JP2013177922A - 等速自在継手 - Google Patents

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智茂 小林
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Abstract

【課題】ブーツの組み付け作業性の向上を図ると共に適正量の潤滑剤を封入し、高速回転での耐久性の向上を図る。
【解決手段】一端に開口部17を有する外側継手部材11と、外側継手部材11との間でボール13を介して角度変位を許容しながらトルクを伝達する内側継手部材12とを備え、ブーツ21の内部空間25に潤滑剤20を封入した等速自在継手であって、外側継手部材11の開口部17とブーツ21の大径端部22との間、およびシャフト15とブーツ21の小径端部23との間に、外側継手部材11およびシャフト15の回転に対してブーツ21を静止状態に保持する転がり軸受26,27を介在させ、ブーツ21の小径端部23が装着されたブーツ取付アダプタ54に、ブーツ21の組み付け後に潤滑剤20を封入するための孔61を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車や各種産業機械の動力伝達系において使用され、例えば自動車のドライブシャフトやプロペラシャフト等に組み込まれ、継手外部からの異物侵入や継手内部からの潤滑剤漏洩を防止するブーツを備えた等速自在継手に関する。
自動車の動力伝達系、例えばドライブシャフトやプロペラシャフト等には、角度変位のみを許容する構造の固定式等速自在継手が組み込まれている。この種の等速自在継手は、外側継手部材と、その外側継手部材の内部に収容された内側継手部材、ボールおよびケージからなる内部部品とで構成され、内側継手部材の軸孔にシャフトの軸端を圧入により嵌合させた構造を具備する。
一方、この等速自在継手は、継手内部に充填した潤滑剤の漏洩を防ぐと共に継手外部からの異物侵入を防止するため、例えば樹脂製の蛇腹状ブーツを装着した構造が一般的である。ブーツは、外側継手部材の開口部外周面にブーツバンドにより締め付け固定された大径端部と、内側継手部材から延びるシャフトの外周面にブーツバンドにより締め付け固定された小径端部と、大径端部と小径端部とを繋ぎ、その大径端部から小径端部へ向けて縮径した伸縮自在な蛇腹部とで構成されている。このブーツおよび外側継手部材で形成された内部空間にグリース等の潤滑剤を封入している。
この等速自在継手における外側継手部材に対してシャフトが作動角をとった状態では、外側継手部材およびシャフトの回転と共にブーツが変形した状態で回転することになる。このように外側継手部材とシャフトとの間に装着されたブーツが変形した状態で回転する場合、そのブーツは変形を伴いながら伸縮することになる。この時、ブーツの蛇腹部には大きな応力が作用して屈曲疲労を受け易く、ブーツの耐久性が低下する。
このブーツの耐久性低下を防止するため、外側継手部材の開口部とブーツの大径端部との間、およびシャフトとブーツの小径端部との間に軸受などの回転機構を介在させた構造を備えた等速自在継手が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような構造を採用することにより、等速自在継手の作動時、外側継手部材およびシャフトの回転に対してブーツを静止状態に保持することができる。この場合、外側継手部材に対してシャフトが作動角をとった状態となっても、静止状態にあるブーツは変形するだけで伸縮することがない。その結果、ブーツの蛇腹部に大きな応力が作用することなく、ブーツの耐久性が向上する。
特許第4731490号公報
ところで、前述したようにシャフトの回転に対してブーツを静止状態に保持する回転機構を備えた等速自在継手は、以下の手順で組み付けられる。つまり、内側継手部材、ボールおよびケージからなる内部部品を外側継手部材の内部に組み込むと共に、ブーツの小径端部をシャフトの外周面にブーツバンドにより締め付け固定する。その後、シャフトの軸端を内側継手部材の軸孔に挿入してスプライン嵌合させる。その上で、外側継手部材の内部およびブーツの内部のそれぞれに潤滑剤を充填した後、外側継手部材の開口部の外周面にブーツの大径端部をブーツバンドにより締め付け固定する。
ここで、前述の等速自在継手が高速回転で使用される場合、外側継手部材およびブーツで形成された内部空間に適正量の潤滑剤を封入する必要があり、前述の等速自在継手の組み付け時での潤滑剤の食み出しや封入率が問題となる。この潤滑剤の封入量が少ないと、潤滑剤切れにより等速自在継手の耐久性が低下するおそれがある。逆に、潤滑剤の封入量が多過ぎると、高速回転による潤滑剤重量の遠心力でもって大きな変形によってブーツの耐久性が低下するおそれがある。
従来の等速自在継手の場合、外側継手部材の開口部の外周面にブーツの大径端部をブーツバンドにより締め付け固定するに先立って、外側継手部材の内部およびブーツの内部のそれぞれに潤滑剤を充填するようにしている。この潤滑剤の充填作業は、外側継手部材に対してシャフトを折り曲げた状態で外側継手部材の開口部およびブーツの大径端部の開口部から潤滑剤をそれぞれの内部に充填することから非常に作業しずれく、等速自在継手の組み付け性の低下を招いていた。このように外側継手部材およびブーツの内部空間が形成される前段階、つまり、内部空間の大きさが決まっていない状態で適正量の潤滑剤を封入することが非常に困難であった。
そこで、本発明は前述の問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、ブーツの組み付け作業性の向上を図ると共に適正量の潤滑剤を封入することができ、高速回転での耐久性の向上を図り得る等速自在継手を提供することにある。
前述の目的を達成するための技術的手段として、本発明は、一端に開口部を有する外側継手部材と、その外側継手部材との間でトルク伝達部材を介して角度変位を許容しながらトルクを伝達する内側継手部材とを備え、外側継手部材の開口部を閉塞する筒状のブーツの一端部を外側継手部材の開口部に装着すると共にブーツの他端部を内側継手部材から延びる軸部材に装着し、外側継手部材およびブーツの内部空間に潤滑剤を封入した等速自在継手であって、外側継手部材の開口部とブーツの一端部との間、および軸部材とブーツの他端部との間に、外側継手部材および軸部材の回転に対してブーツを静止状態に保持する回転機構を介在させ、ブーツの一端部が装着された回転機構の静止側部材あるいはブーツの他端部が装着された回転機構の静止側部材のいずれか一方に、ブーツの組み付け後に潤滑剤を封入するための潤滑剤注入部を設けたことを特徴とする。
本発明では、外側継手部材の開口部とブーツの一端部との間、および軸部材とブーツの他端部との間に介在させた回転機構により、外側継手部材および軸部材の回転に対してブーツを静止状態に保持することで、外側継手部材に対して軸部材が作動角をとった状態となっても、静止状態にあるブーツは変形するだけで伸縮することがない。また、ブーツの一端部が装着された回転機構の静止側部材あるいはブーツの他端部が装着された回転機構の静止側部材のいずれか一方に潤滑剤注入部を設けたことにより、ブーツの組み付け後に潤滑剤を封入することで、適正量の潤滑剤を外側継手部材およびブーツの内部空間に充填することができる。
本発明における潤滑剤注入部は、外側継手部材およびブーツの外部空間と内部空間とに連通する孔とした構造が望ましい。このような構造とすれば、ブーツの組み付け後に継手外部から外側継手部材およびブーツの内部空間に潤滑剤を注入することが容易となる。
本発明における潤滑剤注入部が設けられる回転機構の静止側部材は、回転機構にブーツの端部を装着するためのブーツ取付アダプタとすることが望ましい。このようにすれば、簡易な構造でもって潤滑剤注入部を容易に構成することができる。
なお、本発明における回転機構としては、組み付けの簡便性や低トルク性能の点で転がり軸受が望ましい。
本発明によれば、外側継手部材の開口部とブーツの一端部との間、および軸部材とブーツの他端部との間に介在させた回転機構により、外側継手部材および軸部材の回転に対してブーツを静止状態に保持することで、外側継手部材に対して軸部材が作動角をとった状態であっても、静止状態にあるブーツは変形するだけで伸縮することがない。その結果、高速回転でのブーツの耐久性を向上させることができる。
また、ブーツの一端部が装着された回転機構の静止側部材あるいはブーツの他端部が装着された回転機構の静止側部材のいずれか一方に潤滑剤注入部を設けたことにより、ブーツの組み付け後に潤滑剤を封入することで、適正量の潤滑剤を外側継手部材およびブーツの内部空間に充填することができ、ブーツの組み付け作業性の向上が図れる。
本発明の実施形態における等速自在継手の全体構成で、潤滑剤の封入後の状態を示す縦断面図である。 本発明の実施形態における等速自在継手の全体構成で、潤滑剤の封入前(固定部材への取り付け前)の状態を示す縦断面図である。 本発明の実施形態における等速自在継手の全体構成で、潤滑剤の封入前(固定部材への取り付け後)の状態を示す縦断面図である。 本発明の他の実施形態における等速自在継手の全体構成で、潤滑剤の封入後の状態を示す縦断面図である。 本発明の他の実施形態における等速自在継手の全体構成で、潤滑剤の封入前(固定部材への取り付け前)の状態を示す縦断面図である。
本発明に係る等速自在継手の実施形態を以下に詳述する。以下の実施形態では、ドライブシャフトやプロペラシャフト等に組み込まれる固定式等速自在継手(ツェッパ型等速自在継手)を例示するが、本発明は、アンダーカットフリー型などの他の固定式等速自在継手や、トリポード型およびダブルオフセット型などのような摺動式等速自在継手にも適用可能である。使用される用途として好ましいのは、高速回転のドライブシャフト用等速自在継手である。
この実施形態の等速自在継手は、図1に示すように、外側継手部材11と、その外側継手部材11の内部に収容された内側継手部材12と、外側継手部材11と内側継手部材12との間に介在してトルクを伝達するトルク伝達部材としてのボール13と、外側継手部材11と内側継手部材12との間に介在してボール13を保持するケージ14とで構成され、軸部材であるシャフト15の軸端を内側継手部材12の軸孔に圧入でスプライン嵌合させた構造を具備する。なお、シャフト15は止め輪16により内側継手部材12に対して抜け止めされている。
外側継手部材11は一端に開口部17を有するカップ状をなし、軸方向に延びる円弧状トラック溝18が球面状内周面の円周方向複数箇所に形成されている。また、内側継手部材12は、軸方向に延びる円弧状トラック溝19が球面状外周面の円周方向複数箇所に形成されている。外側継手部材11のトラック溝18と内側継手部材12のトラック溝19とは対をなしてボールトラックを形成し、各ボールトラックに一個のボール13がそれぞれ組み込んである。ケージ14は外側継手部材11の球面状内周面と内側継手部材12の球面状外周面との間に摺動自在に介在し、各ボール13はケージ14のポケットに収容されて円周方向で等間隔に保持されている。なお、ボール13の数は6個、8個あるいは10個のいずれであってもよく、その数は任意である。
この固定式等速自在継手において、外側継手部材11と内側継手部材12とがどのような作動角をとっても、ケージ14に案内されたボール13は常に作動角の二等分線に垂直な平面内に維持され、継手の等速性が確保される。
この種の等速自在継手は、継手内部に充填されたグリース等の潤滑剤20の漏洩を防ぐと共に継手外部からの異物侵入を防止するため、例えば樹脂製の筒状ブーツ21が装着されている。このブーツ21は、外側継手部材11側に位置する大径端部22と、内側継手部材12から延びるシャフト15側に位置する小径端部23と、大径端部22と小径端部23とを繋ぎ、その大径端部22から小径端部23へ向けて縮径した伸縮自在な蛇腹部24とで構成されている。このブーツ21および外側継手部材11で形成された内部空間25に潤滑剤20を封入している。
この等速自在継手は、その作動時におけるブーツ21の変形および伸縮による耐久性低下を防止するため、外側継手部材11の開口部17とブーツ21の大径端部22との間、およびシャフト15とブーツ21の小径端部23との間に、外側継手部材11およびシャフト15の回転に対してブーツ21を静止状態に保持する回転機構として、組み付けの簡便性や低トルク性能の点で有効な転がり軸受26,27を介在させた構造を具備する。なお、転がり軸受26,27としては、深溝玉軸受、アンギュラ玉軸受、スラスト玉軸受、自動調心玉軸受などの玉軸受が使用可能である。
外側継手部材11とブーツ21の大径端部22との間に介在する転がり軸受26は、外側継手部材11の外周面に圧入され、その外周面に形成された段差部28で係止した状態で固定された内輪29と、自動車側の固定部材30にブーツ取付アダプタ31を介して固定された外輪32と、内輪29と外輪32との間に転動自在に介装された転動体33とで構成されている。なお、前述の内輪29は、外側継手部材11の外周面に凹溝34を形成し、その凹溝34に嵌着された止め輪35により抜け止めされている。また、外輪32は、ブーツ取付アダプタ31の内周面に圧入され、その内周面に形成された段差部36で係止した状態で固定されている。
ブーツ取付アダプタ31は、前述の転がり軸受26の外輪32を位置決め係止する段差部36が内周面に形成された大径部37と、その大径部37から一体的に軸方向に延びて外側継手部材11の開口部17の外側に配置された小径部38とで構成され、その小径部38の外周面にブーツ21の大径端部22がブーツバンド39により締め付け固定されている。このブーツ取付アダプタ31は、固定部材30の内周面に凹溝40を形成し、その凹溝40に嵌着された止め輪41により抜け止めされている。
なお、外側継手部材11のマウス部から一体的に延びる軸部42には支持部材43がスプライン嵌合により外嵌されている。この支持部材43は、転がり軸受44を介して固定部材30に対して回転自在に取り付けられている。この転がり軸受44は、支持部材43の外周面に圧入され、その外周面に形成された段差部45で係止した状態で固定された内輪46と、自動車側の固定部材30の内周面に圧入された外輪47と、内輪46と外輪47との間に転動自在に介装された転動体48とで構成されている。なお、前述の内輪46は、支持部材43の外周面に凹溝49を形成し、その凹溝49に嵌着された止め輪50により抜け止めされている。
一方、シャフト15とブーツ21の小径端部23との間に介在する転がり軸受27は、シャフト15の外周面に圧入され、その外周面に形成された段差部51で係止した状態で固定された内輪52と、ブーツ21の小径端部23がブーツバンド53により締め付け固定されたブーツ取付アダプタ54の内周面に圧入された外輪55と、内輪52と外輪55との間に転動自在に介装された転動体56とで構成されている。なお、前述の内輪52は、シャフト15の外周面に凹溝57を形成し、その凹溝57に嵌着された止め輪58により抜け止めされている。また、外輪55は、ブーツ取付アダプタ54の内周面に凹溝59を形成し、その凹溝59に嵌着された止め輪60により抜け止めされている。
ブーツ21の小径端部23が装着された回転機構の静止側部材、つまり、転がり軸受27の外輪55が固定されたブーツ取付アダプタ54に、ブーツ21の組み付け後に潤滑剤20を封入するための潤滑剤注入部が設けられている。この潤滑剤注入部は、外側継手部材11およびブーツ21の外部空間と内部空間とに連通する孔61で構成されている。この孔61は、ブーツ取付アダプタ54の周方向一箇所に形成され、軸方向に延びる直線状をなす。
以上のように、外側継手部材11の開口部17とブーツ21の大径端部22との間、およびシャフト15とブーツ21の小径端部23との間に介在させた転がり軸受26,27により、外側継手部材11およびシャフト15の回転に対してブーツ21を静止状態に保持することで、外側継手部材11に対してシャフト15が作動角をとった状態となっても、静止状態にあるブーツ21は変形するだけで伸縮することがない。その結果、高速回転でのブーツ21の耐久性を向上させることができる。
また、ブーツ21の小径端部23が装着されると共に転がり軸受27の外輪55が固定されたブーツ取付アダプタ54に、潤滑剤注入部である孔61を設けたことにより、図2に示すように、ブーツ21の組み付け後(自動車側の固定部材30への取り付け前)に潤滑剤20を封入することで、適正量の潤滑剤20を外側継手部材11およびブーツ21の内部空間25に充填することができる(図1参照)。
このように、ブーツ21の組み付け後に外側継手部材11およびブーツ21の内部空間25が形成されてその大きさが決まった状態で潤滑剤20を封入することができるので、適正量の潤滑剤20を封入することができ、ブーツ21の組み付け作業性の向上も図れる。また、潤滑剤注入部である孔61をブーツ小径側のブーツ取付アダプタ54に設けた場合、図3に示すように、等速自在継手を自動車の車体側の固定部材30に取り付けた後であっても、潤滑剤20の補充が可能であることから、メンテナンスに有利である。
なお、潤滑剤注入部を、外側継手部材11およびブーツ21の外部空間と内部空間とに連通する孔61で構成したことにより、ブーツ21の組み付け後に継手外部から外側継手部材11およびブーツ21の内部空間25に潤滑剤20を注入することが容易となる。また、潤滑剤注入部である孔61をブーツ取付アダプタ54に設けたことにより、簡易な構造でもって潤滑剤注入部を容易に構成することができる。潤滑剤20の充填後の漏れを防止するためには、グリースニップルやプラグを孔61に装着すればよい。
以上で説明した実施形態では、潤滑剤注入部である孔61を、ブーツ21の小径端部23が装着されたブーツ取付アダプタ54に設けた場合について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、図4に示す実施形態のような構造であってもよい。なお、図4において、図1と同一または相当部分には同一参照符号を付して重複説明は省略する。
この実施形態の等速自在継手では、図4に示すように、ブーツ21の大径端部22が装着された回転機構の静止側部材、つまり、転がり軸受26の外輪32が固定されたブーツ取付アダプタ31に、ブーツ21の組み付け後に潤滑剤20を封入するための潤滑剤注入部が設けられている。この潤滑剤注入部は、外側継手部材11およびブーツ21の外部空間と内部空間とに連通する孔62で構成されている。この孔62は、ブーツ取付アダプタ31の周方向一箇所に形成され、径方向に延びる直線状をなす。
以上のように、ブーツ21の大径端部22が装着されると共に転がり軸受26の外輪32が固定されたブーツ取付アダプタ31に、潤滑剤注入部である孔62を設けたことにより、ブーツ21の組み付け後に潤滑剤20を封入することで、適正量の潤滑剤20を外側継手部材11およびブーツ21の内部空間25に充填することができ、ブーツ21の組み付け作業性の向上も図れる。なお、潤滑剤注入部である孔62をブーツ大径側のブーツ取付アダプタ31に設けた場合、図5に示すように、等速自在継手を自動車の車体側の固定部材30に取り付ける前に、潤滑剤20を充填する必要がある。
この実施形態では、図4に示すように、潤滑剤注入部である孔62を、ブーツ21の大径端部22が装着されたブーツ取付アダプタ31に設けたことにより、ブーツ21の小径端部23が装着されたブーツ取付アダプタ63の外径とブーツ21の小径端部23の外径とを前述の実施形態(図1参照)の場合よりも小さくすることができる。
この実施形態におけるブーツ取付アダプタ63は、転がり軸受27の外輪55が固定された大径部64と、その大径部64から一体的に軸方向に延びてシャフト15の外周に配置された小径部65とで構成され、その小径部65の外周面にブーツ21の小径端部23がブーツバンド53により締め付け固定されている。このように、ブーツ取付アダプタ63の小径部65にブーツ21の小径端部23を装着することにより、ブーツ21の小径端部23を前述の実施形態(図1参照)の場合よりも縮径させることができ、ブーツ21の内部空間25を減少させることでその内部空間25に封入される潤滑剤量を削減することができる。
本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
11 外側継手部材
17 外側継手部材の開口部
12 内側継手部材
13 トルク伝達部材(ボール)
15 軸部材(シャフト)
21 ブーツ
22 ブーツの一端部(大径端部)
23 ブーツの他端部(小径端部)
20 潤滑剤
25 内部空間
26,27 回転機構(転がり軸受)
31,54 回転機構の静止側部材(ブーツ取付アダプタ)
61,62 潤滑剤注入部(孔)

Claims (4)

  1. 一端に開口部を有する外側継手部材と、前記外側継手部材との間でトルク伝達部材を介して角度変位を許容しながらトルクを伝達する内側継手部材とを備え、前記外側継手部材の開口部を閉塞する筒状のブーツの一端部を前記外側継手部材の開口部に装着すると共に前記ブーツの他端部を前記内側継手部材から延びる軸部材に装着し、前記外側継手部材および前記ブーツの内部空間に潤滑剤を封入した等速自在継手であって、
    前記外側継手部材の開口部とブーツの一端部との間、および前記軸部材とブーツの他端部との間に、外側継手部材および軸部材の回転に対してブーツを静止状態に保持する回転機構を介在させ、前記ブーツの一端部が装着された回転機構の静止側部材あるいは前記ブーツの他端部が装着された回転機構の静止側部材のいずれか一方に、前記ブーツの組み付け後に潤滑剤を封入するための潤滑剤注入部を設けたことを特徴とする等速自在継手。
  2. 前記潤滑剤注入部は、前記外側継手部材および前記ブーツの外部空間と内部空間とに連通する孔とした請求項1に記載の等速自在継手。
  3. 前記回転機構の静止側部材は、前記回転機構にブーツの端部を装着するためのブーツ取付アダプタとした請求項1又は2に記載の等速自在継手。
  4. 前記回転機構を転がり軸受とした請求項1〜3のいずれか一項に記載の等速自在継手。
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