JP2013178318A - レンズ製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、レンズ形成用の凹凸部を形成するために、樹脂基台の表面に切り込みを入れるための刃の数が、視差画像の幅に対応する数よりも少ないレンズ製造装置を提供する。
【解決手段】刃20a、20b、20cと、レンズ用樹脂供給部22a、22b、22cとは、適宜なピッチで凹凸形成部18に支持されており、凹凸形成部18は、樹脂基台30の表面に向かって下降し、シート部材102の搬送方向と略直交する方向に往復移動する。この往復移動により、樹脂基台30の表面を走査しつつ、切り込みを入れて行く。レンズ用樹脂供給部22a、22b、22cからは液状のレンズ用樹脂が凸部34間で凹部32が形成されていない領域に吐出されて供給される。供給されたレンズ用樹脂は、半円柱状のレンズの形状に盛り上がり、第2光照射部24から照射される硬化光により硬化されてレンズが形成される。
【選択図】図4

Description

本発明は、レンズ製造装置に関する。
特許文献1には、短冊状の複数の視差画像からなる視差画像群が複数並べられて描画されてなる被記録部材における該視差画像群の位置に、断面凸形状のレンチキュラーレンズを形成して、立体視が可能なレンチキュラープリントを形成するレンチキュラープリント形成方法において、前記被記録部材における前記視差画像群の間に、前記視差画像の長手方向に延在する所定高さを有する隔壁を形成する隔壁形成工程と、前記隔壁の間に透明材料を滴下し、該透明材料をその表面張力により前記隔壁の上部から断面が略円形状となるように盛り上がらせて、前記隔壁の間に前記レンチキュラーレンズを形成するレンズ形成工程と、を有することを特徴とするレンチキュラープリント形成方法が記載されている。
特許文献2には、画像を印刷媒体上に形成する画像形成手段と、前記画像が形成された前記印刷媒体上にレンチキュラレンズを形成するレンズ形成手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置が記載されている。
特許文献3には、記録媒体に分割画像を形成する画像形成手段と、前記画像が形成された前記記録媒体上に、光硬化型の透明樹脂インクを用いて、シート層と複数のレンズを形成する透明樹脂層形成手段と、前記透明樹脂インクを硬化させる光を照射する光照射手段と、を備える立体画像形成装置において、前記透明樹脂層形成手段が、シート層形成用透明樹脂インクにより前記シート層を形成するシート層形成手段と、前記シート層形成用透明樹脂インクと異なるインクであって前記シート層形成用透明樹脂インクよりも表面張力の小さいレンズ形成用透明樹脂インクによりレンズを形成するレンズ形成手段と、を備えたことを特徴とする立体画像形成装置が記載されている。
特許文献4には、記録部材上に、画像を形成する画像形成手段と、透明インクを吐出することにより該記録部材上にレンチキュラーレンズを形成するレンチキュラーレンズ形成手段と、前記画像形成手段と前記レンチキュラーレンズ形成手段とを同調させる同調手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置が記載されている。
特許文献5には、長手方向に伸びるレンズが複数並列して形成された第1の面と、この第1の面とは反対側の面であって、印刷される面、または印刷された媒体が貼付される面となる第2の面を備え、外形が長方形または正方形となるレンズシートにおいて、上記各レンズがシート端に対して傾いて配置されていることを特徴とするレンズシートが記載されている。
特開2010−224200号公報 特開2009−116139号公報 特開2010−286776号公報 特開平11−188866号公報 特開2007−206592号公報
本発明の目的は、レンズ形成用の凹凸部を形成するために、樹脂基台の表面に切り込みを入れるための刃の数を視差画像の幅に対応する数よりも減らすことが可能な、レンズ製造装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載のレンズ製造装置の発明は、シート部材上に樹脂基台が形成された加工対象物を搬送する搬送手段と、前記シート部材の搬送方向に対してこれと異なる方向に切り込み用の刃を移動させ、前記樹脂基台の表面に切り込みを入れて凹凸部を形成する凹凸形成手段と、前記樹脂基台の表面上に形成された凸部の間であって凹部が形成されていない領域にレンズ用樹脂を供給するノズルを有する樹脂供給手段と、供給されたレンズ用樹脂を硬化させる樹脂硬化手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記切り込み用の刃の数をNとし、前記刃のピッチをWとし、前記搬送手段の搬送速度の大きさをVとし、前記凹凸形成手段が前記切り込み用の刃に前記樹脂基台の幅を1往復させる時間をTとしたときに、N−1≧VT/Wの関係をみたすことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記切り込み用の刃の方向が、前記シート部材の搬送速度の方向と直交する方向となるように、当該刃の移動速度と前記シート部材の搬送速度とが制御されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記搬送手段が、前記加工対象物を回転させ、前記切り込み用の刃による切り込みの方向を制御する加工対象物回転手段を備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、レンズ製造装置であって、シート部材上の一部に樹脂基台が形成された加工対象物を搬送する搬送手段と、前記シート部材の搬送方向に対して直交する方向における前記シート部材の幅と同じ長さを有し、前記搬送方向と異なる方向に向けられた切り込み用の刃を、前記樹脂基台の表面に対してその法線方向に往復移動させ、前記樹脂基台の表面に切り込みを入れて凹凸部を形成する凹凸形成手段と、前記樹脂基台の表面上に形成された凸部の間であって凹部が形成されていない領域にレンズ用樹脂を供給するノズルを有する樹脂供給手段と、供給されたレンズ用樹脂を硬化させる樹脂硬化手段と、を備えることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の発明において、前記樹脂供給手段が、前記ノズルのうち、樹脂基台の表面上に形成された凸部の間以外に位置しているノズルからのレンズ用樹脂の供給を停止することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、レンズ形成用の凹凸部を形成するために、樹脂基台の表面に切り込みを入れるための刃の数を、視差画像の幅に対応する数よりも減らすことができる。
請求項2の発明によれば、搬送速度を変更せずに、切り込み間隔を変えずに連続的に切り込みを入れることが可能になる。
請求項3の発明によれば、本構成を有しない場合に較べて、刃の方向を簡易に決定することができる。
請求項4の発明によれば、レンズの方向を任意に設定することができる。
請求項5の発明によれば、レンズ形成用の凹凸部を形成するために、樹脂基台の表面に切り込みを入れるための刃の数を、視差画像の幅に対応する数よりも減らすことができる。
請求項6の発明によれば、不要なレンズの形成を回避することができる。
実施形態に係るレンズ製造装置の構成の概略図である。 実施形態に係るレンズ製造装置の機能構成を表すブロック図である。 樹脂基台に形成される凹凸部の一例の部分断面図である。 レンズ形成工程の説明図である。 実施形態により視差画像上にレンズを形成する例を示す図である。 実施形態により視差画像上にレンズを形成する他の例を示す図である。 制御装置によるレンズ形成動作の制御のフロー図である。 実施形態により視差画像上にレンズを形成するさらに他の例を示す図である。 実施形態に係るレンズ製造装置の他の機能構成を表すブロック図である。 回転台によりレンズの形成方向を変更する例を示す図である。 回転台の動作制御のフロー図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態という)を、図面に従って説明する。
図1には、本実施形態に係るレンズ製造装置の構成の概略図が示される。また、図2には、本実施形態に係るレンズ製造装置の機能構成を表すブロック図が示される。
図1において、レンズ製造装置100は、シート供給手段10、搬送ローラー12、基台用樹脂供給部14、第1光照射部16、凹凸形成部18、刃20、レンズ用樹脂供給部22、第2光照射部24を備えている。本実施形態では、シート供給手段10、基台用樹脂供給部14、第1光照射部16、凹凸形成部18及び第2光照射部24の各々が、矢印で示す搬送方向に沿って上流側からこの順で予め定めた位置に配置されている。なお、基台用樹脂供給部14及びレンズ用樹脂供給部22は、適宜なノズルから各樹脂を吐出する構成となっている。
シート供給手段10は、搬送ローラー12と協働して印刷用紙等のシート部材102を図の矢印方向に搬送する。なお、シート部材102の搬送システムには、上記搬送ローラー12の他、搬送ベルトが含まれていてもよい。さらに、後述するシート部材102の回転台を備えていてもよい。
基台用樹脂供給部14は、上記搬送されたシート部材102の表面に液状の基台用樹脂(光硬化性樹脂)を供給する。基台用樹脂供給部14は、シート部材102の表面に平坦状に基台用樹脂を載せてゆく。シート部材102のどの領域に基台用樹脂を載せてゆくかについては、後述する制御装置26が制御する。
第1光照射部16は、シート部材102の表面の上記基台用樹脂に紫外線等の硬化光を照射し、基台用樹脂を硬化して樹脂基台とする。なお、図1では、樹脂基台の記載を省略している。
凹凸形成部18は、刃20及びレンズ用樹脂供給部22を備えており、シート部材102の搬送方向とは異なる方向、例えば略直交方向に往復移動し、凹凸形成部18が備える刃20により樹脂基台の表面に切り込みを入れて凹凸部を形成する。この凹凸部は、後述するように、刃20により刃20の移動方向に形成された溝状の凹部と、凹部の両側に、上記刃20の移動方向に形成された山状の凸部とを有し、凸部がレンズ用樹脂を供給する際の隔壁として機能する。レンズ用樹脂供給部22は、上記形成された凸部と凸部との間で、凹部が形成されていない樹脂基台の表面に、凸部の形成方向に沿ってレンズ用樹脂を供給する。レンズ用樹脂は、その両側の凸部により流動が抑制され、表面張力により表面が盛り上がり、凸部の形成方向に延びる半円柱状のレンズ形状となる。
第2光照射部24は、上記レンズ形状となったレンズ用樹脂に紫外線等の硬化光を照射し、レンズ用樹脂を硬化してレンズを形成する。
図2に示すように、基台用樹脂供給部14は、電圧印加等により液状の樹脂を吐出するための吐出駆動部14Aを備えている。第1光照射部16は、光源の点灯等により硬化光を照射するための照射駆動部16Aを備えている。凹凸形成部18は、切り込み用の刃20を駆動して凹凸部を形成するための刃駆動部18Aを備えている。刃駆動部18Aは、複数の刃20を加工方向(樹脂基台方向)に移動させるとともに、シート部材102の搬送方向とは異なる方向に往復移動させる。レンズ用樹脂供給部22は、電圧印加等により液状のレンズ用樹脂を吐出するための吐出駆動部22Aを備えている。第2光照射部24は、光源の点灯等により硬化光を照射するための照射駆動部24Aを備えている。
上記吐出駆動部14A、照射駆動部16A、刃駆動部18A、吐出駆動部22A、照射駆動部24A、及び搬送機構28の各々は、制御装置26と電気的に接続されている。なお、搬送機構28は、図1で説明したシート供給手段10及び搬送ローラー12等を含んで構成され、上記シート部材102の搬送を行う。
また、上記制御装置26は、CPU、ROM、RAM、不揮発性メモリ、I/O等を備えており、装置全体の制御及び各種演算を行うコンピュータとして構成されている。吐出駆動部14A、照射駆動部16A、刃駆動部18A、吐出駆動部22A、照射駆動部24A及び搬送機構28の各々は、制御装置26からの制御信号に基づいてシート部材102の表面上の全面または指示された一部の面に樹脂基台を形成し、さらにレンズを形成するように動作する。
図3には、樹脂基台に形成される凹凸部の一例の部分断面図が示される。図3は、シート部材102の表面に形成された樹脂基台30を、凹凸形成部18の往復移動方向に直交する方向に沿って切断した場合の断面図である。
図3に示すように、切り込み用の刃20の刃先21により樹脂基台30の表面が引き切られると、凹部32が形成される。また、凹部32が形成される際に凹部32の両側に樹脂基台30の表面から突出した凸部34が形成される。凹凸形成部18は、矢印で示されたシート部材102(樹脂基台30)の搬送方向と異なる方向(例えば直交方向)に往復移動を繰り返して刃20による切り込みを行い、上記凸部34を複数形成する。この結果、図3に示されるように、2本の凸部34の間で、凹部32が形成されていない領域Aが形成されるので、上記レンズ用樹脂供給部22がこの領域にレンズ用樹脂を供給する。隣接する2本の凸部34によりレンズ用樹脂の凹部32側への流動が抑制され、紙面の表裏方向に延びる(即ち、異方性を有する)半円柱状のレンズが形成される。
なお、図3の例では、刃20が一つだけ記載されているが、これに限定されず、適宜な数の刃20を設けることができる。
凸部34の高さは、形成するレンズの曲率半径及びレンズの幅(図3に示された搬送方向の長さ)に応じて設定される。レンズの幅を一定とすると、レンズの曲率半径を小さくするには、凸部34の高さを小さくすればよい。凸部34の高さが小さいほど、隣接する2つの凸部34間の容量が小さくなる。従って、液状のレンズ用樹脂の供給量が少なくても、所望の曲率半径のレンズが形成される。また、凸部34の高さ(即ち、隣接する凸部34間の容量)を一定としても、液状のレンズ用樹脂の供給量を増やせば、レンズの曲率半径は小さくなる。
図4(a)、(b)、(c)には、レンズ形成工程の説明図が示される。図4(a)において、凹凸形成部18は、3つの刃20a、20b、20cと、3つのレンズ用樹脂供給部22a、22b、22cとを備えている。ただし、これらの数は3つに限定されず、凹凸形成部18の移動速度、シート部材102(樹脂基台30)の搬送速度、刃20のピッチ等により適宜決定することができる。
3つの刃20a、20b、20cと、3つのレンズ用樹脂供給部22a、22b、22cとは、適宜なピッチで凹凸形成部18に支持されており、凹凸形成部18は、樹脂基台30の表面に切り込みを入れる際に、図の下方向に樹脂基台30の表面に向かって下降し、シート部材102の搬送方向とは異なる方向、例えば略直交する方向に往復移動する。この往復移動により、樹脂基台30の表面を走査しつつ、切り込みを入れて行く。
図4(c)は、凹凸形成部18の刃20a、20b、20c及びレンズ用樹脂供給部22a、22b、22cの形成面を示している(図の下側から見上げた図)。また、樹脂基台30の表面に切り込みを入れる際の動作方向(切り込み動作方向)が矢印で示されている。図4(c)に示されるように、刃20a、20b、20cの刃先は直線状に形成されており、上記切り込み動作方向と角度θをなす方向に向けて支持されている。この角度θは、凹凸形成部18の移動速度(切り込み動作方向を向いたベクトル)とシート部材102の搬送速度と逆方向の速度(ベクトル)との合成ベクトルの方向と、上記切り込み動作方向とのなす角度である。刃20a、20b、20cの刃先の方向は、樹脂基台30に入れる切り込みの方向であるが、凹凸形成部18の移動速度とシート部材102の搬送速度との関係を制御することにより、樹脂基台30に入れる切り込みの方向を決定することができる。また、レンズ用樹脂供給部22a、22b、22cは、切り込み動作方向において、刃20a、20b、20cよりも下流側に配置されている。
なお、図4(c)では、刃20a、20b、20cの刃先が直線状(平坦)に形成されているが、これには限定されず、針状の刃先としてもよい。
図4(a)に戻り、シート部材102には、図1で説明したように、表面に樹脂基台30が形成されており、図の矢印方向に搬送されている。なお、図4(a)におけるシート部材102と樹脂基台30の厚さの関係は、説明のためのものであり、実際の厚さの関係を示すものではない。このことは、以後の本明細書において同様である。凹凸形成部18は、シート部材102の搬送中に走査開始位置において樹脂基台30の表面に向かって下降し、刃20a、20b、20cの刃先を樹脂基台30の表面に押し当て(樹脂基台30の内部に差し込み)、上記切り込み動作方向に移動しつつ樹脂基台30の表面を引き切る。この際の凹凸形成部18の移動距離は、切り込み動作方向における視差画像(立体視の対象となる画像であり、2つ以上の画像を細長く短冊状に切り、切った画像を交互に順番に並べて1枚の画像としたもの)の長さ等、レンズの長さに相当する切り込みが形成できる距離である。また、この移動中に、レンズ用樹脂供給部22a、22b、22cからは適宜な樹脂供給手段から供給される液状のレンズ用樹脂が凸部34間で凹部32が形成されていない領域に吐出されて供給される。供給されたレンズ用樹脂は、半円柱状のレンズの形状に盛り上がる。
上記視差画像が、シート部材102のいずれの領域に印刷されているかの情報及び上記視差画像に含まれる短冊状の画像部分の長手方向がどの方向を向いているかの情報は、印刷装置に入力される印刷データから制御装置26が取得する。制御装置26は、上記取得した視差画像の位置に基づき、上記走査開始位置と、上記凹凸形成部18の移動距離を決定する。なお、制御装置26が、基台用樹脂供給部14及び第1光照射部16を制御して視差画像が印刷された領域のみに樹脂基台30を形成している場合には、上記視差画像の位置に基づいて凹凸形成部18の移動距離を決定する制御は行わなくてもよい。この場合には、凹凸形成部18の移動距離を、シート部材102の搬送方向に直交する方向の長さ以上としておけばよい。
凹凸形成部18は、上記距離移動した後、樹脂基台30の表面から図4(a)の上方向に上昇し、刃20a、20b、20cの刃先を樹脂基台30の表面から引き離し、触れない位置に維持して上記切り込み動作方向とは逆の方向に移動し、走査開始位置に戻って、一連の往復移動の1周期を完了する。なお、図4(c)に示されるように、レンズ用樹脂供給部22a、22b、22cは刃20a、20b、20cより切り込み動作方向の下流側に配置されているので、凹凸形成部18が移動距離の移動を終了した時点ではレンズ用樹脂の供給を終了していない。そこで、凹凸形成部18は、刃20a、20b、20cの刃先が樹脂基台30の表面に触れない状態で、レンズ用樹脂供給部22a、22b、22cによるレンズ用樹脂の供給が終了するまで、さらに切り込み動作方向に移動してから反対方向に戻るように動作するのが好適である。
なお、図4(a)に示されるように、凹凸形成部18が樹脂基台30の表面に切り込みを入れるための第1回目の移動動作の際には、凹凸形成部18の端に位置するレンズ用樹脂供給部22cのノズルに対向する樹脂基台30の表面には凸部34が2つ形成されていない(1つしか形成されておらず、凸部に挟まれた領域となっていない)ので、この状態でレンズ用樹脂を供給してもレンズの形状を適切に形成することができない。このため、第1回目の移動動作の際には、凹凸形成部18の端に位置するレンズ用樹脂供給部22cのノズルからのレンズ用樹脂の供給を停止するのが好適である。この制御は、吐出駆動部22Aが行う。
以後、図4(b)に示すように、凹凸形成部18は、上記往復移動を繰り返し、樹脂基台30に予め決定された長さだけ切り込みの形成及びレンズ用樹脂の供給を行い、第2光照射部24から硬化光を照射してレンズ用樹脂を硬化させ、レンズを形成する。このレンズは、視差画像に含まれる短冊状の画像部分の長手方向に伸びて形成されている。
上記図4(a)、(b)、(c)の例では、凹凸形成部18のある往復移動(前の往復移動という)と次の往復移動(後の往復移動という)とにおいて、刃20cは、前の往復移動で刃20aが形成した凹部32とは異なる位置、具体的には刃20a、20b、20cのピッチと同じ距離だけ刃20aが形成した凹部32から離れた位置に、後の往復移動で凹部32を形成する。このため、上述したように、第1回目の移動動作の際にレンズ用樹脂供給部22cからのレンズ用樹脂の供給を停止する制御が必要となる。これに対して、後の往復移動の際に、刃20cを前の往復移動で刃20aが形成した凹部32に重ねるように凹凸形成部18の位置制御を行えば、レンズ用樹脂供給部22cを設ける必要が無くなり、第1回目の移動動作の際におけるレンズ用樹脂供給部22cからの供給を停止する制御も不要となる。本実施形態では、いずれの構成も可能である。
また、以上に述べた例では、凹凸形成部18に刃20a、20b、20cとが一体化されて設けられているが、刃20a、20b、20cとレンズ用樹脂供給部22a、22b、22cとは別体としてもよい。この場合、例えば、シート部材102の搬送方向の上流側に刃20a、20b、20cを有する凹凸形成部18を配置し、下流側にレンズ用樹脂供給部22a、22b、22cを配置する構成等が例示できる。
なお、シート部材102上に形成された樹脂基台30の表面は、平坦であることを前提として説明したが、これに限定されるものではない。例えば、樹脂基台30に対して、広く知られた種々の表面加工処理を施し、切り込みを行う前の樹脂基台30の表面に、N点平均高さRzが、1μm≦Rzであるような凹凸を形成してもよい。
図5(a)、(b)、(c)には、本実施形態により視差画像上にレンズを形成する例が示される。図5(a)において、シート部材102上の一部に視差画像36が印刷されており、また、シート部材102の全面に、基台用樹脂供給部14及び第1光照射部16により樹脂基台30が形成されている。また、本例では、視差画像36に含まれる短冊状の画像部分の長手方向が、シート部材102の搬送方向に直交する方向を向いている。
図5(a)では、図1〜図4(a)、(b)、(c)で説明したように、走査開始位置Sにおいて、凹凸形成部18が備える刃20の刃先21が樹脂基台30の表面に差し込まれて切り込み動作方向Pに移動し、シート部材102の搬送中に樹脂基台30の表面に切り込みを入れるとともに、レンズ用樹脂を供給してゆく。なお、図5(a)の例では、切り込み動作方向Pが、図5(c)で後述するように、シート部材102の搬送方向と直交する方向に対して一定角度傾いて設定されている。レンズ用樹脂は、図示しない第2光照射部24からの硬化光により硬化され、レンズ38となる。凹凸形成部18は、1回の切り込み動作が終了すると刃20の刃先21が樹脂基台30から離れるように樹脂基台30の表面の法線方向(すなわち、上方)に移動し、切り込み動作方向とは反対方向に移動して走査開始位置Sに戻り、次の切り込みを行う。このように、凹凸形成部18が切り込み動作を繰り返すことにより、図5(b)に示されるように、樹脂基台30の表面の内、視差画像36の上の領域に切り込み及びレンズ38が形成される。
なお、図5(a)の例では、シート部材102の全面に樹脂基台30が形成されており、視差画像36がシート部材102のいずれの領域に印刷されているかの情報に基づいて制御装置26が走査開始位置Sを決定することを前提としている。しかし、樹脂基台30がシート部材102に印刷された視差画像36の上面のみに形成されていてもよい。この場合には、上記走査開始位置Sを、図5(a)におけるシート部材102の右下に設定してもよい。
図5(a)、(b)の例では、シート部材102の搬送速度Vと凹凸形成部18の移動速度Vpと凹凸形成部18に形成された刃20の切り込み動作中の移動速度Veとが図5(c)に示される関係となっている。図5(c)では、凹凸形成部18の移動速度Vpの搬送速度V方向の成分の大きさが、搬送速度Vの大きさと同じになるように、搬送速度V方向に直交する方向から一定角度傾いて設定されている。この結果、刃20の切り込み動作中の移動速度Ve(凹凸形成部18の移動速度Vpとシート部材102の搬送速度Vと逆方向で同じ大きさの速度との合成ベクトル)の方向が、シート部材102の搬送方向と直交する方向となっている。このため、凹凸形成部18に形成された刃20の方向は、切り込み動作中の移動速度Veの方向に平行とされている。
図5(a)、(b)、(c)に示された例では、凹凸形成部18に形成された切り込み用の刃20の数をNとし、この刃20のピッチをWとし、シート部材102の搬送速度の大きさをVとし、凹凸形成部18が切り込み用の刃20に樹脂基台30の切り込み方向の幅Dyを1往復させる時間をTとしたときに、N−1≧VT/Wの関係が成立するように上記各値が設定される。すなわち、切り込み用の刃20の数Nを、上記式が成立するように設定すれば、樹脂基台30の搬送方向の幅Dxに対応する数(幅DxにピッチWで刃20を形成する数)よりも少ない数で切り込みを行うことができる。例えば、V=15mm/秒、T=1秒、W=0.25mmとすると、N≧60となり、最低60枚の刃で樹脂基台30の切り込みを行うことができる。一方、樹脂基台30がA4用紙の横方向の幅210mmにわたって形成されている場合に、これに上記ピッチW=0.25mmで刃20を形成すると、A4用紙の横方向の幅に対応する刃20の数は840枚となり、本実施形態の場合より大幅に多くなる。
図6(a)、(b)、(c)には、本実施形態により視差画像上にレンズを形成する他の例が示され、図5(a)、(b)、(c)と同一要素には同一符号を付している。本例では、視差画像36に含まれる短冊状の画像部分の長手方向が、シート部材102の搬送方向に直交する方向から反時計回りに角度α傾いている。
図6(a)では、図5(a)で説明したように、凹凸形成部18が走査開始位置Sを起点として切り込み動作を繰り返すことにより、図6(b)に示されるように、樹脂基台30の表面の内、視差画像36の上の領域に切り込み及びレンズ38が形成される。
図6(a)、(b)の例では、シート部材102の搬送速度Vと凹凸形成部18の移動速度Vpと凹凸形成部18に形成された刃20の切り込み動作中の移動速度Veとが図6(c)に示される関係となっている。図6(c)では、凹凸形成部18の移動速度Vpの方向が、搬送速度Vの方向に直交する方向となっている。この結果、刃20の切り込み動作中の移動速度Ve(凹凸形成部18の移動速度Vpとシート部材102の搬送速度Vと逆方向で同じ大きさの速度との合成ベクトル)の方向が、シート部材102の搬送方向と直交する方向から反時計回りに一定角度α傾いている。このため、凹凸形成部18に形成された刃20の方向は、切り込み動作中の移動速度Veの方向に平行とされ、シート部材102の搬送方向と直交する方向から反時計回りに一定角度α傾けられている。
なお、図6(c)の例では、凹凸形成部18の移動速度Vpの方向が、シート部材102の搬送方向(搬送速度Vの方向)と直交する方向となっているが、これには限定されず、シート部材102の搬送方向とは異なる適宜な方向とすることができる。これにより、凹凸形成部18の移動速度Vpの方向及び大きさ、並びにシート部材102の搬送速度Vの大きさを適宜調整して、刃20の切り込み動作中の移動速度Veの方向すなわち刃20の方向を様々に決定し、視差画像36に含まれる短冊状の画像部分の長手方向にレンズの長手方向を一致させる。
例えば、凹凸形成部18の移動速度Vpの大きさが400mm/秒、シート部材102の搬送速度Vの大きさが15mm/秒であるとすると、凹凸形成部18の移動速度Vpの方向がシート部材102の搬送速度Vの方向と直交している場合、刃20の切り込み動作中の移動方向は、凹凸形成部18の移動速度Vpの方向(シート部材102の搬送速度Vの方向と直交する方向)に対して、α=atan(15/400)≒2度程度傾くことになる。
以上のように、刃20の切り込み動作中の移動方向がシート部材102の搬送速度Vの方向と直交する方向から一定角度α傾けると、樹脂基台30の表面に形成される切り込み間の幅、及び形成されるレンズ38の幅を、凹凸形成部18に形成された切り込み用の刃20のピッチより狭くすることができる。
図7には、制御装置26によるレンズ形成動作の制御のフロー図が示される。図7では、搬送機構28により、予め樹脂基台30が形成されたシート部材102の搬送が行われているものとする。
図7において、印刷装置等からシート部材102に対するレンズ形成処理の実行指示があると(S1)、制御装置26が印刷装置に入力された印刷データを取得し(S2)、印刷データからシート部材102上における視差画像36の位置(形成領域)を取得する(S3)。なお、視差画像36の位置は、キーボード、ポインティングデバイス等を使用し、ユーザインターフェースを介して利用者が入力してもよく、さらにネットワークを介して外部のコンピュータから送信してもよい。制御装置26は、これらの印刷データまたは視差画像36の位置に関する情報を記憶装置に記憶させておき、S4以降の処理を行う際に当該情報を読み出して使用する。
次に、制御装置26は、シート部材102上における視差画像36が印刷された領域を検出し、凹凸形成部18の走査開始位置を決定する(S4)。走査開始位置としては、例えば図5(a)における視差画像36の右下等の位置が好適である。ただし、視差画像36の上面だけに樹脂基台30が形成されている場合には、例えば図5(a)におけるシート部材102の右下に設定してもよい。制御装置26は、S4で決定した走査開始位置に凹凸形成部18を移動させる(S5)。
制御装置26は、凹凸形成部18による切り込み動作の開始前に、当該動作が、レンズ形成処理の実行指示後の第1回目の切り込み動作にあたるか否かを判断する(S6)。
S6において、レンズ形成処理の実行指示後の第1回目であると判断した場合には、制御装置26が吐出駆動部22Aに、凹凸形成部18に形成されたレンズ用樹脂供給部22のノズルのうちシート部材102の搬送方向の下流側端部のノズル(例えば、図4(a)におけるレンズ用樹脂供給部22cのノズル)からのレンズ用樹脂の吐出を停止させる(S7)。
上記S7の処理の後、またはS6でレンズ形成処理の実行指示後の第1回目ではないと判断した場合に、制御装置26は、刃駆動部18A及び吐出駆動部22Aにレンズ形成動作を開始させ、凹凸形成部18を切り込み動作方向に移動させつつ、樹脂基台30の表面への切り込みの形成及びレンズ用樹脂の供給を行わせる(S8)。この場合の切り込みの方向は、視差画像36に含まれる短冊状の画像部分の長手方向とする。
刃駆動部18Aは、レンズ形成動作の開始後、刃駆動部18Aが切り込み動作方向の終点に到達したか否かを監視する(S9)。切り込み動作方向の終点は、切り込み動作方向の視差画像36の端部等とし、レンズの長さに相当する切り込みが形成できる距離だけ凹凸形成部18を移動させる。なお、上述したように、レンズ用樹脂供給部22の配置を考慮して上記終点を決定するのが好適である。
制御装置26は、予め取得した視差画像36の形成領域にレンズが形成されたか否かを監視する(S10)。視差画像36の形成領域すべてにレンズが形成されたときには、レンズ形成動作を終了する。一方、レンズ形成動作が終了していないときには、S5からの処理を繰り返す。
以上により、凹凸形成部18を往復移動させつつ、視差画像36の形成領域へのレンズ形成処理を実行する。
図8(a)、(b)には、本実施形態により視差画像上にレンズを形成するさらに他の例が示される。図8(a)、(b)に示されるように、シート部材102上の一部に視差画像36が印刷されており、この視差画像36の上にのみ樹脂基台30が形成されている。
本実施形態では、凹凸形成部18に、シート部材102の搬送方向に直交する方向におけるシート部材102の長さ以上の長さを有する直線状の刃20d、20e、20fが設けられている。また、凹凸形成部18は、上述した実施形態と異なり、樹脂基台30の表面上を当該表面に沿って往復移動する代わりに、図8(b)に矢印Asで示されるように、樹脂基台30の表面に対してその法線方向に往復移動させ、樹脂基台30の表面に切り込みを入れる。この場合、基台用樹脂供給部14及び第1光照射部16により、視差画像36の上にのみ樹脂基台30が形成されているので、上記刃20d、20e、20fの長さにかかわらず、樹脂基台30のみに切り込みが形成され、レンズ38が視差画像36上のみに形成される。
なお、図8(a)、(b)の例では、切り込み用の刃が3本示されている(20d、20e、20f)が、刃の数はこれに限定されない。切り込み用の刃が樹脂基台30の表面に対してその法線方向に往復移動する周期、シート部材102(樹脂基台30)の搬送速度、刃のピッチ等により適宜決定することができる。
図9には、本実施形態に係るレンズ製造装置の他の機能構成を表すブロック図が示される。図9において特徴的な点は、搬送機構28に、シート部材102を回転させ、上記切り込み用の刃による切り込みの方向を制御する回転台40が設けられている点である。この回転台40は、搬送機構28とともに制御装置26により制御され、シート部材102を載せた状態で搬送方向に移動しつつ回転動作を行う。
制御装置26は、印刷装置に入力された印刷データから取得する視差画像の位置、あるいはユーザインターフェース等を介して利用者が入力した指示情報に基づいて、シート部材102のどの領域にどの方向のレンズを形成するかを決定する。
図10(a)、(b)には、回転台40によりレンズ38の形成方向を変更する例が示される。図10(a)、(b)では、搬送方向が矢印で示されており、図示しない凹凸形成部18が、回転台40に載せられたシート部材102の搬送方向と略直交する向きで、図の下から上に向かって樹脂基台30に切り込みを入れる構成となっている。この場合、凹凸形成部18の往復移動の方向は、切り込みがシート部材102の搬送方向と直交する向きに形成されるように制御されている。
図10(a)において、制御装置26が検出した視差画像36の上の樹脂基台30には、縦長のシート部材102の縦方向に切り込み及びレンズ38が形成されている。この場合、制御装置26は、印刷データに含まれる視差画像36の領域、または利用者が入力した指示情報により指示された領域を検出し、この領域に、視差画像36に含まれる短冊状の画像部分の長手方向に平行にレンズ38を形成するように制御する。なお、この制御を行うために、制御装置26は、印刷データに含まれる視差画像36の領域が、回転台40の回転に伴い、どこに移動するかを演算する。
一方、図10(a)の状態を、時計回りに90度回転した状態でレンズ38を形成する指示が印刷データまたは利用者が入力した指示情報に含まれていた場合、すなわち視差画像36に含まれる短冊状の画像部分の長手方向が時計回りに90度回転していた場合には、図10(b)に示されるように、回転台40がシート部材102を載せたまま時計回りに90度回転し、凹凸形成部18による切り込み及びレンズ形成を行う。形成されたレンズ38の方向は、図10(a)から90度回転し、縦長のシート部材102の横方向となっている。この場合にも、制御装置26は、印刷データに含まれる視差画像36の領域、または利用者が入力した指示情報により指示された領域を検出し、この領域にレンズ38を形成するように制御する。また、制御装置26は、印刷データに含まれる視差画像36の領域が、回転台40の回転に伴い、どこに移動するかを演算する。
なお、レンズ38の形成方向は、図10(a)、(b)の場合に限定されず、視差画像36に含まれる短冊状の画像部分の長手方向と一致する任意の方向とすることができる。この方向の制御のために、制御装置26は、凹凸形成部18の移動速度、シート部材102の搬送方向、回転台40の回転角度から、レンズ38の形成方向を演算する。
図11には、回転台40の動作制御のフロー図が示される。図11において、印刷装置等からシート部材102に対するレンズ形成処理の実行指示があると、制御装置26が印刷装置に入力された印刷データを取得し(S11)、印刷データからシート部材102上における視差画像の位置(形成領域)を取得する(S12)。なお、視差画像の位置は、ユーザインターフェースを介して利用者が入力した情報から取得してもよい。
次に、制御装置26は、印刷データまたは利用者が入力した情報に基づき、シート部材102上に形成するレンズ38の形成方向を取得する(S13)。この形成方向は、視差画像36に含まれる短冊状の画像部分の長手方向である。制御装置26は、S13で取得したレンズ38の形成方向を実現するため、凹凸形成部18の移動速度、シート部材102の搬送方向から適切な回転台40の回転角度を演算し、この回転角度に基づいてシート部材102の回転制御を行う(S14)。
10 シート供給手段、12 搬送ローラー、14 基台用樹脂供給部、16 第1光照射部、18 凹凸形成部、20 刃、21 刃先、22 レンズ用樹脂供給部、24 第2光照射部、26 制御装置、28 搬送機構、30 樹脂基台、32 凹部、34 凸部、36 視差画像、38 レンズ、40 回転台、100 レンズ製造装置、102 シート部材。

Claims (6)

  1. シート部材上に樹脂基台が形成された加工対象物を搬送する搬送手段と、
    前記シート部材の搬送方向に対してこれと異なる方向に切り込み用の刃を移動させ、前記樹脂基台の表面に切り込みを入れて凹凸部を形成する凹凸形成手段と、
    前記樹脂基台の表面上に形成された凸部の間であって凹部が形成されていない領域にレンズ用樹脂を供給するノズルを有する樹脂供給手段と、
    供給されたレンズ用樹脂を硬化させる樹脂硬化手段と、
    を備えることを特徴とするレンズ製造装置。
  2. 前記切り込み用の刃の数をNとし、前記刃のピッチをWとし、前記搬送手段の搬送速度の大きさをVとし、前記凹凸形成手段が前記切り込み用の刃に前記樹脂基台の幅を1往復させる時間をTとしたときに、N−1≧VT/Wの関係をみたすことを特徴とする請求項1に記載のレンズ製造装置。
  3. 前記切り込み用の刃の方向が、前記シート部材の搬送速度の方向と直交する方向となるように、当該刃の移動速度と前記シート部材の搬送速度とが制御されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のレンズ製造装置。
  4. 前記搬送手段が、前記加工対象物を回転させ、前記切り込み用の刃による切り込みの方向を制御する加工対象物回転手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のレンズ製造装置。
  5. シート部材上の一部に樹脂基台が形成された加工対象物を搬送する搬送手段と、
    前記シート部材の搬送方向に対して直交する方向における前記シート部材の幅と同じ長さを有し、前記搬送方向と異なる方向に向けられた切り込み用の刃を、前記樹脂基台の表面に対してその法線方向に往復移動させ、前記樹脂基台の表面に切り込みを入れて凹凸部を形成する凹凸形成手段と、
    前記樹脂基台の表面上に形成された凸部の間であって凹部が形成されていない領域にレンズ用樹脂を供給するノズルを有する樹脂供給手段と、
    供給されたレンズ用樹脂を硬化させる樹脂硬化手段と、
    を備えることを特徴とするレンズ製造装置。
  6. 前記樹脂供給手段は、前記ノズルのうち、樹脂基台の表面上に形成された凸部の間以外に位置しているノズルからのレンズ用樹脂の供給を停止することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のレンズ製造装置。
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