JP2013177846A - 車両用制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジン始動直後において、ターボラグ抑制による加速性向上を可能にした車両用制御装置を提供する。
【解決手段】エンジンの排気エネルギにより回転するタービン、およびタービンの回転により駆動してエンジンの吸気を過給するコンプレッサを有する過給機と、電動モータにより駆動して、排気通路のうちタービンの上流側に二次エアを供給する二次エアポンプと、が搭載された車両に適用されることを前提とする。そして、エンジン回転速度がゼロまたは所定値未満である時に、現時点から所定時間内に車両を加速走行させるか否かを予測する加速予測手段S40と、加速予測手段により加速走行させると予測した場合に、その加速走行に先立ち二次エアポンプを駆動させて、タービンの上流側へ二次エアを供給するよう制御する加速走行時制御手段S60と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、過給機および二次エアポンプを備えた車両用の制御装置に関する。
近年、燃費低減を図るべくエンジンの排気量を小さく(ダウンサイジング)する傾向にある。そして、ダウンサイジングによるエンジン出力の低下分を、過給機で補うことが主流になりつつある。過給機とは、エンジンの排気エネルギ(排気の流速エネルギおよび熱エネルギ)によりタービンを回転させ、このタービンの回転によりコンプレッサを駆動させて吸気を過給するものである。
この種の過給機を備えた車両は、加速走行開始から過給効果が現れるまでの時間遅れ(ターボラグ)により、加速性が悪化するという問題を有する。これに対し特許文献1記載の制御装置では、電動の二次エアポンプを減速走行時に駆動させ、タービン上流に二次エアを供給する。これにより、減速走行時のタービン回転速度を二次エア供給により高速のまま維持させて、次回に再加速させる時のターボラグ抑制を図っている。
特開2007−92676号公報
ところで、近年では、アイドルストップシステム搭載の車両やハイブリッド車両が普及してきており、エンジンを自動始動させた直後において、ターボラグを抑制して加速性向上を図るニーズが増大してきている。しかしながら、上記従来の制御装置は、一時的に減速走行している時に、二次エアを供給してタービン回転をアシストすることを想定したものであり、エンジン始動直後のターボラグ抑制に対応できるものではない。しかも、上述したダウンサイジングエンジンの場合、排気エネルギが小さいため、ターボラグの問題が顕著になる。よって、エンジン始動直後におけるターボラグ抑制のニーズは、益々増大してきている。
本発明は、上記問題を鑑みてなされたもので、その目的は、エンジン始動直後において、ターボラグ抑制による加速性向上を可能にした車両用制御装置を提供することにある。
上記目的を達成する発明は以下の点を特徴とする。すなわち、エンジンの排気エネルギにより回転するタービン、および前記タービンの回転により駆動して前記エンジンの吸気を過給するコンプレッサを有する過給機と、電動モータにより駆動して、排気通路のうち前記タービンの上流側に二次エアを供給する二次エアポンプと、が搭載された車両に適用され、エンジン回転速度がゼロまたは所定値未満である時に、現時点から所定時間内に車両を加速走行させるか否かを予測する加速予測手段と、前記加速予測手段により加速走行させると予測した場合に、その加速走行に先立ち前記電動モータを駆動させて二次エアを供給するよう制御する加速走行時制御手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、エンジン回転速度がゼロまたは所定値未満の状態から加速走行させるにあたり、その加速走行に先立ち二次エアポンプを駆動させるので、ターボラグ抑制による加速性向上を図ることができる。そのため、例えばアイドルストップシステム搭載の車両やハイブリッド車両において、エンジンを自動始動させた直後に加速走行させる場合であっても、その加速走行に先立ち二次エアが供給され、ターボラグ抑制による加速性向上を図ることができる。
本発明の一実施形態において、車両用制御装置が搭載されるエンジンの吸排気系を説明する図。 図1のECUが実施する処理のベースルーチンを示すフローチャート。 図2のサブルーチンを示すフローチャート。 図2のサブルーチンを示すフローチャート。 図3および図4の処理を実施した場合の一態様を示すタイムチャート。 図2のサブルーチンを示すフローチャート。 図2のサブルーチンを示すフローチャート。 図7の処理を実施した場合の一態様を示すタイムチャート。 図7のサブルーチンを示すフローチャート。 図7のサブルーチンを示すフローチャート。 図7のサブルーチンを示すフローチャート。 図2のサブルーチンを示すフローチャート。 図2のサブルーチンを示すフローチャート。 図2のサブルーチンを示すフローチャート。 図2の処理を実施した場合において、発進加速時の一態様を示すタイムチャート。 図2の処理を実施した場合において、触媒暖機時の一態様を示すタイムチャート。
以下、本発明にかかる車両用制御装置の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、内燃機関であるエンジン10は、点火装置11を備えた火花点火式エンジンであり、かつ、燃料噴射弁12からの燃料を吸気管13に噴射させるポート噴射式のエンジンである。排気管14に設けられた触媒装置15は基材に触媒を担持させて構成されており、前記触媒には、排気中に含まれるCO、HC、NOxを酸化還元して浄化する三元触媒が採用されている。
過給機20は、タービン21、コンプレッサ22およびシャフト23を備えて構成されている。タービン21は、排気管14に配置され、排気エネルギにより回転する。ここで言う排気エネルギとは、排気の流速エネルギおよび熱エネルギのことであり、排気温度が高いほど、また、排気流速が速いほど、排気エネルギは大きくなり、タービン回転速度が速くなる。コンプレッサ22は、吸気管13に配置されるとともに、シャフト23によりタービン21と連結されることにより、タービン21の回転により駆動して吸気管13内の吸気を圧縮(過給)する。
排気管14のうちタービン21の上流側部分には、二次エア供給配管31が接続されている。そして、電動モータ32により駆動する二次エアポンプ33は、外気を吸入して二次エア供給配管31へ送り出し、排気管14の内部(排気通路)へ二次エアとして供給する。なお、二次エア供給配管31には、電動バルブ34が備えられている。二次エアポンプ33の停止時には、電動バルブ34を閉弁作動させて、二次エア供給配管31を排気が逆流することを防止する。一方、二次エアポンプ33の駆動時には開弁作動させる。
二次エアを供給すると、排気管14内の酸素量が増大するため、HCやCOが酸素と(二次エア)反応(酸化反応)することが促進され、その反応熱が増大する。その結果、触媒温度の上昇が促進され、触媒装置15の暖機を早期に完了させることを促進できる。したがって、触媒温度が所定の活性温度(例えば500℃)未満であれば、二次エア供給による暖機運転が実施される。また、二次エアを供給すると、先述した反応熱が増大することに加え、排気の流速も増大する。したがって、排気エネルギが増大することにより、タービン21の回転速度が上昇し、ひいては、過給効果が促進される。
ECU40(電子制御ユニット)には、各種センサ41〜48からの検出値が入力され、これらの検出値に基づきECU40は、点火装置11、燃料噴射弁12、電動スロットルバルブ16、二次エアポンプ33の電動モータ32、および電動バルブ34の作動を制御する。なお、センサ41〜48は、順に、エアフロメータ、冷却水温センサ、クランク角センサ、空燃比センサ、触媒温度センサ、ブレーキセンサ、アクセルセンサ、車速センサである。
エンジン10は、アイドルストップ機能を有する。すなわち、車速ゼロ、アクセルペダル開放(加速意思なし)、ブレーキペダル踏み込み(停車意思あり)等の自動停止条件を満たした場合に、エンジン10を自動的に停止させる。また、ブレーキペダル開放(停車意思なし)、アクセルペダル踏み込み(加速意思あり)等の自動始動条件を満たした場合に、エンジン10を自動的に始動させる。
次に、二次エアポンプ33および燃料噴射弁12の作動を制御(コントロール)する手順について、図2〜図14を用いて説明する。なお、これらの処理は、ECU40が有するマイクロコンピュータにより実行されるものである。
図2に示すベースルーチンは、所定周期(例えば4ms周期)で繰り返し実行される。先ず、ステップS10で、イグニッションスイッチのオン作動時にイニシャライズ処理が行なわれる。イニシャライズ処理では、後述する許可判定フラグ、並びにカウンタをそれぞれゼロにセットする(xcatwarm=0、xcatot=0、xstacc=0、c2air=0、・・・)。
次に、ステップS20では、触媒温度に基づき、触媒の早期暖機を許可するか否かを判定し、ステップS30では、触媒温度が許容限界を超えるか否かを判定する。これらによって触媒の状態を判定する。
続くステップS40(加速予測手段)では、発進加速時の加速不良(ターボラグ)を改善するため、発進加速へと状態遷移する状況にあるか否かによって、発進加速補正を許可するか否かを判定する。換言すれば、現時点から所定時間以内にアクセルペダルを踏み込んで加速走行するか否かを予測し、加速走行すると予測した場合には、発進加速へと状態遷移する状況にあるとみなして、発進加速補正を許可するように判定する。
続くステップS50では、ステップS20〜S40の判定結果に基づき、二次エアポンプ33の駆動を開始するタイミングを演算する。続くステップS60(加速走行時制御手段、触媒暖機時制御手段)では、二次エアポンプ33を駆動させるか否かを判定する。つまり、ステップS40にて加速走行すると予測し、発進加速補正を許可している場合には、二次エアポンプ33を駆動させると判定する。
続くステップS70では、ステップS60の判定結果およびステップS50の演算結果に基づき、二次エアポンプ33の駆動を制御する。続くステップS80(燃料増量制御手段)では、二次エアポンプ33の駆動に伴う燃料増量補正を実施する。つまり、加速走行時制御手段により二次エアを供給する場合、或いは、触媒暖機運転の要求に伴い二次エアを供給する場合に、燃料増量補正を実施する。なお、ステップS80の処理が終了した後は、ステップS10によるイニシャライズ処理を避け、ステップS20以降の処理を繰り返し実行する。
図3に示すサブルーチンは、図2に示したベースルーチン中の触媒早期暖機許可判定(S20)を行なう処理である。本ルーチンは、所定周期(例えば64ms周期)で繰り返し実行される。
先ず、図3中のステップS21で、触媒温度センサ45により検出された触媒温度cattを読み込む。なお、触媒温度センサ45の検出値に替えて、エンジン運転状態として、エンジン回転速度と負荷、排気の空燃比等に基づき触媒温度cattを推定してもよい。或いは、触媒温度cattと相関の高い物理量を、触媒温度cattに替えて用いるようにしてもよい。
続くステップS22では、触媒温度cattが所定温度αより低いか否かを判定する。所定温度αは、触媒が活性したと判断できる温度(触媒活性温度)とし、例えばα=500℃に設定する。触媒温度が活性温度αより低いと判定された場合(S22:YES)、次のステップS23で、触媒早期暖機許可フラグを成立させる(xcatwarm=1)。一方、触媒温度が活性温度αに達していると判定された場合(S22:NO)、次のステップS24で、触媒早期暖機許可フラグを不成立とする(xcatwarm=0)。
図4に示すサブルーチンは、図2に示したベースルーチン中の触媒温度許容限界判定(S30)を行なう処理である。本ルーチンは、所定周期(例えば32ms周期)で繰り返し実行される。
先ず、図4中のステップS31で、図3のステップS21と同様にして触媒温度cattを読み込む。続くステップS32では、触媒温度cattが所定温度βより高いか否かを判定する。所定温度βは、触媒を焼損させない最大の温度(触媒保護限界温度)とし、例えばβ=850℃(β>α)に設定する。触媒温度が触媒保護限界温度βより高いと判定された場合(S32:YES)、次のステップS33で、触媒温度許容限界フラグを成立させる(xcatot=1)。一方、触媒温度が触媒保護限界温度βより高くないと判定された場合(S32:NO)、次のステップS34で、触媒温度許容限界フラグを不成立とする(xcatot=0)。
次に、図3、図4により設定される触媒早期暖機許可フラグxcatwarmおよび触媒温度許容限界フラグxcatotの挙動を、図5を用いて説明する。エンジン始動直後において、触媒温度cattが触媒活性温度αに到達するまでは、触媒早期暖機許可フラグxcatwarmが成立し、触媒活性温度αに到達した後は、触媒早期暖機許可フラグxcatwarmが不成立となる。また、触媒温度が上昇していき、触媒保護限界温度βを超えると、触媒温度許容限界フラグxcatotが成立し、触媒保護限界温度βを超えない限りは、触媒温度許容限界フラグxcatotは成立しない。
図6に示すサブルーチンは、図2に示したベースルーチン中の発進加速補正許可判定(S40)を行なう処理である。本ルーチンは、所定周期(例えば8ms周期)で繰り返し実行される。
先ず、図6中のステップS41で、クランク角センサ43の検出値に基づき算出されるエンジン回転速度neと、車速センサ48により検出された車速信号spdと、ブレーキセンサ46により検出されたブレーキ信号xbrkを読み込む。続くステップS42では、触媒早期暖機許可フラグxcatwarmが成立しているか否かを判定し、成立している場合は、続くステップS43で始動完了状態にあるか否かを判定する。例えば、エンジン回転速度neが所定の回転速度γ(例えば500rpm)を超えたか否かで、始動完了状態を判定する。
触媒早期暖機許可フラグが成立し(xcatwarm=1)、かつ、始動完了状態にある(ne>γ)と判定された場合は、ステップS47にて、発進加速補正許可フラグを成立させる(xstacc=1)。これは、通常の冷間始動における触媒早期暖機時に該当する。
一方、触媒早期暖機許可フラグが不成立である(S42:NO)、または、始動完了状態にないと判定(S43:NO)された場合は、次のステップS44で、車速が所定値X未満であるか否かを判定する。所定値Xは、0km/hに近い値に設定する。
続くステップS45、S46で、ブレーキ信号の前回値がxbrk[i-1]=1であり、かつ、今回値がxbrk=0である場合、すなわち、ブレーキON→OFFになる場合を判定し、いずれも肯定判定された場合(S45:YES、S46:YES)、ステップS47にて発進加速補正許可フラグを成立させる(xstacc=1)。
ステップS44〜S46のうち、いずれか1つが不成立である場合は、ステップS48にて発進加速補正許可フラグを保持させる(xstacc=xstacc[i-1])。これは、アイドルストップ実行中から、ブレーキがON→OFFされたタイミングでアイドルストップが解除される時に該当する。要するに、車速が所定値X未満でありブレーキON→OFFのタイミングであれば、現時点から所定時間内に車両を加速走行させると予測して、発進加速補正許可フラグを成立させる。
図7に示すサブルーチンは、図2に示したベースルーチン中の二次エアポンプ駆動タイミング演算(S50)を行なう処理である。本ルーチンは、所定周期(例えば8ms周期)で繰り返し実行される。
先ず、図7中のステップS51、S52で、発進加速補正許可フラグの前回値がxstacc[i-1]=0であり、かつ、今回値がxstacc=1である場合、すなわち、発進加速補正許可フラグがOFF→ONへ成立したタイミングを判定したときにステップS53以降へ進み、それ以外のときには本ルーチンを終了する。
ステップS53では、アイドルストップが解除された後に、燃料噴射弁12より燃料の噴射が開始されるまでの時間を“a”として算出する。この時間aは、アイドルストップ解除時のエンジン冷却水温に基づいて算出する(詳細は図9で後述)。次のステップS54で、燃料噴射の開始から、最初に噴射された燃料の混合気が筒内で燃焼され、排気バルブから排出されるまでの時間を“b”として算出する。この時間bは、排気バルブの開弁タイミングおよび噴射開始タイミングに基づいて算出する(詳細は図10で後述)。
次のステップS55で、二次エアポンプ33が駆動を開始してから、二次エアが排気管14に供給されるまでの時間を“c”として算出する。この時間cは、二次エア流量特性と外気温度に基づいて算出する(詳細は図11で後述)。
ステップS56では、ステップS53〜S55の算出結果を用いて、アイドルストップを解除してから、二次エアポンプ33が駆動を開始するまでの時間“d”を、以下の通り算出する。つまり、時間aおよび時間bを加算した値から、時間cを減算して得られた値を時間dとする(d=a+b−c)。ステップS57では、二次エアポンプ駆動開始カウンタc2air(ダウンカウンタ)に、ステップS56で算出した時間dをセットする(c2air←d)。
次に、図7に示した一連の演算ルーチンを実施した場合の一態様を、図8を用いて説明する。
先ず、触媒温度cattが活性温度αに到達した後において、t1時点でアクセルペダルを放し、ブレーキペダルを踏み込んだt2時点で車両が減速状態に移行する。その後、t3時点で車速がゼロになって停車し、アイドルストップが実行されてエンジンが自動停止される。その後、ブレーキを放してブレーキON→OFFしたt4時点で、アイドルストップが解除されるとともに、発進加速補正許可フラグxstaccが成立し、その後のt5時点で、エンジンが自動始動されてエンジン回転速度が上昇を開始する。
このように、発進加速補正許可フラグxstaccが成立したt4時点から、燃料噴射弁12より燃料噴射が開始されるt5a時点までの時間が、ステップS53で算出される時間aに相当する。また、t5a時点(噴射開始時点)から、最初の燃焼ガスが排気バルブから排出されるt6a時点までの時間が、ステップS54で算出される時間bに相当する。したがって、アイドルストップ解除したt4時点から、最初の燃焼ガスが排出されるt6a時点までの時間は、a+bに相当する。
次に、二次エアポンプ駆動判定が成立したt6時点から、二次エアが排気管14へ供給されるt6a時点までの時間、すなわち、二次エア供給配管31を通って排気管14へ供給されるまでの二次エア輸送遅れ時間が、ステップS55で算出される時間cに相当する。
そして、最初の燃焼ガスが排気バルブから排出されるt6a時点から、二次エア輸送遅れ時間cだけ減算したタイミング(t6時点)で、二次エアポンプ33の駆動を開始する。これにより、最初の燃焼ガスが排気バルブから排出されるタイミングと二次エア供給タイミングを一致させている。つまり、t6=t6a−cで算出されるタイミング(t6時点)で二次エアポンプ33を駆動する。なお、アイドルストップ解除のt4時点から、二次エアポンプ33の駆動を開始する(二次エアポンプ駆動判定を成立させる)までの時間d(d=a+b−c)を、図示していない二次エアポンプ駆動開始カウンタc2airにセットする。
このように、エンジンを始動させた直後に発進加速させる場合において、適切なタイミングで二次エアポンプ33を駆動させることにより、排気エネルギを効率的に上昇させることができる。
つまり、本実施形態に反して二次エアポンプ33の駆動が過剰に早い場合には、供給した二次エアが、排ガスと酸化反応することなく触媒装置15へ供給される。すると、触媒温度の低下を招いてしまう。しかも、酸化反応熱による排気エネルギ上昇がなくなるので、タービン回転速度の上昇も不十分(過給不足)となり、車両の発進加速性が悪化する。
また、二次エアポンプ33の駆動が過剰に遅い場合には、排気バルブから排出される最初の燃焼ガスが、二次エアと酸化反応することなく触媒装置15へ流入する。すると、触媒装置15の浄化能力を超えた濃度のHCやCOが触媒装置15へ流入することとなり、触媒装置15から流出する排気のエミッション悪化を招く。しかも、図2のステップS80にて、二次エア供給分だけ燃料を増量補正しているので、排気エミッション悪化が顕著になる。
従って、排気と二次エアが排気管14へ流入するタイミングを考慮することが重要であり、それにより、排気中のHCやCOと二次エアとの酸化反応を効率的に促進し、その結果、反応熱によって排気温度が上昇し、また、排気流量も増大されることで、排気エネルギを増大させられる。排気エネルギを増大できれば、タービン回転速度も上昇できるので、次の発進加速時のターボラグを改善することができる。
次に、図7中のステップS53で示した、アイドルストップ解除から燃料噴射開始までの時間aを演算するサブルーチンを、図9を用いて説明する。本ルーチンは、所定周期(例えば8ms周期)で繰り返し実行される。
先ず、図9中のステップS531で、冷却水温センサ42により検出されたエンジン冷却水温thwを読み込む。続くステップS532では、アイドルストップ解除から燃料噴射開始までの時間aを算出する。ここで、始動時のエンジン冷却水温に応じて、エンジンフリクション等が影響を受け、エンジン始動時間が決定される。そこで、パラメータに噴射開始までの時間aと冷却水温との相関を予め試験して取得しておき、図9中の(a)に示す水温マップをECU40のメモリに記憶させておく。そして、ステップS531で取得した冷却水温thwに基づき、前記水温マップを参照して時間aを算出する。
なお、この水温マップに記憶されている時間aは、学習によって補正するようにしてもよい。例えば、車両停止状態から、ブレーキがON→OFFされたタイミングでアイドルストップが解除され、このとき、発進加速補正許可フラグが成立する。そして、発進加速補正許可フラグの成立をトリガとしてタイマを作動させ、噴射を開始するまでの時間を算出し、この時間を学習値として水温マップに記憶させる。
次に、図7中のステップS54で示した、噴射開始から最初の排気排出までの時間bを演算するサブルーチンを、図10を用いて説明する。本ルーチンは、所定周期(例えば8ms周期)で繰り返し実行される。
先ず、図10中のステップS541で、燃料噴射弁12に対して噴射開始を指令したタイミングを、噴射開始タイミングとして読み込む。続いてステップS542で、排気バルブの開弁タイミングを読み込む。続くステップS543では、噴射開始から排気バルブが開くまでの所要クランク角θを算出する。
ここで、ポート噴射式のエンジンにおいて、噴射開始タイミングが、吸気TDCを基準にY℃A前に噴射したとし、排気バルブの開くタイミングが、吸気TDCを基準にZ℃A前に開いたとする(図10(a)参照)。4サイクルエンジンの場合、1行程(吸入→圧縮→爆発→排気)には720℃A要するので、噴射開始から排気バルブ開までの所要クランク角θは、θ=Y+720−Zで算出される。
続くステップS544では、所要クランク角θを時間に変換することで、噴射開始から最初の排気排出までの時間bを算出する。エンジン回転速度をNrpmとすると、θ=6×N×(b/1000)の関係式が成り立つため、b=(θ/(6×N))×1000となる。これにより、噴射開始されてから排気バルブが開き最初の排気が排出されるまでの時間bが算出される。
なお、図10(b)に示すように、エンジン回転速度と所要クランク角とに関連付けられた所要時間bを、マップとしてECU40のメモリに予め記憶させておき、当該マップを参照することで所要時間bを算出してもよい。
次に、図7中のステップS55で示した、二次エアポンプ駆動開始から二次エア供給までの時間cを演算するサブルーチンを、図11を用いて説明する。本ルーチンは、所定周期(例えば8ms周期)で繰り返し実行される。
先ず、ステップS551で、外気温thaを読み込む。続くステップS552で、外気温に基づき外気温補正係数kthaを算出する。例えば、外気温に関連付けて補正係数kthaをマップ(図11(a)参照)に記憶させておき、当該マップを参照して補正係数kthaを算出する。これは、環境条件(外気温)によって、電動モータ32等が影響を受けて、二次エアポンプ33の吐出特性が変化し、それによって、二次エアポンプ33の駆動開始から二次エア供給までの時間cが変化する。そのため、外気温をパラメータに、二次エア供給までの時間cの補正係数kthaがマッピングされている。
そして、常温(例えば25℃)では、補正係数ktha=1であり、常温における二次エア供給時間cbseが、二次エアポンプ駆動開始から二次エア供給までの時間のベース値である。続くステップS553で、二次エア供給時間のベース値cbseに、外気温による補正係数kthaを乗算して、時間cを算出する(c←cbse×ktha)。ここで、ベース値cbseは、常温において、二次エアポンプが駆動されてから、二次エアが排気管14へ供給されるまでの時間であり、二次エアポンプ33の流量特性と二次エア供給配管31の容積が既知であることから、予め分かっているものとする。
図12に示すサブルーチンは、図2に示したベースルーチン中の二次エアポンプ駆動判定(S60)を行なう処理である。本ルーチンは、所定周期(例えば8ms周期)で繰り返し実行される。
先ず、図12中のステップS61で、発進加速補正許可フラグxstaccが成立しているか否かを判定し、成立していない場合は、ステップS69にて、二次エアポンプの駆動判定フラグを不成立(xpump=0)とするが、成立している場合は、ステップS62にて、触媒早期暖機許可フラグが成立しているか否かを判定する。
このステップS62で、触媒早期暖機許可フラグxcatwarmが成立している場合は、ステップS68にて、二次エアポンプ33の駆動判定フラグを成立させる(xpump=1)。これは、通常の冷間始動における触媒早期暖機時に該当し、触媒を活性温度まで上昇させるために、二次エアポンプ駆動判定を成立させる。
ステップS62で、触媒早期暖機許可フラグxcatwarmが成立していない場合は、ステップS63にて、前回値が成立していたか否かを判定する。xcatwarm[i-1]=1であった場合は、ステップS69にて、二次エアポンプ駆動判定フラグを不成立とする(xpump=0)。これは、触媒早期暖機が完了した場合(xcatwarm=1→0変化時)は二次エアポンプ33の駆動を停止するものである。
ステップS63で、xcatwarm[i-1]=1でない場合は、ステップS64へ進み、触媒温度許容限界フラグxcatotが、xcatot=0であるか否かを判定し、xcatot=0ならば、ステップS65へ進む。一方、xcatot=1ならば、これ以上二次エアを供給すると、触媒が焼損する恐れがあるとみなしてステップS69へ進み、二次エアポンプ駆動判定フラグを不成立とする(xpump=0)。
ステップS65では、二次エアポンプ駆動開始カウンタc2airが、c2air=0であるか否かを判定する。このカウンタはダウンカウンタであるため、まだc2air=0になっていない間、すなわち、図7で算出した時間dが経過していない間は、二次エアポンプ33の駆動判定を成立させない(ステップS69のxpump=0)。一方、c2air=0になると、ステップS66、S67へ進む。
ステップS66では、過給圧が所定値に到達したか否かを、例えば吸気管13内の検出圧力に基づき判定する。過給機20の過給動作によって、過給圧が上昇できたか否かを判定しており、まだ過給圧が所定値未満の間は、ステップS67へ進む。一方、過給圧が所定値に到達した場合は、ステップS69へ進み、二次エアポンプの駆動判定フラグを不成立とする(xpump=0)。
ステップS67では、二次エアポンプ33の駆動判定フラグが成立してから所定時間が経過したか否かを判定する。この所定時間は、二次エアポンプ駆動判定を成立させたが、発進加速されなかったと判断できる時間とし、例えば、車両走行がゆるやかに加速された場合における過給圧の立ち上がりから、所定過給圧に到達するまでの時間に、ある一定のマージンを見込んだ時間とする。
このように、発進加速された場合は「過給圧が所定値に到達したか否か」、発進加速されなかった場合は「所定時間が経過したか否か」を判定する。そして、所定の過給圧に到達した場合、あるいは所定時間が経過した場合には、ステップS69にて、二次エアポンプ33の駆動判定を不成立とし(xpump=0)、上記に該当しない場合には、ステップS68にて、二次エアポンプ33の駆動判定を成立させる。(xpump=1)。要するに、エンジン始動後に発進加速されない場合には、過給圧は上昇しないので、この点を鑑み、過給圧ではなく所定時間経過するか否かで駆動判定している。
続くステップS610では、二次エアポンプ駆動開始カウンタc2airをカウントダウンする。ステップS611、S612では、このカウンタc2airが負値にならないように、0でガードを設けている。
図13に示すサブルーチンは、図2に示したベースルーチン中の二次エアポンプコントロール(S70)を行なう処理である。本ルーチンは、所定周期(例えば8ms周期)で繰り返し実行される。
先ず、図13中のステップS71で、二次エアポンプ駆動判定フラグxpumpが成立しているか否かを判定し、xpump=1のときには二次エアポンプ33をONにし(ステップS72)、xpump=0のときには二次エアポンプ33をOFFにする(ステップS73)。
ステップS74、S75で、二次エアポンプ駆動判定フラグの前回値がxpump[i-1]=1であり、かつ、今回値がxpump=0である場合、すなわち、二次エアポンプ駆動判定フラグxpumpがxpump=1→0へ不成立になるタイミングを判定する。肯定判定された場合には、ステップS76で、発進加速補正許可フラグをリセットさせ(xstacc=0)、否定判定された場合には本ルーチンを終了する。
図14に示すサブルーチンは、図2に示したベースルーチン中の二次エア用燃料増量コントロール(S80)を行なう処理である。本ルーチンは、所定周期(例えば8ms周期)で繰り返し実行される。
先ず、図14中のステップS81で、発進加速補正許可フラグxstaccが成立しているか否かを判定し、xstacc=1の場合には燃料増量値をセットする(ステップS82)。ここで、エンジン冷却水温に応じて燃料の気化状態が変化し、ウェット等により燃焼に寄与できない燃料が決定される。そこで、冷却水温をパラメータに燃料増量値を設定する(図14(a)参照)。
さらに、このエンジン冷却水温に関連付けられた燃料増量値は、二次エアと酸化反応した後のA/Fが弱リーン(例えばA/F=16〜17)になるように設定された値である。このように弱リーンに設定した場合、触媒装置15に流入する前の段階で、排気中に含まれる有害ガス成分を大幅に低減できることが、本発明者らにより明らかとなっている。
一方、ステップS81でxstacc=0と判定された場合には、ステップS83へ進み、燃料増量値をリセットする(ゼロにする)。このように、発進加速補正許可フラグxstaccに連動して、燃料増量値をセット/リセットしておけば、その後の噴射開始に合わせて、この燃料増量値で噴射するようにできるので、リッチ混合気が排出されているところに二次エアが供給される。そして、二次エアが停止するとき(xpump=1→0)には、発進加速補正許可フラグもxstacc=0になるので、燃料増量値をリセットしている(ゼロにする)。
次に、図2に示した一連の演算ルーチンを実施した場合の一態様を、図15および図16を用いて説明する。
図15では、図8と同様にして、車両が減速状態に移行し、ブレーキONにより車両停止し、アイドルストップが実行された後に、アイドルストップが解除されて発進加速状態に移行した場合を示している。なお、触媒温度cattが活性温度αに到達しており、触媒早期暖機許可フラグはxcatwarm=0の状態である。
図15において、アイドルストップが実行されている状態(車両停止中エンジン停止)から、ブレーキがON→OFFされたタイミング(t4時点)で、アイドルストップが解除されるとともに、発進加速補正許可フラグxstaccが成立する。そして、xstacc=1が成立したタイミングで、図7の演算ルーチンで求めた二次エアポンプ駆動開始カウンタc2airがセットされる(図15(h)参照)。また、xstacc=1が成立しているときには、図14の演算ルーチンで求めた二次エア用燃料増量値が設定される(図15(g)参照)。
二次エアポンプ駆動開始カウンタ値c2airがゼロになったタイミング(t6時点)で、二次エアポンプ駆動判定フラグxpumpが成立し、このxpumpに連動して、二次エアポンプ33がONされる(図15(i)参照)。
その後、過給圧が上昇し、所定の過給圧に到達したt8時点で、二次エアポンプ駆動判定フラグxpumpを不成立とする。このt8時点で、発進加速補正許可フラグをリセットし(xstacc=0)、二次エア用燃料増量値もリセットする。
図16では、通常の冷間始動における触媒早期暖機時を示している。t10時点において、イグニッションスイッチのオン作動等によりエンジン始動されると、まだ触媒温度cattが活性温度αに到達していないので、触媒早期暖機許可フラグxcatwarmが成立する。
その後、t11時点でスタータモータを駆動させるスタータ信号がONになると、クランキングによりエンジン回転速度が上昇する。このエンジン回転速度が所定値γに達したt12時点で、エンジン始動が完了したと判定されると、発進加速補正許可フラグxstaccが成立する(図16(g)参照)。そして、二次エアポンプ駆動判定フラグxpumpが成立し(図16(j)参照)、このxpumpに連動して、二次エアポンプ33がONされる。
その後、触媒温度が上昇していき、触媒早期暖機許可フラグxcatwarmが不成立となると、xcatwarm=1→0になったt13時点で、二次エアポンプ駆動判定フラグxpumpを不成立とする(図16(j)参照)。このときに、発進加速補正許可フラグをリセットし(xstacc=0)、二次エア用燃料増量値もリセットする(図16(g)(h)参照)。
以上により、本実施形態によれば以下の効果が発揮される。
・図6の処理において、車速が所定値X未満の時に、ブレーキON→OFFに切り替わるとで、その時点(t4時点)から所定時間内に車両を加速走行させると予測して、発進加速補正許可フラグを成立させる(xstacc=1)。そして、アクセルペダルを踏み込んで加速走行を開始するt7時点に先立ち、二次エアポンプ33を駆動させる。そのため、エンジン自動始動後にアクセルペダルを踏み込むt7時点では、タービン回転速度を予め上昇させておくことができるので、ターボラグを抑制でき、ひいては加速性を向上できる。また、運転者がイグニッションキーを操作する等によりエンジンが手動で始動する場合においても、二次エア供給による反応熱により触媒早期暖機を実施できる。
・本実施形態では、二次エアを供給する時には、燃料噴射量を増量補正して、エンジンで燃焼させる混合気中の燃料を増量させるので、排ガス中の未燃焼HCを増加させ、その増加分のHCと二次エアとが酸化反応することとなる。よって、排気エネルギ増大によるタービン回転速度増大を図ることができ、かつ、二次エアを供給することにより触媒温度が低下してしまうことを回避できる。
・最初の燃焼ガスが排気バルブから排出される排ガス到達タイミングt6aと、二次エア供給タイミングt6aとが一致するよう、二次エアポンプ33の駆動開始タイミングを制御している。そのため、二次エアが排ガスと酸化反応することなく触媒装置15へ供給されることを回避できる。よって、触媒温度の低下を回避できるとともに、排気エネルギの上昇を促進させてターボラグ解消を促進できる。
・アイドルストップ解除から燃料噴射開始までの時間aと、噴射開始から最初の排気排出までの時間bと、二次エアポンプ駆動開始から二次エア供給までの時間cとに基づき、二次エアポンプ33の駆動開始タイミングを設定する。そのため、排ガス到達タイミングt6aと、二次エア供給タイミングt6aとが一致するよう、二次エアポンプ33の駆動開始タイミングを制御することを、高精度かつ容易に実現できる。
・図16に示すように触媒温度が活性化温度未満である場合には、二次エアを供給して反応熱により触媒暖機を促進させるが、図15に示すように触媒温度が活性化温度に達している場合であっても、触媒温度が所定の上限温度(所定温度β)を超えないことを条件として二次エアの供給を実施する。よって、触媒暖機が不要な場合であっても、エンジンの自動始動直後に加速走行すると予測される場合には、二次エアの供給を実施して排ガスエネルギを増大させるので、触媒暖機の必要性とは無関係に、エンジン自動始動直後の加速性を向上できる。
(他の実施形態)
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、以下のように変更して実施してもよい。また、各実施形態の特徴的構成をそれぞれ任意に組み合わせるようにしてもよい。
・上記実施形態では、排ガス到達タイミングt6aと二次エア供給タイミングt6aと一致させているが、これらのタイミングのずれ量が所定量未満であれば、一致していなくてもよい。前記所定量とは、排気エミッションを所定値未満に抑えることができ、かつ、触媒温度を所定値以上に維持できる値である。つまり、排気エミッションを所定値未満に抑えることができ、かつ、触媒温度を所定値以上に維持できる範囲内であれば、排ガス到達タイミングt6aと二次エア供給タイミングt6aとはずれていてもよい。
・上記実施形態では、ブレーキON→OFFに伴いアイドルストップが解除された時点で、その解除時点から所定時間内に加速走行が為されると予測し、発進加速補正許可フラグを成立させる(xstacc=1)。このように、アイドルストップが解除された時点で加速走行を予測することに替え、例えば、アイドルストップ解除後にエンジン回転速度が所定値に達した時点で加速走行が為されると予測してもよいし、アイドルストップ解除後にアクセル操作が為された時点で加速走行が為されると予測してもよい。要するに、加速走行の予測は上記実施形態に限られるものではなく、エンジン回転速度、アクセル操作、ブレーキ操作および車速の少なくとも1つに基づき加速走行の予測を行なってもよい。
・上記実施形態では、時間a+時間bが時間cより長いことを前提に、二次エアポンプ33の駆動開始タイミングを制御しているが、a+b<cの場合には、発進加速補正許可フラグが成立(xstacc=1)した時点で、直ぐに二次エアポンプ33を駆動させることが望ましい。
10…エンジン、21…タービン、22…コンプレッサ、20…過給機、32…電動モータ、33…二次エアポンプ、S40…加速予測手段、S60…加速走行時制御手段。

Claims (6)

  1. エンジン(10)の排気エネルギにより回転するタービン(21)、および前記タービンの回転により駆動して前記エンジンの吸気を過給するコンプレッサ(22)を有する過給機(20)と、
    電動モータ(32)により駆動して、排気通路のうち前記タービンの上流側に二次エアを供給する二次エアポンプ(33)と、
    が搭載された車両に適用され、
    エンジン回転速度がゼロまたは所定値未満である時に、現時点から所定時間内に車両を加速走行させるか否かを予測する加速予測手段(S40)と、
    前記加速予測手段により加速走行させると予測した場合に、その加速走行に先立ち前記電動モータを駆動させて二次エアを供給するよう制御する加速走行時制御手段(S60)と、
    を備えることを特徴とする車両用制御装置。
  2. 前記車両には、排気を浄化する触媒装置(15)が搭載されており、
    前記加速走行時制御手段により二次エアを供給する時に、前記エンジンで燃焼させる混合気中の燃料を増量させる燃料増量制御手段(S80)を備えることを特徴とする請求項1に記載の車両用制御装置。
  3. 前記加速走行時制御手段は、前記燃料増量制御手段により増量された燃料の排ガスが前記排気通路に達するタイミングを排ガス到達タイミング(t6a)と呼び、前記排気通路へ供給される二次エアの供給圧力が所定圧以上になるタイミングを二次エア供給タイミング(t6a)と呼ぶ場合において、
    前記加速走行時制御手段は、前記排ガス到達タイミングと前記二次エア供給タイミングとのずれ量が所定未満となるよう、前記電動モータの駆動開始タイミングを制御することを特徴とする請求項2に記載の車両用制御装置。
  4. 前記加速走行時制御手段は、
    前記加速予測手段により加速走行させると予測した時点(t4)から、前記燃料増量制御手段により増量された燃料の噴射が開始される噴射開始時点(t5a)までの時間(a)と、
    前記噴射開始時点から、増量された燃料による排ガスが前記排気通路に達する時点(t6a)までの時間(b)と、
    前記電動モータの駆動を開始した時点(t6)から、二次エアの供給圧力が所定圧以上になる時点(t6a)までの時間(c)と、
    を推測し、その推測結果に基づき、前記ずれ量が所定未満となる前記駆動開始タイミングを設定することを特徴とする請求項3に記載の車両用制御装置。
  5. 前記触媒装置の温度が触媒活性化温度未満である場合に、前記電動モータを駆動させて二次エアを供給する触媒暖機時制御手段(S60)を備え、
    前記燃料増量制御手段は、前記触媒暖機時制御手段により二次エアを供給する時にも、前記エンジンで燃焼させる混合気中の燃料を増量させ、
    前記加速走行時制御手段は、前記触媒装置の温度が触媒活性化温度に達している場合であっても、前記触媒装置が所定の上限温度を超えないことを条件として、二次エアの供給を実施することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1つに記載の車両用制御装置。
  6. 前記加速予測手段は、エンジン回転速度、アクセル操作、ブレーキ操作および車速の少なくとも1つに基づき前記予測を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の車両用制御装置。
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