JP2013181337A - 錠システム - Google Patents

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和明 安藤
Toru Yanai
徹 柳井
Takashi Onishi
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Abstract

【課題】 火災などが発生した場合には、リモコンがなくても引違い戸を迅速に開錠できるうえ、低コスト化を図ることができる錠システムを提供する。
【解決手段】 建物の各引違い戸1の一方のガラス戸3に取り付けた各錠装置11の本体12には、各引違い戸1の他方のガラス戸4に取り付けた受け金具に係止されるクレセント13と、クレセント13を回転させて受け金具から外す開錠手段と、クレセント13の回転を指示する赤外線信号を受信する受信部36と、リモコン35からの赤外線信号を受信したときにクレセント13を回転させる錠制御部38を有する。建物には、一または複数個の非常感知器47を配置し、非常感知器47は各室に配置している非常時発信器48に接続される。各非常時発信器48は、非常感知器47が非常事態を検知したときに赤外線信号を送信する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、介護施設、マンション、一般住宅またはビルディングなどの建物の複数の室の開口部にそれぞれ配置している引違い戸(引違い窓)を施開錠するための錠システムに関するものである。
例えばベランダへの出入り口(開口部)に配置されている引違い窓(引違い戸)では、防犯のために、ベランダ側および室内側のガラス戸を閉じ切ったのち、室内側のガラス戸に取り付けたクレセントのレバーを手で掴んで回転させて、ベランダ側のガラス戸に固定した受け具にクレセントを係止させることにより、前記引違い窓を施錠するようになっている。
ところで、高齢者などの要介護者を収容する介護施設などにおいては、例えば火災が発生したときに、前記要介護者などがクレセントを回転させて引違い窓を開錠したのち、その引違い窓を開いてベランダへ避難することになるが、高齢者などの要介護者にあってはクレセントを迅速に回転させることが困難である。このため、引違い窓の開錠に時間がかかってしまい、早急な避難ができないといった問題がある。
これに対して、特許文献1には、リモコン(リモートコントローラ)のタッチボタンをタッチすることで、クレセントが回転して開錠する電気錠が開示されている。これによれば、リモコンのタッチボタンをタッチするだけの簡単な操作で、引違い窓を迅速に開錠させることができる。
特開2004−250946号公報
前記介護施設などにあっては要介護者用の多数の個室を有しており、かかる各個室の引違い窓に特許文献1の電気錠をそれぞれ設けた場合に、全ての要介護者が前記リモコンを常に手元に置いているとは限らない。このため、火災が発生したときに、一部の要介護者が引違い窓を迅速に開錠させることができない虞があるといった問題がある。また、前記電気錠にあっては、低コスト化が要請される。
本発明は、かかる不都合を解決することを目的とするものであり、火災などが発生した場合に、リモコンがなくても引違い戸を迅速に開錠できるうえ、低コスト化を図ることができる錠システムを提供することにある。
本発明は、前記不都合を解決するものである。すなわち本発明は、建物の複数の開口部にそれぞれ配置している引違い戸1に錠装置11をそれぞれ配置する錠システムであって、各引違い戸1の一方の戸3に錠装置11の本体12をそれぞれ取り付けており、各本体12には、各引違い戸1の他方の戸4に取り付けている受け金具に対して着脱自在に係止されるクレセント13と、クレセント13を回転させて受け金具から外す開錠手段と、クレセント13の回転を指示する近距離無線信号を受信する受信部36と、受信部36で近距離無線信号を受信したときに開錠手段によってクレセント13を回転させる錠制御部38とを有していて、リモコン35からの近距離無線信号を受信部36で受信可能になっており、建物には、非常事態を検知する一または複数個の非常感知器47を配置していて、その非常感知器47は、各錠装置11にそれぞれ対応して配置している非常時発信器48に接続可能になっており、各非常時発信器48は、少なくとも一つの非常感知器47が非常事態を検知したときに、近距離無線信号を送信することを特徴とする。
ここでの引違い戸1には、引違い窓や片引き窓なども含まれる。近距離無線信号には、赤外線信号や、超音波信号や、10m程度の距離までは送信できる微弱な電波信号などが含まれる。非常感知器47には、煙感知器や熱感知器や地震感知器などが該当する。各非常感知器47と各非常時発信器48とは、直接接続してもよいが、中央制御装置46や管理装置などを介在させて接続してもよい。
各錠装置11の本体12には、開錠手段によってクレセント13が受け金具から外されたことを検知する検知手段と、開錠の報知の動作を行う報知手段とを有しており、各錠装置11の本体12の錠制御部38は、検知手段によってクレセント13が受け金具から外されたことを検知した際に、所定時間だけ報知手段に報知の動作を行わせるものとすることができる。報知手段での報知の動作には、ベルやブザーなどが鳴動する場合やランプ(LEDなど)が点灯(点滅)する場合などが該当する。所定時間としては、5分間や10分間などが該当する。
具体的には、前記近距離無線信号が赤外線信号であるものとすることができる。
本発明の錠システムでは、引違い戸1を施錠している室の住人などがリモコン35を操作することで、そのリモコン35から送信された近距離無線信号を、リモコン35での操作の対象となる錠装置11の本体12の受信部36が受信する。これによってクレセント13が回転して受け金具から外れて開錠し、引違い戸1を開くことができるようになる。
また、引違い戸1を施錠している状態で火災などの非常事態が発生し、その非常事態を少なくとも一つの非常感知器47が検知したときには、各非常時発信器48から対応する錠装置11の本体12へ近距離無線信号がそれぞれ送信される。その近距離無線信号を各錠装置11の受信部36が受信することで、各クレセント13が回転して受け金具から外れ、各引違い窓1が一斉に開錠される。これにより、前記非常事態が発生したときには、前記住人などが手元にリモコン35を置いていなくても、各引違い窓1が迅速に開錠され、住人などは引違い戸1を開いて早急に避難することができる。また、消防士などが、室内に入って住人などを救出することができる。
非常時発信器48は各錠装置11にそれぞれ対応して配置しているので、各錠装置11は非常時発信器48からの近距離無線信号を確実に受信することができる。リモコン35から送信される信号と、非常時発信器48から送信される信号とが同じ近距離無線信号であるので、リモコン35から送信される信号の受信部と、非常時発信器48から送信される信号の受信部とを別々に設けなくても済み、この分だけ錠装置11の低コスト化を図ることができる。
各錠装置11の錠制御部38が、検知手段によってクレセント13が受け金具から外されたことを検知した際に、所定時間だけ報知手段に報知の動作を行わせると、例えば夜間に火災や地震などの非常事態が発生し、その非常事態に伴って停電が生じて建物内が暗くなっても、その非常事態の際には、クレセント13が自動的に回転して引違い戸1を開錠するのと同時に報知手段が報知の動作を行うことで、その報知の動作によって住人などが引違い戸1の位置を確認して、その引違い戸1を開いて確実に避難することができる。
前記近距離無線信号が赤外線信号であると、その赤外線信号は指向性がよい分だけ、各室の引違い戸1に配置している錠装置11に確実に受信させることができる。
本発明の錠システムの全体を示すブロック構成図である。 本発明の錠システムに係る錠装置とリモコンと非常時発信器とのブロック構成図である。 錠システムを配置した引違い窓の正面図である。 錠装置の本体の縦断面図である。 図4のA−A線矢視断面図である。 本発明の錠システムに係るクレセントの縦断面図である。 図6のB−B線矢視断面図である。 クレセント内のカムの作用を説明するための図6の相当図である。 図6のC−C線矢視断面図である。 図6のD−D線矢視断面図である。 クレセントを開錠した状態を示す図4の相当図である。
本発明に係る錠システムの一実施例を図1ないし図11に基づいて説明する。本発明の錠システムは、例えば、介護施設などの建物の室内とベランダとを仕切る出入り口(開口部)に配置する引違い窓(引違い戸)1を施開錠するものである。具体的には、前記建物には複数の室を有しており、各室に配置している引違い窓1をそれぞれクレセント13で施錠するようになっている。
また、前記建物には、火災などの非常事態を検知する一または複数個の煙感知器や熱感知器などの非常感知器47を配置している(図1では複数個)。その非常感知器47によって非常事態が検知されると、クレセント13が自動的に回転して引違い窓1を開錠するようになっている。
前記引違い窓1は、図3に示すように、前記出入り口に固定しているアルミニウム製の矩形状の枠2と、前記出入り口を開閉する内外二枚のガラス戸(戸)3・4とを有している。前記枠2は、左右の竪枠2a・2aと、それらの竪枠2a・2aの上端間に掛け渡した上枠2bと、竪枠2a・2aの下端間に掛け渡した下枠2cとで構成している。
各ガラス戸3・4は、ガラス5をアルミニウム製の矩形状の框6の中に取り付けている。その框6は、左右の縦框6a・6aと、その縦框6a・6aの上端間に掛け渡した上框6bと、左右の縦框6a・6aの下端間に掛け渡した下框6cとで構成している。各ガラス戸3・4は、枠2の上枠2bおよび下枠2cに配置した上下のレール(不図示)に沿って左右方向にスライド移動可能になっている。
前記ガラス戸3・4のうち、室内側(内側)となる一方のガラス戸3(図3では右側)には、左側の縦框6aの左面に本発明に係る錠装置11の本体12を取り付けており、ベランダ側(外側)となる他方のガラス戸4(図3では左側)には、右側の縦框6aであって錠装置11の本体12のクレセント13に対応する位置に、フック状の受け金具(不図示)を取り付けている。両ガラス戸3・4において前記出入り口の左右の端部に位置する縦框6a・6aには、その内側および外側に取っ手9をそれぞれ取り付けている。
錠装置11の本体12には、図4および図5に示すように、前記受け金具に対して着脱自在に係止される前記クレセント13と、そのクレセント13を回転自在に支持しているとともに本体12のベース20に回転自在に支持されている円筒形状のギヤ14と、クレセント13が前記受け金具から外れる開錠方向(図4では時計回り方向)にギヤ14を付勢する付勢部15と、ギヤ14を回転不能にロックするギヤロック部16と、そのギヤロック部16によるロックを解除する解除部17とを有している。本体12のベース20は、一方のガラス戸3の左側の縦框6aにビスなどで取り付けている。本体12のベース20および各部は、外装カバー21で覆われている。
クレセント13は、図6および図7に示すように、円筒形状の軸部13aと、その軸部13aから外方へ延びているレバー13bと、軸部13aの外周面から突出していて前記受け金具に係止される扇形状の係止部13cと、レバー13bに配置しているクレセントロック部19とを有している。ギヤ14は、クレセント13の軸部13aに内嵌する円筒形状の筒部14aと、付勢部15のラック15a(図4)が噛合するギヤ体14b(図10参照)とを有している。ギヤ14の筒部14aは、錠装置11の本体12のベース20に固定している円柱形状の軸32に対して回転自在に外嵌している。ギヤ体14bは、筒部14aよりもベース20側に位置している。
付勢部15は、図4および図5に示すように、上下方向に延びる角棒形状の前記ラック15aと、そのラック15aに一端(図4では上側)を接続しているコイルバネ15bとを有している。前記ラック15aは、ギヤ14のギヤ体14bに噛合する歯15cをラック15aの長さ方向(上下方向)に並べている。コイルバネ15bの他端(図4では下側)は本体12のベース20に取り付けている。ギヤロック部16は、付勢部15のラック15aの上端部に形成している切り欠き15dに噛合する位置(図4の位置)とラック15aから離れる所定の解除位置(図4では左側)との間でスライド移動(図4では左右方向)する爪16aと、その爪16aをラック15a側へ付勢するコイルバネ16bとを有している。ギヤロック部16の爪16aの先端面は、ギヤ14側(下側)へ向かうに従って後方(図4では左方向)となるように傾斜している。
解除部17は、後述する錠制御部38によって制御されるモータ17aと、そのモータ17aの出力軸に減速装置を介して連結しているカム17bと、そのカム17bに一端部(図4では上側)が当接して当該カム17bによって揺動駆動されるアーム17cとを有している。アーム17cは、その上下中間を揺動軸10によってベース20に揺動自在に支持されている。そのアーム17cの他端部(図4では下側)は、ギヤロック部16の爪16aに設けているピン16cに当接しており、ギヤロック部16のコイルバネ16bの付勢力によって付勢部15のラック15a側へ押されている。これによってアーム17cの一端部が解除部17のカム17bに押し付けられる。
クレセントロック部19は、図6および図7に示すように、クレセント13のレバー13b内に配置していて、レバー13bの長さ方向(図6では上下方向)へスライド移動可能なロッド19aと、ロッド19aのスライド移動を規制する規制部23と、ロッド19aをギヤ14の筒部14a側へ付勢するコイルバネ24とを有している。クレセントロック部19のロッド19aの端部(図6では下側)は、ギヤ14の筒部14aの外周面に形成している溝状の係留部14cに係留(嵌合)可能になっている。
クレセントロック部19の規制部23は、クレセントロック部19のロッド19aに形成している切り欠き27内に位置しているカム25と、そのカム25に連結していてカム25を回転させるための頭部26とを有している。カム25は、クレセント13のレバー13bの内面に回転自在に支持されている。頭部26は、レバー13b外(図7では左側)に露出しており、その露出面に、例えば十円硬貨の厚み寸法より0.5mm程度だけ大きい幅の溝26aを形成している。その溝26aに十円硬貨やマイナスドライバなどを差し込んで頭部26を回転させることができる。頭部26とカム25とは、円柱形状のピン26bで連結している。
規制部23のカム25は、図6に示すように、カム山25aをロッド19aのスライド移動方向と直交する方向(図6では左右方向)に向けると、ロッド19aがコイルバネ24の付勢力によってレバー13bの基端側(図6では下側)に押される。その状態で、例えばクレセント13が回転されて、ロッド19aの前記端部がギヤ14の筒部14aの係留部14cに臨むと、当該ロッド19aの端部がギヤ14の係留部14cに嵌まり込んで係留される。その係留状態でクレセント13とギヤ14とが一体化して回転可能になっている。
また、規制部23のカム25は、図8に示すように、カム山25aをレバー13bの先端側(図8では上側)に向けると、そのカム山25aによってロッド19aの切り欠き27のレバー13bの先端側の縁27aがレバー13bの先端側へ押される。これにより、前記レバー13bがコイルバネ24の付勢力に抗してギヤ14の係留部14cから外れ、その結果、クレセント13を手動で自由に回転させることができる。その手動での回転の際には、ギヤ14や付勢部15の付勢力などが抵抗にならず、クレセント13を軽い力で回転させることができる。
このように錠装置11の本体12には、クレセント13を回転させて受け金具から外す開錠手段を有している。なお、クレセント13のロッド19aのスライド移動可能な範囲は、クレセント13のレバー13bに設けている突起29がロッド19aに形成している切り欠き28内に位置することによって規制される。
ギヤ14の筒部14aの外周の端部(図6では右側)には、図9に示すように、周方向に延びる扇形状の突起14dを形成している。その突起14dは、クレセント13の軸部13aの端面(図6では右側)からベース20側へ突出していて周方向に延びる扇形状の突起13eに当接可能になっている。クレセント13の突起13eの周方向の寸法は、ギヤ14の突起14dの周方向の寸法よりも大きくなっている。クレセント13の回転に伴ってクレセント13の突起13eがギヤ14の突起14dに当接したときには、クレセント13の回転にギヤ14が同行回転し、またギヤ14の回転に伴ってギヤ14の突起14dがクレセント13の突起13eに当接したときには、ギヤ14の回転にクレセント13が同行回転するようになっている。
錠装置11の本体12のベース20には、図10に示すように、前記軸32の外周面に沿って扇形状に延びる突起30を形成しており、その突起30は、ギヤ14のギヤ体14bの端面(図6では右端)に形成していてギヤ体14bの周方向に延びる扇形状の凹部31に入り込んでいる。そして、ギヤ14の凹部31の周方向の縁がベース20の突起30に当接することで、ギヤ14の回転範囲が規制される。ギヤ体14bの凹部31の周方向の寸法は、ベース20の突起30の周方向の寸法よりも大きくなっている。
錠装置11の本体12には、クレセント13が過度の速度で回転しないように減速手段を有している。その減速手段は、図4に示すように、付勢部15のラック15aから横方向(図4では左方向)へ延びる延出部33と、その延出部33の下方に位置するショックアブソーバー34とを有している。そして、コイルバネ15bの引っ張り力(付勢力)によってラック15aが下方向にスライド移動する際に、ラック15aの延出部33がショックアブソーバー34に受け止められることによって、当該ラック15aの移動速度が減速される。これに伴ってギヤ14の回転が減速し、そのギヤ14に同行回転するクレセント13の回転も減速する。
錠装置11の本体12には、受け金具に係止されているクレセント13を強制的に回転させて、当該クレセント13を受け金具から外すための手段を有している。すなわち、本体12には、図2に示すように、無線式のリモコン35からの赤外線信号(近距離無線信号)を受信(受光)する受光部(受信部)36と、受光部36で前記赤外線信号を受信したときに、その信号に応じて解除部17のモータ17aを作動させてクレセント13を回転させる錠制御部38とを有している。
また本体12には、ギヤロック部16の爪16aが付勢部15のラック15aから離れる解除位置になる回転角度まで解除部17のカム17bが回転したことを検知する第1リミットスイッチ39(図4参照)を有している。錠制御部38は、第1リミットスイッチ39によって前記回転角度までカム17bが回転したことを検知するとモータ17aを停止する。本体12には、一次電池や二次電池などからなる電源用の電池40(図4)を内蔵している。
錠装置11の本体12の外装カバー21の室内側およびベランダ側となる面には、図4および図5に示すように、前記赤外線信号を本体12内に導くための受光窓53をそれぞれ形成している。このように、本体12の室内側およびベランダ側に受光窓53をそれぞれ形成したので、室内およびベランダのいずれかでリモコン35を操作しても、そのリモコン35からの赤外線信号が受光窓53を介して受光部36に受信される。各受光窓53には、赤外線のみが透過可能な樹脂材54を配置している。
リモコン35には、図2に示すように、前記赤外線信号を送信(発光)する発光部41と、クレセント13を回転させて受け金具から外す旨の赤外線信号を送信させるための押ボタン43と、その押ボタン43の操作に応じて前記赤外線信号を送信させるリモコン制御部45とを有している。リモコン35には、電源用の電池(一次電池や二次電池)を内蔵している。
建物の適所には、図1に示す中央制御装置46を配置しており、その中央制御装置46には、一または複数個の非常感知器47(図1では複数個)を電線49によって接続している。各室には、赤外線信号(近距離無線信号)を送信(発光)する非常時発信器48をそれぞれ配置している。つまり、各非常時発信器48は、各錠装置11にそれぞれ対応して配置している。各非常時発信器48は、中央制御装置46に電線50によって接続している。各非常時発信器48からの赤外線信号は、当該非常時発信器48を配置している室の錠装置11の本体12の受光部36にそれぞれ受信されるようになっている。中央制御装置46から各非常時発信器48へは電気信号が送られており、当該非常時発信器48で赤外線信号に変換して当該非常時発信器48から送信するようになっている。
なお、各非常感知器47と中央制御装置46とは無線方式で接続してもよい。各非常時発信器48と中央制御装置46とを接続する電線50は光ケーブルであってもよい。電線50が光ケーブルの場合には、中央制御装置46から各非常時発信器48へ赤外線信号が送られることになる。
本発明の錠システムの動作を説明する。まず、施錠された引違い窓1をリモコン35で開錠する場合について説明する。その場合の引違い窓1は、以下のようにして施錠している。すなわち、クレセント13の規制部23の頭部26を回して、規制部23のカム25のカム山25aをロッド19aのスライド移動方向と直交する方向に向け(図6の状態)、次いでクレセント13のレバー13bを手で掴んで施錠方向へ回転(図11では反時計方向)させる。
すると、そのクレセント13の回転により、クレセント13のクレセントロック部19のロッド19aがギヤ14の筒部14aの係留部14cに嵌まり込んで係留され、それによってギヤ14がクレセント13と同方向(施錠方向)へ回転(同行回転)する。そのギヤ14の回転によって付勢部15のラック15aが上方へスライド移動し、それに伴ってコイルバネ15bが上方へ引っ張られる。そして、レバー13bが上下方向に沿う姿勢(図5の姿勢)までクレセント13を回転させることで、クレセント13の係止部13cが受け金具に係止されるとともに(施錠状態)、ラック15aの切り欠き15dにギヤロック部16の爪16aが係合する(図4の状態)。これによってラック15aが移動不能になって、そのラック15aに噛合するギヤ14がロックされる(回転不能になる)。
前記施錠状態で、リモコン35の押ボタン43が押されて、リモコン35の発光部41から赤外線信号が送信され、その赤外線信号を錠装置11の本体12の受光部36が受信(受光)すると、解除部17のモータ17aが駆動されてカム17bが回転する。そのカム17bの回転によってアーム17cの一端部が時計方向(図4では右方向)へ押され、アーム17cの他端部が、ギヤロック部16の爪16aのピン16cをコイルバネ16bの付勢力に抗して付勢部15のラック15aから離れる方向(図4では左方向)へ押す。
これにより、ギヤロック部16の爪16aが、付勢部15のラック15aから離れる解除位置にスライド移動してラック15aの切り欠き15dから外れ、ギヤロック部16によるギヤ14のロックが解除されて、コイルバネ15bの付勢力によってラック15aが下方へ引っ張られる。すると、ギヤ14がクレセント13を受け金具から外れる開錠方向(図4の時計方向)へ回転し、そのギヤ14にクレセント13が同行回転する。その結果、クレセント13の係止部13cが受け金具から外れて、引違い窓1が開錠される(図11の状態)。
また、前記施錠状態で、火災などの非常事態が発生し、その非常事態を少なくとも一つの非常感知器47が検知したときには、当該非常感知器47から中央制御装置46へ非常信号が送信される。これによって各室の非常時発信器48から当該室の錠装置11の本体12へ赤外線信号がそれぞれ送信される。その赤外線信号を各錠装置11の本体12の受光部36が受信することで、解除部17のモータ17aが駆動されて、ギヤ14が前記開錠方向へ回転し、クレセント13の係止部13cが受け金具から外れて各室の引違い窓1が開錠される。
つまり、前記非常事態を少なくとも一つの非常感知器47が検知したときには、各室の引違い戸1が一斉に開錠されることになる。これによって各室の住人(高齢者などの要介護者)などが自ら引違い戸1を開いてベランダへ避難することができる。また、消防士などが、ベランダから室内に入って住人(要介護者)などを救出することができる。
引違い窓1を手動で施開錠する場合には、クレセント13の規制部23の頭部26を回して、規制部23のカム25をクレセント13のレバー13bの先端側に向ける(図8の状態)。これによってクレセント13のレバー13bがギヤ14の係留部14cから外れ、クレセント13を手動で回転させて引違い窓1を施錠または開錠することができる。
このように、クレセント13のカム25のカム山25aをロッド19aのスライド移動方向と直交する方向に向けた状態で、クレセント13を回転させてクレセント13の係止部13cを受け金具に係止させたときには、クレセント13のロッド19aがギヤ14の係留部14cに係留されるとともにギヤ14がロックされるので、例えば侵入者が外部からガラス戸の一部を破壊したのち、その破壊部分から手を室内に差し込んでもクレセント13を回転させることができず、その分だけ防犯性が高まる。
錠装置11の本体12には、モータ17aの作動時に点灯するLED(報知手段)51(図2)と、内蔵ブザー(報知手段)52(図2)とを配置している。錠装置11の本体12の錠制御部38は、例えば電池が容量不足になったときに前記LED51の点滅や内蔵ブザー52の作動などによってその旨を報知することができる。錠制御部38は、所定時間(例えば数秒)ごとにしか作動しないようになっており、リモコン35および非常時発信器48は、錠制御部38の作動停止時間よりも長い時間、前記赤外線信号を送信するようになっている。錠制御部38を所定時間ごとにしか作動しないようにしたことで、本体12での消費電力が抑えられる。
また、錠装置11の本体12には、解除部17のモータ17aが作動したことでクレセント13が回転して受け金具から外されて、レバー13bが横向きとなる開錠姿勢(図11の姿勢)になったことを検知する第2リミットスイッチ(検知手段:図示せず)を有しており、この第2リミットスイッチによってクレセント13が受け金具から外されたことが検知された際には、所定時間(例えば10分間)だけ前記LED51を点滅(点灯)させる。
これにより、例えば夜間に火災や地震などの非常事態が発生し、その非常事態に伴って停電が生じて室内が暗くなっても、その非常事態の際には、クレセント13が自動的に前記開錠姿勢になるのと同時にLED51が点滅(点灯)するので、そのLED63の点滅によって住人などが引違い戸1の位置を確認して、その引違い戸1を開いてベランダへ避難することができる。なお、前記第2リミットスイッチによってクレセント13が受け金具から外されたことが検知された際に、前記所定時間だけ内蔵ブザー52を作動させてもよく、またLED51の点滅とともに内蔵ブザー52を作動させてもよい。
なお、住人が、室内からベランダに出たのち、例えば非常事態が解消されたために前記所定時間が経過する前に、室内に戻ってクレセント13を受け金具に係止したときにはLED51の点滅(または内蔵ブザー52の作動)が停止する。これによって、必要以上のLED51の点滅(または内蔵ブザー52の作動)を防いで本体12での消費電力を抑えることができる。
前記説明では、モータ17aや電池40などをクレセント13の上側に配置したが、モータ17aや電池40などをクレセント13の下側に配置してもよい。また、クレセント13を回転させて受け金具から外す開錠手段としては、前記説明のもの以外の構成であってもよい。すなわち、例えばクレセント13をモータなどで直接、回転駆動するものであってもよい。
また、建物などの適所に警報ベル(警報ブザー)や警報ランプなどを配置し、火災などの非常事態を非常感知器47が検知したときに、例えば中央制御装置46が、警報ベル(警報ブザー)を鳴らし、あるいは警報ランプを点灯(点滅)するようにしてもよい。
なお、一つの室に複数の引違い窓1を設けている場合に、その室に一つの非常時発信器48を配置して、一つの非常時発信器48で当該室の全ての引違い戸1を一斉に開錠するようにしてもよい。
前記引違い窓1に錠装置11を配置することに加えて、前記建物の各室の出入り口や建物の玄関などに配置する引き戸や扉などに電気錠を配置するとともに、非常事態を非常感知器47が検知したときに非常感知器47または中央制御装置46から電波信号などを送信するように構成し、前記電気錠が前記電波信号などを受信したときに前記引き戸や扉などを自動的に開錠するように構成してもよい。これによって建物の住人などは、火災などの際に前記引き戸や扉などを自ら開錠しなくても当該引き戸や扉などを開いて、建物外へ迅速に避難することができる。
1 引違い窓
3 一方のガラス戸
4 他方のガラス戸
11 錠装置
12 本体
13 クレセント
35 リモコン
36 受光部
38 錠制御部
47 非常感知器
48 非常時発信器

Claims (3)

  1. 建物の複数の開口部にそれぞれ配置している引違い戸(1)に錠装置(11)をそれぞれ配置する錠システムであって、
    前記各引違い戸(1)の一方の戸(3)に錠装置(11)の本体(12)をそれぞれ取り付けており、
    各本体(12)には、各引違い戸(1)の他方の戸(4)に取り付けている受け金具に対して着脱自在に係止されるクレセント(13)と、そのクレセント(13)を回転させて前記受け金具から外す開錠手段と、クレセント(13)の回転を指示する近距離無線信号を受信する受信部(36)と、その受信部(36)で前記近距離無線信号を受信したときに前記開錠手段によってクレセント(13)を回転させる錠制御部(38)とを有していて、リモコン(35)からの前記近距離無線信号を受信部(36)で受信可能になっており、
    前記建物には、非常事態を検知する一または複数個の非常感知器(47)を配置していて、その非常感知器(47)は、前記各錠装置(11)にそれぞれ対応して配置している非常時発信器(48)に接続可能になっており、
    各非常時発信器(48)は、少なくとも一つの非常感知器(47)が非常事態を検知したときに、前記近距離無線信号を送信することを特徴とする錠システム。
  2. 前記各錠装置(11)の本体(12)には、前記開錠手段によってクレセント(13)が前記受け金具から外されたことを検知する検知手段と、開錠の報知の動作を行う報知手段とを有しており、
    各錠装置(11)の本体(12)の錠制御部(38)は、前記検知手段によってクレセント(13)が前記受け金具から外されたことを検知した際に、所定時間だけ前記報知手段に前記報知の動作を行わせることを特徴とする請求項1記載の錠装置。
  3. 前記近距離無線信号が赤外線信号であることを特徴とする請求項1または2記載の錠システム。
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