JP2013181495A - 気液分離装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャニスタに連通する出口パイプの流出口に液体燃料が流入するのを防止する、気液分離装置を提供する。
【解決手段】この気液分離装置10は、下側ケーシング30と上側ケーシング20とを接合してなり気液分離室Rを有するケーシング本体15と、気液分離室Rに連通する入口パイプ38と、気液分離室Rに連通しキャニスタに連通する出口パイプ28と、液体燃料を出口パイプ28の流出口28aに流入するのを防止する障壁40とを備え、障壁40は、上側ケーシング20の天壁内面との間に隙間49を設けて立設し、外側に通じるスリット状の通路47を残して入口パイプ38の流入口38aを囲んで形成され、出口パイプ28の流出口28aは、通路47の開口方向が流出口28aの開口方向に対して反対方向に配置されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、燃料タンク内と該燃料タンクの外部に配設されたキャニスタとを連通させるエバポ配管通路に配置され、燃料蒸気と一緒に流入する液体燃料が、キャニスタ側へ流れるのを防止するための気液分離装置に関する。
例えば、自動車の燃料タンクには、自動車が旋回したり傾いたりしたときに、燃料タンク内の液体燃料を、燃料タンクの外部に漏れるのを防止するカットバルブが取付けられている。
このカットバルブは、開口部を有するケースと該ケース内に配置されたフロート弁とを備え、燃料タンク内の液体燃料が傾いたり揺動したりしてフロート弁に浸漬すると、フロート弁が浮力により上昇して、ケースの開口部を閉塞することで、燃料の外部漏出が防止されるようになっている。
しかし、液体燃料の傾きや揺動の程度によっては、カットバルブのフロート弁が上昇してケースの開口部を閉塞する前に、開口部から液体燃料が浸入し、燃料タンク外のキャニスタへ流入する場合がある。
このような事態を防止するため、燃料タンク内と燃料タンク外のキャニスタとを連通させるエバポ配管通路には、液体燃料のキャニスタへの流入を阻止すると共に、燃料蒸気のキャニスタへの流入を許容する気液分離装置が配設されている。
従来のこの種の気液分離装置として、下記特許文献1には、気液分離室を有するケーシングと、ケーシングの下部に設けられ、気液分離室を燃料タンクに接続するための流入口と、ケーシングの先端部側の上部に設けられ、気液分離室をキャニスタに接続するための流出口と、気液分離室内に配設され、気液分離室内の液体燃料を流出口に流出するのを規制する規制部材とを備えたものが記載されている。前記規制部材は、流入口と流出口との間に配設され、流出口から流入口に向けて開いたV字形の第1リブと、ケーシングの内壁両側からハの字状に突出し、第1リブの両端に一部がオーバーラップする一対の第2リブとから構成されている。また、ケーシングの下壁からは、燃料タンクに連通する2本の弁側接続部が所定間隔をあけて垂設されており、一方の弁側接続部の流入口は、V字形の第1リブの内側に配置され、他方の弁側接続部の流入口は、その周囲にリブのない箇所に配置されている。
特許第4492441号公報
上記特許文献1の気液分離装置では、流出口が流入口よりも下方となるように車両が傾いて、気液分離室内に液体燃料が流入すると、第1リブと第2リブとで囲まれたスペースに液体燃料が滞留するようになっている。
しかしながら、V字形の第1リブとハの字状の一対の第2リブとの間には隙間が形成されているので、車両が大きく傾くと、この隙間から液体燃料が流動して、ケーシングの先端部側に溜まり、この溜まった液体燃料がケーシング先端部側の内壁面に形成された流出口に流入して、キャニスタ側へ流れてしまう可能性があった。
更に一方の弁側接続部の流入口は、V字形の第1リブの内側に配置されているものの、この第1リブの後方は開口しており、また、他方の弁側接続部の流入口は、その周囲に何らリブが配置されていないため、特許文献1の気液分離装置においては、気液分離室内で液体燃料が容易に流動して流出口に到達しやすい構造となっている。
したがって、本発明の目的は、キャニスタに連通する出口パイプの流出口に、液体燃料が流入するのをより効果的に防止できる、気液分離装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、燃料タンク内と該燃料タンクの外部に配設されたキャニスタとを連通させるエバポ配管通路に配置され、燃料蒸気と一緒に流入する液体燃料が、キャニスタ側へ流れるのを防止するための気液分離装置であって、下側ケーシングと上側ケーシングとを接合してなり、内部に気液分離室を形成するケーシング本体と、前記下側ケーシングの底面側に形成された流入口を通じて、前記気液分離室に連通するように前記下側ケーシングに設けられ、前記燃料タンク内に連通する配管に接続される入口パイプと、前記上側ケーシングに形成された流出口を通じて、前記気液分離室に連通するように前記上側ケーシングに設けられ、前記キャニスタに連通する配管に接続される出口パイプと、前記入口パイプの流入口から前記気液分離室内に流入する液体燃料を、前記出口パイプの流出口に流入するのを防止する障壁とを備え、前記障壁は、前記下側ケーシングの底面から前記上側ケーシングに向けて伸び、その上端部と上側ケーシングの天壁内面との間に隙間を設けて立設されていると共に、外側に通じるスリット状の通路を残して前記入口パイプの流入口を囲むように形成されており、前記出口パイプの流出口は、前記障壁の外側に配置され、前記スリット状の通路の開口方向が前記出口パイプの流出口に対して反対方向に配置されていることを特徴とする。
本発明の気液分離装置においては、前記障壁は、その一端部が前記下側ケーシングの内側面に連結され、他端部が前記下側ケーシングの内側面から離れた位置に配置され、前記スリット状の通路は、前記他端部と前記ケーシング本体の内側面との間に形成されていることが好ましい。
本発明の気液分離装置においては、前記下側ケーシングの底面に凹部が形成され、この凹部の側壁に前記入口パイプの前記流入口が形成され、前記入口パイプが前記下側ケーシングからほぼ水平方向に延出されていることが好ましい。
本発明によれば、車両の傾きや急激な加減速、旋回等により、燃料タンク内の液体燃料が傾いたり揺動したりして、入口パイプの流入口からケーシング本体の気液分離室内に液体燃料が流入しても、同入口パイプの流入口が障壁によって囲まれているので、液体燃料が障壁内周に衝突し障壁内に閉じ込めることができ、液体燃料を出口パイプの流出口に到達させにくくして、キャニスタ側へ流れることを効果的に防止することができる。
また、障壁に形成されたスリット状の通路を通じて、気液分離室内の障壁外側に溜まった液体燃料を障壁内に流入させることができ、車両が傾いた状態から水平に戻ったり、急加減速や旋回等が終わったりした場合には、流入口を通じて燃料タンク内にスムーズに返送することができる。
更にスリット状の通路は、その開口方向が出口パイプの流出口の開口方向に対して反対方向に配置されているので、車両が前後左右に傾いたりして、液体燃料が障壁内から排出されても、出口パイプの流出口に到達させにくくすることができる。
また、障壁の上端部と上側ケーシングの天壁内面との間には隙間が設けられているので、この隙間を通じて、入口パイプの流入口を通じて気液分離室内に流入した燃料蒸気を障壁内から排出して、出口パイプの流出口に流入させることができると共に、障壁内に閉じ込められた液体燃料が燃料蒸気に押し出されて出口パイプの流出口へと流入することを防止することができる。
本発明に係る気液分離装置の一実施形態を示す斜視図である。 同気液分離装置の構成部品を示しており、(a)は上側ケーシングを裏面側から見た場合の斜視図、(b)は下側ケーシングの斜視図である。 同気液分離装置の平面図である。 同気液分離装置の、図3のA−A矢示線における断面図である。 同気液分離装置を適用した燃料タンクの概略構成図である。
以下、図1〜5を参照して、本発明の気液分離装置の一実施形態について説明する。
図5に示すように、この実施形態における気液分離装置10は、燃料タンク1の内部に取付けられて、燃料タンク1の内部と、燃料タンク1の外部に配設されたキャニスタ2とを連通させるエバポ配管通路3の途中に配置されるようになっている。エバポ配管通路3は、気液分離装置10をカットバルブ4に接続するための配管3aと、気液分離装置10をキャニスタ2に接続するための配管3bとからなる。なお、カットバルブ4は特に図示はしないが、開口部が形成されたケースと、該ケース内に昇降可能に配置されたフロート弁とを備えている。また、配管3bの途中には、燃料タンク1の内部圧力を調整するための、チェックバルブ5が配置されている。
図1及び図4に示すように、この実施形態の気液分離装置10は、下側ケーシング30と上側ケーシング20とを接合してなり、内部に気液分離室Rを形成するケーシング本体15を有している。
まず、上側ケーシング20について説明する。図1及び図2(a)に示すように、この実施形態における上側ケーシング20は、略正方形状の天壁21と、該天壁21の周縁から下方に向けて垂設した周壁23と、この周壁23の下端外周から外方に向けて広がったフランジ部25とを有している。また、周壁23及びフランジ部25は、平面的に見て、天壁21の形状に対応して略正方形状をなすと共に、その4つの角部がR状の曲面形状を呈している。更に図3に示すように、上側ケーシング20の斜めに対向する一対の角部の方が、もう一対の角部よりも大きなR形状をなしている。
図1及び図4に示すように、上側ケーシング20には、ケーシング本体15の気液分離室Rに連通する円筒状の出口パイプ28が設けられている。この出口パイプ28は、上側ケーシング20の周壁23の外面から所定長さで突設されていると共に、その基端部が上側ケーシング20の内部に突出するように配設されており、流出口28aが気液分離室R内に配置されている(図1、図2(a)及び図4参照)。
図1に示すように、この実施形態の出口パイプ28は、上側ケーシング20の天壁21と一体に形成されて、その基端側の流出口28aが、気液分離室Rの中心Cに対して、出口パイプ28が取付けられた周壁23側に偏位して設けられている(図4参照)。また、出口パイプ28は、基端部から先端部側に向けて、斜め下方に延出した形状をなしている(図4参照)。更に図4及び図5に示すように、出口パイプ28の先端部にはキャニスタ2に連通する配管3bが接続され、これにより気液分離装置10の気液分離室Rがキャニスタ2に連通するようになっている。
次に下側ケーシング30について説明する。図2(b)に示すように、この実施形態における下側ケーシング30は、前述した上側ケーシング20に適合した形状をなしており、略正方形状の底壁31と、該底壁31の周縁から上方に向けて垂設した周壁33と、この周壁33の上端外周から外方に向けて広がり、前記上側ケーシング20のフランジ部25と接合するフランジ部35とを有している。周壁33及びフランジ部35は、底壁31の形状に対応して略正方形状をなし、4つの角部がR状の曲面形状を呈していると共に、斜めに対向する一対の角部が他の一対の角部よりも大きなR形状をなしている。
図4に示すように、下側ケーシング30の底壁31の所定箇所は、底壁外面から箱状に突出した形状をなし、この突出部分の内部に、周壁33の一側面に対して平行に伸びると共に、上方が開口した長方形状の凹部37が形成されている(図2(b)及び図4参照)。この凹部37が形成された突出部分の外面から、互いに平行に配置された一対の入口パイプ38,38がほぼ水平方向に突設されている。
また、図4に示すように、各入口パイプ38の流入口38aは凹部37の側壁に形成されており、これらの流入口38a,38a及び凹部37を介して、一対の入口パイプ38,38がケーシング本体15の気液分離室Rに連通するようになっている。更に一対の入口パイプ38,38には、カットバルブ4に連通する配管3a,3aがそれぞれ接続されており、これらのカットバルブ4を通して、気液分離装置10の気液分離室Rと燃料タンク1の内部とが互いに連通するようになっている。
そして、この気液分離装置10においては、入口パイプ38の流入口38aから気液分離室R内に流入する液体燃料を、出口パイプ28の流出口28aに流入するのを防止する障壁40が設けられている。
図2(b)、図3及び図4に示すように、この障壁40は、下側ケーシング30の底壁31の内面から上側ケーシング20に向けて伸び、その上端部と上側ケーシング20の天壁21の内面との間に隙間49を設けて立設されていると共に、外側に通じるスリット状の通路47を残して、各入口パイプ38の流入口38a,38aに連通する凹部37の開口部を囲むように形成されている。
この実施形態の障壁40は、図2(b)及び図3に示すように、長板状をなし下側ケーシング30の周壁33の内側面に連結された一端部41と、同じく長板状をなし下側ケーシング30の周壁33の内側面から離れた位置において、前記一端部41に対して平行に配置された他端部43と、両端部41,43の間に設けられ、各入口パイプ38の流入口38a,38aに連通する凹部37の開口部を囲む中間部45とから構成されている。
図3に示すように、障壁40の一端部41と他端部43との間には、上下方向に伸びるスリット状の通路47が形成されており、該通路47は、図3の矢印Cで示すように、ケーシング本体15の入口パイプ38が連結された内壁に向けて開口している。
図2(b)及び図3に示すように、前記中間部45は、凹部37の入口パイプ38側の長辺に沿って配置された側壁45aと、該側壁45aに対して平行に、且つ、出口パイプ28の流出口28aから所定間隔をあけて配置された側壁45bと、両側壁45a,45bに対して直交し、両者の一端部どうしを連結する連結壁45cとからなり、平面視において略コ字状をなしている。
そして、出口パイプ28の流出口28aは、障壁40の外側に配置されており、かつ、スリット状の通路47aの開口方向(図3の矢印C参照)と反対側に配置されている。
更に図4に示すように、障壁40の上端部と上側ケーシング20の天壁21の内面との間の隙間49は、その長さDが1〜5mmであることが好ましく、1〜2mmであることがより好ましい。前記隙間49の長さDが1mm未満だと、入口パイプ38の流入口38a及び凹部37を通じて、気液分離室R内に流入した燃料蒸気を、障壁40内から排出しにくくなり、長さDが5mmを超えると、障壁40内から液体燃料が排出されやすくなる。
なお、この実施形態における障壁は、例えば、渦巻き状に巻回した形状や、U字状や、V字状、コ字状、円弧状等をなしていてもよく、入口パイプ38の流入口38aを囲むように形成されて、障壁内外に通じる通路を有し、且つ、その通路の開口方向が出口パイプの流出口の開口方向に対して反対方向に配置される構造であれば、特に限定されるものではない。
次に上記構造をなした気液分離装置10の作用効果について説明する。
始めに気液分離装置10の燃料タンク1への取付方法について説明する。まず、上側ケーシング20の4つの角部のR形状を、下側ケーシング30の角部のR形状に整合させると共に、上側ケーシング20のフランジ部25を下側ケーシング30のフランジ部35に当接させて、超音波溶着や熱板溶着、接着剤等の各種の接合手段により、フランジ部25,35どうしを互いに接合させる。
すると、入口パイプ38と出口パイプ28の軸方向が同一で、かつ、入口パイプ38と出口パイプ28とが互いに逆向きに突設する方向となると共に、出口パイプ28の流出口28aと障壁40の通路47の開口方向とが反対方向となるように、下側ケーシング30に上側ケーシング20が取付けられることとなる(図1及び図3参照)。
そして、一対の入口パイプ38,38に、カットバルブ4が接続された配管3a,3aをそれぞれ接続すると共に、出口パイプ28に、キャニスタ2に連通し途中にチェックバルブ5が接続された配管3bを接続した後、図示しない取付金具(燃料タンク1が金属製の場合)や、溶着(燃料タンク1が樹脂製の場合)、その他の取付手段を介して、燃料タンク1の天井面に気液分離装置10を取付けることができる(図4及び図5参照)。なお、気液分離装置10を燃料タンク1に取付けた後、入口パイプ38及び出口パイプ28に配管3a,3bを接続するようにしてもよい。
このとき、この実施形態では、一対の入口パイプ38,38が、下側ケーシング30の外面からほぼ水平方向に延出されているので、気液分離装置10全体を薄くコンパクトに構成することができ、燃料タンク1の内部における設置スペースを小さくすることができる。なお、気液分離装置10が燃料タンク1の外部に配置された場合にも、その設置スペースを小さくすることができる。
また、出口パイプ28は、上側ケーシング20の外面から斜め下方に延出しているので、出口パイプ28に接続される配管3bを燃料タンク1の天井面に干渉させにくくすることができると共に、気液分離装置10を燃料タンク1に取付けた後、出口パイプ28に配管3bを接続しやすくなる。
そして、車両の傾きや急な加減速、旋回等によって、燃料タンク1内の液体燃料が傾いたり揺動したりして、カットバルブ4のフロート弁が開口部を閉塞する前に、配管3aを通じて液体燃料が、各入口パイプ38の流入口38a,38a及び凹部37を通過して気液分離室R内に流入しても、この気液分離装置10においては、各入口パイプ38の流入口38a,38aが障壁40によって囲まれているので、液体燃料が障壁内周に衝突して障壁内に閉じ込めることができ、その結果、液体燃料を出口パイプ28の流出口28aに到達させにくくすることができ、液体燃料が出口パイプ28の流出口28aから配管3bを通じてキャニスタ2側へ流れることを効果的に防止することができる。
ところで、車両が前後左右に大きく傾いたり旋回したりした場合には、障壁40内に閉じ込められた液体燃料が、スリット状の通路47を通じて障壁40の外側に排出されることがある。このような場合でも、図3に示すように、スリット状の通路47は、その開口方向(矢印C参照)が出口パイプ28の流出口28aに対して反対方向に配置されているので、上記のように液体燃料が障壁40内から排出されても、出口パイプ28の流出口28aに到達させにくくすることができる。
また、液体燃料が、障壁40外側の空間51(図3及び図4参照)に溜まることがあるが、障壁40にスリット状の通路47が形成されているので、この通路47を通じて空間51に溜まった液体燃料を障壁40内に流入させることができる。そのため、車両の傾きが水平に戻ったり、急な加減速や旋回が終わったりした場合に、通路47を通じて障壁40内に流入した液体燃料を、入口パイプ38や配管3a、カットバルブ4を介して燃料タンク1内にスムーズに返送することができる。
更に図4に示すように、障壁40の上端部と上側ケーシング20の天壁21の内面との間には、所定長さDの隙間49が設けられているので、この隙間49を通じて、入口パイプ38の流入口38aを通じて気液分離室R内に流入した燃料蒸気を障壁40内から排出して、出口パイプ28の流出口28aに流入させることができる。また、このように燃料蒸気を障壁40内から排出することができるので、障壁40内に閉じ込められた液体燃料が燃料蒸気に押し出されて出口パイプ28の流出口28aへと流入することを防止することができる。
また、この実施形態においては、障壁40の他端部43と、ケーシング本体15の内側面との間に、スリット状の通路47が形成されているので、この通路47を通じて障壁40外側の空間51に溜まった液体燃料を、障壁40内にスムーズに流入させることができると共に、入口パイプ38の流入口38aから流入した液体燃料が、障壁40内に滞留しやすくして、出口パイプ28の流出口28aに達するのをより効果的に抑制できる。
更に本実施形態においては、下側ケーシング30の底壁内面に凹部37が形成されていると共に、この凹部37の側壁に入口パイプ38の開口38aが形成されているため、気液分離室R内に流入した液体燃料が凹部37に溜まるので、液体燃料が入口パイプ38の流入口38aに流入しやすくなり、燃料タンク1内に液体燃料を返送しやすくすることができる。
また、入口パイプ38を下側ケーシング30に設け、出口パイプ28を上側ケーシング20に設けたことにより、入口パイプ38はより下方に、出口パイプ28はより上方に配置しやすくなるので、液体燃料が出口パイプ28の流出口28aに流入しにくくすることができると共に、気液分離室R内に流入した液体燃料を入口パイプ38から燃料タンク1内に返送しやすくすることができる。
なお、燃料タンク1内の圧力が上昇した場合には、燃料タンク1内の燃料蒸気が、カットバルブ4や配管3a、入口パイプ38を通じて気液分離室R内に流入し、上述したように障壁40の上端部と上側ケーシング20の天壁21の内面との隙間49を通って、出口パイプ28の流出口28a内に流入して、チェックバルブ5や配管3bを通じてキャニスタ2へ流出されることで、燃料タンク1内の圧力が低下するようになっている。
一方、燃料タンク1内の圧力が所定値よりも低下すると、外部空気が、キャニスタ2、配管3b、チェックバルブ5、気液分離装置10の出口パイプ28、気液分離室R、凹部37、入口パイプ38、配管3a、カットバルブ4をそれぞれ通過して、燃料タンク1内に流入することにより、燃料タンク1内の圧力が上昇するようになっている。このとき、障壁40内に溜まった液体燃料も、入口パイプ38を通じて燃料タンク1内に返送されるようになっている。
1 燃料タンク
2 キャニスタ
10 気液分離装置
15 ケーシング本体
20 上側ケーシング
21 天壁
28 出口パイプ
28a 流出口
30 下側ケーシング
31 底壁
35 フランジ部
37 凹部
38 入口パイプ
38a 流入口
40 障壁
41 一端部
43 他端部
47 通路
49 隙間
R 気液分離室

Claims (3)

  1. 燃料タンク内と該燃料タンクの外部に配設されたキャニスタとを連通させるエバポ配管通路に配置され、燃料蒸気と一緒に流入する液体燃料が、キャニスタ側へ流れるのを防止するための気液分離装置であって、
    下側ケーシングと上側ケーシングとを接合してなり、内部に気液分離室を形成するケーシング本体と、
    前記下側ケーシングの底面側に形成された流入口を通じて、前記気液分離室に連通するように前記下側ケーシングに設けられ、前記燃料タンク内に連通する配管に接続される入口パイプと、
    前記上側ケーシングに形成された流出口を通じて、前記気液分離室に連通するように前記上側ケーシングに設けられ、前記キャニスタに連通する配管に接続される出口パイプと、
    前記入口パイプの流入口から前記気液分離室内に流入する液体燃料を、前記出口パイプの流出口に流入するのを防止する障壁とを備え、
    前記障壁は、前記下側ケーシングの底面から前記上側ケーシングに向けて伸び、その上端部と上側ケーシングの天壁内面との間に隙間を設けて立設されていると共に、外側に通じるスリット状の通路を残して前記入口パイプの流入口を囲むように形成されており、前記出口パイプの流出口は、前記障壁の外側に配置され、前記スリット状の通路の開口方向が前記出口パイプの流出口に対して反対方向に配置されていることを特徴とする気液分離装置。
  2. 前記障壁は、その一端部が前記下側ケーシングの内側面に連結され、他端部が前記下側ケーシングの内側面から離れた位置に配置され、前記スリット状の通路は、前記他端部と前記ケーシング本体の内側面との間に形成されている請求項1記載の気液分離装置。
  3. 前記下側ケーシングの底面に凹部が形成され、この凹部の側壁に前記入口パイプの前記流入口が形成され、前記入口パイプが前記下側ケーシングからほぼ水平方向に延出されている請求項1又は2記載の気液分離装置。
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