JP2013182280A - 情報配信装置及び情報配信システム及びコンピュータプログラム及び情報配信方法 - Google Patents

情報配信装置及び情報配信システム及びコンピュータプログラム及び情報配信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】災害等のアクシデント発生により被災者と連絡を取ることが難しくなった場合でも、被災者が更なる被害を受けるのを最小化する。
【解決手段】位置取得部20は、移動端末装置の位置を表わす位置情報を繰り返し取得する。位置推定部22は、位置取得部20が取得した過去の位置情報に基づいて、上記移動端末装置の現在位置を推定する。アクシデント検出部24は、アクシデントの発生を検出する。位置通知部26は、アクシデントの発生をアクシデント検出部24が検出した場合に、移動端末装置に対して、他の移動端末装置について位置推定部22が推定した現在位置を通知する。
【選択図】図5

Description

この発明は、災害等のアクシデント発生時に情報を配信する情報配信装置に関する。
災害等のアクシデント発生時に情報を国際的に収集・解析して提供するシステムがある。
外国で被災した被災者に対して、母国語で情報を提供するシステムがある。
特開2003−36333号公報 特開2008−59251号公報
災害等のアクシデント発生時には、電話などの通信手段が使えなくなり、被災者に情報を伝えることが難しくなる。このため、逃げ遅れるなどして、更なる被害を受ける場合がある。特に、外国など言葉が通じない場所で被災した場合は、更に深刻である。
この発明は、例えば、災害等のアクシデント発生により被災者と連絡を取ることが難しくなった場合でも、被災者が更なる被害を受けるのを最小化することを目的とする。
この発明にかかる情報配信装置は、
データを処理する処理装置と、データを入力する入力装置と、データを出力する出力装置と、位置取得部と、位置推定部と、アクシデント検出部と、位置通知部とを有し、
上記位置取得部は、上記入力装置を用いて、複数の移動端末装置のそれぞれについて、上記移動端末装置の位置を表わす位置情報を繰り返し取得し、
上記位置推定部は、上記処理装置を用いて、上記複数の移動端末装置のそれぞれについて、上記位置取得部が取得した過去の位置情報に基づいて、上記移動端末装置の現在位置を推定し、
上記アクシデント検出部は、上記処理装置を用いて、アクシデントの発生を検出し、
上記位置通知部は、アクシデントの発生を上記アクシデント検出部が検出した場合に、上記出力装置を用いて、上記複数の移動端末装置のそれぞれに対して、上記移動端末装置以外の移動端末装置について上記位置推定部が推定した現在位置を通知することを特徴とする。
上記情報配信装置は、更に、分類部を有し、
上記分類部は、上記処理装置を用いて、上記位置推定部が推定した上記移動端末装置の現在位置に基づいて、上記複数の移動端末装置を、互いの現在位置が近い移動端末装置からなる1つ以上のグループに分類し、
上記位置通知部は、アクシデントの発生を上記アクシデント検出部が検出した場合に、上記出力装置を用いて、上記複数の移動端末装置のそれぞれに対して、上記分類部が上記移動端末装置と同じグループに分類した移動端末装置について上記位置推定部が推定した現在位置を通知することを特徴とする。
上記情報配信装置は、更に、データを記憶する記憶装置と、分類記憶部とを有し、
上記分類記憶部は、上記記憶装置を用いて、上記複数の移動端末装置それぞれについて、上記移動端末装置の利用者が使用する言語を表わす使用言語情報と、上記移動端末装置の利用者の国籍を表わす国籍情報とのうち少なくともいずれかを記憶し、
上記分類部は、上記処理装置を用いて、上記位置推定部が推定した上記移動端末装置の現在位置と、上記分類記憶部が記憶した分類情報とに基づいて、上記複数の移動端末装置を、互いの現在位置が近く、かつ、利用者が同一もしくは類似した言語を使用し又は利用者が同一の国籍を有する移動端末装置からなる1つ以上のグループに分類することを特徴とする。
上記位置通知部は、更に、上記出力装置を用いて、上記複数の移動端末装置のそれぞれに対して、上記分類部が同じグループに分類した移動端末装置の現在位置を平均して算出した重心位置に最も近い避難場所を通知することを特徴とする。
上記情報配信装置は、更に、方向判定部と、警告部とを有し、
上記方向判定部は、上記処理装置を用いて、上記複数の移動端末装置のそれぞれについて、上記位置取得部が取得した過去の位置情報に基づいて、上記移動端末装置の移動方向を判定し、
上記警告部は、上記出力装置を用いて、上記方向判定部が判定した移動方向に基づいて、上記移動端末装置以外の移動端末装置から離れる方向へ向けて移動している移動端末装置に対して、警告を通知することを特徴とする。
上記警告部は、上記複数の移動端末装置の現在位置を平均して算出した重心位置から離れる方向へ向けて移動している移動端末装置に対して、上記警告を通知することを特徴とする。
上記位置通知部は、更に、上記出力装置を用いて、上記複数の移動端末装置のそれぞれに対して、上記移動端末装置以外の移動端末装置の移動方向、及び、上記複数の移動端末装置の移動方向を平均した方向とのうち少なくともいずれかを通知することを特徴とする。
この発明にかかる情報配信システムは、利用者が携帯する移動端末装置と、上記情報配信装置とを有することを特徴とする。
この発明にかかるコンピュータプログラムは、
データを処理する処理装置と、データを入力する入力装置と、データを出力する出力装置とを有するコンピュータが実行することにより、上記情報配信装置として上記コンピュータを機能させることを特徴とする。
この発明にかかる情報提供方法は、
データを処理する処理装置と、データを入力する入力装置と、データを出力する出力装置とを有する情報配信装置が、複数の移動端末装置に対して情報を配信する情報配信方法において、
上記入力装置が、上記複数の移動端末装置のそれぞれについて、上記移動端末装置の位置を表わす位置情報を繰り返し取得し、
上記処理装置が、上記複数の移動端末装置のそれぞれについて、上記入力装置が取得した過去の位置情報に基づいて、上記移動端末装置の現在位置を推定し、
上記処理装置が、アクシデントの発生を検出し、
アクシデントの発生を上記アクシデント検出部が検出した場合に、上記出力装置が、上記複数の移動端末装置のそれぞれに対して、上記移動端末装置以外の移動端末装置について上記処理装置が推定した現在位置を通知することを特徴とする。
この発明にかかる情報提供装置によれば、災害等のアクシデントの発生を検出した場合に、移動端末装置に対して他の移動端末装置の現在位置を通知するので、情報提供装置と移動端末装置との間の通信が途絶えたのち、移動端末装置の利用者同士が協力することにより、更なる被害を受けるのを最小化することができる。
災害等のアクシデント発生から、実際の被害が生じるまでに時間があることに着目し、その間に、被害に遭う可能性の高い人に、安心・安全情報を配信する。
実施の形態1における防災情報統制監視システムの全体構成の一例を示す図。 実施の形態1における情報配信システム10の全体構成の一例を示す構成図。 実施の形態1における情報配信装置12及び移動端末装置13〜15のハードウェア資源の一例を示す図。 実施の形態1における移動端末装置13〜15の構成の一例を示すブロック構成図。 実施の形態1における情報配信装置12の構成の一例を示すブロック構成図。 実施の形態1における情報配信処理S12の流れの一例を示すフロー図。 実施の形態1における分類処理S25の流れの一例を示すフロー図。
実施の形態1.
実施の形態1について、図1〜図7を用いて説明する。
図1は、この実施の形態における防災情報統制監視システムの全体構成の一例を示す図である。
防災情報統制監視システムは、国際的に災害等のアクシデントを検出し、情報を共有して、利用者に知らせる。
例えば、宇宙空間を低軌道で飛行している観測衛星が、地上を観測して、地盤沈下などの災害やその他のアクシデントの発生を検出する。あるいは、地震計が地震を観測し、防災機関が津波の発生を予測する。
観測衛星は、軌道上を周回している。A国上空を飛行中は、主に、A国内の状況を観測し、A国内に設置された地上局に向けて観測結果を送信する。また、B国上空を飛行中は、主に、B国内の状況を観測し、B国内に設置された地上局に向けて観測結果を送信する。このため、B国の防災機関が、B国内に設定された地上局から観測衛星の観測結果を取得して解析しても、A国内で発生した地盤沈下についての情報を得ることができない。
そこで、各国内の地上局は、例えば、静止軌道上に存在する通信衛星を介して、C国内に設置された画像収集配信サーバーなどに対して、観測衛星による観測結果や各国内の観測機器による観測結果、各国内の防災機関による災害情報などの情報を送信する。
C国内では、衛星回線ルータが、受信した情報を振り分ける。
例えば、観測衛星が地上を撮影した衛星画像は、画像収集配信サーバーに送られる。画像収集配信サーバーは、送られた衛星画像を蓄積する。
衛星データプラットフォームは、画像収集配信サーバーに蓄積された衛星画像を取得する。
衛星データ解析システムは、衛星データプラットフォームが取得した衛星画像や、衛星回線ルータから送られた他の情報などを解析して、災害等のアクシデントの発生を検出する。例えば、衛星データ解析システムは、衛星画像の変化を監視する変化常続モニタ機能を有する。衛星データ解析システムは、変化常続モニタ機能により、異なる時刻に同じ場所を撮影した衛星画像を比較して、地形の変化を読み取り、地盤沈下などの災害やその他のアクシデントの発生を検出する。
防災プラットフォームは、衛星データ解析システムが検出した結果や、各国の防災機関による災害情報や、津波の解析結果などのその他の情報を総合して、国際的な地域全体の動態情報を管理する。防災プラットフォームは、管理している動態情報に基づいて、アクシデントに関する情報などを、各国の防災機関に通知する。例えば、防災プラットフォームは、C国の防災機関に対して、情報を直接送信する。あるいは、防災プラットフォームは、A国やB国の防災機関に対して、通信衛星を介して情報を送信する。
各国の防災機関は、例えば外務省などの政府機関を介して、自国内に存在する他国の出先機関や、他国内に存在する自国の出先機関に対して、情報を送信する。
他国にいる各国の国民は、現在いる国の防災機関や、現在いる国に存在する母国の出先機関などから、アクシデント発生などの情報を得る。
図2は、この実施の形態における情報配信システム10の全体構成の一例を示す構成図である。
情報配信システム10は、情報配信装置12と、複数の移動端末装置13〜15とを有する。
情報配信装置12と移動端末装置13〜15との間は、例えば、公衆通信回線などの回線やインターネットなどのネットワークなどにより接続されている。
情報配信装置12は、例えば、防災プラットフォームに設置されている。なお、情報配信装置12は、各国の防災機関、政府機関や出先機関などに設置されている構成であってもよい。情報配信装置12は、災害等のアクシデント発生時に、移動端末装置13〜15に対して情報を配信する。情報配信装置12と移動端末装置13〜15との間の通信が災害等のアクシデントによって切断しても、移動端末装置13〜15の利用者が孤立しないようにするため、情報配信装置12は、移動端末装置13〜15に対して、近くにいる他の移動端末装置13〜15の位置を知らせる。
移動端末装置13〜15は、他国にいる各国の国民などの利用者が携帯している。移動端末装置13〜15は、平常時から、情報配信装置12に対して、自分の位置を通知しておく。情報配信装置12は、災害等のアクシデント発生前に通知された位置に基づいて、災害等のアクシデント発生後、速やかに、他の移動端末装置13〜15の位置を通知する。
図3は、この実施の形態における情報配信装置12及び移動端末装置13〜15のハードウェア資源の一例を示す図である。
情報配信装置12及び移動端末装置13〜15は、例えば、処理装置91と、記憶装置94と、入力装置92と、出力装置93とを有するコンピュータである。
処理装置91は、コンピュータプログラムを実行することにより、データを処理するとともに、入力装置92,出力装置93,記憶装置94を制御する。
記憶装置94は、処理装置91が実行するコンピュータプログラムや、処理装置91が処理するデータなどを記憶する。
入力装置92は、外部から情報を入力して、処理装置91が処理できるデータに変換する。入力装置92が変換したデータは、処理装置91が直接処理してもよいし、記憶装置94が一時的に記憶してもよい。例えば、入力装置92は、キーボード、マウス、タッチパッドなど、操作者による操作を入力する操作入力装置である。あるいは、入力装置92は、静止画像や動画像などを撮影するカメラである。あるいは、入力装置92は、音声を入力するマイクである。あるいは、入力装置92は、温度や加速度や方位などの物理量を検知するセンサである。あるいは、入力装置92は、全地球測位システム(GPS)などにより自身の位置を測定する位置測定装置である。あるいは、入力装置92は、アナログ信号をデジタルデータに変換するアナログデジタル変換器である。あるいは、入力装置92は、他の装置が送信した信号を受信して復号する受信装置である。
出力装置93は、処理装置91が処理したデータや記憶装置94が記憶したデータを変換して、外部に出力する。例えば、出力装置93は、静止画像や動画像や文字などを表示する表示装置である。あるいは、出力装置93は、音声を出力するスピーカである。あるいは、出力装置93は、モータなど機械的な動作をする機械要素である。あるいは、出力装置93は、デジタルデータをアナログ信号に変換するデジタルアナログ変換器である。あるいは、出力装置93は、所定の変調方式で変調した信号を他の装置に対して送信する送信装置である。
以下で説明する情報配信装置12などの機能ブロックは、例えば、記憶装置94が記憶したコンピュータプログラムを処理装置91が実行することにより実現することができる。しかし、以下で説明する機能ブロックは、アナログ回路など他の電気的構成や、機械的構成など、他の構成により実現するものであってもよい。
図4は、この実施の形態における移動端末装置13〜15の構成の一例を示すブロック構成図である。
それぞれの移動端末装置13〜15は、例えば、位置測定部30と、位置送信部31と、位置受信部32と、位置表示部33と、警告受信部34と、警告出力部35とを有する。
位置測定部30は、位置測定装置などの入力装置92を用いて、自身の位置を表わす情報(以下「位置情報」と呼ぶ。)を取得する。位置情報には、例えば、緯度及び経度及び高度などがある。例えば、位置測定部30は、GPSにより、自身の位置を測定する。あるいは、位置測定部30は、接続している基地局やアクセスポイントなどの情報に基づいて、処理装置91を用いて、自身の位置を算出する。あるいは、位置測定部30は、接続している基地局やアクセスポイントなどから、受信装置などの入力装置92を用いて、基地局やアクセスポイントなどの位置を表わす情報を受信し、自身の位置とみなす。
位置送信部31は、送信装置などの出力装置93を用いて、位置測定部30が取得した位置情報を、情報配信装置12に対して送信する。位置送信部31は、位置情報を繰り返し送信する。位置送信部31は、例えば5分から10分に1回の割合で、位置情報を送信する。
位置受信部32は、受信装置などの入力装置92を用いて、情報配信装置12から、他の移動端末装置13〜15の位置情報を受信する。
位置表示部33は、表示装置などの出力装置93を用いて、位置測定部30が取得した自身の位置情報や、位置受信部32が受信した他の移動端末装置13〜15の位置情報を表示する。
警告受信部34は、受信装置などの入力装置92を用いて、情報配信装置12から、警告を受信する。
警告出力部35は、表示装置やスピーカなどの出力装置93を用いて、警告受信部34が受信した警告を出力する。
図5は、この実施の形態における情報配信装置12の構成の一例を示すブロック構成図である。
情報配信装置12は、例えば、位置取得部20と、位置記憶部21と、位置推定部22と、分類記憶部23と、アクシデント検出部24と、分類部25と、位置通知部26と、方向判定部27と、警告部28とを有する。
位置取得部20は、受信装置などの入力装置92を用いて、移動端末装置13〜15から、位置情報を取得する。
位置記憶部21は、記憶装置94を用いて、位置取得部20が記憶した位置情報を記憶する。
位置推定部22は、処理装置91を用いて、位置記憶部21が記憶した位置情報に基づいて、移動端末装置13〜15それぞれの現在位置を推定する。例えば、位置推定部22は、1つの移動端末装置について位置記憶部21が記憶した最新の位置情報と、一つ前の位置情報とに基づいて、移動端末装置の移動方向及び移動速度を算出する。位置推定部22は、算出した移動速度に、最新の位置情報の測定時刻から現在時刻までの経過時間を乗じて、移動距離を算出する。位置推定部22は、最新の位置情報と、移動方向と、移動距離とに基づいて、移動端末装置の推定現在位置を算出する。
分類記憶部23は、記憶装置94を用いて、移動端末装置13〜15のそれぞれについて、分類情報をあらかじめ記憶している。分類情報は、移動端末装置13〜15を分類するための情報を表わす。例えば、分類情報は、利用者が使用する言語を表わす使用言語情報である。利用者が複数の言語を使用できる場合、使用言語情報は、利用者が使用する言語のリストであってもよい。
アクシデント検出部24は、処理装置91を用いて、災害等のアクシデントが発生したことを検出する。例えば、アクシデント検出部24は、地震計などのセンサを用いて地震などの災害の発生を直接検出する。あるいは、アクシデント検出部24は、受信装置などの入力装置92を用いて、他の装置が検出した災害についての情報を受信することにより、災害の発生を間接的に検出する構成であってもよい。アクシデント検出部24は、例えば、緊急地震速報、津波警報、大雨洪水警報、台風情報、防災無線などを受信する。
分類部25は、処理装置91を用いて、移動端末装置13〜15を分類する。分類部25は、アクシデント検出部24が災害等のアクシデント発生を検出した場合に、分類をする。分類部25は、位置推定部22が推定した現在位置と、分類記憶部23が記憶した利用者の使用言語とに基づいて、現在位置が比較的近く、かつ、利用者の使用言語が同一の移動端末装置13〜15を同じグループに分類する。すなわち、災害等のアクシデント発生時に比較的近くにいて言葉が通じる利用者同士を一つのグループにする。グループの数は、あらかじめ定めず、状況に応じて可変とする。
例えば、分類部25は、仮のグループとして、それぞれのグループに移動端末装置が1つずつ属するグループを形成する。分類部25は、このグループのなかから、近いグループを2つ選択して、1つにまとめる。これを、分類部25は、1つにまとめられるグループがなくなるまで繰り返す。
2つのグループが近いか否かは、例えば、グループ間の距離と、グループに属する移動端末装置の数と、グループに属する移動端末装置の利用者の使用言語とによって判定される。分類部25は、例えば、2つのグループにそれぞれ属する2つの移動端末装置の間の距離のうち、最も短い距離(最短法)、あるいは、最も長い距離(最長法)を、その2つのグループの間の距離とする。あるいは、分類部25は、それぞれのグループに属する移動端末装置の位置を平均した位置(グループの重心位置)の間の距離(重心法)を、グループ間の距離とする。分類部25は、グループ間の距離が短いほど、2つのグループが近いと判定する。
また、分類部25は、例えば、2つのグループのうち移動端末装置の数が少ないほうのグループに属する移動端末装置の数が少ないほど、2つのグループが近いと判定する。これにより、近くにグループ化できる相手がいない場合は、少し離れた位置にある移動端末装置と同じグループに分類される。
また、分類部25は、2つのグループの言語を比較して、その2つのグループが近いか否かを判定する。グループの言語とは、そのグループに属する移動端末装置の利用者が使用する言語のことである。そのグループに属する移動端末装置の利用者が、全員同じ1つの言語だけを使用する場合、その言語がグループの言語である。分類部25は、グループの言語が同一ならグループが近いと判定し、グループの言語が異なればグループが遠いと判定する。
そのグループに属する移動端末装置の利用者のなかに複数の言語を使用する利用者がいる場合など、グループの言語が複数ある場合、グループの言語のなかに同じ言語があれば、2つのグループが近いと判定し、グループの言語のなかに同じ言語がなければ、2つのグループが遠いと判定する。複数の言語を使用する利用者がいれば、その利用者が通訳になって意思を疎通できるからである。
なお、言語間の類似度を分類部25があらかじめ記憶しておき、グループの言語のなかに同じ言語がない場合でも、類似度が高い言語がある場合には比較的近いと判定し、類似度が高い言語がない場合には比較的遠いと判定する構成であってもよい。言語の類似度が高ければ、完全には理解できなくても、なんとか意思を疎通できるからである。
位置通知部26は、送信装置などの出力装置93を用いて、分類部25による分類結果に基づいて、移動端末装置13〜15のそれぞれに対して、同じグループに分類された他の移動端末装置について位置推定部22が推定した現在位置を送信する。
方向判定部27は、処理装置91を用いて、分類部25による分類結果に基づいて、移動端末装置13〜15のそれぞれについて、同じグループに分類された他の移動端末装置へ近づく方向へ移動しているか離れる方向へ移動しているかを判定する。例えば、方向判定部27は、同じグループに分類された移動端末装置について位置推定部22が推定した現在位置を平均して、グループの重心位置を算出する。方向判定部27は、それぞれの移動端末装置について、位置推定部22が算出した移動方向と、位置推定部22が推定した現在位置とに基づいて、その移動端末装置が属するグループの重心位置から離れる方向へ移動しているか、近づく方向へ移動しているかを判定する。
警告部28は、同じグループに分類された他の移動端末装置から離れる方向へ移動していると方向判定部27が判定した移動端末装置に対して、送信装置などの出力装置93を用いて、警告を送信する。
このように、災害等のアクシデント発生時において、近くにいる他の利用者の位置を通知することにより、利用者同士が合流して助け合えるようにする。
災害等のアクシデント発生後、情報配信装置12と移動端末装置13〜15との間の通信がいまのところ保たれていたとしても、いつ切断するかわからない。例えば、通信トラフィックの増大により、交換機やサーバがダウンしたり、発信制限がかかったりする可能性がある。また、緊急地震速報が出た場合などでは、その時点では災害等のアクシデントの影響が出ていなくても、これから影響が出て、本格的な被害が発生する可能性がある。
そこで、わずかしかないかもしれない猶予期間の間に、他の利用者の位置を通知する。これにより、利用者同士が合流して助け合うことができる。
また、外国人が日本を旅行している場合や、日本人が海外を旅行している場合のように、言葉が通じにくい地域にいるときに災害等のアクシデントに遭うと、心細いだけでなく、ニュースなどが理解できないために逃げ遅れる可能性がある。同じ言語を使用する者同士で助け合うことにより、励ましあったり、一緒に避難したりすることができる。
図6は、この実施の形態における情報配信処理S12の流れの一例を示すフロー図である。
情報配信処理S12において、情報配信装置12は、平常時に、移動端末装置13〜15から位置情報を取得し、災害等のアクシデント発生時に、移動端末装置13〜15に対して情報を配信する。情報配信処理S12は、例えば、位置取得工程S20と、速度算出工程S21と、アクシデント検出工程S22と、端末選択工程S23と、位置推定工程S24と、分類処理S25と、グループ選択工程S26と、重心算出工程S27と、端末選択工程S28と、方向判定工程S29と、位置通知工程S30と、警告通知工程S31とを有する。
位置取得工程S20において、位置取得部20は、いずれかの移動端末装置から送信された位置情報を受信する。
いずれの移動端末装置も位置情報を送信していない場合、位置取得部20は、アクシデント検出工程S22へ処理を進める。
いずれかの移動端末装置が位置情報を送信した場合、位置取得部20は、その位置情報を受信する。位置記憶部21は、位置取得部20が受信した位置情報を、その位置情報を送信した移動端末装置と対応づけて記憶し、速度算出工程S21へ処理を進める。
速度算出工程S21において、位置推定部22は、位置取得工程S20で位置取得部20が受信した位置情報と、その位置情報を送信した移動端末装置についての以前の位置情報とに基づいて、その移動端末装置の移動方向及び移動速度を算出する。位置推定部22は、算出した移動方向及び移動速度を、その移動端末装置と対応づけて記憶しておく。
位置取得部20は、位置取得工程S20に処理を戻し、次の位置情報を受信する。
アクシデント検出工程S22において、アクシデント検出部24は、災害等のアクシデントの発生を検出する。
災害等のアクシデントの発生を検出しない場合、位置取得部20は、位置取得工程S20に処理を戻し、次の位置情報を受信する。
災害等のアクシデントの発生を検出した場合、アクシデント検出部24は、端末選択工程S23へ処理を進める。
位置推定部22は、移動端末装置を一つずつ処理して、それぞれの移動端末装置の現在位置を推定する。
端末選択工程S23において、位置推定部22は、位置記憶部21が位置情報を記憶した移動端末装置のなかから、まだ処理をしていない移動端末装置を一つ選択する。
すべての移動端末装置が処理済であり、まだ処理をしていない移動端末装置が存在しない場合、位置推定部22は、分類処理S25へ処理を進める。
まだ処理をしていない移動端末装置が存在する場合、位置推定部22は、まだ処理をしていない移動端末装置のなかから移動端末装置を一つ選択する。位置推定部22は、位置推定工程S24へ処理を進める。
位置推定工程S24において、位置推定部22は、端末選択工程S23で選択した移動端末装置について、位置取得工程S20で位置記憶部21が記憶した位置情報と、速度算出工程S21で記憶した移動方向及び移動速度とに基づいて、移動端末装置の現在位置を算出する。移動方向及び移動速度をあらかじめ算出しておくことにより、現在位置算出にかかる処理時間を短くすることができる。
位置推定部22は、端末選択工程S23に処理を戻し、次の移動端末装置を選択する。
分類処理S25において、分類部25は、移動端末装置をグループに分類する。
方向判定部27は、分類部25が分類したグループを一つずつ処理する。
グループ選択工程S26において、方向判定部27は、分類部25が分類したグループのなかから、まだ処理していないグループを一つ選択する。
すべてのグループが処理済であり、まだ処理していないグループが存在しない場合、方向判定部27は、情報配信処理S12を終了する。
まだ処理していないグループが存在する場合、方向判定部27は、まだ処理していないグループのなかから、グループを一つ選択する。方向判定部27は、重心算出工程S27へ処理を進める。
重心算出工程S27において、方向判定部27は、グループ選択工程S26で選択したグループに分類処理S25で分類部25が分類したすべての移動端末装置について位置推定工程S24で位置推定部22が推定した現在位置を平均して、グループの重心位置を算出する。
方向判定部27は、グループ選択工程S26で選択したグループに分類された移動端末装置を一つずつ処理する。
端末選択工程S28において、方向判定部27は、グループ選択工程S26で選択したグループに分類処理S25で分類部25が分類した移動端末装置のなかから、まだ処理していない移動端末装置を一つ選択する。
すべての移動端末装置が処理済であり、まだ処理していない移動端末装置が存在しない場合、方向判定部27は、グループ選択工程S26に処理を戻し、次のグループを選択する。
まだ処理していない移動端末装置が存在する場合、方向判定部27は、まだ処理していない移動端末装置のなかから、移動端末装置を一つ選択する。方向判定部27は、方向判定工程S29へ処理を進める。
方向判定工程S29において、方向判定部27は、グループ選択工程S26で選択したグループについて重心算出工程S27で算出した重心位置と、端末選択工程S28で選択した移動端末装置について、速度算出工程S21で位置推定部22が算出した移動方向及び移動速度と、位置推定工程S24で位置推定部22が推定した現在位置とに基づいて、移動端末装置がグループの重心位置から遠ざかる方向へ移動しているか、グループの重心位置に近づく方向へ移動しているかを判定する。
移動端末装置がグループの重心位置から遠ざかる方向へ移動していると判定した場合、方向判定部27は、警告通知工程S31へ処理を進める。
移動端末装置がグループの重心位置に近づく方向へ移動していると判定した場合、方向判定部27は、位置通知工程S30へ処理を進める。
位置通知工程S30において、位置通知部26は、端末選択工程S28で方向判定部27が選択した移動端末装置に対して、グループ選択工程S26で選択したグループに属する他の移動端末装置の位置情報を通知する。
方向判定部27は、端末選択工程S28に処理を戻し、次の移動端末装置を選択する。
警告通知工程S31において、位置通知部26は、端末選択工程S28で方向判定部27が選択した移動端末装置に対して、グループ選択工程S26で選択したグループに属する他の移動端末装置の位置情報を通知する。
警告部28は、端末選択工程S28で方向判定部27が選択した移動端末装置に対して、移動方向が異なる旨の警告を通知する。
方向判定部27は、端末選択工程S28に処理を戻し、次の移動端末装置を選択する。
図7は、この実施の形態における分類処理S25の流れの一例を示すフロー図である。
分類処理S25は、例えば、端末選択工程S50と、グループ生成工程S51と、グループ選択工程S52と、評価値算出工程S53と、結合判定工程S54と、グループ結合工程S55と、グループ選択工程S56と、評価値算出工程S57とを有する。
分類部25は、移動端末装置を一つずつ別のグループに仮分類する。
端末選択工程S50において、分類部25は、位置推定工程S24で位置推定部22が位置情報を推定した移動端末装置のなかから、まだ処理していない移動端末装置を一つ選択する。
すべての移動端末装置が処理済であり、まだ処理していない移動端末装置が存在しない場合、分類部25は、結合判定工程S54へ処理を進める。
まだ処理していない移動端末装置が存在する場合、分類部25は、まだ処理していない移動端末装置のなかから、移動端末装置を一つ選択する。分類部25は、グループ生成工程S51へ処理を進める。
グループ生成工程S51において、分類部25は、新しいグループを生成する。分類部25は、端末選択工程S50で選択した移動端末装置を、生成した新しいグループに分類する。例えば、分類部25は、1つのグループについて、そのグループに属する移動端末装置の数、そのグループに属する移動端末装置のリスト、そのグループに属する移動端末装置の利用者が使用する言語のリストなどを記憶する。分類部25は、新しく生成したグループについて、移動端末装置の数を1に設定し、移動端末装置のリストに端末選択工程S50で選択した移動端末装置を入れ、使用言語のリストに、端末選択工程S50で選択した移動端末装置について分類記憶部23が記憶した言語を入れる。
分類部25は、既にあるグループを一つずつ処理して、新しく生成したグループとの間の近さを表わす評価値を算出する。
グループ選択工程S52において、分類部25は、グループ生成工程S51で新しく生成したグループ以外の既にあるグループのなかから、まだ処理していないグループを1つ選択する。
既にあるグループがすべて処理済であり、まだ処理していないグループが存在しない場合、分類部25は、端末選択工程S50に戻り、次の移動端末装置を選択する。
まだ処理していないグループが存在する場合、分類部25は、まだ処理していないグループのなかからグループを一つ選択する。
評価値算出工程S53において、分類部25は、グループ生成工程S51で新しく生成したグループと、グループ選択工程S52で選択したグループとのペアについて、評価値を算出する。
例えば、分類部25は、2つのグループの間の距離を算出する。それぞれのグループに属する移動端末装置が1つずつしかないので、2つのグループの間の距離を算出する方式が最短法であっても最長法であっても重心法であっても、その2つの移動端末装置の間の距離がグループ間の距離になる。分類部25は、算出したグループ間の距離を記憶しておく。
次に、分類部25は、2つのグループの間の使用言語の共通度を算出する。分類部25は、それぞれのグループについて記憶した使用言語のリストに、共通する言語があるか否かを判定する。
共通する言語がある場合、分類部25は、共通度を1にする。
共通する言語がない場合、分類部25は、それぞれのグループについて記憶した使用言語のリストのなかから言語を1つずつ選択したペアのうち、最も類似している2つの言語のペアを判定する。分類部25は、判定したペアの類似度に基づいて、共通度を算出する。共通度は、例えば、1以上a以下の数値(ただし、aは、1より大きい所定の実数。)であり、2つの言語が類似しているほど小さい値をとり、2つの言語が類似していないほど大きい値をとる。
分類部25は、グループ間の距離と共通度との積を算出して、そのペアの評価値とする。評価値が小さいほど、2つのグループが近いことを表わす。分類部25は、算出した評価値を記憶しておく。
分類部25は、グループ選択工程S52に処理を戻し、次のグループを選択する。
結合判定工程S54において、分類部25は、評価値算出工程S53(または評価値算出工程S57)で評価値を算出した評価値に基づいて、評価値が最も小さいペアを判定する。分類部25は、判定したペアの評価値を、所定の閾値と比較する。
評価値が閾値より小さい場合、その2つのグループを結合する。分類部25は、グループ結合工程S55へ処理を進める。
評価値が閾値より大きい場合、グループの結合を終了する。最終的なグループは、分類部25がその時点で記憶しているグループになる。分類部25は、分類処理S25を終了する。
グループ結合工程S55において、分類部25は、新しいグループを生成する。分類部25は、結合判定工程S54で評価値が最も小さいと判定したペアである2つのグループに属するすべての移動端末装置を、新しく生成したグループに分類する。分類部25は、結合した2つのグループを、新しく生成したグループで置き換え、古い2つのグループを削除する。
例えば、分類部25は、結合する2つのグループについて記憶した移動端末装置の数を合計して、新しく生成したグループについての移動端末装置の数とする。分類部25は、結合する2つのグループについて記憶した移動端末装置のリストを連結して、新しく生成したグループについての移動端末装置のリストとする。分類部25は、結合する2つのグループについて記憶した使用言語のリストを連結し、重複する言語を削除して、新しく生成したグループについての使用言語のリストとする。
分類部25は、新しく生成したグループ(及び結合した2つのグループ)以外のグループを一つずつ処理して、新しく生成したグループとの間の評価値を算出する。
グループ選択工程S56において、分類部25は、新しく生成したグループ(及び結合した2つのグループ)以外のグループのなかから、まだ処理していないグループを一つ選択する。
すべてのグループが処理済であり、まだ処理していないグループが存在しない場合、分類部25は、結合判定工程S54に戻り、次に結合するグループを判定する。
まだ処理していないグループが存在する場合、分類部25は、まだ処理していないグループを1つ選択する。分類部25は、評価値算出工程S57へ処理を進める。
評価値算出工程S57において、分類部25は、グループ結合工程S55で新しく生成したグループと、グループ選択工程S56で選択したグループとのペアについて、評価値を算出する。
例えば、分類部25は、2つのグループの間の距離を算出する。最短法の場合、分類部25は、結合した2つのグループそれぞれと、選択したグループとの間の距離のうち、短いほうの距離を、新しく生成したグループと、選択したグループとの間の距離とする。最長法の場合、分類部25は、結合した2つのグループそれぞれと、選択したグループとの間の距離のうち、長いほうの距離を、新しく生成したグループと、選択したグループとの間の距離とする。重心法の場合、分類部25は、結合した2つのグループそれぞれの重心位置を、それぞれのグループに属する移動端末装置の数を重みとして重み付け平均することにより、新しく生成したグループの重心位置を算出し、算出した重心位置を使って、選択したグループとの間の距離を算出する。
分類部25は、2つのグループそれぞれに属する移動端末装置の数のうち、少ないほうの数を判定する。また、分類部25は、評価値算出工程S53と同様にして、2つのグループの間の使用言語の共通度を算出する。
分類部25は、2つのグループの間の距離と、少ないほうのグループの移動端末装置の数と、共通度との積を算出して、そのペアの評価値とする。
分類部25は、グループ選択工程S56に処理を戻し、次のグループを選択する。
このようにして、グループ間の評価値が小さいグループから順に結合していき、閾値より小さい評価値のペアがなくなるまで繰り返す。評価値は、グループ間の距離が短かいほど小さくなるので、距離が近いグループほど結合されやすい。また、評価値は、使用する言語が似ているほど小さくなるので、言葉が通じる利用者のグループほど結合されやすい。また、評価値は、移動端末装置の数が少ないグループほど小さくなるので、移動端末装置の数が少ないグループほど結合されやすい。これにより、小さいグループが孤立するのを防ぐことができる。
なお、移動端末装置の分類がすべて終わってから位置情報を送信するのではなく、分類処理S25の途中で、同じグループになるとわかった移動端末装置から順次、位置情報を送信する構成であってもよい。
例えば、グループ結合工程S55において、位置通知部26は、結合する2つのグループのいずれかに属する移動端末装置のそれぞれに対して、他方のグループに属するすべての移動端末装置の位置情報を送信する。
これにより、分類処理S25が終わる前に、情報配信装置12と移動端末装置13〜15との間の通信が切断した場合でも、移動端末装置13〜15の利用者に対して、近くにいる他の利用者の位置を、一部だけでも通知することができる。
また、移動端末装置を分類せず、情報配信装置12は、すべての移動端末装置13〜15に対して、他のすべての移動端末装置の位置情報を送信する構成であってもよい。
また、情報配信装置12は、災害等のアクシデントの発生をアクシデント検出部24が検出した場合に、移動端末装置13〜15に対して一斉に、位置情報の送信を要求するリクエストを送信する構成であってもよい。移動端末装置13〜15は、リクエストを受信した場合、自分の位置情報を情報配信装置12に対してすぐに送信する。その後、移動端末装置13〜15は、通常よりも短い間隔(例えば1分おき)で、自分の位置情報を情報配信装置12に対して送信する。これにより、移動端末装置13〜15の現在位置や移動方向・移動速度の推定精度を高めることができる。
なお、情報配信装置12は、通信回線の混雑度に基づいて、移動端末装置13〜15に対して、位置情報を送信する間隔を指示する構成であってもよい。通信回線が混雑している場合には、位置情報の送信間隔を長くする。これにより、通信回線のパンクを防ぐことができる。
なお、位置通知部26や警告部28は、分類記憶部23が記憶した使用言語に基づいて、移動端末装置13〜15に対して、その移動端末装置の利用者が使用する言語によって情報を通知する構成であってもよい。
また、情報配信装置12は、他の移動端末装置の位置情報だけでなく、移動端末装置が他の移動端末装置と直接通信するための情報を、移動端末装置に対して通知する構成であってもよい。移動端末装置13〜15は、情報配信装置12との間の通信が途絶えた場合、近くにある他の移動端末装置との間で、ピアツーピア(P2P)通信やアドホック通信などインフラストラクチャに頼らない通信方式で直接通信する。これにより、災害等のアクシデントにより電話などが通じない場合でも、利用者同士が連絡を取り、協力することができる。
なお、分類記憶部23が記憶する分類情報は、使用言語情報に限らず、移動端末装置を分類するために使うことができる情報であればよい。
例えば、分類記憶部23は、使用言語情報ではなく、移動端末装置の利用者の国籍を表わす国籍情報を分類情報として記憶する構成であってもよい。その場合、分類部25は、現在位置が比較的近く、かつ、利用者の国籍が同一の移動端末装置を同じグループに分類する。
そうすれば、同国人同士で助け合うことができる。
また、分類記憶部23は、使用言語情報と国籍情報との両方を分類情報として記憶する構成であってもよい。その場合、分類部25は、現在位置が比較的近く、かつ、利用者の使用言語が同一であり、かつ、利用者の国籍が同一である移動端末装置を同じグループに分類する。なお、分類したグループに属する移動端末装置の数が所定の閾値より少ない場合、分類部25は、利用者の使用言語が同一だが、国籍が異なるために異なるグループに分類した移動端末装置を、一つのグループにまとめる構成であってもよい。
また、分類記憶部23は、移動端末装置の利用者が属する団体を表わす団体情報を分類情報として記憶する構成であってもよい。その場合、分類部25は、現在位置が比較的近く、かつ、利用者の属する団体が同一の移動端末装置を同じグループに分類する。あるいは、分類部25は、移動端末装置の現在位置に関係なく、利用者の属する団体が同一の移動端末装置を同じグループに分類する構成であってもよい。
例えば、修学旅行のような団体行動中に、利用者が同じ団体に属する他の利用者とはぐれて迷子になった場合に、同じ団体に属する利用者同士が合流することができる。
更に、警告部28は、災害等のアクシデント発生時だけでなく、移動端末装置が、同じ団体に属する他の利用者の移動端末装置から離れる方向へ移動した場合に、警告を通知する構成であってもよい。このように、移動端末装置の群れを管理することにより、利用者が同じ団体に属する他の利用者とはぐれて迷子になるのを防止することができる。
なお、位置通知部26は、移動端末装置に対して、他の移動端末装置の位置だけでなく、移動端末装置の近くにある避難場所の位置を通知する構成であってもよい。
例えば、情報配信装置12に、避難場所記憶部と、避難場所判定部とを設ける。避難場所記憶部は、記憶装置94を用いて、複数の避難場所それぞれについて、避難場所の位置をあらかじめ記憶している。避難場所判定部は、処理装置91を用いて、分類部25が同じグループに分類した移動端末装置について、位置推定部22が推定した現在位置を平均して算出したグループの重心位置に最も近い避難場所を、避難場所記憶部が記憶した避難場所のなかから判定する。位置通知部26は、送信装置などの出力装置93を用いて、複数の移動端末装置のそれぞれに対して、その移動端末装置を分類したグループについて避難場所判定部が判定した避難場所の位置を通知する。
このように、移動端末装置の群れを管理することにより、同じグループの利用者を、同じ避難場所に集めることができる。
各国には、自国民の安全を守る任務がある。外国で勤務する者や外国を旅行している者(在外者)は、言葉や文化の違い、現地情報が十分でないなどの理由により、不安を感じる場面がある。また、留守宅では、いざという時に、安否情報が得づらい場合がある。
例えば、津波が発生した場合、現地では「津波」に関する知識が十分でないために情報を伝えない可能性がある。また、現地語で「津波」と報道されても、在外者が現地語を理解できない場合がある。これらの理由により、在外者が被災する場合がある。
移動端末装置13〜15は、自分の位置を情報配信装置12に随時登録しておく。移動端末装置13〜15は、緊急時に、情報配信装置12に登録された位置情報を共有する。これにより、異国の地で、近くにいる同じ国の国民と情報を共有することができる。
情報配信装置12は、移動端末装置13〜15の移動方向及び移動速度(ベクトル情報)を算出する。情報配信装置12は、移動端末装置13〜15に対して、他の移動端末装置の位置情報だけでなく、算出したベクトル情報を配信する構成であってもよい。これにより、移動端末装置13〜15の利用者は、近くにいる同じ国の国民が、どの方向に避難しているかを知ることができる。
なお、方向判定部27や警告部28を情報配信装置12に設けるのではなく、移動端末装置13〜15が、情報配信装置12から通知された他の移動端末装置の位置情報に基づいて、他の移動端末装置から離れる方向に移動しているか否かを判定し、警告を出力する構成であってもよい。情報配信装置12が推定した移動方向ではなく、位置測定部30が測定した位置情報に基づいて算出した移動方向を使うので、他の移動端末装置から離れる方向に移動しているか否かを正確に判定することができる。
また、他の移動端末装置から離れる方向に移動しているときに警告をするのではなく、他の移動端末装置の移動方向と異なる方向に移動しているときに警告する構成であってもよい。
また、情報配信装置12は、複数の移動端末装置の移動速度がほぼ同時に速くなった場合に、避難が始まったと判断する構成であってもよい。なお、情報配信装置12が、移動端末装置13〜15に対して、他の移動端末装置のベクトル情報を送信する構成である場合、避難が始まったか否かを、移動端末装置13〜15が判断する構成であってもよい。移動端末装置13〜15は、避難が始まった場合に、そのことを表示するなどして利用者に通知する構成であってもよい。
在外者(外国に滞在している日本人や日本に滞在している外国人など)向けに、各人の母国語で、安心安全にかかる情報を双方向で提供する。各国は、渡航先国との間で、安心安全にかかる情報を共有する。例えば、各国に、情報配信装置12を設ける。情報配信装置12同士で通信し、それぞれの情報配信装置12が持っている情報を交換する。
例えば、A国の情報配信装置12は、B国の情報配信装置12から、B国滞在中のA国の利用者の位置情報を取得する。B国で災害等のアクシデントが発生した場合、A国の情報配信装置12は、A国内にいるその利用者の家族に対して、利用者の位置情報を通知する。そうすれば、災害等のアクシデントによってA国とB国との間の通信が一時的に不通になった場合であっても、B国滞在中のA国の利用者が被災地にいるのか、被災地から離れた安全な場所にいるのかを、利用者の家族に知らせることができる。
あるいは、例えば日本国内に設けた情報配信装置12(情報共有プラットフォーム)に情報を集めておき、その情報配信装置12に対して、日本国内あるいは外国からアクセスすることにより、各国で情報を共有する構成であってもよい。情報配信装置12は、例えば、SaaS(Software as a Service)形態でサービスを提供する。
また、災害等のアクシデントが発生したことをアクシデント検出部24が検出する方式には、上述した方式のほか、例えば、次のような方式がある。
・災害チャーターした観測衛星により、緊急観測をする。例えば、洪水発生時に、浸水している範囲を観測する。アクシデント検出部24は、観測衛星が観測した浸水範囲に基づいて、浸水範囲が将来どのように移動するかを予測して、サービス提供範囲が浸水する可能性があるか否かを予測する。
・干渉SAR(合成開口レーダ)により、地形の変化を常時モニタリングして観測する。例えば、地すべりや地盤沈下などの発生を観測する。分類部25は、干渉SARが観測した地形の変化に基づいて、土砂ダムによる浸水や土石流の発生などの災害等のアクシデントが発生するか否かを判定する。
例えば、各国に地上局を設け、観測衛星からの画像を受信する。観測衛星は、国境をまたいで複数の国を観測する。各地上局は、観測衛星が視野に入っているとき、観測衛星と通信できる。各地上局は、観測衛星が自国を観測したときの画像を受信する。各地上局は、受信した画像を自由に利用する。
しかし、災害等のアクシデントは、国境とは無関係に発生する。このため、観測衛星が観測した画像を、国境とは無関係にシームレスに利用する必要がある。そのため、情報共有プラットフォームを一箇所に設け、各地上局が受信した画像を、情報共有プラットフォームに対して送出する。なお、データ伝送には、通信衛星回線を利用することが好ましい。地上施設が少ない分、災害等のアクシデント発生時に被害を受ける可能性が低く、抗堪性が高いからである。
情報共有プラットフォームは、各国の地上局から受信した画像をマージ処理するなどしてシームレスに利用可能なデータに加工する。
震災発生時には、震源地近くで揺れを観測した時刻(震災検知時刻)から、震源地から遠い地点に影響が出る時刻(影響発生時刻)までに、数秒〜数十秒の猶予(影響発生前時間)がある。この時間を有効に活用して、防災情報を配信する。
例えば、情報共有プラットフォームは、複数の利用者の移動速度が同時に速くなった場合、避難が始まったと自動認識する。
また、情報共有プラットフォームは、震災検知時刻に、登録ユーザー(利用者)の位置情報を自動収集する。
情報共有プラットフォームは、震災検知時刻から一定時間前における登録ユーザーの位置情報に基づいて、移動ベクトル(移動方向及び移動速度)を算出する。
また、情報共有プラットフォームは、震災検知時刻以降も、登録ユーザーの位置情報を収集して、移動ベクトルを随時更新する。
移動ベクトルの方向が、例えば同一国民や町内会など同じグループ内の多数を占めるユーザーと異なる場合、情報共有プラットフォームは、変更方向の情報を提供し、アラーム(警告)を発信する。
また、情報共有プラットフォームは、各ユーザの母国語で、安心安全にかかる情報を双方向で提供する。
また、影響発生時刻後、情報共有プラットフォームは、震災検知時刻や影響発生時刻における登録ユーザーの位置情報に基づいて、災害等のアクシデントの影響を受ける範囲内に登録ユーザーがいたか否かを判定(位置フィルタリング)する。情報共有プラットフォームは、判定結果に基づいて、安否確認用データを生成し、登録ユーザーの家族などからの問い合わせに答える。
以上、説明した構成は、一例であり、他の構成であってもよい。例えば、本質的でない部分の構成を、他の構成で置き換えた構成であってもよい。
以上説明した情報配信装置(12)は、データを処理する処理装置(91)と、データを入力する入力装置(92)と、データを出力する出力装置(93)と、位置取得部(20)と、位置推定部(22)と、アクシデント検出部(24)と、位置通知部(26)とを有する。
上記位置取得部は、上記入力装置を用いて、複数の移動端末装置(13〜15)のそれぞれについて、上記移動端末装置の位置を表わす位置情報を繰り返し取得する。
上記位置推定部は、上記処理装置を用いて、上記複数の移動端末装置のそれぞれについて、上記位置取得部が取得した過去の位置情報に基づいて、上記移動端末装置の現在位置を推定する。
上記アクシデント検出部は、上記処理装置を用いて、アクシデントの発生を検出する。
上記位置通知部は、アクシデントの発生を上記アクシデント検出部が検出した場合に、上記出力装置を用いて、上記複数の移動端末装置のそれぞれに対して、上記移動端末装置以外の移動端末装置について上記位置推定部が推定した現在位置を通知する。
移動端末装置の利用者が、災害等のアクシデント発生時に近くにいる他の利用者の位置を知ることができるので、利用者同士が助け合うことができる。
上記情報配信装置(12)は、更に、分類部(25)を有する。
上記分類部は、上記処理装置(91)を用いて、上記位置推定部(22)が推定した上記移動端末装置(13〜15)の現在位置に基づいて、上記複数の移動端末装置を、互いの現在位置が近い移動端末装置からなる1つ以上のグループに分類する。
上記位置通知部(26)は、アクシデントの発生を上記アクシデント検出部(24)が検出した場合に、上記出力装置(93)を用いて、上記複数の移動端末装置のそれぞれに対して、上記分類部が上記移動端末装置と同じグループに分類した移動端末装置について上記位置推定部が推定した現在位置を通知する。
移動端末装置の利用者が、災害等のアクシデント発生時に近くにいる他の利用者の位置を知ることができるので、利用者同士が助け合うことができる。
上記情報配信装置(12)は、更に、データを記憶する記憶装置(94)と、分類記憶部(23)とを有する。
上記分類記憶部は、上記記憶装置を用いて、上記複数の移動端末装置それぞれについて、上記移動端末装置(13〜15)の利用者が使用する言語を表わす使用言語情報と、上記移動端末装置の利用者の国籍を表わす国籍情報とのうち少なくともいずれかを分類情報として記憶する。
上記分類部(25)は、上記処理装置(91)を用いて、上記位置推定部(22)が推定した上記移動端末装置の現在位置と、上記分類記憶部が記憶した分類情報とに基づいて、上記複数の移動端末装置を、互いの現在位置が近く、かつ、利用者が同一もしくは類似した言語を使用し又は利用者が同一の国籍を有する移動端末装置からなる1つ以上のグループに分類する。
移動端末装置の利用者が、災害等のアクシデント発生時に近くにいる同じ言葉を理解する他の利用者の位置を知ることができるので、言葉の通じる者同士、あるいは、同国人同士で助け合うことができる。
上記位置通知部(26)は、更に、上記出力装置(93)を用いて、上記複数の移動端末装置(13〜15)のそれぞれに対して、上記分類部(25)が同じグループに分類した移動端末装置の現在位置を平均して算出した重心位置に最も近い避難場所を通知する。
これにより、同じグループに分類された利用者を、同じ避難場所に集合させることができ、利用者同士が助け合うことができる。
上記情報配信装置(12)は、更に、方向判定部(27)と、警告部(28)とを有する。
上記方向判定部は、上記処理装置(91)を用いて、上記複数の移動端末装置(13〜15)のそれぞれについて、上記位置取得部(20)が取得した過去の位置情報に基づいて、上記移動端末装置の移動方向を判定する。
上記警告部は、上記出力装置(93)を用いて、上記方向判定部が判定した移動方向に基づいて、上記移動端末装置以外の移動端末装置から離れる方向へ向けて移動している移動端末装置に対して、警告を通知する。
これにより、移動端末装置の利用者同士の合流を容易にすることができる。
上記警告部は、上記複数の移動端末装置の現在位置を平均して算出した重心位置から離れる方向へ向けて移動している移動端末装置に対して、上記警告を通知する。
これにより、移動端末装置が他の移動端末装置から離れる方向へ移動しているか否かを容易に判定し、警告することができる。
上記位置通知部(26)は、更に、上記出力装置(93)を用いて、上記複数の移動端末装置(13〜15)のそれぞれに対して、上記移動端末装置以外の移動端末装置の移動方向、及び、上記複数の移動端末装置の移動方向を平均した方向とのうち少なくともいずれかを通知する。
これにより、他の利用者の移動方向を利用者が把握することができる。
10 情報配信システム、12 情報配信装置、13〜15 移動端末装置、20 位置取得部、21 位置記憶部、22 位置推定部、23 分類記憶部、24 アクシデント検出部、25 分類部、26 位置通知部、27 方向判定部、28 警告部、30 位置測定部、31 位置送信部、32 位置受信部、33 位置表示部、34 警告受信部、35 警告出力部、91 処理装置、92 入力装置、93 出力装置、94 記憶装置、S12 情報配信処理、S20 位置取得工程、S21 速度算出工程、S22 アクシデント検出工程、S23,S28,S50 端末選択工程、S24 位置推定工程、S25 分類処理、S26,S52,S56 グループ選択工程、S27 重心算出工程、S29 方向判定工程、S30 位置通知工程、S31 警告通知工程、S51 グループ生成工程、S53,S57 評価値算出工程、S54 結合判定工程、S55 グループ結合工程。

Claims (10)

  1. データを処理する処理装置と、データを入力する入力装置と、データを出力する出力装置と、位置取得部と、位置推定部と、アクシデント検出部と、位置通知部とを有し、
    上記位置取得部は、上記入力装置を用いて、複数の移動端末装置のそれぞれについて、上記移動端末装置の位置を表わす位置情報を繰り返し取得し、
    上記位置推定部は、上記処理装置を用いて、上記複数の移動端末装置のそれぞれについて、上記位置取得部が取得した過去の位置情報に基づいて、上記移動端末装置の現在位置を推定し、
    上記アクシデント検出部は、上記処理装置を用いて、アクシデントの発生を検出し、
    上記位置通知部は、アクシデントの発生を上記アクシデント検出部が検出した場合に、上記出力装置を用いて、上記複数の移動端末装置のそれぞれに対して、上記移動端末装置以外の移動端末装置について上記位置推定部が推定した現在位置を通知する
    ことを特徴とする情報配信装置。
  2. 上記情報配信装置は、更に、分類部を有し、
    上記分類部は、上記処理装置を用いて、上記位置推定部が推定した上記移動端末装置の現在位置に基づいて、上記複数の移動端末装置を、互いの現在位置が近い移動端末装置からなる1つ以上のグループに分類し、
    上記位置通知部は、アクシデントの発生を上記アクシデント検出部が検出した場合に、上記出力装置を用いて、上記複数の移動端末装置のそれぞれに対して、上記分類部が上記移動端末装置と同じグループに分類した移動端末装置について上記位置推定部が推定した現在位置を通知する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報配信装置。
  3. 上記情報配信装置は、更に、データを記憶する記憶装置と、分類記憶部とを有し、
    上記分類記憶部は、上記記憶装置を用いて、上記複数の移動端末装置それぞれについて、上記移動端末装置の利用者が使用する言語を表わす使用言語情報と、上記移動端末装置の利用者の国籍を表わす国籍情報とのうち少なくともいずれかを分類情報として記憶し、
    上記分類部は、上記処理装置を用いて、上記位置推定部が推定した上記移動端末装置の現在位置と、上記分類記憶部が記憶した分類情報とに基づいて、上記複数の移動端末装置を、互いの現在位置が近く、かつ、利用者が同一もしくは類似した言語を使用し又は利用者が同一の国籍を有する移動端末装置からなる1つ以上のグループに分類する
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報配信装置。
  4. 上記位置通知部は、更に、上記出力装置を用いて、上記複数の移動端末装置のそれぞれに対して、上記分類部が同じグループに分類した移動端末装置の現在位置を平均して算出した重心位置に最も近い避難場所を通知する
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の情報配信装置。
  5. 上記情報配信装置は、更に、方向判定部と、警告部とを有し、
    上記方向判定部は、上記処理装置を用いて、上記複数の移動端末装置のそれぞれについて、上記位置取得部が取得した過去の位置情報に基づいて、上記移動端末装置の移動方向を判定し、
    上記警告部は、上記出力装置を用いて、上記方向判定部が判定した移動方向に基づいて、上記移動端末装置以外の移動端末装置から離れる方向へ向けて移動している移動端末装置に対して、警告を通知する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の情報配信装置。
  6. 上記警告部は、上記複数の移動端末装置の現在位置を平均して算出した重心位置から離れる方向へ向けて移動している移動端末装置に対して、上記警告を通知する
    ことを特徴とする請求項5に記載の情報配信装置。
  7. 上記位置通知部は、更に、上記出力装置を用いて、上記複数の移動端末装置のそれぞれに対して、上記移動端末装置以外の移動端末装置の移動方向、及び、上記複数の移動端末装置の移動方向を平均した方向とのうち少なくともいずれかを通知する
    ことを特徴とする請求項5または請求項6のいずれかに記載の情報配信装置。
  8. 利用者が携帯する移動端末装置と、
    請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の情報配信装置と
    を有することを特徴とする情報配信システム。
  9. データを処理する処理装置と、データを入力する入力装置と、データを出力する出力装置とを有するコンピュータが実行することにより、請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の情報配信装置として上記コンピュータを機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  10. データを処理する処理装置と、データを入力する入力装置と、データを出力する出力装置とを有する情報配信装置が、複数の移動端末装置に対して情報を配信する情報配信方法において、
    上記入力装置が、上記複数の移動端末装置のそれぞれについて、上記移動端末装置の位置を表わす位置情報を繰り返し取得し、
    上記処理装置が、上記複数の移動端末装置のそれぞれについて、上記入力装置が取得した過去の位置情報に基づいて、上記移動端末装置の現在位置を推定し、
    上記処理装置が、アクシデントの発生を検出し、
    アクシデントの発生を上記アクシデント検出部が検出した場合に、上記出力装置が、上記複数の移動端末装置のそれぞれに対して、上記移動端末装置以外の移動端末装置について上記処理装置が推定した現在位置を通知する
    ことを特徴とする情報配信方法。
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