JP2013180641A - スパイクタイヤ - Google Patents

スパイクタイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP2013180641A
JP2013180641A JP2012045275A JP2012045275A JP2013180641A JP 2013180641 A JP2013180641 A JP 2013180641A JP 2012045275 A JP2012045275 A JP 2012045275A JP 2012045275 A JP2012045275 A JP 2012045275A JP 2013180641 A JP2013180641 A JP 2013180641A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
stud
ratio
shaft
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012045275A
Other languages
English (en)
Inventor
Suketaka Watanabe
祐貴 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2012045275A priority Critical patent/JP2013180641A/ja
Publication of JP2013180641A publication Critical patent/JP2013180641A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Tires In General (AREA)

Abstract

【課題】スタッド嵌込用穴の加工性の問題、スタッド嵌込用穴からのゴムのひび割れの問題を改善できるとともに、走行中のスタッド抜けを抑制できる好適なスパイクタイヤを提供する。
【解決手段】スタッド嵌込用穴2とスタッド20とを備え、スタッドは、シャフト部21と、シャフト部の一端に設けられたヘッド部22とを備え、スタッド嵌込用穴は、スタッドのヘッド部が嵌め込まれるヘッド部対応底穴部40と、スタッドのシャフト部が嵌め込まれるシャフト部対応穴部50とを備え、スタッドがヘッド部からスタッド嵌込用穴に取付けられたスパイクタイヤにおいて、シャフト部の最大柱径寸法A1に対するシャフト部対応穴部50の最小穴径寸法A2の割合A=A2/A1と、ヘッド部の最大柱径寸法B1に対するヘッド部対応底穴部40の最大穴径寸法B2の割合B=B2/B1と、が異なるように設定された。
【選択図】図1

Description

本発明は、走行中のスタッド抜けを抑制可能なスパイクタイヤに関する。
トレッドにスタッド嵌込用穴(植え込み穴)が形成されたタイヤと、一端からスタッド嵌込用穴に嵌込まれて他端がトレッド面より突出するようにスタッド嵌込用穴に取付けられたスタッド(スタッドピン)とを備えたスパイクタイヤにおいて、スタッドが、シャフト部(胴部)とシャフト部の一端に設けられたヘッド部(フランジ部)とを備え、シャフト部は、一端側が小径の柱体である小径柱部に形成されて他端側が小径柱部の径よりも大径の大径柱部に形成され、ヘッド部の径が大径柱部の径よりも大径に形成された構成であり、スタッド嵌込用穴がスタッドの大径柱部、小径柱部、ヘッド部のそれぞれに対応して穴径が異なるように形成された3つの穴部を備えた構成が知られている。
特開2010−70052号公報
上記従来技術のスタッド嵌込用穴は、ヘッド部が対応する穴底側及び大径柱部が対応する穴開口側の穴の径よりも小径柱部が対応する穴中間部側の穴の径が小さい穴形状、即ち、穴底側と穴開口側との間の中間部がくびれた断面形状の複雑な穴を形成しなければならないので、穴の加工コストが高くなる。また、穴の断面径寸法の変わる部分が多く、断面径寸法の変わる境界部分の穴壁が角部となり、角部が多くなるので当該角部からゴムにひび割れが生じる可能性が高くなる。
本発明は、上述したスタッド嵌込用穴の加工性の問題、スタッド嵌込用穴からのゴムのひび割れの問題を改善できるとともに、走行中のスタッド抜けを抑制できる好適なスパイクタイヤを提供する。
本発明に係るスパイクタイヤは、タイヤのトレッドに形成されたスタッド嵌込用穴と、スタッド嵌込用穴に嵌込まれるスタッドとを備え、スタッドは、シャフト部と、シャフト部の一端に設けられたヘッド部とを備え、スタッド嵌込用穴は、スタッドのヘッド部が嵌め込まれるヘッド部対応底穴部と、スタッドのシャフト部が嵌め込まれるシャフト部対応穴部とを備え、スタッドがヘッド部からスタッド嵌込用穴に嵌込まれてシャフト部の他端側がトレッド面より突出するようにトレッドに取付けられたスパイクタイヤにおいて、シャフト部の最大柱径寸法A1に対するシャフト部対応穴部の最小穴径寸法A2の割合A=A2/A1と、ヘッド部の最大柱径寸法B1に対するヘッド部対応底穴部の最大穴径寸法B2の割合B=B2/B1と、が異なるように設定されたので、上述したスタッド嵌込用穴の加工性の問題、スタッド嵌込用穴からのゴムのひび割れの問題を改善できるとともに、走行中のスタッド抜けを抑制できる好適なスパイクタイヤを得ることができる。
シャフト部対応穴部の最小穴径寸法A2を、シャフト部の最大柱径寸法A1の40%以下の寸法に設定したので、シャフト部対応穴部によってスタッドを保持する力が確保されるようになり、走行中のスタッド抜けを抑制できる好適なスパイクタイヤを得ることができる。
シャフト部対応穴部の最小穴径寸法A2を、ヘッド部の最大柱径寸法B1の15%以上の寸法に設定したので、スタッドをスタッド嵌込用穴内に打ち込む際にシャフト部対応穴部を傷つけてしまってシャフト部対応穴部によるスタッドを保持する力が損なわれてしまうようなことが少なくなり、走行中のスタッド抜けを抑制できる好適なスパイクタイヤを得ることができる。
割合Aと割合Bとの関係を、割合A<割合Bとしたので、シャフト部対応穴部によってスタッドを保持する力が、ヘッド部対応底穴部によってスタッドを保持する力よりも強くなり、スタッド嵌込用穴におけるスタッドの表面側においてのスタッドに対する拘束力が高くなって、スタッド抜けを抑制できる好適なスパイクタイヤを得ることができる。
ヘッド部対応底穴部の最大穴径寸法B2を、ヘッド部の最大柱径寸法B1の30%以上50%以下に設定したので、スタッドをスタッド嵌込用穴内に打ち込んだ際にヘッド部対応底穴部の穴の拡張率が大きくなりすぎることを抑制でき、かつ、ヘッド部対応底穴部によってスタッドを保持する力を十分に確保できるようになって走行中のスタッド抜けを抑制できるスパイクタイヤを得ることができる。
割合Aと割合Bとの差を10%としたので、走行中のスタッド抜け防止効果の高いスパイクタイヤを得ることができる。
(a)はスタッドの側面図、(b)はスタッド嵌込用穴の断面図(実施形態1)。 実施例による実験結果を示す図(実施形態1乃至6)。 スパイクタイヤの断面図(実施形態1)。 スタッドの斜視図(実施形態1)。 (a)はスタッド嵌め込み前の状態を示す断面図、(b)はスタッド嵌め込み野後の状態を示す断面図(実施形態1)。
実施形態1
図3を参照し、スパイクタイヤ1の構成を説明する。
スパイクタイヤ1は、タイヤ主構成部(以下、タイヤと言う)10と、タイヤ10のトレッド14のスタッド嵌込用穴2内に嵌め込まれて取付けられたスタッド(スパイクピンと呼ばれる場合もある)20とを備える。
タイヤ10は、ビード部11、ビードコア11C、カーカス層12、ベルト層13a,13b、トレッド14、サイドトレッド15を備える。
カーカス層12は、ビード部11に配置された1対のビードコア11Cにトロイド状をなして跨るように設けられた、当該スパイクタイヤ1の骨格を成す部材で、このカーカス層12のクラウン部のタイヤ径方向外側に内側のベルト層13a及び外側のベルト層13bが配置されている。当該ベルト層13a,13bは、それぞれ、スチールコードもしくは有機繊維を撚ったコードを、タイヤの赤道方向に対して20°〜70°の角度で交錯するように配置したもので、タイヤ径方向内側に配置されるベルト層13aのコードの延長方向とタイヤ径方向外側に配置されるベルト層13bのコードの延長方向とは互いに交錯している。
トレッド14はベルト層13a,13bのタイヤ径方向外側に配置されたゴム部材(トレッドゴム)で、このトレッド14の表面には、タイヤ周方向に沿って延長するように設けられた複数本の主溝16が形成されており、これらの主溝16により複数の陸部17A,17B,18が区画される。陸部17Aはタイヤセンター部に位置する中央陸部で、陸部17Bは上記中央陸部17Aのタイヤ幅方向の両外側に位置する外側陸部、陸部18は上記外側陸部17Bのタイヤ幅方向の両外側に位置するショルダー側陸部である。
上記各陸部17A,17B,18の表面には、複数のサイプ19が形成されている。
サイドトレッド15は上記トレッド14の端部からタイヤのサイド部に延長して上記カーカス層12を覆うゴム部材である。
トレッド14と外側ベルト層13bとの間には、スタッド20によるピン下(タイヤ径方向内側)のゴムのへたりにより、スタッド20が陥没して外側ベルト層13bに突き刺さるのを防止するためのベルト保護層13cが設けられる。ベルト保護層13cは、有機繊維等から成るコードを備えた構成である。
トレッド14の表面側にはスタッド嵌込用穴2が形成され、このスタッド嵌込用穴2内にスタッド20が嵌め込まれて取付けられている。スタッド嵌込用穴2は、例えば、上記ショルダー側陸部18と上記外側陸部17Bとに設けられる。
図1(b)を参照し、スタッド嵌込用穴2の構成を説明する。
スタッド嵌込用穴2は、タイヤ10のトレッド14の表面14aからタイヤ10の円の中心に向けて延長する例えば円筒状の有底孔により形成される。
スタッド嵌込用穴2は、入口部3、底部4、入口部3と底部4とを繋ぐ中間部5を備える。入口部3、底部4、中間部5は、穴の中心軸線が同一である同軸状に形成された穴である。中間部5は、径が一定の円筒状穴部である。入口部3は、中間部5の円形状の入口側端からトレッド14の表面14aに向けて拡径する円錐状面(スタッド嵌込用穴2の穴の中心線を中心線とする円錐状面)で囲まれた漏斗状の筒状穴部である。底部4は、中間部5の円形状の底側端からタイヤ10の円の中心に向けて拡径した後に縮径して底面4aを形成する面で囲まれた有底穴部である。
図1(a),図4を参照し、スタッド20の構成を説明する。
スタッド20は、スタッド嵌込用穴2の中間部5及び入口部3に嵌め込まれるシャフト部21を有し、シャフト部21の一端にはスタッド嵌込用穴2の底部4に嵌め込まれるヘッド部22を有し、シャフト部21の他端には、ヘッド部22及びシャフト部21がスタッド嵌込用穴2に嵌め込まれた状態でトレッド14の表面14aより突出する柱体であるチップ部23を有した構成である。
シャフト部21、ヘッド部22、チップ部23は、例えば柱体の中心軸線が同一である同軸状に形成された円柱体により形成される。
シャフト部21は、一端側が小径の柱体である小径柱部25に形成され、他端側が小径柱部25の径よりも大径の大径柱部26に形成され、小径柱部25の他端と大径柱部26の一端とを繋ぐ柱部が円錐面を有した中間柱部27に形成された構成である。
スタッド20は、ヘッド部22の軸径が一番大きい寸法に形成され、チップ部23の軸径が一番小さい寸法に形成される。
即ち、スタッド嵌込用穴2は、スタッド20のヘッド部22が嵌め込まれるヘッド部対応底穴部40と、スタッド20のシャフト部21が嵌め込まれるシャフト部対応穴部50とを備え、ヘッド部対応底穴部40が底部4により形成され、シャフト部対応穴部50が中間部5と入口部3とにより形成された構成を有する。
そして、スタッド20は、スタッド嵌込用穴2のシャフト部対応穴部50に嵌め込まれるシャフト部21を有し、シャフト部21の一端にはスタッド嵌込用穴2のヘッド部対応底穴部40に嵌め込まれるヘッド部22を有し、シャフト部21の他端には、ヘッド部22及びシャフト部21がスタッド嵌込用穴2に嵌め込まれた状態でトレッド14の表面14aより突出する柱体であるチップ部23を有した構成である。
図外の打込みマシンにより、スタッド20がヘッド部22側からスタッド嵌込用穴2内に打ち込まれることで、スタッド20がスタッド嵌込用穴2に嵌め込まれた状態に取付けられる(図5参照)。
スタッド20の高さ寸法はスタッド嵌込用穴2の深さ寸法よりも長く形成され、スタッド20は、例えば図5(b)に示すように、チップ部23がトレッド14の表面14aより突出するように取付けられる。チップ部23がトレッド14の表面14aより突出するので、走行中にチップ部23の他端側の周面と他端面との境界縁が氷面を削り、チップ部23が氷面に貫入するので、引っかき力(氷上性能)を向上できるスパイクタイヤ1を得ることができる。
尚、スタッド20のヘッド部22の一端面側の周面と一端面との境界部分は、スタッド嵌込用穴2の入口部3の円錐状面3aと対応する円錐状面(スタッド20の中心線を中心線とする円錐状面)の嵌入ガイド面22aに形成される。
このように、スタッド嵌込用穴2がスタッド嵌込用穴2の穴の中心線を中心線とする円錐状面の穴である入口部3を備え、スタッド20がヘッド部22の一端面側に入口部3の円錐状面3aと対応する円錐状面の外周面である嵌入ガイド面22aを備えるので、スタッドをヘッド部22側からスタッド嵌込用穴2内に嵌入する際に、入口部3が拡径して嵌入ガイド面22aが入口部3の拡径した円錐状面3aに圧接された状態からヘッド部22がスタッド嵌込用穴2の中間部5に入り込み易くなり、スタッド嵌込用穴2へのスタッド20の嵌め込み動作が容易となるとともに、スタッド嵌込用穴2の内壁の損傷を抑制でき、スタッド20の抜け落ち防止効果が向上する。
実施形態1では、スタッド20におけるシャフト部21の最大柱径寸法(大径柱部26の柱径寸法)A1に対するシャフト部対応穴部50の最小穴径寸法A2の割合A=A2/A1と、ヘッド部22の最大柱径寸法B1に対するヘッド部対応底穴部40の最大穴径寸法B2の割合B=B2/B1と、が異なるように設定した。即ち、A−Bの絶対値が0よりも大きくなるように設定した。
実施形態2
シャフト部対応穴部50の最小穴径寸法A2がスタッド20のシャフト部21の最大柱径寸法A1(大径柱部26の柱径寸法)の40%よりも大きい場合には、シャフト部対応穴部50によってスタッド20を保持する力が十分に確保されない可能性がある。
そこで、実施形態2では、実施形態1の構成に加えて、シャフト部対応穴部50の最小穴径寸法A2が、シャフト部21の最大柱径寸法A1の40%以下の寸法となるように設定した。即ち、割合Aが40%以下となるように設定した。
実施形態3
スタッド嵌込用穴2のシャフト部対応穴部50の最小穴径寸法A2がスタッド20のヘッド部22の最大柱径寸法B1の15%未満であると、スタッド20を高圧でスタッド嵌込用穴2内に打ち込むことが必要となり、この打ち込みの際にシャフト部対応穴部50を傷つけてしまう可能性が高くなって、スタッド20がスタッド嵌込用穴2から抜け易くなる可能性がある。
そこで、実施形態2では、実施形態1又は実施形態2の構成に加えて、シャフト部対応穴部50の最小穴径寸法A2が、ヘッド部22の最大柱径寸法B1の15%以上の寸法となるように設定した。
実施形態4
実施形態1乃至実施形態3のいずれか一つの構成に加えて、割合Aと割合Bとの関係を、割合A<割合Bとした。即ち、シャフト部対応穴部50による保持力を高めてスタッド20の抜けをより抑制できるようにした。
実施形態5
スタッド嵌込用穴2のヘッド部対応底穴部40の最大穴径寸法B2がスタッド20のヘッド部22の最大柱径寸法B1の柱径寸法の30%よりも小さい場合には、スタッド嵌込用穴2内にスタッド20を打ち込んだ場合に、ヘッド部対応底穴部40の穴の拡張率が大きくなりすぎて高い歪が発生し、走行を重ねることで穴にクラックが発生してヘッド部対応底穴部40によりスタッド20を拘束する力が損なわれて、スタッド20がスタッド嵌込用穴2から抜け易くなる可能性がある。また、ヘッド部対応底穴部40の最大穴径寸法B2がヘッド部22の最大柱径寸法B1の50%よりも大きい場合には、ヘッド部対応底穴部40によってスタッド20を保持する力が十分に確保されない可能性がある。
そこで、実施形態5では、実施形態1乃至実施形態3のいずれか一つの構成に加えて、ヘッド部対応底穴部40の最大穴径寸法B2を、ヘッド部22の最大柱径寸法B1の30%以上50%以下の寸法に設定した。即ち、割合Bを30%以上50%以下となるようにした。
実施形態6
実施形態1乃至実施形態5で述べたいずれか一つの構成に加えて、割合Aと割合Bとの差を10%とした。
上述した実施形態の構成の効果を確認するための実験を以下の条件で行った。
*試験条件
・スパイクタイヤのサイズ
205/55R16
・スタッドのサイズ
ヘッド部22の最大柱径寸法B1=8mm
シャフト部21の最大柱径寸法(大径柱部26の柱径寸法)A1=6mm
小径柱部の径=5.1mm
・試験開始前のスタッドの数(スパイクタイヤ1本当りのスタッドの数)
130本
*評価結果
・60km〜80kmで一般道や高速道路を走行し、30000km到達時点でスパイクタイヤに残っている(抜け落ちていない)スタッドの数を調べた。
*スタッド嵌込用穴の寸法条件
・条件1
シャフト部対応穴部50の最小穴径寸法A2=1.8mm(割合A=A2/A1=30%)(実施形態2の構成である割合A=40%以下を満たす)
ヘッド部対応底穴部40の最大穴径寸法B2=2.0mm(割合B=B2/B1=25%)
A2/B1=22.5%(実施形態3の構成であるA2/B1=15%以上を満たす)
割合A−割合B=5%(実施形態1の構成を満たす)
・条件2
シャフト部対応穴部50の最小穴径寸法A2=1.8mm(割合A=30%)(実施形態2の構成である割合A=40%以下を満たす)
ヘッド部対応底穴部40の最大穴径寸法B2=3.2mm(割合B=40%)(実施形態5の構成である割合B=30%以上50%以下を満たす)
A2/B1=22.5%(実施形態3の構成であるA2/B1=15%以上を満たす)
割合B−割合A=10%(実施形態1、実施形態4、実施形態6の構成を満たす)
・条件3
シャフト部対応穴部50の最小穴径寸法A2=1.8mm(割合A=30%)(実施形態2の構成である割合A=40%以下を満たす)
ヘッド部対応底穴部40の最大穴径寸法B2=4.4mm(割合B=55%)
A2/B1=22.5%(実施形態3の構成であるA2/B1=15%以上を満たす)
割合B−割合A=25%(実施形態1、実施形態4の構成を満たす)
・条件4
シャフト部対応穴部50の最小穴径寸法A2=3.0mm(割合A=50%)
ヘッド部対応底穴部40の最大穴径寸法B2=3.2mm(割合B=40%)(実施形態5の構成である割合B=30%以上50%以下を満たす)
A2/B1=37.5%(実施形態3の構成であるA2/B1=15%以上を満たす)
割合A−割合B=10%(実施形態1、実施形態6の構成を満たす)
・条件5
シャフト部対応穴部50の最小穴径寸法A2=3.0mm(割合A=50%)
ヘッド部対応底穴部40の最大穴径寸法B2=4.4mm(割合B=55%)
A2/B1=37.5%(実施形態3の構成であるA2/B1=15%以上を満たす)
割合B−割合A=5%(実施形態1、実施形態4の構成を満たす)
図2に上記実施例での実験による評価結果を示す。
・条件1の場合
評価結果であるスタッド残存数は、110本である。条件1は、実施形態1、2、3の構成を備えている。即ち、割合Aと割合Bとが異なり、シャフト部対応穴部50の最小穴径寸法A2がシャフト部21の最大柱径寸法A1の40%以下であり、かつ、シャフト部対応穴部50の最小穴径寸法A2がヘッド部22の最大柱径寸法B1の15%以上である、という条件を備えており、評価結果はほぼ良好である。
・条件2の場合
評価結果であるスタッド残存数は、120本である。条件2は、実施形態1乃至6の構成をすべて備えている。即ち、シャフト部対応穴部50の最小穴径寸法A2がシャフト部21の最大柱径寸法A1の40%以下であり、かつ、シャフト部対応穴部50の最小穴径寸法A2がヘッド部22の最大柱径寸法B1の15%以上であるとともに、ヘッド部対応底穴部40の最大穴径寸法B2がヘッド部22の最大柱径寸法B1の30%以上50%以下の寸法であり、さらに、割合A<割合B、及び、割合Aと割合Bとの差が10%(割合B−割合A=10%)である、という条件を備えており、評価結果は良好である。
・条件3の場合
評価結果であるスタッド残存数は、110本である。条件3は、実施形態1、2、3、4の構成を備えている。即ち、割合Aと割合Bとが異なり、割合A<割合Bであり、シャフト部対応穴部50の最小穴径寸法A2がシャフト部21の最大柱径寸法A1の40%以下であり、かつ、シャフト部対応穴部50の最小穴径寸法A2がヘッド部22の最大柱径寸法B1の15%以上である、という条件を備えており、評価結果はほぼ良好である。
・条件4の場合
評価結果であるスタッド残存数は、100本である。条件4は、実施形態1、3、5、6の構成を備えているが、実施形態2の構成を備えていないため、実施形態2の構成を備えた条件1や条件2の場合と比べて評価結果は悪い。従って、実施形態2の構成を満たさない場合には、実施形態3、5、6の構成を満たしていても評価は悪くなってしまう可能性がある。これは、シャフト部対応穴部50によってスタッド20を保持する力が十分に確保されない場合には、実施形態3、5、6の構成は却ってスタッドを抜け易くする可能性があることを示している。
・条件5の場合
評価結果であるスタッド残存数は、90本である。条件5は、実施形態1、3、4の構成を備えているが、実施形態2の構成を備えていないため、実施形態2の構成を備えた条件1や条件2の場合と比べて評価結果は悪い。従って、実施形態2の構成を満たさない場合には、実施形態3や実施形態4の構成を満たしていても評価は悪くなってしまう可能性がある。これは、シャフト部対応穴部50によってスタッド20を保持する力が十分に確保されない場合には、実施形態3及び実施形態4の構成は却ってスタッドを抜け易くする可能性があることを示している。
上記実験では、実施形態2の条件を満たさない条件として、割合A=50%(A2=3.0mm)の場合しか実験を行っていない。従って、実施形態2の条件である割合A=40%以下を満たさない場合でも、割合A=40%に近い場合においては、割合Aと割合Bとが異なるという実施形態1の構成を備えていれば、スタッド抜け抑制効果の高いスパイクタイヤ1を得られる可能性がある。この場合において、実施形態3、4、5、6のうちの1つ以上の構成を備えた場合には、さらに良好な結果が得られる可能性がある。
上記実験結果の条件1及び条件6から推測できることは、割合Aと割合Bとの差が小さすぎる場合には、割合Aと割合Bとの差が10%の場合よりも評価結果が悪く、割合Aと割合Bとの差が10%程度であることが最適であると推測される。従って、割合Aと割合Bとの差が無い場合(A−Bの絶対値が0の場合)には、割合Aと割合Bとの差がある場合と比べて、評価結果はより悪くなると推測される。
条件1〜条件3の評価結果から推測して、条件1及び条件3においてさらに実施形態5の構成(割合B=30%以上50%以下)を満たしていれば、より良好な結果となることが推測される。
実施形態1によれば、割合Aと割合Bとの差を異なるようにしたので、走行中のスタッド抜け抑制効果の高いスパイクタイヤ1を得ることができる。また、特許文献1と比べて、スタッド嵌込用穴2の断面形状の変化が少なく、角部が少なくなるので、スタッド嵌込用穴の加工性が良くなるとともに、ゴムのひび割れの問題を改善できて、スタッド抜け抑制効果を向上できる。
実施形態2によれば、シャフト部対応穴部50の最小穴径寸法A2が、シャフト部21の最大柱径寸法A1の40%以下の寸法となるように(即ち、割合Aが40%以下となるように)設定したので、シャフト部対応穴部50によってスタッド20を保持する力が十分に確保できるようになって、走行中のスタッド抜け抑制効果の高いスパイクタイヤ1を得ることができる。
実施形態3によれば、シャフト部対応穴部50の最小穴径寸法A2が、ヘッド部22の最大柱径寸法B1の15%以上の寸法となるように設定したので、スタッド20をスタッド嵌込用穴2内に打ち込んだ場合に、シャフト部対応穴部50を傷つけてしまってシャフト部対応穴部50によるスタッド20を保持する力が損なわれてしまうようなことを防止できるようになり、走行中のスタッド抜け抑制効果の高いスパイクタイヤ1を得ることができる。
実施形態4によれば、割合A<割合Bとしたので、シャフト部対応穴部50によってスタッド20を保持する力が、ヘッド部対応底穴部40によってスタッド20を保持する力よりも強くなり、スタッド嵌込用穴2におけるトレッド14の表面14a側においてスタッド20に対する拘束力が高くなるので、走行中のスタッド抜け抑制効果の高いスパイクタイヤ1を得ることができる。
実施形態5によれば、割合B=30%以上に設定したので、スタッド20をスタッド嵌込用穴2内に打ち込んだ際のヘッド部対応底穴部40の穴の拡張率が大きくなりすぎないようにできるとともに、割合B=50%以下に設定したので、ヘッド部対応底穴部40によってスタッド20を保持する力を十分に確保できるようになり、走行中のスタッド抜け抑制効果の高いスパイクタイヤ1を得ることができる。
実施形態6によれば、割合Aと割合Bとの差を10%としたので、走行中のスタッド抜けを抑制できるスパイクタイヤ1を得ることができる。特に、上述した実験の結果、実施形態1乃至実施形態5の構成を全て満たして、かつ、割合B−割合A=10%に設定した場合に、最適な評価結果が得られる。尚、割合A−割合B=10%としてもよい。
1 スパイクタイヤ、2 スタッド嵌込用穴、10 タイヤ主構成部(タイヤ)、
14 トレッド、20 スタッド、21 シャフト部、22 ヘッド部、
40 ヘッド部対応底穴部、50 シャフト部対応穴部。

Claims (6)

  1. タイヤのトレッドに形成されたスタッド嵌込用穴と、スタッド嵌込用穴に嵌込まれるスタッドとを備え、
    スタッドは、シャフト部と、シャフト部の一端に設けられたヘッド部とを備え、
    スタッド嵌込用穴は、スタッドのヘッド部が嵌め込まれるヘッド部対応底穴部と、スタッドのシャフト部が嵌め込まれるシャフト部対応穴部とを備え、
    スタッドがヘッド部からスタッド嵌込用穴に嵌込まれてシャフト部の他端側がトレッド面より突出するようにトレッドに取付けられたスパイクタイヤにおいて、
    シャフト部の最大柱径寸法A1に対するシャフト部対応穴部の最小穴径寸法A2の割合A=A2/A1と、ヘッド部の最大柱径寸法B1に対するヘッド部対応底穴部の最大穴径寸法B2の割合B=B2/B1と、が異なるように設定されたことを特徴とするスパイクタイヤ。
  2. シャフト部対応穴部の最小穴径寸法A2が、シャフト部の最大柱径寸法A1の40%以下の寸法に設定されたことを特徴とする請求項1に記載のスパイクタイヤ。
  3. シャフト部対応穴部の最小穴径寸法A2が、ヘッド部の最大柱径寸法B1の15%以上の寸法に設定されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスパイクタイヤ。
  4. 割合Aと割合Bとの関係が、割合A<割合Bであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のスパイクタイヤ。
  5. ヘッド部対応底穴部の最大穴径寸法B2が、ヘッド部の最大柱径寸法B1の30%以上50%以下に設定されたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のスパイクタイヤ。
  6. 割合Aと割合Bとの差が10%であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のスパイクタイヤ。
JP2012045275A 2012-03-01 2012-03-01 スパイクタイヤ Pending JP2013180641A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012045275A JP2013180641A (ja) 2012-03-01 2012-03-01 スパイクタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012045275A JP2013180641A (ja) 2012-03-01 2012-03-01 スパイクタイヤ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013180641A true JP2013180641A (ja) 2013-09-12

Family

ID=49271626

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012045275A Pending JP2013180641A (ja) 2012-03-01 2012-03-01 スパイクタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013180641A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015080251A1 (ja) * 2013-11-29 2015-06-04 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
WO2015087850A1 (ja) * 2013-12-09 2015-06-18 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
WO2015114813A1 (ja) * 2014-01-31 2015-08-06 横浜ゴム株式会社 スタッドピン及び空気入りタイヤ
JP2017074926A (ja) * 2015-10-16 2017-04-20 株式会社ブリヂストン タイヤ
WO2017065290A1 (ja) * 2015-10-16 2017-04-20 株式会社ブリヂストン タイヤ
KR20190008694A (ko) * 2017-07-17 2019-01-25 넥센타이어 주식회사 스터드 타이어

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6060012A (ja) * 1983-09-09 1985-04-06 Sumitomo Rubber Ind Ltd スパイク付タイヤ
JPS61187709U (ja) * 1985-05-16 1986-11-22
JP2000272309A (ja) * 1999-03-26 2000-10-03 Yamada Shingijutsu Kenkyusho Kk スパイクを装填した弾性材及び車両用タイヤ
JP2010070052A (ja) * 2008-09-18 2010-04-02 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
JP2011521829A (ja) * 2008-05-29 2011-07-28 ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン タイヤ中へのスタッド保持具合を向上させるよう構成されている凹部を備えたタイヤスタッド

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6060012A (ja) * 1983-09-09 1985-04-06 Sumitomo Rubber Ind Ltd スパイク付タイヤ
JPS61187709U (ja) * 1985-05-16 1986-11-22
JP2000272309A (ja) * 1999-03-26 2000-10-03 Yamada Shingijutsu Kenkyusho Kk スパイクを装填した弾性材及び車両用タイヤ
JP2011521829A (ja) * 2008-05-29 2011-07-28 ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン タイヤ中へのスタッド保持具合を向上させるよう構成されている凹部を備えたタイヤスタッド
JP2010070052A (ja) * 2008-09-18 2010-04-02 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2658619C2 (ru) * 2013-11-29 2018-06-21 Дзе Йокогама Раббер Ко., Лтд. Пневматическая шина
US10449809B2 (en) 2013-11-29 2019-10-22 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Pneumatic tire
CN105745094A (zh) * 2013-11-29 2016-07-06 横滨橡胶株式会社 充气轮胎
WO2015080251A1 (ja) * 2013-11-29 2015-06-04 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
WO2015087850A1 (ja) * 2013-12-09 2015-06-18 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
JPWO2015087850A1 (ja) * 2013-12-09 2017-03-16 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
US10035382B2 (en) 2014-01-31 2018-07-31 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Stud pin and pneumatic tire
JP5983731B2 (ja) * 2014-01-31 2016-09-06 横浜ゴム株式会社 スタッドピン及び空気入りタイヤ
WO2015114813A1 (ja) * 2014-01-31 2015-08-06 横浜ゴム株式会社 スタッドピン及び空気入りタイヤ
WO2017065290A1 (ja) * 2015-10-16 2017-04-20 株式会社ブリヂストン タイヤ
JP2017074926A (ja) * 2015-10-16 2017-04-20 株式会社ブリヂストン タイヤ
EP3363657A4 (en) * 2015-10-16 2018-11-14 Bridgestone Corporation Tire
RU2697130C1 (ru) * 2015-10-16 2019-08-13 Бриджстоун Корпорейшн Шина
KR20190008694A (ko) * 2017-07-17 2019-01-25 넥센타이어 주식회사 스터드 타이어
KR101973183B1 (ko) * 2017-07-17 2019-04-26 넥센타이어 주식회사 스터드 타이어

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2013180641A (ja) スパイクタイヤ
JP6099668B2 (ja) スタッド付きタイヤ
US8403012B2 (en) Tread wear indicator
US10035382B2 (en) Stud pin and pneumatic tire
RU2554035C2 (ru) Шип для шин
JP6514616B2 (ja) 重荷重用タイヤ
WO2016080293A1 (ja) スタッド、及び、スタッダブルタイヤ
JP2018001942A (ja) 空気入りタイヤ
WO2013118657A1 (ja) 空気入りタイヤ
EP3287301B1 (en) Stud and tire
JP2017065383A (ja) 空気入りタイヤ
WO2017065290A1 (ja) タイヤ
JP6393163B2 (ja) スタッド、及び、スタッダブルタイヤ
WO2016013343A1 (ja) スタッドピン及び空気入りタイヤ
JP5470215B2 (ja) タイヤ内部温度測定用タイヤおよびその測定方法
RU2670549C1 (ru) Шип и шина
JP2009255867A (ja) トレッドパターン付き空気入りタイヤ
WO2017065136A1 (ja) 空気入りタイヤ
JP2010111130A (ja) スパイクタイヤ
WO2017073391A1 (ja) 空気入りタイヤ
JP2014226945A (ja) 空気入りタイヤ
JP6539563B2 (ja) タイヤ
JP6772518B2 (ja) タイヤ用のビード部材の製造方法
WO2016080294A1 (ja) スタッド、及び、スタッダブルタイヤ
JP2021151825A (ja) 空気入りタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151022

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160705

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160905

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20161101