JP2022114996A - 駆動制御装置 - Google Patents

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幸敏 信田
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Abstract

【課題】エミッションの悪化を抑制することができる駆動制御装置及び駆動制御方法を提供すること。【解決手段】ECU50は、エンジン10の始動及び停止を制御する内燃機関制御部51と、触媒72のOSCの最大値を推定する酸素貯蔵能推定部52と、エンジン10の自動停止中、エンジン10の駆動軸をモータ20で回転させて、触媒72のOSCを増加させる電動機制御部53と、を備える。内燃機関制御部51は、エンジン10の再始動開始後に、排出ガスの空燃比がリッチ側となるように燃料噴射量をリッチ制御するように構成されているとともに、酸素貯蔵能推定部52により推定された最大値に基づいて、リッチ制御を実施するリッチ制御期間及びリッチ制御期間における燃料噴射量のうち少なくとも一方を調整する。【選択図】 図1

Description

本発明は、駆動制御装置及び駆動制御方法に関するものである。
従来、内燃機関のアイドリングストップ機能を搭載した車両や内燃機関と電動機とを備えたハイブリッド車両では、内燃機関の自動停止及び再始動を頻繁に繰り返す。この際、再始動時に内燃機関の排出ガスを浄化する触媒の状態が正確にはわからないため、触媒の最適な浄化率が得られる空燃比で燃焼が行えず、結果として、再始動時のエミッションが悪化するという問題があった。そこで、特許文献1では、内燃機関の自動停止直前又は自動停止中に空燃比がリーン側となるように制御し、再始動時にはリッチ側となるように燃料噴射量を制御している。これにより、特許文献1では、再始動時において触媒の酸素貯蔵能(酸素ストレージ量)を素早く中立状態に復帰させることができ、再始動時におけるエミッションの悪化を抑制している。
特開2003-148200号公報
ところで、触媒の酸素貯蔵能が中立状態となったか否かは、一般的に、触媒の下流に設けられた空燃比センサの検出結果に基づいて判定される。しかしながら、内燃機関の排出ガスが触媒を通過して、その下流の空燃比センサにより検出されるまでタイムラグが生じる。さらには、当該空燃比センサの検出結果を反映して、リッチ制御期間を終了させるまでにもタイムラグが生じる。このため、特許文献1の方法では、リッチ制御期間が過剰となり、THC(トータル・ハイドロカーボン)の排出量が多くなりやすく、エミッションの悪化を十分抑制できないという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、エミッションの悪化を抑制することができる駆動制御装置及び駆動制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するための第1の手段は、内燃機関と、前記内燃機関の駆動軸に駆動連結される電動機と、前記内燃機関の排気ガスを浄化する触媒と、を備える車両の駆動制御装置において、前記内燃機関の始動及び停止を制御する内燃機関制御部と、前記触媒の酸素貯蔵能の最大値を推定する酸素貯蔵能推定部と、前記内燃機関の停止中、前記内燃機関の駆動軸を前記電動機で回転させて、前記触媒の酸素貯蔵能を増加させる電動機制御部と、を備え、前記内燃機関制御部は、前記内燃機関の始動開始後に、前記内燃機関の排出ガスの空燃比がリッチ側となるように燃料噴射量をリッチ制御するように構成されているとともに、前記酸素貯蔵能推定部により推定された最大値に基づいて、前記リッチ制御を実施するリッチ制御期間及びリッチ制御期間における燃料噴射量のうち少なくとも一方を調整する。
第2の手段は、内燃機関と、前記内燃機関の駆動軸に駆動連結される電動機と、前記内燃機関の排気ガスを浄化する触媒と、を備える車両の駆動制御装置が実行する駆動制御方法において、前記内燃機関を自動停止させる停止ステップと、前記触媒の酸素貯蔵能の最大値を推定する酸素貯蔵能推定ステップと、前記内燃機関の自動停止中、前記内燃機関の駆動軸を前記電動機で回転させて、前記触媒の酸素貯蔵能を増加させる電動機制御ステップと、前記内燃機関を再始動させる再始動ステップと、前記内燃機関への燃料噴射量を制御する噴射制御ステップと、を備え、前記噴射制御ステップでは、前記内燃機関の始動開始後に、前記内燃機関の排出ガスの空燃比がリッチ側となるように燃料噴射量をリッチ制御するとともに、前記酸素貯蔵能推定ステップにより推定された最大値に基づいて、前記リッチ制御を実施するリッチ制御期間及びリッチ制御期間における燃料噴射量のうち少なくとも一方を調整する。
上記手段によれば、内燃機関の始動開始後、推定された最大値に基づいて、リッチ制御期間及びリッチ制御期間における燃料噴射量のうち少なくとも一方を調整している。これにより、触媒が中立状態となるように調整することが可能となり、燃料供給が過剰となり、THCの排出を抑制できる。したがって、エミッションの悪化を抑制することができる。
駆動システムの概略を示す構成図。 アイドリングストップ処理の流れを示すフローチャート。 再始動処理の流れを示すフローチャート。 再始動時のOSCの変化態様を示す図。 アイドリングストップ時の各種パラメータの変化態様を示す図。 第2実施形態のアイドリングストップ処理の流れを示すフローチャート。 第2実施形態の再始動処理の流れを示すフローチャート。
以下、駆動制御装置を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一又は均等である部分には、図中、同一符号を付しており、同一符号の部分についてはその説明を援用する。
(第1実施形態)
図1に、ハイブリッド車両100の駆動システムの概略を示している。ハイブリッド車両100は、内燃機関としてのエンジン10と、電動機としてのモータ20と、充放電可能なバッテリ40と、エンジン10及びモータ20を制御する駆動制御装置としてのECU50(電子制御ユニット)と、を備えている。
エンジン10は、ガソリン等の燃料の燃焼によって駆動され、吸気、圧縮、膨張及び排気の各行程を繰り返し実施する4サイクルエンジンである。エンジン10は、例えば直列4気筒のエンジンであり、シリンダブロック11に4つのシリンダ12が形成されている。各シリンダ12には、ピストンが往復動可能に収容されている。シリンダブロック11にはシリンダヘッドが組み付けられており、シリンダ12、ピストン及びシリンダヘッドによって燃焼室が形成されている。なお、エンジン10は、4気筒のエンジンを例示しているが、気筒数はいくつであってもよい。また、エンジン10は、ディーゼルエンジンであってもよい。
エンジン10は、燃料噴射装置13を備える。燃料噴射装置13は、吸気マニホールド61において各シリンダ12の吸気ポート近傍に取り付けられている。燃料噴射装置13は、エンジン10の各シリンダ12に燃料を噴射する。なお、燃料噴射装置13は、各シリンダ12内に燃料を直接噴射可能に構成されていてもよい。
また、エンジン10の吸気ポート及び排気ポートには、それぞれ図示しないカム軸の回転に応じて開閉動作する吸気弁及び排気弁が設けられている。吸気弁の開動作により空気と燃料との混合気が燃焼室内に導入され、排気弁の開動作により燃焼後の排気ガスが排気管70に排出される。吸気弁及び排気弁には、それら各弁の開閉タイミングを可変とする可変動弁機構が設けられている。可変動弁機構としては、油圧駆動式又は電動式の可変動弁機構が用いられる。
また、エンジン10のシリンダヘッドにはシリンダ12ごとに点火装置14が取り付けられている。点火装置14は、点火プラグであり、図示しない点火コイル等を通じて、所望とする点火時期において高電圧が印加される。この高電圧の印加により、各点火装置14の対向電極間に火花放電が発生し、燃焼室内において燃料が着火されて燃焼に供される。
そして、シリンダブロック11には、吸気管60及び排気管70が接続されている。吸気管60は、吸気マニホールド61を介して各シリンダ12に接続されている。また、排気管70は、排気マニホールド71を介して各シリンダ12に接続されている。
吸気管60には、上流側から、エアクリーナ(図示せず)と、スロットルバルブ62とが設置されている。エアクリーナの下流側かつスロットルバルブ62の上流側に、吸気量を検出するエアフローセンサ63が設置されている。スロットルバルブ62の下流側に、吸気マニホールド61が接続されている。吸気マニホールド61からエンジン10の各シリンダ12に空気が供給される。
排気管70には、エンジン10からの排気ガスを浄化する触媒72が設置されている。触媒72は、例えば排気中のCO,HC,NOxを浄化する三元触媒である。触媒72には、触媒温度を検出する触媒温センサ73が設けられている。また、排気管70において、触媒72の上流側には、排気ガスを検出対象として混合気の空燃比を検出する第1の空燃比センサ74(λセンサ)が設けられている。また、排気管70において、触媒72の下流側にも、排気ガスを検出対象として混合気の空燃比を検出する第2の空燃比センサ75(λセンサ)が設けられている。なお、触媒温度を推定する機構が設けられているのであれば、触媒温センサ73を設けなくてもよい。
モータ20は、エンジン10のクランク軸(駆動軸)に対して、その出力軸がベルトなどを介して駆動連結されている。モータ20は、力行駆動可能に構成されており、エンジン10のクランク軸を回転駆動させること(いわゆるモータリング)を実施可能に構成されている。モータ20は、インバータなどを介してバッテリ40と接続されており、力行駆動時には、バッテリ40から電力が供給される。モータ20は、インバータを介してECU50に接続されており、ECU50により、力行駆動が制御される。
なお、本実施形態のハイブリッド車両100は、モータのみで走行可能に構成されている。ハイブリッド車両100の車軸に連結されるモータは、モータ20であってもよいし、モータ20とは別の駆動用モータであってもよい。モータ20を車軸に連結する場合、クラッチや遊星歯車などの動力伝達機構を介して連結されるように構成すればよい。
また、ハイブリッド車両100は、各種センサ類80を備える。センサ類80として、前述したエアフローセンサ63や、触媒温センサ73、第1の空燃比センサ74、第2の空燃比センサ75が含まれる。他には、センサ類80として、例えば、イグニッション(IG)センサ、クランクセンサ、カムセンサ、水温センサ、吸気温センサ、外気温センサ、油温センサ、燃温センサ等が含まれていてもよい。さらには、センサ類80として、アクセル操作量(アクセル開度)を検出するアクセルセンサ、車速を検出する車速センサ、ブレーキペダルの操作量を検出するブレーキセンサ、気筒内の筒内圧力を検出する筒内圧力センサ、バッテリ40の端子間電圧や充放電電流等を検出するバッテリセンサ等が含まれていてもよい。センサ類80からの信号は、ECU50に逐次入力される。
ECU50は、周知のCPU、ROM、RAM等よりなるマイクロコンピュータ等を備えてなる電子制御装置である。ECU50は、各種機能を備え、各種機能は、ECU50が備えるROMなどに記憶されたプログラムが実行されることで、実現される。なお、各種機能は、ハードウェアである電子回路によって実現されてもよく、あるいは、少なくとも一部をソフトウェア、すなわちコンピュータ上で実行される処理によって実現されてもよい。
ECU50は、例えば、エンジン10を制御する内燃機関制御部51としての機能と、触媒72の酸素貯蔵能(Oxygen storage capacity:以下、単にOSCと示す)を推定する酸素貯蔵能推定部52としての機能と、モータ20を制御する電動機制御部53としての機能と、を備える。これらのECU50の各種機能については後述する。
これらの機能を備えることにより、ECU50は、ハイブリッド車両100に設けられている各種センサ類80の検出結果に基づいて、エンジン10及びモータ20の駆動制御を実施する駆動制御装置として機能する。
例えば、ECU50は、センサ類80からの信号に基づいて、車両要求を受け取り、車両要求に従って、エンジン10の運転状態(始動及び停止を含む)を制御する。より具体的には、ECU50は、スロットルバルブ62の開度制御や、吸気弁及び排気弁の開閉タイミング、燃料噴射装置13による燃料噴射の制御、点火装置14による点火制御などを実行する。また、ECU50は、車両要求に従って、モータ20の力行駆動を制御する。エンジン10の運転状態の制御として、例えば、ECU50は、エンジン10への燃料の供給の停止制御(燃料カット制御)やエンジン10のアイドリングストップ制御を実施する。
燃料カット制御は、概略として、アクセル操作が解除され、かつ一定以上のエンジン回転速度がある等のカット条件が成立すると、エンジン10への燃料の供給を停止するとともに、その後、エンジン回転速度が解除回転速度まで低下するとエンジン10への燃料の供給を再開する制御である。つまり、ECU50は、アクセルオフに伴う車両減速時に、エンジン10に燃料カット(フューエルカット)を実施する。
燃料カット状態においてエンジン回転速度が解除回転速度まで低下すると、燃料カットが解除されるため、その燃料カット状態を延長する延長制御が実施されるとよい。例えば、ECU50は、燃料カット制御中に所定範囲の減速度である等の延長条件が成立すると、モータ20によるトルクアシスト機能を用いた延長制御を実施する。この場合、延長制御中は、モータ20によりクランク軸に回転が付与され、エンジン回転速度が維持されることで、燃料カット状態が延長される。
アイドリングストップ制御は、概略として、所定の自動停止条件が成立するとエンジン10の運転(燃焼)を停止するとともに、その後、所定の再始動条件が成立するとエンジン10を再始動する制御である。エンジン10の再始動は、バッテリ40からの給電によるモータ20の力行駆動により行われる。
自動停止条件には、例えば、車速がエンジン自動停止速度(例えば、10km/h)よりも小さく、かつアクセル操作が解除されたこと又はブレーキ操作が行われたことが含まれる。また、再始動条件としては、例えば、アクセル操作が開始されたことや、ブレーキ操作が解除されたことが含まれる。ECU50は、エンジン10の再始動後、完爆したこと(すなわち、再始動が完了したこと)を判定する機能も備えている。なお、燃料カット等のエンジン制御とアイドリングストップ制御とを別々のECUにて実施する構成にすることも可能である。
ところでアイドリングストップ制御が実施される場合において、エンジン10の自動停止中に空燃比がリーン側となるように制御し、再始動時にはリッチ側となるように燃料噴射量を制御している。これにより、再始動時において触媒72のOSC(酸素貯蔵能)を素早く中立状態に復帰させている。
しかしながら、触媒72のOSCが中立状態となったか否かを第1の空燃比センサ74や第2の空燃比センサ75の検出結果に基づいて判定すると、タイムラグにより、リッチ制御期間が過剰となりやすくなる。そして、燃料供給が過剰となると、THC(トータル・ハイドロカーボン)の排出量が多くなりやすいという問題がある。そこで、本実施形態のアイドリングストップ制御では、以下のように実施している。
図2は、アイドリングストップ処理の流れを示すフローチャートである。アイドリングストップ処理は、ハイブリッド車両100が始動した後(例えば、イグニッションスイッチがオンされ、エンジン10や触媒72等の暖機完了後)、ハイブリッド車両100が駐停車されるまで(例えば、イグニッションスイッチがオフされるまで)の間、ECU50により所定周期ごとに実行される。このアイドリングストップ処理が、本実施形態の駆動制御方法に相当する。
アイドリングストップ処理が開始されると、ECU50は、エンジン10の自動停止条件が成立したか否かを判定する(ステップS101)。この判定結果が否定の場合、アイドリングストップ処理を終了する。一方、ステップS101の判定結果が肯定の場合、ECU50は、燃料噴射を停止し、エンジン10の運転(燃焼)を停止させる(ステップS102)。このステップS102が、エンジン10を自動停止させる停止ステップに相当する。
そして、ECU50は、一定時間経過するごとに再始動条件が成立したか否かを判定する(ステップS103)。つまり、この判定結果が否定の場合には、ステップS103を繰り返す。一方、ステップS103の判定結果が肯定の場合、ECU50は、モータ20を力行駆動させて、エンジン10に対してモータリングを実施させる(ステップS104)。すなわち、ECU50は、モータ20により、エンジン10のクランク軸を回転駆動させることにより、吸気管60の側から排気管70への側に、空気を導入させる。その際、吸気管60の側からの吸入空気は、エンジン10を素通りし、触媒72を通過する。これにより、触媒72に対して酸素が供給されることとなり(空燃比がリーン側となり)、触媒72のOSCが増加する。
このステップS104が、エンジン10の自動停止中、エンジン10の駆動軸をモータ20で回転させて、触媒72のOSCを増加させる電動機制御ステップに相当する。また、このステップS104を実施することにより、ECU50は、電動機制御部53として機能する。
次に、ECU50は、モータリングを実施してから所定時間経過したか否かを判定する(ステップS105)。この所定時間として、モータリングによって触媒72に酸素を供給してから触媒72のOSCが飽和、又は中立状態から空燃比リーン相当側となるように遷移させるのに十分な時間が設定されている。本実施形態では、モータリングによって、触媒72のOSCが、その下限値から最大値(上限値)となるまで増加するのに十分な時間が設定されている。
なお、再始動条件成立後、モータリングを実施している間(つまり、エンジン10の運転が再開するまでの間)、ハイブリッド車両100は、モータ(モータ20又は駆動用モータ)によって走行することとなる。
ステップS105の判定結果が否定の場合、ECU50は、一定時間経過後再びステップS105の判定を実施する。一方、ステップS105の判定結果が肯定の場合、ECU50は、再始動処理を開始する(ステップS106)。再始動処理を実施することにより、燃料噴射が開始され、エンジン10が再始動(燃焼が再開)する。なお、再始動処理の詳しい内容については、後述する。このステップS106が、再始動ステップに相当する。また、ステップS104及びステップS106を実施することにより、ECU50は、内燃機関制御部51として機能することとなる。ECU50は、エンジン10の再始動を完了させると、アイドリングストップ処理を終了する。
次に、ステップS106において実施する再始動処理について図3に基づいて説明する。再始動処理を開始すると、ECU50は、まず、触媒72のOSCの最大値(上限値)を推定する(ステップS201)。OSCの最大値は、触媒72の劣化状態などにより変化することが知られており、触媒72は、触媒72の使用期間や、空気量、排気ガスの空燃比や温度(触媒温度)などの使用状態に応じて劣化していくことがわかっている。そこで、触媒温や使用期間などの触媒72に関するパラメータと、OSCの最大値との関連性を示すマップを予め記憶し、ECU50は、触媒72に関するパラメータに基づいて、当該マップを参照して、OSCの最大値を推定する。このマップは、学習などにより予め作成されて、ECU50の記憶部に記憶されている。このステップS201が、酸素貯蔵能推定ステップに相当し、ステップS201を実施することにより、ECU50は、酸素貯蔵能推定部52として機能する。
なお、エンジン10の運転領域が極端な領域、例えば、触媒温度が高温となる領域に設定されると、触媒72の劣化が進み、推定精度が悪くなる。このため、本実施形態において、エンジン10の運転領域は、利用可能な領域のうち、一部の領域に限定し、その領域においてエンジン10が運転されることを前提として、学習され、マップが作成されている。
ECU50は、ステップS201にてOSCの最大値を推定すると、当該最大値に応じて触媒72のOSCが中立状態となる目標範囲を決定する(ステップS202)。すなわち、ECU50は、触媒72の劣化により最大値が小さくなった場合には、それに応じて中立状態となる目標範囲を変更する。具体的には、触媒72のOSCの最大値の半分(下限値と最大値との中間点)を中心として所定の範囲内を目標範囲として決定する。
次に、ECU50は、エンジン10の再始動開始時における触媒72のOSCを推定する(ステップS203)。本実施形態におけるモータリングの実施期間は、モータリングによって、触媒72のOSCが、その下限値から最大値(上限値)となるまで増加するのに十分な時間が設定されている。このため、ECU50は、ステップS201で推定したOSCの最大値を、エンジン10の再始動開始時における触媒72のOSCとして、推定する。
次に、ECU50は、エンジン10の排出ガスの空燃比がリッチ側となるように燃料噴射量をリッチ制御するリッチ制御期間を決定する(ステップS204)。リッチ制御期間は、再始動開始時における触媒72のOSC、目標範囲、及びリッチ制御期間中の燃料噴射量によって決定される。
その後、ECU50は、燃料噴射の開始(つまり、エンジン10の再始動)とともに、リッチ制御を開始し(ステップS205)、一定時間経過するごとにリッチ制御期間が終了したか否かを判定する(ステップS206)。この判定結果が肯定の場合、つまり、リッチ制御期間が終了したと判定された場合、ECU50は、通常の燃料噴射制御を実施する(ステップS207)。つまり、触媒72のOSCが中立状態であることを前提として、理想空燃比となるように通常の燃料噴射制御(ストイキ制御)を実施する。そして、ECU50は、再始動処理を終了する。なお、このステップS202~ステップS206が、エンジン10への燃料噴射量を制御する噴射制御ステップに相当する。
なお、本実施形態では、ステップS207の通常制御に移行し、再始動処理が終了した場合、アイドリングストップ処理が所定周期ごとに実行されるように構成されているが、再始動処理の実行中に、自動停止条件が成立する場合、アイドリングストップ処理を割り込みで実行してもよい。
一方、ステップS206の判定結果が否定の場合、ECU50は、現状のリッチ制御を継続したとき、触媒72のOSCが目標範囲となるタイミングをセンサ類80の検出結果に基づいて予測する(ステップS208)。
詳しく説明すると、適切に燃料噴射量などを制御したとしても、エンジン10の運転状態などにより、排気ガスの空燃比にはばらつきが生じる。このため、図4に示すように、ステップS204において事前に決定したリッチ制御期間の終了タイミング(時点T12)と、触媒72のOSCが中立状態となるタイミング(時点T11)とにずれが生じる可能性がある。なお、図4では、事前に想定したOSCの減少態様を一点鎖線で示し、実際の減少態様を実線で示している。
そこで、ステップS208において、ECU50は、現時点(時点T10)におけるセンサ類80の検出結果に基づいて、エンジン10の再始動開始時から現在までの触媒72のOSCの減少量を算出する(今まで消費したOSCを算出する)。そして、ECU50は、再始動開始時における触媒72のOSC(本実施形態ではOSCの最大値)、前記減少量、及び再始動開始時からの経過時間(時点T0から時点T10までの時間)に基づいて、触媒72のOSCが中立状態となるタイミングを予測する。より具体的には、ECU50は、まず、エアフローセンサ63の検出結果から、触媒72を通過した空気量(吸入空気量)を取得し、第1の空燃比センサ74の検出結果から、エンジン10の排気ガスの空燃比を取得する。そして、ECU50は、これらの値からOSCの減少量(再始動開始時から今までに消費したOSC)を算出する。その後、ECU50は、再始動開始時からの経過時間及び減少量からOSCの傾きを算出する。
また、ECU50は、再始動開始時におけるOSCから減少量を減算し、目標範囲(中立状態)となるまでに必要なOSC(残りのOSC)を算出する。そして、ECU50は、残りのOSCを、OSCの傾きで除算することにより、目標範囲(中立状態)となるまでに必要なOSCが消費されるまでの時間(つまり、触媒72のOSCが目標範囲となるタイミング)を、予測(推定)する。図4において、目標範囲となるまでに必要なOSCが消費されるまでの時間は、時点T10~時点T11までの時間に相当する。
そして、ECU50は、ステップS208における予測結果に基づいてリッチ制御期間を再調整する(ステップS209)。つまり、触媒72のOSCが目標範囲となるタイミングが、リッチ制御期間の終了タイミングよりも早い場合には、予測されたタイミングに応じてリッチ制御期間を短くする。一方、触媒72のOSCが目標範囲となるタイミングが、リッチ制御期間の終了タイミングよりも遅い場合には、予測されたタイミングに応じてリッチ制御期間を長くする。再調整してから一定時間経過後、ECU50は、ステップS206を再び実行する。以降、リッチ制御期間が終了するまで、リッチ制御期間の再調整が繰り返し行われる。
本実施形態のアイドリングストップ処理による作用について図5に基づいて説明する。図5において、実線で本実施形態のECU50による制御結果を示し、比較例の制御結果を破線で示す。図5(a)に、エンジン10の回転数を示し、図5(b)に、第1の空燃比センサ74の結果(空燃比)を示し、図5(c)に、第2の空燃比センサ75の結果(空燃比)を示す。また、図5(d)に、OSCの推定値を示し、図5(e)に、THCの値を示す。
図5に示すように、破線で示す比較例に対して、本実施形態では、エンジン10の再始動直前に十分な時間のモータリングを実施している(時点T1~T2参照)。なお、比較例では、時点T1において燃料噴射量が開始され、本実施形態では時点T2において燃料噴射が開始される。このため、図5(b)に示すように、再始動前に触媒72のOSCを最大値に遷移させることができ、再始動開始時におけるOSCを安定化させることができる。
また、本実施形態では、触媒72のOSCの最大値を推定し、当該最大値から中立状態となる目標範囲を調整し、当該目標範囲と、推定した再始動開始時におけるOSCとに基づいてリッチ制御期間及び燃料噴射量を決定している。さらには、リッチ制御期間中、センサ類80の検出結果及び経過時間などから触媒72のOSCが中立状態となるタイミングを予測し、リッチ制御期間の再調整も行っている。これにより、触媒72のOSCが中立状態となったタイミング(時点T3)で、リッチ制御期間を終了させ、以降、通常制御(ストイキ制御)に移行することができる。このため、リッチ制御期間、つまり、燃料供給が過剰となることが防止され、結果として、THCの排出量の増加を抑制することができる。
一方、比較例では、第2の空燃比センサ75によって、排気ガスがリッチ側となったことを検出した後に、リッチ制御期間を終了させる(時点T4)。このため、リッチ制御期間が過剰となり、THCの排出量が増加する。
以上のように説明した第1実施形態により以下のような有利な効果を得ることができる。
ECU50は、エンジン10の再始動開始後、推定されたOSCの最大値に基づいて、触媒72のOSCが中立状態となる目標範囲を決定し、触媒72のOSCが目標範囲となるように、リッチ制御期間を調整している。これにより、燃料供給が過剰となることなく、触媒72が中立状態となるように調整することが可能となり、THCの排出増加を抑制できる。したがって、エミッションの悪化を抑制することができる。
触媒72のOSCの最大値により、中立状態となるOSCが異なる。そして、触媒72のOSCの最大値は、触媒72の劣化状態により異なる。このため、触媒72のOSCの最大値を推定し、推定した最大値に基づいて触媒72のOSCが中立状態となる目標範囲を決定することとした。これにより、触媒72の状態が変化しても、すなわち、劣化しても、触媒72のOSCを適切に中立状態とすることができる。
ECU50は、エンジン10の自動停止中、エンジン10のクランク軸をモータ20で回転させて、触媒72のOSCが最大値となるまで増加させることを目標としてモータ20を制御する。つまり、モータリングを実施する。このように、モータ20によって、触媒72のOSCを最大値に達するまで増加させることにより、再始動開始時における触媒72のOSCが最大値であると、正確に把握することができる。これにより、触媒72のOSCを中立状態にするために、どれだけOSCを減少させればよいか、つまり、リッチ制御期間を把握することができる。したがって、燃料供給が過剰となることを防止しつつ、触媒72が中立状態となるように調整することが可能となる。
ECU50は、学習により触媒72のOSCの最大値を推定するように構成されている。そして、エンジン10の運転領域は、利用可能な運転領域のうち、予め決められた一部の領域内で設定されており、学習は、当該一部の領域内でエンジン10が制御されることを前提として行われている。これにより、最大値をより正確に推定することが可能となる。このため、より正確に、燃料供給が過剰となることを防止しつつ、触媒72が中立状態となるように調整することが可能となる。
エンジン10の再始動開始直前の期間以外の停止期間において、モータリングを実施する場合、モータリングの終了後、エンジン10の再始動開始前の期間において、排気ガスが逆流して、触媒72のOSCが減少する可能性がある。つまり、再始動開始時における触媒72のOSCが推定された値(本実施形態では、最大値)からずれてしまう可能性がある。この場合、起点(再始動開始時)におけるOSCのずれ(減少)により、リッチ制御期間が過剰となる可能性がある。そこで、本実施形態のECU50は、エンジン10の再始動開始直前の期間において、エンジン10のクランク軸をモータ20で回転させて、触媒72のOSCを増加させている。これにより、排気ガスが逆流して、触媒72のOSCが減少することを防止することができる。
排気ガスの排出タイミングと、センサ類80(第2の空燃比センサ75)の検出タイミングにはタイムラグが生じるため、検出結果に基づいてリッチ制御期間や燃料噴射量を調整したのでは、リッチ制御が過剰となる可能性がある。そこで、ECU50は、エアフローセンサ63と第1の空燃比センサ74の検出結果に基づいて、再始動開始時からの触媒72のOSCの減少量を算出する。そして、ECU50は、再始動開始時における触媒72のOSC(第1実施形態では最大値)、算出した減少量及び再始動開始からの経過時間に基づいて、触媒72のOSCが目標範囲となるタイミング(中立状態となるタイミング)を予測する。そして、ECU50は、この予測に基づいてリッチ制御期間を再調整するようにしている。これにより、より適切にリッチ制御を終了させることができ、エミッションの悪化を抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態の駆動制御装置について説明する。なお、以下では、各実施形態で互いに同一又は均等である部分には同一符号を付しており、同一符号の部分についてはその説明を援用する。また、この第2実施形態では、基本構成として、第1実施形態のものを例に説明する。
第1実施形態では、エンジン10の再始動開始直前に、触媒72のOSCが最大値となるまで増加させるようにモータリングを実施していた。しかしながら、例えば、車両の要求トルクがモータの出力トルクを上回る場合には、モータリングを十分実施できなくても、エンジン10を再始動させる必要がある。この場合、エンジン10の再始動時における触媒72のOSCは、最大値となっているとは限らないため、再始動開始時における触媒72のOSCを推定する際に工夫が必要となる。そこで、第2実施形態では、以下のような処理を実施している。以下、図6、図7に基づいて詳しく説明する。
図6は、第2実施形態のアイドリングストップ処理の流れを示すフローチャートである。第2実施形態のアイドリングストップ処理は、第1実施形態と同様に、ECU50により所定周期ごとに実行される。
アイドリングストップ処理が開始されると、ECU50は、第1実施形態と同様に、ステップS101~S105の処理を実施する。ステップS105の判定結果が否定の場合、ECU50は、センサ類80から入力した信号に基づく車両要求が、ハイブリッド車両100を走行させるモータ(モータ20又は駆動用モータ)の出力を上回るものであるか否かを判定する(ステップS301)。すなわち、エンジン10の出力なしで、つまり、モータだけで車両要求を応えることができない状況であるか否かを判定する。この判定結果が否定の場合、すなわち、モータだけで車両要求を応えることができる場合、ECU50は、一定時間経過後、再びステップS105の判定を実施する。
一方、ステップS105の判定結果が肯定の場合、又はステップS301の判定結果が肯定の場合、ECU50は、第2実施形態における再始動処理を開始する(ステップS302)。再始動処理を実施することにより、燃料噴射が開始され、エンジン10が再始動する。なお、再始動処理の詳しい内容については、後述する。第2実施形態の場合、このステップS302が、再始動ステップに相当する。また、ステップS104及びステップS302を実施することにより、ECU50は、内燃機関制御部51として機能することとなる。ECU50は、エンジン10の再始動を完了させると、アイドリングストップ処理を終了する。
次に、ステップS302において実施する第2実施形態の再始動処理について図7に基づいて説明する。再始動処理を開始すると、ECU50は、第1実施形態と同様にして、触媒72のOSCの最大値(上限値)を推定し(ステップS201)、当該最大値に応じて触媒72のOSCが中立状態となる目標範囲を決定する(ステップS202)。
次に、ECU50は、再始動処理の開始前に実行されていたモータリングの実施時間が、ステップS105において定められている所定時間以上であるか否かを判定する(ステップS401)。つまり、ステップS105の判定結果が肯定となってステップS302の再始動処理を実施したか否かを判定する。ステップS105において定められている所定時間は、モータリングによって、触媒72のOSCが、その下限値から最大値(上限値)となるまで増加するのに十分な時間が設定されている。このため、このステップS401では、モータリングによって、エンジン10を再始動させる前に、触媒72のOSCを最大値に増加させることができたか否かについて判定している。
この判定結果が肯定の場合、ECU50は、ステップS201で推定したOSCの最大値を、エンジン10の再始動開始時における触媒72のOSCとして、設定(推定)する(ステップS402)。
一方、ステップS401の判定結果が否定の場合、ECU50は、モータリングによる触媒72のOSCの増加量を算出する(ステップS403)。ステップS403では、モータリングの実施時間、モータリング中にエアフローセンサ63により検出された吸入空気量、及びモータリングによるエンジン10の回転数に基づいて、OSCの増加量を算出する。このステップS403を実施することにより、ECU50は、エンジン10の自動停止中、モータ20により増加させた触媒72のOSCの増加量を算出する算出部として機能する。
次に、ECU50は、触媒72の下限値に、算出した増加量を加算した値を、再始動開始時における触媒72のOSCとして設定(推定)する(ステップS404)。
ステップS402又はステップS404の処理の終了後、ECU50は、第1実施形態と同様にして、ステップS204以降の処理を実施する。
以上のように説明した第2実施形態により以下のような有利な効果を得ることができる。
ECU50は、モータリングの実施期間が十分でない場合、触媒72のOSCの下限値を基準として、算出されたOSCの増加量を加算した値を、再始動開始時における触媒72のOSCとして設定(推定)している。これにより、触媒72のOSCを最大値に達するまで増加させなくても、すなわち、飽和させなくても、燃料供給が過剰となることを防止しつつ、触媒72のOSCが中立状態となるようにリッチ制御期間を適切に調整することが可能となる。
(別の実施形態)
上記実施形態の構成の一部を、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、リッチ制御期間を調整したが、リッチ制御期間における燃料噴射量を調整してもよい。また、リッチ制御期間及びリッチ制御期間における燃料噴射量をともに調整してもよい。
・上記実施形態では、モータリングの実施時間が所定時間を超えたか否かを判定して、モータリングを終了させるか否かを決定していた。この別例として、モータリングによるOSCの増加量を算出し、増加量が、OSCの下限値から最大値(上限値)までの量を超えるか否かを判定することにより、モータリングを終了させるか否かを決定してもよい。OSCの増加量は、第2実施形態のステップS403と同様に実施すればよい。また、OSCの最大値は、マップにより推定された値であってもよいし、触媒72が劣化していない状態における最大値(初期値)であってもよい。
・上記実施形態において、ハイブリッド車両100は、シリーズハイブリッドであってもよいし、パラレルハイブリッドであってもよい。また、ハイブリッド車両100は、シリーズ・パラレルハイブリッドであってもよい。
・上記実施形態において、目標範囲の代わりに、触媒72のOSCの中立点を採用してもよい。中立点は、触媒72のOSCの最大値を半分にすることにより算出可能である。すなわち、OSCの下限値と最大値との中間点が、中立点である。
・上記実施形態において、ECU50は、マップを参照して、触媒72のOSCの最大値を推定したが、推定方法は任意に変更してもよい。例えば、触媒72が劣化していない状態における最大値(初期値)や触媒72の使用期間などに基づいて、OSCの最大値を推定してもよい。
本開示に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ以上の専用ハードウエア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと一つ以上のハードウエア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
10…エンジン、20…モータ、50…ECU、51…内燃機関制御部、52…酸素貯蔵能推定部、53…電動機制御部、72…触媒、100…ハイブリッド車両。

Claims (8)

  1. 内燃機関(10)と、前記内燃機関の駆動軸に駆動連結される電動機(20)と、前記内燃機関の排気ガスを浄化する触媒(72)と、を備える車両(100)の駆動制御装置(50)において、
    前記内燃機関の始動及び停止を制御する内燃機関制御部(51)と、
    前記触媒の酸素貯蔵能の最大値を推定する酸素貯蔵能推定部(52)と、
    前記内燃機関の停止中、前記内燃機関の駆動軸を前記電動機で回転させて、前記触媒の酸素貯蔵能を増加させる電動機制御部(53)と、を備え、
    前記内燃機関制御部は、
    前記内燃機関の始動開始後に、前記内燃機関の排出ガスの空燃比がリッチ側となるように燃料噴射量をリッチ制御するように構成されているとともに、
    前記酸素貯蔵能推定部により推定された最大値に基づいて、前記リッチ制御を実施するリッチ制御期間及びリッチ制御期間における燃料噴射量のうち少なくとも一方を調整する駆動制御装置。
  2. 前記内燃機関制御部は、前記酸素貯蔵能推定部により推定された前記最大値に基づいて前記触媒の酸素貯蔵能が中立状態となる目標範囲を決定し、前記触媒の酸素貯蔵能が前記目標範囲となるように、前記リッチ制御期間及び前記リッチ制御期間における燃料噴射量のうち少なくとも一方を調整する請求項1に記載の駆動制御装置。
  3. 前記内燃機関の停止中、前記電動機により増加させた前記触媒の酸素貯蔵能の増加量を算出する算出部を備え、
    前記触媒の酸素貯蔵能の下限値を基準として、前記増加量を加算した値を、前記内燃機関の始動開始時における前記触媒の酸素貯蔵能として決定し、
    決定した前記始動開始時の酸素貯蔵能に基づいて、前記リッチ制御期間及び前記リッチ制御期間における燃料噴射量のうち少なくとも一方を調整する請求項1又は2に記載の駆動制御装置。
  4. 前記電動機制御部は、前記内燃機関の停止中、前記内燃機関の駆動軸を前記電動機で回転させて、前記触媒の酸素貯蔵能が最大値となるまで増加させることを目標として前記電動機を制御し、
    前記内燃機関制御部が前記内燃機関を始動させる前に、前記電動機制御部が、前記触媒の酸素貯蔵能を最大値に達するまで増加させた場合、前記内燃機関制御部は、前記最大値を、前記内燃機関の始動開始時における前記触媒の酸素貯蔵能として決定し、決定した前記始動開始時の酸素貯蔵能に基づいて、前記リッチ制御期間及び前記リッチ制御期間における燃料噴射量のうち少なくとも一方を調整する請求項1~3のうちいずれか1項に記載の駆動制御装置。
  5. 前記酸素貯蔵能推定部は、学習により前記最大値を推定するように構成されており、
    前記内燃機関の運転領域は、利用可能な運転領域のうち、予め決められた一部の領域内で設定されており、
    前記学習は、当該一部の領域内で前記内燃機関が制御されることを前提として行われている請求項1~4のうちいずれか1項に記載の駆動制御装置。
  6. 前記電動機制御部は、前記内燃機関の始動開始直前の期間において、前記内燃機関の駆動軸を前記電動機で回転させて、前記触媒の酸素貯蔵能を増加させる請求項1~5のうちいずれか1項に記載の駆動制御装置。
  7. 前記内燃機関の吸入空気量を計測するエアフローセンサと、
    前記内燃機関の排気ガスの空燃比を検出する空燃比センサと、を備え、
    前記内燃機関制御部は、
    前記エアフローセンサ及び前記空燃比センサの検出結果に基づいて、前記内燃機関の始動開始時から現在までの前記触媒の酸素貯蔵能の減少量を算出し、
    前記始動開始時における前記触媒の酸素貯蔵能、前記減少量及び前記始動開始時からの経過時間に基づいて、前記触媒の酸素貯蔵能が中立状態となるタイミングを予測し、予測に基づいて前記リッチ制御期間及び前記リッチ制御期間における燃料噴射量のうち少なくとも一方を調整する請求項1~6のうちいずれか1項に記載の駆動制御装置。
  8. 内燃機関(10)と、前記内燃機関の駆動軸に駆動連結される電動機(20)と、前記内燃機関の排気ガスを浄化する触媒(72)と、を備える車両(100)の駆動制御装置(50)が実行する駆動制御方法において、
    前記内燃機関を自動停止させる停止ステップ(S102)と、
    前記触媒の酸素貯蔵能の最大値を推定する酸素貯蔵能推定ステップ(S201)と、
    前記内燃機関の自動停止中、前記内燃機関の駆動軸を前記電動機で回転させて、前記触媒の酸素貯蔵能を増加させる電動機制御ステップ(S104)と、
    前記内燃機関を再始動させる再始動ステップ(S106)と、
    前記内燃機関への燃料噴射量を制御する噴射制御ステップ(S202~S206)と、を備え、
    前記噴射制御ステップでは、
    前記内燃機関の始動開始後に、前記内燃機関の排出ガスの空燃比がリッチ側となるように燃料噴射量をリッチ制御するとともに、
    前記酸素貯蔵能推定ステップにより推定された最大値に基づいて、前記リッチ制御を実施するリッチ制御期間及びリッチ制御期間における燃料噴射量のうち少なくとも一方を調整する駆動制御方法。
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