JP2013180826A - 包装容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】容器未開封状態において幼児を含む子どもなどにノッチの形成位置を分かり辛くし、容器を容易に開口できないチャイルドプルーフ機能を付し、安全性を向上させた包装容器を提供する。
【解決手段】内容物5を挟入する一対の胴材2の周囲をヒートシールhして、内容物5を収容する収容部4を形成し、周囲の一部であって、ヒートシールhの一部分(ヒートシール部3)にノッチを形成し、ノッチを、包装容器1の未開封時に外側から視認できなくするとともに開封時には露出させるようにした覆設手段7を備えた。
【選択図】図6
【解決手段】内容物5を挟入する一対の胴材2の周囲をヒートシールhして、内容物5を収容する収容部4を形成し、周囲の一部であって、ヒートシールhの一部分(ヒートシール部3)にノッチを形成し、ノッチを、包装容器1の未開封時に外側から視認できなくするとともに開封時には露出させるようにした覆設手段7を備えた。
【選択図】図6
Description
本発明は、内容物を挟入する一対の胴材の周囲をヒートシールして、内容物を収容する収容部を形成し、周囲の一部であって、ヒートシールの一部分にノッチを形成した包装容器に関し、より詳細には、ノッチを、包装容器の未開封時に外側から視認できなくするとともに開封時には露出させるようにした覆設手段を備えて開封安全性を高めた包装容器に関する。
従来、醤油やマヨネーズなどの食品用調味料、歯磨粉やシャンプーなどの日用生活品またはハンドクリームなどの化粧品、あるいは顆粒や錠剤からなる胃腸薬などの医薬品は、周囲をヒートシールされた積層包装材からなる包装容器内に充填されており、消費者は、ヒートシールの一部分に形成されたノッチを起点に容器の一部を破断し、注出口を開口させて内容物を取り出すものがある。
例えば、特許文献1に示すように、ヒートシールされた上方シール部と下方シール部に囲まれて形成された注出口とからなり、上方シール部には、下向きに切り欠かれた第1の凹部と、この第1の凹部に隣接して上向きに張り出した摘み部が設けられ、注出口の未シール部の表面には、注出口の注出方向と略直交し、摘み部の下部から下方シール部に横断する、少なくとも3本の溝からなるハーフカット溝が設けられ、ハーフカット溝の3本の溝のうち、少なくとも下側の溝の2本の溝を切断するように、第1の凹部の下端から摘み部の下部に向かって、ハーフカット溝を横断する方向にノッチを設けることで、他の容器に移し替えて使用する際に、予定した切り取り方向に誘導され、容易にかつ確実に開封できる注出口付パウチ容器がある。
また、例えば、特許文献2に示すように、封着端および掴み補助部を有する包装容器の半片の間に包装物品を挿入し、半片を互いに接合し、一方の半片が比較的低い曲げ強度の材料から選択され、他方の半片が実質的に高い曲げ強度の材料から選択され、掴み補助部の開始領域に脆弱線を有するように設定されることで、平坦で感圧性の医薬品、特に経皮治療製剤のための、剥離可能な縁端封着袋に使用できるとともに、子どもによる望ましからざる使用に対する安全性を向上できるという。
しかしながら、このような特許文献1〜2に記載の包装容器では、容器の開封を容易とするものの、容器が未開封状態においては、容器端部の一部分に形成された開封に必要なノッチが常時露出しているため、例えば、幼児を含む子どもなどがこのノッチを見つけ易く、悪戯や誤ってノッチを起点に容器の一部を破断してしまい、注出口を開口させたり、内容物を流出させてしまうという問題があった。
このため、本発明では、容器未開封状態において幼児を含む子どもなどにノッチの形成位置を分かり辛くし、容器を容易に開口できないチャイルドプルーフ機能を付し、安全性を向上させた包装容器を提供するものである。
このため、本発明では、容器未開封状態において幼児を含む子どもなどにノッチの形成位置を分かり辛くし、容器を容易に開口できないチャイルドプルーフ機能を付し、安全性を向上させた包装容器を提供するものである。
このため、請求項1に記載の発明は、内容物を挟入する一対の胴材の周囲をヒートシールして、前記内容物を収容する収容部を形成し、前記周囲の一部であって、前記ヒートシールの一部分にノッチを形成した包装容器において、前記ノッチを、前記包装容器の未開封時に外側から視認できなくするとともに開封時には露出させるようにした覆設手段を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の包装容器において、前記覆設手段は、前記ノッチを形成した前記包装容器の一辺の端部を、該包装容器の表側および裏側から挟着させるとともに、前記ノッチを外側から視認できない不透明な一対の挟着部材であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の包装容器において、前記挟着部材の一端部には、回動軸を前記包装容器一辺端部のヒートシール部分に貫設するとともに、前記挟着部材の他端部には、係止部材を前記包装容器一辺端部のヒートシール部分に貫設し、前記挟着部材は、前記係止部材による係止を解除し、前記回動軸を中心に前記胴材の面に沿って該胴材に押圧接触させながら回動可能としたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の包装容器において、前記覆設手段は、前記包装容器を収容する外側包装容器であり、前記包装容器は、把持部を設けた下方に前記ノッチを形成して、前記外側包装容器内に前記包装容器を収納し、前記外側包装容器の一端開口部から前記把持部を突出させるとともに、前記外側包装容器一端開口部の開口幅を、前記包装容器のノッチを形成した注出部の幅より狭く形成し、前記外側包装容器は、前記ノッチを視認できない不透明な材質を含む積層体からなり、前記把持部を前記外側包装容器から引き上げることで、前記ノッチを露出可能としたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、内容物を挟入する一対の胴材の周囲をヒートシールして、前記内容物を収容する収容部を形成し、周囲の一部であって、ヒートシールの一部分にノッチを形成した包装容器において、ノッチを、包装容器の未開封時に外側から視認できなくするとともに開封時には露出させるようにした覆設手段を備えたので、容器未開封状態において幼児を含む子どもなどにノッチの形成位置を見えないようにして分かり辛くし、悪戯や誤ってノッチを起点に容器の一部を破断し、注出口を開口させたり、内容物を流出させてしまうことを防ぐことができる。従って、安全性を向上させた包装容器を提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、覆設手段は、ノッチを形成した包装容器の一辺の端部を、この包装容器の表側および裏側から挟着させるとともに、ノッチを外側から視認できない不透明な一対の挟着部材であるので、挟着部材でノッチの形成位置を外側から見えないようにすることができ、子どもなどによる容器の容易な開封を防ぐことができる。従って、安全性を向上させた包装容器を提供することができる。
請求項3に記載の発明によれば、挟着部材の一端部には、回動軸を包装容器一辺端部のヒートシール部分に貫設するとともに、挟着部材の他端部には、係止部材を包装容器一辺端部のヒートシール部分に貫設し、挟着部材は、係止部材による係止を解除し、回動軸を中心に胴材の面に沿ってこの胴材に押圧接触させながら回動可能としたので、係止部材により、容器未開封時にはノッチを隠す位置で挟着部材を係止できる。また、容器開封の際には挟着部材を回動軸により円滑に回動させてノッチを露出させることができるとともに、容器開封後には、挟着部材を胴材に押圧接触させながら回動させて、内容物を注出口から楽に注出させることができる。従って、安全性および利便性を向上させた包装容器を提供することができる。
請求項4に記載の発明によれば、覆設手段は、包装容器を収容する外側包装容器であり、包装容器は、把持部を設けた下方にノッチを形成して、外側包装容器内に包装容器を収納し、外側包装容器の一端開口部から把持部を突出させるとともに、外側包装容器一端開口部の開口幅を、包装容器のノッチを形成した注出部の幅より狭く形成し、外側包装容器は、ノッチを視認できない不透明な材質を含む積層体からなり、把持部を外側包装容器から引き上げることで、ノッチを露出可能としたので、容器未開封時には包装容器のノッチが外側包装容器内に位置するため、ノッチの形成位置を分かり辛くして、子どもなどによる容器の容易な開封を防ぐことができるとともに、容器開封の際には、包装容器の把持部を引き上げるだけでノッチを簡単に露出させることができる。さらに、包装容器の注出部の幅が外側包装容器の開口部の幅より広いため、容器未開封時には包装容器のノッチ部分を外側包装容器内に確実に収納できるとともに、ノッチ切断および内容物注出の際、包装容器の注出部を外側包装容器の開口部に係止させることができ、安定して作業を行うことができる。従って、安全性および利便性を向上させた包装容器を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は
本発明の一例を示す、覆設手段として挟着部材を備える包装容器の正面図、図2は図1における包装容器のA矢視側面図、図3は同覆設手段として挟着部材を備える包装容器の斜視図、図4は挟着部材を回動させてノッチを露出させた挟着部材を備える包装容器の正面図、図5はノッチから容器端部を切断して注出口を設けた挟着部材を備える包装容器の正面図、図6は挟着部材の回動による内容物の注出を説明する挟着部材を備える包装容器の正面図である。
本発明の一例を示す、覆設手段として挟着部材を備える包装容器の正面図、図2は図1における包装容器のA矢視側面図、図3は同覆設手段として挟着部材を備える包装容器の斜視図、図4は挟着部材を回動させてノッチを露出させた挟着部材を備える包装容器の正面図、図5はノッチから容器端部を切断して注出口を設けた挟着部材を備える包装容器の正面図、図6は挟着部材の回動による内容物の注出を説明する挟着部材を備える包装容器の正面図である。
本願発明の包装容器1は、内容物に、例えば、醤油やマヨネーズ、ケチャップなどの調味料を含む食品、歯磨粉などの練り状物やシャンプーなどの日用生活品またはハンドクリームなどの化粧品、あるいは顆粒や錠剤からなる胃腸薬などの医薬品を例示するが、あらゆる物を収容することができる。
そして、図1〜3に示すように、本願包装容器1は、例えば扇型(正方形や長方形、三角形など限定しない)を有する前後一対の胴材2の端部周囲をヒートシールhして収容部4を形成し、この収容部4内に上述したような内容物5が収容されている。また、このヒートシールhした周囲の一部であって、ヒートシール部3の一部分に包装容器1の内方へ向けて切り欠き部12が形成されており、その切り欠き部12から上方(後述する回動軸9とは反対方向)へ向けてノッチ6が形成されている。
また、胴材2は、周知のように、外側から内容物5を密封し接触する内側へ向けて順に、一軸延伸ポリプロピレン(OPP)などのポリオレフィン組成物からなる周知の表面基材層(印刷基材層)、インキ層、接着層およびシーラント層などからなる積層体であってもよい。
表面基材層としての印刷基材層は、延伸ナイロンフィルム(ONy)などを用いることができ、周知の印刷方法によって、内容表示または美感付与等の目的で設けられるものであり、適宜必要に応じて用いられる。通常、この印刷基材層は、表面基材層の下面側、すなわち包装容器1が作製された際に、表面基材層の内側(内容物5側)になるように形成される。
接着層は、周知のもので衛生的に支障のない、例えば二液硬化型ポリウレタン接着剤などを用いることができる。
シーラント層は、表面基材層下面(収容部4側の面)に接着剤を介して設けられ、包装容器1が作製された際には、内容物5に接触する最内層となる。このシーラント層としては、ポリエチレン(PE)や、低密度ポリエチレンフィルム、超低密度ポリエチレンフィルム、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム、中密度ポリエチレンフィルム、高密度ポリエチレンフィルム(これらポリエチレンフィルムの略称をPEF)、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)、無延伸ポリプロピレンフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム、エチレン−アクリル酸共重合体フィルム、エチレン−メタクリル酸共重合体フィルム、エチレン−メチルアクリレート共重合体フィルム、エチレン−エチルアクリレート共重合体フィルム、エチレン−メチルメタクリレート共重合体フィルム、アイオノマーフィルムのうち、何れか一種以上のフィルムが使用され、単層シーラント層または多層シーラント層とすることができる。
このような包装容器1におけるノッチ6を形成した胴材2の一辺(図1では左側辺)の端部を、ノッチ6を覆い隠すように覆設手段7としてのこの包装容器1の表側および裏側から一対の挟着部材8で挟着させる。
この挟着部材8は、図例のような、ある程度の強度およびを厚み有する板状の長方形(限定しない)で、一枚の挟着部材8の一方側からこの挟着部材8を介して他方側が見えない程度の不透明な合成樹脂から構成される。なお、挟着部材8の材質としては、ポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)、ナイロン(Ny)、あるいはポリ塩化ビニル(PCC)などポリマーが結晶性で、ある程度結晶化度が高いものが使用される。
そして、一対の挟着部材8の一端部(図例では下端部)には、挟着部材8と同じ材質の合成樹脂からなる周知の回動軸9を包装容器1一辺端部のヒートシール部3に貫設するとともに、挟着部材8の他端部(図例では上端部)には、挟着部材8と同じ材質の合成樹脂からなる係止部材10を包装容器1一辺端部のヒートシール部3に貫設する。
この係止部材10は、例えば、挟着部材8の一方の内側面に凸部11の突起を形成するとともに、挟着部材8の他方の内側面には、凹部が形成され、凸部11がヒートシール部3を介して凹部に嵌合することで、この係止部材10により、容器未開封時にはノッチ6を隠す位置で挟着部材8を係止させることができる。
なお、一対の挟着部材8は、回動軸9および係止部材10によって2枚を連結しているが、図2に例示するように、挟着部材8の上端部を連結形成させてもよい。この場合、回動軸9を中心に挟着部材8を回動させた際、挟着部材8の上記連結部が、胴材2の外周辺に接触して挟着部材8の回動を阻害しない位置で両者を連結形成する。
ここで、包装容器1を開封して内容物5を注出させる方法を説明する。まず、上述したように、包装容器1の未開封状態では、ノッチ6を形成した胴材2の一辺が挟着部材8で覆設されており、外側からはこの挟着部材8によりノッチ6を視認できない。この状態において、幼児を含む子どもなどは、ノッチ6の形成位置が分からず、包装容器1を容易に開封させることはできない。
次いで、上述したように、係止部材10における凸部11および凹部12の嵌合を解除し、図4に示すように、回動軸9を中心に挟着部材8を少し回動(図例では反時計方向)させることで、ノッチ6を露出させる。
そして、図5に示すように、指などでノッチ6を起点にして延伸方向に胴材2を引き裂くことで、収容部4端部を開口させて注出口13を形成する。
次いで、図6に示すように、挟着部材8を、回動軸9を中心にして回動(図例では反時計方向)させることにより、挟着部材8を、ノッチ6および注出口13を形成した胴材2の辺とは反対側の辺から胴材2を挟む位置に戻すとともに、さらに挟着部材8を注出口13に向けて回動させることで、一対の挟着部材8が、胴材2の表裏面から収容部4を押圧しながら内容物5を注出口13方向に移動させるため、ユーザーは注出口13から内容物5を楽に注出させることができる。
このように、覆設手段7としての挟着部材8により、容器未開封時には外側からはこの挟着部材8によりノッチ6を視認できないため、幼児を含む子どもなどにノッチ6の形成位置を分かり辛くし、悪戯や誤ってノッチ6を起点に容器の一部を破断し、注出口13を開口させたり、内容物5を流出させてしまうことを防ぐことができるとともに、ノッチ6の目隠し(覆設)に用いた挟着部材8を利用して、挟着部材8の回動により収容部4を押圧させながら内容物5を注出口13から容易に注出させることができる。
なお、挟着部材8は、上述した例以外に、例えば、未開封時にノッチ6を形成した胴材2の一辺に、一対の挟着部材8における図示しない上端部および下端部のそれぞれ内面に上述のような係止部材を形成することによって、ヒートシール部3を介して固定する構成にしてもよい。
このようにすることで、挟着部材8によりノッチ6の形成位置を外側から視認できないようにして、容器開封の際には、係止部材の嵌合を解除し、挟着部材8を取外して露出させたノッチ6を起点にして延伸方向に胴材2を引き裂くことで、収容部4端部を開口させて注出口13を形成し、指の押圧などで内容物を注出口13から注出させてもよい。また、取外した挟着部材8で収容部4を押圧させながら内容物5を注出口13から注出させてもよい。
ノッチの覆設手段は、次のような構成にすることもできる。図7は包装容器を収容し、上側端部の開口部から包装容器の把持部を突出させた覆設手段としての外側包装容器の正面図、図8は同覆設手段による外側包装容器に包装容器を収容する説明図、図9は把持部を引き上げてノッチを露出させる説明図、図10はノッチから容器端部を切断して設けた注出口より内容物を注出する説明図である。
この場合、図7に示すように、ノッチ6´を形成した包装容器1´は、覆設手段7としての外側包装容器14に収容した構成にすることもできる。
まず、包装容器1´は、例えば、図例における上部角側端部に、斜め上方に向けて注出部15およびその上方に連設して把持部16を形成した略正方形(長方形や三角形など限定しない)を有する前後一対の胴材2´の端部周囲および把持部16全面をヒートシールhして収容部4を形成し、この収容部4内に上述したような内容物5が収容されている。
そして、把持部16下方の注出部15におけるヒートシール部3の一部分には、注出部15の収容部4端部に向けてノッチ6´が形成されている。
また、外側包装容器14は、包装容器1´を内部に収容可能とする大きさで、正面視略正方形(包装容器1´を収容可能とする形状であれば限定しない)の形状を有する前後一対からなる積層体の周囲を、上端角部(図例では左端)を除いてヒートシールhしたもので、図8に示すように、ヒートシールhを施す前に包装容器1´が内部に収容する。
なお、外側包装容器14の材質は、収容した包装容器1´が上述したように外側から視認できない程度の不透明な合成樹脂を積層させたポリプロピレンなどのポリオレフィン組成物からなる周知の表面基材層(印刷基材層)、インキ層、接着層およびシーラント層などからなる積層体から構成してもよい。
そして、外側包装容器14に形成した上端角部の開口部17は、ノッチ6´を形成した注出部15の横幅より若干幅が小さく、包装容器1´の未開封時において開口部17から把持部16のみが突出し、包装容器1´は、収容部4内に収容された内容物5の自重により包装容器1´の底部が外側包装容器14内の底部に接するとともに、注出部15の横幅が、注出部15の開口部17の通過を規制する構成とされる。
ここで、包装容器1´を開封して内容物5を注出させる方法を説明する。まず、上述したように、包装容器1´の未開封状態では、ノッチ6´を形成した注出部15が外側包装容器14内に位置(覆設)されており、外側からはこの外側包装容器14によりノッチ6´を視認できない。この状態において、幼児を含む子どもなどは、ノッチ6´の形成位置が分からず、包装容器1´を容易に開封させることはできない。
次いで、ユーザーは、図9に示すように、包装容器1´の把持部16を指で掴んで外側包装容器14内から包装容器1´を引き上げて、ノッチ6´を含む注出部15を露出させる。このとき、注出部15のヒートシール部3は、開口部17の外周に接触して弾性変形により外側包装容器14外に引き出されるが、露出後に再び元の形状に戻った注出部15が、開口部17より広い横幅により開口部17上方で係止される。
そして、図10に示すように、指などでノッチ6´を起点にして延伸方向に注出部15を引き裂くことで、収容部4端部を開口させて注出口13´を形成し、指の押圧などで内容物を注出口13´から注出させる。
このように、覆設手段7としての外側包装容器14により、容器未開封時には外側からはこの外側包装容器14でノッチ6´を視認できないため、幼児を含む子どもなどにノッチ6´の形成位置を分かり辛くし、悪戯や誤ってノッチ6´を起点に容器の一部を破断し、注出口13´を開口させたり、内容物5を流出させてしまうことを防ぐことができるとともに、ノッチ6´を形成した注出部15が、ノッチ6´切断後にも外側包装容器14の開口部17に、その広い横幅により包装容器1´の注出口13´を開口部17に係止する役目を有することで、内容物5を円滑に注出させることができる。
なお、上述の例では、包装容器1´の注出部15横幅による、注出部15の開口部17通過規制および内容物5の自重により、容器未開封時の外側包装容器14における包装容器1´の位置を係止しているが、容器未開封時には、上記構成に加えてさらに図示しない係止部材を、外側包装容器14と、包装容器1´のヒートシール部3とを貫通させて設けてもよい。
ノッチの覆設手段は、さらに次のような構成にすることもできる。図11は包装容器を収容し、上側中央部の開口部から包装容器の把持部を突出させた覆設手段としての外側包装容器の正面図、図12は同覆設手段による外側包装容器に包装容器を収容する説明図、図13は把持部を引き上げてノッチを露出させる説明図、図14はノッチから容器端部を切断して設けた注出口より内容物を注出する説明図である。
この場合も上述同様、図11に示すように、ノッチ6´を形成した包装容器1´´は、覆設手段7としての外側包装容器14´に収容した構成にすることもできる。
まず、包装容器1´´は、例えば、図例における上端中央部に、上方に向けて注出部15およびその上方に連設して把持部16を形成した上部幅を絞った略長方形(正方形や三角形など限定しない)を有する両側面一対の胴材2´´の端部周囲および把持部16全面をヒートシールして収容部4を形成し、この収容部4内に上述したような内容物5が収容されている。
そして、把持部16下方の注出部15におけるヒートシール部3の一部分には、注出部15の収容部4端部に向けてノッチ6´が形成されている。
また、外側包装容器14´は、包装容器1´´を内部に収容可能とする大きさで、上部幅を絞った正面視略長方形(包装容器1´´を収容可能とする形状であれば限定しない)の形状を有する前後一対からなる積層体の周囲を、上端中央部(図例では左端)を除いてヒートシールhしたもので、図12に示すように、ヒートシールhを施す前に包装容器1´´を内部に収容する。
外側包装容器14´の材質は、上述同様に、収容した包装容器1´´が外側から見えない程度の不透明な合成樹脂を積層させたポリプロピレンなどのポリオレフィン組成物からなる周知の表面基材層(印刷基材層)、インキ層、接着層およびシーラント層などからなる積層体から構成してもよい。
そして、外側包装容器14´に形成した上端中央部の開口部17´は、ノッチ6´を形成した注出部15の横幅より若干幅が小さく、包装容器1´´の未開封時において開口部17´から把持部16のみが突出し、包装容器1´´は、収容部4内に収容された内容物5の自重により包装容器1´´の底部が外側包装容器14´内の底部に接するとともに、注出部15の横幅が、注出部15の開口部17´の通過を規制する構成とされる。
包装容器1´´を開封して内容物5を注出させるには、まず、上述したように、包装容器1´´の未開封状態では、ノッチ6´を形成した注出部15が外側包装容器14´内に位置(覆設)されており、外側からはこの外側包装容器14´によりノッチ6´を視認できない。この状態において、幼児を含む子どもなどは、ノッチ6´の形成位置が分からず、包装容器1´´を容易に開封させることはできない。
次いで、ユーザーは、図13に示すように、包装容器1´´の把持部16を指で掴んで外側包装容器14´内から包装容器1´´を引き上げて、ノッチ6´を含む注出部15を露出させる。このとき、注出部15のヒートシール部3は、開口部17´の外周に接触して弾性変形により外側包装容器14´外に引き出されるが、露出後に再び元の形状に戻った注出部15が、開口部17´より広い横幅により開口部17´上方で係止される。
そして、図14に示すように、指などでノッチ6´を起点にして延伸方向に注出部15を引き裂くことで、収容部4端部を開口させて注出口13´を形成し、指の押圧などで内容物を注出口13´から注出させる。
このように、覆設手段7としての外側包装容器14´により、容器未開封時には外側からはこの外側包装容器14´でノッチ6´を視認できないため、幼児を含む子どもなどにノッチ6´の形成位置を分かり辛くし、悪戯や誤ってノッチ6´を起点に容器の一部を破断し、注出口13´を開口させたり、内容物5を流出させてしまうことを防ぐことができるとともに、ノッチ6´を形成した注出部15が、ノッチ6´切断後にも外側包装容器14´の開口部17´に、その広い横幅により包装容器1´´の注出部15を開口部17´に係止する役目を有することで、内容物5を円滑に注出させることができる。
つまり、容器未開封時には、包装容器1´´のノッチ6´部分を外側包装容器14´内に確実に収納できるとともに、ノッチ6´切断および内容物5注出の際、包装容器1´´の注出部15を外側包装容器14´の開口部17´に係止させることができ、安定して作業を行うことができる。
なお、上述した外側包装容器14,14´(包装容器1,1´,1´´)は、平パウチ
を例に説明したが、本発明はこれに限定されず、図示しない胴材およびボトム材をヒートシールして形成した周知の船底型スタンディングパウチなどにも適用することができる。
を例に説明したが、本発明はこれに限定されず、図示しない胴材およびボトム材をヒートシールして形成した周知の船底型スタンディングパウチなどにも適用することができる。
以上詳述したように、本願発明の包装容器1,1´,1´´は、内容物5を挟入する一対の胴材2,2´,2´´ の周囲をヒートシールhして、内容物5を収容する収容部4を形成し、周囲の一部であって、ヒートシールhの一部分(ヒートシール部3)にノッチ6,6´を形成し、ノッチ6,6´を、包装容器1,1´,1´´の未開封時に外側から視認できなくするとともに開封時には露出させるようにした覆設手段7を備えたものである。
本発明の包装容器は、内容物に、例えば、醤油やマヨネーズ、ケチャップなどの調味料を含む食品、歯磨粉などの練り状物やシャンプーなどの日用生活品またはハンドクリームなどの化粧品、あるいは顆粒や錠剤からなる胃腸薬などの医薬品などを収容した、あらゆるパウチに有用である。
1 包装容器
2 胴材
3 ヒートシール部
4 収容部
5 内容物
6 ノッチ
7 覆設手段
8 挟着部材
9 回動軸
10 係止部材
11 凸部
12 切り欠き部
13 注出口
15 注出部
16 把持部
17 開口部
h ヒートシール
2 胴材
3 ヒートシール部
4 収容部
5 内容物
6 ノッチ
7 覆設手段
8 挟着部材
9 回動軸
10 係止部材
11 凸部
12 切り欠き部
13 注出口
15 注出部
16 把持部
17 開口部
h ヒートシール
Claims (4)
- 内容物を挟入する一対の胴材の周囲をヒートシールして、前記内容物を収容する収容部を形成し、前記周囲の一部であって、前記ヒートシールの一部分にノッチを形成した包装容器において、
前記ノッチを、前記包装容器の未開封時に外側から視認できなくするとともに開封時には露出させるようにした覆設手段を備えたことを特徴とする包装容器。 - 前記覆設手段は、前記ノッチを形成した前記包装容器の一辺の端部を、該包装容器の表側および裏側から挟着させるとともに、前記ノッチを外側から視認できない不透明な一対の挟着部材であることを特徴とする、請求項1に記載の包装容器。
- 前記挟着部材の一端部には、回動軸を前記包装容器一辺端部のヒートシール部分に貫設するとともに、前記挟着部材の他端部には、係止部材を前記包装容器一辺端部のヒートシール部分に貫設し、前記挟着部材は、前記係止部材による係止を解除し、前記回動軸を中心に前記胴材の面に沿って該胴材に押圧接触させながら回動可能としたことを特徴とする、請求項2に記載の包装容器。
- 前記覆設手段は、前記包装容器を収容する外側包装容器であり、前記包装容器は、把持部を設けた下方に前記ノッチを形成して、前記外側包装容器内に前記包装容器を収納し、 前記外側包装容器の一端開口部から前記把持部を突出させるとともに、前記外側包装容器一端開口部の開口幅を、前記包装容器のノッチを形成した注出部の幅より狭く形成し、前記外側包装容器は、前記ノッチを視認できない不透明な材質を含む積層体からなり、前記把持部を前記外側包装容器から引き上げることで、前記ノッチを露出可能としたことを特徴とする、請求項1に記載の包装容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012048352A JP2013180826A (ja) | 2012-03-05 | 2012-03-05 | 包装容器 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2013180826A (ja) |
-
2012
- 2012-03-05 JP JP2012048352A patent/JP2013180826A/ja active Pending
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