐出するCヘッドとイエローインクを吐出するYヘッドは、Kヘッド又はずらしたMヘッドと同じ打滴位置となるヘッド位置に設定することができる。つまり、ずらしを行わないヘッド(第1例ではCヘッド、Yヘッド)を、Kヘッド、Mヘッドのどちらに揃えておくかについては任意性がある。ただし、CヘッドとYヘッドをKヘッドに揃えるなど、本来はずらさない方が再サンプリングが不要であったり、或いはKなどの目立ちやすい色のズレを他色で救うことできたりする点で有利な構成である。
(例2)
図4(b)は第2例を示す。図示のとおり、KヘッドとCヘッドを印字方向(メディア搬送方向)と直交する方向(ノズル列方向、x方向)に、相対的にノズルピッチPの丁度半分(半ピッチ)ずらすように両ヘッド間でのレジズレ量を設定する。なお、この場合、MヘッドとYヘッドは、Kヘッド又はずらしたCヘッドと同じ打滴位置となるヘッド位置に設定することができる。
(例3)
図4(c)は第3例を示す。図示のとおり、MヘッドとCヘッドを印字方向(メディア搬送方向)と直交する方向(ノズル列方向、x方向)に、相対的にノズルピッチPの丁度半分(半ピッチ)ずらすように両ヘッド間でのレジズレ量を設定する。なお、この場合、KヘッドとYヘッドは、Mヘッド又はずらしたCヘッドと同じ打滴位置となるヘッド位置に設定することができる。
(例4)
図5(a)は第4例を示す。図示のとおり、複数色のインクのうち、相対的に視認性の高い、K、M、Cの3色に対応する各ヘッドをノズル列方向に1/3ピッチずつずらす配置を採用することができる。なお、ヘッドの配列順については、図示の例に限定されない。また、この場合、Yヘッドは、Kヘッド又はずらしたCヘッド又はずらしたMヘッドと同じ打滴位置となるヘッド位置に設定することができる。
(例5)
図5(b)は第5例を示す。図示のとおり、使用される4種類の各色に対応するヘッドをノズル列方向に1/4ピッチずつずらす配置を採用することができる。なお、ヘッドの配列順については、図示の例に限定されない。
例1〜5で説明したように、異なる色のヘッド間にノズル列方向のノズルピッチPよりも小さいズレ量(好ましくは、ノズルピッチPのn等分のズレ量)を設定することで、吐出方向ずれ(着弾位置ずれ)によるスジムラが目立ちにくい画像形成が可能である。
すなわち、複数色のうち、ある色(第1色)のインク滴を吐出するノズルで記録できないノズル列方向(x方向)の位置のライン上(y方向に沿った走査線上)に、第1色とは異なる第2色のインク滴のドットを記録できるように、第2色のインク滴を吐出するノズルと第1色のインク滴を吐出するノズルとの間にx方向に相対的な記録位置のズレ量を設定する。これにより、一方の色のノズル列に属するノズルの吐出方向ずれ(着弾位置ずれ)によるスジムラを別の色のノズル列に属するノズルからの打滴によって目立ちにくいものとすることができる。
<レジズレによって発生する色ムラの課題>
次に、ヘッド間のレジズレによる色ムラの問題について説明する。
図6(a)は、シアンとマゼンタの2次色による再現目標画像の濃度プロファイルの例である。横軸は位置、縦軸は画像濃度(インクの濃度を表す階調値)を示している。横軸上の黒丸で示した各位置が画像データの画素位置(サンプリング点)を示している。
図6(b)は、シアンの画像データを表し、図6(c)はマゼンタの画像データを示している。ここでは、マゼンタのヘッドがシアンに対してレジズレ量ΔXだけずれた配置となっている例を示した。
このようなレジズレ量ΔXが設定された状態で、これを考慮せずに元の画素位置のままハーフトーニング処理を行い、そのハーフトーニング信号を基に描画を行うと、その再現画像は図6(d)に示すように、C画像とM画像にズレが発生し、色ムラのある画像となる。図6(e)は、シアンの画像位置とマゼンタの画像位置がずれて色ムラが生じている再現画像(縦方向の帯状の画像)のイメージ図である。なお、ここでは、シアンとマゼンタの2次色を例に説明したが、他のインク色の組み合わせについても同様の課題がある。
<本実施形態による解決手段2>
図6(a)〜(e)で説明した課題に対し、本実施形態では次の手段によって課題を解決する。図7(a)〜(e)は、本実施形態による解決手段の説明図である。図6(a)〜(e)との比較で説明すると、図7(a)は、図6(a)と同様、シアンとマゼンタの2次色による再現目標画像の濃度プロファイルの例である。横軸は位置、縦軸は画像濃度(インクの濃度を表す階調値)を示している。横軸上の黒丸で示した各位置が画像データの画素位置を示している。
図7(b)は、シアンの画像データを表し、図7(c)はマゼンタの画像データを示している。ここでは、マゼンタのヘッドがシアンに対してレジズレ量ΔXだけずれた配置となっている例を示した。
このようなレジズレ量ΔMが設定された状態で、このレジズレ量ΔXを考慮して再現目標の画像となるように、レジズレ量ΔXに応じてマゼンタ画像のサンプリング位置を修正し、補間画像を生成する。例えば、シアンの打滴位置の丁度中間位置にMヘッドのレジズレ量を設定する場合には、元画像の画素ピッチの丁度真ん中の位置(補間位置)の補間画像を生成しサンプリングを行う。
デジタル画像データは、元々離散的な画素位置に対応する階調値(濃度値)を示すデータであるため、ヘッドのノズル位置に対応したサンプリング位置がレジズレによって画素の間の位置となる場合、元の画像データとして信号値が存在していない。そのため、元のマゼンタ画像データから、目標とする再現画像が得られるように、レジズレ量を考慮した補間位置で再サンプリングした画像(補間画像)を生成する。図7(c)の横軸に示した黒丸の位置は再サンプリングの補間位置を示している。
シアンについては元の分版画像データのままハーフトーニング処理を行い、マゼンタについてはレジズレ量を考慮して生成された補間画像についてハーフトーニング処理を行い、得られたハーフトーニング信号(各色のドット画像データ)を基に描画が行われる。
こうして得られる再現画像は、図7(d)に示すように、C画像とM画像にズレが無く、色ムラが回避された画像となる。図7(e)は、色ムラが回避された再現画像(縦方向の帯状の画像)のイメージ図である。なお、ここでは、シアンとマゼンタの2次色を例に説明したが、他のインク色の組み合わせについても同様の対処が可能である。
<補間画像の生成方法についての具体例>
次に、補間画像の生成方法の具体例について説明する。
(再現目標画像について)
図8は、再現目標画像におけるC、M、Y、K各色の分版画像データの例を示したものである。横軸はノズル列方向の画素位置、縦軸は網点%を示している。図8にはグラフの一部拡大図を示した。図8に示すように、分版画像上では各色は各画素位置で重なっているものとなっている。
(レジズレがある場合の再現画像について)
図9は、図8の画像データを描画するインクジェット記録装置におけるMヘッドがレジズレを起こしている場合の描画結果を示したものである。図9の横軸は記録媒体上における位置(ノズ列方向の位置)を表し、縦軸は各色の光学濃度(OD値)を示している。図9にはグラフの一部拡大図を示した。M色のヘッドがレジずれを起こしていると、Mのレジズレのために実サンプル(印刷物)上では色ズレが発生する。
(レジズレを考慮した補間画像の生成について)
図9で説明したような色ズレを是正するために、レジズレを考慮した補正が行われる。マゼンタ(M)のレジズレ量(例えば、基準の打滴点から5μmのレジズレ量)と、ヘッドのノズル列方向の解像度情報(例えば、1200dpi)から、補間画像を生成する。ここでは、線形補間により補間画像を作成する。補間方法としては、バイキュービック法、バイリニア法など、公知の各種方法を採用し得る。計算精度と計算速度のトレードオフがあるため、それらの観点から最適な方法を選択すればよい。
図10は、Mの分版画像から生成した補間画像のデータの例を示したものである。図10中、M以外の色(C,Y,K)については、図8で説明した分版画像データが示されている。図10にはグラフの一部拡大図を示した。図10に示すように、Mについては解像度とレジズレ量とを考慮した補間演算によって画像データが補正される。
(バイリニア法による補間方法の説明)
補間方法の一例としてバイリニア法を用いる場合を説明する。図11は、マゼンタ(M)の分版画像における画像信号値の例である。図11において横軸はノズル位置、縦軸は画像信号値(網%)を示す。なお、ここでいうノズル位置は、ノズル列方向の画素位置に対応している。デジタル画像データである分版画像データは、離散的なデータであり、図11中太線円で囲んだ各点が実際の信号値である。
Mヘッドのノズルが基準位置に対してレジズレ量ΔX[mm]のレジズレを有しているとすると、Mの分版画像をこのまま補正せずにハーフトーニング処理して描画出力すると、図12の実細線の円で示したように、図11の画像をレジズレ量(ΔX)分だけノズル位置方向に水平移動させたM画像となり、再現色がずれる(マゼンタの色味が強くなる)ことになる。
そこで、元の画像信号値(太実線の円で示した値)から線形補間等で補間演算を行い、図12中で点線の円で示す補間画像を生成する。こうして分版画像データを補正することで、再現目標画像に近づき、正しい再現色となる。
図13は、具体的な補間演算の説明図である。
レジズレ量(ΔX)と、ノズル列方向の解像度(D)が既知の場合、線形補間信号は、下記のように表すことができる。
〔式1〕 Z=(ΔX×Z+ΔX×Z)/(ΔX+ΔX)
ただし、ΔX=(1”/D)×25.4−ΔX
なお、レジズレ量(ΔY)の単位はミリメートル(mm)、解像度(D)の単位はドットパーインチ(dpi)とした。「1”」は1インチを表す。
<本実施形態における画像処理の流れ>
図14は画像処理装置32における画像処理の手順を示した説明図である。
図示のように、入力されたRGB画像又はCMYK画像80は分版処理部42にてインク色毎の分版画像データ81に分けられる。分版処理部42で生成された各色の分版画像データ81に対してレジズレ補正処理部44にて補正処理が行われる。この補正処理では、レジズレ量の情報及びノズル列方向の解像度の情報82が用いられ、レジズレが設定されている色の分版画像データから補間画像が生成される。こうして、補正された補間画像を含む各色の画像データ83に対してハーフトーニング処理部46にてハーフトーニング処理が行われ、色毎のハーフトーン画像(ドットデータ)84が得られる。
このような画像処理を実現する画像処理装置32は、コンピュータによって実現することが可能である。コンピュータを分版処理手段(分版処理部42)、補間画像生成手段(レジズレ補正処理部44)、ハーフトーニング処理手段(ハーフトーニング処理部46)、レジズレ量記憶手段(レジズレ量情報記憶部48)として機能させるプログラムは、コンピュータに予めインストールされていてもよいし、当該プログラムを記憶させた磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、メモリカードその他のコンピュータ可読媒体(情報記憶媒体)を提供することも可能である。また、このような有体物たる記憶媒体にプログラムを記憶させて提供する態様に代えて、インターネットなどの通信ネットワークを利用してプログラム信号をダウンロードサービスとして提供することも可能である。
図15は本実施形態における画像処理の流れを示したフローチャートである。まず、ヘッド間のレジズレ量を記憶させておく(ステップS10、「レジズレ量記憶工程」に相当)。
次に印刷しようとする画像データの入力を行う(ステップS12)。この入力された画像データについて分版処理を行い、色別の分版画像データを得る(ステップS14)。
得られた分版画像データについて、レジズレ量を考慮した補間画像を生成する補正処理を行う(ステップS16、「補間画像生成工程」に相当)。
得られた補間画像を含む色別の階調値を示す画像データにハーフトーニング処理を行い、色毎のハーフトーン画像を生成する(ステップS18、「ハーフトーニング処理工程」に相当)。こうして生成されたハーフトーン画像を基に各色のヘッドのインク吐出動作が制御される。
この実施形態によれば、吐出方向ズレによるスジムラが目立ちにくい画像を得ることができるとともに、レジズレによる色ズレ、色ムラが回避された良好な再現画像を得ることができる。
上述した第1実施形態では、好ましい実施形態として、解決手段1と解決手段2とを組み合わせた例を説明したが、解決手段1、解決手段2はそれぞれ独立の技術として利用することができる。
〔第2実施形態〕
上述した第1実施形態において、さらに、次の構成を追加することができる。
すなわち、予め特定のヘッド間にレジズレを設定した場合であっても、使用に伴いレジズレ量が変化する場合が起こりうる。このようなレジズレ量の変動に伴って発生する色ズレに対処するために、適宜のタイミングでヘッド間のレジズレ量を測定し、その測定結果が示すレジズレ量を考慮して、補間画像を生成する態様も可能である。
レジズレ量を検出するための手段(ズレ量検出手段)として、例えば、印刷画像を読み取るスキャナを用いることができる。RGB各色のCCDラインセンサが並んだ3CCDカラーラインセンサなど、色分解可能な撮像デバイスを搭載したスキャナを用いることにより、インク吐出機構12で印刷できる各色の情報を読み取ることができる。
また、シングルパス方式のインクジェット記録装置の場合、印刷後の画像を読み取る画像読取手段としてのスキャナはメディア搬送経路に設けられている構成が好ましい。このような構成によれば、大量の枚数を印刷する際、印刷される画像の1枚、1枚を用紙搬送中にチェックすることが可能となる点で望ましい形態である。
例えば、メディア搬送方向と直交する用紙幅方向についてメディア上の画像を一度に(1回の紙送りで)読み取ることができる光電変換素子列(読取画素列)を有するラインスキャナがメディア搬送経路に設置される。かかる態様によれば、インク吐出機構12によって描画されたメディア24を一方向に搬送しながらスキャナによってメディア上の画像を読み取り、画像信号に変換する。
各ノズルの打滴位置を確認できるテストチャートを出力し、そのテストチャートの出力結果をスキャナによって読み取ることで、読取画像の電子画像データ(読取画像データ)が生成される。この読取画像データを解析することでレジズレ量を測定することができる。
測定結果のレジズレ量をレジズレ量情報記憶部48に記憶保存した後、その情報及び解像度の情報を用いて補間画像を生成する点は第1実施形態で説明したとおりである。
〔変形例1〕
第1実施形態、第2実施形態では、ノズルの吐出方向ずれに対するロバストを高める観点から、予め異なる色のヘッド間に画素ピッチよりも小さいレジズレ量を設定しておくことを前提としたが、このような態様に代えて、当初レジズレが無い状態に各ヘッドの位置を調整して使用を開始し、その後、使用に伴って発生したヘッド間のレジズレ量を測定(検知)して、そのレジズレ量を考慮して補間画像を生成するという態様も可能である。この場合、使用継続によってレジズレが発生しても、色ムラが目立たない良好な再現画像を得ることができる。
〔変形例2〕
また、上記実施形態では、記録媒体の全幅に対応する長さのノズル列を有するページワイドのフルライン型ヘッドを用いたインクジェット記録装置(1回の副走査によって画像を完成させるシングルパス方式の画像形成装置)を説明したが、本発明の適用範囲はこれに限定されず、シリアル型(シャトルスキャン型)ヘッドなど、短尺の記録ヘッドを移動させながら、複数回のヘッド走査により画像記録を行うインクジェット記録装置についても本発明を適用できる。
この場合、ヘッドの往復移動方向を「主走査方向」、記録媒体の搬送方向を「副走査方向」とすると、ヘッドにおけるノズル列は、副走査方向に沿ってノズルが並んだものとなる。マルチパス方式のインクジェット記録装置の場合、主走査方向(ヘッド走査方向)が「第1方向」に相当し、副走査方向が「ノズル列方向」、「第2方向」に相当する。また、ヘッドを往復走行させるためのキャリッジ及びその駆動機構が「相対移動手段」に相当する。
<ヘッドと記録媒体とを相対移動させる手段について>
上述の第1実施形態では、停止したヘッドに対して記録媒体を搬送する構成を例示したが、本発明の実施に際しては、停止した記録媒体(被描画媒体)に対してヘッドを移動させる構成も可能であり、また、両者を移動させる構成も可能である。
なお、シングルパス方式のフルライン型の記録ヘッドは、通常、記録媒体の送り方向(搬送方向)と直交する方向に沿って配置されるが、搬送方向と直交する方向に対して、ある所定の角度を持たせた斜め方向に沿ってヘッドを配置する態様もあり得る。その場合であっても、交差する2軸(第1方向、第2方向)を定義することで、実質的なノズル列方向、ノズルピッチ、画素ピッチなどを特定することが可能である。
<記録媒体について>
「記録媒体」は、インクジェットヘッドから吐出された液滴によってドットが記録される媒体の総称であり、印字媒体、被記録媒体、被画像形成媒体、受像媒体、被吐出媒体、印刷用紙など様々な用語で呼ばれるものが含まれる。本発明の実施に際して、記録媒体の材質や形状等は、特に限定されず、連続用紙、カット紙、シール用紙、OHPシート等の樹脂シート、フィルム、布、不織布、配線パターン等が形成されるプリント基板、ゴムシート、その他材質や形状を問わず、様々な媒体に適用できる。
<吐出方式について>
なお、インクジェットヘッドにおける各ノズルから液滴を吐出させるための吐出用の圧力(吐出エネルギー)を発生させる手段は、ピエゾアクチュエータ(圧電素子)、静電アクチュエータ、サーマル方式(ヒータの加熱による膜沸騰の圧力を利用してインクを吐出させる方式)におけるヒータ(加熱素子)や他の方式による各種アクチュエータなど様々な圧力発生素子(吐出エネルギー発生素子)を適用し得る。ヘッドの吐出方式に応じて、相応のエネルギー発生素子が流路構造体に設けられる。
以上説明した本発明の実施形態は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜構成要件を変更、追加、削除することが可能である。本発明は以上説明した実施形態に限定されるものでは無く、本発明の技術的思想内で当該分野の通常の知識を有するものにより、多くの変形が可能である。
10…インクジェット記録装置、12…インク吐出機構、14…メディア搬送機構、16…制御装置、20K,20C,20M,20Y…ヘッド、24…メディア、26…レジズレ設定機構、32…画像処理装置、42…分版処理部、44…レジズレ補正処理部、46…ハーフトーニング処理部、48…レジズレ量情報記憶部

Claims (13)

  1. 複数色のインクの各色に対応して設けられた複数のインクジェットヘッドと、
    前記複数のインクジェットヘッドから吐出されたインク滴を付着させる記録媒体と前記複数のインクジェットヘッドとを第1方向に相対移動させる相対移動手段と、
    前記第1方向と直交する第2方向に沿った前記インクジェットヘッドのノズル列方向について、前記複数のインクジェットヘッドにおける異なる色のヘッド間に、相対的な記録位置のズレ量を設定するレジズレ量設定手段と、
    前記各色の階調値を表す画像データのうち、前記ズレ量が設定されたインクジェットヘッドのインク色の画像データから、前記ズレ量に応じて補間画像を生成する補間画像生成手段と、
    前記補間画像を含む色毎の階調値を表す画像データに対してハーフトーニング処理を行い、色別のハーフトーン画像を生成するハーフトーニング処理手段と、
    前記ハーフトーニング処理手段により生成された色別のハーフトーン画像に基づいて、対応する各色のインクジェットヘッドによる吐出動作を制御する吐出制御手段と、
    を備えたインクジェット記録装置。
  2. 前記複数色は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)の4色を含む請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記レジズレ量設定手段により設定されるズレ量は、前記インクジェットヘッドの前記第2方向の記録解像度から規定される第2方向の画素ピッチよりも小さいズレ量である請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記レジズレ量設定手段により設定されるズレ量は、前記インクジェットヘッドの前記第2方向の記録解像度から規定される第2方向の画素ピッチをn等分する量(ただし、nは2以上の整数)である請求項3に記載のインクジェット記録装置。
    画像形成装置。
  5. 前記レジズレ量設定手段は、前記複数のインクジェットヘッドのうち、黒(K)インクを吐出する黒ヘッドと、マゼンタ(M)インクを吐出するマゼンタ(M)ヘッドとを前記第2方向に相対的に1/2画素ピッチずらす、ズレ量を設定する請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記レジズレ量設定手段は、前記複数のインクジェットヘッドのうち、黒(K)インクを吐出する黒ヘッドと、シアン(C)インクを吐出するシアン(C)ヘッドとを前記第2方向に相対的に1/2画素ピッチずらすズレ量を設定する請求項4又は5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記レジズレ量設定手段は、前記複数のインクジェットヘッドのうち、マゼンタ(M)インクを吐出するマゼンタ(M)ヘッドと、シアン(C)インクを吐出するシアン(C)ヘッドとを前記第2方向に相対的に1/2画素ピッチずらすズレ量を設定する請求項4又は5に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記レジズレ量設定手段は、前記複数のインクジェットヘッドのうち、黒(K)インクを吐出する黒ヘッドと、マゼンタ(M)インクを吐出するマゼンタ(M)ヘッドと、シアン(C)インクを吐出するシアン(C)ヘッドとを前記第2方向に相対的に1/3画素ピッチずつずらすように、ヘッド間の前記ズレ量を設定する請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記レジズレ量設定手段は、前記複数のインクジェットヘッドのうち、黒(K)インクを吐出する黒ヘッドと、マゼンタ(M)インクを吐出するマゼンタ(M)ヘッドと、シアン(C)インクを吐出するシアン(C)ヘッドと、イエロー(Y)インクを吐出するイエロー(Y)ヘッドとを前記第2方向に相対的に1/4画素ピッチずつずらすように、ヘッド間の前記ズレ量を設定する請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記補正画像生成手段は、前記ズレ量と前記第2方向の記録解像度の情報に基づき元の画像データから補間処理を行い、前記ズレ量を考慮した補間位置で再サンプリングした階調値を表す前記補間画像を生成する請求項1から9のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  11. 複数色のインクの各色に対応して設けられた複数のインクジェットヘッドから吐出されたインク滴を付着させる記録媒体と前記複数のインクジェットヘッドとの相対移動方向と直交する前記インクジェットヘッドのノズル列方向について、前記複数のインクジェットヘッドのうち異なる色のヘッド間に与えられている相対的な記録位置のズレ量を記憶しておくレジズレ量記憶手段と、
    前記各色の階調値を表す画像データのうち、前記ズレ量が設定されたインクジェットヘッドのインク色の画像データから、前記ズレ量に応じて補間画像を生成する補間画像生成手段と、
    前記補間画像を含む前記色毎の階調値を表す画像データに対してハーフトーニング処理を行い、色別のハーフトーン画像を生成するハーフトーニング処理手段と、
    を備える画像処理装置。
  12. 複数色のインクの各色に対応して設けられた複数のインクジェットヘッドから吐出されたインク滴を付着させる記録媒体と前記複数のインクジェットヘッドとの相対移動方向と直交する前記インクジェットヘッドのノズル列方向について、前記複数のインクジェットヘッドのうち少なくとも2つの異色のヘッド間に与えられている相対的な記録位置のズレ量を記憶手段に記憶させておくレジズレ量記憶工程と、
    前記各色の階調値を表す画像データのうち、前記ズレ量が設定されたインクジェットヘッドのインク色の画像データから、前記ズレ量に応じて補間画像を生成する補間画像生成工程と、
    前記補間画像を含む前記色毎の階調値を表す画像データに対してハーフトーニング処理を行い、色別のハーフトーン画像を生成するハーフトーニング処理工程と、
    を有する画像処理方法。
  13. コンピュータを、
    複数色のインクの各色に対応して設けられた複数のインクジェットヘッドから吐出されたインク滴を付着させる記録媒体と前記複数のインクジェットヘッドとの相対移動方向と直交する前記インクジェットヘッドのノズル列方向について、前記複数のインクジェットヘッドのうち少なくとも2つの異色のヘッド間に与えられている相対的な記録位置のズレ量を記憶しておくレジズレ量記憶手段と、
    前記各色の階調値を表す画像データのうち、前記ズレ量が設定されたインクジェットヘッドのインク色の画像データから、前記ズレ量に応じて補間画像を生成する補間画像生成手段と、
    前記補間画像を含む前記色毎の階調値を表す画像データに対してハーフトーニング処理を行い、色別のハーフトーン画像を生成するハーフトーニング処理手段、として機能させるためのプログラム。
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