JP2013182262A - 偏光素子の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】光学特性に優れた偏光素子を簡便に製造する方法を提供する。
【解決手段】ガラス基板上に、金属ハロゲン化物の粒状物を形成する工程と、粒状物を覆う保護膜を、非プラズマ環境下で形成する工程と、ガラス基板を加熱延伸することで粒状物を延伸させる工程と、延伸された金属ハロゲン化物を還元することで針状金属粒子を形成する工程と、を有する偏光素子の製造方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、偏光素子の製造方法に関するものである。
偏光素子の一種として、偏光ガラスが知られている。偏光ガラスは無機物のみで構成できるため、有機物を含む偏光板に比べ、光に対する劣化が著しく少ない。したがって、近年高輝度化が進んでいる液晶プロジェクターにおいて有効な光学デバイスとして注目されている。
一般的な偏光ガラスとしては、特許文献1に記載されたものが公知であり、その製造方法は以下の通りである。
(1)塩化物、臭化物、及びヨウ化物の群から選択した少なくとも1つのハロゲン化物及び銀を含有する組成物から、所望の形状のガラス製品を作製する。
(2)そのガラス製品を、該ガラス製品中にAgCl、AgBr、又はAgIの結晶を生成せしめるのに十分な期間にわたり、歪み点より高いが、ガラスの軟化点からは約50℃は高くない温度にまで加熱し、結晶含有製品を作製する。
(3)この結晶含有製品を、結晶が少なくとも5:1のアスペクト比に延伸されるように、アニール点より高いが、ガラスが約108ポアズの粘度を示す温度より低い温度において応力下で延伸せしめる。
(4)その製品を、該製品上に化学的な還元表面層を発達せしめるのに十分な期間にわたり、約250℃より高いが、ガラスのアニール点からは約25℃は高くない温度の還元雰囲気に暴露する。これにより、延伸ハロゲン化銀粒子の少なくとも一部が銀元素に還元される。
特開昭56−169140号公報
特許文献1記載の製造方法では、ガラス製品中に万遍なくハロゲン化物が析出する一方で、還元工程ではガラス製品表層のハロゲン化物しか還元できないため、ガラス製品の厚さ方向の中央部分にハロゲン化物が残存し、偏光素子の透過率を低下させる原因となる。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであって、光学特性に優れた偏光素子を簡便に製造する方法を提供することを目的の一つとする。
本発明の偏光素子の製造方法は、ガラス基板上に、金属ハロゲン化物を含む粒状物を形成する工程と、前記粒状物を覆う保護膜を、非プラズマ環境下で形成する工程と、前記ガラス基板が軟化する温度において、前記ガラス基板を延伸することで前記粒状物を延伸させる工程と、延伸された前記粒状物を構成する前記金属ハロゲン化物を還元することで針状金属粒子を形成する工程と、を有する偏光素子の製造方法である。
この製造方法によれば、保護膜を形成する工程において、ガラス基板上に形成された金属ハロゲン化物を含む粒状物がプラズマに曝されるのを回避することができる。これにより、プラズマの作用により金属ハロゲン化物が金属に還元されるのを抑制することができる。したがって、金属の析出による粒状物の融点上昇を抑制することができる。その結果、粒状物を容易に延伸させることができるので、所望の光学特性を有する偏光素子を容易に製造することができる。
前記保護膜を真空蒸着法により形成する製造方法としてもよい。前記保護膜を液相法により形成する製造方法としてもよい。
これらの製造方法によれば、非プラズマ環境下で保護膜を成膜できるので、上述した作用効果を容易に得ることができる。
前記粒状物を形成する工程が、前記ガラス基板上に金属の被膜を形成する工程と、ハロゲンガス環境下で前記被膜をエッチング処理することにより前記粒状物を形成する工程と、を含む製造方法としてもよい。
この製造方法によれば、簡便な工程で粒状物を形成することができる。
実施形態の偏光素子の製造方法を示す図。 実施形態の製造工程における基板の平面構成を示す説明図。 複数の製造方法で作製した膜の透過率を示すグラフ。 実施形態の製造方法による効果を検証した結果を示すグラフ。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態について説明する。
なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせる場合がある。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態の偏光素子の製造方法を示す図である。図2は、本実施形態の製造工程における基板の平面構成を示す説明図である。
本実施形態の偏光素子の製造方法は、図1に示すように、成膜工程S11と、エッチング工程S12と、保護膜形成工程S13と、延伸工程S14と、還元工程S15と、を有する。
成膜工程S11は、図1(a)に示すように、ガラス基板10上に金属の被膜11を形成する工程である。
ガラス基板10としては、特に限定されず、公知のいかなるガラス基板も用いることができる。これは、本実施形態の偏光素子の製造方法では、ガラス基板中に金属ハロゲン化物を析出させたり、ガラス基板の表面にイオン交換により金属イオンを導入したりする必要がなく、金属ハロゲン化物の被膜11を形成可能なものであればよいからである。具体的には、石英ガラス、ソーダライムガラス、サファイアガラス、ホウ珪酸ガラス、アルミノホウ珪酸ガラス等、偏光素子の用途に応じて種々のガラス基板を用いることができる。
被膜11の成膜方法は、所望の厚さの金属薄膜を形成できる方法であれば特に限定されず、気相法、液相法のいずれであってもよい。気相法を用いる場合に、物理蒸着法、化学蒸着法のいずれであってもよい。成膜種が金属であることと、成膜厚さが数nm〜数十nm程度であることから、スパッタ系の物理蒸着法を用いるのが簡便である。スパッタ系の物理蒸着法としては、マグネトロンスパッタリング、イオンビームスパッタリング、ECRスパッタリングなどを例示することができる。
なお、上記スパッタ系の物理蒸着法に代えて、真空蒸着法、分子線蒸着法(MBE)、イオンプレーティング法、イオンビーム蒸着法などの蒸発系の物理蒸着法を用いてもよいのはもちろんである。
成膜工程S11において、例えばスパッタ法を用いる場合、金属ターゲットとして、Au、Ag、Cu、Cd、Alから選ばれる1種又は2種以上の金属からなるターゲットを用い、Ar等の典型的なプロセスガスを用いて被膜11を成膜することができる。
次に、エッチング工程S12では、被膜11をハロゲン又はハロゲン化合物を含むガスのプラズマに曝す処理が実行される。これにより、成膜工程S11で形成した被膜11をエッチング処理して多数の島状粒子12aからなる島状膜12を形成する過程と、被膜11(島状膜12)を構成する金属をハロゲン化する過程と、が並行して実行される。かかるエッチング工程S12により、ガラス基板10上に金属ハロゲン化物を含む島状粒子(粒状物)12aの集合体である島状膜12が形成される。
プラズマ処理に用いるプロセスガスとしては、ハロゲンガス(F、Cl、Br、I)、又はハロゲン化合物ガスを、単体又はAr等の不活性ガスとともに用いることができる。ハロゲン化合物としては、特に限定されるものではないが、BCl、BBr、BF等のホウ素化合物、CF、C等のフッ化炭素化合物、GeCl、GeF等のゲルマニウム化合物、SiCl、SiF等のシリコン化合物、SiHCl、SiHCl等のシラン化合物、NF、PF、SF、SnCl、TiCl、WF等を挙げることができる。
上記のプラズマ処理により、プラズマ中のハロゲンラジカルを被膜11を構成する金属と反応させ、被膜11を金属ハロゲン化物からなるものとする。形成される金属ハロゲン化物は、例えば、AgClx、AlF、AgF、AgBr、AgI、AlClx等である。
また、プラズマ処理中には、上記のハロゲン化反応とともに、イオンによるスパッタが生じるため、被膜11が徐々にエッチングされる。この作用を利用して被膜11を部分的に除去することで、多数の島状粒子12aが平面的に配置された島状膜12を形成する。
図2(a)は、エッチング工程後のガラス基板表面を示す平面図である。図2(a)に示すように、上記エッチング処理により、粒径が2〜8nm程度の金属ハロゲン化物(例えばAgClx、AlF等)からなる島状粒子(粒状物)12aがガラス基板10上に形成される。島状粒子12aの間の領域には、ガラス基板10の表面が露出した領域10aが形成されている。
なお、本実施形態のエッチング工程S12では、被膜11をハロゲン化しつつ島状に残存させる必要があるため、生成した金属ハロゲン化物が過度にエッチングされてしまうことは好ましくない。そこで、通常の反応性ドライエッチングよりも基板バイアスを低くする、あるいは基板バイアスを印加しないようにすることで、ガラス基板10に入射するイオンの加速を緩やかにするとともに、ガラス基板10に垂直に入射するイオンの割合を低く抑えることが好ましい。エッチング工程S12におけるエッチレートは、被膜11の膜厚にもよるが、5nm/min〜100nm/minの範囲とすることが好ましい。
また、本実施形態では、エッチング工程S12において、被膜11を構成する金属のハロゲン化と、エッチングによる島状粒子12aの形成を同時に行うこととしたが、これらを別々の工程で行うこととしてもよい。すなわち、被膜11を部分的に除去して島状に形成する被膜加工工程と、被膜11を構成する金属をハロゲン化するハロゲン化工程と、を有する工程としてもよい。被膜加工工程とハロゲン化工程の順序は、この順であっても入れ替えてもよい。
上記の被膜加工工程としては、ドライエッチング処理を用いることが好ましい。ドライエッチング処理としては、不活性ガス(Ar等)を用いたスパッタエッチング処理が簡便であり、好適である。
また場合によっては、被膜11の加工のみを目的として、反応性ガス(Cl、BCl、HBr、CF、SF等)を用いた反応性ドライエッチング処理を実施してもよい。この場合の反応性ドライエッチング処理では、被膜11の金属をハロゲン化する必要はないため、島状粒子12aの全体がハロゲン化されない条件で加工したり、加工特性を優先して反応性ガスの種類を選択することができる。
上記ハロゲン化工程としては、ガラス基板10をハロゲン又はハロゲン化合物を含むガスに曝して被膜11を該ガスと接触させることで金属をハロゲン化する方法を用いることができる。例えば、ClガスやBrガスを含む雰囲気中でガラス基板10を加熱することで、被膜11の表面からハロゲン化を進行させる方法を用いることができる。
なお、ハロゲン化のみを目的としてハロゲンを含むプロセスガスを用いたプラズマ処理を実施してもよい。この場合には、被膜11の加工性を考慮する必要がないため、生成する金属ハロゲン化物の物理的特性やハロゲン化の効率を優先してプロセスガスを選択することができる。
次に、保護膜形成工程S13では、図1(c)に示すように、島状膜12を覆うようにして保護膜13が形成される。
保護膜13の材質は、透明な被膜を形成可能であり、後段の延伸工程S14における加熱温度に耐えるものあれば特に限定されない。例えば、シリコン酸化物やシリコン窒化物、チタン酸化物やジルコニウム酸化物などを用いることができる。本実施形態では、基材がガラス基板であるため、成分が共通するシリコン酸化物を用いることが好ましい。
本実施形態の保護膜形成工程S13では、保護膜13の成膜方法として、島状膜12をプラズマに曝さない成膜方法(非プラズマ環境下の成膜方法)が採用される。非プラズマ環境下で保護膜13の成膜が成される限りにおいて、気相法、液相法のいずれも用いることが可能である。
保護膜13を気相法で成膜する場合、物理蒸着法、化学蒸着法のいずれを用いてもよい。物理蒸着法としては、真空蒸着法を挙げることができる。真空蒸着法としては、加熱蒸着法、電子線蒸着法のいずれも用いることができる。真空蒸着法以外にも、島状膜12がプラズマに曝されない蒸着法であれば適用可能である。また化学蒸着法としては、熱CVDや光CVDを用いることができる。
また、保護膜13の成膜に適用できる液相法としては、例えばポリシラザンやポリヒドリドシランなどのシリコン系高分子化合物を含むSOG(Spin On Glass)材料を、スピンコート法、スプレーコート法、スリットコート法、ロールコート法、ダイコート法、ディップコート法、液体噴射法などにより塗布し、これを焼成する方法を挙げることができる。
保護膜13の膜厚は、特に限定されないが、例えば保護膜13をシリコン酸化膜で形成する場合には、100nm〜500nmの範囲である。保護膜13が薄すぎる場合、後段の延伸工程S14において保護膜13が破断し、島状粒子12aが露出する可能性がある。一方、保護膜13を厚くするほど成膜時間が長くなり、成膜コストも上昇するため、保護性能を得られる範囲であれば膜厚を過度に大きくしなくてもよい。
次に、延伸工程S14では、図1(d)に示すように、ガラス基板10が軟化する温度において、ガラス基板10を、島状粒子12aが設けられているガラス基板10の面と平行な方向に引き延ばす(延伸させる)。引き延ばす方法としては、ガラス基板10を面と平行な方向に引っ張る延伸処理であってもよく、圧力により薄く延ばす圧延処理であってもよい。延伸工程S14における加熱温度は特に限定されず、ガラス基板10が溶融させることなく軟化させることができる温度に加熱すればよい。
延伸工程S14により、ガラス基板10は延伸方向に引き延ばされるとともに薄く加工される。また、ガラス基板10上の島状粒子12aも延伸方向に引き延ばされ、図2(b)に示すように、ガラス基板10上で延伸方向(図示左右方向)に配向した多数の針状粒子12bとなる。針状粒子12bは、アスペクト比が5以上の細長い形状であり、例えば、幅1〜3nm、長さ5〜20nm程度の大きさである。また、図1(d)に示すように、島状粒子12aを覆っている保護膜13もガラス基板10とともに薄く引き延ばされ、針状粒子12bを覆う保護膜となる。
また、複数の針状粒子12bの間の領域には、図2(a)に示した領域10aが引き延ばされることによって、細長いスリット状の領域10bが形成される。このスリット状の領域10bの大きさは、島状粒子12aの形成密度により変化するが、幅1〜10nm、長さ3〜50nm程度である。
次に、還元工程S15では、図1(e)に示すように、ガラス基板10を、水素等の還元雰囲気中に配置するとともに加熱することで、延伸された針状粒子12bを構成する金属ハロゲン化物を還元する。これにより、ガラス基板10上に針状金属粒子12cが形成される。例えば、針状粒子12bがAgClxからなるものである場合には、Agからなる針状金属粒子12cが形成される。針状粒子12bがAlFからなるものである場合には、Alからなる針状金属粒子12cが形成される。
以上の工程により、ガラス基板10上に、基板面内の一方向に配向した多数の針状金属粒子12cがスリット状の領域10b(図2参照)を介して配列された偏光素子100を製造することができる。
本実施形態の製造方法により製造される偏光素子100は、可視光の波長よりも狭い幅を有する針状金属粒子12cが狭ピッチで配列されていることにより、透過光を所定の振動方向の直線偏光に分離する機能を奏する光学素子として用いることができる。
また、従来の偏光ガラスでは、針状の金属粒子の配置密度は1μmあたり20本以下程度であったため、高い偏光分離特性を得るためには、針状の金属粒子をガラス基板の厚さ方向に広く分布させる必要があった。これに対して本実施形態の偏光素子では、針状金属粒子12cは、ガラス基板10の表面に高密度で配置されているため、任意の厚さのガラス基板10を用いることができ、薄型の偏光素子とすることも容易である。
以上に詳細に説明した本実施形態の製造方法によれば、薄膜形成技術を用いてガラス基板10の表面に金属ハロゲン化物の島状粒子12aを形成し、これを延伸、還元する。そのため、金属ハロゲン化物を確実に還元することができ、金属のみからなる針状金属粒子12cを容易かつ確実に得ることができる。したがって、従来の偏光ガラスのようにガラス基板内部に金属ハロゲン化物が残留することによる透過率の低下を引き起こすこともない。
そして、本実施形態の製造方法では、図1(c)に示した保護膜形成工程S13において、島状膜12をプラズマに曝さないようにしつつ保護膜13を形成する。これにより高アスペクト比の針状金属粒子12cを容易かつ確実に得られるようにした。以下、かかる作用効果について図3及び図4を参照しつつ説明する。
図3は、複数の製造方法で作製した膜の透過率を示すグラフである。図4は、本実施形態の製造方法による効果を検証した結果を示すグラフである。
図3には、以下の膜[A]〜[D]について、波長300nm〜800nmにおける透過率が示されている。
AgClx膜[A]は、反応性スパッタ法により形成したAgClx膜である。
熱処理AgClx膜[B]は、AgClx膜[A]に対して大気下で400℃、4時間の加熱を行ったものである。
プラズマ処理AgClx膜[C]は、AgClx膜[A]に対してArプラズマによる逆スパッタを15秒間施したものである。
積層膜[D]は、AgClx膜[A]上にスパッタ法によりSiO膜を形成したものである。
まず、AgClx膜[A]は、波長350nm〜800nmの範囲で透過率90%を超えており、可視光域でほぼ透明な膜であった。また、熱処理AgClx膜[B]についても、低波長域側でやや透過率が低下するものの、波長300nm〜800nmの範囲で85%以上の高い透過率を示していた。
上記に対して、プラズマ処理AgClx膜[C]では、AgClx膜[A]と比較して透過率が全体的に低下し、特に、波長350nm〜480nmの範囲において透過率が50%を下回っていた。そして、積層膜[D]では、波長400nm〜450nmの範囲において、プラズマ処理AgClx膜[C]よりも顕著に透過率が低下していた。
そこで、プラズマ処理AgClx膜[C]と、積層膜[D]について、XRD(X線回折)測定を行ったところ、いずれのサンプルにおいても金属Agが検出された。また、プラズマ処理AgClx膜[C]と積層膜[D]において透過率が低下している波長域は、金属Agに由来するプラズモン吸収の波長(400nm付近)を含んでいる。
以上の結果から、ガラス基板上に形成したAgClx膜をプラズマに曝すと、AgClxが還元されて金属Agが生成することが分かった。
本実施形態の製造方法において、島状膜12がAgClxからなるものである場合、その融点は450℃程度である。そのため、延伸工程S14においてガラス基板10を600℃〜700℃に加熱すれば、ガラス基板10とともに島状粒子12aを容易に延伸させることができる。
これに対して、保護膜形成工程S13において島状膜12の一部又は全部が金属Agに還元されてしまった場合、金属Agの融点は950℃であるため、島状粒子12aの融点が大幅に上昇する。そうすると、延伸工程S14における加熱温度を多少上昇させたとしても島状粒子12aは容易に溶融しなくなる。その結果、島状粒子12aを大きく引き延ばすことができなくなり、偏光素子100において所望の光学特性を得ることが困難になる。
そこで、本実施形態の製造方法では、金属ハロゲン化物の島状膜12上に保護膜13を形成する保護膜形成工程S13を、非プラズマ環境下で行うこととした。これにより、延伸工程S14を実施する前に島状粒子12aを構成する金属ハロゲン化物が還元されてしまうのを防止することができる。その結果、延伸工程S14において島状粒子12aを容易に引き延ばすことができ、所望の光学特性を有する偏光素子を容易に製造することができる。
図4は、本実施形態の製造方法に準じてAgClx膜上に保護膜を形成した場合における透過率を示したグラフである。
図4には、以下の膜[A]、[E]、[F]について、波長350nm〜800nmにおける透過率が示されている。
AgClx膜[A]は、反応性スパッタ法により形成したAgClx膜である。
積層膜[E]は、AgClx膜[A]上に加熱蒸着法を用いてSiO膜(膜厚200nm)を形成したものである。
積層膜[F]は、AgClx膜[A]上にSOG(Spin On Glass)法を用いてSiO膜を形成したものである。積層膜[F]の作製に際しては、SOG材料であるOCD T−2(東京応化工業社製)を、スピンコーター(700rpm)により膜厚250nmに塗布し、これを焼成することでSiO膜を形成した。
図4に示すように、AgClx膜をプラズマに曝さないようにしてSiO膜を成膜した積層膜[E]及び積層膜[F]では、AgClx膜に対して大幅な透過率の低下は見られなかった。また、金属Agに由来する波長400nm付近のプラズモン吸収も観測されなかったことから、積層膜[E]、[F]のいずれにおいてもAgClxの還元は生じていないことが分かった。
よって本実施形態の製造方法によれば、島状膜12を構成する金属ハロゲン化物の還元を防止しつつ保護膜13を形成することができ、所望の形状の針状金属粒子12cを有する偏光素子100を製造することが可能である。
また本実施形態では、島状粒子12aの形成に、スパッタやドライエッチングなどの薄膜形成技術を用いているため、イオン交換によりガラス基板の表層部に金属元素を導入するプロセスのように高温の溶融塩に長時間浸漬するといった製造工程が不要である。そのため、製造時の消費エネルギーを極めて少なくすることができ、環境負荷を小さくすることができる。また、本実施形態の製造方法は従来の製造方法よりも生産性に優れている。
また本実施形態の製造方法では、エッチング工程S12により被膜11を部分的に除去することで島状膜12を形成するので、島状粒子12aの配置密度を極めて容易に制御することができる。すなわち、偏光素子の光学特性を極めて容易に制御することが可能である。
また本実施形態の製造方法では、薄膜形成技術を用いて金属ハロゲン化物の島状粒子12aを形成するので、形成する金属ハロゲン化物の材質変更が極めて容易である。したがって、従来の偏光ガラスの製造プロセスでは使用することができなかった材質であっても用いることが可能である。このように材質の選択範囲が広がることで、偏光素子の光学特性の制御が容易になり、生産性を高めることも容易になる。
(第2実施形態)
上記した第1実施形態では、ガラス基板10上に金属の被膜11を形成した後、この被膜11の構成金属をハロゲン化することとしたが、成膜工程S11において、金属ハロゲン化物からなる被膜21を形成し、その後のエッチング工程で被膜21を部分的に除去することで島状膜12を形成することもできる。
本実施形態において、成膜工程S11は、反応性物理蒸着法を用いて金属ハロゲン化物からなる被膜21をガラス基板10上に形成する工程である。
反応性物理蒸着法は、物理蒸着中の反応により化合物薄膜を形成する成膜法である。本実施形態の場合、物理蒸着法により飛散させた金属粒子と、反応ガスに含まれるハロゲンとの反応により、ガラス基板10上に金属ハロゲン化物を含む被膜21を形成する。
成膜工程S11において、例えば反応性スパッタを用いる場合、金属ターゲットとして、Au、Ag、Cu、Cd、Alから選ばれる1種又は2種以上の金属からなるターゲットを用いることができる。反応ガスとしては、ハロゲン(F、Cl、Br、I、At、Uus)のガス又はハロゲン化合物のガスが用いられる。これらを用いて形成される金属ハロゲン化物は、例えば、AgClx、AlF、AgF、AgBr、AgI、AlClx等である。
ハロゲン化合物ガスとしては、特に限定されるものではないが、BCl、BBr、BF等のホウ素化合物ガス、CF、C等のフッ化炭素化合物ガス、GeCl、GeF等のゲルマニウム化合物ガス、SiCl、SiF等のシリコン化合物ガス、SiHCl、SiHCl等のシラン化合物ガス、NF、PF、SF、SnCl、TiCl、WF等のガスを挙げることができる。
次に、本実施形態のエッチング工程S12では、成膜工程S11で形成した被膜21をエッチング処理することで、金属ハロゲン化物を含む多数の島状粒子12aからなる島状膜12を形成する。
エッチング処理としては、ドライエッチング処理を用いることが好ましい。ただし、図3を参照して先に記載したように、Ar等の不活性ガスを用いたスパッタエッチング処理を行うと、被膜21を構成する金属ハロゲン化物が還元されてしまう。
そこで、本実施形態では、被膜21の金属ハロゲン化物に含まれるハロゲン(Cl、Br、F等)を含むエッチングガスを用いてドライエッチングを行うことが好ましい。すなわち、反応性ガス(Cl、BCl、HBr、CF、SF等)を用いた反応性ドライエッチング処理や、これらの反応性ガスと不活性ガス(Ar等)との混合ガスを用いたスパッタエッチング処理であってもよい。
なお、本実施形態では、成膜工程S11において一様な膜厚及び膜質の被膜21を形成し、その後のエッチング工程S12で被膜21を島状膜12へ加工することとしたが、成膜工程S11において島状膜12を形成可能である場合には、エッチング工程S12は不要である。
本実施形態の成膜工程S11では、反応性物理蒸着法を用いて金属ハロゲン化物を成膜するが、金属ハロゲン化物は気化しやすいため、反応により生成する金属ハロゲン化物のガラス基板10への付着と脱離のバランスを調整すれば、成膜工程S11により図2(a)に示したような島状膜12を形成することが可能である。また、成膜条件を調整することにより島状粒子12aと領域10aとの比率を調整することができるため、光学特性の調整も可能である。
10…ガラス基板、11,21…被膜、12a…島状粒子(粒状物)、12c…針状金属粒子、13…保護膜、100…偏光素子

Claims (4)

  1. ガラス基板上に、金属ハロゲン化物を含む粒状物を形成する工程と、
    前記粒状物を覆う保護膜を、非プラズマ環境下で形成する工程と、
    前記ガラス基板が軟化する温度において、前記ガラス基板を延伸することで前記粒状物を延伸させる工程と、
    延伸された前記粒状物を構成する前記金属ハロゲン化物を還元することで針状金属粒子を形成する工程と、
    を有する偏光素子の製造方法。
  2. 前記保護膜を真空蒸着法により形成する、請求項1に記載の偏光素子の製造方法。
  3. 前記保護膜を液相法により形成する、請求項1に記載の偏光素子の製造方法。
  4. 前記粒状物を形成する工程が、
    前記ガラス基板上に金属の被膜を形成する工程と、
    ハロゲンガス環境下で前記被膜をエッチング処理することにより前記粒状物を形成する工程と、
    を含む、請求項1から3のいずれか1項に記載の偏光素子の製造方法。
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