JP6771153B2 - 樹脂成型品、樹脂成型方法及び照明器具 - Google Patents

樹脂成型品、樹脂成型方法及び照明器具 Download PDF

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Description

本発明は、樹脂成型品、樹脂成型方法及び照明器具に関する。
例えば、特許文献1には、気化材を含む樹脂を吐出して、冷却することにより、多数の気泡を有した樹脂成形品が開示されている。この樹脂成形品では、多数の気泡がガラスのようなきらめき感を表現している。
特開平10−100173号公報
ところで、特許文献1では、気泡のレイアウトは、樹脂吐出時の気化材の位置に依存するために、意図した気泡のレイアウトで樹脂成形品を成型することができないのが実状である。
このため、本発明の目的は、気泡のレイアウトを制御可能な樹脂成型品、樹脂成型方法及び照明器を提供することである。
本発明の一態様に係る樹脂成形品は、透光性基材と、透光性基材上に重畳された樹脂層であって、当該樹脂層の面方向に分散された複数の凹部を有する透光性の樹脂層とを備え、樹脂層は、第一の紫外線硬化樹脂により形成されている。
本発明の他態様に係る樹脂成型方法は、インクジェットプリンタで紫外線硬化樹脂の吐出と、当該吐出された紫外線硬化樹脂への紫外線照射とを繰り返すことで、複数の凹部を有する透光性の樹脂層を透光性基材上に形成する。
本発明の他態様に係る照明器具は、上記樹脂成型品からなる透光板と、透光板を保持する器具本体とを有する。
本発明によれば、気泡のレイアウトを制御可能な樹脂成型品、樹脂成型方法及び照明器を提供することができる。
実施の形態1に係る照明器具の概略構成を示す斜視図である。 実施の形態1に係る透光板の概略構成を示す平面図である。 実施の形態1に係る透光板の部分的な断面形状を拡大して示す断面図である。 実施の形態1に係る樹脂成型方法の一工程を示す模式図である。 実施の形態1に係る樹脂成型方法の一工程を示す模式図である。 実施の形態1に係る樹脂成型方法の一工程を示す模式図である。 実施の形態1に係る樹脂成型方法の一工程を示す模式図である。 実施の形態2に係る透光板の概略構成を示す断面図である。 実施の形態2に係る樹脂成型方法の一工程を示す模式図である。 実施の形態2に係る樹脂成型方法の一工程を示す模式図である。 実施の形態2に係る他の透光板の概略構成を示す断面図である。 実施の形態3に係る透光板の部分的な断面形状を拡大して示す断面図である。 実施の形態4に係る透光板の部分的な断面形状を拡大して示す断面図である。 実施の形態5に係る透光板の部分的な断面形状を拡大して示す断面図である。 実施の形態6に係る透光板の部分的な断面形状を拡大して示す断面図である。 実施の形態7に係る透光板の概略構成を示す平面図である。 図12Aの透光板を透過した光がなす陰影パターンを示すイメージ図である。 実施の形態7に係る他の透光板の概略構成を示す平面図である。 図13Aの透光板を透過した光がなす陰影パターンを示すイメージ図である。
(実施の形態1)
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。
[全体構成]
以下、実施の形態1に係る照明器具について説明する。
図1は、実施の形態1に係る照明器具の概略構成を示す斜視図である。
図1に示すように、照明器具1は、例えばランタン型の照明器具であり、器具本体2と、透光板3と、図示しない光源部とを備えている。光源部としては、例えば白熱電球、電球型蛍光灯またはLED電球などが挙げられる。
器具本体2は、略直方体状の本体部21と、本体部21の上部に取り付けられた取っ手22とを備えている。本体部21の内部には光源部が収容されている。また、本体部21の4つの外壁部には、それぞれ所定の間隔を空けて上下方向に延在する一対のスライド溝23が形成されている。この一対のスライド溝23に対して、透光板3が上方から差し込まれることで、器具本体2が透光板3を保持している。
図2は、実施の形態1に係る透光板3の概略構成を示す平面図である。図3は、実施の形態1に係る透光板3の部分的な断面形状を拡大して示す断面図である。
図2及び図3に示すように、透光板3は、矩形板状の樹脂成型品であり、透光性基材4と、カラー層5と、樹脂層6とを備えている。
透光性基材4は、例えばアクリル樹脂などの透光性を有する樹脂から形成された平板である。透光性基材4の厚みは、例えば3mm以上、5mm以下の範囲に収められている。カラー層5は、透光性基材4と樹脂層6との間に介在しており、樹脂層6よりも薄い、着色された層である。具体的には、カラー層5は、透光性基材4上に、インクジェットプリンタにてカラーインクを吐出することで形成されている。カラー層5は、全体として均一に着色されていてもよいし、場所ごとに異なるように着色されていてもよい。また、柄が形成されていてもよい。
樹脂層6は、透光性を有する紫外線硬化樹脂から形成された層である。ここで、紫外線硬化樹脂は、硬化前においてインクジェットプリンタにて吐出可能な紫外線硬化樹脂(紫外線硬化インク)であればよい。具体的には、紫外線硬化樹脂は、未硬化時において粘度が10cP以下、表面張力が34±2mN/mを満たしている。樹脂層6の厚みtは、例えば0.3mm以上、0.5mm以下の範囲に収められている。また、樹脂層6には、当該樹脂層6の面方向にランダムに分散された複数の凹部10が形成されている。この凹部10が気泡を表現している。
具体的には、凹部10は、樹脂層6における表面側(カラー層5とは反対側)が開放した凹曲面形状に形成されている。この凹部10の底部と側部とがなす角部11は、R形状となっている。この角部11の曲率半径をrとすると、樹脂層6の厚みtと、曲率半径rとの関係は、以下の式(1)を満たす。
r≦t≦2r・・・(1)
この式(1)が満たされていることで、凹部10が表現する気泡の質感を高めることができる。そして、具体的には、図3で示す凹部10aは半球状に形成されているため、角部11がR形状となっている。また、凹部10bは略円柱状に形成されており、その底面の周縁部がR形状の角部11となっている。このため、凹部10aの角部11の曲率半径rの方が、凹部10bの曲率半径rよりも大きい。そして、凹部10a、10bの両者の曲率半径rは上記の式(1)の関係を満たしている。ここで、樹脂層6内に形成された複数の凹部10の全てが、式(1)を満たしていることが望まれるが、少なくとも複数の凹部10のうち、過半数以上が式(1)を満たしていてもよい。凹部10はいずれも小さな泡を表現しているため、ユーザーが、その一つ一つを注視して質感を確認することは想定しにくい。つまり、複数の凹部10が表現する半数以上の気泡の質感を高めていれば、全体として高質な気泡の印象をユーザーに与えることができる。
[樹脂成型方法]
次に、実施の形態1に係る樹脂成型品としての透光板3の樹脂成型方法について、図4A〜図4Dに基づいて説明する。図4A〜図4Dは、実施の形態1に係る樹脂成型方法の一工程を示す模式図である。実施の形態に係る樹脂成型方法の一工程を模式的に示す拡大断面図である。
なお、透光性基材4に対しては、予めカラー層5が形成されている。カラー層5は、インクジェットプリンタで形成されていてもよいし、塗布により形成されていてもよい。
実施の形態に係る樹脂成型方法では、紫外線硬化型のインクジェットプリンタが用いられる。図4Aに示すように、インクジェットプリンタ100には、シート状の記録媒体に対して紫外線硬化樹脂(以下、インクと称す。)を吐出するヘッド110と、記録媒体上に着弾したインクに対して紫外線を照射して、当該インクを硬化させる照射部120とが設けられている。ヘッド110と、照射部120とは、図示しないキャリッジによって保持されており、このキャリッジの往復動作に応じて、記録媒体上を主走査方向に走査するようになっている。また、インクジェットプリンタ100には、記録媒体を副走査方向(主走査方向に直交する方向)に搬送する搬送部(図示省略)が設けられている。搬送部とキャリッジとが協働することにより、インクを記録媒体上に全体として面状に積層するようになっている。
そして、記録媒体として透光性基材4を用いて、インクジェットプリンタ100で透光性基材4上に樹脂層6を形成する。ここでは、インク層を例えば六層重ねることで、樹脂層6が形成される場合を例示するが、インクの積層数は如何様でもよい。また、インクジェットプリンタ100は、気泡のレイアウトを含んだ画像データに基づいて、インクの各層を形成する。具体的には、画像データは、気泡の個数、各気泡の座標及び形状などを設計者が予めデザインして、形成されたものである。
図4Aは、カラー層5上に一層目のインク層61が形成される場合を示している。図4Aに示すように、インクジェットプリンタ100は、画像データに基づいて、ヘッド110からカラー層5上にインクを吐出し、その直後にカラー層5上のインクに照射部120で紫外線を照射する。これにより、一走査毎にカラー層5上にインクを吐出して当該インクを硬化させている。
図4Bは、一層目のインク層61に二層目のインク層62が形成される場合を示している。図4Bに示すように、インクジェットプリンタ100は、画像データに基づいて、ヘッド110からインク層61上にインクを吐出し、その直後にインク層62に照射部120で紫外線を照射する。このとき、凹部10をなす部分は、インクの吐出が行われずに、一層目のインク層61が露出している。そして、同様の工程を、三層目、四層目、五層目と繰り返すことで、図4Cに示すように透光性基材4上に五層のインク層61、62、63、64、65が形成される。この状態では、凹部10をなす内周面は、段差状となっている。
その後、各インク層61、62、63、64、65のうち、露出した部分に対して、六層目のインク層66を、インクジェットプリンタ100により形成する。このインク層66に対する紫外線の照射は、一定の時間をおいてから実行される。「所定の時間」とは、インク層61、62、63、64、65の形成時におけるインク吐出から紫外線照射までの時間よりも長い時間である。これにより、インク層66では、インクが着弾後すぐに硬化せずに、平滑化されることになる(レベリング処理)。したがって図4Dに示すように、凹部10の内面が滑らかな曲面となって、角部11がR形状となる。なお、レベリング処理は、インクの吐出以外にも、インクを塗布することで実行することも可能である。
[効果など]
以上のように、本実施の形態に係る樹脂成型品(透光板3)は、透光性基材4と、透光性基材4上に重畳された樹脂層6であって、当該樹脂層6の面方向に分散された複数の凹部を有する透光性の樹脂層6とを備えている。樹脂層6は、紫外線硬化樹脂により形成されている。
この構成によれば、紫外線硬化樹脂により形成された樹脂層6が透光性基材4上に形成されているので、紫外線硬化型のインクジェットプリンタ100によって、紫外線硬化樹脂を透光性基材4上に吐出することで、樹脂層6を形成することができる。インクジェットプリンタ100で樹脂層6を形成できるのであれば、気泡をなす複数の凹部10のレイアウトを制御することができる。
また、凹部10は、底部と側部とがなす角部11がR形状に形成されている。
この構成によれば、角部11がR形状であるので、凹部10がなす気泡の質感を高めることができる。
また、樹脂層6の厚みtと、角部11の曲率半径rとの関係は以下の式(1)を満たす。
r≦t≦2r・・・(1)
この構成によれば、角部11を樹脂層6内に好適に収めることができ、気泡をなす凹部10の立体的な質感を高めることができる。
また、透光性基材4と樹脂層6との間には、カラー層5が介在している。
この構成によれば、透光性基材4と樹脂層6との間にカラー層5が介在しているので、カラー層5の色調を調整することで、透光板3の色調を制御することができる。また、カラー層5は、透光性基材4と樹脂層6との間に配置されているので、カラー層5の耐摩耗性、耐光性を高めることができる。
また、本実施の形態に係る樹脂成型方法は、インクジェットプリンタ100で紫外線硬化樹脂の吐出と、当該吐出された紫外線硬化樹脂への紫外線照射とを繰り返すことで、複数の凹部10を有する透光性の樹脂層6を透光性基材4上に形成する。
この構成によれば、インクジェットプリンタ100によって、紫外線硬化樹脂を透光性基材4上に吐出することで、樹脂層6を形成しているので、気泡をなす複数の凹部10のレイアウトを制御することができる。
また、実施の形態に係る照明器具1は、上記の樹脂成型品からなる透光板3と、透光板3を保持する器具本体2とを有する。
この構成によれば、照明器具1に備わる透光板3の気泡のレイアウトを制御することができるので、より意匠性の高い照明器具1を提供することができる。
(実施の形態2)
上記実施の形態1では、透光板3が平板状である場合を例示して説明したが、この実施の形態2では、透光板3Aが曲板状である場合を例示して説明する。なお、以降の説明において、上記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
図5は、実施の形態2に係る透光板3Aの概略構成を示す断面図である。図5に示すように、透光板3Aでは、透光性基材4aと樹脂層6aとが湾曲している。なお、図5においてカラー層は図示していないが、透光性基材4aと樹脂層6aとの間にカラー層を設けてもよい。
具体的には、透光性基材4aと樹脂層6aとは、断面視半円状に湾曲している。そして、樹脂層6aは、透光性基材4aの外周面に対して重ねられている。樹脂層6aは、複数の凹部10が透光性基材4a側で開放するように、透光性基材4aの外周面に対して重ねられている。
次に、透光板3Aを成型するための樹脂成型方法について説明する。図6A及び図6Bは、実施の形態2に係る樹脂成型方法の一工程を示す模式図である。
図6Aに示すように、非接着性の基材200上に、紫外線硬化型のインクジェットプリンタ100によって樹脂層6aを形成する。樹脂層6aは、複数の凹部10を有したフィルム状に形成されている。その後、基材200から樹脂層6aを剥離して、図6Bに示すように、湾曲した透光性基材4aの外周面に、樹脂層6aを貼り付ける。このとき、複数の凹部10が透光性基材4a側で開放するように、樹脂層6aを透光性基材4aの外周面に配置する。これにより、図5に示す透光板3Aが成型される。
以上のように、本実施の形態によれば、透光性基材4a及び樹脂層6aは湾曲している。
また、本実施の形態によれば、インクジェットプリンタ100で樹脂層6aを非接着性の基材200上に形成した後に、基材200から樹脂層6aを剥離して、湾曲した透光性基材4a上に貼り付ける。
この構成によれば、曲板状の透光性基材4aに対して、複数の凹部10を有する樹脂層6aが重ねられているので、曲板状の透光板3Aに対しても、凹部10がなす気泡の質感を高めることができる。特に、凹部10が透光性基材4aによって閉空間を形成しているので、より気泡らしく表現することができる。
なお、曲板状の透光性基材4aに対して樹脂層6aを貼り付けなくとも、上述した平板状の透光板3に対して曲げ加工を施すことで、湾曲した透光板3Aとすることも可能である。
また、図7は、実施の形態2に係る他の透光板3aの概略構成を示す断面図である。図7に示すように、透光板3aの樹脂層6aは、透光性基材4aの内周面に対して重ねられていてもよい。この場合、樹脂層6aは、複数の凹部10が透光性基材4a側で開放するように、透光性基材4aの内周面に対して重ねられている。
(実施の形態3)
上記実施の形態1、2では、凹部10内が空間である場合を例示して説明した。この実施の形態3では、樹脂層6をなす紫外線硬化樹脂(第一の紫外線硬化樹脂)とは屈折率の異なる紫外線硬化樹脂(第二の紫外線硬化樹脂)によって凹部10が充填されている場合を例示して説明する。
図8は、実施の形態3に係る透光板3Bの部分的な断面形状を拡大して示す断面図である。具体的には、図8は図3に対応する図である。
図8に示すように、透光板3Bにおいては、第二の紫外線硬化樹脂からなる充填材12が複数の凹部10内に充填されている。充填材12と、樹脂層6とは面一となっている。第二の紫外線硬化樹脂は、硬化前においてインクジェットプリンタにて吐出可能な紫外線硬化樹脂(紫外線硬化インク)であればよい。具体的には、第二の紫外線硬化樹脂は、未硬化時において粘度が10cP以下、表面張力が34±2mN/mを満たしている。つまり、充填材12においても、インクジェットプリンタ100にて形成されている。なお、インクジェットプリンタ100における同一走査時に樹脂層6と、充填材12とを形成してもよいし、凹部10の全体が形成された後に、当該凹部10内に第二の紫外線硬化樹脂(紫外線硬化インク)を吐出して硬化することで、充填材12を形成してもよい。
以上のように、本実施の形態によれば、凹部10には、第一の紫外線硬化樹脂とは屈折率の異なる第二の紫外線硬化樹脂が充填されている。
この構成によれば、凹部10が第二の紫外線硬化樹脂からなる充填材12にて埋められているので、透光板3Bの表面を平滑化することができる。したがって、凹部10内にホコリまたはゴミが溜まらなくなる。また、透光板3Bの表面が平滑化されているので、清掃性も高められる。
そして、第二の紫外線硬化樹脂は、樹脂層6をなす第一の紫外線硬化樹脂とは屈折率が異なっているので、凹部10が充填材12で埋まっていたとしても、当該凹部10内を気泡として表現することができる。
なお、複数の凹部10のうち、一部の凹部10内を空間として、その他の凹部10に充填材12を充填してもよい。これにより、充填材12の有無により複数の凹部10が異なるきらめきを発することになり、意匠性を高めることができる。
(実施の形態4)
上記実施の形態1、2では、凹部10が開放されている場合を例示して説明した。この実施の形態4では、凹部10cが閉空間を形成しており、その閉空間内に第二の紫外線硬化樹脂が充填されている場合を例示して説明する。
図9は、実施の形態4に係る透光板3Cの部分的な断面形状を拡大して示す断面図である。具体的には、図9は図3に対応する図である。
図9に示すように、透光板3Cにおいては、複数の凹部10cが樹脂層6c内に全体として埋没されており、閉空間を形成している。この凹部10cがなす閉空間内に、第二の紫外線硬化樹脂からなる充填材12cが充填されている。
そして、充填材12cは、インクジェットプリンタ100にて形成されていてもよい。また、第二の紫外線硬化樹脂からなる複数の立体物を透光性基材4の表面上に散布してから、複数の立体物が埋まるように第一の紫外線硬化樹脂を透光性基材4上に塗布してもよい。この場合、立体物が充填材12cとなる。
以上のように、本実施の形態によれば、凹部10は、閉空間を形成しており、当該閉空間内に前記第二の紫外線硬化樹脂が充填されている。
この構成によれば、閉空間である凹部10c内に第二の紫外線硬化樹脂からなる充填材12cが充填されているので、凹部10cがなす気泡の立体的な質感を高めることができる。
(実施の形態5)
上記実施の形態4では、複数の凹部10cが同一平面上に形成されている場合を例示して説明した。この実施の形態5では、複数の凹部10dが樹脂層6dの厚み方向にも分散されている場合を例示して説明する。
図10は、実施の形態5に係る透光板3Dの部分的な断面形状を拡大して示す断面図である。具体的には、図10は図3に対応する図である。
図10に示すように、複数の凹部10dは、樹脂層6dの厚み方向にも分散して配置されており、各凹部10d内には充填材12dが充填されている。この構成によれば、厚み方向における複数の凹部10dのレイアウトも制御することができるので、より多様な意匠性を発揮することができる。
(実施の形態6)
上記実施の形態1では、凹部10の表面が露出している場合を例示して説明した。この実施の形態6では、凹部10の表面にコート層が積層されている場合を例示して説明する。
図11は、実施の形態6に係る透光板3Eの部分的な断面形状を拡大して示す断面図である。具体的には、図11は図3に対応する図である。図11に示すように、透光板3Eの凹部10の表面には、コート層15が形成されている。コート層15を形成する材料としては、例えばフッ素などの防汚性のある材料が挙げられる。また、コート層15は、上記のインク層と同じ材料で形成されていてもよい。
この構成によれば、凹部10内がコート層15によって覆われているので、凹部10内が汚れてしまうことを抑制できる。なお、コート層15は、凹部10の表面から連続して、樹脂層6eの他の表面まで形成されていてもよい。この場合、樹脂層6eの他の表面の汚れも抑制することができる。
(実施の形態7)
上記実施の形態1では、複数の凹部10が平面視でランダムに分散された場合を例示して説明した。この実施の形態7では、複数の凹部10fのそれぞれの形状及び複数の凹部10fのレイアウトが所定の規則性を持って形成されている場合を例示して説明する。
上述したように、インクジェットプリンタ100で樹脂層6fを形成するのであれば、複数の凹部10fのそれぞれの形状及び複数の凹部10fのレイアウトを制御することができる。つまり、複数の凹部10fのそれぞれの形状及び複数の凹部10fのレイアウトを所定の規則性を持って形成することができる。ここで複数の凹部10fのそれぞれの形状における「所定の規則性」とは、複数の凹部10fのそれぞれの形状が規則性を持って決定されていることを言う。例えば、複数の凹部10fのそれぞれの形状が同一または相似である場合、一定のパターンで複数の凹部10fのそれぞれの形状が異なる場合などを含む。
また、複数の凹部10fのレイアウトにおける「所定の規則性」とは、複数の凹部10fのレイアウトが規則性を持って決定されていることを言う。例えば、一定のパターンで複数の凹部10fが配列された場合、複数の凹部10fが全体として均等に配列された場合、複数の凹部10fが特定の記号を表現するように配列された場合などを含む。
図12Aは、実施の形態7に係る透光板3Fの概略構成を示す平面図である。具体的には、図12Aは図2に対応する図である。図12Bは、図12Aの透光板3Fを透過した光がなす陰影パターンを示すイメージ図である。
図12Aに示すように、透光板3Fには、平面視形状が同一の複数の凹部10fが、マトリクス状に配置されている。具体的には、凹部10fは、平面視形状が楕円形状となっている。この透光板3Fを光が透過すると、図12Bに示すような複数のライン状の陰影パターンP1が形成される。
図13Aは、実施の形態7に係る他の透光板3Gの概略構成を示す平面図である。図13Bは、図13Aの透光板3Gを透過した光がなす陰影パターンを示すイメージ図である。具体的には、図13Aは図12Aに対応する図であり、図13Bは図12Bに対応する図である。
図13Aに示すように、透光板3Fには、平面視形状が楕円状の複数の凹部10gが、同心円状に配列されている。また、同心円の内側に行くにつれて、複数の凹部10gの大きさが小さくなっている。同一円上に形成された複数の凹部10gは同一の平面視形状である。この透光板3Gを光が透過すると、図13Bに示すような複数の円状の陰影パターンP2が形成される。
このように、複数の凹部10f、10gのそれぞれの形状及び複数の凹部10f、10gのレイアウトが所定の規則性を持って形成されているので、複数の凹部10f、10gがなす気泡の意匠性を高めることができる。さらに、気泡の意匠性を高めることができれば、透光板3F、3Gを透過した光がなす陰影の意匠性をも高めることができる。
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態に係る照明器具について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。なお、以下の説明において、上記実施の形態と同一の部分については同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
例えば、上記実施の形態では、透光板3がカラー層5を有している場合を例示して説明したが、カラー層5が設けられてなく、透光性基材4上に直接樹脂層6が形成されていてもよい。
また、上記実施の形態では、透光板3が矩形板状である場合を例示して説明したが、透光板3の形状は如何様でもよい。その他の形状としては、例えば、矩形以外の多角形状、円形状、楕円状などが挙げられる。
また、上記実施の形態は、凹部10の角部11がR形状である場合を例示して説明した。しかし、角部は段差状であってもよい。この場合においても、気泡の質感を高めることができる。なお、凹部の角部を段差状とするには、上述したレベリング処理を行わなければよい。なお、凹部の角部が段差状である場合には、当該段差状の各交点の近似曲線を求め、この近似曲線から曲率半径rを求めてもよい。
その他、実施の形態及び変形例に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
1 照明器具
2 器具本体
3 透光板(樹脂成型品)
3a、3A、3B、3C、3D、3E、3F、3G 透光板
4、4a 透光性基材
5 カラー層
6、6a、6d、6e、6f 樹脂層(第一の紫外線硬化樹脂)
10、10a、10b、10c、10d、10f、10g 凹部
11 角部
12、12c、12d 充填材(第二の紫外線硬化樹脂)
15 コート層
100 インクジェットプリンタ
200 基材
r 曲率半径

Claims (13)

  1. 透光性基材と、
    前記透光性基材上に重畳された樹脂層であって、当該樹脂層の面方向に分散された複数の凹部を有する透光性の樹脂層とを備え、
    前記樹脂層は、第一の紫外線硬化樹脂により形成されており、
    前記凹部は、底部と側部とがなす角部がR形状または段差形状に形成されていて、
    前記樹脂層の厚みtと、前記角部の曲率半径rとの関係は以下の式(1)を満たす
    樹脂成型品。
    r≦t≦2r・・・(1)
  2. 複数の前記凹部のうち、過半数以上が式(1)を満たしていている
    請求項1に記載の樹脂成型品。
  3. 前記凹部には、前記第一の紫外線硬化樹脂とは屈折率の異なる第二の紫外線硬化樹脂が充填されている
    請求項1または2に記載の樹脂成型品。
  4. 前記凹部は、閉空間を形成しており、当該閉空間内に前記第二の紫外線硬化樹脂が充填されている
    請求項に記載の樹脂成型品。
  5. 前記複数の凹部は、前記樹脂層の厚み方向に分散されている
    請求項に記載の樹脂成型品。
  6. 前記複数の凹部の表面には、コート層が積層されている
    請求項1または2に記載の樹脂成型品。
  7. 前記複数の凹部のそれぞれの形状及び前記複数の凹部のレイアウトは、所定の規則性を持って形成されている
    請求項1〜のいずれか一項に記載の樹脂成型品。
  8. 前記透光性基材及び前記樹脂層は湾曲している
    請求項1〜のいずれか一項に記載の樹脂成型品。
  9. 前記透光性基材と前記樹脂層との間には、カラー層が介在している
    請求項1〜のいずれか一項に記載の樹脂成型品。
  10. インクジェットプリンタで紫外線硬化樹脂の吐出と、当該吐出された紫外線硬化樹脂への紫外線照射とを繰り返すことで、複数の凹部を有する透光性の樹脂層を透光性基材上に形成し、
    前記凹部は、底部と側部とがなす角部がR形状または段差形状に形成されていて、
    前記樹脂層の厚みtと、前記角部の曲率半径rとの関係は以下の式(1)を満たす
    樹脂成型方法。
    r≦t≦2r・・・(1)
  11. 複数の前記凹部のうち、過半数以上が式(1)を満たしていている
    請求項10に記載の樹脂成形方法。
  12. 前記インクジェットプリンタで前記樹脂層を非接着性の基材上に形成した後に、前記基材から前記樹脂層を剥離して、湾曲した前記透光性基材上に貼り付ける
    請求項11に記載の樹脂成型方法。
  13. 請求項1〜のいずれか一項に記載の樹脂成型品からなる透光板と、
    前記透光板を保持する器具本体とを有する
    照明器具。
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