JP2013181171A - 接着剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】強靱な接着力を有し、かつ、長期間にわたって接着力を維持することが可能であり、プラスチック、金属、木材、ガラスなどの基材の接着に用いることが出来る接着剤組成物の提供。
【解決手段】アクリルポリオール(a)とポリカーボネートジオール(b)とポリイソシアネート(c)とを含有する接着剤組成物であって、ポリカーボネートジオール(b)が、式(A)で表される繰り返し単位と末端ヒドロキシル基を有するポリカーボネートジオールであって、式(A)で表される繰り返し単位のうち、60〜100モル%のRが炭素数5または6であり、Rの炭素数5と6との割合が90:10〜10:90(モル比)であり、数平均分子量が300〜3000であり、1級末端OH比率が95〜99.5%であることを特徴とする接着剤組成物。
Figure 2013181171

【選択図】なし

Description

本発明は、強靱な接着力を有し、長期間にわたって接着力を維持できる接着剤組成物に関する。
ポリウレタン系接着剤は、その構成成分を選択することで、幅広い物性、形態、硬化様式を設計することが可能であり、さらに、耐水性や耐薬品性などの化学的性質にも優れるため、プラスティック、金属、木材などの多くの基材の接着に用いられている。ポリウレタン系接着剤は、柔軟性や耐レトルト性を有するため、とりわけ、食品包装袋などに使用されるフレキシブル包装用ラミネーションフィルムの接着剤として用いられてきたが(特許文献1参照)、さらに近年は、長期にわたって接着強度を維持することが要求される、太陽電池裏面封止用シート用の接着剤として注目されている(特許文献2、3参照)。
一方、ポリウレタン系接着剤は、自動車におけるウインドガラスとボディ−を直接接着するダイレクトグレージング工法用の接着剤や、車両における側窓ガラスと窓枠との接着剤としても使用される。この用途においては、長期にわたって接着強度が要求されるとともに、高温に晒されても劣化が小さいことが要求される。さらに車体の振動をガラスに伝えにくい柔軟性を併せ持つことが要求される。しかしながら、用いるポリオールの反応性が低い場合、硬化時間が長くなるばかりか、未反応のポリオールが残留し、接着性が低下する、さらには未反応ポリオールがブリードするなどの不都合があった。従って、良好な接着性を有し、かつ長期にわたって接着強度を維持することが可能で、柔軟性を有するポリウレタン系接着剤が求められている。さらには、硬化後に高温で放置された場合でも、劣化が小さい接着剤が望まれている。
特開2002−249745号公報 特開2008−4691号公報 特開2011−105819号公報
本発明は、強靱な接着力を有し、長期間にわたって接着力を維持できる上、硬化後の外観が良好に保たれる接着剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定のポリカーボネートジオールを用いることにより上記の不都合を解決できることを見出し、本発明をなすに至った。
すなわち、本発明の構成は以下のとおりである。
[1]アクリルポリオール(a)とポリカーボネートジオール(b)とポリイソシアネート(c)とを含有してなる接着剤組成物であって、該ポリカーボネートジオール(b)が、下記式(A)で表される繰り返し単位と末端ヒドロキシル基を有するポリカーボネートジオールであって、式(A)で表される繰り返し単位の60〜100モル%が、下記式(B)または(C)で表される繰り返し単位であり、下記式(B)で表される繰り返し単位と下記式(C)で表される繰り返し単位の割合が、90:10〜10:90(モル比)であり、数平均分子量が300〜3000であり、そして1級末端OH比率が95〜99.5%であることを特徴とする上記の接着剤組成物。
Figure 2013181171

Figure 2013181171

Figure 2013181171

[2]ポリカーボネートジオール(b)の数平均分子量が450〜1250であることを特徴とする、上記[1]項に記載の接着剤組成物。
本発明によれば、強靱な接着力を有し、長期間にわたって接着力を維持できる上に、硬化後の外観が良好に保たれる接着剤組成物を提供することができる。
以下、本発明について具体的に説明する。
アクリルポリオール(a)
本発明で用いるアクリルポリオール(a)は、一般的には、(メタ)アクリロイル基及び水酸基を有するモノマーと水酸基を有しないモノマーとの共重合で得ることができる。
(メタ)アクリロイル基及び水酸基を有するモノマーとは、1分子中に1個以上の(メタ)アクリロイル基と1個以上の水酸基を有するモノマーである。1分子中の(メタ)アクリロイル基は、通常1個である。このようなモノマーの例としては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールモノ(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、2,3−ジヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。これらの(メタ)アクリロイル基及び水酸基を有するモノマーは、1種類単独で用いてもよいし、複数種を用いてもよい。
水酸基を有しないモノマーの例としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、i−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレートなどのアルキル(メタ)アクリレートモノマーが挙げられる。
水酸基を有しないモノマーの他の例としては、(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−シクロヘキシル(メタ)アクリルアミドなどのN−アルキル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミドなどのN,N−ジアルキル(メタ)アクリルアミド、N−メトキシ(メタ)アクリルアミド、N−エトキシ(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシ(メタ)アクリルアド、N−イソブトキシ(メタ)アクリルアミドなどのN−アルコキシ(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメトキシ(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエトキシ(メタ)アクリルアミド、N,N−ジブトキシ(メタ)アクリルアミド、N,N−ジイソブトキシ(メタ)アクリルアミドなどのN,N−ジアルコキシ(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−フェニル(メタ)アクリルアミドなどのアミド基含有モノマー、グリシジル(メタ)アクリレート、アクリルグリシジルエーテルなどのグリシジル基含有モノマーが挙げられる。水酸基を有しないモノマーのさらなる例としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、マレイン酸、アルキルマレイン酸モノエステル、フマル酸、アルキルフマル酸モノエステル、イタコン酸、アルキルイタコン酸モノエステル、(メタ)アクリルニトリル、塩化ビニリデン、エチレン、プロピレン、塩化ビニル、酢酸ビニル、ブタジエンなどのモノマーが挙げられる。これらの水酸基を有しないモノマーは、1種類単独で用いてもよいし、複数種を用いてもよい。
本発明において、アクリルポリオール(a)の数平均分子量は、5000〜100000であることが好ましい。数平均分子量が5000以上の分子量であれば、初期の凝集も層間剥離を起こすこともなく、100000以下であれば、接着剤の高粘度が原因で塗工性に問題が発生することもない。さらに、アクリルポリオール(a)の数平均分子量は10000〜80000であることが好ましい。
ポリカーボネートジオール(b)
本発明で用いるポリカーボネートジオール(b)は、下記式(A)で表される繰り返し単位と末端ヒドロキシル基を有するポリカーボネートジオールであって、式(A)で表される繰り返し単位の60〜100モル%は下記式(B)または(C)で表される繰り返し単位であり、下記式(B)で表される繰り返し単位と下記式(C)で表される繰り返し単位の割合が、90:10〜10:90(モル比)であり、数平均分子量が300〜3000であり、そして1級末端OH比率が95〜99.5%であることを特徴とする。
また、ポリカーボネートジオール(b)において、式(A)で表される繰り返し単位の割合は、好ましくは95モル%以上100モル%以下、より好ましくは97モル%以上100モル%以下、さらに好ましくは99モル%以上100モル%以下である。
Figure 2013181171

Figure 2013181171

Figure 2013181171
本発明におけるポリカーボネートジオール(b)の1級末端OH比率は、ポリカーボネートジオールを0.4kPa以下の圧力下、攪拌しながら160℃〜200℃の温度で加熱することにより初期留分として得られるアルコール類において、両末端が1級ヒドロキシル基であるジオールの、ジオールを含むアルコール類(エタノールを除く)の合計に対する重量%として定義される。ここでのジオールを含むアルコール類は、ポリカーボネートジオールの末端部分のセグメントに対応している。具体的には、本発明における1級末端OH比率は、ポリカーボネートジオール(70g〜100g)を0.4kPa以下の圧力下、攪拌しながら160℃〜200℃の温度で加熱することにより、該ポリカーボネートジオールの約1〜2重量%に相当する量の留分、即ち約1g(0.7〜2g)の初期留分を得て、これを約100g(95〜105g)のエタノールを溶剤として用いて回収し、回収した溶液をガスクロマトグラフィー(GC)分析にかけて得られるクロマトグラムのピーク面積の値から、下記式(1)により計算した値をいう。
1級末端OH比率(%)=A÷B×100 (1)
A:両末端が1級OH基であるジオールのピーク面積の総和
B:ジオールを含むアルコール類(エタノールを除く)のピーク面積の総和
なお、上記の1級末端OH比率の測定のために行なうGC分析において検出される「ジオールを含むアルコール類(エタノールを除く)」の具体例としては、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−ペンタンジオール、1−ブタノール、1−ペンタノール、1−ヘキサノールなどが挙げられる。上記のようにポリカーボネートジオールを0.4kPa以下の圧力下で、攪拌しながら160℃〜200℃の温度で加熱すると、ポリカーボネートジオールの末端部分のみがジオール単位に分解されて蒸発し、留分として得られる。この留分中の全アルコール類における両末端が1級OH基であるジオールの比率を、本願におけるポリカーボネートジオール(b)の1級末端OH比率とする。
接着剤組成物では、ポリカーボネートジオールの反応性を適切に制御することが重要となる。ポリカーボネートジオールの反応性が遅い場合、接着時間が長くなる。また、用いるアクリルポリオールの反応性によっては、アクリルポリオールとポリイソシアネートとが優先的に反応して不均一な構造となるため、接着強度が低下する、または、経時的な接着強度低下が大きいという不都合が発生する。さらに、未反応のポリカーボネートジオールや低分子量のポリウレタンがブリードするという不都合も発生する。ポリカーボネートジオール(b)の1級末端OH比率が95〜99.5%であれば、使用するポリイソシアネートやアクリルポリオールの種類によらず、上記の不都合が発生し難くなる。ポリカーボネートジオール(b)の1級末端OH比率が96%〜99.5%の場合、上記の不都合は殆ど発生せず好ましい。さらに、ポリカーボネートジオール(b)の1級末端OH比率が97%〜99.5%である場合、適切な接着時間を有し、接着強度が高く、経時的な接着強度低下も少ない、バランスに優れる接着剤組成物を得ることが出来る。
本発明で用いるポリカーボネートジオール(b)の製造方法は、特に限定されない。例えば、Schnell著、ポリマー・レビューズ第9巻、p9〜20(1994年)に記載される種々の方法で製造することが出来る。
本発明で用いるポリカーボネートジオールは、1,5−ペンタンジオールと1,6−ヘキサンジオールをジオール原料として用いる。それらジオールに加え、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−ドデカンジオール、1,11−ウンデカンジオール、1,12−ドデカンジオールなどの側鎖を持たないジオール、2−メチル−1、8−オクタンジオール、2−エチル−1,6−ヘキサンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2,4−ジメチル−1,5−ペンタンジオール、2,4−ジエチル−1、5−ペンタンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオールなどの側鎖を持ったジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−プロパンなどの環状ジオールから、1種類または2種類以上のジオールを原料として用いても良い。その量は、本発明で示す繰り返し単位の割合を満たせば、特に限定されるものではない。
さらに、本発明で用いるポリカーボネートジオール(b)の性能を損なわない範囲で、1分子に3以上のヒドロキシル基を持つ化合物、例えば、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオール、ペンタエリスリトールなどを用いることにも出来る。この1分子中に3以上のヒドロキシル基を持つ化合物を余り多く用いると、ポリカーボネートの重合反応中に架橋してゲル化が起きてしまう。したがって、1分子中に3以上のヒドロキシル基を持つ化合物を用いる場合であっても、当該化合物は、原料とするジオールの合計量に対し、0.1〜5質量%にするのが好ましい。用いる場合の当該化合物の量は、より好ましくは0.1〜2重量%である。
本発明で用いるポリカーボネートジオールは、炭酸エステルとして、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジプロピルカーボネート、ジブチルカーボネートなどのジアルキルカーボネート、ジフェニルカーボネートなどのジアリールカーボネート、エチレンカーボネート、トリメチレンカーボネート、1,2−プロピレンカーボネート、1,2−ブチレンカーボネート、1,3−ブチレンカーボネート、1,2−ペンチレンカーボネートなどのアルキレンカーボネートが挙げられる。これらの内から1種または2種以上の炭酸エステルを原料として用いることが出来る。ジアルキルカーボネートまたは/およびジアリールカーボネートを用いた場合、ジオールと炭酸エステルとの仕込み比などの条件により、本発明の1級末端OH比率のポリカーボネートジオールが容易に得られるので好ましい。また、入手のしやすさや重合反応の条件設定のしやすさの観点より、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジフェニルカーボネート、ジブチルカーボネートを用いることがさらに好ましい。
本発明で用いるポリカーボネートジオール(b)の製造において、触媒を添加してもよいし、添加しなくてもよい。触媒を添加する場合は、通常のエステル交換反応触媒から自由に選択することが出来る。例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、亜鉛、アルミニウム、チタン、コバルト、ゲルマニウム、スズ、鉛、アンチモン、ヒ素、セリウムなどの金属、塩、アルコキシド、有機化合物が用いられる。特に好ましいのは、チタン、スズ、鉛の化合物である。また、触媒の使用量は、通常はポリカーボネートジオール重量の0.00001〜0.1%である。
ポリカーボネートジオール(b)の製造方法の一例として、カーボネートとしてジメチルカーボネートを用いる方法を述べる。ポリカーボネートジオールの製造は、2段階に分けて行うことができる。ジオールとジメチルカーボネートをモル比で20:1ないし1:10の割合で混和し、常圧または減圧下、100〜300℃で反応させ、生成するメタノールをジメチルカーボネートとの混合物として除去して、低分子量ポリカーボネートジオールを得ることができる。次いで、減圧下、160〜250℃で加熱して、未反応のジオールとジメチルカーボネートを除去するとともに、低分子量ポリカーボネートジオールを自己縮合させて、所定の分子量のポリカーボネートジオールを得ることができる。
本発明の1級末端OH比率を持つポリカーボネートジオール(b)は、原料ジオールの純度、温度や時間などの重合条件、さらに、カーボネートとしてジアルキルカーボネートまたは/およびジアリールカーボネートを用いる場合は、ジオールとカーボネートの仕込み比などの条件より、1つの方法を選択して、または適宜組み合わせることにより得ることができる。
工業的に得られる1,5−ペンタンジオールは、一般的に、2級ヒドロキシル基を有する不純物として、1,5−ヘキサンジオールおよび1,4−シクロヘキサンジオールを、各々0.2〜2重量%含有している。一方、工業的に得られる1,6−ヘキサンジオールは、一般的に、1,4−シクロヘキサンジオールなどの2級ヒドロキシル基を有する不純物を0.1〜2重量%含んでいる。これら2級ヒドロキシル基を持つジオールは、ポリカーボネートジオール製造時、エステル交換反応性が低いため、ポリカーボネートジオールの末端基となることが多く、その結果、末端に2級ヒドロキシル基を持つポリカーボネートジオールとなる。
また、カーボネートとして、ジアルキルカーボネートまたは/およびジアリールカーボネートを用いた場合、目的とするポリカーボネートジオールの分子量に対応させて、ジオールとカーボネートを化学量論量またはそれに近い割合で仕込んで反応させると、ポリカーボネートジオールの末端にカーボネートに由来するアルキル基やアリール基が残存することが多い。そこで、カーボネートに対するジオールの量を、化学量論量の1.01〜1.30倍とすることで、ポリカーボネートジオールの末端に残存するアルキル基やアリール基末端が減り、ヒドロキシル基とすることが出来る。さらに、副反応により、ポリカーボネートジオールの末端がビニル基になったり、例えばカーボネートとしてジメチルカーボネートを用いた場合、メチルエステルやメチルエーテルになったりする。一般的に、副反応は、反応温度が高いほど、反応時間が長いほど起きやすくなる。
本発明で用いられるポリカーボネートジオール(b)において、上記式(A)で表される繰り返し単位における上記式(B)または(C)で表される繰り返し単位の割合(以降、「主成分割合」と称する。)は、60〜100モル%である。主成分割合が60モル以上であれば、柔軟性のある接着層が得られるとともに、経時的に接着力が低下しにくいので好ましい。主成分割合が70〜100モル%の場合さらに好ましく、85〜100モル%である場合が最も好ましい。
本発明で用いられるポリカーボネートジオール(b)において、上記式(B)で表される繰り返し単位と(C)で表される繰り返し単位の割合(以降、「共重合割合」と称し、上記式(B):上記式(C)で表す。)は、モル比で90:10〜10:90である。共重合割合がこの範囲であれば、強靱で柔軟性な接着層が得られる、さらに、共重合割合がモル比で70:30〜30:70であることが好ましく、60:40〜40:60である場合、最も好ましい。
従来、ポリカーボネートジオールは、上記式(C)で表される繰り返し単位と末端ヒドロキシル基からなり、それを用いて得られるポリウレタンは、高い結晶性を有し、耐加水分解性や耐熱性は高いものの、柔軟性や接着強度が不足していた。本発明では、上記式(C)の繰り返し単位とメチレン鎖長が近く、分岐構造を持たず、奇数のメチレン鎖を持つ繰り返し単位(上記式(B)の繰り返し単位)で結晶性を低下させるとともに、特定の主成分割合と共重合割合を有することにより、耐加水分解性や耐熱性などの耐久性を維持しつつ、接着強度と柔軟性を併せもつ接着性組成物を得ることが出来る。
本発明で用いられるポリカーボネートジオール(b)の数平均分子量の範囲は、300〜3000である。ポリカーボネートジオール(b)の数平均分子量が300以上であれば、高い接着強度や柔軟性を有する接着剤組成物が得られる。また、ポリカーボネートジオール(b)の数平均分子量が3000以下であれば、接着剤組成物の粘度が高くなりすぎて塗工性が低下することもない。さらに、ポリカーボネートジオール(b)の数平均分子量が450〜1250であれば、アクリルポリオールとの相溶性が向上し、相溶性を示すアクリルポリオールの幅が拡がるとともに、接着剤組成物の均一性が向上し、高い接着性が得られるので好ましい。
本発明のポリカーボネートジオール(b)は、接着強度や柔軟性を向上させる目的で、その分子内に下記式(D)の繰り返し単位で表される構造を含むこともできる。
Figure 2013181171
本発明のポリカーボネートジオール(b)において、分子中の式(D)の繰り返し単位の含有量は、本発明に影響しない範囲であれば特に限定されるものではないが、その量が増えると耐熱性が低下することがある。従って、式(D)で表される繰り返し単位を導入する場合には、式(A)で表されるカーボネートの繰り返し単位に対し、式(D)で表される(エーテル由来の構造を有する)繰り返し単位が0.05〜5モル%以下であることが好ましく、0.05〜3モル%以下であることがさらに好ましい。
本発明において、ポリカーボネートジオール(b)の量は、アクリルポリオール(a)とポリカーボネートジオール(b)の合計に対して5〜50質量%であることが好ましい。この割合が5質量%以上であれば、柔軟性を有すると共に、経時的な接着強度低下が少ない接着剤組成物が得られる。また、上記割合が50質量%以下であれば、高い接着強度を有する接着剤組成物が得られる。上記割合が10〜40%であればさらに好ましく、15〜35%であれば最も好ましい。
ポリイソシアネート(c)
本発明で用いるポリイソシアネート(c)は、複数のイソシアネート基(ブロック又は変性されたものを含む)を有する限りは、特に限定されない。ポリイソシアネート(c)の例としては、2,4−トリレジンジイソシアネート、2,6−トリレジンジイソシアネート及びその混合物、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、ジフェニルメタン−2,4’−ジイソシアネート、ジフェニルメタン−2,2’−ジイソシアネート及びその混合物(MDI)、ナフタレン−1,5−ジイソシアネート(NDI)、3,3’−ジメチル−4,4’−ビフェニレンジイソシアネート(TODI)、粗製TDI、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート(PMDI)、粗製MDIなどの芳香族ジイソシアネート、1,3−キシリレンジイソシアネート、1,4−キシリレンジイソシアネート及びその混合物(XDI)、1,3−テトラメチルキシリレンジイソシアネート、1,4−テトラメチルキシリレンジイソシアネート及びその混合物(TMXDI)、フェニレンジイソシアネートなどの芳香脂肪族ジイソシアネート、4,4’−メチレンビスシクロヘキシルジイソシアネート、2,4’−メチレンビスシクロヘキシルジイソシアネート、2,2’−メチレンビスシクロヘキシルジイソシアネート及びその混合物(水添MDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、1,3−ビス(イシシアネートメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(イシシアネートメチル)シクロヘキサン及びその混合物(水添XDI)、1,3−シクロペンテンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、1,3−シクロヘキサンジイソシアネート、メチル−2,4−シクロヘキサンジイソシアネート、メチル−2,6−シクロヘキサンジイソシアネートなどの脂環式ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、トリメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、1,2−ブチレンジイソシアネート、2,3−ブチレンジイソシアネート、1,3−ブチレンジイソシアネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネートなどの脂肪族ジイソシアネートを挙げることができる。
ポリイソシアネート(c)のさらなる例としては、前記イソシアネートの多量体(2量体、3量体、5量体、7量体など)、ウレタン変性体、ビウレット変性体、アロファネート変性体、ウレア変性体が挙げられる。さらには、イソシアネート基に、ε−カプロラクタム、メチルエチルケトンオキシム、ピラゾール化合物、マロン酸ジエステルなどのブロック化剤を結合したブロックイソシアネートを使用することもできる。通常は1種のポリイソシアネートを選択して用いるが、これらのポリイソシアネートから2種類以上を選択して用いても構わない。
ポリイソシアネート(c)の使用量は、アクリルポリオール(a)とポリカーボネートジオール(b)とに由来する水酸基に対する、ポリイソシアネートに由来するイソシアネート基の当量比(NCO/OH)で表して、2.5〜10であることが好ましい。NCO/OHの値が2.5以上であれば、経時的に接着剤組成物の接着力が低下することがなく、10以下であれば、十分な接着力を有する接着剤組成物が得られる。NCO/OHの値は、さらに、3〜8であることが好ましい。
本発明の接着剤組成物は、必要に応じて、鎖延長剤を用いることもできる。鎖伸長剤としては、エチレングリコール、1,4−ブタンジオールなどの短鎖ジオール類、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、トリレンジアミン、キシリレンジアミン、ジフェニルジアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノシクロヘキシルメタン、ピペラジン、2−メチルピペラジン、イソホロンジアミンなどのジアミン類及び水が挙げられるが、これらに限定されない。通常は1種の鎖延長剤を選択して用いるが、これらの鎖延長剤から2種類以上を選択しそれらを混合して用いても構わない。鎖伸長剤の使用量は、アクリルポリオール(a)とポリカーボネートジオール(b)の合計に対して、1〜50モル%であることが好ましい。
本発明の接着剤組成物の使用対象物は、特に限定されず、例えば、プラスチック、金属、木材、ガラス等に用いることができる。この接着剤組成物を、ガラス面や金属泊、金属板または金属蒸着フィルムを基材として用いる場合、接着強度を向上させるために、シランカップリング剤を配合することが出来る。シランカップリング剤としては、例えば、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、ビニルエトキシシラン、ビニルトリメトキシシランなどのビニルシラン類、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルジメトキシメチルシランなどの(メタ)アクリロキシシラン類、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)メチルトリメトキシシラン、β−(3,3−エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)メチルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシランなどのエポキシシラン類、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルエトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリエトキシシランなどのアミノシラン類が挙げられる。これらのシランカップリング剤を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて配合することも出来る。シランカップリング剤の添加量は、通常は、アクリルポリオール(a)とポリカーボネートジオール(b)の合計に対して、0.1〜10質量%であってよい。
本願の接着剤組成物は、必要に応じて、反応促進剤を用いることが出来る。反応促進剤としては、例えば、ジブチル錫ジラウレート、ジオクチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジマレートなどの有機金属化合物、トリエチルアミン、トリエチレンジアミン、モルホリンなどの含窒素化合物、酢酸カリウム、ステアリン酸亜鉛、オクチル酸スズなどの金属塩が挙げられる。通常は、(a)アクリルポリオール、(b)ポリカーボネートジオール及び(c)ポリイソシアネートの合計に対して0.00001〜0.1質量%の量を添加してよい。
本発明の接着剤組成物には、必要に応じて、難燃材、紫外線吸収剤、酸化防止剤、レベリング剤、消泡剤などの添加剤を用いてもよい。
本発明の接着剤組成物は、必要に応じて、不活性有機溶剤を10〜100質量%含有することができる。その例としては、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、メチルエチルケトン、アセトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸エチル、酢酸ブチル、トルエン、キシレン等の溶媒が挙げられる。これらの不活性有機溶剤は、単独でまたは2種以上を混合して用いられる。
本発明の接着剤組成物の塗布量は、通常は、固形分として0.5〜10g/mであってよい。塗布量が0.5g/m以上であれば、十分な接着強度が得られるとともに外観不良となる可能性も少ない。塗布量が10g/m以下であれば、フィルム端部から接着剤が漏出することもないので好ましい。
本発明の接着剤組成物は、使用時に、アクリルポリオール(a)及びポリカーボネートジオール(b)を、ポリイソシアネート(c)と混合する2液タイプの接着剤として使用してもよいし、アクリルポリオール(a)とポリカーボネートジオール(b)とポリイソシアネート(c)とが予め混合された1液タイプの接着剤としても使用できる。
次に、実施例及び比較例によって、本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの例により何ら限定されるものではない。
以下の実施例及び比較例において示す物性値は、下記の方法で測定した。
1)ポリカーボネートジオールの1級末端OH比率
ポリカーボネートジオールの1級末端OH比率は、以下の方法で測定した。ポリカーボネートジオールの70g〜100gを300ccのナスフラスコに測り取り、留分回収用のトラップ球(trap bulb)に接続したロータリーエバポレーターを用いて0.1kPa以下の圧力下、攪拌しながら、約180℃の加熱浴でポリカーボネートジオールを加熱して、トラップ球に該ポリカーボネートジオールの1〜2重量%に相当する量の初期留分、即ち約1g(0.7〜2g)の初期留分を得た。これを、約100g(95〜105g)のエタノールを溶剤として用いて回収し、回収した溶液をGC分析にかけて得られるクロマトグラムのピーク面積の値から、下記数式(1)により算出した。
1級末端OH比率(%)=A÷B×100 (1)
A:両末端が1級OH基であるジオールのピーク面積の総和
B:ジオールを含むアルコール類(エタノールを除く)のピーク面積の総和
ガスクロマトグラフィーの分析条件: カラム;DB−WAX(米国J&W社製)、30m、膜厚0.25μm、昇温条件:60℃〜250℃、検出器:FID(flame ionization detector)
2)ポリカーボネートジオールの数平均分子量
無水酢酸とピリジンを用い、水酸化カリウムのエタノール溶液で滴定する「中和滴定法(JIS K 0070−1992)」によって水酸基価を決定し、下記数式(2)を用いて数平均分子量を計算した。
数平均分子量=2/(OH価×10−3/56.1) (2)
3)ポリカーボネートジオールの共重合割合と主成分割合
100mlのナスフラスコにサンプルを1g取り、エタノール30g、水酸化カリウム4gを入れて、100℃で1時間反応させた。反応液を室温まで冷却後、指示薬にフェノールフタレインを2〜3滴添加し、塩酸で中和した。冷蔵庫で1時間冷却後、沈殿した塩を濾過で除去し、GC(ガスクロマトグラフィー)を用いて分析した。GC分析は、カラムとしてDB−WAX(米国、J&W製)を付けたガスクロマトグラフィーGC−14B(日本、島津製作所製)を用い、ジエチレングリコールジエチルエステルを内部標準として、FIDを検出器として行った。なお、カラムの昇温プロファイルは、60℃で5分保持した後、10℃/minで250℃まで昇温した。
(i)共重合割合
上記の分析結果を用い、1,5−ペンタンジオールと1,6−ヘキサンジオールとのモル比から、共重合割合(全体を100とした場合の1,5−ペンタンジオールのモル数:1,6−ヘキサンジオールのモル数)を求めた。
(ii)主成分割合
上記の分析結果を用い、下記の数式(3)により求めた。
主成分割合(モル%)={(B+C)/A}×100 (3)
A:上記式(A)の繰り返し単位に由来するジオールの全モル数
B:1,5−ペンタンジオールのモル数
C:1,6−ヘキサンジオールのモル数
4)ポリカーボネートジオールの原料ジオールの純度分析
ジオール原料として用いた1,5−ヘキサンジオール及び1,6−ヘキサンジオールをガスクロマトグラフィーで分析した。条件は、カラムとしてDB−WAX(J&W製)付けたガスクロマトグラフィーGC−14B(島津製作所製)を用い、ジエチレングリコールジエチルエステルを内標として、FIDを検出器として行った。なお、カラムの昇温プロファイルは、60℃で5分保持した後、10℃/minで250℃まで昇温した。
5)ラミネートフィルムの作製
ポリエステルフィルム(東レ(株)製、ルミラーX−10S、厚み50μm)に無溶剤ラミネーターを用いて、固形分重量で2〜2.5g/mとなるように接着剤組成物を塗布し、溶剤を揮散させた後、ポリエステルフィルム(東レ(株)製、ルミラーX−10S、厚み50μm)と貼り合わせた。40℃で3日間エージングを行った後、以下の評価に用いた。
6)外観の評価
上記エージング終了後、さらに40℃で1週間放置した後、試験片を目視で観察した。
7)接着強度の測定
JIS K6854−3(接着剤−はく離接着強さ試験方法−第3部:T形はく離)に準じて測定した。5個の試験片の平均値(単位:N/25mm)で評価した。
8)接着強度の耐久性評価
試験片をサンシャイン型ウエザオメーター(スガ試験機製、WEL−SUN−DC)中で、1サイクル60分、内12分の降水の繰り返しで所定時間(2000時間)経過するまで処理した。その後、上記7)の「接着強度の測定の方法」に記載されたものと同じ方法で、接着強度を測定した。
[ポリカーボネートジオール(b)の重合例1]
原料に用いた1,5−ペンタンジオールと1,6−ヘキサンジオールを分析した。1,5−ペンタンジオールは、純度が98.4%で、1,5−ヘキサンジオールを1.2重量%、1,4−シクロヘキサンジオールを0.1重量%含んでいた。残りの0.3重量%は、複数の不明物であった。1,6−ヘキサンジオールは、純度が98.9%で、1,4−シクロヘキサンジオールを0.7重量%含んでいた。残りの0.4重量%は、複数の不明物であった。以下の重合例では、ポリカーボネートジオール(b)の重合例7と13を除き、当該原料を使用した。
規則充填物を充填した精留塔と攪拌装置を備えた2Lのガラス製フラスコに、エチレンカーボネートを650g(7.4mol)、1,5−ペンタンジオールを370g(3.6mol)、1,6−ヘキサンジオールを450g(3.8mol)仕込んだ。触媒としてチタンテトラブトキシド0.20gを加え、常圧で攪拌・加熱した。反応温度を150℃〜190℃とし、圧力3.0〜5.0kPaで、生成するエチレングリコールとエチレンカーボネートの混合物を留去しながら10時間反応を行った。その後、0.5kPaまで減圧し、エチレンカーボネートとジオールを留去しながら、190℃でさらに5時間反応させた。得られたポリカーボネートジオールを分析した結果を表1に示す。該ポリカーボネートジオールをPC1と称する。
[ポリカーボネートジオール(b)の重合例2]
ポリカーボネートジオール(b)の重合例1に示す装置と原料仕込み量で反応させた。触媒としてチタンテトラブトキシド0.20gを加え、常圧で攪拌・加熱した。反応温度を150℃〜190℃とし、圧力3.0〜5.0kPaで、生成するエチレングリコールとエチレンカーボネートの混合物を留去しながら10時間反応を行った。その後、0.5kPaまで減圧し、エチレンカーボネートとジオールを留去しながら、190℃でさらに3時間反応させた。得られたポリカーボネートジオールを分析した結果を表1に示す。該ポリカーボネートジオールをPC2と称する。
[ポリカーボネートジオール(b)の重合例3]
ポリカーボネートジオール(b)の重合例1と同じ装置を用い、ジメチルカーボネートを700g(7.8mol)、1,5−ペンタンジオールを450g(4.3mol)、1,6−ヘキサンジオールを450g(3.8mol)仕込んだ。触媒としてチタンテトラブトキシド0.20gを加え、常圧下140〜150℃の温度で加熱・撹拌し、生成するメタノールとジメチルカーボネートの混合物を留去しながら、8時間反応させた。その後、反応温度を150℃〜190℃とし、圧力10〜15kPaで、生成するメタノールとジメチルカーボネートの混合物を留去しながら2時間反応を行った。その後、0.5kPaまで徐々に減圧しながら、190℃で5時間反応させた。得られたポリカーボネートジオールを分析した結果を表1に示す。該ポリカーボネートジオールをPC3と称する。
[ポリカーボネートジオール(b)の重合例4]
ポリカーボネートジオール(b)の重合例1と同じ装置を用い、ジメチルカーボネートを700g(7.8mol)、1,5−ペンタンジオールを480g(4.6mol)、1,6−ヘキサンジオールを400g(3.4mol)仕込んだ。触媒としてチタンテトラブトキシド0.20gを加え、常圧下140〜150℃の温度で加熱・撹拌し、生成するメタノールとジメチルカーボネートの混合物を留去しながら、8時間反応させた。その後、反応温度を150℃〜190℃とし、圧力10〜15kPaで、生成するメタノールとジメチルカーボネートの混合物を留去しながら2時間反応を行った。その後、0.5kPaまで徐々に減圧しながら、190℃で5時間反応させた。得られたポリカーボネートジオールを分析した結果を表1に示す。該ポリカーボネートジオールをPC4と称する。
[ポリカーボネートジオール(b)の重合例5]
ポリカーボネートジオール(b)の重合例1と同じ装置を用い、ジエチルカーボネートを730g(6.2mol)、1,5−ペンタンジオールを250g(2.4mol)、1,6−ヘキサンジオールを500g(4.2mol)仕込んだ。触媒としてチタンテトラブトキシド0.20gを加え、常圧下140〜150℃の温度で加熱・撹拌し、生成するエタノールとジエチルカーボネートの混合物を留去しながら、8時間反応させた。その後、反応温度を150℃〜190℃とし、圧力10〜15kPaで、生成するエタノールとジエチルカーボネートの混合物を留去しながら2時間反応を行った。その後、0.5kPaまで徐々に減圧しながら、190℃で5時間反応させた。得られたポリカーボネートジオールを分析した結果を表1に示す。該ポリカーボネートジオールをPC5と称する。
[ポリカーボネートジオール(b)の重合例6]
ポリカーボネートジオール(b)の重合例1と同じ装置を用い、ジエチルカーボネートを780g(6.6mol)、1,5−ペンタンジオールを210g(2.0mol)、1,6−ヘキサンジオールを600g(5.1mol)仕込んだ。触媒としてチタンテトラブトキシド0.20gを加え、常圧下140〜150℃の温度で加熱・撹拌し、生成するエタノールとジエチルカーボネートの混合物を留去しながら、8時間反応させた。その後、反応温度を150℃〜190℃とし、圧力10〜15kPaで、生成するエタノールとジエチルカーボネートの混合物を留去しながら2時間反応を行った。その後、0.5kPaまで徐々に減圧しながら、190℃で5時間反応させた。得られたポリカーボネートジオールを分析した結果を表1に示す。該ポリカーボネートジオールをPC6と称する。
[ポリカーボネートジオール(b)の重合例7]
原料の1,5−ペンタンジオールと1,6−ヘキサンジオールを蒸留で精製した。その結果、1,5−ペンタンジオールは、純度が99.0%で、1,5−ヘキサンジオールを0.4重量%含み、1,4−シクロヘキサンジオールは検出されなかった。残りの0.6重量%は、複数の不明物であった。1,6−ヘキサンジオールは、純度が99.1%で、1,4−シクロヘキサンジオールを0.3重量%含んでいた。残りの0.6重量%は、複数の不明物であった。上記の原料を用いてポリカーボネートジオールを重合した。
ポリカーボネートジオール(b)の重合例1と同じ装置を用い、ジエチルカーボネートを810g(6.9mol)、1,5−ペンタンジオールを370g(3.6mol)、1,6−ヘキサンジオールを450g(3.8mol)仕込んだ。触媒としてチタンテトラブトキシド0.20gを加え、常圧下140〜150℃の温度で加熱・撹拌し、生成するエタノールとジエチルカーボネートの混合物を留去しながら、8時間反応させた。その後、反応温度を150℃〜190℃とし、圧力10〜15kPaで、生成するエタノールとジエチルカーボネートの混合物を留去しながら2時間反応を行った。その後、0.5kPaまで徐々に減圧しながら、190℃で5時間反応させた。得られたポリカーボネートジオールを分析した結果を表1に示す。該ポリカーボネートジオールをPC7と称する。
[ポリカーボネートジオール(b)の重合例8]
ポリカーボネートジオール(b)の重合例1と同じ装置を用い、ジエチルカーボネートを740g(6.3mol)、1,5−ペンタンジオールを500g(4.8mol)、1,6−ヘキサンジオールを230g(2.0mol)仕込んだ。触媒としてチタンテトラブトキシド0.20gを加え、常圧下140〜150℃の温度で加熱・撹拌し、生成するエタノールとジエチルカーボネートの混合物を留去しながら、8時間反応させた。その後、反応温度を150℃〜190℃とし、圧力10〜15kPaで、生成するエタノールとジエチルカーボネートの混合物を留去しながら2時間反応を行った。その後、0.5kPaまで徐々に減圧しながら、190℃で5時間反応させた。得られたポリカーボネートジオールを分析した結果を表1に示す。該ポリカーボネートジオールをPC8と称する。
[ポリカーボネートジオール(b)の重合例9]
ポリカーボネートジオール(b)の重合例1に示す装置と原料仕込み量で反応させた。触媒としてチタンテトラブトキシド0.20gを加え、常圧で攪拌・加熱した。反応温度を150℃〜190℃とし、圧力3.0〜5.0kPaで、生成するエチレングリコールとエチレンカーボネートの混合物を留去しながら8時間反応を行った。その後、0.5kPaまで減圧し、エチレンカーボネートとジオールを留去しながら、190℃でさらに2時間反応させた。得られたポリカーボネートジオールを分析した結果を表1に示す。該ポリカーボネートジオールをPC9と称する。
[ポリカーボネートジオール(b)の重合例10]
ポリカーボネートジオール(b)の重合例1に示す方法で反応を行い、さらに190℃で8時間反応させた。得られたポリカーボネートジオールを分析した結果を表1に示す。該ポリカーボネートジオールをPC10と称する。
[ポリカーボネートジオールの重合例11]
ポリカーボネートジオール(b)の重合例1と同じ装置を用い、ジメチルカーボネートを580g(6.4mol)、1,6−ヘキサンジオールを800g(6.8mol)仕込んだ。触媒としてチタンテトラブトキシド0.20gを加え、常圧下140〜150℃の温度で加熱・撹拌し、生成するメタノールとジメチルカーボネートの混合物を留去しながら、8時間反応させた。その後、反応温度を150℃〜190℃とし、圧力10〜15kPaで、生成するメタノールとジメチルカーボネートの混合物を留去しながら2時間反応を行った。その後、0.5kPaまで徐々に減圧しながら、190℃で5時間反応させた。得られたポリカーボネートジオールを分析した結果を表1に示す。該ポリカーボネートジオールをPC11と称する。
[ポリカーボネートジオールの重合例12]
ポリカーボネートジオール(b)の重合例1と同じ装置を用い、ジメチルカーボネートを750g(8.3mol)、1,5−ペンタンジオールを480g(4.6mol)、1,6−ヘキサンジオールを400g(3.4mol)仕込んだ。触媒としてチタンテトラブトキシド0.20gを加え、常圧下140〜150℃の温度で加熱・撹拌し、生成するメタノールとジメチルカーボネートの混合物を留去しながら、6時間反応させた。その後、反応温度を150℃〜210℃とし、圧力9〜15kPaで、生成するメタノールとジメチルカーボネートの混合物を留去しながら2時間反応を行った。その後、0.5kPaまで徐々に減圧しながら、210℃で3時間反応させた。得られたポリカーボネートジオールを分析した結果を表1に示す。該ポリカーボネートジオールをPC12と称する。
[ポリカーボネートジオールの重合例13]
ポリカーボネートジオール(b)の重合例7で用いた1,5−ペンタンジオールと1,6−ヘキサンジオールを用いた。ポリカーボネートジオール(b)の重合例1に示す装置に、エチレンカーボネートを630g(7.2mol)、1,5−ペンタンジオールを350g(3.4mol)、1,6−ヘキサンジオールを450g(3.8mol)仕込んだ。触媒としてチタンテトラブトキシド0.20gを加え、常圧で攪拌・加熱した。反応温度を150℃〜190℃とし、圧力3.0〜5.0kPaで、生成するエチレングリコールとエチレンカーボネートの混合物を留去しながら10時間反応を行った。その後、0.5kPaまで減圧し、エチレンカーボネートとジオールを留去しながら、190℃でさらに5時間反応させた。得られたポリカーボネートジオールを分析した結果を表1に示す。該ポリカーボネートジオールをPC13と称する。
[ポリカーボネートジオールの重合例14]
ポリカーボネートジオール(b)の重合例1に示す装置に、エチレンカーボネートを660g(7.5mol)、1,5−ペンタンジオールを160g(1.5mol)、1,6−ヘキサンジオールを90g(0.8mol)、1,4−ブタンジオールを470g(5.2mol)仕込んだ。触媒としてチタンテトラブトキシド0.20gを加え、常圧で攪拌・加熱した。反応温度を150℃〜190℃とし、圧力3.0〜5.0kPaで、生成するエチレングリコールとエチレンカーボネートの混合物を留去しながら10時間反応を行った。その後、0.5kPaまで減圧し、エチレンカーボネートとジオールを留去しながら、190℃でさらに5時間反応させた。得られたポリカーボネートジオールを分析した結果を表1に示す。該ポリカーボネートジオールをPC14と称する。
[ポリカーボネートジオールの重合例15]
ポリカーボネートジオールの重合例11において、1,6−ヘキサンジオールを1,5―ペンタンジオール710g(6.8mol)とした以外は、同じ装置を用い、同じ条件で反応させた。得られたポリカーボネートジオールを分析した結果を表1に示す。該ポリカーボネートジオールをPC15と称する。
[ポリカーボネートジオールの重合例16]
ポリカーボネートジオール(b)の重合例10に示す方法で反応を行い、さらに190℃で12時間反応させた。得られたポリカーボネートジオールを分析した結果を表1に示す。該ポリカーボネートジオールをPC16と称する。
Figure 2013181171
[実施例1]
酢酸エチル340gに、アクリルポリオール(a)(モノマー組成:n−ブチルアクリレート70質量部、4−ヒドロキシルブチルアクリレート2.5質量部、メチルメタアクリレート20質量部、スチレン7.5質量部であり、数平均分子量30000、OH価9)を80gと、ポリカーボネートジオール(b)としてPC1を20g加え、撹拌して均一な溶液とした。そこへ、ポリイソシアネート(c)としてイソシアヌレート構造タイプのTPA−100(旭化成ケミカルズ株式会社製、NCO含有量23.1%)を45g加えて撹拌し、接着剤組成物を調製した。
得られた接着剤組成物を用いてラミネートフィルムを作製し、外観、初期接着強度(所定条件でエージングした直後の試験片で測定)、接着強度の耐久性を評価した。評価結果を表2に示す。
[実施例2]
酢酸エチル390gに、実施例1で用いたアクリルポリオール(a)を80gと、ポリカーボネートジオール(b)としてPC2を20g加え、撹拌して均一な溶液とした。そこへ、ポリイソシアネート(c)としてイソシアヌレート構造タイプのTPA−100(旭化成ケミカルズ株式会社製、NCO含有量23.1%)を67g加えて撹拌し、接着剤組成物を調製した。
得られた接着剤組成物を用いてラミネートフィルムを作製し、外観、初期接着強度(所定条件でエージングした直後の試験片で測定)、接着強度の耐久性を評価した。評価結果を表2に示す。
[実施例3〜8、比較例1〜5]
ポリカーボネートジオールとして、PC3〜8及び11〜15を用いた以外は実施例1に示す方法で接着剤組成物を調製した。
得られた接着剤組成物を用いてラミネートフィルムを作製し、外観、初期接着強度(所定条件でエージングした直後の試験片で測定)、接着強度の耐久性を評価した。評価結果を表2に示す。
[実施例9]
酢酸エチル450gに、実施例1で用いたアクリルポリオール(a)を80gと、ポリカーボネートジオール(b)としてPC9を20g加え、撹拌して均一な溶液とした。そこへ、ポリイソシアネート(c)としてイソシアヌレート構造タイプのTPA−100(旭化成ケミカルズ株式会社製、NCO含有量23.1%)を95g加えて撹拌し、接着剤組成物を調製した。
得られた接着剤組成物を用いてラミネートフィルムを作製し、外観、初期接着強度(ラミネートフィルムを作製し所定条件エージングした直後の試験片で測定)、接着強度の耐久性を評価した。評価結果を表2に示す。
[実施例10]
酢酸エチル280gに、実施例1で用いたアクリルポリオール(a)を80gと、ポリカーボネートジオール(b)としてPC10を20g加え、撹拌して均一な溶液とした。そこへ、ポリイソシアネート(c)としてイソシアヌレート構造タイプのTPA−100(旭化成ケミカルズ株式会社製、NCO含有量23.1%)を20g加えて撹拌し、接着剤組成物を調製した。
得られた接着剤組成物を用いてラミネートフィルムを作製し、外観、初期接着強度(ラミネートフィルムを作製し所定条件エージングした直後の試験片で測定)、接着強度の耐久性を評価した。評価結果を表2に示す。
[比較例6]
酢酸エチル240gに、実施例1で用いたアクリルポリオール(a)を80gと、ポリカーボネートジオールとしてPC16を20g加え、撹拌して均一な溶液とした。そこへ、ポリイソシアネート(c)としてイソシアヌレート構造タイプのTPA−100(旭化成ケミカルズ株式会社製、NCO含有量23.1%)を13g加えて撹拌し、接着剤組成物を調製した。
得られた接着剤組成物を用いてラミネートフィルムの作製を試みたが、接着剤組成物が高粘度であるため、均一に塗布することが出来なかった。
Figure 2013181171
表2に示される結果から、本発明による接着剤組成物は、高い温度でのエージング後の外観が良好であり、かつ、初期の接着強度及び接着力の耐久性に優れていることが分かった。
本発明によれば、強靱な接着力を有し、長期間にわたって接着力を維持でき、かつ硬化後の外観が良好に保たれる接着剤組成物が得られる。そのため、この接着剤組成物は、プラスチック、金属、木材、ガラスなどの種々の基材の接着に用いることができる。特に、この接着剤組成物は、柔軟性も有するため、自動車や車両において窓ガラスのボディーや窓枠への接着に好適に用いることができる。

Claims (2)

  1. アクリルポリオール(a)とポリカーボネートジオール(b)とポリイソシアネート(c)とを含有してなる接着剤組成物であって、該ポリカーボネートジオール(b)が、下記式(A)で表される繰り返し単位と末端ヒドロキシル基を有するポリカーボネートジオールであって、式(A)で表される繰り返し単位の60〜100モル%が、下記式(B)または(C)で表される繰り返し単位であり、下記式(B)で表される繰り返し単位と下記式(C)で表される繰り返し単位の割合が、90:10〜10:90(モル比)であり、数平均分子量が300〜3000であり、そして1級末端OH比率が95〜99.5%であることを特徴とする上記の接着剤組成物。
    Figure 2013181171

    Figure 2013181171

    Figure 2013181171
  2. ポリカーボネートジオール(b)の分子量が、数平均分子量が450〜1250であることを特徴とする、請求項1に記載の接着剤組成物。
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